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1. (WO2019064775) SEMICONDUCTOR DEVICE AND PRODUCTION METHOD THEREFOR
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明 細 書

発明の名称 半導体装置およびその製造方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041  

符号の説明

0042  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

明 細 書

発明の名称 : 半導体装置およびその製造方法

技術分野

[0001]
 本発明は、パワー系半導体装置およびその製造方法に関する。

背景技術

[0002]
 近年、様々な機器の電気駆動が進み、その動力となる数kVの電圧や数100Aの電流からなる大電力の交流直流の整流やACモーターの回転数を制御するパワーモジュールには、小型化、高機能化、高信頼化が求められている。パワーモジュールが動作するとき、内部に搭載される半導体チップが発熱するので、小型化を実現するには高放熱化が必要である。また、半導体チップは数kVの高電圧で動作するので、外部との絶縁性を確保する必要がある。さらに、半導体チップを効率的に制御するためには、設計や製造プロセスの自由度の高い制御回路を備える必要がある。
[0003]
 下記特許文献1は、上記課題に関する技術を開示している。同文献は、焼結したセラミック基板に低温焼成セラミック(LTCC :Low Temperature Co-fired Ceramics)の未焼結のグリーンシートを積層し、それを焼成して複合セラミック基板とし、複合セラミック基板にコンデンサやICチップ等の電子部品を実装することにより、モジュールを構成する。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2012-033664号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 配線とセラミックスからなる制御信号回路層と、金属からなる回路層とを備えたセラミックス基板を用いて、制御信号回路層の配線層がゲート回路を構成し、回路用厚金属層がエミッタ回路やコレクタ回路を形成することにより、パワーモジュールを構成することができる。このようなパワーモジュールを高信頼に動作させるためには、搭載される半導体チップとパワーモジュールの回路の電気的導通を確実に得る必要がある。すなわち、半導体チップのゲート端子と制御信号回路の配線層との導通を確保するとともに、エミッタ端子やコレクタ端子と金属からなる回路層との導通を確保することが必要である。このとき半導体チップのゲート端子は、エミッタ端子やコレクタ端子よりも面積が小さいので、位置決めや接合後の耐熱変形の観点から、エミッタ端子やコレクタ端子よりも導通の確保が難しい。また、セラミックスからなる制御信号回路層は、金属からなる回路層よりも熱伝導率が小さい。
[0006]
 本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、セラミックス層のなかに配線層を形成する半導体装置において、半導体スイッチング素子のゲート端子と配線層との間の導通を確保しながら放熱性も確保し、高放熱と高信頼の両立が可能な半導体装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明に係る半導体装置は、絶縁層上に形成されたセラミックス層の内部に配線層を有するとともに、半導体スイッチング素子のゲート端子以外の端子を接続する金属層を有しており、前記半導体スイッチング素子のゲート端子と前記配線層は、導電材料によって形成された接続部を介して電気的に接続されており、前記接続部は前記半導体スイッチング素子に向かって前記金属層よりも突出している。

発明の効果

[0008]
 本発明に係る半導体装置によれば、半導体スイッチング素子のゲート端子と配線層との間の導通を確保しながら放熱性も確保し、高放熱と高信頼の両立ができる。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 実施形態1に係る半導体装置1の構成図である。
[図2] 第1絶縁基板13の構成図である。
[図3] 第2絶縁基板14の構成図である。
[図4] 半導体チップの構成図である。
[図5] 半導体装置1の部品展開を説明する図である。
[図6] 半導体装置1の断面図である。
[図7] 半導体装置1を製造する方法を説明する図である。
[図8] 実施形態2に係る半導体装置1の断面図である。
[図9] 実施形態3に係る半導体装置1の断面図である。
[図10] 実施形態4に係る半導体装置1の断面図である。
[図11] 実施形態5に係る半導体装置1の全体構造図である。

