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1. (WO2019065331) DISHWASHER
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明 細 書

発明の名称 食器洗い機

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021  

先行技術文献

特許文献

0022  

発明の概要

0023   0024  

図面の簡単な説明

0025  

発明を実施するための形態

0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111  

産業上の利用可能性

0112  

符号の説明

0113  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : 食器洗い機

技術分野

[0001]
 本発明は、食器洗い機に関する。特に、被洗浄物および洗浄槽の内面に除菌作用を及ぼすデバイスを備える食器洗い機に関する。

背景技術

[0002]
 従来、被洗浄物および洗浄槽内面の除菌や脱臭を行うイオン発生部を備え、乾燥機能を有する食器洗い機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
[0003]
 特許文献1に記載の従来の食器洗い機の構成および動作について、図5を用いて説明する。図5は、従来のイオン発生部を備えた食器洗い機の側面断面図である。
[0004]
 図5に示すように、食器洗い機は、本体101の内部に、洗浄槽102を備える。食器などの被洗浄物108は、洗浄槽102の内部に収納され、洗浄ノズル107から噴射される洗浄水によって洗浄される。このとき、洗浄水として、水または湯が、洗浄槽102内へ給水弁(図示せず)を介して供給される。洗浄槽102は、底部に排水孔104を備える。洗浄ポンプ105は、排水孔104と連通するように、取り付けられる。洗浄ポンプ105は、洗浄水を洗浄槽102の内部で循環させるように構成される。排水孔104には、洗浄水に含まれる残さいを捕集する、残さいフィルタ106が設けられる。
[0005]
 上記構成において、洗浄槽102に供給される洗浄水は、以下の経路で循環する。まず、洗浄ポンプ105が駆動されると、洗浄槽102内に供給された洗浄水は、残さいフィルタ106を通過して、洗浄ポンプ105に吸い込まれる。吸い込まれた洗浄水は、洗浄ポンプ105により洗浄槽102の内底部に設けられた洗浄ノズル107に供給される。供給された洗浄水は、洗浄ノズル107から噴射され、被洗浄物108を洗浄する。洗浄後、洗浄水は、再び、排水孔104に戻る。以上の経路で、洗浄水は循環する。このとき、被洗浄物108から脱落した残さいなどは、洗浄水とともに、残さいフィルタ106に流入する。そして、残さいフィルタ106を通過できない大きさの残さいが、残さいフィルタ106で捕集される。
[0006]
 洗浄水加熱用のヒータ109は、洗浄ノズル107と洗浄槽102の底部との間に設けられる。洗浄ノズル107の上方には、被洗浄物108を整然と配置できるように構成された食器かご110が配設される。
[0007]
 また、本体101は、内部に、排水ホース112を介して排水孔104と連通する排水ポンプ111を備える。排水ポンプ11は、洗浄槽102内の洗浄水を、排水ホース112を通して吸引し、機外に排出する。
[0008]
 さらに、食器洗い機は、本体101の内部に、乾燥部を備える。乾燥部は、洗浄槽102に温風を送り込み、被洗浄物108を乾燥させる。乾燥部は、送風ファン113とヒータ116とにより構成され、風路115内に設けられる。そして、送風ファン113が駆動されると、洗浄槽102内の空気が乾燥用のヒータ116によって加熱される。加熱された空気は、再び、洗浄槽102内に送り込まれ、循環する。これにより、被洗浄物108の乾燥を速めている。
[0009]
 制御部117は、本体101の内部に配設される。制御部117は、給水弁、洗浄ポンプ105、排水ポンプ111、ヒータ109、送風ファン113、ヒータ116などの電装部品を制御する。これにより、制御部117は、洗いステップ、すすぎステップ、乾燥ステップなどの一連の動作を制御して、実行する。
[0010]
 また、本体101は、前面に操作部(図示せず)を備える。操作部は、使用者による運転コースなどの選択時において、操作される。
[0011]
 さらに、食器洗い機は、イオン発生部118を、洗浄槽102の内部天面に備える。イオン発生部118は、イオン粒子を発生させて、被洗浄物108および洗浄槽102の内面の除菌や脱臭を行う。
[0012]
 つまり、特許文献1に記載の食器洗い機は、イオン発生部118として、静電霧化装置を備える。食器洗い機は、洗浄ステップの前に、静電霧化装置の運転を開始し、帯電微粒子水を生成する。そして、静電霧化装置で生成した帯電微粒子水が、洗浄槽102に放出される。放出された帯電微粒子水は、洗浄前の被洗浄物108に付着する。これにより、被洗浄物108を予備的に洗浄して、洗浄性能を向上させている。
[0013]
 以上のように、特許文献1の食器洗い機は、構成され、動作する。
[0014]
 つぎに、特許文献1に記載の静電霧化装置(イオン発生部118)の構成と動作について、図6を用いて説明する。図6は、静電霧化装置(イオン発生部)の詳細図である。なお、図6に示す静電霧化装置は、以下の実施の形態において、構成要素の符号を変えて、流用して説明される。
[0015]
 図6に示すように、静電霧化装置(イオン発生部118)は、まず、ペルチェユニットなどで構成される冷却部118aにより、空気中の水分を冷却して結露水を生成する。生成された結露水は、放電電極118bに供給される。そして、放電電極118bに結露水が供給された状態で、放電電極118bと対向電極118cとの間に高電圧を印加する。このとき、放電電極118bの先端部分の結露水は、大きなエネルギー(高密度となった電荷の反発力)を受ける。これにより、マイナスに帯電したナノメータサイズの帯電微粒子水が大量に生成される。生成された帯電微粒子水は、静電霧化装置(イオン発生部118)の外部、すなわち洗浄槽102の内部に放出される。
[0016]
 以上のように、特許文献1の静電霧化装置は、構成され、動作する。
[0017]
 また、イオン発生部118として、イオン発生器を備える食器洗い乾燥機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。イオン発生器は、イオンを発生させる。そして、発生させたイオンを洗浄槽102に供給する。これにより、被洗浄物108および洗浄槽102の内面の除菌や脱臭を行う。
[0018]
 なお、食器洗い機は、使用方法として、使用者が、複数回の食事で使用した食器(被洗浄物)を、まとめて洗浄する場合が、一般的である。つまり、朝食時は簡単な食事で済まされるため、使用される食器点数が少ない。また、昼食時は食事する人数が少ないため、使用される食器点数が少ない。そのため、朝食時、昼食時などは、家族そろって食事する夕食時に比較して、それぞれの食事で使用される食器点数が少ない。そこで、朝食時および昼食時に使用した食器を、昼食後に、まとめて洗浄するという運転方法(以降、「まとめ洗い」と表現する)が、一般的に行われる。
[0019]
 このとき、朝食時に使用された食器は、通常、簡単に洗われてから洗浄槽内にセットされる。しかし、食器の表面には、食品カスなどの残さいが残っている。そのため、まとめ洗いする場合、朝食時に使用された食器は、食品カスが残った状態で、昼食が終わった後に開始する食器洗い機の洗浄運転まで放置される。これにより、長時間放置された食器の残さいなどからの臭いの発生や、残さいに付着した雑菌が繁殖する可能性がある。
[0020]
 そこで、上記従来の食器洗い機は、帯電微粒子水やイオンにより、臭いの緩和、雑菌の増殖抑制、除菌などを行うように構成されている。
[0021]
 しかしながら、いずれの構成も、まとめ洗いをする場合、最終的に洗浄が行われる前までにセットされた食器に対する、臭いや雑菌の抑制には、対応できていない。

