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1. JP2020086966 - 取引システム、取引装置及び取引方法

Document

Description

Title of Invention 取引システム、取引装置及び取引方法

Technical Field

0001  

Background Art

0002   0003  

Citation List

Patent Literature

0004  

Summary of Invention

Technical Problem

0005   0006  

Technical Solution

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016  

Advantageous Effects

0017  

Brief Description of Drawings

0018  

Description of Embodiments

0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168  

Industrial Applicability

0169  

Reference Signs List

0170  

Claims

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10    

Drawings

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17    

Description

取引システム、取引装置及び取引方法

Technical Field

[0001]
この発明は貨幣を取り引きするための取引システム、取引装置及び取引方法に関する。

Background Art

[0002]
従来、店舗内で貨幣の不足又は余剰が発生すると、店舗の担当者が現金輸送会社に貨幣の運搬を依頼していた。例えば、店舗のレジで釣銭として使用する貨幣が不足すると、担当者は店舗に貨幣をもってくるよう現金輸送会社に依頼し、店舗内の貨幣が余剰になると店舗から貨幣を回収するよう依頼する。現金輸送会社への依頼は手数料を要するため、現金輸送会社を利用せずに、店舗が店舗内の貨幣の量を調整することが望ましい。
[0003]
特許文献1は、店舗に設置した貨幣処理装置に貨幣を集めるために、顧客に貨幣入金を求めるシステムを開示している。このシステムは、貨幣処理装置内の貨幣が不足すると、貨幣処理装置への入金を促す通知を顧客の携帯電話に送信する。通知を受けた顧客が貨幣処理装置へ貨幣を入金することにより、店舗の貨幣処理装置に貨幣が集められる。

Citation List

Patent Literature

[0004]
patcit 1 : 特許5640735号公報

Summary of Invention

Technical Problem

[0005]
しかしながら、上記従来技術では、店舗の貨幣不足に対応できない。具体的には、貨幣処理装置を管理する管理会社が装置内の貨幣の所有権を有している。顧客用に設置された貨幣処理装置は、店舗が装置内の貨幣を釣銭用として出金する用途に対応していない。このため、店舗は、釣銭用貨幣の準備を現金輸送会社に依頼するが、費用がかかる上に、貨幣が不足しても該貨幣をすぐには用意することができない。
[0006]
本発明は、上記従来技術による課題に鑑みてなされたもので、顧客の利用に供するために店舗に設置された貨幣処理装置から、装置内に収納された貨幣の所有権を有さない店舗が貨幣を出金して利用することができる取引システム、取引装置及び取引方法を提供することを目的とする。

Technical Solution

[0007]
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、貨幣を出金可能な取引システムであって、貨幣と交換可能な出金ポイントの情報を管理する管理装置と、前記出金ポイントを使用する出金取引を受け付けて貨幣を出金する取引装置とを備えることを特徴とする。
[0008]
また、本発明は、上記発明において、前記取引装置は、利用者が所望する第1の金額に出金取引の処理にかかる手数料である第2の金額を加えた合計分の出金ポイントを受け付けて、前記第1の金額の貨幣を出金することを特徴とする。
[0009]
また、本発明は、上記発明において、前記第2の金額は、前記出金取引の内容に基づいて設定されることを特徴とする。
[0010]
また、本発明は、上記発明において、前記第2の金額は、前記取引装置に収納されている各金種の在高に応じて金種に対して設定されることを特徴とする。
[0011]
また、本発明は、上記発明において、前記第2の金額は、操作端末を利用して金種に対して変更可能であることを特徴とする。
[0012]
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、外部装置との間で複数の取引装置の情報を通信することを特徴とする。
[0013]
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記外部装置から出金取引の予約を受け付けることを特徴とする。
[0014]
また、本発明は、上記発明において、前記複数の取引装置の情報には、各取引装置から出金可能な金種及び当該金種の枚数が含まれることを特徴とする。
[0015]
また、本発明は、取引装置であって、貨幣を出金可能な貨幣処理部と、利用者が事前に購入した出金ポイントを使用する出金取引を受け付けて前記貨幣処理部から貨幣を出金する処理部とを備えることを特徴とする。
[0016]
また、本発明は、取引方法であって、貨幣と交換可能な出金ポイントを利用者に販売する工程と、前記利用者保有の出金ポイントを使用する出金取引を受け付けて貨幣を出金する工程とを含むことを特徴とする。

Advantageous Effects

[0017]
本発明によれば、例えば、顧客が両替できるように店舗に設置された取引装置が店舗に所有権のない貨幣を収納している場合でも、店舗は、貨幣と交換可能な出金ポイントを購入することにより、出金ポイントを使用して取引装置から貨幣を出金することができる。

Brief Description of Drawings

[0018]
[fig. 1] 図1は、取引システムの構成概略を示す模式図である。
[fig. 2] 図2は、取引システムを構成する各装置の構成概略を示すブロック図である。
[fig. 3] 図3は、入金取引の取引条件が設定された取引条件情報の例を示す図である。
[fig. 4] 図4は、取引システムで行われる入金取引を説明するための模式図である。
[fig. 5] 図5は、携帯端末に表示される取引条件の閲覧画面の例を示す図である。
[fig. 6] 図6は、両替取引の予約時に表示される画面例を示す図である。
[fig. 7] 図7は、入金取引時に表示される画面例を示す図である。
[fig. 8] 図8は、取引装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
[fig. 9] 図9は、識別計数結果と手数料及び謝礼金額の算出結果とが表示された画面例を示す図である。
[fig. 10] 図10は、硬貨枚数を変更するウィンドウの画面例を示す図である。
[fig. 11] 図11は、取引の最終確認時の画面例を示す図である。
[fig. 12] 図12は、入金額に端数が含まれる際に表示される画面例を示す図である。
[fig. 13] 図13は、取引装置から釣銭準備金を出金する出金取引を説明するための模式図である。
[fig. 14] 図14は、釣銭準備金の出金取引の取引条件の例を示す図である。
[fig. 15] 図15は、出金予約の初期画面の例を示す図である。
[fig. 16] 図16は、出金取引の予約時に表示される画面例を示す図である。
[fig. 17] 図17は、取引装置内の貨幣の所有権が管理会社にある場合の出金取引を説明するための模式図である。

