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1. WO2020194436 - 内視鏡、内視鏡プロセッサおよび内視鏡システム

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明 細 書

発明の名称 内視鏡、内視鏡プロセッサおよび内視鏡システム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

発明の開示

課題を解決するための手段

0005   0006   0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための最良の形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 内視鏡、内視鏡プロセッサおよび内視鏡システム

技術分野

[0001]
 本発明は、内視鏡、内視鏡プロセッサおよび内視鏡システムに関する。

背景技術

[0002]
 例えば国際公開WO2017/086483号公報に開示されているように、内視鏡は、内視鏡プロセッサに設けられたレセプタクルに着脱可能な内視鏡用プラグを備える。内視鏡用プラグおよびレセプタクルは、互いに接続された状態において、内視鏡プロセッサが出射する照明光を内視鏡に伝達したり、内視鏡と内視鏡プロセッサとの間の情報の伝達を行う。また、国際公開WO2017/086483号公報に開示されている内視鏡用プラグは、当該内視鏡用プラグから延設された2つの雄型コネクタを備えている。
[0003]
 すなわち、国際公開WO2017/086483号公報に開示されている内視鏡用プラグをレセプタクルに挿入する場合には、2つの雄型コネクタと、レセプタクルに設けられた2つの雌型コネクタとを位置合わせしなければならない。このため、内視鏡用プラグが複数の雄型コネクタを備える場合には、内視鏡用プラグをレセプタクルに挿入する作業が繁雑な操作となってしまう。
[0004]
 本発明は、上述した課題を解決するものであって、複数の雄型コネクタを備える内視鏡用プラグを容易にレセプタクルに挿入することができる内視鏡、内視鏡プロセッサおよび内視鏡システムを提供することを目的とする。

発明の開示

課題を解決するための手段

[0005]
 本発明の一態様による内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部と、前記挿入部に設けられた観察窓から前記被検体内を撮像する撮像装置と、内視鏡プロセッサのレセプタクルに接続することによって、前記撮像装置と前記内視鏡プロセッサの電気回路との間の通信を可能にする内視鏡用プラグと、を含む内視鏡であって、前記内視鏡用プラグは、前記レセプタクルに形成された凹部内に、前記凹部に固定された所定の軸に沿って先端側から挿入可能な柱形状の基部と、前記基部から延設され、当該内視鏡用プラグと前記レセプタクルとの接続が完了した接続状態において、前記レセプタクルに設けられた第1挿入口に挿入される、雄型の第1コネクタと、前記基部から延設され、前記接続状態において前記レセプタクルに設けられた前記第1挿入口とは別の第2挿入口に挿入される、雄型の第2コネクタと、前記基部に設けられ、前記第1コネクタの一部が前記第1挿入口に挿入され、かつ前記第2コネクタが前記第2挿入口に挿入されていない遷移状態において、前記凹部内に設けられた1つまたは複数の規制部と嵌合する1つまたは複数の嵌合部と、を含み、前記嵌合部は、前記遷移状態において、前記規制部と嵌合することにより、前記基部の前記軸に対する倒れ方向の姿勢変化を規制する。
[0006]
 また、本発明の一態様による内視鏡プロセッサは、撮像装置を備える内視鏡の内視鏡用プラグに接続可能なレセプタクルと、前記内視鏡用プラグおよび前記レセプタクルが接続した状態において、前記撮像装置と通信を行う電気回路と、を含む内視鏡プロセッサであって、前記レセプタクルは、前記内視鏡用プラグが備える柱形状の基部を、所定の軸に沿って挿入可能な凹部と、当該レセプタクルと前記内視鏡用プラグとの接続が完了した接続状態において、前記基部から延設された雄型の第1コネクタが挿入される第1挿入口と、前記接続状態において、前記基部から延設された雄型の第2コネクタが挿入される第2挿入口と、前記第1コネクタの一部が前記第1挿入口に挿入され、かつ前記第2コネクタが前記第2挿入口に挿入されていない遷移状態において、前記基部に設けられた1つまたは複数の嵌合部と嵌合する1つまたは複数の規制部と、を含み、前記規制部は、前記遷移状態において、前記嵌合部と嵌合することにより、前記基部の前記軸に対する倒れ方向の姿勢変化を規制する。
