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1. (WO2019049840) VISCOUS MATERIAL WIPING APPARATUS
Document

明 細 書

発明の名称 粘性材料拭き取り装置

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047  

符号の説明

0048  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : 粘性材料拭き取り装置

技術分野

[0001]
 本発明は、シール剤や接着剤のような粘性材料をシートで拭き取る装置に関する。

背景技術

[0002]
 乗り物や産業機械の製造現場では、2部品の合わせ部に粘性材料を塗布する作業の自動化が進められている。例えば、特許文献1は、自動車の製造現場に適用され得る粘性材料塗布装置を開示している。この装置は、ロボットハンドに取り付けられて所定軌跡に沿って移動しながらシール剤を吐出するミキシングヘッドを備えている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開平6-269720号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 粘性材料を塗布する際には、様々な作業が付帯的に行われる。付帯作業には、例えば、塗布された粘性材料の表面をヘラで整形する作業、および、塗布作業でノズルに付いた粘性材料や整形作業でヘラに付いた粘性材料をシートで拭き取る作業などがある。付帯作業のなかには人手で行われているものもあり、省力化に改善余地がある。
[0005]
 そこで本発明は、粘性材料の塗布作業に付帯する作業の省力化に資する装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明の一形態に係る粘性材料拭き取り装置は、ヘラの先端部に付いた粘性材料をシートで拭き取る粘性材料拭き取り装置であって、前記シートと対向するシート対向面を有するシート支持治具と、前記ヘラの基端部を保持して前記ヘラを片持ち支持するヘラ保持部材と、前記ヘラ保持部材を前記ヘラと共に移動させる移動機構と、制御装置と、を備え、前記シート支持治具は、前記シート対向面に凹設された溝を有し、前記溝は、溝延在方向に連続する受け入れ部および拭き取り部を含み、前記拭き取り部は、前記受け入れ部よりも小さい溝幅であって前記ヘラの前記先端部の外寸と略等しい溝幅を有し、前記制御装置は、前記移動機構を駆動して、前記ヘラが前記シート対向面の法線方向に見て前記溝延在方向と平行に延びて前記溝と重なる姿勢で、前記シートに対して前記シート支持治具と反対側に前記ヘラを位置づけ、前記ヘラで前記シートを前記溝に押し付けて前記ヘラの前記先端部が前記受け入れ部に受容されるように、前記ヘラを前記法線方向に移動させ、前記ヘラの前記先端部が前記拭き取り部を通過するように、前記ヘラを前記溝延在方向に移動させるように構成されている。
[0007]
 前記構成によれば、粘性材料が付いているヘラの先端部が、比較的溝幅の大きい受け入れ部に受容された後、溝内を移動して先端部の外寸と略等しい溝幅を有した拭き取り部を通過する。ヘラを法線方向に移動してヘラを溝内に受容する際、シートはヘラで押し付けられ、ヘラの両側を挟むような形で溝に嵌められる。そのため、拭き取り部を通過する際に、ヘラの先端部に付いている粘性材料をシートで拭き取ることができる。この動作が制御装置および移動機構で自動化されるので、粘性材料の拭き取り作業を省力化できる。

