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1. WO2020116614 - トイレ空間及びトイレ設備

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明 細 書

発明の名称 トイレ空間及びトイレ設備

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104  

符号の説明

0105  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

明 細 書

発明の名称 : トイレ空間及びトイレ設備

技術分野

[0001]
 本開示は、トイレ空間及びトイレ設備に関する。

背景技術

[0002]
 従来、トイレ空間には、便器装置が設けられたトイレ空間内の環境を制御する照明装置や冷暖房装置等、各種の設備機器が設けられている。設備機器として、例えばトイレ空間内のキャビネットの照明装置の起動のために、便器装置が取り付けられるキャビネットの内部にマイクロ波のセンサを配置し、人体が便器装置に近付いたことを検知するトイレ空間が知られている。
[0003]
 従来、トイレ設備には、照明装置や冷暖房装置、音響装置等、センサの検知結果に基づいて作動する電気機器が設置されることがある。設備機器は人体を検知するセンサに接続され、トイレ設備に人体が入ったことを検知すると自動的に作動するように構成されている場合がある(例えば、特許文献1参照)。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2018-79056号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 トイレ空間内で、各種の設備機器にセンサを用いる場合、施工するトイレ空間の間取りや面積によって、便器装置に使用者がどの程度近づいたかに応じて適切なタイミングで起動させたい場合がある。このため、検知する距離に関連して精度が高く、広範囲で検知可能なセンサが求められる。この場合、センサとして、赤外線センサを用いることが考えられるが、赤外線センサの場合には、赤外線センサの検知範囲に障害となる物体を配置しないようにする必要があった。
[0006]
 人体を検知するセンサとして、焦電式、光学式又は超音波式のセンサがある。これらのセンサは、検知する距離を正確に設定できるという利点があるが、人体との間に便蓋等の遮蔽物が介在すると、検知性能が低下する場合があった。このため、センサを取り付ける位置が限定されてしまったり、検知範囲が遮蔽されない位置にセンサを配置すると、センサが目立ってしまったりする場合があった。

