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1. WO2020195922 - 表示装置

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明 細 書

発明の名称 表示装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

非特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008  

課題を解決するための手段

0009  

発明の効果

0010  

図面の簡単な説明

0011  

発明を実施するための形態

0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106  

符号の説明

0107  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

明 細 書

発明の名称 : 表示装置

技術分野

[0001]
 本発明は、表示装置に関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1には、鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動を鋳物不良が発生する前に発見予測する、鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測装置が記載されている。特許文献1の変動予測装置では、砂特性計測装置により圧縮強度及び/又は通気度を測定し、測定データを表示すると共に、測定データと所定管理値との比較結果に基づき、有効粘度分/粒度分布の異常変動を予測する。異常変動が予測された場合、予め用意された対策を提案する(特許文献1の請求項1、請求項2、段落0012、段落0016、段落0018~0022、図1)。
[0003]
 非特許文献1には、鋳物砂の水分の上下限とコンパクタビリティ(CB)の上下限との関係、及び当該関係から算出された水分とCBとの相関係数の上下限と圧縮強度の上下限との関係、を示す図が記載されている(非特許文献1の図7)。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 日本国公開特許「特開2003-39135号」

非特許文献

[0005]
非特許文献1 : 「鋳物砂4.0 インダストリー4.0または“ビッグデータ”時代の鋳物砂処理」、月間機関誌「鋳造ジャーナル」2017年11月20日発行

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 しかしながら、特許文献1に記載された従来技術は、圧縮強度の測定データ及び/又は通気度の測定データをそれぞれ単独で利用するものであり、異なる砂性状(CB、水分、砂温、通気度、圧縮強度等)の測定データを組み合わせて利用するものではない。このため、或る一つの砂性状の測定データのみを利用した予測に基づき対策を行った場合、他の砂性状への影響の有無を確認する必要がある。
[0007]
 非特許文献1に記載された従来技術は、異なる砂性状の測定データを組み合わせて利用するものであるものの、時系列として測定された複数の測定データを利用するものではない。このため、或るタイミングで測定された測定データを利用した予測に基づき対策を行った場合、当該対策後、時間経過とともに砂性状がどのように変化していくかを確認する必要がある。
[0008]
 本発明の一態様は、時系列として測定される砂性状間の関係を表示可能な表示装置を実現することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009]
 上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、鋳物砂の砂性状を表示する表示装置であって、時系列として測定される複数種類の砂性状の各測定データ及び当該各測定データの測定日時を記憶する記憶装置から、第1所定期間における第1砂性状に係る複数の測定データ及び上記第1所定期間における第2砂性状に係る複数の測定データを取得し、上記複数の第1砂性状測定データと上記複数の第2砂性状測定データとの関係を表す第1グラフを、上記第1砂性状に対し設定された第1基準範囲及び上記第2砂性状に対し設定された第2基準範囲とともに表示するための第1グラフ表示データを作成する第1グラフ表示データ作成部と、上記記憶装置から、第2所定期間における第3砂性状に係る複数の測定データ及び上記第2所定期間における第4砂性状に係る複数の測定データを取得し、上記複数の第3砂性状測定データと上記複数の第4砂性状測定データとの関係を表す第2グラフを、上記第3砂性状に対し設定された第3基準範囲及び上記第4砂性状に対し設定された第4基準範囲とともに表示するための第2グラフ表示データを作成する第2グラフ表示データ作成部と、上記第1グラフ表示データ及び上記第2グラフ表示データに基づいて、上記第1グラフ及び上記第2グラフを表示する表示領域を有する表示部とを備える。

発明の効果

[0010]
 本発明の一態様によれば、時系列として測定される砂性状間の関係を表示することができる。

図面の簡単な説明

[0011]
[図1] 本発明の一実施形態に係るシステム構成図である。
[図2] (a)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフ、(b)は、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフである。
[図3] (a)は、CBの測定データを示すグラフ、(b)は、水分の測定データを示すグラフ、(c)は、通気度の測定データを示すグラフ、(d)は、圧縮強度の測定データを示すグラフである。
[図4] (a)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフ、(b)は、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフである。
[図5] (a)は、CBの測定データを示すグラフ、(b)は、水分の測定データを示すグラフ、(c)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフである。
[図6] (a)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフ、(b)は、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフである。
[図7] (a)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフ、(b)は、水分の測定データ及びCBの測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフ、(c)は、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフ、(d)は、通気度の測定データ及び圧縮強度の測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフである。
[図8] (a)は、水分の測定データ及びCBの測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフ、(b)は、通気度の測定データ及び圧縮強度の測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフ、(c)は、集塵機の風量の測定データを示すグラフである。
[図9] 本発明の他の実施形態に係る表示装置の概略構成を示すブロック図である。
[図10] 本発明の他の実施形態に係る表示装置の概略構成を示すブロック図である。

