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1. WO2020105526 - 光通信ノード

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明 細 書

発明の名称 光通信ノード

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007  

先行技術文献

非特許文献

0008  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0009   0010   0011   0012  

課題を解決するための手段

0013   0014   0015   0016  

発明の効果

0017  

図面の簡単な説明

0018  

発明を実施するための形態

0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053  

符号の説明

0054  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

明 細 書

発明の名称 : 光通信ノード

技術分野

[0001]
 本発明は、波長分割多重通信ネットワークに適用可能な光通信ノードに関する。

背景技術

[0002]
 近年、大容量の光通信ネットワークの構築に伴い、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信技術が注目を集め、WDM方式の設備が普及している。一般に、WDMノードにおいては、光信号は直接制御されず、一度電気信号に変換され、その後に電気信号の経路のスイッチングが行われる。ところが、光信号を電気信号に変換した後に経路がスイッチングされる方式では、ノードにおける処理能力の高負荷化、通信速度律速、高消費電力化が課題になっていた。
[0003]
 そこで、電気信号への変換及びスイッチングを介さず、光信号のまま信号処理を行うために、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)に代表されるトランスペアレントなネットワークシステムの重要度が増している。また、ROADMを構成する光デバイスとして、例えば波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)等のスイッチングデバイスの開発が精力的に進められている。例えば、非特許文献1には、空間多重分割(SDM:Spatial Division Multiplexing)通信技術におけるROADMを構成するWSSの一例が開示されている。
[0004]
 WSSの光信号処理デバイスにおける基本的な構成と動作原理を説明する。入力光ファイバから入力されたWDM信号は、コリメータにてコリメート光として空間を伝播し、複数のレンズ及び波長分波するための回折格子を通過した後、再びレンズを介して集光される。WDM信号の集光位置には、光信号に所望の位相変化を与えるための空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)が配置される。SLMとしては、MEMS(Micro-electro mechanical system)技術によるマイクロミラーアレイ、液晶セルアレイ、DMD(Digital mirror device)、LCOS(Liquid crystal on silicon)等が用いられる。
SLMによって各光信号には所望の位相変化を与えられ、位相が変化した各光信号はSLMによって反射される。反射された各光信号は、レンズを介して回折格子に入射し、波長合波された後、レンズを介して出力ファイバに結合する。WSSには、少なくとも1本の入力ファイバの他、出力ファイバが複数本配置されている。SLMにおいて光信号を所望の角度に偏向することによって、反射された光信号が結合する出力ファイバを選択し、スイッチングを行うことができる。
[0005]
 WDMノードでは、上述のように動作する光スイッチが複数個実装される形態が知られている。図1は、1つのノードに複数個のWSSが実装されたWDMノード100の構成を示す概略図である。WDMノード100に入射した光信号は、WSS群101によって波長選択的にドロップもしくはスルーの経路に進むように設定される。WSS群101においてドロップされた光信号は、波長分波機能部群102において波長に応じて進む経路を決められ、受信器群103に入射し、所望の受信器に到達する。一方、WDMノード100における送信器群104から送信された光信号は、波長合波機能部群105を経て、WSS群106によって隣接するノード(図示略)に向けて伝送される。
[0006]
 WDMノード100においてスルー設定を実施した場合、WDMノード100に入射した光信号は、入力側に配置されたWSS群101、出力側に配置されたWSS群106、及びWSS群101とWSS群106とを互いに接続するシャッフル配線部107のそれぞれを通過する。以下、WSS群101,106、シャッフル配線部107をまとめて波長クロスコネクト(WXC:optical cross-connect)機能部108と称する。
[0007]
 WDMノード100では、Drop側に配置された複数の方路D1,D2,…,Dnからの光信号が、WSS群101の互いに異なるWSSに入力される。nは、2以上の任意の自然数を表す。WXCに求められる機能は、いずれの方路D1,D2,…,Dnから入力された光信号でも、任意の方路A1,A2,…,Anに切り替えて出力する機能である。そのため、WSS群101に含まれる任意のWSS、例えば方路D1から光信号が入力されるWSS-D1では、光信号の出力先を、WSS群106に接続される全ての方路A1,A2,…,Anのいずれかに切り替え可能とする必要がある。したがって、WSS群106に含まれる全てのWSSに対して、WSS群101に含まれるWSSからの接続ポートを少なくとも1ポートずつ接続することになる。方路D2,…,Dnに関しても方路D1に関する上述の構成が必要になる。その場合、WSS群101及びWSS群106に含まれるWSS同士の間にはメッシュ状の光配線が設けられ、これらの光配線がシャッフル配線部107を構成する。従来は、Add側とDrop側には、互いに同一の構成を備えるWSSが用いられていた。WSSの構成が同一となることによって、システム運用の現場で保持する用品数を削減することができ、また、装置故障時の交換も迅速になる等のメリットが生じるためである。このような構成によって、複数の方路D1,D2,…,Dnの信号を任意の方路A1,A2,…,Anに出力できるWDMノード100が実現される。

先行技術文献

非特許文献

[0008]
非特許文献1 : 鈴木賢哉,山口慶太,中島光雅,妹尾和則,橋本俊和,福徳光師,宮本裕:「SDMネットワーク用波長選択スイッチデバイス」,電子情報通信学会技術研究報告〔光通信インフラの飛躍的な高度化〕,pp. 14-19 (2017. 11).

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0009]
 しかしながら、上述のシャッフル配線部107をはじめとする従来のWXCは、単芯の光ファイバをWSS群101,106の各WSS同士を接続する接続ポートとして、1ポートずつ配線することによって構成されていた。このような構成は、WDMノード100に接続される方路の数に増減が生じても、光ファイバの接続を再構成すれば対応できるため、高い拡張性を有する。その一方、非常に複雑な配線を作業者が確認しながら行うため、光ファイバをメッシュ状に複数配線する構成には、誤接続のリスクがあり、広いスペースが求められ、且つ配線作業に労力と時間がかかるという問題があった。
[0010]
 単芯の光ファイバがメッシュ状に複数配線された構成とは別のWXCの構成として、Planar Lightwave Circuit(PLC)に代表されるような平面光波回路を用いてシャッフル配線を行う構成が考えられる。WSS同士を接続する配線が光導波路として平面光波回路に予め作り込まれ、且つ小型であるため、平面光波回路を用いる構成では、誤接続のリスク低減や接続作業の労力と時間の削減が期待される。
[0011]
 しかしながら、平面光波回路を用いるWXCの構成では、PLCを経由することによる接続損失が生じ、さらに平面型のデバイスの所定の面内でシャッフル配線を実現しようとすることで光導波路の交差回数が非常に大きくなる。例えば、導波路の交差損失を仮に0.1dB程度と見積もると、光導波路の交差回数が1~2回程度であれば、交差損失の合計値は無視できる程度であると考えられる。ところが、WDMノードの規模の拡大に伴い、方路の数が10以上になると、光導波路の交差回数が100を超える場合も考えられる。その場合、交差損失の合計値が10dB前後に達し、光伝送品質の劣化が懸念される。
[0012]
 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、低損失且つ接続作業の労力と時間を削減可能な光通信ノードを提供する。

課題を解決するための手段

[0013]
 本発明の光通信ノードは、Drop側に複数本の方路を有し、Add側に複数本の方路を有し、Drop側の任意の前記方路とAdd側の任意の前記方路とを自在に接続可能な光通信ノードであって、Drop側及びAdd側のいずれか一方側の前記方路の本数がm本であり、Drop側及びAdd側のいずれか他方側の前記方路の本数がk本であり、m及びkはそれぞれ2以上の自然数であり、前記一方側の前記方路に接続され、少なくとも1本の入力ポートと少なくともk本の出力ポートとを有する少なくともm台の波長選択スイッチと、前記他方側の前記方路に接続され、少なくとも1本の入力ポートと少なくともm本の出力ポートとを有する少なくともk台の波長選択スイッチと、を備え、前記一方側の前記方路に接続されたa番目の前記波長選択スイッチにおけるb番目の前記出力ポートの第1接続番号がf(a,b,k)で表現され、前記他方側の前記方路に接続されたc番目の前記波長選択スイッチにおけるd番目の前記出力ポートの第2接続番号がg(c,d,k)で表現されるとき、f(a,b,k)≠g(c,d,k)となることを特徴とする。
 但し、a,dは1以上m以下の整数であり、b,cは1以上k以下の整数である。
[0014]
 本発明の光通信ノードでは、前記一方側の前記方路に接続されたa番目の前記波長選択スイッチにおけるb番目の前記出力ポートの第1接続番号が(a-1)×k+bで表現され、前記他方側の前記方路に接続されたc番目の前記波長選択スイッチにおけるd番目の前記出力ポートの第2接続番号が(d-1)×k+cで表現され、前記第1接続番号及び前記第2接続番号が同じ値になっている前記出力ポート同士が接続されていてもよい。
[0015]
 本発明の光通信ノードでは、前記一方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチは、空間フーリエ変換を行う少なくとも1つのレンズと、少なくとも1つの回折格子と、少なくとも1つの空間光変調器を有し、前記他方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチは、空間フーリエ変換を行う少なくとも2つのレンズと、少なくとも1つの回折格子と、少なくとも1つの空間光変調器を有してもよい。
[0016]
 本発明の光通信ノードでは、前記一方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチ及び前記他方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチはそれぞれ、1つの平面光波回路を有してもよい。

発明の効果

[0017]
 本発明によれば、低損失且つ接続作業の労力と時間を削減可能な光通信ノードを提供できる。

図面の簡単な説明

[0018]
[図1] 1つのノードに複数個のWSSが実装されたWDMノードの構成を示す概略図である。
[図2] 図1に示すWDMノードの部分的な概略図である。
[図3] 本発明の第1実施形態のWDMノードの部分的な概略図である。
[図4] 図2に示すWDMノードのコネクタ配置の模式図である。
[図5] 図2に示すWDMノードのコネクタ配置の別の模式図である。
[図6] 図3に示すWDMノードのコネクタ配置の模式図である。
[図7] 図3に示すWDMノードのコネクタ配置の別の模式図である。
[図8] 本発明の第2実施形態における多連集積WSSの平面図である。
[図9] 図8に示す多連集積WSSの光導波路基板の平面図である。
[図10] 図8に示す多連集積WSSの変形例の平面図である。
[図11] 図9に示す多連集積WSSの光導波路基板の平面図である。
[図12] 図8に示す多連集積WSS及び図10に示す多連集積WSSを備えるWDMノードの概略図である。

発明を実施するための形態

[0019]
 以下、図面を参照して本発明の一実施形態の光通信ノードについて説明する。
 なお、本明細書及び図面において、同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
[0020]
 図2は、WDMノード100の部分概略図である。図2に示すように、WDMノード200において、WSS群101,106同士は、シャッフル配線部107を介して接続されている。WDMノード200の機能をわかりやすく説明するために、図2では、Add側及びDrop側のポート及び各構成が省略されている。以下、Drop側のm番目のWSS(波長選択スイッチ)111に接続されている方路はDmと記載し、Add側のk番目のWSS116に接続されている方路はAkと記載する。m,kは、2以上の任意の自然数を表し、光信号の行先を意味する。
[0021]
 各WSS111は、少なくとも1本の入力ポートと複数の出力ポート121を有する。
各WSS116は、少なくとも1本の入力ポートと複数の出力ポート126を有する。本明細書及び図面等では、出力ポート121の各々に、各WSS111に接続される方路の名称に加えて、頭文字Pとポート番号との数字の組合せを付し、ポート毎に識別する。例えば、方路D1に接続されるWSS111の2番目の出力ポートは、「D1-P2」と記載する。なお、図2では、1番目のWSS111がWSS-D1と付記されている。
[0022]
 図2に示すように、出力ポート121は、番号の小さい順に、Add側の小さい番号の出力ポート126へ配線されている。例えば、方路D1から方路A1に接続する場合は、方路D1に接続されるWSS111の出力ポートD1-P1から、Add側の方路A1に接続されたWSS116の出力ポートA1-P1まで間が接続されている。同様に、Drop側の方路Dmと、Add側の方路Akの間を接続する場合は出力ポートDm-Pkと出力ポートAk-Pmが接続されている。つまり、各出力ポート121のポート番号は、シャッフル配線部107を介して対向する方路の番号(行先番号)を意味する。
[0023]
 ここで、WSS111,116に接続される各コネクタのコネクタ番号を導入する。コネクタ番号は、WSS111毎に、ポート番号の若い順から小さい番号で割り当てられる。1番目のWSS111についてコネクタ番号の割り当て終わると、次の番号のWSS111に移り、コネクタ番号が連番で割り当てられる。WDMノード200においては、方路を増設すると、WSS単位で出力ポート121や出力ポート126が増設されるため、WSS111毎及びWSS116毎に近い番号が割り振られている。
[0024]
 つまり、図2に示すように、出力ポートD1-P1にはDrop側のコネクタCD(1)が接続され、出力ポートD1-PkにはコネクタCD(k)が接続されている。出力ポートDm-P1にはDrop側のコネクタCD((m-1)k+1)が接続され、出力ポートDm-PkにはコネクタCD(mk)が接続されている。
[0025]
 また、出力ポートA1-P1にはAdd側のコネクタCA(1)が接続され、出力ポートA1-PmにはコネクタCD(k)が接続されている。出力ポートAk-P1にはコネクタCA((m-1)k+1)が接続され、出力ポートAk-PmにはコネクタCA(mk)が接続されている。
[0026]
 コネクタCD,CAの各カッコ内の数字は、コネクタ番号を示す。つまり、a番目のWSS111におけるb番目の出力ポート121のコネクタ番号(第1接続番号)は、(a-1)×m+bで表現される。
[0027]
 同一のWSS111,116に接続されるコネクタCD,CAの各コネクタ番号は順番に付されているため、接続先のWSS116が物理的に離散すると、コネクタ番号とポート番号との対応関係が解消され、シャッフル配線部107が必要となる。即ち、シャッフル配線部107を省略するためには、WSS群101,106のいずれか一方において、コネクタ番号とポート番号の対応関係を、従来のようにAdd側とDrop側で同一のWSSを用いた場合のコネクタ番号とポート番号の対応関係とは異ならせることが重要となる。
[0028]
(第1実施形態)
 図3は、本発明の第1実施形態のWDMノード(光通信ノード)200の部分概略図である。
[0029]
 Drop側のWDMノード200は、図2に示すDrop側(他方側)のWDM100と同様に構成されている。Drop側のWSS群101においては、同一のWSS111の各出力ポート121に接続されるコネクタCDに、連番且つ比較的近いコネクタ番号が付されている。Drop側のコネクタ番号について比較的近いとは、両者の差がk以下であることを意味する。
[0030]
 一方、Add側(一方側)のWDMノード200では、コネクタ番号とポート番号との対応関係がWDM100とは異なる。各WSS216は、少なくとも1本の入力ポートと複数の出力ポート226を有する。WDMノード200において、Add側のc番目のWSS216におけるd番目の出力ポート226のコネクタCAのコネクタ番号(第2接続番号)は、(d-1)×k+cで表現される。Add側のWSS群206において、各WSS216に接続されるコネクタCAに、共通のポート番号と、連番且つ比較的近いコネクタ番号が付されている。Add側のコネクタ番号について比較的近いとは、両者の差がm以下であることを意味する。
[0031]
 図4及び図5は、WDMノード100のコネクタ配置の模式図である。図6及び図7は、WDMノード200のコネクタ配置の模式図である。図4から図7において、コネクタ番号は、左上が最も小さくなっており、右方向に進むほど増え、右上から次の行の左端に移り、各行にて同様に順次ナンバリングされている。
[0032]
 図4は、図2に示すWDMノード100におけるWSS群101のコネクタ配置を示している。図5は、図2に示すWDMノード100におけるWSS群106のコネクタ配置を示している。WSS111毎に接続される出力ポート121、及びWSS116毎に接続される出力ポート126は、図4及び図5の左端から順番に右端に向かって配置されている。また、図4及び図5では、あるWSS111の出力ポート121、及びあるWSS116の出力ポート126を全て配置し終わったら、1つ下の行に次の番号のWSS111に関わるコネクタCD、及び次の番号のWSS116に関わるコネクタCAが配置されている。
[0033]
 一方、図6は図3に示すWDMノード200におけるWSS群101のコネクタ配置を示している。図7は図3に示すWDMノード200おけるWSS群206のコネクタ配置を示している。図6は図4と同様であるが、図7に示すように、WSS216毎に接続される出力ポート226は上端から順番に下端に向かって配置されている。あるWSS216の出力ポート226を全て配置し終わったら、1つ右側の列に次の番号のWSS216に関わるコネクタCAが配置されている。
[0034]
 ここで、Add側の方路に接続されたa番目のWSSにおけるb番目の出力ポート121のコネクタ番号をf(a,b,k)と表現し、Drop側の方路に接続されたc番目のWSSにおけるd番目の出力ポート226のコネクタ番号をg(c,d,k)と表現する。このとき、WDMノード200では、f(a,b,k)≠g(c,d,k)となる。
例えば、a=c=1,b=d=2である場合、f(a,b,k)=f(1,2,k)=CD(D1-P2)=CD(2)である。g(c,d,k)=g(1,2,k)=CA(A1-P2)=CA(k+1)である。k≧2であるから、CD(2)≠CA(k+1)となっている。一方、f(a,b,k)=f(1,2,k)=CD(D1-P2)=CD(2)である。g(c,d,k)=g(1,2,k)=CA(A1-P2)=CA(2)であるから、CD(2)=CA(2)となっている。
[0035]
 図2、図4及び図5からわかるように、WDMノード100では、作業者が一定の規則に従って、誤りがないように細心の注意を払いながら、コネクタCD,CA間を接続しなければならない。一方、図3、図6及び図7からわかるように、WDMノード200では、コネクタ番号が同じ値になっている出力ポート121,226同士が接続されている。
そのため、異なるポート番号且つ同一のコネクタ番号のコネクタCAをWSS216に接続すれば、従来のシャッフル配線部107と同様の効果が得られる。また、WDMノード200では、コネクタ番号とポート番号との対応関係がわかりやすいため、作業者が単純な確認のみでコネクタCAをWSS216に接続でき、接続作業の労力と時間が低減される。
[0036]
 WDMノード200では、シャッフル配線用のPLC等を用いなくてよいため、光学損失を抑えることができる。
[0037]
 図4及び図6では各出力ポート121に単芯のコネクタで接続するように示されているが、複数のコネクタを有する多芯のコネクタを用いて、一括で複数の出力ポート121が接続されてもよい。その場合、接続作業がより低減される。例えば、コネクタ番号1からkまでのコネクタCAが集約されたk芯のコネクタが用いられてもよい。MPO(Multi-fiber Push On)コネクタやMT(Mechanically Transferable)コネクタ等が用いられることで、接続作業量は1/kに低減される。
[0038]
(第2実施形態)
 第1実施形態では、WSS111,216は互いに共通の構成を備えていることを前提としていたが、WSS111,216の各構成が異なっていても、第1実施形態のWDMノード200と同様の機能は実現可能である。
[0039]
 図8は、図3に示すWSS群101が集積化された多連集積WSS500の平面図である。図8に示すように、多連集積WSS500は、光導波路基板(平面光波回路)501、レンズ502、回折格子503、レンズ504、空間光変調器505を備えている。光導波路基板501の出射側の端面から空間光変調器505の入射面までの間の自由空間光学系は、レンズ502,504の焦点距離をfとしたとき、4×fの光学長に基づいて設計される4-f光学系である。なお、本明細書におけるレンズについては、レンズの焦点距離に点光源を配置することを想定している。即ち、レンズ502,504は各々点光源をコリメート光に変換(即ち、空間フーリエ変換)できるように各レンズの焦点距離の位置に光源や像面が形成されるように配置される。例えば、焦点距離f のレンズと焦点距離f のレンズを距離tの間隔で配置した場合の合成焦点距離fsは、以下の(1)式にて表すことができる。
[0040]
[数1]


[0041]
 上述の2枚のレンズを用いた場合でも、fsの位置に光源を配置する場合には、空間フーリエ変換は1回であるとみなし、レンズは1枚分の機能を有するものと考えることができる。
[0042]
 図9は、光導波路基板501の平面図である。図9に示すように、光導波路基板501は、入出力導波路群506、入出力導波路群506が接続されたスラブ導波路507、スラブ導波路507に接続されたアレイ導波路508と、アレイ導波路508が接続されるスラブ導波路509を備えている。
[0043]
 アレイ導波路508は、全て等長で設計されている。アレイ導波路508は、入出力導波路群506に含まれる複数の入主力導波路のうち、いずれの入主力導波路を選ぶかによって、光導波路基板501を通過して自由空間光学系に出射される光ビームの角度とビーム径が決定される機能を有する。このような機能を有する光回路は、Spatial Beam Transformer(SBT)と呼ばれている。
[0044]
 多連集積WSS500では、入出力導波路群506に含まれる導波路の1つから入力された光信号は、スラブ導波路507において、図8に示すx軸方向には閉じ込められた状態で、光導波路基板501の面内で拡がりつつ伝播する。拡がる光信号の波面は伝播距離に応じた曲率を有するため、スラブ導波路507の出射端は、光信号の波面と同じ曲率を有する形状で形成されている。スラブ導波路509の出射端には、各々の長さが等しいアレイ導波路508が接続されている。光導波路基板501の端面のうち、アレイ導波路508が接続している端面は、y軸と平行になっている。
[0045]
 アレイ導波路508からスラブ導波路509を介して自由空間光学系に出射された光信号は、y軸方向に沿って位相が揃った平面波であるため、y軸方向にコリメートされたビームとして空間を伝播する。光信号は、レンズ502で平行光とされ、回折格子503によって波長毎に角度分波される。回折格子503の波長分散軸Wは、x軸方向に向いている。波長毎に分波された各光信号は、レンズ504を通過し、波長毎に角度変換されて空間光変調器505に入射する。レンズ502,504は、光信号を空間フーリエ変換する。
[0046]
 光信号はそれぞれ波長ごとに空間光変調器505によって任意の角度で反射され、再びレンズ504、回折格子503、レンズ502を介して光導波路基板501に再結合する。上述の動作によって、多連集積WSS500におけるスイッチング動作が完了する。
[0047]
 上述の構成では、光導波路基板501から自由空間光学系にビームが出射する際のy軸座標、即ち光信号が出射したSBT回路の位置によって、空間光変調器505に集光するビームのy軸方向の位置が決まる。そのため、y軸方向の互いに異なった位置に集光されたビームを空間光変調器505によって各々任意の角度に偏向させることによって、複数のWSS機能を1つの光学系に集積できる。
[0048]
 また、上述の構成では、1つのSBT回路内から異なる角度で出射した光信号は、空間光変調器505の同一の位置に出射される。そのため、あるWSS111における複数の出力ポート121を1つのSBT回路で共有していることになる。したがって、SBT回路は、図3に示すDrop側のWSS群101における出力ポート121と同一の順で配置されている。
[0049]
<変形例>
 多連集積WSSの構成の変形例として、WSS群206に含まれる機能を集積した多連集積WSSの構成例が挙げられる。図10は、多連集積WSS500の変形例である多連集積WSS600の平面図である。図10に示すように、多連集積WSS600は、2枚のレンズ502,504に替えて、1枚のレンズ603を備えている。レンズ603は、レンズ502,504と同様に、光信号を空間フーリエ変換する。即ち、多連集積WSS600は、光導波路基板(平面光波回路)601、回折格子602、レンズ603、空間光変調器604を備えている。
[0050]
 図11は、光導波路基板601の平面図である。図11に示すように、光導波路基板601の基本構成は、光導波路基板501の基本構成と同一である。多連集積WSS600では、自由空間に光信号がビームとして出射される際の角度に応じ、ビームが空間光変調器604のy軸方向において互いに異なった位置に集光する。
[0051]
 上述の構成では、単一のSBT回路から異なる角度で出射した光信号が空間光変調器604の異なった位置に出射する。そのため、あるWSS111における複数の出力ポート121は、1つのSBT回路で共有されておらず、異なるWSS111で共有されている。したがって、SBT回路は、Drop側のWSS群101におけるポート番号と同一の順で配置されている。
[0052]
 図12は、多連集積WSS500,600を備えたWDMノード700の概略図である。WDMノード700では、4-f光学系を備える多連集積WSS500と、2-f光学系を備える多連集積WSS600が出力ポート121,226等を挟んで対向している。
WDMノード700では、多連集積WSS500の光導波路基板501の入射側の端面と、多連集積WSS600の光導波路基板601の入射側の端面は、第1実施形態で説明した出力ポート121、コネクタCD,CA及び出力ポート226によって接続されている。WDMノード700によれば、シャッフル配線部107を省略したWDMノードを構成できる。また、WDMノード700においても、k芯のコネクタが用いられることによって、簡便に構成され、接続作業の労力及び時間が削減される。
[0053]
 以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。本発明の構成を備えれば、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、可能になっている。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としてもよい。

符号の説明

[0054]
200,700…WDMノード(光通信ノード)
101,106,216…WSS(波長選択スイッチ)
121,226…出力ポート
502,504,505…レンズ
503,602…回折格子
505,604…空間光変調器

請求の範囲

[請求項1]
 Drop側に複数本の方路を有し、Add側に複数本の方路を有し、Drop側の任意の前記方路とAdd側の任意の前記方路とを自在に接続可能な光通信ノードであって、
 Drop側及びAdd側のいずれか一方側の前記方路の本数がm本であり、
 Drop側及びAdd側のいずれか他方側の前記方路の本数がk本であり、
 m及びkはそれぞれ2以上の自然数であり、
 前記一方側の前記方路に接続され、少なくとも1本の入力ポートと少なくともk本の出力ポートとを有する少なくともm台の波長選択スイッチと、
 前記他方側の前記方路に接続され、少なくとも1本の入力ポートと少なくともm本の出力ポートとを有する少なくともk台の波長選択スイッチと、
 を備え、
 前記一方側の前記方路に接続されたa番目の前記波長選択スイッチにおけるb番目の前記出力ポートの第1接続番号がf(a,b,k)で表現され、
 前記他方側の前記方路に接続されたc番目の前記波長選択スイッチにおけるd番目の前記出力ポートの第2接続番号がg(c,d,k)で表現されるとき、
 f(a,b,k)≠g(c,d,k)となる、
 光通信ノード。
[請求項2]
 前記一方側の前記方路に接続されたa番目の前記波長選択スイッチにおけるb番目の前記出力ポートの第1接続番号が(a-1)×k+bで表現され、
 前記他方側の前記方路に接続されたc番目の前記波長選択スイッチにおけるd番目の前記出力ポートの第2接続番号が(d-1)×k+cで表現され、
 前記第1接続番号及び前記第2接続番号が同じ値になっている前記出力ポート同士が接続されている、
 請求項1に記載の光通信ノード。
[請求項3]
 前記一方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチは、
  空間フーリエ変換を行う少なくとも1つのレンズと、
  少なくとも1つの回折格子と、
  少なくとも1つの空間光変調器を有し、
 前記他方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチは、
  空間フーリエ変換を行う少なくとも2つのレンズと、
  少なくとも1つの回折格子と、
  少なくとも1つの空間光変調器を有する、
 請求項1に記載の光通信ノード。
[請求項4]
 前記一方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチ及び前記他方側の前記方路に接続された前記波長選択スイッチはそれぞれ、1つの平面光波回路を有する、
 請求項1又は2に記載の光通信ノード。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]