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1. (WO2019064639) SINGLE-HANDEDLY OPERABLE WHEELCHAIR
Document

明 細 書

発明の名称 片手操作可能な車椅子

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011  

発明の効果

0012   0013  

図面の簡単な説明

0014  

発明を実施するための形態

0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044  

符号の説明

0045  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16  

明 細 書

発明の名称 : 片手操作可能な車椅子

技術分野

[0001]
 本発明は一般に、手動式車椅子(以下、単に「車椅子」という)に関する。より詳細には、本発明は、左右いずれかの手で容易に操作できる車椅子に関する。

背景技術

[0002]
 車椅子は基本的に、車椅子使用者(以下、単に「使用者」という)が自らの手で左右の車輪を操作することにより、前進、後退、左折、右折等の動作をさせるように構成されているが、左右いずれかの半身が不自由な人は、両手を自由に使えないため、一般的な車椅子を使用することが困難であった。そこで、左半身又は右半身の不自由な人であっても、健常な方の手のみで操作することができる片手操作可能な車椅子が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された車椅子は、使用者の健常な半身が位置する側の車輪の外方に二重のハンドリムを配置し、健常な方の手でハンドリムを操作することによって、車椅子の動きを制御することができるように構成されている。
[0003]
 一方、左右の車輪を連結する回転軸と、レバーやクラッチ等の操作手段を連動させ、これらの操作手段を片手で操作することによって、所望のように制御することができる車椅子も提案されている(特許文献2~特許文献4参照)。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 実公昭46-13386号公報
特許文献2 : 特開2004-141452号公報
特許文献3 : 特開2010-279666号公報
特許文献4 : 特許第5105256号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、特許文献1に記載された車椅子は、操作用のハンドリムが左右の一方の側にのみ配置され、操作できる側が予め決められているため、車椅子使用者にとっては使い勝手が良くなく、車椅子製造者にとっても左側操作型と右側操作型の2種類を製造しなければならずコスト高の一因になるという課題があった。また、特許文献2に記載された車椅子は、レバーの操作を必要とし、特許文献3に記載された車椅子は、操作時に使用者が身体を左右いずれかに傾けなければならず、肉体的な負担が過重であるという課題があった。さらに、特許文献4に記載された車椅子は、等速移動に対応する構成が示されておらず、使い勝手が良くないという課題があった。したがって、半身の不自由な人であっても、健常な方の手で容易に操作できる車椅子が望まれている。
[0006]
 本発明は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、左右いずれかの手で容易に操作できる車椅子を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段
[0007]
 本発明の上述および他の目的は、フレームと、右車輪及び左車輪と、右キャスタ及び左キャスタと、シートとを有し、前記各車輪の車軸と同心に配置され、ハンドリムスポークにそれぞれ連結された左右一対の第1ハンドリムと、前記各車輪のスポークにそれぞれ連結され、前記各車輪の各車軸と同心に配置され、前記第1ハンドリムよりも大径の左右一対の第2ハンドリムと、 左側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第1回転力を、駆動機構を介して右車輪に伝達するための第1回転軸と、右側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第2回転力を、駆動機構を介して左車輪に伝達するための第2回転軸とを備え、前記駆動機構が、前記ハンドリムスポークに連結され、前記車軸に回転可能に支持された左右一対の内軸と、前記スポークに連結され、前記内軸に回転可能に支持された左右一対の外軸とを有し、右側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、右側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、前記第1回転力が、左側の前記内軸から前記第1回転軸を経て前記右車輪に伝達され、前記第2回転力が、右側の前記内軸から前記第2回転軸を経て前記左車輪に伝達されるように構成されている車椅子によって達成される。
[0008]
 また、本発明の上述および他の目的は、フレームと、右車輪及び左車輪と、右キャスタ及び左キャスタと、シートとを有し、前記各車輪の車軸と同心に配置され、ハンドリムスポークにそれぞれ連結された左右一対の第1ハンドリムと、前記各車輪のスポークにそれぞれ連結され、前記各車輪の各車軸と同心に配置され、前記第1ハンドリムよりも大径の左右一対の第2ハンドリムと、左側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第1回転力を、駆動機構を介して右車輪に伝達するための第1回転軸と、右側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第2回転力を、駆動機構を介して左車輪に伝達するための第2回転軸とを備え、前記駆動機構が、前記車軸の中心と同心になるように前記フレームに取り付けられた円筒形の軸支持ハウジングと、前記ハンドリムスポークに連結され、前記軸支持ハウジングの内面の軸受に回転可能に支持された左右一対の内軸と、前記スポークに連結され、前記軸支持ハウジングの外面の軸受に回転可能に支持された左右一対の外軸とを有し、右側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、右側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、前記第1回転力が、左側の前記内軸から前記第1回転軸を経て前記右車輪に伝達され、前記第2回転力が、右側の前記内軸から前記第2回転軸を経て前記左車輪に伝達されるように構成されている車椅子によって達成される。
[0009]
 本発明の好ましい態様では、左側の第1ハンドリムの中心線と左側の第2ハンドリムの中心線が同一平面上に位置するように配置され、右側の第1ハンドリムの中心線と右側の第2ハンドリムの中心線が同一平面上に位置するように配置されている。
[0010]
 本発明の別の好ましい態様では、前記伝動手段が、平歯車、ローラチェーンとスプロケット、又は歯付きプーリと歯付きベルトのいずれかである。
[0011]
 本発明のさらに別の好ましい態様では、前記伝動手段が傘歯車である。