発明を実施するための形態

[0012]
 〔実施形態1〕
 以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
[0013]
 (全体構成)
 図1は、本発明の実施形態1に係るシステム構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、混練機1と、造型機2と、測定装置3と、収集装置4と、表示装置5とを備えている。測定装置3,収集装置4及び表示装置5は、通信ネットワーク6を介して、お互いに情報等のやり取りを行うことができる。なお、通信ネットワーク6は、インターネット、ローカルエリアネットワーク、又は広域ネットワークを利用することができる。
[0014]
 鋳型造型に用いる鋳物砂は、混練機1で混練調整された後、造型機2に搬送され、造型機2により鋳型に造型される。鋳物砂の砂性状は、混練機1から造型機2への搬送途中に、又は、造型機2への搬送後、実際の造型工程までの待機時間の間に変化する。この砂性状の変化は、鋳型の造型性などに影響を及ぼし、鋳造欠陥の要因となる。
[0015]
 測定装置3は、鋳物砂が造型機2へ投入される直前に鋳物砂を抽出し、当該抽出された鋳物砂の砂性状を測定する。測定装置3により測定される砂性状は、第1の砂性状、第2の砂性状、第3の砂性状、及び、第4の砂性状の4つである。本実施形態において、第1の砂性状は水分であり、第2の砂性状はCB(コンパクタビリティ)であり、第3の砂性状は通気度であり、第4の砂性状は圧縮強度である。
[0016]
 収集装置4は、通信ネットワーク6を介して、測定装置3にて得られた測定データを収集し、収集した測定データを当該測定データが測定された日時と対応付けして記憶する。収集装置4により収集される測定データは、時系列として測定された第1砂性状測定データ、第2砂性状測定データ、第3砂性状測定データ、及び第4砂性状測定データの4つである。本実施形態において、第1砂性状測定データは水分の測定データであり、第2砂性状測定データは、CBの測定データであり、第3砂性状測定データは、通気度の測定データであり、第4砂性状測定データは、圧縮強度の測定データである。
[0017]
 表示装置5は、収集装置4から測定データを取得し、取得した測定データから作成したグラフを表示する。表示するグラフは、第1グラフと第2グラフとの2つである。本実施形態において、第1グラフは、第1所定期間において時系列として測定された第1砂性状測定データと第2砂性状測定データとの関係を示すグラフである。すなわち、第1所定期間において時系列として測定された水分の測定データとCBの測定データとの関係を表すグラフである。また、本実施形態において、第2グラフは、第2所定期間において時系列として測定された第3砂性状測定データと第4砂性状測定データとの関係を示すグラフである。すなわち、第2所定期間において測定された通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフである。なお、表示装置5は、鋳物砂の砂性状を測定する測定装置3と通信可能な構成であればよく、その配置箇所は適宜変更可能である。
[0018]
 第1グラフの一例を、図2の(a)に示す。図2の(a)に示す第1グラフにおいては、2月に測定された水分の測定データとCBの測定データとの関係が散布図として示されている。また、図2の(a)に示す第1グラフにおいては、さらに、水分に対して設定された基準範囲R3H‐1(3.3%以上3.5%以下)が、他の部分と表示態様(色や輝度など)を異ならせることにより視覚的に示されている。また、図2の(a)に示す第1グラフにおいては、さらに、CB値に対して設定された基準範囲R3V‐1(32以上38以下)が、他の部分と表示態様を異ならせることにより視覚的に示されている。
[0019]
 第2グラフの一例を、図2の(b)に示す。図2の(b)に示す第2グラフにおいては、2月に測定された通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係が散布図として示されている。また、図2の(b)に示す第2グラフにおいては、さらに、通気度に対して設定された基準範囲R3H‐2(210以上250以下)が、他の部分と表示態様を異ならせることにより視覚的に示されている。また、図2の(b)に示す第2グラフにおいては、さらに、圧縮強度に対して設定された基準範囲R3V‐2(17N/cm 以上20N/cm 以下)が、他の部分と表示態様を異ならせることにより視覚的に示されている。
[0020]
 (測定装置)
 測定装置3は、図1に示すように、抽出部31と、測定部32と、通信部33とを有している。
[0021]
 抽出部31は、混練機1から造型機2への搬送途中に、又は、造型機2への搬送後、実際の造型工程までの待機時間の間に鋳物砂を定期的にサンプリングする。測定部32は、当該サンプリングされた鋳物砂の砂性状を測定する。測定される砂性状は、本実施形態においては、水分、CB、通気度及び圧縮強度である。通信部33は、測定されたCB、水分、通気度及び圧縮強度の各々の測定データを、通信ネットワーク6を介して、収集装置4に送信する。
[0022]
 (収集装置)
 収集装置4は、図1に示すように、通信部41と、測定データ記憶部42と、収集部43とを有している。
[0023]
 通信部41は、測定装置3の通信部33から送信される、CB、水分、通気度及び圧縮強度の各々の測定データ及び当該各測定データの測定日時を受信する。通信部41は、受信した測定データ及び当該各測定データの測定日時を測定データ記憶部42に記憶する。
[0024]
 また、収集部43は、通信ネットワーク6を介して、表示装置5から送信される収集指示に基づき、測定データ記憶部42から、表示装置5が要求する測定データ及び当該測定データの測定日時を収集する。表示装置5から送信される収集指示については、後述する。収集部43は、収集した測定データ及び当該測定データの測定日時を通信部41に送信する。通信部41は、収集部43により収集された測定データ及び当該測定データの測定日時を、通信ネットワーク6を介して、表示装置5に送信する。
[0025]
 (表示装置)
 表示装置5は、図1に示すように、通信部51と、取得部52と、設定部53と、第1グラフ表示データ作成部54と、第2グラフ表示データ作成部55と、出力部56と、表示部57と、第1範囲記憶部58と、第2範囲記憶部59とを有している。
[0026]
 設定部53は、テンキー、キーボードなどを備え、表示部57に表示させる測定データに関する情報を入力する。当該入力される情報としては、具体的には、表示させる測定データに関する情報として、(1)いずれの砂性状の測定データを表示させるのか、(2)いずれの期間において測定された測定データを表示させるのか、及び、(3)どの砂性状の測定データとどの砂性状の測定データとの関係を示すのか、である。