課題を解決するための手段

[0007]
 本開示は、便器装置(例えば、後述の便器装置2)と、便器装置2に近付く人体を検知する焦電式、光学式又は超音波式のセンサ(例えば、後述のセンサ7)と、前記センサの検知結果に基づいて作動し、前記便器装置が設置されたトイレ空間(例えば、後述のトイレ空間100)の環境を制御する設備機器と、前記便器装置の周囲に配置されるキャビネットと、を備えるトイレ空間であって、前記センサは、前記キャビネットの前面に配置されるとともに、その検知範囲(例えば、後述の検知範囲70)が前記便器装置の便蓋又は便座の全開又は全閉時において前記便器装置に近付く人体を検知する位置に設定される、トイレ空間に関する。
[0008]
 本開示は、便器本体(例えば、後述の便器本体21)及び便器本体の開口を開閉可能に覆う便蓋(例えば、後述の便蓋22)を有する便器装置(例えば、後述の便器装置2)と、人体を検知する焦電式、光学式又は超音波式のセンサ(例えば、後述の照明用センサ700)と、前記便器装置が設置されたトイレ設備(例えば、後述のトイレ設備1A)に配置され、前記センサの検知結果に基づいて作動する電気機器と、を備えるトイレ設備であって、前記センサの検知範囲は、前記便蓋の全開時に前記便蓋により遮蔽される範囲に設定される、トイレ設備に関する。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 第1実施形態の背面側キャビネット示す正面図である。
[図2] 第1実施形態の背面側キャビネットの側面図である。
[図3] 第1実施形態の背面側キャビネットの上面図である。
[図4] 第1実施形態の間口調整材、連結側板及び照明装置の斜視図である。
[図5] 第2実施形態のトイレ設備の正面図である。
[図6] 第2実施形態のトイレ設備の側面図である。
[図7] 第2実施形態のトイレ設備の上面図である。
[図8] 第2実施形態のパネルユニットの斜視図である。
[図9] 第2実施形態の照明装置の点灯及び消灯に関するフローチャートである。
[図10] 第3実施形態の前パネル及び巾木の下端近傍を示す拡大した側面図である。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるトイレ空間100内の背面側キャビネット3を示す図である。背面側キャビネット3は、トイレ空間100内に配置されるとともに、便器装置2の便器本体21が取り付けられる。
[0011]
 トイレ空間100とは、建物内の仕切られた区画で便器装置2が設けられる場所を意味し、例えば便所等である。本実施形態では、トイレ空間100は、図1に示すように、略直方形の空間であり、長手方向がトイレ空間100の手前側の入口(図示省略)と入口に対向する奥側とを結ぶ前後方向に沿っている。トイレ空間100は、奥側の後壁101と、後壁101の幅方向の一方及び他方の一対の側壁102と、出入口用の扉が設けられた前壁(図示省略)と、床面103と、を有する。本明細書において、上下方向とは天地方向であり、幅方向とは、図1に示すように、トイレ空間100の入口側から後壁101に向かって、背面側キャビネット3を正面から見た場合の左右を結ぶ横方向を意味する。左右とは、背面側キャビネット3を正面から見た場合の左右を意味する。
[0012]
 図2は、トイレ空間100の側面図である。図3は、トイレ空間100の上面図である。便器装置2は、図2に示すように、便器本体21と、便蓋22と、給水部23と、排水部24と、を有する。
[0013]
 便器本体21は、上部が開口した凹部が形成されたボウル部210を有する平面視略U字状の容器である。便器本体21は、使用者が着座して使用する便器を構成する主要部分であり、ボウル部210の底部には汚物を排出する排水口が形成されている。便器本体21は、下端部が床面103から上方に離れた位置に配置されている。便器本体21は、いわゆる壁掛け式であり、便器本体21が後述する背面側キャビネット3に接続されて、床面103から宙に浮いたように設置されている。便器本体21は、背面側キャビネット3が設けられる床面103から、例えば60mm~110mm程度上方に離れた位置に取り付けられている。
[0014]
 便蓋22は、便器本体21のボウル部210における開口を覆う蓋であり、後方側にヒンジで接続されて開閉される。給水部23は、便器本体21に排水用の水を供給する機構である。給水部23は、建物の内部に設けられた給水管(図示省略)に接続され、ボウル部210に供給する水を貯水する給水タンク230を有する。排水部24は、便器本体21に接続され、便器本体21の排水口から排出される汚水を下水へ排水するエルボ管241及び蛇腹管242を有する。エルボ管241は、排水口に接続されており、蛇腹管242は、エルボ管241の下流側端部から床下の下水管へと接続される。
[0015]
 図3は、トイレ空間100の上面図である。図3では、カウンター330を省略して示している。背面側キャビネット3は、図1~図3に示すように、便器本体21の背面側と、トイレ空間100の後壁101との間に配置される。背面側キャビネット3は、床面103から便器装置2の上部を越えて上方へ延びるとともに、後壁101側へ奥行を有する。背面側キャビネット3は、便器装置2のタンクや止水栓等が配置される給水部23や排水部24等を覆い隠す棚である。背面側キャビネット3は、収容部30と、前パネル31と、巾木32と、一対の間口調整材4と、一対の連結側板5と、一対の照明装置6と、センサ7と、制御部(図示省略)と、を有する。
[0016]
 収容部30は、便器本体21の背面と後壁101との間に配置され、便器装置2の給水部23や排水部24、便器装置2の電源(図示省略)等の構成部を内部に収容する略直方形の空間である。収容部30は、フレーム350と、補強木320と、カウンター330と、を有する。
[0017]
 フレーム350は、図1に示すように、便器本体21、給水部23及び排水部24等を固定支持する土台を形成する枠である。フレーム350は、一対の縦桟351、上桟352、及び下桟353を有する。一対の縦桟351は、便器本体21の背面側で、後壁101から前方側に所定距離離れた位置に、上下方向に延びる金属製の枠材である。一対の縦桟351は、便器本体21の幅方向の一方及び他方に配置される。縦桟351には、後述する前パネル31を介して便器本体21が固定される。一対の縦桟351の間に、横方向に延びる支持部材354(図2参照)が取り付けられ、給水タンク230が支持部材354に固定支持される。上桟352は収容部30の上部側で、下桟353は収容部30の下部側で、一対の縦桟351の間に横方向に渡される金属製の枠材である。
[0018]
 補強木320は、後壁101に直接取り付けられる板材であり、収容部30の上部でフレーム350に対向する位置に配置される。
[0019]
 カウンター330は、収容部30の上部を覆う長方形の板である。カウンター330は補強木320に回動可能にヒンジで接続され、収容部30の上部開口を開閉可能な蓋を構成する。カウンター330の手前側の縁は、上桟352に間接的に支持される。
[0020]
 前パネル31は、便器本体21が固定されるフレーム350の縦桟351に接続されて支持され、便器本体21の背面側に取り付けられる。前パネル31は、収容部30の前側と便器本体21とを隔てる四角形の板状の部材である。前パネル31は、便器本体21の下方から上端部を越えて上下方向に延び、背面側キャビネット3の最前面部を構成する。前パネル31は、上端側で幅方向に延びる上端縁31aと、下端側で幅方向に延びる下端縁31bと、幅方向の一方及び他方で上下方向に延びる側縁31c、31dとを有する。
[0021]
 前パネル31の幅方向に沿う寸法は、便器本体21の幅よりも大きく、前パネル31は、背面側キャビネット3の幅方向の一方側から他方側へ延びるように配置されている。しかし、図1及び図3に示すように、前パネル31の一対の側端部で上下方向に延びる側縁31c、31dは、それぞれの側端部に対向するトイレ空間100の一対の側壁102から離れた位置に配置されており、側壁102にぴったりと付き合わされてはいない。すなわち、前パネル31の一対の側端部は、それぞれ一対の側壁102から離れて、第1の隙間S1を有して配置されている。第1の隙間S1は、例えば5mm~40mm程度、好ましくは10mm~35mm程度であってよい。