発明の効果

[0012]
 本発明の車椅子によれば、左右に同じ機能を有する第1及び第2ハンドリムが装備されているので、使用者にとっては使い勝手が良く、車椅子製造者にとっては1種類の車椅子を製造すればよいという効果が得られる。また、軸支持ハウジングを用いた駆動機構を採用することにより、より円滑な操作感が得られる。また、第1ハンドリムと第2ハンドリムの中心線が同一平面上に位置する形態を採用することにより、操作時にハンドリムを持ち替える必要がなくなる。さらに、車輪にキャンバー角が付いた競技用の車椅子に対しても、本発明の車椅子を適用することができる。
[0013]
 本発明の車椅子は、半身の不自由な人以外であっても利用できる。すなわち、本発明の車椅子は、両手が健常な人が片手に物品(スマートフォン、食器、傘など)を持って車椅子で移動するような場合に有用である。また、車椅子でテニスやバスケットボールのようなスポーツをする場合にも有用である。さらに、詳細には後述するように、本発明の車椅子では、使用者の体力に応じて休みながら登坂走行を行うことができる点においても、従来の両手操作式の車椅子と比較して有用である。

図面の簡単な説明

[0014]
[図1] 本発明の好ましい実施の形態に係る車椅子を示した右側面図である。
[図2] 図2(a)は、図1の車椅子の背面図、図2(b)は、別の形態の車椅子の背面図である。
[図3] 図3(a)は、好ましい第1ハンドリム及び第2ハンドリムの断面を示した図、図3(b)は、右手で第1ハンドリムを把持した状態を示した図、図3(c)は、右手で第2ハンドリムを把持した状態を示した図、図3(d)は、右手で第1ハンドリムと第2ハンドリムの両方を把持した状態を示した図である。
[図4] 図1の線4-4に沿って見た断面図であって、車椅子の駆動機構の構成を示したものである。
[図5] 図4の部分5の拡大断面図である。
[図6] 図6(a)は、図5の線6a-6aに沿って見た断面図、図6(b)は、図5の線6b-6bに沿って見た断面図である。
[図7] 図7(a)は、ディスクの開口の位置を示した図、図7(b)は、ディスクの開口の位置の変形形態を示した図である。
[図8] 車椅子の作動状態を説明するための一連の模式図である。
[図9] 車椅子の作動状態を説明するための一連の別の模式図である。
[図10] 車椅子の駆動機構の配置箇所の変形例を示した図である。
[図11] 車椅子の駆動機構の別の構成を示す図であって、図4に対応したものである。
[図12] 図11の部分12の拡大断面図である。
[図13] 図13(a)は、図12の線13a-13aに沿って見た図、図13(b)は、図12の線13b-13bに沿って見た図である。
[図14] 競技用の車椅子を示した背面図である。
[図15] 図14の車椅子の駆動機構の構成を示す図であって、図4に対応したものである。
[図16] 図15の部分16の拡大断面図である。

