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1. WO2012015034 - COMPOSITION COSMÉTIQUE CAPILLAIRE

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明 細 書

発明の名称 毛髪化粧料組成物

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007   0008   0009  

課題を解決するための手段

0010   0011  

発明の効果

0012  

図面の簡単な説明

0013  

発明を実施するための形態

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115  

実施例

0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139  

符号の説明

0140  

請求の範囲

1   2  

図面

1  

明 細 書

発明の名称 : 毛髪化粧料組成物

技術分野

[0001]
 本発明は、炭酸塩又は過炭酸塩を含有し、泡状の剤型で毛髪に適用して毛髪を染色、脱色又は脱染するために用いられる毛髪化粧料組成物に関する。さらに詳しくは、炭酸塩又は過炭酸塩由来の炭酸ガスの発生を低減させるとともに泡質を向上させることができる毛髪化粧料組成物に関する。

背景技術

[0002]
 毛髪の染色、脱色又は脱染に用いられる毛髪化粧料組成物として、例えばアルカリ剤及び酸化剤を含有する染毛剤及び毛髪脱色・脱染剤が知られている。この種の染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤は、例えば溶剤、界面活性剤等をさらに含有し、一般にクリーム状又は液状である。一方、酸化剤として粉末状の過炭酸塩と、アルカリ剤として粉末状の炭酸塩とを配合した粉末染毛剤が知られている。かかる粉末染毛剤は、例えば溶剤と混合された後、毛髪に塗布して毛髪の染色に用いられる。粉末染毛剤は、クリーム状又は液状の染毛剤に比べて使用が簡便であり、取り扱い性及び携帯性に優れるという特長を有する。
[0003]
 例えば、特許文献1は、毛髪を脱色する働きのあるアルカリ性成分として過炭酸ナトリウム等を含有する固体状の染毛剤について開示する。この染毛剤は、水に溶解させた後に毛髪に塗布される。
[0004]
 特許文献2は、アルカリ剤としての炭酸アンモニウムに加えて酸化染料等を含有する第1剤と、過酸化水素等を含有する第2剤とから構成される毛髪染色組成物について開示する。
[0005]
 酸化染料及びアンモニアを含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とから構成される染毛剤において、染色むらの発生を抑制するために、第1剤に炭酸イオンを配合して酸化染料の反応速度を低下させることが従来行われている。例えば、特許文献3には、酸化染料、アンモニア及び炭酸水素アンモニウム等を含有する第1剤と、染毛力を向上させる働きのある過酸化水素等を含有する第2剤とから構成される染毛剤が開示されている。特許文献2,3において、過酸化水素の安定性の観点から第2剤のpHは2.5~4の範囲に調整されている。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 特開2006-96727号公報
特許文献2 : 特表2009-544689号公報
特許文献3 : 特開2010-6804号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 ところで、泡状(フォーム状)の剤型で毛髪に適用される毛髪化粧料組成物が知られている。こうした毛髪化粧料組成物は、液状の剤型で毛髪に適用される毛髪化粧料組成物に比べて、液だれの心配が少なく、毛髪への塗布性及び使用感が良好であるという特長を有する。しかしながら、特許文献2,3の毛髪化粧料組成物の場合、炭酸塩を含有する第1剤と強酸の水溶液である第2剤とを混合することにより泡状の剤型を形成する際、炭酸が遊離して炭酸ガスが発生し、発生した炭酸ガスにより、発泡性及び泡質が低下するという問題があった。
[0008]
 本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、炭酸塩を含有する第1剤を第2剤と混合し、振とうにより発泡させることによって泡状の剤型を得る場合、第2剤に界面活性剤を配合するとともに第2剤のpHを所定の範囲に調整することにより上記の問題が解決されるのを見出したことに基づくものである。
[0009]
 つまり本発明の目的は、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物において、炭酸塩又は過炭酸塩由来の炭酸ガスの発生を低減させるとともに泡質を向上させることができる毛髪化粧料組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0010]
 上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様では、炭酸塩及び過炭酸塩から選ばれる少なくとも一種を含有する第1剤と、界面活性剤を含有してpHが5~8である第2剤とを備えて構成される毛髪化粧料組成物を提供する。毛髪化粧料組成物は、第1剤と第2剤を混合して振とうにより発泡させることによって得られる泡状の剤型で毛髪に適用され、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として使用される。
[0011]
 前記毛髪化粧料組成物中における前記炭酸塩の含有量及び前記過炭酸塩の含有量の合計は1~9質量%であることが好ましい。

発明の効果

[0012]
 本発明によれば、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物において、炭酸塩又は過炭酸塩由来の炭酸ガスの発生を低減させるとともに泡質を向上させることができる。

図面の簡単な説明

[0013]
[図1] 図1(a)~図1(d)は、本発明の一実施形態に係る毛髪脱色・脱染剤を含む毛髪化粧用品の使用方法を示す説明図であって、より詳しくは、図1(a)は、使用前の毛髪脱色・脱染剤の第1剤と第2剤を収容した容器を示す図、図1(b)は、第1剤と第2剤を容器の容器本体に投入する様子を示す図、図1(c)は、容器本体に蓋体を装着して容器を上下に振る様子を示す図、図1(d)は、容器本体内の泡状の毛髪脱色・脱染剤を手で直接取り出して毛髪に塗布するために容器本体から蓋体を取り外した図である。