Description of Embodiments

[0019]
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る取引システム、取引装置及び取引方法について説明する。まず、本発明に係る取引システムで行われる取引の概要について説明する。取引には入金取引と出金取引とが含まれる。入金取引は、取引装置に貨幣を入金して、入金貨幣と異なる金種の貨幣又は貨幣価値を有するポイントと交換する取引である。出金取引とは、事前に購入した出金ポイントを貨幣と交換して該貨幣を取引装置から出金する取引である。なお、本実施形態で貨幣と言う場合は、紙幣である場合と、硬貨である場合と、紙幣及び硬貨の両方である場合とが含まれる。
[0020]
入金取引は、両替とポイント取引とを含む。両替は、取引装置に入金した貨幣を、入金貨幣と異なる金種の貨幣に交換する取引である。ポイント取引は、取引装置に入金した貨幣を、商品購入に使用可能なポイント、又はポイントを取得するためのクーポンに交換する取引である。ポイントは、例えば、貨幣価値に換算される電子データである。クーポンは、例えば、ポイントを取得するためのコードを含む電子データである。取引システムを利用してクーポンを得た利用者は、クーポンのコードを利用してポイントを取得することができる。利用者は、ポイント数を換算して得られた貨幣価値を、商品の購入代金として利用することができる。
[0021]
取引システムは、入金取引の取引条件として、貨幣の金種毎に取引料率を管理している。取引料率は、金種別のインセンティブ率及び手数料率によって決定される。インセンティブ率とは、取引時に、取引相手に付与する金額を算出するための料率である。利用者が入金した貨幣の金額に、インセンティブ率を掛けて得られた金額が、取引相手に付与する金額となる。インセンティブ率は、金種毎に異なる料率を設定したものであってもよいし、全金種の料率を同一とすることにより一回の取引に対して一定の料率を設定したものであってもよい。所定金種のインセンティブ率を高く設定した場合、利用者が、その金種を入金する確率が高くなる。手数料率とは、取引時に、取引相手から徴収する金額を算出するための料率である。利用者が入金した貨幣の金額に、手数料率を掛けて得られた金額が、取引相手から徴収する金額となる。手数料率は、金種毎に異なる料率を設定したものであってもよいし、全金種の料率を同一とすることにより一回の取引に対して一定の料率を設定したものであってもよい。所定金種の手数料率を高く設定した場合、利用者が、その金種を入金する確率が低くなる。
[0022]
取引システムは、インセンティブ率と手数料率との少なくともいずれか一方の設定を受け付ける。取引料率の設定担当者が設定を行うと、取引システムは、設定されたインセンティブ率をプラスの値、手数料率をマイナスの値として、各金種のインセンティブ率と手数料率を合算し、得られた値を取引料率として管理する。インセンティブ率と手数料率のいずれか一方の値のみが設定された場合は他方を0(ゼロ)として取引料率が決定される。また、取引システムは、取引料率の設定を受け付ける。設定担当者は、インセンティブ率をプラスの値、手数料率をマイナスの値として決定した取引料率を、取引システムに入力して設定することができる。
[0023]
各金種の取引料率は、状況に応じてプラスの値又はマイナスの値のいずれかとなる。取引料率がプラスの値である場合は、取り引きする貨幣の金額に取引料率を掛けて得られる金額が、貨幣を入金した取引相手に謝礼として付与される金額となる。取引料率がマイナスの値である場合は、取り引きする貨幣の金額に取引料率を掛けて得られる金額が、貨幣を入金した取引相手から手数料として徴収する金額となる。
[0024]
例えば、10セント硬貨のインセンティブ率が5%である場合、10セント硬貨の取引料率は+5%となる。顧客が取引装置に10セント硬貨10枚を入金して1ユーロ硬貨に両替する場合、取引料率+5%に相当する5セント分が謝礼として顧客に付与される。すなわち、10セント硬貨10枚を入金する顧客は、5セントの利益を得ることができる。得られた5セントは、例えば、取引装置が設置された店舗で商品購入に使用可能なポイントにして、顧客に付与される。
[0025]
10セント硬貨の手数料が5%である場合、10セント硬貨の取引料率は−5%となる。顧客が取引装置に10セント硬貨10枚を入金して1ユーロ硬貨に両替する場合、取引料率−5%に相当する5セント分の手数料が必要になる。このため、顧客は、10セント硬貨10枚に手数料の5セントを加えた105セント分の硬貨を取引装置に入金しなければ、1ユーロ硬貨に両替することはできない。出金額を計数する処理においては、インセンティブにかかる金額又は手数料に係る金額を算出して、受け付けた貨幣価値を合算した第1合計金額と、インセンティブ又は手数料の金額を合算した第2合計金額とを算出し、第1合計金額と、第2合計金額とを合算する第1の計数処理がある。また、貨幣価値と、枚数と、金種毎のインセンティブ率又は手数料率とを掛け合わせて、各金種で算出された金額を合算する第2の計数処理がある。計数処理は、これらに限定されるものではなく、他の計数処理を用いることもできる。
[0026]
取引システムにおける所定金種の入金取引の取引料率をプラスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置に入金する取引相手に利益を提供することができる。この結果、この金種の入金取引の増加が期待できる。一方、入金取引の取引料率をマイナスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置に入金する取引相手から手数料を徴収することになる。この結果、この金種の入金取引の減少が期待できる。入金取引の取引料率を金種別に設定することにより、取引装置に入金される貨幣の金種及び枚数を調節することができる。
[0027]
出金取引は、取引装置から店舗の釣銭準備金を出金する取引である。店舗は、取引装置内に収納された貨幣を出金するための出金ポイントを事前に購入する。店舗は、取引装置で出金ポイントを貨幣と交換して該貨幣を出金することができる。店舗は、例えば、クレジットカードによる支払又は銀行口座振込による支払等により、店舗の貨幣を用いずに出金ポイントを購入し、出金ポイントを現金化して釣銭準備金を得ることができる。ここで、釣銭準備金とは、店舗が、店舗内で釣銭として使用するために準備する貨幣である。出金ポイントは、例えば、取引装置内の貨幣と交換可能な電子データである。出金ポイントは、釣銭準備金の出金に使用する専用のポイントで、店舗の顧客が商品購入に使用するポイントと分けて管理される。
[0028]
取引システムは、出金取引の取引条件として、入金取引と同様に、貨幣の金種毎に取引料率を管理している。取引料率は、入金取引と同様に、インセンティブ率と手数料率の少なくともいずれか一方により設定される。また、取引料率は、直接設定することも可能となっている。
[0029]
例えば、店舗担当者は、取引装置内の貨幣の所有権者から、1ポイントが1ユーロに相当する出金ポイントを事前に購入する。1ユーロ硬貨のインセンティブ率が5%である場合、1ユーロ硬貨の取引料率は+5%となる。店舗担当者が釣銭準備金として1ユーロ硬貨100枚を取引装置から出金する場合、店舗には、取引料率+5%に相当する5ユーロ分が謝礼として与えられる。すなわち、1ユーロ硬貨100枚を出金する店舗は、5ユーロの利益を得ることができる。例えば、得られた5ユーロは、出金取引の完了後に、出金ポイントに換算されて、店舗が保有する出金ポイントに加算される。この場合、店舗担当者は、加算された出金ポイントを次回の出金取引に使用できる。また、例えば、得られた5ユーロは、出金取引時に、使用する出金ポイントに加算される。この場合、店舗担当者は、出金ポイント100ポイント分に相当する1ユーロ硬貨100枚を、95ポイントの出金ポイントを使用して出金することができる。
[0030]
1ユーロ硬貨の手数料が5%である場合、1ユーロ硬貨の取引料率は−5%となる。店舗担当者が1ユーロ硬貨100枚を出金する場合、取引料率−5%に相当する5ユーロ分の手数料が必要になる。店舗担当者は、1ユーロ硬貨100枚に手数料の5ユーロを加えた105ポイントの出金ポイントを使用しなければ、1ユーロ硬貨100枚を出金することができない。
[0031]
このように、取引システムにおける所定金種の出金取引の取引料率をプラスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置から出金する取引相手に利益を提供することができる。この結果、この金種の出金取引の増加が期待できる。一方、出金取引の取引料率をマイナスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置から出金する取引相手から手数料を徴収することになる。この結果、この金種の出金取引の減少が期待できる。出金取引の取引料率を金種別に設定することにより、取引装置から出金される貨幣の金種及び枚数を調節することができる。
[0032]
[システム概要]
取引システムの概要について説明する。図1は、取引システム1の構成概略を示す模式図である。取引システム1は、管理装置100、取引装置200、操作端末300、貨幣処理装置400及び携帯端末500を含む。管理装置100は、ネットワーク2を介して、取引装置200、操作端末300、貨幣処理装置400及び携帯端末500と通信可能に接続されている。ネットワーク2には、インターネットが含まれる。取引装置200、操作端末300及び貨幣処理装置400は、一点鎖線で示す店舗3内に設置されている。管理装置100の設置場所及び携帯端末500の使用場所は、ネットワーク2に接続可能であれば特に限定されない。
[0033]
図1には1つの店舗3を示しているが、複数の店舗が取引システム1を利用することができる。例えば、同一企業に属する別の店舗や、異なる企業に属する店舗が取引システム1を利用することができる。また、図1には店舗3内に取引装置200、操作端末300及び貨幣処理装置400を1台ずつ示しているが、装置の台数は特に限定されない。1つの店舗3内で、取引装置200、操作端末300、貨幣処理装置400をそれぞれ複数台使用することもできる。携帯端末500についても台数は限定されず、多数の顧客それぞれが携帯端末500を操作して取引システム1を利用する。
[0034]
次に、取引システム1を構成する各装置の構成概略を説明する。図2は、取引システム1を構成する各装置の構成概略を示すブロック図である。
[管理装置100]
管理装置100は、例えばコンピュータ装置から成る。管理装置100は、制御部110、操作表示部120、記憶部130及び通信部140を含む。操作表示部120は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部120は、各種情報を画面上に出力表示する表示部としても機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部120として利用する。通信部140は無線又は有線で外部装置と通信する。通信部240はネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。
[0035]
記憶部130は、管理装置100の機能及び動作を実現するために必要な情報の記憶に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部130として利用される。記憶部130には、在高情報131、取引条件情報132、店舗情報133、取引情報134及びポイント情報135が保存される。管理装置100は、各店舗を識別する店舗識別情報を利用して複数の店舗それぞれの情報を管理する。また、管理装置100は、各装置を識別する装置識別情報を利用して複数の装置それぞれの情報を管理する。
[0036]
在高情報131は、店舗3にある貨幣の在高を管理するために用いられる。取引装置200に収納されている貨幣の在高と、貨幣処理装置400に収納されている貨幣の在高とが店舗3の貨幣の在高として管理される。在高情報131は、店舗3の各装置に収納されている紙幣の金種情報及び硬貨の金種情報と、金種別の枚数情報とを含む。
[0037]
取引条件情報132は、取引装置200で行われる取引の取引条件を管理するために用いられる。取引条件は金種別の取引料率を含む。取引システム1は、金種別に設定された取引料率に基づいて取引を実行する点に1つの特徴を有するが詳細は後述する。
[0038]
店舗情報133は、店舗3の情報を管理するために用いられる。店舗情報133は、店舗3の所在地と、店舗3に設置されている取引装置200の店舗3内での設置場所とを含む。複数の店舗の情報が店舗識別情報を利用して管理され、複数の取引装置の情報が装置識別情報を利用して管理される。
[0039]
取引情報134は、取引装置200で行われた取引を管理するために用いられる。取引情報134は、取引装置200で行われた取引の種類、取引日時、取引された貨幣の金種及び枚数、取引時の手数料率、取引時の手数料又は謝礼の金額、取引で増減したポイント数を含む。店舗情報133で管理される各店舗の各取引装置で行われた取引内容が取引情報134で管理される。
[0040]
ポイント情報135は、店舗3の顧客と該顧客が保有するポイントとを管理するために用いられる。顧客は、店舗3で商品を購入する際に、自身が保有するポイントを商品代金の支払に充てることができる。ポイント数が所定の換算率で貨幣価値に換算されて、貨幣と同様に商品代金として利用される。ポイントの換算率は設定により変更できるが、本実施形態では1ポイントが1ユーロに換算されるものとして説明する。
[0041]
制御部110は、操作表示部120で行われた操作内容と、外部装置との間で遣り取りされる情報とに基づいて、記憶部130の情報を利用しながら各部を制御する。制御部110による制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する管理装置100の機能及び動作が実現される。
[0042]
