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1. (WO2019031010) DEVICE AND METHOD FOR DETECTING SLEEP STATE, AND SYSTEM FOR ASSISTING MONITORING OF MONITORED PERSON
Document

明 細 書

発明の名称 睡眠状態検出装置および該方法ならびに被監視者監視支援システム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

0007   0008   0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135  

産業上の利用可能性

0136  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

明 細 書

発明の名称 : 睡眠状態検出装置および該方法ならびに被監視者監視支援システム

技術分野

[0001]
 本発明は、睡眠状態を検出する睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法に関する。そして、本発明は、この睡眠状態検出装置を用いた被監視者監視支援システムに関する。

背景技術

[0002]
 医療や介護等の業界において、前記医療や介護等の対象者が健やかに睡眠しているか否かを確認する技術が要望されている。このような睡眠状態を検出する技術として、例えば、特許文献1や特許文献2に開示された技術がある。
[0003]
 この特許文献1に開示された睡眠深度判定装置は、所定の睡眠深度で睡眠状態にある対象者が知覚し得る最小の刺激強度である感覚閾値を利用して、前記対象者の睡眠深度を判定する睡眠深度判定装置であって、第1の刺激強度を有する第1の刺激と、前記第1の刺激強度よりも強い第2の刺激強度を有する第2の刺激とを前記対象者に付与する刺激付与手段と、前記対象者が前記第1の刺激及び前記第2の刺激を知覚したか否かを検出する知覚検出手段と、前記知覚検出手段によって、前記対象者が前記第1の刺激を知覚せず且つ前記第2の刺激を知覚したことが検出された場合に、前記対象者の睡眠深度が、前記第1の刺激強度と前記第2の刺激強度との間の感覚閾値に対応する睡眠深度であると判定する睡眠深度判定手段と、を備える。前記刺激付与手段は、対象者に対して物理的な刺激を付与する部分であり、例えば音による聴覚刺激を付与するスピーカがあり、音圧を調整することで刺激強度が変更される(特許文献1の[0023]段落)。
[0004]
 前記特許文献2に開示された睡眠状態管理装置は、被測定者の体動によって前記被測定者の睡眠状態を管理する睡眠状態管理装置であって、前記被測定者が寝ている寝具の動きを検知するセンサ部と、前記センサ部からの検知信号を用いて前記被測定者の体動の有無を判定する体動判定部と、を備え、前記体動判定部は、前記検知信号を用いて体動なしと判定した体動なし期間又は前記検知信号を用いて体動ありと判定した体動あり期間が周期的に発生する第一の期間と、前記体動あり期間が所定時間以上続く第二の期間との少なくとも一方があった場合に、前記第一の期間における前記体動あり期間及び前記第二の期間の少なくとも一方を、体動なし期間として判定を修正する。
[0005]
 前記特許文献1に開示された睡眠深度判定装置は、対象者に刺激を与えるアクティブ型であるため、対象者の睡眠を阻害する虞があるが、前記特許文献2に開示された睡眠状態管理装置は、被測定者が寝ている寝具の動きを検知するパッシブ型であるため、対象者の睡眠を阻害する虞が低減でき、この点で前記特許文献1に開示された睡眠深度判定装置より優れている。しかしながら、前記特許文献1に開示された睡眠深度判定装置も前記特許文献2に開示された睡眠状態管理装置も共に、対象者(被測定者)が睡眠していることを前提に、睡眠深度や睡眠状態を測定しているため、対象者(被測定者)が睡眠していない状態での、すなわち、覚醒中での、知覚検出手段やセンサ部からの出力信号によって、睡眠深度が悪い等の誤判定してしまう虞がある。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 特開2010-200956号公報
特許文献2 : 特開2013-198654号公報

発明の概要

[0007]
 本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、誤判定をより低減できる睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法、ならびに、この睡眠状態検出装置を用いた被監視者監視支援システムを提供することである。
[0008]
 上述した目的を実現するために、本発明の一側面を反映した睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法ならびに被監視者監視支援システムは、第1および第2センサそれぞれで対象者を測定し、前記第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を判定し、前記第2センサの第2測定結果に基づいて検出タイミングを検知し、この検知結果に応じて前記睡眠状態の判定処理を制御する。
[0009]
 発明の1または複数の実施形態により与えられる利点および特徴は、以下に与えられる詳細な説明および添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。
[図2] 前記被監視者監視支援システムにおける、実施形態の睡眠状態検出装置が組み込まれたセンサ装置の構成を示す図である。
[図3] サービスモードにおける、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。
[図4] 図3に示す睡眠状態判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。
[図5] 図3に示す転落判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。
[図6] 図3に示す転倒判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。
[図7] 図3に示す入床判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。
[図8] 図3に示す離床判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。
[図9] 図3に示す微体動異常判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。
[図10] 前記端末装置に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
[図11] 前記端末装置に表示される第1設定画面の一例を示す図である。
[図12] 前記端末装置に表示される第2設定画面の一例を示す図である。
[図13] 前記端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。
[図14] 前記端末装置に表示される監視情報画面の他の一例を示す図である。
[図15] 前記端末装置に表示される監視情報画面のさらに他の一例を示す図である。