[0027]
 取得部52は、設定部53により入力された情報に基づき、収集装置4に送信する収集指示を作成し、通信部51に出力する。具体的には、取得部52は、上記(1)~(3)に従って表示部57に表示するために必要となる測定データ及び当該測定データの測定日時を表示装置5に送信するよう、通信部51を用いて、収集装置4に指示する。
[0028]
 取得部52は、収集装置4から、測定データ及び当該測定データの測定日時を取得すると、取得した測定データ及び当該測定データの測定日時を第1グラフ表示データ作成部54及び第2グラフ表示データ作成部55に出力する。
[0029]
 上述したように、表示装置5においては、第1砂性状測定データと第2砂性状測定データとの関係、すなわち、水分の測定データとCBの測定データとの関係を表す第1グラフ、及び、第3砂性状測定データと第4砂性状測定データとの関係、すなわち、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を表す第2グラフを表示する。なお、本願発明者らは、鋳物砂の水分及び/又はCBの変動により各上下限を超えた場合、水分及びCBのいずれも各上下限に収めることが期待される、鋳物砂に施す処理を見出している。同様に、本願発明者らは、鋳物砂の通気度及び/又は圧縮強度の変動により各上下限を超えた場合、通気度及び圧縮強度のいずれも各上下限に収めることが期待される、鋳物砂に施す処理を見出している。
[0030]
 また、水分の測定データ、CBの測定データ、通気度の測定データ、及び圧縮強度の測定データは、同一の測定期間において、時系列として測定されたデータとする。より詳細には、水分、CB、通気度及び圧縮強度の各測定データは、測定装置3において、定期的にサンプリングされる鋳物砂から測定されたものであり、時間の経過に従って定期的に測定して得られたデータといえる。
[0031]
 なお、設定部53により入力される、測定データの測定期間については、各グラフにおいて関係が示される2つの砂性状の測定データ間において同一の測定期間となっていれば良い。より詳細には、第1グラフにおいて測定データ間の関係が示される水分の測定データの測定期間とCBの測定データの測定期間とが同一の測定期間(第1所定期間)であり、第2グラフにおいて測定データ間の関係が示される通気度の測定データの測定期間と圧縮強度の測定データの測定期間とが同一の測定期間(第2所定期間)であれば良い。
[0032]
 取得部52は、具体的には、水分の測定データ及びCBの測定データを第1グラフ表示データ作成部54に出力し、通気度の測定データ及び圧縮強度の測定データを第2グラフ表示データ作成部55に出力する。
[0033]
 第1グラフ表示データ作成部54は、入力された水分の測定データ及びCBの測定データを基に、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示す第1グラフを表示部57に表示するための第1グラフ表示データを作成する。第1グラフには、設定部53により入力された測定期間における、水分の全測定データ及びCBの全測定データがプロットされる。
[0034]
 ここで、第1グラフにプロットされる測定データは、必ずしも、設定部53により入力された測定期間における全測定データである必要はない。水分の測定データとCBの測定データ間の関係を示すことができる数の各測定データを第1グラフにプロットすれば良い。なお、本実施形態では、第1グラフには、設定部53により入力された測定期間における、水分の全測定データ及びCBの全測定データがプロットされるものとして、以下、説明を続ける。
[0035]
 第1範囲記憶部58は、鋳物砂の水分及びCBの各上下限データを記憶する。第1グラフ表示データ作成部54は、第1範囲記憶部58から水分及びCBの各上下限データを取得し、取得した水分及びCBの各上下限データを第1グラフに追記する。
[0036]
 第1グラフ表示データ作成部54は、作成した第1グラフ表示データを出力部56に出力する。
[0037]
 鋳物砂の水分及びCBの各上下限データは、過去の水分及びCBの測定データと、当該測定データが取得された時期に製造された鋳物の不良率との関係から算出される。なお、鋳物砂の水分及びCBの各上下限データの算出には、過去の水分及びCBの測定データと鋳物の不良率との関係に加えて、或いは当該関係に代えて、過去の水分及びCBの測定データと鋳型の不良率との関係に基づいて行ってもよい。
[0038]
 また、鋳物砂の水分及びCBの各上下限データの算出は、過去の水分及びCBの測定データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて算出しても良い。上記学習済みモデルは、教師あり学習で構築することが好ましい。
[0039]
 第2グラフ表示データ作成部55は、入力された通気度の測定データ及び圧縮強度の測定データを基に、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示す第2グラフを表示部57に表示するための第2グラフ表示データを作成する。第2グラフには、設定部53により入力された測定期間における、通気度の全測定データ及び圧縮強度の全測定データがプロットされる。
[0040]
 ここで、第2グラフにプロットされる測定データは、必ずしも、設定部53により入力された測定期間における全測定データである必要はない。通気度の測定データと圧縮強度の測定データ間の関係を示すことができる数の各測定データを第2グラフにプロットすれば良い。なお、本実施形態では、第2グラフには、設定部53により入力された測定期間における、通気度の全測定データ及び圧縮強度の全測定データがプロットされるものとして、以下、説明を続ける。
[0041]
 第2範囲記憶部59は、鋳物砂の通気度及び圧縮強度の各上下限データを記憶する。第2グラフ表示データ作成部55は、第2範囲記憶部59から通気度及び圧縮強度の各上下限データを取得し、取得した通気度及び圧縮強度の各上下限データを第2グラフに追記する。
[0042]
 第2グラフ表示データ作成部55は、作成した第2グラフ表示データを出力部56に出力する。
[0043]
 鋳物砂の通気度及び圧縮強度の各上下限データは、過去の通気度及び圧縮強度の測定データと、当該測定データが取得された時期に製造された鋳物の不良率との関係から算出される。なお、鋳物砂の通気度及び圧縮強度の各上下限データの算出には、過去の通気度及び圧縮強度の測定データと鋳物の不良率との関係に加えて、或いは当該関係に代えて、過去の通気度及び圧縮強度の測定データと鋳型の不良率との関係に基づいて行ってもよい。
