処理中

しばらくお待ちください...

設定

設定

1. WO2020008857 - 情報処理装置、通信方法、プログラム、及び、移動体

Document

明 細 書

発明の名称 情報処理装置、通信方法、プログラム、及び、移動体

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011  

発明の効果

0012   0013  

図面の簡単な説明

0014  

発明を実施するための形態

0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203   0204   0205   0206   0207   0208   0209   0210   0211  

符号の説明

0212  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

明 細 書

発明の名称 : 情報処理装置、通信方法、プログラム、及び、移動体

技術分野

[0001]
 本技術は、情報処理装置、通信方法、プログラム、及び、移動体に関し、特に、移動体における通信品質を向上させる情報処理装置、通信方法、プログラム、及び、移動体に関する。

背景技術

[0002]
 従来、モバイルルータが、現在位置、移動速度、通信メディアタイプ、電波強度、通信速度、及び、対向装置との間のネットワーク遅延を収集し、統計情報として保持し、その統計情報に基づいて、移動に伴い発生する通信帯域の変動を予測し、IP端末から送信されるユーザトラフィック量を制御することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2010-226668号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかしながら、特許文献1に記載の発明は、データをバッファリングしながら処理する通信への適用が前提となっており、データをバッファリングせずに処理する通信については検討されていない。
[0005]
 本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、移動体における通信品質を向上させるようにするものである。

課題を解決するための手段

[0006]
 本技術の第1の側面の情報処理装置は、各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測する通信品質予測部と、予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で第1のデータの通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる通信制御部とを備える。
[0007]
 本技術の第1の側面の情報処理方法は、各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測し、予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる。
[0008]
 本技術の第1の側面のプログラムは、各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測し、予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる処理をコンピュータに実行させる。
[0009]
 本技術の第2の側面の移動体は、ルートを含む行動計画を作成する計画部と、前記行動計画に基づいて、位置及び速度を予測する行動予測部と、各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、前記行動予測部により予測された位置及び速度の少なくとも一方に基づいて、使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測する通信品質予測部と、予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる通信制御部とを備える。
[0010]
 本技術の第1の側面においては、各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域が予測され、予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量が前記予測帯域の変動に追従される。
[0011]
 本技術の第2の側面においては、ルートを含む行動計画が作成され、前記行動計画に基づいて、位置及び速度が予測され、各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、前記行動予測部により予測された位置及び速度の少なくとも一方に基づいて、使用可能な通信帯域である使用可能帯域が予測され、予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量が前記予測帯域の変動に追従する。

発明の効果

[0012]
 本技術の第1の側面又は第2の側面によれば、移動体における通信品質を向上させることができる。
[0013]
 なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載された何れかの効果であってもよい。

図面の簡単な説明

[0014]
[図1] 本技術を適用した車両の構成例を示すブロック図である。
[図2] 情報処理部の構成例を示すブロック図である。
[図3] ライブ系通信制御処理を説明するためのフローチャートである。
[図4] 使用可能帯域の予測結果の例を示す図である。
[図5] ライブ系通信制御処理の効果を説明するための図である。
[図6] 蓄積系通信制御処理を説明するためのフローチャートである。
[図7] 蓄積系通信制御処理の効果を説明するための図である。
[図8] 蓄積系通信制御処理の効果を説明するための図である。
[図9] バッファリング量を変更するタイミングの例を説明するための図である。
[図10] 車両始動制御処理を説明するためのフローチャートである。
[図11] 車両始動制御処理の効果を説明するための図である。
[図12] ルート設定処理を説明するためのフローチャートである。
[図13] ルート設定処理の具体例を説明するための図である。
[図14] 非リアルタイム系データ取得処理を説明するためのフローチャートである。
[図15] 非リアルタイム系データのダウンロード時の使用可能帯域の推移の例を示す図である。