先行技術文献

特許文献

[0022]
特許文献1 : 特開2008-237439号公報
特許文献2 : 特開2004-351012号公報

発明の概要

[0023]
 本発明の食器洗い機は、被洗浄物を収納する洗浄槽と、被洗浄物を洗浄する洗浄部と、帯電微粒子水または/およびイオンを発生させるイオン発生部を備える。さらに、食器洗い機は、イオン発生部によって発生する帯電微粒子水または/およびイオンを送風により洗浄槽内に供給するイオン導入装置と、予備洗いステップ、本洗いステップ、すすぎステップ、乾燥ステップを実行する制御部を備える。制御部は、被洗浄物が洗浄槽内に収納された後、本洗いステップを行う前に、予備洗いステップを行うように構成される。そして、予備洗いステップは、洗浄部から噴射される洗浄水による予備洗い動作と、イオン発生部を動作させ帯電微粒子水または/およびイオンを洗浄槽内に供給するイオン導入動作とを含む。
[0024]
 この構成によれば、まとめ洗いを行う場合、本洗いステップを行う前までにセットされた食器などの被洗浄物に対して、予め帯電微粒子水やイオンを付着させることができる。これにより、臭いの緩和、雑菌の繁殖の抑制および除菌が可能となる。

図面の簡単な説明

[0025]
[図1] 図1は、本発明の実施の形態における食器洗い機の側面断面図である。
[図2] 図2は、同食器洗い機の導入風路の要部断面図である。
[図3] 図3は、同食器洗い機のまとめ洗いコース運転時のシーケンスを示す図である。
[図4] 図4は、同食器洗い機のイオン導入動作の運転を示すタイミングチャートである。
[図5] 図5は、従来のイオン発生部を備えた食器洗い機の側面断面図である。
[図6] 図6は、静電霧化装置(イオン発生部)の詳細図である。

