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1. WO2020203704 - 化粧料組成物

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明 細 書

発明の名称 化粧料組成物

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

0004   0005   0006  

図面の簡単な説明

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106  

実施例

0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131  

産業上の利用可能性

0132  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

図面

1   2  

明 細 書

発明の名称 : 化粧料組成物

技術分野

[0001]
 本発明は、化粧料用組成物、化粧料、及び毛髪の形状を整える方法に関する。

背景技術

[0002]
 これまでヘアスタイリングには、毛髪表面に被膜を形成し、被膜の強度によりスタイリングを維持する方法がとられていた。しかしながら、スタイリング性を高める為に被膜を強固にすると、日常生活での髪同士の接触等の衝撃により、被膜がはがれやすくなる問題点があった。これを改善するため、特許文献1には親水性ブロックと疎水性ブロックを含む両親媒性線状ブロックコポリマーを用いてスタイリング組成物を濃厚化又はゲル化する例が挙げられ、特許文献2にはポリマーにした時にTgの異なる硬い構成単位と柔らかい構成単位を有するブロックポリマーを用いてスタイリング性と被膜の柔軟性を向上した例が挙げられていた。
 しかしこれらの方法では高い湿度での毛髪のセット性が低下する問題があった。そこで、特許文献3ではフィルム形成ポリマーとして使用する熱可塑性エラストマー及び化粧品上許容され得る希釈剤又は担体を含む化粧品又はパーソナルケア組成物として、Tgの異なるブロックの働きにより比較的高い湿度条件下で比較的高い結合強度を有するブロックポリマーを提供している。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2004-2432号公報
特許文献2 : 特表2003-534264号公報
特許文献3 : 特表2004-510719号公報

発明の概要

[0004]
 しかしながら、従来の重合体では、ヘアスタイリング後、高湿度下で髪同士の接触等による衝撃が加わると、毛髪のセットの保持性を十分に担保できないものであった。
[0005]
 本発明は、高湿度下における毛髪のセットの持続性及び耐衝撃性に優れる化粧料組成物及び化粧料、並びに当該化粧料組成物を毛髪に適用して毛髪の形状を整える方法を提供することに関する。
[0006]
 本発明は、下記の[1]及び[2]に関する。
[1]下記の成分(A)、及び(B)を含む、化粧料組成物。
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上であり、下記成分(B)と異なる種類の電荷を有するか、あるいは電荷を持たない疎水性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のイオン性重合体
[2][1]記載の化粧料組成物を毛髪に適用し、毛髪の形状を整える方法。

図面の簡単な説明

[0007]
[図1] 図1はセット性能評価に使用した振とう装置の概略構成を示す正面図である。
[図2] 図2はセット性能評価に使用した振とう装置の概略構成を示す斜視図である。