発明を実施するための形態

[0015]
 以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
 1.実施の形態
 2.変形例
 3.その他
[0016]
 <<1.実施の形態>>
  <車両101の構成例>
 図1は、本技術を適用した車両101の機略的な構成例を示すブロック図である。
[0017]
 車両101は、車両制御システム111を備える。
[0018]
 車両制御システム111は、通信ネットワーク121を介して接続された複数の制御ユニットを備える。図1に示した例では、車両制御システム111は、駆動系制御ユニット122、ボディ系制御ユニット124、バッテリ制御ユニット125、車外情報検出ユニット127、車内情報検出ユニット130、及び統合制御ユニット133を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク121は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
[0019]
 各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク121を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図1では、統合制御ユニット133の機能構成として、マイクロコンピュータ151、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155、音声画像出力部156、車載ネットワークI/F157及び記憶部158が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
[0020]
 駆動系制御ユニット122は、各種プログラムにしたがって車両101の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット122は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両101の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両101の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両101の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット122は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
[0021]
 駆動系制御ユニット122には、車両状態検出部123が接続される。車両状態検出部123には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両101の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット122は、車両状態検出部123から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
[0022]
 ボディ系制御ユニット124は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット124は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット124には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット124は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両101のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
[0023]
 バッテリ制御ユニット125は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池126を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット125には、二次電池126を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット125は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池126の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
[0024]
 車外情報検出ユニット127は、車両101の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット127には、撮影部128及び車外情報検出部129のうちの少なくとも一方が接続される。撮影部128には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部129には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両101の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
[0025]
 環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮影部128及び車外情報検出部129は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
[0026]
 車外情報検出ユニット127は、撮影部128に車外の画像を撮影させるとともに、撮影された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット127は、接続されている車外情報検出部129から検出情報を受信する。車外情報検出部129が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット127は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報(以下、反射波情報と称する)を受信する。車外情報検出ユニット127は、反射波情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット127は、反射波情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット127は、反射波情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
[0027]
 また、車外情報検出ユニット127は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット127は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮影部128により撮影された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット127は、異なる撮影部128により撮影された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
[0028]
 車内情報検出ユニット130は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット130には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部131が接続される。運転者状態検出部131は、運転者を撮影するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット130は、運転者状態検出部131から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット130は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
[0029]
 統合制御ユニット133は、各種プログラムにしたがって車両制御システム111内の動作全般を制御する。統合制御ユニット133には、入力部132が接続されている。入力部132は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット133には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部132は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム111の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部132は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部132は、例えば、上記の入力部132を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット133に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部132を操作することにより、車両制御システム111に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
[0030]
 記憶部158は、マイクロコンピュータ151により実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部158は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現し、例えば、マイクロコンピュータ151が実行する各種プログラムを提供するようにしてもよい。
[0031]
 通信部152は、汎用通信I/F161及び専用通信I/F162を備える。
[0032]
 汎用通信I/F161は、外部環境102に存在する様々な機器(例えば、サーバ171、車両172、端末173、基盤174等)との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F161は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX、LTE(Long Term Evolution)若しくはLTE-A(LTE-Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi-Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F161は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F161は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両101の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
[0033]
 なお、例えば、マイクロコンピュータ151が実行する各種プログラムを、外部環境102から提供するようにしてもよい。
[0034]
 専用通信I/F162は、車両101における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F162は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F162は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両101と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