発明の効果

[0008]
 本発明によれば、粘性材料の塗布作業に付帯する作業の省力化に資する装置を提供できる。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 図1Aがワークに塗布された粘性材料を示す図、図1Bが整形作業前の粘性材料の断面を示す図、図1Cが整形作業中の粘性材料の断面を示す図である。
[図2] 図2Aがヘラの全体正面図、図2Bがヘラの先端部の正面図、図2Cがヘラの先端部の側面図である。
[図3] 実施形態に係る粘性材料拭き取り装置を示す概念図であって、ヘラをシートに対してシート支持治具と反対側に位置づける工程を示す図である。
[図4] 図4Aはシート支持治具の平面図である。図4Bはシート支持治具の正面図である。
[図5] 実施形態に係る粘性材料拭き取り装置を示すブロック図である。
[図6] 図6Aは、ヘラの先端部を受け入れ部に受容させる工程を示す図である。図6Bは、ヘラを溝延在方向に移動させる工程を示す図である。図6Cは、ヘラを回転移動させながら溝延在方向に移動させる工程を示す図である。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。全図を通じて同一又は対応する要素には同一の符号を付して説明の重複を省略する。
[0011]
 <塗布作業,整形作業>
 図1A-Cは、実施形態に係る粘性材料拭き取り装置(以下、単に「拭き取り装置1」という)が適用される製造現場を示している。この製造現場では、2つのワーク91,92の重ね合わせまたは突き合わせによって形成されるワーク91,92の合わせ部93に、粘性材料95が塗布される。合わせ部93のほか、ワークに形成された開口縁部に塗布されてもよい。
[0012]
 製造現場の一例としては、乗り物(例えば、航空機または自動車)や産業機械(例えば、建設機械、農業機械または工作機械)の製造現場を挙げることができる。本実施形態では、一例として、ワーク91,92が板状であり、合わせ部93がワーク91,92の重ね合わせによって形成されている。合わせ部93は、第1ワーク91の表面と第2ワーク92の側端面とで構成され、直角を成し、第2ワーク92の側端面に沿って延在している。航空機の製造現場では、ワーク91,92は、円筒状の機体を構成するセグメントであってもよい。粘性材料95は、シール剤あるいは接着剤のような粘性を有した材料である。一例として、粘性材料95は、常温環境下で1000~2000Pa・sの粘度を有する。
[0013]
 図1Aに示すように、粘性材料95は、一例として、合わせ部93の延在方向に沿って塗布される。この塗布作業は、人手によってまたは産業用ロボットによって行われる。塗布された粘性材料95は、ビード状に延在する。図1Bに示すように、粘性材料95は、第1ワーク91の表面および第2ワーク92の側端面に跨るように設けられ、その表面は丸みを帯びている。
[0014]
 図1Cに示すように、塗布作業に付帯して、塗布された粘性材料95の表面をヘラ80で整形する作業が行われる。この整形作業は、人手によってまたは産業用ロボットによって行われる。産業用ロボットにより自動化されていれば、整形作業と後述の拭き取り作業とを連続的に行えるので、有益である。整形作業では、ヘラ80の先端部81を粘性材料95の表面に当て、ヘラ80の先端部81を表面上で粘性材料95のビード延在方向に滑らせていく。粘性材料95の表面は平滑化されていき、粘性材料95の断面は三角形状に整形される。
[0015]
 <ヘラ>
 図2Aはヘラ80の全体平面図、図2Bはヘラ80の先端部81の平面図、図2Cはヘラ80の先端部81の側面図である。図2Aに示すように、ヘラ80は、全体として、長尺の棒状あるいは軸状に形成されている。
[0016]
 図2BおよびCに示すように、ヘラ80の先端部81は、湾曲された板状、別の言い方では、匙状に形成されている。一例として、先端部81は、平板を略一定の曲率で湾曲させた形状をしており、側面視で略円弧状に湾曲している。側面視における先端部81の円弧帳は、一例として、1/8円弧~1/4円弧の範囲内である。ヘラ80の先端部81は、凹面82、およびその反対側の凸面83を有する。先端部81は板厚sを有し、凹面82は半径Rの曲面であり、凸面83は半径R+sの曲面であり、凹面82は凸面83と略同心である。先端部81の曲率が略一定であるので、凹面82および凸面83は円筒面の一部を構成する。整形作業は、凸面83を粘性材料95上で滑らせることで行われる。
[0017]
 塗布作業に付帯して、1回(または複数回)の整形作業を行うたびに、ヘラ80の先端部81(特に、その凸面83)に付いた粘性材料95をシート96で拭き取る作業が行われる。拭き取り装置1(図3を参照)は、この拭き取り作業を自動化するものであり、これにより、塗布作業に付帯する作業である拭き取り作業の省力化が図られる。