発明を実施するための形態

[0015]
 次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る車椅子について詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る車椅子を示した右側面図、図2(a)は、図1の車椅子の背面図、図2(b)は、図1の別の形態の車椅子の背面図である。
[0016]
 図1において全体として参照符号10で示される本発明の好ましい実施の形態に係る車椅子は、車椅子の骨格を形成するフレーム12と、右車輪14a及び左車輪14bと、一対のキャスタ16a、16bと、シート18とを備えており、右車輪14a及び左車輪14bの外方には、スポークに指を挟まないように、ホイールカバー14a1、14b1がそれぞれ取り付けられている。なお、車椅子10は、原則としてその中心線に対して左右対称であり左右それぞれの側に同じ構成要素を有しているが、以下の説明において、車椅子10の右側に位置する構成要素の参照符号に「a」を付し、車椅子10の左側に位置する構成要素の参照符号に「b」を付すものとする。
[0017]
 車椅子10はまた、右車輪14aの車軸24aと同心に配置された第1ハンドリム20aと、右車輪14aの車軸24aと同心に配置され、第1ハンドリム20aよりも大径の第2ハンドリム22aとを備えている。第2ハンドリム22aは、右車輪14aのスポーク14a2に連結され、第1ハンドリム20aは、詳細には後述するハンドリムスポーク20a2に連結されている。
[0018]
 図2(a)に示される形態では、第1ハンドリム20aの中心線と第2ハンドリム22aの中心線がずれた状態で(即ち、内方から外方に向かって右車輪14a、第2ハンドリム22a、第1ハンドリム20aの順に)配置されているが、図2(b)に示されるように、第1ハンドリム20aの中心線と第2ハンドリム22aの中心線が同一平面上に位置するように配置してもよい。図2(b)に示される形態の方が、第1ハンドリム20aと第2ハンドリム22aを持ち替える必要がなくなるので、使用者にとってより好ましい。
[0019]
 好ましくは、図2(b)に示される第1ハンドリム20aは、図3(a)に示されるように、円形横断面のうち外方上部に窪み20a1が設けられ、第2ハンドリム22aは、円形横断面のうち内方上部に窪み22a1が設けられている。これにより、使用者が第1ハンドリム20a、第2ハンドリム22aを把持したときに窪み20a1、22a1に指がフィットするので、良好な操作感を得ることができる。図3(b)は、右手で第1ハンドリム20aを把持した状態を示し、図3(c)は、右手で第2ハンドリム22aを把持した状態を示し、図3(d)は、右手で第1ハンドリム20aと第2ハンドリム22aの両方を把持した状態を示している。なお、本明細書において「内方」とは、車椅子に着座する使用者が位置する側を意味し、「外方」とは、使用者が位置する側と反対側を意味する。
[0020]
 次に、主として図4~図6を参照して、車椅子10の駆動機構の構成について説明する。図4は、図1の線4-4に沿って見た断面図、図5は、図4の部分5の拡大断面図、図6(a)は、図5の線6a-6aに沿って見た断面図、図6(b)は、図5の線6b-6bに沿って見た断面図である。車椅子10は、右車輪14aを支持する車軸24aを備えており、車軸24aは、取付ボス26a、取付スリーブ28aを介して、フレーム12に取り付けられている。円形のディスク30aの中心に開口30a1が設けられており、開口30a1に車軸24aが嵌め込まれている。
[0021]
 ディスク30aには、その中心と同心の半径R1の円周上に2つの開口30a2、30a3が設けられており、開口30a2、30a3には各々、第1回転軸32a、第2回転軸34aが回転可能に配置されている。なお、図6(a)及び(b)に示される形態では、ディスク30aの開口30a2、30a3は、その中心が直径を通る線上に設けられているが(図7(a)参照)、図7(b)に示されるように、開口30a2、30a3の中心を直径線上に設けなくともよい。
[0022]
 第1回転軸32aは、円柱形の軸部32a1と、軸部32a1の外端に設けられた円板形のディスク部32a2とを有し、ディスク部32a2の外周には、伝動手段(図示する例では、平歯車32a3)が設けられている。軸部32a1は、軸受32a4によって開口30a2に回転可能に支持されている。また、車椅子10の左側部分にも、対応する箇所に、同様の構成を有する第1回転軸32bが設けられており、第1回転軸32aと第1回転軸32bは、円柱形の軸部32ab及び連結スリーブ32ab1、32ab2を介して、1本の回転軸を形成している。