[0035]
 なお、汎用通信I/F161及び専用通信I/F162により行われる通信には、リアルタイム系通信及び非リアルタイム系通信の少なくとも2種類がある。
[0036]
 リアルタイム系通信は、リアルタイムの処理が要求される通信であり、例えば、受信したデータがリアルタイムに処理される。
[0037]
 非リアルタイム系通信は、リアルタイムの処理が要求されない通信であり、例えば、受信したデータが処理されずに記憶され、後で処理される。
[0038]
 また、リアルタイム系通信には、ライブ系通信と蓄積系通信の少なくとも2種類がある。
[0039]
 ライブ系通信は、送信側と受信側の間のデータの遅延が所定の範囲内に制限される通信であり、基本的にデータのバッファリングが行われない。例えば、ライブ系通信は、テレビ電話等に用いられ、受信したデータが基本的にバッファリングされずに逐次処理される。
[0040]
 蓄積系通信は、送信側と受信側の間のデータの遅延がある程度許容される通信であり、基本的にデータのバッファリングが行われる。例えば、蓄積系通信は、コンテンツのストリーミング配信等に用いられ、受信したデータが一旦バッファリングされ、バッファリングされたデータが逐次処理される。
[0041]
 なお、以下、リアルタイム系通信により送受信されるデータをリアルタイム系データと称する。リアルタイム系データには、例えば、テレビ電話等の通信データ、コンテンツのストリーミング配信に用いられるストリーミングデータ等がある。
[0042]
 また、以下、非リアルタイム系通信により送受信されるデータを非リアルタイム系データと称する。非リアルタイム系データには、例えば、各種の制御プログラム、アプリケーションプログラム、地図情報等がある。
[0043]
 なお、以下、汎用通信I/F161及び専用通信I/F162を特に区別する必要がない場合には、通信部152の用語を用いて、通信部152が通信を行う等と記載する。
[0044]
 測位部153は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両101の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部153は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
[0045]
 ビーコン受信部154は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部154の機能は、上述した専用通信I/F162に含まれてもよい。
[0046]
 車内機器I/F155は、マイクロコンピュータ151と車内に存在する様々な車内機器134との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F155は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F155は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器134は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両101に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器134は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F155は、これらの車内機器134との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
[0047]
 車載ネットワークI/F157は、マイクロコンピュータ151と通信ネットワーク121との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F157は、通信ネットワーク121によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
[0048]
 統合制御ユニット133のマイクロコンピュータ151は、通信部152、専用通信I/F162、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム111を制御する。例えば、マイクロコンピュータ151は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット122に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ151は、車両101の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両101の衝突警告、又は車両101のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ151は、取得される車両101の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
[0049]
 マイクロコンピュータ151は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両101と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両101の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ151は、取得される情報に基づき、車両101の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
[0050]
 マイクロコンピュータ151は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両101の行動計画の作成、車両101の行動予測、通信部152による通信処理の制御等を行ってもよい。
[0051]
 音声画像出力部156は、車両101の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図1の例では、出力装置として、オーディオスピーカ135、表示部136及びインストルメントパネル137が例示されている。表示部136は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部136は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ151が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
[0052]
 なお、図1に示した例において、通信ネットワーク121を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム111が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク121を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク121を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
[0053]
 なお、以下、各制御ユニットが、通信ネットワーク121を介して通信を行う場合の通信ネットワーク121の記載を省略する。例えば、駆動系制御ユニット122と統合制御ユニット133が、通信ネットワーク121を介して通信を行う場合、単に、駆動系制御ユニット122と統合制御ユニット133が通信を行うと記載する。
[0054]
 また、以下、統合制御ユニット133のマイクロコンピュータ151が、車載ネットワークI/F157及び通信ネットワーク121を介して通信を行う場合の車載ネットワークI/F157及び通信ネットワーク121の記載を省略する。例えば、マイクロコンピュータ151が、車載ネットワークI/F157及び通信ネットワーク121を介して駆動系制御ユニット122と通信を行う場合、単に、マイクロコンピュータ151が駆動系制御ユニット122と通信を行うと記載する。
[0055]
  <情報処理部201の構成例>
 図2は、統合制御ユニット133のマイクロコンピュータ151が、所定の制御プログラムを実行することにより実現される機能の一部である情報処理部201の構成例を示している。
[0056]
 情報処理部201は、計画部211、行動予測部212、動作制御部213、通信品質予測部214、通信制御部215、及び、実行部216を備える。
[0057]
 計画部211は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両101の行動計画を作成する。
[0058]
 行動予測部212は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報、並びに、車両101の行動計画等に基づき、車両101の行動を予測する。例えば、行動予測部212は、車両101の位置及び速度の推移を予測する。
[0059]
 動作制御部213は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報、車両101の行動計画、車両101の行動の予測結果、並びに、通信品質予測部214による通信品質の予測結果等に基づき、車両101の動作を制御する。例えば、動作制御部213は、計画部211により作成された行動計画に従って車両101が走行するように、駆動系制御ユニット122、ボディ系制御ユニット124、及び、バッテリ制御ユニット125等の制御を行う。
[0060]
 通信品質予測部214は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報、車両101の行動計画、並びに、車両101の行動の予測結果等に基づき、通信部152が外部環境102と通信を行う場合の通信帯域等の通信品質を予測する。
[0061]
 通信制御部215は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報、車両101の行動計画、車両101の行動の予測結果、並びに、通信品質の予測結果等に基づき、通信部152による外部環境102との通信を制御する。
[0062]
 実行部216は、通信部152、測位部153、ビーコン受信部154、車内機器I/F155及び車載ネットワークI/F157のうちの少なくとも一つを介して取得される情報を用いた各種のアプリケーション処理を実行する。
[0063]
  <ライブ系通信制御処理>
 次に、図3のフローチャートを参照して、車両101により実行されるライブ系通信制御処理について説明する。
[0064]
 ステップS1において、計画部211は、地図情報等に基づいて、行動計画を作成する。行動計画は、例えば、目的地までのルート、走行速度、ルート上の各地点の到着予定時刻、経由地、経由地での滞在時間等を含む。
[0065]
 ステップS2において、車両101は、通信品質の予測に用いるデータの取得を開始する。例えば、通信部152は、通信制御部215の制御の下に、通信品質データ、道路状況情報、車車間協調制御情報、及び、信号機制御情報等の受信を開始する。
[0066]
 通信品質データは、例えば、車両101のルート周辺の各地の通信帯域等の通信品質に関するデータを含む。例えば、通信品質データは、所定の複数の測定地点の位置(例えば、緯度及び経度)、使用可能な通信メディアの種類、有効通信帯域、ネットワークの遅延時間、電波の強度等を含む。なお、通信品質データの測定地点の数や位置は、任意に設定することが可能である。