発明の詳細な説明

[0008]
 本発明によれば、高湿度下における毛髪のセットの持続性及び耐衝撃性に優れる化粧料組成物及び化粧料、並びに当該化粧料組成物を毛髪に適用して毛髪の形状を整える方法を提供することができる。
[化粧料組成物]
 本発明の化粧料組成物は、下記の成分(A)及び(B)を含む。成分(A)及び(B)は、エタノールに25℃で1質量%以上溶解する重合体である。
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上であり、下記成分(B)と異なる種類の電荷を有するか、あるいは電荷を持たない疎水性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のイオン性重合体
[0009]
 本明細書において親水性の重合体とは、下記測定法における透過率が80%以上の重合体を指し、疎水性の重合体とは、下記測定法における透過率が80%未満の重合体を指す。但し、重合体がメタクリル酸メチルから誘導される構成単位をポリマー中に30質量%以上含むカチオン性重合体である場合には、透過率に関わらず疎水性の重合体であるものとする。
(サンプルの調製)
 重合体(未中和)を10質量%含有するエタノール溶液100質量部に対して、水を67質量部添加してサンプルを調製する。
(測定法)
 サンプルを25℃とし、分光光度計で450~700nmの吸光度を測定する。
[0010]
 なお、サンプルが中和品である場合は、下記操作により未中和状態にして透過率を測定した。
器具:内径30mm、高さ300mmのクロマトグラフ管(ガラスフィルター、コック付き)
樹脂:ダウエックス TM 50Wx8 100-200メッシュ強酸性陽イオン交換樹脂(H形)
   (富士フイルム和光純薬(株)製)
器具への樹脂充填量:60g
操作:
1.樹脂をイオン交換水で洗浄したのちに、エタノールで置換し、クロマトグラフ管に充填した。
2.プラスサイズL-9909B(互応化学工業(株)製)をエタノールで濃度20質量%に希釈し、樹脂を充填したクロマトグラフ管に上記試料20gを導入、
自重により樹脂層を通液させ、下部から目的物(未中和物)を採取した。
[0011]
 本発明の化粧料組成物が高湿度下における毛髪のセットの持続性及び耐衝撃性(以下、両者を併せて「耐湿性」とも称する)に優れるメカニズムは不明であるが、次のように推定される。本発明の化粧料組成物において、成分(A)と成分(B)は極性の違いから非相溶であり、例えば、溶媒の蒸発に誘起されて相分離構造を形成する。成分(A)が形成する相(疎水相)は、空気中の水分を殆ど吸収しないため、可塑化せず強固なままである。成分(B)が形成する相(親水相)は、空気中の水分を吸収して可塑化し柔軟性と靱性を発現する。成分(A)の強固さによりスタイリングを維持し、成分(B)の柔軟性と靱性により衝撃を緩和して被膜が壊れるのを防ぐことで、従来技術に比べて優れた耐湿性を発現するものと推定される。
[0012]
〔成分(A)〕
 成分(A)は、エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性の重合体である。成分(A)は、アニオン性重合体、カチオン性重合体、ノニオン性重合体のいずれであってもよいが、高湿度下における毛髪のセットの持続性を高める観点から、成分(B)と異なる種類の電荷を持つイオン性重合体であることが好ましい。成分(A)が成分(B)と同じ種類の電荷を持つとは、成分(B)がカチオン性重合体であれば成分(A)がカチオン性重合体であり、成分(B)がアニオン性重合体であれば成分(A)がアニオン性重合体であることを示す。具体的には、後述するカチオン性重合体、アニオン性重合体、ノニオン性重合体などが挙げられ、より具体的には、スタイリングを維持する観点から、アクリル酸骨格を有するポリアクリル酸系重合体であって、アクリル酸と重合可能なモノマーから誘導される構成単位を含み、炭素数1以上12以下の直鎖又は炭素数3以上6以下の分岐のアルキル基を有するアクリルアミド又はスチレンから誘導される構成単位を含む共重合体が挙げられ、更に具体的には後述する構成単位を有する疎水性の重合体などが挙げられる。成分(A)が成分(B)と異なる種類の電荷を持つことで、成分(A)と成分(B)が界面で相互作用し、架橋構造を形成することで、より耐湿性に優れたものとなると考えられる。
[0013]
 成分(A)のガラス転移点(Tg)は、耐湿性を高める観点から、30℃以上であり、好ましくは40℃以上であり、より好ましくは50℃以上であり、更に好ましくは60℃以上であり、より更に好ましくは70℃以上であり、また、同様の観点から、好ましくは180℃以下であり、より好ましくは150℃以下であり、更に好ましくは130℃以下である。
[0014]
 成分(A)の重量平均分子量は、耐湿性を高める観点から、好ましくは5000以上であり、より好ましくは2万以上であり、更に好ましくは10万以上であり、また、洗髪除去性を高める観点から、好ましくは50万以下であり、より好ましくは45万以下であり、更に好ましくは35万以下である。重量平均分子量の測定方法は、後述の実施例に記載の通りである。
[0015]
 成分(A)がカチオン性重合体である場合におけるアミン量は、耐湿性を高める観点から、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上であり、また、同様の観点から、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは45質量%以下であり、更に好ましくは35質量%以下である。本明細書において、成分(A)におけるアミン量とは、成分(A)を構成する全構成単位における、分子内にアミノ基を有する構成単位が占める量を意味する。
[0016]
 成分(A)がアニオン性重合体である場合におけるカルボン酸量は、耐湿性を高める観点から、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上であり、また、同様の観点から、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは35質量%以下であり、更に好ましくは30質量%以下であり、より更に好ましくは20質量%以下である。本明細書において、成分(A)におけるカルボン酸量とは、成分(A)を構成する全構成単位における、分子内にカルボキシ基を有する構成単位が占める量を意味する。
[0017]
 本発明の化粧料組成物中の成分(A)の含有量は、耐湿性を高める観点から、好ましくは9質量%以上であり、より好ましくは33質量%以上であり、更に好ましくは44質量%以上であり、また、耐湿性及び洗髪除去性を高める観点から、好ましくは83質量%以下であり、より好ましくは75質量%以下であり、更に好ましくは60質量%以下である。
[0018]
〔成分(B)〕
 成分(B)は、エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のイオン性重合体である。具体的には、後述する親水性のカチオン性重合体、親水性のアニオン性重合体、などが挙げられ、より具体的には、耐湿性を高める観点から、アクリル酸骨格を有するポリアクリル酸系重合体であって、アクリル酸と重合可能なモノマーから誘導される構成単位を含み、アミノ基を有するモノマーから誘導される構成単位を含む共重合体が挙げられ、更に具体的には後述する構成単位を有する親水性の重合体などが挙げられる。
[0019]
 成分(B)のガラス転移点(Tg)は、耐湿性を高める観点から、好ましくは0℃以上であり、より好ましくは10℃以上であり、更に好ましくは25℃以上であり、より更に好ましくは40℃以上であり、また、同様の観点から、好ましくは130℃以下であり、より好ましくは120℃以下であり、更に好ましくは100℃以下である。
[0020]
 成分(B)の重量平均分子量は、耐湿性を高める観点から、好ましくは5000以上であり、より好ましくは2万以上であり、更に好ましくは10万以上であり、また、洗髪除去性を高める観点から、好ましくは50万以下であり、より好ましくは45万以下であり、更に好ましくは35万以下である。重量平均分子量の測定方法は、後述の実施例に記載の通りである。
[0021]
 成分(B)がカチオン性重合体である場合におけるアミン量は、耐湿性を高める観点から、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上であり、また、同様の観点から、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは45質量%以下であり、更に好ましくは35質量%以下である。本明細書において、成分(B)におけるアミン量とは、成分(B)を構成する全構成単位における、分子内にアミノ基を有する構成単位が占める量を意味する。
[0022]
 成分(B)がアニオン性重合体である場合におけるカルボン酸量は、耐湿性を高める観点から、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上であり、また、同様の観点から、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは35質量%以下であり、更に好ましくは30質量%以下であり、より更に好ましくは20質量%以下である。本明細書において、成分(B)におけるカルボン酸量とは、成分(B)を構成する全構成単位における、分子内にカルボキシ基を有する構成単位が占める量を意味する。
[0023]
 本発明の化粧料組成物中の成分(B)の含有量は、耐湿性及び洗髪除去性を高める観点から、好ましくは17質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上であり、更に好ましくは40質量%以上であり、また、耐湿性を高める観点から、好ましくは91質量%以下であり、より好ましくは67質量%以下であり、更に好ましくは56質量%以下である。
[0024]
 本発明の化粧料組成物において、成分(B)に対する成分(A)の質量比(成分(A)/成分(B))は、耐湿性を高める観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.5以上であり、更に好ましくは0.8以上であり、また、耐湿性及び洗髪除去性を高める観点から、好ましくは5.0以下であり、より好ましくは3.0以下であり、更に好ましくは1.5以下である。
[0025]
〔成分(A)、(B)を構成する構成単位〕
 本発明において、前記成分(A)、(B)は種々の単量体の重合体であり、構成単位としては、疎水性不飽和単量体又は親水性不飽和単量体から誘導される構成単位のいずれでもよい。
[0026]
 具体的には、疎水性不飽和単量体としては、炭素数1以上22以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリレート;炭素数1以上22以下の炭化水素基を有するアクリルアミド;塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニリデンクロリド、ビニリデンフルオライド等のハロゲン化オレフィン;エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン;ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル;スチレン等が挙げられる。
[0027]
 親水性不飽和単量体としては、ノニオン性不飽和単量体、アニオン性不飽和単量体、カチオン性不飽和単量体及び両性不飽和単量体等が挙げられる。
[0028]
 ノニオン性不飽和単量体としては、(メタ)アクリルアミド;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のヒドロキシ基又はエーテル基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
[0029]
 アニオン性不飽和単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、6-アクリルアミドヘキサン酸等のカルボキシ基含有不飽和単量体;スチレンスルホン酸、3-(メタクリロイルオキシ)プロパンスルホン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸等のスルホン基含有不飽和単量体が挙げられる。
 これらのアニオン性不飽和単量体は、酸のままもしくは部分的に中和又は完全中和して使用することができ、又は酸のまま共重合に供してから部分中和又は完全中和することもできる。中和に使用する塩基としては例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物;アンモニア;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン等のアミン化合物がある。
[0030]
 カチオン性不飽和単量体としては、アミノ基を有する不飽和単量体及び4級アンモニウム塩基を有する不飽和単量体から選ばれる1種以上が挙げられる。
 アミノ基を有する不飽和単量体としては、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン及びこれらをH で表される酸で中和した構造が挙げられる。
 ここでX は、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン、安息香酸イオン、アジピン酸イオン、ギ酸イオン、リンゴ酸イオン、グリコール酸イオン等の有機酸イオン;等のアニオンを示す。本発明の毛髪化粧料で毛髪をセットした場合のセット後の毛髪の感触、及び高湿度下におけるセット保持性の観点から、アルキル硫酸イオン、乳酸イオン、ギ酸イオン、リンゴ酸イオン、グリコール酸イオンであることが好ましく、乳酸イオンであることがより好ましい。
 また、4級アンモニウム塩基を有する不飽和単量体としては、X を対イオンに持つ(メタ)アクロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクロイルアミノエチルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウム、ジアリルジメチルアンモニウム、1-エチル-4-ビニルピリジニウム、1,2-ジメチル-5-ビニルピリジニウム等が挙げられる。
[0031]
 両性不飽和単量体としては、前述のカチオン性不飽和単量体にハロ酢酸ナトリウムもしくはカリウム等の変性剤を作用させることによって得られる化合物などが挙げられる。具体的には、N-(メタ)アクリロイルオキシエチル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-メチルカルボキシベタイン、N-(メタ)アクリロイルオキシエチル-N,N-ジエチルアンモニウム-N-メチルカルボキシベタイン、N-(メタ)アクリロイルオキシプロピル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-メチルカルボキシベタイン、N-(メタ)アクリロイルオキシプロピル-N,N-ジエチルアンモニウム-N-メチルカルボキシベタイン、カルボナートメチル-2-ビニルピリジニウム、カルボナートメチル-4-ビニルピリジニウムである。
[0032]
 本発明において、前記成分(A)、(B)は、耐湿性を高める観点から、アルキルアミド基及びアミノアルキルアミド基から選択される1種以上の基を有することが好ましい。また、同様の観点から、下記の式1、2、及び3から選択される1種以上の構成単位を有するものが好ましい。
[0033]
<式1で示される構成単位>
  本明細書における式1で示される構成単位は次の構造を有する。
[0034]
[化1]


