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1. WO2020111264 - 冷媒漏洩判定システム及び冷凍サイクル装置

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明 細 書

発明の名称 冷媒漏洩判定システム及び冷凍サイクル装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004  

課題を解決するための手段

0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027  

図面の簡単な説明

0028  

発明を実施するための形態

0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203   0204   0205   0206   0207   0208   0209   0210   0211   0212   0213   0214   0215   0216   0217   0218   0219   0220   0221   0222   0223   0224   0225   0226   0227   0228   0229   0230   0231   0232   0233   0234   0235   0236   0237   0238   0239   0240   0241   0242   0243   0244   0245   0246   0247   0248   0249   0250   0251   0252   0253   0254   0255   0256   0257   0258   0259  

符号の説明

0260  

先行技術文献

特許文献

0261  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19  

明 細 書

発明の名称 : 冷媒漏洩判定システム及び冷凍サイクル装置

技術分野

[0001]
 冷凍サイクル装置の冷媒漏洩判定システム、及び冷媒漏洩判定機能を備えた冷凍サイクル装置に関する。

背景技術

[0002]
 冷凍サイクル装置において、経年劣化等を原因として冷媒回路から冷媒が漏洩し、冷媒回路内の冷媒量が、当初充填されていた冷媒量に対し減少する可能性がある。
[0003]
 このような課題に対し、特許文献1(特開2009-115340号公報)には、冷凍サイクル装置の一例としての空気調和機において、暖房サイクルで空気調和機の運転を行い、過冷却度の値を利用して冷媒量を判定する技術が開示されている。

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかし、特許文献1(特開2009-115340号公報)に開示されている技術では、冷媒量の判定の際、室外機及び室内機の台数や、室外熱交換器及び室内熱交換器の容積の情報を取得する必要があり、冷媒漏洩検知に係る処理が煩雑となるという課題がある。

課題を解決するための手段

[0005]
 第1観点に係る冷媒漏洩判定システムは、冷凍サイクル装置の冷媒漏洩判定システムである。冷凍サイクル装置は、圧縮機と第1熱交換器とを含む冷媒回路を備える。冷凍サイクル装置は、運転モードとして、通常運転モードと、デフロスト運転モードと、を少なくとも有する。通常運転モードは、第1熱交換器を蒸発器として機能させる運転モードである。デフロスト運転モードは、通常運転モードでの運転時に第1熱交換器に付着した霜のデフロストを行う運転モードである。冷媒漏洩判定システムは、デフロスト情報取得部と、記憶部と、冷媒漏洩判定部と、を備える。デフロスト情報取得部は、デフロスト情報を取得する。デフロスト情報は、冷凍サイクル装置が通常運転モードで運転を行った通常運転時間と、冷凍サイクル装置がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の回数と、の関係に関する情報である。記憶部は、デフロスト情報取得部が取得したデフロスト情報を記憶する。冷媒漏洩判定部は、デフロスト情報に基づいて、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0006]
 第1観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、熱交換器の容量等の特別な情報を取得する煩雑な処理を要することなく、冷媒漏洩を検知することができる。
[0007]
 第2観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第1観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、運転条件を取得する運転条件取得部を更に備える。運転条件には、冷凍サイクル装置が通常運転モードで運転を行っている時の、第1熱交換器と熱交換する空気の温度、第1熱交換器と熱交換する空気の湿度、及び、圧縮機の回転数の少なくとも1つを含む。冷媒漏洩判定部は、運転条件に更に基づいて、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0008]
 第2観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、デフロスト運転の頻度に影響を与え得る通常運転時に第1熱交換器と熱交換する空気の温度や湿度、圧縮機の回転数を考慮した上で、デフロスト運転の頻度に基づいて冷媒の漏洩が判定される。そのため、この冷媒漏洩判定システムでは、精度よく冷媒漏洩の発生を判定できる。
[0009]
 第3観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第1観点又は第2観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、冷媒漏洩判定部は、デフロスト情報に基づいて、通常運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値、又は、通常運転時間に対するデフロスト運転の頻度の変化の指標となる値、を第1値として算出する。冷媒漏洩判定部は、第1値を基準値と比較した結果に基づいて、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0010]
 第3観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、冷媒の漏洩を精度よく求めることができる。
[0011]
 第4観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第3観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、基準値算出部を更に備える。基準値算出部は、記憶部に記憶された過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する。
[0012]
 第4観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、冷媒の漏洩の有無を判定するための基準値が、冷凍サイクル装置自体のデフロスト情報から算出されるため、装置間の特性の違いや装置の設置環境の違い等が冷媒の漏洩の判定に与える影響を抑制することができる。
[0013]
 第5観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第4観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、基準値算出部は、冷凍サイクル装置の導入時から所定期間の間に記憶部に記憶された過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する。
[0014]
 第5観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、経年劣化を原因とした冷媒漏洩の可能性が比較的低い、冷凍サイクル装置の導入時から所定期間のデフロスト情報に基づいて基準値が算出されるため、適切な基準値を算出することが特に容易である。
[0015]
 第6観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第4観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、冷媒漏洩判定システムは、複数の冷凍サイクル装置を冷媒漏洩判定の対象とするシステムである。基準値算出部は、記憶部に記憶された複数の冷凍サイクル装置の過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する。
[0016]
 第6観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、1台の冷凍サイクル装置のデフロスト情報ではなく、複数の冷凍サイクル装置から得られる多数のデフロスト情報に基づいて基準値が算出されるため、適切な基準値が得られやすい。
[0017]
 第7観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第6観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、基準値算出部は、冷凍サイクル装置群別に、冷凍サイクル装置群に含まれる複数の冷凍サイクル装置についての記憶部に記憶されている過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する。各冷凍サイクル装置群は、第1熱交換器と熱交換する空気の気温及び湿度の条件が類似する複数の冷凍サイクル装置からなる。冷媒漏洩判定部は、複数の冷凍サイクル装置の1つである第1冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する時に、第1冷凍サイクル装置のデフロスト情報に基づいて算出した第1値と、第1冷凍サイクル装置の第1熱交換器と熱交換する空気の気温及び湿度が類似する冷凍サイクル装置群について算出された基準値とを比較した結果に基づいて、第1冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0018]
 第7観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、設置場所の気温及び湿度の条件が類似する複数の冷凍サイクル装置から得られるデフロスト情報に基づいて基準値が算出されるため、適切な基準値が得られやすい。
[0019]
 第8観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第1観点から第7観点のいずれかに係る冷媒漏洩判定システムであって、デフロスト時間情報取得部を更に備える。デフロスト時間情報取得部は、冷凍サイクル装置がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の各回の時間に関するデフロスト時間情報を取得する。冷媒漏洩判定部は、デフロスト時間情報に更に基づいて、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0020]
 第8観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、デフロスト情報に加えデフロスト時間情報に基づいて冷媒漏洩が判定されるため、精度の良い冷媒漏洩判定が可能である。
[0021]
 第9観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第1観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、運転条件を取得する運転条件取得部を更に備える。運転条件は、冷凍サイクル装置が通常運転モードで運転を行っている時の、第1熱交換器と熱交換する空気の温度、第1熱交換器と熱交換する空気の湿度、及び圧縮機の回転数の少なくとも1つを含む。冷媒漏洩判定部は、デフロスト情報及び運転条件と、冷媒回路における冷媒の漏洩有無との関係を学習済みの識別器を有する。冷媒漏洩判定部は、デフロスト情報取得部が取得したデフロスト情報及び運転条件取得部が取得した運転条件を識別器に入力することで、冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0022]
 第9観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、機械学習を利用して、冷媒漏洩判定を精度よく行うことができる。
[0023]
 第10観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第1観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、デフロスト時間情報取得部と、運転条件を取得する運転条件取得部と、を更に備える。デフロスト時間情報取得部は、冷凍サイクル装置がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の各回の時間に関するデフロスト時間情報を取得する。運転条件は、冷凍サイクル装置が通常運転モードで運転を行っている時の、第1熱交換器と熱交換する空気の温度、第1熱交換器と熱交換する空気の湿度、及び圧縮機の回転数の少なくとも1つを含む。冷媒漏洩判定部は、デフロスト情報、デフロスト時間情報、及び運転条件と、冷媒回路における冷媒の漏洩有無との関係を学習済みの識別器を有する。冷媒漏洩判定部は、デフロスト情報取得部が取得したデフロスト情報、デフロスト時間情報及び運転条件取得部が取得した運転条件を識別器に入力することで、冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0024]
 第10観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、機械学習を利用して、冷媒漏洩判定を精度よく行うことができる。
[0025]
 第11観点に係る冷媒漏洩判定システムは、第2観点に係る冷媒漏洩判定システムであって、記憶部には、複数の時点のデフロスト情報が、それぞれ、複数の時点のそれぞれにおける1又は複数の運転条件と関連付けて記憶される。冷媒漏洩判定部は、通常運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値を第1軸に割り当て、運転条件の中の1又は複数の第1運転条件のそれぞれについて、第1運転条件の値を第1軸とは別の軸に割り当てて構成される2次元以上の座標上に、記憶部に記憶されている複数の時点のデフロスト情報について、各デフロスト情報に対して算出されるデフロスト運転の頻度の指標となる値と、デフロスト情報と関連付けられている1又は複数の第1運転条件の値と、で特定される点をプロットした場合の点の分布を、基準分布と比較した結果に基づいて、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。
[0026]
 第11観点に係る冷媒漏洩判定システムでは、精度よく冷媒漏洩の発生を判定できる。
[0027]
 第12観点に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機と、第1熱交換器と、を含む冷媒回路を備える。冷凍サイクル装置は、運転モードとして、通常運転モードと、デフロスト運転モードと、を少なくとも有する。通常運転モードは、第1熱交換器を蒸発器として機能させる運転モードである。デフロスト運転モードは、通常運転モードでの運転時に第1熱交換器に付着した霜のデフロストが行われる運転モードである。冷凍サイクル装置は、デフロスト情報取得部と、記憶部と、冷媒漏洩判定部と、を備える。デフロスト情報取得部は、通常運転モードで運転を行った通常運転時間と、デフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の回数と、の関係に関するデフロスト情報を取得する。記憶部は、デフロスト情報取得部が取得したデフロスト情報を記憶する。冷媒漏洩判定部は、デフロスト情報に基づいて、冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。

図面の簡単な説明

[0028]
[図1] 第1実施形態に係る冷媒漏洩判定システムを具備する冷凍サイクル装置の概略構成図である。
[図2] 図1の冷凍サイクル装置のブロック図である。
[図3] 図1の冷凍サイクル装置における冷媒漏洩判定のフローチャートである。
[図4] 冷凍サイクル装置と、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒漏洩を判定する第2実施形態に係る冷媒漏洩判定システムと、のブロック図である。
[図5] 複数の冷凍サイクル装置群を説明するための図である。
[図6] 冷凍サイクル装置と、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒漏洩を判定する第3実施形態に係る冷媒漏洩判定システムと、のブロック図である。
[図7] 図6の冷媒漏洩判定システムの冷媒漏洩判定の処理の流れを概略的に示す図である。
[図8] 冷凍サイクル装置と、冷凍サイクル装置の冷媒回路における冷媒漏洩を判定する他の実施形態に係る冷媒漏洩判定システムと、のブロック図である。
[図9] 図8の冷媒漏洩判定システムの冷媒漏洩判定の処理の流れを概略的に示す図である。
[図10] 冷媒漏洩判定システムにより冷媒漏洩の有無が判定される他の冷凍サイクル装置の例である。
[図11] 冷媒の漏洩が無い場合について、暖房運転時の熱源空気の温度を横軸に、その熱源空気温度条件での暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度を縦軸に取ったグラフの一例である。
[図12] 冷媒の漏洩が有る場合について、暖房運転時の熱源空気の温度を横軸に、その熱源空気温度条件での暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度を縦軸に取ったグラフの一例である。
[図13] 冷凍サイクル装置の積算暖房運転時間を横軸に総デフロスト回数を縦軸に取ったグラフの一例である。
[図14] 第4実施形態に係る冷媒漏洩判定システムを具備する冷凍サイクル装置の概略構成図である。
[図15] 外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、冷凍サイクル装置の実際の運転で得られたデータをプロットしたグラフの一例である。
[図16] 外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、冷凍サイクル装置の実際の運転で得られたデータをプロットしたグラフの他の例である。
[図17] 外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、比較用データをプロットしたグラフの例である。
[図18] 図14の冷凍サイクル装置における冷媒漏洩判定のフローチャートである。
[図19] 外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、図16の冷凍サイクル装置の実際の運転で得られたデータと、図17の比較用データとをプロットしたグラフの例である。

