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1. WO2020121514 - 空気調和システムおよびグルーピング設定方法

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明 細 書

発明の名称 空気調和システムおよびグルーピング設定方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008  

発明の効果

0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110  

符号の説明

0111  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

明 細 書

発明の名称 : 空気調和システムおよびグルーピング設定方法

技術分野

[0001]
 本発明は、複数の室内ユニットが設けられた空気調和システムおよびグルーピング設定方法に関するものである。

背景技術

[0002]
 従来、室外ユニットおよび室内ユニット等の複数の機器で構成された空気調和システムにおいては、機器同士が伝送線によって接続されている。例えば、特許文献1には、集中管理装置と、複数の室内ユニットと、室内ユニットを操作するためのリモコンとを備え、集中管理装置と複数の室内ユニットとが伝送線によって接続された空気調和システムが開示されている。この空気調和システムでは、複数の室内ユニットのうち任意の室内ユニットとリモコンとが接続され、リモコンを操作することによって接続された室内ユニットを連動させることができる。また、この空気調和システムでは、操作者が集中管理装置を操作することによって複数の室内機を動作させることもできる。
[0003]
 このような従来の空気調和システムでは、空気調和システムを設置する際に、施工業者によってリモコンと当該リモコンによって連動させたい複数の室内ユニットとが接続される。また、集中管理装置にも、上記のリモコンと室内ユニットとの接続関係が設定される。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2002-115893号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 ところで、特許文献1に記載されたような従来の空気調和システムでは、集中管理装置で、リモコン操作によって室内ユニットを連動させるのと同様に室内ユニットを連動させるように設定するためには、リモコンと室内ユニットとの接続関係が記載された電気配線図が必要である。すなわち、従来の空気調和システムでは、電気配線図がない場合に、集中管理装置でリモコンと同様に室内ユニットを連動させることが困難である。
[0006]
 本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、電気配線図を用いることなく、集中管理装置でリモコンと複数の室内ユニットとの接続関係を判断し、連動する複数の室内ユニットを設定することができる空気調和システムおよびグルーピング設定方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明の空気調和システムは、1または複数の室外ユニット、複数の室内ユニットおよび複数の手元リモコンを有し、リモコン用伝送線を介して、複数の前記手元リモコンのうち少なくとも1つが、複数の前記室内ユニットのうち2以上の室内ユニットに接続された空気調和装置と、伝送線を介して1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットと接続され、1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットを制御する集中管理装置とを備え、同一の前記手元リモコンに接続された前記2以上の室内ユニットは、設定項目の値が同一の値に設定され、前記集中管理装置は、設定された前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットが、同一の前記手元リモコンと接続されていると判断し、前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットを同一グループに設定するものである。
[0008]
 また、本発明のグルーピング設定方法は、1または複数の室外ユニット、複数の室内ユニットおよび複数の手元リモコンを有し、リモコン用伝送線を介して、複数の前記手元リモコンのうち少なくとも1つが、複数の前記室内ユニットのうち2以上の室内ユニットに接続された空気調和装置と、伝送線を介して1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットと接続され、1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットを制御する集中管理装置とを備えた空気調和システムのグルーピング設定方法であって、同一の前記手元リモコンに接続された前記2以上の室内ユニットにおける設定項目の値が同一の値に設定される項目設定ステップと、設定された前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットが、同一の前記手元リモコンと接続されていると判断し、前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットを同一グループに設定するグループ設定ステップとを有するものである。

発明の効果

[0009]
 本発明によれば、手元リモコンに接続された室内ユニットにおける設定項目の値が同一の値に設定され、設定された設定項目の値が同一である室内ユニットが同一の手元リモコンと接続されていると判断され、設定項目の値が同一である室内ユニットが同一グループに設定される。これにより、電気配線図を用いることなく、集中管理装置でリモコンと複数の室内ユニットとの接続関係を判断し、連動する複数の室内ユニットを設定することができる。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 実施の形態1に係る空気調和システムの構成の一例を示す概略図である。
[図2] 図1の集中管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
[図3] 図1の室外ユニットの構成の一例を示す概略図である。
[図4] 図1の室内ユニットの構成の一例を示す概略図である。
[図5] 図1の手元リモコンの構成の一例を示すブロック図である。
[図6] 機器間で送受信される信号のデータ構造の一例を示す概略図である。
[図7] 手元リモコンのリモコン側表示部の設定表示例を示す概略図である。
[図8] 集中管理装置の管理側表示部のグループ表示例を示す概略図である。
[図9] 集中管理装置の管理側表示部の設定表示例を示す概略図である。
[図10] 実施の形態1に係る空気調和システムによるグルーピング設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[図11] 図10のステップS1に示す室内ユニット設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
[図12] 図10のステップS2に示す室内ユニットの設定監視および操作処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
[図13] 図10のステップS3に示す室内ユニットの設定監視処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
[図14] 図10のステップS4に示す室内ユニットのグルーピング処理について説明するための概略図である。
[図15] 図10のステップS1に示す室内ユニット設定処理の流れの他の例を示すシーケンス図である。