[0007]
 また、本発明の一態様による内視鏡システムは、撮像装置および内視鏡用プラグを含む内視鏡と、前記撮像装置と通信を行う電気回路および前記内視鏡用プラグに接続可能なレセプタクルを含む内視鏡プロセッサと、を含む内視鏡システムであって、前記内視鏡用プラグは、前記レセプタクルに形成された凹部内に、前記凹部に固定された所定の軸に沿って先端側から挿入可能な柱形状の基部と、前記基部から延設され、当該内視鏡用プラグと前記レセプタクルとの接続が完了した接続状態において、前記レセプタクルに設けられた第1挿入口に挿入される、雄型の第1コネクタと、前記基部から延設され、前記接続状態において前記レセプタクルに設けられた前記第1挿入口とは別の第2挿入口に挿入される、雄型の第2コネクタと、前記基部に設けられ、前記第1コネクタの一部が前記第1挿入口に挿入され、かつ前記第2コネクタが前記第2挿入口に挿入されていない遷移状態において、前記凹部内に設けられた1つまたは複数の規制部と嵌合する1つまたは複数の嵌合部と、を含み、前記嵌合部は、前記遷移状態において、前記規制部と嵌合することにより、前記基部の前記軸に対する倒れ方向の姿勢変化を規制する。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 内視鏡システムの構成を示す図である。
[図2] 内視鏡用プラグの斜視図である。
[図3] 内視鏡用プラグを先端側から見た正面図である。
[図4] 内視鏡用プラグの側面図である。
[図5] レセプタクルを開口側から見た正面図である。
[図6] 図5のVI-VI断面において、保護部が第1位置に位置している状態を示す図である。
[図7] 図6と同一の断面において、保護部が第2位置に位置している状態を示す図である。
[図8] 内視鏡用プラグとレセプタクルとの接続が完了した接続状態である場合を示す図である。
[図9] 内視鏡用プラグとレセプタクルとが遷移状態である場合を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0009]
 以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
[0010]
 内視鏡システム100は、図1に示すように、内視鏡1と、内視鏡プロセッサ2と、を含む。内視鏡1は、いわゆる電子内視鏡であり、画像を撮像する撮像装置を備える。内視鏡1と内視鏡プロセッサ2とは、後述する接続装置4によって接続される。
[0011]
 接続装置4は、内視鏡1に設けられた内視鏡用プラグ(以下では、単に「プラグ」と称する)10と、内視鏡プロセッサ2に設けられたレセプタクル50と、を含む。プラグ10とレセプタクル50とは、着脱可能である。以下では、接続装置4においてプラグ10とレセプタクル50との接続が確立された状態を接続状態と称する。
[0012]
 内視鏡1は、プラグ10、電気回路1b、照明用光ファイバ1dおよび通信用光ファイバ1eを含む。電子内視鏡の構成は公知であるため詳細な説明は省略するが、内視鏡1は、人体や構造物等の内部に挿入可能な挿入部1aを備える。内視鏡1の挿入部1aは、曲げ変形可能な形態のものであってもよいし、曲げ変形不可能な形態のものであってもよい。
[0013]
 また、内視鏡1は、挿入部1aに設けられた観察窓から画像を撮像する撮像装置を備える。撮像装置は、イメージセンサと、イメージセンサの受光面上に被写体像を結像する対物レンズとを具備して構成されている。
[0014]
 電気回路1bは、撮像装置の少なくとも一部を構成する。なお、内視鏡1が備える電気回路1bの数や配置される位置は特に限定されない。電気回路1bは、例えば電気スイッチを含んでいてもよい。また、電気回路1bは、接地電位に接続される回路を含んでいてもよい。本実施形態では一例として、電気回路1bを駆動するための電力は、接続装置4が接続状態である場合に、内視鏡プロセッサ2から供給される。
[0015]
 また、挿入部1aには、撮像装置の被写体を照明する照明光を出射する照明窓が設けられている。照明光は、内視鏡プロセッサ2が備える光源装置2aから出射される。光源装置2aから出射された照明光は、接続装置4が接続状態である場合に、照明用光ファイバ1dを経由して照明窓に伝達される。
[0016]
 通信用光ファイバ1eは、接続装置4が接続状態である場合に、電気回路1bと内視鏡プロセッサ2との間における情報の通信を行う光伝送システムの一部を構成する。すなわち、電気回路1bは、光信号と電気信号とを変換するコンバータを備える。光伝送システムは公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