発明を実施するための形態

[0011]
 以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
[0012]
 実施形態における被監視者監視支援システムは、対象者に対応して設けられ、前記対象者の睡眠状態を求めるセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した睡眠状態を管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記睡眠状態を受信して表示する端末装置を備え、前記対象者を被監視者として前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムである。このセンサ装置は、本実施形態における睡眠状態検出装置を含む。この実施形態における睡眠状態検出装置は、対象者を測定する第1および第2センサと、睡眠状態処理として、前記第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を求める睡眠状態処理部と、前記第2センサの第2測定結果に基づいて検出タイミングを検知するタイミング検知部と、前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状態処理部を制御する処理制御部とを備える。このような睡眠状態検出装置は、前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状態処理部を制御するので、誤判定をより低減できる。そして、本実施形態では、被監視者(対象者)をより適切に監視する観点から、さらに、前記センサ装置は、前記被監視者(対象者)における所定の行動を検知し、前記中央処理装置は、前記センサ装置から受信した前記所定の行動に対する検知結果を管理し、前記端末装置は、前記中央処理装置を介して前記検知結果を受信して表示する。前記端末装置は、1種類の装置であって良いが、本実施形態態では、前記端末装置は、固定端末装置と携帯端末装置との2種類の装置である。これら固定端末装置と携帯端末装置との主な相違は、固定端末装置が固定的に運用される一方、携帯端末装置が例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)に携行されて運用される点であり、これら固定端末装置と携帯端末装置とは、略同様である。
[0013]
 図1は、実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。図2は、前記被監視者監視支援システムにおける、実施形態の睡眠状態検出装置が組み込まれたセンサ装置の構成を示す図である。
[0014]
 より具体的には、被監視者監視支援システムMSは、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SU(SU-1~SU-4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA-1、TA-2)と、構内交換機(PBX、Private branch exchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジおよびルーター等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SP、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2および構内交換機CXは、L2スイッチの集線装置(ハブ、HUB)LSおよびアクセスポイントAPを含む有線および無線の混在したLAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。より詳しくは、複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび構内交換機CXは、集線装置LSに接続され、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2は、アクセスポイントAPを介して集線装置LSに接続されている。そして、ネットワークNWは、TCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられることによっていわゆるイントラネットを構成する。
[0015]
 構内交換機(回線切換機)CXは、ネットワークNWに接続され、携帯端末装置TA同士における発信、着信および通話等の内線電話の制御を行って前記携帯端末装置TA同士の内線電話を実施し、そして、例えば固定電話網や携帯電話網等の公衆電話網PNを介して例えば固定電話機や携帯電話機等の外線電話機TLに接続され、外線電話機TLと携帯端末装置TAとの間における発信、着信および通話等の外線電話の制御を行って外線電話機TLと携帯端末装置TAとの間における外線電話を実施する装置である。構内交換機CXは、例えば、デジタル交換機や、IP-PBX(Internet Protocol Private Branch eXchange)等である。
[0016]
 被監視者監視支援システムMSは、被監視者(対象者)Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視支援システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視支援システムMSは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
[0017]
 センサ装置SUは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能等を備え、被監視者Obに関わる所定のイベントを検知してこの検知した前記イベントを管理サーバ装置SVへ通知し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、そして、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信する装置である。前記所定のイベント(事象)は、好ましくは、対処(対応)が必要なイベントを含む。本実施形態では、前記所定のイベントは、被監視者Obにおける睡眠状態、被監視者Obにおける、予め設定された所定の行動、および、ナースコールを含む。このようなセンサ装置SUは、例えば、図2に示すように、センサ部11と、センサ側音入出力部(SU音入出力部)12と、ナースコール受付操作部13と、センサ側制御処理部(SU制御処理部)14と、センサ側通信インターフェース部(SU通信IF部)15と、センサ側記憶部(SU記憶部)16とを備える。
[0018]
 センサ部11は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、被監視者Obにおける予め設定された所定の諸量を測定する装置である。本実施形態では、センサ部11は、被監視者Obの睡眠状態を判定するために、対象者を測定する第1センサを備え、被監視者Obにおける前記所定の行動を判定するために、対象者を測定する第2センサを備える。
[0019]
 前記第1センサは、本実施形態では呼吸状態に基づいて被監視者Obの睡眠状態を判定するため、被監視者Obの呼吸を前記所定の諸量の1つとして測定できる任意の種類の装置であって良い。前記第1センサは、例えば、手首等に装着して脈拍を測る脈拍計等であって良いが、本実施形態では、被監視者Obに対し非接触で呼吸を測定できることから、ドップラセンサ112を備えて構成される。
[0020]
 前記所定の行動は、例えば、本実施形態では、被監視者Obが寝具BDに入った入床、被監視者Obが寝具BDから離れた離床、被監視者Obが寝具BDから落ちた転落、被監視者Obが寝具BD外で倒れた転倒、および、被監視者の呼吸による微体動の異常である微体動異常を含む。前記第2センサは、このような所定の行動を判定できる任意の装置であって良い。本実施形態では、前記所定の行動は、入床、離床、転落および転倒を含む第1グループと、微体動異常を含む第2グループとに分けられ、前記第2センサは、前記第1グループに属する第1行動(本実施形態では入床、離床、転落および転倒)を検知するための第1サブセンサと、前記第2グループに属する第2行動(本実施形態では微体動異常)を検知するための第2サブセンサとを含む。前記第1サブセンサは、例えば、温度分布から人物領域を抽出できるサーモグラフィー装置や、距離分布から人物領域を抽出できる距離画像センサ等であっても良いが、本実施形態では、画像に基づいて前記第1グループに属する前記第1行動を判定するので、画像を前記所定の諸量の1つとして生成するカメラ111を備えて構成される。前記第2サブセンサは、本実施形態では、呼吸状態に基づいて前記第2グループに属する前記第2行動を判定するので、被監視者Obの呼吸を前記所定の諸量の1つとして測定できる装置であり、例えば、ドップラセンサ112を備えて構成される。すなわち、本実施形態では、ドップラセンサ112は、前記第1センサと前記第2サブセンサとに兼用されている。
[0021]
 このように本実施形態では、センサ部11は、カメラ111と、ドップラセンサ112とを備える。
[0022]
 カメラ111は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。前記画像には、静止画(静止画データ)および動画(動画データ)が含まれる。カメラ111は、被監視者Obが所在を予定している空間(所在空間、図1に示す例では配設場所の居室RM)を監視可能に配置され、前記所在空間を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像(対象画像)をSU制御処理部14へ出力する。好ましくは、被監視者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、カメラ111は、被監視者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)BDにおける、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサ装置SUは、このカメラ111によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。
[0023]
 このようなカメラ111は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成するデジタル赤外線カメラである。このようなデジタル赤外線カメラ111は、例えば、本実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサ、および、イメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理部等を備えて構成される。カメラ111の前記結像光学系は、本実施形態では、その配設された居室RM全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
[0024]
 ドップラセンサ112は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、被監視者Obにおける、呼吸に伴う胸部の体表の動きを測定する装置である。ドップラセンサ112は、送信波を送信し、物体で反射した前記送信波の反射波を受信し、前記送信波と前記反射波とに基づいてドップラ周波数成分のドップラ信号を出力する体動センサである。前記物体が動いている場合、いわゆるドップラ効果により前記物体の動いている速度に比例して反射波の周波数がシフトするため、送信波の周波数と反射波の周波数とに差(ドップラ周波数成分)が生じる。ドップラセンサ112は、このドップラ周波数成分の信号をドップラ信号として所定のサンプリングレートで生成し、SU制御処理部14へ出力する。SU制御処理部14は、ドップラセンサ112からドップラ信号を受信すると、この受信したドップラ信号を時系列でSU記憶部16に記憶する。前記送信波は、超音波やマイクロ波等であって良いが、本実施形態では、マイクロ波である。マイクロ波は、着衣を透過して被監視者Obの体表で反射できるため、被監視者Obが衣服を着ていても体表の動きを検知でき、好ましい。
[0025]
 SU音入出力部12は、SU制御処理部14に接続され、外部の音を取得してセンサ装置SUに入力するための回路であって、SU制御処理部14の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。SU音入出力部12は、例えば、音の音響振動を電気信号に変換するマイクロホン等と、音の電気信号を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。SU音入出力部12は、外部の音を表す電気信号をSU制御処理部14へ出力し、また、SU制御処理部14から入力された電気信号を音の音響振動に変換して出力する。
[0026]
 ナースコール受付操作部13は、SU制御処理部14に接続され、ナースコールを当該センサ装置SUに入力するための例えば押しボタン式スイッチ等のスイッチ回路である。なお、ナースコール受付操作部13は、有線でSU制御処理部14に接続されて良く、また、例えばBluetooth(登録商標)規格等の近距離無線通信でSU制御処理部14に接続されて良い。
[0027]
 SU通信IF部15は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って通信を行うための通信回路である。SU通信IF部15は、SU制御処理部14から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視支援システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAへ送信する。SU通信IF部15は、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSU制御処理部14が処理可能な形式のデータに変換してSU制御処理部14へ出力する。SU通信IF部15は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
[0028]
 SU記憶部16は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSU制御プログラムや、睡眠状態処理として、センサ部11の出力に基づいて被監視者Obの睡眠状態を求める睡眠状態処理プログラムや、センサ部11の出力に基づいて検出タイミングを検知し、前記センサ部11の出力に基づいて被監視者Obにおける所定の行動を判定して管理サーバ装置SVへ通知する行動検知処理プログラム(タイミング検知プログラム)や、前記タイミング検知プログラム(行動検知処理プログラム)の検知結果に応じて前記睡眠状態処理プログラムを制御する処理制御プログラムや、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けた場合にその旨を管理サーバ装置SVへ通知し、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うナースコール処理プログラムや、カメラ111で生成した動画を、その動画を要求した端末装置SP、TAへストリーミングで配信するストリーミング処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、センサ装置SUを特定し識別するための識別子であるセンサ装置識別子(センサID)、および、管理サーバ装置SVの通信アドレス等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SU記憶部16は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、SU記憶部16は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSU制御処理部14のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