発明を実施するための形態

[0011]
実施の形態1.
 以下、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムについて説明する。この空気調和システムは、複数の空気調和装置を集中管理装置で管理および制御するものである。
[0012]
[空気調和システム1の構成]
 図1は、本実施の形態1に係る空気調和システム1の構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、空気調和システム1は、集中管理装置10、ならびに空気調和装置2Aおよび2Bで構成されている。
[0013]
 集中管理装置10と、空気調和装置2Aおよび空気調和装置2Bとは、専用の伝送線3によって接続されている。空気調和装置2Aおよび2Bは、伝送線3を介して集中管理装置10から送信された制御指令等を含む制御信号に基づいて制御される。また、空気調和装置2Aおよび2Bは、集中管理装置10が制御を行うために必要となるデータを含む信号を、集中管理装置10に送信する。
[0014]
 集中管理装置10は、伝送線3を介して、空気調和装置2Aおよび2Bを制御するための制御信号、または空気調和装置2Aおよび2Bの状態を示す情報といった各種のデータを送受信するリモートコントローラである。これにより、集中管理装置10は、空気調和装置2Aおよび2Bを管理および制御する。なお、図1では、空気調和システム1に2台の空気調和装置2Aおよび2Bが設けられている場合を示すが、これに限られず、1台あるいは3台以上の空気調和装置が設けられてもよい。
[0015]
 空気調和装置2Aは、室外ユニット20A、室内ユニット30A、30Bおよび30C、ならびに、手元リモコン40Aおよび40Bを備えている。図1の例では、空気調和装置2Aは、1台の室外ユニット20Aと、3台の室内ユニット30A~30Cと、2台の手元リモコン40Aおよび40Bとを備えている場合を示す。室外ユニット20Aおよび室内ユニット30A~30Cは、冷媒配管50Aによって接続され、これによって冷媒回路が形成されている。冷媒回路には、例えばR32またはR410A等の冷媒が循環する。
[0016]
 室内ユニット30Aおよび30Bと、手元リモコン40Aとは、リモコン用伝送線4Aによって接続されている。室内ユニット30Cと手元リモコン40Bとは、リモコン用伝送線4Bによって接続されている。リモコン用伝送線4Aおよび4Bは、空気調和システム1独自の通信プロトコルに準拠した通信を行うための信号搬送媒体である。リモコン用伝送線4Aを介した通信は、室内ユニット30Aおよび30Bならびに手元リモコン40Aのみが送受信することが可能であり、リモコン用伝送線4Bを介した通信は、室内ユニット30Cおよび手元リモコン40Bのみが送受信することが可能である。
[0017]
 空気調和装置2Bは、室外ユニット20B、室内ユニット30D、30Eおよび30F、ならびに、手元リモコン40Cおよび40Dを備えている。図1の例では、空気調和装置2Bは、1台の室外ユニット20Bと、3台の室内ユニット30D~30Fと、2台の手元リモコン40Cおよび40Dとを備えている場合を示す。室外ユニット20Bおよび室内ユニット30D~30Fは、冷媒配管50Bによって接続され、これによって冷媒回路が形成されている。
[0018]
 室内ユニット30Dおよび30Eと、手元リモコン40Cとは、リモコン用伝送線4Cによって接続されている。室内ユニット30Fと手元リモコン40Dとは、リモコン用伝送線4Dによって接続されている。リモコン用伝送線4Cおよび4Dは、空気調和システム1独自の通信プロトコルに準拠した通信を行うための信号搬送媒体である。リモコン用伝送線4Cを介した通信は、室内ユニット30Dおよび30Eならびに手元リモコン40Cのみが送受信することが可能であり、リモコン用伝送線4Dを介した通信は、室内ユニット30Fおよび手元リモコン40Dのみが送受信することが可能である。
[0019]
 なお、それぞれの空気調和装置2Aおよび2Bにおける室外ユニット、室内ユニットおよび手元リモコンの台数は、図1の例に限られず、それぞれ任意の台数であってもよい。また、図1の例では、空気調和装置2Aおよび2Bがそれぞれ同一の構成を有しているが、これはこの例に限られない。例えば、空気調和装置2Aおよび2Bのそれぞれは、室外ユニット、室内ユニットおよび手元リモコンの台数が異なるような、異なる構成を有していてもよい。
[0020]
(集中管理装置10)
 図2は、図1の集中管理装置10の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、集中管理装置10は、管理側表示部11、管理側操作部12、管理側通信部13、管理側記憶部14および管理側制御部15を備えている。
[0021]
 管理側表示部11は、集中管理装置10で収集された空気調和システム1における各種の情報を表示する。管理側表示部11には、編集領域および入力ウィンドウ等の画面が表示される。管理側表示部11は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって構成されている。管理側表示部11として、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ上にタッチセンサを有するタッチパネルが積層されたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。
[0022]
 管理側操作部12は、この集中管理装置10を操作するために用いられる各種のキー等が設けられ、各キー等に対する操作に応じた操作信号を出力する。管理側表示部11に表示された編集領域および入力ウィンドウ等の画面が表示された状態で、作業者によって管理側操作部12が操作されることにより、空気調和システム1に対する各種の操作が行われる。このような管理側操作部12として、例えば、リモートコントローラまたはキーボード等が用いられる。また、上述したように、管理側表示部11がタッチパネルディスプレイである場合には、各種キーがソフトウェアキーとして管理側表示部11に表示されるようにしてもよい。
[0023]
 管理側通信部13は、伝送線3を介して室外ユニット20Aおよび20B、ならびに室内ユニット30A~30F等の他の装置と通信を行うためのインターフェースである。管理側通信部13は、伝送線3を介して各種の制御信号を送受信する。
[0024]
 管理側記憶部14は、例えば、不揮発性メモリ等で構成され、集中管理装置10を制御するためのプログラム等が記憶されている。また、管理側記憶部14は、作業者による管理側操作部12に対する操作内容、および管理側通信部13を介して受信した制御信号に含まれるデータ等を記憶する。
[0025]
 管理側制御部15は、空気調和システム1全体を制御する。管理側制御部15は、管理側通信部13を介して受信した信号に含まれるデータを処理し、制御対象となる空気調和装置2Aまたは2Bにおける各機器を制御する。また、本実施の形態1において、管理側制御部15は、後述するグルーピング設定処理の際に、室内ユニット30A~30Fの設定温度の確認および設定を行うとともに、室内ユニット30A~30Fの設定温度に基づき、後述するグルーピング設定を行う。