[0023]
 第2回転軸34aも、第1回転軸32aと同様に、円柱形の軸部34a1と、軸部34a1の外端に設けられた円板形のディスク部34a2とを有し、ディスク部34a2の外周には、伝動手段(図示する例では、平歯車34a3)が設けられている。軸部34a1は、軸受34a4によって開口30a3に回転可能に支持されている。また、車椅子10の左側部分にも、対応する箇所に、同様の構成を有する第2回転軸34bが設けられており、第2回転軸34aと第2回転軸34bは、円柱形の軸部34ab及び連結スリーブ34ab1、34ab2を介して、1本の回転軸を形成している。
[0024]
 なお、図4では、作図の都合上、軸部32ab及び軸部34abが左右分離した状態で図示されているが、実際は、軸部32abと軸部34abは、1本の円柱形の軸でそれぞれ形成されている。また、軸部32a1、32ab、32bを一体に形成してもよい。同様に、軸部34a1、34ab、34bを一体に形成してもよい。
[0025]
 内軸36aが、車軸24aに回転可能に支持されている。内軸36aは、円筒形の軸部36a1と、軸部36a1の内端に設けられた円板形のディスク部36a2とを有し、ディスク部36a2の外周には、伝動手段(図示する例では、平歯車36a3)が設けられ、第2回転軸34aのディスク部34a2の伝動手段(平歯車34a3)と噛み合うようになっている。軸部36a1は、軸受36a4によって車軸24aに回転可能に支持されている。内軸36aは、ハンドリムスポーク20a2に連結されており、第1ハンドリム20aを回転させることにより、ハンドリムスポーク20a2及び内軸36aを介して、第2回転軸34aが回転するようになっている。
[0026]
 外軸38aが、内軸36aに回転可能に支持されている。外軸38aは、円筒形の軸部38a1と、軸部38a1の内端に設けられた円板形のディスク部38a2とを有し、ディスク部38a2の外周には、伝動手段(図示する例では、平歯車38a3)が設けられ、第1回転軸32aのディスク部32a2の伝動手段(平歯車32a3)と噛み合うようになっている。軸部38a1は、軸受38a4によって内軸36aに回転可能に支持されている。外軸38aの外周には、車輪ハブ40aが固定されており、車輪ハブ40aは、右車輪14aのスポーク14a2に連結されている。これにより、第2ハンドリム22aを回転させることにより、右車輪14aが回転するようになっている。
[0027]
 なお、図4及び図5において、黒矢印及び白抜き矢印は、動力伝達の経路を示したものである。すなわち、黒矢印は、第1ハンドリム20aの回転力が、ハンドリムスポーク20a2及び内軸36aを介して第2回転軸34aに伝達され、次いで第2回転軸34ab、34b、外軸38b、車輪ハブ40bを介して左車輪14bに伝達されることを示している。一方、白抜き矢印は、第1ハンドリム20bの回転力が、ハンドリムスポーク20b2及び内軸36bを介して第1回転軸32bに伝達され、次いで第1回転軸32ab、32a、外軸38a、車輪ハブ40aを介して右車輪14aに伝達されることを示している。
[0028]
 図4及び図5では、車軸24aが中空になっており、両端に隆起部24a2が設けられたロッド24a1が挿入されているが、ロッド24a1は、車輪14aをフレーム12に着脱するためのものである。車軸24aのこのような構成自体は公知のものであり、本願発明の要旨を構成しない。
[0029]
 上記実施形態では、伝動手段として平歯車が用いられているが、他の伝動手段(例えば、ローラチェーンとスプロケット、歯付きプーリと歯付きベルト)を用いてもよい。
[0030]
 以上の記載では、主として車椅子10の右側部分の構成について説明してきたが、車椅子10の左側部分も、右側部分と実質的に同一の構成を有している。すなわち、主要な構成要素について記すと、20bは第1ハンドリム、22bは第2ハンドリム、24bは車軸、30bはディスク、32bは第1回転軸、34bは第2回転軸、36bは内軸、38bは外軸、40bは車輪ハブをそれぞれ示している。
[0031]
 図8及び図9を参照して、車椅子10の作動について説明する。図8は、車椅子10の右折又は左折走行を示した模式的な平面図、図9は、車椅子10の直進走行を示した模式的な平面図である。
