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1. WO2020116320 - アーム部材の製造方法

Document

明 細 書

発明の名称 アーム部材の製造方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007   0008  

課題を解決するための手段

0009   0010   0011   0012   0013  

発明の効果

0014   0015   0016   0017   0018  

図面の簡単な説明

0019  

発明を実施するための形態

0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073  

産業上の利用可能性

0074  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9A   9B   10   11  

明 細 書

発明の名称 : アーム部材の製造方法

技術分野

[0001]
 本発明は、アーム部材の製造方法に関し、特に、自動車等の車両の構成部品として適用されるアーム部材の製造方法に関するものである。

背景技術

[0002]
 従来より、自動車等の車両において、エンジン・ミッション側の構成部品や車輪のばね下側の構成部品と車体側の構成部品との間に介在させるマウント部材やブッシュ部材等のインシュレータ部材をその支持部材に装着する構成として、支持部材に別部材であるカラー部材等を溶接し、かかるカラー部材にインシュレータ部材を装着するものが使用されているが、近年では、部品点数を削減してより簡素化した構成として、別部材であるカラー部材を支持部材と一体化したものが提案されるようになってきている。
[0003]
 かかる状況下で、特許文献1は、防振装置及びこれに用いる金具とその防振装置の製造方法に関し、防振装置10の金具11は、その全体を1枚の金属板を曲げ加工等塑性加工して構成したもので、第1ゴムブッシュ12を嵌合状態に保持する第1筒部28と、第2ゴムブッシュ14を嵌合状態に保持する第2筒部30と、第1筒部28と第2筒部30とを連結する連結部32を備えており、第1筒部28は、一対の側板部40の各々に形成した筒状部44及び44で構成されることを開示する。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2003-206991号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、ブランク加工済みの加工対象部材にバーリング加工で筒状部44及び44を形成した後に、更にその加工対象部材に曲げ加工を施し、筒状部44及び44を対向させて第1筒部28を形成した最終製品を得るものではあるが、これらの一連の加工を精度を維持しかつ迅速に行いながら、強度への不要な影響を排除した態様で、筒状部であるバーリング孔部を有する部材を実現することの具体的な開示や示唆は何等なされてはいない。
[0006]
 また、本発明者の更なる検討によれば、長手方向に延在するアーム部材の両端部の少なくとも一端部側に各々バーリング孔部を設定する構成に対して、順送方式(プログレ方式)による一連の加工を適用する場合には、母材内で、一連の加工の各々で加工される加工対象部材の部分とその周縁部に残される母材残部とを連結するいわゆる送り桟の部分(送り桟部)を配置する必要があるため、かかる送り桟部の配置を許容しながら、強度や剛性といった力学的特性に与える不要な影響を抑制した態様で、バーリング孔部を有するアーム部材を実現することが必要となる。
[0007]
 また、本発明者の更なる検討によれば、複数のプレス成形工程を有するプレス加工方法としては、設備上の要請等に応じて、プログレ方式以外にタンデム方式やトランスファ方式が選択され得るものであるため、かかる方式で複数の加工を適用する場合にも、強度や剛性といった力学的特性に与える不要な影響を抑制した態様で、バーリング孔部を有するアーム部材を実現することが望まれる。
[0008]
 本発明は、以上の検討を経てなされたもので、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有すると共に、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を製造するために、高い精度で迅速に行い得る複数のプレス成形工程を有する加工を適用したアーム部材の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009]
 以上の目的を達成すべく、本発明の第1の局面は、長手方向に延在するアーム部材の製造方法であって、加工対象部材である平板状の母材から、前記長手方向の両端部において前記両端部から各々外方に延在する延在部を有した平板状のブランク成形部材、及び前記母材において前記ブランク成形部材が形成された部分の残部である母材残部を得るブランク成形工程と、前記ブランク成形部材の前記両端部の内の少なくとも一方の側において、前記長手方向に直交する幅方向における前記ブランク成形部材の一端部側に第1バーリング孔部を形成し、前記幅方向における前記ブランク成形部材の他端部側に第2バーリング孔部を形成したバーリング成形部材を得るバーリング成形工程と、前記バーリング成形部材において、前記第1バーリング孔部が形成された部分及び前記第2バーリング孔部が形成された部分間の中間部に対応した壁部を連結壁とし、前記第1バーリング孔部が形成された前記部分に対応した壁部を前記連結壁から起立した第1側壁とし、前記第2バーリング孔部が形成された前記部分に対応した壁部を前記連結壁から起立すると共に前記幅方向で前記第1側壁に対向する第2側壁とする曲げ成形部材を得る曲げ成形工程と、前記長手方向の両端部の各々の前記延在部を切断して、前記曲げ成形部材から前記延在部を切り離した状態の切り離し成形部材を得る切り離し工程と、を備えたアーム部材の製造方法である。
[0010]
 また、本発明の第2の局面におけるアーム部材の製造方法では、第1の局面に加え、前記ブランク成形工程において、前記母材から、前記ブランク成形部材、及び前記長手方向における前記ブランク成形部材の前記両端部の各々が前記延在部としての送り桟部で対応して連結されると共に前記ブランク成形部材の周縁端部に配置された前記母材残部を得て、前記バーリング成形工程において、前記バーリング成形部材を、前記長手方向における前記バーリング成形部材の両端部の各々が前記母材残部に前記送り桟部で対応して連結された状態で得て、前記曲げ成形工程において、前記曲げ成形部材を、前記長手方向における前記曲げ成形部材の両端部の各々が前記母材残部に前記送り桟部で対応して連結された状態で得て、前記切り離し工程において、前記長手方向における前記曲げ成形部材の両端部の各々に対応して連結された前記送り桟部を切断して、前記母材残部から前記曲げ成形部材を切り離した状態の前記切り離し成形部材を得るものである。
[0011]
 また、本発明の第3の局面におけるアーム部材の製造方法では、第2の局面に加え、前記切り離し工程において、前記送り桟部の各々を切断することにより、前記切り離し成形部材に、前記長手方向の両端の内の一方の側における前記連結壁の第1端部に、前記幅方向における前記第1端部の中間部に配置されると共に、前記切り離し工程において切断された切断端面を伴う第1切り離し部を形成すると共に、前記長手方向の前記両端の内の他方の側における前記連結壁の第2端部に、前記幅方向における前記第2端部の中間部に配置されると共に、前記切り離し工程において切断された切断端面を伴う第2切り離し部を形成するものである。
[0012]
 また、本発明の第4の局面におけるアーム部材の製造方法では、第2又は第3の局面に加え、前記ブランク成形工程において、前記ブランク成形部材に、前記送り桟部の前記ブランク成形部材側の基部に、各々、アール形状端部を形成し、前記曲げ成形工程において、前記ブランク成形工程で形成されていた前記アール形状端部に曲げ成形に施して、前記曲げ成形部材におけるアール形状端部を形成するものである。
[0013]
 また、本発明の第5の局面におけるアーム部材の製造方法では、第1の局面に加え、
前記ブランク成形工程において、前記延在部には、それが穿孔された位置決め孔が形成されると共に、前記バーリング成形工程及び前記曲げ成形工程において、前記位置決め孔が維持されるものである。