[0044]
 また、鋳物砂の通気度及び圧縮強度の各上下限データの算出は、過去の通気度及び圧縮強度の測定データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて算出しても良い。上記学習済みモデルは、教師あり学習で構築することが好ましい。
[0045]
 出力部56は、入力された第1グラフ表示データ及び第2グラフ表示データを表示部57に出力する。表示部57は、表示領域(図示省略)を備えており、出力部56から入力された第1グラフ表示データ及び第2グラフ表示データを基にして、第1グラフ及び第2グラフを表示領域に表示する。
[0046]
 ここで着目すべき点は、表示部57が、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示す第1グラフと、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示す第2グラフとを、同一の表示領域に表示する点にある。
[0047]
 すなわち、第1グラフには、設定部53により入力された測定期間における、水分の全測定データとCBの全測定データとの関係が示される。水分及びCBの各全測定データは、上述したとおり、時系列として測定されたデータである。また、第2グラフには、設定部53により入力された測定期間における、通気度の全測定データと圧縮強度の全測定データとの関係が示される。通気度及び圧縮強度の各全測定データは、上述したとおり、時系列として測定されたデータである。
[0048]
 それら2つのグラフ(第1グラフ及び第2グラフ)を同一の表示領域に表示することにより、ユーザに対し、次のメリットを提供することができる。なお、第1グラフと第2グラフとを同一の表示領域に表示する態様としては、当該表示領域において、第1グラフと第2グラフとを、当該表示領域の上下方向に沿って配置する態様であっても良いし、当該表示領域の左右方向に沿って配置する態様であっても良い。
[0049]
 (1)水分及び/又はCBの変動により各上下限を超えた場合、水分及びCBのいずれも各上下限に収めることが期待される処理を施したとする。この場合、この処理を施したことにより、通気度及び/又は圧縮強度への影響があるか否かにつき、確認することができる。同様に、通気度及び/又は圧縮強度の変動により各上下限を超えた場合、通気度及び圧縮強度のいずれも各上下限に収めることが期待される処理を施したとする。この場合、この処理を施したことにより、水分及び/又はCBへの影響があるか否かにつき、確認することができる。
[0050]
 (2)水分及び/又はCBの変動により各上下限を超えた場合、水分及びCBのいずれも各上下限に収めることが期待される処理を施したとする。この場合、当該処理を施した後、時間経過とともに水分、CB、通気度及び圧縮強度がどのように変化していくかにつき、確認することができる。同様に、通気度及び/又は圧縮強度の変動により各上下限を超えた場合、通気度及び圧縮強度のいずれも各上下限に収めることが期待される処理を施したとする。この場合、当該処理を施した後、時間経過とともに水分、CB、通気度及び圧縮強度がどのように変化していくかにつき、確認することができる。
[0051]
 (表示装置の動作)
 図3の(a)は、CBの測定データを示すグラフ、(b)は、水分の測定データを示すグラフ、(c)は、通気度の測定データを示すグラフ、(d)は、圧縮強度の測定データを示すグラフである。図3の(a)~(d)に示した各グラフにおいて、各砂性状の上下限を含む基準範囲R21、R22、R23及びR24が示されている。基準範囲R21、R22、R23及びR24は、それぞれ、CB、水分、通気度及び圧縮強度の各基準範囲である。
[0052]
 図4の(a)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフ、図4の(b)は、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフである。図4の(a)及び(b)に示した各グラフにおいて、各砂性状の上下限を含む基準範囲R3H-1、R3V-1、R3H-2及びR3V-2が示されている。基準範囲R3H-1、R3V-1、R3H-2及びR3V-2はそれぞれ、水分、CB、通気度及び圧縮強度の各基準範囲(第1~第4基準範囲)である。
[0053]
 図3の(a)~(d)のグラフでは、各砂性状の測定データが各基準範囲R21、R22、R23及びR24に収まるか否かを、砂性状ごとに表示する。
[0054]
 これに対し、表示装置5では、図4の(a)及び(b)に示したグラフを、前述した第1グラフ及び第2グラフとして表示部57の同一の表示領域に表示する。すなわち、表示装置5では、水分の測定データとCBの測定データとの関係、及び、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を同一の表示領域に表示する。
[0055]
 さらに、表示装置5では、各砂性状が各基準範囲(第1~第4基準範囲)の上下限を超えたときに、各基準範囲の上下限を超えた砂性状を各基準範囲に収めるために施す処理を示す対策支援情報を、表示部57の同一の表示領域に表示する。例えば、水分が基準範囲R3H-1の下限を超え、且つ、CBが基準範囲R3V-1の上限を超えた場合、「新砂 減少、微粉 増加」処理を施すことにより、水分を基準範囲R3H-1に収め、CBを基準範囲R3V-1に収めることが期待される。そこで、図4の(a)に示すように、その処理を示す対策支援情報P1-1を表示する。一方、水分が基準範囲R3H-1の上限を超え、且つ、CBが基準範囲R3V-1の下限を超えた場合、「新砂 増加、微粉 減少」処理を施すことにより、水分を基準範囲R3H-1に収め、CBを基準範囲R3V-1に収めることが期待される。そこで、図4の(a)に示すように、その処理を示す対策支援情報P1-2を表示する。
[0056]
 また、CBが基準範囲R3V-1の上限を超えた場合、「水分 減少」処理を施すことにより、CBを基準範囲R3V-1に収めることが期待される。そこで、図4の(a)に示すように、その処理を示す対策支援情報P2-1を表示する。一方、CBが基準範囲R3V-1の下限を超えた場合、「水分 増加」処理を施すことにより、CBを基準範囲R3V-1に収めることが期待される。そこで、図4の(a)に示すように、その処理を示す対策支援情報P2-2を表示する。
[0057]
 さらに、水分が基準範囲R3H-1の下限を超えた場合、「水分 増加」処理を施すことにより、水分を基準範囲R3H-1に収めることが期待される。そこで、図4の(a)に示すように、その処理を示す対策支援情報P3-1を表示する。一方、水分が基準範囲R3H-1の上限を超えた場合、「水分 減少」処理を施すことにより、水分を基準範囲R3H-1に収めることが期待される。そこで、図4の(a)に示すように、その処理を示す対策支援情報P3-2を表示する。
