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1. WO2020116302 - メッシュフィルタ

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明 細 書

発明の名称 メッシュフィルタ

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008  

課題を解決するための手段

0009   0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059  

産業上の利用可能性

0060  

符号の説明

0061  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : メッシュフィルタ

技術分野

[0001]
 本発明は、樹脂の一体成形品であるメッシュフィルタに関する。

背景技術

[0002]
 従来、液体や気体などの流体から異物を除去するために、フィルタが使用されている(例えば、特許文献1参照)。除去する異物の大きさに応じて、当該異物を除去できるサイズの孔を有するフィルタが選択される。異物を含む流体をフィルタに通すことで、異物のみがフィルタに捕捉される。
[0003]
 特許文献1には、樹脂の射出成形により一体成形されるメッシュフィルタが記載されている。特許文献1に記載のメッシュフィルタは、格子状に形成された網目と、網目を取り囲むように配置された桟とを有する。
[0004]
 特許文献1に記載のメッシュフィルタは、桟に対応する位置に配置されたゲートから溶融樹脂をキャビティー内に流し込むことで製造される。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2002-067107号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 ここで、微細な異物を効率よく除去するためには、小さい孔を多数有するフィルタが必要である。そして、このようなフィルタを製造するためには、細いリブを狭い間隔で配置して、小さい孔を多数形成する必要がある。この場合、キャビティー内に溶融樹脂を充填する際に、キャビティーが細いため、溶融樹脂がキャビティー内を完全には充填できないことがある。
[0007]
 また、微細な異物を効率よく除去するために、不織布などが使用されることもある。しかしながら、不織布などは高価である。また、不織布などは、固定部材に溶着などして使用されるため、不織布を含む製品の品質がばらつきやすい。
[0008]
 本発明の目的は、安価で、かつ生産性が高いメッシュフィルタを提供することである。

課題を解決するための手段

[0009]
 本発明に係るメッシュフィルタは、樹脂の一体成形品であるメッシュフィルタであって、複数のリブが格子状に配置されたメッシュ部と、前記メッシュ部を取り囲むように環状に形成され、前記複数のリブが接続されたリム部と、前記リム部の内側に配置され、前記複数のリブのうちの一部のリブが接続された最終充填部と、を有し、前記最終充填部に接続された前記リブのうちの少なくとも1つのリブの断面積は、前記最終充填部に接続されていない前記リブのうちの少なくとも1つのリブの断面積より小さい。
[0010]
 また、本発明に係るフィルタ付きカートリッジは、前記メッシュフィルタである第1メッシュと、前記第1メッシュを取り囲むように筒状に形成された筒とを有する。前記リム部は、前記筒の一部を形成し、前記第1メッシュと、前記筒とが、一体成形体である。前記第1メッシュの目開きは、10~500μmである。前記第1メッシュの開口部は、前記筒の中心軸に沿う方向に開口している。また、本発明に係るフィルタ付きカートリッジは、前複数のリブが格子状に配置された、一体成形体である樹脂製の第2メッシュをさらに有し、前記第1メッシュは、前記筒の一端側に配置されており、前記第2メッシュは、前記筒の他端側に配置されている。前記筒は、樹脂製であり、前記第1メッシュと、前記筒とは、一体成形体である。

発明の効果

[0011]
 本発明によれば、安価で、かつ生産性が高いメッシュフィルタを提供できる。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 図1A、Bは、本発明の実施の形態1に係るメッシュフィルタの構成を示す図である。
[図2] 図2A~Dは、本発明の実施の形態1に係るメッシュフィルタの構成を示す図である。
[図3] 図3A、Bは、射出成形法の充填工程における溶融樹脂の流れを説明するための模式図である。
[図4] 図4A、Bは、本発明の実施の形態2に係るメッシュフィルタの構成を示す図である。
[図5] 図5A、Bは、本発明の実施の形態2に係るメッシュフィルタの構成を示す図である。
[図6] 図6A~Cは、本発明の実施の形態3におけるフィルタ付きカートリッジの構成を示す図である。
[図7] 図7A~Cは、本発明の実施の形態4におけるフィルタ付きカートリッジの構成を示す図である。