[0026]
 管理側制御部15は、例えばマイクロコンピュータ等の演算装置上でソフトウェアを実行することにより、各種機能を実現するアナログ回路またはデジタル回路等の回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。
[0027]
(室外ユニット20A)
 図3は、図1の室外ユニット20Aの構成の一例を示す概略図である。図3に示すように、室外ユニット20Aは、圧縮機21A、冷媒流路切替装置22A、熱源側熱交換器23A、室外側膨張弁24A、および室外側ファン25Aを備えている。なお、室外ユニット20Bは、室外ユニット20Aと同様の構成を有しているため、以下では、室外ユニット20Aの構成のみについて説明し、室外ユニット20Bの構成についての説明を省略する。
[0028]
 圧縮機21Aは、低温低圧の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出する。圧縮機21Aは、例えば、運転周波数を変化させることにより、単位時間あたりの送出量である容量が制御されるインバータ圧縮機等からなる。圧縮機21Aの運転周波数は、室外側制御部28Aによって制御される。
[0029]
 冷媒流路切替装置22Aは、例えば四方弁であり、冷媒の流れる方向を切り替えることにより、冷房運転および暖房運転の切り替えを行う。冷媒流路切替装置22Aは、冷房運転時に、図3の実線で示す状態、すなわち圧縮機21Aの吐出側と熱源側熱交換器23Aとが接続されるように切り替わる。また、冷媒流路切替装置22Aは、暖房運転時に、図3の点線で示す状態、すなわち圧縮機21Aの吸入側と熱源側熱交換器23Aとが接続されるように切り替わる。冷媒流路切替装置22Aにおける流路の切替は、室外側制御部28Aによって制御される。
[0030]
 熱源側熱交換器23Aは、例えばフィンチューブ式の熱交換器であり、室外空気と冷媒との間で熱交換を行う。熱源側熱交換器23Aは、冷房運転の際に、冷媒の熱を室外空気に放熱して冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。また、熱源側熱交換器23Aは、暖房運転の際に、冷媒を蒸発させ、その際の気化熱により室外空気を冷却する蒸発器として機能する。
[0031]
 熱源側熱交換器23Aの近傍には、室外側ファン25Aが設けられている。室外側ファン25Aは、熱源側熱交換器23Aに対して室外空気を供給する。室外側ファン25Aの回転数は、室外側制御部28Aによって制御される。室外側膨張弁24Aは、冷媒を膨張させる。室外側膨張弁24Aは、例えば、電子式膨張弁等の開度の制御が可能な弁で構成される。室外側膨張弁24Aの開度は、室外側制御部28Aによって制御される。
[0032]
 また、室外ユニット20Aは、室外側通信部26A、室外側記憶部27Aおよび室外側制御部28Aを備えている。室外側通信部26Aは、伝送線3を介して集中管理装置10および室内ユニット30A~30Cと通信を行うためのインターフェースである。室外側通信部26Aは、伝送線3を介して各種の制御信号を送受信する。
[0033]
 室外側記憶部27Aは、例えば、不揮発性メモリ等で構成され、室外ユニット20Aを制御するためのプログラム等が記憶されている。また、室外側記憶部27Aは、室外側通信部26Aを介して受信した制御信号等を記憶する。
[0034]
 室外側制御部28Aは、室外側通信部26Aを介して集中管理装置10および室内ユニット30Aから受信した制御信号に基づき、室外ユニット20Aを制御する。具体的には、室外側制御部28Aは、取得した制御信号に含まれる情報に基づき、圧縮機21Aの運転周波数、冷媒流路切替装置22Aの流路、室外側ファン25Aの回転数、および室外側膨張弁24Aの開度等を制御する。
[0035]
 室外側制御部28Aは、例えばマイクロコンピュータ等の演算装置上でソフトウェアを実行することにより、各種機能を実現するアナログ回路またはデジタル回路等の回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。
[0036]
(室内ユニット30A)
 図4は、図1の室内ユニット30Aの構成の一例を示す概略図である。図4に示すように、室内ユニット30Aは、利用側熱交換器31A、室内側膨張弁32A、および室内側ファン33Aを備えている。なお、室内ユニット30B~30Fは、室内ユニット30Aと同様の構成を有しているため、以下では、室内ユニット30Aの構成のみについて説明し、室内ユニット30B~30Fの構成についての説明を省略する。
[0037]
 利用側熱交換器31Aは、例えばフィンチューブ式の熱交換器であり、空気と冷媒との間で熱交換を行う。これにより、室内空間に供給される暖房用空気または冷房用空気が生成される。利用側熱交換器31Aは、冷房運転の際に冷媒が冷熱を搬送している場合に蒸発器として機能し、空調対象空間の空気を冷却して冷房を行う。また、利用側熱交換器31Aは、暖房運転の際に冷媒が温熱を搬送している場合に凝縮器として機能し、空調対象空間の空気を加熱して暖房を行う。
[0038]
 利用側熱交換器31Aの近傍には、室内側ファン33Aが設けられている。室内側ファン33Aは、利用側熱交換器31Aに対して空気を供給する。室内側ファン33Aの回転数は、室内側制御部37Aによって制御される。室内側膨張弁32Aは、冷媒を膨張させる。室内側膨張弁32Aは、例えば、電子式膨張弁等の開度の制御が可能な弁で構成される。室内側膨張弁32Aの開度は、室内側制御部37Aによって制御される。
[0039]
 また、室内ユニット30Aは、室内側第1通信部34A、室内側第2通信部35A、室内側記憶部36Aおよび室内側制御部37Aを備えている。室内側第1通信部34Aは、伝送線3を介して集中管理装置10および室外ユニット20Aと通信を行うためのインターフェースである。室内側第1通信部34Aは、伝送線3を介して各種の制御信号を送受信する。室内側第2通信部35Aは、リモコン用伝送線4Aを介して手元リモコン40Aと通信を行うためのインターフェースである。室内側第2通信部35Aは、リモコン用伝送線4Aを介して各種の制御信号を送受信する。
[0040]
 室内側記憶部36Aは、例えば、不揮発性メモリ等で構成され、室内ユニット30Aを制御するためのプログラム等が記憶されている。また、室内側記憶部36Aは、室内側第1通信部34Aおよび室内側第2通信部35Aを介して制御信号等を記憶する。
[0041]
 室内側制御部37Aは、室内側第1通信部34Aを介して集中管理装置10および室外ユニット20Aから受信した制御信号と、室内側第2通信部35Aを介して手元リモコン40Aから受信した制御信号とに基づき、室内ユニット30Aを制御する。例えば、室内側制御部37Aは、取得した制御信号に含まれる情報に基づき、室内側ファン33Aの回転数および室内側膨張弁32Aの開度等を制御する。