発明の効果

[0014]
 本発明の第1の局面における構成によれば、加工対象部材である平板状の母材から、長手方向の両端部においてそれらから各々外方に延在する延在部を有した平板状のブランク成形部材、及び母材においてブランク成形部材が形成された部分の残部である母材残部を得るブランク成形工程と、ブランク成形部材の両端部の内の少なくとも一方の側において、長手方向に直交する幅方向におけるブランク成形部材の一端部側に第1バーリング孔部を形成し、幅方向におけるブランク成形部材の他端部側に第2バーリング孔部を形成したバーリング成形部材を得るバーリング成形工程と、バーリング成形部材において、第1バーリング孔部が形成された部分及び第2バーリング孔部が形成された部分間の中間部に対応した壁部を連結壁とし、第1バーリング孔部が形成された部分に対応した壁部を連結壁から起立した第1側壁とし、第2バーリング孔部が形成された部分に対応した壁部を連結壁から起立すると共に幅方向で第1側壁に対向する第2側壁とする曲げ成形部材を得る曲げ成形工程と、長手方向の両端部の各々の延在部を切断して、曲げ成形部材から延在部を切り離した状態の切り離し成形部材を得る切り離し工程と、を備えるものであるため、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材を製造するために、高い精度で迅速に行い得る複数のプレス成形工程を有する加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を製造することができる。
[0015]
 本発明の第2の局面における構成によれば、ブランク成形工程において、母材から、ブランク成形部材、及び長手方向におけるブランク成形部材の両端部の各々が延在部としての送り桟部で対応して連結されると共にブランク成形部材の周縁端部に配置された母材残部を得て、バーリング成形工程において、バーリング成形部材を、長手方向におけるバーリング成形部材の両端部の各々が母材残部に送り桟部で対応して連結された状態で得て、曲げ成形工程において、曲げ成形部材を、長手方向における曲げ成形部材の両端部の各々が母材残部に送り桟部で対応して連結された状態で得て、切り離し工程において、長手方向における曲げ成形部材の両端部の各々に対応して連結された送り桟部を切断して、母材残部から曲げ成形部材を切り離した状態の切り離し成形部材を得るものであるため、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材を製造するために、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を製造することができる。
[0016]
 本発明の第3の局面における構成によれば、切り離し工程において、送り桟部の各々を切断することにより、切り離し成形部材に、長手方向の両端の内の一方の側における連結壁の第1端部に、幅方向における第1端部の中間部に配置されると共に、切り離し工程において切断された切断端面を伴う第1切り離し部を形成すると共に、長手方向の両端の内の他方の側における連結壁の第2端部に、幅方向における第2端部の中間部に配置されると共に、切り離し工程において切断された切断端面を伴う第2切り離し部を形成するものであるため、アーム部材の強度に不要な影響を与えることを抑制した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を製造することができる。
[0017]
 本発明の第4の局面における構成によれば、ブランク成形工程において、ブランク成形部材に、送り桟部のブランク成形部材側の基部に、各々、アール形状端部を形成し、曲げ成形工程において、ブランク成形工程で形成されていたアール形状端部に曲げ成形に施して、曲げ成形部材におけるアール形状端部を形成するものであるため、連結壁の長手方向の両端部と第1側壁及び第2側壁との間の各々の角部に発生し得る応力を低減した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を適用することができ、所要の強度・剛性をより増大したアーム部材を製造することができる。
[0018]
 本発明の第5の局面における構成によれば、ブランク成形工程において、延在部には、それが穿孔された位置決め孔が形成されると共に、バーリング成形工程及び曲げ成形工程において、位置決め孔が維持されるものであるため、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材を製造するために、タンデム方式やトランスファ方式による複数の加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を製造することができる。

図面の簡単な説明

[0019]
[図1] 図1は、本発明の実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームを示す側面図である。
[図2] 図2は、図1のZ1矢視図であり、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームの平面図である。
[図3] 図3は、図1のZ2矢視図であり、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームの底面図である。
[図4] 図4は、図1のX矢視図であり、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームの正面図である。
[図5] 図5は、図1のA-A縦断面図である。
[図6] 図6は、図1のB-B縦断面図である。
[図7] 図7は、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームをプログレ方式の成形方法で製造する際に各工程で母材から順に得られる成形部材を示す平面図である。
[図8] 図8は、図7のC-C縦断面図である。
[図9A] 図9Aは、本実施形態におけるロアアームの製造方法でロアアームを得るための曲げ成形部材と送り桟部とを切り離す切り離し工程を経た後に、互いに切り離された切り離し成形部材と母材残部とを示す平面図である。
[図9B] 図9Bは、図9Aに示す切り離し工程において、切り離し成形部材のバーリング孔部のフランジが露出するように切った縦断面図である。
[図10] 図10は、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームをタンデム方式の成形方法で製造する際に、各工程で母材から順に得られる成形部材を示す平面図である。
[図11] 図11は、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームを別の例のタンデム方式の成形方法で製造する際に、各工程で母材から順に得られる成形部材を示す平面図である。

