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1. WO2020110303 - STRUCTURE DE SUPPORT POUR UN PATIN DE MACHINE DE TRAVAIL

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明 細 書

発明の名称 作業機用パッドの支持構造

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061  

符号の説明

0062  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

図面

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : 作業機用パッドの支持構造

技術分野

[0001]
 本発明は、作業機用パッドの支持構造に関する。

背景技術

[0002]
 刈払い機など作業機を使用者の上半身で支持するための作業機用支持ベルトとして、背板と、これに固定されかつ自由前端部を有する肩ベルトと、背板より左右一方の脇下を経て前方へ延びかつその前端部がほぼ使用者の胸郭の下側範囲に終っている側部ベルトと、作業機械が当接する作業機用パッドと、側部ベルトの下方に設けられた骨盤ベルトと、を備え、作業機用パッドの前端部が支持バンドを介して側部ベルトに結合されるとともに、作業機用パッドの後端部が支持バンドを介して骨盤ベルトに結合されたものが知られている(特許文献1)。
[0003]
 特許文献1の作業機用支持ベルトには、作業機用パッドの前端部と側部ベルトとの間に1つの長さ調整機構が設けられており、この長さ調整機構によって作業機用パッドの位置を調整することができるようになっている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 日本国特開平10-98930号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、特許文献1の作業機用支持ベルトは、使用者の体格や作業機の大きさなどに合わせて作業機用パッドの位置を調節する上で改善の余地があった。
[0006]
 本発明は、作業機用パッドの位置を自由に調節できる作業機用パッドの支持構造を提供する。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明の作業機用パッドの支持構造は、
 作業機用支持ベルトに設けられる作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用パッドの前部を支持する前支持バンドと、
 前記作業機用パッドの後部を支持する後支持バンドと、備え、
 前記前支持バンドには、前長さ調整機構が設けられ、
 前記後支持バンドには、後長さ調整機構が設けられる。