[0042]
 室内側制御部37Aは、例えばマイクロコンピュータ等の演算装置上でソフトウェアを実行することにより、各種機能を実現するアナログ回路またはデジタル回路等の回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。
[0043]
(手元リモコン40A)
 図5は、図1の手元リモコン40Aの構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、手元リモコン40Aは、リモコン側表示部41A、リモコン側操作部42A、リモコン側通信部43A、リモコン側記憶部44Aおよびリモコン側制御部45Aを備えている。なお、手元リモコン40B~40Dは、手元リモコン40Aと同様の構成を有しているため、以下では、手元リモコン40Aの構成のみについて説明し、手元リモコン40B~40Dの構成についての説明を省略する。
[0044]
 リモコン側表示部41Aは、手元リモコン40Aで収集された空気調和システム1における各種の情報を表示する。リモコン側表示部41Aには、編集領域および入力ウィンドウ等の画面が表示される。リモコン側表示部41Aは、例えばLCDまたは有機ELディスプレイ等によって構成されている。リモコン側表示部41Aとして、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ上にタッチセンサを有するタッチパネルが積層されたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。
[0045]
 リモコン側操作部42Aは、この集中管理装置10を操作するために用いられる各種のキー等が設けられ、各キー等に対する操作に応じた操作信号を出力する。リモコン側表示部41Aに表示された編集領域および入力ウィンドウ等の画面が表示された状態で、作業者によってリモコン側操作部42Aが操作されることにより、空気調和システム1に対する各種の操作が行われる。また、上述したように、リモコン側表示部41Aがタッチパネルディスプレイである場合には、各種キーがソフトウェアキーとしてリモコン側表示部41Aに表示されるようにしてもよい。
[0046]
 リモコン側通信部43Aは、リモコン用伝送線4Aを介して室内ユニット30Aおよび30B等の他の装置と通信を行うためのインターフェースである。リモコン側通信部43Aは、リモコン用伝送線4Aを介して各種の制御信号を送受信する。
[0047]
 リモコン側記憶部44Aは、例えば、不揮発性メモリ等で構成され、手元リモコン40Aを制御するためのプログラム等が記憶されている。また、リモコン側記憶部44Aは、作業者によるリモコン側操作部42Aに対する操作内容、およびリモコン側通信部43Aを介して受信した制御信号に含まれるデータ等を記憶する。
[0048]
 リモコン側制御部45Aは、空気調和システム1全体を制御する。管理側制御部15は、管理側通信部13を介して受信した信号に含まれるデータを処理し、制御対象となる室内ユニット30Aおよび30Bにおける各機器を制御する。また、本実施の形態1において、リモコン側制御部45Aは、後述するグルーピング設定処理の際に、室内ユニット30A~30Cの設定温度の確認および設定を行う。
[0049]
 リモコン側制御部45Aは、例えばマイクロコンピュータ等の演算装置上でソフトウェアを実行することにより、各種機能を実現するアナログ回路またはデジタル回路等の回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。
[0050]
[信号のデータ構造]
 次に、伝送線3を用いて各機器で送受信される信号のデータ構造について説明する。図6は、機器間で送受信される信号のデータ構造の一例を示す概略図である。図6に示すように、本実施の形態1に係る空気調和システム1の各機器の間で送受信される信号は、ヘッダー部51、通信コマンド部52およびフレームチェック部53で構成されている。
[0051]
 ヘッダー部51には、送信元アドレスおよび送信先アドレス等の機器を識別するためのアドレス情報、ならびに通信コマンドの電文長を示す情報等が含まれている。送信先アドレスには、特定の機器を指定することができるほか、すべての機器を指定することもできる。
[0052]
 通信コマンド部52は、通信コマンドに関する情報を格納する。通信コマンド部52には、機器の状態を監視するための指令、ならびに、機器を制御するための情報等が含まれている。フレームチェック部53には、信号を送受信した際の伝送エラーを検出するためのコード等が含まれている。
[0053]
 なお、ここでは、伝送線3を用いて送受信される信号のデータ構造について説明したが、リモコン用伝送線4A~4Dを用いて送受信される信号についても、図6に示すデータ構造を有している。ただし、このときの信号のデータフォーマットは、伝送線3を用いて送受信される信号のフォーマットとは異なっている。
[0054]
[手元リモコン40A~40Dにおける設定表示]
 次に、手元リモコン40A~40Dにおける設定表示について説明する。なお、手元リモコン40A~40Dでは、それぞれ同様の表示が行われるため、ここでは、手元リモコン40Aにおける表示を例にとって説明する。
[0055]
 図7は、手元リモコン40Aのリモコン側表示部41Aの設定表示例を示す概略図である。図7に示すように、リモコン側表示部41Aには、室内ユニット30Aおよび30Bにおける各種の設定項目とその設定内容が表示される。この例では、リモコン側表示部41Aには、設定項目を表示する領域として運転状態表示領域411、運転モード表示領域412、設定温度表示領域413および風量表示領域414が設けられている。なお、以下の説明において、「リモコン用伝送線で接続された室内ユニット」を「対応する室内ユニット」のように記載する。
[0056]
 運転状態表示領域411は、対応する室内ユニット30Aおよび30Bの運転状態を表示するために設けられている。運転状態表示領域411には、例えば、室内ユニット30Aおよび30Bが運転している状態を示す「ON」、または運転が停止している状態を示す「OFF」が表示される。
[0057]
 運転モード表示領域412は、対応する室内ユニット30Aおよび30Bの運転モードを表示するために設けられている。運転モード表示領域412には、例えば、暖房運転を示す「暖房」、または冷房運転を示す「冷房」が表示される。
[0058]
 設定温度表示領域413は、対応する室内ユニット30Aおよび30Bの設定温度を表示するために設けられている。設定温度表示領域413には、例えば、設定温度が25℃であることを示す「25℃」が表示される。
[0059]
 風量表示領域414は、対応する室内ユニット30Aおよび30Bの風量を表示するために設けられている。風量表示領域414には、例えば、風量が相対的に強いことを示す「強」、中程度を示す「中」、または相対的に弱いことを示す「弱」が表示される。
