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1. (WO2019031164) VEHICLE SEAT
Document

明 細 書

発明の名称 乗物用シート

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088  

発明の効果

0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125  

図面の簡単な説明

0126  

発明を実施するための形態

0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203   0204   0205   0206   0207   0208   0209   0210   0211   0212   0213   0214   0215   0216   0217   0218   0219   0220   0221   0222   0223   0224  

符号の説明

0225  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19  

明 細 書

発明の名称 : 乗物用シート

技術分野

[0001]
 本発明は、乗物用シートに関し、詳細には後方に展開するエアバッグを備えた乗物用シートに関する。

背景技術

[0002]
 シートバックの後部に後方に展開するエアバッグユニットを設けた自動車用のシートが公知である。特許文献1に係る自動車のシートは、シートバックの背面に設けられ、開孔を備えた板状のシートバックガーニッシュと、シートバックフレームに支持されると共に、開孔を通してシートバックガーニッシュの外方に突出したエアバッグユニットとを有する。
[0003]
 車両において、シートバックの内部にエアバッグを備えた乗物用シートが知られている(例えば、特許文献2)。特許文献2の乗物用シートでは、エアバッグの膨張時に、表皮部材の縫合部を開裂させるための力布が設けられている。力布は一端側においてフックを介してシートバックフレームに結合され、他端側において縫合部を構成する表皮部材に縫合されている。エアバッグの膨張圧が力布を介して縫合部に加わることによって、縫合部が開裂して開口する。エアバッグはその開口部を通って、シートバックの側部前方に展開する。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開平6-278512号公報
特許文献2 : 特開2016-210415号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、上記のシートは、シートバックガーニッシュとエアバッグユニットとの間に隙間が生じ易いという問題がある。また、シートバックガーニッシュに代えて織布や皮革等の可撓性の表皮材を使用した場合には、表皮材とエアバッグユニットとの間の隙間を無くすことが更に困難である。隙間が生じると、美観が損なわれると共に、異物等が挟まることによってエアバッグユニットの動作が阻害される虞がある。
[0006]
 本発明は、以上の背景を鑑み、乗物用シートにおいて、後方に展開するエアバッグユニットと表皮材との隙間をなくすことを課題とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シートクッション(3)及びシートバック(4)を有する乗物用シート(1)であって、上下に延びる左右一対のサイドフレーム(11)を含むシートバックフレーム(6)と、左右に延び、左右両端において対応する前記サイドフレームに結合されたホルダ(22)と、前記ホルダに受容され、後方に向けて展開するエアバッグユニット(21)と、前記シートバックの外面をなし、前記エアバッグユニットを後方に露出させる開孔(61)を備えた表皮材(8)とを有し、前記ホルダは、後方に向けて開口した凹部(28)を画定するホルダ本体(29)と、前記ホルダ本体における前記凹部の縁に設けられたフランジ(31)とを有し、前記エアバッグユニットは、前記凹部内に配置されて後方に向けて開口したケース(41)と、前記ケースの開口端を閉じると共に、縁部において前記フランジに対向したリッド(42)と、前記ケース内に設けられたインフレータ(43)及びエアバッグ(44)とを有し、前記表皮材の前記開孔の縁部は、前記フランジと前記リッドとの間を通過して前記凹部内に延び、前記ホルダ本体に係止されていることを特徴とする。
[0008]
 この態様によれば、表皮材の縁部がリッドに覆われたホルダの内部に延びているため、後方から見て表皮材とエアバッグユニットとの間に隙間が形成されることを防止することができる。
[0009]
 また、上記の態様において、前記ホルダは、前記フランジに設けられた少なくとも1つの補強部材を有し前記ホルダ本体及び前記フランジは樹脂によって形成され、前記補強部材は金属によって形成されているとよい。
[0010]
 この態様によれば、補強部材によってフランジの変形を抑制することができるため、フランジ及びリッド間の広がりを抑制することができる。これにより、フランジ及びリッド間への異物の進入を抑制することができる。また、補強部材によってホルダの剛性が向上するため、ホルダを介してエアバッグユニットをサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0011]
 また、上記の態様において、前記補強部材は、板状部材であり、前記フランジの内部に配置されているとよい。
[0012]
 この態様によれば、補強部材をフランジに安定性良く結合することができる。
[0013]
 また、上記の態様において、前記補強部材は、波形に形成されているとよい。
[0014]
 この態様によれば、補強部材の剛性を向上させることができ、ホルダを軽量化することができる。
[0015]
 また、上記の態様において、前記ホルダは、前記凹部を画定する底壁、上壁、左右の側壁、及び下壁と、前記上壁と左右の前記側壁との境界のそれぞれに沿って延び、かつ前記フランジの外周縁に延び、前記エアバッグの膨張圧によって裂ける左右一対のホルダ脆弱部とを有し、前記補強部材は、前記ホルダ脆弱部を避けて配置されているとよい。
[0016]
 この態様によれば、エアバッグの展開を阻害しないように補強部材を配置することができる。
[0017]
 また、上記の態様において、前記ホルダ脆弱部は、複数の貫通孔と、前記側壁に対して薄い複数の薄肉部との少なくとも一方を有するとよい。
[0018]
 この態様によれば、ホルダ脆弱部を簡単な構成で形成することができる。
[0019]
 また、上記の態様において、前記フランジは、前記ホルダを前記サイドフレームに締結するためのボルトが通過する挿通孔を有し、前記補強部材は、前記挿通孔を避けて配置されているとよい。
[0020]
 この態様によれば、フランジにおいてボルトによってホルダをサイドフレームに締結することができる。
[0021]
 また、上記の態様において、前記補強部材の1つは、前記フランジにおける前記凹部より下方に設けられ、一方の前記サイドフレームから他方の前記サイドフレームまで延びているとよい。
[0022]
 この態様によれば、補強部材によってホルダを左右のサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0023]
 また、上記の態様において、前記フランジにおける前記凹部より下方に設けられた前記補強部材は、両端において対応する前記サイドフレームの後方に位置するとよい。
[0024]
 この態様によれば、エアバッグの展開によって生じる前向きの反力を、補強部材を介してサイドフレームに支持させることができる。
[0025]
 また、上記の態様において、前記リッドは、前記ケースの開口端の下縁に揺動可能に結合され、かつ前記ケースの開口端の上縁及び左右の側縁に前記エアバッグの膨張圧によって裂けるケース脆弱部を介して結合されているとよい。
[0026]
 この態様によれば、エアバックを上方かつ後方に向けて展開させることができる。
[0027]
 エアバックユニットは、展開するエアバックの反力を支持するために、シートバックフレームに安定性良く支持されている必要がある。また、エアバックユニットのシートバックフレームへの取付構造が簡素であり、かつ取付作業が容易であることが好ましい。
[0028]
 そのため、乗物用シートにおいて、後方に展開するエアバッグユニットを簡素な構造で安定性良くシートバックフレームに取り付けることが課題となる。
[0029]
 上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シートクッション(3)及びシートバック(4)を備えた乗物用シート(1)であって、上下に延びる左右一対のサイドフレーム(11)を含むシートバックフレーム(6)と、左右に延び、左右両端において対応する前記サイドフレームに結合されたホルダ(22)と、前記ホルダに受容され、後方に向けて展開するエアバッグユニット(21)とを有し、前記ホルダは、後方に向けて開口した凹部(28)を画定するホルダ本体(29)と、前記ホルダ本体における前記凹部の縁に設けられたフランジ(31)とを有し、前記エアバッグユニットは、前記凹部内に配置され、後方に向けて開口したケース(41)と、前記ケースの開口端を閉じると共に、縁部において前記フランジに対向したリッド(42)と、前記ケース内に設けられたインフレータ(43)及びエアバッグ(44)とを有し、前記ケース及び前記ホルダは、第1締結部材(74)によって一方の前記サイドフレームに共締めされ、第2締結部材(75)によって他方の前記サイドフレームに共締めされていることを特徴とする。
[0030]
 この態様によれば、エアバッグユニットとホルダとは、左右のサイドフレームに締結されるため、左右のサイドフレームが展開するエアバッグの反力を支持することができる。また、エアバッグユニット及びホルダは、ボルトによってサイドフレームに共締めされるため、取付作業を容易にすることができる。
[0031]
 上記の態様において、前記ケースは、前記フランジの外面に当接する締結板(46D)を有し、前記ケースは、前記締結板において前記フランジと共に前記サイドフレームに共締めされているとよい。
[0032]
 この態様によれば、ケース及びホルダがシートバックの後方に位置する締結板及びフランジにおいて締結されるため、締結作業を容易に行なうことができる。
[0033]
 上記の態様において、前記フランジは、樹脂によって形成され、左右両端に前記サイドフレームのそれぞれに対向する左右一対の挿通孔(34)を有し、前記締結板は、金属によって形成され、それぞれの前記挿通孔内を通過して前記サイドフレームに当接し、前記第1締結部材及び前記第2締結部材は、前記締結板と左右の前記サイドフレームとが互いに当接するそれぞれの部分を締結するとよい。
[0034]
 この態様によれば、金属によって形成された締結板が直接にサイドフレームに当接するため、エアバックユニットをサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0035]
 上記の態様において、前記フランジの左右両端は、対応する前記サイドフレームの後面に当接し、前記締結板は、前記サイドフレームのそれぞれとの間に前記フランジを前後から挟持するとよい。
[0036]
 この態様によれば、締結板が左右のサイドフレームの後方に配置されるため、サイドフレームがエアバッグの展開によって生じる前向きの反力を安定性良く支持することができる。
[0037]
 上記の態様において、前記ケースは、金属によって形成され、前記インフレータが結合されたリテーナ(46)を有し、前記締結板は、前記リテーナによって形成されているとよい。
[0038]
 この態様によれば、インフレータに生じる荷重が締結板を含むリテーナを介して左右のサイドフレームに確実に伝達することができる。
[0039]
 上記の態様において、前記ケースは、前記ホルダ本体を貫通して左右側方に突出する左右一対のピン(53)を有し、前記サイドフレームのそれぞれは、対応する前記ピンを受容し、前記ピンの前後方向への移動を規制する係止孔(25)を有するとよい。
[0040]
 この態様によれば、エアバッグユニットとサイドフレームとの結合箇所が増えるため、サイドフレームがエアバッグユニットを安定性良く支持することができる。
[0041]
 上記の態様において、前記係止孔のそれぞれは、左右外方に向けて深さを有し、上下に延びる縦孔部(25A)と、前記縦孔部から後方に延び、後方に開口した横孔部(25B)とを有するとよい。
[0042]
 この態様によれば、左右のピンを対応した係止孔に後方から同時に挿入することができる。これにより、エアバッグユニットの取付作業を容易にすることができる。また、ピンがホルダを貫通しているため、ピンを介してホルダをサイドフレームに支持させることができる。