制御部110は、在高管理部111、条件管理部112、店舗管理部113、取引管理部114及びポイント管理部115を含む。店舗管理部113は、店舗情報133を利用して店舗の情報を管理する。在高管理部111は、在高情報131を利用して在高の情報を管理する。条件管理部112は、取引条件情報132を利用して取引条件の情報を管理する。取引管理部114は、取引情報134を利用して取引の情報を管理する。ポイント管理部115は、ポイント情報135を利用してポイントの情報を管理する。制御部110が行う情報の管理には新規情報の登録、登録情報の更新、情報の削除が含まれる。
[0043]
[取引装置200]
取引装置200は、入金取引及び出金取引を実行する。取引装置200は、制御部210、操作表示部220、記憶部230、通信部240、コード取得部250、印字部260及び貨幣処理部270を含む。これら構成部材は、明瞭化のために、各機能に対応するように記載しているが、各機能は、中央処理装置(CPU)又はプロセッサにより、実施することができることは言うまでもない。また、制御部210がCPUとしての役割を担うものであり、それぞれの機能は、プロセッサが実施することができる。他の装置に関しても同様である。
[0044]
操作表示部220は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部220は、各種情報を画面上に出力表示する表示部として機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部220として利用する。通信部240は無線又は有線で外部装置と通信する。通信部240はネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。
[0045]
記憶部230は、取引装置200の機能及び動作を実現するために必要な情報の記憶に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部230として利用される。記憶部230には、在高情報231及び取引条件情報232が保存される。在高情報231は、取引装置200内に収納されている貨幣の在高を管理するために用いられる。在高情報231は、取引装置200に収納されている紙幣の金種及び硬貨の金種と、金種別の枚数とを含む。取引条件情報232は、取引装置200で行われる取引の取引条件を管理するに用いられる。取引条件情報232は、金種別に取引料率を設定した取引条件を含むが詳細は後述する。
[0046]
コード取得部250は、情報が符号化された図形コードを読み取る。図形コードは、例えばバーコードやQRコード(登録商標)を含む。取引装置200は、コード取得部250で図形コードを読み取って、該図形コードに埋め込まれた情報を復号して利用する。図形コードを利用することにより、取引装置200と外部装置との間で情報を遣り取りすることができる。取引装置200のコード取得部250と、操作端末300のコード取得部350と、携帯端末500のコード取得部550は、カメラ又はスキャナを利用して図形コードの情報を読み取る構成部で同様の機能を有する。
[0047]
印字部260は、取引に係る情報をレシートに印字する。レシートに印字される情報には、取引の種類、取引日時、取引された貨幣の金種及び枚数、取引時の取引料率、取引時の手数料又は謝礼の金額が含まれる。また、取引相手にポイントを付与する場合には、取引相手がポイントを獲得するために必要な情報を符号化した図形コードも含まれる。
[0048]
貨幣処理部270は、入金口、搬送路、識別部、収納部及び出金口を含む。貨幣処理部270は、入金口に受け付けた貨幣を1枚ずつ装置内に取り込んで搬送路に沿って搬送する。搬送路には識別部が設けられている。識別部は搬送路を搬送される貨幣を識別計数する。識別計数された貨幣は、装置内に設けられた複数の収納部に金種別に収納される。収納部は収納された貨幣を搬送路に繰り出すことができる。取引装置200から貨幣を出金する際、出金する貨幣の金種及び枚数が決まると、対応する収納部から必要な枚数分の貨幣が1枚ずつ搬送路に繰り出される。そして、繰り出された貨幣が搬送路に沿って搬送されて出金口に排出される。貨幣処理部270で行われる貨幣の入金及び出金の処理は従来知られている技術であるため詳細な説明は省略する。
[0049]
制御部210は、操作表示部220で行われる操作内容と、外部装置との間で遣り取りされる情報とに基づいて、記憶部230の情報を利用しながら各部を制御する。制御部210による制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する取引装置200の機能及び動作が実現される。
[0050]
制御部210は、在高管理部211、条件管理部212及び処理部213を含む。在高管理部211は、在高情報231を利用して在高の情報を管理する。条件管理部212は、取引条件情報232を利用して取引条件の情報を管理する。制御部210が行う情報の管理には、新規情報の登録、登録情報の更新、情報の削除が含まれる。処理部213は、コード取得部250、印字部260及び貨幣処理部270を制御して取引に関連する処理を実行する。
[0051]
[操作端末300]
操作端末300は、例えばコンピュータ装置から成る。例えば、タブレット端末又は携帯端末を操作端末300として利用する。操作端末300は、制御部310、操作表示部320、記憶部330、通信部340及びコード取得部350を含む。操作表示部320は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部320は、各種情報を画面上に出力表示する表示部として機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部320として利用する。店舗3の店員は、操作端末300の操作表示部320を操作して、画面上に表示される各種情報を確認しながら設定や指示に係る情報を入力することができる。
[0052]
記憶部330は、操作端末300の機能及び動作を実現するために必要な情報の保存に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部330として利用される。通信部340は、無線又は有線で外部装置と通信する機能を有する。通信部340は、ネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。
[0053]
コード取得部350は、情報が符号化された図形コードを読み取る。操作端末300は、コード取得部350が読み取った図形コードから埋め込まれた情報を取得して利用する。図形コードを利用することにより操作端末300と外部装置との間で情報を遣り取りすることができる。
[0054]
制御部310は、操作表示部320で行われる操作内容と、外部装置との間で遣り取りされる情報とに基づいて、記憶部330を利用しながら各部を制御する。制御部310による制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する操作端末300の機能及び動作が実現される。
[0055]
[貨幣処理装置400]
貨幣処理装置400は、店舗3内で貨幣の入金処理及び出金処理に利用される。例えば、店舗3のレジで精算に利用される釣銭機と、店舗3のバックオフィスで貨幣の入出金に利用される装置とが、貨幣処理装置400に含まれる。各貨幣処理装置400内の貨幣の在高は管理装置100に送信され、管理装置100の在高情報131で管理される。貨幣処理装置400は従来知られている装置であるため詳細な説明は省略する。
[0056]
[携帯端末500]
携帯端末500は、携帯電話やタブレット端末等、ネットワーク2に接続可能な携帯型の通信端末である。携帯端末500は、制御部510、操作表示部520、記憶部530、通信部540及びコード取得部550を含む。操作表示部520は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部520は、各種情報を画面上に出力表示する表示部として機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部520として利用する。顧客は、操作表示部520を操作して、画面上に表示される各種情報を確認しながら設定や指示に係る情報を入力することができる。
[0057]
記憶部530は、携帯端末500の機能及び動作を実現するために必要な情報の保存に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部530として利用される。通信部540は無線又は有線で外部装置と通信する。通信部540はネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。
[0058]
コード取得部550は、情報が符号化された図形コードを読み取る。携帯端末500は、コード取得部550が読み取った図形コードから埋め込まれた情報を取得して利用する。図形コードを利用することにより携帯端末500と外部装置との間で情報を遣り取りすることができる。
[0059]
制御部510は、操作表示部520で行われる操作内容と、外部装置との間で遣り取りされる情報とに基づいて、記憶部530を利用しながら各部を制御する。制御部510の制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する携帯端末500の機能及び動作が実現される。
[0060]
図2には示していないが、携帯端末500は、GPS(Global Positioning System)を利用して現在地を認識する。携帯端末500は、操作表示部520の画面上に地図を表示して、該地図上に現在地を示すことができる。また、携帯端末500は、店舗3の所在地情報を取得すると現在地から店舗3までの経路を探索して、店舗3までの距離や店舗3までの移動に要する時間を算出する機能を有している。
[0061]
[取引条件]
管理装置100の条件管理部112は、店舗3の取引装置200で行われる取引の取引条件を管理している。取引条件は記憶部130の取引条件情報132で管理される。図3は、入金取引の取引条件が設定された取引条件情報132の例を示す図である。図3に示すように、取引条件は、店舗別かつ取引装置別に設定されている。各店舗は店舗識別情報によって区別され、各取引装置は装置識別情報によって区別される。図3の店舗の項目に示す店舗識別情報によって店舗を特定し、装置の項目に示す装置識別情報に基づいて店舗内の取引装置を特定することができる。店舗情報133では、店舗識別情報を利用して店舗3の所在地が管理され、装置識別情報を利用して店舗3における取引装置200の設置位置が管理されている。取引条件情報132及び店舗情報133を参照することにより、例えば店舗3の入口近傍に設置されている取引装置200の取引条件というように、各店舗の各取引装置を特定して取引条件を確認できるようになっている。
[0062]
図3の装置の項目に登録された各取引装置について、取引の種類別に取引条件が設定される。入金取引の種類には、図3に示すように、両替と、「店舗ポイント」と表示された店舗3のポイントへの交換と、「ポイント交換(X社)」と表示された他企業(X社)のポイントへの交換と、寄付とが含まれる。
[0063]
両替とは、貨幣を入金して、異なる金種の貨幣と交換する取引である。店舗3のポイントへの交換とは、貨幣を入金して、店舗3で利用可能なポイントと交換する取引である。X社のポイントへの交換とは、貨幣を入金して、X社のポイントと交換する取引である。図3は、X社のポイントと交換する例を示しているが、交換先の企業が複数ある場合には、交換先を選択して取引を行うことができる。寄付とは、貨幣を入金して寄付をする取引である。図3は、被災地支援の寄付をする例を示しているが、寄付先が複数ある場合には、寄付先を選択して取引を行うことができる。寄付の手数料率は0(ゼロ)に設定される。
[0064]
図3の取引の項目に登録された、各取引の種類について、取引相手の種類別に取引条件が設定される。取引相手の種類には、図3に示すように、店舗3の一般客と、会員客と、会員店舗とが含まれる。このように、取引システム1では、店舗、取引装置、取引の種類及び取引相手を指定して取引条件を設定することができる。
[0065]
図3の取引相手の項目に登録された各取引相手について、取引条件が設定される。取引条件として、取引料率が金種別に設定される。インセンティブ率と手数料率の少なくともいずれか一方が設定されると、インセンティブ率をプラスの値、手数料をマイナスの値として、これらの和が算出され、算出結果が取引料率として設定される。インセンティブ率のみを設定した場合は手数料率を0(ゼロ)として取引料率が算出される。手数料率のみを設定した場合はインセンティブ率を0(ゼロ)として取引料率が算出される。インセンティブ率及び手数料を設定せず、取引料率を直接設定することも可能となっている。
[0066]
図3に示す取引条件情報132は、図2に示す管理装置100の記憶部130で管理される。取引条件情報132に含まれる情報の一部は、図2に示す取引装置200の記憶部230で取引条件情報232として管理される。例えば、図2に示す店舗3の識別情報がS001で取引装置200の識別情報がM001である場合、図3に示す装置識別情報M001の情報が、取引装置200の取引条件情報232で管理される。言い換えれば、各店舗の各取引装置で管理される取引条件情報232を1つにまとめたものが管理装置100で管理される取引条件情報132である。管理装置100が管理する取引条件情報132と、取引装置200が管理する取引条件情報232のいずれか一方で情報が変更されると、他方の情報にも変更が反映され、情報が同期されるようになっている。
[0067]
次に、取引システム1で行われる取引について説明する。取引装置200では紙幣及び硬貨を取引対象とすることができるが、本実施形態では、取引装置200に硬貨を入金する入金取引と、取引装置200から釣銭準備金として硬貨を出金する出金取引を例に取引を説明する。
[0068]
[入金取引]