[0032]
 まず、車椅子10の右折又は左折走行について説明する。右手を用いて右折しようとする場合には、右手で第1ハンドリム20aを把持して前方に回転させる(図8(a)参照)。すると、第1ハンドリム20aの回転力が内軸36aを介して第2回転軸34aに伝達され、次いで第2回転軸34ab、34bを介して外軸38bに伝達されて左車輪14bを回転させるので、右車輪14aが回転しない状態で左車輪14bが回転し、これにより車椅子10は右折する。右手を用いて左折しようとする場合には、右手で第2ハンドリム22aを把持して前方に回転させる(図8(b)参照)。すると、第2ハンドリム22aの回転力が直接右車輪14aに伝達されて右車輪14aが回転し、これにより車椅子10は左折する。左手を用いて左折しようとする場合には、左手で第1ハンドリム20bを把持して前方に回転させる(図8(c)参照)。すると、第1ハンドリム20bの回転力が内軸36bを介して第1回転軸32bに伝達され、次いで第1回転軸32ab、32aを介して外軸38aに伝達されて右車輪14aを回転させるので、左車輪14bが回転しない状態で右車輪14aが回転し、これにより車椅子10は左折する。左手を用いて右折しようとする場合には、左手で第2ハンドリム22bを把持して前方に回転させる(図8(d)参照)。すると、第2ハンドリム22bの回転力が直接左車輪14bに伝達されて左車輪14bが回転し、これにより車椅子10は左折する。以上をまとめると、健常な方の手(操作する手)の側に曲がろうとする場合には、第1ハンドリム20a、20bを操作し、健常な方の手(操作する手)と反対側に曲がろうとする場合には、第2ハンドリム22a、22bを操作すればよい。
[0033]
 次に、車椅子10の直進走行について説明する。右手を用いて前進しようとする場合には、右手で第1ハンドリム20aと第2ハンドリム22aの両方を把持して前方に回転させる(図9(a)参照)。すると、第1ハンドリム20aの回転力が内軸36aを介して第2回転軸34aに伝達され、次いで第2回転軸34ab、34bを介して外軸38bに伝達されて左車輪14bを回転させるとともに、第2ハンドリム22aの回転力が車輪ハブ40aを介して右車輪14aを回転させるので、車椅子10は前進する。左手を用いて前進しようとする場合には、左手で第1ハンドリム20bと第2ハンドリム22bの両方を把持して前方に回転させる(図9(b)参照)。すると、第1ハンドリム20bの回転力が内軸36bを介して第1回転軸32bに伝達され、次いで第1回転軸32ab、32aを介して外軸38に伝達されて右車輪14aを回転させるとともに、第2ハンドリム22bの回転力が車輪ハブ40bを介して左車輪14bを回転させるので、車椅子10は前進する。なお、2種類のハンドリムを左右の手で持ち替えることにより、登坂走行を快適に行うことができる。すなわち、例えば、最初に右手で第1ハンドリム20aと第2ハンドリム22aの両方を把持して前方に回転させて登坂走行を行う。停止しようとする場合は、右手で第1ハンドリム20aと第2ハンドリム22aの両方を回転させずに把持していればよい。次いで、右手を第1ハンドリム20a及び第2ハンドリム22aから離し、左手で第1ハンドリム20bと第2ハンドリム22bの両方を把持して前方に回転させて登坂走行を行う。このように左右の手を持ち替えて操作することにより、従来の両手操作式の車椅子とは異なり、使用者の体力に応じて休みながら登坂走行を行うことができる。さらに、両手を用いて前進することもできる(図9(c)参照)。この場合は、右手で第1ハンドリム20aと第2ハンドリム22aの両方を把持して前方に回転させるとともに、左手で第1ハンドリム20bと第2ハンドリム22bの両方を把持して前方に回転させる。
[0034]
 以上において、駆動機構が車輪ハブ40a、40bの内部にそれぞれ配置されているものとして示されているが、同様の機能を有する駆動機構を、他の適当な場所(例えば、フレーム12の左右の内側(図10(a)参照)、フレーム12の中央部(図10(b)参照)、フレーム12の左右一方の側(図10(c)では左側に図示))に配置してもよい。
[0035]
 図11~図13では、車椅子10の駆動機構の別の構成が示されている。すなわち、図4~図6に示される構成では、内軸36aが車軸24aに回転可能に支持され、外軸38aが内軸36aに回転可能に支持されているが、図11~図13に示される構成では、内軸36aと外軸38aの両方を支持する軸支持ハウジング35aを設けた点において、図4~図6に示される構成と相違している。
