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1. (WO2019043987) CONTENT RECORDING DEVICE, CONTENT EDITING DEVICE, CONTENT REPRODUCTION DEVICE, CONTENT RECORDING METHOD, CONTENT EDITING METHOD, AND CONTENT REPRODUCTION METHOD METHOD
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明 細 書

発明の名称 コンテンツ記録装置、コンテンツ編集装置、コンテンツ再生装置、コンテンツ記録方法、コンテンツ編集方法、および、コンテンツ再生方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203  

産業上の利用可能性

0204  

符号の説明

0205  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14  

図面

1   2   3   4A   4B   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30  

明 細 書

発明の名称 : コンテンツ記録装置、コンテンツ編集装置、コンテンツ再生装置、コンテンツ記録方法、コンテンツ編集方法、および、コンテンツ再生方法

技術分野

[0001]
 本発明は、多重化されたビデオ信号及びオーディオ信号を暗号化して記録するコンテンツ記録装置等に関する。

背景技術

[0002]
 ビデオ信号及びオーディオ信号を一つのデジタルデータとして扱うための多重化フォーマットとしてMMT(MPEG Media Transport)/TLV(Type-Length-Value)方式が知られている。特許文献1には、MMTP(MMT Protcol)パケットを乗せたIP(Internet Protcol)パケットを、TLV方式を用いて放送伝送路に多重化するMMT送信システムが開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2015-170972号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 MMT/TLV方式では、パケットのサイズは可変長である。このような可変長のパケット構造を有するコンテンツを、固定長のブロック単位で記録媒体に記録する方法については検討の余地がある。
[0005]
 本開示は、記録動作が簡素化されたコンテンツ記録装置を提供する。

課題を解決するための手段

[0006]
 本開示の一態様に係るコンテンツ記録装置は、可変長パケット構造を有するコンテンツを取得する取得部と、取得された前記コンテンツを暗号化することにより暗号化データを生成する暗号化部と、生成された暗号化データを固定長のブロック単位で記録媒体に記録する記録部とを備え、前記暗号化データには、前記コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれ、前記記録部は、前記無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する。
[0007]
 なお、これらの包括的または具体的な態様は、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。

発明の効果

[0008]
 本開示によれば、記録動作が簡素化されたコンテンツ記録装置が実現される。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 図1は、BDの構成を示す図である。
[図2] 図2は、BDの物理構造を示す図である。
[図3] 図3は、INFOファイルのデータ構造を示す図である。
[図4A] 図4Aは、プレイリストの概念を示す図である。
[図4B] 図4Bは、プレイリストファイルのデータ構造を示す図である。
[図5] 図5は、プレイアイテムの内容を示す図である。
[図6] 図6は、クリップ情報ファイルのデータ構造を示す図である。
[図7] 図7は、ストリーム属性情報のデータ構造を示す図である。
[図8] 図8は、シーケンス情報のデータ構造を示す図である。
[図9] 図9は、無効化領域を説明するための図である。
[図10] 図10は、エントリマップのデータ構造を示す図である。
[図11] 図11は、エントリポイントを説明するための図である。
[図12] 図12は、MMT/TLV形式のストリームの構成を模式的に示す図である。
[図13] 図13は、TLVパケットのデータ構造を示す図である。
[図14] 図14は、IPパケット及びUDPパケットのデータ構造を示す図である。
[図15] 図15は、MMTPパケットのデータ構造を示す図である。
[図16] 図16は、MMTPペイロードのデータ構造を示す図である。
[図17] 図17は、MMTPペイロードのペイロード領域のデータ構造を示す図である。
[図18] 図18は、MMT-SIの分割方法を示す図である。
[図19] 図19は、実施の形態に係るコンテンツ記録装置の構成を示す図である。
[図20] 図20は、暗号化モジュールの暗号化方法を説明するための図である。
[図21] 図21は、暗号化対象のコンテンツと暗号化単位との関係を説明するための図である。
[図22] 図22は、実施の形態に係るコンテンツ記録装置の機能構成を示すブロック図である。
[図23] 図23は、実施の形態に係るコンテンツ記録装置の動作のフローチャートである。
[図24] 図24は、記録用暗号化ストリーム及び無効化領域の記録位置を示す模式図である。
[図25] 図25は、実施の形態に係るコンテンツ編集装置の構成を示す図である。
[図26] 図26は、実施の形態に係るコンテンツ編集装置の動作のフローチャートである。
[図27] 図27は、暗号化AVクリップの部分削除を行う場合に生じる無効化領域の位置の一例を示す模式図である。
[図28] 図28は、実施の形態に係るコンテンツ再生装置の構成を示す図である。
[図29] 図29は、実施の形態に係るコンテンツ再生装置の機能構成を示すブロック図である。
[図30] 図30は、実施の形態に係るコンテンツ再生装置の動作のフローチャートである。