発明を実施するための形態

[0020]
 以下、図1から図10を適宜参照して、本発明の実施形態におけるアーム部材の製造方法につき、自動車等の車両のサスペンション系の構成部品であるロアアームを例に挙げて、その変形例を含めて詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成す。なお、x軸の方向を長手方向、y軸の方向を幅方向及びz軸の方向を上下方向と呼ぶことがある。
[0021]
 図1は、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームを示す側面図である。図2から図4は、順に対応して、図1のZ1矢視図であって、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームの平面図、図1のZ2矢視図であって、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームの底面図及び図1のX矢視図であって、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームの正面図である。図5及び図6は、順に対応して、図1のA-A縦断面図及び図1のB-B縦断面図である。
[0022]
 まず、図1から図6に示すように、ロアアーム1は、典型的には、y-z平面で切った縦断面で主としてz軸の負方向に向いて開いたコの字型形状を呈しながら、x軸の方向を長手方向として延在する典型的には鉄等の金属製のアーム部材であって、y-z平面に平行にロアアーム1の長手方向の中央部を通る面について面対称であると共に、ロアアーム1の長手方向に直交する幅方向としてのy軸の方向の中央部を通ってx-z平面に平行な面について面対称である形状を有する。なお、ロアアーム1は、後述するバーリング孔部及び切り離し部を設けることができるように、y-z平面で切った縦断面で主としてz軸の負方向に向いて開いたコの字型形状を呈しながら、x軸の方向を長手方向として延在する構成を有するものであれば、必ずしもこのような対称形状を有する必要はなく、非対称形状を有するものであってもよい。
[0023]
 具体的には、ロアアーム1は、主として、y軸の負方向側に位置してx-z平面に平行な第1側壁10と、x-z平面に平行であってy軸の正方向側に位置し第1側壁10と対向する第2側壁110と、z軸の正方向側に位置して、第1側壁10及び第2側壁110をそれらのz軸の正方向側の端部同士で連結する連結壁210と、を備える。
[0024]
 詳しくは、第1側壁10は、中間側壁部12と、中間側壁部12に連絡すると共に、中間側壁部12に対してx軸の負方向側で中間側壁部12の上下長(z軸の方向における長さ)よりも拡大された上下長を有する拡張側壁部14と、中間側壁部12に連絡すると共に、中間側壁部12に対してx軸の正方向側で中間側壁部12の上下長よりも拡大された上下長を有する拡張側壁部16と、第1側壁10のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた折曲げ壁40と、から成る。なお、拡張側壁部14及び16の上下長をロアアーム1の構成要素のレイアウト上の要請等で拡大する必要がない場合には、拡張側壁部14及び16の上下長は、中間側壁部12の上下長と同等又はそれ以下に設定すればよい。また、ロアアーム1の強度・剛性上の要請等が大きくない場合には、折曲げ壁40は、省略してもよい。
[0025]
 中間側壁部12は、その上下長が一定に設定された平板状の側壁部である。また、拡張側壁部14は、その上下長がx軸の負方向側に行くに従って漸増すると共に、そのx軸の負方向側の端部が、y軸の方向に見た側面視で、x軸の負方向に向かって凸の半円形状を呈して終端する平板状の側壁部であり、拡張側壁部16は、その上下長がx軸の正方向側に行くに従って漸増すると共に、そのx軸の正方向側の端部が、y軸の方向に見た側面視で、x軸の正方向に向かって凸の半円形状を呈して終端する平板状の側壁部である。
[0026]
 拡張側壁部14は、拡張側壁部14をy軸の方向に貫通するバーリング孔部22を有し、バーリング孔部22は、拡張側壁部14をy軸の方向に穿ちながら拡張側壁部14からy軸の正方向に向かって立設された円筒側壁状のフランジ24と、フランジ24の経方向の内側に規定される貫通孔26と、を有する。
[0027]
 拡張側壁部16は、拡張側壁部14と同様に、拡張側壁部16をy軸の方向に貫通するバーリング孔部32を有し、バーリング孔部32は、拡張側壁部16をy軸の方向に穿ちながら拡張側壁部16からy軸の正方向に向かって立設された円筒側壁状のフランジ34と、フランジ34の経方向の内側に規定される貫通孔36と、を有する。
[0028]
 折曲げ壁40は、中間側壁部12のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた中間折曲げ壁部42と、中間折曲げ壁部42に連絡すると共に、拡張側壁部14のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた傾斜折曲げ壁部44と、中間折曲げ壁部42に連絡すると共に、拡張側壁部16のz軸の負方向側の端部からy軸の正方向側に折り曲げられた傾斜折曲げ壁部46と、から成る。
[0029]
 第2側壁110は、中間側壁部12、拡張側壁部14及び16、バーリング孔部22のフランジ24及び貫通孔26、バーリング孔部32のフランジ34及び貫通孔36、並びに折曲げ壁40の中間折曲げ壁部42、傾斜折曲げ壁部44及び46という第1側壁10における各々の構成要素に対応して、中間側壁部112、拡張側壁部114及び116、バーリング孔部122のフランジ124及び貫通孔126、バーリング孔部132のフランジ134及び貫通孔136、並びに折曲げ壁140の中間折曲げ壁部142、傾斜折曲げ壁部144及び146という各々の構成要素を、y軸の正方向側で対向して有する。なお、かかるバーリング孔部22及び122の対、並びにバーリング孔部32及び132の対は、必要に応じていずか一方の対のみ設けてもよい。
[0030]
 但し、第2側壁110において、バーリング孔部122のフランジ124及びバーリング孔部132のフランジ134は、y軸の負方向に向かって立設されたものであり、折曲げ壁140の中間折曲げ壁部142、傾斜折曲げ壁部144及び146は、y軸の負方向側に折り曲げられたものであることが、第1側壁10におけるものと相違する。つまり、バーリング孔部22のフランジ24とバーリング孔部122のフランジ124とは、ロアアーム1の幅方向における内側で互いに対向し、バーリング孔部32のフランジ34とバーリング孔部132のフランジ134とは、ロアアーム1の幅方向における内側で互いに対向する。また、折曲げ壁40の中間折曲げ壁部42、傾斜折曲げ壁部44及び46と折曲げ壁140の中間折曲げ壁部142、傾斜折曲げ壁部144及び146とは、ロアアーム1の幅方向における内側で対応するもの同士が互いに対向する。また、バーリング孔部22の貫通孔26とバーリング孔部122の貫通孔126とは、y軸の方向に平行なC1軸を同軸な中心軸とし、バーリング孔部32の貫通孔36とバーリング孔部132の貫通孔136とは、y軸の方向に平行なC2軸を同軸な中心軸とするもので、貫通孔26及び126、並びに貫通孔36及び136には、典型的には、インシュレータブッシュ部材の外筒部分が対応して挿入される。なお、かかるバーリング孔部22及び122の対、並びにバーリング孔部32及び132の対において、いずか一方の対のみを設けた場合には、その他方の対が設けられるべき箇所に貫通孔を設け、かかる貫通孔の周囲に別体のカラー部材を溶接等により装着してもよい。
[0031]
 連結壁210は、中間連結壁部212と、中間連結壁部212に連絡すると共に、中間連結壁部212に対してx軸の負方向側でx軸の負方向側に行くに従ってz軸の正方向側に向かって上昇するように傾斜する傾斜連結壁部214と、中間連結壁部212に連絡すると共に、中間連結壁部212に対してx軸の正方向側でx軸の正方向側に行くに従ってz軸の正方向側に向かって上昇するように傾斜する傾斜連結壁部216と、から成る。
[0032]
 中間連結壁部212は、中間側壁部12及び112のz軸の正方向側の端部同士間を連結するx-y平面に平行な上壁部であり、その一部がz軸の正方向に向かって各々突出する凸部240及び242を有していてもよい。かかる凸部240及び242は、ロアアーム1の製造時に位置決め等に用い得る。
[0033]