発明の効果

[0008]
 本発明の作業機用パッドの支持構造によれば、前支持バンドにおける前長さ調整機構と作業機用パッドとの間の距離及び後支持バンドにおける後長さ調整機構と作業機用パッドとの間の距離を変更することで、作業機用パッドの位置を前後左右に自由に調整することができる。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 本発明の一実施形態の作業機用パッドの支持構造を採用した作業機用支持ベルトの着用状態を示す斜視図である。
[図2] 本発明の一実施形態の作業機用パッドの支持構造を採用した作業機用支持ベルトの着用状態を示す正面図である。
[図3] 本発明の一実施形態の作業機用パッドの支持構造を採用した作業機用支持ベルトの背面図である。
[図4] 図3に示す作業機用支持ベルトの作業機用パッド、前支持バンド及び後支持バンドを示す図である。
[図5] 図4のA-A断面図である。
[図6] 図4に示す作業機用パッドの裏面図である。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
[0011]
[作業機用支持ベルトの全体構成]
 図1~図3に示すように、一実施形態の作業機用支持ベルト1は、背板部2と、背板部2の上部から上方に延びて作業者Pの前方に回り込む左肩ベルト3及び右肩ベルト4と、背板部2の下部から両側方に延びる腰ベルト5と、左肩ベルト3の前下部3aと腰ベルト5の左後部5aとを接続する左サスペンダーバンド6と、右肩ベルト4の前下部4aと腰ベルト5の右後部5bとを接続する右サスペンダーバンド7と、背板部2の上部から左下方に延びて作業者Pの前方に回り込み、腰ベルト5の左端部5Lと連結される左側部ベルト8と、背板部2の上部から右下方に延びて作業者Pの前方に回り込み、腰ベルト5の右端部5Rと連結される右側部ベルト9と、連結された腰ベルト5の左端部5L及び左側部ベルト8と、連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9と、を係止する係止部材10と、腰ベルト5の右後部5bに後支持バンド13を介して支持されるとともに、連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9に前支持バンド14を介して支持され、作業機(不図示)を支持するフック15が設けられた作業機用パッド16と、を備える。背板部2、左肩ベルト3、右肩ベルト4、腰ベルト5、左側部ベルト8、及び右側部ベルト9は、クッション材(不図示)を有する。
[0012]
 上記構成によれば、背板部2、左肩ベルト3及び左サスペンダーバンド6、右肩ベルト4及び右サスペンダーバンド7、左側部ベルト8、右側部ベルト9、及び腰ベルト5により、作業機の荷重を作業者Pの上半身に分散させることができる。また、作業機用支持ベルト1に、左側部ベルト8及び右側部ベルト9を設け、且つ、連結された腰ベルト5の左端部5L及び左側部ベルト8と、連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9とを係止部材10で係止することで、作業者Pの腰回り全体に作業機の荷重を分散させることができるため、腰部へ作用する荷重の偏りが小さくなり、作業者の身体への局所的な荷重による疲労を軽減することができる。また、背板部2、左肩ベルト3、右肩ベルト4、腰ベルト5、左側部ベルト8、及び右側部ベルト9がクッション材を有するので、作業者Pの負荷をより軽減することができる。
[0013]
 左肩ベルト3及び右肩ベルト4は、背板部2と一体に形成され略Y字状のベルト本体20を構成する。ベルト本体20の下端部20bは、腰ベルト5の中央部5cに接続されている。背板部2及び腰ベルト5には、内部に硬質樹脂部材からなる補強部材2a、5dが設けられている。この構成によれば、背板部2及び腰ベルト5に適度な弾性及び剛性を付与することができる。また、補強部材に硬質樹脂部材を使用することで、補強部材に金属を使用した場合に比べて軽量且つ低コストで作業機用支持ベルト1を製作することができる。
[0014]
 腰ベルト5の係止部材10は、サイドリリース型のワンタッチバックルであり、左係止部としての雌部材11と右係止部としての雄部材12とで構成される。すなわち、係止部材10は、雌部材11に雄部材12を差し込むことにより、雄部材12の一対の係止片が雌部材11の一対の係止凹部に係止され、且つ、一対の係止片を指で押し込むことにより一対の係止凹部から離脱するよう構成されている。
[0015]
 また、この作業機用支持ベルト1は、背板部2と腰ベルト5の右後部5bとを連結する補強バンド23を備えている。補強バンド23は、背板部2と右側部ベルト9との接続部と、背板部2と腰ベルト5との接続部との間で、背板部2に接続されている。
[0016]
 腰ベルト5の左端部5Lと左側部ベルト8とは、左連結バンド17を介して連結されている。腰ベルト5の右端部5Rと右側部ベルト9とは、右連結バンド18を介して連結されている。左連結バンド17には、係止部材10の雌部材11が設けられ、右連結バンド18には、第1長さ調整機構19を介して前支持バンド14が連結されている。前支持バンド14には、係止部材10の雄部材12が、第2長さ調整機構21を介して連結されている。
[0017]