[0017]
 内視鏡プロセッサ2は、レセプタクル50、光源装置2aおよび電気回路2bを含む。内視鏡プロセッサ2を駆動する電力は、商用電源等の外部から供給されてもよいし、内視鏡プロセッサ2が備える電池から供給されてもよい。
[0018]
 光源装置2aは、照明光を出射する。光源装置2aは、例えばLEDやハロゲンランプ等の光源を備える。
[0019]
 電気回路2bは、接続装置4が接続状態である場合に、内視鏡1が備える電気回路1bとの間で光伝送システムを経由した情報の通信を行う。電気回路2bは、光信号と電気信号とを変換するコンバータを備える。電気回路2bの機能は特に限定されないが、本実施形態では一例として、電気回路2bは、画像処理装置を含む。画像処理装置は、内視鏡1が備える撮像装置から出力される映像信号を処理し、図示しない画像表示装置に表示可能な信号に変換する。電気回路2bは、接地電位に接続される回路を含んでいてもよい。
[0020]
 また、電気回路2bは、接続装置4が接続状態である場合に、内視鏡1が備える電気回路1bと電気的に接続される。この電気的な接続により、電気回路2bから内視鏡1が備える電気回路1bに電力が供給される。また、この電気的な接続により電気回路2bと内視鏡1が備える電気回路1bとの間で情報の通信が行われる。
[0021]
 次に、接続装置4の構成の詳細を説明する。前述のように、接続装置4は、内視鏡1が備えるプラグ10と、内視鏡プロセッサ2が備えるレセプタクル50と、を含む。
[0022]
 図5から図7に示すように、レセプタクル50は、凹部51を備える。図2から図4に示すように、プラグ10は、凹部51に挿入可能な柱形状の基部11を備える。凹部51は、所定の第1軸Aに沿う方向を深さ方向として、内視鏡プロセッサ2の外表面において開口している。基部11は、凹部51に固定された所定の第1軸Aに沿って先端11a側から挿入可能である。図8に示すように、接続装置4の接続状態では、基部11が凹部51内の所定の深さまで挿入される。また、接続装置4の接続状態では、基部11の先端11aは、凹部51の底面51aと対向する。
[0023]
 以下の説明では、柱形状である基部11の凹部51への挿入方向に沿う軸を第2軸Bと称する。第2軸Bはプラグ10に固定されている。接続装置4の接続状態では、第1軸Aと第2軸Bとが略平行となる。また、以下の説明では、プラグ10において、第2軸Bに沿って基部11の先端11a側に向かう方向を先端側と称し、先端側とは反対の方向を基端側と称する。本実施形態では一例として、基部11の先端11aは、第2軸Bに直交する平面である。
[0024]
 図2から図4に示すように、プラグ10は、第1コネクタ12、第2コネクタ13および1つまたは複数の嵌合部14を含む。
[0025]
 第1コネクタ12は、基部11から延設され、接続状態においてレセプタクル50に設けられた第1挿入口52に挿入される、雄型のコネクタである。第1コネクタ12は、本実施形態では一例として、ライトガイドコネクタである。
[0026]
 第1コネクタ12には、照明用光ファイバ1dが接続されている。第1コネクタ12は、第1挿入口52に第1コネクタ12が挿入された状態で、内視鏡プロセッサ2の光源装置2aが出射する照明光が入射される。第1コネクタ12に入射された照明光は、照明用光ファイバ1dに入射される。
[0027]
 より具体的には、第1コネクタ12は、基部11の先端11aから、第2軸Bに平行に先端側に向かって突出する柱形状である。図3に示すように、第1コネクタ12の第1先端面12aには、接続状態において照明光が入射される入射部12bが設けられている。
[0028]
 また、第1コネクタ12の第1先端面12aから基端側に向かって所定の長さC1までの部分には、所定の外径OD1の円柱形状部12cが形成されている。円柱形状部12cの中心軸は、第2軸Bと平行である。
[0029]
 第1コネクタ12の円柱形状部12cよりも基端側の部分の外径OD2は、円柱形状部12cの外径OD1よりも小さい。第1コネクタ12の外径OD2の部分を細径部12dと称する。細径部12dは、第2軸Bに平行に所定の長さC2を有する。
[0030]
 第2コネクタ13は、基部11から延設され、接続状態においてレセプタクル50に設けられた第2挿入口53に挿入される、雄型のコネクタである。第2コネクタ13は、本実施形態では一例として、光伝送コネクタである。
[0031]