[0058]
 また、圧縮強度が基準範囲R3V-2の上限を超えた場合、「ベントナイト 減少」処理を施すことにより、圧縮強度を基準範囲R3V-2に収めることが期待される。そこで、図4の(b)に示すように、その処理を示す対策支援情報P4-1を表示する。一方、圧縮強度が基準範囲R3V-2の下限を超えた場合、「ベントナイト 増加」処理を施すことにより、圧縮強度を基準範囲R3V-2に収めることが期待される。そこで、図4の(b)に示すように、その処理を示す対策支援情報P4-2を表示する。
[0059]
 また、通気度が基準範囲R3H-2の下限を超えた場合、「新砂 増加、微粉 減少」処理を施すことにより、通気度を基準範囲R3H-2に収めることができる。そこで、図4の(b)に示すように、その処理を示す対策支援情報P5-1を表示する。一方、通気度が基準範囲R3H-2の上限を超えた場合、「新砂 減少、微粉 増加」処理を施すことにより、通気度を基準範囲R3H-2に収めることができる。そこで、図4の(b)に示すように、その処理を示す対策支援情報P5-2を表示する。
[0060]
 以下、図5の(a)~(c)に示すグラフを用いて、表示装置5の動作について説明する。図5の(a)及び(b)に示したグラフでは、CBが基準範囲の下限を超え(図5の(a)の枠囲みされた箇所)、水分が基準範囲の上限を超えている(図5の(b)の枠囲みされた箇所)。この場合、図5の(a)に示したグラフに表示された対策支援情報P11-1に従って「水分 増加」処理を施すことにより、CBを基準範囲に収めることが期待される。これに対し、図5の(b)に示したグラフに表示された対策支援情報P11-2に従って「水分 減少」処理を施すことにより、水分を基準範囲に収めることが期待される。
[0061]
 しかしながら、図5の(a)に示したグラフに基づく「水分 増加」処理と図5の(b)に示したグラフに基づく「水分 減少」処理とは、同時に実行することができないのは明らかである。
[0062]
 これに対し、図5の(c)に示したグラフでは、水分が基準範囲R3H-1の上限を超え、且つ、CBが基準範囲R3V-1の下限を超えている。この場合、対策支援情報P1‐2に従って「新砂 増加、微粉 減少」処理を施すことにより、水分を基準範囲R3H-1に収め、CBを基準範囲R3V-1に収めることが期待される。
[0063]
 このように、図5の(c)に示したグラフによれば、水分を基準範囲R3H-1に収め、CBを基準範囲R3V-1に収めることが期待される「新砂 増加、微粉 減少」処理に対応する対策支援情報P1-2を示すことができる。
[0064]
 図6の(a)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフ、(b)は、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフである。上述したとおり、水分が基準範囲R3H-1の上限を超え、且つ、CBが基準範囲R3V-1以上である場合、対策支援情報P1-2に従って「新砂 増加、微粉 減少」処理を施すことにより、図6の(a)矢印で示すように測定データの分布が移動し、水分を基準範囲R3H-1に収め、CBを基準範囲R3V-1に収めることが期待される。
[0065]
 さらに、図6の(b)に示したグラフによれば、対策支援情報P1-2に従って「新砂 増加、微粉 減少」処理を施すことにより、図6の(b)矢印で示すように通気度を基準範囲R3H-2に収めることが期待される。
[0066]
 このようにして、図6の(b)に示したグラフによれば、通気度を基準範囲R3H-2に収めることができる。
[0067]
 〔実施形態2〕
 以上のように、第1グラフおよび第2グラフには、ユーザが鋳物砂に対し施す対策を支援する各種対策支援情報を必要に応じて表示することが好ましい。以下、各種対策支援情報を表示することに適した実施形態2について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。また、実施形態2に係る表示装置5を、実施形態1に係る表示装置5と区別するために、表示装置5aと記載する。
[0068]
 図9は、実施形態2に係る表示装置5aの概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る表示装置5aが上記実施形態1に係る表示装置5と異なる点は、対策支援情報作成部501及び対策記憶部502をさらに有している点である。
[0069]
 対策支援情報作成部501は、CB、水分等の各砂性状が各基準範囲(第1~第4基準範囲)の上下限を超えた場合、各基準範囲の上下限を超えた砂性状を各基準範囲に収めるために施す処理を示す対策支援情報を表示部57に表示するための対策支援情報データを作成する。
[0070]
 対策支援情報作成部501は、作成した対策支援情報データを出力部56に出力する。出力部56は、入力された対策支援情報データを表示部57に出力する。表示部57は、出力部56から入力された第1グラフ表示データ、第2グラフ表示データ及び対策支援情報データを基にして、第1グラフ、第2グラフ及び対策支援情報を表示領域に表示する(図4の(a)及び(b)参照)。
[0071]
 対策記憶部502は、各種の対策支援情報を記憶する。対策記憶部502に記憶される対策支援情報は、実施形態1における処理P1-1等の各処理内容である。対策支援情報作成部501は、対策記憶部502から、基準範囲の上下限を超えた砂性状を基準範囲に収めるために最適な対策支援情報を取得する。
[0072]
 このようにして、対策支援情報を第1グラフ及び第2グラフとともに同一の表示領域に表示することができる。
[0073]
 〔実施形態3〕
 本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
[0074]
 図10は、本発明の実施形態3に係る表示装置5bの概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る表示装置5bが上記実施形態1に係る表示装置5と異なる点は、第1正常率表示データ作成部511及び第2正常率表示データ作成部512をさらに有している点である。
[0075]
 第1正常率表示データ作成部511は、第1グラフ表示データ作成部54から入力された第1グラフ表示データに基づき、所定期間ごとに、水分の測定データが水分の基準範囲に収まり、且つ、CBの測定データがCBの基準範囲に収まる割合である第1正常率を表示するための第1正常率表示データを作成する。