[0022]
 前パネル31は、複数の板が隣接して配置されることで構成されており、上部前板部311と、下部右側前板部312と、下部左側前板部313と、下部中央前板部314と、を有する。
[0023]
 上部前板部311は、前パネル31の上部に配置される四角形の一枚の板材である。上部前板部311は、縦桟351に固定される。
[0024]
 下部右側前板部312は、前パネル31の下部の正面視右側に配置される四角形の板であり、便器本体21の下方の右側に配置される。下部右側前板部312は、ダボと孔の構成により上部前板部311に接続されており、後述する下部中央前板部314に接続されることで、間接的に縦桟351に支持される。
[0025]
 下部左側前板部313は、前パネル31の下部の正面視左側に配置される四角形の板であり、便器本体21の下方の左側に配置される。下部左側前板部313は、ダボと孔の構成により上部前板部311に接続されており、後述する下部中央前板部314に接続されることで、間接的に縦桟351に支持される。
[0026]
 下部中央前板部314は、前パネル31の下部の正面視中央側に配置される板であり、便器本体21の形状に沿って上部側が切り欠かれている。下部中央前板部314は、便器本体21の背面側に配置され、縦桟351に固定される。
[0027]
 前パネル31の下端部に沿って延びる下端縁31b、すなわち、下部右側前板部312、下部左側前板部313及び下部中央前板部314の下端縁は、図1及び図2に示すように、床面103から上方に離れた位置に配置されており、床面103に直接接続されていない。前パネル31は、床面103から、少なくとも10mm以上離れた位置に取り付けられ、好ましくは20mm~50mm、例えば30mm~40mm程度離れた位置に取り付けられる。
[0028]
 巾木32は、図2に示すように、縦桟351に固定されて前パネル31の下端部の背面側に配置され、前パネル31の幅方向の一方から他方に延びる細長い板材である。巾木32は、前パネル31の背面と前後方向に重なり、床面103に当接する。巾木32の前面は、前パネル31の背面に接している。巾木32は、前パネル31とは異なる色調に形成されており、例えば、トイレ空間100の側壁102と同系色である。
[0029]
 巾木32は、図2に示すように、縦桟351に固定されて前パネル31の下端部の背面側に配置され、幅方向の一方から他方に延びる細長い板材である。巾木32の前面は、前パネル31の背面に接している。巾木32は、床面103と前パネル31の下端縁31bとを接続する。巾木32は、前パネル31とは異なる色調に形成されており、例えば、トイレ空間100の側壁102と同系色である。
[0030]
 図4は、前パネル31に間口調整材4、連結側板5及び照明装置6が取り付けられた状態の斜視図である。間口調整材4は、背面側キャビネット3の上下方向に沿って延びる縦長の板材であり、長手方向側縁41と、短手方向側縁42と、長孔43と、を有する。長手方向側縁41は、前パネル31の側縁31c、31dに沿って配置される。短手方向側縁42は、前パネル31の幅方向に沿って配置される。長孔43は、間口調整材4の上端側及び下端側に短手方向に沿って形成される。
[0031]
 間口調整材4は、図3に示すように、前パネル31の背面側で、前パネルの一対の側縁31c、31d近傍に一対配置される。間口調整材4は、長孔43に挿通させるビス44の位置を調整することにより左右方向に移動可能に取り付けられ、間口調整材4の短手方向側縁42の外側端部が、トイレ空間100の側壁102に当接するように近接させて取り付けられる。ここで、間口調整材4が側壁102に「当接可能」とは、間口調整材4を側壁102に当接させるか、施工誤差等で側壁102にぴったりと当接しない場合でも、当接するほどに近接させることが可能であることを意味する。図1及び図4に示すように、間口調整材4の短手方向側縁42の外側端部は、前パネル31よりも幅方向の外側に位置する。
[0032]
 間口調整材4は、前パネル31の背面から後方に離れ、前パネル31の背面との間に第2の隙間S2を有して配置される。前パネル31の背面と間口調整材4との間の第2の隙間S2の寸法は、前パネル31の側端部とトイレ空間100の側壁102との間の第1の隙間S1の寸法よりも大きく、例えば、40mm~60mm程度、好ましくは45mm~55mm程度である。第2の隙間S2の方が第1の隙間S1よりも大きいことで、第2の隙間S2の奥行きにより前パネル31の独立性が際立ち、前パネル31が浮遊しているような浮遊感が実現される。
[0033]
 間口調整材4は、白色、ベージュ、クリーム色等の光を反射させやすい色調及び素材で構成される。白、ベージュ、クリーム色等の白色系の色調は、黒色系や赤色系等と比べると光を反射させやすい。このため、間口調整材4の反射板としての機能を発揮させやすくなる。
[0034]
 間口調整材4は、図1に示すように、間口調整材4の下端部が巾木32の幅方向外側に配置されており、巾木32に対していわゆる「縦勝ち」に配置されている。間口調整材4と巾木32は、正面視で連続したように見え、間口調整材4と巾木32が前パネル31の下側の周囲を上部が開口したコの字状に囲んでいるように配置されている。
[0035]
 連結側板5は、前パネル31の背面と間口調整材4とを連結する板であり、前パネル31及び間口調整材4に対して略直交するように取り付けられる。連結側板5は、間口調整材4とほぼ同程度の長さを有する縦長の板材である。連結側板5の幅方向の長さは、第2の隙間S2に対応する。図4に示すように、連結側板5の前パネル31側の短手方向の端部における、前パネル31と接する端面には、前パネル31側に向かって突出するボス51が形成されており、前パネル31の背面側の対応する位置に形成される孔に挿入されて連結される。
[0036]
 図4を参照して、連結側板5と間口調整材4の連結手順について説明する。前パネル31の幅方向の寸法は、トイレ空間100の一対の側壁102同士の間の距離よりも短いので、前パネル31の幅方向の外側に第1の隙間S1が開く。第1の隙間S1の大きさに応じて、間口調整材4の位置は、便器本体21寄りか、側壁102寄りか、施工現場で位置を調整される。間口調整材4の長孔43にビス44を挿通させ、間口調整材4と連結側板5とをL字型金具52で仮留めする。間口調整材4の短手方向側縁42の外側(トイレ空間100の側壁102側)の端部が側壁102に当接するように近接させて左右方向に移動させ、位置を調整した後、間口調整材4の上端側及び下端側に挿通されているビス44を締め、一対の間口調整材4を固定する。
[0037]
 照明装置6は、前パネル31の背面側のやや内側(前パネル31の幅方向中央寄り)で、前パネル31の両側縁31c、31dに沿って延びるように一対配置される。詳細には照明装置6は、図2に示すように前パネル31の両側縁31c、31dの背面と、間口調整材4との間で、連結側板5に取り付けられ、背面側キャビネット3の正面視では視認されない位置に配置される。照明装置6は、背面側キャビネット3の一対の側縁31c、31d側からトイレ空間100の一対の側壁102に対して光を照射する間接照明装置である。照明装置6は、照明ケース61と、照明カバー62と、照明素子及びケーブル(図示省略)とを有する。
[0038]
 照明ケース61は、内部に照明素子及びケーブルが格納された直方体のケースである。照明ケース61は、前パネル31の上下方向の側縁31c、31dにおける一方側の端部側から他方側の端部側まで延びるように配置される。詳細には、照明ケース61の長さは、前パネル31の側縁31c、31dの長さよりもわずかに短く、照明ケース61の端部は、前パネル31の上下方向の端部よりもやや内側に位置している。図3に示すように、照明ケース61は、前パネル31の一方の側縁31c側と他方の側縁31d側とでは、奥行き方向に互い違いにずれて配置されており、一方の側縁31c側では前パネル31の背面から奥側へ離れた位置で連結側板5に取り付けられ、他方の側縁31d側では前パネル31の背面に当接するように連結側板5に取り付けられている。