[0035]
 〔式中、R は水素原子又はメチル基であり、R 2、R は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。ただし、R 2、R は、いずれか一方が水素原子であるときは、他方が炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、R 2、R のいずれも水素原子でないときは、R 2とR の炭素数の合計が2以上24以下の炭化水素基である。また、R 2とR は、互いに結合して環構造を形成してもよく、その場合のR 2とR の炭素数の合計は3以上24以下である。〕
[0036]
 式1で示される構成単位は、下記式1’で示される不飽和単量体を重合することにより誘導される構成単位である。
[0037]
[化2]


[0038]
 式1及び式1’中におけるR 、R 及びR は、すべて同義である。
[0039]
 式1及び式1’において、好ましい置換基は以下のとおりである。
 R は水素原子又はメチル基であり、不飽和単量体の入手性の観点、単量体の重合性の観点から、水素原子がより好ましい。
 R 、R は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。R 、R 中の置換基としては、フェニル基等が挙げられるが、R 、R は、水素原子、又は炭素数1以上12以下の炭化水素基であることが好ましい。
 R 、R は、いずれか一方が水素原子であるときは、他方が炭素数1以上12以下の炭化水素基又はイソボルニル基であり、化粧料に含まれる溶剤への溶解性及び洗髪除去性を向上させる観点から、炭素数8以下の炭化水素基が好ましく、炭素数6以下の炭化水素基がより好ましい。
 R 、R のいずれも水素原子でないときは、R とR の炭素数の合計は2以上24以下であり、化粧料に含まれる溶剤への溶解性及び洗髪除去性を向上させる観点から、炭素数の合計は8以下が好ましく、炭素数の合計は6以下がより好ましい。
 また、R とR は、高湿度下での耐衝撃性を高める観点から、それぞれ直鎖又は分岐のアルキル基、あるいは環構造の炭化水素基が好ましく、それぞれが直鎖又は分岐のアルキル基がより好ましい。
 R とR が互いに結合して環構造を形成している場合のR とR の炭素数の合計は、3以上24以下であり、化粧料に含まれる溶剤への溶解性及び洗髪除去性を向上させる観点から、炭素数の合計は8以下が好ましく、炭素数の合計は6以下がより好ましい。
 化粧料に含まれる溶剤への溶解性及び洗髪除去性を向上させる観点から、R 及びR としては、好ましくはいずれか一方が水素原子であり、他方が炭素数4以上24以下の炭化水素基であり、高湿度下での耐衝撃性を高める観点から、より好ましくは炭素数4以上24以下のアルキル基、更に好ましくは炭素数4以上8以下のアルキル基、より更に好ましくは炭素数4のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数4の分岐のアルキル基であり、より更に好ましくはtert-ブチル基である。
[0040]
 式1’で示される不飽和単量体としては、具体的には、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-イソブチル(メタ)アクリルアミド、N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-ペンチル(メタ)アクリルアミド、N-(2,2-ジメチルプロピル)(メタ)アクリルアミド、N-メチル-N-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-エチル-N-プロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジプロピル(メタ)アクリルアミド、N-tert-オクチルアクリルアミド、イソボルニル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミドが挙げられる。
 式1’で示される不飽和単量体は、高湿度下での耐衝撃性を高める観点から、好ましくはN-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-イソブチル(メタ)アクリルアミド、N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミドから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはN-tert-ブチル(メタ)アクリルアミドである。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル、メタクリル又はそれらの両方を意味する。
[0041]
<式2で示される構成単位>
 本明細書における式2で示される構成単位は次の構造を有する。
[0042]
[化3]


[0043]
 〔式中、R 4は水素原子又はメチル基であり、X 1が酸素原子のとき、-Y -X は炭素数1以上18以下のアルキル基、イソボルニル基、-(CH 2-N(R 52、-(CH 2-OR 5、-C(CH 32-N(R 52、-C(CH 32-OR 5から選ばれる基(但し、pは1以上3以下であり、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)であるか、あるいは、Y 1は炭素数2または3のポリオキシアルキレン基を1~15個含む基、X 2は水素原子、-CH 、-C であり、X 1がNHのとき、Y 1は炭素数1以上3以下のアルキレン基、X 2が-N(R 52(但し、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)である。〕
[0044]
 式2で示される構成単位は、下記式2’で示される不飽和単量体を重合することにより誘導される構成単位である。
[0045]
[化4]