発明を実施するための形態

[0010]
 (本開示の基礎となった知見)
 デジタル放送またはコンテンツ配信によって、SD(Standard Definition)コンテンツまたはHD(High Definition)コンテンツが提供される場合、コンテンツを伝送及び蓄積する際の多重化フォーマットとしてMPEG2-TS方式が利用されることが一般的である。
[0011]
 多重化フォーマットは、AVコンテンツを構成するビデオ信号及びオーディオ信号を一つのデジタルデータとして扱うためのフォーマットである。例えば、MPEG4-AVC方式で符号化されたビデオ信号、MPEG2-AAC方式で符号化されたオーディオ信号を適切なサイズに細分化し、これら細分化された信号を再生に必要となる順番で並べ直すとともに、制御用の情報が付与されることでデジタルデータが構成される。MPEG2-TS方式を用いている日本の地上デジタル放送、BS/CSデジタル放送では、ビデオ信号及びオーディオ信号は、固定長である188バイトが一つの単位とされる。この一つの単位はパケットと呼ばれ、MPEG2-TS方式ではTSパケットと呼ばれている。
[0012]
 TSパケットは、制御情報が格納されるTSヘッダと、実際のビデオ信号及びオーディオ信号を格納するTSペイロードとから構成される。日本の地上デジタル放送、及び、BS/CSデジタル放送では、TSヘッダは4バイトの固定長であり。TSペイロードは原則として184バイトの固定長である。なお、TSペイロードの一部は、Adaptation Fieldと呼ばれる追加の制御情報を格納するために利用されることもある。
[0013]
 また、Blu-ray(登録商標) Disc(以下、BDとも記載される)にビデオ信号及びオーディオ信号が記録される場合、TSパケットの先頭に、さらにBDからの読み出し時刻を指示する4バイトのタイムスタンプが付与され、192バイトの固定長が一つの単位とされる。この方式は、タイムスタンプが付与されることからTime Stamped TS方式、または、TTS方式と呼ばれ、一つの単位は、TTSパケットと呼ばれる。
[0014]
 さて、昨今新たな高画質のコンテンツとして4Kコンテンツが注目されている。従来のHDコンテンツは2Kコンテンツとも呼ばれ、その画素数は縦1920、横1080である。4Kコンテンツは、2Kコンテンツの画素数が縦横各々2倍され、4Kコンテンツの画素数は、縦3840、横2160である。単純に考えると、4Kコンテンツを記録するためには、2Kコンテンツを記録する場合の4倍の記録容量が必要となるが、昨今の動画圧縮技術の進展により、おおよそ2倍程度の容量で記録することが可能であると言われている。また、さらに高画質なコンテンツとして画素数が縦7680、横4320である8Kコンテンツも検討されている。
[0015]
 4Kコンテンツまたは8Kコンテンツを放送波で伝送するために、新たに高度BSデジタル放送、及び、高度広帯域CSデジタル放送の開発が進められている。これらの放送では、4Kコンテンツの場合には35Mbps(1秒間に35Mビット)、8Kコンテンツの場合には100Mbps(1秒間に100Mビット)の伝送帯域が想定されている。このような放送を通じて得られるコンテンツを格納するための光ディスクの開発も検討されている。
[0016]
 また、高度BSデジタル放送及び高度広帯域CSデジタル放送では、通信による伝送との連携を強化するために、新たな多重化フォーマットとしてMMT/TLV方式が採用される。MMT/TLV方式では、MPEG2-TS方式と同様にビデオ信号及びオーディオ信号が適切なサイズに細分化され、これら細分化されたデータを再生に必要となる順番で並べ直すとともに、制御用の情報が付与される。MMT/TLV方式とMPEG2-TS方式との大きな相違点は、MMT/TLV方式では、細分化後のデータサイズが必ずしも固定ではなく、可変長となることである。
[0017]
 さらに、4Kコンテンツを不正なコピーから保護するために、4Kコンテンツは、例えば、暗号化される。暗号化には標準的に利用されているAES(Advanced Encryption Standard)方式などを用いることができる。一般的には128ビットの鍵長が用いられる。
[0018]
 ここで、1時間の4Kコンテンツは、15GB程度のサイズとなるが、この全体を一括して暗号化すると4Kコンテンツを途中から再生する場合などに再生動作が複雑となる。このため、一般的には、コンテンツ全体を小単位に分割して、この小単位ごとに暗号化を行う。多重化方式がMMT/TLV方式である場合には、コンテンツは可変長サイズのデータに細分化されているが、暗号化された状態では細分化されたデータの境界が判定できないため、別途定められたサイズごとに暗号化することとなる。光ディスクでは2KBのセクタ、さらにセクタが32個集まった読み書きの単位であるECCブロック(64KB)が取り扱いに適したサイズであるため、例えば、64KBの単位で暗号化が行われる。ECCブロックは、言い換えれば、記録されたデータのエラー訂正が行われる単位である。
[0019]
 さて、4Kコンテンツの部分削除または中抜き削除などの編集が行われることがある。例えば、1時間の4Kコンテンツの先頭30秒に不要部分があり、これを削除するケースがある。この際に、30秒に相当する不要部分のサイズは必ずしも64KBの倍数とはならない。このため、不要部分が削除された後、一旦全体を復号して再度64KBの単位で再暗号化を行わなければならないという問題があった。
[0020]
 また、64KBの単位で暗号化を行っていたとしても、光ディスクへの記録及び削除が繰り返されたことによって、記録セクタの断片化が発生しているような場合がある。このような場合、64KBの暗号化データが一つのECCブロックに記録されないケースがある。このようなケースでは、暗号化データをすぐに書き込むことができず、次の暗号化データを準備して初めて記録することが可能となる。つまり、記録動作におけるデータのバッファ制御が難しいことが課題である。
[0021]
 以上のような課題を鑑み、発明者らは、記録動作が簡素化されたコンテンツ記録装置、編集動作が簡素化されたコンテンツ編集装置、及び、再生動作が簡素化されたコンテンツ再生装置を見出した。
[0022]
 以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
[0023]
 なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
[0024]
 (実施の形態)
 [BDの構成]
 まず、BDの構成について説明する。図1は、BDの構成を示す図である。
[0025]
 BD101は、トラック102を有する。BD101は、DVD(Digital Versatile Disc)またはCD(Compact Disc)などの他の光ディスクと同様に、内周側から外周側に向かうらせん状の記録領域であるトラック102を有する。図1ではトラック102は、横方向に引き伸ばして図示されている。
[0026]
 トラック102には、内周側のリードイン、外周のリードアウト、及び、リードイン及びリードアウトの間のボリューム領域を有している。ボリューム領域は、論理データを記録可能な領域である。ボリューム領域には、先頭から通し番号が振られており、この番号のことを論理アドレスと呼ぶ。BD101からのデータの読み出しは論理アドレスを指定することで行う。論理アドレスがBD101内で物理的にも連続していれば、論理アドレスが連続しているデータはシークを行わずに読み出すことが可能である。
[0027]
 また、リードインのさらに内側にはBCA(Burst Cutting Area)と呼ばれる特別な領域がある。この領域は、光ディスクドライブ装置によっては読み出すことができるが、アプリケーションによっては読み出せないため、例えば、著作権保護技術などに利用される。
[0028]
 ボリューム領域には、先頭からファイルシステム103のボリューム情報が記録され、続いて映像データなどのアプリケーションデータが記録される。ファイルシステム103は、BD101に記録されたデータをディレクトリまたはファイルと呼ばれる単位で表現する仕組みであり、BD101に用いられるファイルシステム103は、UDF(Universal Disc Format)である。日常使っているパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)の場合でも、FATまたはNTFSと呼ばれるファイルシステム103により、ハードディスクに記録されたデータがディレクトリまたはファイル単位で表現され、ユーザビリティが高められている。ファイルシステム103によれば、BD101においても、通常のPCと同じように、記録されたデータをディレクトリまたはファイル単位で読み出すことができる。
[0029]
 BD101のディレクトリ・ファイル構造104は、具体的には、以下の通りである。ルートディレクトリ(ROOT)直下には、BDAVディレクトリが配置されている。BDAVディレクトリは、BD101で扱うAVコンテンツまたは管理情報などのデータが記録されているディレクトリである。
[0030]
 BDAVディレクトリの配下には、ディスクに記録されているプレイリストを管理するテーブルが定義されたINFOファイル、PLAYLISTディレクトリ、CLIPINFOディレクトリ、及び、STREAMディレクトリが存在する。
[0031]
 映像・音声といったAVコンテンツが多重化されて格納されたAVクリップ(ZZZ.MMTS、AAA.MMTS)は、STREAMディレクトリの下に配置される。AVクリップの管理情報を格納したクリップ情報ファイル(ZZZ.CLPI、AAA.CLPI)は、CLIPINFOディレクトリの下に配置される。AVクリップの論理的な再生経路を定義したプレイリストファイル(XXX.RPLS、YYY.VPLS)は、PLAYLISTディレクトリの下に配置される。
[0032]
 次に、BD101の物理構成について説明する。図2は、BD101の物理構造を示す図である。
[0033]
 図2に示されるように、ボリューム領域は、複数のECCブロック105から構成されている。ECCブロック105は、光ディスクドライブ装置がBD101からデータを読み書きする際の最小構成単位である。光ディスクドライブ装置は、BD101上に物理的に構築された微小な形状をレーザ光によってアナログ的に読み出し、この読み出し情報に対して変調やエラー訂正などの処理を施して64KB分のデジタルデータを取得する。光ディスクドライブ装置は、記録の際にはこの逆の処理を行い、64KBのデジタルデータを物理的に構築する微小な形状をレーザ光によって書き込む。ECCブロック105は、32個のセクタ106によって構成されている。セクタ106は、2KBのデータサイズを有する。
[0034]
 [INFOファイルのデータ構造]
 次に、INFOファイルのデータ構造について説明する。図3は、INFOファイルのデータ構造を示す図である。
[0035]
 図3に示されるように、INFOファイルは、ディスク情報とプレイリストテーブルとから構成される。
[0036]
 ディスク情報においては、ディスク名、記録保護フラグ、PINコードといったBD101に記録されるコンテンツに関連する情報が定義される。記録保護フラグは、ユーザがBD101に記録されたコンテンツを誤って編集したり、削除したりしてしまうことを避けるための編集禁止を示すフラグである。PINコードは、ユーザを認証するために使用される4桁の数字である。PINコードによれば、BD101に記録されているコンテンツが他人などに不用意に視聴されることを避けることができる。
[0037]
 プレイリストテーブルは、BD101に格納されるすべてのプレイリストを定義するテーブルである。プレイリストテーブルにおいては、プレイリスト番号が指定されており、コンテンツ再生装置は、プレイリストテーブルを使用することにより、プレイリストをプログラムメニューとして一覧表示することができる。
[0038]
 [プレイリストファイルのデータ構造]
 次に、プレイリストファイル(XXX.RPLS、YYY.VPLS)について説明する。図4Aは、プレイリストの概念を示す図である。図4Bは、プレイリストファイルのデータ構造を示す図である。
[0039]
 プレイリストは、AVクリップ204の再生経路を示すものである。図4A及び図4Bに示されるように、プレイリストは1つ以上のプレイアイテム201によって構成され、各プレイアイテム201はAVクリップ204に対する再生区間を示す。各プレイアイテム201は、プレイアイテムIDで識別され、プレイリスト内で再生されるべき順序で記述されている。また、プレイリストは再生開始点を示すエントリマーク202を含んでいる。エントリマーク202はプレイアイテムで定義される再生区間に対して付与することができる。図4A及び図4Bに示されるように、エントリマーク202は、プレイアイテムの再生開始点となりうる位置に付与され、頭出し再生に利用される。なお、一連のプレイアイテムの再生経路は、例えば、メインパス205と定義される。
[0040]