[0029]
 SU制御処理部14は、センサ装置SUの各部11~13、15、16を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obに関わる所定のイベントを検知してこの検知した前記イベントを管理サーバ装置SVへ通知し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、そして、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信するための回路である。SU制御処理部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SU制御処理部14は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、センサ側制御部(SU制御部)141、睡眠状態処理部142、行動検知処理部(タイミング検知部)143、処理制御部144、ナースコール処理部145およびストリーミング処理部146を機能的に備える。
[0030]
 SU制御部141は、センサ装置SUの各部11~13、15、16を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUの全体制御を司るものである。
[0031]
 睡眠状態処理部142は、睡眠状態処理として、センサ部11の出力、すなわち、前記第1センサの第1測定結果に基づいて被監視者Obの睡眠状態を求めて管理サーバ装置SVへ通知するものである。より具体的には、睡眠状態処理部142は、前記第1センサの第1測定結果に基づいて、被監視者Obの睡眠の深さの度合いを表す睡眠度を前記睡眠状態として求める。本実施形態では、睡眠状態処理部142は、予め設定された所定の時間間隔で、前記第1センサの一例であるドップラセンサ112のドップラ信号に基づいて睡眠状態を求める。より具体的には、睡眠状態処理部142は、測定時点から過去へ、所定時間(例えば1分や2分等)内に測定されたドップラ信号を例えば高速フーリエ変換(FFT)し、このFFTで得られたスペクトルから、一般的な呼吸の周波数に対応する周波数帯における振幅の平均値を求め、この求めた平均値と睡眠度を決めるための閾値(睡眠度区分閾値)とを比較することによって前記睡眠度を前記睡眠状態として仮に求め、前記仮に求めた睡眠度が、予め設定された継続判定時間、継続している場合に、前記仮に求めた睡眠度を最終的な睡眠度として決定する。そして、睡眠状態処理部142は、状態変数を最終的に決定した睡眠度で更新する。前記状態変数は、睡眠状態処理部142で求めた睡眠度および後述の行動検知処理部143で求めた所定の行動を格納する変数である。前記睡眠度区分閾値は、例えば、複数のサンプルを用いて適宜に設定される。本実施形態では、睡眠度は、覚醒中、眠りが相対的に浅い低睡眠度、および、眠りが相対的に深い高睡眠度であるので、前記睡眠度区分閾値は、これら覚醒中、低睡眠度および高睡眠度の3段階に分けるために、2個の第1および第2睡眠度区分閾値を含む。なお、前記睡眠度区分閾値は、さらに多段階に分けるために、3個以上の複数であって良い。覚醒中と低睡眠度とを弁別する第1睡眠度区分閾値は、低睡眠度と高睡眠度とを弁別する第2睡眠度区分閾値より大きな値に設定される(第1睡眠度区分閾値>第2睡眠度区分閾値)。
[0032]
 このように睡眠状態(本実施形態では睡眠度)を求めると、睡眠状態処理部142は、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)の内容を表すイベント情報(事象情報)を収容した、前記イベントを通知するための通信信号(第1イベント通知通信信号)をSU通信IF部15で管理サーバ装置SVへ通知する。より詳しくは、睡眠状態処理部142は、自機のセンサID、および、前記イベントの内容を表すイベント情報を収容した第1イベント通知通信信号を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。前記イベント情報は、本実施形態では、睡眠度(覚醒中、低睡眠度、高睡眠度)、入床、離床、転落、転倒、微体動異常およびナースコール(NC)のうちの1または複数であり、ここでは、睡眠状態処理部142は、前記求めた睡眠度(覚醒中、低睡眠度、高睡眠度)を前記イベント情報として第1イベント通知通信信号に収容する。なお、睡眠状態処理部142は、睡眠度を求めると、カメラ111に画像を生成させ、この画像を第1イベント通知通信信号にさらに収容しても良い。前記画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方であって良い。
[0033]
 なお、睡眠状態処理部142は、さらに、前記睡眠度に対する信頼性の度合いを表す信頼度を求めて管理サーバ装置SVへ通知しても良い。この場合において、睡眠状態処理部142は、例えば、前記求めた睡眠度の継続時間を求め、この求めた睡眠度の継続時間と信頼度を決めるための閾値(信頼度区分閾値)とを比較して信頼度を求める。前記信頼度区分閾値は、例えば、複数のサンプルを用いて適宜に1または複数で設定される。例えば、前記信頼度区分閾値は、信頼度が相対的に高い高信頼度か信頼度が相対的に低い低信頼度かを弁別する1つの値であって良く、また例えば、信頼度を、信頼度が相対的に高い高信頼度、信頼度が相対的に中程度である中信頼度、および、信頼度が相対的に低い低信頼度の3段階に分けるために、全2つの各値であって良い。
[0034]
 行動検知処理部(タイミング検知部)143は、センサ部11の出力に基づいて検出タイミングを検知し、前記センサ部11の出力に基づいて被監視者Obにおける所定の行動を判定して管理サーバ装置SVへ通知するものである。
[0035]
 より具体的には、検出タイミングの検知では、本実施形態では、睡眠状態の検出に適した状態であるか否かは、被監視者(対象者)Obが寝具内に居るか否かによって判定されるので、行動検知処理部(タイミング検知部)143は、センサ部11のカメラ111で生成された画像から被監視者Obが寝具内に居るか否かを判定することによって、検出タイミングを検知する。より詳しくは、対象画像中における寝具BDが配置されている領域(寝具BDの所在領域)が、前記各種データの1つとして予め記憶部16に記憶される。タイミング検知部143は、カメラ111から取得した対象画像から例えば背景差分法によって抽出した人物領域が前記寝具BDの所在領域内に完全に重なる場合(前記人物領域が完全に前記寝具BDの所在領域内となる場合)、睡眠状態の検出に適した状態であり、検出タイミングであると判定し、その他の場合、睡眠状態の検出に不適な状態であり、検出タイミングではないと判定し、この検知結果を処理制御部144へ通知(出力)する。
[0036]
 前記所定の行動の検知では、本実施形態では、前記所定の行動は、上述したように、入床、離床、転落、転倒および微体動異常であり、これら入床、離床、転落および転倒は、カメラ111の出力(対象画像)に基づいて検知され、微体動異常は、ドップラセンサ112の出力(ドップラ信号)に基づいて検知される。
[0037]
 より詳しくは、入床、離床、転落、転倒および微体動異常は、次のように判定されている。なお、以下の説明における、各種の閾値や継続判定時間は、複数のサンプルから適宜に設定され、前記各種データの1つとして予め記憶部16に記憶されている。
[0038]
 入床の判定では、行動検知処理部143は、前回の状態変数が「離床」であって、今回、カメラ111から取得した対象画像から例えば背景差分法によって抽出した人物領域が前記寝具BDの所在領域に完全に重なる場合(前記人物領域が完全に前記寝具BDの所在領域内となる場合)、入床と仮判定し、その完全重畳状態の継続時間が入床継続判定時間を超えて継続している場合に、入床有りと最終的に判定し、前記入床を検知する。そして、行動検知処理部143は、前記状態変数を「入床」で更新する。前記入床継続判定時間は、前記抽出した人物領域と前記寝具BDの所在領域との完全に重なりによって仮に判定された入床を、最終的に入床であると判定するための閾値である。
[0039]
 離床の判定では、行動検知処理部143は、前回の状態変数が「入床」および「覚醒中」のうちのいずれかであって、今回、カメラ111から取得した対象画像から抽出した人物領域が前記寝具BDの所在領域からはみ出しているはみ出し領域が離床判定閾値以上である場合、離床と仮判定し、その離床判定閾値以上である状態のはみ出し領域の継続時間が離床継続判定時間を超えている場合に、離床有りと最終的に判定し、前記離床を検知する。そして、行動検知処理部143は、前記状態変数を「離床」で更新する。前記離床判定閾値は、前記はみ出し領域の大きさによって離床か否かを判別するための閾値である。前記離床継続判定時間は、前記はみ出し領域と前記離床判定閾値との比較によって仮に判定された離床を、最終的に離床であると判定するための閾値である。
[0040]
 転落の判定では、行動検知処理部143は、今回、カメラ111から取得した対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、前記頭部領域の大きさの変化速度が転落判定速度閾値以上であって、前記人物領域が前記寝具BDの所在領域の周囲に設定された転落判定領域内に在る場合に、転落有りと判定し、前記転落を検知する。前記横臥姿勢判定閾値は、横臥姿勢における頭部領域の大きさであるか否かを判別するための閾値である。前記転落判定速度閾値は、前記頭部領域の大きさの変化速度によって転落であるか否かを判別するための閾値である。
[0041]
 転倒の判定では、行動検知処理部143は、今回、カメラ111から取得した対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、前記頭部領域の大きさの変化速度が転倒判定速度閾値以上であって、前記人物領域が前記寝具BDの所在領域および前記転落判定領域を除く領域に在る場合に、転倒有りと判定し、前記転倒を検知する。前記転倒判定速度閾値は、前記頭部領域の大きさの変化速度によって転倒であるか否かを判別するための閾値である。
[0042]
 微体動異常では、行動検知処理部143は、ドップラセンサ112のドップラ信号に基づいて微体動異常を判定する。より具体的には、行動検知処理部143は、睡眠状態処理部142と同様に、測定時点から過去へ、所定時間内に測定されたドップラ信号を例えば高速フーリエ変換(FFT)し、このFFTで得られたスペクトルから、一般的な呼吸の周波数に対応する周波数帯における振幅の平均値を求め、この求めた平均値と、微体動異常であるか否かを判定するための閾値(微体動異常判定閾値)とを比較し、前記求めた平均値が前記微体動異常判定閾値以下である場合、微体動異常と仮判定し、前記平均値が前記微体動異常判定閾値以下である状態の継続時間が微体動異常継続判定時間を超えて継続している場合に、微体動異常有りと最終的に判定し、前記微体動異常を検知する。この微体動異常判定閾値は、前記第2睡眠度区分閾値より小さな値に設定される(第2睡眠度区分閾値>微体動異常判定閾値)。前記微体動異常継続判定時間は、前記求めた平均値と前記微体動異常判定閾値との比較によって仮に判定された微体動異常を、最終的に微体動異常であると判定するための閾値である。
[0043]
 このように前記所定の行動を検知すると、行動検知処理部143は、自機のセンサIDおよび前記イベント情報として入床、離床、転落、転倒および微体動異常のうちの1または複数を収容した第1イベント通知通信信号をSU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。なお、行動検知処理部143は、入床、離床、転落および転倒のうちのいずれかを検知すると、前記入床、離床、転落および転倒の検知の際に用いられた対象画像を第1イベント通知通信信号にさらに収容して良く、微体動異常を検知すると、カメラ111に画像を生成させ、この画像を第1イベント通知通信信号にさらに収容しても良い。前記画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方であって良い。
[0044]
 なお、タイミング検知部(行動検知処理部)143で検出タイミングを検知するために用いられる専用のセンサがセンサ装置SUに設けられて良いが、本実施形態では、上述にように、カメラ111が前記検出タイミングの検知と前記所定の行動の検知とに兼用されている。
[0045]
 処理制御部144は、タイミング検知部(行動検知処理部)143の検知結果に応じて睡眠状態処理部142を制御するものである。より具体的には、本実施形態では、処理制御部144は、タイミング検知部(行動検知処理部)143の検知結果に応じて、睡眠状態処理部142における前記睡眠状態処理を実行するか否かを制御する。より詳しくは、例えば、処理制御部144は、行動検知処理部(タイミング検知部)143の検知結果が睡眠状態の検出に適した状態であり、検出タイミングである場合には、睡眠状態処理部142に前記睡眠状態処理を実行させ、そして、行動検知処理部(タイミング検知部)143の検知結果が睡眠状態の検出に不適な状態であり、検出タイミングではない場合には、睡眠状態処理部142に前記睡眠状態処理を実行させない。
[0046]
 ナースコール処理部145は、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けた場合にその旨を前記所定のイベントの他の一例として収容した第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ通知し、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、ナースコール処理部145は、ナースコール受付操作部13が入力操作されると、自機のセンサIDおよび前記イベント情報としてナースコールを収容した第1イベント通知通信信号をSU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。そして、ナースコール処理部145は、SU音入出力部12等を用い、端末装置SP、TAとの間で例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を行う。
[0047]
 SUストリーミング処理部146は、通信IF部3を介して固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAから動画の配信の要求があった場合に、この要求のあった固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAへ、カメラ11で生成した動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生でSU通信IF部15を介して配信するものである。
[0048]
 図1には、一例として、被監視者Obに対応して設けられた、4個の第1ないし第4センサ装置SU-1~SU-4が示されており、第1センサ装置SU-1は、被監視者Obの一人であるAさんOb-1の居室RM-1(不図示)に配設され、第2センサ装置SU-2は、被監視者Obの一人であるBさんOb-2の居室RM-2(不図示)に配設され、第3センサ装置SU-3は、被監視者Obの一人であるCさんOb-3の居室RM-3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置SU-4は、被監視者Obの一人であるDさんOb-4の居室RM-4(不図示)に配設されている。
[0049]