[0046]
 式2及び式2’におけるR 4、X 1、Y 1、X 2、及びR 5はすべて同義である。
[0047]
  式2及び式2’において好ましい置換基は以下のとおりである。
  -Y -X は炭素数1以上18以下のアルキル基、イソボルニル基、-(CH 2-N(R 52、-(CH 2-OR 5、-C(CH 32-N(R 52、-C(CH 32-OR 5から選ばれる基(但し、pは1以上3以下であり、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)であり、Y 1は炭素数2または3のポリオキシアルキレン基を1~15個含む基、であり、X 2は-N(R 52、又は-OR 5であり、R 5のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。よって、X 2が-N(R 52の場合の具体例としては、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等が挙げられる。さらに、X 2が-OR 5の場合の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。なお、N(R 52におけるR 5は同一であっても異なっていてもよい。
[0048]
  式2’で示される不飽和単量体としては、具体的には、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート等が挙げられ、洗髪除去性および耐加水分解性を高める観点から好ましくは、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドである。
[0049]
 <式3で示される構成単位>
  本明細書における式3で示される構成単位は次の構造を有する。
[0050]
[化5]


[0051]
  〔式中、R 6は水素原子又はメチル基であり、X 3は炭素数6以上12以下の芳香族基である。〕
[0052]
  式3で示される構成単位は、下記式3’で示される不飽和単量体を重合することにより誘導される構成単位である。
[0053]
[化6]


[0054]
  式3及び式3’におけるR 6及びX 3はすべて同義である。
[0055]
  式3及び式3’において好ましい置換基は以下のとおりである。
  X 3は炭素数6以上12以下、好ましくは6以上10以下の芳香族基である。X 3としては、フェニル基、トリル基、キシリル基等が挙げられる。
[0056]
 式3’で示される不飽和単量体としては、具体的には、スチレン、α-メチルスチレン、4-メチルスチレン、4-ブチルスチレン、ジメチルスチレン等が挙げられ、耐湿性を高める観点から、好ましくはスチレンである。
[0057]
 本発明の化粧料組成物は、配合するポリマーの組み合わせについて、下記の態様(Ia)、 (Ib)、(IIa)、(IIb)が例示される。
[0058]
<Iaの態様>
 Iaは、下記の成分(A)及び(B)を含む、化粧料組成物であり、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のカチオン性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のアニオン性重合体
である化粧料組成物である。
[0059]
 前記Iaの態様において、スタイリングを維持し、耐湿性を有する観点から、成分(A)が、炭素数1以上12以下の直鎖又は炭素数3以上12以下の分岐のアルキル基を有するアクリルアミドモノマー及び芳香族ビニルモノマーから選ばれる1種以上を由来とする構成単位、及びアミノ基を有するモノマーを由来とする構成単位とを含む重合体であり、成分(B)が、カルボキシ基を有するモノマーを由来とする構成単位を含む重合体である事が好ましい。
 なお、本明細書において「由来とする」とは、当該の不飽和モノマーを重合して重合体とすることを示す。
[0060]
 前記Iaの態様において、同様の観点から、成分(A)が、下記式1aに示される構成単位を、好ましくは56質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上含有するように調製するか、下記式2aに示される構成単位を、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製するか、あるいは、下記式3に示す構成単位を好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製する事がより好ましく、成分(B)が、下記式1bで示される構成単位、下記式2bで示される構成単位、及び下記式2cで示される構成単位の合計を、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上含有するように調製する事がより好ましい。
[0061]
[化7]


[0062]
〔式中、R は水素原子又はメチル基であり、R 2、R は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。ただし、R 2、R は、いずれか一方が水素原子であるときは、他方が炭素数4以上12以下の炭化水素基であり、R 2、R のいずれも水素原子でないときは、R 2とR の炭素数の合計が5以上24以下の炭化水素基である。また、R 2とR は、互いに結合して環構造を形成してもよく、その場合のR 2とR の炭素数の合計は5以上24以下である。〕
[0063]
[化8]


[0064]
〔式中、R は水素原子又はメチル基であり、R 2、R は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上3以下の炭化水素基である。ただし、R 2、R は、いずれか一方が水素原子であるときは、他方が炭素数1以上3以下の炭化水素基であり、R 2、R のいずれも水素原子でないときは、R 2とR の炭素数の合計が2以上4以下の炭化水素基である。また、R 2とR は、互いに結合して環構造を形成してもよく、その場合のR 2とR の炭素数の合計は3以上4以下である。〕
[0065]
[化9]


[0066]
〔式中、R 4は水素原子又はメチル基であり、X 1が酸素原子、-Y -X は炭素数1以上18以下のアルキル基又はイソボルニル基である。〕
[0067]
[化10]


[0068]
〔式中、R 4は水素原子又はメチル基であり、X 1が酸素原子、Y 1は炭素数2または3のポリオキシアルキレン基を1~15個含む基であり、-X は水素原子、-CH 、-C である。〕
[0069]
[化11]


[0070]
〔式中、R 4は水素原子又はメチル基であり、X 1がNH又は酸素原子、Y 1が炭素数1以上3以下のアルキレン基又は-C(CH 32-、X 2が-N(R 52、又は-OR 5、(但し、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)である。〕
[0071]
[化12]