 第2コネクタ13には、通信用光ファイバ1eが接続されている。第2コネクタ13は、第2挿入口53に第2コネクタ13が挿入された状態で、内視鏡プロセッサ2の電気回路2bとの間で光伝送用の光を授受する。
[0032]
 より具体的には、第2コネクタ13は、基部11の先端11aから、第2軸Bに平行に先端側に向かって突出する柱形状である。図3に示すように、第2コネクタ13の第2先端面13aには、接続状態において光伝送用の光を授受する光送受部13bが設けられている。
[0033]
 本実施形態では、第1コネクタ12の第1先端面12aは、第2コネクタ13の第2先端面13aよりも先端側に位置している。
[0034]
 1つまたは複数の嵌合部14は、基部11に設けられ、レセプタクル50の凹部51内に設けられた1つまたは複数の規制部54と嵌合する。本実施形態では一例として、プラグ10は、2つの嵌合部14を備える。
[0035]
 より具体的には、嵌合部14は、基部11の外周面11bから外側に突出する突出部である。基部11の外周面11bは、第2軸Bに略平行な面を有し、嵌合部14は、この第2軸Bに略平行な面から突出している。なお、基部11の外周面11bは、先端側に向かうにつれて縮径するテーパ状であってもよい。
[0036]
 本実施形態では、嵌合部14は、第2軸Bに平行な板状の外形を有する。嵌合部14の、外周面11bからの突出方向に直交し、かつ第2軸Bに直交する平面に沿う方向についての外寸が所定の厚さtである。また、嵌合部14の第2軸Bに平行な方向についての外寸が所定の長さLである。なお、嵌合部14の外周面11bからの突出方向は特に限定されない。嵌合部14は、外周面11bに対して直交する方向に突出してもよいし、外周面11bに対して直交しない方向に突出してもよい。
[0037]
 嵌合部14は、基部11の外周面11bに設けられていることから、第2コネクタ13の第2先端面13aよりも基端側に位置している。
[0038]
 また、プラグ10は、1つまたは複数の電気接点部15を含む。電気接点部15は、接続状態において、凹部51の内周面51bに設けられた端子部55と接触する。電気接点部15は、内視鏡1が備える電気回路1bに電気的に接続されている。電気接点部15と端子部55とが接触することにより、内視鏡1が備える電気回路1bと内視鏡プロセッサ2が備える電気回路2bとが電気的に接続される。本実施形態では、電気接点部15は、基部11の外周面11bに配設されている。
[0039]
 図5から図7に示すように、レセプタクル50は、凹部51、第1挿入口52、第2挿入口53および1つまたは複数の規制部54を含む。凹部51は、前述のように、第1軸Aに平行な方向を深さ方向とした穴形状を有する。
[0040]
 以下の説明では、レセプタクル50において、第1軸Aに沿って凹部51の底面51a側に向かう方向を奥側と称し、奥側とは反対の方向を開口側と称する。本実施形態では一例として、凹部51の底面51aは、第1軸Aに直交する平面である。
[0041]
 第1挿入口52は、接続状態において、プラグ10に設けられた第1コネクタ12が挿入される雌型のコネクタである。第1挿入口52の奥側には、光源装置2aが配設されている。第1挿入口52は、プラグ10をレセプタクル50に挿入する際において、ライトガイドコネクタである第1コネクタ12を光源装置2aに案内する。
[0042]
 より具体的には、第1挿入口52は、凹部51の底面51aに開口し、第1軸Aに平行な円形の孔である。第1挿入口52の、底面51aから奥側に向かって所定の長さEまでの部分には、所定の内径Id1の円形の孔である嵌合孔部52aが形成されている。嵌合孔部52aの内径Id1は、第1コネクタ12の円柱形状部12cが所定の隙間を有して嵌合する値である。すなわち、嵌合孔部52aと円柱形状部12cとは、いわゆるすきま嵌めの関係にある。
[0043]
 また、嵌合孔部52aの第1軸Aに平行な方向の長さEは、第1コネクタ12の細径部12dの長さC2よりも長い。第1挿入口52の嵌合孔部52aよりも奥側の部分は、嵌合孔部52aよりも拡径しているか、存在しない。
[0044]
 嵌合孔部52aの長さEは、図8に示すように、接続状態において、第1コネクタ12の円柱形状部12cの全体が嵌合孔部52aよりも奥側に位置するよう設定されている。すなわち、接続状態においては、嵌合孔部52a内には第1コネクタ12の細径部12dが位置している。そして、接続状態においては、嵌合孔部52aと第1コネクタ12の円柱形状部12cとは離隔している。
[0045]