図4は、取引システム1で行われる入金取引を説明するための模式図である。入金取引には、両替と、店舗3のポイントへの交換と、他企業のポイントへの交換とが含まれる。以下では店舗3の顧客10が硬貨を紙幣に両替する場合を例に説明する。
[0069]
店舗3に設置された貨幣処理装置400は、装置内に収納している紙幣の金種及び枚数と硬貨の金種及び枚数とを含む在高情報を管理装置100に送信する。管理装置100の在高管理部111は、貨幣処理装置400から受信した在高情報に基づいて記憶部130の在高情報131を更新することにより、貨幣処理装置400の在高を管理する(A1)。同様に、取引装置200の在高管理部211は、装置内に収納している紙幣の金種及び枚数と硬貨の金種及び枚数とを含む在高情報231を管理装置100に送信する。管理装置100の在高管理部111は、取引装置200から受信した在高情報231に基づいて記憶部130の在高情報131を更新することにより、取引装置200の在高を管理する(A2)。店舗3の装置から管理装置100に向けて行われる在高情報の送信は装置内の在高が変化する度に行われる。
[0070]
管理装置100の条件管理部112は、取引装置200で行われる取引の取引条件を管理する(A3)。取引条件は、図3に示したように取引条件情報132として管理されている。条件管理部112は、取引装置200の貨幣在高と貨幣処理装置400の貨幣在高との少なくともいずれか一方に基づいて取引条件を自動設定するが、これについては後述する。
[0071]
店舗3の店員11は、操作端末300を操作して、取引装置200の取引条件を変更することができる(A4)。具体的には、店員11は、金種を指定して、図3に示す取引条件情報132のインセンティブ率と手数料率の少なくともいずれか一方を変更することにより、この金種の取引料率を変更することができる。店員11は、指定した金種の取引料率を直接変更することもできる。店員11が取引条件を変更した日時は、図3に示す取引条件の更新日時の項目で管理される。
[0072]
例えば、店員11は、管理装置100の在高情報131で管理される取引装置200の在高を参照し、在高に基づいて取引条件を変更する。また、例えば、店員11は、取引装置200の在高情報231を参照して取引条件を変更する。例えば、取引装置200で在高が減って不足しそうな硬貨の金種がある場合、店員11は、この金種の入金取引の取引料率を引き上げる。店員11は、インセンティブ率の引き上げと手数料率の引き下げとの少なくともいずれか一方を行うことによって取引料率を引き上げることができる。また、例えば、取引装置200で在高が増えて収納部が満杯になりそうな硬貨の金種がある場合、この金種の入金取引の取引料率を引き下げる。店員11は、インセンティブ率の引き下げと手数料率の引き上げとの少なくともいずれか一方を行うことによって取引料率を引き下げることができる。なお、取引装置200内の貨幣の所有権が店舗3になく、店舗3の店員11が取引料率を変更できない場合もあるが、これについては後述する。
[0073]
店員11が取引条件を変更すると、管理装置100の条件管理部112は、取引装置200に変更内容を通知する。これを受けて、取引装置200の条件管理部212は記憶部230の取引条件情報232を更新する。
[0074]
取引条件の変更方法は、店員11が管理装置100の取引条件情報132を変更する態様に限定されず、店員11が取引装置200の取引条件情報232を変更する態様であってもよい。この場合も、管理装置100で管理される取引条件情報132と取引装置200で管理される取引条件情報232とが同期される。
[0075]
管理装置100の条件管理部112は、取引条件情報132及び店舗情報133に基づいて、取引装置200の取引条件をネットワーク2上で公開する(図4のA5)。条件管理部112は、複数の店舗それぞれに設置されている取引装置の取引条件を公開する。1つの店舗に複数の取引装置がある場合、条件管理部112は、各取引装置の取引条件を公開する。
[0076]
顧客10は、携帯端末500の操作表示部520を操作して、条件管理部112が公開する取引条件を閲覧する。図5は、携帯端末500に表示される取引条件の閲覧画面の例を示す図である。図5(a)に示すように、画面上には、顧客10が保有する店舗3のポイントと、硬貨を入金可能な取引装置がある店舗の情報とが表示される。店舗情報には、各店舗の名称と、顧客10のいる現在地から各店舗までの距離とが含まれる。また、各店舗における硬貨の在高をグラフィック表示によって示した在高情報600が含まれる。硬貨の在高が少ない店舗は、取引装置に硬貨を入金してもらうため、顧客10に有利な取引条件を設定する。顧客10は、在高情報600と店舗までの距離とを参考に入金取引を行う店舗を選択する。
[0077]
顧客10が、図5(a)に示す画面上で店舗を選択すると、図5(b)に示すように、選択した店舗の取引情報が表示される。画面上には、店舗の名称と、現在地から店舗までの距離と、金種及び取引料率を含む取引条件と、店舗周辺の地図601とが表示される。顧客10は操作表示部520の画面をスクロールして地図601を確認することができる。地図601上には顧客10の現在地及び店舗3の位置が示される。
[0078]
顧客10は、図5(b)に示す画面で取引条件を確認する。画面上で、取引料率がマイナスの値である金種と、取引料率が0以上の値である金種とが区別可能に表示される。例えば、取引料率がマイナスの金種と、取引料率が0以上の金種の情報とが色を変えて表示される。また、例えば、取引料率が0以上の金種を点滅表示したり、金種を示す数値の左側に所定マークを表示したりすることで、顧客10にとって有利な取引条件が目立つように表示される。
[0079]
顧客10は、取引条件を確認して硬貨を入金する取引装置を選択する(図4のA6)。顧客10は、自身にとって有利な取引条件が設定された取引装置を選択する。具体的には、顧客10は、入金する硬貨金種の取引料率が0(ゼロ)以上に設定されている取引装置、すなわち手数料をとられない取引装置を選択する。また、取引料率がプラスの値でなるべく大きな数値に設定されている取引装置、すなわちなるべく多くの謝礼を受け取れる取引装置を選択する。取引装置200を選択した顧客10は、画面上に表示された地図601を利用して取引装置200が設置された店舗3へ移動する。
[0080]
店舗3に到着した顧客10は、取引装置200の操作表示部220で所定操作を行って取引を開始する。顧客10は、入金硬貨を、紙幣と両替する取引、店舗3のポイントと交換する取引、他企業でのポイントと交換する取引の3種類からいずれか1つを選択する。硬貨を紙幣に両替したい顧客10は両替を選択する。取引の種類を選択した顧客は、取引装置200に硬貨を入金する(A7)。
[0081]
顧客10が取引の種類を選択すると、取引装置200の処理部213は、選択された種類の取引を実行する。処理部213は、貨幣処理部270を制御して、顧客10が取引装置200に入金した硬貨を識別計数する。硬貨の識別計数結果が得られると、処理部213は、記憶部230の取引条件情報232を参照し、対応する取引条件に基づいて、手数料と謝礼金額を算出する。具体的には、取引料率がプラスの値であれば、顧客10に謝礼として付与する金額が算出され、取引料率がマイナスの値であれば、顧客10から手数料として徴収する金額が算出されることになる。顧客10が取引開始時に所定操作を行って店舗3の会員であることが確認されている場合、処理部213は、両替取引の会員客の取引条件を利用する。顧客10が一般客である場合は一般客の取引条件を利用する。
[0082]
図3に示したように、取引条件には金種別の取引料率が含まれている。処理部213は、硬貨の識別計数結果に含まれる金種別の硬貨枚数と、取引条件に含まれる金種別の取引料率から、各金種の手数料又は謝礼金額を算出する。続いて処理部213は、全金種の手数料及び謝礼金額を合算した合計金額を算出する。処理部213は、取引装置200の操作表示部220に、顧客10が入金した硬貨の識別計数結果と、手数料及び謝礼の合計金額とを表示する。このとき操作表示部220に表示される画面は、初期画面を全金種が取引貨幣として選択された状態で表示し、手数料がかかる金種を、顧客10が取引貨幣から除外できるように表示してもよい。また、初期画面を、いずれの金種も選択していない状態で表示し、顧客10が選択した金種のみを取引貨幣として表示するようにしてもよい 。
[0083]
操作表示部220の表示を確認した顧客10は、手数料が低くなるように、或いは謝礼金額が大きくなるように、入金する硬貨の金種及び枚数を選択又は変更することができる。また、入金硬貨の金額に紙幣に両替できない端数が含まれる場合に、処理部213が端数処理を実行する設定とすることもできる。端数処理が実行されると、顧客10は、端数の処理方法を選択することができる。これらの処理については後述する。
[0084]
操作表示部220の表示を確認した顧客10が取引を確定する操作を行うと、図4に破線で示したように、処理部213は、貨幣処理部270を制御して出金口から両替後の紙幣を排出すると共に、印字部260を制御してレシートを発行する。レシートには、取引日時と、顧客10が入金した硬貨の識別計数結果と、識別計数結果及び取引条件に基づいて得られた算出結果とが含まれる。具体的には、入金硬貨の金種別の枚数及び金額と、入金硬貨の合計枚数及び合計金額と、入金硬貨の各金種について算出された手数料又は謝礼金額と、入金硬貨全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額とが含まれる。
[0085]
入金硬貨全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額がプラスの値である場合、すなわち顧客に謝礼金額が付与される場合、この謝礼金額は店舗3のポイントとして顧客10に付与される。この場合、レシートには、このポイントを取得するための情報を符号化した図形コードと、ポイント取得の有効期限とが印刷される。顧客10は、携帯端末500で専用のアプリケーションを実行して管理装置100と接続し、コード取得部550によってレシートの図形コードを読み取ることによりポイントを取得する(A8)。
[0086]
具体的には、携帯端末500で図形コードから取得した情報に基づいて、管理装置100のポイント管理部115が顧客10を特定し、記憶部130のポイント情報135で管理されている顧客10のポイントに、顧客10が取引で取得したポイントを加算する。これにより、顧客10は、取得したポイントを店舗3で使用できるようになる。なお、顧客10が有効期限までにポイントを取得する操作を行わなかった場合、取引で取得したポイントは失効する。
[0087]
ポイント情報135で管理する顧客のポイントに、顧客10が取引で取得したポイントを加算する際、顧客10の取引履歴に応じて、ポイント数を変更する設定とすることもできる。例えば、顧客10が取引装置200を利用した累積回数が予め設定された回数を超えた場合や、顧客10が取引装置200に入金した硬貨の累積枚数が予め設定された枚数を超えた場合に、ボーナスポイントを付与する設定とすることができる。ボーナスポイントを付与する条件と、付与するボーナスポイントのポイント数とは店舗3が設定できるようになっている。ポイント管理部115は、取引管理部114に顧客10の情報を問い合わせて、予め設定されたボーナスポイント付与の条件を満たすか否かを判定する。条件を満たす場合、ポイント管理部115は、顧客10が保有するポイントに、取引で得られたポイントと、ボーナスポイントとを加算する。顧客10は、ボーナスポイントを獲得できた場合、これを携帯端末500の画面上で確認することができる。
[0088]
取引装置200で行われた取引内容は、取引装置200から管理装置100へ送信される。管理装置100の取引管理部114は、取引装置200から受信した情報を記憶部130の取引情報134に登録して管理する。取引情報134を参照することにより、どの店舗のどの取引装置200で、誰がどのような取引を行ったかを確認することができる。
[0089]
[取引条件の自動変更]
管理装置100で管理される取引条件は、店舗3の店員11が操作端末300を利用して手動で変更する他、自動的に変更する設定とすることもできる。条件管理部112が、在高情報131で管理される情報に基づいて取引条件を変更する。例えば、取引装置200に収納されている貨幣枚数が、予め設定された下限枚数より少ない金種が発生すると、条件管理部112は、この金種の入金取引の取引料率を引き上げる。また、例えば、貨幣枚数が、予め設定された上限枚数より多い金種の貨幣が発生すると、条件管理部112は、この貨幣の入金取引の取引料率を引き下げる。
[0090]
条件管理部112が、取引装置200に収納されている各金種の貨幣枚数と、貨幣処理装置400に収納されている各金種の貨幣枚数から、店舗3内にある各金種の貨幣枚数を算出し、店舗3内の貨幣枚数に応じて各金種の取引料率を変更するよう設定することもできる。
[0091]
取引料率の変更が必要になった場合、条件管理部112は、例えば、この金種の貨幣枚数を、予め設定された算出式に代入して変更後の取引料率を算出する。また、例えば、条件管理部112は、貨幣枚数と取引料率との関係が予め設定されたテーブルを参照し、該テーブルの設定に基づいて取引料率を変更する。
[0092]
このように、取引システム1は、取引装置200内の貨幣量、又は取引装置200と貨幣処理装置400を含む店舗3内の貨幣量を金種別に管理し、状況に応じて取引料率を自動調整する。具体的には、取引装置200への貨幣の入金を伴う取引については、取引装置200へ入金してほしい金種の取引料率を引き上げて、取引装置200へ入金してほしくない金種の取引料率を引き下げる。
[0093]
なお、出金取引については後述するが、取引システム1は、出金取引の手数料率を自動調整することもできる。取引装置200からの貨幣の出金を伴う取引については、取引装置200から出金してほしい金種の取引料率を引き上げて、取引装置200から出金してほしくない金種の取引料率を引き下げる。
[0094]
[入金予約]