 なお、このような構成のセンサ装置SUにおいて、センサ部11、睡眠状態処理部142、行動検知処理部(タイミング検知部)143および処理制御部144は、睡眠状態検出装置の一例を構成する。
[0050]
 管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して他の装置SU、TA、SPと通信する通信機能を備え、センサ装置SUから前記第1イベント通知通信信号で前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報)を管理し、前記所定のイベントを第2イベント通知通信信号で所定の端末装置SP、TAへ通知(再通知、報知、送信)し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視支援システムMS全体を管理する装置である。前記監視情報は、本実施形態では、例えば、前記第1イベント通知通信信号の送信元であるセンサ装置SUのセンサID、前記所定のイベント(センサ装置SUで求めた睡眠状態(睡眠度)、センサ装置SUで検知した所定の行動の種類、および、センサ装置SUで受け付けたナースコール)、被監視者Obの画像、および、前記通知を受けた時刻(通知時刻)等であり、これらは、互いに対応付けられて記憶(記録、管理)される。前記第2イベント通知通信信号には、これら監視情報が収容される。前記第2イベント通知通信信号は、例えば同報通信(ブロードキャストやマルチキャスト)で送信されて良く、また例えば、前記第1イベント通知通信信号の送信元であるセンサ装置SUに対応付けられた1または複数の端末装置SP、TAに送信されて良い。このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
[0051]
 固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通知によってセンサ装置SUで得られた前記監視情報を表示したり等することによって、被監視者監視支援システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
[0052]
 携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVやセンサ装置SUに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通知によってセンサ装置SUで得られた前記監視情報を表示したり、センサ装置SUとの間で音声通話によってナースコールの応答や声かけしたり等するための機器である。このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
[0053]
 次に、本実施形態の動作について説明する。図3は、サービスモードにおける、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図4は、図3に示す睡眠状態判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図5は、図3に示す転落判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図6は、図3に示す転倒判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図7は、図3に示す入床判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図8は、図3に示す離床判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図9は、図3に示す微体動異常判定処理における、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図10は、前記端末装置に表示されるメイン画面の一例を示す図である。図11は、前記端末装置に表示される第1設定画面の一例を示す図である。図12は、前記端末装置に表示される第2設定画面の一例を示す図である。図13は、前記端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。図14は、前記端末装置に表示される監視情報画面の他の一例を示す図である。図15は、前記端末装置に表示される監視情報画面のさらに他の一例を示す図である。図13A、図14Aおよび図15Aは、それぞれ、イベントの内容をテキストで表示した監視情報画面を示す図であり、図13B、図14Bおよび図15Bは、それぞれ、イベントの内容をアイコンで表示した監視情報画面を示す図である。
[0054]
 上記構成の被監視者監視支援システムMSでは、各装置SU、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUでは、その制御処理プログラムの実行によって、SU制御処理部14には、SU制御部141、睡眠状態処理部142、行動検知処理部(タイミング検知部)143、処理制御部144、ナースコール処理部145およびストリーミング処理部146が機能的に構成される。
[0055]
 電源が投入され、その稼働を始めると、端末装置SP、TA、例えば固定端末装置SPでは、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)によるログイン操作が受け付けられる。前記ログイン操作では、前記監視者(ユーザ)におけるユーザ名等のID等が入力され、その記憶部に記憶される。ログイン操作によって固定端末装置SPが被監視者監視支援システムMSにログインすると、固定端末装置SPは、その表示部にメイン画面を表示する。
[0056]
 前記メイン画面は、固定端末装置SPの動作モードを受け付けるための画面である。このメイン画面21は、例えば、図11に示すように、「サービスモード」ボタン211と、「設定モード」ボタン212とを備える。「サービスモード」ボタン211は、被監視者Obを監視するサービスモードを固定端末装置SPの動作モードとして要求するためのボタンであって、固定端末装置SPをサービスモードで動作させる指示(命令、コマンド)を入力するためのボタンである。「設定モード」ボタン212は、予め規定された所定のパラメータを設定する設定モードを固定端末装置SPの動作モードとして要求するためのボタンであって、固定端末装置SPを設定モードで動作させる指示を入力するためのボタンである。
[0057]
 このようなメイン画面21を表示している際に、固定端末装置SPの入力部から入力操作を受け付けると、固定端末装置SPは、その制御処理部によって、前記受け付けた入力操作が、「サービスモード」ボタン211の入力操作であるか、「設定モード」ボタン212の入力操作であるか、を判定する。
[0058]
 この判定の結果、前記受け付けた入力操作が「サービスモード」ボタン211の入力操作である場合には、固定端末装置SPは、被監視者Obを監視するように、サービスモードで動作を始める。前記入力操作は、例えば、マウスの移動によってカーソルが「サービスモード」ボタン211上に移動され、マウスが左クリックされる操作である。
[0059]
 一方、前記判定の結果、前記受け付けた入力操作が「設定モード」ボタン212の入力操作である場合には、固定端末装置SPは、前記所定のパラメータを設定するように、設定モードで動作を始める。
[0060]
 設定モードでは、上述のように、「設定モード」ボタン212の入力操作を受け付けると、固定端末装置SPは、その表示部に設定画面を表示する。なお、本実施形態では、ユーザ名等のIDを用いて認証が実行され、設定モードには、その権限あるユーザ(設定者)のみ入ることができる。
[0061]
 前記設定画面は、前記所定のパラメータを入力して設定するための画面である。前記所定のパラメータは、本実施形態では、前記所定のイベントを適切に判定するために用いられる設定値であり、例えば画像から被監視者Obを抽出するための撮像条件、および、前記判定のための閾値(判定閾値)等である。より具体的には、本実施形態では、前記所定のパラメータは、フレームレート、明るさレベル、天井高さ、および、寝具BDの所在領域である。前記設定画面は、本実施形態では、2個の第1および第2設定画面を備える。前記第1設定画面は、パラメータ設定の対象となる被監視者Ob(センサ装置SU)を入力(決定)し、前記所定のパラメータのうち、主に、数値的なパラメータ(本実施形態ではフレームレート、明るさレベルおよび天井高さ)を入力して設定するための画面である。前記第2設定画面は、前記所定のパラメータのうち、数値的なパラメータを除く他のパラメータ(本実施形態では寝具BDの所在領域)を入力して設定するための画面である。
[0062]
 より具体的には、その入力部から「設定モード」ボタン212の入力操作を受け付けると、固定端末装置SPは、その制御処理部によって、その表示部4に前記第1設定画面を表示する。
[0063]
 この第1設定画面22は、例えば、図12に示すように、被監視者Obの名前を入力して設定するための被監視者名入力設定領域221と、フレームレートを入力して設定するためのフレームレート入力設定領域222と、明るさレベルを入力して設定するための明るさレベル入力設定領域223と、天井高さを入力して設定するための天井高さ入力設定領域224と、「エリア設定」ボタン225と、「メイン画面に戻る」ボタン226とを備える。各入力設定領域221~224は、パラメータ値の入力欄と、前記入力欄に入力されたパラメータ値でパラメータを記憶し設定する「更新」ボタンとを備える。「エリア設定」ボタン225は、第2設定画面を要求するためのボタンであって、固定端末装置SPに第2設定画面を表示させる指示を入力するためのボタンである。「メイン画面に戻る」ボタン226は、メイン画面21を要求するためのボタンであって、固定端末装置SPにメイン画面21を表示させる指示を入力するためのボタンである。「メイン画面に戻る」ボタン226は、さらに、その記憶部にパラメータとして記憶された各パラメータ値を管理サーバ装置SVを介してセンサ装置SUに設定するためのボタンでもある。
[0064]
 この図11に示す例では、これら各入力設定領域221~224における前記各入力欄には、それぞれ、「Aさん」、「15fps」、「5」および「2.4m」が入力されている。被監視者名入力設定領域221の「更新」ボタンが入力操作されると、固定端末装置SPの制御処理部によって、パラメータ設定の対象が「Aさん」に設定され、固定端末装置SPの記憶部に記憶される。なお、「Aさん」を監視するセンサ装置SUあるいはそのセンサIDがパラメータ設定の対象として入力され設定されても良い。フレームレート入力設定領域222の「更新」ボタンが入力操作されると、固定端末装置SPの制御処理部によって、フレームレートが「15fps」に設定され、固定端末装置SPの記憶部に記憶される。本実施形態では、センサ装置SUは、フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、イベントの検出動作を実行するので、フレームレートを設定することによって、イベントの検出動作の実行間隔が規定される。明るさレベル入力設定領域223の「更新」ボタンが入力操作されると、固定端末装置SPの制御処理部によって、明るさレベルが「5」に設定され、固定端末装置SPの記憶部に記憶される。センサ装置SUで撮像される対象画像が暗すぎたり、明るすぎたりすると、対象画像から被監視者Obの人物領域が抽出し難くなり、人物の識別もし難くなる。明るさレベルを設定することによって、適正な露出で対象画像が生成でき、前記人物領域がより適切に抽出でき、人物の識別がより適切にできる。天井高さ入力設定領域224の「更新」ボタンが入力操作されると、固定端末装置SPの制御処理部によって、天井高さが「2.4m」に設定され、固定端末装置SPの記憶部に記憶される。センサ装置SUが基準の天井高さ(例えば2.4m等)の天井に配設された場合における前記横臥姿勢判定閾値等がデフォルト値としてセンサ装置SUに予め記憶されている。天井高さを設定することによって、デフォルト値の横臥姿勢判定閾値が補正され、この補正された横臥姿勢判定閾値が上述した前記所定の行動の検知に用いられる。天井高さを設定することによって、実際に設置されたセンサ装置SUの状況に応じて横臥姿勢判定閾値が調整できる。
[0065]
 「エリア設定」ボタン225の入力操作を受け付けると、固定端末装置SPは、その表示部に前記第2設定画面を表示する。
[0066]
 この第2設定画面23は、例えば、図12に示すように、対象画像を表示する対象画像表示領域231と、「更新」ボタン232と、「戻る」ボタン233を備える。対象画像表示領域231には、第1設定画面22の被監視者名入力設定領域221に入力された被監視者Obの名前を持つ被監視者Ob、を監視するセンサ装置SU、のカメラ111で生成された対象画像が表示される。「更新」ボタン232は、対象画像表示領域231に表示された対象画像を参照しながらその入力部から入力された領域でパラメータの設定を要求するためのボタンである。「戻る」ボタン233は、第1設定画面22を要求するためのボタンであって、固定端末装置SPに第1設定画面22を表示させる指示を入力するためのボタンである。
[0067]
 このような第2設定画面23では、第2設定画面23が表示されると、固定端末装置SPは、寝具BDの所在領域の入力を待つ。ユーザによってその入力部から寝具BDの所在領域の4頂点が入力され、「更新」ボタン232が入力操作されると、固定端末装置SPの制御処理部によって、寝具BDの所在領域の4頂点の各画素位置が入力され、その記憶部に記憶され、寝具BDの所在領域が設定される。図12には、このユーザによって寝具BDの所在領域の4頂点が入力された様子が図示されている。
[0068]
 そして、「戻る」ボタン233が入力操作されると、第1設定画面22がその表示部4に表示される。さらに、「メイン画面に戻る」ボタン226が入力操作されると、メイン画面21が表示され、この際に、固定端末装置SPは、その記憶部にパラメータとして記憶された各パラメータ値を管理サーバ装置SVを介してセンサ装置SUに送信し、センサ装置SUは、この受信した各パラメータ値を自機SUのSU記憶部16に記憶して設定する。これによって前記所定のパラメータの各値がセンサ装置SUに設定される。
[0069]
 一方、上述のメイン画面21において、「サービスモード」ボタン211の入力操作を受け付けると、固定端末装置SPは、サービスモードで動作し、被監視者監視支援システムMSは、次のように動作することによって被監視者Obを監視している。
[0070]
 被監視者Obの監視では、センサ装置SUは、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、次のように動作することで、被監視者Obの睡眠状態を検知し、被監視者Obにおける所定の動作を検知し、また、ナースコールの受付の有無を判定している。
[0071]
 図3において、まず、センサ装置SUは、SU制御処理部14によって、センサ部11のカメラ111から、1フレーム分の画像を対象画像として取得する(S1)。
[0072]
 続いて、センサ装置SUは、SU制御処理部14の行動検知処理部(タイミング検知部)143によって、処理S1でカメラ111から取得した対象画像から例えば背景差分法によって人物領域を抽出する(S2)。
[0073]
 続いて、センサ装置SUは、タイミング検知部(行動検知処理部)143によって、睡眠状態の検出タイミングであるか否かを判定する(S3)。より具体的には、本実施形態では、タイミング検知部143は、処理S2で抽出した人物領域が前記寝具BDの所在領域内に完全に重なるか否か(前記人物領域が完全に前記寝具BDの所在領域内となっているか否か)を判定する。この判定の結果、タイミング検知部143は、前記人物領域が前記寝具BDの所在領域内に完全に重なる場合、睡眠状態の検出に適した状態であり、睡眠状態の検出タイミングであると判定し(Yes)、この検知結果を処理制御部144へ通知し、次に、処理S4が実行される。一方、前記判定の結果、タイミング検知部143は、前記人物領域が前記寝具BDの所在領域内に完全に重なる場合を除く他の場合、睡眠状態の検出に不適な状態であり、睡眠状態の検出タイミングではないと判定し(No)、この検知結果を処理制御部144へ通知し、次に、処理S5が実行される。なお、睡眠状態の検出タイミングではないと判定した場合(No)、タイミング検知部143は、この検知結果を処理制御部144へ通知せずに、次に、処理S5が実行されて良い。