 腰ベルト5の右後部5bには、第3長さ調整機構25が設けられ、第3長さ調整機構25に後支持バンド13が連結されている。第1長さ調整機構19、第2長さ調整機構21及び第3長さ調整機構25は、例えばラダーロックである。このように、右連結バンド18には第1長さ調整機構19を介して前支持バンド14が連結されているため、前支持バンド14の長さを調整することで、作業機用支持ベルト1の腰回りの長さを調整できる。
[0018]
 また、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離及び後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を変更することで、フック15(作業機用パッド16)の位置を自由に調整することができる。即ち、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離及び後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を共に長くすることで、フック15の位置を下げることができ、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離及び後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を共に短くすることで、フック15の位置を上げることができる。さらに、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離を短くし、且つ、後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を長くすることで、フック15を前側に移動させることができ、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離を長くし、且つ、後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を短くすることで、フック15を後側に移動させることができる。
[0019]
 左肩ベルト3及び右肩ベルト4の前下部3a、4aには、それぞれ長さ調整機構26、27が設けられている。左サスペンダーバンド6は、長さ調整機構26を介して左肩ベルト3の前下部3aに連結され、右サスペンダーバンド7は、長さ調整機構27を介して右肩ベルト4の前下部4aに連結されている。この構成によれば、左肩ベルト3の長さ調整機構26を利用して左サスペンダーバンド6の長さを調整するとともに、右肩ベルト4の長さ調整機構27を利用して右サスペンダーバンド7の長さを調整することで、腰ベルト5の位置を作業者Pにあわせて調整することができる。なお、長さ調整機構26、27は、例えばラダーロックである。
[0020]
 左サスペンダーバンド6は、基端部6aが腰ベルト5の左後部5aに縫合され、先端部6b側が長さ調整機構26を経由して左肩ベルト3の前下部3aから延びている。右サスペンダーバンド7は、基端部7aが腰ベルト5の右後部5bに縫合され、先端部7b側が長さ調整機構27を経由して右肩ベルト4の前下部4aから延びている。腰ベルト5の右後部5bには、右サスペンダーバンド7、後支持バンド13及び補強バンド23が集約して縫合され、縫製作業等の容易化が図られている。
[0021]
 左側部ベルト8には、左サスペンダーバンド6が挿通される左通し孔8aが設けられ、右側部ベルト9には、右サスペンダーバンド7が挿通される右通し孔9aが設けられている。左通し孔8aは、左側部ベルト8にバンド部材24の両端部を縫合することにより形成されている。右通し孔9aは、右連結バンド18の一端部18a及び中間部18cを右側部ベルト9に縫合することにより形成されている。このように、左側部ベルト8に設けられた左通し孔8aに左サスペンダーバンド6を挿通するとともに、右側部ベルト9に設けられた右通し孔9aに右サスペンダーバンド7を挿通することで、所望の位置に左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7を誘導することができるので、作業機用支持ベルト1の一体性が向上し、作業機の荷重を作業者Pの上半身に適切に分散させることができる。また、右サスペンダーバンド7が挿通される右側部ベルト9の右通し孔9aが、右連結バンド18の一部によって構成されているので、部品点数を削減できる。
[0022]
 前支持バンド14は、第1端部14aが作業機用パッド16に縫合して連結されており、第2端部14b側は第2長さ調整機構21及び第1長さ調整機構19を経由して延びている。自由端となる前支持バンド14の第2端部14bには、クリップ22が設けられている。このように、前支持バンド14の第2端部14bにはクリップ22が設けられているので、クリップ22を右側部ベルト9等に挟むことで、前支持バンド14のばたつきを防止できる。
[0023]
 左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7の先端部6b、7bには、それぞれクリップ28が設けられている。この構成によれば、各クリップ28を左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7等に挟むことで、左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7のばたつきを防止できる。
[0024]
 また、この作業機用支持ベルト1は、背板部2の上方に、左肩ベルト3と右肩ベルト4とを連結するループバンド29を備えている。この構成によれば、不使用時にループバンド29を利用して、作業機用支持ベルト1を引っ掛けておくことができる。