発明を実施するための形態

[0013]
 以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[0014]
 [実施の形態1]
 (メッシュフィルタの構成)
 図1A、Bおよび図2A~Dは、本発明の実施の形態1に係るメッシュフィルタ100の構成を示す図である。図1Aは、メッシュフィルタ100の平面図であり、図1Bは、メッシュフィルタ100の底面図である。図2Aは、図1Aに示されるA-A線の断面を含むメッシュフィルタ100の断面図であり、図2Bは、図1Aに示されるA-A線の部分拡大断面図であり、図2Cは、図1Aに示されるB-B線の部分拡大断面図であり、図2Dは、図1Aに示されるC-C線の部分拡大断面図である。なお、以下の説明では、第1リブ122が延在する方向を第1の方向(X方向)とし、第1の方向(X方向)に直交し、第2リブ123が延在する方向を第2の方向(Y方向)とし、第1の方向(X方向)および第2の方向(Y方向)に直交する、第1リブ122および第2リブ123の高さ(厚み)方向を第3の方向(Z方向)とする。
[0015]
 図1A、Bおよび図2A~Dに示されるように、メッシュフィルタ100は、メッシュ部120と、リム部140と、最終充填部160とを有する。
[0016]
 メッシュフィルタ100の材料は、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)などの樹脂である。また、メッシュフィルタ100は、射出成形により一体成形される。
[0017]
 メッシュ部120は、気体や液体などの流体を通過させることで、流体内に含まれる異物を捕捉する。メッシュ部120の平面視形状は、特に限定されない。本実施の形態では、メッシュ部120の平面視形状は、円形状である。メッシュ部120には、複数の孔121が形成されている。メッシュ部120における複数の孔121の平面視形状は、特に限定されない。孔121の平面視形状は、円形状でもよいし、多角形状でもよい。本実施の形態では、メッシュ部120は、複数の第1リブ122および複数の第2リブ123を有する。複数の第1リブ122および複数の第2リブ123により、平面視形状が正方形の複数の孔121が形成されている。孔121の一辺の長さは、特に限定されない。孔121の一辺の長さは、例えば10~500μmである。孔121の数も、特に限定されない。たとえば、孔121は、1~400個/mm である。
[0018]
 第1リブ122は、その第1稜線124が第1の方向(X方向)に延在した凸条である。複数の第1リブ122は、第1の方向(X方向)に直交する第2の方向(Y方向)において、互いに平行に、かつ等間隔に配置されている。本実施の形態では、複数の第1リブ122は、仮想平面Pの第1面(表側の面)上に配置されている。第1リブ122の延在方向(X方向)に直交する断面(YZ断面)の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、当該断面形状は、第1稜線124を含む1つの頂部が円弧形状の略三角形である(図2B、C参照)。
[0019]
 この後説明するように、メッシュ部120の中央部分には、最終充填部160が配置されている(図1A参照)。したがって、メッシュ部120の中央部分を通る第1リブ122については、一端はリム部140の内側面に接続されており、他端は最終充填部160の側面に接続されている。メッシュ部120の中央部分を通らない第1リブ122については、両端がリム部140の内側面に接続されている。
[0020]
 第2リブ123は、その第2稜線125が第2の方向(Y方向)に延在した凸条である。複数の第2リブ123は、第2の方向(X方向)において、互いに平行に、かつ等間隔に配置されている。本実施の形態では、複数の第2リブ123は、仮想平面Pの第2面(裏側の面)上に配置されている。第2リブ123の延在方向(Y方向)に直交する断面(XZ断面)の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、当該断面形状は、第2稜線125を含む1つの頂部が円弧形状の略三角形である(図2D参照)。
[0021]
 第1リブ122と同様に、メッシュ部120の中央部分を通る第2リブ123については、一端はリム部140の内側面に接続されており、他端は最終充填部160の側面に接続されている。メッシュ部120の中央部分を通らない第2リブ123については、両端がリム部140の内側面に接続されている。
[0022]