 傾斜連結壁部214は、拡張側壁部14及び114のz軸の正方向側の端部同士間を連結する上壁部であり、そのx軸の負方向側の端部の一部(その幅方向の中間部)は、x軸の負方向に向かって張り出して突出する突起部である切り離し部222を有する。ここで、切り離し部222は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材を更に切断することにより端材から切り離された部分であり、傾斜連結壁部214のx軸の負方向側の端部におけるy軸の方向の中間部に設けられ、そのx軸の負方向側の端面は、典型的には、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材を更に切断することにより形成される二次的端面としての切り離し端面223である。なお、x-y平面に対し、切り離し部222の傾斜角は、ロアアーム1の強度・剛性への不要な影響を排する観点からは、0度以上で傾斜連結壁部214の傾斜角と同じ角度以下の範囲内に設定することが好ましい。
[0034]
 切り離し部222のy軸の負方向側の端部におけるx軸の正方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部12間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部214及び拡張側壁部14間の角アール形状部におけるx軸の負方向側の端部であるアール形状端部224に連絡する。アール形状端部224は、かかる基部及び拡張側壁部14間における傾斜連結壁部214のx軸の負方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部14のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部214及び拡張側壁部14間の角アール形状部におけるx軸の負方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部224は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の正方向に向かって凹となると共に、ねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材の切断端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形したブランク由来端面225である。
[0035]
 切り離し部222のy軸の正方向側の端部におけるx軸の正方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部112間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部214及び拡張側壁部114間の角アール形状部におけるx軸の負方向側の端部であるアール形状端部226に連絡する。アール形状端部226は、かかる基部及び拡張側壁部114間における傾斜連結壁部214のx軸の負方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部114のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部214及び拡張側壁部114間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部234は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の正方向に向かって凹となると共に、ねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材の切断端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形したブランク由来端面227である。
[0036]
 傾斜連結壁部216は、傾斜連結壁部214と同様に、拡張側壁部16及び116のz軸の正方向側の端部同士間を連結する上壁部であり、そのx軸の正方向側の端部の一部(その幅方向の中間部)は、x軸の正方向に向かって張り出して突出する突起部である切り離し部232を有する。ここで、切り離し部232は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材を更に切断することにより端材から切り離された部分であり、傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部におけるy軸の方向の中間部に設けられ、そのx軸の正方向側の端面は、典型的には、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材を更に切断することにより形成される二次的端面としての切り離し端面233である。切り離し部222と切り離し部232とは、x軸の方向で対向する。また、切り離し端面223及び233は、各々、ブランク成形部材の切断端面がプレス成形の影響を受けた後に、その影響を受けた切断端面を更に切断するものであるため、それらの平坦度等の性状を所要に調整することが可能となる。この結果、切り離し端面223及び233において凹部等の不要な形状欠陥の発生を抑制することが可能となり、ロアアーム1の強度・剛性に不要な影響を与えることを抑制することができる。なお、x-y平面に対し、切り離し部232の傾斜角は、ロアアーム1の強度・剛性への不要な影響を与えない観点からは、0度以上で傾斜連結壁部216の傾斜角と同じ角度以下の範囲内に設定することが好ましい。
[0037]
 切り離し部232のy軸の負方向側の端部におけるx軸の負方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部12間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部216及び拡張側壁部16間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部であるアール形状端部234に連絡する。アール形状端部234は、かかる基部及び拡張側壁部16間における傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部16のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部216及び拡張側壁部16間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部234は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の負方向に向かって凹となるねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材の切断端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形したブランク由来端面235である。
[0038]
 切り離し部232のy軸の正方向側の端部におけるx軸の負方向側の基部は、中間連結壁部212及び中間側壁部112間の角アール形状部Rに連絡する傾斜連結壁部216及び拡張側壁部116間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部であるアール形状端部236に連絡する。アール形状端部236は、かかる基部及び拡張側壁部116間における傾斜連結壁部216のx軸の正方向側の端部の一部を構成しながら、かかる基部から拡張側壁部116のz軸の正方向側の端部(上端部)に向かって延在すると共にかかる端部に連絡する。これにより、傾斜連結壁部216及び拡張側壁部116間の角アール形状部におけるx軸の正方向側の端部に発生し得る応力を低減することができる。アール形状端部236は、z軸の負方向側に向かって見る平面視でx軸の負方向に向かって凹となるねじれ面状の曲面である端面を有し、かかる端面は、ロアアーム1の製造時に得られるブランク成形部材の端面が更に切断されることなくその後のプレス成形によってその部材の肉流れを伴いながら変形した変形したブランク由来端面237である。なお、ロアアーム1においては、切り離し端面223及び233以外の周縁部の端面は、ブランク加工後の曲げ加工の影響は受けるがブランク成形部材由来の切断端面である。また、アール形状端部224、226、234、236は、曲げ成形工程において、連結壁210に対して第1側壁10及び第2側壁110を円滑に起立させることに寄与する。
[0039]
 次に、プログレ方式の一連のプレス成形工程により製造されるロアアーム1の製造方法につき、更に図7から図9Bを参照しながら詳細に説明する。
[0040]
 図7は、本実施形態におけるロアアーム1の製造方法でロアアーム1をプログレ方式の成形方法で製造する際に各工程で母材から順に得られる成形部材を示す平面図であり、図8は、図7のC-C縦断面図である。また、図9Aは、本実施形態におけるロアアーム1の製造方法でロアアーム1を得るための曲げ成形部材と送り桟部とを切り離す切り離し工程を経た後に、互いに切り離された切り離し成形部材と母材残部とを示す平面図であり、図9Bは、かかる切り離し工程において、切り離し成形部材のバーリング孔部のフランジが露出するように切った縦断面図である。なお、図7において、母材の送り方向Yは、y軸の正方向を向くように示される。