 プレイリストファイルには2種類のファイルが存在する。一つはリアルプレイリスト(XXX.RPLS)である。リアルプレイリストは、BD101に記録されているAVクリップ204を管理するために使用される。BD101に記録されるAVクリップ204のすべての区間は、リアルプレイリストのプレイアイテムと1対1で対応づけられている。コンテンツ再生装置は、リアルプレイリストを参照することでBD101に記録されたAVクリップすべてを再生することが可能である。また、リアルプレイリストが削除されることで、それに紐付くAVクリップ204もまた削除されることになる。
[0041]
 プレイリストファイルに含まれるもう一つのファイルは、バーチャルプレイリスト(YYY.VPLS)である。バーチャルプレイリストによれば、ユーザは、AVクリップ204の再生経路を自由に編集することができる。バーチャルプレイリストは、AVクリップ204を一部重複して参照してもよい。バーチャルプレイリストを削除しても、AVクリップ204は削除されることはない。
[0042]
 リアルプレイリストとバーチャルプレイリストとは拡張子によって区別することができるが、プレイリスト番号(XXXとYYY)は、重複してはいけない。
[0043]
 次に、プレイアイテムの内容について説明する。図5は、プレイアイテムの内容を示す図である。
[0044]
 プレイアイテムには、再生対象のAVクリップ204の参照情報301、接続条件302、再生開始時刻303、及び、再生終了時刻304が含まれる。再生開始時刻303と再生終了時刻304とは、時間情報である。このため、コンテンツ再生装置は、クリップ情報ファイル203のエントリマップを参照し、指定された再生開始時刻および再生終了時刻に対応するAVクリップ204内の位置情報を取得し、読み出し開始位置を特定して再生動作を行う。
[0045]
 接続条件302は、前方プレイアイテムとの接続タイプを示している。プレイアイテムの接続条件302が「1」または「2」である場合は、プレイアイテムが指し示すAVクリップ204は、そのプレイアイテム(現在のプレイアイテム)の前のプレイアイテム(前方のプレイアイテム)が指し示すAVクリップ204とシームレスに接続されることが保証されないことを示す。「1」及び「2」の違いは、前方のプレイアイテムと現在のプレイアイテムとが参照するAVクリップ204が、同一のAVクリップ204内で連続するSTCシーケンスであるか否かの違いである。
[0046]
 接続条件302が「3」または「4」である場合は、現在のプレイアイテムが指し示すAVクリップ204は、前方のプレイアイテムが指し示すAVクリップ204とシームレスに接続されることが保証される。
[0047]
 接続条件302が「4」である場合は、前方のプレイアイテムが参照するAVクリップ204に、シームレス接続が可能なように終端処理が実施されている。一方、接続条件302が「3」である場合、前方のプレイアイテムが参照するAVクリップ204は、シームレス接続が可能なように終端処理が実施されていないため、接続点付近を一部切り出して終端処理を施したブリッジクリップを介することにより、シームレス接続が可能である。
[0048]
 [クリップ情報ファイルのデータ構造]
 続いて、クリップ情報ファイル203(ZZZ.CLPI)のデータ構造について説明する。図6は、クリップ情報ファイル203のデータ構造を示す図である。
[0049]
 図6に示されるように、クリップ情報ファイル203は、AVクリップ204の管理情報であり、AVクリップ204と1対1で対応する。クリップ情報ファイル203は、クリップ情報と、ストリーム属性情報と、シーケンス情報と、エントリマップとによって構成される。
[0050]
 クリップ情報は、システムレート、再生開始時刻、及び、再生終了時刻によって構成されている。システムレートは、後述するシステムターゲットデコーダのPIDフィルタへの最大転送レートを示す。再生開始時刻は、AVクリップ204の先頭のビデオフレームの表示時刻(PTS)であり、再生終了時刻はAVクリップ204の終端のビデオフレームの表示時刻(PTS)に1フレーム分の再生間隔を足したものである。
[0051]
 ストリーム属性情報は、図7に示されるようなデータ構造を有する。図7は、ストリーム属性情報のデータ構造を示す図である。
[0052]
 ストリーム属性情報においては、AVクリップ204に含まれる各ストリームについての属性情報がPID毎に登録されている。属性情報は、ビデオストリーム、オーディオストリーム、及び、字幕ストリームなど、ストリームの種類毎に異なる。
[0053]
 ビデオストリーム属性情報は、対象のビデオストリームがどのような圧縮コーデックで圧縮されたか、ビデオストリームを構成する個々のピクチャデータの解像度がどれだけであるか、アスペクト比はどれだけであるか、フレームレートはどれだけであるかなどの情報を含む。オーディオストリーム属性情報は、対象のオーディオストリームがどのような圧縮コーデックで圧縮されたか、そのオーディオストリームに含まれるチャンネル数は何であるか、サンプリング周波数がどれだけであるかなどの情報を含む。これらの属性情報は、コンテンツ再生装置の、再生開始前のデコーダの初期化などに利用される。
[0054]
 シーケンス情報は、AVクリップ204に含まれる各シーケンスに関する管理情報である。AVクリップ204は必ずしも時間的に連続な一塊の単独のビデオ・オーディオ・字幕ストリームから構成されるわけではない。AVクリップ204は、連続的な一塊のストリームが複数集まって構成されることもある。このような場合に、一塊のストリームをシーケンスと呼び、シーケンス情報は、このシーケンスに関する情報を管理する。
[0055]
 例えば、1時間の番組を最初に録画した場合には、1時間の再生時間を持つ1つのシーケンスが1つのAVクリップ204に格納される。ここで、1時間のAVクリップ204の中で先頭から20分の地点から40分の地点までを削除して40分のAVクリップ204として再編集した場合には、前半20分の部分が1つのシーケンス、後半20分の部分が1つのシーケンスとして、トータルで40分の再生時間を有し、2つのシーケンスから構成される1つのAVクリップ204が生成される。
[0056]
 このようにシーケンスが個別に管理される理由は、ストリームに付随する時刻情報の連続性を維持するためである。後述のように、ストリームには、当該データの放送時刻、各ビデオフレームの表示時刻などの様々な時刻情報が格納されている。コンテンツ再生装置は、これらの時刻情報を用いてデータを読み出す時間または表示する時間などを同期して、全体として破綻のないようにコンテンツを再生する。ここで、時刻情報が不連続であったり、重複が発生したりしてしまうと、同期に関して様々な問題が起こりえる。このような問題を回避するために、コンテンツ再生装置は、時刻情報に重複または不連続が発生していないことが保証されるシーケンスを利用する。
[0057]
 図8は、シーケンス情報のデータ構造を示す図である。図8に示されるように、シーケンス情報の先頭部分には、対象のAVクリップ204に含まれるシーケンスの個数が格納される。その後には、1または複数のシーケンスの個別情報が格納される。
[0058]
 シーケンスの個別情報には、まず最初に対象のシーケンスのAVクリップ204内での記録位置が格納される。例えば、AVクリップ204の先頭からのバイト数が記録位置として格納される。シーケンスの個別情報には、さらに、対象のシーケンスにおける無効化領域のサイズとして、対象のシーケンスの先頭部分に含まれる無効化領域のサイズである先頭無効化領域サイズ、対象のシーケンスの末尾部分に含まれる無効化領域のサイズである末尾無効化領域サイズが記録される。先頭無効化領域サイズ、及び、末尾無効化領域サイズも、対象シーケンスの先頭または末尾からのバイト数で表される。
[0059]
 ここで、図9を用いて、無効化領域の意味とその利用例について説明する。図9は、無効化領域を説明するための図である。
[0060]
 図9の(a)は、最初にコンテンツが記録された場合のデータ構造を模式的に示す図である。一つのAVクリップ204は一つのシーケンス#1から構成され、シーケンス#1には実際のビデオ・オーディオ・字幕などの各ストリームのみが記録されている。
[0061]
 ここで、当該AVクリップの真ん中部分を削除する部分削除が発生した場合、図9の(b)に示されるように、元のシーケンス#1は、前半部分に相当するシーケンス#1と後半部分に相当するシーケンス#2の二つに分離される。シーケンス#1およびシーケンス#2は、削除対象外の実ストリームを含むが、後述する暗号化処理、及び、ECCブロック単位で読み書きが行われる都合上、実ストリームの末尾または先頭に不要なデータが残っているほうがよいケースがある。しかしながら、このような不要なデータは、意味のあるデータ構成となっておらず、不要なデータが再生されると、映像が途中で途切れてしまったり、映像が途中から始まったりする可能性がある。このような誤動作を抑制するために、不要なデータは、無効化領域(言い換えれば、不要領域)として意図的に残される。無効化領域は、先頭無効化領域サイズおよび末尾無効化領域サイズを用いて管理される。
[0062]
 エントリマップは、図10に示すように、エントリマップヘッダ情報と、AVクリップ204に含まれるビデオストリームの複数のIピクチャの表示時刻を示す時刻情報と、各Iピクチャが開始するAVクリップ204の位置情報が記載されたテーブル情報である。図10は、エントリマップのデータ構造を示す図である。AVクリップ204がMPEG-2ストリームの場合、時刻情報はPCRパケットに記述されるシステム時間を基準とする時刻を示し、位置情報はソースパケット番号(SPN)を示す。AVクリップ204がMMTストリームの場合、時刻情報はNTPパケットに記述されるUTC時間を基準とする時刻を示し、位置情報は、先頭からのバイト数を示す。
[0063]
 図10において、同一の行に含まれて対となる時刻情報及び位置情報をエントリポイントと呼ぶ。また、エントリポイントID(以下EP_ID)は、先頭のエントリポイントをEP_ID=0としてインクリメントされた値である。図11は、エントリポイントを説明するための図である。
[0064]
 このようなエントリマップを利用することにより、コンテンツ再生装置は、ビデオストリームの時間軸上の任意の地点に対応するAVクリップ204のファイル位置を特定することができる。例えば、早送り・巻戻しなどの特殊再生の際には、コンテンツ再生装置は、エントリマップに登録されるIピクチャを特定し、特定したIピクチャを選択的に再生することによりAVクリップ204を解析することなく効率的に特殊再生を行うことができる。
[0065]
 また、エントリマップは、AVクリップ204内に多重化される各ビデオストリーム毎に作られ、PIDによって管理される。また、エントリマップには、先頭にエントリマップヘッダ情報が格納され、ここには該当エントリマップが指すビデオストリームのPIDやエントリポイント数などの情報が格納される。
[0066]
 [AVクリップ]
 続いて、AVクリップ204(ZZZ.MMTS、AAA.MMTS)について説明する。
[0067]
 AVクリップ204には、MPEG-2 TS形式のデジタルストリームと、MMT/TLV形式のデジタルストリームとの2種類がある。MPEG-2 TS形式のAVクリップ204か、MMT/TLV形式のAVクリップ204かは、拡張子によって判別することができる。ストリーム番号(ZZZとAAA)は、重複して存在してはいけない。本願では、多重化のための細分化データの長さが可変であるMMT/TLV形式の場合の課題を取り扱うため、以下ではMMT/TLV形式のAVクリップ204のみについて説明する。
[0068]
 図12は、MMT/TLV形式のストリームの構成を模式的に示す図である。MMT/TLV形式のストリームは、TLVパケット、IPパケット、UDP(User Datagram Protocol)パケット、及び、MMTPパケットの四層の構造である。
[0069]
 TLVパケットは、可変長のパケットであり、TLVヘッダとTLVペイロードとから構成される。TLVペイロードは可変長であり、TLVペイロードには可変長のIPパケットが格納される。
[0070]
 IPパケットは、IPヘッダとIPペイロードとから構成される。IPヘッダは基本的には固定長であるが、オプションデータがあるような場合には可変長であってもよい。また、4K/8K放送コンテンツで用いられるMMT/TLV方式では、IPヘッダが圧縮される(つまり、IPヘッダが圧縮形式で記載される)ケースもある。これは、IPヘッダに記載されるサイズ及びアドレスなどの情報が、放送の場合にはほぼ変化がないことを利用し、一部のIPパケットでのみ全ての情報を記録し、それ以外のIPパケットでは「前と同じ」ことを示す情報を記録することで情報量を減らすものである。圧縮されたIPヘッダは、通常のIPヘッダとは長さが異なる。なお、IPペイロードは可変長である。
[0071]
 IPペイロードには、可変長のUDPパケットが格納される。UDPパケットは、UDPヘッダとUDPペイロードとから構成される。なお、UDPヘッダは、IPヘッダとあわせて圧縮されるケースもある。