[0074]
 処理S4では、センサ装置SUは、SU制御処理部14の処理制御部144によって、睡眠状態処理部142を制御する。
[0075]
 より具体的には、処理制御部144は、行動検知処理部(タイミング検知部)143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142に睡眠状態処理を実行させずに、次に、処理S10を実行し、一方、行動検知処理部(タイミング検知部)143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142に睡眠状態処理を実行させた後に、次に、処理S10を実行する。
[0076]
 この睡眠状態処理では、図4において、まず、睡眠状態処理部142は、ドップラセンサ112のドップラ信号に基づいて睡眠状態の判定条件を満たすか否かを判定する(S41)。より詳しくは、睡眠状態処理部142は、まず、現時点から過去へ、所定時間内、例えば1分以内に測定されたドップラ信号をSU記憶部16から取得する。続いて、睡眠状態処理部142は、この取得した1分間のドップラ信号を例えば高速フーリエ変換(FFT)する。続いて、睡眠状態処理部142は、このFFTで得られたスペクトルから、一般的な呼吸の周波数に対応する周波数帯における振幅の平均値を求める。続いて、睡眠状態処理部142は、この求めた平均値と睡眠度区分閾値、本実施形態では第1および第2睡眠度区分閾値それぞれとを比較する。この比較の結果、睡眠状態処理部142は、前記求めた平均値が第1睡眠度区分閾値を超えている場合には、覚醒中と仮に求め、前記平均値が第1睡眠度区分閾値を超えている状態の継続時間が、予め設定された所定の継続判定時間(覚醒中継続判定時間)を超えている場合に、前記仮に求めた覚醒中を最終的な睡眠度として決定し(Yes)、次に、処理S42を実行する。前記比較の結果、睡眠状態処理部142は、前記求めた平均値が第1睡眠度区分閾値以下であって第2睡眠度区分閾値を超えている場合には、低睡眠度と仮に求め、前記平均値が第1睡眠度区分閾値以下であって第2睡眠度区分閾値を超えている状態の継続時間が、予め設定された所定の継続判定時間(低睡眠中継続判定時間)を超えている場合に、前記仮に求めた低睡眠度を最終的な睡眠度として決定し(Yes)、次に処理S42を実行する。前記比較の結果、睡眠状態処理部142は、前記求めた平均値が第2睡眠度区分閾値以下である場合には、高睡眠度と仮に求め、前記平均値が第2睡眠度区分閾値以下である状態の継続時間が、予め設定された所定の継続判定時間(高睡眠中継続判定時間)を超えている場合に、前記仮に求めた高睡眠度を最終的な睡眠度として決定し(Yes)、次に処理S42を実行する。そして、前記比較の結果、これを除く他の場合に、睡眠状態処理部142は、睡眠状態を仮判定中とし(No)、本睡眠状態処理を終了する。
[0077]
 前記処理S42では、睡眠状態処理部142は、睡眠状態を決定して睡眠状態を求めたことを表す睡眠状態検出有り情報(例えば睡眠状態検出の有無を表す睡眠状態検出フラグが「0」から「1」へ変更される)をSU記憶部16に記憶し、前記状態変数を「睡眠度(覚醒中、低睡眠度、高睡眠度のいずれか)」で更新し(状態変数←「睡眠度」)、本睡眠状態処理を終了する。
[0078]
 図3に戻って、前記処理S5では、センサ装置SUは、制御処理部14の行動検知処理部143によって、前記処理S2で抽出した人物領域に基づく転落判定処理を実行する。
[0079]
 より具体的には、この転落判定処理では、図5において、まず、行動検知処理部143は、前記処理S2で抽出した人物領域に基づいて転落の判定条件を満たすか否かを判定する(S51)。より詳しくは、行動検知処理部143は、今回、処理S2で対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、前記頭部領域の大きさの変化速度が転落判定速度閾値以上であって、前記人物領域が前記寝具BDの所在領域の周囲に設定された転落判定領域内に在る場合に、転落有りと判定し(Yes)、次に、処理S52を実行し、これを除く他の場合に、転落無しと判定し(No)、本転落判定処理を終了する。ここで、頭部領域の抽出は、前記人物領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、また例えば予め用意された頭部のモデル(テンプレート)を用いたパターンマッチングによって、また例えば頭部抽出用に学習したニューラルネットワークによって、抽出される。前記処理S52では、行動検知処理部143は、転落発生を決定して転落有りを表す転落有り情報(例えば転落の有無を表す転落フラグが「0」から「1」へ変更される)をSU記憶部16に記憶し、本転落判定処理を終了する。
[0080]
 図3に戻って、上記処理S5に続く処理S6では、センサ装置SUは、行動検知処理部143によって、前記処理S2で抽出した人物領域に基づく転倒判定処理を実行する。
[0081]
 より具体的には、この転倒判定処理では、図6において、まず、行動検知処理部143は、前記処理S2で抽出した人物領域に基づいて転倒の判定条件を満たすか否かを判定する(S61)。より詳しくは、行動検知処理部143は、今回、処理S2で対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、前記頭部領域の大きさの変化速度が転倒判定速度閾値以上であって、前記人物領域が前記寝具BDの所在領域および前記転落判定領域を除く領域に在る場合に、転倒有りと判定し(Yes)、次に、処理S62を実行し、これを除く他の場合に、転倒無しと判定し(No)、本転倒判定処理を終了する。前記処理S62では、行動検知処理部143は、転倒発生を決定して転倒有りを表す転倒有り情報(例えば転倒の有無を表す転倒フラグが「0」から「1」へ変更される)をSU記憶部16に記憶し、本転倒判定処理を終了する。
[0082]
 図3に戻って、上記処理S6に続く処理S7では、センサ装置SUは、行動検知処理部143によって、前記処理S2で抽出した人物領域に基づく入床判定処理を実行する。
[0083]
 より具体的には、この入床判定処理では、図7において、まず、行動検知処理部143は、状態変数(前回の状態変数)が何であるか否かを判定する(S71)。この判定の結果、状態変数が「離床」ではない場合(No)には、行動検知処理部143は、本入床判定処理を終了する。一方、前記判定の結果、状態変数が「離床」である場合(Yes)には、行動検知処理部143は、次に、処理S72を実行する。この処理S72では、行動検知処理部143は、前記処理S2で抽出した人物領域に基づいて入床の判定条件を満たすか否かを判定する。より詳しくは、行動検知処理部143は、今回、処理S2で対象画像から抽出した人物領域が前記寝具BDの所在領域に完全に重なる場合(前記人物領域が完全に前記寝具BDの所在領域内となる場合)、入床と仮判定し、その完全重畳状態の継続時間が入床継続判定時間を超えて継続している場合に、入床有りと最終的に判定し(Yes)、次に、処理S73を実行し、これを除く他の場合に、入床無しと判定し(No)、本入床判定処理を終了する。前記処理S73では、行動検知処理部143は、入床発生を決定して入床有りを表す入床有り情報(例えば入床の有無を表す入床フラグが「0」から「1」へ変更される)をSU記憶部16に記憶する。続いて、行動検知処理部143は、前記状態変数を「入床」で更新し(状態変数←「入床」)(S74)、本入床判定処理を終了する。
[0084]
 図3に戻って、上記処理S7に続く処理S8では、センサ装置SUは、行動検知処理部143によって、前記処理S2で抽出した人物領域に基づく離床判定処理を実行する。
[0085]
 より具体的には、この離床判定処理では、図8において、まず、行動検知処理部143は、状態変数(前回の状態変数)が何であるか否かを判定する(S81)。この判定の結果、状態変数が「入床」でも「覚醒中」でもない場合(No)には、行動検知処理部143は、本離床判定処理を終了する。一方、前記判定の結果、状態変数が「入床」および「覚醒中」のうちのいずれかである場合(Yes)には、行動検知処理部143は、次に、処理S82を実行する。この処理S82では、行動検知処理部143は、前記処理S2で抽出した人物領域に基づいて離床の判定条件を満たすか否かを判定する。より詳しくは、行動検知処理部143は、今回、処理S2で対象画像から抽出した人物領域が前記寝具BDの所在領域からはみ出しているはみ出し領域が離床判定閾値以上である場合、離床と仮判定し、その離床判定閾値以上である状態のはみ出し領域の継続時間が離床継続判定時間を超えている場合に、離床有りと最終的に判定し(Yes)、次に、処理S83を実行し、これを除く他の場合に、離床無しと判定し(No)、本離床判定処理を終了する。前記処理S83では、行動検知処理部143は、離床発生を決定して離床有りを表す離床有り情報(例えば離床の有無を表す離床フラグが「0」から「1」へ変更される)をSU記憶部16に記憶する。続いて、行動検知処理部143は、前記状態変数を「離床」で更新し(状態変数←「離床」)(S84)、本離床判定処理を終了する。
[0086]
 図3に戻って、上記処理S8に続く処理S9では、センサ装置SUは、行動検知処理部143によって、センサ部11におけるドップラセンサ112のドップラ信号に基づく微体動異常判定処理を実行する。
[0087]
 より具体的には、この微体動異常判定処理では、図9において、まず、行動検知処理部143は、ドップラセンサ112のドップラ信号に基づいて微体動異常の判定条件を満たすか否かを判定する(S91)。より詳しくは、行動検知処理部143は、まず、現時点から過去へ、所定時間内、例えば1分以内に測定されたドップラ信号をSU記憶部16から取得する。続いて、行動検知処理部143は、この取得した1分間のドップラ信号を例えば高速フーリエ変換(FFT)する。続いて、行動検知処理部143は、このFFTで得られたスペクトルから、一般的な呼吸の周波数に対応する周波数帯における振幅の平均値を求める。続いて、行動検知処理部143は、この求めた平均値と前記微体動異常判定閾値とを比較し、前記求めた平均値が前記微体動異常判定閾値以下である場合、微体動異常と仮判定し、前記平均値が前記微体動異常判定閾値以下である状態の継続時間が微体動異常継続判定時間を超えて継続している場合に、微体動異常有りと最終的に判定し(Yes)、次に、処理S92を実行し、これを除く他の場合に、微体動異常無しと判定し(No)、本微体動異常判定処理を終了する。前記処理S92では、行動検知処理部143は、微体動異常発生を決定して微体動異常有りを表す微体動異常有り情報(例えば微体動異常の有無を表す微体動異常フラグが「0」から「1」へ変更される)をSU記憶部16に記憶し、本微体動異常判定処理を終了する。
[0088]
 図3に戻って、次に、センサ装置SUは、SU制御処理部14によって、所定のイベントの通知が必要か否かを判定する(S10)。より具体的には、センサ装置SUは、SU制御処理部14の睡眠状態処理部142によってSU記憶部16に睡眠状態検出有り情報や、SU制御処理部14の行動検知処理部143によってSU記憶部16に例えば前記転落有り情報や前記転倒有り情報等の、結果を記憶しているか否かを判定し、前記結果がSU記憶部16に記憶されている場合には、SU制御処理部14は、通知が必要と判定し(Yes)、次に、処理S11を実行した後に、今回の本処理を終了し、一方、前記結果がSU記憶部16に記憶されていない場合には、SU制御処理部14は、通知が不要と判定し(No)、今回の本処理を終了する。
[0089]
 この処理S11では、センサ装置SUは、SU制御処理部14によって、その結果のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知するために、前記イベント情報として前記結果を収容した第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVへ送信する。一具体例では、SU記憶部16に離床有り情報が記憶されている場合には、SU制御処理部14は、自機のセンサID、イベント情報としての「離床」、前記離床の判定の際に用いられた対象画像を収容した第1イベント通知通信信号を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。
[0090]
 そして、上述のように処理S1ないし処理S11の各処理を実行している間に、センサ装置SUは、SU制御処理部14のナースコール処理部145によって、ナースコールを受け付けているか否かを判定し、ナースコールを受け付けると、そのナースコールの受付を所定の端末装置SP、TAへ通知するために、センサ装置SUは、前記イベント情報として前記受け付けたナースコールを収容した第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVへ送信する。
[0091]
 管理サーバ装置SVは、第1イベント通知通信信号をネットワークNWを介してセンサ装置SUから受信すると、この第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDおよびイベント情報等の各情報を、このセンサIDを持つセンサ装置SUで監視されている被監視者Obの監視情報として記憶(記録)する。すなわち、管理サーバ装置SVは、第1イベント通知通信信号に収容された、センサIDとイベント情報等の各情報と互いに対応付けて記憶する。そして、管理サーバ装置SVは、前記受信した第1イベント通知通信信号における送信元(通知元)のセンサ装置SUに対応する通知先の端末装置SP、TAへ第2イベント通知通信信号を送信する。
[0092]
 固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAは、前記第2イベント通知通信信号をネットワークNWを介して管理サーバ装置SVから受信すると、この第2イベント通知通信信号に収容されたセンサIDおよびイベント情報等の各情報を、このセンサIDを持つセンサ装置SUで監視されている被監視者Obの監視情報として記憶(記録)し、前記監視情報を表示する。例えば、センサ装置SUが「覚醒中」を検知し第2イベント通知通信信号によってこの「覚醒中」が通知された場合では、端末装置SP、TAには、図13Aに示すイベント情報をテキストで表示した監視情報画面31aが表示される。あるいは、端末装置SP、TAには、図13Bに示すイベント情報をアイコンで表示した監視情報画面31bが表示される。また例えば、センサ装置SUが「低睡眠度」を検知し第2イベント通知通信信号によってこの「低睡眠度」が通知された場合では、端末装置SP、TAには、図14Aに示すイベント情報をテキストで表示した監視情報画面31aが表示される。あるいは、端末装置SP、TAには、図14Bに示すイベント情報をアイコンで表示した監視情報画面31bが表示される。また例えば、センサ装置SUが「高睡眠度」を検知し第2イベント通知通信信号によってこの「高睡眠度」が通知された場合では、端末装置SP、TAには、図14Aに示すイベント情報をテキストで表示した監視情報画面31aが表示される。あるいは、端末装置SP、TAには、図14Bに示すイベント情報をアイコンで表示した監視情報画面31bが表示される。
[0093]