発明を実施するための形態

[0026]
 以下、本発明に係る食器洗い機の実施の形態の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
[0027]
 (実施の形態)
 以下、本発明の実施の形態の食器洗い機について、図1を参照しながら説明する。
[0028]
 図1は、本発明の実施の形態における食器洗い機の側面断面図である。
[0029]
 図1に示すように、本実施の形態の食器洗い機は、本体1と、本体1の内部に洗浄槽2などを備える。食器などの被洗浄物8は、洗浄槽2の内部に収納され、洗浄部である洗浄ノズル7から噴射される洗浄水によって洗浄される。このとき、洗浄水として、水または湯が、給水部3を介して、洗浄槽2内に供給される。洗浄槽2は、底部に、排水孔4を備える。洗浄ポンプ5は、排水孔4と連通するように取り付けられる。洗浄ポンプ5は、洗浄水を洗浄槽2の内部で循環させるように構成される。排水孔4には、洗浄水に含まれる残さいを捕集する、残さいフィルタ6が設けられる。
[0030]
 上記構成において、洗浄槽2に供給される洗浄水は、以下の経路で循環する。まず、洗浄ポンプ5が駆動されると、洗浄槽2内に供給された洗浄水は、残さいフィルタ6を通過して洗浄ポンプ5に吸い込まれる。吸い込まれた洗浄水は、洗浄ポンプ5により洗浄槽2の内底部に設けられた洗浄ノズル7に供給される。供給された洗浄水は、洗浄ノズル7から噴射され、被洗浄物8を洗浄する。洗浄後、洗浄水は、再び、排水孔4に戻る。以上の経路で、洗浄水は循環する。このとき、被洗浄物8から脱落した残さいなどは、洗浄水とともに、残さいフィルタ6に流入する。そして、残さいフィルタ6を通過できない大きさの残さいが、残さいフィルタ6で捕集される。
[0031]
 洗浄水加熱用の洗浄水ヒータ9は、洗浄ノズル7と洗浄槽2の底部との間に設けられる。洗浄ノズル7の上方には、被洗浄物8を整然と配置できるように構成された食器かご10が配設される。
[0032]
 また、本体1は、内部に、排水ホース12を介して排水孔4と連通する排水ポンプ11を備える。排水ポンプ11は、洗浄槽2内の洗浄水を、排水ホース12を通じて、機外に排出する。
[0033]
 さらに、食器洗い機は、本体1の内部に、乾燥部21を備える。乾燥部21は、洗浄槽2内に温風を送り込み、被洗浄物8を乾燥させる。乾燥部21は、送風装置である送風ファン13と、空気を加熱するヒータ16とにより構成され、風路20内に設けられる。風路20の一端20aaは洗浄槽2に連通し、風路20の他端20abは外気吸込口14を構成し、本体1の外部に連通される。フィルタ15は、外気吸込口14に配設される。フィルタ15は、吸い込まれる外気に含まれる塵埃などを捕集する、これにより、清浄な空気が、外気吸込口14から風路20内に取り込まれる。
[0034]
 具体的には、送風ファン13が駆動されると、フィルタ15によって塵埃などが除去された空気が、外気吸込口14から風路20内に取り込まれる。つまり、風路20は、外気などを導入する、導入風路を構成する。風路20に取り込まれた空気は、ヒータ16によって加熱される。その後、加熱された空気は、洗浄槽2内に送り込まれ、被洗浄物8および洗浄槽2の乾燥に供される。これにより、洗浄槽2内の水分を含んだ空気が、排気口(図示せず)から排出される。なお、乾燥部は、除湿部を備え、乾燥用の空気が洗浄槽2と除湿部との間を循環するように構成してもよい。
[0035]
 本体1は、内部に、さらに制御部17を備える。制御部17は、給水部3、洗浄ポンプ5、排水ポンプ11、洗浄水ヒータ9、送風ファン13、ヒータ16などの電装部品を制御する。これにより、制御部17は、予備洗いステップ、本洗いステップ、すすぎステップ、乾燥ステップなどの一連の動作を制御して、洗浄動作などを実行する。
[0036]
 また、本体1は、前面に、操作部(図示せず)を備える。操作部は、使用者が運転コースなどの設定を行う際に操作される。
[0037]
 さらに、本実施の形態の食器洗い機は、イオン発生部として機能する、静電霧化装置18を、風路20(導入風路)内に備える。静電霧化装置18は、マイナスに帯電したナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する。生成された帯電微粒子水は、送風装置である送風ファン13によって、風路20を通じて洗浄槽2内に送り込まれる空気と、混合される。空気と混合された帯電微粒子水は、洗浄槽2内に供給され、被洗浄物8および洗浄槽2の内面の除菌や脱臭などを行う。なお、本実施の形態において、静電霧化装置18(イオン発生部)と、乾燥部21との兼用の送風ファン13、および風路20を含んで、イオン導入装置が構成される。この構成により、乾燥用の送風ファン13を兼用して、帯電微粒子水または/およびイオンが洗浄槽2内に供給される。そのため、帯電微粒子水または/およびイオンなどをイオン発生部から洗浄槽2までに供給する、専用の送風装置や風路が不要となる。これにより、安価な食器洗い機を提供できる。
[0038]
 なお、イオン導入装置および乾燥部21において、送風装置を兼用せず、個別の送風装置および風路で構成してもよい。この構成により、制御部17は、それぞれの送風装置を、個別に、より精度よく制御できる。
[0039]
 また、静電霧化装置18は、送風ファン13より下流側の風路20内に配設される。ヒータ16は、静電霧化装置18より下流側の風路20内に配設される。フィルタ15は、外気吸込口14に配設される。
[0040]
 なお、フィルタ15は、静電霧化装置18より上流側の風路20内であれば、任意の位置に配設すればよい。また、風量を検知する送風検知部23を、風路20内で、ヒータ16の下流側に配設してもよい。送風検知部23は、直接、風量を検知する風量計に限られない。送風検知部23は、例えば風速を検知して風量を推定する構成としてもよい。さらに、送風検知部23は、例えばヒータ16の下流側で温度を検知し、ヒータ16の発熱に対する冷却の割合から風量を推定する構成としてもよい。
[0041]
 以上のように、本実施の形態の食器洗い機は構成される。
[0042]
 つぎに、本実施の形態の食器洗い機の風路20の構成および動作について、図2を参照しながら、詳しく説明する。図2は、同食器洗い機の導入風路(風路20)の要部断面図である。
[0043]
 図2に示すように、導入風路を構成する風路20は、メイン風路20aと、サブ風路20bとで構成される。サブ風路20bは、メイン風路20aから分岐部20dで分岐し、再度、合流部20cで合流するように、メイン風路20aの一部に並列に設けられる。そして、静電霧化装置18は、サブ風路20bに配置される。これにより、送風ファン13によって風路20に取り込まれる空気の一部が、分岐部20dを介して、メイン風路20aからサブ風路20bに分岐して流入する。そして、流入した空気は、サブ風路20b内に配置される静電霧化装置18を通過する。その後、通過した空気は、再び、合流部20cを介して、メイン風路20aに合流するように構成される。
[0044]
 このとき、サブ風路20bの断面積(流れる空気の方向と、直交する方向の断面積)は、メイン風路20aの断面積に対して、所定の割合で、小さくなるように形成される。具体的には、サブ風路20bの入口と出口は、例えばメイン風路の3~10%程度の断面積で形成される。これにより、サブ風路20b内を通過する風の量が、少なくなる。さらに、静電霧化装置18を通過する風の流速が、メイン風路20a内を通過する風の流速よりも、小さく(遅く)なる。
[0045]
 さらに、サブ風路20bからメイン風路20aへ戻る合流部20cには、メイン風路20aの内周壁から内側に突出するように壁面22が配設される。壁面22は、上流側から下流側に向かって、合流部20cのメイン風路20aの内壁面から内側に傾倒して形成される。つまり、合流部20cの送風ファン13側は、壁面22により覆われる。一方、合流部20cの洗浄槽2側は、傾斜して配置される壁面22により開放される。つまり、メイン風路20aは、形成された壁面22の部分で局部的に狭くなる(断面積が小さくなる)ように構成される。