取引装置200に入金する硬貨の金種及び枚数が分かっている場合、顧客10は、携帯端末500を操作して入金取引を予約することができる。図5(b)に示す画面をスクロールすると地図601の下に予約ボタンが表示される。予約ボタンを押すと、続いて画面上に、両替と、店舗3のポイントへの交換と、他企業のポイントへの交換との3種類から取引の種類を選択するボタンが表示される。取引の種類を選択すると、選択した取引の種類に応じた取引条件で入金取引を予約することができる。
[0095]
硬貨を紙幣に両替したい顧客10が両替を選択すると、両替取引を予約する予約画面が表示される。図6は、両替取引を予約する際に表示される画面例を示す図である。図6(a)は予約画面の例を示している。顧客10は、図6(a)に示すプラスボタン602を押して、取引装置200に入金する硬貨の金種及び枚数を一金種ずつ順に入力する。顧客10が入力した硬貨の金種及び枚数は、プラスボタン602の上側に一覧表示される。画面上には、金種別の取引料率に基づいて算出された各金種の手数料又は謝礼金額が表示される。図6(a)に示す例は、図5(b)に示すように取引料率が−2.5%に設定された1ユーロ硬貨を10枚入金すると、この入金に対して、顧客10は、0.25ユーロの手数料を支払わなければならないことを示している。また、取引料率が+1.0%に設定された50セント硬貨(0.5ユーロ硬貨)を10枚入金すると、この入金に対して、顧客10は、0.05ユーロの謝礼を受け取ることができる、すなわち5セントの利益が得られることを示している。
[0096]
プラスボタン602の下側には、顧客10が入金する硬貨の合計金額及び合計枚数が表示される。また、入金硬貨全金種の手数料及び謝礼金額を合算した合計金額が表示される。この合計金額は、謝礼金額が手数料を上回った場合は謝礼と表示され、手数料が謝礼金額を上回った場合は手数料と表示される。さらに、入金硬貨の合計金額と、入金硬貨全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額とを合算した金額が入金額として表示される。
[0097]
図6(a)に示す例は、一覧表示された全金種の手数料が謝礼金額を上回るため手数料が必要であることを示している。また、顧客10が入力した合計20.2ユーロ分61枚の硬貨を入金して両替する場合、手数料0.2ユーロを差し引いた入金額20ユーロ分が紙幣と両替されることを示している。
[0098]
図6(a)に示す画面で中止ボタンを押すと予約操作を中止することもできる。確定ボタンを押すと予約が確定され、図6(b)に示す画面が表示される。画面上には、予約した入金硬貨に関する情報と、予約内容を符号化した図形コードと、予約した取引を実行可能な予約期限とが表示される。顧客10は、予約期限より前に、画面に表示された図形コードを取引装置200のコード取得部250に読み取らせることにより、予約した取引を実行することができる。予約期限を過ぎた場合、予約はキャンセルされ、予約した取引を実行できなくなる。
[0099]
携帯端末500で予約された取引内容は管理装置100で管理される。具体的には、管理装置100の取引管理部114が、記憶部130の取引情報134に予約情報を登録して管理する。店舗3の店員11は、操作端末300で専用のアプリケーションを実行し、管理装置100で管理される予約情報を閲覧することができる。店員11は、予約情報に基づいて、入金が予約された硬貨の金種及び枚数を確認して取引条件を変更することができる。
[0100]
管理装置100の取引管理部114は、予約情報を取引装置200へ送信する。予約情報を受信した取引装置200では、在高管理部211が予約内容を管理する。在高管理部211は、予約された取引を実行できるように、取引装置200の貨幣の在高を管理する。在高管理部211による管理に応じて、処理部213が実行する処理が制限される。具体的には、在高管理部211は、入金予約された硬貨全てを取引装置200に入金できるように、すなわち取引装置200の収納部が満杯になって硬貨を収納できないという事態を回避するように、在高を管理する。また、在高管理部211は、取引装置200から、両替後の紙幣を出金できるように、すなわち両替できる紙幣が不足して両替できないという事態を回避するように、在高を管理する。入金される硬貨の収納スペースの確保と両替後の紙幣の確保は、予約期限まで行われる。これにより、入金取引を予約した顧客10は、予約した取引を確実に実行することができる。
[0101]
[取引装置の動作]
取引装置200の動作について説明する。図7は、入金取引時に、取引装置200の操作表示部220に表示される画面例を示す図である。図7(a)は、入金硬貨の交換先、すなわち取引の種類を選択する画面である。顧客は、この画面上で入金硬貨の交換先を選択する。顧客が画面上の貨幣と表示されたボタンを選択すると、入金硬貨を貨幣と両替する取引の処理が開始される。顧客が、ポイントと表示されたボタンを選択すると、入金硬貨を店舗で利用可能なポイントと交換する取引の処理が開始される。X社クーポンと表示されたボタンを選択すると、入金硬貨をX社で利用可能なポイントと交換するためのクーポンを発行する取引の処理が開始される。画面上に中止と表示されたボタンを選択すると処理が中止され取引装置200は待機状態に戻る。
[0102]
顧客が、図7(a)に示す画面でポイントと表示されたボタンを押すと、図7(b)に示すように、この取引の現在の取引条件が表示される。画面上には、取引装置200へ入金可能な金種と、各金種の取引料率とが表示される。
[0103]
操作表示部220の画面上には、顧客にとって有利な取引条件の金種が他の金種と区別可能に表示される。例えば、図7(b)に「スペシャルオファー」とあるように、顧客が手数料を支払わなければならない2ユーロ硬貨及び1ユーロ硬貨の2金種と、その他の金種とが区別可能に表示される。また、「ポイントプレゼント」、「手数料無料」とあるように、取引によって謝礼が付与される50セント硬貨(0.5ユーロ)の1金種と、手数料が無料の金種とが区別可能に表示される。
[0104]
図7(b)の画面下側にある戻るボタンを押すと図7(a)の選択画面に戻ることができる。中止ボタンを押すと処理が中止され取引装置200は待機状態に戻る。取引開始ボタンを押すと、硬貨を入金して店舗のポイントと交換する取引が開始される。
[0105]
図8は、取引装置200で行われる処理の流れを示すフローチャートである。顧客が取引装置200の入金口に硬貨を投入すると、処理部213が貨幣処理部270を制御して硬貨を識別計数する(ステップS1)。識別計数された硬貨は収納部に金種別に収納される。処理部213は、操作表示部220の画面上に、投入された硬貨の識別計数結果を表示する(ステップS2)。
[0106]
識別計数結果が得られると、処理部213は、記憶部230で管理されている取引条件情報232から、入金額を店舗のポイントと交換する取引の取引条件を読み出す。そして、取引条件と硬貨の識別計数結果とに基づいて、各金種の手数料又は謝礼金額を算出すると共に、全金種の手数料及び謝礼金額を合算した合計金額を算出する(ステップS3)。処理部213は、操作表示部220の画面上に算出結果を表示する(ステップS4)。
[0107]
図9は、識別計数結果と、手数料及び謝礼金額の算出結果とが表示された画面例を示す図である。画面上には、硬貨の金種と、金種別の枚数及び金額と、金種別の取引料率と、各金種の手数料又は謝礼金額とが表示される。また、入金硬貨の合計枚数及び合計金額と、入金硬貨全金種の手数料及び謝礼金額を合算した合計金額とが表示される。「手数料・謝礼」と表示された欄の%の値が取引料率を示し、マイナスのユーロ金額が手数料を示し、プラスのユーロ金額が謝礼金額を示している。
[0108]
顧客は、図9に示す画面から、入金硬貨の中に1ユーロ硬貨20枚、20ユーロ分が含まれていたことを確認することができる。また、1ユーロ硬貨の取引料率が−2.5%に設定されており1ユーロ硬貨20枚の取引に−0.5ユーロ、すなわち0.5ユーロの手数料がかかることを確認することができる。また、入金硬貨は合計で278枚、100.4ユーロ分あり、このまま処理を進めると手数料0.2ユーロを差し引いた100.2ユーロが入金額として処理されることを確認することができる。
[0109]
図9に示す画面下側にある中止ボタンを押すと処理が中止され、入金した硬貨全てが出金口から返却される。硬貨変更ボタンを押すことにより入金硬貨の金種及び枚数を変更することができる。次へと表示されたボタンを押すことにより処理を進めることができる。
[0110]
硬貨を追加で投入したい場合、顧客は、入金口に追加の硬貨を投入するだけでよい。顧客が入金口に追加の硬貨を投入すると、これが検知され、追加した硬貨は自動的に識別計数される。そして、画面上の表示が、追加投入された硬貨を含む表示に更新される。
[0111]
投入済みの硬貨を減らしたい場合、顧客は、硬貨変更ボタンを押して(図8ステップS5;Yes)、投入硬貨の内訳を変更する(ステップS6)。例えば、手数料が高い硬貨の入金をやめたい場合、顧客は入金取引から除外する硬貨を金種と枚数で指定することができる。
[0112]
顧客が、図9に示す硬貨変更ボタンを押して枚数を変更したい金種を選択すると、選択した硬貨の枚数を変更するためのウィンドウが表示される。図10は、硬貨枚数を変更するウィンドウ603の画面例を示す図である。図10(a)は1ユーロ硬貨の枚数を変更するウィンドウ603の例を示している。
[0113]
ウィンドウ603内には、顧客が選択した金種の現在の枚数及び金額と、入金硬貨全金種の手数料及び謝礼金額を合算した合計金額とが表示される。その下側には、枚数変更の候補となる参考情報が表示される。処理部213は、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額が0(ゼロ)になる硬貨枚数を算出してウィンドウ603内に候補として表示する。また、硬貨枚数を0枚とした場合の全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額を算出して候補として表示する。図10(a)は、現在20枚ある1ユーロ硬貨の枚数を12枚に変更すれば、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額が0(ゼロ)になって、手数料が不要になることを示している。また、1ユーロ硬貨の枚数を0枚に変更すれば、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額が+0.3ユーロになって、0.3ユーロの謝礼を得られることを示している。
[0114]
顧客は、ウィンドウ603内に候補として表示された情報を参考に、変更後の硬貨枚数を入力する。図10(a)に示す矩形の枠604内には現在の硬貨枚数が表示されている。顧客が枠604に触れるとテンキーが表示される。顧客がテンキーで硬貨枚数を入力してウィンドウ603内の決定ボタンを押すと硬貨枚数が変更される。
[0115]
硬貨枚数が変更されると、図8に示すステップS2〜S4が再実行され、変更後の硬貨枚数に基づいて、画面上の表示が更新される。図10(b)は、硬貨枚数変更後に表示される画面例を示している。図10(a)に示すウィンドウ603で顧客が1ユーロ硬貨の枚数を20枚から0枚に変更した場合に、図10(b)に示す画面が表示される。図10(b)に示すように、硬貨枚数変更後の画面では、硬貨枚数の変更によって変化した数値が他と区別可能に表示される。図10(b)に示す例では、変化した数値が矩形で囲まれて表示されている。
[0116]
顧客は、図10(b)に示す画面から、1ユーロ硬貨の枚数を20枚から0枚に変更したことにより、1ユーロ硬貨の手数料が0ユーロに変化し、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額が+0.3ユーロに変化したことを確認することができる。また、取引する硬貨が合計258枚、80.4ユーロ分になり、入金額が謝礼金額の0.3ユーロを加えた80.7ユーロになることを確認することができる。
[0117]
図9又は図10(b)に示す画面を確認して硬貨枚数の変更は不要と判断した場合、顧客は、次へと表示されたボタンを押して処理を進める(図8ステップS5;No)。処理を進めると顧客に最終確認を求める画面が表示される。
[0118]
図11は、取引の最終確認時の画面例を示す図である。画面上には、入金硬貨の金種別の枚数と入金額とが表示される。また、入金額の交換先として選択可能な選択肢のボタンが表示される。顧客は、ここで入金額の交換先、すなわち取引の種類を変更することもできる(図8ステップS7)。交換先の選択肢として表示されるボタンは、図7に示した画面に表示されるボタンと同じである。現在選択されている選択肢は他の選択肢と区別可能に表示される。図11は、現在、入金額を店舗のポイントに交換する取引が選択されている例を示している。顧客が、図11に示す画面で入金額の交換先を変更した場合(図8ステップS7;Yes)、取引条件を、変更後の交換先について設定された取引条件に変更して、ステップS2〜S4が再実行される。
[0119]
顧客が、入金額の交換先を変更せず(ステップS7;No)、図11に示す画面下側の中止ボタンを押した場合(ステップS8;No)、処理部213は、取引を中止して入金硬貨全て出金口に排出して顧客に返却し(ステップS9)、処理を終了する。一方、顧客が、図11に示す確定ボタンを押して取引を確定した場合(図8ステップS8;Yes)、処理部213は取引内容に応じて処理を進める。
[0120]
取引が確定されると、処理部213は、確定した取引内容を管理装置100へ送信する。管理装置100の取引管理部114は、受信した情報を記憶部130の取引情報134に登録して管理する。取引情報134で管理される情報には、例えば、店舗の識別情報と、取引装置200の識別情報と、取引日時と、入金硬貨の金種と、入金硬貨の金種別の枚数及び金額と、入金硬貨の合計枚数及び合計金額とが含まれる。また、各金種の手数料又は謝礼金額と、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、該合計金額と入金硬貨の合計金額とを合算した入金額とが含まれる。さらに、顧客に付与したポイントがある場合は、このポイントが含まれる。