[0072]
  〔式中、R 6は水素原子又はメチル基であり、X 3は炭素数6以上12以下の芳香族基である。〕
[0073]
 このような成分(A)の疎水性のカチオン性重合体としては、例えば、スチレンモノマー及びDMAPAAモノマーが重合したポリマーなどを使用する事ができる。
[0074]
 成分(B)の親水性のアニオン性重合体の市販品としては、例えば、Resyn28-2930(アクゾノーベル社製)などを使用する事ができる。
[0075]
 このような態様Iaの化粧料組成物としては、実施例1~7に挙げる組合せが好ましい。
[0076]
<Ibの態様>
 Ibは、下記の成分(A)及び(B)を含む、化粧料組成物であり、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のアニオン性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のカチオン性重合体
である化粧料組成物である。
[0077]
 前記Ibの態様において、スタイリングを維持し、耐湿性を有する観点から、成分(A)が炭素数1以上12以下の直鎖又は炭素数3以上12以下の分岐のアルキル基を有するアクリルアミドモノマー及び芳香族ビニルモノマーから選ばれる1種以上を由来とする構成単位を含む重合体であり、成分(B)が、アミノ基を有するモノマーを由来とする構成単位を含む重合体である事が好ましい。
[0078]
 前記Ibの態様において、同様の観点から、成分(A)が、前記式1aに示される構成単位を、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上含有するように調製するか、前記式2aに示される構成単位を、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製するか、あるいは前記式3に示す構成単位を、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製する事がより好ましく、成分(B)が、前記式1bで示される構成単位、前記式2bで示される構成単位、及び前記式2cで示される構成単位の合計を、好ましくは44質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するよう調製する事がより好ましい。
[0079]
 このような成分(A)の疎水性のアニオン性重合体の市販品としては、例えば、Tilamar Fix A1000(DSM社製)、Ultrahold Strong (BASF社製)、プラスサイズL-9909B(互応化学工業(株)製)などを使用することができる。
[0080]
 このような成分(B)の親水性のカチオン性重合体の例としては、特開平08―291206の合成例1に記載のポリマーなどを使用する事ができ、市販品としては、例えば、HCポリマー3A(大阪有機化学工業(株)製)、プラスサイズL-514(互応化学工業(株)製)などを使用することができる。
[0081]
<IIaの態様>
 IIaは、下記の成分(A)及び(B)を含む、化粧料組成物であり、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のノニオン性の重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のカチオン性重合体
である化粧料組成物である。
[0082]
 前記IIaの態様において、スタイリングを維持し、耐湿性を有する観点から、成分(A)が炭素数1以上12以下の直鎖又は炭素数3以上12以下の分岐のアルキル基を有するアクリルアミドモノマー及び芳香族ビニルモノマーから選ばれる1種以上を由来とする構成単位を含むノニオン性重合体であり、成分(B)が、アミノ基を有するモノマーを由来とする構成単位を含む重合体である事が好ましい。
[0083]
 前記IIaの態様において、同様の観点から、成分(A)が、前記式1aに示される構成単位を、好ましくは56質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上含有するように調製するか、前記式2aに示される構成単位を、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製するか、あるいは前記式3に示される構成単位を、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製する事がより好ましく、成分(B)が、前記式1bで示される構成単位、前記式2bで示される構成単位、及び前記式2cで示される構成単位の合計を、好ましくは44質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製する事がより好ましい。
[0084]
 このような成分(A)の疎水性のノニオン性重合体の市販品としては、例えば、エスレックBM-1(積水化学工業(株)製)などを使用することができる。
[0085]
 このような成分(B)の親水性のカチオン性重合体の例としては、特開平08―291206の合成例1に記載のポリマーなどを使用する事ができ、市販品の例としては、HCポリマー3A(大阪有機化学工業(株)製)、プラスサイズL-514(互応化学工業(株)製)を用いる事ができる。
[0086]
 このような態様IIaの化粧料組成物としては、実施例8に挙げる組合せが好ましい。
[0087]
<IIbの態様>
 IIbは、下記の成分(A)及び(B)を含む、化粧料組成物であり、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のノニオン性の重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のアニオン性重合体
である化粧料組成物である。
[0088]
 前記IIbの態様において、スタイリングを維持し、耐湿性を有する観点から、成分(A)が炭素数1以上12以下の直鎖又は炭素数3以上12以下の分岐のアルキル基を有するアクリルアミドモノマー及び芳香族ビニルモノマーから選ばれる1種以上を由来とする構成単位を含むノニオン性の重合体であり、成分(B)が、カルボキシ基を有するモノマーを由来とする構成単位を含む重合体である事が好ましい。
[0089]
 前記IIbの態様において、同様の観点から、成分(A)が、前記式1aに示される構成単位を、好ましくは56質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上含有するように調製するか、前記式2aに示される構成単位を、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製するか、あるいは、前記式3に示される構成単位を、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製する事がより好ましく、成分(B)が、前記式1bで示される構成単位、前記式2bで示される構成単位、及び前記式2cで示される構成単位の合計を、好ましくは44質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有するように調製する事がより好ましい。
[0090]
 このような成分(A)の疎水性のノニオン性重合体の市販品としては、例えば、エスレックBM-1(積水化学工業(株)製)などを使用することができる。
[0091]
 このような成分(B)の親水性のアニオン性重合体の市販品としては、例えばResyn28-2930(アクゾノーベル社製)などを使用する事ができる。
[0092]
〔その他の任意成分〕
 本発明の化粧料組成物は、任意に、通常の毛髪化粧料に使用される各種成分、例えば、成分(A)及び(B)以外のカチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、pH調整剤、ビタミン類、蛋白質、アミノ酸類、生薬類、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤等を、更に含有することができる。
[0093]
 本発明の化粧料組成物は、更に媒体を含んでいてもよい。使用可能な媒体としては、水;エタノール、イソプロパノール、グリセリン等のアルコール類等が挙げられる。これらの媒体は一種類を単独で用いてもよく、あるいは二種類以上を混合して用いてもよい。これらの媒体の中では、人体への安全性の観点からエタノールが好ましい。化粧料組成物における媒体の量としては、好ましくは4質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは50質量%以上であり、一方、好ましくは98.4質量%以下、より好ましくは98質量%以下、更に好ましくは95質量%以下である。
[0094]
 本発明の化粧料組成物は、例えば、毛髪用、睫毛用などの化粧料組成物に使用することができる。これらの中でも、毛髪用の化粧料組成物として使用することが好ましい。本発明では、本発明の化粧料組成物を毛髪に適用し、毛髪の形状を整える方法についても提供するものである。
[0095]
[化粧料]
 本発明の化粧料組成物は、ヘアスタイリング剤、ヘアコンディショニング剤等の化粧料として用いることが好ましい。
[0096]
 上述した実施形態に関し、本発明は、さらに以下の、化粧料組成物及び毛髪の形状を整える方法を開示する。
[0097]
<1> 下記の成分(A)、及び(B)を含む、化粧料組成物。
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上であり、下記成分(B)と異なる種類の電荷を有するか、あるいは電荷を持たない疎水性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のイオン性重合体
[0098]
<2> 成分(A)がカチオン性重合体又はノニオン性重合体であり、成分(B)がアニオン性重合体である、前記<1>に記載の化粧料組成物。
<3> 成分(A)がアニオン性重合体又はノニオン性重合体であり、成分(B)がカチオン性重合体である、前記<1>に記載の化粧料組成物。
<4> 成分(A)の重量平均分子量が5000以上50万以下である、前記<1>~<3>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<5> 成分(A)の重量平均分子量が、より好ましくは2万以上45万以下、更に好ましくは10万以上35万以下である、前記<1>~<4>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<6> 成分(A)及び/又は(B)がアルキルアミド基及びアミノアルキルアミド基から選択される1種以上の基を有する、前記<1>~<5>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<7> 成分(A)及び/又は(B)が下記の式1、2、及び3から選択される1種以上の構成単位を有する、前記<1>~<6>のいずれかに記載の化粧料組成物。
[0099]
[化13]


[0100]
〔式中、R は水素原子又はメチル基であり、R 2、R は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。ただし、R 2、R は、いずれか一方が水素原子であるときは、他方が炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、R 2、R のいずれも水素原子でないときは、R 2とR の炭素数の合計が2以上24以下の炭化水素基である。また、R 2とR は、互いに結合して環構造を形成してもよく、その場合のR 2とR の炭素数の合計は3以上24以下である。〕
[0101]
[化14]


[0102]
〔式中、R 4は水素原子又はメチル基であり、X 1が酸素原子のとき、-Y -X は炭素数1以上18以下のアルキル基、イソボルニル基、-(CH 2-N(R 52、-(CH 2-OR 5、-C(CH 32-N(R 52、-C(CH 32-OR 5から選ばれる基(但し、pは1以上3以下であり、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)であるか、あるいは、Y 1は炭素数2または3のポリオキシアルキレン基を1~15個含む基、X 2は水素原子、-CH 、又は-C であり、X 1がNHのとき、Y 1は炭素数1以上3以下のアルキレン基、X 2が-N(R 52(但し、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)である。〕
[0103]
[化15]