[0046]
 また、本実施の形態の静電霧化装置18は、背景技術で記載した静電霧化装置(イオン発生部118)と同様に構成される。
[0047]
 そこで、本実施の形態の静電霧化装置18について、要素符号以外は、図6を援用して、説明する。
[0048]
 図6に示すように、静電霧化装置18(イオン発生部)は、まず、ペルチェユニットなどで構成される冷却部18aにより、空気中の水分を冷却して結露水を生成する。生成された結露水は、放電電極18bに供給される。この場合、放電電極18bを直接冷却し、放電電極18bに直接、空気中の水分を結露させる構成としてもよい。
[0049]
 そして、放電電極18bに結露水が供給された状態で、放電電極18bと対向電極18cとの間に高電圧を印加する。このとき、放電電極18bの先端部分の結露水は、大きなエネルギー(高密度となった電荷の反発力)を受ける。これにより、マイナスに帯電したナノメータサイズの帯電微粒子水が生成されて、放出される。放出された帯電微粒子水は、サブ風路20bからメイン風路20aの合流部20cを通じて、洗浄槽2の内部に導入される。
[0050]
 以上のように、食器洗い機の静電霧化装置18は構成される。
[0051]
 つぎに、本実施の形態の食器洗い機において、静電霧化装置18で発生させた帯電微粒子水を用いて被洗浄物を洗浄する場合の動作および作用について、説明する。
[0052]
 まず、送風ファン13が動作されると、外部からの空気(外気)が外気吸込口14から本体1内に取り込まれる。このとき、取り込まれた外気は、フィルタ15を通過して塵埃などが除去される。その後、外気は、導入風路である風路20を通過して、洗浄槽2に導入される。この構成により、静電霧化装置18の放電電極18bおよび対向電極18cなどへの塵埃の付着が防止される。これにより、静電霧化装置18は、帯電微粒子水または/およびイオンを安定して、効率よく発生させることができる。
[0053]
 このとき、上述したように、メイン風路20aから分岐されたサブ風路20bの断面積は、メイン風路20aの断面積よりも小さくなるように形成される。そのため、メイン風路20aを流れる風の量に対して、サブ風路20bを流れる風の量は、少なくなる。また、サブ風路20bを流れる風の流速は、メイン風路20aを流れる風の流速よりも小さく(遅く)なる。これにより、サブ風路20bを流れる、量が少なく、流速の遅い風が、サブ風路20bに配置される静電霧化装置18を通過する。
[0054]
 上記構成により、静電霧化装置18を通過する空気の流速が、小さく(遅く)なる。これにより、静電霧化装置18の動作時において、流速による風の影響が大幅に抑制される。そのため、ペルチェユニットなどの冷却部18aで、適切な量の結露水を、生成することができる。また、メイン風路20aとサブ風路20bの2つの風路に分岐し、2つの風路の断面積の比率を変更することにより、静電霧化装置18内を通過する風の速度を、任意に調節できる。これにより、結露水を、安定した量で生成できる。そのため、放電電極18bへ、安定した量の結露水を供給できる。その結果、安定した量の帯電微粒子水または/およびイオンを、静電霧化装置18で発生できる。
[0055]
 なお、食器洗い機は、洗浄槽2内にセットされた全ての被洗浄物8および洗浄槽2の内面全体に、帯電微粒子水または/およびイオンを確実に付着させることが好ましい。そこで、本実施の形態では、上記風路の分岐構成により、静電霧化装置18を通過する風の量や流速による影響を抑制し、所定量の帯電微粒子水または/およびイオンを発生させる。これにより、洗浄槽2内の、臭いの緩和、雑菌の繁殖抑制や除菌などを、より確実に行うことができる。
[0056]
 以上のように、静電霧化装置18で生成した帯電微粒子水を用いて、被洗浄物を洗浄することができる。
[0057]
 つぎに、本実施の形態の食器洗い機における被洗浄物8の乾燥ステップおよびイオン導入動作について、説明する。なお、以下の説明では、被洗浄物8を「食器」と称して説明する。
[0058]
 ここで、食器の乾燥には、食器を乾かすために必要な熱量と、食器の表面を流れる風による効率的な水分の蒸発と、が必要である。つまり、食器の乾燥時には、比較的大きな風量が必要となる。
[0059]
 一方、イオン導入動作は、本洗いステップの前、または乾燥ステップの後に、帯電微粒子水または/およびイオンを洗浄槽2に供給して、脱臭および除菌のための動作である。そのため、乾燥ステップ時ほどの、大きな風量は、不要である。
[0060]
 つまり、イオン導入動作に必要な比較的遅い風速を実現するためには、各ステップにおいて、洗浄槽2に投入する全体の風量を落とす必要がある。しかし、風量の抑制は、食器の乾燥にとって有益ではない。これを避けるため、静電霧化装置18に専用のファンを設ける構成が考えられる。しかしながら、送風ファン13とは別に、静電霧化装置18に専用のファンを設けると、洗浄槽2の内部の容積が小さくなる。さらに、制御部17の制御動作が複雑になる。つまり、上記構成は、食器洗い機が高価になるなど、有効な対策ではない。
[0061]
 そのため、制御部17は、イオン導入動作および乾燥ステップにおいて、空気を異なる風量で洗浄槽2に供給することが好ましい。そこで、本実施の形態の食器洗い機は、それぞれの動作において、空気を適切な風量で供給するように、風量を変化させて制御する。つまり、制御部17は、イオン導入動作において、静電霧化装置18における帯電微粒子水の生成に適した、空気の風量に制御する。一方、制御部17は、乾燥ステップにおいて、効率的に、食器の乾燥性能を発揮するように、空気の風量を制御する。これにより、イオン導入動作においては、安定した状態で帯電微粒子水または/およびイオンを生成できる。その結果、帯電微粒子水または/およびイオンを、洗浄槽内の全ての位置へ供給して、臭いの緩和および除菌などを、より確実に行うことができる。また、乾燥ステップにおいては、空気の風量を多く、あるいは流速を速くすることにより、食器を、短時間で、効率よく乾燥させることができる。
[0062]
 上述したように、本実施の形態の食器洗い機は、図2に示すように、導入風路である風路20において、サブ風路20bが、メイン風路20aから分岐され、メイン風路20aと並列に設けられる。サブ風路20bには、静電霧化装置18が配置される。そして、制御部17は、静電霧化装置18によるイオン導入動作に適した、空気の風量となるように送風ファン13の、例えば回転数などを制御する。この構成により、所定の風量の空気が、メイン風路20aから分岐するサブ風路20b内の静電霧化装置18を通過する。そして、静電霧化装置18で生成された帯電微粒子水を含む空気が、合流部20cでメイン風路20aを流れる空気と合流する。これにより、帯電微粒子水は、メイン風路20aを流れる流速の速い空気の流れに乗って、洗浄槽2内に供給される。つまり、サブ風路20b内の静電霧化装置18で、充分な量の帯電微粒子水を、安定して生成できる。そして、送風ファン13により、生成した帯電微粒子水を、洗浄槽2内に、効率よく供給できる。
[0063]
 また、サブ風路20bからメイン風路20aへ戻る合流部20cは、下流側に向かって傾倒する壁面22が配設される。壁面22は、合流部20cである送風ファン13側を閉じ、洗浄槽2側に向いて開放するように設けられる。これにより、メイン風路20aは、断面積が、合流部20c近傍において、局部的に狭くなるように構成される。このとき、壁面22から洗浄槽2側の下流側のメイン風路20aに圧力損失(圧損)を生じる場合がある。この場合でも、メイン風路20a内で、流量が多く、流速の速い空気の流れにより、いわゆるベンチュリ効果が発生する。そのため、ベンチュリ効果により、サブ風路20bの空気は、合流部20cからメイン風路20a内に吸引される。これにより、サブ風路20bの空気の静電霧化装置18の方向(下流側から上流側)への逆流を防止できる。その結果、静電霧化装置18で生成した帯電微粒子水を、安定した量で、洗浄槽2内へ供給できる。