発明を実施するための形態

[0014]
 (第1実施形態)
 以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を、毛髪の脱色又は脱染に用いられる2剤式の毛髪脱色・脱染剤に具体化した第1実施形態について説明する。
[0015]
 <2剤式の毛髪脱色・脱染剤>
 2剤式の毛髪脱色・脱染剤は、例えば、炭酸塩及び過炭酸塩から選ばれる少なくとも一種を含有する固体状の第1剤と、例えば、界面活性剤及び溶剤を含有する液状の第2剤とから構成される。この毛髪脱色・脱染剤は、第1剤と第2剤を混合して振とうにより発泡させることによって泡状の剤型とした後、毛髪の脱色又は脱染のために毛髪に適用される。
[0016]
 <2剤式の毛髪脱色・脱染剤の第1剤>
 第1剤は、上述したとおり、炭酸塩及び過炭酸塩から選ばれる少なくとも一種(以下、成分Aともいう)を含有する。
[0017]
 炭酸塩(炭酸水素塩を含む)は、アルカリ剤として、毛髪を膨潤させるとともに、酸化剤の作用を促進することにより、毛髪脱色・脱染剤による毛髪の脱色性又は脱染性を向上させる働きを有する。炭酸塩の具体例には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、及び炭酸水素アンモニウムが含まれる。
[0018]
 過炭酸塩は、酸化剤として、毛髪に含まれるメラニンを脱色する働きを有する。過炭酸塩の具体例には、過炭酸ナトリウム、及び過炭酸カリウムが含まれる。中でも、酸化力及び脱色性に優れることから、過炭酸ナトリウムが過炭酸塩として好ましく用いられる。
[0019]
 毛髪脱色・脱染剤中における炭酸塩の含有量及び過炭酸塩の含有量の合計、すなわち第1剤と第2剤の混合物中の成分Aの含有量は、好ましくは1~9質量%、より好ましくは1~8質量%、さらに好ましくは1~7質量%である。炭酸塩の含有量及び過炭酸塩の含有量の合計が1質量%以上の場合、良好な酸化作用が得られることにより、脱色又は脱染後の毛髪の明度を十分に向上させることが容易である。炭酸塩の含有量及び過炭酸塩の含有量の合計が9質量%以下の場合には、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときに良好な泡質が得られやすく、また炭酸ガスの発生も少なくできる。
[0020]
 第1剤と第2剤の混合物中における炭酸塩の含有量は、適宜設定されるが、好ましくは0.1~9質量%、より好ましくは0.2~5質量%である。炭酸塩の含有量が0.1質量%以上の場合、酸化剤による脱色作用を良好に促進することができる。炭酸塩の含有量が9質量%以下の場合には、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときに良好な泡質が得られやすく、また炭酸ガスの発生も少なくできる。
[0021]
 第1剤と第2剤の混合物中における過炭酸塩の含有量は、適宜設定されるが、好ましくは0.1~9質量%、より好ましくは、1~8質量%である。過炭酸塩の含有量が0.1質量%以上の場合、良好な酸化作用が得られることにより、脱色又は脱染後の毛髪の明度を十分に向上させることが容易である。過炭酸塩の含有量が9質量%以下の場合には、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときに良好な泡質が得られやすく、また炭酸ガスの発生も少なくできる。
[0022]
 第1剤は、必要に応じて、炭酸塩及び過炭酸塩以外の成分、例えば炭酸塩以外のアルカリ剤、過炭酸塩以外の酸化剤、水溶性高分子、油性成分、多価アルコール、界面活性剤、糖、防腐剤、安定剤、pH調整剤、酸化防止剤、キレート化剤、顔料、賦形剤、分散剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、及び紫外線吸収剤から選ばれる少なくとも一種をさらに含有してもよい。
[0023]
 炭酸塩以外のアルカリ剤を第1剤にさらに含有させた場合には、炭酸塩以外のアルカリ剤の働きによって毛髪脱色・脱染剤による毛髪の脱色性又は脱染性がさらに向上する。使用される炭酸塩以外のアルカリ剤は、常温(25℃)で固体状であることが好ましく、そのようなアルカリ剤の具体例には、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、硫酸塩、塩化物、及びリン酸塩が含まれる。ケイ酸塩の具体例には、ケイ酸ナトリウム及びケイ酸カリウムが含まれる。メタケイ酸塩の具体例には、メタケイ酸ナトリウム及びメタケイ酸カリウムが含まれる。硫酸塩の具体例には、硫酸アンモニウムが含まれる。塩化物の具体例には、塩化アンモニウムが含まれる。リン酸塩の具体例には、リン酸第一アンモニウム及びリン酸第二アンモニウムが含まれる。
[0024]
 炭酸塩以外のアルカリ剤は、第1剤と第2剤の混合物、すなわち使用時の毛髪脱色・脱染剤のpHが7~12の範囲となる量で使用されることが好ましく、より好ましくは同pHが8~11の範囲となる量である。第1剤と第2剤の混合物のpHが7以上の場合には、酸化剤による脱色作用をより良好に促進することができる。第1剤と第2剤の混合物のpHが12以下の場合には、毛髪脱色・脱染剤を毛髪に塗布したときの毛髪の損傷を少なくすることができる。
[0025]
 過炭酸塩以外の酸化剤を第1剤にさらに含有させた場合には、毛髪に含まれるメラニンが過炭酸塩以外の酸化剤の働きによっても脱色されることになる。使用される過炭酸塩以外の酸化剤は、常温(25℃)で固体状であることが好ましく、そのような酸化剤の具体例には、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物が含まれる。
[0026]
 水溶性高分子は、増粘剤として、第1剤と第2剤の混合物に適度な粘度を与える働きを有する。使用される水溶性高分子は、天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、及び合成水溶性高分子のいずれであってもよい。
[0027]
 天然水溶性高分子の具体例には、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、及びコラーゲンが含まれる。
[0028]
 半合成水溶性高分子の具体例には、アルギン酸プロピレングリコールエステル及びアルギン酸塩が含まれる。
[0029]
 合成水溶性高分子の具体例には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、及びセルロース系増粘剤が含まれる。合成水溶性高分子の具体例にはまた、イタコン酸及びポリオキシエチレンアルキルエーテルの半エステル、又はメタクリル酸及びポリオキシエチレンアルキルエーテルのエステルと、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらのアルキルエステルから選ばれる少なくとも一つの単量体とからなる共重合体も含まれる。
[0030]
 油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する働きを有し、本発明の効果を阻害しない範囲内において第1剤に配合して使用してもよい。油性成分の具体例には、油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが含まれる。
[0031]
 油脂の具体例には、ラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が含まれる。
[0032]
 ロウの具体例には、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが含まれる。
[0033]
 高級アルコールの具体例には、セチルアルコール(セタノール)、2-ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2-オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが含まれる。
[0034]
 炭化水素の具体例には、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが含まれる。
[0035]
 高級脂肪酸の具体例は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が含まれる。
[0036]
 アルキルグリセリルエーテルの具体例には、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが含まれる。
[0037]