[0018]
 <拭き取り装置:シート供給機構>
 図3は、拭き取り装置1を示す概念図である。拭き取り装置1で用いられるシート96は、紙あるいは布(織布も不織布も含む)であり、乾いていても濡れていてもよい。シート96の厚さpは、概ね40~300μmである。拭き取り装置1は、シート供給機構2を備えており、拭き取り前の清浄なシート96の供給と、拭き取りによって粘性材料95が付いたシート96の排出とが自動化されている。
[0019]
 シート供給機構2は、送りローラ3、巻取りローラ4、ローラアクチュエータ5、および、動力伝達機構6を備える。2つのローラ3,4は、平行に延び、間隔をおいて配置されている。送りローラ3は、拭き取り前のシート96を巻回した上流ロール96aを支持する。巻取りローラ4は、拭き取り後のシート96を巻回した下流ロール96bを支持する。2つのローラ3,4間に、粘性材料95が拭き取られる作業エリア99が形成されている。作業エリア99内では、2つのロール96a,96bの共通外接線方向にシート96が延在し、2つのロール96a,96bが長尺の1枚のシート96で構成されている。作業エリア99内では、シート96にテンションがかかっておらず、シート96は若干弛んだ状態である。ローラアクチュエータ5は、2つのローラ3,4の動力源であり、一例として、単一の電気モータで構成される。動力伝達機構6は、ローラアクチュエータ5で発生された動力を2つのローラ3,4に伝達し、2つのローラ3,4を同方向に回転駆動する。動力伝達機構6は、どのように構成されていてもよい。
[0020]
 ローラアクチュエータ5が作動すると、シート96が上流ロール96aから下流ロール96bへと走行していく。具体的には、送りローラ3が回転し、上流ロール96aの外周面から清浄なシート96が引き出されて作業エリア99に供給される。巻取りローラ4も回転し、作業エリア99内に位置しており粘性材料95が付いたシート96が、下流ロール96bに巻き取られていき、下流ロール96bを成していく。
[0021]
 ただし、ローラアクチュエータ5は、送りローラ3および巻き取りローラ4それぞれに対応する2つの電動モータで構成されていてもよい。図示例では、動力伝達機構6に、一対のベルト伝動機構を採用し、ローラアクチュエータ5の回転が駆動プーリに入力され、従動プーリがローラ3またはローラ4に回転を出力している。ローラアクチュエータ5は省略され、駆動プーリにレバーが連結されていてもよい。この場合、製造現場の作業員が人手でレバーを回転させることで、ローラ3,4が回転駆動されてシート96が作業エリアに対して給排される。
[0022]
 <拭き取り装置:シート支持治具>
 拭き取り装置1は、シート支持治具7、ヘラ保持部材8、および移動機構9を備えている。シート支持治具7は、作業エリア99内に配置されている。シート支持治具7は、作業エリア99内のシート96と対向されるシート対向面10を有する。
[0023]
 本実施形態では、シート支持治具7は、ゴムのような弾性体で成形される。シート支持治具7は、直方体のような六面体を成し、シート対向面10は、正方形または長方形状である。シート対向面10は水平、シート対向面10の法線方向Zは鉛直である。シート対向面10は、シート支持治具7の上面を形成し、シート対向面10と交わる4面がシート支持治具7の側面を形成する。シート対向面10は、作業エリア99内のシート96の下方に位置づけられている。
[0024]
 シート支持治具7は、シート対向面10に凹設された溝11を有する。溝11は、シート対向面10に溝幅を変えながら一直線状に延在している。溝11は、一対の内側面12,13と底面14とによって形成される。内側面12,13の対向間隔が溝幅である。
[0025]
 溝11は、溝延在方向Xに連続する受け入れ部15、拭き取り部16および逃がし部17を含む。拭き取り部16は、受け入れ部15よりも小さい溝幅を有し、逃がし部17は、拭き取り部16よりも大きい溝幅を有する。なお、溝11の幅方向(以下、「溝幅方向Y」)は、シート対向面10内で溝延在方向Xと直交する方向であり、法線方向Zとも直交する。
[0026]
 本実施形態では、溝延在方向Xは、シート対向面10の一辺と平行である。溝11は、溝延在方向Xの両端でシート対向面10の辺縁まで達し、シート支持治具7の2つの側面にも開放されている。
[0027]
 図4Aはシート支持治具7の平面図、図4Bはシート支持治具7の正面図である。本実施形態では、溝11の内側面12,13が溝幅中心を基準に対称に形成されている。内側面12,13は、拭き取り部16を形成する部分において、法線方向Zに見てヘラ80の凹面82と略同じ曲率で湾曲した湾曲内側面12a,13aを形成している。湾曲内側面12a,13aは、互いに溝幅方向Y内側へ突出する円弧状を成している。