[0064]
 なお、本実施の形態では、静電霧化装置18によるイオン導入動作において、乾燥用のヒータ16を動作しないように制御する。ヒータ16は、サブ風路20bからメイン風路20aへ戻る合流部20cより下流側のメイン風路20a内で、静電霧化装置18より下流側に配設されている。そのため、ヒータ16を動作させると、合流部20cを介して、サブ風路20b内の空気が、強制的に吸引される。つまり、送風ファン13の駆動によって発生する押し込む力、すなわち「正圧」により吸引される。そこで、イオン導入動作において、制御部17は、ヒータ16が動作しないように制御する。これにより、静電霧化装置18によって発生される帯電微粒子水の状態(量など)を、安定に保つことができる。
[0065]
 また、本実施の形態では、静電霧化装置18の下流側に、風量を検知するための送風検知部23が配設される。制御部17は、送風検知部23の検知結果により、風路20を通過する、空気の風量を測定する。そして、制御部17は、特に、イオン導入動作において、サブ風路20b内の風量が所定の風量となるように、送風ファン13を制御する。また、制御部17は、イオン導入動作において、所定のイオン濃度となるように、静電霧化装置18の動作を制御する。これにより、洗浄槽2内へ供給する帯電微粒子水の濃度が適正に制御され、効果的に、臭いの緩和および除菌などを行うことができる。
[0066]
 なお、具体的な帯電微粒子水のイオン濃度の調整方法としては、例えば送風ファン13の風量に対して、静電霧化装置18で発生させるイオンの量を変化させることにより、調整してもよい。
[0067]
 また、イオン導入動作時の風量の制御としては、制御部17が、例えば乾燥ステップ時の風量から、イオン導入動作時の風量を推定して、送風ファン13を制御し、風量を調整する方法でもよい。つまり、送風検知部23は、乾燥ステップ時に通電するヒータ16の冷却状態を利用して、風量を測定する方法である。具体的には、乾燥ステップにおいて、ヒータ16の使用時に、ヒータ16を通過する空気の温度上昇を測定する。このとき、ヒータ16の投入熱量に対して空気の温度上昇が小さい場合、風量が多いために冷却効果が高いと考えられる。逆に、空気の温度上昇が大きい場合、風量が少ないために冷却効果が低いと考えられる。つまり、ヒータ16の投入熱量と風量との上記関係に基づいて、乾燥ステップにおける風量を推定することができる。
[0068]
 さらに、制御部17は、送風ファン13の回転数の検知により、回転数と風量の特性から、風量を推定できる。つまり、制御部17は、回転数と風量の特性を利用して、イオン導入動作時に適した風量になるように、送風ファン13を制御する。例えば、外気吸込口14に設けたフィルタ15が目詰まりすると、送風ファン13により吸引される外気の風量が減少する。そこで、制御部17は、乾燥ステップのたびに、風量を測定する。これにより、制御部17は、フィルタ15の目詰まりなどによる風量の変化まで、容易に把握できる。このとき、フィルタ15の目詰まりの状態は、突然に大きく変化することはない。そこで、イオン導入動作において、制御部17は、乾燥ステップ時における風量の状態を利用して送風ファン13を制御する。これにより、イオン導入動作において、制御部17は、的確な風量で、空気を送風できる。
[0069]
 以上のように、被洗浄物8の乾燥ステップおよびイオン導入動作が実行される。
[0070]
 つぎに、本実施の形態の食器洗い機のコース運転時における静電霧化装置18の動作および作用について、図3を用いて説明する。
[0071]
 図3は、同実施の形態の食器洗い機のまとめ洗いコース運転時のシーケンスを示す図である。
[0072]
 図3に示すように、まず、使用者は、食器などの被洗浄物8を食器かご10にセットし、洗浄槽2の内部に食器かご10を収納する(ステップS1)。このとき、以下の状態の場合、使用者は、操作部を操作して、まとめ洗いコースを選択する(ステップS2)。具体的には、ステップS1で、一旦、被洗浄物8をセットした後、被洗浄物8をさらに追加し、追加セット後にまとめ洗いをする場合である。または、都合により、本洗いを先送りする場合などである。
[0073]
 つぎに、制御部17は、まとめ洗いコースが選択されると、セットされた被洗浄物8に対して、予備洗いステップを実行する。予備洗いステップは、予備洗い動作(ステップS3)と、イオン導入動作である帯電微粒子水導入動作(ステップS4)が含まれる。予備洗い動作は、洗浄ノズル7から噴射される洗浄水による被洗浄物8の洗浄動作である。帯電微粒子水導入動作は、静電霧化装置18を動作させ、帯電微粒子水を洗浄槽2内に供給する動作である。
[0074]
 具体的には、制御部17は、まず、予備洗い動作を、所定時間、行なう(ステップS3)。
[0075]
 つぎに、制御部17は、帯電微粒子水導入動作を行う(ステップS4)。具体的には、制御部17は、静電霧化装置18および送風ファン13を動作させる。静電霧化装置18は、帯電微粒子水を発生させる。発生した帯電微粒子水は、送風ファン13により洗浄槽2内に供給される。これにより、洗浄槽2内に収納された被洗浄物8に付着した食品カスに起因する臭いの発生や、雑菌の増殖を抑えることができる。
[0076]
 このとき、静電霧化装置18を、連続的あるいは間欠的に動作させることにより、帯電微粒子水が、洗浄槽2内へ供給される。なお、帯電微粒子水の供給の時間は、特に限定されない。例えば、所定時間だけ、帯電微粒子水の供給を実行してもよい。また、次の本洗いステップが開始されるまで、帯電微粒子水の供給を連続的に実行してもよい。ここで、イオン発生部である静電霧化装置18の連続的あるいは間欠的な動作については、イオン発生部の動作における性能の維持と寿命とのバランスを計って設定すればよい。これにより、性能を維持しながら、長寿命に、イオン発生部を動作させることができる。
[0077]
 つぎに、まとめ洗いコースの場合、被洗浄物8を、食器かご10に追加でセットするか否かを判断する(ステップS5)。このとき、被洗浄物8を追加セットする場合(ステップS5のYes)、使用者は、本洗いステップが開始されるまでに、被洗浄物8を食器かご10に追加でセットし、洗浄槽2の内部に収納する。この場合、制御部17は、洗浄槽2内に被洗浄物8が収納され、セットが完了したことを検知する都度、改めて、ステップS3からステップS4の予備洗いステップを実行する。つまり、本洗いステップの前に、被洗浄物8が、複数回、洗浄槽2内にセットされる。そこで、被洗浄物8がセットされる都度、予備洗いステップとして、予備洗い動作およびイオン導入動作である帯電微粒子水導入動作を実行する。これにより、被洗浄物8が新たにセットされる都度、被洗浄物8および洗浄槽2の内面の除菌および脱臭を行うことができる。その結果、予備洗いステップの後に実行される本洗いステップを、高い洗浄効果で、効率的に行うことができる。
[0078]
 一方、最終の被洗浄物8のセットの完了や、セット後に本洗いステップを実施できるタイミングになると(ステップS5のNo)、使用者は、操作部を介して、セット完了操作を行う(ステップS6)。この操作は、次ステップへの移行指示となる。
[0079]
 これにより、制御部17は、本洗いステップ、すすぎステップおよび乾燥ステップを実行する(ステップS7)。
[0080]
 そして、上記まとめ洗いコースの全てのステップが完了すると、制御部17は、食器洗い機の被洗浄物8の洗浄運転を終了する。
[0081]