[0043]
 上記の態様において、前記ケースは、金属によって形成され、前記インフレータが結合されたリテーナ(46)を有し、前記ピンのそれぞれは、前記リテーナと一体に形成されているとよい。
[0044]
 この態様によれば、インフレータに生じる荷重を、リテーナ及びピンを介して左右のサイドフレームに確実に伝達させることができる。
[0045]
 上記の態様において、前記ホルダは、前記凹部を画定する底壁(29A)、上壁(29B)、左右の側壁(29C)、及び下壁(29D)と、前記上壁と左右の前記側壁との境界のそれぞれに沿って延び、かつ前記フランジの外周縁に延び、前記エアバッグの膨張圧によって裂ける左右一対のホルダ脆弱部(35)とを有し、左右の前記ピンは、左右の前記側壁のそれぞれを貫通しているとよい。
[0046]
 この態様によれば、エアバッグの展開時においても、ピンによってホルダをサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0047]
 上記の態様において、前記リッドは、前記ケースの開口端の下縁に揺動可能に結合され、かつ前記ケースの開口端の上縁及び左右の側縁に前記エアバッグの膨張圧によって裂ける第1ケース脆弱部(57)を介して結合されているとよい。
[0048]
 この態様によれば、エアバックを上方かつ後方に向けて展開させることができる。
[0049]
 上記の態様において、前記ケースは、上部の左右両端に開口端から前方に延び、前記エアバッグの膨張圧によって裂ける左右一対の第2ケース脆弱部(58)を有するとよい。
[0050]
 この態様によれば、エアバックを一層上方に向けて展開させることができる。
[0051]
 上記の態様において、前記インフレータは、前記ケース内の下部に配置され、前記エアバッグは、前記ケース内において前記インフレータの上方に配置されているとよい。
[0052]
 この態様によれば、エアバックを上方かつ後方に向けて展開させることができる。
[0053]
 上記の態様において、前記シートバックの外面をなし、前記エアバッグユニットに対向する開孔(61)を備えた表皮材(8)を更に有し、前記表皮材の前記開孔の縁部は、前記フランジと前記リッドとの間を通過して前記凹部内に延び、前記ホルダ本体に係止されているとよい。
[0054]
 この態様によれば、表皮材の縁部がリッドに覆われたホルダの内部に延びているため、後方から見て表皮材とエアバッグユニットとの間に隙間が形成されることがない。
[0055]
 後席の乗員を保護するため、前席のシートバックの内部に、その背面から後方に向かって展開するエアバッグが設けられることがある。このような乗物用シートにおいても、縫合部を開裂させるための力布を設ける必要がある。
[0056]
 そのため、シートバックの内部に後方に展開するエアバッグを収容した乗物用シートにおいて、力布を容易にシートバックフレームに結合させることが課題となる。
[0057]
 上記課題を解決するために、シートクッション(103)、シートバック(104)及びヘッドレスト(105)を備えた乗物用シート(101)であって、前記シートバックが、シートバックフレーム(107)と、前記シートバックフレームに支持されたエアバッグモジュール(150)と、前記シートバックフレーム及び前記エアバッグモジュールを背面から覆う表皮部材(109)とを有し、前記シートバックフレームの上部には上下に延びる筒状のガイドステー(122)が結合され、前記ガイドステーには、前記ヘッドレストを支持するヘッドレストガイド(190)が嵌入され、前記表皮部材の前記エアバッグモジュールに対応する部位に、エアバッグ(151)の膨張によって開口するべき脆弱部(175)が形成され、一端において前記ガイドステー及び前記ヘッドレストガイドの少なくとも一方が挿通された貫通孔(183)を有し、他端において前記脆弱部の近傍の前記表皮部材に結合された第1力布(181)が設けられていることを特徴とする。
[0058]
 この態様によれば、第1力布にガイドステー及びヘッドレストガイドの少なくとも一方を挿通させるための貫通孔を設けることによって、第1力布を容易にシートバックフレームに結合させることができる。
[0059]
 また、上記の態様において、前記第1力布は前記ガイドステーの上側において、前記貫通孔が前記ガイドステーに整合する位置に配置され、前記ヘッドレストガイドは前記貫通孔を通過して前記ガイドステーに嵌合し、前記ヘッドレストガイドは上縁に外方に延出するフランジ部(192)を有し、前記第1力布は前記ガイドステーの上端と前記フランジ部との間に挟持されているとよい。
[0060]
 この態様によれば、ヘッドレストガイドが貫通孔に通過し、且つ、第1力布はガイドステーの上端とフランジ部との間に挟持されているため、第1力布とシートバックフレームとの結合を強固にすることができる。
[0061]
 また、上記の態様において、前記シートバックフレームは、上下に延在する左右一対のサイドフレーム(111)と、前記サイドフレームの上端を接続するアッパフレーム(112)とを含み、前記ガイドステーは前記アッパフレームに結合されて、前記アッパフレームの上方に延出し、 前記アッパフレームの上方には、前記ガイドステーを貫通させる受容孔(167)を備えたパッド部材(108)が設けられ、前記第1力布は前記パッド部材の上面において、前記ガイドステーが前記貫通孔を貫通するように配置され、前記ヘッドレストガイドが前記パッド部材及び前記第1力布の上方から前記ガイドステーに嵌入され、前記ヘッドレストガイド(190)は、前記パッド部材の表面に沿って外方に延出するフランジ部(192)を有し、前記第1力布は前記フランジ部と前記パッド部材の上面との間に挟持されているとよい。
[0062]
 この態様によれば、ガイドステーが貫通孔に通過し、且つ、第1力布はフランジ部とパッド部材との間に挟持されているため、第1力布とシートバックフレームとの結合を強固にすることができる。
[0063]
 また、上記の態様において、前記エアバッグモジュールは、前記アッパフレーム及び前記両サイドフレームに結合したブラケット(131)を介して、前記シートバックフレームに結合し、一端が前記ブラケットに掛け止めされ、他端が前記表皮部材の前記脆弱部の近傍において、前記第1力布の端部と前記脆弱部を介して対峙する位置に結合された第2力布(182)が設けられているとよい。
[0064]
 この態様によれば、第2力布が設けられているため、エアバッグの膨張圧が脆弱部に伝わり易くなる。
[0065]
 また、上記の態様において、前記シートバックフレームは、上下に1延在する左右一対の(111)と、前記サイドフレームの上端を接続するアッパフレーム(112)とを含み、前記ガイドステーは前記アッパフレームの下方に突出し、 前記第1力布は前記アッパフレームの下側において、前記ガイドステーが前記貫通孔を貫通するように配置され、前記ガイドステーの外周には、前記第1力布の下方において、支持部材(200)が結合し、前記第1力布は前記アッパフレームと前記支持部材との間に挟持されているとよい。
[0066]
 この態様によれば、ガイドステーが貫通孔に通過し、且つ、第1力布はアッパフレームと支持部材との間に挟持されているため、第1力布とシートバックフレームとの結合を強固にすることができる。
[0067]
 また、上記の態様において、前記エアバッグモジュールは前記支持部材に結合され、前記支持部材は、前記シートバックフレームに結合し、一端が前記支持部材に掛け止めされ、他端が前記表皮部材の前記脆弱部の近傍において、前記第1力布の端部と前記縫合部を介して対向する位置に結合された第2力布(182)が設けられているとよい。
[0068]
 この態様によれば、第2力布が設けられているため、エアバッグの膨張圧が脆弱部に伝わり易くなる。
[0069]
 また、上記の態様において、前記シートバックフレームは、前記両サイドフレームに掛け渡されたワイヤを含み、前記支持部材は下端において前記ワイヤに結合され、上端において前記ガイドステーの下部に結合されているとよい。
[0070]
 この態様によれば、支持部材をシートバックフレームに結合させることができる。
[0071]
 また、上記の態様において、前記第2力布と前記表皮部材との間に、パッド部材(166)が配置されているとよい。
[0072]
 この態様によれば、シートバックの背面にパッド部材が配置されるため、シートバックの背面を柔らかくすることができる。
[0073]
 また、上記の態様において、前記貫通孔の周縁部に沿って、補強部材(184)が結合されているとよい。
[0074]
 この態様によれば、第1力布が貫通孔を起点として破損することを防止することができる。
[0075]
 前突等によって後席の乗員が前方に移動すると、後席の乗員の頭部が前席の背面上端に衝突することがある。
[0076]
 そのため、エアバッグを備えた乗物用シートにおいて、エアバッグをシートバックの背面上端から展開させることが課題となる。
[0077]
 上記課題を解決するために、シートクッション(103)及びシートバック(104)を備えた乗物用シート(101)であって、前記シートバックが、シートバックフレーム(107)と、支持部材(131、200)を介して前記シートバックフレームに結合するエアバッグモジュール(150)と、前記シートバックフレーム、前記支持部材、及び前記エアバッグモジュールを上方及び後方から覆うパッド部材(108)と、前記パッド部材の表面に結合する表皮部材(109)とを有し、前記表皮部材の前記シートバックの背面上端に対応する部位にエアバッグ(151)の膨張によって開口するべき脆弱部(175)が形成され、前記パッド部材に前記エアバッグと前記脆弱部とを接続するスリット(168)が形成されていることを特徴とする。
[0078]
 この態様によれば、脆弱部がシートバックの背面上端に設けられているため、エアバッグをシートバックの背面上端から展開させることができる。また、スリット及び脆弱部がエアバッグモジュールに対して斜め後ろ上方に配置されているため、エアバッグをシートバックの背面上端から斜め後ろ上方に展開させることができる。
[0079]
 また、前記シートバックフレームが、上下に延在する左右一対のサイドフレーム(111)と、前記両サイドフレームの上端を互いに接続するアッパフレーム(112)を含み、前記支持部材は、前記両サイドフレームと、前記アッパフレームとに結合しているとよい。
[0080]
 この態様によれば、エアバッグモジュールを強固にシートバックフレームに結合させることができる。
[0081]
 また、上記の態様において、前記シートバックフレームが、上下に延在する左右一対のサイドフレーム(111)と、前記両サイドフレームの上端を互いに接続するアッパフレーム(112)と、前記両サイドフレームに掛け渡されるワイヤ(201)とを有し、前記アッパフレームには、前記アッパフレームに結合し上下に延びる筒状のガイドステー(122)が結合され、前記ガイドステーには、ヘッドレストピラー(194)を受容するヘッドレストガイド(190)が嵌入され、前記ガイドステーは前記アッパフレームの下方に突出し、前記支持部材の上縁には下方に凹む受容凹部(206)が形成され、前記支持部材は下縁において前記ワイヤに結合され、上縁において前記ガイドステーが前記受容凹部に嵌合されて、前記ガイドステーに結合しているとよい。
[0082]
 この態様によれば、受容凹部にガイドステーを嵌合させることによって、支持部材の上部を容易にシートバックに結合させることができる。
[0083]
 また、上記の態様において、前記エアバッグモジュールは前記エアバッグの下側に設けられ、前記エアバッグを展開させるインフレータ(152)を有し、前記支持部材は略後方を向くガイド面(145)を有し、前記エアバッグは前記ガイド面の後方に配置されているとよい。
[0084]
 この態様によれば、ガイド面によって、エアバッグを後方又は上方に展開するように案内することができる。
[0085]
 また、上記の態様において、前記支持部材は前記ガイド面の下方において前方に凹む凹部(141)を有し、前記インフレータは前記凹部に収容されているとよい。
[0086]
 この態様によれば、インフレータのシートバックの後方への突出量を抑えることができる。
[0087]
 また、上記の態様において、前記ブラケットは前記ブラケットの下端において前記ガイド面の後方に延出する縁壁(146)を有し、前記縁壁は前記凹部の下部を画定する下壁(144)と同じ高さに形成され、前記インフレータは前記縁壁の上面に締結されているとよい。
[0088]
 この態様によれば、インフレータの締結部分を上下に延びるように配置することができるため、シートバックの前後方向への突出量を抑えることができる。