 第2挿入口53は、接続状態において、プラグ10に設けられた第2コネクタ13が挿入される雌型のコネクタである。第2挿入口53の奥側には、光伝送装置2cが配設されている。光伝送装置2cは、内視鏡プロセッサ2が備える電気回路2bに接続されている。光伝送装置2cは、第2コネクタ13の光送受部13bとの間で光伝送用の光を授受する。
[0046]
 第2挿入口53は、プラグ10をレセプタクル50に挿入する際において、光伝送コネクタである第2コネクタ13を光伝送装置2cに案内する。接続装置4が接続状態である場合には、光伝送装置2cと光送受部13bとの間の光の授受により、内視鏡1が備える撮像装置と内視鏡プロセッサ2が備える電気回路2bとの間の高速通信が可能となる。
[0047]
 第2挿入口53は、凹部51の底面51aに開口し、第1軸Aに平行な孔である。第2挿入口53は、第2コネクタ13が所定の隙間を有して挿入可能な形状である。第2挿入口53と第2コネクタ13との間の隙間は、接続状態におけるプラグ10とレセプタクル50との間の他の嵌合する部位との2重嵌合を避ける値とされる。また、第2挿入口53と第2コネクタ13との間の隙間を考慮して、光伝送装置2cは、第2挿入口53に対して第1軸Aに直交する平面に沿って相対的に移動可能である。
[0048]
 前述のように、第1挿入口52および第2挿入口53は、凹部51の底面51aに開口している。すなわち、第1挿入口52の開口側の端と、第2挿入口53の開口側の端とは、第1軸Aに平行な方向についてほぼ同じ位置に配置されている。
[0049]
 そして、前述のように、プラグ10の第1コネクタ12の第1先端面12aは、第2コネクタ13の第2先端面13aよりも先端側に位置している。したがって、プラグ10を、レセプタクル50から離隔した状態からレセプタクル50に挿入する際には、図9に示すように、第1コネクタ12の一部が第1挿入口52に挿入され、かつ第2コネクタ13が第2挿入口53に挿入されていない状態が生じる。以下の説明では、図9に示す、第1コネクタ12の一部が第1挿入口52に挿入され、かつ第2コネクタ13が第2挿入口53に挿入されていない状態のことを遷移状態と称する。
[0050]
 1つまたは複数の規制部54は、凹部51の内周面51bに設けられ、プラグ10に設けられた1つまたは複数の嵌合部14と嵌合する。本実施形態では一例として、レセプタクル50は、2つの規制部54を備える。
[0051]
 より具体的には、規制部54は、凹部51の内周面51bに第1軸Aに平行に彫設された溝部である。凹部51の内周面51bは、第1軸Aに略平行な面を有し、規制部54はこの第1軸Aに略平行な面に形成されている。なお、凹部51の内周面51bは、奥側に向かうにつれて縮径するテーパ状であってもよい。
[0052]
 溝部である規制部54は、所定の幅Fを有する。規制部54の所定の幅Fは、厚さtの嵌合部14が所定の隙間を有して嵌合する値である。すなわち、嵌合部14と規制部54とは、いわゆるすきま嵌めの関係にある。本実施形態では、プラグ10から突出する嵌合部14が、いわゆる平行キーとして機能し、レセプタクル50に形成された規制部54が、いわゆるキー溝として機能する。
[0053]
 第1軸Aに平行な溝部である規制部54について、開口側の端を第1端54aと称し、奥側の端を第2端54bと称する。規制部54の第1端54aは、図9に示すように、遷移状態において、規制部54に嵌合部14が嵌合する位置に配置されている。
[0054]
 より詳細には、プラグ10を、レセプタクル50から離隔した状態からレセプタクル50に挿入する際には、まずプラグ10の第1コネクタ12が第1挿入口52に挿入される。この状態からプラグ10をレセプタクル50の奥側に移動させると、次に、プラグ10の嵌合部14が規制部54に嵌合する(図9)。そして、さらにプラグ10をレセプタクル50の奥側に移動させると、プラグ10の第2コネクタ13が第2挿入口53に挿入される。
[0055]
 また、規制部54の第2端54bは、接続状態において、規制部54と嵌合部14との嵌合が解除される位置に配置されている。すなわち、凹部51の内周面51bに設けられた溝部は、規制部54の第2端54bよりも奥側において幅が所定の幅Fよりも広がっている。これは、接続状態におけるプラグ10とレセプタクル50との間の他の嵌合する部位との2重嵌合を避けるためである。
[0056]
 また、本実施形態のレセプタクル50は、1つまたは複数の端子部55を含む。端子部55は、接続状態において、プラグ10の電気接点部15と接触する。端子部55は、内視鏡プロセッサ2が備える電気回路2bと電気的に接続されている。本実施形態では、端子部55は、凹部51の内周面51bに配設されている。
[0057]