[0076]
 第2正常率表示データ作成部512は、第2グラフ表示データ作成部55から入力された第2グラフ表示データに基づき、所定期間ごとに、通気度の測定データが通気度の基準範囲に収まり、且つ、圧縮強度の測定データが圧縮強度の基準範囲に収まる割合である第2正常率を表示するための第2正常率表示データを作成する。
[0077]
 第1正常率表示データ作成部511は、作成した第1正常率表示データを出力部56に出力する。第2正常率表示データ作成部512は、作成した第2正常率表示データを出力部56に出力する。出力部56は、入力された第1正常率表示データ及び第2正常率表示データを表示部57に出力する。表示部57は、出力部56から入力された第1グラフ表示データ、第2グラフ表示データ、第1正常率表示データ及び第2正常率表示データを基にして、第1グラフ、第2グラフ、第1正常率表示データ及び第2正常率表示データを表示領域に表示する。
[0078]
 図7の(a)は、水分の測定データとCBの測定データとの関係を示すグラフ、(b)は、水分の測定データ及びCBの測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフ、(c)は、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を示すグラフ、(d)は、通気度の測定データ及び圧縮強度の測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフである。
[0079]
 図7の(b)に示したグラフでは、Xで示す日付において高い正常率が見られ、図7の(d)に示したグラフでは、Yで示す日付において高い正常率が見られる。
[0080]
 図8の(a)は、水分の測定データ及びCBの測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフ、(b)は、通気度の測定データ及び圧縮強度の測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率を示すグラフ、(c)は、集塵機の風量の測定データを示すグラフである。
[0081]
 ユーザは、図8の(a)のグラフから、水分の測定データ及びCBの測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率の低下(S1)を、図8の(b)のグラフから通気度の測定データ及び圧縮強度の測定データのいずれもが所定の各基準範囲に収まる割合である正常率の低下(S2)を、それぞれ把握し、それら正常率の低下を招いた現象が発生したことを認識する(S3)。なお、図8の(a)及び(b)のいずれにおいても、4月17日(April-17)の正常率が2月17日(February-17)の正常率よりも低くなっている。
[0082]
 ユーザは、上述した図6の(a)及び(b)のグラフから、それら正常率の低下は微粉増加に起因するものと判断できる。それにより、当該微粉増加が、正常率の低下を招いた現象であると特定できる。
[0083]
 ユーザは、図8の(c)のグラフから、上記微粉増加を招いた原因として、集塵機の風量低下を探り当てることができる(S4)。
[0084]
 なお、表示装置5bは、第1正常率表示データ作成部511に加えて、或いは、第1正常率表示データ作成部511に代えて、第1異常率表示データ作成部を備えていてもよい。ここで、第1異常率表示データ作成部は、第1グラフ表示データ作成部54から入力された第1グラフ表示データに基づき、所定期間ごとに、水分の測定データが水分の基準範囲に収まらない、又は、CBの測定データがCBの基準範囲に収まらない割合である第1異常率を表示するための第1異常率表示データを作成するブロックである。また、表示装置5bは、第2正常率表示データ作成部512に加えて、或いは、第2正常率表示データ作成部512に代えて、第2異常率表示データ作成部を備えていてもよい。ここで、第2異常率表示データ作成部は、第2グラフ表示データ作成部55から入力された第2グラフ表示データに基づき、所定期間ごとに、通気度の測定データが通気度の基準範囲に収まらない、又は、圧縮強度の測定データが圧縮強度の基準範囲に収まらない割合である第2異常率を表示するための第2異常率表示データを作成するブロックである。この場合、出力部56は、第1異常率表示データ作成部及び第2異常率表示データ作成部から取得した第1異常率表示データ及び第2異常率表示データを表示部57に出力する。表示部57は、出力部56から入力された第1グラフ表示データ、第2グラフ表示データ、第1正常率表示データ及び第2正常率表示データを基にして、第1グラフ、第2グラフ、第1異常率表示データ及び第2異常率表示データを表示領域に表示する。
[0085]
 〔変形例〕
 なお、上記各実施形態においては、第1グラフと第2グラフとを、単一の表示部57の表示領域に表示する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、単一の表示部57に互いに近接した2つの表示領域を設け、一方の表示領域に第1グラフを表示すると共に、他方の表示領域に第2グラフを表示してもよい。また、互いに近接した2つの表示部57を設け、一方の表示部57に第1グラフを表示すると共に、他方の表示部57に第2グラフを表示してもよい。このように、第1グラフを表示する表示領域と第2グラフを表示する表示領域とが互いに近接していれば、第1グラフと第2グラフとを同一の表示領域に表示する場合に準ずる効果が得られる。
[0086]
 また、上記各実施形態においては、第1砂性状測定データが水分の測定データであり、第2砂性状測定データがCBの測定データであり、第3砂性状測定データが通気度の測定データであり、第4砂性状測定データが圧縮強度の測定データである構成を採用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1砂性状測定データと第2砂性状測定データとの組み合わせは、水分、CB、通気度、及び圧縮強度から選択された2つの砂性状の測定データからなる第1の組み合わせであり得る。この場合、第3砂性状測定データと第4砂性状測定データとの組み合わせは、水分、CB、通気度、及び圧縮強度から選択された2つの砂性状の測定データからなる第2の組み合わせであって、第1の組み合わせとは異なる第2の組み合わせであり得る。
[0087]
 〔ソフトウェアによる実現例〕
 表示装置5、5a、5bの制御ブロック(特に取得部52、設定部53、第1グラフ表示データ作成部54、第2グラフ表示データ作成部55、出力部56、対策支援情報作成部501、第1正常率表示データ作成部511及び第2正常率表示データ作成部512)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