[0028]
 より詳細には、当該部分の溝幅Wminは、ヘラ80の先端部81の板厚sと、シート2枚分の厚さ2pとの和よりも微小量dsだけ小さい(Wmin=s+2p-ds)。シート2枚分の厚さ2pから微小量dsを減算すれば略ゼロ値になるので、溝幅Wminは、外寸の一例としての板厚sと略等しい。
[0029]
 内側面12,13は、シート対向面10と成す角が鈍角を成すように傾斜している。受け入れ部15では、内側面12,13が、シート対向面10から溝深さ方向に対して溝幅方向X内側へ傾斜して延在し、底面14と交わっている。拭き取り部16でも同様にして傾斜しているが、拭き取り部16で内側面12,13とシート対向面10と成す角α16は、受け入れ部15で内側面12,13とシート対向面10と成す角α15よりも大きい。このため、拭き取り部16において内側面12は、シート対向面10と角をなす第1部分12bと、第1部分から連続して第1部分よりも急傾斜して延びて底面14と角をなす第2部分12cとを有する。第1部分12bの長さは、溝延在方向Xにおいて受け入れ部15から拭き取り部16に向かうにつれて長くなる。第2部分12cの傾斜は、溝延在方向Xにおいて受け入れ部15から拭き取り部16に向かうにつれてきつくなる。以上から、溝幅は、溝延在方向Xにおいて受け入れ部15から拭き取り部16に向かうにつれ狭まっていく。
[0030]
 <拭き取り装置:ヘラ保持部材,移動機構>
 ヘラ保持部材8は、ヘラ80の基端部を保持する保持部21と、移動機構9に取外し可能に装着される取付部22とを有する。移動機構9は、ヘラ保持部材8およびこれに保持されたヘラ80を移動させる。移動機構9は、一例として、垂直多関節ロボットで構成されており、複数(例えば、6つ)の関節を有するロボットアーム26と、複数の関節それぞれを駆動する複数(関節と同数)の移動アクチュエータ27(図5を参照)とを備えている。移動機構9が垂直多関節ロボットで構成される場合、ヘラ保持部材8の取付部22はロボットアーム26の先端に取外し可能に装着される。移動機構9のロボットアーム26が動作すると、ヘラ保持部材8およびこれに保持されたヘラ80が移動する。
[0031]
 <拭き取り装置:制御装置>
 図5に示すように、シート供給機構2のローラアクチュエータ5および移動機構9の移動アクチュエータ27は、制御装置30によって制御される。制御装置30は、例えば、ROMやRAMなどのメモリとCPUを有するコンピュータであり、ROMに記憶されたプログラムがCPUにより実行される。制御装置30は、単一の機器であってもよいし、複数の機器に分割されていてもよい。
[0032]
 本実施形態では、ROMに記憶されたプログラムに、ロボットアーム26の先端の移動軌跡および移動速度を教示するプログラムが含まれ、当該プログラムの実行(すなわち、プレイバック)により、ヘラ保持部材8およびこれに保持されたヘラ80を予め教示されたとおりに移動させることができる。
[0033]
 制御装置30は、操作盤31と接続されている。操作盤31は、製造現場の作業員によって操作される。操作盤31にて拭き取り作業を開始する指令が作業員によって入力されると、制御装置30のCPUが上述したプログラムを実行し、ヘラ80の位置制御および移動制御が行われる。
[0034]
 <拭き取り作業>
 上記構成の拭き取り装置1を用いた拭き取り作業は、操作盤31にて作業員によって指令が入力されると開始する。なお、下記のアクチュエータの動作は、制御装置30の制御によるものである。指令が入力されると、移動アクチュエータ27が作動し、ロボットアーム26の姿勢およびヘラ80の位置および姿勢が変化する。
[0035]
 その結果として、ヘラ80が、シート対向面10の法線方向に見て溝延在方向Xと平行に延びて溝11と重なる姿勢で、シート96に対してシート支持治具7と反対側に位置づけられる。本実施形態では、法線方向Zが鉛直であり、シート支持治具7がシート96の下方に位置しているので、ヘラ80はシート96の上方に位置づけられることになる。「法線方向に見て溝延在方向Xと平行に延びる姿勢」には、ヘラ80の先端部81が、シート対向面10内に延びる(一例として水平に延びる)姿勢だけでなく、法線方向Zに傾けられている(一例として上傾または下傾した)姿勢も含む。
[0036]
 次に、ヘラ80を法線方向Zのうちヘラ80がシート支持治具7に近づいていく側に移動させ、ヘラ80でシート96を溝11に押し付けてヘラ80の先端部81を受け入れ部に受容させる。このとき、ヘラ80の凹面82が、一対の内側面12,13のうちの一方と対向する姿勢とされる。なお、ヘラ80の凸面83は、一対の内側面12,13のうちの他方と対向する姿勢をとることになる。