[0072]
 UDPペイロードには、可変長のMMTPパケットが格納される。MMTPパケットは、MMTPヘッダとMMTPペイロードとから構成される。MMTPヘッダは、少なくともMMTP基本ヘッダを含む。MMTP基本ヘッダは基本的には固定長であるが、オプションデータがある場合には可変長であってもよい。
[0073]
 また、図12の例のように、MMTP基本ヘッダのあとにMMTP拡張ヘッダがあることもある。MMTP拡張ヘッダには、例えば、暗号化処理の制御に関する情報などが格納される。MMTP拡張ヘッダは、固定長であってもよいし、可変長であってもよい。MMTP拡張ヘッダのあとには、MMTPペイロードが続く。MMTPペイロードには、分割された実際のビデオストリームまたはオーディオストリームが格納される。
[0074]
 [TLVパケットのデータ構造]
 次に、TLVパケットのデータ構造について説明する。図13は、TLVパケットのデータ構造を示す図である。
[0075]
 上述のように、TLVパケットは、TLVヘッダとTLVペイロードとから構成される。TLVヘッダの先頭には、先頭を示すデリミタとして常に二進数で01という値が2ビット分記載される。このデリミタに引き続いて6ビットの将来拡張用フィールド(reserved_future_use)が用意される。現時点ではこの将来拡張用フィールドには全て1の値が記載されるが、将来何らかの理由で拡張が必要となった場合には、ここにゼロの値が記載されることもありえる。
[0076]
 将来拡張用フィールドの次には、TLVペイロード内に格納されるデータの種別を示す8ビットのpacket_typeが格納される。
[0077]
 TLVペイロードの中身は先述したとおり原則としてIPパケットであるが、IPv4パケットが格納されるケースとIPv6パケットが格納されるケースとがある。また、放送によってTLVパケットが伝送される場合にはIPパケット内のIPヘッダの値がほぼ一定の値となることから、IPヘッダが圧縮形式で記載される圧縮IPパケットもあり得る。また、IPパケットの代わりに、多重化されたIPパケットを受信装置が多重解除するための制御情報であるTLV-SI(Service Information)がTLVペイロードに格納されることもある。さらには、リアルタイムでTLVパケットが伝送される放送においては、必ずしも全ての時間で意味のあるデータを送信しているわけではないことから、その間を埋めるためのヌルパケットをTLVペイロードに格納することもありえる。上述のpacket_typeは、これらIPパケット、圧縮IPパケット、TLV-SI、及び、ヌルパケットのいずれがTLVペイロードに格納されているかを示すために用いられる。packet_typeの次には、TLVパケットのパケット長さを示すlengthが格納される。
[0078]
 [IPパケットのデータ構造]
 次に、IPパケットのデータ構造について説明する。図14は、IPパケット及びUDPパケットのデータ構造を示す図である。なお、図14では、非圧縮のIPv6パケットの構造を代表事例として示す。圧縮IPパケット及びIPv4パケットは異なる構造となるが説明が省略される。
[0079]
 さて、IPパケットは、上述のようにIPヘッダとIPペイロードとから構成されている。図14に示されるように、IPヘッダの先頭にはIPパケットのバージョンを示す4ビットの情報が記載される。IPv6パケットであれば6が記載される。
[0080]
 続く8ビットのtraffic_classは、当該IPパケットの取り扱いに関する優先順位を規定するフィールドである。traffic_classは、放送によってIPパケットが伝送される場合には常に0として優先順位の規定なく運用される。
[0081]
 続く20ビットのflow_labelは、通信の制御に関する情報を格納可能であるが、放送によってIPパケットが伝送される場合には常に0として運用される。
[0082]
 続く16ビットのpayload_lengthは、IPペイロードのバイト長を示す情報である。このフィールドによって、可変長のIPペイロードを取り扱うことが可能となる。続く8ビットのnext_headerは、IPヘッダに続くヘッダを示すものであるが、放送によってIPパケットが伝送される場合には、必ず次にUDPヘッダがくるため、固定値である0001 0001が記載される。
[0083]
 ルータによる中継数の上限を示す8ビットのhop_limit、配信元のIPアドレスを示す128ビットのsource_address、配信先のIPアドレスを示す128ビットのdestination_addressがnext_headerに続くが、詳細な説明は省略される。
[0084]
 [UDPパケットのデータ構造]
 IPペイロードには、UDPパケットが格納され、IPヘッダの直後には、UDPヘッダが続く。以下、UDPパケットのデータ構造について、引き続き図14を参照しながら説明する。
[0085]
 UDPヘッダは、各16ビットのsource_port、destination_port、及び、length、check_sumから構成される。このうちで、lengthはこのUDPヘッダと以降に続くUDPペイロードを合計したサイズをバイト単位で示したものである。なお、source_port、destination_port、check_sumについては、説明が省略される。
[0086]
 UDPヘッダの後には、可変長のUDPペイロードが続く。このUDPペイロードには、通常は可変長のMMTPパケットが格納される。UDPペイロードには、MMTPパケット以外に受信装置に時刻を通知するためのNTP形式のUDPパケットが格納されることがある。例えば、IPv6パケットのIPペイロードにNTPに関する情報が格納される場合、宛先IPアドレスとしてFF02::101が指定される。なお、NTP形式のIPパケットについても平文で伝送されるため、特に復号処理などを行う必要はない。
[0087]
 [MMTPパケットのデータ構造]
 次に、MMTPパケットのデータ構造について説明する。図15は、MMTPパケットのデータ構造を示す図である。
[0088]
 図15に示されるように、MMTPパケットは、MMTヘッダとMMTPペイロードとから構成される。MMTPパケットには少なくともMMTP基本パケットが含まれる。
[0089]
 MMTP基本パケットは、まず2ビットのversionから始まる。versionはMMTプロトコルのバージョン番号を示し、このフィールドには00が指定される。
[0090]
 versionの次の1ビットのpacket_counter_flagには、後述するpacket_counterフィールドが存在するかが指定される。packet_counter_flagは、packet_counterフィールドが存在する場合は1、存在しない場合には0となる。packet_counter_flagの値によって、MMTP基本ヘッダのサイズが変わる。なお、日本の4K/8K放送の場合には、packet_counter_flagは常に0であり、packet_counterフィールドは使用されない。
[0091]
 1ビットのextention_flagは、MMTP拡張ヘッダが存在するかどうかを指定する1ビットのフラグである。extention_flagは、MMTP拡張ヘッダが存在する場合には1、存在しない場合には0となる。extention_flagの値によって、MMTPヘッダ全体のサイズとMMTPパケット全体のサイズが変わる。
[0092]
 6ビットのpayload_typeは、MMTPペイロードのヘッダ部分のデータ構造を示すフラグである。payload_typeは、ビデオまたはオーディオなどの実コンテンツを格納するMMTPペイロードの場合には0が指定され、制御情報であるMMT-SIを格納するMMTPペイロードの場合には2が指定される。
[0093]
 16ビットのpacket_idは、対応するMMTPペイロードに格納されるデータの種別を識別するための情報である。受信装置は、このpacket_idの値によって、ペイロードに格納されているデータがビデオ信号であるか、オーディオ信号であるか、制御用の情報(MMT-SI)であるかなどを判定することが可能である。
[0094]
 続く16ビットのtimestampには、このMMTパケットの先頭バイトが放送局から送出される時刻が短い形式のNTPタイムスタンプとして記載される。FEC_type(2ビット)、RAP_flag(1ビット)、packet_sequence_number(32ビット)、packet_counter(32ビット、オプション)の各項目については説明が省略される。
[0095]
 上述したextention_flagに1が指定されていた場合には、MMTP基本ヘッダに続いてMMTP拡張ヘッダが続く。MMTP拡張ヘッダは一つのMMTPパケットに複数記載されることがあるが、図15では、一つのMMTPパケットに一つのMMTP拡張ヘッダが記載される例を示している。なお、逆にMMTPパケットにMMTP拡張ヘッダが全く記載されないケースもありえる。
[0096]
 MMTPパケットにMMTP拡張ヘッダが存在する場合、その先頭16ビットはextension_typeとなり、マルチタイプヘッダー拡張を示す0x0000が指定される。さらに、続く16ビットにはextention_lengthが指定され、ここにはこの情報以降に引き続くMMTP拡張ヘッダのサイズがバイト単位で記載される。
[0097]
 次に記載される1ビットのマルチヘッダー拡張終了フラグには、このMMTP拡張ヘッダが最後のものであるかどうかが記載される。複数のMMTP拡張ヘッダを記載する場合には、このフィールドは0となる。
[0098]
 続く15ビットのマルチヘッダー拡張タイプによって、このMMTP拡張ヘッダに含まれる情報の種別が記載される。MMTPペイロードに暗号化の対象となるビデオ信号またはオーディオ信号が格納される場合には、MMTP拡張ヘッダとして暗号の制御に関する情報を格納する必要がある。この場合には、マルチヘッダー拡張タイプには、0x0001が設定される。
[0099]
 次に記載される16ビットの拡張領域長フィールドには、このMMTP拡張ヘッダのサイズがバイト単位で記載される。次の3ビットは、リザーブ領域である。これに続く2ビットのMMTスクランブル制御ビットは、MMTPペイロードに格納されるビデオ信号またはオーディオ信号が暗号化されているかどうか、暗号化されている場合にはイーブン鍵及びオッド鍵のどちらを用いるかを示す。次の1ビットのスクランブル方式識別制御ビットは後述するスクランブル方式識別子が記録されているかどうかを示し、1ビットのMMTスクランブル初期値制御ビットは、後述するMMTスクランブル初期値情報が記載されているかを示す。なお、1ビットのメッセージ認証制御ビットについては説明が省略される。
[0100]
 さて、上述したスクランブル方式識別制御ビットが1となっている場合には、8ビットのスクランブル方式識別子が記載され、受信装置は、この情報を用いて実際に利用される暗号化方式を判定する。スクランブル方式識別子が0x01となっている場合には、広く利用されている鍵長128bitsのAES暗号化方式が利用される。続く16ビットのペイロード長には、後述するMMTスクランブル初期値情報の長さがバイト単位で指定される。MMTスクランブル初期値情報の長さは16バイトであるため、ペイロード長には0x0010が指定される。
[0101]
 最後にMMTスクランブル初期値情報にはAES暗号化方式を利用する場合の初期値であるカウンター情報が記載される。なお、MMTスクランブル初期値制御ビットが0となっている場合には、カウンター情報としてMMTペイロードスクランブル初期値情報に記載される値ではなく、packet_sequence_numberやpacket_idの値を用いて計算される値が利用される。
[0102]
 [MMTPペイロードのデータ構造]
 次に、MMTPペイロードにMMT-SIが格納される場合のMMTPペイロードのデータ構造について説明する。図16は、MMTPペイロードのデータ構造を示す図である。
[0103]
 MMTPペイロードは、さらにヘッダ領域とペイロード領域とに分離される。ヘッダ領域の先頭には、MMTPペイロードに格納すべきMMT-SIが分割されて記録されるかどうかを示す2ビットのfragmentation_indicatorが格納される。
[0104]
 通常、一つのMMTPパケットは1500バイト前後のサイズであるが、MMT-SIとして記録すべき制御情報はこれ以上のサイズとなる可能性がある。このような場合に、MMT-SIは分割されて、複数のMMTPパケットに格納される。fragmentation_indicatorでは、分割されずに一つのMMTPパケットに格納されているか(二進数で00)、分割されたMMT-SIの先頭部分を含むか(二進数で01)、分割されたMMT-SIの中間部分を含むか(二進数で10)、分割されたMMT-SIの末尾部分を含むか(二進数で11)が指定される。なお、日本の4K/8K放送の場合には、最大でも三分割までという規定があるため、中間部分の場合には分割の2番目であり、末尾部分の場合には分割の3番目(先行する分割が先頭部分の場合には2番目)であることが保証される。