 このとき、ステップS7において、乾燥ステップを終了しても、被洗浄物8が洗浄槽2から取り出されるまでの間、所定時間ごとに、短時間のイオン導入動作を繰り返して、実行してもよい(ステップS8)。これにより、帯電微粒子水または/およびイオンが洗浄槽2内に、適宜、供給される。その結果、洗浄槽2内の、臭いの緩和および除菌などの動作が、継続して、維持される。つまり、ステップS8は、必要に応じて実施すればよく、必ずしも実行する必要はない。
[0082]
 以上のように、本実施の形態の食器洗い機は、まとめ洗いコースの洗浄運転を実行する。
[0083]
 ここで、静電霧化装置18の動作について、図4を用いて、説明する。
[0084]
 図4は、本実施の形態の食器洗い機のイオン導入動作において、静電霧化装置18および送風ファン13の運転を示すタイミングチャートである。静電霧化装置18の構成は、要素符号以外は、従来と同様の構成であるため、図6を援用して、説明する。
[0085]
 図4に示すように、制御部17は、静電霧化装置18の運転開始より時間T(例えば、3分程度)だけ遅れて、送風ファン13の運転を開始する。このとき、静電霧化装置18は、ペルチェユニットなどからなる冷却部18aにより、周囲の空気を冷却して、結露水を生成する。なお、本実施の形態の静電霧化装置18は、例えば冷却部18aにより放電電極18bを冷却するように構成される。これにより、放電電極18bに、結露水が、直接、生成され、供給される、このとき、制御部17は、上述したように、静電霧化装置18の初期状態において、送風ファン13を動作しないように制御する。これにより、放電電極18bの結露状態を、より安定させ、効率的に結露水を生成できる。
[0086]
 上記制御により、冷却部18aは、放電電極18bを急速に冷却して、結露水の生成を速めることができる。つまり、冷却部18aは、放電電極18b近傍に存在する同じ空気を含めて連続的に冷却する。そのため、冷却部18aは、送風ファン13の動作により、次々と新しい空気に入れ替わる空気を含めて冷却する場合よりも、効率的に、放電電極18b近傍を冷却できる。そして、一旦、放電電極18bが冷却され、結露水が生成され始めると、連続的かつ安定的に結露水が生成される。この段階になると、結露水は、放電電極18bに十分に供給される。これにより、放電による帯電微粒子水の発生が始まる。つまり、図4に示す、例えば時間T後のタイミングで、連続的に結露水が生成され、帯電微粒子水が発生するようになる。
[0087]
 そこで、制御部17は、上記タイミングで、送風ファン13の運転を開始し、帯電微粒子水を洗浄槽2内に供給する。これにより、時間Tまでの間、静電霧化装置18は、冷却部18aを急速に冷却して結露水の生成を速めることができる。その結果、短時間で、帯電微粒子水を発生させることができる。
[0088]
 なお、静電霧化装置18の運転が開始され、送風ファン13の運転が開始されるまでの時間Tの長さは、特に限定されない。例えば、静電霧化装置18が停止してから次の運転開始までの時間が短い場合、結露状態が維持され、直ちに帯電微粒子水を安定して発生させることが可能な場合もある。この場合、静電霧化装置18の動作停止の時間の間隔により、適切な時間Tを決定し、設定してもよい。
[0089]
 また、冷却される空気の湿度によって、結露水が発生する時間が異なる。この場合、例えば静電霧化装置18の放電電極18bの近傍に湿度検知部などを設けて結露水の発生状況を検知し、時間Tを決定し、設定してもよい。
[0090]
 以上、本実施の形態における食器洗い機の洗浄運転について、まとめ洗いコースを例に、説明したが、これに限られない。例えば、すすぎステップの後や、乾燥ステップ、または、洗浄運転の終了後において、イオン導入動作を行ってもよい。そのため、上記の説明は、上記各ステップにおいて、イオン導入動作を実行する静電霧化装置18を動作させる場合においても、有効である。
[0091]
 以上のように、本実施の形態の食器洗い機は、帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置18を備え、制御部17は、被洗浄物8が洗浄槽2内に収納された後、本洗いステップを行う前に、予備洗いステップを行うように構成される。予備洗いステップは、洗浄ノズル7から噴射される洗浄水による予備洗い動作と、静電霧化装置18を動作させ帯電微粒子水を送風により洗浄槽2内に供給するイオン導入動作とを含む。この構成によれば、まとめ洗いを行う場合、本洗いステップを行う前までにセットされた被洗浄物8に対して、予め帯電微粒子水を付着させる。これにより、臭いの緩和、雑菌の繁殖の抑制および除菌が可能となる。
[0092]
 また、制御部17は、本洗いステップまでに、洗浄槽2内に被洗浄物8が収納されるたびに、予備洗いステップの実行が可能に構成される。この構成によれば、例えば本洗いステップの前に、予備洗いステップが実行される、まとめ洗いコースの場合、本洗いステップの前に、複数回、被洗浄物8が洗浄槽2内にセットされる都度、予備洗い動作および帯電微粒子水を供給するイオン導入動作を実行する。これにより、新たに被洗浄物8がセットされる都度、被洗浄物8および洗浄槽2の内面の除菌および脱臭が実行される。そのため、予備洗いステップの後に実行される本洗いステップを効率的に実行できるとともに、洗浄効果を高めることができる。
[0093]
 また、予備洗いステップは、予備洗い動作の後に、帯電微粒子水を供給するイオン導入動作を行う。通常、帯電微粒子水は微細なため、厚みを持った食品カスなどの残さいに対しては、中まで帯電微粒子水を浸透させることが難しい。そこで、まず、予備洗いステップにより、帯電微粒子水などのイオンが供給される前に、被洗浄物8に付着した汚れの量を減らす。その後、イオン導入動作を行う。これにより、帯電微粒子水を残さいの中に、より効率的に浸透させて、除菌効果および脱臭効果を高めることができる。
[0094]
 また、予備洗いステップの実施の有無は、選択可能に構成される。この構成によれば、以下の場合、使用者により、予備洗いステップを実行しないように、選択できる。例えば、被洗浄物8の汚れが非常に少ないと判断した場合である。また、汚れている被洗浄物8を、予め簡単に洗った状態で洗浄槽2内にセットした場合などである。これにより、食器洗い機で使用される水の量を低減できる。一方、被洗浄物8の汚れが多い場合、本洗いステップの前に、予備洗いステップを実行するように設定される。つまり、予備洗いステップにより、被洗浄物8に付着した汚れの量を減らすことができる。さらに、帯電微粒子水により、被洗浄物8および洗浄槽2の内面の除菌および脱臭を行うことができる。
[0095]
 また、イオン発生部である静電霧化装置18は冷却部18aを備える。制御部17は、静電霧化装置18を動作させた後、所定の時間Tが経過してから静電霧化装置18を動作させる。この構成によれば、静電霧化装置18は、冷却部18aを急速に冷却して、結露水の生成を速めることができる。これにより、短時間で、帯電微粒子水を発生させることができる。
[0096]
 また、帯電微粒子水を供給するイオン導入動作において、静電霧化装置18を連続的あるいは間欠的に動作させる。この構成によれば、静電霧化装置18の動作における性能の維持と寿命とのバランスを取ることができる。これにより、静電霧化装置18を、性能を維持しながら、長寿命に動作させることができる。
[0097]
 また、イオン導入装置は、乾燥ステップを行う乾燥部に含まれる送風ファン13を兼用するように構成される。そして、制御部17は、イオン導入動作と乾燥ステップとにおいて、異なる風量となるように、送風ファン13の風量を制御する。この構成によれば、イオン導入動作において、乾燥用の送風ファン13を兼用して利用し、帯電微粒子水または/およびイオンを洗浄槽2内に供給する。これにより、静電霧化装置18から洗浄槽2までに、専用の送風ファン13や風路20を設ける必要がない。その結果、安価な食器洗い機を提供できる。さらに、イオン導入動作および乾燥ステップを、それぞれで異なる適切な風量で、実行する。これにより、イオン導入動作においては、少ない風量で、帯電微粒子水または/およびイオンを安定した状態で発生させ、洗浄槽2内の全ての位置へ確実に供給する。その結果、臭いの緩和および雑菌の増殖などを、効果的に抑制できる。一方、乾燥ステップにおいては、風量を増加させて、洗浄槽2内に供給する。これにより、短時間で被洗浄物8を乾燥することができる。