 エステルの具体例には、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2-エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10~30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2-エチルヘキサン酸セチルが含まれる。
[0038]
 シリコーンの具体例には、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、650~10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが含まれる。
[0039]
 多価アルコールの具体例には、グリコール化合物及びグリセリン化合物が含まれる。グリコール化合物の具体例には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3-ブチレングリコールが含まれる。グリセリン化合物の具体例には、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが含まれる。
[0040]
 界面活性剤は、乳化剤又は可溶化剤としての働きを有し、毛髪脱色・脱染剤の粘度の調整又は粘度安定性の向上ために使用される。使用される界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、両性及び非イオン性のいずれであってよい。
[0041]
 アニオン性界面活性剤の具体例には、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル、及びそれらの誘導体が含まれる。アニオン性界面活性剤のアニオン基の対イオンは、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンのいずれであってもよい。
[0042]
 アルキルエーテル硫酸エステル塩の具体例には、ポリオキシエチレン(以下、POEという)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムが含まれる。アルキル硫酸塩の具体例には、ラウリル硫酸ナトリウム及びセチル硫酸ナトリウムが含まれる。アルキル硫酸塩の誘導体の具体例には、POEラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。スルホコハク酸エステルの具体例には、例えば、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウムが含まれる。
[0043]
 カチオン性界面活性剤の具体例には、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが含まれる。
[0044]
 両性界面活性剤の具体例には、ココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が含まれる。
[0045]
 非イオン性界面活性剤としては、例えば、エーテル型非イオン性界面活性剤及びエステル型非イオン性界面活性剤が使用可能である。
[0046]
 エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例には、POEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが含まれる。
[0047]
 エステル型非イオン性界面活性剤の具体例には、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが含まれる。
[0048]
 使用される界面活性剤は、一種類の界面活性剤のみであってもよいし、二種類以上の界面活性剤の組み合わせであってもよい。
[0049]
 糖の具体例には、ソルビトール及びマルトースが含まれる。
[0050]
 防腐剤の具体例には、パラベンが含まれる。
[0051]
 安定剤の具体例には、フェナセチン、8-ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が含まれる。
[0052]
 pH調整剤の具体例には、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、ピロリン酸、グルコン酸、グルクロン酸、安息香酸、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、及び塩基性アミノ酸が含まれる。
[0053]
 酸化防止剤の具体例には、アスコルビン酸及び亜硫酸塩が含まれる。
[0054]
 キレート化剤の具体例には、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩類が含まれる。
[0055]
 顔料の具体例には、カーボンブラック及び酸化チタンが含まれる。
[0056]
 賦形剤の具体例には、硫酸ナトリウムが含まれる。
[0057]
 分散剤の具体例には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、タルク、結晶セルロース、及びデンプンが含まれる。
[0058]
 本実施形態において、第1剤の剤型は固体状である。尚、本明細書中において「固体状」との語は、粉末状及び粒子状を含む意味で使用している。
[0059]
 <2剤式の毛髪脱色・脱染剤の第2剤>
 第2剤は、上述したとおり、例えば界面活性剤(以下、成分Bともいう)及び溶剤を含有する。
[0060]
 成分Bの界面活性剤は、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させることにより得られる泡状の毛髪脱色・脱染剤の泡質を向上させる働きを有する。このような界面活性剤としては、第1剤の説明の中で先に記載した界面活性剤の具体例の中のものを用いることができる。
[0061]
 第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときの泡質をさらに向上し、また炭酸ガスの発生をさらに少なくするという観点からは、第2剤は、アニオン性界面活性剤(以下、成分b1ともいう)及び両性界面活性剤(以下、成分b2ともいう)をさらに含有することが好ましい。
[0062]
 成分b1のアニオン性界面活性剤は、一種類のアニオン性界面活性剤のみであってもよいし、二種類以上のアニオン性界面活性剤の組み合わせであってもよい。
[0063]
 成分b2の両性界面活性剤は、一種類の両性界面活性剤のみであってもよいし、二種類以上の両性界面活性剤の組み合わせであってもよい。
[0064]
 第2剤中の溶剤は、第1剤と第2剤を混合した際に第1剤中の各成分を溶解させる働きを有する。
[0065]
 溶剤の具体例には、水、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ-フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p-メチルベンジルアルコール、α-ジメチルフェネチルアルコール、α-フェニルエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、2-ベンジルオキシエタノール、N-アルキルピロリドン、炭酸アルキレン、及びアルキルエーテルが含まれる。これらの中でも、第1剤中の各成分を特に良好に溶解することができることから、水が好ましく用いられる。
[0066]
 溶剤として水が用いられる場合、第1剤と第2剤の混合物、すなわち使用時の毛髪脱色・脱染剤中における水の含有量は、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上である。
[0067]
 第1剤に、過炭酸塩等の酸化剤が配合されない場合には、第2剤に酸化剤が配合される。第1剤に過炭酸塩等の酸化剤が配合される場合であっても、第2剤に酸化剤を配合してもよい。第2剤に配合される酸化剤の具体例には、例えば、過酸化水素が含まれる。
[0068]
 第2剤中における酸化剤の含有量は、適宜設定されるが、好ましくは0.1~15.0質量%であり、より好ましくは2.0~9.0質量%であり、最も好ましくは3.0~6.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%以上の場合、毛髪のメラニンを十分に脱色することが容易である。酸化剤の含有量が15.0質量%以下の場合には、毛髪脱色・脱染剤を毛髪に塗布したときの毛髪の損傷を少なくすることができる。
[0069]