[0037]
 ヘラ80を受け入れ部15に受容させるときには、シート96も一緒に溝11に押し付けられ、シート96は略V字に変形する。ヘラの先端部81は、このV字状に変形したシート96の内側に位置づけられ、シート96で挟まれる。作業エリア99内のシート96には、テンションがかかっておらず、若干の弛みがあるので、紙製であってもシート96は破れることなくヘラ80と共に溝11内に受容される。また、溝11の内側面12,13は、シート対向面10と成す角が鈍角となるように傾斜しているので、シート96が、内側面とシート対向面10とで形成される角で切れるのを防ぐことができる。特に、拭き取り部においては、シート対向面10と内側面12,13との成す角が比較的に大きくなっており、シート96が特に破れにくくなっている。
[0038]
 ヘラ80が受け入れ部に受容された後には、ヘラ80を溝延在方向Xに移動させる。これにより、ヘラ80の先端部81が拭き取り部に近づいていく。溝幅は徐々に狭くなっていくので、ヘラ80の凸面83はシート96と近付けられ、凸面83上で盛り上がるように付着していた粘性材料95は、シート96で拭かれてヘラ80から除かれる。
[0039]
 移動機構9は、ヘラ80が溝延在方向Xに延びる姿勢のままヘラ80を溝延在方向Xに移動させることで、ヘラ80を拭き取り部16に通過させる。ヘラ80の凹面82が拭き取り部16の湾曲内側面12aに差し掛かると、ヘラ80の凹面82を湾曲内側面12aに沿わせるようにしてヘラ80を溝11から後に引き抜く。この動作を実現するため、ヘラ80を湾曲内側面12aの中心周りに回転させながら、ヘラ80の長手方向と略平行にヘラ80を直線移動させる。2つの運動が複合されることで、ヘラ80を湾曲内側面12aに沿わせてヘラ80を溝11から抜くことができる。拭き取り部16には逃がし部17が連続し、逃がし部17の溝幅は拭き取り部16よりも広く、また、逃がし部17の端はシート支持治具7の側面にも開放されている。このため、ヘラ80が回転運動および直進運動の複合運動を行いながら溝11内を後退しても、ヘラ80がシート支持治具7と干渉するのを防ぐことができる。
[0040]
 拭き取り部16において、溝幅Wminは、ヘラ80の先端部81の板厚sと、シート2枚分の厚さ2pとの和よりも微小量dsだけ小さい。ヘラ80の先端部81は拭き取り部16の通過時、V字状のシート96で囲まれた状態である。微小量dsは、拭き取り部16を通過するヘラ80の先端部81にシート支持治具7からシート96を介して圧力がかかるだけ十分に大きく、かつ、通過を可能とするだけ十分に小さい値である。
[0041]
 このようにヘラ80を動かすことで、拭き取り部16にてシート96で凸面83に付いている粘性材料95を拭き取ることができる。そのため、粘性材料95の塗布作業に付帯する作業を省力化できる。
[0042]
 ヘラ80の先端部81は湾曲した薄板状に形成されているので、ヘラ80の姿勢を溝延在方向Xと平行にしたまま、ヘラ80を溝延在方向Xに移動させても、拭き取り部16をヘラ80が通過できなかったり、凸面83の全域に拭き取り部から圧力をかけることができず凸面83に拭き残しが生じたりする。
[0043]
 これに対し、本実施形態では、拭き取り部での内側面を、ヘラ80の凹面と同じ曲率で湾曲する湾曲内側面とし、凹面をこの内側面に沿わせるように移動させているので、先端部の凸面の全体が、拭き取り部で最も溝幅の狭い部分を順次通過していくことになる。したがって、凸面の全域に拭き取り部から圧力をかけることができ、凸面83に付いた粘性材料95を良く拭き取ることができる。
[0044]
 このように1回の拭き取りが行われると、ローラアクチュエータ5が作動し、作業エリア99内で粘性材料95の付いたシート96は、巻取りローラ4に巻き取られて下流ロール96bを形成する一方、上流ロール96aから清浄なシートが作業エリア99に送り出される。これにより、シート支持治具7の溝11が清浄なシート96で覆われ、次回の拭き取り作業の準備が完了する。
[0045]
 (変形例)
 実施形態について説明したが、上記構成は一例に過ぎず、本発明の範囲内で適宜変更、削除および/または追加可能である。
[0046]
 拭き取り部16が、一対の湾曲内側面を有し、その曲率半径を互いに等しくしているが、曲率半径を異ならせていてもよい。これにより、先端部81の形状が異なる2つのヘラ80に対応して拭き取り作業を行うことができる。また、拭き取り部16においてどちらか一方の内側面12,13のみが湾曲内側面12a,13aを構成していてもよい。
[0047]
 拭き取り装置1は、整形作業も行えるように構成されていてもよく、その場合、一例として、整形作業と拭き取り作業とが交互に実行される。