[0041]
 まず、図7中で、最もy軸の負方向側に示すブランク成形工程においては、平板状で鉄等の金属製の加工対象部材である母材500から、ブランク成形部材1a及び母材残部502を形成する。
[0042]
 ここで、ブランク成形部材1aは、x軸の方向に長手方向を有すると共に、ロアアーム1の外輪郭を有する平板状の部材であり、長手方向の両端部(x軸の正方向側及び負方向側の両端部)において、バーリング孔部22及び122の対、並びにバーリング孔部32及び132の対となるための貫通孔22a及び122aの対、並びに貫通孔32a及び132aの対を対応して有する。母材残部502は、母材500に対してブランク加工を施しブランク成形部材1aを得た残余の母材500の部分であり、ブランク成形部材1aと母材残部502とは、母材500のブランク加工時に形成された一対の送り桟部300aで連結されている。一対の送り桟部300aは、各々、長手方向におけるブランク成形部材1aの両端部に対応して設けられている。つまり、x軸の負方向側に位置する送り桟部300aは、かかる両端部の内のx軸の負方向側に位置する端部からx軸の負方向に向かって延在する延在部であると共に、x軸の正方向側に位置する送り桟部300aは、かかる両端部の内のx軸の正方向側に位置する端部からx軸の正方向に向かって延在する延在部であって、共にブランク成形部材1aと母材残部502とを連結する平板状の部分である。貫通孔22a及び122aの対、並びに貫通孔32a及び132aの対は、一対の送り桟部300aを結ぶ直線を挟んで、幅方向であるy軸の方向の両側に配置される。また、一対の送り桟部300aのブランク成形部材1a側の基部は、各々、対応するアール形状端部224a、226a、234a及び236aを介して、貫通孔22a及び122aの対、並びに貫通孔32a及び132aの対の周縁板部に連絡している。また、母材500の母材残部502側には、母材500を送り方向Yに進める際の位置決め用の複数の位置決め孔504が設けられているが、これらは、ブランク加工時に形成されるものである。かかる位置決め孔504に図示を省略する送り駆動系の駆動部材の凸部が挿入され、母材500は、現在の加工位置から次の加工位置へと駆動部材の送り動作に合わせて送り方向Yに移動される。なお、一対の送り桟部300aは、x軸の方向に交差する方向に沿って延在していてもよい。
[0043]
 次に、図7中で、ブランク成形工程のy軸の正方向側の隣りに示すバーリング成形工程は、ブランク成形工程の後にブランク成形部材1aの部分が送られて移動してくることにより引き続き行われるものである。かかるバーリング成形工程においては、ブランク成形部材1aに形成されていた貫通孔22a及び122aの対、並びに貫通孔32a及び132aの対に対してバーリング加工を施し、これらに対応したバーリング孔部22b及び122bの対、並びにバーリング孔部32b及び132bの対を形成したバーリング成形部材1bを得る。図8に代表して示すように、バーリング孔部32bは、中心軸Cbの周りにバーリング成形部材1bから立設されたフランジ34bを有する。また、図7に示すように、ブランク成形部材1aにおける一対の送り桟部300a、並びに対応するアール形状端部224a、226a、234a及び236aは、バーリング成形部材1bにおいても一対の送り桟部300b、並びに対応するアール形状端部224b、226b、234b及び236bとして維持されている。なお、必要に応じて、ブランク成形工程で貫通孔22a及び122aの対、並びに貫通孔32a及び132aの対を形成することを省略して、バーリング成形工程でかかる貫通孔22a及び122aの対、並びに貫通孔32a及び132aの対を形成した上で、これらに対応したバーリング孔部22b及び122bの対、並びにバーリング孔部32b及び132bの対を形成することも可能である。
[0044]
 次に、図7中で、バーリング成形工程のy軸の正方向側の隣りに示す予備曲げ成形工程は、バーリング成形工程の後にバーリング成形部材1bの部分が送られて移動してくることにより引き続き行われるものである。かかる予備曲げ成形工程においては、バーリング成形部材1bの一対の送り桟部300bを結ぶ直線を中心線とした所定幅の部分を連結壁210cとし、そのy軸の正方向の側及び負方向側の両側部を第1側壁10c及び第2側壁110cとするように、アール形状端部224b及び234bを結ぶ線状部、並びにアール形状端部226b及び236bを結ぶ線状部を各々折り曲げの起部として、バーリング成形部材1bに対して、予備曲げ成形部材1cで示す連結壁210cから第1側壁10c及び第2側壁110cを起こすように曲げ加工を施した予備曲げ成形部材1cを得る。但し、予備曲げ成形部材1cにおいては、第1側壁10c及び第2側壁110cは、連結壁210cに対する成す角が各々90度よりも大きく設定されており、連結壁210cに対して開き方向に傾斜した傾斜面になっている。また、バーリング成形部材1bにおけるバーリング孔部22b及び122bの対、バーリング孔部32b及び132bの対、一対の送り桟部300b、並びに対応するアール形状端部224b、226b、234b及び236bは、予備曲げ成形部材1cにおいてもバーリング孔部22c及び122cの対、バーリング孔部32c及び132cの対、一対の送り桟部300c、並びに対応するアール形状端部224c、226c、234c及び236cとして維持されているが、アール形状端部224c、226c、234c及び236cでは、曲げ成形の影響を受けてそれらの端面が曲面状に変形している。なお、かかる予備曲げ成形工程は、ロアアーム1の形状等が簡素化されて曲げ加工が容易な場合等には、省略可能である。
[0045]
 次に、図7中で、予備曲げ成形工程のy軸の正方向側の隣りに示す曲げ成形工程は、予備曲げ成形の後に予備曲げ成形部材1cの部分が送られて移動してくることにより引き続き行われるものである。かかる曲げ成形工程においては、予備曲げ成形部材1cの第1側壁10c及び第2側壁110cをy軸の正方向側及び負方向側に対応して押圧して、第1側壁10c及び第2側壁110cにおける連結壁210cに対する成す角が各々90度になるように曲げ成形を施した曲げ成形部材1dを得る。但し、図中では、第1側壁10d及び第2側壁110dにおける連結壁210cに対する成す角が各々90度よりも若干大きくなった状態を示しているが、この曲げ成形工程において、かかる成す角を実質的に90度に等しくすることも可能である。また、予備曲げ成形部材1cにおけるバーリング孔部22c及び122cの対、バーリング孔部32c及び132cの対、一対の送り桟部300c、並びに対応するアール形状端部224c、226c、234c及び236cは、曲げ成形部材1dにおいてもバーリング孔部22d及び122dの対、バーリング孔部32d及び132dの対、一対の送り桟部300d、並びに対応するアール形状端部224d、226d、234d及び236dとして維持されているが、アール形状端部224d、226d、234d及び236dは、曲げ成形の影響を受けてそれらの端面が曲面状に変形している。
[0046]
 次に、図9Aに示す切り離し工程は、図7中でy軸の最も正方向側に示す曲げ成形工程の後に曲げ成形部材1dの部分が送られて移動してくることにより引き続き行われるものである。かかる切り離し工程においては、曲げ成形部材1dの一対の送り桟部300dの部分を切断して、曲げ成形部材1dを母材残部502から切り離すことにより、切り離し部222e、232eが形成された切り離し成形部材1eを得る成形工程である。また、切り離し成形部材1eでは、曲げ成形部材1dにおける第1側壁10d、第2側壁110d、連結壁210d、バーリング孔部22d及び122dの対、バーリング孔部32d及び132dの対、並びに対応するアール形状端部224d、226d、234d及び236dと同様に、第1側壁10e、第2側壁110e、連結壁210e、バーリング孔部22e及び122eの対、バーリング孔部32e及び132eの対、並びに対応するアール形状端部224e、226e、234e及び236eが維持されている。なお、かかる切り離し工程中では、図7における曲げ成形工程における曲げ成形部材1dの第1側壁10d及び第2側壁110dの形状と整合的に、切り離し成形部材1eの第1側壁10e及び第2側壁110eを傾斜壁状のものとしてに示しているため、切り離し成形部材1eと記しているが、第1側壁10d及び第2側壁110dにおける連結壁210cに対する成す角を実質的に各々90度に等しくした場合には、切り離し成形部材1eが実質的なロアアーム1であると考えてよい。
[0047]