[0105]
 なお、1ビットのlength_extention_flag、1ビットのaggregation_counter、8ビットのfragment_counterについては、詳細な説明が省略される。
[0106]
 [MMTPペイロードのペイロード領域のデータ構造]
 次に、MMTPペイロードのペイロード領域にMMT-SIが格納される場合のデータ構造を説明する。図17は、MMTPペイロードのペイロード領域のデータ構造を示す図である。
[0107]
 MMTPペイロードのペイロード領域の先頭にはMMT-SIの種別を示す16ビットのmessage_idが格納される。MMT-SIには、スクランブルの制御に関するECM/EMMや、ビデオストリームまたはオーディオのストリームとMMTPパケット群との対応関係を示すMPT/PLTなどがあり、各MMT-SIに対してmessage_idが付与されている。
[0108]
 続く8ビットのversionは、MMT-SIのバージョンを示す。次の32ビットのlengthは、MMT-SIのバイト数を示す。ここで注意すべきは、ここで示されるバイト数は当該MMTPパケットに格納されるMMT-SIのバイト数ではなく、分割前のMMT-SIのバイト数であることである。上述したようにMMT-SIは、最大三分割して格納されるが、この場合にlengthは、先頭のMMTPパケットのみに格納される。図18は、MMT-SIの分割方法を示す図である。
[0109]
 図18に示されるように、一つのMMT-SIは、message_id、version、lengthを含むヘッダ領域を先頭部分に有し、その後に実際のmessage部を有する。MMT-SIは、このようなデータ構造のままで分割される。よって、lengthは、先頭のMMTPパケットにのみ格納される。
[0110]
 ここで、図16および図17を用いて説明されたとおり、MMTPパケット自身には、MMT-SIの先頭に記載されるlengthの情報を除いて、MMTPパケット、及び、MMTPペイロードに関する長さを示す情報が存在しない。なお、MMTPパケットにMMT-SIではなくビデオストリームまたはオーディオストリームが格納される場合、MMTPペイロードの先頭領域には当該MMTPパケットに格納されるビデオストリームまたはオーディオストリームデータのサイズが格納される。
[0111]
 [コンテンツ記録装置]
 次に、実施の形態に係るコンテンツ記録装置の構成について説明する。図19は、実施の形態に係るコンテンツ記録装置の構成を示す図である。
[0112]
 図19に示されるように、コンテンツ記録装置401は、TLV/IP処理モジュール402と、制御モジュール403と、MMT処理・復号モジュール404と、CAS(Conditional Access System)モジュール405と、暗号化モジュール406と、記録モジュール407とを備える。これら複数のモジュールそれぞれは、マイクロコンピュータ、プロセッサ、または、専用回路等によって実現される。これら複数のモジュールは、1つの集積回路として実現されてもよい。
[0113]
 コンテンツは、MMT/TLV方式で多重化された暗号化ストリームとして放送局400からコンテンツ記録装置401へと伝送される。放送局400からの放送波は、チューナ(図19で図示せず)によってアナログ信号からデジタル信号へと変換され、MMT/TLV形式の暗号化ストリームとしてTLV/IP処理モジュール402に出力される。
[0114]
 コンテンツ記録装置401は、言い換えれば、暗号化ストリームを放送局400から受信する受信装置である。コンテンツ記録装置401は、典型的には、BDレコーダであり、記録媒体408が挿入される。記録媒体408は、具体的には、BD101である。コンテンツ記録装置401は、HDD(Hard Disk Drive)がUSB接続などによって外付けされる、テレビ受信機またはセットトップボックス(STB)であってもよい。つまり、記録媒体408は、BD101などの光ディスクに限定されず、ハードディスクであってもよい。
[0115]
 TLV/IP処理モジュール402は、MMT/TLV形式の暗号化ストリームに信号処理を行う。TLV/IP処理モジュール402は、具体的には、必要に応じてTLV-SIに関する処理、及び、NTPに関する処理を行う。
[0116]
 例えば、TLV/IP処理モジュール402は、TLVペイロードに格納されているデータがTVL-SIであった場合には、これを制御モジュール403に出力する。なお、TLV-SIは平文で伝送されるため、特に復号処理などを行う必要はない。この場合、制御モジュール403は、TLV-SIに記載された情報にしたがって、TLV/IP処理モジュール402、MMT処理・復号モジュール404、暗号化モジュール406の動作を制御する。
[0117]
 また、TLV/IP処理モジュール402は、TLVペイロードに格納されているデータがヌルパケットであった場合には、単にこれを無視する。これに対し、TLV/IP処理モジュール402は、TLVペイロード内の情報がIPパケットまたは圧縮IPパケットであった場合には、さらにIPパケットに関する処理を継続する。
[0118]
 また、TLV/IP処理モジュール402は、必要に応じてTLV-NULL及びTLV-SIを廃棄することで得られる、部分ストリームをMMT処理・復号モジュール404に出力する。
[0119]
 部分ストリームは、MMT処理・復号モジュール404によって復号されて平文ストリームとなる。ここで、MMT処理・復号モジュール404は、MMTPペイロードに格納されているデータがMMT-SIであった場合には、message_id(上述の図17参照)の値に応じてさらにそのMMT-SIの中身を識別し、必要に応じて制御モジュール403、または、CASモジュール405に出力する。
[0120]
 CASモジュール405に出力する必要がある情報は、加入者毎の契約情報や共通情報の暗号を解くためのワーク鍵などを含むEMM(Entitlement Management Message)、または、番組に関する情報と復号に必要となる鍵などを含むECM(Entitlement Control Message)などである。MMT処理・復号モジュール404は、これ以外の情報については制御モジュール403に出力する。制御モジュール403に出力された情報は、MMT処理・復号モジュール404、及び、暗号化モジュール406を制御するために利用される。
[0121]
 なお、MMTPペイロードに格納されているデータがMMT-SIである場合、MMT-SIは基本的には平文であるため、MMT処理・復号モジュール404によって復号処理が行われる必要はない。EMMまたはECMは暗号化が行われているが、この復号はCASモジュール405によって実行される。
[0122]
 なお、上述のとおり、MMT-SIが分割されている場合には、MMT処理・復号モジュール404自身ではMMTPパケットの長さを判断することはできない。しかしながら、MMT処理・復号モジュール404は、TLV/IP処理モジュール402からMMTPパケットの長さに関する情報を取得することにより適切な処理が可能である。
[0123]
 暗号化モジュール406は、MMT処理・復号モジュール404から平文ストリームを取得し、平文ストリームの暗号化を行う。図20は、暗号化モジュール406の暗号化方法を説明するための図である。
[0124]
 平文ストリームは、タイトル鍵(図20ではKtと記載)と呼ばれるデータを用いて暗号化される。ここで暗号化の対象となる各65536バイトのデータは、先頭の16バイトと残る65520バイトとに分離される。暗号化モジュール406は、先頭の16バイトを対象として、先述したタイトル鍵を用いてAES(Advanced Encryption Standard)暗号方式の暗号化処理であるAES_Eを行う。暗号化モジュール406は、こうして得られたデータをさらに先頭16バイトのデータとXORしたうえで、これを鍵として残る65520バイト分のデータをAES-CBC(Cipher Block Chaining)モードで暗号化する。この結果暗号文のデータが得られ、暗号文のデータに先頭16バイトのデータを付け加えることで、65520バイト分の暗号文が得られる。このような暗号化方法は、暗号化単位のサイズを除けばBD101の著作権保護方式であるAACS(Advanced Access Content System)にて採用されている方式であり、既に様々なLSIで実装されている。このような暗号化方法が用いられることで新たに暗号化方法を開発することなく暗号化が可能である。
[0125]
 暗号化モジュール406は、暗号化対象のコンテンツ(平文ストリーム)を、暗号化単位ごとに暗号化する。図21は、暗号化対象のコンテンツと暗号化単位との関係を説明するための図である。
[0126]
 暗号化対象のコンテンツは、上述したMMT処理・復号モジュール404によって復号されて平文となっている。暗号化対象のコンテンツは、先頭から順に65536バイト(64KB)の暗号化単位に分割される。各暗号化単位は、先に図20で説明した暗号化方法を用いて暗号化される。
[0127]
 なお、暗号化単位が64KBであるのはBD101などの光ディスクにおけるECCブロックのサイズが64KBであり、暗号化単位のサイズとECCブロックのサイズとを一致させるためである。なお、1つの暗号化単位は、ECCブロックn個分(nは2以上の整数。例えば、n=3)のサイズとされてもよいし、暗号化単位n個分が1つのECCブロックのサイズとされてもよい。
[0128]
 暗号化モジュール406は、暗号化された平文ストリームを記録用暗号化ストリームとして出力する。記録用暗号化ストリームは、暗号化の際に用いたタイトル鍵とともに記録モジュール407に出力される。
[0129]
 記録モジュール407は、タイトル鍵と記録用暗号化ストリームとを記録媒体408に記録する。記録媒体408は、例えば、BD101などの光ディスクであるが、これに限るものではない。記録媒体408は、コンテンツ記録装置401がテレビである場合にはUSB接続によって外付けされるHDD(つまり、ハードディスク)であってもよい。また、コンテンツ記録装置401がBDレコーダである場合に、記録媒体408がコンテンツ記録装置401に内蔵されたHDD(つまり、ハードディスク)であってもよい。
[0130]
 なお、単純化のためにタイトル鍵がそのまま記録媒体408に格納されるかのような説明が行われたが、セキュリティの観点から、タイトル鍵は更なる保護を加えた上で記録媒体408に記録されるべきである。記録媒体408がコンテンツ記録装置401に内蔵されるHDDである場合には、タイトル鍵は、例えば、コンテンツ記録装置401が有するデバイス鍵を用いて暗号化された上で記録される。記録媒体408がBD101をはじめとする光ディスクである場合には、タイトル鍵は、例えば、メディアごとに付与された固有のメディア鍵を用いて暗号化された上で記録される。
[0131]
 コンテンツ記録装置401の機能構成は、図22のように表現されてもよい。図22は、コンテンツ記録装置401の機能構成を示すブロック図である。図23は、コンテンツ記録装置401の動作のフローチャートである。
[0132]
 図22に示されるように、コンテンツ記録装置401は、取得部411と、暗号化部412と、記録部413と、記憶部414とを備える。
[0133]
 取得部411は、可変長パケット構造を有するコンテンツを取得する(S11)。取得部411は、例えば、暗号化モジュール406の一部などに相当する。可変長パケット構造を有するコンテンツは、例えば、MMT処理・復号モジュール404から出力される平文ストリームである。
[0134]
 暗号化部412は、取得されたコンテンツを暗号化することにより暗号化データを生成する(S12)。暗号化部412は、例えば、暗号化モジュール406の一部などに相当する。暗号化部412は、上述の暗号化方法によって、記録用暗号化ストリームを暗号化データとして生成する。
[0135]
 記録部413は、生成された暗号化データを固定長のブロック単位で記録媒体408に記録する(S13)。また、記録部413は、無効化領域のサイズ(図8の先頭無効化領域サイズまたは末尾無効化領域サイズ)についても記録媒体408に記録する(S13)。記録部413は、例えば、記録モジュール407に相当する。固定長のブロックとは、具体的には、ECCブロックであり、64KBのデータ長を有する。記録媒体408に記録された暗号化データは、暗号化AVクリップとも記載される。
[0136]
 記憶部414は、取得部411、暗号化部412、及び、記録部413が記録動作を実行するためのプログラムが記憶される記憶装置である。記憶部414は、例えば、半導体メモリによって実現される。取得部411、暗号化部412、及び、記録部413のそれぞれは、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現され、上記プログラムを実行する。