[0039]
 照明カバー62は、照明ケース61が取り付けられた状態で、照明ケース61における少なくとも前パネル31の幅方向の外側を覆うように取り付けられる。照明カバー62は、トイレ空間100の側壁102側を向くように配置される。
[0040]
 照明素子は、照明ケース61の内部に配置されている(図示省略)。照明素子が点灯することで照明装置6が発光する。照明素子は、発光の範囲が前パネル31の上下方向に亘るように、照明ケース61内の上下方向に沿って並ぶように配置されている。
[0041]
 センサ7は、トイレ空間100の環境を制御する設備機器としての照明装置6に接続される。センサ7は、便器装置2に近付く人体を検知する焦電式の赤外線人体検知センサである。センサ7は、背面側キャビネット3の前面である前パネル31に取り付けられ、使用者がトイレ空間100に入室して、便器装置2にあらかじめ設定した距離近づくと、人体を検知し、検知結果を制御部へ出力するように設定されている。
[0042]
 センサ7は、図2及び図3に示すように、前パネル31に配置されて、その検知範囲70が便器装置2の便蓋22又は便座の全閉時において便蓋22又は便座に干渉しないように設定される。図1に示すように、本実施形態では、センサ7は、便器装置2の正面視左側、便蓋22の幅方向の外側で、便蓋22の上面よりも上方の前パネル31の表面に配置されている。全開時には、センサ7は、開いた便蓋22又は便座の逆U字形状の正面視における面の高さ方向及び幅方向ともに重ならない位置に設けられている。
[0043]
 焦電式のセンサ7は熱源の違いに反応し、動かないものに対して検知しないので、仮に検知範囲70内に便蓋22又は便座があり干渉していたとしても、便蓋22又は便座が動いていなければ、センサ7の検知範囲70内で便器装置2に近付く人体を検知することができる。
 センサ7が光学式又は超音波式のセンサであった場合でも、便蓋22又は便座等が全開時や全閉時の検知状態をあらかじめ記憶させておき、検知範囲70内に便蓋22又は便座があり検知範囲70に干渉しても反応しないように設定をしておけば、照明装置6が動作しないよう設定することができる。
[0044]
 検知範囲70は、図2に示すように、便蓋22の上面から上方に向けて設定され、センサ7から延出させる下方の限界の仮想線と上方の限界の仮想線が交わる点から略30~90度程度の範囲である。幅方向では、平面視でセンサ7から延出させる左側の限界の仮想線と右側の限界の仮想線が交わる点から略30~90度程度の範囲である。
[0045]
 制御部は、センサ7及び照明装置6に接続される。制御部は、センサ7が人体を検知すると、検知結果に応じて照明装置6を作動させ、点灯させる。制御部はタイマーに接続されており、照明装置6の点灯後所定時間が経過すると、照明装置6を消灯させる。
[0046]
 第1実施形態によれば、以下の効果が奏される。第1実施形態では、トイレ空間100を、便器装置2と、便器装置2に近付く人体を検知する焦電式、光学式又は超音波式のセンサ7と、センサ7の検知結果に基づいて作動し、便器装置2が設置されたトイレ空間100の環境を制御する設備機器と、便器装置2の周囲に配置されるキャビネットと、を含んで構成した。センサ7を、キャビネットの前面に配置されるとともに、その検知範囲が便器装置2の便蓋22又は便座の全開又は全閉時において便器装置2に近付く人体を検知する位置に設定した。センサ7を焦電式赤外線人体検知センサとすることで、検知する距離が正確でかつ広範囲に設定することができる。電波式と異なり、キャビネットの前面に配置して、検知範囲70を便器装置2の便蓋22又は便座の全開又は全閉時において便器装置2に近付く人体を検知する位置に設定することで、焦電式赤外線人体検知センサを確実かつ正確に作動させることができる。よって、トイレ空間100がどのような間取り又は面積であっても、便蓋22又は便座の開閉の状況にかかわらず、人体を正確に検知し易く構成することができる。
[0047]
 第1実施形態では、センサ7を、検知範囲70が便蓋22又は便座に干渉しないように設定した。これにより、焦電式赤外線人体検知センサを確実かつ正確に作動させることができ、上記と同様の効果を奏する。
[0048]
 第1実施形態では、設備機器を照明装置6とした。キャビネットの照明装置6の点灯のためにセンサ7を設けることで、便器装置2に使用者が所定距離近づいたときにキャビネットの照明装置6を点灯させることができる。よって、キャビネットの照明装置6を必要以上に長い間点灯させておくことがなくなるので、電力の消費を抑えることができ、かつ、照明装置6の演出的効果を得ることができる。
[0049]
 第1実施形態では、キャビネットを、便器装置2における便器本体21の背面側に配置される背面側キャビネット3を含んで構成し、照明装置6を、背面側キャビネット3の前パネル31に配置させた。前パネル31に配置された照明装置6の起動を制御するためにセンサ7が配置されているので、照明装置6を必要以上に長い間点灯させておくことがなくなり、上記と同様の効果を奏する。センサ7を便器本体21の背面側に配置される背面側キャビネット3の前パネル31に配置させることで、センサ7の検知範囲70を広範囲かつ自在に設定させやすくなる。センサ7に接続する制御部や電源等を背面側キャビネット3の内部に配置して設置することができるので、設置が容易になり美観が向上する。
[0050]
 以上、本開示の好ましい第1実施形態について説明したが、本開示は、第1実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
[0051]
 例えば、センサ7は、第1実施形態では焦電式の赤外線人体検知センサであるが、電波式以外であれば、光学式又は超音波式センサ等であってもよい。センサの検知結果に基づいて作動するトイレ空間の環境を制御する設備機器として、他に、トイレ空間の冷暖房装置、音響装置、室内照明灯等であってよい。
[0052]
 センサは、照明装置の他に、上述の設備機器や、さらに加えて便座の加温装置、便蓋の開閉装置等も含め、他の装置を起動させるための人体の検知を兼用するように設定してもよく、制御部で複数の装置の制御を行ってもよい。
[0053]
 例えば、第1実施形態では、キャビネットとして背面側キャビネット3のみが例示されているが、便器装置2の周囲に配置されるキャビネットであればよい。トイレ空間の構造によっては、トイレ空間の側壁に沿って配置されたり、上部に備え付けられたりする他のキャビネットが配置されていてもよく、他のキャビネットにセンサが配置されていてもよい。
[0054]
 次に図5~図10を参照して、本開示の第2実施形態に係るトイレ設備100Aについて説明する。第2実施形態以降の説明については、第1実施形態と共通する構成については、共通する符号を用いて説明する。
[0055]
 図5は、第2実施形態におけるトイレ設備100A内の背面側キャビネット3を示す図である。背面側キャビネット3は、トイレ設備100A内に配置されるとともに、便器装置2の便器本体21が取り付けられる。
[0056]
 トイレ設備100Aとは、便器装置2が設置された場所又は施設を意味し、例えば便所等である。第2実施形態では、トイレ設備100Aは、図5に示すように、室内に配置された略直方形の空間であり、長手方向がトイレ設備100Aの手前側の入口(図示省略)と入口に対向する奥側とを結ぶ前後方向に沿っている。トイレ設備100Aは、奥側の後壁101と、後壁101の幅方向の一方及び他方の一対の側壁102と、出入口用の扉が設けられた前壁(図示省略)と、床面103と、を有する。本明細書において、上下方向とは天地方向であり、幅方向とは、図5に示すように、トイレ設備100Aの入口側から後壁101に向かって、背面側キャビネット3を正面から見た場合の左右を結ぶ横方向を意味する。左右とは、背面側キャビネット3を正面から見た場合の左右を意味する。
[0057]
 図6は、トイレ設備100Aの側面図である。図7は、トイレ設備100Aの上面図である。便器装置2は、図6に示すように、便器本体21と、便蓋22と、給水部23と、排水部24と、便蓋開閉機構25と、便器装置用人体検知センサ26と、便蓋開閉制御部27と、を有する。