発明の効果

[0089]
 本発明の一態様によれば、表皮材の縁部がリッドに覆われたホルダの内部に延びているため、後方から見て表皮材とエアバッグユニットとの間に隙間が形成されることを防止することができる。
[0090]
 フランジに補強部材が設けられた態様によれば、補強部材によってフランジの変形が抑制されるため、フランジ及びリッド間の広がりを抑制することができる。これにより、フランジ及びリッド間への異物の進入を抑制することができる。また、補強部材によってホルダの剛性が向上するため、ホルダを介してエアバッグユニットをサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0091]
 補強部材がフランジの内部に配置された態様によれば、補強部材をフランジに安定性良く結合することができる。
[0092]
 補強部材が波形に形成された態様によれば、補強部材の剛性を向上させることができるため、ホルダを軽量化することができる。
[0093]
 補強部材がホルダ脆弱部を避けて配置された態様によれば、エアバッグの展開を阻害しないように補強部材を配置することができる。
[0094]
 ホルダ脆弱部が複数の貫通孔及び薄肉部を有する態様によれば、ホルダ脆弱部を簡単な構成で形成することができる。
[0095]
 補強部材がボルト孔を避けて配置された態様によれば、フランジにおいてボルトによってホルダをサイドフレームに締結することができる。
[0096]
 補強部材の1つが一方のサイドフレームから他方のサイドフレームまで延びた態様によれば、補強部材によってホルダを左右のサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0097]
 フランジにおける凹部より下方に設けられた補強部材が、両端において対応するサイドフレームの後方に位置した態様によれば、エアバッグの展開によって生じる前向きの反力を、補強部材を介してサイドフレームに支持させることができる。
[0098]
 リッドが、ケースの開口端の下縁に揺動可能に結合され、かつケースの開口端の上縁及び左右の側縁にエアバッグの膨張圧によって裂けるケース脆弱部を介して結合された態様によれば、エアバックを上方かつ後方に向けて展開させることができる。
[0099]
 本発明の一態様によれば、エアバッグユニットとホルダとは、左右のサイドフレームに締結されるため、左右のサイドフレームが展開するエアバッグの反力を支持することができる。また、エアバッグユニット及びホルダは、ボルトによってサイドフレームに共締めされるため、取付作業を容易にすることができる。
[0100]
 ケースがフランジの外面に当接する締結板を有し、ケース及びホルダが締結板及びフランジにおいて締結された態様によれば、ケース及びホルダがシートバックの後方に位置する締結板及びフランジにおいて締結されるため、締結作業を容易に行なうことができる。
[0101]
 金属によって形成された締結板が樹脂によって形成されたフランジの挿通孔内を通過してサイドフレームに当接し、第1締結部材及び第2締結部材が締結板とサイドフレームとが互いに当接する部分を締結する態様によれば、エアバックユニットをサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0102]
 フランジの左右両端が対応するサイドフレームの後面に当接し、締結板がサイドフレームのそれぞれとの間にフランジを前後から挟持する態様によれば、締結板が左右のサイドフレームの後方に配置されるため、サイドフレームがエアバッグの展開によって生じる前向きの反力を安定性良く支持することができる。
[0103]
 ケースが、金属によって形成され、インフレータが結合されたリテーナを有し、締結板がリテーナによって形成されている態様によれば、インフレータに生じる荷重が締結板を含むリテーナを介して左右のサイドフレームに確実に伝達することができる。
[0104]
 ケースが左右一対のピンを有し、サイドフレームのそれぞれが対応するピンを受容する係止孔を有する態様によれば、エアバッグユニットとサイドフレームとの結合箇所が増えるため、サイドフレームがエアバッグユニットを安定性良く支持することができる。
[0105]
 係止孔のそれぞれが、左右外方に向けて深さを有し、上下に延びる縦孔部と、縦孔部から後方に延び、後方に開口した横孔部とを有する態様によれば、左右のピンを対応した係止孔に後方から同時に挿入することができる。これにより、エアバッグユニットの取付作業を容易にすることができる。また、ピンがホルダを貫通しているため、ピンを介してホルダをサイドフレームに支持させることができる。
[0106]
 ケースが、金属によって形成され、インフレータが結合されたリテーナを有し、ピンのそれぞれがリテーナと一体に形成されている態様によれば、インフレータに生じる荷重をリテーナ及びピンを介して左右のサイドフレームに確実に伝達させることができる。
[0107]
 ホルダが左右一対のホルダ脆弱部を有し、左右のピンが左右の側壁のそれぞれを貫通している態様によれば、エアバッグの展開時においても、ピンによってホルダをサイドフレームに安定性良く支持させることができる。
[0108]
 リッドが第1ケース脆弱部を介してケースに結合された態様によれば、エアバックを上方かつ後方に向けて展開させることができる。
[0109]
 ケースが左右一対の第2ケース脆弱部を有する態様によれば、エアバックを一層上方に向けて展開させることができる。
[0110]
 エアバッグがケース内においてインフレータの上方に配置された態様によれば、エアバックを上方かつ後方に向けて展開させることができる。
[0111]
 表皮材の開孔の縁部がフランジとリッドとの間を通過して凹部内に延び、ホルダ本体に係止された態様によれば、表皮材の縁部がリッドに覆われたホルダの内部に延びているため、後方から見て表皮材とエアバッグユニットとの間に隙間が形成されることがない。
[0112]
 本発明の一態様によれば、シートバックの内部に後方に展開するエアバッグを収容した乗物用シートにおいて、第1力布にガイドステー及びヘッドレストガイドの少なくとも一方を挿通させるための貫通孔が設けられているため、力布を容易にシートバックフレームに結合させることができる。
[0113]
 ヘッドレストガイドが貫通孔に通過し、且つ、第1力布はガイドステーの上端とフランジ部との間に挟持されている態様によれば、第1力布とシートバックフレームとの結合を強固にすることができる。
[0114]
 ガイドステーが貫通孔に通過し、且つ、第1力布はフランジ部とパッド部材との間に挟持されている態様によれば、第1力布とシートバックフレームとの結合を強固にすることができる。
[0115]
 第2力布が設けられている態様によれば、エアバッグの膨張圧が脆弱部に伝わり易くなる。
[0116]
 ガイドステーが貫通孔に通過し、且つ、第1力布はアッパフレームと支持部材との間に挟持されている態様によれば、第1力布とシートバックフレームとの結合を強固にすることができる。
[0117]
 シートバックフレームは、両サイドフレームに掛け渡されたワイヤを含み、支持部材は下端においてワイヤに結合され、上端においてガイドステーの下部に結合されている態様によれば、支持部材をシートバックフレームに結合させることができる。
[0118]
 シートバックの背面にパッド部材が配置されている態様によれば、シートバックの背面を柔らかくすることができる。
[0119]
 貫通孔の周縁部に沿って、補強部材が結合されている態様によれば、第1力布が貫通孔を起点として破損することを防止することができる。
[0120]
 本発明の一態様によれば、エアバッグを備えた乗物用シートにおいて、脆弱部がシートバックの背面上端に設けられているため、エアバッグをシートバックの背面上端から展開させることができる。
[0121]
 ブラケットがアッパフレーム及び両サイドフレームに結合されている態様によれば、エアバッグモジュールを強固にシートバックフレームに結合させることができる。
[0122]
 受容凹部にガイドステーを嵌合されている態様によれば、支持部材の上部を容易にシートバックに結合させることができる。
[0123]
 支持部材がエアバッグの前方において略後方を向くガイド面を有する態様によれば、ガイド面によって、エアバッグを後方又は上方に展開するように案内することができる。
[0124]
 インフレータは凹部に収容されている態様によれば、シートバックの後方への突出量を抑えることができる。
[0125]
 インフレータは縁壁に締結されている態様によれば、上下に延びるように配置することができるため、シートバックの前後方向への突出量を抑えることができる。