 複数の第1リブ122と、複数の第2リブ123とは、仮想平面Pを境に表裏の関係で配置されている。すなわち、複数の第1リブ122および複数の第2リブ123は、リブの高さ方向(Z方向)において互いに異なる位置に配置されている。メッシュ部120を平面視したときに、第1リブ122の奥には、複数の第2リブ123が第1の方向において等間隔に配置されている。また、メッシュ部120を底面視したときに、第2リブ123の奥には、複数の第1リブ122が第2の方向において等間隔に配置されている。
[0023]
 リム部140は、メッシュ部120を保持する。リム部140は、メッシュ部120を取り囲むように配置されている。リム部140の平面視形状は、特に限定されない。本実施の形態では、リム部140の平面視形状は、円環形状である。リム部140の内側面には、複数の第1リブ122および複数の第2リブ123が接続されている。リム部140には、射出成形時に使用されるゲート跡141が形成されている。本実施の形態では、当該ゲート跡141は、リム部140の裏面に、周方向において等間隔になるように2個配置されている。なお、ゲート跡141は、リム部140の表面に配置されていてもよい。また、本実施の形態では、リム部140は、第3の方向(Z方向)において、メッシュ部120よりも厚く形成されている。これにより、作業者がハンドリングした際、メッシュ部120に触れることを防止できる。
[0024]
 最終充填部160は、リム部140内においてメッシュ部120上に配置されている。本実施の形態では、最終充填部160は、メッシュ部120の中央部分に配置されている。最終充填部160は、メッシュ部120に取り囲まれている。最終充填部160は、射出成形時において、最終的に溶融樹脂が充填される部分であり、溶融樹脂をキャビティー内に充填させるときのガス抜き部として機能するとともに、射出成形体を離型するときのエジェクタピンが当接する部分として機能する場合もある。この場合、エジェクタピンは、最終充填部160の表面側から当接してもよいし、最終充填部160の裏面側から当接してもよい。最終充填部160の形状は、上記の機能を発揮できれば特に限定されない。本実施の形態では、最終充填部160は、円柱形状である。最終充填部160の側面には、複数の第1リブ122のうちの一部の第1リブ122と、複数の第2リブ123のうちの一部の第2リブ123とが接続されている。
[0025]
 本実施の形態に係るメッシュフィルタ100では、最終充填部160に接続されたリブのうちの少なくとも1つのリブの断面積は、最終充填部160に接続されていないリブのうちの少なくとも1つのリブの断面積より小さい。ここで「リブの断面積」とは、リブの延在方向に垂直な方向についてのリブの断面の面積を意味する。図1A、Bおよび図2A~Dに示す例では、最終充填部160に接続された第1リブ122および第2リブ123の断面積は、すべて同じである。また、最終充填部160に接続されていない第1リブ122および第2リブ123の断面積も、すべて同じである。そして、図2Cおよび図2Dに示されるように、最終充填部160に接続された第1リブ122および第2リブ123の断面積は、最終充填部160に接続されていない第1リブ122および第2リブ123の断面積よりも小さい。
[0026]
 (メッシュフィルタの製造方法)
 ここで、射出成形法を用いたメッシュフィルタ100の製造方法について説明する。一般に、射出成形法を用いたメッシュフィルタ100の製造では、内部にキャビティーが形成されるように金型を型締めする型締め工程と、溶融樹脂を金型の内部(キャビティー内)に充填する充填工程と、キャビティー内に充填した樹脂を保圧する保圧工程と、金型を型開きする型開き工程とを行う。
[0027]
 ここで、充填工程における溶融樹脂の流れ方について説明する。図3A、Bは、射出成形法の充填工程における溶融樹脂の流れを説明するための模式図である。図3Aは、充填工程の初期段階における溶融樹脂の流れを示しており、図3Bは、充填工程の後期段階における溶融樹脂の流れを示している。図3A、Bの太線矢印は、溶融樹脂の流れる方向を示している。
[0028]
 図3Aに示されるように、充填工程では、ゲート部142から溶融樹脂がキャビティー143内に充填される。このとき、溶融樹脂は、まず、リム部140に対応する空間144を満たす。これは、第1リブ122に対応する空間145および第2リブ123に対応する空間146よりも、リム部140に対応する空間144の方が断面積が大きいためである。
[0029]