発明を実施するための形態

[0010]
<実施の形態1>
 図1は、本発明の実施形態1に係る半導体装置1の構成図である。半導体装置1は、内部にIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)チップ11とダイオードチップ12を搭載している。外部引出用のゲート端子15、外部引出用のエミッタ端子16、外部引出用のコレクタ端子17を半導体装置1の外部に引き出すことにより、半導体装置1はインバータ回路の一部として機能することができる。ここでは半導体装置1の内部に、2つのIGBTチップ11と1つのダイオードチップ12を配置した例を示した。
[0011]
 半導体装置1の一方の面にはエミッタ端子およびゲート端子用の第2絶縁基板14が配置され、他方の面にはコレクタ端子用の第1絶縁基板13が配置されている。半導体チップが動作するとき発生する熱は、半導体装置1の両面から放熱することができる。IGBTチップ11、ダイオードチップ12、第2絶縁基板14、第1絶縁基板13は、モールド樹脂18によってモールドされている。これにより絶縁性や信頼性を確保している。本実施例では、モールド樹脂18に、高耐熱なエポキシ系の樹脂を用いた。
[0012]
 図2は、第1絶縁基板13の構成図である。コレクタ端子用の第1絶縁基板13は、絶縁層21を備えている。絶縁層21の一方の面には金属層である回路層22が配置され、他方の面には放熱層23が配置されている。回路層22には外部引出用のコレクタ端子17が接続され、コレクタ端子17を介して外部機器と半導体装置1が電気的に導通される。本実施形態1において、絶縁層21として窒化ケイ素からなるセラミックスを用いた。同材料は、絶縁性や熱伝導性に優れるとともに高強度を有するので、放熱性と信頼性の観点から同材料を選定した。半導体装置1の用途や使用環境によっては、アルミナや窒化アルミなど、他のセラミックスを用いることもできる。回路層22、放熱層23、および外部引出用のコレクタ端子17としては銅を用いた。これは、電気伝導性および熱伝導性に優れるからである。半導体装置1の用途や使用環境によっては、アルミなど他の金属材料を用いることもできる。本実施形態では、放熱層23の表面を平滑な形状とした。これは、本半導体装置1を使用する際に冷却フィンなどへの接続を容易にするためである。一方、放熱層23の表面にフィンを設けて、放熱層23自体を冷却フィンとして用いることもできる。このとき、フィンを設ける必要はあるが、放熱層23と冷却フィンの間の接続部材などによる熱抵抗増加が無く、より放熱性を向上できる。
[0013]
 図3は、第2絶縁基板14の構成図である。ゲート端子用の第2絶縁基板14は、絶縁層31を備えている。絶縁層31の一方の主面には、放熱層34が配置されている。絶縁層31の他方の主面には、金属層である回路層32とゲート端子用の配線層である絶縁配線33が配置されている。
[0014]
 本実施形態1において、絶縁層31として窒化ケイ素からなるセラミックスを用いた。理由は絶縁層21と同じである。第1絶縁基板13における絶縁層21と同じ材料を用いることにより、半導体装置1全体の熱変形のバランスをとることができる。半導体装置1の用途や使用環境によっては、アルミナや窒化アルミなど、他のセラミックスを用いることもできる。回路層32、放熱層34、および外部引出用のエミッタ端子16としては銅を用いた。電気伝導性および熱伝導性に優れるからである。半導体装置1の用途や使用環境によっては、アルミなど他の金属材料を用いることもできる。
[0015]
 回路層32の、半導体チップと接合する箇所には、接続部である突起35を設けた。突起35は、半導体チップと回路層32を接合するとき、回路層32と半導体チップ周辺部との間の距離をとって耐圧性を確保するためのものである。IGBTチップ11と対向する箇所に配置されている突起35は、IGBTチップ11のゲート端子を避けるようにしてコの字型に形成されている。ダイオードチップ12はゲート端子を持たないので、ダイオードチップ12と対向する位置に配置された突起35はコの字型ではなく矩形に形成されている。また、放熱層34の表面を平滑な形状とした。これは、半導体装置1を使用する際に冷却フィンなどへの接続を容易にするためである。一方、放熱層34の表面にフィンを設けて、放熱層34自体を冷却フィンとして用いることもできる。このとき、フィンを設ける必要はあるが、放熱層34と冷却フィンの間の接続部材などによる熱抵抗増加が無く、より放熱性を向上できる。