 以上に説明した構成を有する本実施形態の接続装置4の作用を説明する。接続装置4において、プラグ10を、レセプタクル50から離隔した状態から接続状態にする場合、まず、使用者は、プラグ部10を把持し、プラグ10の基部11をレセプタクル50の凹部51内に入り込ませる。
[0058]
 このとき、前述のように、プラグ部10の構成うち、第1コネクタ12の円柱形状部12cがレセプタクル50の第1挿入口52に挿入される第1段階となる。ここで、円柱形状部12cと第1挿入口52とは、すきま嵌めの嵌合の関係にあることから、凹部51(レセプタクル50)の第1軸Aに対する基部11(プラグ10)の第2軸Bの傾きが所定の範囲内に収まる。
[0059]
 次に、使用者は、さらに基部11を凹部51の奥側に移動させ、基部11に設けられた嵌合部14が凹部51に設けられた規制部54に嵌合する第2段階とする(図9に示す遷移状態)。第1段階から第2段階への操作は、使用者が嵌合部14と規制部54の位置関係を目視可能であるため、容易に実行可能である。また、嵌合部14と規制部54との位置合わせは、基部11を、第1コネクタ12の中心軸周りに揺動させながら奥側に移動させることで容易に実行可能である。
[0060]
 嵌合部14は、第2軸Bに平行な方向に所定の長さLを有し、溝形状の規制部54内に嵌合する。したがって、第2段階(遷移状態)においては、嵌合部14と規制部54との嵌合により、基部11の第1軸Aに対する倒れ方向の姿勢変化が規制され、凹部51の第1軸Aと基部11の第2軸Bとが略平行となる。
[0061]
 また、本実施形態では、第2段階において、プラグ10は、レセプタクル50の底面51aに設けられた第1挿入口52と、2つの規制部54と、の互いに離隔した3箇所においてレセプタクル50と嵌合する。この3箇所における嵌合により、第2段階においては、基部11の第1軸A周りの回転方向の姿勢変化が規制される。
[0062]
 したがって、第2段階では、プラグ10の第2コネクタ13が、レセプタクル50の第2挿入口53の開口側に位置決めされる。この位置決めにより、第2段階では、第2コネクタ13の中心軸が第2挿入口53の中心軸と略一致する。
[0063]
 次に、使用者は、さらに基部11を凹部51の奥側に移動させて基部11を凹部51内に所定の深さまで挿入し、図8に示す接続状態とする。前述のように、第2段階において基部11の凹部51に対する姿勢変化が規制されていることから、第2段階から接続状態までの操作は、基部11を奥側に向かって押し込むだけであり、容易に実行可能である。
[0064]
 以上に説明したように、本実施形態のプラグ10およびレセプタクル50からなる接続装置4は、複数の雄型コネクタである第1コネクタ12および第2コネクタ13を備えるプラグ10を、レセプタクル50に容易に挿入することが可能である。すなわち、本実施形態の内視鏡1、内視鏡プロセッサ2および内視鏡システム100は、使用者が複数の雄型コネクタを備えるプラグ10を容易にレセプタクル50に挿入することができる。
[0065]
 なお、本実施形態の接続装置4では、接続状態において、基部11が凹部51内に嵌合し、嵌合部14と規制部54との嵌合と、第1コネクタ12の円柱形状部12cと第1挿入口52の嵌合孔部52aとの嵌合と、は解除される。このように、本実施形態においては、接続状態におけるプラグ10とレセプタクル50との間の2重嵌合を避けることにより、各部位にかかる負荷を低減している。
[0066]
 また、本実施形態のレセプタクル50は、プラグ10がレセプタクル50から離隔した状態において、端子部55を覆う保護部56を備える。
[0067]
 保護部56は、凹部51内に配設され、端子部55を覆う第1位置と、第1位置から第1軸Aに沿って凹部51の奥側であり、端子部55を露出する第2位置と、の間で移動可能である。図6は、保護部56が第1位置に位置している状態を示している。また、図7は、保護部56が第2位置に位置している状態を示している。
[0068]
 レセプタクル50は、保護部56を第1軸A軸に沿って第2位置から第1位置に向かって付勢する付勢部58を備える。付勢部58は、例えばバネである。
[0069]
 また、レセプタクル50は、レセプタクル50とプラグ10とが離隔した場合に、保護部56を第1位置に保持するロック機構57を備える。ロック機構57の一部は、溝形状である規制部54内に露出している。ロック機構57は、規制部54に嵌合する嵌合部14と接触する。ロック機構57は、規制部54に嵌合する嵌合部14と接触することにより、保護部56の第1位置から第2位置への移動を許容する。