[0058]
 便器本体21は、上部が開口した凹部が形成されたボウル部210を有する平面視略U字状の容器である。便器本体21は、使用者が着座して使用する便器を構成する主要部分であり、ボウル部210の底部には汚物を排出する排水口が形成されている。便器本体21は、下端部が床面103から上方に離れた位置に配置されている。便器本体21は、いわゆる壁掛け式であり、便器本体21が後述する背面側キャビネット3に接続されて、床面103から宙に浮いたように設置されている。便器本体21は、背面側キャビネット3が設けられる床面103から、例えば60mm~110mm程度上方に離れた位置に取り付けられている。
[0059]
 便蓋22は、便器本体21のボウル部210における開口を覆う蓋であり、後方側にヒンジで接続されて開閉される。給水部23は、便器本体21に排水用の水を供給する機構である。給水部23は、建物の内部に設けられた給水管(図示省略)に接続され、ボウル部210に供給する水を貯水する給水タンク230を有する。排水部24は、便器本体21に接続され、便器本体21の排水口から排出される汚水を下水へ排水するエルボ管241及び蛇腹管242を有する。エルボ管241は、排水口に接続されており、蛇腹管242は、エルボ管241の下流側端部から床下の下水管へと接続される。
[0060]
 便蓋開閉機構25は、便蓋22を便器本体21に開閉可能に接続するヒンジ及びヒンジを駆動するモータを有する(図示省略)。便器装置用人体検知センサ26は、便器本体21に人体が接近したことを検知する焦電式の赤外線人体検知センサである。便蓋開閉制御部27は、便器装置用人体検知センサ26が人体を検知すると、便蓋22を開くように便蓋22に信号を送る。便蓋開閉制御部27は、便蓋用タイマーを内蔵し、便蓋用タイマーは、便蓋22が開いた後経過する時間を計測している。便蓋開閉制御部27は、便器装置用人体検知センサ26が人体を検知しなくなってから所定時間を経過すると、便蓋22を全閉させるように便蓋22に信号を送る。
[0061]
 図7は、トイレ設備100Aの上面図である。図7では、カウンター330を省略して示している。背面側キャビネット3は、図5~図7に示すように、便器本体21の背面側と、トイレ設備100Aの後壁101との間に配置される。背面側キャビネット3は、床面103から便器装置2の上部を越えて上方へ延びるとともに、後壁101側へ奥行を有する。背面側キャビネット3は、便器装置2のタンクや止水栓等が配置される給水部23や排水部24等を覆い隠す棚である。背面側キャビネット3は、収容部30と、前パネル31と、巾木32と、一対の間口調整材4と、一対の連結側板5と、一対の照明装置6と、本開示のセンサとしての照明用センサ700と、を有する。
[0062]
 収容部30は、便器本体21の背面と後壁101との間に配置され、便器装置2の給水部23や排水部24、便器装置2の電源(図示省略)等の構成部を内部に収容する略直方形の空間である。収容部30は、フレーム350と、補強木320と、カウンター330と、を有する。
[0063]
 フレーム350は、図5に示すように、便器本体21、給水部23及び排水部24等を固定支持する土台を形成する枠である。フレーム350は、一対の縦桟351、上桟352、及び下桟353を有する。一対の縦桟351は、便器本体21の背面側で、後壁101から前方側に所定距離離れた位置に、上下方向に延びる金属製の枠材である。一対の縦桟351は、便器本体21の幅方向の一方及び他方に配置される。縦桟351には、後述する前パネル31を介して便器本体21が固定される。一対の縦桟351の間に、横方向に延びる支持部材354(図6参照)が取り付けられ、給水タンク230が支持部材354に固定支持される。
 上桟352は収容部30の上部側で、下桟353は収容部30の下部側で、一対の縦桟351の間に横方向に渡される金属製の枠材である。
[0064]
 補強木320は、後壁101に直接取り付けられる板材であり、収容部30の上部でフレーム350に対向する位置に配置される。
[0065]
 カウンター330は、収容部30の上部を覆う長方形の板である。カウンター330は補強木320に回動可能にヒンジで接続され、収容部30の上部開口を開閉可能な蓋を構成する。カウンター330の手前側の縁は、上桟352に間接的に支持される。
[0066]
 前パネル31は、便器本体21が固定されるフレーム350の縦桟351に接続されて支持され、便器本体21の背面側に取り付けられる。前パネル31は、収容部30の前側と便器本体21とを隔てる四角形の板状の部材である。前パネル31は、便器本体21の下方から上端部を越えて上下方向に延び、背面側キャビネット3の最前面部を構成する。前パネル31は、上端側で幅方向に延びる上端縁31aと、下端側で幅方向に延びる下端縁31bと、幅方向の一方及び他方で上下方向に延びる側縁31c、31dとを有する。
[0067]
 前パネル31の幅方向に沿う寸法は、便器本体21の幅よりも大きく、前パネル31は、背面側キャビネット3の幅方向の一方側から他方側へ延びるように配置されている。しかし、図5及び図7に示すように、前パネル31の一対の側端部で上下方向に延びる側縁31c、31dは、それぞれの側端部に対向するトイレ設備100Aの一対の側壁102から離れた位置に配置されており、側壁102にぴったりと付き合わされてはいない。すなわち、前パネル31の一対の側端部は、それぞれ一対の側壁102から離れて、第1の隙間G1を有して配置されている。第1の隙間G1は、例えば5mm~40mm程度、好ましくは10mm~35mm程度であってよい。
[0068]
 前パネル31は、複数の板が隣接して配置されることで構成されており、上部前板部311と、下部右側前板部312と、下部左側前板部313と、下部中央前板部314と、を有する。
[0069]
 上部前板部311は、前パネル31の上部に配置される四角形の一枚の板材である。上部前板部311は、縦桟351に固定される。
[0070]
 下部右側前板部312は、前パネル31の下部の正面視右側に配置される四角形の板であり、便器本体21の下方の右側に配置される。下部右側前板部312は、ダボと孔の構成により上部前板部311に接続されており、後述する下部中央前板部314に接続されることで、間接的に縦桟351に支持される。
[0071]
 下部左側前板部313は、前パネル31の下部の正面視左側に配置される四角形の板であり、便器本体21の下方の左側に配置される。下部左側前板部313は、ダボと孔の構成により上部前板部311に接続されており、後述する下部中央前板部314に接続されることで、間接的に縦桟351に支持される。
[0072]
 下部中央前板部314は、前パネル31の下部の正面視中央側に配置される板であり、便器本体21の形状に沿って上部側が切り欠かれている。下部中央前板部314は、便器本体21の背面側に配置され、縦桟351に固定される。
[0073]
 前パネル31の下端部に沿って延びる下端縁31b、すなわち、下部右側前板部312、下部左側前板部313及び下部中央前板部314の下端縁は、図5及び図6に示すように、床面103から上方に離れた位置に配置されており、床面103に直接接続されていない。前パネル31は、床面103から、少なくとも10mm以上離れた位置に取り付けられ、好ましくは20mm~50mm、例えば30mm~40mm程度離れた位置に取り付けられる。
[0074]
 巾木32は、図6に示すように、縦桟351に固定されて前パネル31の下端部の背面側に配置され、前パネル31の幅方向の一方から他方に延びる細長い板材である。巾木32は、前パネル31の背面と前後方向に重なり、床面103に当接する。巾木32の前面は、前パネル31の背面に接している。巾木32は、前パネル31とは異なる色調に形成されており、例えば、トイレ設備100Aの側壁102と同系色である。
[0075]