[0104]
〔式中、R 6は水素原子又はメチル基であり、X 3は炭素数6以上12以下の芳香族基である〕
<8> 成分(A)/成分(B)が0.1以上5.0以下である、前記<1>~<7>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<9> 成分(A)/成分(B)が、より好ましくは0.5以上3.0以下、更に好ましくは0.8以上1.5以下である、前記<1>~<8>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<10> 成分(A)におけるアミン量が1質量%以上60質量%以下であるか、又はカルボン酸量が1質量%以上50質量%以下である、前記<1>~<9>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<11> 成分(A)がカチオン性重合体である場合におけるアミン量が、より好ましくは3質量%以上45質量%以下、更に好ましくは5質量%以上35質量%以下である、前記<1>~<10>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<12> 成分(A)がアニオン性重合体である場合におけるカルボン酸量が、より好ましくは3質量%以上35質量%以下、更に好ましくは5質量%以上30質量%以下、より更に好ましくは5質量%以上20質量%以下である、前記<1>~<10>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<13> 成分(B)におけるアミン量が1質量%以上60質量%以下であるか、又はカルボン酸量が1質量%以上50質量%以下である、前記<1>~<12>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<14> 成分(B)がカチオン性重合体である場合におけるアミン量が、より好ましくは3質量%以上45質量%以下、更に好ましくは5質量%以上35質量%以下である、前記<1>~<13>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<15> 成分(B)がアニオン性重合体である場合におけるカルボン酸量が、より好ましくは3質量%以上35質量%以下、更に好ましくは5質量%以上30質量%以下、より更に好ましくは5質量%以上20質量%以下である、前記<1>~<13>のいずれかに記載の化粧料組成物。
[0105]
<16> 水、エタノール、イソプロパノール及びグリセリンからなる群より選択される1種以上の媒体を更に含み、化粧料組成物における媒体の量が、好ましくは4質量%以上98.4質量%以下、より好ましくは30質量%以上98質量%以下、更に好ましくは50質量%以上95質量%以下である、前記<1>~<15>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<17> エタノールを媒体とした、前記<1>~<16>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<18> 毛髪用である、前記<1>~<17>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<19> 成分(A)のガラス転移点(Tg)が、好ましくは30℃以上180℃以下、より好ましくは40℃以上150℃以下、更に好ましくは50℃以上130℃以下、より更に好ましくは60℃以上130℃以下、より更に好ましくは70℃以上130℃以下である、前記<1>~<18>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<20> 成分(A)の含有量が、好ましくは9質量%以上83質量%以下、より好ましくは33質量%以上75質量%以下、更に好ましくは44質量%以上60質量%以下である、前記<1>~<19>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<21> 成分(B)のガラス転移点(Tg)が、好ましくは0℃以上130℃以下、より好ましくは10℃以上120℃以下、更に好ましくは25℃以上100℃以下、より更に好ましくは40℃以上100℃以下である、前記<1>~<20>のいずれかに記載の化粧料組成物。
[0106]
<22> 成分(B)の重量平均分子量が、好ましくは5000以上50万以下、より好ましくは2万以上45万以下、更に好ましくは10万以上35万以下である、前記<1>~<21>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<23> 成分(B)の含有量が、好ましくは17質量%以上91質量%以下、より好ましくは25質量%以上67質量%以下、更に好ましくは40質量%以上56質量%以下である、前記<1>~<22>のいずれかに記載の化粧料組成物。
<24> 下記の成分(A)及び(B)を含む、前記<1>~<23>のいずれか記載の化粧料組成物であって、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のカチオン性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のアニオン性重合体
である化粧料組成物。
<25> 下記の成分(A)及び(B)を含む、前記<1>~<23>のいずれか記載の化粧料組成物であって、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のアニオン性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のカチオン性重合体
である化粧料組成物。
<26> 下記の成分(A)及び(B)を含む、前記<1>~<23>のいずれか記載の化粧料組成物であって、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のノニオン性の重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のカチオン性重合体
である化粧料組成物。
<27> 下記の成分(A)及び(B)を含む、前記<1>~<23>のいずれか記載の化粧料組成物であって、
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上の疎水性のノニオン性の重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のアニオン性重合体
である化粧料組成物。
<28> 前記<1>~<27>のいずれかに記載の化粧料組成物を毛髪に適用し、毛髪の形状を整える方法。