[0067]
 道路状況情報は、例えば、車両101のルート周辺の道路の状況を示す情報を含む。例えば、道路状況情報は、車両101のルート周辺の道路の渋滞、事故、工事、通行止め、所用時間等の状況に関する情報を含む。
[0068]
 車車間協調制御情報は、例えば、車両101が周囲の他の車両と協調して自動運転を行うのに必要な情報を含む。例えば、車車間協調制御情報は、他の車両に関する情報、及び、他の車両の周辺の状況に関する情報を含む。他の車両に関する情報は、例えば、他の車両の行動計画、移動速度、進行方向、加減速情報等を含む。他の車両の周辺の状況に関する情報は、例えば、周辺の道路の状態、渋滞、通信トラフィック量の状況等を含む。
[0069]
 信号機制御情報は、例えば、車両101のルート周辺の信号機に関する情報を含む。例えば、信号機制御情報は、車両101のルート周辺の信号機の位置及び種類、信号機が動作するタイミング、信号機の故障等の情報を含む。
[0070]
 また、例えば、測位部153は、車両101の測位を行い、位置情報をマイクロコンピュータ151に供給する処理を開始する。
[0071]
 ステップS3において、通信品質予測部214は、通信品質の予測が困難であるか否かを判定する。例えば、通信品質予測部214は、通信品質の予測に必要なデータが揃っている場合、通信品質の予測が困難でないと判定し、処理はステップS4に進む。
[0072]
 ステップS4において、計画部211は、行動計画が変更されたか否かを判定する。行動計画が変更されていないと判定された場合、処理はステップS5に進む。
[0073]
 ステップS5において、行動予測部212は、車両101の位置及び速度を予測する。例えば、行動予測部212は、所定の時間毎(例えば、1秒毎)の車両101の位置及び速度を予測する。
[0074]
 車両101の位置及び速度の予測方法は、特に限定されないが、予測精度が高い方法を用いるのが望ましい。例えば、行動予測部212は、車両101の行動計画、道路状況情報、車車間協調制御情報、及び、信号機制御情報等に基づいて、車両101の位置及び速度の推移を予測する。これにより、刻々と変化する状況に合わせて、車両101の位置及び速度を高精度に予測することが可能になる。
[0075]
 ステップS6において、通信品質予測部214は、通信品質を予測する。
[0076]
 例えば、通信品質予測部214は、所定の時間毎の車両101の予測位置を予測地点に設定する。そして、通信品質予測部214は、通信品質データに基づいて、各予測地点の近傍の有効通信帯域を求める。
[0077]
 また、通信品質予測部214は、各予測地点近傍の通信トラフィック量を予測する。通信トラフィック量の予測には、任意の方法を用いることができる。例えば、通信品質予測部214は、道路状況情報及び車車間協調制御情報等に基づいて、各予測地点の通信トラフィック量を予測する。或いは、例えば、通信品質データに、各測定地点の有効通信帯域とともに通信トラフィック量が含まれている場合、通信品質予測部214は、その情報に基づいて、各予測地点の通信トラフィック量を予測する。
[0078]
 そして、通信品質予測部214は、各予測地点近傍の有効通信帯域及び通信トラフィック量、並びに、各予測地点における車両101の予測速度に基づいて、各予測地点において車両101から使用可能な通信帯域(以下、使用可能帯域と称する)を予測する。なお、以下、予測された使用可能帯域を予測帯域と称する。例えば、各予測地点の予測帯域は、予測地点近傍の通信トラフィック量が大きいほど狭くなり、有効通信帯域との差が大きくなり、予測地点近傍の通信トラフィック量が小さいほど広くなり、有効通信帯域との差が小さくなる。また、例えば、各予測地点の予測帯域は、予測地点における車両101の予測速度が速いほど狭くなり、有効通信帯域との差が大きくなり、予測地点における車両101の予測速度が遅いほど広くなり、有効通信帯域との差が小さくなる。
[0079]
 このようにして、各予測地点における予測帯域が求められる。また、各予測地点への車両101の到着予定時刻に基づいて、予測帯域の時系列の推移が求められる。
[0080]
 なお、このとき、例えば、下り側(受信側)及び上り側(送信側)の両方の予測帯域が個別に予測される。或いは、例えば、下り側と上り側の合計の予測帯域が予測される。或いは、例えば、いずれか一方の予測帯域が予測される。
[0081]
 図4は、予測帯域の時系列の推移の例を示している。横軸は時刻を示し、縦軸は帯域を示している。
[0082]
 この例においては、時刻t0から時刻t1までの期間において、予測帯域が安定している。時刻t1から時刻t2までの期間において、予測帯域が増加している。時刻t2から時刻t3までの期間において、予測帯域が安定している。時刻t3から時刻t4までの期間において、予測帯域が減少している。時刻t4から時刻t5までの期間において、時刻t0から時刻t1までの期間より高い値で予測帯域が安定している。時刻t5から時刻t6までの期間において、予測帯域が増加している。時刻t6から時刻t7までの期間において、時刻t2から時刻t3までの期間と略同じ値で予測帯域が安定している。時刻t7から時刻t8までの期間において、予測帯域が減少している。時刻t8以降において、時刻t4から時刻t5までの期間より高い値で予測帯域が安定している。
[0083]
 なお、例えば、現時点から所定の時間後までの範囲内の予測帯域が予測され、その後、時刻が進むにつれて、予測帯域が予測される時間の範囲がシフトしていく。
[0084]
 ステップS7において、通信制御部215は、緊急車両が近くにいるか否かを判定する。例えば、通信制御部215が、車外情報検出ユニット127により検出された車外の情報等に基づいて、パトカーや救急車等の緊急車両が車両101の近くにいないと判定した場合、処理はステップS8に進む。
[0085]
 ステップS8において、通信制御部215は、通信品質の予測結果に基づいて、通信データ量を設定する。すなわち、通信制御部215は、車両101における予測帯域の時系列の推移に基づいて、各時刻におけるリアルタイム系データの通信データ量を設定する。
[0086]
 図5は、通信データ量の設定例を示すグラフである。図5のAは、予測帯域を用いずに通信データ量を設定した場合の例を示している。図5のBは、予測帯域に基づいて通信データ量を設定した場合の例を示している。図5のA及びBの横軸は時刻を示し、縦軸は帯域及びデータ量を示している。図5のA及びBの点線の波形は、図4の予測帯域の波形と同じである。図5のA及びBの実線の波形は、通信データ量の設定値の時系列の推移を示している。
[0087]
 例えば、車両101における使用可能帯域が予測帯域と同様に推移した場合、図5のAに示されるように、予測帯域を用いない場合、使用可能帯域の変動に対する通信データ量の追従が遅れる。
[0088]
 例えば、使用可能帯域が増加する時刻t1から時刻t2までの期間から遅れた時刻ta1から時刻ta2までの期間において、通信データ量が増加している。また、使用可能帯域が減少する時刻t3から時刻t4までの期間から遅れた時刻ta3から時刻ta4までの期間において、通信データ量が減少している。しかし、時刻ta3から時刻ta4までの期間が、使用可能帯域が増加する時刻5から時刻t6までの期間と重なっており、その結果、通信データ量が使用可能帯域を上回ってしまっている。従って、通信データ量が使用可能帯域を上回る期間において、例えば、リアルタイム系データの通信の破たんが生じる。
[0089]
 これに対して、通信制御部215は、例えば、各時刻における通信データ量を、その時刻から所定の時間T1後の時刻までの時間(以下、追従判定時間と称する)内の予測帯域の最小値に安全係数Kを乗じた値に基づいて設定する。なお、通信制御部215は、例えば、追従判定時間内の予測帯域の最小値に安全係数Kを乗じた値に基づいて、追従判定時間の開始時刻近傍の時刻の通信データ量を設定するようにしてもよい。この場合、例えば、追従判定時間が、通信データ量の設定対象となる時刻より少し前の時刻から始まることがある。なお、追従判定時間の開始時刻近傍の時刻は、追従判定時間の開始時刻を含む。また、例えば、追従判定時間の開始時刻近傍の時刻が、開始時刻より前の時刻を含まないようにしてもよい。
[0090]
 安全係数Kは、例えば、0から1までの範囲内で設定される。これにより、各時刻の通信データ量が予測帯域以下となる。
[0091]
 また、使用可能帯域の変動に対して、通信データ量が迅速に追従することが可能になる。例えば、使用可能帯域が予測帯域と同様に変化した場合、時刻t1から時刻t2までの期間において、使用可能帯域の増加に追従して、すなわち、使用可能帯域が増加するのと略同時に、かつ、使用可能帯域の増加量に略比例して通信データ量が増加する。時刻t3から時刻t4までの期間において、使用可能帯域の減少に追従して、すなわち、使用可能帯域が減少するのと略同時に、かつ、使用可能帯域の減少量に略比例して通信データ量が減少する。
[0092]
 また、安全係数Kは、各時刻の予測帯域の精度が高いほど大きい値に設定され、予測帯域の精度が低いほど小さい値に設定される。これにより、予測帯域の精度が高いほど、通信データ量が予測帯域に近づき、予測帯域の精度が低いほど、通信データ量が予測帯域から離れる。
[0093]
 さらに、追従判定時間内の予測帯域の最小値に安全係数Kを乗じた値に基づいて通信データ量が設定されるので、例えば、使用可能帯域が短期間だけ増加しても、通信データ量は追従せずに安定した状態を保つ。
[0094]
 例えば、時刻t5から時刻t6の期間において予測帯域が増加した後、すぐに時刻t7から時刻t8の期間において予測帯域が減少している。これに対して、通信データ量は、時刻t5から時刻t6より前の時刻tb1までの期間において増加した後、一定に保たれる。これにより、一時的に予測帯域(使用可能帯域)が増加するのに追従して、通信データ量が不安定になることが防止される。例えば、リアルタイム系データに基づいて動画コンテンツのストリーミング再生が行われている場合、一瞬だけ通信データ量が増加することにより画質が不安定になることが防止される。
[0095]
 一方、予測帯域が一時的に減少する場合には、通信データ量はすぐに追従して減少する。これにより、通信データ量が使用可能帯域を上回ることが防止される。
[0096]
 なお、例えば、現時点から所定の時間後までの範囲内の通信データ量が設定され、その後、時刻が進むにつれて、通信データ量が設定される時間の範囲がシフトしていく。
[0097]
 また、例えば、下り側と上り側の予測帯域が個別に予測されている場合、下り側と上り側の通信データ量が個別に設定される。或いは、例えば、下り側と上り側の合計の予測帯域が予測されている場合、下り側と上り側の合計の通信データ量が設定される。或いは、例えば、いずれか一方の予測帯域が予測されている場合、予測帯域と同じ方向の通信データ量が設定される。
[0098]
 その後、処理はステップS10に進む。
[0099]
 一方、ステップS7において、緊急車両が近くにいると判定された場合、処理はステップS9に進む。
[0100]
 また、ステップS4において、計画部211は、目的地やルート等の行動計画の変更の指令が入力部132を介してユーザにより入力された場合、行動計画が変更されたと判定し、処理はステップS9に進む。なお、例えば、計画部211が、ユーザの予定変更、ユーザの体調不良、ユーザの行動への配慮(例えば、静粛なルートや景色の良いルートの選択等)、交通アクシデント等に基づいて、ユーザの指令によらずに、行動計画を自ら変更するようにしてもよい。
[0101]
 さらに、ステップS3において、通信品質予測部214は、例えば、通信品質の予測に必要なデータが揃っていない場合、通信品質の予測が困難であると判定し、処理はステップS9に進む。
[0102]