 具体的には、切り離し部232eを代表例として示す図9Bに示すように、切り離し工程中で用いられる切り離し型400は、切り離し部232eが形成される前の曲げ成形部材1dをz軸の負方向側で支持する支持型402と、連結壁210dの傾斜連結壁部216dに連結している状態の送り桟部300dをz軸の負方向に向かって押圧して切断する切断型404と、を備える。支持型402のx軸の正方向側の側壁部403は、典型的には、y-z平面に平行な平面である。また、支持型402の側壁部403及び切断型404間に設定される切断時の型間のクリアランスをΔGで示す。
[0048]
 ここで、曲げ成形工程を経た状態の曲げ成形部材1dには、バーリング孔部22d、32d、122d及び132dが形成された状態にあり、かかる状態の曲げ成形部材1dを切り離し型400にセットする。この際、曲げ成形部材1dは、少なくとも傾斜連結壁部216dが支持型402で支持されて、その位置が固定された状態にある。このように固定された状態の曲げ成形部材1dの傾斜連結壁部216dには、次段の工程へ成形途中の曲げ成形部材1dを送るための送り桟部300dが連結された状態にあり、かかる送り桟部300dのz軸の正方向側に切断型404を対向させる。
[0049]
 次に、切断型404をz軸の負方向に向かって移動し、傾斜連結壁部216dに連結した送り桟部300dを図中のその長手方向の途中位置で切断することにより、傾斜連結壁部216dを送り桟部300dからを切り離し、傾斜連結壁部216eに切り離し部232eを形成する。なお、母材500内の全てのロアアーム1を形成して母材500を使用し終わった後に、切り離した送り桟部300を含む母材残部502を最終的には端材として除去する。
[0050]
 この際、典型的には、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403が曲げ成形部材1dのバーリング孔部132dのフランジ134dの板外部に当接することにより、支持型402のx軸の正方向側の位置が、バーリング孔部132dのフランジ134dの板外部により規定され、このように位置が規定された支持型402に対して、切断型404を、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403が当接するフランジ134dの板外部からx軸の正方向に向かってクリアランスΔGで離間させながら、z軸の負方向に向かって移動することにより、傾斜連結壁部216dと送り桟部300dとの間を切断することになる。この結果、切り離し部232eは、傾斜連結壁部216eのx軸の正方向側の端部を基部としてそれからx軸の正方向に向かってクリアランスΔGで規定される突出端の位置まで突出することになる。かかる突出端は、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403をy-z平面に平行な平面とした場合、クリアランスΔGを微小な値に設定したとしても、側壁部403が当接するフランジ134dの板外部からx軸の正方向側に若干偏位した位置に配置することができるため、必要に応じて傾斜連結壁部216eのx軸の正方向側の端部もかかるフランジ134dの板外部に相当するような位置に配置することが可能となって、長手方向における第1側壁10e及び第2側壁110eの長さに対して長手方向における連結壁210eの長さの割合を増大することができ、結果的に得られるロアアーム1全体の強度・剛性を増大することができる。なお、支持型402のx軸の正方向側の側壁部403の一部を、支持型402が傾斜連結壁部216dを支持するために配置可能であるという条件下で、側壁部403が当接するフランジ134dの板外部を囲むようにx軸の正方向側により張り出したものとし、これに対応して切断型404を配置すれば、切り離し部232eをx軸の正方向に向かってより突出させることが可能となり、これに対応して、傾斜連結壁部216eのx軸の正方向側の端部もよりx軸の正方向側の位置に設定することができる。
[0051]
 また、以上のような切り離し部232eの成形工程は、切り離し部222eを形成する際にも同様に適用することが可能であり、かかる成形工程により、最終的には、切り離し部222及び232を形成した状態のロアアーム1が得られることになる。
[0052]
 更に、以上のような切り離し部222及び232の成形工程の後に、折曲げ壁40の成形工程、及びバーリング孔部22及び122dの対並びにバーリング孔部32d及び132dの対の同軸調整、各々の構成要素の平坦度調整や傾斜角調整等を含むロアアーム1の形状を整えるための所要の付加成形工程を経て、最終的な構成を有するロアアーム1が得られることになる。
[0053]
 さて、本実施形態におけるロアアーム1には、種々の変形例が考えられるので、以下、本実施形態の変形例の構成につき詳細に説明する。
[0054]
 まず、第1の変形例として、切り離し部222及び232の成形工程において、機械的な切断工程を適用する代わりに赤外レーザ光等を用いた物理的な切断工程を適用してもよい。かかる場合には、x軸の方向における切り離し部222及び232の各々の突出長さを実質ゼロとすることができ、またこれに対応して、x軸の方向における切り離し部222及び232の位置も自由度高く設定することができる。つまり、かかる場合には、切り離し端面223及び233の平坦度等の性状を向上した状態で、これらの切り離し端面223及び233を、アール形状端部を介して第1側壁10及び第2側壁110に対応して連絡することになる。
[0055]
 また、第2の変形例として、ロアアーム1において、第1側壁10の折曲げ壁40を更にy軸の正方向に向かって延在させると共に、第2側壁110の折曲げ壁140を更にy軸の負方向に向かって延在させて、これらの折曲げ壁のy軸の正方向側の端部とy軸の負方向の端部とを当接させてもよい。かかる構成では、y-z平面で切った縦断面で、折曲げ壁の端部同士がロアアームの幅方向における内側で互いに当接して、主として矩形状の閉断面を呈することになる。なお、必要に応じて、折曲げ壁の端部同士をロアアームの幅方向における内側で完全に当接させずに、これらの間に微小な隙間を与えてもよい。
[0056]
 また、本実施形態におけるロアアーム1は、プログレ方式の一連のプレス成形工程の他に、タンデム方式の複数のプレス成形工程やトランスファ方式の一連のプレス成形工程によっても原理的には製造可能であるため、ロアアーム1の製造方法の変形例につき、更に図10を参照しながら詳細に説明する。
[0057]
 図10は、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームをタンデム方式の成形方法で製造する際に、各工程で母材から順に得られる成形部材を示す平面図である。なお、図10において、各成形工程は、y軸の負方向側から正方向側に向いた順で進められる。また、図10で示す各成形工程の内容は、トランスファ方式においても適用可能である。
[0058]
 本変形例においては、図10中で、最もy軸の負方向側に示すブランク成形工程において、平板状で鉄等の金属製の加工対象部材である母材500からブランク成形部材1a’を形成する際に、ブランク成形部材1a’と、母材500からブランク成形部材1a’を形成した残部である母材残部502’と、を切り離していることが、図7から図9Bを参照して説明した製造方法とは異なっており、その他の内容は、図7から図9Bを参照して説明した製造方法のものと同様である。
[0059]
 つまり、本変形例のブランク成形工程においては、図7から図9Bを参照して説明した製造方法のブランク成形工程における一対の送り桟部300aに相当する部分が、ブランク成形部材1a’と母材残部502’との間の部分で切断されており、これにより母材500からブランク成形部材1a’を形成する際に、ブランク成形部材1a’と母材残部502’とが切り離されると共に、このように切断されたブランク成形部材1a’側の一対の送り桟部300aに相当する部分が、一対の延在部300a’を構成することになる。
[0060]
 かかる一対の延在部300a’は、長手方向におけるブランク成形部材1a’の両端部に対応して設けられ、x軸の負方向側に位置する延在部300a’は、かかる両端部の内のx軸の負方向側に位置する端部からx軸の負方向に向かって延在する平板状の部分であると共に、x軸の正方向側に位置する延在部300a’は、かかる両端部の内のx軸の正方向側に位置する端部からx軸の正方向に向かって延在する平板状の部分である。
[0061]
 また、かかる一対の延在部300a’は、ブランク成形工程のy軸の正方向側の隣りに順番に示すバーリング成形工程におけるバーリング成形部材1b’、予備曲げ成形工程における予備曲げ成形部材1c’及び曲げ成形工程における曲げ成形部材1d’において、一対の延在部300b’、300c’及び300d’として各々維持されており、図9Bを参照して説明した一対の送り桟部300dの切断工程をと同様な切断工程において、曲げ成形部材1d’の一対の延在部300d’を切断して、図9A及び図9Bで示すような切り離し部222e、232eが形成された切り離し成形部材1eを得ることになる。
[0062]