 酸化剤として過酸化水素を第2剤に配合する場合、過酸化水素の安定性を向上させるために、好ましくは、第2剤は、安定化剤、例えばエチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩を含有する。ヒドロキシエタンジホスホン酸塩の具体例には、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム及びヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウムが含まれる。第2剤は、毛髪脱色・脱染剤に一般的に含有され、且つ前述した第2剤中の各成分の作用を阻害しないその他の成分、例えば第1剤の説明の中で先に記載した炭酸塩及び過炭酸塩以外の成分の具体例の中のものをさらに含有してもよい。
[0070]
 第2剤のpHは、5~8の範囲に調整される。第2剤のpHは、上述したアルカリ剤及びpH調整剤を用いて調整することができる。第2剤のpHが5未満の場合、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときの泡質が低下するとともに、第1剤と第2剤の混合時の炭酸ガスの発生が多くなるおそれがある。第2剤のpHが8を超えると、第2剤が皮膚、特に手に付着した場合に刺激が生ずるおそれがある。
[0071]
 本明細書中において記載している第2剤のpHの値は、第2剤の1質量%水溶液のpHを25℃において測定した値である。
[0072]
 第2剤の剤型は、特に限定されず、例えば、液状、ゲル状、及びクリーム状のいずれであってもよい。液状の場合、水溶液、分散液及び乳化液のいずれであってもよい。
[0073]
 <増粘剤の好ましい態様>
 第1剤と第2剤を混合して振とうにより発泡させることによって得られる泡状の毛髪脱色・脱染剤における消泡を抑制するためには、上述した水溶性高分子化合物を増粘剤として用いることが有効である。増粘剤の中でも、例えば、皮膚に対する刺激が少ないことから、セルロース系増粘剤(以下、成分Cともいう)が好ましい。セルロース系増粘剤を用いる場合、それをより均一に分散させるという観点から、セルロース系増粘剤を粉末の形態で第1剤に含有させるとともに、第2剤に水及び低級アルコール(以下、低級アルコールのことを成分Dともいう)を含有させることが好ましい。
[0074]
 上記のように第2剤のpHは5~8の範囲であるため、この第2剤に第1剤を混合することで、セルロース系増粘剤の溶解又は膨潤が促進されることになる。第2剤のpHが5~8の範囲から外れる場合、セルロース系増粘剤の溶解又は膨潤が不十分となるおそれがある。
[0075]
 成分Cのセルロース系増粘剤の具体例には、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース、並びにそれらの塩が含まれる。塩の具体例には、ナトリウム塩、カリウム塩、及びトリエタノールアミン塩が含まれる。
[0076]
 セルロース系増粘剤は、一種類を単独で使用してもよいし、二種類以上のセルロース系増粘剤を組み合わせて使用してもよい。セルロース系増粘剤の粒子径は、例えば400μm以下であることが好ましい。
[0077]
 第1剤と第2剤の混合物中におけるセルロース系増粘剤の含有量は、好ましくは0.1~10.0質量%、より好ましくは0.5~8.0質量%である。セルロース系増粘剤の含有量が0.1質量%以上の場合、泡状の毛髪脱色・脱染剤の発泡した状態を維持する効果が顕著に得られ易い。セルロース系増粘剤の含有量が10.0質量%以下の場合、泡状の毛髪脱色・脱染剤を毛髪に馴染みやすくすることができる。
[0078]
 成分Dの低級アルコールは、上記セルロース系増粘剤の溶解又は膨潤を促進させる。使用される低級アルコールは、例えば、炭素数1~5の一価アルコールである。低級アルコールの具体例には、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、及びペンタノールが含まれる。
[0079]
 低級アルコールは、一種類を単独で使用してもよいし、二種類以上の低級アルコールを組み合わせて使用してもよい。
[0080]
 第1剤と第2剤の混合物中における低級アルコールの含有量は、セルロース系増粘剤の溶解又は膨潤を促進させる効果が顕著に得られ易いことから、好ましく0.1~10.0質量%、より好ましくは0.15~4.5質量%である。低級アルコールの含有量が10.0質量%以下の場合、泡状の毛髪脱色・脱染剤の発泡状態が維持されやすくなる。
[0081]
 第1剤と第2剤の混合物中において、低級アルコールに対するセルロース系増粘剤の質量比(=成分Cの質量/成分Dの質量)は、セルロース系増粘剤の溶解又は膨潤を促進させる効果が顕著に得られ易いことから、0.2~25の範囲であることが好ましく、0.5~17の範囲であることがさらに好ましい。
[0082]
 毛髪脱色・脱染剤の使用時には、第1剤と第2剤を混合して得られる混合物を振とうにより発泡させることが行われる。その結果得られる泡状の毛髪脱色・脱染剤は、薄手の手袋をした手で、あるいはコーム(櫛)又は刷毛を用いて必要な量だけ毛髪に塗布される。
[0083]
 次に、泡状の毛髪脱色・脱染剤を調製するために用いられる毛髪化粧用品について図1(a)~図1(d)を参照して説明する。
[0084]
 図1(a)に示されるように、毛髪化粧用品は、毛髪脱色・脱染剤10と、毛髪脱色・脱染剤10を振とうするための発泡用具としての液密に閉塞可能な容器20とを含む。毛髪脱色・脱染剤10の第1剤11及び第2剤12は、使用時まで個別に包装された状態で容器20内に収容して保管される。第1剤11及び第2剤12の包装形態は、特に限定されず、例えばボトル包装、ピロー包装、及びチューブ包装のいずれであってもよい。
[0085]
 容器20は、有底円筒状の容器本体21と、容器本体21の開口部を閉塞する半球状の蓋体22とを備えている。容器本体21は、底部よりも開口部が拡径した形状を有している。また、容器本体21の内面は曲面状をなしている。
[0086]
 蓋体22の周縁にはフランジ状の嵌合部が形成されており、この嵌合部は容器本体21の開口部に嵌合するようになっている。図1(a)に示す容器20では、蓋体22の嵌合部を容器本体21の開口部に嵌合させて蓋体22を回転させることで容器本体21に対して蓋体22が液密に装着される。ただし、容器20を液密に閉塞させる構造は特に限定されるものでなく、例えば、蓋体22に凹条を形成するとともにその凹条を容器本体21の開口部周縁に形成した凸条に圧入させる構造であってもよい。
[0087]
 容器20は、個別に包装された状態の第1剤11及び第2剤12を収容可能に形成されている。すなわち、図1(a)に示されるように、容器20は、毛髪脱色・脱染剤10の使用時まで第1剤11及び第2剤12をまとめて保管する外装容器として使用される。容器20の中には、第1剤11及び第2剤12だけでなく、毛髪を脱色・脱染するときに使用する手袋や説明書等の付属品を収容してもよい。容器20は、軽量化の観点から、樹脂、又は耐水性を付与した紙から形成されることが好ましい。また、容器本体21の外面には、例えばシュリンクフィルムを用いた印刷を付与することもできる。
[0088]
 毛髪化粧用品の使用時にはまず、容器本体21から蓋体22を取り外し、個別包装された第1剤11及び第2剤12を容器本体21内から取り出す。次に、第1剤11及び第2剤12の包装を開封し、図1(b)に示されるように第1剤11及び第2剤12を容器本体21に投入する。これにより、容器本体21内で第1剤11と第2剤12が接触し、混合物13が得られる。続いて、図1(c)に示されるように容器本体21に蓋体22を装着し、容器20を上下に振る。このとき、容器20内では、第1剤11と第2剤12の混合が進むとともに、振とうにより混合物13に空気が混入される。こうして混合物13に空気を振り混ぜることにより、混合物13は発泡する。そして、容器20を所定の回数振った後、振るのを止めることで発泡は完了する。こうして得られた泡状の毛髪脱色・脱染剤14は、図1(d)に示されるように、容器本体21から蓋体22を取り外した後、容器本体21内から例えば薄手の手袋をした手で直接取り出して毛髪に塗布される。毛髪脱色・脱染剤は泡状であるために、液だれを起こすことなく毛髪に容易に馴染むことができる。毛髪に毛髪脱色・脱染剤を塗布した後、放置している間に毛髪の脱色又は脱染は進行する。所定時間の経過後、水又は温水で毛髪を洗って毛髪上の毛髪脱色・脱染剤を落とし、毛髪の脱色又は脱染処理は完了する。
[0089]
 泡状の毛髪脱色・脱染剤14の質量(g)、すなわち第1剤11と第2剤12の混合物13の質量(g)に対する容器20の内容量(mL)の比率(mL/g)は、2~15の範囲であることが好ましい。この比率が2以上の場合、混合物13の入った容器20内に空いたスペースが確保され易くなるため、振とうによる混合物13への空気の混入が促進される。その結果、混合物13を十分に発泡させるまでに必要な振とう回数を削減することができる。ただし、前記比率が15を超える場合、発泡完了後の容器20内に余剰の空間が増すことで、容器20内の泡状の毛髪脱色・脱染剤14を取り出し難くなるおそれがある。