[0025]
[作業機用パッド及びその支持構造]
[0026]
 図3に示すように、前支持バンド14は、第2長さ調整機構21に対し一方側に位置する第1端部14aが作業機用パッド16に縫合して連結され、第2長さ調整機構21に対し他方側に位置する第2端部14bが第1長さ調整機構19に連結されている。この構成によれば、前支持バンド14における第1長さ調整機構19と第2長さ調整機構21との間の距離を変更することで、作業機用パッド16の腰回りの位置を調整することができる。
[0027]
 また、後支持バンド13は、第1端部13aが作業機用パッド16に縫合して連結され、第1端部13aと反対に位置する第2端部13bが第3長さ調整機構25を介して腰ベルト5の右後部5bに連結されている。したがって、上記したように、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離及び後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を変更することで、フック15(作業機用パッド16)の位置を自由に調整することができる。
[0028]
 また、後支持バンド13は補強バンド23と略一直線上に配置されている。このように、背板部2と腰ベルト5の右後部5bとを連結する補強バンド23が、後支持バンド13に対し略一直線上に配置されているので、後支持バンド13に掛かる作業機の荷重を補強バンド23で適切に受けることができる。
[0029]
 また、腰ベルト5の雌部材(左係止部)11は、左連結バンド17に設けられ、第1長さ調整機構19は、右連結バンド18に設けられている。この構成によれば、背板部2の上部から延びる左側部ベルト8及び右側部ベルト9により、より安定して作業機用パッド16を支持することができる。また、第1長さ調整機構19、第2長さ調整機構21及び第3長さ調整機構25を汎用性の高いラダーロックとすることで、製造コストを削減できる。
[0030]
 図4に示すように、前支持バンド14の第1端部14aは、作業機用パッド16の前部16fの上端部に縫合されるともに、作業機用パッド16の中央部16cで縫合されている。後支持バンド13の第1端部13aは、作業機用パッド16の後部16rの上端部に縫合されるともに、作業機用パッド16の中央部16cで縫合されている。このように、前支持バンド14の第1端部14aと後支持バンド13の第1端部13aとを作業機用パッド16の中央部16cで縫合することで、縫製作業を容易にできる。
[0031]
 ここで、前支持バンド14及び後支持バンド13は、それぞれ別体で構成されてもよく、1本のバンド部材で構成されてもよい。前支持バンド14及び後支持バンド13を1本のバンド部材で構成する場合、バンド部材は、作業機用パッド16の中央部16cで折り返される。前支持バンド14及び後支持バンド13を1本のバンド部材で構成することにより、部品点数を削減できる。
[0032]
 図5に示すように、作業機用パッド16は、作業機側に配置されるプレート部41と、作業者P側に配置され、プレート部41よりも柔らかいクッション部42とを備え、プレート部41の外面に、固定金具43を介してフック15が取り付けられている。このように、作業機用パッド16は、作業機側に位置する硬質のプレート部41と、作業者P側に位置する軟質のクッション部42とを有するので、プレート部41で作業機の荷重や振動を受けるとともに、クッション部42で作業者Pの大腿部を保護することができる。即ち、クッション部42は、クッション材から構成され、作業機の荷重や振動を低減しながら大腿部の形状に沿って変形するため、作業者Pの負荷を軽減することができる。
[0033]
 クッション部42は、軟質クッション部44と、軟質クッション部44よりも硬い硬質クッション部45と、を備え、軟質クッション部44が、プレート部41と硬質クッション部45との間に配置されている。そして、硬質クッション部45及びプレート部41の周縁部が複数箇所縫合されることにより、クッション部42とプレート部41とが一体化している。プレート部41は、樹脂から構成され、軟質クッション部44及び硬質クッション部45は、スポンジから構成される。このように、クッション部42を軟質クッション部44及び硬質クッション部45の2層構造としたことで、軟質クッション部44が作業機の振動を吸収するとともに、硬質クッション部45が作業機への追随性を向上させることができる。そして、相反する特性である振動吸収性能と追随性との両方を満たすことができる。また、プレート部41を樹脂から構成し、軟質クッション部44及び硬質クッション部45をスポンジから構成することで、軽量化及び低コストを実現できる。
[0034]
 クッション部42は、軟質クッション部44の外表面を覆う第1被覆部材46と、硬質クッション部45の外表面を覆う第2被覆部材47と、を備えている。この構成により、軟質クッション部44及び硬質クッション部45の劣化が抑制される。
[0035]
 また、クッション部42は、硬質クッション部45、第1被覆部材46、及び第2被覆部材47の外縁部を挟み込む断面略U字形状の第3被覆部材48を備えており、硬質クッション部45、第1被覆部材46、第2被覆部材47、及び第3被覆部材48が全周に亘って縫い合わされている。このように、硬質クッション部45、第1被覆部材46、及び第2被覆部材47の外縁部を第3被覆部材48で挟み込んで全周を縫い合わせることで、硬質クッション部45の端部の強度を上げることができ、作業機用パッド16の耐久性を向上できる。