[0060]
[集中管理装置10におけるグループ表示]
 次に、集中管理装置10における表示について説明する。本実施の形態1では、室内ユニット30A~30F毎にグルーピング設定が行われる。グルーピング設定は、室内ユニット30A~30Fのうち、共通する設定によって同時に運転させる室内ユニットを設定するものである。具体的には、1つの手元リモコンに対してリモコン用伝送線によって接続された室内ユニットが同時運転を行うように、グルーピング設定が行われている。
[0061]
 グルーピング設定を行う場合、1つのグループに対して、同時運転させたい室内ユニットの識別コードが割り当てられる。識別コードとして、例えば、それぞれの室内ユニット30A~30Fに固有のMAC(Media Access Control)アドレスまたは論理アドレスが用いられる。
[0062]
 図8は、集中管理装置10の管理側表示部11のグループ表示例を示す概略図である。図8に示すように、管理側表示部11には、室内ユニットのグルーピング設定を示すグループ表示領域110が設けられている。グループ表示領域110には、設定されたグループと、各グループに対して割り当てられた室内ユニットの識別コードが表示される。なお、図8では、説明を容易とするため、識別コードに代えて各室内ユニット30A~30Fの参照符号が示されている。
[0063]
 この例において、室内ユニット30Aおよび30Bは、グループ#1に設定されている。室内ユニット30Cは、グループ#2に設定されている。室内ユニット30Dおよび30Eは、グループ#3に設定されている。室内ユニット30Fは、グループ#4に設定されている。このようにして設定されたグループは、グルーピング情報として集中管理装置10の管理側記憶部14に記憶される。
[0064]
[集中管理装置10における設定表示]
 次に、集中管理装置10における設定表示について説明する。図9は、集中管理装置10の管理側表示部11の設定表示例を示す概略図である。図9に示すように、管理側表示部11には、グループ毎の各種の設定項目とその設定内容が表示される。この例では、管理側表示部11には、設定項目を表示する領域として運転状態表示領域111、運転モード表示領域112、設定温度表示領域113および風量表示領域114が設けられている。また、この例では、グループ#1に対応する各種の設定領域が表示されている。
[0065]
 運転状態表示領域111は、送信先のグループに対応する室内ユニットの運転状態を表示するために設けられている。運転状態表示領域111には、例えば、室内ユニットが運転している状態を示す「ON」、または運転が停止している状態を示す「OFF」が表示される。
[0066]
 運転モード表示領域112は、送信先のグループに対応する室内ユニットの運転モードを表示するために設けられている。運転モード表示領域112には、例えば、暖房運転を示す「暖房」、または冷房運転を示す「冷房」が表示される。
[0067]
 設定温度表示領域113は、送信先のグループに対応する室内ユニットの設定温度を表示するために設けられている。設定温度表示領域113には、例えば、設定温度が25℃であることを示す「25℃」が表示される。
[0068]
 風量表示領域114は、送信先のグループに対応する室内ユニットの風量を表示するために設けられている。風量表示領域114には、例えば、風量が相対的に強いことを示す「強」、中程度を示す「中」、または相対的に弱いことを示す「弱」が表示される。
[0069]
(手元リモコン40A~40Dによる室内ユニット30A~30Fの設定変更)
 手元リモコン40A~40Dを操作して室内ユニット30A~30Fの設定を変更する場合について説明する。ここでは、手元リモコン40Aを操作して室内ユニット30Aおよび30Bの設定を変更する場合を例にとって説明するが、手元リモコン40B~40Dを用いて室内ユニット30C~30Fの設定を変更する場合も同様である。
[0070]
 手元リモコン40Aを操作して室内ユニット30Aおよび30Bの設定を変更する場合、手元リモコン40Aの操作者は、リモコン側操作部42Aを操作する。リモコン側操作部42Aが独立したキー等である場合、操作者は、それぞれの表示領域に対応するキーを操作することにより、キーに対応する設定を変更することができる。また、リモコン側操作部42Aがタッチパネルである場合、操作者は、それぞれの表示領域を選択することにより、対応する設定を変更することができる。
[0071]
 リモコン側操作部42Aが操作された場合、操作に応じた操作信号がリモコン側制御部45Aに供給される。リモコン側制御部45Aは、受け取った操作信号に基づいて設定を変更するための制御信号を生成する。生成された制御信号は、リモコン側通信部43Aおよびリモコン用伝送線4Aを介して室内ユニット30Aおよび30Bに伝送される。そして、制御信号を受信した室内ユニット30Aおよび30Bでは、制御信号に含まれる操作者による設定内容に応じて各部が制御される。
[0072]
(集中管理装置10による室内ユニット30A~30Fの設定変更)
 集中管理装置10を操作して室内ユニット30A~30Fの設定を変更する場合について説明する。ここでは、集中管理装置10を操作して室内ユニット30Aおよび30Bの設定を変更する場合を例にとって説明するが、室内ユニット30C~30Fの設定を変更する場合も同様である。
[0073]
 集中管理装置10を操作してグループ#1に対応する室内ユニット30Aおよび30Bの設定を変更する場合、集中管理装置10の操作者は、管理側操作部12を操作する。管理側操作部12が独立したキー等である場合、操作者は、それぞれの表示領域に対応するキーを操作することにより、キーに対応する設定を変更することができる。また、管理側操作部12がタッチパネルである場合、操作者は、それぞれの表示領域を選択することにより、対応する設定を変更することができる。
[0074]
 管理側操作部12が操作された場合、操作に応じた操作信号が管理側制御部15に供給される。管理側制御部15は、受け取った操作信号に基づいて設定を変更するための制御信号を生成する。このとき、管理側制御部15は、管理側記憶部14に記憶されたグルーピング情報に基づき、制御信号のヘッダー部51に、グループ#1にグルーピングされた室内ユニット30Aおよび30Bのアドレスを送信先アドレスとして設定する。
[0075]
 生成された制御信号は、管理側通信部13および伝送線3を介してすべての室内ユニット30A~30Fに伝送される。制御信号を受信した室内ユニット30A~30Fは、制御信号のヘッダー部51に設定された送信先アドレスが自身のアドレスと合致するか否かを判断する。
[0076]
 この場合、送信先アドレスとして室内ユニット30Aおよび30Bのアドレスが設定されている。室内ユニット30Aおよび30Bは、ヘッダー部51の送信先アドレスが自身のアドレスと合致するため、制御信号に含まれる設定内容に応じて各部を制御する。一方、室内ユニット30C~30Fは、送信先アドレスが自身のアドレスと合致しないため、制御信号に含まれる設定内容による制御を行わない。