[0137]
 [記録用暗号化ストリームの記録の具体例]
 次に、記録媒体への記録用暗号化ストリームの記録の具体例について説明する。図24は、記録用暗号化ストリーム及び無効化領域の記録位置を示す模式図である。
[0138]
 記録部413は、暗号化部412によって生成された記録用暗号化ストリーム(言い換えれば、シーケンス)を暗号化AVクリップとして記録するが、何らかの理由でコンテンツの再生に必要なストリームの先頭位置とECCブロックの先頭位置とが一致しないケースがある。言い換えれば、暗号化部412によって生成された記録用暗号化ストリーム(つまり、暗号化データ)の先頭部分に、コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれる場合がある。無効化領域には、ダミーデータが格納され、暗号化部412が先頭にダミーデータを含む記録用暗号化ストリームを生成している場合がある。
[0139]
 このような場合、記録部413は、無効化領域を含む記録用暗号化ストリームを暗号化AVクリップとして記録する。この結果、暗号化AVクリップには、先頭部分の無効化領域である第一無効化領域を含むシーケンス(つまり、第一無効化領域を含む暗号化データ)が含まれる。そこで、記録部413は、コンテンツ再生装置が第一無効化領域を特定できるように、シーケンス情報(図8に図示)に第一無効化領域のサイズである先頭無効化領域サイズを格納する。つまり、記録部413は、第一無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0140]
 また、一般的に、コンテンツの再生に必要なストリームのサイズは必ずしもECCブロックのサイズの整数倍(64KB×n)になるとは限らない。したがって、記録用暗号化ストリーム(つまり、暗号化データ)の末尾部分にも、コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれる場合がある。無効化領域には、ダミーデータが格納される。この場合、暗号化AVクリップには、末尾部分の無効化領域である第二無効化領域を含むシーケンス(つまり、無効化領域を含む暗号化データ)が含まれる。そこで、記録部413は、コンテンツ再生装置が第二無効化領域を特定できるように、シーケンス情報(図8に図示)に第二無効化領域のサイズである末尾無効化領域サイズを格納する。つまり、記録部413は、第二無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0141]
 このように、コンテンツ記録装置401は、ダミーデータを含めて暗号化を行うことで、可変長のパケット構造を有するコンテンツからECCブロックのn倍のデータ長を有する記録用暗号化ストリームを生成することができる。したがって、記録媒体408への暗号化AVクリップの記録が容易となる。また、シーケンスにおける無効化領域のサイズを示す情報がシーケンス情報に含まれるため、コンテンツ再生装置は、無効化領域の位置を容易に特定することができる。
[0142]
 なお、1つのシーケンスは、必ずしも連続するECCブロックに記録される必要はない。記録媒体408において、度重なる書き込みと消去により断片化が発生しているケース、及び、一部のECCブロックにおいて物理的な欠陥が発生しているケースにおいては、1つのシーケンスを連続したECCブロックに書き込めないことがある。
[0143]
 このような場合には、ある一定程度まで連続して記録した後、続くデータについては少し離れた位置にあるECCブロックに書き込まれてもよい。なお、この場合も、書き込みの中断位置と再開位置とは記録媒体408におけるECCブロックの境界と一致する。
[0144]
 [コンテンツ編集装置]
 次に、実施の形態に係るコンテンツ編集装置について説明する。図25は、実施の形態に係るコンテンツ編集装置の構成を示す図である。図26は、実施の形態に係るコンテンツ編集装置の動作のフローチャートである。
[0145]
 図25に示されるように、コンテンツ編集装置501は、操作受付部502と、決定部503と、記録部504と、記憶部505とを備える。
[0146]
 コンテンツ編集装置501は、記録媒体408に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とする装置である。暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものであり、具体的には、暗号化AVクリップに含まれるシーケンスである。
[0147]
 操作受付部502は、ユーザのコンテンツを編集するための操作を受け付ける(S21)。操作受付部502は、ユーザインターフェースであり、例えば、リモートコントローラ、キーボード、または、マウスなどのハードウェアデバイスであるが、表示装置及びタッチパネルによって構成されるGUI(Graphical User Interface)などであってもよい。
[0148]
 決定部503は、操作受付部502が受け付けた、コンテンツの一部を削除するためのユーザ操作に基づき、暗号化データの一部を無効化領域として決定する(S22)。決定部503は、具体的には、マイクロコンピュータ、プロセッサ、または専用回路によって実現される。
[0149]
 記録部504は、無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する(S23)。記録部504は、具体的には、マイクロコンピュータ、プロセッサ、または専用回路によって実現される。決定部503及び記録部504は、1つの集積回路として実現されてもよい。
[0150]
 記憶部505は、決定部503、及び、記録部504が編集動作を実行するためのプログラムが記憶される記憶装置である。記憶部505は、例えば、半導体メモリによって実現される。
[0151]
 [コンテンツの編集の具体例]
 次に、コンテンツの編集の具体例について説明する。図27は、暗号化AVクリップの部分削除を行う場合に生じる無効化領域の位置の一例を示す模式図である。説明を簡単にするために、図27の例では、編集前の暗号化AVクリップについては無効化領域が存在しないものとする。
[0152]
 図27の(a)に示されるように、決定部503によって編集前の暗号化AVクリップに含まれるシーケンス#1の一部が削除対象区間(つまり、無効化領域)に決定されると、図27の(b)に示されるように、編集前のシーケンス#1は、編集後のシーケンス#1及び編集後のシーケンス#2に分割される。
[0153]
 通常、編集後のシーケンス#1の末尾のMMT/TLVパケットの境界とECCブロック境界とは一致しない。つまり、編集後のシーケンス#1の末尾部分には、削除対象区間の一部が含まれる。そうすると、編集後のシーケンス#1の末尾部分には、完全な形式のMMT/TLVパケットだけではなく、不完全なMMT/TLVパケットが格納されている可能性がある。このようなパケットがコンテンツの再生に利用されてしまうと、TLVパケット先頭のサイズ情報が誤った位置を指すことになり誤動作の危険がある。
[0154]
 このような問題を回避するため、編集後のシーケンス#1の末尾部分の削除対象区間の一部(言い換えれば、余剰部分)は、無効化領域として管理される。上述の削除対象区間の決定は、言い換えれば、無効化領域の決定であり、編集後のシーケンス#1は、無効化領域が決定された後の暗号化データの一例であり、かつ、末尾部分に第一無効化領域を含む第一暗号化データの一例である。
[0155]
 記録部504は、具体的には、編集後のシーケンス#1の無効化領域のデータサイズを、シーケンス#1の末尾無効化領域サイズとしてシーケンス情報(図8)に記録する。言い換えれば、記録部504は、第一無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。この場合、編集後のシーケンス#1のうち第一無効化領域を含む最後尾のECCブロックに記録されたデータについて再暗号化などの処理は不要である。なお、シーケンス#1は、ECCブロックのn倍のデータ長を有し、第一無効化領域のサイズ(データ長)は、例えば、一つのECCブロックのデータ長よりも短い。
[0156]
 通常、編集後のシーケンス#2の先頭位置とECCブロック境界とは一致しない。つまり、編集後のシーケンス#2の先頭部分には、削除対象区間の一部が含まれる。そうすると、編集後のシーケンス#2の先頭部分には、完全な形式のMMT/TLVパケットだけではなく、不完全なMMT/TLVパケットが格納されている可能性がある。もしもこの不完全なパケットが誤ってコンテンツの再生に利用されてしまうと、先頭部分がMMT/TLVパケットの先頭とはならないため、再生がまったくできないこととなる。
[0157]
 このような問題を回避するために、シーケンス#2の先頭部分の削除対象区間の一部(言い換えれば、余剰部分)は、無効化領域として管理される。上述の削除対象区間の決定は、言い換えれば、無効化領域の決定であり、編集後のシーケンス#2は、無効化領域が決定された後の暗号化データの一例であり、かつ、先頭部分に第二無効化領域を含む第二暗号化データの一例である。
[0158]
 記録部504は、具体的には、編集後のシーケンス#2の無効化領域のデータサイズを、シーケンス#2の先頭無効化領域サイズとしてシーケンス情報(図8)に記録する。言い換えれば、記録部504は、第二無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。なお、シーケンス#2は、ECCブロックのn倍のデータ長を有し、第二無効化領域のサイズ(データ長)は、例えば、一つのECCブロックのデータ長よりも短い。
[0159]
 これにより、第二無効化領域を含む先頭のECCブロックに記録されたデータだけではなく、以降のECCブロックに記録されたデータについても再暗号などの処理が不要となる。
[0160]
 [コンテンツ再生装置]
 次に、実施の形態に係るコンテンツ再生装置について説明する。図28は、実施の形態に係るコンテンツ再生装置の構成を示す図である。
[0161]
 図28に示されるコンテンツ再生装置601は、上述のコンテンツ記録方法を用いて記録された暗号化AVクリップを再生する再生装置である。コンテンツ再生装置601は、例えば、BDプレーヤであるが、ハードディスクプレーヤであってもよい。コンテンツ再生装置601は、記録媒体408に記録された暗号化AVクリップを、タイトル鍵を用いて復号しながら再生する。コンテンツ再生装置601は、具体的には、復号モジュール602と、有効領域抜出モジュール603と、TLV/IP処理モジュール604と、MMT処理モジュール605と、制御モジュール606と、デマルチ・デコードモジュール607と、表示モジュール608とを備える。これら複数のモジュールそれぞれは、マイクロコンピュータ、プロセッサ、または、専用回路等によって実現される。これら複数のモジュールは、1つの集積回路として実現されてもよい。
[0162]
 まず、復号モジュール602は、記録媒体408からタイトル鍵及び暗号化AVクリップを読み出す。復号モジュール602は、タイトル鍵を用いて暗号化単位で暗号化されている暗号化AVクリップを復号して平文AVクリップを得る。
[0163]
 有効領域抜出モジュール603は、記録媒体408からシーケンス情報を読み出す。有効領域抜出モジュール603は、具体的には、先頭無効化領域サイズ及び末尾無効化領域サイズを読み出す。有効領域抜出モジュール603は、読み出した先頭無効化領域サイズ及び末尾無効化領域サイズに基づいて、復号モジュール602から得られる平文AVクリップから無効化領域を削除し、有効領域(無効化領域以外の領域)のみをMMT/TLV形式の部分ストリームとして抜き出す。有効領域抜出モジュール603は、部分ストリームをTLV/IP処理モジュール604に出力する。
[0164]
 TLV/IP処理モジュール604が行う処理は、TLV/IP処理モジュール402が行う処理とは少し異なる。TLV/IP処理モジュール604は、部分ストリームのTLVヘッダ及びIPヘッダに所定の処理を行うことにより、MMT平文ストリームとしてMMT処理モジュール605に出力する。
[0165]
 MMT処理モジュール605は、必要に応じてMMT-SI処理を行う。MMT処理モジュール605は、MMT-SIを制御モジュール606に出力する。制御モジュール606は、MMT-SIに記載された情報にしたがって、MMT処理モジュール605、デマルチ・デコードモジュール607の動作を制御する。
[0166]
 デマルチ・デコードモジュール607は、MMT処理モジュールから出力されるMMT平文ストリームからビデオまたはオーディオのストリームを取得して表示モジュール608に出力する。この結果、コンテンツが再生される。
[0167]
 コンテンツ再生装置601の機能構成は、図29のように表現されてもよい。図29は、コンテンツ再生装置601の機能構成を示すブロック図である。図30は、コンテンツ再生装置601の動作のフローチャートである。