図面の簡単な説明

[0126]
[図1] 第1実施形態に係るシートの側面図であって、エアバッグが展開した状態を示す図
[図2] 第1実施形態に係るシートの背面図
[図3] シートバックフレーム及びエアバッグユニットの背面図(表皮材及びパッドを省略したシートの背面図)
[図4] エアバッグユニット及びホルダの分解斜視図
[図5] リテーナの斜視図
[図6] 壁部材の斜視図
[図7] サイドフレームの支持板及び係止部の斜視図
[図8] 図2のVIII-VIII断面図
[図9] 図2のIX-IX断面図
[図10] エアバッグの展開時におけるエアバッグユニット及びホルダの断面図
[図11] 第2実施形態に係る乗物用シートにおけるエアバッグの展開を示す説明図
[図12] 乗物用シートの背面図
[図13] 乗物用シートのフレームの背面図
[図14] 図13のIV―IV断面図
[図15] 乗物用シートのヘッドレストガイド部分の上面図
[図16] 第3実施形態に係る乗物用シートの断面図
[図17] 第3実施形態に係る乗物用シートのフレームの背面図
[図18] 第4実施形態に係る乗物用シートの断面図
[図19] 第5実施形態に係る乗物用シートの断面図

発明を実施するための形態

[0127]
 以下、図面を参照して、本発明に係る乗物用シートを自動車の前席に適用した実施形態について説明する。
[0128]
<<第1実施形態>>
 図1に示すように、本発明に係るシート1は、自動車の前列に設けられている。シート1は、自動車のフロアにスライドレール2を介して設けられたシートクッション3と、シートクッション3の後部に回動可能に支持されたシートバック4と、シートバック4の上部に設けられたヘッドレスト5とを有する。
[0129]
 図2及び図3に示すように、シートバック4は、シートバックフレーム6と、シートバックフレーム6に支持されたパッド部材7(図8参照)と、パッド部材7の表面に設けられ、シートバック4の外面を構成する表皮材8とを有する。
[0130]
 シートバックフレーム6は、上下に延びる左右一対のサイドフレーム11と、左右に延びて左右のサイドフレーム11の上端に結合するアッパフレーム12と、左右に延びて左右のサイドフレーム11の下部に結合するロアフレーム13と、アッパフレーム12とロアフレーム13との間を左右に延びて左右のサイドフレーム11に結合するクロスフレーム14とを有する。
[0131]
 それぞれのサイドフレーム11の上部とアッパフレーム12とは、1本のパイプ材16を屈曲させることによって形成されている。パイプ材16は、左右に延びてアッパフレーム12を構成する中間部と、下方に延びて左右のサイドフレーム11の上部を構成する左右の端部とを有する。それぞれのサイドフレーム11の下部は、板金部材17によって形成され、上端においてパイプ材16の左右の端部に溶接されている。それぞれのサイドフレーム11は、その下端においてシートクッション3の骨格をなすシートクッションフレーム(不図示)の後端に回動可能に結合されている。
[0132]
 アッパフレーム12の前面には、左右一対のピラー支持ブラケット19が結合されている。各ピラー支持ブラケット19は、筒形に形成され、上下に延びている。ピラー支持ブラケット19には、ヘッドレスト5のピラーを支持するピラー支持部材(不図示)が挿入される。
[0133]
 左右のサイドフレーム11には、エアバッグユニット21及びエアバッグユニット21を支持するためのホルダ22が結合されている。具体的には、左右のサイドフレーム11のそれぞれに設けられた支持板23及びホルダ係止部24に、エアバッグユニット21及びホルダ22が結合されている。
[0134]
 図3及び図7に示すように、左右の支持板23は、左右のサイドフレーム11の後縁に設けられ、互いに近づく方向に突出している。各支持板23は、前後を向く面を有している。支持板23は、サイドフレーム11の下部を構成する板金部材17の縁部によって構成されている。他の実施形態では、支持板23は、パイプ材16又は板金部材17に結合された、板材であってもよい。
[0135]
 左右のホルダ係止部24は、左右のサイドフレーム11の内側部における支持板23よりも上方に設けられている。各ホルダ係止部24は、板金部材17の縁部によって形成され、各サイドフレーム11から互いに近づく方向に延びた後板24Aと、各後板24Aの突出端から前方に延びた側板24Bとを有する。後板24Aは面が前後を向き、側板24Bは面が左右を向いている。
[0136]
 各ホルダ係止部24には、ピン係止孔25が形成されている。ピン係止孔25は、縦孔部25A及び横孔部25Bを有し、左右方向から見てL字形をなす。縦孔部25Aは、側板24Bを厚み方向に貫通し、上下に延びている。横孔部25Bは、側板24Bを厚み方向に貫通し、縦孔部25Aの下端から後方に延び、後板24Aを貫通して後方に開口している。後板24Aにおける横孔部25Bの開口端は、側板24B側における上下幅が側板24B側と相反する側の上下幅に対して狭く形成されている。ピン係止孔25は、左右外方に深さを有する孔である。
[0137]
 図4に示すように、ホルダ22は、後方に向けて開口した凹部28を画定するホルダ本体29を有する。ホルダ22は、略直方体の箱形に形成され、凹部28の底部(前部)を画定するホルダ底壁29A(前壁)(図8参照)と、凹部28の上部を画定するホルダ上壁29Bと、凹部28の左右の側部を画定する左右のホルダ側壁29Cと、凹部28の下部を画定するホルダ下壁29Dとを有する。ホルダ22は、左右に延びている。
[0138]
 ホルダ22は、ホルダ本体29の凹部28の開口縁に設けられたフランジ31を有する。フランジ31は、凹部28の開口縁(ホルダ本体29の後縁)に沿って延び、枠形に形成されている。フランジ31は、ホルダ上壁29Bに沿って左右に延びる上辺部31Aと、左右のホルダ側壁29Cに沿って上下に延びる左右の側辺部31Bと、ホルダ下壁29Dに沿って左右に延びる下辺部31Cとを有する。フランジ31は、板状に形成され、後方を向く面を有している。ホルダ本体29及びフランジ31は、樹脂によって一体に形成されている。
[0139]
 ホルダ22は、フランジ31に設けられた少なくとも1つの補強部材32を有する。本実施形態では、補強部材32は、金属の板状部材によって形成され、複数設けられている。各補強部材32は、フランジ31の内部に配置されている。フランジ31は、補強部材32を内部に含むようにインサート成形によって形成されているとよい。各補強部材32は、フランジ31と平行に配置され、面が前後を向いている。
[0140]
 本実施形態では、補強部材32は直線状に延びる4つの板片から形成され、上辺部31A、左右の側辺部31B、及び下辺部31Cのそれぞれに配置されている。各補強部材32は、互いに離れて配置され、フランジ31の4つの角部を避けて配置されている。すなわち、各補強部材32は、下辺部31Cの左右の両端部(下辺部31Cと左右の側辺部31Bとの接続部)及び上辺部31Aの左右の両端部(上辺部31Aと左右の側辺部31Bとの接続部)を除く部分に配置されている。
[0141]
 下辺部31Cの左右の両端部、すなわち左右の側辺部31Bとの接続部のそれぞれには、厚み方向に貫通するフランジ側挿通孔34が形成されている。
[0142]
 ホルダ22は、ホルダ上壁29Bと左右のホルダ側壁29Cとの境界のそれぞれに沿って前後に延び、かつ上辺部31Aの両端を通過してフランジ31の外周縁に延びる左右のホルダ脆弱部35を有する。各ホルダ脆弱部35は、ホルダ22の他の部分よりも引張り強度が低く形成されている。各ホルダ脆弱部35は、ホルダ22の他の部分よりも肉厚が薄い薄肉部であるとよい。また、各ホルダ脆弱部35は、溝や、断続的に列設された複数の貫通孔を有してもよい。フランジ31において、各ホルダ脆弱部35は、隣り合う補強部材32の間を通過して延びている。すなわち、各補強部材32は、各ホルダ脆弱部35を避けて配置されている。
[0143]
 図4~図6及び図8に示すように、エアバッグユニット21は、凹部28内に配置されて後方に向けて開口したケース41と、ケース41の開口端を閉じるリッド42と、ケース41内に設けられたインフレータ43及びエアバッグ44とを有する。ケース41は、金属板によって形成されたリテーナ46と、樹脂によって形成され、リテーナ46に結合された可撓性の壁部材47とを有する。
[0144]
 図5に示すように、リテーナ46は、面が前後を向くリテーナ前板46Aと、リテーナ前板46Aの下縁から後方に延び、面が上下を向くリテーナ下板46Bと、リテーナ前板46Aの左右の側縁から後方に延び、面が左右を向く左右のリテーナ側板46Cと、リテーナ下板46Bの後縁から下方に延び、面が前後を向く締結板46Dとを有する。リテーナ46は、金属板を折曲することによって形成されている。
[0145]
 図6に示すように、壁部材47は、前後に開口した四角筒形に形成され、ケース上壁47A、左右のケース側壁47B、及びケース下壁47Cを有する。左右のケース側壁47Bのそれぞれは対応する左右のリテーナ側板46Cの内側面に沿って配置され、ケース下壁47Cはリテーナ下板46Bの上面に沿って配置される。
[0146]
 図4及び図8に示すように、ケース上壁47A、左右のケース側壁47B、及びケース下壁47Cのそれぞれに形成された複数のフック49が、左右のリテーナ側板46C、リテーナ下板46B、及びリテーナ前板46Aのそれぞれに形成された複数の係止孔51に係止されることによって、リテーナ46と壁部材47とは互いに結合されている。リテーナ46と壁部材47とは、協働して後方に向けて開口した箱形状を形成する。
[0147]
 図5に示すように、左右のリテーナ側板46Cの外側面の上部のそれぞれには、リテーナ側板46Cに対して略垂直にピン53が突設されている。左右のピン53は、円柱状に形成され、互いに同軸に配置されている。各ピン53の先端には、円板状の係止片53Aが同軸に設けられている。
[0148]
 締結板46Dの左右両端には、前方に向けて膨出した膨出部55が形成されている。各膨出部55は、円筒形に形成され、その裏側(後側)は前方に凹んでいる。図9に示すように、各膨出部55の突出端は平面に形成され、各突出端には厚み方向に貫通する第1ボルト孔56が形成されている。
[0149]
 図6に示すように、リッド42は、面が前後を向く板状をなし、前面において壁部材47の後端に結合している。ケース下壁47Cの後縁とリッド42とは、互いに揺動可能に結合されている。ケース上壁47A及び左右のケース側壁47Bの後縁とリッド42とは、第1ケース脆弱部57を介して結合されている。第1ケース脆弱部57は、壁部材47及びリッド42のいずれよりも引張り強度が低く形成されている。
[0150]
 本実施形態では、壁部材47及びリッド42は、樹脂によって一体成形されている。第1ケース脆弱部57は、壁部材47及びリッド42よりも肉厚が薄い薄肉部であるとよい。また、第1ケース脆弱部57は、溝や、断続的に列設された複数の貫通孔を有してもよい。ケース下壁47Cに対するリッド42の揺動を可能にするために、ケース下壁47Cの後縁とリッド42との境界部は他の部分に対して薄く形成されていることが好ましい。
[0151]
 ケース上壁47Aの左右両端には、前後に延び、ケース上壁47Aの後縁に到達した第2ケース脆弱部58が形成されている。各第2ケース脆弱部58は、ケース上壁47Aの前縁まで延びていることが好ましい。第2ケース脆弱部58は、壁部材47及びリッド42のいずれよりも引張り強度が低く形成されている。第2ケース脆弱部58は、ケース上壁47A及び左右のケース側壁47Bよりも肉厚が薄い薄肉部であるとよい。また、第2ケース脆弱部58は、溝や、断続的に列設された複数の貫通孔を有してもよい。
[0152]
 リッド42の外周部は、壁部材47よりも外方に延出している。図8に示すように、リッド42の下縁部は、締結板46Dと対向する位置に配置されている。図6に示すように、リッド42の下縁部は、左右の膨出部55と対向する位置に切欠部59を有する。