[0077]
[グルーピング設定処理]
 空気調和システム1における室内ユニット30A~30Fのグルーピング設定処理について説明する。図10は、本実施の形態1に係る空気調和システム1によるグルーピング設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。空気調和システム1では、図10に示すステップS1~ステップS4の処理が行われることにより、室内ユニット30A~30Fのグルーピング設定が行われる。
[0078]
(集中管理装置10による室内ユニット30A~30Fの設定処理)
 まず、図10のステップS1において、集中管理装置10は、室内ユニット30A~30Fの設定処理を行う。ここでは、集中管理装置10は、空気調和システム1に設けられたすべての室内ユニット30A~30Fに対して、互いに異なる設定温度を設定する。
[0079]
 図11は、図10のステップS1に示す室内ユニット設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、ここでは、説明が容易となるように、空気調和装置2Aに設けられた室内ユニット30A~30Cに対する設定処理について説明するが、空気調和装置2Bに設けられた室内ユニット30D~30Fに対する設定処理についても同様である。また、以下で説明する各処理についても同様とする。
[0080]
 この設定処理において、集中管理装置10の管理側制御部15は、空気調和システム1に設けられた室内ユニット30A~30Cに対して、互いに異なる設定温度を設定するための制御信号を送信する。具体的には、管理側制御部15は、シーケンスSEQ11において、設定温度を20℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Aに対して送信する。また、管理側制御部15は、シーケンスSEQ12において、設定温度を21℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Bに対して送信する。さらに、管理側制御部15は、シーケンスSEQ13において、設定温度を22℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Cに対して送信する。これにより、室内ユニット30A、30Bおよび30Cでは、それぞれ設定温度が20℃、21℃および22℃に設定される。
[0081]
(手元リモコン40A~40Dによる室内ユニット30A~30Fの設定監視および操作処理)
 次に、図10のステップS2において、手元リモコン40A~40Dは、室内ユニット30A~30Fの設定監視および操作処理を行う。ここでは、手元リモコン40A~40Dは、それぞれに接続された室内ユニット30A~30Fの設定温度を監視し、監視結果に基づき、各手元リモコン40A~40Dのそれぞれに接続された室内ユニットの設定温度を同一温度に設定する。
[0082]
 図12は、図10のステップS2に示す室内ユニット30A~30Cの設定監視および操作処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、手元リモコン40Aは、シーケンスSEQ21およびシーケンスSEQ22において、設定温度を要求するための制御信号を、リモコン用伝送線4Aで接続された室内ユニット30Aおよび30Bに対して送信する。
[0083]
 室内ユニット30Aは、シーケンスSEQ23において、手元リモコン40Aからの要求に対して、設定温度が20℃であることを示す信号を応答する。また、室内ユニット30Bは、シーケンスSEQ24において、手元リモコン40Aからの要求に対して、設定温度が21℃であることを示す信号を応答する。
[0084]
 次に、手元リモコン40Aは、室内ユニット30Aおよび30Bからの応答に基づき、2つの設定温度のうちいずれかの設定温度を選択する。この例において、手元リモコン40Aは、室内ユニット30Bから受け取った設定温度(21℃)を選択する。なお、これに限られず、手元リモコン40Aは、室内ユニット30Aから受け取った設定温度(20℃)を選択してもよい。
[0085]
 そして、シーケンスSEQ25およびシーケンスSEQ26において、手元リモコン40Aは、設定温度を21℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Aおよび30Bに対して送信する。これにより、室内ユニット30Aおよび30Bでは、設定温度が21℃に設定される。
[0086]
 一方、手元リモコン40Bは、シーケンスSEQ27において、設定温度を要求するための制御信号を、リモコン用伝送線4Bで接続された室内ユニット30Cに対して送信する。室内ユニット30Cは、シーケンスSEQ28において、手元リモコン40Bからの要求に対して、設定温度が22℃であることを示す信号を応答する。
[0087]
 次に、手元リモコン40Bは、室内ユニット30Cからの応答に基づき、設定温度を選択する。この場合、手元リモコン40Bには、室内ユニット30Cのみが接続されているため、手元リモコン40Bは、室内ユニット30Cから受け取った設定温度(22℃)を選択する。
[0088]
 そして、シーケンスSEQ29において、手元リモコン40Bは、設定温度を22℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Cに対して送信する。これにより、室内ユニット30Cでは、設定温度が22℃に設定される。
[0089]
 なお、手元リモコン40A~40Dは、通常、室内ユニット30A~30Fが設定通りに動作しているか否かの確認を行うために、現在の設定状態を定期的に設定するモードが設けられている。そのため、集中管理装置10と手元リモコン40A~40Dとは、伝送線3等で直接接続されていないが、このモードを利用することにより、手元リモコン40A~40Dは、図12に示す処理を行うことができる。
[0090]
 具体的には、例えば、図10のステップS1の処理が行われた後、手元リモコン40A~40Dにおいて上記のモードによる設定確認のタイミングに到達した場合に、手元リモコン40A~40Dは、各室内ユニット30A~30Fの設定温度を、図12のシーケンスSEQ21~シーケンスSEQ24で得られた設定温度のうち任意の設定温度に設定し直す。これにより、手元リモコン40A~40Dは、図12の処理を行うことができる。
[0091]
(集中管理装置10による室内ユニット30A~30Fの設定監視処理)
 次に、図10のステップS3において、集中管理装置10は、室内ユニット30A~30Fの設定監視処理を行う。ここでは、集中管理装置10は、すべての室内ユニット30A~30Fの設定温度を監視する。
[0092]