[0036]
 図6に示すように、硬質クッション部45及びプレート部41の縫合部49は、硬質クッション部45、第1被覆部材46、第2被覆部材47、及び第3被覆部材48の縫合部50と、略同じ位置にある。このように、両縫合部49、50の位置を同じにすることで、縫合部49、50が形成されることによる作業機用パッド16の意匠性の悪化を抑制できる。
[0037]
 図4及び図6に示すように、硬質クッション部45及びプレート部41の縫合部49は、作業機用パッド16の上部及び下部に二箇所ずつ設けられている。このように、作業機と接触する作業機用パッド16の中央部16cを避けて、作業機用パッド16の周縁部のみに縫合部49を配置することで、作業機との接触による縫合部49の劣化を抑制できる。即ち、フック15の位置との関係において作業機が縫合部49に接触する可能性が低いため、縫合部49の劣化を抑制できる。
[0038]
 また、この例では、硬質クッション部45及びプレート部41の四つの縫合部49のうち、上側の二つの縫合部49に、前支持バンド14及び後支持バンド13が縫合されている。このように、プレート部41とクッション部42との縫合部49に、前支持バンド14及び後支持バンド13が縫合されることで、前支持バンド14及び後支持バンド13との縫合部が形成されることによる作業機用パッド16の意匠性の悪化を抑制できる。
[0039]
[作用]
 上記のように構成された作業機用支持ベルト1は、背板部2、左肩ベルト3及び左サスペンダーバンド6、右肩ベルト4及び右サスペンダーバンド7、左側部ベルト8、右側部ベルト9、及び腰ベルト5により、作業機の荷重を作業者Pの上半身で分散することができる。また、作業機用支持ベルト1に、左側部ベルト8に加えて右側部ベルト9を設け、且つ、連結された腰ベルト5の左端部5L及び左側部ベルト8と連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9とを係止部材10で係止することで、作業者Pの腰回り全体に作業機の荷重を分散させることができるため、腰部へ作用する荷重の偏りが小さくなり、作業者の身体への局所的な荷重による疲労を軽減することができる。
[0040]
 また、作業機用支持ベルト1は、前支持バンド14に第2長さ調整機構21が設けられ、後支持バンド13に第3長さ調整機構25が設けられるので、これらを適宜調整することで、フック15(作業機用パッド16)の上下左右の位置を自由に調整することができる。さらに、作業機用支持ベルト1は、前支持バンド14に第1長さ調整機構19が設けられ、左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7に長さ調整機構26、27が設けられるので、作業者Pの体格にあわせてこれらを調整することで、作業機用支持ベルト1のフィット感を調整できる。例えば、重負荷作業の際に、作業機用支持ベルト1をきつめにフィットさせることにより、芝払機の吊り下げ荷重や芝払い作業に伴う反力を効果的に分散できる。軽作業時においても、作業機用支持ベルト1を適度にフィットさせておくことで、作業疲労感を軽減することができる。
[0041]
 なお、作業機用支持ベルト1は、U字型ハンドルがついた両手ハンドル型の刈払機に適用してもよく、ループハンドルを片手で持ちもう一方の手で作業機の棒を握るループハンドル型の刈払機に適用してもよい。また、作業機用支持ベルト1は、刈払機の他、ブロワ、高圧洗浄機、噴霧器等の作業機に使用することができる。
[0042]
 なお、前述した実施形態は、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記実施形態では、長さ調整機構としてラダーロックを使用しているが、ラダーロック以外の機構を用いてもよい。
[0043]
 本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
[0044]
 (1) 作業機用支持ベルト(作業機用支持ベルト1)に設けられる作業機用パッド(作業機用パッド16)の支持構造であって、
 前記作業機用パッドの前部(前部16f)を支持する前支持バンド(前支持バンド14)と、
 前記作業機用パッドの後部(後部16r)を支持する後支持バンド(後支持バンド13)と、備え、
 前記前支持バンドには、前長さ調整機構(第2長さ調整機構21)が設けられ、
 前記後支持バンドには、後長さ調整機構(第3長さ調整機構25)が設けられる、作業機用パッドの支持構造。
[0045]
 (1)によれば、前支持バンドにおける前長さ調整機構と作業機用パッドとの間の距離及び後支持バンドにおける後長さ調整機構と作業機用パッドとの間の距離を変更することで、作業機用パッドの位置を前後左右に自由に調整することができる。
[0046]
 (2) (1)に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、腰ベルト(腰ベルト5)を備え、
 前記後支持バンドは、直接的又は間接的に前記腰ベルトの右後部(右後部5b)に連結され、
 前記腰ベルトの左端部(左端部5L)には、直接的又は間接的に左係止部(雌部材11)が設けられ、
 前記腰ベルトの右端部(右端部5R)には、直接的又は間接的に第1長さ調整機構(第1長さ調整機構19)が設けられ、