 ステップS9において、通信制御部215は、通信データ量を抑制する。
[0103]
 例えば、通信品質の予測が困難な場合、通信データ量が使用可能帯域を上回る可能性が高くなる。そこで、例えば、通信制御部215は、通信品質の予測が可能になるまでの間、通信データ量を所定の最小値に設定する。
[0104]
 例えば、行動計画が変更された場合、車両101の位置及び速度を予測し、その結果に基づいて通信品質を予測するまでに、ある程度の時間が必要になる。そこで、例えば、通信制御部215は、行動計画変更後の通信品質の予測結果が得られるまでの間、通信データ量を所定の最小値に設定する。
[0105]
 例えば、緊急車両が近くにいる場合、より多くの通信帯域を緊急車両に割り当て、緊急車両の通信を安定させることが望ましい。そこで、例えば、通信制御部215は、緊急車両が近くにいなくなるまでの間、安全係数Kを所定の最小値に設定することにより、通信データ量を抑制する。或いは、例えば、通信制御部215は、緊急車両が近くにいなくなるまでの間、通信データ量を所定の最小値に設定する。
[0106]
 その後、処理はステップS10に進む。
[0107]
 ステップS10において、通信制御部215は、設定した通信データ量に基づいて、フロー制御を行う。すなわち、通信制御部215は、リアルタイム系データの通信データ量が設定値以下の範囲内で、なるべく設定値に近くになるように、フロー制御を行う。
[0108]
 なお、フロー制御には、任意の方法が用いられる。例えば、TCP(Transmission Control Protocol)のウインドウ制御が、フロー制御に用いられる。
[0109]
 また、例えば、通信制御部215が外部環境102(例えば、サーバ171)に通信データ量を通知し、外部環境102が自律して通信データ量を制御するようにしてもよい。
[0110]
 ステップS11において、通信制御部215は、通信を終了するか否かを判定する。通信を終了しないと判定された場合、処理はステップ3に戻る。
[0111]
 その後、ステップS11において、通信を終了すると判定されるまで、ステップS3乃至ステップS11の処理が繰り返し実行される。
[0112]
 一方、ステップS11において、通信制御部215は、例えば、ライブ系通信又はライブ系通信を伴う処理の終了の指令が入力部132を介してユーザにより入力された場合、通信を終了すると判定し、ライブ系通信制御処理は終了する。
[0113]
 以上のようにして、ライブ系通信において、リアルタイム系データの通信データ量が、使用可能帯域以下の範囲内で、使用可能帯域に近い値になるように制御される。その結果、ライブ系通信の破たんが防止され、通信品質が向上する。
[0114]
  <蓄積系通信制御処理>
 次に、図6のフローチャートを参照して、車両101により実行される蓄積系通信制御処理について説明する。
[0115]
 ステップS51乃至ステップS57において、図3のステップS1乃至ステップS7と同様の処理が実行される。
[0116]
 ステップS58において、通信制御部215は、通信品質の予測結果に基づいて、通信データ量及び最大バッファリング量を設定する。なお、最大バッファリング量とは、蓄積系通信においてバッファに一時的に蓄積されるデータ量(バッファリング量)の最大値である。
[0117]
 図7は、最大バッファリング量の設定値の例を示している。図7のAは、最大バッファリング量を固定した場合の例を示している。図7のBは、予測帯域に基づいて最大バッファリング量を設定した場合の例を示している。図7のA及びBの横軸は時刻を示し、縦軸は帯域及びデータ量を示している。図7のA及びBの点線の波形は、図4の予測帯域の波形と同じである。図7のA及びBの斜線の領域は、最大バッファリング量を示している。図7のBの実線の波形は、通信データ量の設定値の時系列の推移を示している。
[0118]
 例えば、図7のAの例のように、最大バッファリング量を大きな値で固定した場合、処理に必要なデータ(リアルタイム系データ)が不足して、処理が破たんする可能性は低くなる。一方、最大バッファリング量を大きな値で固定することにより、処理の応答性が低下する。
[0119]
 図8は、最大バッファリング量と処理の応答性の関係を示すグラフである。図8の横軸は時刻を示し、縦軸は帯域及びデータ量を示している。曲線C1は、最大バッファリング量が値B11に設定された場合のバッファリング量の推移を示している。曲線C2は、最大バッファリング量が値B11より大きい値B12に設定された場合のバッファリング量の推移を示している。
[0120]
 例えば、リアルタイム系データの処理(例えば、動画コンテンツのストリーミング再生)は、バッファリング量が最大バッファリング量に達してから開始される。従って、最大バッファリング量が値B11に設定されている場合、時刻td1においてバッファリング量が値B11に達した後、処理が開始される。一方、最大バッファリング量が値B12に設定されている場合、時刻td1より遅い時刻td2においてバッファリング量が値B12に達した後、処理が開始される。
[0121]
 このように、最大バッファリング量を増やすことにより処理の応答性が低下するため、必ずしも最大バッファリング量を増やすことが適切であるとは限らない。
[0122]
 一方、通信制御部215は、予測帯域の変動量に基づいて、最大バッファリング量を制御する。例えば、通信制御部215は、現在の時刻から所定の時間後までの範囲内における予測帯域の最大値と最小値との差を予測帯域の変動量として算出する。
[0123]
 そして、通信制御部215は、予測帯域の変動量が小さくなるほど、最大バッファリング量を減らし、予測帯域の変動量が大きくなるほど、最大バッファリング量を増やす。
[0124]
 すなわち、予測帯域の変動量が小さく、予測帯域が安定している場合、通信データ量が安定するため、通信データのバッファリングの必要性が低下する。そのため、最大バッファリング量が減らされる。
[0125]
 一方、予測帯域の変動量が大きく、予測帯域が不安定な場合、通信データ量も不安定になるため、通信データ量の変動をバッファリングにより吸収する必要性が高くなる。そのため、最大バッファリング量が増やされる。これは、予測帯域が増加する場合及び減少する場合のいずれの場合も同様である。
[0126]
 これにより、例えば、図7のBに示されるように、予測帯域の増加が開始する時刻t1より前の時刻tc1において、最大バッファリング量が値B1から値B2に増やされる。また、予測帯域の増加が終わり、予測帯域が安定する時刻t2より後の時刻tc3において、最大バッファリング量が値B2から値B1に減らされる。
[0127]
 また、予測帯域の減少が開始する時刻t3より前の時刻tc4において、最大バッファリング量が値B1から値B2に増やされる。また、予測帯域の増加が終わり、予測帯域が安定する時刻t8より後の時刻tc5において、最大バッファリング量が値B2から値B1に減らされる。
[0128]
 なお、時刻tc4から時刻tc5までの期間内の時刻t6から時刻t7までの期間において一時的に予測帯域が安定するが、その期間が短いため、最大バッファリング量は値B2のまま維持される。
[0129]
 また、蓄積系通信では、リアルタイム系データがバッファリングされるため、ライブ系通信と比較して、予測帯域(使用可能帯域)に対する通信データ量の追従速度を緩和することができる。
[0130]
 例えば、図7のBの例では、時刻t2において予測帯域の増加が終了してから、時刻tc3においてバッファリング量が減らされるまでの間の時刻tc2において、通信データ量が増やされる。また、予測帯域の減少が終了する時刻t4において、通信データ量が減らされる。なお、時刻t4の少し前の時間帯のように、一時的に通信データ量が予測帯域(使用可能帯域)を上回っても問題ない。
[0131]
 なお、ライブ系通信の場合と同様に、予測帯域が一時的に増加しても、通信データ量は増やされずに維持される。例えば、時刻t5から時刻t6の期間において、予測帯域が一瞬増加しているが、すぐ後の時刻t7から時刻t8の期間において、予測帯域が減少しているため、通信データ量はそのまま維持される。
[0132]
 なお、蓄積系通信、例えば、動画配信等のストリーミングデータの通信においては、通信データ量を切り替えるタイミングが、配信されるデータの仕様に依存する場合がある。
[0133]
 例えば、MPEG-DASH等の技術を用いた通信では、1つのコンテンツに対して、複数の異なるビットレートでエンコードされた複数の配信データがサーバから配信される。
[0134]
 一方、受信側の端末は、複数のビットレートの配信データのうち1つを選択して受信する。また、配信データは、所定の単位のブロックに分割され、ブロック単位で送信される。従って、1つのブロックを受信している間は、ビットレートの変更は不可であり、1つのブロックの受信が完了してから次のブロックの受信を開始するまでの間に、ビットレートの変更が可能である。
[0135]
 例えば、図9は、1つのコンテンツに対してビットレートが異なる3種類の配信データDH乃至配信データDLを配信する例を示している。図9の横軸は時刻を示し、縦軸はビットレートを示している。なお、配信データDHが最もビットレートが高く、配信データDLが最もビットレートが低い。
[0136]
 配信データDH乃至配信データDLは、例えば、所定の時間単位のn個のブロックに分割されて配信される。具体的には、配信データDHは、ブロックBH-1乃至ブロックBH-nに分割されて配信される。配信データDMは、ブロックBM-1乃至ブロックBM-nに分割して配信される。配信データDLは、ブロックBL-1乃至ブロックBL-nに分割されて配信される。
[0137]
 この場合、例えば、ブロックBH-1乃至ブロックBL-1とブロックBH-2乃至ブロックBL-2との間の時刻te1において、ビットレートの変更が可能である。ブロックBH-2乃至ブロックBL-2とブロックBH-3乃至ブロックBL-3との間の時刻te2において、ビットレートの変更が可能である。以下同様であり、最終的に、ブロックBH-n-1乃至ブロックBL-2n-1とブロックBH-n乃至ブロックBL-nとの間の時刻te(n-1)において、ビットレートの変更が可能である。
[0138]
 従って、通信制御部215は、時刻te1乃至時刻te(n-1)のいずれかのタイミングで、受信する配信データのビットレートを変更することにより、通信データ量を制御する。
[0139]
 図6に戻り、ステップS58の処理の後、処理はステップS61に進む。
[0140]
 一方、ステップS53において、通信品質の予測が困難であると判定された場合、ステップS54において、行動計画が変更されたと判定された場合、又は、ステップS57において、緊急車両が近くにいると判定された場合、処理はステップS59に進む。
[0141]
 ステップS59において、図6のステップS9の処理と同様に、通信データ量が抑制される。
[0142]
 ステップS60において、通信制御部215は、最大バッファリング量を増やす。例えば、通信制御部215は、最大バッファリング量を所定の最大値に設定する。このように、通信品質の予測が困難、行動計画の変更、又は、緊急車両が近くにいるといった状況下で、通信の不安定さや不確かさが発生する可能性を鑑みて、バッファリング量が増やされる。
[0143]
 その後、処理はステップS61に進む。
[0144]
 ステップS61において、図3のステップS10の処理と同様に、設定した通信データ量に基づいて、フロー制御が行われる。
[0145]
 ステップS62において、図3のステップS11の処理と同様に、通信を終了するか否かが判定される。通信を終了しないと判定された場合、処理はステップS53に戻る。
[0146]
 その後、ステップS62において、通信を終了すると判定されるまで、ステップS53乃至ステップS62の処理が繰り返し実行される。