[0153]
 図8に示すように、インフレータ43は、エアバッグ44を膨張させるためのガスを発生する装置であり、筒形の外形を有する。インフレータ43は、ケース41内の下部に左右に延びるように配置されている。インフレータ43は、ボルトによってリテーナ46のケース下壁47Cに締結されている。
[0154]
 エアバッグ44は、袋体であり、インフレータ43に接続されている。エアバッグ44は、展開時において上に凸になる円弧形状に形成され、基端においてインフレータ43に接続され、先端がインフレータ43に対して後方に位置する。初期状態においてエアバッグ44は、折り畳まれ、ケース41内においてインフレータ43の上方に配置されている。リテーナ46にインフレータ43及びエアバッグ44が配置された後に、リッド42と一体の壁部材47がリテーナ46に取り付けられることによって、インフレータ43及びエアバッグ44がケース41の内部に設けられる。
[0155]
 表皮材8は、シートバック4の背面を形成し、その背面を形成する部分にエアバッグユニット21を後方に露出させるための開孔61を有する。開孔61は、凹部28に対応して左右に長い長方形に形成されている。開孔61は、凹部28の開口端よりも小さく形成され、上縁、左右の側縁、及び下縁の各縁の境界部にスリットを有する。開孔61の上縁、左右の側縁、及び下縁には、フック62が縫着等によって結合されている。ホルダ22のホルダ上壁29B、左右のホルダ側壁29C、及びホルダ下壁29Dのそれぞれには、厚み方向に貫通する表皮掛止孔64が形成されている。開孔61の上縁、左右の側縁、及び下縁は、凹部28内に延び、フック62によって対応する表皮掛止孔64に掛け止められている。表皮材8は、フランジ側挿通孔34と対向する位置に貫通孔65を有する。
[0156]
 図4に示すように、ホルダ22の左右のホルダ側壁29Cには厚み方向に貫通するピン挿通孔66が形成されている。ケース41が凹部28に受容された状態において、左右のピン53は対応する左右のピン挿通孔66を貫通してホルダ側壁29Cの左右側方に突出している。表皮材8がピン挿通孔66と対向する位置に存在する場合、表皮材8にもピン53が通過可能な貫通孔が形成されているとよい。また、ケース上壁47Aの上面に突設された弾性爪67が、ホルダ上壁29Bの下面に形成された係止孔68に形成される。ピン53がピン挿通孔66に挿入され、弾性爪67が係止孔68に係止されることによって、エアバッグユニット21及びホルダ22が互いに仮止めされる。この状態では、リッド42の縁部及び締結板46Dは表皮材8を介してフランジ31に対向し、締結板46Dの左右の膨出部55は対応するフランジ側挿通孔34に突入している。
[0157]
 図7に示すように、左右のピン53は、対応する左右のピン係止孔25の縦孔部25Aに受容されている。これにより、左右のピン53及びエアバッグユニット21は、前後方向への移動が規制される。
[0158]
 図9に示すように、左右のピン53が対応するピン係止孔25の縦孔部25Aに受容された状態で、左右の膨出部55の突出端は、左右のサイドフレーム11の支持板23の後面に当接している。各支持板23は、対応する膨出部55の第1ボルト孔56と対向する位置に厚み方向に貫通する第2ボルト孔71を有する。各支持板23の前面には、第2ボルト孔71と対応する位置にウェルドナット72が溶接されている。
[0159]
 第1ボルト74(第1締結部材)が左側の第1ボルト孔56、左側の第2ボルト孔71を通過して左側のウェルドナット72に螺合することによって、締結板46Dの左端が左側の支持板23に締結される。第2ボルト75(第2締結部材)が右側の第1ボルト孔56、右側の第2ボルト孔71を通過して左側のウェルドナット72に螺合することによって、締結板46Dの右端が左右側の支持板23に締結される。フランジ31は、左端において締結板46Dの左端と左側の支持板23とに挟持され、右端において締結板46Dの右端と右側の支持板23とに挟持される。このようにして、ケース41及びホルダ22は、第1ボルト74によって左側のサイドフレーム11に共締めされ、第2ボルト75によって右側のサイドフレーム11に共締めされている。
[0160]
 第1ボルト74及び第2ボルト75によってエアバッグユニット21及びホルダ22が左右の支持板23に締結された状態では、左右のピン53は縦孔部25A内を上下に移動することができず、縦孔部25Aから離脱することができない。この状態で、左右のピン53は、縦孔部25Aの前後縁に当接することによって前後への移動が規制されている。また、各ピン53の先端に設けられた係止片53Aが、対応する縦孔部25Aの前後縁に左右外方から当接することによって、ピン53の左右方向への移動を規制する。このように、エアバッグユニット21及びホルダ22は、第1ボルト74及び第2ボルト75による左右の締結部と、左右の締結部の上方に配置されたピン53及びピン係止孔25による係止構造とによって、左右のサイドフレーム11に安定性良く支持されている。
[0161]
 エアバッグユニット21及びホルダ22が左右のサイドフレーム11に取り付けられた状態において、下辺部31Cに設けられた補強部材32は、左端が左側の支持板23の後方に位置し、右端が右側の支持板23の後方に位置する。すなわち、後方から見て、下辺部31Cに設けられた補強部材32は、左側の支持板23の後方から右側の支持板23の後方まで延びている。
[0162]
 ホルダ22及びエアバッグユニット21をシートバックフレーム6に取り付けるときには、最初にシートバックフレーム6に装着された表皮材8の内側にホルダ22を配置し、ホルダ22に表皮材8の開孔61の縁部を掛け止める。次に、ホルダ22の凹部28にエアバッグユニット21を挿入し、左右のピン53を対応するピン挿通孔66に挿通させると共に、弾性爪67を係止孔68に係止させる。また、膨出部55をフランジ側挿通孔34に挿入する。次に、左右のピン53を対応するピン係止孔25に挿入する。このとき、エアバッグユニット21及びホルダ22を前方に移動させることによって、左右のピン53を対応するピン係止孔25の横孔部25Bの後端から挿入し、続いてエアバッグユニット21及びホルダ22を上方に移動させることによって、各ピン53を対応する縦孔部25Aの上端に移動させる。これにより、左右の膨出部55が対応する支持板23と対向し、第1ボルト孔56及び第2ボルト孔71が互いに整合する。次に、第1ボルト74及び第2ボルト75を第1ボルト孔56及び第2ボルト孔71に挿通させ、ウェルドナット72に螺合させることによって、エアバッグユニット21及びホルダ22を左右のサイドフレーム11に締結する。これにより、ホルダ22及びエアバッグユニット21がシートバックフレーム6に取り付けられる。
[0163]
 次に、エアバッグ44の展開時の動作について説明する。車載装置によって車両の衝突が検出されると、インフレータ43に信号が入力され、インフレータ43がガスを発生する。インフレータ43が発生したガスは、エアバッグ44に供給され、エアバッグ44が膨張する。エアバッグ44が膨張すると、図10に示すように、ケース41及びリッド42に内側から膨張圧が加わり、第1ケース脆弱部57が開裂し、リッド42の上部がケース41に対して後方に移動する。このとき、第2脆弱部が開裂し、ケース上壁47Aの後部が初期位置に対して上方に移動する。同時に、ホルダ上壁29Bがケース上壁47Aを介してエアバッグ44の膨張圧を受け、左右のホルダ脆弱部35が開裂する。これにより、ホルダ上壁29Bの後部及びフランジ31の上辺部31Aが初期位置に対して上方に移動する。これらの結果、リッド42とケース上壁47Aとの間に後方かつ上方に延びる通路が形成され、エアバッグ44は後方かつ上方に向けて展開する。
[0164]
 本実施形態に係るシート1では、表皮材8の縁部がリッド42に覆われたホルダ22の内部に延びているため、後方から見て表皮材8とエアバッグユニット21との間に隙間が形成されることを防止することができる。また、補強部材32によってフランジ31の変形が抑制されるため、フランジ31及びリッド42間の広がりが抑制される。これにより、フランジ31及びリッド42間への異物の進入を抑制することができる。また、補強部材32によってホルダ22の剛性が向上するため、ホルダ22を介してエアバッグユニット21をサイドフレーム11に安定性良く支持させることができる。
[0165]
 補強部材32がホルダ脆弱部35を避けて配置されているため、補強部材32をホルダ22に設けた場合にもホルダ22を開裂させることができ、エアバッグ44の展開を促進することができる。また、補強部材32がフランジ側挿通孔34を避けて配置されているため、フランジ31を通して膨出部55、第1ボルト74、及び第2ボルト75を配置することができる。
[0166]
 後方から見て、補強部材32の1つが、左端において左側のサイドフレーム11の支持板23と重なり、右端において右側のサイドフレーム11の支持板23と重なるため、エアバッグ44の展開によって生じる前向きの反力を、補強部材32を介してサイドフレーム11が安定性良く支持することができる。
[0167]
 エアバッグユニット21及びホルダ22が、第1ボルト74及び第2ボルト75によって左右のサイドフレーム11の支持板23に共締めされるため、取付作業を容易にすることができる。
[0168]
 締結板46Dの膨出部55がフランジ側挿通孔34を通過して支持板23に当接し、膨出部55において締結板46D及び支持板23が締結されているため、サイドフレーム11がエアバッグユニット21を安定性良く支持することができる。
[0169]
 左右のピン53が左右のサイドフレーム11に設けられたピン係止孔25に係止されるため、エアバッグユニット21とサイドフレーム11との結合箇所が増え、サイドフレーム11にエアバッグユニット21を安定性良く支持させることができる。左右のピン係止孔25が横孔部25Bによって後方に開口しているため、左右のピン53を簡単な操作で左右のピン係止孔25に係止させることができる。左右のピン53は、ホルダ22の左右のホルダ側壁29Cを貫通しているため、ケース41とホルダ22とを互いに仮止めすることができる。
[0170]
<<第2実施形態>>
 図11に示されるように、本発明に係る第2実施形態の乗物用シート101は自動車の1列目の前席を構成している。図11及び図12に示されるように、乗物用シート101は、自動車のフロア102に設けられたシートクッション103と、シートクッション103の後部に支持されたシートバック104と、各シートバック104の上部に設けられたヘッドレスト105を有する。
[0171]
 図12に示されるように、シートバック104は、骨格としてのシートバックフレーム107と、シートバックフレーム107に支持されたパッド部材108と、パッド部材108の表面に設けられ、シートバック104の外面を構成する表皮部材109と、シートバック104の後部を構成するバックボード110とを有する。
[0172]
 シートバックフレーム107は、上下に延びる左右一対のサイドフレーム111と、左右に延びて左右のサイドフレーム111のそれぞれの上端に結合するアッパフレーム112と、左右に延びて左右のサイドフレーム111のそれぞれの下部に結合するロアフレーム113とを有する。左右の各サイドフレーム111の上部を構成する各サイドフレーム上部114とアッパフレーム112とは、1本の円形のパイプ材を逆U字状の門型に屈曲させることによって形成されている。また、各サイドフレーム111の下部を構成する各サイドフレーム下部115はそれぞれ、パイプ材の両端に溶接された板金部材によって形成されている。左右のサイドフレーム111には受圧ワイヤ116が上下に対をなして掛け渡されている。受圧ワイヤ116はそれぞれ金属の棒状部材によって形成されている。受圧ワイヤ116の前側には、乗員の背中を後退可能に支持する板状の受圧部材117が結合されている。