 前記前支持バンドには、前記左係止部と係合する右係止部(雄部材12)が前記前長さ調整機構を介して連結され、
 前記前支持バンドは、前記前長さ調整機構に対し一方側に位置する第1端部(第1端部14a)が前記作業機用パッドに連結され、前記前長さ調整機構に対し他方側に位置する第2端部(第2端部14b)が前記第1長さ調整機構に連結され、
 前記後支持バンドは、第1端部(第1端部13a)が前記作業機用パッドに連結され、前記第1端部と反対に位置する第2端部(第2端部13b)が前記後長さ調整機構(第3長さ調整機構25)を介して前記腰ベルトの前記右後部に連結される、作業機用パッドの支持構造。
[0047]
 (2)によれば、前支持バンドにおける第1長さ調整機構と前長さ調整機構との間の距離を変更することで作業機用パッドの腰回りの位置を変更することができる。
[0048]
 (3) (2)に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、
 背板部(背板部2)と、
 前記背板部の上部から左下方に延びて前方に回り込み、前記腰ベルトの左端部と左連結バンド(左連結バンド17)を介して連結される左側部ベルト(左側部ベルト8)と、
 前記背板部の上部から右下方に延びて前方に回り込み、前記腰ベルトの右端部と右連結バンド(右連結バンド18)を介して連結される右側部ベルト(右側部ベルト9)と、を備え、
 前記腰ベルトは、前記背板部の下部から両側方に延び、
 前記左係止部は、前記左連結バンドに設けられ、
 前記第1長さ調整機構は、前記右連結バンドに設けられる、作業機用パッドの支持構造。
[0049]
 (3)によれば、背板部の上部から延びる左側部ベルト及び右側部ベルトにより、より安定して作業機用パッドを支持することができる。
[0050]
 (4) (3)に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、前記背板部と前記腰ベルトの前記右後部とを連結する補強バンド(補強バンド23)をさらに備え、
 前記補強バンドと前記後支持バンドとが略一直線上に配置されている、作業機用パッドの支持構造。
[0051]
 (4)によれば、背板部と腰ベルトの右後部とを連結する補強バンドが、後支持バンドに対し略一直線上に配置されているので、後支持バンドに掛かる作業機の荷重を補強バンドで適切に受けることができる。
[0052]
 (5) (2)~(4)のいずれかに記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記前支持バンドの前記第1端部は、前記作業機用パッドの前記前部に縫合されるともに、前記作業機用パッドの中央部(中央部16c)で縫合され、
 前記後支持バンドの前記第1端部は、前記作業機用パッドの前記後部に縫合されるともに、前記作業機用パッドの前記中央部で縫合される、作業機用パッドの支持構造。
[0053]
 (5)によれば、前支持バンドの第1端部と後支持バンドの第1端部とを作業機用パッドの中央部で縫合することで、縫製作業を容易にできる。
[0054]
 (6) (1)~(5)のいずれかに記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記前支持バンド及び前記後支持バンドは、1本のバンド部材から構成され、
 前記1本のバンド部材は、前記作業機用パッドの中央部で折り返されている、作業機用パッドの支持構造。
[0055]
 (6)によれば、前支持バンド及び後支持バンドが1本のバンド部材から構成されるので、部品点数を削減できる。
[0056]
 (7) (1)~(6)のいずれかに記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用パッドは、
 作業機側に配置されるプレート部(プレート部41)と、
 作業者側に配置され、前記プレート部よりも柔らかいクッション部(クッション部42)と、を備え、
 前記プレート部と前記クッション部との縫合部(縫合部49)に、前記前支持バンド及び前記後支持バンドが縫い合わされている、作業機用パッドの支持構造。
[0057]
 (7)によれば、プレート部とクッション部との縫合部に、前支持バンド及び後支持バンドが縫い合わされているので、意匠性の悪化を抑制できる。
[0058]
 (8) (1)~(7)のいずれかに記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記前長さ調整機構及び前記後長さ調整機構は、ラダーロックである、作業機用パッドの支持構造。
[0059]
 (8)によれば、前長さ調整機構及び後長さ調整機構を汎用性の高いラダーロックとすることで、製造コストを削減できる。
[0060]
 (9) (3)又は(4)に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、
 前記背板部の上部から上方に延びて前方に回り込む左肩ベルト(左肩ベルト3)及び右肩ベルト(右肩ベルト4)と、
 前記左肩ベルトの前下部(前下部3a)と前記腰ベルトの左後部とを接続する左サスペンダーバンド(左サスペンダーバンド6)と、
 前記右肩ベルトの前下部(前下部4a)と前記腰ベルトの前記右後部とを接続する右サスペンダーバンド(右サスペンダーバンド7)と、をさらに備える、作業機用パッドの支持構造。
[0061]
 (9)によれば、腰ベルトの右後部に、右サスペンダーバンドと後支持バンドとを集約して連結することで、縫製作業を容易にできる。