[0147]
 一方、ステップS62において、通信を終了すると判定された場合、蓄積系通信制御処理は終了する。
[0148]
 以上のように、予測帯域(使用可能帯域)の変動量が大きくなる変動期間において、最大バッファリング量が増やされ、予測帯域(使用可能帯域)が安定する安定期間において、最大バッファリング量が減らされる。また、予測帯域(使用可能帯域)の変動期間の前に最大バッファリング量が増やされ、予測帯域(使用可能帯域)の変動期間の後に最大バッファリング量が減らされる。従って、バッファリング量を適切な値に設定し、処理の応答性を向上させることができる。
[0149]
 なお、最大バッファリング量を変化させるレベル数は、例えば、予測帯域の変動量等に応じて柔軟に設定することが可能である。
[0150]
  <車両始動制御処理>
 次に、図10のフローチャートを参照して、車両101により実行される車両始動制御処理について説明する。
[0151]
 この処理は、例えば、車両101が自動運転の処理を停止した状態から自動運転の処理を開始するときに実行される。
[0152]
 また、車両制御システム111は、自動運転の処理を停止した状態において、ライブ系通信又は蓄積系通信を行い、外部環境102(例えば、サーバ171)からリアルタイム系データを受信し、リアルタイムに処理しているものとする。例えば、外部環境102から映画等の動画コンテンツのストリーミングデータが受信され、動画コンテンツのストリーミング再生が行われているものとする。
[0153]
 ステップS101において、通信制御部215は、通信データ量の削減を要求する。具体的には、通信制御部215は、通信部152を介して、外部環境102に通信データ量の削減を要求する。
[0154]
 ステップS102において、通信制御部215は、通信データ量が削減されたか否かを判定する。この判定処理は、通信データ量が削減されたと判定されるまで、繰り返し実行される。そして、通信制御部215は、ステップS101の処理での要求した値まで外部環境102からの通信データ量が削減された場合、通信データ量が削減されたと判定し、処理はステップS103に進む。
[0155]
 ステップS103において、動作制御部213は、車両101を始動する。例えば、動作制御部213は、車両101の自動運転に関する各種の処理を車両101の各部に開始させる。
[0156]
 その後、車両始動制御処理は、終了する。
[0157]
 図11は、動画コンテンツ等のエンタテイメント系のリアルタイム系データ(以下、エンタテイメント系データと称する)の受信中に車両101の自動運転を開始する場合のエンタテイメント系データの使用可能帯域及び通信データ量の推移の例を示している。図11のAは、図10の処理を行わない場合のエンタテイメント系データの使用可能帯域及び通信データ量の推移を示している。図11のBは、図10の処理を行った場合のエンタテイメント系データの使用可能帯域及び通信データ量の推移を示している。図11のA及びBの横軸は、時刻を示し、縦軸は帯域及びデータ量を示している。また、図11のA及びBの斜線の領域は、エンタテイメント系データの使用可能帯域を示し、実線はエンタテイメント系データの通信データ量を示している。
[0158]
 例えば、車両101が自動運転の処理を開始するとき、走行系サーバとの通信データ量が増加することが想定され、エンタテイメント系データの使用可能帯域は減少する。例えば、図11のAの例では、自動運転の処理が開始される時刻tf1において、エンタテイメント系データの使用可能帯域が減少している。そのため、自動運転の処理の開始後に、エンタテイメント系データの通信データ量が使用可能帯域を上回り、エンタテイメント系データの処理(例えば、動画コンテンの再生処理)が破たんする可能性がある。
[0159]
 一方、図10の処理を行うことにより、図11のBに示されるように、自動運転の処理の開始前の時刻tg1において、エンタテイメント系データの通信データ量が削減された後、時刻tg2において、自動運転の処理が開始される。そのため、エンタテイメント系データの通信データ量が使用可能帯域を上回ることが防止され、その結果、エンタテイメント系データの処理(例えば、動画コンテンツの再生処理)の破たんによるユーザ体験の低下が防止される。
[0160]
 なお、これにより、車両101の始動が若干遅れることになるが、短い時間なので、緊急時を除いて特に問題ならないと想定される。
[0161]
 その後、走行系サーバとの通信が落ち着き、通信データ量が減少する時刻tg3において、エンタテイメント系データの使用可能帯域が増加した後、時刻tg4において、エンタテイメント系データの通信データ量が増やされる。
[0162]
  <車両始動制御処理>
 次に、図12のフローチャートを参照して、車両101により実行されるルート設定処理について説明する。
[0163]
 この処理は、例えば、車両101が自動運転を開始する前に実行される。
[0164]
 ステップS151において、計画部211は、地図情報等に基づいて、目的地までのルートを検索する。
[0165]
 なお、以下、図13に示されるように、出発地Psから目的地Peまでの区間において、ルートRa乃至ルートRcの3つのルートが検出された場合の例について説明する。なお、ルートRaは、地点Paを経由して目的地Peに到達するルートである。ルートRcは、地点Pcを経由して目的地Peに到達するルートである。
[0166]
 ステップS152において、計画部211は、各ルートの距離を算出する。
[0167]
 以下、図13に示されるように、出発地Psから地点Paまでの区間が5km、地点Paから目的地Peまでの区間が13kmであり、ルートRaの合計距離が18kmであるものとする。ルートRbの距離が17kmであるものとする。出発地Psから地点Pcまでの区間が10km、地点Paから目的地Peまでの区間が20kmであり、ルートRcの合計距離が30kmであるものとする。
[0168]
 ステップS153において、通信品質予測部214は、図3のステップS6と同様の処理により、各ルートの通信品質を予測する。また、通信品質予測部214は、例えば、予測帯域に基づいて、各ルートの通信品質値を算出する。なお、予測帯域が広いほど(通信品質が良いほど)、通信品質値は高くなり、予測帯域が狭いほど(通信品質が悪いほど)、通信品質値は低くなる。
[0169]
 以下、図13に示されるように、ルートRaの出発地Psから地点Paまでの区間の通信品質値が9であり、地点Paから目的地Peまでの区間の通信品質値が11であるものとする。ルートRbの通信品質値が5であるものとする。ルートRcの出発地Psから地点Pcまでの区間の通信品質値が11であり、地点Pcから目的地Peまでの区間の通信品質値が12であるものとする。
[0170]
 ステップS154において、計画部211は、各ルートの距離及び通信品質に基づいて、ルートを選択する。
[0171]
 例えば、計画部211は、以下の計算式(1)に基づいて、各ルートに対するルート評価値を算出する。
[0172]
 ルート評価値=Σ(各区間の距離-各区間の通信品質値×係数)
                           ・・・(1)
[0173]
 例えば、係数を0.1に設定した場合、ルートRaのルート評価値は、16(=(5-9×0.1)+(13-11×0.1))となる。ルートRbのルート評価値は、16.5(=17-5×0.1)となる。ルートRcのルート評価値は、27.7(=(10-11×0.1)+(20-12×0.1))となる。
[0174]
 そして、計画部211は、ルート評価値が最小となるルートを選択する。従って、ルートRbが最短であるにも関わらず、通信品質が悪いため、ルートRbより距離が長いが、通信品質の良いルートRaが選択される。
[0175]
 例えば、車両101の自動運転が行われる場合、ユーザは移動中の車内で動画コンテンツのストリーミング再生等を行うことが想定される。この場合、ユーザが運転する必要がないため、移動距離が長くなっても、ユーザへの影響は少ない。また、急いでいない場合には、目的地Peへの到着時刻が少々遅れても、あまり問題にならない。そこで、上述したように、通信品質に基づいてルートを選択することにより、ユーザは、移動中の車内で動画コンテンツをストレスなく高品質で楽しむことができる。
[0176]
 なお、式(1)の係数は、通信品質の重要度に応じて変更することが可能である。
[0177]
 また、式(1)の計算式は、その一例であり、適宜変更することが可能である。例えば、各ルートの予測される所要時間に基づいてルート評価値を算出したり、距離及び所要時間の両方に基づいて、ルート評価値を算出したりするようにしてもよい。また、例えば、必要経費(燃料費、有料道路の代金等)、渋滞情報等の他のパラメータを用いて、ルート評価値を算出するようにしてもよい。
[0178]
 さらに、例えば、通信可能帯域以外の要素(例えば、ネットワークの遅延時間等)も考慮して、各ルートの通信品質値を算出するようにしてもよい。
[0179]
  <非リアルタイム系データ取得処理>
 次に、図14のフローチャートを参照して、車両101により実行される非リアルタイム系データ取得処理について説明する。
[0180]
 例えば、リアルタイム系通信(ライブ系通信又は蓄積系通信)を行っている最中に、地図データ等の大容量の非リアルタイム系データを受信しようとすると、リアルタイム系通信の使用可能帯域が狭くなり、通信品質が低下する。
[0181]
 例えば、図15は、リアルタイム系通信を行っている最中に、大容量の非リアルタイム系データを受信した場合のリアルタイム系通信の使用可能帯域の推移の例を示すグラフである。横軸は時刻を示し、縦軸は帯域を示している。また、実線は使用可能帯域の推移を示し、斜線部は、非リアルタイム系データの受信期間を示している。
[0182]
 例えば、非リアルタイム系データの受信が開始される時刻th3より前の時刻th1から時刻th2までの期間において、リアルタイム系通信の使用可能帯域が削減される。その後、時刻th3において、非リアルタイム系データの受信が開始され、非リアルタイム系データの受信中、リアルタイム系通信の使用可能帯域が狭くなる。そのため、リアルタイム系通信の品質が低下し、例えば、動画コンテンツをストリーミング再生する場合、画質が低下する。
[0183]
 これに対して、図14の非リアルタイム系データ取得処理は、リアルタイム系通信への影響を抑制しつつ、大容量の非リアルタイム系データを取得できるようにする。
[0184]
 ステップS201において、計画部211は、行動計画を作成し、データ取得地点を設定する。具体的には、計画部211は、図3のステップS1と同様の処理により、行動計画を作成する。
[0185]
 また、計画部211は、ルート上の所定の地点を、地図情報等の大容量の非リアルタイム系データを取得するデータ取得地点に設定する。例えば、データ取得地点は、車両101が目的地までの間に一時的に停車する地点であって、並行して実行されるリアルタイム系通信とは異なる通信方法により、非リアルタイム系データを取得可能な地点に設定される。具体的には、例えば、ガソリンスタンド、充電スタンド、サービスエリア等がデータ取得地点に設定される。
[0186]
 なお、計画部211は、例えば、ルート上に適切なデータ取得地点が見つからない場合、適切なデータ取得地点が存在するルートにルート変更するようにしてもよい。
[0187]
 ステップS202において、計画部211は、データ取得地点に非リアルタイム系データのダウンロードを依頼する。計画部211は、例えば、通信部152等を介して、非リアルタイム系データのダウンロードを依頼するためのダウンロード依頼情報をデータ取得地点の情報処理端末(例えば、PC)に送信する。ダウンロード依頼情報は、例えば、ダウンロードするデータの種類、車両101がデータ取得地点に到着すると予測される時刻等を含む。