 巾木32は、図6に示すように、縦桟351に固定されて前パネル31の下端部の背面側に配置され、幅方向の一方から他方に延びる細長い板材である。巾木32の前面は、前パネル31の背面に接している。巾木32は、床面103と前パネル31の下端縁31bとを接続する。巾木32は、前パネル31とは異なる色調に形成されており、例えば、トイレ設備100Aの側壁102と同系色である。
[0076]
 図8は、前パネル31に間口調整材4、連結側板5及び照明装置6が取り付けられた状態の斜視図である。間口調整材4は、背面側キャビネット3の上下方向に沿って延びる縦長の板材であり、長手方向側縁41と、短手方向側縁42と、長孔43と、を有する。長手方向側縁41は、前パネル31の側縁31c、31dに沿って配置される。短手方向側縁42は、前パネル31の幅方向に沿って配置される。長孔43は、間口調整材4の上端側及び下端側に短手方向に沿って形成される。
[0077]
 間口調整材4は、図7に示すように、前パネル31の背面側で、前パネルの一対の側縁31c、31d近傍に一対配置される。間口調整材4は、長孔43に挿通させるビス44の位置を調整することにより左右方向に移動可能に取り付けられ、間口調整材4の短手方向側縁42の外側端部が、トイレ設備100Aの側壁102に当接するように近接させて取り付けられる。間口調整材4は、間口調整材4を側壁102に当接させるか、施工誤差等で側壁102にぴったりと当接しない場合でも、当接するほどに近接させることが可能であればよい。図5及び図8に示すように、間口調整材4の短手方向側縁42の外側端部は、前パネル31よりも幅方向の外側に位置する。
[0078]
 間口調整材4は、前パネル31の背面から後方に離れ、前パネル31の背面との間に第2の隙間G2を有して配置される。前パネル31の背面と間口調整材4との間の第2の隙間G2の寸法は、前パネル31の側端部とトイレ設備100Aの側壁102との間の第1の隙間G1の寸法よりも大きく、例えば、40mm~60mm程度、好ましくは45mm~55mm程度である。第2の隙間G2の方が第1の隙間G1よりも大きいことで、第2の隙間G2の奥行きにより前パネル31の独立性が際立ち、前パネル31が浮遊しているような浮遊感が実現される。
[0079]
 間口調整材4は、白色、ベージュ、クリーム色等の光を反射させやすい色調及び素材で構成される。白、ベージュ、クリーム色等の白色系の色調は、黒色系や赤色系等と比べると光を反射させやすい。このため、間口調整材4の反射板としての機能を発揮させやすくなる。
[0080]
 間口調整材4は、図5に示すように、間口調整材4の下端部が巾木32の幅方向外側に配置されており、巾木32に対していわゆる「縦勝ち」に配置されている。間口調整材4と巾木32は、正面視で連続したように見え、間口調整材4と巾木32が前パネル31の下側の周囲を上部が開口したコの字状に囲んでいるように配置されている。
[0081]
 連結側板5は、前パネル31の背面と間口調整材4とを連結する板であり、前パネル31及び間口調整材4に対して略直交するように取り付けられる。連結側板5は、間口調整材4とほぼ同程度の長さを有する縦長の板材である。連結側板5の幅方向の長さは、第2の隙間G2に対応する。図8に示すように、連結側板5の前パネル31側の短手方向の端部における、前パネル31と接する端面には、前パネル31側に向かって突出するボス51が形成されており、前パネル31の背面側の対応する位置に形成される孔に挿入されて連結される。
[0082]
 図8を参照して、連結側板5と間口調整材4の連結手順について説明する。前パネル31の幅方向の寸法は、トイレ設備100Aの一対の側壁102同士の間の距離よりも短いので、前パネル31の幅方向の外側に第1の隙間G1が開く。第1の隙間G1の大きさに応じて、間口調整材4の位置は、便器本体21寄りか、側壁102寄りか、施工現場で位置を調整される。間口調整材4の長孔43にビス44を挿通させ、間口調整材4と連結側板5とをL字型金具52で仮留めする。間口調整材4の短手方向側縁42の外側(トイレ設備100Aの側壁102側)の端部が側壁102に当接するように近接させて左右方向に移動させ、位置を調整した後、間口調整材4の上端側及び下端側に挿通されているビス44を締め、一対の間口調整材4を固定する。
[0083]
 照明装置6は、トイレ設備100Aの便器装置2の周囲に配置され、背面側キャビネット3に取り付けられる。前パネル31の背面側のやや内側(前パネル31の幅方向中央寄り)で、前パネル31の両側縁31c、31dに沿って延びるように一対配置される。詳細には照明装置6は、図6に示すように前パネル31の両側縁31c、31dの背面と、間口調整材4との間で、連結側板5に取り付けられ、背面側キャビネット3の正面視では視認されない位置に配置される。照明装置6は、背面側キャビネット3の一対の側縁31c、31d側からトイレ設備100Aの一対の側壁102に対して光を照射する間接照明装置である。照明装置6は、照明ケース61と、照明カバー62と、照明素子(図示省略)、照明用タイマー63及び照明用制御部64と、を有する。
[0084]
 照明ケース61は、内部に照明素子及びケーブルが格納された直方体のケースである。照明ケース61は、前パネル31の上下方向の側縁31c、31dにおける一方側の端部側から他方側の端部側まで延びるように配置される。詳細には、照明ケース61の長さは、前パネル31の側縁31c、31dの長さよりもわずかに短く、照明ケース61の端部は、前パネル31の上下方向の端部よりもやや内側に位置している。図7に示すように、照明ケース61は、前パネル31の一方の側縁31c側と他方の側縁31d側とでは、奥行き方向に互い違いにずれて配置されており、一方の側縁31c側では前パネル31の背面から奥側へ離れた位置で連結側板5に取り付けられ、他方の側縁31d側では前パネル31の背面に当接するように連結側板5に取り付けられている。
[0085]
 照明カバー62は、照明ケース61が取り付けられた状態で、照明ケース61における少なくとも前パネル31の幅方向の外側を覆うように取り付けられる。照明カバー62は、トイレ設備100Aの側壁102側を向くように配置される。
[0086]
 照明素子は、照明ケース61の内部に配置されている(図示省略)。照明素子が点灯することで照明装置6が発光する。照明素子は、発光の範囲が前パネル31の上下方向に亘るように、照明ケース61内の上下方向に沿って並ぶように配置されている。
[0087]
 照明用タイマー63は、照明装置6が点灯した後、点灯している時間を計測するタイマーである。照明用制御部64は、以下に説明する照明用センサ700が人体を検知すると、照明装置6を点灯させるように信号を送る。照明用制御部64は、照明用タイマー63が計測している照明装置6の点灯時間を参照しながら、照明用センサ700が人体を検知しているか否かを判断する。そして、照明装置6の点灯後に所定時間が経過して照明用センサ700が人体を検知していなければ、照明装置6を消灯させるように信号を送る。
[0088]
 照明用センサ700は、図5に示すように、前パネル31に配置されて、その検知範囲が便器装置2の便蓋22の全開時において正面視で便蓋22又により遮蔽される範囲に設定される。照明用センサ700は、便器本体21の正面視における便蓋22の上方に配置されている。照明用センサ700は、照明用センサ700の検知結果に基づいて作動する電気機器としての照明装置6に接続される。照明用センサ700は、便器装置2に近付く人体を検知する焦電式の赤外線人体検知照明用センサである。照明用センサ700は、センサ窓720と、センサ本体710と、を有する。
[0089]
 センサ窓720は、前パネル31の表面の幅方向の中央寄りで、便器装置2の背面側に露出して配置される。センサ窓720は、照明用センサ700の表面に配置されて人体から放射される赤外線を受ける部分であり、レンズが配置されている。図5に示すように、センサ窓720が、便蓋22の全開時に正面視で便蓋22と重なる位置に配置される。
[0090]
 センサ本体710は、センサ窓720で受けた赤外線を感知する焦電体及び基板を有し、前パネル31に取り付けられている。センサ本体710は、使用者がトイレ設備100Aに入室して、便器装置2に予め設定した距離近づくと、人体を検知し、検知結果を照明用制御部64へ出力するように設定されている。