符号の説明

[0062]
1 作業機用支持ベルト
2 背板部
3 左肩ベルト
3a 前下部
4 右肩ベルト
4a 前下部
5 腰ベルト
5b 右後部
5L 左端部
5R 右端部
6 左サスペンダーバンド
7 右サスペンダーバンド
8 左側部ベルト
9 右側部ベルト
11 雌部材(左係止部)
12 雄部材(右係止部)
13 後支持バンド
13a 第1端部
13b 第2端部
14 前支持バンド
14a 第1端部
14b 第2端部
16 作業機用パッド
16c 中央部
16f 前部
16r 後部
17 左連結バンド
18 右連結バンド
19 第1長さ調整機構
21 第2長さ調整機構(前長さ調整機構)
23 補強バンド
25 第3長さ調整機構(後長さ調整機構)
41 プレート部
42 クッション部
49 縫合部

請求の範囲

[請求項1]
 作業機用支持ベルトに設けられる作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用パッドの前部を支持する前支持バンドと、
 前記作業機用パッドの後部を支持する後支持バンドと、備え、
 前記前支持バンドには、前長さ調整機構が設けられ、
 前記後支持バンドには、後長さ調整機構が設けられる、作業機用パッドの支持構造。
[請求項2]
 請求項1に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、腰ベルトを備え、
 前記後支持バンドは、直接的又は間接的に前記腰ベルトの右後部に連結され、
 前記腰ベルトの左端部には、直接的又は間接的に左係止部が設けられ、
 前記腰ベルトの右端部には、直接的又は間接的に第1長さ調整機構が設けられ、
 前記前支持バンドには、前記左係止部と係合する右係止部が前記前長さ調整機構を介して連結され、
 前記前支持バンドは、前記前長さ調整機構に対し一方側に位置する第1端部が前記作業機用パッドに連結され、前記前長さ調整機構に対し他方側に位置する第2端部が前記第1長さ調整機構に連結され、
 前記後支持バンドは、第1端部が前記作業機用パッドに連結され、前記第1端部と反対に位置する第2端部が前記後長さ調整機構を介して前記腰ベルトの前記右後部に連結される、作業機用パッドの支持構造。
[請求項3]
 請求項2に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、
 背板部と、
 前記背板部の上部から左下方に延びて前方に回り込み、前記腰ベルトの左端部と左連結バンドを介して連結される左側部ベルトと、
 前記背板部の上部から右下方に延びて前方に回り込み、前記腰ベルトの右端部と右連結バンドを介して連結される右側部ベルトと、を備え、
 前記腰ベルトは、前記背板部の下部から両側方に延び、
 前記左係止部は、前記左連結バンドに設けられ、
 前記第1長さ調整機構は、前記右連結バンドに設けられる、作業機用パッドの支持構造。
[請求項4]
 請求項3に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、前記背板部と前記腰ベルトの前記右後部とを連結する補強バンドをさらに備え、
 前記補強バンドと前記後支持バンドとが略一直線上に配置されている、作業機用パッドの支持構造。
[請求項5]
 請求項2~4のいずれか1項に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記前支持バンドの前記第1端部は、前記作業機用パッドの前記前部に縫合されるともに、前記作業機用パッドの中央部で縫合され、
 前記後支持バンドの前記第1端部は、前記作業機用パッドの前記後部に縫合されるともに、前記作業機用パッドの前記中央部で縫合される、作業機用パッドの支持構造。
[請求項6]
 請求項1~5のいずれか1項に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記前支持バンド及び前記後支持バンドは、1本のバンド部材から構成され、
 前記1本のバンド部材は、前記作業機用パッドの中央部で折り返されている、作業機用パッドの支持構造。
[請求項7]
 請求項1~6のいずれか1項に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用パッドは、
 作業機側に配置されるプレート部と、
 作業者側に配置され、前記プレート部よりも柔らかいクッション部と、を備え、
 前記プレート部と前記クッション部との縫合部に、前記前支持バンド及び前記後支持バンドが縫い合わされている、作業機用パッドの支持構造。
[請求項8]
 請求項1~7のいずれか1項に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記前長さ調整機構及び前記後長さ調整機構は、ラダーロックである、作業機用パッドの支持構造。
[請求項9]
 請求項3又は4に記載の作業機用パッドの支持構造であって、
 前記作業機用支持ベルトは、
 前記背板部の上部から上方に延びて前方に回り込む左肩ベルト及び右肩ベルトと、
 前記左肩ベルトの前下部と前記腰ベルトの左後部とを接続する左サスペンダーバンドと、
 前記右肩ベルトの前下部と前記腰ベルトの前記右後部とを接続する右サスペンダーバンドと、をさらに備える、作業機用パッドの支持構造。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]