 次いで、リム部140に対応する空間144が溶融樹脂で充填されると、第1リブ122に対応する空間145および第2リブ123に対応する空間146が溶融樹脂で充填される。このとき、最終充填部160に対応する空間がガス抜き部として機能するため、全ての第1リブ122および第2リブ123の断面積が同じである場合は、最終充填部160に接続されていない第1リブ122および第2リブ123に対応する空間145、146よりも、最終充填部160に接続された第1リブ122および第2リブ123に対応する空間145、146に溶融樹脂が充填されやすい。その結果、最終充填部160に接続されていない第1リブ122および第2リブ123に対応する空間145、146に溶融樹脂が完全に充填される前に、最終充填部160に対応する空間に溶融樹脂が充填されてしまうと、最終充填部160に接続されていない第1リブ122および第2リブ123に対応する空間145、146の一部に溶融樹脂が充填されなくなるおそれがある。
[0030]
 しかしながら、前述したように、本実施の形態に係るメッシュフィルタ100では、最終充填部160に接続された第1リブ122および第2リブ123の断面積は、最終充填部160に接続されていない第1リブ122および第2リブ123の断面積よりも小さい。すなわち、最終充填部160に接続された第1リブ122に対応する空間145の断面積が、最終充填部160に接続されていない第1リブ122に対応する空間145の断面積よりも小さい。同様に、最終充填部160に接続された第2リブ123に対応する空間146の断面積が、最終充填部160に接続されていない第2リブ123に対応する空間146の断面積よりも小さい。よって、図3Bに示されるように、最終充填部160に接続された第1リブ122に対応する空間145と、最終充填部160に接続されていない第1リブ122に対応する空間145と、最終充填部160に接続された第2リブ123に対応する空間146と、最終充填部160に接続されていない第2リブ123に対応する空間146とには、ほぼ同じタイミングで溶融樹脂が充填されるように調整される。これにより、キャビティー全体が溶融樹脂で適切に充填されるため、メッシュフィルタ100を高い歩留りで製造できる。
[0031]
 (効果)
 以上のように、本実施の形態に係るメッシュフィルタ100は、最終充填部160に接続されたリブの断面積が、最終充填部160に接続されていないリブの断面積よりも小さいため、射出成形時において、すべてのリブについてリム部140から最終充填部160に向かって均等に溶融樹脂が充填される。よって、メッシュフィルタ100を安価でかつ高い歩留りで製造できる。
[0032]
 [実施の形態2]
 実施の形態2に係るメッシュフィルタ200は、メッシュ部220の構成のみが実施の形態1に係るメッシュフィルタ100と異なる。そこで、実施の形態1に係るメッシュフィルタ100と同様の構成については、同様の符号を付して、その説明を省略する。
[0033]
 (メッシュフィルタの構成)
 本実施の形態に係るメッシュフィルタ200は、メッシュ部220と、リム部140と、最終充填部160とを有する。メッシュ部220は、複数の第1リブ222と、複数の第2リブ223とを有する。
[0034]
 本実施の形態では、複数の第1リブ222と、複数の第2リブ223とは、リブの高さ方向(Z方向)において同じ位置に配置されている。すなわち、本実施の形態に係るメッシュフィルタ200では、複数の第1リブ222と、複数の第2リブ223とは、交差するように配置されている。
[0035]
 本実施の形態に係るメッシュフィルタ200でも、最終充填部160に接続されたリブのうちの少なくとも1つのリブの断面積は、最終充填部160に接続されていないリブのうちの少なくとも1つのリブの断面積より小さい。図4Aおよび図4Bに示す例では、最終充填部160に接続された第1リブ222および第2リブ223の断面積は、すべて同じである。また、最終充填部160に接続されていない第1リブ222および第2リブ223の断面積も、すべて同じである。そして、最終充填部160に接続された第1リブ222および第2リブ223の断面積は、最終充填部160に接続されていない第1リブ222および第2リブ223の断面積よりも小さい。
[0036]
 (効果)
 本実施の形態に係るメッシュフィルタ200は、実施の形態1に係るメッシュフィルタ100と同様の効果を有する。
[0037]
 なお、上記各実施の形態では、最終充填部160に接続された第1リブ122、222(第2リブ123、223)の断面積は全て同じであり、最終充填部160に接続されていない第1リブ122、222(第2リブ123、223)の断面積は全て同じである。しかしながら、最終充填部160に接続された第1リブ122、222(第2リブ123、223)の断面積はそれぞれ異なっていてもよいし、最終充填部160に接続されていない第1リブ122、222(第2リブ123、223)の断面積もそれぞれ異なっていてもよい。