[0090]
 泡状の毛髪脱色・脱染剤14は、1g当たり2~13mLであることが好ましく、より好ましくは1g当たり3~10mLである。
[0091]
 本実施形態の毛髪脱色・脱染剤は以下の利点を有する。
[0092]
 (1)本実施形態の毛髪脱色・脱染剤は、炭酸塩及び過炭酸塩から選ばれる少なくとも一種を含有する第1剤と、界面活性剤を含有してpHが5~8である第2剤とを備えて構成される。毛髪脱色・脱染剤は、第1剤と第2剤を混合して振とうにより発泡させることによって得られる泡状の剤型で毛髪に適用される。したがって、第1剤と第2剤の混合時における炭酸塩又は過炭酸塩に由来する炭酸ガスの発生を低減させることができるとともに、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときの泡質を向上させることができる。
[0093]
 (2)本実施形態の第2剤では、pHの上限が8に規定される。これにより、第1剤と第2剤との混合時などに、第2剤が皮膚、例えば手に付着した場合に生ずる刺激を抑制することができる。
[0094]
 (3)密閉可能な容器20を用いて振とうにより泡状の毛髪脱色・脱染剤を形成する場合、蓋体22が装着された容器本体21内で炭酸塩又は過炭酸塩に由来する炭酸ガスが過剰に発生すると、蓋体22を開けた際に、容器20内の圧力が開放されることで泡状の毛髪脱色・脱染剤が容器本体21から飛び出るおそれがある。この点、炭酸ガスの発生が抑制されることによって、蓋体22を開けた際に泡状の毛髪脱色・脱染剤が容器本体21から飛び出るのを抑制することができる。
[0095]
 (4)本実施形態の毛髪脱色・脱染剤は、第2剤に配合した界面活性剤によって、脱色又は脱染後の毛髪の明度を向上させることができる。
[0096]
 (5)第1剤と第2剤の混合物中における炭酸塩及び過炭酸塩の合計の含有量が1~9質量%である場合、脱色又は脱染後の毛髪の明度を十分に向上させることが容易である。また、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときに良好な泡質が得られやすく、また炭酸ガスの発生もより少なくできる。
[0097]
 (6)本実施形態の毛髪脱色・脱染剤は、アルカリ剤等を含有する固体状の第1剤と、液状の第2剤とから構成した。第1剤が固体状(例えば、粉末状)であることにより、クリーム状又は液状である場合に比べて使用が簡便であり、取り扱い性及び携帯性を向上させることができる。
[0098]
 (第2実施形態)
 以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を、毛髪の染色に用いられる2剤式の酸化染毛剤に具体化した第2実施形態について、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤との相違点を中心に説明する。
[0099]
 第2実施形態の染毛剤は、例えば、炭酸塩及び過炭酸塩から選ばれる少なくとも一種、並びに酸化染料を含有する固体状の第1剤と、例えば、界面活性剤及び溶剤を含有する液状の第2剤から構成される。この染毛剤は、第1剤と第2剤を混合して振とうにより発泡させることによって泡状の剤型とした後、毛髪に適用される。
[0100]
 第1剤に含有される酸化染料は、第1剤又は第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色し、少なくとも染料中間体を含んでいる。酸化染料は、染料中間体に加えてカプラーを含んでもよい。
[0101]
 染料中間体の具体例には、p-フェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン(パラトルイレンジアミン)、N-フェニル-p-フェニレンジアミン、4,4'-ジアミノジフェニルアミン、p-アミノフェノール、o-アミノフェノール、p-メチルアミノフェノール、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシエチル-p-フェニレンジアミン、o-クロル-p-フェニレンジアミン、4-アミノ-m-クレゾール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4-ジアミノフェノール、及びそれらの塩が含まれる。使用される染料中間体は一種類のみであってもよいし、二種類以上の染料中間体を組み合わせであってもよい。
[0102]
 カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する。カプラーの具体例には、レゾルシン、5-アミノ-o-クレゾール、m-アミノフェノール、α-ナフトール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、m-フェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、トルエン-3,4-ジアミン、2,6-ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、N,N-ジエチル-m-アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロン、及びそれらの塩が含まれる。使用されるカプラーは一種類のみであってもよいし、二種類以上のカプラーを組み合わせであってもよい。
[0103]
 染料中間体及びカプラーを含んだ酸化染料は、毛髪の色調を所望に変化させることができることから好ましく使用される。
[0104]
 染毛剤の第1剤は、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載されている酸化染料及び直接染料から選ばれる少なくとも一種を適宜、さらに含有してもよい。
[0105]
 染毛剤の第1剤には、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤の第1剤と同様に、炭酸塩及び過炭酸塩以外の成分を適宜、さらに含有させることもできる。
[0106]
 染毛剤の第2剤は、染毛剤の第1剤と混合された後、毛髪の染色に使用される。第2剤は、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤の第2剤と同様に構成される。
[0107]
 染毛剤の使用時には、第1剤と第2剤を混合して得られる混合物を振とうにより発泡させることが行われる。その結果得られる泡状の染毛剤は、薄手の手袋をした手で、あるいはコーム(櫛)又は刷毛を用いて必要な量だけ毛髪に塗布される。
[0108]
 以上のように、第2実施形態の染毛剤は、炭酸塩及び過炭酸塩から選ばれる少なくとも一種、並びに酸化染料を含有する第1剤と、界面活性剤を含有してpHが5~8である第2剤とを備えて構成される。染毛剤は、第1剤と第2剤を混合して振とうにより発泡させることによって得られる泡状の剤型で毛髪に適用される。したがって、第1剤と第2剤の混合時における炭酸塩又は過炭酸塩に由来する炭酸ガスの発生を低減させることができるとともに、第1剤と第2剤の混合物を振とうして発泡させたときの泡質を向上させることができる。
[0109]
 また、第2実施形態の染毛剤は、第2剤に配合した界面活性剤によって、染色後の毛髪の明度及び染色性を向上させることができる。
[0110]
 前記第1及び第2実施形態は以下のように変更されてもよい。
[0111]
 ・前記各実施形態における毛髪化粧料組成物は、炭酸塩等を含有する第1剤と界面活性剤等を含有する第2剤とからなる2剤式として構成した。しかしながら、第1剤又は第2剤を複数に分けることにより、3つ以上の剤からなる多剤式に変更してもよい。この場合、毛髪化粧料組成物の使用時には、3つ以上の剤が混合される。
[0112]
 ・前記各実施形態において、第1剤と第2剤の混合物を発泡させた後のpHを調整するために、第1剤及び第2剤とは別の、アルカリ剤又はpH調整剤を含有した第3剤を用いるようにしてもよい。この場合、第1剤及び第2剤へのアルカリ剤又はpH調整剤の配合を省くことで、第1剤及び第2剤の保存安定性を向上させることができる。また、剤型又はpHの相違などが理由で第1剤又は第2剤にアルカリ剤又はpH調整剤を配合させることが困難な場合があるが、そういう場合に、アルカリ剤又はpH調整剤を第3剤に配合するようにすることは有利となる。
[0113]
 ・前記各実施形態の毛髪化粧料組成物では、第1剤を固体状の剤型として構成した。しかしながら、第1剤に溶剤を加えることで、例えば第1剤の剤型を液状に構成し、その液状の第1剤に炭酸塩を含有させることができる。この場合、さらに、酸化剤として過炭酸塩を用いる場合、液状の第1剤に加えて固体状の第1剤を準備し、その固体状の第1剤に過炭酸塩を含有させることで、保存時の過炭酸塩の分解を抑制することができる。なお、液状の第1剤には、炭酸塩に加えて、25℃で液状のアルカリ剤を含有させることもできる。25℃で液状のアルカリ剤の具体例には、アンモニア、及びアルカノールアミンが含まれる。