[0168]
 図30に示されるコンテンツ再生装置601は、記録媒体408に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とする。固定長のブロックは、具体的には、64KBのECCブロックである。暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものである。暗号化データには、コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれる。記録媒体408には、無効化領域のサイズが記録されている。無効化領域のサイズは、シーケンス情報として記録媒体408に記録されている。
[0169]
 コンテンツ再生装置601は、具体的には、第一読み出し部611と、第二読み出し部612と、復号部613と、再生部614と、記憶部615とを備える。
[0170]
 第一読み出し部611は、記録媒体408から暗号化データを読み出す(S31)。第一読み出し部611は、復号モジュール602の一部に相当する。暗号化データは、具体的には、暗号化AVクリップ、または、暗号化AVクリップに含まれるシーケンスである。
[0171]
 第二読み出し部612は、記録媒体408から無効化領域のサイズを読み出す(S32)。第二読み出し部612は、有効領域抜出モジュール603の一部に相当する。第二読み出し部612は、具体的には、シーケンス情報を読み出す。
[0172]
 復号部613は、読み出された暗号化データを復号する(S33)。復号部613は、復号モジュール602の一部に相当する。復号によって得られるデータは、具体的には、平文AVクリップである。
[0173]
 再生部614は、読み出された無効化領域のサイズに基づいて、復号によって得られるデータの無効化領域以外の部分を抜き出して出力することにより、コンテンツを再生する(S34)。再生部614は、具体的には、例えば、有効領域抜出モジュール603の一部、TLV/IP処理モジュール604、MMT処理モジュール605、制御モジュール606、デマルチ・デコードモジュール607、及び、表示モジュール608に相当する。
[0174]
 記憶部615は、第一読み出し部611、第二読み出し部612、復号部613、及び、再生部614が再生動作を実行するためのプログラムが記憶される記憶装置である。記憶部615は、例えば、半導体メモリによって実現される。第一読み出し部611、第二読み出し部612、復号部613、及び、再生部614のそれぞれは、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現され、上記プログラムを実行する。
[0175]
 このようなコンテンツ再生装置601は、無効化領域の位置を容易に特定することができる。
[0176]
 [効果等]
 以上説明したように、コンテンツ記録装置401は、可変長パケット構造を有するコンテンツを取得する取得部411と、取得されたコンテンツを暗号化することにより暗号化データを生成する暗号化部412と、生成された暗号化データを固定長のブロック単位で記録媒体に記録する記録部413とを備える。暗号化データには、コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれ、記録部413は、無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。可変長パケット構造を有するコンテンツは、例えば、MMT/TLV形式の平文ストリームである。固定長のブロックは、例えば、ECCブロックである。暗号化データは、例えば、暗号化AVクリップに含まれるシーケンス(または、記録用暗号化ストリーム)である。
[0177]
 このようなコンテンツ記録装置401によれば、コンテンツが無効化領域を含めて暗号化されるため、暗号化データのデータ長を固定長のブロックに対応する長さとすることが容易となる。したがって、コンテンツの記録動作が簡素化される。また、記録媒体408に無効化領域のサイズが記録されるため、コンテンツ再生装置601は、無効化領域の位置を容易に特定することができる。したがって、コンテンツの再生動作が簡素化される。
[0178]
 また、例えば、暗号化データの末尾部分には、無効化領域として第一無効化領域が含まれる。記録部413は、第一無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0179]
 このようなコンテンツ記録装置401によれば、コンテンツ再生装置601は、第一無効化領域の位置を容易に特定することができる。
[0180]
 また、例えば、暗号化データの先頭部分には、無効化領域として第二無効化領域が含まれ、記録部は、第二無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0181]
 このようなコンテンツ記録装置401によれば、コンテンツ再生装置601は、第二無効化領域の位置を容易に特定することができる。
[0182]
 また、例えば、暗号化データは、固定長のブロックのn倍(n:自然数)のデータ長を有する。
[0183]
 このようなコンテンツ記録装置401によれば、暗号化データのデータ長が固定長のブロックに対応する長さとなるため、記録媒体408への暗号化データの記録が容易となる。
[0184]
 また、コンテンツ編集装置501は、記録媒体408に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とする。暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものである。コンテンツ編集装置501は、暗号化データの一部を無効化領域として決定する決定部503と、無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する記録部504とを備える。
[0185]
 このようなコンテンツ編集装置501は、コンテンツの削除対象の部分を無効化領域として取り扱い、無効化領域のサイズを記録媒体408に記録することで、再暗号化を行わずにコンテンツの一部を削除することができる。
[0186]
 また、例えば、無効化領域が決定された後の暗号化データには、末尾部分に無効化領域として第一無効化領域を含む第一暗号化データが含まれる。記録部504は、第一無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0187]
 このようなコンテンツ編集装置501は、コンテンツの削除対象の部分を第一無効化領域として取り扱い、第一無効化領域のサイズを記録媒体408に記録することで、再暗号化を行わずにコンテンツの一部を削除することができる。
[0188]
 また、例えば、無効化領域が決定された後の暗号化データには、先頭部分に無効化領域として第二無効化領域を含む第二暗号化データが含まれる。記録部504は、第二無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0189]
 このようなコンテンツ編集装置501は、コンテンツの削除対象の部分を第二無効化領域として取り扱い、第二無効化領域のサイズを記録媒体408に記録することで、再暗号化を行わずにコンテンツの一部を削除することができる。
[0190]
 また、コンテンツ再生装置601は、記録媒体408に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とする。暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものである。暗号化データには、コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれる。記録媒体408には、無効化領域のサイズが記録される。コンテンツ再生装置601は、記録媒体408から暗号化データを読み出す第一読み出し部611と、記録媒体408から無効化領域のサイズを読み出す第二読み出し部612と、読み出された暗号化データを復号する復号部613と、読み出された無効化領域のサイズに基づいて、復号によって得られるデータの無効化領域以外の部分を抜き出して出力することにより、コンテンツを再生する再生部614とを備える。
[0191]
 このようなコンテンツ再生装置601は、無効化領域の位置を容易に特定することができる。したがって、コンテンツの再生動作が簡素化される。
[0192]
 また、コンピュータによって実行されるコンテンツ記録方法は、可変長パケット構造を有するコンテンツを取得し、取得されたコンテンツを暗号化することにより暗号化データを生成し、生成された暗号化データを固定長のブロック単位で記録媒体408に記録する。暗号化データには、コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれる。コンテンツ記録方法は、無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0193]
 このようなコンテンツ記録方法によれば、コンテンツが無効化領域を含めて暗号化されるため、暗号化データのデータ長を固定長のブロックに対応する長さとすることが容易となる。したがって、コンテンツの記録動作が簡素化される。また、記録媒体408に無効化領域のサイズが記録されるため、コンテンツ再生装置601は、無効化領域の位置を容易に特定することができる。したがって、コンテンツの再生動作が簡素化される。
[0194]
 また、コンテンツ編集方法は、記録媒体408に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とし、コンピュータによって実行される。暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものである。コンテンツ編集方法は、暗号化データの一部を無効化領域として決定し、無効化領域のサイズを記録媒体408に記録する。
[0195]
 このようなコンテンツ編集方法は、コンテンツの削除対象の部分を無効化領域として取り扱い、無効化領域のサイズを記録媒体408に記録することで、再暗号化を行わずにコンテンツの一部を削除することができる。
[0196]
 また、コンテンツ再生方法は、記録媒体408に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とし、コンピュータによって実行される。暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものである。暗号化データには、コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれる。記録媒体408には、無効化領域のサイズが記録される。コンテンツ再生方法は、記録媒体408から暗号化データを読み出し、記録媒体408から無効化領域のサイズを読み出し、読み出された暗号化データを復号し、読み出された無効化領域のサイズに基づいて、復号によって得られるデータの無効化領域以外の部分を抜き出して出力することにより、コンテンツを再生する。
[0197]
 このようなコンテンツ再生方法は、無効化領域の位置を容易に特定することができる。したがって、コンテンツの再生動作が簡素化される。
[0198]
 (その他の実施の形態)
 以上、実施の形態について説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
[0199]
 例えば、本開示の包括的または具体的な態様は、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。本開示は、上記実施の形態のコンテンツ記録方法、コンテンツ編集方法、及び、コンテンツ再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
[0200]
 また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、上記実施の形態において説明されたコンテンツ記録装置、コンテンツ編集装置、及び、コンテンツ再生装置の動作における複数の処理の順序は一例である。複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。
[0201]
 また、上記実施の形態において、各構成要素は、当該構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、単一のCPUまたはプロセッサとして実現されてもよい。
[0202]
 また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。各構成要素は、具体的には、回路または集積回路によって実現されてもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
[0203]
 その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。