[0016]
 IGBTチップ11のゲート端子と対向する箇所には、ゲート端子と導通するゲート端子用の絶縁配線33が配置されている。絶縁配線33としては、低温焼結セラミックスを用いた。焼結前のセラミックス材料と金属ペーストとで構成されるシートを積層して、1000℃程度以下の低温でセラミックスと金属を同時に焼結することにより、金属配線層を内部に配置したセラミックス絶縁体を形成することができる。なお、本実施形態1では、低温焼結セラミックスとして、マグネシウム、アルミ、ケイ素を主成分とする3種以上の酸化物を混合した材料を用いた。これらを1000℃で焼結した多結晶焼結体等であれば、金属ペーストを印刷等で形成し、積層することで内部配線層を自由に設計しやすいため好ましい。また、ゲート端子と接続するための突起36と外部引出用のゲート端子15を電気的に接続する金属配線層を内部に持つセラミックスから構成される絶縁配線33を形成した。低温焼結セラミックスを焼結した後に、セラミックス内部に配置した配線表面に設けた。本実施形態1では、事前に用意したゲート端子接続用の突起36を配線表面と拡散接合によって接合した。これ以外にも、接合材を用いた接合で突起を設けることや、配線表面にめっきを施すことで突起を設けることも可能である。このとき、突起36は、突起35よりも面積が小さいが、他方で突起36よりも高さが大きく、IGBTチップ11のゲート端子に向かって突起35よりも突出するように構成されている。
[0017]
 図4は、半導体チップの構成図である。IGBTチップ11の表面には、ゲート端子41とエミッタ端子42が配置されており、ゲート端子41はエミッタ端子42よりも小面積である。IGBTチップ11の裏面には、コレクタ端子43が配置されている。ダイオードチップ12はゲート端子を持たない。このうち、IGBTチップ11の表面には、チップ表面のゲート端子41とチップ表面のエミッタ端子42が配置され、チップ表面のゲート端子41はチップ表面のエミッタ端子42よりも小面積である。IGBTチップ11の裏面には、コレクタ端子43を備える。一方、ダイオードチップ12はゲート端子を持たず、表面にカソード端子、裏面にアノード端子を備える。本実施形態では、半導体装置1の内部に、2つのIGBTチップ11と1つのダイオードチップ12を備えたが、IGBTチップ11やダイオードチップ12の数を変更することも可能である。また、IGBTチップ11に代わり、MOS-FETチップなどを用いることも可能である。これらは、半導体装置1に求められる容量や特性によって選択すれば良い。
[0018]
 図5は、半導体装置1の部品展開を説明する図である。ここではモールド樹脂18以外の部品を示す。半導体装置1は、第2絶縁基板14と第1絶縁基板13を上下に配置し、これらの基板間にIGBTチップ11とダイオードチップ12を配置することにより、回路を構成する。IGBTチップ11のエミッタ端子42とダイオードチップ12のエミッタ端子は、接合材51によって第2絶縁基板14と接続される。ゲート端子41は、接合材52によって第2絶縁基板14と接続される。IGBTチップ11のコレクタ端子43とダイオードチップ12のコレクタ端子は、接合材53によって第1絶縁基板13と接続される。この接合形態はボンディングワイヤなどを必要としないので、回路長や電気抵抗の制御が容易であり、電気特性に優れた回路を提供できる。
[0019]
 半導体装置1の上下面には、それぞれ第2絶縁基板14の放熱層34と第1絶縁基板13の放熱層23が配置されている。これにより半導体装置1の両面から効率的に放熱できるので、動作時に半導体チップから生じる熱の放熱特性に優れた半導体装置1を提供できる。
[0020]