[0121]
入金額を店舗のポイントと交換する取引が選択されていた場合(図8ステップS10;NoかつステップS11;No)、処理部213は入金額に相当するポイントを発行する(ステップS12)。図10を参照しながら説明したように、入金硬貨の内訳が変更されたために顧客に返却する硬貨がある場合、処理部213は、貨幣処理部270を制御して出金口から硬貨を返却する(図8ステップS13)。例えば、図10に示したように入金硬貨に含まれていた1ユーロ硬貨20枚を0枚に変更した場合、20枚の1ユーロ硬貨が出金口から返却される。処理部213は、印字部260を制御してレシートを発行して(図8ステップS14)、処理を終了する。
[0122]
レシートには、取引日時と、入金硬貨の金種と、入金硬貨の金種別の枚数及び金額と、入金硬貨の合計枚数及び合計金額とが印刷される。また、各金種の手数料又は謝礼金額と、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、該合計金額と入金硬貨の合計金額とを合算した入金額とが印刷される。さらに、入金額を交換したポイントを取得するための情報が符号化された図形コードが印刷される。顧客は、上述したように携帯端末500を操作して図形コードを読み取ることによりポイントを取得することができる。
[0123]
硬貨による入金額を貨幣と両替する取引が選択されていた場合(ステップS10;Yes)、処理部213は貨幣処理部270を制御して両替後の貨幣を出金口から出金する(ステップS15)。このとき、図10を参照しながら説明したように入金硬貨の内訳が変更されたために顧客に返却する硬貨があれば、両替後の貨幣と共に出金口から返却される。処理部213は、印字部260を制御してレシートを発行して(図8ステップS14)、処理を終了する。レシートには、取引日時と、入金硬貨の金種と、入金硬貨の金種別の枚数及び金額と、入金硬貨の合計枚数及び合計金額とが印刷される。また、各金種の手数料又は謝礼金額と、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、該合計金額と入金硬貨の合計金額とを合算した入金額とが印刷される。さらに、両替後の貨幣の金種と、金種別の枚数及び金額とが印刷される。
[0124]
取引によって謝礼金額が得られた場合には、さらに、この謝礼金額に相当する店舗のポイントを取得するための情報が符号化された図形コードと、このポイントを取得可能な有効期限とがレシートに印刷される。顧客は、上述したように携帯端末500を操作して図形コードを読み取ることによりポイントを取得することができる。なお、顧客10が有効期限までにポイントを取得する操作を行わなかった場合、取引で取得したポイントは失効する。
[0125]
硬貨による入金額をX社のポイントと交換する取引が選択されていた場合(ステップS10;NoかつステップS11;Yes)、処理部213は、X社のポイントを取得するためのクーポンを発行する(ステップS16)。このとき、図10を参照しながら説明したように入金硬貨の内訳が変更されたために顧客に返却する硬貨があれば、処理部213は貨幣処理部270を制御して出金口から硬貨を返却する(ステップS13)。処理部213は、印字部260を制御してレシートを発行して(ステップS14)、処理を終了する。発行されたX社のクーポンの取得はレシートを利用して行われる。
[0126]
レシートには、取引日時と、入金硬貨の金種と、入金硬貨の金種別の枚数及び金額、入金硬貨の合計枚数及び合計金額が印刷される。また、各金種の手数料又は謝礼金額と、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、該合計金額と入金硬貨の合計金額とを合算した入金額とが印刷される。さらに、X社のクーポンを取得するための情報が符号化された図形コードが印刷される。顧客は、携帯端末500を操作して、専用のアプリケーションを実行し、コード取得部550で図形コードを読み取ることによりX社のクーポンを取得する。具体的には、管理装置100のポイント管理部115が、図形コードに埋め込まれた情報を認識してX社の管理装置と通信を行い、顧客による入金額をX社に支払ってX社のポイントと交換可能なクーポンコードを取得する。ポイント管理部115は、取得したクーポンコードを顧客の携帯端末500に表示する。顧客は、携帯端末500に表示されたクーポンコードを使用してX社のポイントを取得することができる。例えば、顧客は、X社のウェブサイトに接続してクーポンコードを入力することによりX社で利用可能なポイントを取得する。
[0127]
[端数処理]
硬貨による入金額を紙幣に両替する場合、紙幣に両替できない端数の処理が問題となる。取引装置200では、取引時に端数の処理を選択することができる。顧客が取引装置200に投入した硬貨の識別計数と、手数料及び謝礼金額の算出とを行って入金額が明らかになると、処理部213は、入金額に紙幣と両替できない端数が含まれるか否かを判定する。端数が含まれる場合、端数処理の選択肢が操作表示部220の画面上に表示される。
[0128]
図12は、入金額に端数が含まれる際に表示される画面例を示す図である。図12(a)に示す画面上には、硬貨の金種と、硬貨の金種別の枚数及び金額と、硬貨の金種別の取引料率と、各金種の手数料又は謝礼金額とが表示される。また、硬貨の合計枚数及び合計金額と、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、入金額とが表示される。さらに、入金額が紙幣に両替できない端数を含むため、端数が含まれることを示す情報と、端数の処理方法の選択肢と、処理方法の選択を求める情報とが表示される。図12(a)に示す例では、硬貨の合計金額から手数料を差し引いた入金額が100.2ユーロで、紙幣と両替できない0.2ユーロの端数が含まれている。
[0129]
図12(a)に示すように、端数の処理方法は、硬貨返却又はポイント化から選択することができる。硬貨返却は、入金硬貨の一部を返却することにより端数をなくす方法である。ポイント化は、端数を店舗で利用可能なポイントに交換する方法である。
[0130]
図12(a)に示す画面で顧客がポイント化を選択した場合、入金額に端数があってもこれをポイント化できるため、図8を参照しながら説明したように処理が進められる。取引が確定されると、処理部213は貨幣処理部270を制御して両替後の紙幣を出金口から出金すると共に、端数分を店舗のポイントと交換する。図12(a)に示す例では100ユーロが紙幣で出金され、0.2ユーロの端数分は店舗のポイントと交換される。端数分と交換されたポイントの取得は、入金額をポイントと交換する場合と同様に、レシートに印刷された図形コードを利用して行われる。
[0131]
図12(a)に示す画面で顧客が硬貨返却を選択した場合、処理部213は、入金額に端数が出ないように入金硬貨の内訳を変更する。このとき、処理部213は、返却する硬貨の枚数が最小となるように、返却する硬貨の金種及び枚数を決定する。
[0132]
図12(a)に示す例では0.2ユーロの端数がある。0.2ユーロの端数は0.1ユーロや0.05ユーロ等の硬貨を組み合わせて返却することができるが、処理部213は、返却する硬貨枚数を最小にするため、返却硬貨を0.2ユーロ硬貨1枚と決定する。返却硬貨の金種及び枚数を決定すると処理部213は、図12(a)に示す画面を図12(b)に示す画面に更新する。
[0133]
なお、処理部213が、返却する硬貨の取引料率に基づいて、返却する硬貨の金種及び枚数を決定するよう設定することもできる。例えば、手数料率が高い金種の硬貨を優先して返却するように設定することができる。
[0134]
図12(b)に示すように、硬貨返却を選択した後の画面には、入金硬貨のうち1ユーロ硬貨1枚が返却されることを示す情報と、これにより端数がなくなった入金額とが表示される。取引が確定されると、処理部213は貨幣処理部270を制御して100ユーロ分の紙幣と、端数の発生を回避するために入金硬貨から除外された1ユーロ硬貨1枚とを出金口から排出する。
[0135]
[出金取引]
店舗に設置された取引装置200は、入金取引に利用する他、釣銭準備金の出金取引に利用することができる。取引装置200には多数の貨幣が収納されている。取引装置200内の貨幣の所有権が、該取引装置200が設置されている店舗にある場合の出金取引を説明する。
[0136]
図13は、取引装置200から釣銭準備金を出金する出金取引を説明するための模式図である。取引装置200は店舗3aに設置されている。店舗3a、3bそれぞれに貨幣処理装置400(400a、400b)が設置されている。また、店舗3a、3bそれぞれに操作端末300(300a、300b)が設置されている。
[0137]
管理会社は、管理装置100を利用して、店舗3aにある取引装置200の貨幣の在高を管理している(B1)。また、管理装置100は、取引装置200の取引条件を管理している(B2)。取引装置200内の貨幣の所有権は、取引装置200が設置されている店舗3aにあり、店舗3aは取引装置200内の貨幣を出金して利用することができる。
[0138]
店舗3aの店員11は、操作端末300aを操作して、取引装置200で行われる出金取引の取引条件を変更することができる(B3)。図3では入金取引の取引条件を示したが、管理装置100が管理する取引条件には出金取引の取引条件も含まれている。図14は、釣銭準備金の出金取引の取引条件の例を示す図である。図13に示す店舗3aの識別情報がS002、店舗3aに設置されている取引装置の識別情報がM010、店舗3bの識別情報がS003である。図14に示すように、店舗3aに設置された取引装置200について、貨幣の所有権を有する店舗3aの取引料率が全金種で0(ゼロ)に設定されている。一方、店舗3bの取引料率は、金種別に異なる値に設定されている。
[0139]
例えば、ある金種の硬貨が貨幣処理装置400aで不足することが予測される場合に、店員11は、この金種の貨幣を取引装置200から出金して(図13のB4)、貨幣処理装置400aに補充する(B5)。出金取引には取引条件が適用されるが、店舗3aの取引料率は0%に設定されているため、店舗3aは手数料無しで硬貨を出金することができる。
[0140]
店舗3bの店員12が、店舗3aの取引装置200から釣銭準備金を出金するためには、事前に出金ポイントを取得する必要がある。店員12は、操作端末300bを操作して出金ポイントを購入する(B6)。出金ポイントは1ポイントが1ユーロで販売されている。店員12が出金ポイントを購入する代金は店舗3aに支払われる。店員12は、クレジットカード、プリペイドカード、小切手、銀行口座等を利用して出金ポイントの購入代金を支払うことができる。
[0141]
管理装置100のポイント管理部115は、店員12が購入した出金ポイントを店舗3aの識別情報と関連付けて管理する。店員12は、操作端末300bを操作して釣銭準備金の出金を予約することもできるが(B7)、これについては後述する。
[0142]
例えば、店舗3bで利用する貨幣処理装置400bの在高が減って釣銭準備金が必要になると、店員12は、店舗3aへ移動する。そして、取引装置200の操作表示部220を操作して出金取引を開始する。取引装置200の処理部213は、店員12に、予め店舗3bに付与された利用者ID及びパスワードの入力を求めて認証処理を実行する。認証に用いる利用者ID及びパスワードは、認証情報として、管理装置100の記憶部130で管理されている。処理部213は、管理装置100から認証情報を取得して認証処理を実行する。処理部213は、認証結果から、店員12が店舗3bの出金ポイントを使用して出金取引を行うことを認識する。
[0143]
店員12は、操作表示部220を操作して、出金する釣銭準備金の金種及び枚数を指定する。処理部213は、店舗3bについて設定された出金取引の取引条件に基づいて、各金種の手数料又は謝礼金額を算出すると共に、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額を算出する。
[0144]
例えば、店員12が500ユーロ分の釣銭準備金を指定して、処理部213が算出した合計金額が5ユーロの手数料であった場合、500ユーロ分の釣銭準備金を出金するためには505ポイントの出金ポイントが必要になる。一方、処理部213が算出した合計金額が5ユーロの謝礼金額であった場合、495ポイントの出金ポイントを使用して500ユーロの釣銭準備金を出金することができる。操作表示部220の画面上には、釣銭準備金に関する情報と、釣銭準備金の出金に必要な出金ポイントのポイント数が表示される。
[0145]
店員12が表示内容を確認して確定ボタンを押すと、取引装置200の処理部213は貨幣処理部270を制御して、店員12が指定した釣銭準備金を出金する。また、処理部213は、印字部260を制御してレシートを発行する。レシートには、店舗3aの識別情報と、取引装置200の識別情報と、取引日時と、出金された釣銭準備金に関する情報とが印刷される。釣銭準備金に関する情報には、釣銭準備金の金種、金種別の枚数及び金額、合計枚数及び合計金額が含まれる。また、金種別の手数料又は謝礼金額、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額、使用した出金ポイント数、出金ポイントの残高が含まれる。
[0146]
処理部213は、出金取引の内容を管理装置100に送信する。管理装置100の取引管理部114は、受信した情報を記憶部130の取引情報134に登録して管理する。管理装置100のポイント管理部115は、記憶部130のポイント情報135で管理されている店舗3bの出金ポイントから、出金取引に使用された出金ポイントを減算する。店員12は、取引装置200から出金した釣銭準備金を店舗3bに持ち帰って貨幣処理装置400bに補充する(B8)。
[0147]
なお、店員12が釣銭準備金として複数金種の硬貨を出金する場合、取引装置200は一金種ずつ順に硬貨を出金する。これにより、店員12は、出金口から硬貨を取り出して一金種ずつ別の容器に詰めて店舗3bに持ち帰ることができる。