[0036]
 以下、図面を参照して、図4~図6に示される構成と異なる点に着目して説明する。円形のディスク30aの中心に設けられた開口30a1に車軸24aが嵌め込まれているが、車軸24aは、図4~図6に示される車軸24aとは異なり、ディスク30aの外方に延びていない。第1回転軸32a、第2回転軸34aの構成については、図4~図6に示される構成と同じである。ディスク30aの外方に、車軸24aの中心と同心になるように円筒形の軸支持ハウジング35aが取り付けられている。
[0037]
 内軸36aの軸部36a1が、軸支持ハウジング35aの内面に配置された軸受36a4によって、軸支持ハウジング35aに回転可能に支持されている。内軸36aは、図4~図6に示される内軸36aとは異なり、ディスク30aの中心線上に位置する円柱形の軸部36a1と、軸部36a1の内端に設けられた円板形のディスク部36a2とを有し、ディスク部36a2の外周には、平歯車36a3が設けられ、第2回転軸34aのディスク部34a2の平歯車34a3と噛み合うようになっている。内軸36aは、ハンドリムスポーク20a2に連結されており、第1ハンドリム20aを回転させることにより、ハンドリムスポーク20a2及び内軸36aを介して、第2回転軸34aが回転するようになっている。
[0038]
 また、外軸38aの軸部38a1が、軸支持ハウジング35aの外面に配置された軸受38a4によって、軸支持ハウジング35aに回転可能に支持されている。外軸38aは、円筒形の軸部38a1と、軸部38a1の内端に設けられた円板形のディスク部38a2とを有し、ディスク部38a2の外周には、平歯車38a3が設けられ、第1回転軸32aのディスク部32a2の平歯車32a3と噛み合うようになっている。外軸38aは、右車輪14aのスポーク14a2に連結されており、第2ハンドリム22aを回転させることにより、右車輪14aが回転するようになっている。
[0039]
 なお、以上の記載では、車椅子10の右側部分について説明してきたが、左側部分についても、右側部分と同様である。
[0040]
 図11~図13に示される構成は、図4~図6に示される構成と異なり、内軸36a、36bが、車軸24から外軸38a、38bに伝達される荷重を回転可能に支持しないので、内軸36a、36bの回転抵抗が減少し、内軸36a、36b(従って、第1ハンドリム20a、20b)の操作をより円滑に行うことができる。
[0041]
 上述の車椅子10は、いわゆる一般的な車椅子であるが、図14に示されるような、車輪にキャンバー角が付いた競技用の車椅子にも、本発明を適用することができる。図15は、図14に示される車椅子10′の駆動機構の構成を示した図、図16は、図15の部分16の拡大断面図である。図14~図16に示される車椅子10′の駆動機構は、伝動手段として傘歯車が用いられている点で、伝動手段として平歯車が用いられている上述の車椅子10と相違している。
[0042]
 図15及び図16を参照してより詳細に説明すると、車椅子10′は、右車輪14aを回転可能に支持する車軸24aを備えており、車軸24aは、取付ボス26a等を介して、フレーム12に取り付けられている。ディスク30aの中心の開口に車軸24aが嵌め込まれ、ディスク30aの開口30a1、30a2に第1回転軸32a、第2回転軸34aが回転可能に配置されている。第1回転軸32aに傘歯車32′a3が設けられ、第2回転軸34aに傘歯車34′a3が設けられている。車軸24aに回転可能に支持された内軸36aに傘歯車36′a3が設けられ、第2回転軸34aの傘歯車34′a3と噛み合うようになっている。内軸36aに回転可能に支持された外軸38aに傘歯車38′a3が設けられ、第1回転軸32aの傘歯車32′a3と噛み合うようになっている。そして、第1ハンドリム20aを回転させることにより、ハンドリムスポーク20a1及び内軸36aを介して、第2回転軸34aが回転し、第2ハンドリム22aを回転させることにより、右車輪14aが回転するようになっている。
[0043]
 本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
[0044]
 たとえば、図示した車椅子の構成要素の細部は単なる例示的なものであり、これらの細部を修正してもよい。