実施例

[0107]
 以下、実施例等を示して本発明を具体的に説明する。なお、これらの実施例等は単なる本発明の例示であり、何ら限定を意味するものではない。例中の部は、特記しない限り質量部である。なお、「常圧」とは101.3kPaを、「室温」とは25℃を示す。
[0108]
<重量平均分子量(Mw)の測定>
 下記の条件にて、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で重量平均分子量(Mw)を求めた。但し、アニオン性重合体の測定における溶離液は、60mMリン酸, 50mM臭化リチウム/N,N-ジメチルホルムアミド溶液とした。
<GPC測定条件>
カラム:「α-M」(東ソー(株)製)を2本直列につないで使用
 溶離液:50mM臭化リチウム/N,N-ジメチルホルムアミド溶液
 流量:1.0mL/min
 カラム温度:40℃
 検出器:RI
 試料:5mg/mLN,N-ジメチルホルムアミド溶液、100μL
 検量線:ポリスチレン分子量842万,109万,9.64万(東ソー(株)製),ポリスチレン分子量3万(西尾工業(株)製),ポリスチレン分子量5400,500(東ソー(株)製)
[0109]
<ガラス転移温度>
 本願で合成したポリマーについては仕込み組成比よりFOXの式を用いて算出した。市販のポリマーについては、下記条件で示差走査熱量測定(DSC)した。FOXの式とは、下記式にて表される共重合体のガラス転移温度(Tg)と共重合体を構成するモノマー各々を単独重合したホモポリマーのガラス転移温度(Tgi)との関係式である。
1/Tg=Σ(Wi/Tgi)
Tg:共重合体のガラス転移温度(K)
Tgi:モノマーiのホモポリマーのガラス転移温度(K)
Wi:共重合体におけるモノマーiの重量分率
測定装置:DSC7020 (株)日立ハイテクサイエンス製
温度プロファイル:1st heating  25℃から150℃まで50℃/minで昇温し、10分間ホールド
         1st cooling 150℃から25℃まで10℃/minで冷却し、10分間ホールド
         2nd heating 25℃から150℃まで10℃/minで昇温し、10分間ホールド
         2nd cooling 150℃から25℃まで10℃/minで冷却し、10分間ホールド
以上の温度プロファイルにて、2nd heatingからガラス転移点を求めた。
[0110]
<市販品のアミン量>
NMR測定により、内部標準とのピーク面積比からアミン量を算出した。
 溶媒:クロロホルム-d(富士フイルム和光純薬(株)製)
 積算回数:32回
 緩和時間:10秒
 内部標準:p-ジニトロベンゼン(富士フイルム和光純薬(株)製)
[0111]
<市販品のカルボン酸量>
 試料10gをとり、混合溶媒(注1)30mLを加え、加温して溶かし、時々振り混ぜながら0.1mol/L水酸化カリウム・エタノール液(注2)で滴定した。滴定の終点は、液の微紅色が30秒間持続する点とした(指示薬:フェノールフタレイン液(注3)数滴)。同様の方法で空試験を行って補正した。
酸価=a×5.611/b
a:0.1mol/L水酸化カリウム・エタノール液の消費量(mL)
b:試料の量(g)
(注1)混合溶媒 : トルエン/エタノール混液(2:1/どちらも富士フイルム和光純薬(株)製)に指示薬としてフェノールフタレイン液(注3)数滴加え、使用直前に0.1mol/L水酸化カリウム・エタノール液(注2)で微紅色になるまで中和した。
(注2)0.1mol/L水酸化カリウム・エタノール液 : 片山化学工業(株)製又は同等の市販品
(注3)フェノールフタレイン液 : フェノールフタレイン(富士フイルム和光純薬(株)製)1gをエタノール90mL及び水10mLに溶かした。
[0112]
<重合体のエタノールへの溶解量の測定>
 本明細書における、重合体のエタノールへの溶解量の測定は、次のようにして実施した。
 重合体を1L、25℃のエタノールに1質量%になるように添加して、50rpmで3分間撹拌したのちNo.2のろ紙でろ過して、ろ紙上に0.1g以上の不溶物が残らなければエタノールに25℃で1質量%以上溶解すると判断した。
[0113]
重合体の調製(a1、a3、b1~b3)
 還流冷却器、送液装置、温度計、窒素ガス導入管および撹拌装置を取り付けた四ツ口フラスコを50℃のオイルバスで加熱した。表1-Aに示す構成比率のモノマー100質量部になるようにエタノール75~100質量部(a3のみエタノール213質量部)に溶解させた。また、モノマーに対して0.2mol%の開始剤(V-65B)を濃度が5質量%になるように溶解させた。上記のモノマー溶液と開始剤溶液を130分間かけて窒素雰囲気下にて同時にフラスコに滴下し、その後130分間50℃を維持し、更に120分間80℃を維持し、反応させた。重合後、ポリマーのエタノール溶液をn-ヘキサンの中に注いで再沈精製し、80℃にて真空乾燥させた。
[0114]
重合体の調製(a2)
 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管および撹拌装置を取り付けた四ツ口フラスコを75℃のオイルバスで加熱した。表1-Aに示す構成比率のモノマー100質量部と、モノマーに対して0.2mol%の開始剤(AIBN)を、トルエン43~67質量部に溶解させた。上記溶液を、2時間かけて窒素雰囲気下にてフラスコに滴下し、更に2~4時間75℃を維持し、反応させた。重合後、ポリマーのトルエン溶液をn-ヘキサン中に注いで再沈精製し、80℃にて真空乾燥させた。
[0115]
重合体(a4)
 Tilamar Fix A1000(DSM社製、Mw:12万、Tg:98~108℃)を使用した。
[0116]
重合体(a5)
 ポリブチルアクリレート(Sigma-Aldrich社製、Mw:6万、Tg:-49℃)を使用した。
[0117]
重合体(b4)
 プラスサイズL-514(互応化学工業(株)製)を使用した。
[0118]
重合体の調製(b5)
 還流冷却器、送液装置、温度計、窒素ガス導入管および撹拌装置を取り付けた四ツ口フラスコを83℃のオイルバスで加熱した。表1-Aに示す構成比率のモノマー100質量部になるようにエタノール226質量部に溶解させた。また、モノマーに対して0.2mol%の開始剤(V-65B)を濃度が7質量%になるように溶解させた。上記のモノマー溶液と開始剤溶液を130分間かけて窒素雰囲気下にて同時にフラスコに滴下し、反応させた。重合後、ポリマーのエタノール溶液をn-ヘキサンの中に注いで再沈精製し、80℃にて真空乾燥させた。
[0119]
[表1-A]


[0120]
 なお、上記重合体a1~a4及びb1~b4の透過率は、a1~a4についてはいずれも80%未満であったこと、及びb1~b4についてはいずれも80%以上であったことを確認した。
[0121]
 さらに、上記重合体a1~a5、b1~b5の、25℃のエタノールへの溶解量は、いずれも1質量%を超えていたことを確認した。また、表1-Bに1質量%エタノール溶液の25℃における外観の目視観察結果を示す。このエタノール溶液は化粧料組成物であり、エタノールは媒体である。なお、表1-BにおけるNとはノニオン性を意味し、Aとはアニオン性を意味し、Cとはカチオン性を意味する。
[0122]
[表1-B]