[0188]
 これに対して、データ取得地点の情報処理端末は、例えば、車両101が到着するまでに、非リアルタイム系データを外部環境102(例えば、サーバ171)からダウンロードする。
[0189]
 ステップS203において、動作制御部213は、測位部153による検出結果等に基づいて、データ取得地点に到着したか否かを判定する。この処理は、データ取得地点に到着したと判定されるまで繰り返し実行され、データ取得地点に到着したと判定された場合、処理はステップS204に進む。
[0190]
 ステップS204において、車両101は、非リアルタイム系データを取得する。例えば、通信部152は、通信制御部215の制御の下に、データ取得地点の情報処理端末と通信を行い、非リアルタイム系データを受信し、実行部216に供給する。この非リアルタイム系データの受信には、並行して行われているリアルタイム系通信とは異なる通信方法が用いられる。例えば、データ取得地点の設備を利用して、有線LAN又は無線LAN等により非リアルタイム系データが高速に受信される。実行部216は、例えば、取得した非リアルタイム系データを記憶部158に記憶させる。
[0191]
 これにより、リアルタイム系通信の使用可能帯域を圧迫することなく、大容量の非リアルタイム系データの取得が可能になる。その結果、非リアルタイム系データの取得中も、リアルタイム系通信が中断することなく、良好な品質に保たれる。例えば、非リアルタイム系データの取得中に、ユーザが動画コンテンツのストリーミング再生を高画質で楽しむことができる。
[0192]
 ステップS205において、通信制御部215は、非リアルタイム系データの取得が終了したか否かを判定する。この判定処理は、非リアルタイム系データの取得が終了したと判定されるまで繰り返し実行され、非リアルタイム系データの取得が終了したと判定された場合、処理はステップS206に進む。
[0193]
 ステップS206において、車両101は、動作制御部213の制御の下に、発進する。なお、データ取得地点において、非リアルタイム系データの取得以外の所用(例えば、給油、充電等)がまだ終了していない場合、その所用の終了後に、車両101は発進する。
[0194]
 その後、非リアルタイム系データ取得処理は終了する。
[0195]
 以上のようにして、リアルタイム系通信の使用可能帯域を圧迫することなく、大容量の非リアルタイム系データを取得することができる。
[0196]
 <<2.変形例>>
 以下、上述した本技術の実施の形態の変形例について説明する。
[0197]
 本技術は、例えば、スマートフォン等の車内機器134が、車両101で移動しながらリアルタイム系通信を行う場合にも適用することができる。例えば、車内機器134が、図2の情報処理部201の少なくとも一部の機能を備え、移動中の車両101における通信品質を予測し、通信品質の予測結果に基づいて、リアルタイム系通信の通信データ量を制御するようにすることができる。
[0198]
 この場合、車内機器134の通信部(例えば、図1の通信部152に相当する通信部)は、例えば、通信品質の予測に必要なデータの少なくとも一部を統合制御ユニット133(情報処理部201)から取得する。例えば、車内機器134は、車両101の行動計画、車両101の予測位置及び予測速度等のデータを統合制御ユニット133から取得する。或いは、例えば、車内機器134は、通信品質の予測に必要な全てのデータを統合制御ユニット133から取得する。
[0199]
 また、例えば、車内機器134が、通信品質の予測を行わずに、通信品質の予測結果を統合制御ユニット133から取得するようにしてもよい。
[0200]
 さらに、本技術は、車両以外の移動体において移動しながらリアルタイム系通信を行う場合にも適用することができる。そのような移動体には、例えば、飛行機、船舶、自転車、パーソナルモビリティ、建設機械、農業機械等が想定される。
[0201]
 また、本技術が適用される移動体には、人も想定される。例えば、人がスマートフォン等の情報処理端末を持って移動する場合に、人の行動計画等に基づいて通信品質が予測され、その結果に基づいて、リアルタイム系通信の通信データ量が制御される。例えば、そのような状況として、移動中のユーザが携帯する情報処理端末が、音楽のストリーミング再生を行ったり、ユーザに対してAR(Augmented Reality)を用いた視覚情報をリアルタイムに表示したりする場合等が想定される。
[0202]
 <<3.その他>>
 上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。
[0203]
 なお、図1のマイクロコンピュータ151等が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
[0204]
 また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
[0205]
 さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
[0206]
 例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
[0207]
 また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
[0208]
 さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
[0209]
  <構成の組み合わせ例>
 本技術は、以下のような構成をとることもできる。
[0210]
(1)
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測する通信品質予測部と、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で第1のデータの通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる通信制御部と
 を備える情報処理装置。
(2)
 前記通信制御部は、第1の時刻から所定の時間後の第2の時刻までの範囲を含む時間内の前記予測帯域の最小値に基づいて、前記第1の時刻近傍の時刻の前記第1のデータの通信データ量を設定する
 前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
 前記通信制御部は、前記予測帯域の精度が高いほど、前記第1のデータの通信データ量を前記予測帯域に近づける
 前記(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(4)
 前記通信制御部は、前記第1のデータをバッファリングせずに処理するライブ系通信の制御を行う
 前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
 前記通信制御部は、前記第1のデータをバッファリングしながら処理する蓄積系通信において、前記予測帯域の変動量に基づいて、最大バッファリング量を制御する
 前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
 前記通信制御部は、前記予測帯域の変動量に基づく変動期間の前に前記最大バッファリング量を増やし、前記変動期間の後に前記最大バッファリング量を減らす
 前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
 前記通信制御部は、前記第1のデータが所定のブロック単位で送信される場合、前記ブロック間において通信データ量を変更する
 前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
 前記移動体の動作を制御する動作制御部を
 さらに備え、
 前記通信制御部は、前記移動体の自動運転の処理の開始前に前記第1のデータの通信データ量を削減し、
 前記動作制御部は、前記第1のデータの通信データ量の削減後に前記移動体の自動運転の処理を開始する
 前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
 前記移動体のルートを含む行動計画を作成する計画部と、
 前記行動計画に基づいて、前記移動体の位置及び速度を予測する行動予測部と
 をさらに備える前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
 前記通信品質予測部は、複数のルートにおける前記予測帯域を予測し、
 前記計画部は、各ルートにおける前記予測帯域に基づいて、ルートを選択する
 前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
 前記計画部は、各ルートの距離及び所要時間のうち少なくとも1つ、並びに、前記予測帯域に基づいて、ルートを選択する
 前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
 前記計画部は、前記ルート上において第2のデータを取得する地点であるデータ取得地点を設定し、
 前記通信制御部は、前記データ取得地点において、前記第1のデータと異なる通信方法により前記第2のデータを取得する制御を行う
 前記(9)乃至(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
 前記第1のデータは、リアルタイムの処理が要求されるデータであり、
 前記第2のデータは、リアルタイムの処理が要求されないデータである
 前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
 前記第1のデータは、リアルタイムの処理が要求されるデータである
 前記(1)乃至(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
 前記第1のデータの通信を行う通信部を
 さらに備える前記(1)乃至(14)のいずれかに記載の情報処理装置。
(16)
 前記通信部は、前記移動体の予測位置及び予測速度を含む情報を前記移動体から受信する
 前記(15)に記載の情報処理装置。
(17)
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測し、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる
 通信方法。
(18)
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測し、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる
 処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(19)
 ルートを含む行動計画を作成する計画部と、
 前記行動計画に基づいて、位置及び速度を予測する行動予測部と、
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、前記行動予測部により予測された位置及び速度の少なくとも一方に基づいて、使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測する通信品質予測部と、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる通信制御部と
 を備える移動体。
[0211]
 なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。