発明を実施するための形態

[0029]
 <第1実施形態>
 第1実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100を有する冷凍サイクル装置1について、図面を参照しながら説明する。
[0030]
 (1)全体構成
 図1は、第1実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100を有する冷凍サイクル装置1の概略構成図である。図2は、冷凍サイクル装置1のブロック図である。
[0031]
 本実施形態の冷凍サイクル装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、対象空間の冷房や暖房を行う空調装置である。ただし、冷凍サイクル装置1は、空調装置に限定されるものではなく、空調装置以外の装置、例えば給湯装置等であってもよい。
[0032]
 冷凍サイクル装置1は、主として、1台の熱源ユニット2と、これに並列に接続された複数台(本実施形態では、2台)の利用ユニット4,5と、液冷媒連絡配管6と、ガス冷媒連絡配管7と、コントローラ8と、を備えている(図1及び図2参照)。液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7は、熱源ユニット2と利用ユニット4、5とを接続する配管である(図1参照)。コントローラ8は、熱源ユニット2及び利用ユニット4,5の各種機器の動作を制御する。また、本実施形態では、コントローラ8は、冷媒漏洩判定システム100としても機能する(図2参照)。
[0033]
 なお、本実施形態では冷凍サイクル装置1は、利用ユニットを2台有するが、利用ユニットの台数は2台に限定されるものではない。冷凍サイクル装置1は、利用ユニットを1台又は3台以上有してもよい。また、冷凍サイクル装置1は、熱源ユニット2を1台の有するが、熱源ユニット2の台数は1台に限定されるものではない。冷凍サイクル装置1は、並列に接続された熱源ユニット2を複数台有してもよい。
[0034]
 熱源ユニット2と利用ユニット4,5とは、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7を介して接続されることで、冷媒回路10を構成する(図1参照)。冷媒回路10は、熱源ユニット2の圧縮機21、熱源側熱交換器23、及び流向切換機構22や、利用ユニット4,5の利用側熱交換器42,52を備える(図1参照)。好ましくは、冷媒回路10は、熱源ユニット2の、過冷却熱交換器25と、バイパス膨張弁62と、を更に備える(図1参照)。
[0035]
 冷凍サイクル装置1で利用される冷媒は、限定するものではないが、例えばR32等のフルオロカーボン系の冷媒である。冷凍サイクル装置1で利用される冷媒は、自然冷媒であってもよい。
[0036]
 冷凍サイクル装置1は、運転モードとして、冷房運転モードと、暖房運転モードと、デフロスト運転モードと、を有する。暖房運転モードは、通常運転モードの一例である。冷房運転モードは、熱源側熱交換器23を凝縮器として機能させ、利用側熱交換器42,52を蒸発器として機能させ、利用ユニット4,5が設置される対象空間の空気を冷却する運転モードである。暖房運転モードは、第1熱交換器の一例である熱源側熱交換器23を蒸発器として機能させ、利用側熱交換器42,52を凝縮器として機能させ、利用ユニット4,5が設置されている対象空間の空気を加熱する運転モードである。暖房運転は、通常運転の一例である。デフロスト運転モードは、暖房運転モードでの運転時に熱源側熱交換器23に付着した霜のデフロストが行われる運転モードである。
[0037]
 なお、冷凍サイクル装置1が給湯装置である場合、冷凍サイクル装置1は、運転モードとして、通常運転モードと、デフロスト運転モードと、を有する。通常運転モードは、熱源側熱交換器を蒸発器として機能させ、利用側熱交換器において水を加熱する運転モードである。デフロスト運転モードは、通常運転モードでの運転時に熱源側熱交換器に付着した霜のデフロストが行われる運転モードである。
[0038]
 (2)詳細構成
 冷凍サイクル装置1の利用ユニット4,5、熱源ユニット2、冷媒連絡配管6,7、及びコントローラ8について詳細を説明する。
[0039]
 (2-1)利用ユニット
 利用ユニット4,5は、建物室内等の対象空間に設置されるユニットである。例えば、利用ユニット4,5は、天井に設置される天井埋込型のユニットである。ただし、利用ユニット4,5は、天井埋込型のユニットに限定されるものではなく、天井に吊り下げられる天井吊下型や、壁に設置される壁掛型や、床に設置される床置型のユニットであってもよい。
[0040]
 利用ユニット4,5は、上述のように、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7を介して熱源ユニット2に接続され、冷媒回路10の一部を構成している。
[0041]
 利用ユニット4は、冷媒回路10の一部を構成する利用側冷媒回路10aを有する(図1参照)。利用側冷媒回路10aは、主として、利用側膨張機構41と、利用側熱交換器42とを有する(図1参照)。利用ユニット4は、モータ43aにより駆動される利用側ファン43を有する(図1参照)。利用ユニット4は、各種のセンサを有する。本実施形態では、利用ユニット4が有する各種のセンサには、液側温度センサ44と、ガス側温度センサ45と、対象空間温度センサ46と、を含む(図1参照)。利用ユニット4は、利用ユニット4の動作を制御する利用側制御部47を有する(図1参照)。
[0042]
 利用ユニット5は、冷媒回路10の一部を構成する利用側冷媒回路10bを有する(図1参照)。利用側冷媒回路10bは、主として、利用側膨張機構51と、利用側熱交換器52とを有する(図1参照)。利用ユニット5は、モータ53aにより駆動される利用側ファン53を有する(図1参照)。利用ユニット5は、各種のセンサを有する。本実施形態では、利用ユニット5の有する各種のセンサには、液側温度センサ54と、ガス側温度センサ55と、対象空間温度センサ56と、を含む(図1参照)。利用ユニット5は、利用ユニット4の動作を制御する利用側制御部57を有する(図1参照)。なお、利用ユニット5の各部の構成は、利用ユニット4の対応する各部と同様の構成である。そのため、以下では、利用ユニット4の各部についてのみ説明し、特に必要がない場合、利用ユニット5の各部についての説明は省略する。
[0043]
 (2-1-1)利用側熱交換器
 利用側熱交換器42では、利用側熱交換器42を流れる冷媒と、利用側熱交換器42を通過する媒体との間で熱交換が行われる。本実施形態では、利用側熱交換器42では、利用側熱交換器42を流れる冷媒と、対象空間の空気との間で熱交換が行われる。
[0044]
 利用側熱交換器42の一端は、冷媒配管を介して液冷媒連絡配管6と接続される。利用側熱交換器42の他端は、冷媒配管を介してガス冷媒連絡配管7と接続される。
[0045]
 利用側熱交換器42は、タイプを限定するものではないが、例えば、伝熱管(図示省略)と多数のフィン(図示省略)とにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
[0046]
 利用側熱交換器42は、冷房運転時及びデフロスト運転時には、蒸発器として機能する。利用側熱交換器42は、暖房運転時には、凝縮器として機能する。
[0047]
 (2-1-2)利用側膨張機構
 利用側膨張機構41は、利用側冷媒回路10aを流れる冷媒の圧力や流量を調節するための機構である。利用側膨張機構41は、利用側熱交換器42の液側と液冷媒連絡配管6とを接続する冷媒配管に設けられる。利用側膨張機構41は、例えば開度可変の電子膨張弁である。ただし、利用側膨張機構41は、電子膨張弁に限定されるものではなく、冷凍サイクル装置において一般に膨張機構として使用される機構が適宜選択されればよい。
[0048]
 (2-1-3)利用側ファン
 利用側ファン43は、利用ユニット4内に対象空間内の空気を吸入し、利用側熱交換器42に供給し、利用側熱交換器42において冷媒と熱交換した空気を、対象空間へと吹き出す機構である。利用側ファン43は、例えばシロッコファンである。しかし、利用側ファン43のタイプは、シロッコファンに限定されるものではなく適宜選択されればよい。利用側ファン43は、モータ43aによって駆動される。利用側ファン43は、回転数を変更可能なモータ43aによって駆動される、風量可変のファンである。
[0049]
 (2-1-4)センサ
 利用ユニット4は、液側温度センサ44と、ガス側温度センサ45と、対象空間温度センサ46と、をセンサとして有する(図1参照)。なお、利用ユニット4は、上述のセンサ44~46の全てを有していなくてもよく、一部のみを有してもよい。また、熱源ユニット2は、上述のセンサ44~46以外のセンサを有してもよい。
[0050]
 液側温度センサ44は、利用側熱交換器42の液側と液冷媒連絡配管6とを接続する冷媒配管に設けられる。液側温度センサ44は、利用側熱交換器42の液側の冷媒配管を流れる冷媒の温度を計測する。ガス側温度センサ45は、利用側熱交換器42のガス側とガス冷媒連絡配管7とを接続する冷媒配管に設けられる。ガス側温度センサ45は、利用側熱交換器42のガス側の冷媒配管を流れる冷媒の温度を計測する。対象空間温度センサ46は、利用ユニット4の対象空間空気の吸入口側に設けられる。対象空間温度センサ46は、利用ユニット4に流入する対象空間の空気の温度(対象空間温度Tr)を検出する。
[0051]
 センサのタイプを限定するものではないが、本実施形態では、液側温度センサ44、ガス側温度センサ45及び対象空間温度センサ46は、サーミスタである。
[0052]
 (2-1-5)利用側制御部
 利用側制御部47は、利用ユニット4を構成する各部の動作を制御する。
[0053]
 利用側制御部47は、利用ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有する。
[0054]
 利用側制御部47は、利用ユニット4の、利用側膨張機構41、利用側ファン43、液側温度センサ44、ガス側温度センサ45、及び対象空間温度センサ46と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている(図1参照)。また、利用側制御部47は、熱源ユニット2の熱源側制御部37との間で制御信号等のやりとりを行うことが可能な状態で、伝送線8aにより熱源側制御部37に接続されている。なお、利用側制御部47と熱源側制御部37とは、物理的な伝送線8aにより接続されなくてもよい。利用側制御部47と熱源側制御部37とは、無線により通信可能に接続されてもよい。利用側制御部47は、利用ユニット4を操作するためのリモコン(図示せず)から送信される各種信号を受信可能に構成されている。各種信号には、利用ユニット4の運転/停止に関する信号や、各種設定に関する信号を含む。各種設定に関する信号には、例えば、運転モードの切換信号や、冷房運転や暖房運転の目標温度(設定温度Trs)を含む。
[0055]
 利用側制御部47及び利用ユニット5の利用側制御部57と、利用側制御部47,57と伝送線8aを介して接続されている熱源ユニット2の熱源側制御部37とは、協働してコントローラ8として機能する。コントローラ8の機能については後述する。
[0056]
 (2-2)熱源ユニット
 熱源ユニット2は、例えば冷凍サイクル装置1の設置される建物の室外等に設置されている。
[0057]
 熱源ユニット2は、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7を介して利用ユニット4、5に接続されている。熱源ユニット2は、利用ユニット4、5と共に冷媒回路10を構成する(図1参照)。
[0058]
 熱源ユニット2は、冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路10cを有する(図1参照)。熱源側冷媒回路10cは、主として、圧縮機21と、流向切換機構22と、熱源側熱交換器23と、熱源側膨張機構38と、アキュムレータ24と、過冷却熱交換器25と、バイパス膨張弁62と、液側閉鎖弁26と、ガス側閉鎖弁27と、を有する(図1参照)。熱源ユニット2は、モータ28aにより駆動される熱源側ファン28を有する(図1参照)。熱源ユニット2は、各種のセンサを有する。熱源ユニット2の有するセンサについては後述する。熱源ユニット2は、熱源側制御部37を有する(図1参照)。
[0059]
 また、熱源ユニット2は、吸入管11aと、吐出管11bと、第1ガス冷媒管11cと、液冷媒管11dと、第2ガス冷媒管11eと、バイパス冷媒管61と、を有する(図1参照)。
[0060]
 吸入管11aは、流向切換機構22と圧縮機21の吸入側とを接続する(図1参照)。吸入管11aには、アキュムレータ24が設けられる(図1参照)。吐出管11bは、圧縮機21の吐出側と流向切換機構22とを接続する(図1参照)。第1ガス冷媒管11cは、流向切換機構22と熱源側熱交換器23のガス側とを接続する(図1参照)。液冷媒管11dは、熱源側熱交換器23の液側と液冷媒連絡配管6とを接続する(図1参照)。液冷媒管11dは、熱源側熱交換器23と利用側熱交換器42,52とを接続する主冷媒管の一例である。液冷媒管11dには、熱源側膨張機構38が設けられている(図1参照)。液冷媒管11dには、過冷却熱交換器25が設けられている(図1参照)。液冷媒管11dと液冷媒連絡配管6との接続部には、液側閉鎖弁26が設けられている(図1参照)。第2ガス冷媒管11eは、流向切換機構22とガス冷媒連絡配管7とを接続する(図1参照)。第2ガス冷媒管11eとガス冷媒連絡配管7との接続部には、ガス側閉鎖弁27が設けられている(図1参照)。バイパス冷媒管61は、液冷媒管11dの熱源側膨張機構38と過冷却熱交換器25との間を接続する部分から分岐し、その端部は吸入管11aに接続される(図1参照)。バイパス冷媒管61は、液冷媒管11dを流れる冷媒の一部を、圧縮機21の吸入側へと導く過冷却管の一例である。バイパス冷媒管61には、過冷却熱交換器25が設けられている(図1参照)。バイパス冷媒管61は、液冷媒管11dからの分岐部と過冷却熱交換器25との間を接続する第1管61aと、過冷却熱交換器25と吸入管11aとを接続する第2管61bと、を含む(図1参照)。第1管61aには、バイパス膨張弁62が設けられている(図1参照)。
[0061]
 以下に、熱源ユニット2の主な構成について更に説明する。
[0062]
 (2-2-1)圧縮機
 圧縮機21は、吸入管11aから冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入し、図示しない圧縮機構で冷媒を圧縮して、圧縮した冷媒を吐出管11bへと吐出する機器である。本実施形態では、熱源ユニット2は、圧縮機21を1台だけ有するが、圧縮機21の台数は1台に限定されるものではない。熱源ユニット2は、並列に接続された複数の圧縮機21を有するものであってもよい。また、熱源ユニット2が複数段で冷媒を圧縮する場合には、熱源ユニット2は、直列に接続された複数の圧縮機21を有するものであってもよい。
[0063]
 圧縮機21は、タイプを限定するものではないが、例えば、ロータリ式やスクロール式等の容積圧縮機である。圧縮機21の図示しない圧縮機構は、モータ21aによって駆動される(図1参照)。モータ21aにより圧縮機構(図示せず)が駆動されることで、圧縮機構により冷媒が圧縮される。ここでは、モータ21aは、インバータによる回転数制御が可能なモータである。モータ21aの回転数(運転周波数)が制御されることで、圧縮機21の容量が制御される。なお、圧縮機21の圧縮機構は、モータ以外の原動機(例えば内燃機関)により駆動されてもよい。
[0064]
 (2-2-2)流向切換機構
 流向切換機構22は、冷媒の流向を切り換えることで、熱源側熱交換器23の状態を、蒸発器として機能する第1状態と、凝縮器として機能する第2状態との間で変更する機構である。なお、流向切換機構22が熱源側熱交換器23の状態を第1状態とする時には、利用側熱交換器42,52は凝縮器として機能する。一方、流向切換機構22が熱源側熱交換器23の状態を第2状態とする時には、利用側熱交換器42,52は蒸発器として機能する。
[0065]
 流向切換機構22は、圧縮機21から吐出される冷媒の流向を、第1流向Aと第2流向Bとの間で切り換える機構である(図1中の矢印A,Bを参照)。流向切換機構22が冷媒の流向を第1流向Aに切り換えた時、熱源側熱交換器23の状態は第1状態となる。流向切換機構22が冷媒の流向を第2流向Bに切り換えた時、熱源側熱交換器23の状態は第2状態となる。
[0066]
 ここでは、流向切換機構22は、四路切換弁である。
[0067]
 加熱運転の一例である暖房運転時には、圧縮機21から吐出される冷媒の流向は、流向切換機構22により第1流向Aに切り換えられる。流向切換機構22は、冷媒の流向を第1流向Aに設定している時、吸入管11aを第1ガス冷媒管11cと連通させ、吐出管11bを第2ガス冷媒管11eと連通させる(図1中の流向切換機構22内の破線参照)。冷媒が第1流向Aに流れる時、圧縮機21から吐出される冷媒は、冷媒回路10内を、利用側熱交換器42,52、利用側膨張機構41,51、熱源側膨張機構38、熱源側熱交換器23の順に流れ、圧縮機21へと戻る。
[0068]
 冷房運転時及びデフロスト運転時には、圧縮機21から吐出される冷媒の流向は、流向切換機構22により第2流向Bに切り換えられる。流向切換機構22は、冷媒の流向を第2流向Bに設定している時、吸入管11aを第2ガス冷媒管11eと連通させ、吐出管11bを第1ガス冷媒管11cと連通させる(図1中の流向切換機構22内の実線参照)。冷媒が第2流向Bに流れる時、圧縮機21から吐出される冷媒は、冷媒回路10内を、熱源側熱交換器23、熱源側膨張機構38、利用側膨張機構41,51、利用側熱交換器42,52の順に流れ、圧縮機21へと戻る。
[0069]
 なお、流向切換機構22は、四路切換弁に限られるものではない。例えば、流向切換機構22は、複数の電磁弁及び冷媒管を組み合わせて、上記のような冷媒の流れ方向の切り換えを実現できるように構成されてもよい。
[0070]
 (2-2-3)熱源側熱交換器
 熱源側熱交換器23では、内部を流れる冷媒と熱源ユニット2の設置場所の空気(熱源空気と呼ぶ)との間で熱交換が行われる。熱源ユニット2が室外に設置される場合には、熱源側熱交換器23では、内部を流れる冷媒と室外空気との間で熱交換が行われる。
[0071]
 熱源側熱交換器23の一端は、液冷媒管11dに接続されている。熱源側熱交換器23の他端は、第1ガス冷媒管11cに接続されている。
[0072]
 熱源側熱交換器23は、タイプを限定するものではないが、例えば、伝熱管(図示省略)と多数のフィン(図示省略)とを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
[0073]
 熱源側熱交換器23は、暖房運転時には蒸発器として機能する。一方、冷房運転時及びデフロスト運転時には、熱源側熱交換器23は、凝縮器(放熱器)として機能する。
[0074]
 (2-2-4)熱源側膨張機構
 熱源側膨張機構38は、冷媒の流路において熱源側熱交換器23と利用側熱交換器42,52との間に配置される(図1参照)。具体的には、熱源側膨張機構38は、液冷媒管11dの、熱源側熱交換器23と、液冷媒管11dとバイパス冷媒管61との分岐部と、の間に配置されている(図1参照)。
[0075]
 熱源側膨張機構38は、液冷媒管11dを流れる冷媒の圧力や流量の調節を行う。熱源側膨張機構38は、例えば開度可変の電子膨張弁である。ただし、熱源側膨張機構38は、電子膨張弁に限定されず、冷凍サイクル装置において一般に膨張機構として使用される機器が適宜選択されればよい。
[0076]
 (2-2-5)アキュムレータ
 アキュムレータ24は、流入する冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分ける気液分離機能を有する容器である。また、アキュムレータ24は、利用ユニット4、5の運転負荷の変動等に応じて発生する余剰冷媒の貯留機能を有する容器である。アキュムレータ24は、吸入管11aに設けられる(図1参照)。アキュムレータ24に流入する冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とに分離され、上部空間に集まるガス冷媒が圧縮機21へと流出する。
[0077]
 (2-2-6)過冷却熱交換器及びバイパス膨張弁
 過冷却熱交換器25は、例えば二重管型熱交換器やプレート型熱交換器などの熱交換器である。過冷却熱交換器25は、主に、熱源側熱交換器23において凝縮し、利用ユニット4,5へと送られる冷媒を冷却するために設けられている。過冷却熱交換器25では、液冷媒管11dから分流しバイパス冷媒管61を流れ、バイパス膨張弁62で減圧された冷媒と、液冷媒管11dを流れる冷媒との間で熱交換が行われる。過冷却熱交換器25は、液冷媒管11dの、液冷媒管11dとバイパス冷媒管61との分岐部と、液側閉鎖弁26との間に配置されている(図1参照)。また、過冷却熱交換器25は、バイパス冷媒管61の、バイパス膨張弁62と吸入管11aとの接続部との間に配置されている(図1参照)。
[0078]
 バイパス膨張弁62は、過冷却膨張弁の一例である。バイパス膨張弁62は、バイパス冷媒管61の第1管61aに設けられている(図1参照)。バイパス膨張弁62は、バイパス冷媒管61を流れる冷媒を減圧する。また、バイパス膨張弁62は、バイパス冷媒管61を流れる冷媒の流量を調節する。バイパス膨張弁62は、例えば、開度調整可能な電子膨張弁である。ただし、バイパス膨張弁62は、開度調整可能な電子膨張弁に限定されず、開/閉のみを制御可能な電磁弁であってもよい。なお、バイパス膨張弁62が開/閉のみを制御可能な電磁弁である場合には、バイパス冷媒管61に流量調整用のキャピラリが設けられることが好ましい。
[0079]
 バイパス膨張弁62が開かれると、液冷媒管11dからバイパス冷媒管61に分流した冷媒が過冷却熱交換器25に流入し、液冷媒管11dを流れる冷媒と熱交換して吸熱し、ガス相の冷媒となって吸入管11aに流入する。一方、過冷却熱交換器25においてバイパス冷媒管61を流れる冷媒と熱交換した液冷媒管11dを流れる冷媒は、過冷却熱交換器25において冷却されて、利用ユニット4,5へと送られる。
[0080]
 (2-2-7)液側閉鎖弁及びガス側閉鎖弁
 液側閉鎖弁26は、液冷媒管11dと液冷媒連絡配管6との接続部に設けられた弁である。ガス側閉鎖弁27は、第2ガス冷媒管11eとガス冷媒連絡配管7との接続部に設けられた弁である。液側閉鎖弁26及びガス側閉鎖弁27は、例えば、手動で操作される弁である。
[0081]
 (2-2-8)熱源側ファン
 熱源側ファン28は、熱源ユニット2内に熱源ユニット2外部の熱源空気を吸入して熱源側熱交換器23に供給し、熱源側熱交換器23において冷媒と熱交換した空気を熱源ユニット2外に排出するためのファンである。
[0082]
 熱源側ファン28は、例えばプロペラファンである。ただし、熱源側ファン28のファンのタイプは、プロペラファンに限定されず、適宜選択されればよい。
[0083]
 熱源側ファン28は、モータ28aによって駆動される(図1参照)。限定するものではないが、モータ28aはインバータにより回転数制御が可能なモータである。熱源側ファン28は、モータ28aの回転数制御により風量可変のファンである。
[0084]
 (2-2-9)センサ
 熱源ユニット2には、各種センサが設けられている。例えば、熱源ユニット2は、以下の温度センサ及び圧力センサを有する。なお、温度センサや圧力センサの種類は、適宜選択されればよい。
[0085]
 熱源ユニット2の有するセンサには、吸入圧力センサ29と、吐出圧力センサ30と、吸入温度センサ31と、吐出温度センサ32と、熱交温度センサ33と、液側温度センサ34と、液管温度センサ35と、熱源空気温度センサ36と、熱源空気湿度センサ39と、バイパス温度センサ63と、を含む(図1及び図2参照)。なお、熱源ユニット2は、上述のセンサ29~36,39,63の全てを有していなくてもよく、一部のみを有してもよい。また、熱源ユニット2は、上述のセンサ29~36,39,63以外のセンサを有してもよい。
[0086]
 吸入圧力センサ29は、吸入管11aに設けられている(図1参照)。吸入圧力センサ29は、吸入圧力Psを計測するセンサである。吸入圧力Psは、冷凍サイクルの低圧の値である。吐出圧力センサ30は、吐出管11bに設けられている(図1参照)。吐出圧力センサ30は、吐出圧力Pdを計測するセンサである。吐出圧力Pdは、冷凍サイクルの高圧の値である。吸入温度センサ31は、吸入管11aに設けられている(図1参照)。吸入温度センサ31は、吸入温度Tsを計測するセンサである。吐出温度センサ32は、吐出管11bに設けられている(図1参照)。吐出温度センサ32は、吐出温度Tdを計測するセンサである。熱交温度センサ33は、熱源側熱交換器23に設けられている(図1参照)。熱交温度センサ33は、熱源側熱交換器23内を流れる冷媒の温度を計測する。熱交温度センサ33は、冷房運転時には凝縮温度Tcに対応する冷媒温度を計測し、暖房運転時には蒸発温度Teに対応する冷媒温度を計測する。液側温度センサ34は、熱源側熱交換器23の液側に設けられ、冷媒の温度Tbを計測する。流向切換機構22が冷媒の流向を第2流向Bに切り換えている時には、熱交温度センサ33が計測する凝縮温度Tcから、液側温度センサ34が計測する冷媒の温度Tbを減じることで、冷凍サイクルの過冷却度が算出される。液管温度センサ35は、液冷媒管11dの、過冷却熱交換器25と液側閉鎖弁26との間に配置される。液管温度センサ35は、第1温度センサの一例である。液管温度センサ35は、液冷媒管11dの、過冷却熱交換器25と液側閉鎖弁26との間を流れる冷媒の温度(液管温度Tlp)を計測する。液管温度センサ35は、流向切換機構22が冷媒の流向を第2流向Bに切り換え、バイパス膨張弁62が開かれている時に、過冷却熱交換器25において冷却されて液冷媒管11dを流れる冷媒の温度を、液管温度Tlpとして計測する。例えば、液管温度センサ35は、冷媒量判断用運転時に、過冷却熱交換器25を通過した液冷媒管11dを流れる冷媒の温度を、液管温度Tlpとして測定する。熱源空気温度センサ36は、熱源空気の温度を計測する。熱源空気湿度センサ39は、熱源空気の湿度を計測する。バイパス温度センサ63は、バイパス冷媒管61の第2管61bに設けられている。バイパス温度センサ63は、バイパス冷媒管61の第1管61aを流れ、過冷却熱交換器25において液冷媒管11dを流れる冷媒と熱交換し、吸入管11aへと流れる冷媒の温度を計測する。
[0087]
 (2-2-10)熱源側制御部
 熱源側制御部37は、熱源ユニット2を構成する各部の動作を制御する。
[0088]
 熱源側制御部37は、熱源ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有する。
[0089]
 熱源側制御部37は、熱源ユニット2の、圧縮機21、流向切換機構22、熱源側膨張機構38、バイパス膨張弁62、熱源側ファン28、吸入圧力センサ29、吐出圧力センサ30、吸入温度センサ31、吐出温度センサ32、熱交温度センサ33、液側温度センサ34、液管温度センサ35、熱源空気温度センサ36、熱源空気湿度センサ39、及びバイパス温度センサ63と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている(図1参照)。また、熱源側制御部37は、利用ユニット4,5の利用側制御部47,57との間で制御信号等のやりとりを行うことが可能な状態で、伝送線8aにより利用側制御部47,57に接続されている。
[0090]
 熱源側制御部37と利用ユニット4,5の利用側制御部47,57とは、伝送線8aを介して接続されて、冷凍サイクル装置1の動作の制御を行うコントローラ8として機能する。コントローラ8は、熱源側制御部37及び/又は利用側制御部47,57のマイクロコンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、冷凍サイクル装置1全体の動作を制御する。また、コントローラ8は、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する冷媒漏洩判定部85としても機能する。コントローラ8の機能については後述する。
[0091]
 (2-3)冷媒連絡配管
 冷凍サイクル装置1は、冷媒連絡配管として、液冷媒連絡配管6と、ガス冷媒連絡配管7と、を有する。液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7は、冷凍サイクル装置1の設置時に、冷凍サイクル装置1の設置サイトで施工される配管である。液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7には、設置場所や、熱源ユニットと利用ユニットとの組み合わせ等の設置条件に応じて様々な長さや径の配管が使用される。
[0092]
 利用ユニット4,5の利用側冷媒回路10a、10bと、熱源ユニット2の熱源側冷媒回路10cとが、液冷媒連絡配管6とガス冷媒連絡配管7とにより接続されることで、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10が構成される。
[0093]
 (2-4)コントローラ
 コントローラ8は、熱源ユニット2の熱源側制御部37と利用ユニット4,5の利用側制御部47,57とが伝送線8aを介して通信可能に接続されることによって構成されている。コントローラ8は、熱源側制御部37や利用側制御部47,57のマイクロコンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、冷凍サイクル装置1全体の動作の制御を行う。
[0094]
 また、コントローラ8は、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する冷媒漏洩判定システム100としても機能する。冷媒漏洩判定システム100としての機能については、冷凍サイクル装置1についての説明とは分けて後述する。
[0095]
 なお、本実施形態のコントローラ8は、一実施例にすぎない。コントローラは、本実施形態のコントローラ8が発揮する機能と同様の機能を、論理回路等のハードウェアにより実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実現してもよい。
[0096]
 また、ここでは、熱源側制御部37と利用側制御部47,57とがコントローラ8を構成するが、これに限定されるものではない。例えば、冷凍サイクル装置1は、熱源側制御部37と利用側制御部47,57に加えて、あるいは熱源側制御部37と利用側制御部47,57に代えて、以下で説明するコントローラ8の機能の一部又は全部を実現する熱源ユニット2及び利用ユニット4,5とは別に設けられる制御装置を有してもよい。
[0097]
 また、冷凍サイクル装置1のコントローラ8は、以下で説明する機能の一部又は全部を有していなくてもよい。例えば、以下で説明するコントローラ8の機能の一部又は全部は、冷凍サイクル装置1とは別の場所に設置されるサーバ等により実現されてもよい。言い換えれば、コントローラ8の機能は、冷凍サイクル装置1だけで実行されなくてもよく、冷凍サイクル装置1とは別に設置される図示しないサーバ等により実現されてもよい。例えば、後述する冷媒漏洩判定システム100としての機能は、冷凍サイクル装置1とは別に設置されるサーバにより実現されてもよい。
[0098]
 コントローラ8は、図2に示されるように、利用側膨張機構41,51、圧縮機21、流向切換機構22,熱源側膨張機構38、バイパス膨張弁62、利用側ファン43,53、及び熱源側ファン28を含む熱源ユニット2及び利用ユニット4,5の各種機器と電気的に接続されている。また、コントローラ8は、図2に示されるように、液側温度センサ44,54、ガス側温度センサ45,55、及び対象空間温度センサ46,56、吸入圧力センサ29、吐出圧力センサ30、吸入温度センサ31、吐出温度センサ32、熱交温度センサ33、液側温度センサ34、液管温度センサ35、熱源空気温度センサ36、熱源空気湿度センサ39、及びバイパス温度センサ63と電気的に接続されている。
[0099]
 コントローラ8は、機能部として、機器制御部81を有する。
[0100]
 機器制御部81は、コントローラ8が各種センサ29~36,39,44~46,54~56,63の計測信号や利用側制御部47,57が図示しないリモコンから送信されてくる指令等に基づいて機器21,22,28,38,41,43,51,53,62等の動作を制御する。機器制御部81による冷房運転時、暖房運転時及びデフロスト運転時の機器21,22,28,38,41,43,51,53,62の動作の制御については後述する。
[0101]
 (3)冷凍サイクル装置の動作
 冷房運転モード時、暖房運転モード時、及びデフロスト運転モード時の冷凍サイクル装置1の動作について説明する。
[0102]
 (3-1)冷房運転モード時の動作
 リモコン(図示せず)から、冷凍サイクル装置1に対して冷房運転の実行が指示されると、コントローラ8は、冷凍サイクル装置1の運転モードを冷房運転モードに設定する。機器制御部81は、熱源側熱交換器23の状態が凝縮器として機能する第1状態になるよう、流向切換機構22を図1において実線で示された状態に制御し、圧縮機21、熱源側ファン28、利用側ファン43,53を運転する。
[0103]
 そして、機器制御部81は、冷房運転時に、例えば以下のように冷凍サイクル装置1の機器を制御する。
[0104]
 機器制御部81は、熱源側膨張機構38の一例である電子膨張弁を全開状態にする。
[0105]
 機器制御部81は、利用側熱交換器42、52のそれぞれのガス側出口における冷媒の過熱度SHrが所定の目標値SHrsになるように、利用側膨張機構41、51の一例である電子膨張弁を開度調節する。利用側熱交換器42、52のガス側出口における冷媒の過熱度SHrは、例えば、ガス側温度センサ45,55の計測値から吸入圧力センサ29の計測値(吸入圧力Ps)から換算される蒸発温度Teを差し引くことで算出される。冷媒の過熱度SHrは、ガス側温度センサ45、55の計測値から、蒸発温度Teに相当する液側温度センサ44、54の計測値を差し引いて算出されてもよい。
[0106]
 機器制御部81は、過冷却熱交換器25のバイパス冷媒管61側の出口における冷媒の過熱度SHbが所定の目標値SHbsになるように、バイパス膨張弁62を開度調節する。過冷却熱交換器25のバイパス冷媒管61側の出口における冷媒の過熱度SHbは、例えば、バイパス温度センサ63の計測値から吸入圧力センサ29の計測値(吸入圧力Ps)から算出される蒸発温度Teを差し引いて算出される。
[0107]
 機器制御部81は、吸入圧力センサ29の計測値(吸入圧力Ps)に相当する蒸発温度Teが目標蒸発温度Tesに近づくように、圧縮機21の運転容量を制御する。圧縮機21の運転容量の制御は、モータ21aの回転数制御により行われる。
[0108]
 以上のように機器の動作が制御されることで、冷房運転時には冷媒回路10を以下のように冷媒が流れる。
[0109]
 圧縮機21が起動されると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が圧縮機21に吸入され、圧縮機21で圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、流向切換機構22を経由して熱源側熱交換器23に送られ、熱源側ファン28によって供給される熱源空気と熱交換を行って凝縮し、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、液冷媒管11dを流れ、熱源側膨張機構38を通過する。熱源側膨張機構38を通過した冷媒の一部は、バイパス冷媒管61に流入する。液冷媒管11dから過冷却熱交換器25に流入した冷媒は、バイパス冷媒管61を流れてバイパス膨張弁62で圧縮機21の吸入圧力付近まで減圧され過冷却熱交換器25へと流入した冷媒と、過冷却熱交換器25において熱交換を行ない、過冷却状態になる。過冷却状態になった高圧の液冷媒は、液冷媒連絡配管6を経由して、利用ユニット4、5へと送られる。一方、バイパス冷媒管61を流れ、過冷却熱交換器25において液冷媒管11dを流れる冷媒と熱交換をした冷媒は、圧縮機21の吸入側に戻される。利用ユニット4、5に送られた高圧の液冷媒は、利用側膨張機構41、51において圧縮機21の吸入圧力近くまで減圧され、気液二相状態の冷媒となって利用側熱交換器42、52に送られる。気液二相状態の冷媒は、利用側熱交換器42、52において、利用側ファン43,53により利用側熱交換器42、52へと供給される対象空間の空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管7を経由して熱源ユニット2に送られ、流向切換機構22を経由してアキュムレータ24に流入する。アキュムレータ24に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。一方、利用側熱交換器42、52に供給された空気の温度は、利用側熱交換器42、52を流れる冷媒と熱交換することで低下し、利用側熱交換器42、52で冷却された空気は対象空間に吹き出す。
[0110]
 (3-2)暖房運転モード時の動作
 リモコン(図示せず)から、冷凍サイクル装置1に対して暖房運転の実行が指示されると、コントローラ8は、冷凍サイクル装置1の運転モードを暖房運転モードに設定する。機器制御部81は、冷凍サイクル装置1の運転モードが暖房運転モードに設定されている時には、熱源側熱交換器23の状態が蒸発器として機能する第2状態になるよう、流向切換機構22を図1において破線で示された状態に制御する。また、機器制御部81は、暖房運転中には、圧縮機21、熱源側ファン28、利用側ファン43,53を運転する。
[0111]
 そして、機器制御部81は、暖房運転時に、例えば以下のように冷凍サイクル装置1の機器を制御する。
[0112]
 機器制御部81は、利用側熱交換器42、52のそれぞれの液側出口における冷媒の過冷却度SCrが所定の目標値SCrsになるように、利用側膨張機構41、51の一例である電子膨張弁を開度調節する。利用側熱交換器42、52のそれぞれの液側出口における冷媒の過冷却度SCrは、例えば、吐出圧力センサ30の計測値(吐出圧力Pd)から換算される凝縮温度Tcから、液側温度センサ44,54の計測値を差し引くことで算出される。
[0113]
 機器制御部81は、熱源側熱交換器23に流入する冷媒が、熱源側熱交換器23において蒸発可能な圧力(凝縮圧力Pe)まで減圧されるように、熱源側膨張機構38を開度調節する。
[0114]
 機器制御部81は、吐出圧力センサ30の計測値(吐出圧力Pd)に相当する凝縮温度Tcが目標蒸発温度Tcsに近づくように、圧縮機21の運転容量を制御する。圧縮機21の運転容量の制御は、モータ21aの回転数制御により行われる。
[0115]
 以上のように機器の動作が制御されることで、暖房運転時には冷媒回路10を以下のように冷媒が流れる。
[0116]
 圧縮機21が起動されると、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が圧縮機21に吸入され、圧縮機21で圧縮されて冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、流向切換機構22を経由して利用側熱交換器42,52に送られ、利用側ファン43,53によって供給される対象空間の空気と熱交換を行って凝縮し、高圧の液冷媒となる。利用側熱交換器42、52へと供給された空気の温度は、利用側熱交換器42、52を流れる冷媒と熱交換することで上昇し、利用側熱交換器42、52で加熱された空気は対象空間に吹き出す。利用側熱交換器42,52を通過した高圧の液冷媒は、利用側膨張機構41、51を通過して減圧される。利用側膨張機構41、51において減圧された冷媒は、液冷媒連絡配管6を経由して熱源ユニット2に送られ、液冷媒管11dに流入する。液冷媒管11dを流れる冷媒は、熱源側膨張機構38を通過する際に圧縮機21の吸入圧力近くまで減圧され、気液二相状態の冷媒となって熱源側熱交換器23に流入する。熱源側熱交換器23に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、熱源側ファン28によって供給される熱源空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となり、流向切換機構22を経由してアキュムレータ24に流入する。アキュムレータ24に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
[0117]
 (3-3)デフロスト運転モード時の動作
 機器制御部81は、冷凍サイクル装置1の運転モードが暖房運転モードにある時に、所定のデフロスト開始条件が成立したと判断すると、流向切換機構22を制御して一時的に熱源側熱交換器23の状態を第2状態に切り換え、運転モードをデフロスト運転モードに設定する。デフロスト運転は、暖房運転モード時に熱源側熱交換器23に付着した霜を溶かし除去するための運転である。
[0118]
 なお、デフロスト開始条件とは、その条件が成立した時に、熱源側熱交換器23の除霜を行うことが望ましい条件である。例えば、機器制御部81は、熱交温度センサ33により計測される冷媒温度が所定温度以下になった時に、デフロスト開始条件が成立したと判断する。デフロスト開始条件が成立したか否かの判断の閾値に用いられる冷媒温度の所定温度は、例えば-5℃である。また、機器制御部81は、暖房運転の継続時間が所定時間を超えた時に、デフロスト開始条件が成立したと判断してもよい。
[0119]
 機器制御部81は、デフロスト運転時に、例えば以下のように冷凍サイクル装置1の機器を制御する。
[0120]
 機器制御部81は、デフロスト運転開始前に、圧縮機21を一旦停止する。または、機器制御部81は、デフロスト運転開始前に、圧縮機21の回転数を低減する。その後、機器制御部81は、所定のタイミングで、流向切換機構22を暖房運転時の状態から冷房運転時と同様の状態に切り換え、圧縮機21を所定の回転数で運転する(デフロスト運転を開始する)。機器制御部81は、熱源側熱交換器23に付着した霜を溶かすため、圧縮機21の回転数を比較的高く制御する。機器制御部81は、デフロスト運転時に、熱源側ファン28を最大風量より小さな所定風量に制御する。機器制御部81は、デフロスト運転時に、利用側ファン43,53を停止する。機器制御部81は、デフロスト運転開始直後には熱源側膨張機構38及び利用側膨張機構41,51をほぼ全開に調節し、その後、膨張機構38,41,51の開度を適宜調節する。
[0121]
 そして、機器制御部81は、デフロスト運転中に、デフロスト終了条件が成立したと判断すると、デフロスト運転の終了を決定し、暖房運転に復帰する。例えば、機器制御部81は、熱交温度センサ33により計測される冷媒温度が所定の終了判断温度以上になり、なおかつ、その状態が所定時間以上継続した場合に、デフロスト終了条件が成立したと判断する。なお、デフロスト終了条件は、上記の条件に限定されない。例えば、機器制御部81は、熱交温度センサ33により計測される冷媒温度が所定の終了判断温度以上になると、直ちにデフロスト終了条件が成立したと判断してもよい。
[0122]
 (4)冷媒漏洩判定システム
 コントローラ8は、冷凍サイクル装置1が、通常運転モードとして暖房運転モードが選択されている時に、冷媒漏洩判定システム100として機能する。本実施形態では、例えば冬季に、コントローラ8は、冷媒漏洩判定システム100として機能する。
[0123]
 コントローラ8は、冷媒漏洩判定システム100のための機能部として、デフロスト情報取得部82、デフロスト時間情報取得部83、運転条件取得部84、冷媒漏洩判定部85、基準値算出部86、及び記憶部90を備える。
[0124]
 (4-1)デフロスト情報取得部
 デフロスト情報取得部82は、デフロスト情報を取得する機能部である。
[0125]
 デフロスト情報とは、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行った暖房運転時間と、冷凍サイクル装置1がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の回数と、の関係に関する情報である。暖房運転時間は、通常運転時間の一例である。
[0126]
 デフロスト情報は、例えば、冷凍サイクル装置1の運転履歴のデータである。具体的には、デフロスト情報は、冷凍サイクル装置1が、暖房運転を実行した日時と、デフロスト運転を実行した日時と、を認識可能なデータである。
[0127]
 他の例では、デフロスト情報は、冷凍サイクル装置1の暖房運転時間とデフロスト運転の回数とのデータである。具体的には、デフロスト情報は、日別かつ時間帯別の、暖房運転時間とデフロスト運転の回数とのデータである。例えば、デフロスト情報は、“2018年1月10日9時~10時”の、暖房運転時間は“50分”で、デフロスト運転の回数は“2回”というようなデータである。
[0128]
 他の例では、デフロスト情報は、冷凍サイクル装置1のデフロスト運転の頻度のデータである。具体的には、デフロスト情報は、日別かつ時間帯別の、デフロスト運転の回数を暖房運転時間で除した値である。例えば、デフロスト情報は、2018年1月10日9時~10時の、デフロスト運転の回数(例えば2回)を暖房運転時間(例えば5/6時間)で除した、“2.4回/時間”というようなデータである。
[0129]
 また、冷凍サイクル装置1の1日あたりの暖房運転時間が推定可能である場合には、デフロスト情報は、日別のデフロスト運転の実行回数であってもよい。
[0130]
 本実施形態では、デフロスト情報取得部82は、以上で例示したようなデフロスト情報を機器制御部81から取得する。デフロスト情報取得部82が取得した情報は、記憶部90に記憶される。
[0131]
 (4-2)デフロスト時間情報取得部
 デフロスト時間情報取得部83は、冷凍サイクル装置1がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の各回の時間に関するデフロスト時間情報を取得する。デフロスト運転の時間は、例えば、デフロスト運転の開始から、デフロスト終了条件が成立するまでの時間である。
[0132]
 デフロスト時間情報は、例えば、冷凍サイクル装置1の運転履歴のデータである。具体的には、デフロスト時間情報は、冷凍サイクル装置1が、デフロスト運転を実行した日時を認識可能なデータである。
[0133]
 他の例では、デフロスト時間情報は、各回のデフロスト運転の時間である。具体的には、デフロスト時間情報は、デフロスト運転の開始日時と、その日時に開始されたデフロスト運転の時間のデータである。
[0134]
 他の例では、デフロスト時間情報は、日別かつ時間帯別の、1回あたりのデフロスト運転の時間の平均値である。具体的には、デフロスト時間情報は、2018年1月10日の9時~10時に実行されたデフロスト運転時間の合計(例えば10分)を、その時間帯に実行されたデフロスト運転の回数(例えば2回)で除した、“5分/回”というようなデータである。
[0135]
 本実施形態では、デフロスト時間情報取得部83は、以上のようなデフロスト時間情報を機器制御部81から取得する。デフロスト時間情報取得部83が取得した情報は、記憶部90に記憶される。
[0136]
 (4-3)運転条件取得部
 運転条件取得部84は、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行っている時の、熱源側熱交換器23と熱交換する空気の温度、熱源側熱交換器23と熱交換する空気の湿度、及び、圧縮機21の回転数(モータ21aの回転数)の少なくとも1つを含む運転条件を取得する。本実施形態では、運転条件取得部84は、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行っている時の、熱源側熱交換器23と熱交換する熱源空気の温度及び湿度と、圧縮機21の回転数と、の全部を運転条件として取得する。
[0137]
 例えば、運転条件取得部84は、所定時間間隔で(例えば1分毎に)、熱源空気の温度及び湿度のデータと、圧縮機21の回転数のデータを取得する。
[0138]
 他の例では、運転条件取得部84は、日別かつ時間帯別に、熱源空気の平均温度及び平均湿度のデータと、冷凍サイクル装置1の暖房運転時の圧縮機21の平均回転数と、を取得する。
[0139]
 運転条件取得部84は、熱源空気の温度及び湿度については、例えば、熱源空気温度センサ36の計測値と熱源空気湿度センサ39の計測値とを、熱源空気の温度及び湿度として取得する。他の例では、運転条件取得部84は、インターネット等のネットワークを介して接続された気象情報を配信するサーバ(図示せず)から、冷凍サイクル装置1が設置されているエリアの気温及び湿度を、熱源空気の温度及び湿度として取得してもよい。
[0140]
 運転条件取得部84は、圧縮機21の回転数については、機器制御部81からデータを取得する。他の例では、運転条件取得部84は、圧縮機21に供給される電流を計測する電流計(図示せず)又は圧縮機21に供給される電力を計測する電力計(図示せず)の計測値に基づいて、圧縮機21の回転数を取得してもよい。
[0141]
 運転条件取得部84が取得した情報は、記憶部90に記憶される。
[0142]
 (4-4)記憶部
 記憶部90は、デフロスト情報を記憶する。記憶部90は、デフロスト時間情報を記憶する。記憶部90は、運転条件を記憶する。
[0143]
 記憶部90は、好ましくは、デフロスト情報と運転条件とを関連付けて記憶する。例えば、デフロスト情報が、冷凍サイクル装置1が、暖房運転を実行した日時とデフロスト運転を実行した日時との情報である場合には、それらの日時の運転条件が把握可能な形で記憶部90にデフロスト情報と運転条件とが記憶されることが好ましい。例えば、デフロスト情報が、日別かつ時間帯別の暖房運転時間とデフロスト運転の回数とのデータである場合には、運転条件も日別かつ時間帯別で記憶部90に記憶されることが好ましい。
[0144]
 また、記憶部90は、好ましくは、デフロスト時間情報と運転条件とを関連付けて記憶する。
[0145]
 また、記憶部90は、冷媒漏洩判定部85が判定の際に用いる基準値(第1値の基準値)や基準時間(第1デフロスト時間t1及び第2デフロスト時間t2)を記憶する。記憶部90に、基準値としてどのような値が記憶されるかについては後述する。
[0146]
 なお、記憶部90には、冷凍サイクル装置1の試験機を用いて導出された基準値や、理論的に算出された基準値が、初期値として予め記憶されていることが好ましい。そして、記憶部90に記憶された基準値は、後述する基準値算出部86が算出する基準値で更新されることが好ましい。
[0147]
 (4-5)冷媒漏洩判定部
 冷媒漏洩判定部85は、記憶部90に記憶されたデフロスト情報に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。
[0148]
 冷媒漏洩判定部85は、例えば以下のように冷媒の漏洩を判定する。
[0149]
 冷媒漏洩判定部85は、記憶部90に所定量のデフロスト情報が記憶されると、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値を、第1値として算出する。例えば、冷媒漏洩判定部85は、記憶部90に所定期間のデフロスト情報が記憶されると、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値を、第1値として算出する。所定期間は、例えば一月である。ただし、これに限定されるものではなく、所定期間は、一月より短い期間でもよいし、一月より長い期間であってもよい。
[0150]
 暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値は、例えば、所定期間の総デフロスト運転回数を、所定期間の総暖房運転時間で除した値である。暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値は、例えば、所定の暖房運転時間に対するデフロスト運転の回数でもよい。
[0151]
 なお、デフロスト運転の頻度は、熱源空気の温度が下がるほど高くなる。デフロスト運転の頻度は、熱源空気の湿度が上がるほど高くなる。デフロスト運転の頻度は、圧縮機21の回転数が大きいほど、言い換えれば暖房負荷が大きいほど高くなる。そこで、冷媒漏洩判定部85は、例えば、所定期間の総デフロスト運転回数を、所定期間の総暖房運転時間で除して、デフロスト運転の頻度の指標となる値を算出する際には、デフロスト運転の回数を運転条件で補正する(重み付けする)ことが好ましい。例えば、冷媒漏洩判定部85は、所定の基準温度に比べて熱源空気の温度が低く、デフロスト運転の頻度が高くなりやすい条件にある時にデフロスト運転が行われていれば、デフロスト運転回数を1回より少なく、例えば0.9回とカウントする。例えば、冷媒漏洩判定部85は、所定の基準温度に比べて熱源空気の温度が高く、デフロスト運転の頻度が低くなりやすい条件にある時にデフロスト運転が行われていれば、デフロスト運転回数を1回より多く、例えば1.1回とカウントする。熱源空気の湿度及び圧縮機21の回転数に応じたデフロスト運転回数の補正も、同様に行われればよい。このような運転条件によるデフロスト運転回数の補正が行われることで、デフロスト運転の頻度の指標の算出に対する運転条件の影響を抑制することができる。なお、運転条件の違いに応じてどの程度の補正を行うかは、例えば冷凍サイクル装置1の試験機を用いた試験により決定されてもよいし、理論的に決定されてもよい。
[0152]
 他の例では、第1値として算出される暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値は、例えば、運転条件のいずれか1つ(例えば、暖房運転時の熱源空気の温度)を横軸に、その運転条件での暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度を縦軸に取ってグラフにプロットした時の、近似直線(図11及び図12参照)の傾き及び切片の値であってもよい。暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値に、このような値を用いることで、横軸に用いた運転条件に対しては補正された形で(デフロスト運転回数に重み付けすることなく)暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値を算出できる。
[0153]
 また、冷媒漏洩判定部85は、記憶部90に所定量のデフロスト情報が記憶されると、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値に代えて、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の変化の指標となる値を第1値として算出してもよい。例えば、冷媒漏洩判定部85は、記憶部90に所定期間(例えば一月分)のデフロスト情報が記憶されると、積算暖房運転時間を横軸に総デフロスト運転回数を縦軸に取ってグラフにプロットした時の近似直線(図13参照)の傾きを、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の変化の指標となる値として算出する。なお、冷媒漏洩判定部85は、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の変化の指標となる値を算出する場合にも、デフロスト運転の回数を運転条件で補正することが好ましい。
[0154]
 冷媒漏洩判定部85は、以上のようにして第1値を算出すると、この第1値を記憶部90に記憶された基準値と比較する。基準値は、第1値に対応する値であり、冷媒回路10に適正冷媒量が充填されている状態で冷凍サイクル装置1を運転した時に得られる第1値である。具体例を上げれば、第1値が、所定期間の総デフロスト運転回数を所定期間の総暖房運転時間で除した値であるとすれば、基準値は、冷媒回路10に適正冷媒量が充填されている状態で冷凍サイクル装置1を運転した時に得られる、総デフロスト運転回数を積算暖房運転時間で除した値である。
[0155]
 例えば、冷媒漏洩判定部85は、算出する第1値が所定期間の総デフロスト運転回数を所定期間の総暖房運転時間で除した値であるとすれば、第1値が基準値に比べて所定量以上大きくなった時に冷媒回路10から冷媒が漏洩していると判定する。なお、冷媒回路10から冷媒が漏洩すると、所定期間の総デフロスト運転回数を所定期間の総暖房運転時間で除した値が大きくなる理由は以下の通りである。暖房運転時に冷媒量が減少すると、蒸発器としての熱源側熱交換器23で過熱度が付きやすくなり、過熱域での熱交換性能が低下するため、冷凍サイクルにおける低圧が低下する。そして、冷凍サイクルの低圧が低下すると、熱源側熱交換器23に着霜しやすくなる。そのため、冷凍サイクル装置1におけるデフロスト運転の頻度が高くなる傾向にある。
[0156]
 なお、冷媒漏洩判定部85は、好ましくは、デフロスト時間情報に更に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。冷媒が冷媒回路10から漏洩し、冷媒量が減少した場合、蒸発器としての熱源側熱交換器23に対する着霜や除霜の態様が変化する。冷媒漏洩判定部85は、このような着霜や除霜の態様の変化により生じるデフロスト時間の変化に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。
[0157]
 例えば、記憶部90には、第1デフロスト時間t1と、第2デフロスト時間t2とが記憶されている。第1デフロスト時間t1は、冷媒回路10に適正冷媒量が充填されている状態で冷凍サイクル装置1を運転した場合のデフロスト運転の時間である。第2デフロスト時間t2は、冷媒回路10の冷媒量が適正冷媒量に対して減少している状態で冷凍サイクル装置1を運転した場合のデフロスト運転の時間である。冷媒漏洩判定部85は、デフロスト時間情報取得部83が取得し記憶部90に記憶したデフロスト時間情報と、第1デフロスト時間t1や第2デフロスト時間t2を比較することで、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。なお、デフロスト運転の時間には、デフロスト運転前の暖房運転時の運転条件や、デフロスト運転時の熱源空気の温度等が影響を与える。そのため、デフロスト時間情報は、デフロスト運転前の暖房運転時の運転条件や、デフロスト運転時の熱源空気の温度等で補正されることが好ましい。
[0158]
 このように、デフロスト情報だけではなく、デフロスト時間情報にも基づいて、冷媒回路10からの冷媒の漏洩を判定することで、冷媒漏洩判定部85は精度よく冷媒漏洩を判定できる。
[0159]
 冷媒漏洩判定部85による冷媒漏洩の判定方法については、後ほどフローチャートを用いて更に詳細に説明する。
[0160]
 (4-6)基準値算出部
 前述のように、記憶部90には、冷媒漏洩判定部85が用いる第1値の基準値が予め記憶されている。記憶部90に予め記憶されている基準値は、一般に冷媒漏洩の判定対象の冷凍サイクル装置1の実運転で得られたデータではない。
[0161]
 そこで、好ましくは、基準値算出部86は、記憶部90に記憶された過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出し、記憶部90に既に記憶されている第1値の基準値を、新たに算出された基準値に更新する。このように構成されることで、各冷凍サイクル装置1の特性の違いや、各冷凍サイクル装置1の設置環境の違い等が冷媒の漏洩の判定に与える影響を抑制することができる。
[0162]
 例えば、基準値算出部86は、冷凍サイクル装置1の導入時からある期間までの間に記憶部90に記憶された過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出し、記憶部90に既に記憶されている第1値の基準値を、新たに算出された基準値に更新する。例えば、基準値算出部86は、経年劣化を原因とした冷媒漏洩の可能性の低い、冷凍サイクル装置1の導入初年度に記憶部90に記憶されたデフロスト情報に基づいて基準値を算出し、記憶部90に既に記憶されている第1値の基準値を、新たに算出された基準値に更新する。なお、基準値算出部86による第1値の基準値の算出の方法は、使用されるデフロスト情報が導入初年度に記憶部90に記憶されたデフロスト情報である点を除き、冷媒漏洩判定部85による第1値の算出方法と同様である。
[0163]
 また、前述のように、記憶部90には、冷媒漏洩判定部85が用いる、冷媒回路10に適正冷媒量が充填されている状態で冷凍サイクル装置1を運転された時の第1デフロスト時間t1が予め記憶されている。記憶部90に予め記憶されている基準値は、一般に冷媒漏洩の判定対象の冷凍サイクル装置1の実運転で得られたデータではない。
[0164]
 そこで、基準値算出部86は、記憶部90に記憶された過去のデフロスト時間情報に基づいて第1デフロスト時間t1を算出し、記憶部90に既に記憶されている第1デフロスト時間t1を、新たに算出された第1デフロスト時間t1に更新する。このように構成されることで、各冷凍サイクル装置1の特性の違いや、各冷凍サイクル装置1の設置環境の違い等が冷媒の漏洩の判定に与える影響を抑制することができる。
[0165]
 例えば、基準値算出部86は、冷凍サイクル装置1の導入時からある期間までの間に記憶部90に記憶された過去のデフロスト時間情報に基づいて第1デフロスト時間t1を算出し、記憶部90に既に記憶されている第1デフロスト時間t1を、新たに算出された第1デフロスト時間t1に更新する。例えば、基準値算出部86は、経年劣化を原因とした冷媒漏洩の可能性の低い、冷凍サイクル装置1の導入初年度に記憶部90に記憶されたデフロスト時間情報に基づいて第1デフロスト時間t1を算出し、記憶部90に既に記憶されている第1デフロスト時間t1を、新たに算出された第1デフロスト時間t1に更新する。
[0166]
 (5)冷媒漏洩判定方法
 冷媒漏洩判定システム100による冷媒漏洩判定方法について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
[0167]
 冷媒漏洩判定システム100では、所定のタイミングで、デフロスト情報取得部82がデフロスト情報を取得する(ステップS1)。また、所定のタイミングで、運転条件取得部84が運転条件を取得する(ステップS2)。また、所定のタイミングで、デフロスト時間情報取得部83がデフロスト時間情報を取得する(ステップS3)。なお、ステップS1~ステップS3は、この順に実行される必要はなく、また、ステップS1~ステップS3の実行されるタイミングは異なるタイミングであってもよい。例えば、ステップS1は1時間に一度行われ、ステップS2及びステップS3は、1日に一度行われるステップであってもよい。これらのステップで取得されたデフロスト情報、運転条件及びデフロスト時間情報は、記憶部90に記憶される。
[0168]
 ステップS4では、記憶部90に所定量の情報が記憶されたかが判断される。例えば、ステップS4では、前回、後述するステップS7の処理が実行された後に、一月分のデフロスト情報、運転条件及びデフロスト時間情報が、記憶部90に記憶されたか否かが判断される。ステップS4で、記憶部90に所定量の情報が記憶されたと判定されるとステップS5に進み、記憶部90に所定量の情報が記憶されていないと判定されるとステップS1に戻る。
[0169]
 ステップS5では、冷媒漏洩判定部85が、記憶部90に記憶された所定量のデフロスト情報(例えば一月分のデフロスト情報)に基づいて、第1値を算出する。冷媒漏洩判定部85による第1値の算出については既に説明したので、ここでは詳細の説明は省略する。なお、冷媒漏洩判定部85が第1値を算出する際には、好ましくは記憶部90に記憶された運転条件で補正されたデフロスト情報に基づいて第1値を算出する。
[0170]
 次に、ステップS6では、冷媒漏洩判定部85は、ステップS5で算出した第1値と、記憶部90に記憶されている第1値の基準値とを比較する。
[0171]
 次に、ステップS7では、冷媒漏洩判定部85は、算出した第1値と基準値との比較結果に基づいて、冷媒の漏洩を判定する。
[0172]
 例えば、第1値が所定期間の総デフロスト運転回数を所定期間の総暖房運転時間で除した値であるとすれば、冷媒漏洩判定部85は、第1値が基準値より所定量以上大きくなった時に冷媒回路10から冷媒が漏洩していると判定し(ステップS11)、冷媒漏洩判定処理を終了する。冷媒漏洩判定処理の終了後は、再び、ステップS1~ステップS3に戻ってデフロスト情報、運転条件、デフロスト時間情報を取得し、これらの情報の量が所定量になると、再度、冷媒が漏洩しているか否かの判定が行われる。
[0173]
 なお、冷媒漏洩判定システム100には、コントローラ8と電気的に接続される報知部9を含むことが好ましい(図2参照)。報知部9は、ステップS11において冷媒が漏洩していると判定されると、冷媒漏洩判定部85の判定結果(冷媒漏洩)を報知する。報知部9は、例えば、警告灯やディスプレイである。また、報知部9は、冷凍サイクル装置1のユーザや、冷凍サイクル装置1のメンテナンスを行う作業者の携帯端末等に警報信号を送信する送信部であってもよいし、警告音を発するスピーカであってもよい。
[0174]
 例えば、第1値が、暖房運転の行われた時の熱源空気の温度を横軸に、その運転条件での暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度を縦軸に取ってグラフにプロットした時の近似直線の傾き及び切片の値である時には、これらの値が、図12のように、図11に示した基準値との差が比較的多い場合には、冷媒漏洩判定部85は冷媒回路10から冷媒が漏洩していると判定する。
[0175]
 また、例えば、第1値が、積算暖房運転時間を横軸に総デフロスト運転回数を縦軸に取った時の近似直線の傾きである時には、冷媒漏洩判定部85は、基準値に対して傾きが所定量以上大きくなった場合には、冷媒回路10から冷媒が漏洩していると判定する(図13参照)。
[0176]
 ステップS7で、冷媒の漏洩が無いと判定された場合には、ステップS8に進む。
[0177]
 ステップS8では、冷媒漏洩判定部85は、デフロスト時間情報取得部83が取得し記憶部90に記憶したデフロスト時間情報と、上記の第1デフロスト時間t1や第2デフロスト時間t2を比較する。
[0178]
 ステップS9では、ステップS8での比較結果に基づき、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩の有無が判定される。冷媒が漏洩していると判断された場合にはステップS11に進む。一方、冷媒が漏洩していないと判断された場合には、ステップS10に進み、冷媒の漏洩はないと最終的に判定して冷媒漏洩判定を終了する。冷媒漏洩判定処理の終了後は、再び、ステップS1~ステップS3に戻ってデフロスト情報、運転条件、デフロスト時間情報を取得し、これらの情報の量が所定量になると、再度、冷媒が漏洩しているか否かの判定が行われる。
[0179]
 なお、図3に示したフローチャートは、冷媒漏洩判定方法のフローチャートの一例に過ぎない。例えば、図3のフローチャートでは、冷媒漏洩判定部85は、デフロスト情報に基づいて冷媒漏洩していないと判断された場合に、デフロスト時間情報に基づき冷媒漏洩の有無を判定している。
[0180]
 しかし、これに限定されるものではなく、冷媒漏洩判定部85は、デフロスト情報に基づいて冷媒漏洩していると判断された場合に、デフロスト時間情報に基づき冷媒漏洩の有無を判定してもよい。そして、デフロスト時間情報に基づいても冷媒漏洩有りと判定された時に、言い換えれば2回の冷媒漏洩判定でいずれも冷媒漏洩有りと判定された場合に、冷媒漏洩有りと最終判定をしてもよい。
[0181]
 また、冷媒漏洩判定部85は、デフロスト時間情報に基づく冷媒漏洩の有無の判定を先に行い、この結果、冷媒漏洩が無いと判定された場合に、デフロスト情報に基づいて冷媒漏洩の有無を判定してもよい。あるいは、冷媒漏洩判定部85は、デフロスト時間情報に基づく冷媒漏洩の有無の判定を先に行い、冷媒漏洩が有ると判断された場合に、デフロスト情報に基づいて冷媒漏洩の有無を更に判定し、デフロスト情報に基づいても冷媒漏洩有りと判定された時に、冷媒漏洩有りと最終判定をしてもよい。
[0182]
 (6)特徴
 (6-1)
 本実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100は、冷凍サイクル装置1の冷媒漏洩判定システム100である。冷凍サイクル装置1は、圧縮機21と、第1熱交換器の一例としての熱源側熱交換器23を含む冷媒回路10を備える。冷凍サイクル装置1は、運転モードとして、通常運転モードの一例としての暖房運転モードと、デフロスト運転モードと、を少なくとも有する。暖房運転モードは、熱源側熱交換器23を蒸発器として機能させる運転モードである。デフロスト運転モードは、暖房運転モードでの運転時に熱源側熱交換器23に付着した霜のデフロストを行う運転モードである。冷媒漏洩判定システム100は、デフロスト情報取得部82と、記憶部90と、冷媒漏洩判定部85と、を備える。デフロスト情報取得部82は、デフロスト情報を取得する。デフロスト情報は、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行った暖房運転時間と、冷凍サイクル装置1がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の回数と、の関係に関する情報である。暖房運転時間は、通常運転時間の一例である。記憶部90は、デフロスト情報取得部82が取得したデフロスト情報を記憶する。冷媒漏洩判定部85は、デフロスト情報に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。
[0183]
 冷媒漏洩判定システム100では、熱交換器の容量等の特別な情報を取得する煩雑な処理を要することなく、冷媒漏洩を検知することができる。
[0184]
 また、本冷媒漏洩判定システム100は、冷凍サイクル装置1がその機能を発揮するために行うデフロスト運転の頻度に基づいて冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する。そのため、本冷凍サイクル装置1では、冷媒量判定運転のような冷媒の漏洩判定用の特殊な運転を行わなくてもよいので、暖房運転の中断時間の増加は抑制しつつ冷媒漏洩の発生を判定できる。
[0185]
 (6-2)
 本実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100は、運転条件を取得する運転条件取得部84を備える。運転条件には、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行っている時の熱源側熱交換器23と熱交換する空気の温度、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行っている時の熱源側熱交換器23と熱交換する空気の湿度、及び冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行っている時の圧縮機21の回転数の少なくとも1つを含む。特に本実施形態では、運転条件には、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行っている時の、熱源側熱交換器23と熱交換する空気の温度及び湿度と、圧縮機21の回転数と、を含む。冷媒漏洩判定部85は、運転条件に更に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。
[0186]
 本実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100では、デフロスト運転の頻度に影響を与え得る、暖房運転時に熱源側熱交換器23と熱交換する空気の温度や湿度、圧縮機21の回転数を考慮した上で、デフロスト運転の頻度に基づいて冷媒の漏洩が判定される。そのため、この冷媒漏洩判定システム100では、精度よく冷媒漏洩の発生を判定できる。
[0187]
 (6-3)
 本実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100では、冷媒漏洩判定部85は、デフロスト情報に基づいて、通常運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値、又は、通常運転時間に対するデフロスト運転の頻度の変化の指標となる値、を第1値として算出する。冷媒漏洩判定部85は、第1値を基準値と比較した結果に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。
[0188]
 このような構成により、本冷媒漏洩判定システム100では、冷媒の漏洩を精度よく求めることができる。
[0189]
 (6-4)
 本実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100は、基準値算出部86を備える。基準値算出部86は、記憶部90に記憶された過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する。
[0190]
 ここでは、冷媒の漏洩の有無を判定するための基準値が、冷凍サイクル装置1自体のデフロスト情報から算出されるため、装置間の特性の違いや装置の設置環境の違い等が冷媒の漏洩の判定に与える影響を抑制することができる。
[0191]
 (6-5)
 本実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100では、基準値算出部86は、冷凍サイクル装置1の導入時から所定期間の間に記憶部90に記憶された過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する。例えば、基準値算出部86は、冷凍サイクル装置1の導入初年度に記憶部90に記憶された過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する。
[0192]
 本実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100では、経年劣化を原因とした冷媒漏洩の可能性の低い、冷凍サイクル装置1の導入時から所定期間のデフロスト情報に基づいて基準値が算出されるため、適切な基準値を算出することが特に容易である。
[0193]
 (6-6)
 上記実施形態の冷媒漏洩判定システム100は、デフロスト時間情報取得部83を備える。デフロスト時間情報取得部83は、冷凍サイクル装置1がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の各回の時間に関するデフロスト時間情報を取得する。冷媒漏洩判定部85は、デフロスト時間情報に更に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。
[0194]
 本冷媒漏洩判定システム100では、デフロスト情報に加えデフロスト時間情報に基づいて冷媒漏洩が判定されるため、精度の良い冷媒漏洩判定が可能である。
[0195]
 <第2実施形態>
 第2実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100Aについて、図面を参照しながら説明する。図4は、冷凍サイクル装置1及び冷媒漏洩判定システム100Aのブロック図である。
[0196]
 第2実施形態では、冷凍サイクル装置1のコントローラ8は、冷媒漏洩判定システム100を有していない。第2実施形態では、コントローラ8とインターネット等のネットワークNWを介して接続されるサーバ200が、冷媒漏洩判定システム100Aとして機能する。また、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100は、冷媒漏洩判定システム100が搭載された冷凍サイクル装置1について冷媒漏洩を判定するが、冷媒漏洩判定システム100Aは、複数の冷凍サイクル装置1を冷媒漏洩判定の対象とする。
[0197]
 冷凍サイクル装置1については、コントローラ8が冷媒漏洩判定システム100を有していない点、コントローラ8がネットワークNWを介してサーバ200と通信可能に接続されている点、を除き第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
[0198]
 また、冷媒漏洩判定システム100Aは、冷媒漏洩判定部85A及び基準値算出部86Aの処理の一部を除いて、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100と概ね同様である。そこで、冷媒漏洩判定システム100Aについても、これらの相違点以外についての説明は基本的に省略する。
[0199]
 サーバ200は、ネットワークNWを介して冷凍サイクル装置1のコントローラ8と通信可能に接続されているコンピュータである。なお、図4では、サーバ200は、コントローラ8とのみ接続されている。ただし、このような態様に限定されるものではなく、サーバ200は、各種センサ29~36,39,44~46,54~56,63の一部又は全部とネットワークNWを介して直接接続されていてもよい。そして、サーバ200は、コントローラ8を介して各種センサ29~36,39,44~46,54~56,63の一部又は全部から各種計測値を取得する代わりに、各種センサ29~36,39,44~46,54~56,63の一部又は全部から各種計測値を直接取得してもよい。サーバ200は、CPU、RAM、ROM、及びハードディスク等の外部記憶装置を主に備えている。サーバ200は、ROMや外部記憶装置等に記憶された各種プログラムをCPUが実行することで、冷媒漏洩判定システム100Aとして機能する。
[0200]
 冷媒漏洩判定システム100Aは、複数の冷凍サイクル装置1からデフロスト情報、デフロスト時間情報、運転情報を取得して記憶部90に記憶する。記憶部90には、どの冷凍サイクル装置1から送信されてきた情報であるかを区別可能に、デフロスト情報、デフロスト時間情報、運転情報が記憶される。
[0201]
 また、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100では、記憶部90には、第1値の初期基準値、第1デフロスト時間t1及び第2デフロスト時間t2が予め記憶されている。冷媒漏洩判定システム100Aの冷媒漏洩判定部85Aは、冷媒漏洩判定システム100Aの利用開始当初は、冷媒漏洩の判定に、予め記憶されている第1値の初期基準値、第1デフロスト時間t1、及び第2デフロスト時間t2を用いる。ただし、冷媒漏洩判定システム100Aは、複数の冷凍サイクル装置1のデフロスト情報やデフロスト時間情報が記憶部90に記憶されると、基準値算出部86Aは、記憶部90に記憶された複数の冷凍サイクル装置1の過去のデフロスト情報に基づいて、第1値の基準値を算出することが好ましい。また、基準値算出部86Aは、記憶部90に記憶された複数の冷凍サイクル装置1の過去のデフロスト時間情報に基づいて、第1デフロスト時間t1を算出することが好ましい。そして、記憶部90に記憶された第1値の基準値や第1デフロスト時間t1は、基準値算出部86Aにより算出された値に更新される。
[0202]
 冷媒漏洩判定システム100Aでは、実際に冷凍サイクル装置1のデフロスト情報に基づいて、特に1台ではなく複数台の冷凍サイクル装置1から得られる多数のデフロスト情報に基づいて基準値算出部86Aが基準値を算出するため、適切な基準値が得られやすい。また、冷媒漏洩判定システム100Aでは、基準値算出部86Aが実際の冷凍サイクル装置1のデフロスト時間情報に基づいて、特に1台ではなく複数台の冷凍サイクル装置1から得られる多数のデフロスト時間情報に基づいて第1デフロスト時間t1を算出するため、適切な基準値が得られやすい。さらに、本冷媒漏洩判定システム100Aでは、冷媒漏洩判定の対象となる冷凍サイクル装置1が追加された場合に、その冷凍サイクル装置1のデフロスト情報やデフロスト時間情報が十分にあるいは全くなくても、比較的適切な基準値を用いて冷媒漏洩判定を行うことができる。
[0203]
 好ましくは、基準値算出部86Aは、冷凍サイクル装置群G1,G2,・・・GN別に、冷凍サイクル装置群G1,G2,・・・GNに含まれる複数の冷凍サイクル装置1の記憶部90に記憶されている過去のデフロスト情報に基づいて基準値を算出する(図5参照)。各冷凍サイクル装置群G1,G2,・・・GNは、熱源側熱交換器23と熱交換する空気の気温及び湿度の条件が類似する複数の冷凍サイクル装置1からなる。例えば、各冷凍サイクル装置群G1,G2,・・・GNは、気象条件にほとんど差異がない同じ敷地内や同じ地域内に設置されている複数の冷凍サイクル装置1からなる。ただし、各冷凍サイクル装置群G1,G2,・・・GNを構成する複数の冷凍サイクル装置1は、同じ敷地内や地域内に設置されている冷凍サイクル装置1に限定されるものではない。
[0204]
 そして、冷媒漏洩判定部85Aは、好ましくは、複数の冷凍サイクル装置1の1つである第1冷凍サイクル装置Cの冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する時に、以下のように判定を行う。冷媒漏洩判定部85Aは、第1冷凍サイクル装置Cのデフロスト情報に基づいて、第1値を算出する。そして、冷媒漏洩判定部85Aは、算出した第1値と、冷凍サイクル装置群G1(図5参照)について基準値算出部86Aが算出した基準値と、を比較した結果に基づいて、第1冷凍サイクル装置Cの冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。冷凍サイクル装置群G1は、第1冷凍サイクル装置Cの熱源側熱交換器23と熱交換する空気の気温及び湿度が類似する冷凍サイクル装置群である。
[0205]
 なお、説明は省略するが、冷媒漏洩判定部85Aが、デフロスト時間情報に基づいて冷媒の漏洩を判定する場合についても同様である。
[0206]
 本冷媒漏洩判定システム100では、設置場所の気温及び湿度の条件が類似する複数の冷凍サイクル装置1から得られるデフロスト情報に基づいて基準値が算出されるため、適切な基準値が得られやすい。また、本冷媒漏洩判定システム100では、設置場所の気温及び湿度の条件が類似する複数の冷凍サイクル装置1から得られるデフロスト時間情報に基づいて基準値が算出されるため、適切な基準値が得られやすい。
[0207]
 <第3実施形態>
 第3実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100Bについて、図面を参照しながら説明する。図6は、冷凍サイクル装置1及び冷媒漏洩判定システム100Bのブロック図である。
[0208]
 第3実施形態では、第2実施形態と同様に、冷凍サイクル装置1のコントローラ8とインターネット等のネットワークNWを介して接続されるサーバ200が、冷媒漏洩判定システム100Bとして機能する。また、第2実施形態と同様に、冷媒漏洩判定システム100Bは、複数の冷凍サイクル装置1を冷媒漏洩判定の対象とする。
[0209]
 第3実施形態の冷媒漏洩判定システム100Bは、冷媒漏洩判定部85Bにより実行される処理が、第2実施形態の冷媒漏洩判定システム100Aの冷媒漏洩判定部85Aで実行される処理と異なる。また、第3実施形態の冷媒漏洩判定システム100Bは、基準値算出部86Aを有さず、記憶部90には、第1値の基準値や、第1デフロスト時間t1及び第2デフロスト時間t2は記憶されていない。ここでは、冷媒漏洩判定システム100Bと、これらの冷媒漏洩判定システム100Aとの相違点に関する事項を主に説明し、共通点に関しては説明を省略する。
[0210]
 冷媒漏洩判定システム100Aの冷媒漏洩判定部85Aとの主な相違点として、冷媒漏洩判定部85Bは、デフロスト情報、デフロスト時間情報及び運転条件と、冷媒回路10における冷媒の漏洩有無との関係を学習済みの識別器851を有する(図6参照)。冷媒漏洩判定部85Bは、デフロスト情報、デフロスト時間情報及び運転条件等を識別器851に入力することで、冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する(図7参照)。
[0211]
 識別器851は、デフロスト情報、デフロスト時間情報及び運転条件に関する情報を含む入力に対し、冷媒回路10における冷媒の漏洩有無を出力するように学習している。冷媒漏洩判定部85Bは、デフロスト情報、デフロスト時間情報及び運転条件に関する情報を含む入力を識別器851に入力することで、冷媒回路10における冷媒の漏洩有無を判定する。なお、入力には、上記以外の情報が更に用いられてもよい。
[0212]
 本実施形態では、識別器851は、機械学習により学習済みである。ここで、機械学習とは、コンピュータが、ルールベースではなく(判断のための規則等が予め与えられなくても)、与えられた情報に基づいて学習し、自律的に判断のための規則を見つけ出すことが可能な技術・手法を意味する。
[0213]
 識別器851は、例えば教師あり学習により学習済みである。教師あり学習とは、入力とこれに対応する出力の正解とを関連付けたデータ(教師データ)を多数提供することで、識別器851に学習させる機械学習の一手法を意味する。
[0214]
 教師データでの入力は、デフロスト情報、運転条件、及びデフロスト時間情報である。
[0215]
 教師データでの出力の正解は、例えば、冷媒量が適正冷媒量か、あるいは冷媒量が漏洩しているか(適正冷媒量より減少しているか)である。なお、冷媒漏洩判定部85Bは、冷媒量が漏洩しているか否かを判断するだけではなく、冷媒量の減少を段階的に判断するものであってもよい。なお、この場合には、教師データにおける出力の正解は、例えば、冷媒量が適正冷媒量に対して何%であるかというような値であってもよい。
[0216]
 教師データには、冷凍サイクル装置1の試験機を、冷媒量を変えて(適正冷媒量の場合と、適正冷媒量より少ない場合とについて)実際に運転して得たデフロスト情報、デフロスト時間情報、運転条件の値が用いられる。また、サーバ200が複数の冷凍サイクル装置1とネットワークNWを介して接続されている場合には、教師データは、冷媒量が分かっている(冷媒漏洩の有無が分かっている)複数の冷凍サイクル装置1の実際の運転を通して得られるデータであってもよい。
[0217]
 識別器851が用いる学習アルゴリズムは、例えば、ニューラルネットワークである。学習アルゴリズムには、その他の公知の機械学習アルゴリズム(例えば、サポートベクタマシン、線形判別分析等)が用いられてもよい。学習アルゴリズムは、ディープラーニングのように特徴量を機械が自動抽出するものであってもよい。また、学習アルゴリズムは、人が特徴量の抽出を行う機械学習アルゴリズムであってもよい。冷媒漏洩判定部85Bは、記憶部90にデフロスト情報、デフロスト時間情報、運転条件が記憶されると、これらの値を入力し、学習済みの識別器851を用いて、冷媒漏洩の有無を判断する。
[0218]
 本冷媒漏洩判定システム100Aでは、逆サイクル運転に関する情報と冷媒回路10の冷媒量との関係を学習済みの識別器851を用いて、精度よく冷媒量の判断を行うことができる。
[0219]
 なお、ここでは、サーバ200が、冷媒漏洩判定システム100Bとして機能する場合について説明した。しかし、これに代えて、冷凍サイクル装置1のコントローラ8が、冷媒漏洩判定システム100Bとして機能し、識別器851を有する冷媒漏洩判定部85Bを備えていてもよい(図示省略)。また、この時、冷凍サイクル装置1の冷媒漏洩判定部85Bは、複数の冷凍サイクル装置1の冷媒の漏洩ではなく、冷媒漏洩判定システム100Bを備えた冷凍サイクル装置1の冷媒の漏洩を判定するものであってもよい。
[0220]
 また、上記実施形態では、冷媒漏洩判定部85Bは、デフロスト情報、デフロスト運転時間情報、及び運転条件と、冷媒回路10における冷媒の漏洩有無との関係を学習済みの識別器851を有する。しかし、これに限定されるものではなく、冷媒漏洩判定システムは、図8の冷媒漏洩判定システム100Cのように、デフロスト情報及び運転条件と、冷媒回路10における冷媒の漏洩有無との関係を学習済みの識別器852を有してもよい。冷媒漏洩判定システム100Cの冷媒漏洩判定部85Cは、デフロスト情報取得部82が取得したデフロスト情報及び運転条件取得部84が取得した運転条件を識別器852に入力することで、冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する(図9参照)。識別器852は、使用する入力を除き識別器851と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[0221]
 <第4実施形態>
 冷媒漏洩判定システムによる冷媒漏洩判定方法の他の実施形態を、図14~図19を参照して説明する。図14は、第4実施形態に係る冷媒漏洩判定システム100Dを具備する冷凍サイクル装置1のブロック図である。図15は、外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、冷凍サイクル装置1の実際の運転で得られたデータをプロットしたグラフの一例である。図16は、外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、冷凍サイクル装置1の実際の運転で得られたデータをプロットしたグラフの他の例である。図17は、外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、後述する比較用データをプロットしたグラフの例である。図18は、冷凍サイクル装置1における冷媒漏洩判定のフローチャートの例である。図19は、外気温度を横軸に、デフロスト頻度を縦軸に取った座標に、図16の冷凍サイクル装置1の実際の運転で得られたデータと、図17の比較用データとをプロットしたグラフの例である。
[0222]
 冷凍サイクル装置1は、冷媒漏洩判定システム100D以外の部分は第1実施形態で説明した冷凍サイクル装置1と同様であるため、ここでは冷媒漏洩判定システム100D以外の説明は省略する。
[0223]
 冷媒漏洩判定システム100Dは、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100と同様に、冷媒漏洩判定システム100Dが搭載されている冷凍サイクル装置1について冷媒漏洩を判定する。ただし、これに限定されるものではなく、冷媒漏洩判定システム100Dは、ここで説明する冷媒漏洩判定方法と同様の手法を用いて、第2実施形態の冷媒漏洩判定システム100Aと同様に、複数の冷凍サイクル装置1の冷媒漏洩判定を行ってもよい。
[0224]
 冷媒漏洩判定システム100Dは、機能部として、デフロスト情報取得部82、デフロスト時間情報取得部83、運転条件取得部84、冷媒漏洩判定部85D、及び記憶部90を備える。冷媒漏洩判定システム100Dは、基準値算出部86を有していない点と、冷媒漏洩判定部85Dの実行する処理が冷媒漏洩判定システム100の冷媒漏洩判定部85の実行する処理と異なる点を除き、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100と概ね同様である。ここでは、冷媒漏洩判定システム100Dについて、主に冷媒漏洩判定システム100との相違点を説明し、同様の点に関する説明は必要のない限り省略する。
[0225]
 冷媒漏洩判定部85Dは、デフロスト情報及び運転条件に基づいて、以下のように冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。
[0226]
 前提として、本実施形態では、記憶部90に、複数の時点(日時)のデフロスト情報が、それぞれ、複数の時点のそれぞれにおける1又は複数の運転条件と関連付けて記憶されている。言い換えれば、本実施形態では、記憶部90に、複数の時点(日時)のデフロスト情報のそれぞれが、各デフロスト情報が得られた時点における、冷凍サイクル装置1が暖房運転モードで運転を行う際の各種運転条件と関連付けて記憶されている。例えば、記憶部90に記憶される情報の内容を限定するものではないが、記憶部90には、2019年2月1日の9時から10時の間の外気温度(熱源空気温度)がX℃、外気湿度(熱源空気湿度)がY%、圧縮機21の回転数がZrpmで、同日の同時間帯の、デフロスト運転の回数を暖房運転時間で除した値がα回/時間というようなデータが記憶されている。デフロスト運転の回数を暖房運転時間で除した値(以後、デフロスト頻度とも呼ぶ)は、デフロスト情報の一例である。デフロスト情報の種類を限定するものではないが、本実施形態では、デフロスト情報はデフロスト頻度であるとする。なお、デフロスト情報は、デフロスト頻度に限定されるものではなく、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値を算出可能な情報であればよい。
[0227]
 また、前提として、記憶部90には、冷媒漏洩の無いことが分かっているテスト用の冷凍サイクル装置を運転して取得された、複数の時点のデフロスト情報のそれぞれと、各デフロスト情報が得られた時点における運転条件とが、互いに関連付けて比較用データとして記憶されているものとする。なお、記憶部90には、比較用データとして、理論的に算出された、又は、シミュレーションにより得られた、運転条件と、その運転条件に対応する冷媒漏洩の無い状態を想定した場合のデフロスト情報(例えばデフロスト頻度)とが関連付けられて記憶されていてもよい。また、記憶部90には、冷媒漏洩の可能性の低い冷凍サイクル装置1の導入初年度に、冷凍サイクル装置1を実際に運転して取得されたデフロスト情報及び運転条件が、互いに関連付けられて比較用データとして記憶されていてもよい。また、記憶部90には、テスト用の冷凍サイクル装置を運転して取得された比較用データが予め記憶され、その後、導入初年度に冷凍サイクル装置1を実際に運転して取得された比較用データに置き換えられてもよい。
[0228]
 このような前提の下、冷媒漏洩判定システム100Dは、例えば図18のようなフローチャートに沿って冷媒の漏洩を判定する。
[0229]
 ステップS1~S4の処理については、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100について説明した図3のフローチャートにおけるステップS1~S4の処理と同様であるので説明は省略する。
[0230]
 ステップS15において、冷媒漏洩判定システム100Dの冷媒漏洩判定部85Dは、暖房運転時間に対するデフロスト運転の頻度の指標となる値を第1軸に割り当て、運転条件の中の1又は複数の第1運転条件のそれぞれについて、第1運転条件の値を第1軸とは別の軸に割り当てて構成される2次元以上の座標上に、記憶部90に記憶されている複数の時点のデフロスト情報(所定量の情報)について、各デフロスト情報に対して算出されるデフロスト運転の頻度の指標となる値と、デフロスト情報と関連付けられている1又は複数の第1運転条件の値と、で特定される点をプロットする。なお、ここで、“デフロスト情報に対して算出されるデフロスト運転の頻度の指標となる値”という語には、デフロスト情報がそのまま用いられる場合を含む。
[0231]
 具体的には、本実施形態の冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS15において、図15や図16のように、デフロスト頻度を縦軸に割り当て、運転条件の中の1つである外気温度(熱源空気温度)の値を横軸に割り当てて構成される2次元の座標上に、記憶部90に記憶されている複数の時点のデフロスト情報について、各デフロスト情報に対して算出されるデフロスト頻度と、デフロスト情報と関連付けられている外気温度と、で特定される点(実運転データの点)をプロットする。
[0232]
 また、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS15において、比較用に、図17のように、デフロスト頻度を第1軸とし、運転条件の中の1つの種類である外気温度(熱源空気温度)の値を第2軸とする座標上に、比較用データの点をプロットする。
[0233]
 次に、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS16において、グラフ中の実運転データの点の分布と、比較用データの点の分布とを比較する。比較用データの点の分布は、基準分布の一例である。そして、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS17において、実運転データの点の分布と、基準分布との比較結果に基づいて冷媒の漏洩を判定する。
[0234]
 概念的には、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS16において、実運転データの点の集合(クラスタ)の分布と、比較用データの点の集合の分布とを比較することで、両分布が類似するかを判断する。そして、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS17において、両分布が類似しない場合には冷媒の漏洩があると判定し、両分布が類似しない場合には冷媒が漏洩していると判定する。
[0235]
 判定手法の具体例としては、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS16において比較用データの点の分布に対して主成分分析を行い、第1主成分軸を求める(図19参照)。また、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS16において比較用データの点の分布における標準偏差σを算出する。また、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS16において座標上の実運転データの点の分布の重心位置を求める(図19参照)。さらに、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS16において比較用データの点の分布における第1主成分軸と、実運転データの点の分布における重心位置と、の距離dを求める(図19参照)。
[0236]
 そして、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS16において、距離dの値が、比較用データにおける標準偏差σの3倍以上であるか否かを判断する。そして、距離dの値が比較用データの点の分布における標準偏差σの3倍以上である場合(例えば実運転データの点の分布が図16のようなものである場合)、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS17において、冷媒の漏洩があると判定して処理はステップS11に進む。また、距離dの値が比較用データの点の分布における標準偏差σの3倍未満である場合(例えば実運転データの点の分布が図15のようなものである場合)、冷媒漏洩判定部85Dは、ステップS17において、冷媒の漏洩がないと判定して処理はステップS8に進む。
[0237]
 図18中のステップS8~ステップS11の処理については、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100について説明した図3のフローチャートにおけるステップS8~S11の処理と同様であるので説明は省略する。なお、ステップS8及びステップS9の処理(要するにデフロスト時間情報に基づく冷媒漏洩の判定)については省略されてもよい。
[0238]
 なお、以上の説明では、冷媒漏洩判定部85Dがグラフを作成すると記載しているが、この記載は、冷媒漏洩判定部85Dの実行する処理の理解の促進のための記載に過ぎない。したがって、冷媒漏洩判定部85Dは、実際にはグラフを作成せずに、単に計算で上記の距離dと標準偏差σとを算出し、実運転データの点の分布と比較用データの点の分布とを比較することで、冷媒の漏洩を判定してもよい。
[0239]
 また、冷媒漏洩判定部85Dによる実運転データの点の分布と比較用データの点の分布との比較は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、冷媒漏洩判定部85Dは、実運転データの点の分布の重心位置と、比較用データの点の分布の重心位置との距離が所定の閾値以上であるか否かに基づいて冷媒の漏洩を判定してもよい。また、冷媒漏洩判定部85Dは、実運転データの点の存在する範囲と、比較用データの点の存在する範囲とがどの程度重なるかに基づいて冷媒の漏洩を判定してもよい。
[0240]
 また、以上の説明では、第1運転条件が外気温度である場合を例に説明したが、第1運転条件は、外気湿度であってもよいし、暖房運転中の圧縮機21の回転数であってもよい。
[0241]
 また、以上の説明では、第1運転条件が1種類(外気温度)だけであり、冷媒漏洩判定部85Dが、デフロスト頻度の値を縦軸に割り当て、外気温度の値を横軸に割り当てて構成される2次元の座標上にプロットされる実運転データの点の分布を、基準分布と比較した結果に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する場合について例示している。しかし、これに限定されるものではなく、第1運転条件は複数種類であってもよい。
[0242]
 例えば、第1運転条件は、外気温度及び外気湿度の2種類であってもよい。冷媒漏洩判定部85Dは、例えば、デフロスト頻度の値をZ軸に、外気温度の値をX軸に、外気湿度の値をY軸にそれぞれ割り当てて構成される3次元の座標上に、記憶部90に記憶されている複数の時点のデフロスト情報について、各デフロスト情報に対して算出されるデフロスト頻度と、デフロスト情報と関連付けられている外気温度及び外気湿度と、で特定される点をプロットした場合の点の分布を、上記の方法と同様な方法で基準分布と比較した結果に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定してもよい。第1運転条件が3種類以上である場合も同様である。
[0243]
 <変形例>
 以上で説明した各実施形態には、互いに矛盾しない範囲で、他の実施形態の構成と適宜組み合わされてもよい。
[0244]
 以下に上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の複数の変形例は、互いに矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用されてもよい。
[0245]
 (1)変形例A
 上記実施形態では、デフロスト情報取得部82は、冷凍サイクル装置1のコントローラ8からデフロスト運転情報を取得する。また、デフロスト時間情報取得部83は、冷凍サイクル装置1のコントローラ8からデフロスト運転時間情報を取得する。
[0246]
 しかし、このような限定されるものではなく、デフロスト情報取得部82は、図示しないカメラが撮像する画像情報に基づいてデフロスト情報を取得してもよい。例えば、デフロスト情報取得部82は、冷凍サイクル装置1に設けられた運転状態を示すリモコンの表示部の画像や、冷凍サイクル装置1に設けられた運転状態を示す表示ランプの画像に基づいてデフロスト情報を取得してもよい。
[0247]
 他の例では、デフロスト情報取得部82は、図示しないマイクが取得する音声情報に基づいてデフロスト情報を取得してもよい。例えば、デフロスト情報取得部82は、冷凍サイクル装置1の熱源ユニット2の圧縮機21や流向切換機構22の動作音に基づいてデフロスト情報を取得してもよい。
[0248]
 他の例では、デフロスト情報取得部82は、図示しない外付けのセンサ(例えば温度センサや電流計など)を利用して暖房運転や、デフロスト運転の実行を検知してもよい。
[0249]
 なお、カメラ、マイク、外付けセンサ等は冷媒漏洩判定システム100が有する構成であってもよい。また、冷媒漏洩判定システム100は、外部のカメラ、マイク、外付けセンサから、画像情報、音声情報、計測信号等を受信するように構成されてもよい。
[0250]
 (2)変形例B
 上記実施形態に係る冷凍サイクル装置1の冷媒漏洩判定システムは、冷媒の漏洩を判定する。ただし、これに限定されるものではなく、冷媒漏洩判定システムは、冷媒量がどれだけ漏洩しているかを判定してもよい。
[0251]
 例えば、一例を上げて説明すれば、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100の記憶部90には、冷媒の減少量に対応する複数の第1値の基準値が記憶されてもよい。例えば、記憶部90には、適正冷媒量の時の第1値の基準値、適正冷媒量に対する冷媒の減少量が10%の時の第1値の基準値、適正冷媒量に対する冷媒の減少量が20%の時の第1値の基準値というように、複数の基準値が記憶される。そして、冷媒漏洩判定部85は、デフロスト情報に基づいて取得した第1値と複数の基準値との比較結果に応じて、冷媒の漏洩量を段階的に判断してもよい。例えば、冷媒漏洩判定部85は、算出した第1値と最も近い基準値を決定し、この基準値に対応する冷媒の減少量を、冷媒の漏洩量と判断してもよい。
[0252]
 (3)変形例C
 上記実施形態では、冷媒漏洩判定システムが、冷凍サイクル装置1の一例としての空調装置について、暖房運転時間と熱源側熱交換器23のデフロストのためのデフロスト運転の回数との関係に関するデフロスト情報に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒漏洩を判定する。
[0253]
 しかし、冷媒漏洩の判定対象の冷凍サイクル装置は、図10のような冷凍サイクル装置300であってもよい。図10の冷凍サイクル装置では、冷凍サイクル装置1と同様の構成には同じ符号を付している。
[0254]
 冷凍サイクル装置300は、利用ユニット304の利用側熱交換器342で庫内を冷却する冷凍機器である。冷凍サイクル装置300は、熱源ユニット302の圧縮機21と、第1熱交換器の一例としての利用側熱交換器342とを含む冷媒回路310を備える。冷凍サイクル装置300は、運転モードとして、利用側熱交換器342を蒸発器として機能させる通常運転モードの一例としての冷却モードと、冷却モードでの運転時に利用側熱交換器342に付着した霜のデフロストが行われるデフロスト運転モードと、を有する。冷凍サイクル装置300の構成及び動作については、詳細な説明は省略する。
[0255]
 冷凍サイクル装置300の冷媒漏洩判定システムは、第1実施形態の冷媒漏洩判定システム100と同様に、デフロスト情報取得部82と、記憶部90と、冷媒漏洩判定部85と、を備える。デフロスト情報取得部82は、冷凍サイクル装置1が冷却運転モードで運転を行った通常運転時間と冷凍サイクル装置1がデフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の回数との関係に関するデフロスト情報を取得する。記憶部90は、デフロスト情報取得部82が取得したデフロスト情報を記憶する。冷媒漏洩判定部85は、デフロスト情報に基づいて、冷凍サイクル装置1の冷媒回路10における冷媒の漏洩を判定する。なお、冷凍サイクル装置300の冷媒漏洩判定システムは、第1実施形態と同様に、デフロスト時間情報取得部83や、運転条件取得部84や、基準値算出部86を有してもよい。また、冷凍サイクル装置300の冷媒漏洩判定システムには、第2実施形態の冷媒漏洩判定システム100Aや第3実施形態の冷媒漏洩判定システム100B,100Cが使用されてもよい。
[0256]
 このような冷凍サイクル装置300に対しても、本開示の冷媒漏洩判定システムや冷媒漏洩判定方法を適用することで、熱交換器の容量等の特別な情報を取得する煩雑な処理を要することなく、冷媒漏洩を検知することができる。
[0257]
 (4)変形例D
 上記実施形態では、デフロスト運転として、冷媒回路10に通常運転時とは逆向きに冷媒を循環させる逆サイクルデフロスト運転を行う冷凍サイクル装置1について説明したが、これに限定されるものではない。冷凍サイクル装置は、デフロスト運転として、冷媒回路10に通常運転時と同じ向きに冷媒を循環させる正サイクルデフロスト運転を行う冷凍サイクル装置1であってもよい。
[0258]
 <付記>
 以上で説明した第1~第3実施形態や変形例の構成は、互いに矛盾の無い範囲で適宜組み合わされてもよい。
[0259]
 以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。