[0038]
 図5Aに示されるように、最終充填部160は、第3の方向(Z方向)において、メッシュ部120と同じ厚みに形成されていてもよい。また、図5Bに示されるように、最終充填部160は、第3の方向(Z方向)において、メッシュ部120よりも薄く形成されていてもよい。
[0039]
 なお、一般に、極めて小さい孔を多数有するフィルタとして、メンブレンフィルタが知られているが、メンブレンフィルタは薄いため、メンブレンフィルタをケースで保持する場合、メンブレンフィルタとケースとの固着が適切に行われない場合がある。これにより、メンブレンフィルタを含む製品は、品質がばらつきやすい。また、メンブレンフィルタを用いた製品は、製造工程が複雑であるため高価である。
[0040]
 そこで、以下に示すように、本願発明のフィルタを用いて、安価で、かつ生産性が高い、フィルタ付きカートリッジを提供することもできる。
[0041]
 [実施の形態3]
 実施の形態3におけるフィルタ付きカートリッジ300について説明する。
[0042]
 図6A~Cは、本発明の実施の形態3におけるフィルタ付きカートリッジ300の構成を示す図である。図6Aは、フィルタ付きカートリッジ300の平面図であり、図6Bは、底面図であり、図6Cは、図6Aに示されるA-A線の断面図である。
[0043]
 図6A~Cに示されるように、フィルタ付きカートリッジ300は、メッシュフィルタ100と、筒310とを有する。メッシュフィルタ100のリム部140は、筒部310の一部を構成している。メッシュフィルタ100と、筒310とは、一体成形されている。
[0044]
 本実施の形態におけるメッシュフィルタ100は、実施の形態1に係るメッシュフィルタ100と同様である。メッシュフィルタ100の開口部は、筒310の中心軸に沿う方向に開口している。また、メッシュフィルタ100の目開きは、10~500μmが好ましい。
[0045]
 筒310は、メッシュフィルタ100を取り囲むように配置されており、メッシュフィルタ100を保持する。本実施の形態では、筒310は、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)などの樹脂製であり、かつ一体成形体である。筒310の形状は、メッシュフィルタ100を保持できれば特に限定されない。本実施の形態では、筒310は、略円筒形状である。筒310の一端には、一対の切り欠き部312、312が形成されており、メッシュフィルタ100が配置されている。一対の切り欠き部312、312は、筒310の一端の円周方向に等間隔に配置されている。一対の切り欠き部312、312には、ゲート跡314がそれぞれ形成されている。筒310の一端の第1開口部316の形状と、筒310の他端の第2開口部318の形状とは、特に限定されない。第1開口部316の形状と、第2開口部318の形状とは、同じでもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、第1開口部316の形状および第2開口部318の形状は、いずれも円形状である。第1開口部316の開口縁部と、第2開口部318の開口縁部とは、それぞれテーパ状に形成されている。筒310の内側面320には、メッシュフィルタ100が接続されている。筒310の第1開口部316および第2開口部318を繋ぐ方向(中心軸CAに沿う方向)におけるメッシュフィルタ100の位置は、特に限定されない。当該位置は、フィルタ付きカートリッジ300の用途に応じて適宜設定される。
[0046]
 (効果)
 以上のように、本実施の形態に係るフィルタ付きカートリッジ300は、一体成形された樹脂製のメッシュフィルタ100および筒310を有するため、安価でかつ高い歩留りで製造できる。
[0047]
 [実施の形態4]
 実施の形態4におけるフィルタ付きカートリッジ400について説明する。
[0048]
 図7A~Cは、本発明の実施の形態4におけるフィルタ付きカートリッジ400の構成を示す図である。図7Aは、フィルタ付きカートリッジ400の平面図であり、図7Bは、底面図であり、図7Cは、図7Aに示されるA-A線の断面図である。
[0049]
 図7A~Cに示されるように、フィルタ付きカートリッジ400は、メッシュフィルタ100と、筒410と、キャップ430とを有する。メッシュフィルタ100と、筒310とは、一体成形されている。
[0050]