 図13は、図10のステップS3に示す室内ユニット30A~30Cの設定監視処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、集中管理装置10は、シーケンスSEQ31において、設定温度を要求するための制御信号を、伝送線3で接続された室内ユニット30Aに対して送信する。室内ユニット30Aは、シーケンスSEQ32において、集中管理装置10からの要求に対して、設定温度が21℃であることを示す信号を応答する。
[0093]
 次に、集中管理装置10は、シーケンスSEQ33において、設定温度を要求するための制御信号を、伝送線3で接続された室内ユニット30Bに対して送信する。室内ユニット30Bは、シーケンスSEQ34において、集中管理装置10からの要求に対して、設定温度が21℃であることを示す信号を応答する。
[0094]
 次に、集中管理装置10は、シーケンスSEQ35において、設定温度を要求するための制御信号を、伝送線3で接続された室内ユニット30Cに対して送信する。室内ユニット30Cは、シーケンスSEQ36において、集中管理装置10からの要求に対して、設定温度が22℃であることを示す信号を応答する。
[0095]
(集中管理装置10による室内ユニット30A~30Fのグルーピング処理)
 次に、図10のステップS4において、集中管理装置10は、室内ユニット30A~30Fのグルーピング処理を行う。ここでは、集中管理装置10は、それぞれの室内ユニット30A~30Fから受け取った設定温度に基づき、同一の設定温度に設定された室内ユニットを同一グループとするグルーピング処理を行う。
[0096]
 図14は、図10のステップS4に示す室内ユニット30A~30Fのグルーピング処理について説明するための概略図である。集中管理装置10は、図13に示す処理により受け取ったそれぞれの室内ユニット30A~30Fの設定温度を、例えば表形式で管理側記憶部14に保存する。そして、集中管理装置10は、保存した設定温度に基づき、同一の設定温度に設定された室内ユニットが、同一のリモコン用伝送線で接続されていると判断し、同一のグループに設定する。
[0097]
 この例において、室内ユニット30Aおよび30Bは、同一の設定温度(21℃)に設定されているため、同一グループ#1としてグルーピングされる。また、室内ユニット30Cは、単一の設定温度(22℃)に設定されているため、グループ#2としてグルーピングされる。
[0098]
 室内ユニット30Dおよび30Eは、同一の設定温度(23℃)に設定されているため、同一グループ#3としてグルーピングされる。室内ユニット30Fは、単一の設定温度(25℃)に設定されているため、グループ#4としてグルーピングされる。
[0099]
 このように、図10に示すステップS1~ステップS4のグルーピング設定処理により、集中管理装置10は、室内ユニット30A~30Fと手元リモコン40A~40Dとの接続関係が不明である場合でも、接続関係を自動的に判断してグルーピング設定を行うことができる。
[0100]
 なお、操作者が手元リモコン40A~40Dを操作し、それぞれの手元リモコン40A~40Dに対応する室内ユニット30A~30Fの設定温度を設定する場合には、図11に示す処理を省略してもよい。
[0101]
 また、室内ユニットの台数が多く、それぞれの室内ユニットに対して異なる設定温度を設定することが困難である場合には、設定温度、設定風量、運転モードおよび運転状態等の2種類以上のパラメータを組み合わせて設定してもよい。
[0102]
 図15は、図10のステップS1に示す室内ユニット設定処理の流れの他の例を示すシーケンス図である。この例では、それぞれの室内ユニット30A~30Cに対して、設定温度に加えて風量が設定される。また、この場合には、設定温度と設定風量との組み合わせが、それぞれの室内ユニット30A~30Cに対して異なるように設定される。
[0103]
 集中管理装置10の管理側制御部15は、空気調和システム1に設けられた室内ユニット30A~30Cに対して、互いに異なる設定温度および設定風量の組み合わせを設定するための制御信号を送信する。具体的には、管理側制御部15は、シーケンスSEQ101において、設定温度を20℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Aに対して送信する。また、管理側制御部15は、シーケンスSEQ102において、設定風量を「強」に設定するための制御信号を室内ユニット30Aに対して送信する。
[0104]
 次に、管理側制御部15は、シーケンスSEQ103において、設定温度を20℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Bに対して送信する。また、管理側制御部15は、シーケンスSEQ104において、設定風量を「弱」に設定するための制御信号を室内ユニット30Bに対して送信する。
[0105]
 さらに、管理側制御部15は、シーケンスSEQ105において、設定温度を21℃に設定するための制御信号を室内ユニット30Cに対して送信する。また、管理側制御部15は、シーケンスSEQ106において、設定風量を「強」に設定するための制御信号を室内ユニット30Cに対して送信する。
[0106]
 これにより、室内ユニット30Aでは、設定温度が20℃に設定されるとともに、設定風量が「強」に設定される。室内ユニット30Bでは、設定温度が20℃に設定されるとともに、設定風量が「弱」に設定される。室内ユニット30Cでは、設定温度が21℃に設定されるとともに、設定風量が「強」に設定される。
[0107]
 以上のように、本実施の形態1に係る空気調和システムでは、手元リモコンに接続された室内ユニットに対して同一値の設定項目が設定され、集中管理装置は、同一値の設定項目が設定された室内ユニットが同一の手元リモコンに接続されていると判断する。そして、集中管理装置は、同一の手元リモコンに接続された室内ユニットを同一のグループに設定する。これにより、電気配線図を用いることなく、集中管理装置でリモコンと複数の室内ユニットとの接続関係を判断し、連動する複数の室内ユニットを設定することができる。
[0108]
 本実施の形態1に係る空気調和システムにおいて、集中管理装置は、すべての室内ユニットに対して異なる設定項目の値を設定する。また、手元リモコンは、接続された室内ユニットに対して設定された設定項目の値から任意の値を選択し、接続された室内ユニットのすべてに対して選択した値を設定する。これにより、手元リモコンによる設定項目の設定が自動的になされるため、連動する複数の室内ユニットをより容易に設定することができる。
[0109]
 本実施の形態1に係る空気調和システムにおいて、設定項目は、室内ユニットに対する設定温度とする。これにより、空気調和システムに多数の室内ユニットが設けられた場合でも、異なる温度を設定することができる。
[0110]
 本実施の形態1に係る空気調和システムにおいて、設定項目は、室内ユニットに対する複数の設定項目の組み合わせとする。これにより、空気調和システムに、1つの設定項目では対応できないようなより多数の室内ユニットが設けられた場合でも、異なる値を設定することができる。