符号の説明

[0260]
1,300                   冷凍サイクル装置
10,310                  冷媒回路
21                      圧縮機
23                      熱源側熱交換器(第1熱交換器)
82                      デフロスト情報取得部
83                      デフロスト時間情報取得部
84                      運転条件取得部
85,85A,85B,85C,85D      冷媒漏洩判定部
86,86A                  基準値算出部
90                      記憶部
100,100A,100B,100C,100D 冷媒漏洩判定システム
342                     利用側熱交換器(第1熱交換器)
851,852                 識別器
C                       第1冷凍サイクル装置
G1,G2,・・・GN             冷凍サイクル装置群

先行技術文献

特許文献

[0261]
特許文献1 : 特開2009-115340号公報

請求の範囲

[請求項1]
 圧縮機(21)と第1熱交換器(23,342)とを含む冷媒回路(10,310)を備え、運転モードとして前記第1熱交換器を蒸発器として機能させる通常運転モードと、前記通常運転モードでの運転時に前記第1熱交換器に付着した霜のデフロストが行われるデフロスト運転モードと、を少なくとも有する冷凍サイクル装置(1,300)の冷媒漏洩判定システムであって、
 前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行った通常運転時間と前記冷凍サイクル装置が前記デフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の回数との関係に関するデフロスト情報を取得するデフロスト情報取得部(82)と、
 前記デフロスト情報取得部が取得した前記デフロスト情報を記憶する記憶部(90)と、
 前記デフロスト情報に基づいて、前記冷凍サイクル装置の前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する冷媒漏洩判定部(85,85A,85B,85C,85D)と、
を備えた冷媒漏洩判定システム(100,100A,100B,100C,100D)。
[請求項2]
 前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記第1熱交換器と熱交換する空気の温度、前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記第1熱交換器と熱交換する空気の湿度、及び前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記圧縮機の回転数の少なくとも1つを含む運転条件を取得する運転条件取得部(84)、を更に備え、
 前記冷媒漏洩判定部は、前記運転条件に更に基づいて、前記冷凍サイクル装置の前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する、
請求項1に記載の冷媒漏洩判定システム。
[請求項3]
 前記冷媒漏洩判定部(85,85A)は、前記デフロスト情報に基づいて、前記通常運転時間に対する前記デフロスト運転の頻度の指標となる値、又は、前記通常運転時間に対する前記デフロスト運転の頻度の変化の指標となる値、を第1値として算出し、前記第1値を基準値と比較した結果に基づいて、前記冷凍サイクル装置の前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する、
請求項1又は2に記載の冷媒漏洩判定システム(100,100A)。
[請求項4]
 前記記憶部に記憶された過去の前記デフロスト情報に基づいて前記基準値を算出する基準値算出部(86,86A)を更に備える、
請求項3に記載の冷媒漏洩判定システム。
[請求項5]
 前記基準値算出部は、前記冷凍サイクル装置の導入時から所定期間の間に前記記憶部に記憶された過去の前記デフロスト情報に基づいて前記基準値を算出する、
請求項4に記載の冷媒漏洩判定システム。
[請求項6]
 前記冷媒漏洩判定システムは、複数の前記冷凍サイクル装置を冷媒漏洩判定の対象とするシステムであって、
 前記基準値算出部(86A)は、前記記憶部に記憶された複数の前記冷凍サイクル装置の過去の前記デフロスト情報に基づいて前記基準値を算出する、
請求項4に記載の冷媒漏洩判定システム(100A)。
[請求項7]
 前記基準値算出部は、前記第1熱交換器と熱交換する空気の気温及び湿度の条件が類似する複数の前記冷凍サイクル装置からなる冷凍サイクル装置群(G1,G2,・・・,GN)別に、前記冷凍サイクル装置群に含まれる複数の前記冷凍サイクル装置についての前記記憶部に記憶されている過去の前記デフロスト情報に基づいて前記基準値を算出し、
 前記冷媒漏洩判定部(85A)は、複数の前記冷凍サイクル装置の1つである第1冷凍サイクル装置(C)の前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する時に、前記第1冷凍サイクル装置の前記デフロスト情報に基づいて算出した前記第1値と、前記第1冷凍サイクル装置の前記第1熱交換器と熱交換する空気の気温及び湿度が類似する前記冷凍サイクル装置群(G1)について算出された前記基準値とを比較した結果に基づいて、前記第1冷凍サイクル装置の前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する、
請求項6に記載の冷媒漏洩判定システム。
[請求項8]
 前記冷凍サイクル装置が前記デフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の各回の時間に関するデフロスト時間情報を取得するデフロスト時間情報取得部(83)を更に備え、
 前記冷媒漏洩判定部は、前記デフロスト時間情報に更に基づいて、前記冷凍サイクル装置の前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の冷媒漏洩判定システム。
[請求項9]
 前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記第1熱交換器と熱交換する空気の温度、前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記第1熱交換器と熱交換する空気の湿度、及び前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記圧縮機の回転数の少なくとも1つを含む運転条件を取得する運転条件取得部(84)、を更に備え、
 前記冷媒漏洩判定部(85B)は、前記デフロスト情報及び前記運転条件と、前記冷媒回路における冷媒の漏洩有無との関係を学習済みの識別器(851)を有し、前記デフロスト情報取得部が取得した前記デフロスト情報及び前記運転条件取得部が取得した前記運転条件を前記識別器に入力することで、前記冷媒回路における冷媒の漏洩有無を判定する、
請求項1に記載の冷媒漏洩判定システム(100B)。
[請求項10]
 前記冷凍サイクル装置が前記デフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の各回の時間に関するデフロスト時間情報を取得するデフロスト時間情報取得部(83)と、
 前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記第1熱交換器と熱交換する空気の温度、前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記第1熱交換器と熱交換する空気の湿度、及び前記冷凍サイクル装置が前記通常運転モードで運転を行っている時の前記圧縮機の回転数の少なくとも1つを含む運転条件を取得する運転条件取得部(84)と、
を更に備え、
 前記冷媒漏洩判定部(85C)は、前記デフロスト情報、前記デフロスト時間情報、及び前記運転条件と、前記冷媒回路における冷媒の漏洩有無との関係を学習済みの識別器(852)を有し、前記デフロスト情報取得部が取得した前記デフロスト情報、前記デフロスト時間情報取得部が取得した前記デフロスト時間情報及び前記運転条件取得部が取得した前記運転条件を前記識別器に入力することで、前記冷媒回路における冷媒の漏洩有無を判定する、
請求項1に記載の冷媒漏洩判定システム(100C)。
[請求項11]
 前記記憶部には、複数の時点の前記デフロスト情報が、それぞれ、前記複数の時点のそれぞれにおける1又は複数の前記運転条件と関連付けて記憶され、
 前記冷媒漏洩判定部(85D)は、前記通常運転時間に対する前記デフロスト運転の頻度の指標となる値を第1軸に割り当て、前記運転条件の中の1又は複数の第1運転条件のそれぞれについて、前記第1運転条件の値を前記第1軸とは別の軸に割り当てて構成される2次元以上の座標上に、前記記憶部に記憶されている前記複数の時点の前記デフロスト情報について、各前記デフロスト情報に対して算出される前記デフロスト運転の頻度の指標となる値と、前記デフロスト情報と関連付けられている前記1又は複数の第1運転条件の値と、で特定される点をプロットした場合の前記点の分布を、基準分布と比較した結果に基づいて、前記冷凍サイクル装置の前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する、
請求項2に記載の冷媒漏洩判定システム。
[請求項12]
 圧縮機(21)と第1熱交換器(23,342)とを含む冷媒回路(10,310)を備え、運転モードとして前記第1熱交換器を蒸発器として機能させる通常運転モードと、前記通常運転モードでの運転時に前記第1熱交換器に付着した霜のデフロストが行われるデフロスト運転モードと、を少なくとも有する冷凍サイクル装置であって、
 前記通常運転モードで運転を行った通常運転時間と前記デフロスト運転モードで運転を行ったデフロスト運転の回数との関係に関するデフロスト情報を取得するデフロスト情報取得部(82)と、
 前記デフロスト情報取得部が取得した前記デフロスト情報を記憶する記憶部(90)と、
 前記デフロスト情報に基づいて、前記冷媒回路における冷媒の漏洩を判定する冷媒漏洩判定部(85)と、
を備えた冷凍サイクル装置(1,300)。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]