[0173]
 シートバックフレーム107の上部は、アッパフレーム112、及び左右のサイドフレーム上部114によって形成され、背面視で略台形状をなしている。
[0174]
 アッパフレーム112は、その左右における中間部の前側に平面状の前側面121を有する。前側面121は、円形のパイプ材を、断面が半円形となるように圧縮変形させることによって形成されている。前側面121には、左右一対のガイドステー122が溶接されている。各ガイドステー122は、両端が開口した四角筒形に形成されている。ガイドステー122は、それぞれの軸線が略上下に延び、互いに左右に間隔をおいて配置されている。
[0175]
 両サイドフレーム111及びアッパフレーム112には、ブラケット131が結合されている。ブラケット131は、シートバックフレーム107の上半部に位置している。ブラケット131は概ね前後方向に向く板状をなしている。ブラケット131は一つの板金から絞り加工された単一の板部材からなり、背面視で上方に向かって左右方向の幅が狭くなる略台形状をなしている。ブラケット131は上縁の左右に離れた2箇所においてアッパフレーム112に溶接されている。ブラケット131は左右縁のそれぞれにおいて、それぞれ両サイドフレーム111に溶接されている。
[0176]
 ブラケット131には前方に凹む凹部141が形成されている。凹部141はブラケット131の下縁に沿って、左右に延在するように形成されている。凹部141は後方を向く底壁142、下方を向く上壁143、上方を向く下壁144、及び左右側壁によって画定され、背面視で左右に延びる略直方体状をなしている。ブラケット131には凹部の上側に、略後方を向くガイド面145が形成されている。ガイド面145は凹部141の開口縁から上方に延び、ブラケット131の上縁に達している。
[0177]
 ブラケット131には、下縁に沿って後方に延出し、左右に延在する縁壁146が設けられている。縁壁146はガイド面145の後方、より詳細には、ガイド面145を上下左右に外挿した仮想面の後方に位置している。本実施形態では、縁壁146と下壁144とは同じ高さに形成され、連続して1つの壁を形成している。
[0178]
 ブラケット131には、エアバッグモジュール150が結合されている。エアバッグモジュール150は、エアバッグ151と、エアバッグ151の内部にガスを放出し、エアバッグ151を膨張させるインフレータ152とを含む。
[0179]
 インフレータ152は略円筒状をなし、径外方向に突出する雄ねじ部153を備えている。縁壁146には貫通孔が形成され、雄ねじ部153を縁壁146の貫通孔に通して、ナット155を結合させることによって、インフレータ152は縁壁146に締結されている。このとき、インフレータ152の一部は凹部141の内部に収容されている。雄ねじ部153はサイドフレーム111に沿って略上下方向に延びるように配置されているため、乗員側に突出しない。更に、雄ねじ部153にナット155を結合させ易い。
[0180]
 インフレータ152の上側には、エアバッグ151が折り畳まれた状態で配置されている。エアバッグ151はガイド面145の後方に位置している。
[0181]
 パッド部材108は、ポリウレタンフォーム等の可撓性を有するクッション材から形成されている。パッド部材108は、乗員の背中に対向する背もたれ面160を構成する前面部と、前面部の上縁から後方に延びる上面部162と、前面部の左右側縁から後方に延びる側面部と、上面部162の後端から下方に延びる後面部164とを備える。前面部、上面部162、及び側面部とは一体の第1パッド部材165によって形成され、後面部は第1パッド部材とは別体の第2パッド部材166によって形成されている。
[0182]
 前面部は上下に延び、前後に所定の厚みを有する略長方形状の板状をなしている。前面部はその後面において両サイドフレーム111、アッパフレーム112及び受圧部材117の前面に当接している。
[0183]
 上面部162は、側面視で、前面部の上縁から、アッパフレーム112の後縁まで後方に延びている。上面部162には、左右のガイドステー122の上端に対応する部分に上下に貫通するパッド貫通孔167が形成されている。各パッド貫通孔167には、対応するガイドステー122が挿入されている。
[0184]
 側面部はそれぞれ、前面部の左右側縁からサイドフレーム111の左右外面に沿ってサイドフレーム111の後方に延びている。
[0185]
 後面部164は上面部162の後端からブラケット131の下端よりも下方に延びている。上面部162は第1パッド部材165に形成され、後面部164は第1パッド部材165とは独立した第2パッド部材166に形成されているため、上面部162の後端と後面部164との上端とは分離されている。上面部162と後面部164との間には間隙168(以下では、スリットと記載する)が形成されている。スリット168はシートバック104の背面上端に位置している。
[0186]
 図13及び図14に示されるように、表皮部材109は、布や皮等の複数のシート材を縫合することによって形成されている。表皮部材109は、前面部の表面を覆う前部シート材と、左右の側面部の左右側面を覆う側部シート材172と、上面部162を覆う上部シート材173と、側面部の後面及び後面部164の後面を覆う後部シート材174とを有している。前部シート材の上縁及び上部シート材173の前縁と、前部シート材の左右側縁及び側部シート材172の前縁と、側部シート材172の上縁及び上部シート材173の左右側縁とは互いに縫合されている。
[0187]
 後部シート材174の上端と上部シート材173の後端とは互いに縫合されて、縫合部175を形成している。縫合部175は、表皮部材109において、他の縫合部分に比べて小さい荷重で破断する脆弱部として機能する。縫合部175はシートバック104の背面上端、より詳細にはスリット168の後端に位置している。縫合部175とエアバッグモジュール150とは、スリット168によって接続されている。後部シート材174の左右両端は側部シート材172の後縁にスライドファスナ等を用いて着脱可能に結合されているとよい。
[0188]
 バックボード110は樹脂製の板状部材であり、上下に延びる略長方形状をなしている。バックボード110の前面には、フック(図示せず)が設けられている。左右のサイドフレーム上部114には掛止ワイヤ(図示せず)が掛け渡されている。掛止ワイヤは所定の形状に屈曲した金属製の棒状部材によって形成されている。バックボード110は、フックが掛止ワイヤに掛け止めされることで、シートバックフレーム107に結合している。バックボード110は上部において後部シート材174の下縁に、左右側部において側部シート材172の後縁にそれぞれ当接し、シートバックフレーム107を後方から覆うように配置されている。
[0189]
 表皮部材109には、第1力布181及び第2力布182が設けられている。第1力布181及び第2力布182はそれぞれ、表皮部材109よりも伸縮性の小さいシート状部材によって形成されている。
[0190]
 第1力布181の一端側は、上部シート材173の後縁に縫合されている。第1力布181は他端側に、貫通孔183を備えている。
[0191]
 図14及び図15に示されるように、第1力布181の下側には、板状の補強部材184が配置されている。補強部材184は貫通孔185を有し、環状をなしている。補強部材184は樹脂によって形成されているとよい。第1力布181の貫通孔183と補強部材184の貫通孔185とが整合するように、補強部材184は第1力布181の下側に配置されて、第1力布181に縫合されている。補強部材184は第1力布181の上側に配置されてもよい。
[0192]
 第1力布181は第1パッド部材165の上面、より詳細には上面部162の上面に載置されている。ガイドステー122は、第1力布181の貫通孔183、及び補強部材184の貫通孔185を通過している。第1力布181の上面には、上部シート材173が載置されている。上部シート材173にはガイドステー122に対応する位置に貫通孔187が形成され、ガイドステー122は上部シート材173の貫通孔187を通過している。
[0193]
 ガイドステー122には、ヘッドレストガイド190が挿入されている。ヘッドレストガイド190は、ガイドステー122に嵌合する筒部191と、筒部191の上端から側方に張り出したフランジ部192とを有する。上部シート材173、第1力布181、及び補強部材184は、フランジ部192と第1パッド部材165との間に挟持されている。
[0194]
 ヘッドレスト105は、ヘッドレスト本体193と、ヘッドレスト本体193から突出する左右一対のヘッドレストピラー194とを備えている。ヘッドレストピラー194は筒部191に嵌め込まれている。ヘッドレスト105は筒部191によって、筒部191の軸線方向に沿って変位するように案内される。フランジ部192には、筒部191に対するヘッドレストピラー194の挿入位置を固定するための係止手段(図示せず)が設けられている。ヘッドレスト105は係止手段によって、所定の位置に固定されている。
[0195]
 第2力布182は一端側には、J字状の掛止部材であるフック195が複数結合されている。縁壁146には左右に延在する上下に貫通する貫通孔(図示せず)が形成され、その貫通孔に各フック195は掛け止めされている。第2力布182は後面部164の後縁に沿って、上方に延びて縫合部175の下側近傍に達している。第2力布182の他端側は、後部シート材174の上縁に縫合されている。
[0196]
 次に、乗物用シート101の動作について説明する。前突等によって、後席の乗員には前方に向く加速度や荷重が加わる。このような後席の乗員に加わる荷重を検出するため、例えば、後席の乗員が装着したシートベルト196に加わる荷重を検出するセンサ197が設けられていてもよい。
[0197]
 後席の乗員の加速度やシートベルト196に加わる荷重が所定値以上となると、インフレータ152からガスが放出される。インフレータ152から放出されるガスによってエアバッグ151はガイド面145に沿って斜め後ろ上方に膨張する。膨張したエアバッグ151は、スリット168の間を通過して、縫合部175に達する。このとき、エアバッグ151の膨張によって、第1力布181及び第2力布182に荷重が加わる。第1力布181及び第2力布182に加わった荷重は縫合部175に伝達され、縫合部175が破断し、シートバック104の背面上端に開口が形成される。エアバッグ151は開口を通ってシートバック104の背面上端から突出し、後方且つ斜め上方に膨張した後、下後方へ延びるように展開する。エアバッグ151は展開時には上に凸なアーチ状をなしている(図11の破線)。そのため、乗物用シート101と後席との距離によらず、乗員の上半身の前側にエアバッグ151を展開することができる。後席が乗物用シート101に近い場合には、エアバッグ151が折り曲げられるため、エアバッグ151の展開によって乗員に加わる後方への荷重を低減することができる。
[0198]
 次に、乗物用シート101の効果について説明する。シートバック104の背面上端に縫合部175が設けられているため、エアバッグ151がシートバック104の背面上端から展開する。そのため、後席の乗員の頸部や頭部のシートバック104の背面上端への衝突が防止されている。また、スリット168及び縫合部175がエアバッグモジュール150に対して斜め後ろ上方に配置されているため、エアバッグ151をシートバック104の背面上端から斜め後ろ上方に展開させることができる。展開後のエアバッグ151は、後席の乗員の頸部や頭部の前方に位置するため、乗員の頸部や頭部を保護することができる。
[0199]