 半導体装置1の各部品を主面上に投影したとき、IGBTチップ11/ダイオードチップ12/絶縁配線33が重複する領域は、IGBTチップ11のゲート端子41近傍のみであり、IGBTチップ11のその他の領域は絶縁配線33と重ならない。ダイオードチップ12は全領域において絶縁配線33と重ならない。
[0021]
 回路層32を構成する銅は、絶縁配線33を構成する低温焼結セラミックスと比較して熱伝導率が大きい。したがって、各半導体チップと放熱層34との間の領域に配置する絶縁配線33の面積を最小限に留め、回路層32の面積をできる限り多くすることにより、放熱性を向上させることができる。本実施形態1においては、絶縁配線33をゲート端子周辺にのみ形成しているので、回路層32の面積を多く確保して放熱性を高めることができる。放熱性を高めるには、半導体チップで生じた熱を厚さ方向に逃がすと共に、速やかに水平方向に拡散させることが有効である。本実施形態では、半導体チップの上下に配置される絶縁基板の絶縁層を構成する窒化ケイ素よりも回路層32を構成する銅の方が熱伝導率が高く、回路層32の厚さを絶縁層厚さ以上にすることで、より水平方向への熱の拡散を促進できる。
[0022]
 図6は、半導体装置1の断面図である。ここではIGBTチップ11近傍の断面拡大図を示す。図3を用いて説明したように、ゲート端子用の絶縁配線33から半導体チップに向かって突出するゲート端子接続用の突起36は、エミッタ回路層の接続用の突起35よりも高さが大きい。すなわち,エミッタ端子およびゲート端子用絶縁基板の絶縁層31の主面に対して、ゲート端子接続用の突起36はエミッタ回路層の接続用の突起35の先端よりも突出している。換言すると、突起36のIGBT11側の端部とIGBTチップ11との間の距離は、突起35のIGBTチップ11側の端部とIGBTチップ11との間の距離よりも小さい。それぞれの突起(突起35、突起36)とIGBTチップ11との間には、接合材51、52が配置される。後述する製造方法で説明する様に、塗布する接合材51、52の厚さは同じであるが、ゲート端子接続用の突起36が突出していることによって製造工程において接合材52をより押し付けるので、完成後の接合材52は接合材51よりも薄くなる。この様に、接合材52をより押し付けて製造することで、より確実にゲート端子の導通を確保できることから、接続信頼性を向上できる。
[0023]
 図7は、半導体装置1を製造する方法を説明する図である。まず、IGBTチップ11とダイオードチップ12に対して何も加工を施していない状態を、初期状態とする(図7(a))。
[0024]
 図7(b)は、接合材を塗布する工程である。本実施形態1においては、はじめに、IGBTチップ11、ダイオードチップ12の表面に接合材を塗布する。接合材にSnを主成分とするはんだ材の中で、融点の高いSnとCuを主成分とする材料を接合材51および52として用い、揮発成分を含むフラックス状のはんだを、マスクを用いて各半導体チップの表面に塗布した。このとき、IGBTチップ11のゲート端子41とエミッタ端子42が電気的に短絡しないように、接合材51と52を配置する。マスクを用いて接合材を塗布するとき、厚さの異なる接合材を塗布するためには、複雑なマスクを用意して複数回の塗布工程を実施する必要がある。そこで本実施形態1においては、塗布する接合材の厚さを同一とし、各半導体チップあたり1枚のマスクを用いた1回の塗布工程により、接合材を塗布することとした。
[0025]
 図7(c)は、接合材51と52を用いて、半導体チップを第2絶縁基板14に接合する工程である。第2絶縁基板14や半導体チップの位置決めは、カーボン治具を用いて実施した。リフロー装置を用いて接合材51と52を溶融した後に凝固させることにより、各部材を接合した。カーボン治具は、上下に分割する治具を用い、下治具の上面には上治具と位置決めするためのピンとエミッタ端子およびゲート端子用の絶縁基板14を位置決めするためのくぼみを設ける。上治具には下治具のピンが通る穴と、各半導体チップを位置決めするための上下面を貫通する穴を設ける。製造時には、下治具のくぼみにエミッタ端子およびゲート端子用の絶縁基板14を放熱層34が下になる様に配置し、次に下治具のピンと上治具の穴を用いて下治具と上治具を位置決めし、次に上治具の各半導体チップを位置決めするための穴から塗布した接合材51,52が下になる様に各半導体チップを配置する。この状態で、リフロー装置を用いて接合することで、各半導体チップをエミッタ端子およびゲート端子用の絶縁基板14に接合する。突起36の高さは突起35の高さよりも大きいので、接合材51と52が同じ厚さであれば、接合時の半導体チップの傾きや各部材の寸法公差を許容して、接合材52をより押し付けるため、確実にゲート端子を接続することができる。したがって信頼性の高い半導体装置1を提供できる。