 また、かかる一対の延在部300a’、300b’、300c’及び300d’は、タンデム方式の複数のプレス成形工程では、手動によるワークの工程間の移動時及び各工程での設置時に支持部の一部として用い得て、トランスファ方式の一連のプレス成形工程では、自動化されたワークの工程間の移動時及び各工程での設置時に支持部の一部として用い得る。
[0063]
 また、本実施形態におけるロアアーム1を、タンデム方式の複数のプレス成形工程やトランスファ方式の一連のプレス成形工程によって製造する場合において、ロアアーム1の製造方法の別の変形例につき、更に図11を参照しながら詳細に説明する。
[0064]
 図11は、本実施形態におけるロアアームの製造方法で製造されるロアアームを別の変形例のタンデム方式の成形方法で製造する際に、各工程で母材から順に得られる成形部材を示す平面図である。なお、図11においても、各成形工程は、y軸の負方向側から正方向側に向いた順で進められる。また、図11で示す各成形工程の内容は、トランスファ方式においても適用可能である。
[0065]
 本変形例においては、図11中で、最もy軸の負方向側に示すブランク成形工程において、ブランク成形部材1a’’の一対の延在部300a’’は、x軸の方向の各々の端部側でそれらが拡幅された拡幅部302を有しており、かつ、各々の拡幅部302では、それらが穿孔された貫通孔である位置決め孔304が形成されていることが図10を参照して説明した製造方法と異なっており、その他の内容は、図10を参照して説明した製造方法と同様である。
[0066]
 かかる一対の延在部300a’’は、ブランク成形工程のy軸の正方向側の隣りに順番に示すバーリング成形工程におけるバーリング成形部材1b’’、予備曲げ成形工程における予備曲げ成形部材1c’’及び曲げ成形工程における曲げ成形部材1d’’において、一対の延在部300b’’、300c’’及び300d’’として各々維持されており、図9Bを参照して説明した一対の送り桟部300dの切断工程をと同様な切断工程において、曲げ成形部材1d’’の一対の延在部300d’’を切断して、図9A及び図9Bで示すような切り離し部222e、232eが形成された切り離し成形部材1eを得ることになる。
[0067]
 また、かかる一対の延在部300a’’、300b’’、300c’’及び300d’’は、タンデム方式の複数のプレス成形工程では、手動によるワークの工程間の移動時及び各工程での設置時に図示を省略する治具でワークを位置決めする位置決め孔として用い得て、トランスファ方式の一連のプレス成形工程では、自動化されたワークの工程間の移動時及び各工程での設置時に図示を省略する治具でワークを自動的に位置決めする位置決め孔として用い得る。
[0068]
 以上の本実施形態のアーム部材1の製造方法においては、加工対象部材である平板状の母材500から、長手方向の両端部においてそれらから各々外方に延在する延在部300a、300a’を有した平板状のブランク成形部材1a、1a’、及び母材500においてブランク成形部材1a、1a’が形成された部分の残部である母材残部502、502’を得るブランク成形工程と、ブランク成形部材1a、1a’の両端部の内の少なくとも一方の側において、長手方向に直交する幅方向におけるブランク成形部材1a、1a’の一端部側に第1バーリング孔部22b(32b)を形成し、幅方向におけるブランク成形部材1a、1a’の他端部側に第2バーリング孔部122b(132b)を形成したバーリング成形部材1b、1b’を得るバーリング成形工程と、バーリング成形部材1b、1b’において、第1バーリング孔部22b(32b)が形成された部分及び第2バーリング孔部122b(132b)が形成された部分間の中間部に対応した壁部を連結壁210c、210dとし、第1バーリング孔部22b(32b)が形成された部分に対応した壁部を連結壁210c、210dから起立した第1側壁10c、10dとし、第2バーリング孔部122b(132b)が形成された部分に対応した壁部を連結壁210c、210dから起立すると共に幅方向で第1側壁10c、10dに対向する第2側壁110c、110dとする曲げ成形部材1c、1d、1c’、1d’を得る曲げ成形工程と、長手方向の両端部の各々の延在部300c、300d、300c’、300d’を切断して、曲げ成形部材1c、1d、1c’、1d’から延在部300c、300d、300c’、300d’を切り離した状態の切り離し成形部材1eを得る切り離し工程と、を備えるものであるため、バーリング孔部22、32、122、132を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材1を製造するために、高い精度で迅速に行い得る複数のプレス成形工程を有する加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材1を製造することができる。
[0069]
 また、本実施形態のアーム部材1の製造方法においては、ブランク成形工程において、母材500から、ブランク成形部材1a、及び長手方向におけるブランク成形部材1aの両端部の各々が延在部としての送り桟部300aで対応して連結されると共にブランク成形部材1aの周縁端部に配置された母材残部502を得て、バーリング成形工程において、バーリング成形部材1bを、長手方向におけるバーリング成形部材1bの両端部の各々が母材残部502に送り桟部300bで対応して連結された状態で得て、曲げ成形工程において、曲げ成形部材1c、1dを、長手方向における曲げ成形部材1c、1dの両端部の各々が母材残部502に送り桟部300c、300dで対応して連結された状態で得て、切り離し工程において、長手方向における曲げ成形部材1c、1dの両端部の各々に対応して連結された送り桟部300c、300dを切断して、母材残部502から曲げ成形部材1c、1dを切り離した状態の切り離し成形部材1dを得るものであるため、バーリング孔部22、32、122、132を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材1を製造するために、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材1を製造することができる。
[0070]
 また、本実施形態のアーム部材1の製造方法においては、切り離し工程において、送り桟部300dの各々を切断することにより、切り離し成形部材1eに、長手方向の両端の内の一方の側における連結壁210の第1端部に、幅方向における第1端部の中間部に配置されると共に、切り離し工程において切断された切断端面223(233)を伴う第1切り離し部222(232)を形成すると共に、長手方向の両端の内の他方の側における連結壁210の第2端部に、幅方向における第2端部の中間部に配置されると共に、切り離し工程において切断された切断端面233(223)を伴う第2切り離し部232(222)を形成するものであるため、アーム部材1の強度に不要な影響を与えることを抑制した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材1を製造することができる。
[0071]
 また、本実施形態のアーム部材1の製造方法においては、ブランク成形工程において、ブランク成形部材1aに、送り桟部300aのブランク成形部材1a側の基部に、各々、アール形状端部224a、226a、234a、236aを形成し、曲げ成形工程において、ブランク成形工程で形成されていたアール形状端部224b、226b、234b、236b(224a、226a、234a、236a)に曲げ成形に施して、曲げ成形部材1dにおけるアール形状端部を形成するものであるため、連結壁210の長手方向の両端部と第1側壁10及び第2側壁110との間の各々の角部に発生し得る応力を低減した態様で、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を適用することができ、所要の強度・剛性をより増大したアーム部材1を製造することができる。
[0072]
  また、本実施形態のアーム部材1の製造方法においては、ブランク成形工程において、延在部300a’’には、それが穿孔された位置決め孔304が形成されると共に、バーリング成形工程及び曲げ成形工程において、位置決め孔304が維持されるものであるため、バーリング孔部22、32、122、132を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有するアーム部材1を製造するために、タンデム方式やトランスファ方式による複数の加工を適用することができ、所要の強度・剛性を確保したアーム部材1を製造することができる。
[0073]
 なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数などは前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。