[0148]
また、取引装置200は、貨幣処理装置400(400a、400b)で利用される貨幣カセットに硬貨を出金することもできる。貨幣処理装置400では、脱着可能な貨幣カセットを利用して貨幣の補充が行われる。具体的には、補充する貨幣を貨幣カセットに詰めて貨幣処理装置400に装着すると、貨幣カセットから貨幣が繰り出されて貨幣処理装置400の収納部に補充される。取引装置200の貨幣処理部270は、この貨幣カセットを着脱可能の構成されている。店員12は、取引装置200に貨幣カセットを装着して、釣銭準備金を貨幣カセット内に出金させることができる。出金した釣銭準備金が貨幣カセットに収納されると、店員12は、取引装置200から貨幣カセットを取り外して店舗3bに持ち帰る。店員12は、貨幣カセットを貨幣処理装置400bに装着して、貨幣カセット内に収納されている釣銭準備金を貨幣処理装置400bの収納部に補充することができる。
[0149]
[出金予約]
顧客が入金取引を予約するように、店員12は釣銭準備金の出金取引を予約することができる。店員12は、操作端末300bを操作し、専用のアプリケーションを実行して管理装置100と接続し、利用者ID及びパスワードを入力する。認証処理を終えると操作端末300bに出金予約の初期画面が表示される。図15は、出金予約の初期画面の例を示す図である。画面上には、店舗3bが保有する出金ポイントのポイント数と、店舗3bに適用される現在の取引条件と、ポイント購入ボタン及び出金予約ボタンとが表示される。取引条件には、取引装置200から出金可能な金種と、各金種の取引料率とが含まれる。店員12は、この画面でポイント購入ボタンを押して出金ポイントを購入することもできる。
[0150]
店員12は出金予約ボタンを押して出金取引の予約を開始する。図16は、出金取引を予約する際に表示される画面例を示す図である。図16(a)は出金予約画面の例を示している。出金予約画面には、取引装置200から現在出金可能な金種が一覧表示される。矩形で囲まれた各金種の枚数部分に触れると別ウィンドウでテンキーが表示されて枚数を入力できるようになっている。枚数を入力すると、この硬貨の取引料率に応じて算出された手数料又は謝礼金額が表示される。例えば、1ユーロ硬貨の出金枚数を10枚と入力すると、図15に示す−2.5%の取引料率が適用されて、図16(a)に示すように手数料0.25ユーロと表示される。出金予約画面にある履歴ボタンを押すことにより過去に出金した釣銭準備金の出金パターンを呼び出すこともできる。出金パターンを呼び出すと各金種の枚数が出金パターンに基づいて自動入力される。
[0151]
店員12が貨幣枚数を入力すると、画面上には、出金合計として、出金を予約した釣銭準備金の合計金額及び合計枚数と、釣銭準備金を構成する貨幣全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、出金に使用する出金ポイントのポイント数とが表示される。図16(a)の例は、20.45ユーロ分の釣銭準備金63枚を出金するためには0.2ユーロの手数料がかかり、この手数料0.2ユーロを加えた20.65ポイントの出金ポイントを使用する必要があることを示している。ここで中止ボタンを押すと出金予約を中止することもできる。店員12が確定ボタンを押すと出金予約が確定され、図16(b)に示す画面が表示される。画面上には、予約した釣銭準備金に関する情報と、予約内容を符号化した図形コードと、予約した出金取引を実行可能な予約期限と、予約した出金取引を実行した場合の出金ポイントの残高とが表示される。
[0152]
店員12は、予約期限より前に店舗3aに移動して、図16(b)に示す画面の図形コードを取引装置200のコード取得部250に読み取らせることにより、予約した出金取引を実行することができる。予約期限を過ぎた場合、予約はキャンセルされ、予約した出金取引を実行できなくなる。
[0153]
操作端末300bで予約された取引内容は管理装置100で管理される。具体的には、管理装置100の取引管理部114が、記憶部130の取引情報134に予約情報を登録して管理する。店舗3aの店員11は、操作端末300aで専用のアプリケーションを実行し、管理装置100で管理される予約情報を閲覧することができる。店員11は、予約情報に基づいて、出金が予約された硬貨の金種及び枚数を確認して取引条件を変更することができる。
[0154]
管理装置100の取引管理部114は予約情報を取引装置200へ送信する。予約情報を受信した取引装置200では、在高管理部211が予約内容を管理する。在高管理部211は、予約された出金取引を実行できるように取引装置200の貨幣の在高を管理する。在高管理部211による管理に応じて、処理部213が実行する処理が制限される。具体的には、在高管理部211は、店員12が出金を予約した金種及び枚数の貨幣を取引装置200から出金できるように在高を管理する。すなわち、予約期限まで、出金を予約された金種及び枚数の貨幣が取引装置200内に確保される。これにより、店員12が店舗3aに来店した際に取引装置200で予約した出金取引を実行できないという事態を回避することができる。
[0155]
なお、ここでは、店舗3bの店員12が店舗3aの取引装置200で出金取引を行う例を示したが、他にも出金取引に利用できる取引装置がある場合、店員12は、有利な取引条件で出金取引を実行できる取引装置を選択して出金取引を実行する。具体的には、店員12は、所望の釣銭準備金の出金に使用する出金ポイントがなるべく少ない取引装置を選択する。また、使用する出金ポイントが同じであれば、出金取引の謝礼として得られる金額が多い取引装置を選択する。
[0156]
入金取引の場合と同様に、管理装置100の条件管理部112及び店舗管理部113が、出金取引を実行可能な複数の取引装置と、各取引装置が設置された店舗の情報と、各取引装置で行われる出金取引の取引条件とを公開する。店員12は、操作端末300bを利用して取引情報を閲覧する。そして、出金取引を実行する取引装置を選択して出金取引を予約する。入金取引の場合と同様に、例えば、管理装置100が図5(a)に示すように各取引装置が設置された店舗までの距離を公開し、図5(b)に示すように各取引装置の取引条件を公開する。これにより、店員13は、店舗までの距離と取引条件を参考に取引装置を選択することができる。
[0157]
[出金取引の別の例]
図13では、取引装置200内の貨幣の所有権が店舗3aにある場合を説明したが、取引装置200内の貨幣の所有権が店舗3aにない場合もある。具体的には、取引装置200を管理する管理会社が、取引装置200内の貨幣の所有権を有する場合がある。取引装置200内の貨幣の所有権が、該取引装置200が設置された店舗3ではなく管理会社にある場合の出金取引を説明する。以下、図13で説明した出金取引と異なる点を中心に説明する。
[0158]
図17は、取引装置200内の貨幣の所有権が管理会社にある場合の出金取引を説明するための模式図である。管理会社は、管理装置100を利用して、店舗3にある取引装置200の在高を管理している(C1)。また、管理装置100は、取引装置200で行われる出金取引の取引条件を管理している(C2)。取引装置200内の貨幣の所有権を有する管理会社は、例えば、上述したように取引装置200内の貨幣の在高に基づいて取引条件を変更する。店舗3の店員13は、操作端末300を操作して管理会社から出金ポイントを購入する(C3)。
[0159]
例えば、店舗3で釣銭機として利用される貨幣処理装置400で、ある金種の硬貨が不足することが予測される場合に、店舗3の店員13は、事前に購入した出金ポイントを使用して取引装置200から釣銭準備金を出金する(C4)。取引装置200は、管理会社が店舗3について設定した取引条件に基づいて、釣銭準備金を構成する各金種の手数料又は謝礼金額を算出して、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額を算出する。店員13は、算出結果を確認し、出金ポイントを使用して釣銭準備金を出金する。釣銭準備金の出金時には出金取引の内容を印刷したレシートが発行される。店員13は、取引装置200から排出された釣銭準備金とレシートを受け取り、釣銭準備金を貨幣処理装置400に補充する(C5)。なお、図13で説明した出金取引の場合と同様に、店員13は操作端末300を利用して釣銭準備金の出金取引を予約することもできる。
[0160]
[変形例]
本実施形態では、取引装置が設置された店舗までの距離や取引条件を先に確認して取引を予約する態様を示したが、予約方法がこれに限定されるものではない。例えば、管理装置100が、顧客から、入金する貨幣の金種及び枚数の入力を先に受け付けて、貨幣を入金可能な取引装置を顧客の携帯端末500に表示する態様であってもよい。この場合、管理装置100が、各取引装置の取引条件に基づいて、入金取引にかかる手数料又は入金取引で得られる謝礼金額を算出する。そして、算出結果を、各取引装置が設置された店舗までの距離と共に携帯端末500に表示する。顧客は、携帯端末500を操作して、顧客にとって取引条件が有利な順、取引装置が設置された店舗までの距離が近い順というように携帯端末500に表示された複数の取引装置の表示順を変更することができる。顧客は携帯端末500の表示を参考に入金取引の予約先を決定することができる。
[0161]
同様に、出金取引についても、管理装置100が、店舗担当者から、出金する貨幣の金種及び枚数の入力を先に受け付けて、貨幣を出金可能な取引装置を顧客の操作端末3000に表示する態様であってもよい。
[0162]
例えば、管理装置100は、複数の店舗それぞれに設置されている取引装置の取引条件を管理する。管理装置100は、これら全ての取引装置で使用可能な出金ポイントを店舗Pの担当者に販売する。例えば、店舗Qの取引装置では、店舗Pが必要とする釣銭準備金の金種が不足していて店舗Pにとって不利な取引条件が設定されており、別の店舗Rの取引装置では、この金種の貨幣枚数が十分であるために店舗Pにとって有利な取引条件が設定されている場合がある。管理装置100が、店舗Pの担当者から、出金する貨幣の金種及び枚数の入力を先に受け付けて、出金取引にかかる手数料又は出金取引で得られる謝礼金額を算出する。そして、算出結果を、各取引装置が設置された店舗までの距離と共に操作端末300に表示する。店舗担当者は、操作端末300を操作して、店舗Pにとって取引条件が有利な順、店舗Pから取引装置が設置された店舗までの距離が近い順というように操作端末300に表示された複数の取引装置の表示順を変更することができる。店舗担当者は操作端末300の表示を参考に入金取引の予約先を決定することができる。
[0163]
本実施形態では、顧客が入金した貨幣を、店舗で商品購入に使用可能なポイントと交換する例を示したが、貨幣の交換先は特に限定されない。例えば、同一企業に属する複数の店舗や、異なる企業に属する複数の店舗で使用可能なポイントであってもよいし、ポイントではなく電子マネーであってもよい。
[0164]
本実施形態では、両替の実行時に、顧客が取引装置に投入した貨幣の入金額分を、取引装置から異なる金種の貨幣で出金する例を示したが、貨幣の出金が別の装置で行われる態様であってもよい。例えば、図2に示した取引装置で貨幣の入金だけを受け付けて、貨幣の出金は貨幣処理装置400で行う態様であってもよい。具体的には、硬貨を紙幣に両替する際、顧客は、硬貨を取引装置200に入金して、両替後の紙幣を店舗のレジに設置された貨幣処理装置400から出金する態様であってもよい。
[0165]
本実施形態では、取引システム1が、取引装置200に収納されている貨幣の在高に基づいて、出金されて問題のない金種であるか否かに応じて出金取引の取引料率を自動調整する例を示した。この他、出金取引の回数に応じて取引料率を自動調整する設定とすることもできる。具体的には、取引システム1は、同じ店舗が取引装置200で繰り返し出金取引を行う場合、出金回数に応じて取引料率を引き下げる。これにより、釣銭準備金の出金に取引装置200を何度も利用する店舗からは、あまり取引装置200を利用しない店舗よりも高い手数料を徴収することができる。例えば、条件管理部112は、取引情報134で管理される各店舗の取引内容に基づいて、予め設定された算出式に各店舗の出金取引の回数を代入して取引料率を設定する。また、例えば、条件管理部112は、出金取引の回数と取引料率との関係が予め設定されたテーブルを参照し、該テーブルの設定に基づいて各店舗の取引料率を変更する。
[0166]
上述したように、本実施形態に係る取引システム1では、取引装置200への貨幣の入金を伴う取引の取引条件を金種別に設定することができる。取引装置200に入金してほしい金種の取引条件を取引相手に有利な条件とすることにより、この金種の入金取引のインセンティブを高めることができる。また、取引装置200に入金してほしくない金種の取引条件を取引相手に不利な条件とすることにより、この金種の入金取引のインセンティブを低下させることができる。これにより、取引装置200に収納されている貨幣の在高を適切な量とすることができる。
[0167]
また、取引システム1では、取引装置200からの貨幣の出金を伴う取引の取引条件を金種別に設定することができる。取引装置200から出金してほしい金種の取引条件を取引相手に有利な条件とすることにより、この金種の出金取引のインセンティブを高めることができる。また、取引装置200から出金してほしくない金種の取引条件を取引相手に不利な条件とすることにより、この金種の出金取引のインセンティブを低下させることができる。これにより、取引装置200に収納されている貨幣の在高を適切な量に調整することができる。
[0168]
さらに、取引システム1では、取引装置200内の貨幣の所有権者から、ネットワーク上での取引によって出金ポイントを購入し、該出金ポイントを使用して取引装置200から貨幣を出金することができる。例えば、店舗で釣銭準備金として貨幣が必要な場合に、クレジットカードで出金ポイントを購入して、出金ポイントを使用して取引装置200から貨幣を入手することができる。これにより、店舗で不足した貨幣を必要なときに店舗自ら入手することができる。