 第1力布181の貫通孔183にはガイドステー122が通されている。そのため、第1力布181はガイドステー122の延在方向に垂直な方向の移動が規制されている。第1力布181はフランジ部192と第1パッド部材165との間に挟持されている。そのため、第1力布181のガイドステー122の延在方向に沿う移動が規制されている。よって、第1力布181の貫通孔183の側の端部はガイドステー122に結合している。また、第1力布181には係止部材等を結合させる必要がなく、貫通孔183を設けることによってガイドステー122に結合させることができるため、第1力布181をシートバックフレーム107に結合させるために要する構造が簡素であり、第1力布181のガイドステー122への組み付けが容易である。
[0200]
 第1力布181の貫通孔183には、周縁部に沿って、樹脂製の補強部材184が結合されている。補強部材184が結合されることによって、貫通孔183の周縁部が補強されているため、貫通孔183を起点とする第1力布181の破断が防止されている。
[0201]
 エアバッグ151の膨張によって、第2力布182にエアバッグ151から荷重が加わる。第2力布182に加えられた荷重は縫合部175に伝わる。そのため、第1力布181のみが設けられた場合に比べて、第1力布181及び第2力布182が設けられた場合には、エアバッグ151からの荷重がより縫合部175に伝わり易く、エアバッグ151の膨張によって縫合部175が開口し易くなる。また、第2力布182はフック195を介してブラケット131に掛け止めされているため、第2力布182を容易にブラケット131に結合させることができる。また、本実施形態では第2力布182はブラケット131に掛け止めされていたが、第2力布182にクリップを設け、ブラケット131に設けられた貫通孔に嵌合させることによって、第2力布182をブラケット131に結合させてもよい。
[0202]
 ブラケット131は上端の少なくとも2箇所においてアッパフレーム112に溶接されて、ブラケット131の上部の略上下方向を軸線とする回転が規制されている。ブラケット131は左右両端においてサイドフレーム上部114に溶接されて、ブラケット131の下部の略上下方向を軸線とする回転が規制されている。ブラケット131が左右及び上下に離れた4箇所において溶接されているため、ブラケット131がシートバックフレーム107から外れ難い。そのため、エアバッグモジュール150を強固にシートバックフレーム107に結合させることができる。また、左右のサイドフレーム111がブラケット131によって接続されることによって、サイドフレームが補強され、シートバックフレーム107が変形し難くなる。
[0203]
 エアバッグ151の後方には略後方を向くガイド面145が形成され、エアバッグ151の下側にインフレータ152が配置されている。エアバッグ151はインフレータ152から供給されるガスによって、ガイド面145に沿って、斜め後ろ上方に膨張する。エアバッグ151は、ガイド面145によって、エアバッグ151を後方又は上方に展開するように案内することができる。
[0204]
 インフレータ152の一部が凹部141に収容されているため、シートバック104の後方への突出量を抑えることができる。
[0205]
 インフレータ152がガイド面145の後方に位置する縁壁146に締結されているため、エアバッグ151が膨張時にブラケット131における板材の屈曲部分(例えば、上壁143の後縁部分)に当接し難くなり、膨張時のエアバッグ151の破損を防止することができる。
[0206]
 シートバック104の背面には第2パッド部材166が設けられているため、シートバック104の背面が柔らかくなり、シートバック104の触り心地が向上する。また、第2パッド部材166は第1パッド部材165と別体で形成されている。第2パッド部材166は、第2力布182と後部シート材174との間に挿入することによって、容易に組み付けることができる。
[0207]
<<第3実施形態>>
 本発明に係る第3実施形態は、第2実施形態に比べて、第1力布181、補強部材184、及び上部シート材173がガイドステー122の上方に配置されている点が異なる。ヘッドレストガイド190は、第1力布181、補強部材184、及び上部シート材173の貫通孔を通過して、ガイドステー122に結合している。第1力布181、補強部材184、及び上部シート材173は、ヘッドレストガイド190とガイドステー122に挟持されている。
[0208]
 ヘッドレストガイド190が第1力布181の貫通孔183を通過しているため、水平方向、より詳しくは、ヘッドレストガイド190のガイドステー122への嵌入方向に垂直な方向の第1力布181の移動が規制されている。第1力布181はヘッドレストガイド190とガイドステー122との間に挟持されているため、上下方向の移動が規制されている。よって、第1力布181の貫通孔183の側の端部はシートバックフレーム107に結合されている。また、ヘッドレストガイド190を第1力布181の貫通孔183に通して、ガイドステー122に結合させることによって、第1力布181をシートバックフレーム107に結合させることができるため、組み付けるための構造が簡素であり、第1力布181の組み付けが容易である。
[0209]
<<第4実施形態>>
 本発明に係る第4実施形態は、第2実施形態に比べて、ブラケット131の代わりに、支持部材200が設けられている点が異なる。図17及び図18に示されるように、ガイドステー122はそれぞれアッパフレーム112の下方に突出している。左右のサイドフレーム111の上部には、支持ワイヤ201が左右に掛け渡されている。支持ワイヤ201は屈曲した金属製の棒状部材によって形成され、両端においてそれぞれサイドフレーム111に溶接されている。支持ワイヤ201には、前後に屈曲し、上面視でコノ字状をなす支持部202が左右に離れて2つ設けられている。支持部202の上側には金属製の板部材203が設けられ、板部材203は支持部202において支持ワイヤ201に溶接されている。
[0210]
 支持部材200は樹脂製の部材であり、基部204と、基部204の前面上縁に沿って、基部204の左右に離れて設けられた2つの受容部205とを備える。基部204は背面視で略台形の板状をなしている。受容部205は上面視で後方に向けて開口するコノ字状をなし、側面視で楔状をなしている。受容部205の後縁は基部204の前面上縁に結合している。基部204と受容部205とによって、支持部材200には下方に凹む受容凹部206が形成されている。
[0211]
 ガイドステー122はそれぞれアッパフレーム112の下方に突出している。ガイドステー122の下方には支持部材200が配置されている。各ガイドステー122の下部は、受容凹部206の内部に延び、受容凹部206に嵌合されている。これによって、支持部材200の上部はガイドステー122に結合し、支持部材200の上部の前後左右の移動が規制されている。
[0212]
 基部204の後面下部には、前方に凹む凹部141が形成されている。凹部141は基部204の下縁に沿って、左右に延在するように形成されている。凹部141は後方を向く底壁142、下方を向く上壁143、上方を向く下壁144、及び左右側壁によって画定され、背面視で左右に延びる略直方体状をなしている。基部204には凹部141の上側に、略後方を向くガイド面145が形成されている。ガイド面145は凹部141の開口縁から上方に延び、基部204の上縁に達している。
[0213]
 基部204の下縁には、後方に延出し、左右に延在する縁壁146が設けられている。縁壁146はガイド面145、より詳細には、ガイド面145を上下左右に外挿した仮想面よりも後方に位置している。本実施形態では、縁壁146と下壁144とは同じ高さに形成され、連続して1つの壁を形成している。
[0214]
 板部材203及び縁壁146には貫通孔が形成されている。インフレータ152の雄ねじ部153は、それらの貫通孔に上方から挿入され、雄ねじ部153に結合されたナット155によって、インフレータ152及び支持部材200は板部材203に共締めされている。
[0215]
 第4実施形態においては、第2力布182には第2実施形態と同様にフック195が設けられ、フック195は支持部材200の縁壁146に設けられた貫通孔に掛け止めされている。
[0216]
 受容凹部206にガイドステー122を嵌合させることによって、支持部材200の上部は前後左右への移動が規制されている。支持部材200は縁壁146において板部材203に締結されることによって、支持部材200の上部の上下の移動が規制されている。したがって、支持部材200の上部をシートバックフレーム107に締結する必要がなく、支持部材200の上部を容易にシートバック104に結合させることができる。
[0217]
 第2実施形態と同様に、第2力布182が設けられているため、エアバッグ151の膨張圧が縫合部175に伝わり易くなる。また、第2力布182は支持部材200に掛け止めされることによってシートバック104に結合されているため、第2力布182の組み付けが容易である。
[0218]
 支持部材200は樹脂製であるため、乗物用シート101を軽量化することができる。また、支持部材200が軽量であるため、組み付けし易くなる。
[0219]
<<第5実施形態>>
 本発明に係る第5実施形態は、第4実施形態に比べて、第1力布181及び補強部材184の配置が異なる。図19に示されるように、第1力布181の貫通孔183の側の端部は、アッパフレーム112の下側に位置している。ガイドステー122の下部は、第1力布181の貫通孔183及び補強部材184の貫通孔185を上方から通過している。ガイドステー122には、第4実施形態と同様に、第1力布181及び補強部材184の下側から支持部材200が嵌合され、第1力布181と補強部材184はアッパフレーム112と支持部材200との間に挟持されている。
[0220]
 ガイドステー122の下部が第1力布181の貫通孔183を通過しているため、第1力布181の水平方向の移動が規制されている。第1力布181がアッパフレーム112と支持部材200との間に挟持されているため、上下方向の移動が規制されている。よって、第1力布181はシートバックフレーム107に結合されている。また、ガイドステー122の下部を第1力布181の貫通孔183に通し、ガイドステー122に支持部材200を嵌めこむことによって、第1力布181はガイドステー122に結合するため、結合させるための構造が簡素であり、第1力布181の組み付けが容易である。
[0221]
 以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、第1実施形態において、補強部材32は、フランジ31の表面に沿って配置されてもよい。この場合、補強部材32をフランジ31に容易に配置することができる。また、補強部材32は、金属板を波形に形成したものであってもよい。この場合、補強部材32の剛性を向上させることができ、軽量化が可能になる。
[0222]
 第1実施形態において、第1ボルト74及び第2ボルト75、ウェルドナット72に代えて、リベット等の他の締結部材によってケース41及びホルダ22をサイドフレーム11に共締めしてもよい。
[0223]
 上記第5実施形態では、支持部材200はガイドステー122及びワイヤを介してシートバック104に結合されていたが、各ガイドステー122の下部に支持部材を接着等で結合させてもよい。
[0224]
 上記第2~第5実施形態では、上部シート材173の後縁及び後部シート材174の上縁との縫合部分が他の縫合部分に比べて小さい荷重で破断するように設定されていたが、更に上部シート材173の左右縁と側部シート材172の上縁との縫合部分も、他の縫合部分に比べて小さい荷重で破断するように設定されていてもよい。