 以上説明したように、本実施形態における被監視者監視支援システムMS、ならびに、センサ装置SUに組み込まれた睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、タイミング検知部(行動検知処理部)143の検知結果に応じて睡眠状態処理部142を制御するので、例えば、睡眠状態の検出に適した状態での、第1センサの一例であるドップラセンサ112の第1測定結果に基づいて対象者(被監視者)Obの睡眠状態を求める一方、睡眠状態の検出に不適な状態で、前記対象者Obの睡眠状態を求めないように制御することが可能となるから、上記被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、誤判定をより低減できる。
[0094]
 上記被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態で睡眠状態処理を実行したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態で睡眠状態処理を不実行したり等するように、睡眠状態処理部142における睡眠状態処理を制御することで、誤判定をより低減できる。
[0095]
 なお、上述の実施形態では、処理制御部144は、タイミング検知部(行動検知処理部)143の検知結果に応じて、睡眠状態処理部142における睡眠状態処理を実行するか否かを制御したが、以下の各変形形態のように、処理制御部144は、タイミング検知部(行動検知処理部)143の検知結果に応じて睡眠状態処理部142を制御しても良い。
[0096]
 第1変形形態では、処理制御部144は、タイミング検知部143の検知結果に応じて、睡眠状態処理部142によって求められた睡眠状態の出力を行うか否かを制御する。第1変形形態では、睡眠状態処理は、睡眠状態処理部142によって、実行されるものの、その結果の出力を制御することで、その実行の制御によって得られる効果と同等の効果が得られる。より具体的には、前記処理S4において、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142に、その求めた睡眠度の出力を行わせずに終了し、一方、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142に、その求めた睡眠度の出力を行わせる。このような被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態で睡眠状態処理部142によって求められた睡眠状態を出力したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態で睡眠状態処理部142によって求められた睡眠状態を不出力したり等するように、睡眠状態処理部142を制御することで、誤判定をより低減できる。
[0097]
 第2変形形態では、処理制御部144は、タイミング検知部43の検知結果に応じて、睡眠状態処理部142によって求められた睡眠状態をタイミング検知部143の検知結果で補助するか否かを制御する。より具体的には、前記処理S4において、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142によって求められた睡眠度に、例えば「低精度」や「低信頼性」等の睡眠状態の検出タイミングではない状態で求められた睡眠度であることを表す付加情報を付加し、一方、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142に、その求めた睡眠度の出力をそのまま行わせる。このような被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態で睡眠状態処理部142によって求められた睡眠状態をそのまま出力したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態で睡眠状態処理部142によって求められた睡眠状態に、睡眠状態の検出に不適な状態であることを表す情報を付加したり等するように、睡眠状態処理部142によって求められた睡眠状態をタイミング検知部143の検知結果で補助すること等が可能となるので、誤判定をより低減できる。
[0098]
 第3変形形態では、前記睡眠状態処理は、対象者(被監視者)Obの睡眠の深さの度合い表す睡眠度を、予め設定された睡眠度判定閾値と前記第1センサの第1測定結果とを比較することによって前記睡眠状態として求める処理であり、処理制御部144は、前記制御として、タイミング検知部143の検知結果に応じて前記睡眠状度判定閾値を変更する。上述の実施形態では、前記第1および第2睡眠度区分閾値が前記睡眠度判定閾値の一例に相当し、ドップラセンサ112が前記第1センサの一例に相当し、より具体的には、前記処理S4において、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合には、第1および第2睡眠度区分閾値を、低睡眠度や高睡眠度と判定され難い値に変更し、これによって実質的に低睡眠度や高睡眠度が求められないようにセンサ装置SUが設定される。一方、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、第1および第2睡眠度区分閾値を、低睡眠度や高睡眠度と判定され易い値に変更し、これによって実質的に低睡眠度や高睡眠度が求められ易くなるようにセンサ装置SUが設定される。このような被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態の場合に、睡眠状態を求め易い値に、睡眠状度判定閾値を変更したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態の場合に、睡眠状態を求め難い値に、睡眠状度判定閾値を変更したり等することが可能となるので、誤判定をより低減できる。
[0099]
 また、好ましくは、睡眠状態処理部142は、前記睡眠状態処理として、睡眠状態を求めるように機械学習された互いに異なる複数の学習モデルのうちのいずれかの学習モデルを用いて前記第1センサの第1測定結果に基づいて対象者(被監視者)Obの睡眠状態を求め、処理制御部144は、前記制御として、タイミング検知部143の検知結果に応じて、前記複数の学習モデルのうちから、睡眠状態処理部142で用いられる学習モデルを変更(選出)しても良い。また好ましくは、前記睡眠状態処理は、睡眠状態を求める互いに異なる複数のアルゴリズムを含み、睡眠状態処理部142は、前記複数のアルゴリズムのうちのいずれかのアルゴリズムを用いて前記第1センサの第1測定結果に基づいて対象者(被監視者)Obの睡眠状態を求め、処理制御部144は、前記制御として、タイミング検知部143の検知結果に応じて、前記複数のアルゴリズムのうちから、睡眠状態処理部142で用いられるアルゴリズムを変更(選出)しても良い。
[0100]
 第4変形形態では、前記睡眠状態処理は、予め設定された所定の時間間隔で、対象者(被監視者)Obの睡眠の深さの度合い表す睡眠度を、予め設定された睡眠度判定閾値と前記第1センサの第1測定結果とを比較することによって前記睡眠状態として仮に求め、前記仮に求めた睡眠度が、予め設定された継続判定時間、継続している場合に、前記仮に求めた睡眠度を最終的な睡眠度として決定する処理であり、処理制御部144は、前記制御として、タイミング検知部143の検知結果に応じて前記継続判定時間を変更する。上述の実施形態では、前記第1および第2睡眠度区分閾値が前記睡眠度判定閾値の一例に相当し、ドップラセンサ112が前記第1センサの一例に相当し、前記覚醒中継続判定時間、低睡眠中継続判定時間および高睡眠中継続判定時間が前記継続判定時間の一例に相当する。より具体的には、前記処理S4において、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合には、前記覚醒中継続判定時間、低睡眠中継続判定時間および高睡眠中継続判定時間それぞれを、覚醒中や低睡眠度や高睡眠度と判定され難い値に変更し、これによって実質的に覚醒中や低睡眠度や高睡眠度が求められないようにセンサ装置SUが設定される。一方、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、前記覚醒中継続判定時間、低睡眠中継続判定時間および高睡眠中継続判定時間それぞれを、覚醒中や低睡眠度や高睡眠度と判定され易い値に変更し、これによって実質的に覚醒中や低睡眠度や高睡眠度が求められ易くなるようにセンサ装置SUが設定される。このような被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態の場合に、睡眠状態を求め易い値に、継続判定時間を変更したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態の場合に、睡眠状態を求め難い値に、継続判定時間を変更したり等することが可能となるので、誤判定をより低減できる。
[0101]
 なお、より高精度に睡眠状態を検出する観点から、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、前記覚醒中継続判定時間、低睡眠中継続判定時間および高睡眠中継続判定時間それぞれを、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合における前記覚醒中継続判定時間、低睡眠中継続判定時間および高睡眠中継続判定時間それぞれの時間よりも長い値に、変更しても良い。
[0102]
 第5変形形態では、前記第1センサは、対象者(被監視者)Obを測定する複数のサブセンサを含み、睡眠状態処理部142は、前記睡眠状態処理として、前記第1センサにおける複数のサブセンサのうちのいずれかのサブセンサのサブ測定結果に基づいて対象者Obの睡眠状態を求め、処理制御部144は、前記制御として、タイミング検知部143の検知結果に応じて、前記複数のサブセンサのうちから、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサを変更する。このような場合において、前記複数のサブセンサは、異種の互いに異なるセンサであって良く、あるいは、前記複数のサブセンサは、同種で配設場所(配設位置)の互いに異なるセンサであって良い。
[0103]
 より具体的には、例えば、前記第1センサは、非接触型の上述のドップラセンサ112と、寝具BDと対象者(被監視者)Obとの間に敷かれ、人の重さを検出する接触型のマットセンサとを含み、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサを前記マットセンサに変更し、睡眠状態処理部142に前記マットセンサの出力に基づいて対象者Obの睡眠状態を求めさせる。このようなマットセンサを用いて睡眠状態を求める手法は、例えば、特開2013-198654号公報や特開2014-223174号公報等に開示されている。また例えば、睡眠計 スリープスキャン SL-504(タニタ社製)や、睡眠計 HSL-101(オムロン社製)がサブセンサとして用いられても良い。一方、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサをドップラセンサ112に変更し、睡眠状態処理部142にドップラセンサ112の出力に基づいて対象者Obの睡眠状態を求めさせる。
[0104]
 また例えば、前記第1センサは、寝具BDに対向する天井に検出方向を寝具BDに向けて(検出方向を垂直下方向に向けて)配置された第1ドップラセンサと、寝具DBの側壁に検出方向を寝具BDに向けて(検出方向を水平方向に向けて)配置された第2ドップラセンサとを含み、タイミング検知部143は、さらに、対象者Obが横臥姿勢か横向きの横臥姿勢かをさらに検知し、処理制御部144は、タイミング検知部143から、横臥姿勢であるとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサを前記第1ドップラセンサに変更し、睡眠状態処理部142に前記第1ドップラセンサの出力に基づいて対象者Obの睡眠状態を求めさせる。一方、処理制御部144は、タイミング検知部143から、横向きの横臥姿勢であるとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサを前記第2ドップラセンサに変更し、睡眠状態処理部142に前記第2ドップラセンサの出力に基づいて対象者Obの睡眠状態を求めさせる。前記姿勢の抽出は、例えば予め用意された横臥姿勢および横向きの横臥姿勢の各モデル(各テンプレート)を用いたパターンマッチングによって、また例えばこれらの姿勢抽出用に学習したニューラルネットワークによって、抽出される。
[0105]
 また例えば、前記第1センサは、寝具BDに対向する天井に寝具BDに向けて配置された、検知範囲が相対的に狭い第1ドップラセンサと、天井に配置された検知範囲が相対的に広い第2ドップラセンサとを含み、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサを前記第1ドップラセンサに変更し、睡眠状態処理部142に前記第1ドップラセンサの出力に基づいて対象者Obの睡眠状態を求めさせる。一方、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングではないとの検知結果を受け付けた場合には、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサを前記第2ドップラセンサに変更し、睡眠状態処理部142に前記第2ドップラセンサの出力に基づいて対象者Obの睡眠状態を求めさせる。
[0106]
 このような被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、タイミング検知部143の検知結果に応じて、複数のサブセンサのうちから、睡眠状態処理部142で用いられるサブセンサを変更するので、複数のサブセンサのうちから、タイミング検知部143の検知結果に応じて睡眠状態処理部142で用いられる適切なサブセンサを選択することが可能となるから、誤判定をより低減できる。
[0107]
 第6変形形態では、タイミング検知部143は、前記第2センサの第2測定結果に基づいて対象者Obの姿勢を求め、この求めた姿勢が予め設定された特定の姿勢である場合に、睡眠状態処理部142で対象者Obの睡眠状態を求める検出タイミングであることを表す第1検知結果を出力し、処理制御部144は、タイミング検知部143から前記第1検知結果を受け付けた場合に、対象者Obの睡眠状態を求めるように睡眠状態処理部142を制御する。好ましくは、前記特定の姿勢は、仰向けの横臥姿勢である。また好ましくは、前記特定の姿勢は、うつ伏せを除く横臥姿勢である。好ましくは、前記第2センサは、画像を生成するカメラ111であり、タイミング検知部143は、カメラ111で生成された画像に基づいて対象者Obの姿勢を求める。より具体的には、例えば、タイミング検知部143は、上述のパターンマッチングやニューラルネットワークによって対象者Obが横臥姿勢であるか否かを検出し、対象者Obが横臥姿勢である場合に、上述のハフ変換やパターンマッチングやニューラルネットワークによって対象者Obの頭部領域を抽出し、この抽出した頭部領域における白領域と黒領域との面積比で仰向けか、うつ伏せかを弁別する。例えば、白領域の面積比が高い場合(白領域の面積>黒領域の面積)は、仰向けの横臥姿勢と判定され、黒領域の面積比が高い場合(白領域の面積<黒領域の面積)は、うつ伏せの横臥姿勢と判定される。また好ましくは、前記第2センサは、距離画像を生成する距離画像センサであり、タイミング検知部143は、前記距離画像センサで生成された距離画像に基づいて対象者Obの姿勢を求める。前記距離画像による姿勢の抽出では、距離画像における各画素が例えば右上腕や頭部等のレベルで人体の部位に対応付けられ、この対応付けに基づいて関節位置が抽出され、この抽出された関節位置から対象者Obの姿勢が求められる。前記人体の部位の識別には、例えば、姿勢抽出用に機械学習された、Random Descision Forestsの学習モデルが用いられる。また好ましくは、前記第2センサは、所定のマーカを検出するマーカ検出センサであり、タイミング検知部143は、前記マーカ検出センサで検出されたマーカに基づいて対象者(被監視者)Obの姿勢を求める。例えば、前記マーカは、対象者Obにおける正面の肩等に当たる被覆上に装着され、タイミング検知部143は、前記マーカ検出センサで前記マーカを検出した場合に仰向けの横臥姿勢と判定し、前記マーカ検出センサで前記マーカを検出しない場合にうつ伏せの横臥姿勢と判定する。