符号の説明

[0045]
 10、10′車椅子
 12 フレーム
 14a、14b 車輪
  14a1、14b1 ホイールカバー
  14a2、14b2 車輪スポーク
 16a、16b キャスタ
 18 シート
 20a、20b 第1ハンドリム
  20a1、20b1 窪み
  20a2、20b2 ハンドリムスポーク
 22a、22b 第2ハンドリム
  22a1、22b1 窪み
 24a、24b 車軸
 26a、26b 取付ボス
 28a、28b 取付スリーブ
 30a、30b ディスク
 32a、32b 第1回転軸
  32a1、32b1、32ab 軸部
  32a2、32b2 ディスク部
  32a3、32b3 平歯車
  32′a3、32′b3 傘歯車
  32a4、32b4 軸受
 34a、34b 第2回転軸
  34a1、34b1、34ab 軸部
  34a2、34b2 ディスク部
  34a3、34b3 平歯車
  34′a3、34′b3 傘歯車
  34a4、34b4 軸受
 35a、35b 軸支持ハウジング
 36a、36b 内軸
  36a1、36b1 軸部
  36a2、36b2 ディスク部
  36a3、36b3 平歯車
  36′a3、36′b3 傘歯車
  36a4、36b4 軸受
 38a、38b 外軸
  38a1、38b1 軸部
  38a2、38b2 ディスク部
  38a3、38b3 平歯車
  38′a3、38′b3 傘歯車
  38a4、38b4 軸受
 40a、40b 車輪ハブ

請求の範囲

[請求項1]
 フレームと、右車輪及び左車輪と、右キャスタ及び左キャスタと、シートとを有する車椅子であって、
 前記各車輪の車軸と同心に配置され、ハンドリムスポークにそれぞれ連結された左右一対の第1ハンドリムと、
 前記各車輪のスポークにそれぞれ連結され、前記各車輪の各車軸と同心に配置され、前記第1ハンドリムよりも大径の左右一対の第2ハンドリムと、
 左側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第1回転力を、駆動機構を介して右車輪に伝達するための第1回転軸と、
 右側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第2回転力を、駆動機構を介して左車輪に伝達するための第2回転軸とを備え、
 前記駆動機構が、前記ハンドリムスポークに連結され、前記車軸に回転可能に支持された左右一対の内軸と、前記スポークに連結され、前記内軸に回転可能に支持された左右一対の外軸とを有し、右側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、右側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、前記第1回転力が、左側の前記内軸から前記第1回転軸を経て前記右車輪に伝達され、前記第2回転力が、右側の前記内軸から前記第2回転軸を経て前記左車輪に伝達されるように構成されていることを特徴とする車椅子。
[請求項2]
 フレームと、右車輪及び左車輪と、右キャスタ及び左キャスタと、シートとを有する車椅子であって、
 前記各車輪の車軸と同心に配置され、ハンドリムスポークにそれぞれ連結された左右一対の第1ハンドリムと、
 前記各車輪のスポークにそれぞれ連結され、前記各車輪の各車軸と同心に配置され、前記第1ハンドリムよりも大径の左右一対の第2ハンドリムと、
 左側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第1回転力を、駆動機構を介して右車輪に伝達するための第1回転軸と、
 右側の前記第1ハンドリムを回転させることによって生ずる第2回転力を、駆動機構を介して左車輪に伝達するための第2回転軸とを備え、
 前記駆動機構が、前記車軸の中心と同心になるように前記フレームに取り付けられた円筒形の軸支持ハウジングと、前記ハンドリムスポークに連結され、前記軸支持ハウジングの内面の軸受に回転可能に支持された左右一対の内軸と、前記スポークに連結され、前記軸支持ハウジングの外面の軸受に回転可能に支持された左右一対の外軸とを有し、右側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、右側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の右側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記内軸に設けられた伝動手段が、前記第1回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、左側の前記外軸に設けられた伝動手段が、前記第2回転軸の左側に設けられた伝動手段と噛み合い、前記第1回転力が、左側の前記内軸から前記第1回転軸を経て前記右車輪に伝達され、前記第2回転力が、右側の前記内軸から前記第2回転軸を経て前記左車輪に伝達されるように構成されていることを特徴とする車椅子。
[請求項3]
 左側の第1ハンドリムの中心線と左側の第2ハンドリムの中心線が同一平面上に位置するように配置され、右側の第1ハンドリムの中心線と右側の第2ハンドリムの中心線が同一平面上に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された車椅子。
[請求項4]
 前記伝動手段が、平歯車、ローラチェーンとスプロケット、又は歯付きプーリと歯付きベルトのいずれかであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載された車椅子。
[請求項5]
 前記伝動手段が傘歯車であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載された車椅子。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]