[0114]
 ・前記各実施形態では、容器20を上下に振ることで容器20内の毛髪化粧料組成物を発泡させているが、その代わりに次のようにして発泡を行ってもよい。すなわち、毛髪化粧料組成物に振動を加えて空気を混入させることにより発泡を行ってもよい。あるいは、毛髪化粧料組成物に回転を加えて空気を混入させることにより発泡を行ってもよい。つまり、毛髪化粧料組成物の振とうによる発泡とは、毛髪化粧料組成物を振り混ぜること、毛髪化粧料組成物に振動を加えること、及び毛髪化粧料組成物に回転を加えることのいずれかにより毛髪化粧料組成物を発泡させることを意味する。
[0115]
 こうした発泡操作の種類に応じて、毛髪化粧料組成物を発泡させるための発泡用具は変更が可能である。例えば、主として毛髪化粧料組成物に振動を加えて発泡させる場合には、発泡用具としては例えば加振機及び手動式泡立て器が好適である。また、主として毛髪化粧料組成物に回転を加えて発泡させる場合には、発泡用具としては例えば撹拌棒、撹拌子及び電動式泡立て器が好適である。このような発泡用具を用いた毛髪化粧料組成物の発泡は、例えば上端に開口を有する容器に毛髪化粧料組成物を投入して、その容器内で行われる。このいずれの場合であっても、毛髪化粧料組成物を容易かつ良好に発泡させることができる。
実施例
[0116]
 次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下の表1~表6において毛髪化粧料組成物の各剤中の成分の含有量を表している数値の単位は質量%である。また、これらの表中に示されている各成分のうち“(A)”、“(C)”、“(b1)”、“(b2)”、“(D)”との符号が先頭に付いている化合物はそれぞれ、炭酸塩又は過炭酸塩、セルロース系増粘剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、低級アルコールに属する化合物である。
[0117]
 (実施例1-1~実施例1-17及び比較例1-1~比較例1-4)
 実施例1-1~実施例1-17及び比較例1-1~比較例1-4の毛髪脱色剤を調製した。各毛髪脱色剤は、固体状(粉末状)の第1剤と、液状の第2剤と、pH調整剤からなる第3剤とからなる3剤式であり、各毛髪脱色剤の第1~第3剤は表1又は表2に示す組成を有する。各毛髪脱色剤の第1剤と第2剤を表1又は表2中に示す質量比で、図1(a)~図1(d)に示す閉塞可能な容器を用いて混合した。その後、表1又は表2中に示される混合後のpHの値となるように第1剤と第2剤の混合物に第3剤を添加した。第3剤のpH調整剤としては、第1剤と第2剤の混合物のpHをアルカリ側に調整する際は水酸化カリウムを用い、酸性方向に調整する際は塩酸を使用した。pH調整剤の必要量は、第1剤と第2剤の混合物の1質量%の水溶液のpHを測定し、そこに第3剤のpH調整剤を加えることにより、所望のpHに調整するための必要量を算出した。
[0118]
 なお、混合に使用した容器は、容量770mL、高さ17cm、内径7cm~8cmである。その容器内に総量が150gとなるように各剤を投入し、容器を上下に20回振って容器内の毛髪脱色剤に空気を振り混ぜることで、泡状の毛髪脱色剤を得た。
[0119]
 実施例1-1~実施例1-17及び比較例1-1~比較例1-4の毛髪脱色剤について下記<評価>で説明する評価を行った。
[0120]
 <評価>
 ・泡質
 得られた泡状の毛髪脱色剤を閉塞可能な容器内にて10分間放置した後、容器の上部及び下部に位置する泡状の毛髪脱色剤の泡質について、専門のパネラーが手で触れて観察することにより評価を下した。表1及び表2中の“泡質”欄において、“5”は、泡状の毛髪脱色剤について水っぽさ又は強い弾力がなく、泡の硬さが非常に優れることを示し、“4”は、泡状の毛髪脱色剤について水っぽさ又は強い弾力がほとんどなく、泡の硬さが優れることを示し、“3”は、泡状の毛髪脱色剤について水っぽさ又は強い弾力があまりなく、泡の硬さが良好であることを示し、“2”は、泡状の毛髪脱色剤について水っぽさ又は強い弾力がやや認められ、泡の硬さがやや悪いことを示し、“1”は、泡状の毛髪脱色剤について水っぽさ又は強い弾力があり、泡の硬さが悪いことを示す。
[0121]
 ・ガスの噴出
 閉塞可能な容器を用いて毛髪脱色剤を振とうにより発泡させた後、容器の蓋体を開けて泡状の毛髪脱色剤を取り出す際に、ガスの噴出する状態について以下の方法で評価を行なった。すなわち、第1剤及び第2剤を容器内で振とうした後、ゆっくりと蓋体を開けた時に内部からガスが噴出する音(シュッという音)を聞き、その音の大きさや噴出の勢いに基づいて専門のパネラー10名が評価を下した。ガスの噴出音がない(5点)、噴出音がほとんどない(4点)、噴出音が少し聞こえるが弱い(3点)、噴出音がはっきり聞こえる又はガス噴出の勢いが強い(2点)、噴出音がはっきり聞こえ、且つ、ガス噴出の勢いが非常に強い(1点)の5段階で採点した。
[0122]
 ・セルロース系増粘剤の効果(1)
 得られた泡状の毛髪脱色剤について、パネラー20名がポリエチレン製の手袋を着用した手にとって毛髪に塗布する操作を行い、毛髪脱色剤を毛髪に塗布する際の粘性が良好か否かをパネラー20名が判断した。より具体的には、泡状に調製後3分間放置した毛髪脱色剤を手ですくい上げたときに泡が垂れる程度を目視で確認し、垂れが全くないものを優(5点)、垂れが非常に少ないものを良(4点)、垂れが少ないものを可(3点)、垂れがやや多いものをやや不良(2点)、垂れが多いものを不良(1点)の5段階で採点した。そして、各パネラーの採点結果の平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優:5」、3.6点以上4.6点未満を「良:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とする判定基準によって、セルロース系増粘剤の効果(1)の評価を下した。
[0123]
 ・セルロース系増粘剤の効果(2)
 泡状の毛髪脱色剤の発泡した状態を維持するセルロース系増粘剤の効果について専門のパネラーが判断した。具体的には、泡状の毛髪脱色剤の経時変化を専門のパネラーが目視で観察し、泡状に調製した後10分を経過した時点において消泡(破泡)がほとんど確認されないものを「優:5」とし、同時点において1割程度の消泡(破泡)が確認されるものを「良:4」とし、同時点において2割程度の消泡(破泡)が確認されるものを「可:3」とし、同時点において3割程度の消泡(破泡)が確認されるものを「やや不良:2」とし、同時点において4割程度の消泡(破泡)が確認されるものを「不良:1」とする判定基準によって、セルロース系増粘剤の効果(2)の評価を下した。
[0124]
 ・皮膚刺激性
 各毛髪脱色剤の第2剤の皮膚刺激性について、以下の方法で評価を行なった。すなわち、各毛髪脱色剤の第2剤を手の甲の3cm×3cmの範囲に塗り広げ、刺激を感じるか否かについて専門のパネラー10名が判定し、皮膚刺激の少なさに応じて優(5点)、良(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。
[0125]
 ・明度
 手袋を着用した手に各泡状の毛髪脱色剤をとり、黒毛の人毛毛束に塗布した後、室温(25℃)にて30分間放置した。そして、毛束に付着した毛髪脱色剤を水で洗い流し、毛束にシャンプーを2回とリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置することにより、脱色処理された毛束を得た。脱色処理された毛束の明度を以下の方法で評価した。すなわち、専門のパネラー10名が標準光源下で目視にて観察される脱色処理後の毛束の明度に応じて、優(5点)、良(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。
[0126]
 上述した「ガスの噴出」、「皮膚刺激性」、及び「明度」に関する10名のパネラーの採点結果については、平均値を算出し、平均値が4.6点以上であった場合には“5”、3.6点以上4.6点未満であった場合には“4”、2.6点以上3.6点未満であった場合には“3”、1.6点以上2.6点未満であった場合には“2”、1点以上1.6点未満であった場合には“1”と評価を下した。
[0127]
 各評価結果を表1及び表2中の“泡質”欄、“ガスの噴出”欄、“セルロース系増粘剤の効果(1)”欄、“セルロース系増粘剤の効果(2)”欄、“皮膚刺激性”欄、及び“明度”欄に示す。
[0128]
[表1]