 メッシュフィルタ100は、第1メッシュフィルタ100aおよび第2メッシュフィルタ100bを有する。第1メッシュフィルタ100aおよび第2メッシュフィルタ100bは、実施の形態1に係るメッシュフィルタ100と同様である。第1メッシュフィルタ100aは、メッシュ部120と、リム部140と、最終充填部160とを有する。第2メッシュフィルタ100bは、メッシュ部120と、リム部140と、最終充填部160とを有する。第1メッシュフィルタ100aおよび第2メッシュフィルタ100bは、複数のリブが格子状に配置されている。第1メッシュフィルタ100aおよび第2メッシュフィルタ100bは、樹脂製であり、一体成形により成形される。
[0051]
 筒410は、メッシュフィルタ100を保持する。筒410の形状は、メッシュフィルタ100を保持できれば特に限定されない。本実施の形態では、筒410は、略円筒形状である。
[0052]
 筒410の一端には、一対の切り欠き部312、312が形成されている。一対の切り欠き部312、312は、筒の一端の円周方向に等間隔に配置されている。一対の切り欠き部312、312には、ゲート跡314がそれぞれ形成されている。筒410の一端の第1開口部316の形状と、筒410の他端の第2開口部318の形状とは、特に限定されない。第1開口部316の形状と、第2開口部318の形状とは、同じでもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、第1開口部316の形状および第2開口部318の形状は、いずれも円形状である。第1開口部316の開口縁部と、第2開口部318の開口縁部とは、テーパ状に形成されている。筒410の内側面320には、段部422が配置されている。
[0053]
 段部422の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、段部422は、筒410の内側面320に配置されている。段部422は、第1メッシュフィルタ100aを他端側および側面側から保持する。筒410の第1開口部316および第2開口部318を繋ぐ方向における段部422の位置は、特に限定されない。当該位置は、フィルタ付きカートリッジ400の用途に応じて適宜設定される。
[0054]
 キャップ430は、筒410の一端側から第1メッシュフィルタ100aが抜け出るのを防止する。キャップ430は、筒410の一端に配置されている。キャップ430は、キャップ本体432と、外側壁部434とを有する。キャップ本体432は、筒410の内周面に係合するように形成されている。キャップ本体432の天面には、凹部436が形成されている。また、キャップ本体432には、外部と連通した連通部438が形成されている。連通部438は、例えば、後述する試薬貯蔵部440を経由して第1メッシュフィルタ100aを通過する試料などの液体のキャップ430の内部から径方向外部への流路として機能する。外側壁部434は、連通部438を通過した液体を、筒410の外壁に沿って図7Cにおける下側へ向けて液体の流動方向を変える。
[0055]
 本実施の形態では、筒410に対して、筒410の一端から、第1メッシュフィルタ100aを段部422に接触するように配置する。そして、キャップ430を筒410の一端側から挿入することで配置する。一方、第2メッシュフィルタ100bを、筒410の他端に圧入することで、筒410に対してメッシュフィルタ100を配置する。
[0056]
 第1メッシュフィルタ100aおよび第2メッシュフィルタ100bの間の空間は、例えば、試薬貯蔵部440として機能できる。この場合、本実施の形態に係るフィルタ付きカートリッジ400は、生体試料などを用いた所定の反応にも使用できる。例えば、試薬貯蔵部440に固体の試薬を予め入れておいた状態で、筒410の一端側もしくは他端側から生体試料を注入する。他端側から生体試料を注入した場合、生体試料は、第2メッシュフィルタ100bを通過して、試薬貯蔵部440に流れ込む。試薬貯蔵部440に流れ込んだ生体試料は、試薬貯蔵部440に予め貯蔵されていた試薬と反応する。第1メッシュフィルタ100aは、固体の試薬や目的物を捕捉する固体の担持体などを試薬貯蔵部440内に留める。
[0057]
 また、第1メッシュフィルタ100aおよび第2メッシュフィルタ100bの開口部は、筒310の中心軸に沿う方向に開口している。
[0058]
 (効果)
 本実施の形態に係るフィルタ付きカートリッジ400は、実施の形態3におけるフィルタ付きカートリッジ300と同様の効果を有する。
[0059]
 本出願は、2018年12月3日出願の特願2018-226275に基づく優先権を主張する。当該出願明細書および図面に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。

産業上の利用可能性

[0060]
 本発明に係るメッシュフィルタは、例えば液体や気体などの流体から異物を除去することに有用である。特に、本発明に係るメッシュフィルタは、従来のメッシュフィルタよりも微細であるため、生体試料中の異物を除去することに有用である。

符号の説明

[0061]
 100、200 メッシュフィルタ
 120、220 メッシュ部
 121 孔
 122、222 第1リブ
 123、223 第2リブ
 124 第1稜線
 125 第2稜線
 140 リム部
 141、314 ゲート跡
 142 ゲート部
 143 キャビティー
 144 リム部に対応した空間
 145 第1リブに対応した空間
 146 第2リブに対応した空間
 160 最終充填部
 300、400 フィルタ付きカートリッジ
 310、410 筒
 312 切り欠き部
 316 第1開口部
 318 第2開口部
 320 内側面
 422 段部
 430 キャップ
 432 キャップ本体
 434 外側壁部
 436 凹部
 438 連通部
 440 試薬貯蔵部
 P 仮想平面

請求の範囲

[請求項1]
 樹脂の一体成形品であるメッシュフィルタであって、
 複数のリブが格子状に配置されたメッシュ部と、
 前記メッシュ部を取り囲むように環状に形成され、前記複数のリブが接続されたリム部と、
 前記リム部の内側に配置され、前記複数のリブのうちの一部のリブが接続された最終充填部と、を有し、
 前記最終充填部に接続された前記リブのうちの少なくとも1つのリブの断面積は、前記最終充填部に接続されていない前記リブのうちの少なくとも1つのリブの断面積より小さい、
 メッシュフィルタ。
[請求項2]
 前記メッシュ部の平面視形状は、円形状であり、
 前記最終充填部の平面視形状は、円形状である、
 請求項1に記載のメッシュフィルタ。
[請求項3]
 前記最終充填部は、前記リム部の内側中央に配置されている、請求項2に記載のメッシュフィルタ。
[請求項4]
 前記複数のリブは、
 第1の方向に延在し、互いに平行に配置された複数の第1リブと、
 前記第1の方向に垂直な第2の方向に延在し、互いに平行に配置された複数の第2リブと、を有する、
 請求項1~3のいずれか一項に記載のメッシュフィルタ。
[請求項5]
 前記複数の第1リブおよび前記複数の第2リブは、前記リブの高さ方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項4に記載のメッシュフィルタ。
[請求項6]
 前記複数の第1リブおよび前記複数の第2リブは、前記リブの高さ方向において同じ位置に配置されている、請求項4に記載のメッシュフィルタ。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]