[0091]
 図9は、照明装置6の点灯及び消灯に関するフローチャートである。図9を参照して、照明装置6の点灯及び消灯について説明する。図9に示すように、便蓋22が閉じているときにトイレ設備100Aの使用者がトイレ設備に入ると、照明用センサ700は、使用者が所定距離近づいたところで人体を検知する(S1)。このときは、便蓋22が閉じているので、前パネル13の表面から人体までの間に遮蔽物がなく、照明用センサ700は人体を検知する。照明用制御部64は、照明用センサ700が人体を検知すると、照明装置6を点灯する(S2)。
[0092]
 その後、便蓋22が、便器装置用人体検知センサ26の検知を受け、便蓋開閉機構25によって自動で開く。照明用センサ700の検知範囲は、便蓋22の全開時に便蓋22と重なる位置に配置しているので、人体検知後に検知範囲が便蓋22によって遮蔽されると、照明用センサ700は便蓋22を検知する(S3)。照明用制御部64は、人体検知後に照明用センサ700が便蓋22を検知すると、人体が存在していると判断する。照明用制御部64は、照明用センサ700が便蓋22を検知したか否かを判断し、照明用センサ700が便蓋22を検知した場合には、便器装置2が利用中であるとして、照明装置6を点灯させ続けるように制御する(S4)。
[0093]
 便器装置用人体検知センサ26が人体を検知しなくなると、便蓋開閉制御部27が便蓋開閉機構25に指示をして自動で便蓋22を閉じる。照明用センサ700は、照明装置6の点灯後、便蓋22が閉じられると、遮蔽物がなくなるため、人体を検知できるようになる。照明用センサ700が人体を検知しなければ、照明用制御部64は、照明装置6を消灯させる(S5)。
[0094]
 第2実施形態によれば、以下の効果が奏される。第2実施形態では、トイレ設備100Aを、便器本体21及び便器本体21の開口を開閉可能に覆う便蓋22を有する便器装置2と、人体を検知する焦電式の照明用センサ700と、便器装置2が設置されたトイレ設備100Aに配置され、照明用センサ700の検知結果に基づいて作動する照明装置6と、を含んで構成した。照明用センサ700の検知範囲を、便蓋22の全開時に便蓋22により遮蔽される範囲に設定させた。照明用センサ700の検知範囲を、便蓋22の全開時に便蓋22により遮蔽される範囲に設定することで、便蓋22の全開時に照明用センサ700に便蓋22を検知させる。照明用センサ700が便蓋22を検知することにより、便器装置2が利用中であると判断させることができる。このため、照明用センサ700を焦電式、光学式又は超音波式としても、検知範囲が便蓋22で遮蔽されることを考慮しなくてよくなり、照明用センサ700の配置可能な範囲が広がる。よって、照明用センサ700の取り付け位置の自由度が拡がる。
[0095]
 第2実施形態では、照明用センサ700を、便器装置2の背面側に露出して配置されるとともに便蓋22の全開時に正面視で便蓋22と重なる位置に配置されるセンサ窓720を含んで構成した。これにより、照明用センサ700が確実に便蓋22を検知することができるので、上記と同様の効果を奏する。
[0096]
 第2実施形態では、センサの検知結果に基づいて作動する電気機器を、便器装置2の周囲に配置される照明装置6とした。照明用センサ700の検知結果により照明装置6を作動させることで、背面側キャビネット3の照明装置6を必要以上に長い間点灯させておくことがなくなるので、電力の消費を抑えることができ、かつ、照明装置6の演出的効果を得ることができる。
[0097]
 第2実施形態では、便器装置2を、便蓋22の開閉を制御する便蓋開閉制御部27と、便器本体21に人体が接近したことを検知する便器装置用人体検知センサ26とを含んで構成し、便器装置用人体検知センサ26が人体の接近を検知すると、便蓋開閉制御部27の制御により便蓋22が開かれるように構成した。照明装置6を、照明装置6の点灯及び消灯を制御する照明用制御部64を含んで構成した。照明用センサ700を、便蓋22が開いて検知範囲を遮蔽すると便蓋22を検知するようにし、照明用制御部64を、照明用センサ700が便蓋22を検知すると、点灯した状態を維持するように照明装置6を制御させた。
 照明用センサ700が便蓋22を検知することにより、照明用制御部64に、便器装置2が利用中であると判断させることができる。このため、照明用センサ700を焦電式、光学式又は超音波式としても、検知範囲が便蓋22で遮蔽されることを考慮しなくてよくなり、上記と同様の効果を奏することができる。便器装置2が、便器装置用人体検知センサ26及び便蓋開閉制御部27を有することで、自動で便蓋22を開閉させることができ、便蓋22の開閉と照明装置6の点灯及び消灯を自動で連動させることができる。
[0098]
 第2実施形態では、照明装置6を、便器装置2の背面側に配置される背面側キャビネット3に取り付けた。背面側キャビネット3の照明装置6を好適に制御することができるので、便器装置2近傍を必要に応じて明るくしたり、照明装置6を消灯したりすることができる。
[0099]
 以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は、第2実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えばンサは、第2実施形態では焦電式の赤外線人体検知センサであるが、電波式以外であれば、光学式又は超音波式センサ等であってもよい。
 センサは、照明装置6に接続されているが、他の機器にも接続されてもよい。センサの検知結果に基づいて作動する電気機器は、他に、トイレ設備の冷暖房装置、音響装置、室内照明灯等であってよい。
[0100]
 便蓋22は手動で開閉されていてもよい。この場合、便器装置2の使用者が、便蓋22を開けた後、閉じることを忘れてトイレ設備100Aから離れた場合に、照明用センサ700が便蓋22を検知し続けていると、照明装置6点灯したままとなることが考えられる。このため、便蓋22が手動で開閉される場合には、照明装置6は、照明用タイマーにより点灯後所定時間を計測し、所定時間経過後も便蓋22が開かれたままの場合に、照明装置6を消灯するように設定してもよい。
[0101]
 センサは、照明装置の他に、上述の電気機器を作動させるための人体の検知を兼用するように設定してもよい。さらに、第2記実施形態では、便蓋の開閉のためのセンサと照明用センサとで別々に人体の検知を行っているが、便蓋の開閉や便座の加温、消臭等も含め、人体検知を同じセンサ及び制御部で行うように構成してもよい。
[0102]
 図10は、背面側キャビネット3Bの第3実施形態における前パネル31B及び巾木32Bの下端近傍を示す拡大した側面図である。図10に示すように、前パネル31Bの背面と巾木32Bの間に下側用照明装置600を設けてもよい。下側用照明装置600は、前パネル31Bの下端縁の幅方向に沿って配置される。より具体的には、前パネル31Bの下端部の背面側を側面視でL字状に切り欠いて、切欠き部319を形成する。前パネル31Bの下端部の切欠き部319及び巾木32Bの間に空間を形成し、この空間に下方に向かって照らす下側用照明装置600を配置する。下側用照明装置600から照射される光と、上記実施形態の照明装置6から照射される光とは、前パネル31Bの下端部の幅方向外側の角で重なる。前パネル31Bの下側の周囲を下側用照明装置600と照明装置6とが連続して囲むように配置される。これより、前パネルが床面103から浮遊した状態であることが視認しやすくなる。
[0103]
 下側用照明装置600を配置した場合には、上記実施形態の照明装置6及び下側用照明装置600の両方を、照明用センサ700の検知によって点灯及び消灯させるか、あるいは照明用センサ700によって点灯及び消灯させる照明装置を、上記実施形態の照明装置6のみ、又は下側用照明装置600のみとするかを、予め設定しておいてもよい。
[0104]
 下側用照明装置600は、背面側キャビネット3の下端縁31b側からトイレ設備の床面103に対して光を照射する間接照明装置であってよい。
 他の下側用照明装置として、前パネルと床面との間に配置して、トイレ設備内を直接照らす直接照明として構成したものでもよい。