[0070]
 プラグ10がレセプタクル50から離隔した状態では、保護部56は、付勢部58の付勢力により第1位置に保持される。したがって、本実施形態の接続装置4では、プラグ10がレセプタクル50から離隔した状態では、保護部56により端子部55が保護される。また、プラグ10をレセプタクル50に挿入する際には、ロック機構57が保護部56の移動を許容するため、保護部56は、プラグ10に押されて第2位置に移動する。
[0071]
 このように本実施形態の接続装置4では、プラグ10に設けられた嵌合部14が、ロック機構57による保護部56の位置規制を解除する機能を有している。
[0072]
 本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡、内視鏡プロセッサおよび内視鏡システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。

請求の範囲

[請求項1]
 被検体内に挿入される挿入部と、前記挿入部に設けられた観察窓から前記被検体内を撮像する撮像装置と、内視鏡プロセッサのレセプタクルに接続することによって、前記撮像装置と前記内視鏡プロセッサの電気回路との間の通信を可能にする内視鏡用プラグと、を含む内視鏡であって、
 前記内視鏡用プラグは、
 前記レセプタクルに形成された凹部内に、前記凹部に固定された所定の軸に沿って先端側から挿入可能な柱形状の基部と、
 前記基部から延設され、当該内視鏡用プラグと前記レセプタクルとの接続が完了した接続状態において、前記レセプタクルに設けられた第1挿入口に挿入される、雄型の第1コネクタと、
 前記基部から延設され、前記接続状態において前記レセプタクルに設けられた前記第1挿入口とは別の第2挿入口に挿入される、雄型の第2コネクタと、
 前記基部に設けられ、前記第1コネクタの一部が前記第1挿入口に挿入され、かつ前記第2コネクタが前記第2挿入口に挿入されていない遷移状態において、前記凹部内に設けられた1つまたは複数の規制部と嵌合する1つまたは複数の嵌合部と、
を含み、
 前記嵌合部は、前記遷移状態において、前記規制部と嵌合することにより、前記基部の前記軸に対する倒れ方向の姿勢変化を規制する
ことを特徴とする内視鏡。
[請求項2]
 前記第1コネクタの第1先端面は、前記第2コネクタの第2先端面よりも先端側に位置し、
 前記嵌合部は、前記第2先端面よりも基端側に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
[請求項3]
 前記第1コネクタは、前記遷移状態において、前記第1挿入口と嵌合し、
 前記第1コネクタと前記第1挿入口との嵌合、および前記嵌合部と前記規制部との嵌合によって前記基部の前記軸周りの回転方向の姿勢変化が規制される
ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
[請求項4]
 前記嵌合部は、前記基部の外周面から突出する突出部であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
[請求項5]
 前記嵌合部は、前記遷移状態において、前記凹部の内周面に前記軸に平行に彫設された溝部である前記規制部と嵌合することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
[請求項6]
 前記基部の表面に設けられた電気接点部を含み、
 前記電気接点部は、前記接続状態において、前記凹部の内周面に設けられた端子部と接触し、前記遷移状態において、前記端子部と離隔する
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
[請求項7]
 前記レセプタクルは、
 前記凹部内に配設され、前記端子部を覆う第1位置と、前記第1位置から前記軸に沿って前記凹部の底面側であり、前記端子部を露出する第2位置と、の間で移動可能な保護部と、
 前記保護部を前記軸に沿って前記第2位置から前記第1位置に向かって付勢する付勢部と、
 当該レセプタクルと前記内視鏡用プラグとが離隔した場合に、前記保護部を前記第1位置に保持するロック機構と、
を含み、
 前記嵌合部は、前記規制部と嵌合した場合に、前記ロック機構による前記保護部の保持を解除する
ことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡。
[請求項8]
 前記第1コネクタは、前記第1挿入口に前記第1コネクタが挿入された状態で、前記内視鏡プロセッサが出射する照明光が入射されるライトガイドコネクタであり、