産業上の利用可能性

[0204]
 本開示によれば、次世代4K/8K放送または通信ネットワークを介して配信されるMMT/TLVパケット構造を有するコンテンツを受信し、記録媒体に記録及び編集することができるレコーダが実現される。このようなレコーダは、単純なバッファ制御によってコンテンツを記録可能であり、また、不必要な再暗号化処理を行うことなくコンテンツの編集を行うことができる。また、本開示によれば、記録媒体に記録されたコンテンツを再生するプレーヤの再生動作の簡素化が実現される。

符号の説明

[0205]
 101 BD
 102 トラック
 103 ファイルシステム
 104 ディレクトリ・ファイル構造
 105 ECCブロック
 106 セクタ
 201 プレイアイテム
 202 エントリマーク
 203 クリップ情報ファイル
 204 AVクリップ
 205 メインパス
 301 参照情報
 302 接続条件
 303 再生開始時刻
 304 再生終了時刻
 400 放送局
 401 コンテンツ記録装置
 402、604 TLV/IP処理モジュール
 403 制御モジュール
 404 MMT処理・復号モジュール
 405 CASモジュール
 406 暗号化モジュール
 407 記録モジュール
 408 記録媒体
 411 取得部
 412 暗号化部
 413、504、 記録部
 414、505、615 記憶部
 501 コンテンツ編集装置
 502 操作受付部
 503 決定部
 601 コンテンツ再生装置
 602 復号モジュール
 603 有効領域抜出モジュール
 605 MMT処理モジュール
 606 制御モジュール
 607 デマルチ・デコードモジュール
 608 表示モジュール
 611 第一読み出し部
 612 第二読み出し部
 613 復号部
 614 再生部

請求の範囲

[請求項1]
 可変長パケット構造を有するコンテンツを取得する取得部と、
 取得された前記コンテンツを暗号化することにより暗号化データを生成する暗号化部と、
 生成された暗号化データを固定長のブロック単位で記録媒体に記録する記録部とを備え、
 前記暗号化データには、前記コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれ、
 前記記録部は、前記無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する
 コンテンツ記録装置。
[請求項2]
 前記暗号化データの末尾部分には、前記無効化領域として第一無効化領域が含まれ、
 前記記録部は、前記第一無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する
 請求項1に記載のコンテンツ記録装置。
[請求項3]
 前記暗号化データの先頭部分には、前記無効化領域として第二無効化領域が含まれ、
 前記記録部は、前記第二無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する
 請求項1または2に記載のコンテンツ記録装置。
[請求項4]
 前記暗号化データは、前記固定長のブロックのn倍(n:自然数)のデータ長を有する
 請求項1または2に記載のコンテンツ記録装置。
[請求項5]
 記録媒体に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とするコンテンツ編集装置であって、
 前記暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものであり、
 前記コンテンツ編集装置は、
 前記暗号化データの一部を無効化領域として決定する決定部と、
 前記無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する記録部とを備える
 コンテンツ編集装置。
[請求項6]
 前記無効化領域が決定された後の前記暗号化データには、末尾部分に前記無効化領域として第一無効化領域を含む第一暗号化データが含まれ、
 前記記録部は、前記第一無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する
 請求項5に記載のコンテンツ編集装置。
[請求項7]
 前記無効化領域が決定された後の前記暗号化データには、先頭部分に前記無効化領域として第二無効化領域を含む第二暗号化データが含まれ、
 前記記録部は、前記第二無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する
 請求項5または6に記載のコンテンツ編集装置。
[請求項8]
 記録媒体に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とするコンテンツ再生装置であって、
 前記暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものであり、前記暗号化データには、前記コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれ、
 前記記録媒体には、前記無効化領域のサイズが記録され、
 前記コンテンツ再生装置は、
 前記記録媒体から前記暗号化データを読み出す第一読み出し部と、
 前記記録媒体から前記無効化領域のサイズを読み出す第二読み出し部と、
 読み出された前記暗号化データを復号する復号部と、
 読み出された前記無効化領域のサイズに基づいて、前記復号によって得られるデータの前記無効化領域以外の部分を抜き出して出力することにより、前記コンテンツを再生する再生部とを備える
 コンテンツ再生装置。
[請求項9]
 コンピュータによって実行されるコンテンツ記録方法であって、
 可変長パケット構造を有するコンテンツを取得し、
 取得された前記コンテンツを暗号化することにより暗号化データを生成し、
 生成された暗号化データを固定長のブロック単位で記録媒体に記録し、
 前記暗号化データには、前記コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれ、
 前記無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する
 コンテンツ記録方法。
[請求項10]
 請求項9に記載のコンテンツ記録方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
[請求項11]
 記録媒体に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とする、コンピュータによって実行されるコンテンツ編集方法であって、
 前記暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものであり、
 前記コンテンツ編集方法は、
 前記暗号化データの一部を無効化領域として決定し、
 前記無効化領域のサイズを前記記録媒体に記録する
 コンテンツ編集方法。
[請求項12]
 請求項11に記載のコンテンツ編集方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
[請求項13]
 記録媒体に固定長のブロック単位で記録された暗号化データを処理対象とする、コンピュータによって実行されるコンテンツ再生方法であって、
 前記暗号化データは、可変長パケット構造を有するコンテンツが暗号化されたものであり、前記暗号化データには、前記コンテンツの再生に不要な無効化領域が含まれ、
 前記記録媒体には、前記無効化領域のサイズが記録され、
 前記コンテンツ再生方法は、
 前記記録媒体から前記暗号化データを読み出し、
 前記記録媒体から前記無効化領域のサイズを読み出し、
 読み出された前記暗号化データを復号し、
 読み出された前記無効化領域のサイズに基づいて、前記復号によって得られるデータの前記無効化領域以外の部分を抜き出して出力することにより、前記コンテンツを再生する
 コンテンツ再生方法。
[請求項14]
 請求項13に記載のコンテンツ再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4A]

[ 図 4B]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]