符号の説明

[0048]
1 粘性材料拭き取り装置
7 シート支持治具
8 ヘラ保持部材
9 移動機構
10 シート対向面
11 溝
12,13 内側面
12a,13a 湾曲内側面
15 受け入れ部
16 拭き取り部
17 逃がし部
30 制御装置
80 ヘラ
81 先端部
82 凹面
83 凸面
95 粘性材料
96 シート
X 溝延在方向
Y 溝幅方向
Z 法線方向

請求の範囲

[請求項1]
 ヘラの先端部に付いた粘性材料をシートで拭き取る粘性材料拭き取り装置であって、
 前記シートと対向するシート対向面を有するシート支持治具と、
 前記ヘラの基端部を保持して前記ヘラを片持ち支持するヘラ保持部材と、
 前記ヘラ保持部材を前記ヘラと共に移動させる移動機構と、
 制御装置と、を備え、
 前記シート支持治具は、前記シート対向面に凹設された溝を有し、前記溝は、溝延在方向に連続する受け入れ部および拭き取り部を含み、前記拭き取り部は、前記受け入れ部よりも小さい溝幅であって前記ヘラの前記先端部の外寸と略等しい溝幅を有し、
 前記制御装置は、前記移動機構を駆動して、
  前記ヘラが前記シート対向面の法線方向に見て前記溝延在方向と平行に延びて前記溝と重なる姿勢で、前記シートに対して前記シート支持治具と反対側に前記ヘラを位置づけ、
  前記ヘラで前記シートを前記溝に押し付けて前記ヘラの前記先端部が前記受け入れ部に受容されるように、前記ヘラを前記法線方向に移動させ、
  前記ヘラの前記先端部が前記拭き取り部を通過するように、前記ヘラを前記溝延在方向に移動させるように構成されている、粘性材料拭き取り装置。
[請求項2]
 前記ヘラの前記先端部は、湾曲された板状に形成され、凹面およびその反対側の凸面を有し、
 前記溝の一対の内側面のうち少なくとも一方が、前記拭き取り部を形成する部分において、前記法線方向に見て前記凹面と略同じ曲率で湾曲した湾曲内側面を形成し、
 前記制御装置は、
  前記凹面が前記溝の前記内側面と対向する姿勢で前記先端部が前記受け入れ部に受容されるように、前記ヘラを前記法線方向に移動させ、
  前記ヘラを前記溝延在方向に移動させる過程で前記凹面が前記湾曲内側面と対向し始めた後、前記凹面を前記湾曲内側面に沿わせるように前記ヘラを回転移動させながら前記ヘラを前記溝延在方向に移動させる、請求項1に記載の粘性材料拭き取り装置。
[請求項3]
 前記溝が、前記拭き取り部と前記溝延在方向に連続する逃がし部を含み、前記逃がし部が、前記拭き取り部よりも大きい溝幅を有している、請求項1または2に記載の粘性材料拭き取り装置。
[請求項4]
 前記溝の前記一対の内側面は、前記シート対向面と成す角が鈍角を成すように、傾斜している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粘性材料拭き取り装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]