[0129]
[表2]


 表1及び表2に示すように、実施例1-1~実施例1-17の毛髪脱色剤の場合、各評価項目の結果が良好であった。例えば、第2剤中の界面活性剤の含有量が1~9質量%の範囲である実施例1-12~実施例1-17の毛髪脱色剤の場合、泡質及びガスの噴出の評価が良かった。
[0130]
 一方、第1剤が成分Aの炭酸塩又は過炭酸塩を含有しない比較例1-1の毛髪脱色剤の場合は、実施例1-12~実施例1-17の毛髪脱色剤の場合と比べて、明度の評価が劣っていた。また、第2剤が成分Bの界面活性剤を含有しない比較例1-2の毛髪脱色剤の場合は、実施例1-12~実施例1-17の毛髪脱色剤の場合に比べて、特に泡質の評価が劣っていた。また、第2剤のpHが5未満である比較例1-3の毛髪脱色剤の場合は、実施例1-12~実施例1-17の毛髪脱色剤の場合に比べて、泡質及びガスの噴出の評価が劣っていた。第2剤のpHが8を超える比較例1-4の毛髪脱色剤の場合は、実施例1-12~実施例1-17の毛髪脱色剤の場合と比べて、第2剤の皮膚刺激性の評価が劣っていた。
[0131]
 (実施例2A-1~実施例2A-4及び実施例2B-1)
 実施例2A-1~実施例2A-4及び実施例2B-1の毛髪脱色剤を調製した。各毛髪脱色剤は、固体状(粉末状)の第1剤と、液状の第2剤とからなる2剤式である。なお、これ以降に説明する実施例において使用されているカルボキシメチルセルロースナトリウムは粒子径が300μm以下のものである。
[0132]
 上記実施例1-1~実施例1-17の毛髪脱色剤と同様、図1(a)~図1(d)に示す閉塞可能な容器を用いて第1剤と第2剤を混合及び発泡することで、泡状の毛髪脱色剤を得た。
[0133]
 実施例2A-1~実施例2A-4及び実施例2B-1の毛髪脱色剤について上記<評価>で説明した評価を行った。その評価結果を表3中の“泡質”欄、“ガスの噴出”欄、“セルロース系増粘剤の効果(1)”欄、“セルロース系増粘剤の効果(2)”欄、“皮膚刺激性”欄、及び“明度”欄に示す。
[0134]
[表3]