[0108]
 このような被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、対象者Obが睡眠状態の検出に適した姿勢の場合に、睡眠状態処理部142によって睡眠状態を求めるように、睡眠状態処理部142を制御することで、誤判定をより低減できる。
[0109]
 第7変形形態では、図2に破線で示すように、センサ装置SUは、年月日時分を計時する時計部147を、SU制御処理部14に機能的にさらに備え、少なくとも睡眠の時間帯を含む対象者Obのスケジュール、を表すスケジュール情報を前記対象者Obに対応付けて記憶するスケジュール情報記憶部161を、SU記憶部16にさらに備え、処理制御部144は、時計部147から現在の時刻を取得し、この取得した現在の時刻に対応する対象者Obのスケジュールをスケジュール情報記憶部161から抽出し、この抽出した対象者Obのスケジュールおよびタイミング検知部143の検知結果に応じて睡眠状態処理部142を制御する。例えば、現在の時刻に対応する対象者Obのスケジュールが睡眠の時間帯であれば、処理制御部144は、タイミング検知部143から、睡眠状態の検出タイミングであるとの検知結果を受け付けた場合には、第1および第2睡眠度区分閾値を、デフォルト値よりもさらに、低睡眠度や高睡眠度と判定され易い値に変更する。このような被監視者監視支援システムMS、睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法は、対象者Obのスケジュールおよびタイミング検知部(行動検知処理部)143の検知結果に応じて睡眠状態処理部142を制御するので、対象者Obのスケジュールを勘案でき、誤判定をより低減できる。
[0110]
 本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
[0111]
 一態様にかかる睡眠状態検出装置は、対象者を測定する第1および第2センサと、睡眠状態処理として、前記第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を求める睡眠状態処理部と、前記第2センサの第2測定結果に基づいて検出タイミングを検知するタイミング検知部と、前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状態処理部を制御する処理制御部とを備える。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記睡眠状態処理は、前記対象者の睡眠の深さの度合い表す睡眠度を前記睡眠状態として求める処理である。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記睡眠状態処理は、前記対象者の睡眠の深さの度合いを表す睡眠度および前記睡眠度に対する信頼性の度合いを表す信頼度を求める処理である。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記第1センサは、前記対象者における、呼吸に伴う胸部の体表の動きを測定するドップラセンサであり、前記第2センサは、前記対象者の画像を生成するカメラである。
[0112]
 このような睡眠状態検出装置は、タイミング検知部の検知結果に応じて睡眠状態処理部を制御するので、例えば、睡眠状態の検出に適した状態での、第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を求める一方、睡眠状態の検出に不適な状態で、前記対象者の睡眠状態を求めないように制御することが可能となるから、上記睡眠状態検出装置は、誤判定をより低減できる。
[0113]
 他の一態様では、上述の睡眠状態検出装置において、前記処理制御部は、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記睡眠状態処理部における睡眠状態処理を実行するか否かを制御する。
[0114]
 このような睡眠状態検出装置は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態で睡眠状態処理を実行したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態で睡眠状態処理を不実行したり等するように、前記睡眠状態処理部における睡眠状態処理を制御することで、誤判定をより低減できる。
[0115]
 他の一態様では、上述の睡眠状態検出装置において、前記処理制御部は、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態の出力を行うか否かを制御する。
[0116]
 このような睡眠状態検出装置は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態で睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態を出力したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態で睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態を不出力したり等するように、前記睡眠状態処理部を制御することで、誤判定をより低減できる。
[0117]
 他の一態様では、上述の睡眠状態検出装置において、前記処理制御部は、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態を前記タイミング検知部の検知結果で補助するか否かを制御する。
[0118]
 このような睡眠状態検出装置は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態で睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態をそのまま出力したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態で睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態に、睡眠状態の検出に不適な状態であることを表す情報を付加したり等するように、前記睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態を前記タイミング検知部の検知結果で補助すること等が可能となるので、誤判定をより低減できる。
[0119]
 他の一態様では、上述の睡眠状態検出装置において、前記睡眠状態処理は、前記対象者の睡眠の深さの度合い表す睡眠度を、予め設定された睡眠度判定閾値と前記第1センサの第1測定結果とを比較することによって前記睡眠状態として求める処理であり、前記処理制御部は、前記制御として、前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状度判定閾値を変更する。
[0120]
 このような睡眠状態検出装置は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態の場合に、睡眠状態を求め易い値に、睡眠状度判定閾値を変更したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態の場合に、睡眠状態を求め難い値に、睡眠状度判定閾値を変更したり等することが可能となるので、誤判定をより低減できる。
[0121]
 他の一態様では、上述の睡眠状態検出装置において、前記睡眠状態処理は、予め設定された所定の時間間隔で、前記対象者の睡眠の深さの度合い表す睡眠度を、予め設定された睡眠度判定閾値と前記第1センサの第1測定結果とを比較することによって前記睡眠状態として仮に求め、前記仮に求めた睡眠度が、予め設定された継続判定時間、継続している場合に、前記仮に求めた睡眠度を最終的な睡眠度として決定する処理であり、前記処理制御部は、前記制御として、前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記継続判定時間を変更する。
[0122]
 このような睡眠状態検出装置は、例えば、睡眠状態の検出に適した状態の場合に、睡眠状態を求め易い値に、継続判定時間を変更したり、逆に、睡眠状態の検出に不適な状態の場合に、睡眠状態を求め難い値に、継続判定時間を変更したり等することが可能となるので、誤判定をより低減できる。
[0123]
 他の一態様では、上述の睡眠状態検出装置において、前記第1センサは、対象者を測定する複数のサブセンサを含み、前記睡眠状態処理部は、前記睡眠状態処理として、前記第1センサにおける複数のサブセンサのうちのいずれかのサブセンサのサブ測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を求め、前記処理制御部は、前記制御として、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記複数のサブセンサのうちから、前記睡眠状態処理部で用いられるサブセンサを変更する。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記複数のサブセンサは、異種の互いに異なるセンサである。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記複数のサブセンサは、同種で配設場所(配設位置)の互いに異なるセンサである。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記複数のサブセンサは、同種で検出方向の互いに異なるセンサである。
[0124]
 このような睡眠状態検出装置は、タイミング検知部の検知結果に応じて、複数のサブセンサのうちから、睡眠状態処理部で用いられるサブセンサを変更するので、複数のサブセンサのうちから、タイミング検知部の検知結果に応じて睡眠状態処理部で用いられる適切なサブセンサを選択することが可能となるから、誤判定をより低減できる。
[0125]
 他の一態様では、これら上述の睡眠状態検出装置において、前記タイミング検知部は、前記第2センサの第2測定結果に基づいて前記対象者の姿勢を求め、前記求めた姿勢が予め設定された特定の姿勢である場合に、前記睡眠状態処理部で前記対象者の睡眠状態を求める検出タイミングであることを表す第1検知結果を出力し、前記処理制御部は、前記タイミング検知部から前記第1検知結果を受け付けた場合に、前記対象者の睡眠状態を求めるように前記睡眠状態処理部を制御する。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記特定の姿勢は、仰向けの横臥姿勢である。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記特定の姿勢は、うつ伏せを除く横臥姿勢である。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記第2センサは、画像を生成するカメラであり、前記タイミング検知部は、前記カメラで生成された画像に基づいて前記対象者の姿勢を求める。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記第2センサは、距離画像を生成する距離画像センサであり、前記タイミング検知部は、前記距離画像センサで生成された距離画像に基づいて前記対象者の姿勢を求める。好ましくは、上述の睡眠状態検出装置において、前記第2センサは、所定のマーカを検出するマーカ検出センサであり、前記タイミング検知部は、前記マーカ検出センサで検出されたマーカに基づいて前記対象者の姿勢を求める。
[0126]
 このような睡眠状態検出装置は、対象者が睡眠状態の検出に適した姿勢の場合に、睡眠状態処理部によって睡眠状態を求めるように、睡眠状態処理部を制御することで、誤判定をより低減できる。
[0127]
 他の一態様では、これら上述の睡眠状態検出装置において、年月日時分を計時する時計部と、少なくとも睡眠の時間帯を含む前記対象者のスケジュール、を表すスケジュール情報を前記対象者に対応付けて記憶するスケジュール情報記憶部とを備え、前記処理制御部は、前記時計部から現在の時刻を取得し、前記取得した現在の時刻に対応する前記対象者のスケジュールを前記スケジュール情報記憶部から抽出し、前記抽出した前記対象者のスケジュールおよび前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状態処理部を制御する。
[0128]
 このような睡眠状態検出装置は、前記対象者のスケジュールおよび前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状態処理部を制御するので、対象者のスケジュールを勘案でき、誤判定をより低減できる。
[0129]
 他の一態様にかかる睡眠状態検出方法は、第1および第2センサそれぞれで対象者を測定する測定工程と、前記第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を判定する睡眠状態判定工程と、前記第2センサの第2測定結果に基づいて検出タイミングを検知するタイミング検知工程と、前記タイミング検知工程の検知結果に応じて前記睡眠状態処理工程を制御する処理制御工程とを備える。
[0130]
 このような睡眠状態検出方法は、タイミング検知工程の検知結果に応じて睡眠状態処理工程を制御するので、例えば、睡眠状態の検出に適した状態での、第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を求める一方、睡眠状態の検出に不適な状態で、前記対象者の睡眠状態を求めないようにすることが可能となるから、上記睡眠状態検出方法は、誤判定をより低減できる。
[0131]
 他の一態様にかかる被監視者監視支援システムは、対象者に対応して設けられ、前記対象者の睡眠状態を求めるセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した睡眠状態を管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記睡眠状態を受信して表示する端末装置を備え、前記対象者を被監視者として前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムであって、前記センサ装置は、これら上述のいずれかの睡眠状態検出装置を含む。
[0132]
 これによれば、これら上述のいずれかの睡眠状態検出装置を用いた被監視者監視支援システムが提供できる。このような被監視者監視支援システムは、これら上述のいずれかの睡眠状態検出装置を用いるので、誤判定をより低減できる。
[0133]
 この出願は、2017年8月10日に出願された日本国特許出願特願2017-155071を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
[0134]
 本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
[0135]
 本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。