[0098]
 また、静電霧化装置18は、送風ファン13の風量を検知する送風検知部23を備える。制御部17は、送風検知部23の検知結果により、少なくとも送風ファン13および静電霧化装置18のいずれか一方を制御する。この構成によれば、制御部17は、洗浄槽2内へ供給する帯電微粒子水の濃度を、適正に制御できる。その結果、臭いの緩和および雑菌の増殖などを、効果的に抑制できる。
[0099]
 さらに、洗浄槽2から空気が流出する導出風路(図示せず)、および、洗浄槽2に空気が流入する導入風路(図示せず)を設ける。導出風路と導入風路とが連結されて、風路20とは独立した循環風路(図示せず)が形成される。そして、静電霧化装置18などのイオン発生部および送風ファン13などのイオン導入装置を、循環風路に設けてもよい。この構成によれば、洗浄槽2内に供給された帯電微粒子水または/およびイオンが循環し、外部に放出されない。そのため、洗浄槽2内へ、より多くの帯電微粒子水または/およびイオンを供給できる。
[0100]
 なお、上記実施の形態では、まとめ洗いコースにおいて、静電霧化装置18が、標準として自動的に動作する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、自動的で動作する構成を、オプション機能として設定してもよい。つまり、使用者の判断によって、必要に応じて、静電霧化装置18を自動的に動作させる構成としてもよい。
[0101]
 また、本実施の形態では、イオン発生部として、静電霧化装置18を例に説明したが、これに限られない。例えば、イオンを発生させることによって被洗浄物および洗浄槽の内面の除菌や脱臭を行うイオン発生器でもよい。この場合でも、静電霧化装置18と、同様の効果を得ることができる。
[0102]
 また、本実施の形態では、静電霧化装置18から帯電微粒子水または/およびイオンが発生する構成を例に説明したが、これに限られない。静電霧化装置18からは、少量のオゾンも発生する。そのため、静電霧化装置18から、例えば帯電微粒子水または/およびイオンまたは/およびオゾンを発生する構成としてもよい。これにより、臭いの緩和、雑菌の繁殖の抑制および除菌の効果を、さらに促進できる。
[0103]
 以上で説明したように、本発明の食器洗い機は、被洗浄物を収納する洗浄槽と、被洗浄物を洗浄する洗浄部と、帯電微粒子水または/およびイオンを発生させるイオン発生部を備える。さらに、食器洗い機は、イオン発生部によって発生する帯電微粒子水または/およびイオンを送風により洗浄槽内に供給するイオン導入装置と、予備洗いステップ、本洗いステップ、すすぎステップ、乾燥ステップを実行する制御部を備える。制御部は、被洗浄物が洗浄槽内に収納された後、本洗いステップを行う前に、予備洗いステップを行うように構成される。そして、予備洗いステップは、洗浄部から噴射される洗浄水による予備洗い動作と、イオン発生部を動作させ帯電微粒子水または/およびイオンを洗浄槽内に供給するイオン導入動作とを含む。
[0104]
 この構成によれば、まとめ洗いを行う場合、本洗いステップを行う前までにセットされた被洗浄物に対して、予め帯電微粒子水やイオンを付着させる。これにより、臭いの緩和、雑菌の繁殖の抑制および除菌が可能となる。
[0105]
 また、本発明の食器洗い機の制御部は、本洗いステップまでに、洗浄槽内に被洗浄物が収納されるたびに、予備洗いステップの実行が可能に構成してもよい。この構成によれば、例えば本洗いステップの前に、予備洗いステップが実行される、まとめ洗いコースの場合、本洗いステップの前に、複数回、被洗浄物が洗浄槽内にセットされる都度、予備洗い動作およびイオン導入動作を実行する。これにより、新たに被洗浄物がセットされる都度、被洗浄物および洗浄槽内面の除菌および脱臭が実行される。そのため、予備洗いステップの後に実行される本洗いステップを効率的に実行されるとともに、洗浄効果を高めることができる。
[0106]
 また、本発明の食器洗い機は、予備洗いステップを、予備洗い動作の後に、イオン導入動作を行うように構成してもよい。通常、帯電微粒子水やイオンは微細なため、厚みを持った食品カスなどの残さいに対しては、中まで帯電微粒子水を浸透させることが難しい。そこで、まず、予備洗いステップにより、イオンが供給される前に、被洗浄物に付着した汚れの量を減らす。その後、イオン導入動作を行う。これにより、帯電微粒子水やイオンを残さいの中に、より効率的に浸透させて、除菌効果およびや脱臭効果を高めることができる。
[0107]
 また、本発明の食器洗い機は、予備洗いステップの実施の有無を、選択可能に構成してもよい。この構成によれば、以下の場合、使用者により、予備洗いステップの実行をしないように、選択できる。例えば、被洗浄物の汚れが非常に少ないと判断した場合である。また、汚れている被洗浄物を、予め簡単に洗った状態で洗浄槽内にセットした場合などである。これにより、食器洗い機で使用される水の量を低減できる。一方、被洗浄物の汚れが多い場合、本洗いステップの前に、予備洗いステップを実行するように設定される。つまり、予備洗いステップにより、被洗浄物に付着した汚れの量を減らすことができる。さらに、帯電微粒子水やイオンにより、被洗浄物および洗浄槽内面の除菌および脱臭を行うことができる。
[0108]
 また、本発明の食器洗い機は、イオン発生部は冷却部を備える。制御部は、イオン発生部を動作させた後、所定の時間が経過してからイオン導入部を動作させてもよい。この構成によれば、イオン発生部は、冷却部を急速に冷却して、結露水の生成を速めることができる。
[0109]
 また、本発明の食器洗い機の制御部は、イオン導入動作において、イオン発生部を連続的あるいは間欠的に動作させてもよい。この構成によれば、イオン発生部の動作における性能の維持と寿命とのバランスを取ることができる、これにより、イオン発生部を、性能を維持しながら、長寿命に動作させることができる。
[0110]
 また、本発明の食器洗い機のイオン導入装置は、乾燥ステップを行う乾燥部に含まれる送風装置を兼用するように構成される。そして、制御部は、イオン導入動作と乾燥ステップとにおいて、異なる風量となるように、送風装置の風量を制御してもよい。この構成によれば、イオン導入動作において、乾燥用の送風装置を兼用して利用し、帯電微粒子水または/およびイオンを洗浄槽内に供給する。これにより、イオン発生部から洗浄槽までに、専用の送風装置や風路を設ける必要がない。その結果、安価な食器洗い機を提供できる。さらに、イオン導入動作および乾燥ステップにおいて、それぞれで異なる適切な風量で、実行する。これにより、イオン導入動作においては、少ない風量で、帯電微粒子水または/およびイオンを安定した状態で発生させ、洗浄槽内の全ての位置へ確実に供給する。その結果、臭いの緩和および雑菌の増殖などを、効果的に抑制できる。一方、乾燥ステップにおいては、風量を増加させて、洗浄槽内に供給する。これにより、短時間で被洗浄物を乾燥することができる。
[0111]
 また、本発明の食器洗い機は、イオン導入装置の風量を検知する送風検知部を備える。制御部は、送風検知部の検知結果により、少なくともイオン導入装置およびイオン発生部のいずれか一方を制御するように構成してもよい。この構成によれば、制御部は、洗浄槽内へ供給する帯電微粒子水の濃度を、適正に制御できる。その結果、臭いの緩和および雑菌の増殖などを、効果的に抑制できる。