符号の説明

[0105]
 2    便器装置
 3    背面側キャビネット(キャビネット)
 6    照明装置(設備機器)
 7    センサ
 21   便器本体
 22   便蓋
 26   便器装置用人体検知センサ
 27   便蓋開閉制御部
 64   照明用制御部
 100  トイレ空間
 100A トイレ設備
 700  照明用センサ(センサ)
 720  センサ窓

請求の範囲

[請求項1]
 便器装置と、
 前記便器装置に近付く人体を検知する焦電式、光学式又は超音波式のセンサと、
 前記センサの検知結果に基づいて作動し、前記便器装置が設置されたトイレ空間の環境を制御する設備機器と、
 前記便器装置の周囲に配置されるキャビネットと、を備えるトイレ空間であって、
 前記センサは、前記キャビネットの前面に配置されるとともに、その検知範囲が前記便器装置の便蓋又は便座の全開又は全閉時において前記便器装置に近付く人体を検知する位置に設定される、トイレ空間。
[請求項2]
 前記センサは、前記検知範囲が前記便蓋又は前記便座に干渉しないように設定される、請求項1に記載のトイレ空間。
[請求項3]
 前記設備機器は、照明装置である、請求項1又は2に記載のトイレ空間。
[請求項4]
 前記キャビネットは、前記便器装置における便器本体の背面側に配置される背面側キャビネットを含んで構成され、
 前記照明装置は、前記背面側キャビネットの前パネルに配置される、請求項3に記載のトイレ空間。
[請求項5]
 便器本体及び便器本体の開口を開閉可能に覆う便蓋を有する便器装置と、
 人体を検知する焦電式、光学式又は超音波式のセンサと、
 前記便器装置が設置されたトイレ設備に配置され、前記センサの検知結果に基づいて作動する電気機器と、を備えるトイレ設備であって、
 前記センサの検知範囲は、前記便蓋の全開時に前記便蓋により遮蔽される範囲に設定される、トイレ設備。
[請求項6]
 前記センサは、前記便器装置の背面側に露出して配置されるとともに前記便蓋の全開時に正面視で前記便蓋と重なる位置に配置されるセンサ窓を有する、請求項5に記載のトイレ設備。
[請求項7]
 前記電気機器は、前記便器装置の周囲に配置される照明装置である、請求項5又は6に記載のトイレ設備。
[請求項8]
 前記便器装置は、前記便蓋の開閉を制御する便蓋開閉制御部と、前記便器本体に前記人体が接近したことを検知する便器装置用人体検知センサとを有し、前記便器装置用人体検知センサが前記人体の接近を検知すると、前記便蓋開閉制御部の制御により前記便蓋が開かれるように構成され、
 前記照明装置は、前記照明装置の点灯及び消灯を制御する照明用制御部を有し、
 前記センサは、前記便蓋が開いて前記検知範囲を遮蔽すると前記便蓋を検知し、
 前記照明用制御部は、前記センサが前記便蓋を検知すると、点灯した状態を維持するように前記照明装置を制御する、請求項7に記載のトイレ設備。
[請求項9]
 前記照明装置は、前記便器装置の背面側に配置される背面側キャビネットに取り付けられる、請求項7又は8に記載のトイレ設備。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]