符号の説明

[0225]
1    :第1実施形態に係るシート
4    :シートバック
6    :シートバックフレーム
8    :表皮材
11   :サイドフレーム
14   :クロスフレーム
21   :エアバッグユニット
22   :ホルダ
23   :支持板
25   :ピン係止孔
25A  :縦孔部
25B  :横孔部
28   :凹部
29   :ホルダ本体
31   :フランジ
32   :補強部材
34   :フランジ側挿通孔
35   :ホルダ脆弱部
41   :ケース
42   :リッド
43   :インフレータ
44   :エアバッグ
46   :リテーナ
46D  :締結板
53   :ピン
56   :第1ボルト孔
57   :第1ケース脆弱部
58   :第2ケース脆弱部
59   :切欠部
61   :開孔
67   :弾性爪
68   :係止孔
71   :第2ボルト孔
74   :第1ボルト(第1締結部材)
75   :第2ボルト(第2締結部材)
101  :第2~第5実施形態に係る乗物用シート
102  :フロア
103  :シートクッション
104  :シートバック
105  :ヘッドレスト
107  :シートバックフレーム
108  :パッド部材
109  :表皮部材
111  :サイドフレーム
112  :アッパフレーム
122  :ガイドステー
131  :ブラケット(支持部材)
141  :凹部
144  :下壁
145  :ガイド面
146  :縁壁
150  :エアバッグモジュール
151  :エアバッグ
152  :インフレータ
167  :パッド貫通孔(受容孔)
168  :スリット
175  :縫合部
181  :第1力布
182  :第2力布
183  :貫通孔
190  :ヘッドレストガイド
192  :フランジ部
194  :ヘッドレストピラー
200  :支持部材
201  :支持ワイヤ(ワイヤ)
206  :受容凹部

請求の範囲

[請求項1]
 シートクッション及びシートバックを有する乗物用シートであって、
 上下に延びる左右一対のサイドフレームを含むシートバックフレームと、
 左右に延び、左右両端において対応する前記サイドフレームに結合されたホルダと、
 前記ホルダに受容され、後方に向けて展開するエアバッグユニットと、
 前記シートバックの外面をなし、前記エアバッグユニットを後方に露出させる開孔を備えた表皮材とを有し、
 前記ホルダは、後方に向けて開口した凹部を画定するホルダ本体と、前記ホルダ本体における前記凹部の縁に設けられたフランジとを有し、
 前記エアバッグユニットは、前記凹部内に配置されて後方に向けて開口したケースと、前記ケースの開口端を閉じると共に、縁部において前記フランジに対向したリッドと、前記ケース内に設けられたインフレータ及びエアバッグとを有し、
 前記表皮材の前記開孔の縁部は、前記フランジと前記リッドとの間を通過して前記凹部内に延び、前記ホルダ本体に係止されていることを特徴とする乗物用シート。
[請求項2]
 前記ホルダは、前記フランジに設けられた少なくとも1つの補強部材を有し
 前記ホルダ本体及び前記フランジは樹脂によって形成され、前記補強部材は金属によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
[請求項3]
 前記補強部材は、板状部材であり、前記フランジの内部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
[請求項4]
 前記補強部材は、波形に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
[請求項5]
 前記ホルダは、前記凹部を画定する底壁、上壁、左右の側壁、及び下壁と、前記上壁と左右の前記側壁との境界のそれぞれに沿って延び、かつ前記フランジの外周縁に延び、前記エアバッグの膨張圧によって裂ける左右一対のホルダ脆弱部とを有し、
 前記補強部材は、前記ホルダ脆弱部を避けて配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の乗物用シート。
[請求項6]
 前記ホルダ脆弱部は、複数の貫通孔と、前記側壁に対して薄い複数の薄肉部との少なくとも一方を有することを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
[請求項7]
 前記フランジは、前記ホルダを前記サイドフレームに締結するためのボルトが通過する挿通孔を有し、
 前記補強部材は、前記挿通孔を避けて配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の乗物用シート。
[請求項8]
 前記補強部材の1つは、前記フランジにおける前記凹部より下方に設けられ、一方の前記サイドフレームから他方の前記サイドフレームまで延びていることを特徴とする請求項2~請求項7のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
[請求項9]
 前記フランジにおける前記凹部より下方に設けられた前記補強部材は、両端において対応する前記サイドフレームの後方に位置することを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
[請求項10]
 前記リッドは、前記ケースの開口端の下縁に揺動可能に結合され、かつ前記ケースの開口端の上縁及び左右の側縁に前記エアバッグの膨張圧によって裂けるケース脆弱部を介して結合されていることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]