産業上の利用可能性

[0112]
 本発明の食器洗い機は、まとめ洗いにおいて、洗浄槽内の被洗浄物に付着した食品カスに起因する臭いの発生や雑菌の増殖を抑えることができる。そのため、臭いの発生や雑菌の増殖を確実な抑制が要望される、家庭用の食器洗い機、食器洗い乾燥機または食器乾燥機などに有用である。

符号の説明

[0113]
 1,101  本体
 2,102  洗浄槽
 3  給水部
 4,104  排水孔
 5,105  洗浄ポンプ
 6,106  残さいフィルタ
 7,107  洗浄ノズル(洗浄部)
 8,108  被洗浄物
 9  洗浄水ヒータ
 10,110  食器かご
 11,111  排水ポンプ
 12,112  排水ホース
 13,113  送風ファン(送風装置、イオン導入装置)
 14  外気吸込口
 15  フィルタ
 16,109,116  ヒータ
 17,117  制御部
 18,118  静電霧化装置(イオン発生部)
 18a,118a  冷却部
 18b,118b  放電電極
 18c,118c  対向電極
 20,115  風路
 20a  メイン風路
 20aa  一端
 20ab  他端
 20b  サブ風路
 20c  合流部
 20d  分岐部
 21  乾燥部
 22  壁面
 23  送風検知部

請求の範囲

[請求項1]
被洗浄物を収納する洗浄槽と、
前記被洗浄物を洗浄する洗浄部と、
帯電微粒子水または/およびイオンを発生させるイオン発生部と、
前記イオン発生部によって発生する前記帯電微粒子水または前記イオンを送風により前記洗浄槽内に供給するイオン導入装置と、
予備洗いステップ、本洗いステップ、すすぎステップ、乾燥ステップを実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記被洗浄物が前記洗浄槽内に収納された後、前記本洗いステップを行う前に前記予備洗いステップを行うように構成され、
前記予備洗いステップは、前記洗浄部から噴射される洗浄水による予備洗い動作と、前記イオン発生部を動作させ帯電微粒子水または/およびイオンを前記洗浄槽内に供給するイオン導入動作とを含む、
食器洗い機。
[請求項2]
前記制御部は、前記洗浄槽内に前記被洗浄物が収納された後、前記本洗いステップまでに、任意の回数の前記予備洗いステップを実行可能に構成される、
請求項1に記載の食器洗い機。
[請求項3]
前記予備洗いステップは、前記予備洗い動作の後に、前記イオン導入動作が行われる、
請求項1に記載の食器洗い機。
[請求項4]
前記予備洗いステップの実施の有無は、選択可能に構成される、
請求項1に記載の食器洗い機。
[請求項5]
前記イオン発生部は、冷却部を備え、
前記制御部は、前記イオン発生部を動作させた後、所定の時間が経過してから前記イオン導入装置を動作させる、
請求項1に記載の食器洗い機。
[請求項6]
前記制御部は、前記イオン導入動作において、前記イオン発生部を連続的あるいは間欠的に動作させる、
請求項1に記載の食器洗い機。
[請求項7]
前記イオン導入装置は、前記乾燥ステップを行う乾燥部に含まれる送風装置を兼用して備え、前記制御部は、前記イオン導入動作と前記乾燥ステップとにおいて、異なる風量となるように、前記送風装置の風量を制御する、
請求項1に記載の食器洗い機。
[請求項8]
前記イオン導入装置の風量を検知する送風検知部を備え、
前記制御部は、前記送風検知部の検知結果により、少なくとも前記イオン導入装置および前記イオン発生部のいずれか一方を制御する、
請求項1に記載の食器洗い機。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]