[0026]
 図7(d)は、第1絶縁基板13の回路層22側の面を示す。図7(e)は、回路層22の表面に接合材53を塗布する工程である。接合材53としてはSnを主成分とするはんだ材を用い、マスクを用いてペースト状のはんだ材を塗布した。接合材53として、接合材51と52よりも融点の低いSnとAgとCuを主成分とするはんだ材を用いた。
[0027]
 図7(f)は、第1絶縁基板13(半導体チップを接合済み)と第2絶縁基板14を接合する工程である。第1絶縁基板13と第2絶縁基板14の位置決めは、カーボン治具を用いて実施した。リフロー装置を用いて接合材53を溶融した後に凝固させることにより各基板を接合した。接合材53の融点は接合材51と52の融点よりも低いので、リフロー工程において接合材51と52が再溶融することを防止できる。なお、本実施形態ではAgの含有量の違いを用いて融点に差を設けたが、BiやInなどの添加剤を用いて融点を制御しても良い。
[0028]
 図7(g)は、装置全体をモールド樹脂18によって封止する工程である。本工程により半導体装置1が完成する。すなわち、はじめに半導体チップのゲート端子およびエミッタ端子に接合材を塗布し、次にその接合材を用いて半導体チップとエミッタ端子およびゲート端子用の絶縁基板とを同時に接合し、次に半導体チップとコレクタ端子用の絶縁基板とを接合する半導体装置の製造方法となる。この製造方法は、はじめにゲート端子を接続することで小面積のゲート端子の導通を確実に確保すると共に、エミッタ端子およびゲート端子を同時に接合することで製造プロセスが簡略化できると言った効果も得られる。
[0029]
<実施の形態1:まとめ>
 本実施形態1に係る半導体装置1においては、セラミックス材料と配線層によって構成された絶縁配線33からIGBTチップ11に向かって、突起36が突起35よりも突出している。これにより、面積の小さいゲート端子を確実に配線層と導通させることができる。
[0030]
 本実施形態1に係る半導体装置1において、熱伝導率が小さい絶縁配線33はゲート端子周辺にのみ配置され、熱伝導率が大きい回路層32の面積を多く確保している。これにより、充分な放熱性を確保することができる。
[0031]
<実施の形態2>
 図8は、本発明の実施形態2に係る半導体装置1の断面図である。本実施形態2において、突起36は、先端(IGBTチップ11に近い側の端部)ほど細い先細り形状となっている。その他構成は実施形態1と同様である。本実施形態2においては、突起36が先細り形状であるので、リフロー工程において接合材52が軟化したときに突起36が接合材52の内部に食い込み、より確実にゲート端子を接続できる。なお、本実施形態では、事前に用意したゲート端子接続用の突起36を配線表面と拡散接合によって接合した。これ以外にも、接合材を用いた接合で突起を設けることや、配線表面にめっきを施すことで突起を設けることも可能である。
[0032]
<実施の形態3>
 図9は、本発明の実施形態3に係る半導体装置1の断面図である。本実施形態3において、突起36はベンド構造を持ち、高さ方向の剛性が実施形態1よりも小さい。その他構成は実施形態1と同様である。突起36をゲート端子と接続するとき、突起36によってIGBTチップ11の表面が極端に強く押されると、IGBTチップ11表面の電極や内部の半導体素子が破損することが懸念される。突起36の高さ方向の剛性を小さくすることにより、IGBTチップ11表面の電極や内部の半導体素子を極端に強く押すことを確実に防止でき、より信頼性の高い半導体装置を提供できる。
[0033]