 前記第2コネクタは、前記第2挿入口に前記第2コネクタが挿入された状態で、前記内視鏡プロセッサの前記電気回路との間で通信用の光を授受する光伝送コネクタである
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
[請求項9]
 撮像装置を備える内視鏡の内視鏡用プラグに接続可能なレセプタクルと、前記内視鏡用プラグおよび前記レセプタクルが接続した状態において、前記撮像装置と通信を行う電気回路と、を含む内視鏡プロセッサであって、
 前記レセプタクルは、
 前記内視鏡用プラグが備える柱形状の基部を、所定の軸に沿って挿入可能な凹部と、
 当該レセプタクルと前記内視鏡用プラグとの接続が完了した接続状態において、前記基部から延設された雄型の第1コネクタが挿入される第1挿入口と、
 前記接続状態において、前記基部から延設された雄型の第2コネクタが挿入される第2挿入口と、
 前記第1コネクタの一部が前記第1挿入口に挿入され、かつ前記第2コネクタが前記第2挿入口に挿入されていない遷移状態において、前記基部に設けられた1つまたは複数の嵌合部と嵌合する1つまたは複数の規制部と、
を含み、
 前記規制部は、前記遷移状態において、前記嵌合部と嵌合することにより、前記基部の前記軸に対する倒れ方向の姿勢変化を規制する
ことを特徴とする内視鏡プロセッサ。
[請求項10]
 前記第1挿入口は、前記遷移状態において、前記第1コネクタと嵌合し、
 前記第1挿入口と前記コネクタとの嵌合、および前記規制部と前記嵌合部との嵌合によって前記基部の前記軸周りの回転方向の姿勢変化が規制される
ことを特徴とする請求項9に記載の内視鏡プロセッサ。
[請求項11]
 前記規制部は、前記凹部の内周面に前記軸に平行に彫設された溝部ことを特徴とする請求項9に記載の内視鏡プロセッサ。
[請求項12]
 前記規制部は、前記遷移状態において、前記基部の外周面から突出する突出部である前記嵌合部と嵌合することを特徴とする請求項11に記載の内視鏡プロセッサ。
[請求項13]
 前記凹部の内周面に設けられた端子部を含み、
 前記端子部は、前記接続状態において、前記基部の表面に設けられた電気接点部と接触し、前記遷移状態において、前記電気接点部と離隔する
ことを特徴とする請求項9に記載の内視鏡プロセッサ。
[請求項14]
 前記凹部内に配設され、前記端子部を覆う第1位置と、前記第1位置から前記軸に沿って前記凹部の底面側であり、前記端子部を露出する第2位置と、の間で移動可能な保護部と、
 前記保護部を前記軸に沿って前記第2位置から前記第1位置に向かって付勢する付勢部と、
 当該レセプタクルと前記内視鏡用プラグとが離隔した場合には、前記保護部を前記第1位置に保持し、前記規制部と前記嵌合部とが嵌合した場合には、前記保護部の移動を許容するロック機構と、
を含むことを特徴とする請求項13に記載の内視鏡プロセッサ。
[請求項15]
 光源装置を含み、
 前記第1コネクタは、前記第1挿入口に前記第1コネクタが挿入された状態で、前記光源装置が出射する照明光が入射されるライトガイドコネクタであり、
 前記第2コネクタは、前記第2挿入口に前記第2コネクタが挿入された状態で、前記電気回路との間で通信用の光を授受する光伝送コネクタである
ことを特徴とする請求項9に記載の内視鏡プロセッサ。
[請求項16]
 撮像装置および内視鏡用プラグを含む内視鏡と、前記撮像装置と通信を行う電気回路および前記内視鏡用プラグに接続可能なレセプタクルを含む内視鏡プロセッサと、を含む内視鏡システムであって、
 前記内視鏡用プラグは、
 前記レセプタクルに形成された凹部内に、前記凹部に固定された所定の軸に沿って先端側から挿入可能な柱形状の基部と、
 前記基部から延設され、当該内視鏡用プラグと前記レセプタクルとの接続が完了した接続状態において、前記レセプタクルに設けられた第1挿入口に挿入される、雄型の第1コネクタと、
 前記基部から延設され、前記接続状態において前記レセプタクルに設けられた前記第1挿入口とは別の第2挿入口に挿入される、雄型の第2コネクタと、
 前記基部に設けられ、前記第1コネクタの一部が前記第1挿入口に挿入され、かつ前記第2コネクタが前記第2挿入口に挿入されていない遷移状態において、前記凹部内に設けられた1つまたは複数の規制部と嵌合する1つまたは複数の嵌合部と、
を含み、
 前記嵌合部は、前記遷移状態において、前記規制部と嵌合することにより、前記基部の前記軸に対する倒れ方向の姿勢変化を規制する
ことを特徴とする内視鏡システム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]