[0088]
 後者の場合、表示装置5、5a、5bは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
[0089]
 (まとめ)
 上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、鋳物砂の砂性状を表示する表示装置であって、時系列として測定される複数種類の砂性状の各測定データ、及び当該各測定データの測定日時を記憶する記憶装置から、第1所定期間における第1砂性状に係る複数の測定データ及び上記第1所定期間における第2砂性状に係る複数の測定データを取得し、上記複数の第1砂性状測定データと上記複数の第2砂性状測定データとの関係を表す第1グラフを、上記第1砂性状に対し設定された第1基準範囲及び上記第2砂性状に対し設定された第2基準範囲とともに表示するための第1グラフ表示データを作成する第1グラフ表示データ作成部と、上記記憶装置から、第2所定期間における第3砂性状に係る複数の測定データ、及び上記第2所定期間における第4砂性状に係る複数の測定データを取得し、上記複数の第3砂性状測定データと上記複数の第4砂性状測定データとの関係を表す第2グラフを、上記第3砂性状に対し設定された第3基準範囲及び上記第4砂性状に対し設定された第4基準範囲とともに表示するための第2グラフ表示データを作成する第2グラフ表示データ作成部と、上記第1グラフ表示データ及び上記第2グラフ表示データに基づいて、上記第1グラフ及び上記第2グラフを表示する表示領域を有する表示部とを備える。
[0090]
 上記構成によれば、時系列として測定される砂性状間の関係を表示することができる。
[0091]
 上記第1砂性状測定データと上記第2砂性状測定データとの組み合わせは、水分、CB(コンパクタビリティ)、通気度、及び圧縮強度から選択された2つの砂性状の測定データからなる第1の組み合わせであることが好ましい。また、上記第3砂性状測定データと上記第4砂性状測定データとの組み合わせは、水分、CB、通気度、及び圧縮強度から選択された2つの砂性状の測定データからなる第2の組み合わせであって、上記第1の組み合わせとは異なる第2の組み合わせであることが好ましい。
[0092]
 上記構成によれば、水分の測定データとCの測定データとの関係、及び、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を表示部に表示することができる。
[0093]
 上記第1砂性状測定データは、水分の測定データであり、上記第2砂性状測定データは、CB(コンパクタビリティ)の測定データであり、上記第3砂性状測定データは、通気度の測定データであり、上記第4砂性状測定データは、圧縮強度の測定データであることが好ましい。
[0094]
 上記構成によれば、水分の測定データとCBの測定データとの関係、及び、通気度の測定データと圧縮強度の測定データとの関係を表示部に表示することができる。
[0095]
 複数の上記第1所定期間ごとに、上記第1砂性状測定データが上記第1基準範囲に収まり、且つ、上記第2砂性状測定データが上記第2基準範囲に収まる割合である第1正常率を表示するための第1正常率表示データを作成する第1正常率表示データ作成部と、複数の上記第2所定期間ごとに、上記第3砂性状測定データが上記第3基準範囲に収まり、且つ、上記第4砂性状測定データが上記第4基準範囲に収まる割合である第2正常率を表示するための第2正常率表示データを作成する第2正常率表示データ作成部と
をさらに備え、上記表示部は、上記第1グラフ及び上記第2グラフが表示されている上記表示領域に、上記第1正常率表示データ及び第2正常率表示データをさらに表示することが好ましい。
[0096]
 上記構成によれば、各砂性状の測定データの正常率を容易に把握することができる。
[0097]
 複数の上記第1所定期間ごとに、上記第1砂性状測定データが上記第1基準範囲に収まらない、又は、上記第2砂性状測定データが上記第2基準範囲に収まらない割合である第1異常率を表示するための第1異常率表示データを作成する第1異常率表示データ作成部と、複数の上記第2所定期間ごとに、上記第3砂性状測定データが上記第3基準範囲に収まらない、又は、上記第4砂性状測定データが上記第4基準範囲に収まらない割合である第2異常率を表示するための第2異常率表示データを作成する第2異常率表示データ作成部と、をさらに備えている。上記表示部は、上記第1グラフ及び上記第2グラフが表示されている上記表示領域に、上記第1異常率表示データ及び第2異常率表示データをさらに表示することが好ましい。
[0098]
 上記構成によれば、各砂性状の測定データの異常率を容易に把握することができる。
[0099]
 上記第1基準範囲及び上記第2基準範囲を予め記憶する第1記憶部と、上記第3基準範囲及び上記第4基準範囲を予め記憶する第2記憶部と、をさらに備えることが好ましい。
[0100]
 上記第1砂性状測定データが上記第1基準範囲に収まるか否か、及び、上記第2砂性状測定データが上記第2基準範囲に収まるか否か、並びに、上記第3砂性状測定データが上記第3基準範囲に収まるか否か、及び、上記第4砂性状測定データが上記第4基準範囲に収まるか否か、に応じて、ユーザが鋳物砂に対し施す対策を支援する対策支援情報を生成する対策支援情報作成部をさらに備えることが好ましい。
[0101]
 上記構成によれば、ユーザに鋳物砂に対し施す対策を支援する対策支援情報を提供することができる。
[0102]
 上記対策支援情報作成部は、上記表示領域に表示するための表示データとして、上記対策支援情報を作成すると共に、上記表示部は、上記第1グラフ及び上記第2グラフが表示されている上記表示領域に、上記対策支援情報を表示することが好ましい。
[0103]
 上記構成によれば、ユーザが鋳物砂に対し施す対策を支援する対策支援情報を容易に理解することができる。
[0104]
 上記対策支援情報を予め記憶する記憶部をさらに備えることが好ましい。
[0105]
 なお、本発明の各態様に係る表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記表示装置が備える各部として動作させることにより上記表示装置をコンピュータにて実現させる表示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。さらに、本発明の各態様に係る表示装置は集積回路(ICチップ)として実現してもよく、この場合には、上記集積回路を備えるチップ等も本発明の範疇に入る。
[0106]
 (付記事項)
 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