 本実施形態3において、ベンド構造に代えて、またはこれと併用して、スプリング形状やジグザグ形状など他の構造によって高さ方向の剛性を低減することもできる。あるいは突起36に縦弾性係数の小さい材料を用いることにより、高さ方向の剛性を低減することもできる。これらのいずれを採用するかについては、突起36の製造方法や製造プロセスに応じて選定することができる。
[0034]
<実施の形態4>
 図10は、本発明の実施形態4に係る半導体装置1の断面図である。本実施形態4においては、突起36に代えて、接合材52の内部に略球形状のコア材101が配置されている。その他構成は実施形態1と同様である。コア材101としては、銅球の表面にニッケルめっきし、さらにその上にSnめっきを施した銅コアボールを用いた。本実施形態4においては、コア材101の少なくとも一部を、突起35よりもIGBTチップ11に近い位置に配置する。これにより、確実にゲート端子41を配線層と接続することができる。
[0035]
 製造プロセスにおいて、リフロー装置で接合材52が溶融・凝固するとき、コア材101表面のSnめっきは溶融・凝固してゲート端子41を確実に導通する一方、コア材101を構成する銅やニッケルは溶融しないので、絶縁配線33とIGBTチップ11との間の距離を確実に接続することができる。
[0036]
 本実施形態4は略球形状のコア材101を用いたが、上記の機能を得ることができる形状であれば、例えば多角形状や粒状に粉砕したままの形状など他の形状を用いることもできる。また、リフロープロセスの高温に耐える材料であれば、ポリイミド製のボール材など、別材料をコア材101として用いることもできる。これらは、コア材101の製造方法や製造プロセスに応じて、選定すればよい。
[0037]
<実施の形態5>
 図11は、本発明の実施形態5に係る半導体装置1の全体構造図である。実施形態1において絶縁配線33は略長方形であるのに対して、本実施形態5において絶縁配線33は各突起36(すなわち各ゲート端子)に向かって枝分かれする形状を有している。
[0038]
 本実施形態5においては、半導体装置1の各部品を主面上に投影したとき、絶縁配線33とIGBTチップ11は、ゲート端子41近傍のみで重複する。これにより、エミッタ端子42の全面を突起35と接続することができる。絶縁配線33を構成する低温焼結セラミックスと比較して、突起35を構成する銅は熱伝導率が大きい。したがって、本実施形態5のようにIGBTチップ11と突起35とが接合される面積をより大きくすることにより、半導体装置1を効率的に冷却することができる。なお、本実施形態ではスイッチング素子にIGBTを用いたが、MOS-FETを用いる場合には、ゲート端子用の絶縁配線33がMOS-FETチップとゲート端子近傍のみで重複する。
[0039]
 本実施形態5においては、絶縁配線33が分岐する複雑な形状を有するので、複数のゲート端子用の絶縁配線33を一括して製造した後に絶縁配線33をダイシング加工などで切断する必要があり、製造難易度が高くなる。一方、セラミックスを焼結する前のグリーンシートの状態で切断した後に焼結するなどのように、実施形態1とは異なる製造方法によって絶縁配線33を製造することもできる。これらの加工方法や半導体装置1に求められる冷却性能などに鑑みて、適切な実施形態を選択すればよい。
[0040]
<本発明の変形例について>
 本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換える事が可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について他の構成の追加・削除・置換をすることができる。
[0041]
 以上の実施形態においては、半導体装置1の内部に2つのIGBTチップ11と1つのダイオードチップ12を備える例を説明したが、IGBTチップ11やダイオードチップ12の数を変更することもできる。IGBTチップ11に代えて、MOS-FET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)チップなどを用いることもできる。これらは、半導体装置1に求められる容量や特性によって選択すればよい。