産業上の利用可能性

[0074]
 以上のように、本発明においては、バーリング孔部を長手方向の両端部の少なくとも一端部側に有すると共に、所要の強度・剛性を確保したアーム部材を製造するために、高い精度で迅速な加工を行い得るプログレ方式による一連の加工を適用したアーム部材の製造方法を提供することができるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範に車両等の強度部品の分野に適用され得るものと期待される。

請求の範囲

[請求項1]
 長手方向に延在するアーム部材の製造方法であって、
 加工対象部材である平板状の母材から、前記長手方向の両端部において前記両端部から各々外方に延在する延在部を有した平板状のブランク成形部材、及び前記母材において前記ブランク成形部材が形成された部分の残部である母材残部を得るブランク成形工程と、
 前記ブランク成形部材の前記両端部の内の少なくとも一方の側において、前記長手方向に直交する幅方向における前記ブランク成形部材の一端部側に第1バーリング孔部を形成し、前記幅方向における前記ブランク成形部材の他端部側に第2バーリング孔部を形成したバーリング成形部材を得るバーリング成形工程と、
 前記バーリング成形部材において、前記第1バーリング孔部が形成された部分及び前記第2バーリング孔部が形成された部分間の中間部に対応した壁部を連結壁とし、前記第1バーリング孔部が形成された前記部分に対応した壁部を前記連結壁から起立した第1側壁とし、前記第2バーリング孔部が形成された前記部分に対応した壁部を前記連結壁から起立すると共に前記幅方向で前記第1側壁に対向する第2側壁とする曲げ成形部材を得る曲げ成形工程と、
 前記長手方向の両端部の各々の前記延在部を切断して、前記曲げ成形部材から前記延在部を切り離した状態の切り離し成形部材を得る切り離し工程と、
 を備えたアーム部材の製造方法。
[請求項2]
 前記ブランク成形工程において、前記母材から、前記ブランク成形部材、及び前記長手方向における前記ブランク成形部材の前記両端部の各々が前記延在部としての送り桟部で対応して連結されると共に前記ブランク成形部材の周縁端部に配置された前記母材残部を得て、
 前記バーリング成形工程において、前記バーリング成形部材を、前記長手方向における前記バーリング成形部材の両端部の各々が前記母材残部に前記送り桟部で対応して連結された状態で得て、
 前記曲げ成形工程において、前記曲げ成形部材を、前記長手方向における前記曲げ成形部材の両端部の各々が前記母材残部に前記送り桟部で対応して連結された状態で得て、
 前記切り離し工程において、前記長手方向における前記曲げ成形部材の両端部の各々に対応して連結された前記送り桟部を切断して、前記母材残部から前記曲げ成形部材を切り離した状態の前記切り離し成形部材を得る請求項1に記載のアーム部材の製造方法。
[請求項3]
 前記切り離し工程において、前記送り桟部の各々を切断することにより、前記切り離し成形部材に、前記長手方向の両端の内の一方の側における前記連結壁の第1端部に、前記幅方向における前記第1端部の中間部に配置されると共に、前記切り離し工程において切断された切断端面を伴う第1切り離し部を形成すると共に、前記長手方向の前記両端の内の他方の側における前記連結壁の第2端部に、前記幅方向における前記第2端部の中間部に配置されると共に、前記切り離し工程において切断された切断端面を伴う第2切り離し部を形成する請求項2に記載のアーム部材の製造方法。
[請求項4]
 前記ブランク成形工程において、前記ブランク成形部材に、前記送り桟部の前記ブランク成形部材側の基部に、各々、アール形状端部を形成し、
 前記曲げ成形工程において、前記ブランク成形工程で形成されていた前記アール形状端部に曲げ成形に施して、前記曲げ成形部材におけるアール形状端部を形成する請求項2又は3に記載のアーム部材の製造方法。
[請求項5]
 前記ブランク成形工程において、前記延在部には、それが穿孔された位置決め孔が形成されると共に、前記バーリング成形工程及び前記曲げ成形工程において、前記位置決め孔が維持される請求項1に記載のアーム部材の製造方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9A]

[ 図 9B]

[ 図 10]

[ 図 11]