符号の説明

[0111]
 1 空気調和システム、3 伝送線、2A、2B 空気調和装置、4A、4B、4C、4D リモコン用伝送線、10 集中管理装置、11 管理側表示部、12 管理側操作部、13 管理側通信部、14 管理側記憶部、15 管理側制御部、20A、20B 室外ユニット、21A 圧縮機、22A 冷媒流路切替装置、23A 熱源側熱交換器、24A 室外側膨張弁、25A 室外側ファン、26A 室外側通信部、27A 室外側記憶部、28A 室外側制御部、30A、30B、30C、30D、30E、30F 室内ユニット、31A 利用側熱交換器、32A 室内側膨張弁、33A 室内側ファン、34A 室内側第1通信部、35A 室内側第2通信部、36A 室内側記憶部、37A 室内側制御部、40A、40B、40C、40D 手元リモコン、41A リモコン側表示部、42A リモコン側操作部、43A リモコン側通信部、44A リモコン側記憶部、45A リモコン側制御部、50A、50B 冷媒配管、51 ヘッダー部、52 通信コマンド部、53 フレームチェック部、110 グループ表示領域、111 運転状態表示領域、112 運転モード表示領域、113 設定温度表示領域、114 風量表示領域、411 運転状態表示領域、412 運転モード表示領域、413 設定温度表示領域、414 風量表示領域。

請求の範囲

[請求項1]
 1または複数の室外ユニット、複数の室内ユニットおよび複数の手元リモコンを有し、リモコン用伝送線を介して、複数の前記手元リモコンのうち少なくとも1つが、複数の前記室内ユニットのうち2以上の室内ユニットに接続された空気調和装置と、
 伝送線を介して1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットと接続され、1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットを制御する集中管理装置と
を備え、
 同一の前記手元リモコンに接続された前記2以上の室内ユニットは、設定項目の値が同一の値に設定され、
 前記集中管理装置は、
 設定された前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットが、同一の前記手元リモコンと接続されていると判断し、前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットを同一グループに設定する
空気調和システム。
[請求項2]
 前記集中管理装置は、
 すべての前記室内ユニットに対して異なる前記設定項目の値を設定し、
 前記手元リモコンは、
 接続された前記室内ユニットに対して設定された前記設定項目の値から任意の値を選択し、接続された前記室内ユニットのすべてに対して前記選択した値を設定する
請求項1に記載の空気調和システム。
[請求項3]
 前記集中管理装置は、
 前記手元リモコンによって設定された前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットが、同一の前記手元リモコンと接続されていると判断し、前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットを同一グループに設定する
請求項2に記載の空気調和システム。
[請求項4]
 前記設定項目は、
 前記室内ユニットに対する設定温度である
請求項1~3のいずれか一項に記載の空気調和システム。
[請求項5]
 前記設定項目は、
 前記室内ユニットに対する複数の設定項目の組み合わせからなる
請求項1~4の何れか一項に記載の空気調和システム。
[請求項6]
 1または複数の室外ユニット、複数の室内ユニットおよび複数の手元リモコンを有し、リモコン用伝送線を介して、複数の前記手元リモコンのうち少なくとも1つが、複数の前記室内ユニットのうち2以上の室内ユニットに接続された空気調和装置と、伝送線を介して1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットと接続され、1または複数の前記室外ユニットおよび複数の前記室内ユニットを制御する集中管理装置とを備えた空気調和システムのグルーピング設定方法であって、
 同一の前記手元リモコンに接続された前記2以上の室内ユニットにおける設定項目の値が同一の値に設定される項目設定ステップと、
 設定された前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットが、同一の前記手元リモコンと接続されていると判断し、前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットを同一グループに設定するグループ設定ステップと
を有する空気調和システムのグルーピング設定方法。
[請求項7]
 前記項目設定ステップに際し、
 すべての前記室内ユニットに対して異なる前記設定項目の値を設定するステップと、
 同一の前記手元リモコンに接続された前記室内ユニットに対して設定された前記設定項目の値から任意の値を選択し、接続された前記室内ユニットのすべてに対して前記選択した値を設定するステップと
を行う請求項6に記載の空気調和システムのグルーピング設定方法。
[請求項8]
 設定された前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットが、同一の前記手元リモコンと接続されていると判断し、前記設定項目の値が同一である前記室内ユニットを同一グループに設定するグループ設定ステップと
を有する請求項7に記載の空気調和システムのグルーピング設定方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]