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1. WO2020004261 - 視覚アプローチ適性検査システム

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明 細 書

発明の名称 視覚アプローチ適性検査システム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013  

先行技術文献

非特許文献

0014  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0015  

課題を解決するための手段

0016  

発明の効果

0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024  

図面の簡単な説明

0025  (R91)   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047  (R91)   0048  (R91)   0049   0050   0051  (R91)   0052   0053   0054   0055  (R91)   0056  (R91)   0057  (R91)   0058  (R91)   0059   0060   0061   0062  (R91)   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095  

実施例

0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124  

産業上の利用可能性

0125  

符号の説明

0126  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

図面

1A   1B   2A   2B   2C   3A   3B   3C   3D   3E   3F   3G   3H   3I   3J   3K   3L   4A   4B   4C   4D   5A   5B   5C   6   7A   7B   7C   8   9A   9B   9C (R26)   9D (R26)   9E (R26)   9F (R26)   9G (R26)   10   11   12   13   14   15   16   17   18A   18B   18C   18D   18E   18F   18G   18H   18I   18J   18K   18L   18M   19A   19B   20   21  

明 細 書

発明の名称 : 視覚アプローチ適性検査システム

技術分野

[0001]
 本願発明は、人の精神分野を視覚情報を通して多面的に把握し判定するシステムに関し、とくに、特定の職業に対し被験者がどれほど適した素質をもつかについて判定する視覚アプローチ適性検査システムに関する。

背景技術

[0002]
 人間の行動は心的な状況がもたらす様々な影響が交差するものであり、基礎潜在能力と業務遂行潜在能力が関係する。業務に従事するとき種々の外部刺激が負担として働くことがあり、このようなとき心身にはストレスが生ずる。ストレスは不可視的であることが多いため、業務上のストレスの状態を可視的に正確に把握することが困難であることが多かった。
[0003]
 また従来、業務における人間のパフォーマンスをどのように評価するかについて、マーケットバリュー(市場価値)の観点から、集中(仕事ができる)ということと、それに対する格差(お金によって報いる)という考え方がある。
[0004]
 しかしながら、従来のパフォーマンス理論は、分析結果の再利用がし難い剛構造システムのため、これを利用した理論に基づく適性検査の結果から適切な判定をすることが難しかった。
[0005]
 ところで人の社会行動には多様性がある。多様性のある人が何故に協力行動をするのかにつき、従来は利己的な古い脳を前頭葉が抑えるとされてきた。
[0006]
 しかしながら、最近では、情動系が不公平を避ける、との学説が有力となっている。即ち、購買行動の予測精度、安静時fMRIからのIQ推定、MRIデータによる予測より、人には不公平を避けるメカニズムが備わっていることが判り、深部に存在する古い脳である扁桃体が、直感的、自動的に反応して、不公平を避け、向社会(prosocialな)行動をするとされる。
 向社会(prosocialな)行動とは、自分と他人の和を最大にし、差を最小にする行動をいい、自分を最大にするIndividualistic(個人的)行動、自分と他人の差を最大にするCompetitive(競争的)行動とは異なるものである。
[0007]
 fMRIデータの解析結果から、prosocial行動では報酬差の絶対値と扁桃体の活動が相関していることが判っており、prosocialの扁桃体は報酬差の絶対値が大きいとき活動する。
 最終提案ゲーム実験や信頼ゲーム実験の結果が上記説を支持し、また社会的格差とうつ傾向が関係する可能性がある。
 fMRI解析の結果、進化的に新しく高次認知機能の中枢である前頭前野(前頭葉連合野)つまり新皮質が罪悪感を表現し、進化的に原始的な扁桃体・側坐核が不平等感を表現することが判った。
[0008]
 また大脳皮質の1/3が視覚に関わっている。
[0009]
 従来は、競争が進歩を生むとされ(渋谷栄一)、自分と他人を比較するだけでは社会の奴隷である(ルソー)、他人との比較は不幸になる最短の道である(ブッダ)、と言われてきた。
[0010]
 しかしながら、最近の有力説は社会的格差とうつ傾向が相関すると報告されている。
[0011]
 以上をまとめると、近年の脳機能画像化技術の進展で、ヒトの社会的意思決定の脳内基盤に皮質下領域、大脳皮質を中心とするものがあることが明らかとなった。
[0012]
 また、前頭葉(新皮質)は意識的な情報処理、扁桃体は恐怖や喜びなどの情動に関する情報処理、中隔・海馬は記憶と情動の抑制に関係する。つまり脳の構造を考えるなら、人には二つの心がある、一つは意識的な、判断可能な心、それは前頭葉を中心として存在し、もう一つは意識に上らない情動のこころであり、それは扁桃体を中心として存在する。
 一部の潜在意識と顕在意識に関しては、人間の主観的な意識を含めて知覚や行動の決定が前頭葉(新皮質)でなされていることがわかっている。それに対して情動(偏桃体の反応)は直接的には意識に上らない。
 前頭葉(新皮質)は、大人と子供で、発達の度合が異なる。つまり子供の場合、前頭葉(新皮質)による反応は少ないと考えられる。実際には、情動が体に表出された結果を意識が感じとって、過去の経験と比較して自分の情動を認知し、これを感情として表現する。また、習慣のように意識はしないが、反射的に行ってしまう行動もある、と言われている。
[0013]
 本願発明が参照した主な文献は次の通りである。
<1>心理学的な要求と意思決定の度合からの進展モデルについて 非特許文献1
<2>ストレスの観察について 非特許文献2、3、4
<3>エッジ効果について 非特許文献5、6
<4>モアレ現象について 非特許文献7、8、9
<5>人のパフォーマンスについて 非特許文献10、11
<6>ストレス理論 非特許文献12、13、14
<7>感情についての心理学的および生理学的アプローチ 非特許文献15、16、17
<8>汎適応症候群(general adaptation syndrome)(GAS)理論 非特許文献18
<9>脳科学、認知科学、神経科学からの情報 非特許文献19

先行技術文献

非特許文献

[0014]
非特許文献1 : Psychological demand/decision latitude model :Karasek and Theorell(1990)
非特許文献2 : Stress Viewer (model):by Johanna Paula Monique Fikkert, Haike Jacobs - Language Arts & Disciplines - 2003 - 463 pages
非特許文献3 : 1995 Metrical Stress Theory: Principles and case studies. ... Hogg, Richard 1992
非特許文献4 : A Grammar of Old English, volume I: Phonology, Oxford: Basil Blackwall. ...
非特許文献5 : Edge effect and job stress (theory):Cross-Functional Project Groups in Research and New Product Development; Diversity, