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1. WO2020116261 - 車載用のバックアップ電源制御装置、及び車載用のバックアップ電源

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明 細 書

発明の名称 車載用のバックアップ電源制御装置、及び車載用のバックアップ電源

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008  

発明の効果

0009   0010   0011   0012  

図面の簡単な説明

0013  

発明を実施するための形態

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103  

符号の説明

0104  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : 車載用のバックアップ電源制御装置、及び車載用のバックアップ電源

技術分野

[0001]
 本発明は、車載用のバックアップ電源制御装置、及び車載用のバックアップ電源に関するものである。

背景技術

[0002]
 特許文献1には、2つのコンバータを使い、蓄電部への充電と、バックアップ対象負荷へ給電するバックアップ電源が開示されている。このバックアップ電源は、負荷へ給電するためのコンバータによって、供給電圧を低下させることなく電力の供給行うことができる。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2017-70057号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 本来、蓄電部への充電が不十分で、蓄電部からバックアップ対象負荷に給電することができない場合、バックアップ対象負荷や、メーター、インジケーター等の表示器に蓄電部が異常な状態であることを通知しなければならないが、蓄電部を充放電する充放電部が単一で故障した場合には蓄電部からバックアップ対象負荷に給電することができないことを外部に通知できなくなる可能性がある。このため、より高い信頼性を求められた場合、そのままではこの課題に対応することができない。また、より高い信頼性を確保するために、部品を追加すると、コストやサイズが増えるおそれがある。
[0005]
 本発明は上述した事情に基づいてなされたものであり、コストやサイズを抑えつつ、蓄電部の状態を外部に良好に通知することができる車載用のバックアップ電源制御装置、又は車載用のバックアップ電源を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

[0006]
 第1の発明の車載用のバックアップ電源制御装置は、
 主電源と蓄電部とを備えた車載用電源システムにおいて、前記主電源が失陥した場合に前記蓄電部からバックアップ対象負荷に電力を供給する制御を行う車載用のバックアップ電源制御装置であって、
 前記蓄電部の充電及び放電を行う充放電部と、
 前記蓄電部の充電電圧を検出する電圧検出部と、
 当該制御装置の外部に所定信号を出力する制御部と、
 前記電圧検出部が検出した前記充電電圧が所定閾値よりも小さい場合、当該制御装置の外部へ前記所定信号を出力することを遮断する信号遮断部と、
 を備える。
[0007]
 第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置は、
 主電源と蓄電部とを備えた車載用電源システムにおいて、前記主電源が失陥した場合に前記蓄電部からバックアップ対象負荷に電力を供給する制御を行う車載用のバックアップ電源制御装置であって、
 前記蓄電部の充電及び放電を行う充放電部と、
 前記蓄電部の充電電圧を検出する電圧検出部と、
 前記蓄電部に流れる電流、又は前記蓄電部から流れる電流の値を検出する電流検出部と、
 当該制御装置の外部に所定信号を出力する制御部と、
 前記電圧検出部が検出した前記充電電圧が所定閾値よりも小さく、且つ前記電流検出部が検出した電流値が所定の電流閾値よりも小さい場合、当該制御装置の外部へ前記所定信号を出力することを遮断する信号遮断部と、
 を備える。
[0008]
 第3の発明の車載用のバックアップ電源は、
 第1の発明又は第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置と、
 上記蓄電部と、
 を備える。

発明の効果

[0009]
 第1の発明の車載用のバックアップ電源制御装置は、電圧検出部及び信号遮断部が設けられているため、充電電圧が所定閾値よりも小さい場合に制御装置の外部へ所定信号を出力することを遮断することができる。このようにすれば、充電電圧が所定閾値よりも小さい場合に、所定信号の出力を遮断することができるため、外部では、所定信号が出力されるか否かによって蓄電部の充電電圧の状態を把握できることになる。このように、特別な専用通信線や専用通信ポート等を新たに設けることなく、制御部から所定信号を送信する経路の機能を利用して蓄電部の充電電圧の状態を外部に通知することができる。
[0010]
 第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置の信号遮断部は、電圧検出部及び信号遮断部が設けられているため、充電電圧が所定閾値よりも小さく且つ電流検出部が検出した電流値が所定の電流閾値よりも小さい場合、制御装置の外部へ所定信号を出力することを遮断することができる。このように、特別な専用通信線や専用通信ポート等を新たに設けることなく、制御部から所定信号を送信する経路の機能を利用して蓄電部の状態を外部に通知することができる。
[0011]
 第3の発明の車載用のバックアップ電源によれば、第1の発明又は第2の発明と同様の効果が得られる。
[0012]
 このように、第1の発明、及び第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置、及び第3の発明の車載用のバックアップ電源はコストやサイズを抑えつつ、蓄電部の状態を外部に良好に通知することができる。

図面の簡単な説明

[0013]
[図1] 実施例1の車載用のバックアップ電源制御装置を例示する回路図である。
[図2] 実施例1の車載用のバックアップ電源制御装置の制御部が正常状態であるときの電圧検出部の検出電圧値、遮断信号の状態、制御部の通信情報、及び車載用のバックアップ電源制御装置から出力される通信の状態を示すタイムチャートである。
[図3] 実施例1の車載用のバックアップ電源制御装置の制御部が正常状態でないときの電圧検出部の検出電圧値、遮断信号の状態、制御部の通信情報、及び車載用のバックアップ電源制御装置から出力される通信の状態を示すタイムチャートである。
[図4] 実施例2の車載用のバックアップ電源制御装置を例示する回路図である。
[図5] 実施例2の車載用のバックアップ電源制御装置の制御部が正常状態であるときの電圧検出部の検出電圧値、電流検出部の検出電流値、遮断信号の状態、制御部の通信情報、及び車載用のバックアップ電源制御装置から出力される通信の状態を示すタイムチャートである。
[図6] 実施例2の車載用のバックアップ電源制御装置の制御部が正常状態でないときの電圧検出部の検出電圧値、電流検出部の検出電流値、遮断信号の状態、制御部の通信情報、及び車載用のバックアップ電源制御装置から出力される通信の状態を示すタイムチャートである。

発明を実施するための形態

[0014]
 ここで、本発明の望ましい一例を示す。ただし、本発明は以下の例に限定されない。
[0015]
 第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置の電流検出部は、充放電部が蓄電部の充電を行う際に蓄電部に流れる充電電流値を検出してもよい。そして、信号遮断部は、電流検出部が検出した充電電流値が電流閾値以上である場合、当該制御装置の外部への所定信号の出力を許容してもよい。
[0016]
 この構成によれば、充電電流がある程度大きい場合(即ち、その後に充電電圧が更に上昇する可能性が高い場合)には、所定信号を出力することを許容し、充電電圧が大きい場合と同様の扱いとすることができる。
 具体的には、例えば、充電電圧が上記所定閾値よりも低い第2電圧閾値(具体的には、上記所定閾値よりも低く0よりも大きい電圧閾値)以上であって、且つ充電電流値が上記電流閾値以上である場合に、信号遮断部が、制御装置の外部への所定信号の出力を許容するように動作してもよい。このようにすれば、充電電圧が上記所定閾値に達してはいないものの第2電圧閾値以上に上昇する可能性が極めて高い場合に、制御装置の外部への所定信号の出力を許容することができる。よって、第2の発明の効果を享受しつつも、充電電圧が一定の基準を超えて上昇する見込みが高いことが担保された場合には、所定信号の出力が制限されすぎることを抑えることができる。この場合、充電電圧が上記第2電圧閾値未満のときには、充電電流値が上記電流閾値以上であっても、信号遮断部が、制御装置の外部への所定信号の出力を遮断するように動作してもよい。
 或いは、充電電圧が上記所定閾値よりも低い場合に、充電電流値が上記電流閾値以上であれば、充電電圧の具体的な値に関係なく、信号遮断部が、制御装置の外部への所定信号の出力を許容するように動作してもよい。このような構成でも、第2の発明の効果を享受しつつ、充電電圧の上昇が見込まれる場合に、所定信号の出力が制限されすぎることを抑えることができる。
[0017]
 第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置の電流検出部は、充放電部が蓄電部の放電を行う際に蓄電部から流れる放電電流値を検出してもよい。そして、信号遮断部は、電流検出部が検出した放電電流値が電流閾値以上である場合、当該制御装置の外部への所定信号の出力を許容してもよい。
[0018]
 この構成によれば、放電電流がある程度大きい場合には、所定信号を出力することを許容し、充電電圧が大きい場合と同様の扱いとすることができる。
 具体的には、例えば、充電電圧が上記所定閾値よりも低い第2電圧閾値(具体的には、上記所定閾値よりも低く0よりも大きい電圧閾値)以上であって、且つ放電電流値が上記電流閾値以上である場合に、信号遮断部が、制御装置の外部への所定信号の出力を許容するように動作してもよい。この場合、充電電圧が上記第2電圧閾値未満のときには、放電電流値が上記電流閾値以上であっても、信号遮断部が、制御装置の外部への所定信号の出力を遮断するように動作してもよい。
 或いは、充電電圧が上記所定閾値よりも低い場合に、放電電流値が上記電流閾値以上であれば、充電電圧の具体的な値に関係なく、信号遮断部が、制御装置の外部への所定信号の出力を許容するように動作してもよい。
[0019]
 第1の発明、又は第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置の信号遮断部において、制御部は、当該制御部が正常状態であることを示す信号を所定信号として外部に出力する構成であってもよい。
[0020]
 この構成によれば、制御部が正常状態であることを示す信号が出力される場合には、蓄電部の充電状況が良好であることを制御装置の外部で把握することができ、制御部が正常状態であることを示す信号が出力されない場合には、蓄電部の充電状況が良好でないことを制御装置の外部で把握することができる。
[0021]
 第1の発明、又は第2の発明の車載用のバックアップ電源制御装置の信号遮断部は、制御部とは別に蓄電部の状態を判別してもよい。
[0022]
 この構成によれば、制御部が機能しない場合であっても信号遮断部によって、蓄電部の充電の状態を判別することができる。
[0023]
 以下、本発明を具体化した実施例1、2について説明する。
[0024]
 <実施例1>
 先ず、車載用のバックアップ電源制御装置20(以下、制御装置20ともいう)及びバックアップ電源21に関連する構成について説明する。
 図1に示す車載システム10は、車載用の電源システムとして構成されており、主電源91、バックアップ対象負荷94、表示器95、蓄電部92、及び制御装置20などを備えている。バックアップ電源21は制御装置20及び蓄電部92を備えた構成である。
 車載システム10は、主電源91からバックアップ対象負荷94に対して電圧を印加し得る構成をなし、更に、主電源91から蓄電部92に対しても電圧を印加し得る構成をなす。更に、車載システム10は所定時期(例えば主電源91の失陥時など)に蓄電部92からバックアップ対象負荷94に対して電圧を印加し得る構成をなす。
[0025]
 主電源91は直流電圧を生じる直流電源であり、例えば鉛バッテリー、LiB、オルタネーター、コンバータなどが公知の電源手段が用いられている。主電源91には高電位側の端子と低電位側の端子が設けられ、高電位側の端子は第1導電路31に電気的に接続され、低電位側の端子は例えばグラウンドに電気的に接続されている。主電源91は、第1導電路31に対して所定の出力電圧を印加する構成をなしている。なお、第1導電路31には、図示しない発電機が電気的に接続されており、主電源91は発電機からの発電電力によって充電され得る。
[0026]
 バックアップ対象負荷94は、公知の車載用電子部品であり、例えば、電動部品、ECU、ADAS対象部品等、主電源91の失陥時にバックアップ電源21による一時的な電力供給を必要とする製品が適用対象となる。バックアップ対象負荷94は第1導電路31に電気的に接続されている。
[0027]
 表示器95は、例えば、メーターやインジケーター等であり、ユーザーに制御装置20の状態を通知し得る機器で構成されている。表示器95は後述する通信I/F37B(以下、通信インターフェース37Bともいう)を介して後述する制御部39が正常状態であることを示す信号が入力されると、制御部39が正常状態であることを表示してユーザーに通知する。
[0028]
 蓄電部92は、直流電圧を出力する直流電源であり、例えばEDLC、LiC、コンデンサ、鉛バッテリー、LiB等の電力を蓄え得る部品によって構成されている。蓄電部92の一方の端子(高電位側端子)は第2導電路32に電気的に接続され、所定の出力電圧が印加されており、他方の端子(低電位側端子)はグラウンドに電気的に接続され、所定電位(例えば0V)に保たれている。蓄電部92は、入力遮断部34が許容動作し、充放電部35が充電動作しているときに第1導電路31及び第2導電路32を介して主電源91から充電電流が供給されることで充電がなされる。
[0029]
 蓄電部92は、主電源91をバックアップする電源として機能させることができる。例えば、入力遮断部34が禁止動作しているときに第1導電路31が非導通状態となり主電源91からバックアップ対象負荷94に対して電圧が印加されていない状況であっても、充放電部35が放電動作していれば蓄電部92からバックアップ対象負荷94に電圧を印加することができ、バックアップ対象負荷94に対して負荷電流を流すことができる。
[0030]
 制御装置20は、第1導電路31、入力遮断部34、第2導電路32、充放電部35、電圧検出部38、制御部39、及び信号遮断部37を有している。
[0031]
 第1導電路31は、主電源91とバックアップ対象負荷94との間の電力の経路となる導電路であり、主電源91及びバックアップ対象負荷94のそれぞれに電気的に接続されている。
[0032]
 入力遮断部34は、第1導電路31と第2導電路32とが接続される接続部33と主電源91との間に設けられ、主電源91と接続部33との間を、双方向の通電を遮断する非導通状態と、電流が流れ得る(通電する)導通状態とに切り替える機能を有する。
[0033]
 入力遮断部34は、例えば、FET、トランジスタ、リレーなどの回路接続を遮断し得るもの、及び必要に応じて電圧の不足などの電位差を検出して制御信号を生成できる回路、及び部品で構成され得る。入力遮断部34は、後述する制御部39から与えられる第1制御信号によって制御されるようになっている。具体的には、入力遮断部34は、制御部39から許容信号をなす第1制御信号が与えられることで許容動作し、第1導電路31を導通状態にする。入力遮断部34は、制御部39から禁止信号をなす第1制御信号が与えられることで禁止動作し、第1導電路31を非導通状態にする。
[0034]
 入力遮断部34は、許容動作によって第1導電路31を導通状態に切り替え、これにより、第1導電路31を介して主電源91からバックアップ対象負荷94に電圧を印加することができる。第1導電路31は主電源91からバックアップ対象負荷94に対して負荷電流を流すときの電流経路として機能する。また、入力遮断部34は、禁止動作によって第1導電路31を非導通状態に切り替えると、主電源91からバックアップ対象負荷94への電圧の印加を停止する。
[0035]
 第2導電路32は、第1導電路31及び蓄電部92に電気的に接続されている。第2導電路32は、主電源91から蓄電部92に充電電流を流すときの電流経路として機能し、蓄電部92からバックアップ対象負荷94へと放電電流を流すときの電流経路としても機能する。
[0036]
 充放電部35は、例えば、コンバータ、抵抗、FET、ダイオードなど、蓄電部92を充電、放電し得る回路、及び部品等で構成され得る。充放電部35は、より具体的には、昇降圧型DCDCコンバータ等の公知の電圧変換回路として構成されている。充放電部35は、主電源91と蓄電部92との間に介在し、主電源91から供給された電力によって蓄電部92を充電する充電部として機能する。また、充放電部35は、蓄電部92とバックアップ対象負荷94との間に介在し、蓄電部92を放電させてバックアップ対象負荷94側に電力供給する放電部として機能する。
[0037]
 充放電部35は、制御部39によって、主電源91からの電力に基づいて蓄電部92を充電する充電動作と、蓄電部92の充電を停止させる充電停止動作と、蓄電部92を放電させる放電動作と、蓄電部92の放電を停止させる放電停止動作と、が制御される。充放電部35は制御部39から与えられる第2制御信号によって制御されるようになっており、充電信号をなす第2制御信号が与えられることで充電動作を行い、充電停止信号をなす第2制御信号が与えられることで充電停止動作を行い、放電信号をなす第2制御信号が与えられることで放電動作を行い、放電停止信号をなす第2制御信号が与えられることで放電停止動作を行う。
[0038]
 充放電部35は、充電信号をなす第2制御信号が与えられている場合、主電源91から第1導電路31、入力遮断部34を介して入力される電源電圧を降圧する電圧変換動作を行い、その降圧した電圧を、第2導電路32を介して蓄電部92に印加する。充放電部35は、充電停止信号をなす第2制御信号が与えられている場合、上述した充電動作を停止して、第2導電路32を非導通状態とする。
 充放電部35は、放電信号をなす第2制御信号が与えられている場合、第2導電路32に印加された入力電圧(蓄電部92からの出力電圧)に基づき、第1導電路31に向けて決定された目標電圧を出力する放電動作を行う。充放電部35は、放電停止信号をなす第2制御信号が与えられている場合、上述した放電動作を停止して、第2導電路32を非導通状態とする。
[0039]
 電圧検出部38は、第2導電路32における充放電部35と蓄電部92の間の位置の電圧値Voutを特定し得る値(具体的には、この位置の電圧の大きさに対応する電圧値)を出力する構成をなす。つまり、電圧検出部38は蓄電部92の電圧を検出する。電圧検出部38は、例えば、電圧を検出し、任意の電圧レベルに変換するための回路、及び部品で構成され、充放電部35と蓄電部92の間の位置の電圧値Voutそのもの、あるいは電圧値Voutを分圧回路によって分圧した値などを検出値(電圧値Voutを特定し得る値)として出力する。
[0040]
 制御部39は、例えば、マイコンやFPGA等の制御を行い得る回路、及び部品等で構成される。制御部39は、入力遮断部34に対し第1制御信号を与えることによって、入力遮断部34を許容動作又は禁止動作のうちの任意の動作を行わせることができる。制御部39は、充放電部35に第2制御信号を与えることによって、充放電部35に対し、充電動作、充電停止動作、放電動作、及び放電停止動作のうちの任意の動作を行わせることができる。制御部39は後述する通信インターフェース37Bを介して自身の状態が正常状態であることを示す信号を外部に送信して通知することができる。
[0041]
 信号遮断部37は、遮断信号生成部37A、及び通信インターフェース37Bを有している。
 遮断信号生成部37Aは、例えば、電圧検出部38によって検出された蓄電部92の電圧値Vout(以下、電圧値Voutともいう)に基づいて通信インターフェース37Bを制御する遮断信号を生成し得る回路、及び部品で構成される。遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1(所定閾値)より小さい場合、遮断信号を生成し、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1以上である場合、遮断信号を生成しない。遮断信号はローレベルL又はハイレベルHのいずれかの状態に変化し、ローレベルLのとき、遮断信号が生成された状態であり、ハイレベルHのとき遮断信号が生成されていない状態である。
[0042]
 通信インターフェース37Bは、例えば、通信用の信号を出力し得る回路、及び部品で構成される。通信インターフェース37Bは制御部39の状態が正常状態であることを示す信号を外部に送信し得る構成とされている。通信インターフェース37Bは、生成された遮断信号(すなわち、ローレベルL)が入力されると制御部39が正常状態であることを示す信号を外部に送信することを遮断し、遮断信号が生成されていない(すなわちハイレベルH)と制御部39が正常状態であることを示す信号を外部に送信することを遮断しない。
[0043]
 次に、制御装置20の動作について説明する。
 制御装置20は通常時に主電源91からバックアップ対象負荷94に電圧を印加する。制御装置20は主電源91を使用することができない異常時に主電源91のバックアップとして蓄電部92からバックアップ対象負荷94に電圧を印加する。以下、制御装置20の動作を具体的に説明する。
[0044]
 制御部39が正常状態である場合、充放電部35に向けて充電信号をなす第2制御信号を出力する。これにより、充放電部35が充電動作を行うように充放電部35を制御する。こうして制御装置20は蓄電部92の充電を行う。蓄電部92の充電が進み蓄電部92の電圧が上昇する。蓄電部92の電圧が、主電源91の失陥等によりバックアップ動作を求められたときに蓄えておくべき電力が蓄えられていると判断できる電圧に達した(所定の第1閾値Th1以上になった)場合、制御部39は充放電部35に向けて充電停止信号をなす第2制御信号を出力することで、充放電部35が充電停止動作を行うように充放電部35を制御する。そして、制御部39はバックアップ対象負荷94、又は表示器95と通信を行い、制御部39が正常状態であることを示す信号を出力して制御部39が正常状態であることを通知し、ユーザーに蓄電部92が正常に動作し得ることを通知する。
[0045]
 また、制御部39が正常状態でなく、想定した蓄電部92の電圧(すなわち、バックアップ動作を求められたときに蓄えておくべき電力が蓄えられていると判断できる電圧(所定の第1閾値Th1))になるまで蓄電部92の充電ができていないにも関わらず蓄電部92の充電を終了した場合、信号遮断部37でバックアップ対象負荷94、又は表示器95との通信を遮断することによって、蓄電部92が主電源91のバックアップをすることができない状態であることをユーザーに通知する。このとき、制御部39が正常状態であることを示す信号を出力しているか否かに関わらず信号遮断部37は制御部39から外部への信号の出力を遮断する。
[0046]
 また、何らかの要因により、蓄電部92に蓄えた電力が放出され、蓄電部92の電圧が、主電源91の失陥等によりバックアップ動作を求められたときに蓄えておくべき電力が蓄えられていると判断できる電圧を下回った(所定の第1閾値Th1より小さい)場合、信号遮断部37は制御部39とバックアップ対象負荷94、又は表示器95に制御部39が正常状態であることを示す信号を出力しないように遮断し、蓄電部92が主電源91のバックアップをし得ない状態であることをユーザーに通知する。
[0047]
 本構成では、制御装置20が搭載される車両内に設けられた図示しないイグニッションスイッチがオフ状態のときには、外部ECUから制御部39に対してイグニッションスイッチがオフ状態であることを示すIGオフ信号が入力され、イグニッションスイッチがオン状態のときには、外部ECUから制御部39に対してイグニッションスイッチがオン状態であることを示すIGオン信号が入力されるようになっている。
[0048]
 車両動作停止時(イグニッションスイッチのオフ動作時)には、例えば制御部39から入力遮断部34に禁止信号をなす第1制御信号が入力され、充放電部35に充電停止信号をなす第2制御信号が入力され、入力遮断部34が禁止動作し、充放電部35が充電停止動作することによって第1導電路31、及び第2導電路32が非導通状態で維持される。
[0049]
 イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に変化した場合、制御部39は、入力遮断部34に対して許容信号をなす第1制御信号を出力する。このような第1制御信号の出力に応じて、入力遮断部34は、第1導電路31を非導通状態から導通状態に切り替える許容動作をし、入力遮断部34が第1導電路31を導通状態にすると、主電源91からバックアップ対象負荷94に対して電流が供給される。
[0050]
 制御部39は、入力遮断部34及び充放電部35における電流や電圧の状態に基づいて入力遮断部34及び充放電部35の動作状態を監視し得る構成とされており、これらの電流及び電圧の状態に応じて入力遮断部34及び充放電部35の動作を定め得る。また、制御部39はこれらの電流及び電圧の状態によって、蓄電部92の状態を判別し得る構成とされている。
[0051]
 次に、図2を参照し、制御部39が正常状態のときの動作の一例を説明する。
 図2の例では、時間T1よりも前(図における左側)の時間帯は、例えば、イグニッションスイッチがオフ状態である時間帯である。このとき、電圧値Voutは所定の第1閾値Th1よりも小さい状態である。また、遮断信号は生成された状態(すなわち、ローレベルL)である。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39が正常状態であることを示す信号を外部に送信しないように遮断する。
[0052]
 時間T1では、例えば、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わり、制御部39はこの切り替わりを検知して、許容信号をなす第1制御信号を出力することによって、入力遮断部34を許容動作させ第1導電路31を導通状態にし、充電信号をなす第2制御信号を出力することによって、充放電部35を充電動作させて、主電源91からバックアップ対象負荷94に電圧を印加すると共に、主電源91から蓄電部92に電圧を印加し、蓄電部92の充電を開始する。これにより、電圧値Voutは徐々に上昇する。つまり、充放電部35は蓄電部92を充電する。
[0053]
 時間T2は電圧値Voutが所定の第1閾値Th1以上になった状態である。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1以上であることに基づいて、遮断信号をローレベルLからハイレベルHに変化させ、遮断信号を生成しない状態にする。これにより、制御部39の正常状態であることを示す信号は通信インターフェース37Bによって遮断されずに外部に送信される。
[0054]
 時間T3では、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1以上であり所定の第2閾値Th2に到達したことに基づいて、制御部39が充電停止信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を充電停止動作させ、第2導電路32を非導通状態にすることによって、蓄電部92の充電を停止させる。
[0055]
 時間T4では、例えば、主電源91が失陥したことに基づいて、制御部39が禁止信号をなす第1制御信号を出力することによって入力遮断部34を禁止動作させて第1導電路31を非導通状態とすると共に、放電信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を放電動作させて、蓄電部92からバックアップ対象負荷94に電圧を印加して、バックアップ対象負荷94に対して負荷電流を流す。これにより、電圧値Voutは徐々に小さくなる。
[0056]
 時間T5は、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さくなった状態である。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さくなったことに基づいて、遮断信号をハイレベルHからローレベルLに変化させ、遮断信号を生成した状態にする。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39の正常状態であることを示す信号を外部に送信しないように遮断する。
[0057]
 時間T6では、例えば、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より所定の量、下回ったところで、制御部39が放電停止信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を放電停止動作させて、第2導電路32を非導通状態にすることによって、蓄電部92からバックアップ対象負荷94への電圧の印加を停止する。
[0058]
 次に、図3を参照し、制御部39が正常状態でないときの動作の一例を説明する。"制御部39が正常状態でない"とは、制御部39が蓄電部92の電圧を実際の電圧よりも高く判別してしまう状態等である。この場合、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1よりも小さい状態(すなわち、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができない状態)であっても、制御部39は蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能し得る状態であると誤った判別をしてしまうことになる。なお、制御部39は正常状態であることを示す信号を出力している状態である。
 図3の例では、時間T7よりも前(図における左側)の時間帯は、図2における時間T1よりも前の時間帯と同じ状態であり、イグニッションスイッチがオフ状態である時間帯である。このとき、電圧値Voutは所定の第1閾値Th1よりも小さい。また、遮断信号は生成された状態(すなわち、ローレベルL)である。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39の正常状態であることを示す信号を外部に送信しないように遮断する。
[0059]
 時間T7では、例えば、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わり、制御部39はこの切り替わりを検知して、許容信号をなす第1制御信号を出力することによって入力遮断部34を許容動作させ第1導電路31を導通状態にし、充電信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を充電動作させて、主電源91からバックアップ対象負荷94に電圧を印加すると共に、主電源91から蓄電部92に電圧を印加し、蓄電部92の充電を開始する。これにより、電圧値Voutは徐々に上昇する。
[0060]
 時間T8は、正常状態でない制御部39によって、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1よりも小さい状態(すなわち、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができない状態)であっても、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができる状態であると誤った判別をすることによって、電圧値Voutが所定の第2閾値Th2に到達していないにも関わらず、制御部39が充電停止信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を充電停止動作させ、第2導電路32を非導通状態にすることによって、蓄電部92の充電を停止させる。
 このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さいため、遮断信号を生成した状態(すなわち、ローレベルL)を維持する。
[0061]
 時間T9では、例えば、主電源91が失陥したことを制御部39が検出することに基づいて、正常状態でない制御部39が禁止信号をなす第1制御信号を出力することによって入力遮断部34を禁止動作させて第1導電路31を非導通状態とすると共に、放電信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を放電動作させて、蓄電部92からバックアップ対象負荷94に電圧を印加して、バックアップ対象負荷94に対して負荷電流を流す。これにより、電圧値Voutは徐々に小さくなる。
[0062]
 時間T10では、例えば、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より所定の量、下回ったところで、正常状態でない制御部39が放電停止信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を放電停止動作させ、第2導電路32を非導通状態にすることによって、蓄電部92からバックアップ対象負荷94への電圧の印加を停止する。
[0063]
 図3において、遮断信号は期間の全体にわたり生成された状態(すなわち、ローレベルL)である。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39が正常状態でない場合であっても、制御部39から外部への通信を遮断することによって、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができない状態であることを外部に通知する。つまり、信号遮断部37は制御部39とは別に蓄電部92の状態を判別する。
[0064]
 以下、本構成の効果を例示する。
 本構成の制御装置20によれば、信号遮断部37によって、電圧検出部38が検出した蓄電部92の電圧値Voutが所定の第1閾値Th1よりも小さい場合、制御部39から外部に出力する信号を遮断し、電圧検出部38が検出した蓄電部92の電圧値Voutが所定の第1閾値Th1以上である場合、制御部39から外部に出力する信号を遮断しない。
 つまり、制御装置20は、制御部39から外部に出力する信号を遮断することによって蓄電部92の状態を外部に通知することができるため、蓄電部92の状態を外部に信号を送信するための通信線や通信ポート等を新たに設けることなく蓄電部92の状態を外部に通知することができる。
[0065]
 本構成のバックアップ電源21によれば、充放電部35、電圧検出部38、制御部39、及び信号遮断部37の仕様を蓄電部92の仕様に適した仕様とすることができ、これにより、バックアップ電源21としての性能をより向上させることができる。
[0066]
 よって、本構成の制御装置20、及び本構成のバックアップ電源21はコストやサイズを抑えつつ、蓄電部92の状態を外部に良好に通知することができる。
[0067]
 本構成の制御装置20の信号遮断部37は、制御部39が正常状態であることを外部に通知することを遮断する遮断信号を生成する。
[0068]
 この構成によれば、制御部39が正常状態であることを外部に通知することを遮断信号で遮断することによって、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができる状態でないことを外部に通知することになる。蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができる状態でないことは、制御部39が正常状態であることよりも重大である。つまり、制御部39が正常状態であることを外部に通知することを遮断して、重大な情報を優先して外部に通知することができる。
[0069]
 本構成の制御装置20の信号遮断部37は、制御部39とは別に蓄電部92の状態を判別する。
[0070]
 この構成によれば、制御部39が機能しない場合であっても信号遮断部37によって、蓄電部92の充電の状態を判別することができる。
[0071]
 <実施例2>
 実施例2の制御装置120を用いた車載システム100を図4に示す。車載システム100、制御装置120、及びバックアップ電源121は、電流検出部36が蓄電部92と充放電部35との間の第2導電路32に設けられている点が実施例1の車載システム10、制御装置20、及びバックアップ電源21の回路構成と異なり、他の回路構成は実施例1と同一である。よって、実施例2の車載システム100、制御装置120、及びバックアップ電源121において、実施例1と同一の構成をなす部分については実施例1と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
[0072]
 実施例2の制御装置120、及びバックアップ電源121は、実施例1の制御装置20、及びバックアップ電源21の機能を全て含み、実施例1の説明で上述した制御を全て実施し得る。
[0073]
 電流検出部36は、第2導電路32の充放電部35と蓄電部92との間の位置に設けられている。電流検出部36は公知の電流検出回路として構成され、第2導電路32を流れる電流の電流値を特定し得る値(具体的には、第2導電路32を流れる電流の大きさに対応する電圧値)を出力する構成をなす。電流検出部36は、例えば、第2導電路32を流れる電流を検出し、任意の電圧レベルに変換するための回路、及び部品で構成される。つまり、電流検出部36は、蓄電部92を充電する際に第2導電路32を蓄電部92に流れる電流、又は蓄電部92から放電する際に第2導電路32を蓄電部92から流れる電流を検出する。
[0074]
 遮断信号生成部37Aは、例えば、電圧値Vout、及び電流検出部36が検出した第2導電路32を流れる電流の電流値を特定し得る値Iout(以下、電流値Ioutともいう)に基づいて通信インターフェース37Bを制御する遮断信号を生成し得る回路、及び部品で構成される。遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定範囲Ra内である場合、遮断信号を生成し、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定範囲Ra外である場合、遮断信号を生成しない(図5参照。)。
[0075]
 次に、制御装置120の動作について説明する。
 制御装置120は、通常時に主電源91を用いる。車両動作停止時(イグニッションスイッチのオフ動作時)には、制御部39から入力遮断部34に禁止信号をなす第1制御信号が入力され、充放電部35に充電停止信号をなす第2制御信号が入力され、入力遮断部34が禁止動作し、充放電部35が充電停止動作することによって第1導電路31、及び第2導電路32が非導通状態で維持される。そして、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に変化した場合、制御部39は、入力遮断部34に対して許容信号をなす第1制御信号を出力する。このような第1制御信号の出力に応じて、入力遮断部34が許容動作することによって第1導電路31が導通状態になり、主電源91からバックアップ対象負荷94に対して電流が供給される。
[0076]
 制御部39は、入力遮断部34及び充放電部35における電流や電圧の状態に基づいて入力遮断部34及び充放電部35の動作状態を監視し得る構成とされており、これらの電流及び電圧の状態に応じて入力遮断部34及び充放電部35の動作を定め得る。また、制御部39はこれらの電流及び電圧の状態によって、蓄電部92の状態を判別し得る構成とされている。
[0077]
 次に、図5を参照し、制御部39が正常状態のときの動作の一例を説明する。
 図5の例では、時間T11よりも前(図における左側)の時間帯は、例えば、イグニッション信号がオフ状態であり、電圧値Voutは所定の第1閾値Th1よりも小さい状態である。また、遮断信号は生成された状態である(すなわち、ローレベルL)。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39が正常状態であることを示す信号を外部に送信しないように遮断する。電流値Ioutは0である。
[0078]
 時間T11では、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わり、制御部39はこの切り替わりを検知して、許容信号をなす第1制御信号を出力することによって、入力遮断部34を許容動作させ第1導電路31を導通状態にし、充電信号をなす第2制御信号を出力することによって、充放電部35を充電動作させて、主電源91からバックアップ対象負荷94に電圧を印加すると共に、主電源91から蓄電部92に電圧を印加し、蓄電部92の充電を開始する。これにより、電圧値Voutは徐々に上昇し、電流値Ioutも所定閾値Max(所定範囲Raの上限)以上になるように上昇する。範囲Raは、0Aを中心にして、正の方向(0Aより上側であり蓄電部92に向けて電流が流れる方向)における所定閾値Max、から負の方向(0Aより下側であり蓄電部92から電流が流れ出る方向)における所定閾値Minの間である。例えば、所定閾値Max(所定範囲Raの上限)は2Aであり、所定閾値Min(所定範囲Raの下限)は-2Aである。
[0079]
 時間T12は、電流値Ioutが所定閾値Max(所定範囲Raの上限)以上であり、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さい状態である。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定閾値Max以上(すなわち、所定範囲Ra外)であることに基づいて、遮断信号を生成しない状態にする(すなわち、遮断信号をローレベルLからハイレベルHに変化させる。)。これにより、制御部39が正常状態であることを示す信号は通信インターフェース37Bによって遮断されずに外部に送信される。
[0080]
 時間T13では、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1以上になる。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、遮断信号を生成しない状態(すなわち、ハイレベルH)を維持する。
[0081]
 時間T14では、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1以上であり所定の第2閾値Th2に到達したことに基づいて、制御部39が充電停止信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を充電停止動作させ、第2導電路32を非導通状態にすることによって、蓄電部92の充電を停止させる。また、蓄電部92の充電を停止させることに伴い、電流値Ioutは0になる。
[0082]
 時間T15では、例えば、主電源91が失陥したことに基づいて、制御部39が禁止信号をなす第1制御信号を出力することによって入力遮断部34を禁止動作させて第1導電路31を非導通状態とすると共に、放電信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を放電動作させて、蓄電部92からバックアップ対象負荷94に電圧を印加して、バックアップ対象負荷94に対して負荷電流を流す。また、バックアップ対象負荷94に対して負荷電流を流すことに伴い、電流値Ioutは所定閾値Min(所定範囲Raの下限)以下になるように小さくなる。
[0083]
 時間T16は、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さくなった状態である。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、遮断信号を生成しない状態(すなわち、ハイレベルH)を維持する。
[0084]
 時間T17は、電流値Ioutが所定閾値Minより大きく0より小さく(すなわち、所定範囲Ra内)、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さい状態である。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定閾値Minより大きく0より小さい(すなわち、所定範囲Ra内)であることに基づいて、遮断信号を生成した状態にする(すなわち、遮断信号をハイレベルHからローレベルLに変化させる。)。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39が正常状態であることを示す信号を外部に送信しないように遮断する。
[0085]
 時間T18では、例えば、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より所定の量、下回ったところで、制御部39が放電停止信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を放電停止動作させ、第2導電路32を非導通状態にすることによって、蓄電部92からバックアップ対象負荷94への電圧の印加を停止する。また、蓄電部92からバックアップ対象負荷94への電圧の印加を停止することに伴い、電流値Ioutは0になる。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、遮断信号を生成した状態(すなわち、ローレベルL)を維持する。
[0086]
 次に、図6を参照し、制御部39が正常状態でないときの動作の一例を説明する。なお、制御部39は正常状態であることを示す信号が出力されている状態である。
 図6の例では、時間T19よりも前(図における左側)の時間帯は、図5における時間T11よりも前の時間帯と同じ状態である。
[0087]
 時間T19では、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わり、制御部39はこの切り替わりを検知して、許容信号をなす第1制御信号を出力することによって入力遮断部34を許容動作させ第1導電路31を導通状態にし、充電信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を充電動作させて、主電源91からバックアップ対象負荷94に電圧を印加すると共に、主電源91から蓄電部92に電圧を印加し、蓄電部92の充電を開始する。これにより、電圧値Voutは徐々に上昇し、電流値Ioutも所定閾値Max(所定範囲Raの上限側)以上になるように上昇する。
[0088]
 時間T20は、電流値Ioutが所定閾値Max(所定範囲Raの上限)以上であり、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さい状態である。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定閾値Max以上であることに基づいて、遮断信号を生成しない状態にする(すなわち、遮断信号をローレベルLからハイレベルHに変化させる。)。これにより、制御部39が正常状態であることを示す信号は通信インターフェース37Bによって遮断されずに外部に送信される。
[0089]
 時間T21は、正常状態でない制御部39によって、電圧値Voutが所定の第2閾値Th2に到達していないにも関わらず、制御部39が充放電部35を充電停止動作させる直前の状態である。このとき、制御部39が充放電部35を充電停止動作させる直前の状態であるため、蓄電部92に向けて流れる電流は0に向けて徐々に小さくなる途中の状態であり、電流値Ioutが所定閾値Max(所定範囲Raの上限)より小さくなった状態である。
 このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定閾値Maxより小さく0より大きい(すなわち、所定範囲Ra内)であることに基づいて、遮断信号を生成した状態にする(すなわち、遮断信号をハイレベルHからローレベルLに変化させる。)。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39が正常状態であることを示す信号を外部に送信しないように遮断する。
[0090]
 時間T22は、正常状態でない制御部39によって、蓄電部92の電圧が所定の第1閾値Th1よりも小さい状態(すなわち、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができない状態)であっても、電圧値Voutが所定の第2閾値Th2に到達した(すなわち、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができる状態である)と誤った判別をすることによって、制御部39が充放電部35を充電停止動作させ、第2導電路32を非導通状態にすることによって、蓄電部92の充電を停止させる。
 このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定閾値Maxより小さく0より大きいため、遮断信号を生成した状態(すなわち、ローレベルL)を維持する。
[0091]
 時間T23では、例えば、主電源91が失陥したことに基づいて、正常状態でない制御部39が禁止信号をなす第1制御信号を出力することによって、入力遮断部34を禁止動作させて第1導電路31を非導通状態とすると共に、放電信号をなす第2制御信号を出力することによって、充放電部35を放電動作させて、蓄電部92からバックアップ対象負荷94に電圧を印加して、バックアップ対象負荷94に対して負荷電流を流す。これにより、電圧値Voutは徐々に小さくなり、電流値Ioutも所定閾値Min(所定範囲Raの下限)以下になるように小さくなる。
[0092]
 時間T24は、電流値Ioutが所定閾値Min(所定範囲Raの下限)以下であり、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さい状態である。このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より小さく、且つ電流値Ioutが所定閾値Min以下(すなわち、所定範囲Ra外)であることに基づいて、遮断信号を生成しない状態にする(すなわち、遮断信号をローレベルLからハイレベルHに変化させる。)。これにより、制御部39が正常状態であることを示す信号は通信インターフェース37Bによって遮断されずに外部に送信される。
[0093]
 時間T25は、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より所定の量、下回る直前の状態であり、制御部39が充放電部35を放電停止動作させる直前の状態である。このとき、制御部39が充放電部35を放電停止動作させる直前の状態であるため、蓄電部92から流れ出る電流の大きさは0に向けて徐々に大きくなる途中の状態であり、電流値Ioutが所定閾値Min(所定範囲Raの下限)より大きくなった状態である。
 このとき、信号遮断部37の遮断信号生成部37Aは、電流値Ioutが所定閾値Minより大きく0より小さい(すなわち、所定範囲Ra内)であることに基づいて、遮断信号を生成した状態にする(すなわち、遮断信号をハイレベルHからローレベルLに変化させる。)。これにより、通信インターフェース37Bは制御部39が正常状態であることを示す信号を外部に送信しないように遮断する。
[0094]
 時間T26では、例えば、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1より所定の量、下回ったところで、正常状態でない制御部39が放電停止信号をなす第2制御信号を出力することによって充放電部35を放電停止動作させて第2導電路32を非導通状態にし、蓄電部92からバックアップ対象負荷94への電圧の印加を停止する。また、蓄電部92からバックアップ対象負荷94への電圧の印加を停止することに伴い、電流値Ioutは0になる。
[0095]
 以下、本構成の効果を例示する。
 本構成によれば、制御装置120の信号遮断部37は、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1よりも小さく、且つ電流値Ioutが所定範囲内である場合、制御部39から外部に出力される信号(制御部39が正常状態であることを示す信号)を遮断し、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1よりも小さく、且つ電流値Ioutが所定範囲外である場合、制御部39から外部に出力される信号を遮断しない。
 つまり、制御装置120は、制御部39から外部に出力される信号を遮断することによって蓄電部92の状態を外部に通知することができるため、蓄電部92の状態を外部に信号を送信するための通信線や通信ポート等を新たに設けることなく蓄電部92の状態を外部に通知することができる。また、制御部39から外部に出力される信号を遮断する期間を電圧値Voutが所定の第1閾値Th1よりも小さく、且つ電流値Ioutを所定範囲内に留めることができ、より短時間にすることができる。
[0096]
 本構成のバックアップ電源121によれば、充放電部35、電流検出部36、電圧検出部38、制御部39、及び信号遮断部37の仕様を蓄電部92の仕様に適した仕様とすることができ、これにより、バックアップ電源121としての性能をより向上させることができる。
[0097]
 よって、本構成の制御装置120、及び本構成のバックアップ電源121もコストやサイズを抑えつつ、蓄電部92の状態を外部に良好に通知することができる。
[0098]
 本構成の制御装置120の電流検出部36は、蓄電部92を充電する際に蓄電部92に流れる電流を検出する。
[0099]
 この構成によれば、蓄電部92を充電する際に蓄電部92に流れる電流を検出することによって、蓄電部92が充電され、電圧値Voutが所定の第1閾値Th1になり、蓄電部92が主電源91をバックアップする電源として機能することができる状態になると予測した制御をすることができる。
[0100]
 本構成の制御装置120の電流検出部36は、蓄電部92から放電する際に蓄電部92から流れる電流を検出する。
[0101]
 この構成によれば、蓄電部92から放電する際に蓄電部92から流れる電流を検出した場合、制御部39が正常に動作し、蓄電部92から放電させているものとして捉え、制御部39から外部へ通信する構成とすることができ、これにより、制御部39から外部へ通信する機会をより増やすことができる。
[0102]
 <他の実施例>
 本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1、2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
[0103]
(1)実施例1、2では、入力遮断部が制御部からの指示に応じて許容動作又は禁止動作を行うようにしたが、電源失陥時に主電源とバックアップ対象負荷の接続を遮断する構成とすれば、入力遮断部を制御部から制御する必要はなく、既知の技術を用いた構成とすることができる。例えば、入力遮断部は、第1導電路の電圧を監視して失陥状態となったか否かを自身で判断し、その判断結果に基づき許容動作又は禁止動作を行うようにしてもよい。
(2)実施例1、2では、充放電部を用い、蓄電部の充電、及び放電を行っているが、充放電部を一つの回路で構成する必要はなく、充電する部分と放電する部分とをそれぞれ別に設けてもよい。また、充電方法、放電方法の手段としてコンバータ、抵抗接続、直接続、スイッチ等、蓄電部に対して充電及び放電ができる構成であればよい。
(3)実施例1、2では通信インターフェースは制御部が正常状態であることを示す信号を送信又は遮断しているが、通信インターフェースは通信を送信する構成としてもよい。
(4)遮断信号生成部に電流値等の電流検出信号を入力し、蓄電部の充電又は放電の少なくともいずれかを行い、電流検出信号の状態が、電流が流れていることを示す状態のとき、制御部が正常に動作できていると判断し、制御部から外部へ通信し得る構成としてもよい。
(5)実施例2では電圧検出部、及び電流検出部を設けているが、電圧検出部、及び電流検出部に相当する機能が付与された充放電部及び蓄電部を用い、充放電部、及び蓄電部に付与された機能で生成された信号を使用してもよい。

符号の説明

[0104]
 20,120…車載用のバックアップ電源制御装置
 21,121…バックアップ電源
 35…充放電部
 36…電流検出部
 37…信号遮断部
 38…電圧検出部
 39…制御部

請求の範囲

[請求項1]
 主電源と蓄電部とを備えた車載用電源システムにおいて、前記主電源が失陥した場合に前記蓄電部からバックアップ対象負荷に電力を供給する制御を行う車載用のバックアップ電源制御装置であって、
 前記蓄電部の充電及び放電を行う充放電部と、
 前記蓄電部の充電電圧を検出する電圧検出部と、
 当該制御装置の外部に所定信号を出力する制御部と、
 前記電圧検出部が検出した前記充電電圧が所定閾値よりも小さい場合、当該制御装置の外部へ前記所定信号を出力することを遮断する信号遮断部と、
 を備える車載用のバックアップ電源制御装置。
[請求項2]
 主電源と蓄電部とを備えた車載用電源システムにおいて、前記主電源が失陥した場合に前記蓄電部からバックアップ対象負荷に電力を供給する制御を行う車載用のバックアップ電源制御装置であって、
 前記蓄電部の充電及び放電を行う充放電部と、
 前記蓄電部の充電電圧を検出する電圧検出部と、
 前記蓄電部に流れる電流、又は前記蓄電部から流れる電流の値を検出する電流検出部と、
 当該制御装置の外部に所定信号を出力する制御部と、
 前記電圧検出部が検出した前記充電電圧が所定閾値よりも小さく、且つ前記電流検出部が検出した電流値が所定の電流閾値よりも小さい場合、当該制御装置の外部へ前記所定信号を出力することを遮断する信号遮断部と、
 を備える車載用のバックアップ電源制御装置。
[請求項3]
 前記制御部は、当該制御部が正常状態であることを示す信号を前記所定信号として外部に出力する請求項1又は2の車載用のバックアップ電源制御装置。
[請求項4]
 請求項1乃至3のいずれか1項の車載用のバックアップ電源制御装置と、
 前記蓄電部と、
 を備える車載用のバックアップ電源。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]