産業上の利用可能性

[0136]
 本発明によれば、睡眠状態を検出する睡眠状態検出装置および睡眠状態検出方法ならびにこの睡眠状態検出装置を用いた被監視者監視支援システムが提供できる。

請求の範囲

[請求項1]
 対象者を測定する第1および第2センサと、
 睡眠状態処理として、前記第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を求める睡眠状態処理部と、
 前記第2センサの第2測定結果に基づいて検出タイミングを検知するタイミング検知部と、
 前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状態処理部を制御する処理制御部とを備える、
 睡眠状態検出装置。
[請求項2]
 前記処理制御部は、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記睡眠状態処理部における睡眠状態処理を実行するか否かを制御する、
 請求項1に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項3]
 前記処理制御部は、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態の出力を行うか否かを制御する、
 請求項1に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項4]
 前記処理制御部は、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記睡眠状態処理部によって求められた睡眠状態を前記タイミング検知部の検知結果で補助するか否かを制御する、
 請求項1に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項5]
 前記睡眠状態処理は、前記対象者の睡眠の深さの度合い表す睡眠度を、予め設定された睡眠度判定閾値と前記第1センサの第1測定結果とを比較することによって前記睡眠状態として求める処理であり、
 前記処理制御部は、前記制御として、前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状度判定閾値を変更する、
 請求項1に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項6]
 前記睡眠状態処理は、予め設定された所定の時間間隔で、前記対象者の睡眠の深さの度合い表す睡眠度を、予め設定された睡眠度判定閾値と前記第1センサの第1測定結果とを比較することによって前記睡眠状態として仮に求め、前記仮に求めた睡眠度が、予め設定された継続判定時間、継続している場合に、前記仮に求めた睡眠度を最終的な睡眠度として決定する処理であり、
 前記処理制御部は、前記制御として、前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記継続判定時間を変更する、
 請求項1に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項7]
 前記第1センサは、対象者を測定する複数のサブセンサを含み、
 前記睡眠状態処理部は、前記睡眠状態処理として、前記第1センサにおける複数のサブセンサのうちのいずれかのサブセンサのサブ測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を求め、
 前記処理制御部は、前記制御として、前記タイミング検知部の検知結果に応じて、前記複数のサブセンサのうちから、前記睡眠状態処理部で用いられるサブセンサを変更する、
 請求項1に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項8]
 前記タイミング検知部は、前記第2センサの第2測定結果に基づいて前記対象者の姿勢を求め、前記求めた姿勢が予め設定された特定の姿勢である場合に、前記睡眠状態処理部で前記対象者の睡眠状態を求める検出タイミングであることを表す第1検知結果を出力し、
 前記処理制御部は、前記タイミング検知部から前記第1検知結果を受け付けた場合に、前記対象者の睡眠状態を求めるように前記睡眠状態処理部を制御する、
 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項9]
 年月日時分を計時する時計部と、
 少なくとも睡眠の時間帯を含む前記対象者のスケジュール、を表すスケジュール情報を前記対象者に対応付けて記憶するスケジュール情報記憶部とを備え、
 前記処理制御部は、前記時計部から現在の時刻を取得し、前記取得した現在の時刻に対応する前記対象者のスケジュールを前記スケジュール情報記憶部から抽出し、前記抽出した前記対象者のスケジュールおよび前記タイミング検知部の検知結果に応じて前記睡眠状態処理部を制御する、
 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の睡眠状態検出装置。
[請求項10]
 第1および第2センサそれぞれで対象者を測定する測定工程と、
 前記第1センサの第1測定結果に基づいて前記対象者の睡眠状態を判定する睡眠状態判定工程と、
 前記第2センサの第2測定結果に基づいて検出タイミングを検知するタイミング検知工程と、
 前記タイミング検知工程の検知結果に応じて前記睡眠状態処理工程を制御する処理制御工程とを備える、
 睡眠状態検出方法。
[請求項11]
 対象者に対応して設けられ、前記対象者の睡眠状態を求めるセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した睡眠状態を管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記睡眠状態を受信して表示する端末装置を備え、前記対象者を被監視者として前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムであって、
 前記センサ装置は、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の睡眠状態検出装置を含む、
 被監視者監視支援システム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]