符号の説明

[0212]
 101 車両, 102 外部環境, 111 車両制御システム, 122 駆動系制御ユニット, 124 ボディ系制御ユニット, 127 車外情報検出ユニット, 128 撮影部, 129 車外情報検出部, 130 車内情報検出ユニット, 131 運転者状態検出部, 133 統合制御ユニット, 134 車内機器, 151 マイクロコンピュータ, 152 通信部, 153 測位部,  161 汎用通信I/F, 162 専用通信I/F, 171 サーバ, 172 車両, 173 端末, 174 基盤, 201 情報処理部, 211 計画部, 212 行動予測部, 213 動作制御部, 214 通信品質予測部, 215 通信制御部, 216 実行部

請求の範囲

[請求項1]
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測する通信品質予測部と、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で第1のデータの通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる通信制御部と
 を備える情報処理装置。
[請求項2]
 前記通信制御部は、第1の時刻から所定の時間後の第2の時刻までの時間内の前記予測帯域の最小値に基づいて、前記第1の時刻近傍の時刻の前記第1のデータの通信データ量を設定する
 請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項3]
 前記通信制御部は、前記予測帯域の精度が高いほど、前記第1のデータの通信データ量を前記予測帯域に近づける
 請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項4]
 前記通信制御部は、前記第1のデータをバッファリングせずに処理するライブ系通信の制御を行う
 請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項5]
 前記通信制御部は、前記第1のデータをバッファリングしながら処理する蓄積系通信において、前記予測帯域の変動量に基づいて、最大バッファリング量を制御する
 請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項6]
 前記通信制御部は、前記予測帯域の変動量に基づく変動期間の前に前記最大バッファリング量を増やし、前記変動期間の後に前記最大バッファリング量を減らす
 請求項5に記載の情報処理装置。
[請求項7]
 前記通信制御部は、前記第1のデータが所定のブロック単位で送信される場合、前記ブロック間において通信データ量を変更する
 請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項8]
 前記移動体の動作を制御する動作制御部を
 さらに備え、
 前記通信制御部は、前記移動体の自動運転の処理の開始前に前記第1のデータの通信データ量を削減し、
 前記動作制御部は、前記第1のデータの通信データ量の削減後に前記移動体の自動運転の処理を開始する
 請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項9]
 前記移動体のルートを含む行動計画を作成する計画部と、
 前記行動計画に基づいて、前記移動体の位置及び速度を予測する行動予測部と
 をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項10]
 前記通信品質予測部は、複数のルートにおける前記予測帯域を予測し、
 前記計画部は、各ルートにおける前記予測帯域に基づいて、ルートを選択する
 請求項9に記載の情報処理装置。
[請求項11]
 前記計画部は、各ルートの距離及び所要時間のうち少なくとも1つ、並びに、前記予測帯域に基づいて、ルートを選択する
 請求項10に記載の情報処理装置。
[請求項12]
 前記計画部は、前記ルート上において第2のデータを取得する地点であるデータ取得地点を設定し、
 前記通信制御部は、前記データ取得地点において、前記第1のデータと異なる通信方法により前記第2のデータを取得する制御を行う
 請求項9に記載の情報処理装置。
[請求項13]
 前記第1のデータは、リアルタイムの処理が要求されるデータであり、
 前記第2のデータは、リアルタイムの処理が要求されないデータである
 請求項12に記載の情報処理装置。
[請求項14]
 前記第1のデータは、リアルタイムの処理が要求されるデータである
 請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項15]
 前記第1のデータの通信を行う通信部を
 さらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項16]
 前記通信部は、前記移動体の予測位置及び予測速度を含む情報を前記移動体から受信する
 請求項15に記載の情報処理装置。
[請求項17]
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測し、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる
 通信方法。
[請求項18]
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、移動体の予測位置及び予測速度の少なくとも一方に基づいて、前記移動体において使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測し、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる
 処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
[請求項19]
 ルートを含む行動計画を作成する計画部と、
 前記行動計画に基づいて、位置及び速度を予測する行動予測部と、
 各地の通信帯域を含む通信品質データ、並びに、前記行動予測部により予測された位置及び速度の少なくとも一方に基づいて、使用可能な通信帯域である使用可能帯域を予測する通信品質予測部と、
 予測された前記使用可能帯域である予測帯域以下の範囲内で通信データ量を前記予測帯域の変動に追従させる通信制御部と
 を備える移動体。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]