[0123]
 表1-Aに示した原料の詳細は以下のとおりである。
TBAA:N-tert-ブチルアクリルアミド(MCCユニテック(株)製)
St:スチレン(富士フイルム和光純薬(株)製)
DMPAA:N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(KJケミカルズ(株)製)
PEGMA:ポリエチレングリコールモノメタクリレート(新中村化学工業(株)製)
DMAA:ジメチルアクリルアミド(KJケミカルズ(株)製)
EA:アクリル酸エチル(富士フイルム和光純薬(株)製)
AA:アクリル酸(富士フイルム和光純薬(株)製)
DMAEMA:メタクリル酸2-(ジメチルアミノ)エチル(富士フイルム和光純薬(株)製)
V-65B:2,2’-アゾビス-(2,4-ジメチルバレロニトリル) (富士フイルム和光純薬(株)製)
エタノール(富士フイルム和光純薬(株)製)
n-ヘキサン(富士フイルム和光純薬(株)製)
[0124]
実施例1
 重合体a1にエタノールを添加し、成分(A)を含む組成物を調製した。このときのエタノール量は、濃度を10質量%にするために必要な量である。
 重合体b1にエタノールを添加し、重合体b1のカルボン酸量に対して90mol%の2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(富士フイルム和光純薬(株)製)を添加して、成分(B)を含む組成物を調製した。このときのエタノール量は、濃度を10質量%にするために必要な量である。
 エタノールに、成分(A)を含む組成物、及び成分(B)を含む組成物を表2に記載の量となるように添加し、均一になるように撹拌して、成分(A)、(B)を含む組成物を調製した。このときのエタノール量は、濃度を5質量%にするために必要な量である。
成分(A)、(B)を含む組成物に、濃度が0.5質量%になるように更にエタノールを添加して、化粧料組成物を得た。
[0125]
実施例2~10、比較例1~3
 表2~4に記載された重合体を使用した以外は実施例1と同様にして、化粧料組成物を調製した。但し、実施例9における成分(B)の調製は、カルボン酸量に対して90mol%の2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(富士フイルム和光純薬(株)製)添加に代えて、アミン量に対する90mol%の乳酸を添加し、実施例10における重合体の調製には、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールも乳酸も添加しなかった。
[0126]
<耐湿性の評価>
(a)評価用毛束の調製
 長さ27.5cm、根元の毛束幅10mm、総質量1.0gのコーカシアン毛の毛束を評価に用いた。あらかじめプレーンシャンプー・プレーンリンスで洗浄し、毛髪が濡れている状態で径20mm、長さ60mmのガラスロッドに毛束を巻き付け固定した。60℃で1時間乾燥した後、室温で15分以上放冷した。
(プレーンシャンプー:エマール227(花王(株)製) 47.2質量%、アミノーンC-11S(花王(株)製) 2.50質量%、安息香酸ナトリウム(富士フイルム和光純薬(株)製) 1.10質量%、塩化ナトリウム(富士フイルム和光純薬(株)製) 1.20質量%、イオン交換水 86.6質量%)
(プレーンリンス:コータミンE-80K(花王(株)製) 2.22質量%、カルコール(花王(株)製)1.78質量%、プロピレングリコール(富士フイルム和光純薬(株)製) 1.00質量%、フェノキシエタノール(富士フイルム和光純薬(株)製)0.30質量%、イオン交換水 94.7質量%)
 ガラスロッドに固定した状態で毛髪化粧料(濃度0.5質量%)0.7gを毛髪に均一塗布した。再び60℃で1時間乾燥した後、15分以上室温で放冷し、ガラスロッドから毛束を外し、評価用毛束を得た。
[0127]
(b)装置及び方法
 毛髪のセット性能評価には図1、図2の振とう装置を用いて評価を行った。この振とう装置は、一部を固定した毛束を、往復回転運動により振とうする装置である。回転部の中心から、末端までの距離は120mm、回転角は30°であり、往復運動を1分間に90回繰り返す。回転部には背板(5mm厚)と毛束の一端が40mm間隔で固定されており、振とうによって揺れた毛束が背板にぶつかる事により衝撃を与える。この装置を用いて、25℃、90%RHで30分間振とうした。振とう30分後の毛束の長さを測定し、以下の式によりカールセット率を算出した。結果を表2~4に示す。

カールセット率(%)={1-(毛束の長さ)/(未処理の毛束の長さ =27.5cm)}×100
[0128]
[表2]


[0129]
[表3]


[0130]
[表4]


[0131]
 表2、3に示すように、本発明の化粧料組成物は、いずれも耐湿性に優れたものであることが分かる。なお、表2では、成分(A)がカチオン性重合体、成分(B)がアニオン性重合体を使用した例を示し、表3では、成分(A)がアニオン性重合体、成分(B)がカチオン性重合体を使用した例を示すものである。表4に示すように、本発明の要件を満たさない比較品は、本発明の化粧料組成物と比較して、いずれも耐湿性に劣ることがわかる。

産業上の利用可能性

[0132]
 本発明の化粧料組成物は、毛髪用の化粧料に好適に使用することができる。

請求の範囲

[請求項1]
 下記の成分(A)、及び(B)を含む、化粧料組成物。
成分(A):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上であり、下記成分(B)と異なる種類の電荷を有するか、あるいは電荷を持たない疎水性重合体
成分(B):エタノールに25℃で1質量%以上溶解し、親水性のイオン性重合体
[請求項2]
 前記成分(A)がカチオン性重合体又はノニオン性重合体であり、前記成分(B)がアニオン性重合体である、請求項1に記載の化粧料組成物。
[請求項3]
 前記成分(A)がアニオン性重合体又はノニオン性重合体であり、前記成分(B)がカチオン性重合体である、請求項1に記載の化粧料組成物。
[請求項4]
 前記成分(A)の重量平均分子量が、5000以上50万以下である、請求項1~3いずれかに記載の化粧料組成物。
[請求項5]
 前記成分(A)及び/又は(B)が、アルキルアミド基及びアミノアルキルアミド基から選択される1種以上の基を有する、請求項1~4いずれかに記載の化粧料組成物。
[請求項6]
 前記成分(A)及び/又は(B)が、下記の式1、2、及び3から選択される1種以上の構成単位を有する、請求項1~5いずれかに記載の化粧料組成物。
[化1]


〔式中、R は水素原子又はメチル基であり、R 2、R は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。ただし、R 2、R は、いずれか一方が水素原子であるときは、他方が炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、R 2、R のいずれも水素原子でないときは、R 2とR の炭素数の合計が2以上24以下の炭化水素基である。また、R 2とR は、互いに結合して環構造を形成してもよく、その場合のR 2とR の炭素数の合計は3以上24以下である。〕
[化2]


〔式中、R 4は水素原子又はメチル基であり、X 1が酸素原子のとき、-Y -X は炭素数1以上18以下のアルキル基、イソボルニル基、-(CH 2-N(R 52、-(CH 2-OR 5、-C(CH 32-N(R 52、-C(CH 32-OR 5から選ばれる基(但し、pは1以上3以下であり、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)であるか、あるいは、Y 1は炭素数2または3のポリオキシアルキレン基を1~15個含む基、X 2は水素原子、-CH 、又は-C であり、X 1がNHのとき、Y 1は炭素数1以上3以下のアルキレン基、X 2が-N(R 52(但し、R 5は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基である)である。〕
[化3]


〔式中、R 6は水素原子又はメチル基であり、X 3は炭素数6以上12以下の芳香族基である〕
[請求項7]
 前記成分(B)に対する成分(A)の質量比(成分(A)/成分(B))が、0.1以上5.0以下である、請求項1~6いずれかに記載の化粧料組成物。
[請求項8]
 前記成分(A)におけるアミン量が1質量%以上60質量%以下であるか、又はカルボン酸量が1質量%以上50質量%以下である、請求項1~7いずれかに記載の化粧料組成物。
[請求項9]
 前記成分(B)におけるアミン量が1質量%以上60質量%以下であるか、又はカルボン酸量が1質量%以上50質量%以下である、請求項1~8いずれかに記載の化粧料組成物。
[請求項10]
 エタノールを媒体とした、請求項1~9いずれかに記載の化粧料組成物。
[請求項11]
 毛髪用である、請求項1~10いずれかに記載の化粧料組成物。
[請求項12]
 請求項1~11いずれかに記載の化粧料組成物を毛髪に適用し、毛髪の形状を整える方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]