符号の説明

[0107]
 1  混練機
 2  造型機
 3  測定装置
 4  収集装置
 5、5a、5b  表示装置
 6  通信ネットワーク
 31  抽出部
 32  測定部
 33  通信部
 41  通信部
 42  測定データ記憶部
 43  収集部
 51  通信部
 52  取得部
 53  設定部
 54  第1グラフ表示データ作成部
 55  第2グラフ表示データ作成部
 56  出力部
 57  表示部
 58  第1範囲記憶部
 59  第2範囲記憶部
 501  対策支援情報作成部
 502  対策記憶部
 511  第1正常率表示データ作成部
 512  第2正常率表示データ作成部

請求の範囲

[請求項1]
 鋳物砂の砂性状を表示する表示装置であって、
 時系列として測定される複数種類の砂性状の各測定データ及び当該各測定データの測定日時を記憶する記憶装置から、第1所定期間における第1砂性状に係る複数の測定データ及び上記第1所定期間における第2砂性状に係る複数の測定データを取得し、上記複数の第1砂性状測定データと上記複数の第2砂性状測定データとの関係を表す第1グラフを、上記第1砂性状に対し設定された第1基準範囲及び上記第2砂性状に対し設定された第2基準範囲とともに表示するための第1グラフ表示データを作成する第1グラフ表示データ作成部と、
 上記記憶装置から、第2所定期間における第3砂性状に係る複数の測定データ及び上記第2所定期間における第4砂性状に係る複数の測定データを取得し、上記複数の第3砂性状測定データと上記複数の第4砂性状測定データとの関係を表す第2グラフを、上記第3砂性状に対し設定された第3基準範囲及び上記第4砂性状に対し設定された第4基準範囲とともに表示するための第2グラフ表示データを作成する第2グラフ表示データ作成部と、
 上記第1グラフ表示データ及び上記第2グラフ表示データに基づいて、上記第1グラフ及び上記第2グラフを表示する表示領域を有する表示部と、を備えていることを特徴とする表示装置。
[請求項2]
 上記第1砂性状測定データと上記第2砂性状測定データとの組み合わせは、水分、CB(コンパクタビリティ)、通気度、及び圧縮強度から選択された2つの砂性状の測定データからなる第1の組み合わせであり、
 上記第3砂性状測定データと上記第4砂性状測定データとの組み合わせは、水分、CB、通気度、及び圧縮強度から選択された2つの砂性状の測定データからなる第2の組み合わせであって、上記第1の組み合わせとは異なる第2の組み合わせである、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
[請求項3]
 上記第1砂性状測定データは、水分の測定データであり、
 上記第2砂性状測定データは、CB(コンパクタビリティ)の測定データであり、
 上記第3砂性状測定データは、通気度の測定データであり、
 上記第4砂性状測定データは、圧縮強度の測定データであることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
[請求項4]
 複数の上記第1所定期間ごとに、上記第1砂性状測定データが上記第1基準範囲に収まり、且つ、上記第2砂性状測定データが上記第2基準範囲に収まる割合である第1正常率を表示するための第1正常率表示データを作成する第1正常率表示データ作成部と、
 複数の上記第2所定期間ごとに、上記第3砂性状測定データが上記第3基準範囲に収まり、且つ、上記第4砂性状測定データが上記第4基準範囲に収まる割合である第2正常率を表示するための第2正常率表示データを作成する第2正常率表示データ作成部と
をさらに備え、
 上記表示部は、上記第1グラフ及び上記第2グラフが表示されている上記表示領域に、上記第1正常率表示データ及び第2正常率表示データをさらに表示することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の表示装置。
[請求項5]
 複数の上記第1所定期間ごとに、上記第1砂性状測定データが上記第1基準範囲に収まらない、又は、上記第2砂性状測定データが上記第2基準範囲に収まらない割合である第1異常率を表示するための第1異常率表示データを作成する第1異常率表示データ作成部と、
 複数の上記第2所定期間ごとに、上記第3砂性状測定データが上記第3基準範囲に収まらない、又は、上記第4砂性状測定データが上記第4基準範囲に収まらない割合である第2異常率を表示するための第2異常率表示データを作成する第2異常率表示データ作成部と、をさらに備え、
 上記表示部は、上記第1グラフ及び上記第2グラフが表示されている上記表示領域に、上記第1異常率表示データ及び第2異常率表示データをさらに表示することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の表示装置。
[請求項6]
 上記第1基準範囲及び上記第2基準範囲を予め記憶する第1記憶部と、
 上記第3基準範囲及び上記第4基準範囲を予め記憶する第2記憶部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の表示装置。
[請求項7]
 上記第1砂性状測定データが上記第1基準範囲に収まるか否か、及び、上記第2砂性状測定データが上記第2基準範囲に収まるか否か、並びに、
 上記第3砂性状測定データが上記第3基準範囲に収まるか否か、及び、上記第4砂性状測定データが上記第4基準範囲に収まるか否か、
に応じて、ユーザが鋳物砂に対し施す対策を支援する対策支援情報を生成する対策支援情報作成部をさらに備えることを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の表示装置。
[請求項8]
 上記対策支援情報作成部は、上記表示領域に表示するための表示データとして、上記対策支援情報を作成すると共に、
 上記表示部は、上記第1グラフ及び上記第2グラフが表示されている上記表示領域に、上記対策支援情報を表示することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
[請求項9]
 上記対策支援情報を予め記憶する記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の表示装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]