 表3に示されるように、実施例2A-1~実施例2A-4の毛髪脱色剤の場合、セルロース系増粘剤の効果(1)、セルロース系増粘剤の効果(2)及び皮膚刺激性の各項目についていずれも評価“3”以上の結果が得られた。
[0135]
 低級アルコールを含有していない実施例2B-1の毛髪脱色剤の場合は、セルロース系増粘剤の効果(1)及びセルロース系増粘剤の効果(2)の各項目について評価“2”以下の結果となった。
[0136]
 (実施例2A-6)
 第1剤及び第2剤の配合を表4に示されるように変更した以外は、上記実施例2A-1の毛髪脱色剤と同様にして、実施例2A-6の毛髪脱色剤を調製した。実施例2A-6の毛髪脱色剤は、粉末状(固体状)の第1剤と液状の第2剤とからなる2剤式の毛髪脱色剤である。実施例2A-6の毛髪脱色剤について、上記<評価>で説明した評価を行った。その評価結果を、表3と同様に、表4の各欄に示している。
[0137]
[表4]


 (実施例2A-7~実施例2A-11)
 第2剤の配合のみを表5に示されるように変更した以外は、実施例2A-1の毛髪脱色剤と同様にして、実施例2A-7~実施例2A-11の毛髪脱色剤を調製した。具体的には、第2剤中の低級アルコールの含有量を変更することで、低級アルコールに対するセルロース系増粘剤の質量比を変更した。なお、表5は、第1剤の組成を省略している。実施例2A-7~実施例2A-11の毛髪脱色剤について、上記<評価>で説明した評価を行った。その評価の結果を、表3と同様に、表5の各欄に示している。
[0138]
[表5]


 (実施例2A-12~実施例2A-15)
 第1剤及び第2剤の配合を表6に示されるように変更した以外は、実施例2A-1の毛髪脱色剤と同様にして、実施例2A-12~実施例2A-15の毛髪脱色剤を調製した。具体的には、使用されるセルロース系増粘剤の種類又は低級アルコールの種類を変更した。なお、実施例2A-13の毛髪脱色剤で使用されているヒドロキシエチルセルロースは粒子径が300μm以下のものである。実施例2A-12~実施例2A-15の毛髪脱色剤について、上記<評価>で説明した評価を行った。その評価結果を、表3と同様に、表6の各欄に示している。
[0139]
[表6]


符号の説明

[0140]
 10…毛髪脱色・脱染剤、11…第1剤、12…第2剤、13…第1剤と第2剤の混合物、14…泡状の毛髪脱色・脱染剤、20…容器、21…容器本体、22…蓋体。

請求の範囲

[請求項1]
 染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として使用される毛髪化粧料組成物であって、炭酸塩及び過炭酸塩から選ばれる少なくとも一種を含有する第1剤と、界面活性剤を含有してpHが5~8である第2剤とを備えて構成され、第1剤と第2剤を混合して振とうにより発泡させることによって得られる泡状の剤型で毛髪に適用されることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
[請求項2]
 前記毛髪化粧料組成物中における前記炭酸塩の含有量及び前記過炭酸塩の含有量の合計が1~9質量%である、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。

図面

[ 図 1]