Industrial Applicability

[0169]
以上のように、本発明に係る取引システム、取引装置及び取引方法は、顧客の利用に供するために店舗に設置された貨幣処理装置から、装置内に収納された貨幣の所有権を有さない店舗が貨幣を出金するために有効である。

Reference Signs List

[0170]
1 取引システム
100 管理装置
110、210、310、510 制御部
111 在高管理部
112、212 条件管理部
113 店舗管理部
114 取引管理部
115 ポイント管理部
120、220、320、520 操作表示部
130、230、330、530 記憶部
140、240、340、540 通信部
200 取引装置
211 在高管理部
213 処理部
250、350、550 コード取得部
260 印字部
270 貨幣処理部
300(300a、300b) 操作端末
400(400a、400b) 貨幣処理装置
500 携帯端末

Claims

[1]
貨幣を出金可能な取引システムであって、
貨幣と交換可能な出金ポイントの情報を管理する管理装置と、
前記出金ポイントを使用する出金取引を受け付けて貨幣を出金する取引装置と
を備えることを特徴とする取引システム。
[2]
前記取引装置は、利用者が所望する第1の金額に出金取引の処理にかかる手数料である第2の金額を加えた合計分の出金ポイントを受け付けて、前記第1の金額の貨幣を出金することを特徴とする請求項1に記載の取引システム。
[3]
前記第2の金額は、前記出金取引の内容に基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載の取引システム。
[4]
前記第2の金額は、前記取引装置に収納されている各金種の在高に応じて金種に対して設定されることを特徴とする請求項2又は3に記載の取引システム。
[5]
前記第2の金額は、操作端末を利用して金種に対して変更可能であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の取引システム。
[6]
前記管理装置は、外部装置との間で複数の取引装置の情報を通信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の取引システム。
[7]
前記管理装置は、前記外部装置から出金取引の予約を受け付けることを特徴とする請求項6に記載の取引システム。
[8]
前記複数の取引装置の情報には、各取引装置から出金可能な金種及び当該金種の枚数が含まれることを特徴とする請求項6又は7に記載の取引システム。
[9]
貨幣を出金可能な貨幣処理部と、
利用者が事前に購入した出金ポイントを使用する出金取引を受け付けて前記貨幣処理部から貨幣を出金する処理部と
を備えることを特徴とする取引装置。
[10]
貨幣と交換可能な出金ポイントを利用者に販売する工程と、
前記利用者保有の出金ポイントを使用する出金取引を受け付けて貨幣を出金する工程と
を含むことを特徴とする取引方法。

Drawings

[ Fig. 1]

[ Fig. 2]

[ Fig. 3]

[ Fig. 4]

[ Fig. 5]

[ Fig. 6]

[ Fig. 7]

[ Fig. 8]

[ Fig. 9]

[ Fig. 10]

[ Fig. 11]

[ Fig. 12]

[ Fig. 13]

[ Fig. 14]

[ Fig. 15]

[ Fig. 16]

[ Fig. 17]