符号の説明

[0042]
1:半導体装置
11:IGBTチップ
12:ダイオードチップ
13:第1絶縁基板
14:第2絶縁基板
15:ゲート端子
16:エミッタ端子
17:コレクタ端子
18:モールド樹脂
21:第1絶縁基板の絶縁層
22:第1絶縁基板の回路層
23:第1絶縁基板の放熱層
31:第2絶縁基板の絶縁層
32:第2絶縁基板の回路層
33:絶縁配線
34:第2絶縁基板の放熱層
35:突起
36:突起
41:ゲート端子
42:エミッタ端子
43:コレクタ端子
51:接合材
52:接合材
53:接合材
101:コア材

請求の範囲

[請求項1]
 半導体スイッチング素子を備える半導体装置であって、
 前記半導体スイッチング素子が実装された第1絶縁基板と、
 絶縁層を有し、前記絶縁層の一方の表面に配線層と金属層を有する第2絶縁基板と、
を備え、
 前記絶縁層の前記一方の表面と、前記第1絶縁基板の前記半導体スイッチング素子を実装した表面は、互いに対向して配置されており、
 前記配線層は、前記絶縁層の前記一方の表面に形成されたセラミックス層の内部に形成されており、
 前記半導体スイッチング素子のゲート端子と前記配線層は、導電材料によって形成された接続部及び第1接合材を介して電気的に接続されており、
 前記半導体スイッチング素子の前記ゲート端子以外の端子と前記金属層は、第2接合材を介して電気的に接続されており、
 前記絶縁層の前記一方の表面から、前記接続部の前記第1絶縁基板の側の端部までの距離は、前記絶縁層の前記一方の表面から、前記金属層の前記第1絶縁基板の側の表面までの距離よりも大きい
 ことを特徴とする半導体装置。
[請求項2]
 前記接続部は、前記配線層から前記ゲート端子に向かって突出した突起として形成されている
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項3]
 前記接続部は、前記絶縁層から前記ゲート端子に向かって先細る形状を有する
 ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
[請求項4]
 前記接続部は、ばね構造を有する
 ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
[請求項5]
 前記接続部は、前記第1接合材の内部に配置されたコアとして形成されている
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項6]
 前記第1絶縁基板はさらに、ダイオードチップを実装しており、
 前記セラミックス層は、前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板を対向面上に投影したとき、前記半導体スイッチング素子と重なるとともに前記ダイオードチップとは重ならない位置に形成されている
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項7]
 前記半導体スイッチング素子は、IGBTまたはMOSFETであり、
 前記セラミックス層は、前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板を対向面上に投影したとき、前記半導体スイッチング素子のゲート端子と重なる位置に形成されており、
 前記金属層は、前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板を対向面上に投影したとき、前記セラミックス層と重ならず、かつ前記半導体スイッチング素子のエミッタ端子と重なる位置に配置されている
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項8]
 前記第1絶縁基板は、前記半導体スイッチング素子を実装していない表面に放熱層を有しており、
 前記第2絶縁基板は、前記配線層と前記金属層を有していない他方の表面に放熱層を有している
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項9]
 前記半導体スイッチング素子は、IGBTまたはMOSFETであり、
 前記第1絶縁基板は、前記半導体スイッチング素子を実装した表面上に金属層を有し、 前記第1絶縁基板の金属層は、前記半導体スイッチング素子のコレクタ端子と電気的に接続されている
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項10]
 前記第1絶縁基板は、複数の前記半導体スイッチング素子を実装しており、
 前記配線層は、矩形の平板形状を有しており、
 前記配線層は、前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板を対向面上に投影したとき、各前記半導体スイッチング素子のゲート端子と重なる位置に形成されている
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項11]
 前記第1絶縁基板は、複数の前記半導体スイッチング素子を実装しており、
 前記配線層は、各前記半導体スイッチング素子のゲート端子に向かって分岐する形状を有している
 ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
[請求項12]
 請求項1記載の半導体装置を製造する方法であって、
 前記半導体スイッチング素子は、IGBTまたはMOSFETであり、
 前記方法は、
 前記半導体スイッチング素子のゲート端子とエミッタ端子に前記第1接合材を塗布するステップ、
 前記第1接合材を用いて、前記半導体スイッチング素子と前記第2絶縁基板を同時に接合するステップ、
 前記半導体スイッチング素子と前記第1絶縁基板を接合するステップ、
 を有することを特徴とする製造方法。
[請求項13]
 前記方法はさらに、セラミックス材料を1000℃以下で焼結することにより前記セラミックス層を形成するステップを有する
 ことを特徴とする請求項12記載の製造方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]