複数の層又は段の吸着剤を設けることによって、自動車の蒸発エミッション制御システムから昼間呼吸損失エミッションを大幅に減少する方法が開示される。
エミッション制御システムキャニスターの燃料源側に高作用能力活性炭を、第１のキャニスター（吸着）領域に設けられるのが好ましい。
排気側の後続のキャニスター領域において、好ましい吸着剤は、容積ベースで平坦又は平坦化された吸着剤等温線を示すとともに、燃料源側吸着剤と比べて、高濃度蒸気について比較的低い能力を示す必要がある。
排気側キャニスター領域について好ましい特性を達成するために、複数のアプローチが説明される。
一つのアプローチは、吸着剤等温線を平坦化する容積希釈としてフィラー及び／又は空隙を使用することである。
他のアプローチは、所望の吸着剤等温線特性を示す吸着剤を採用し、希釈のための特別の手段を必ずしも必要とすることなく、その吸着剤を適切な形状又は形態に処理することである。
燃料源側の高作用能力活性炭と排気側の好ましい低作用能力吸着剤との改良された組合せは、自動車エミッション制御システム用のキャニスター構造に使用される周知の吸着剤と比べて、作用能力の著しい低下又は流れ抵抗の増加を生じることなく、実質的に低い昼間呼吸エミッションを示す。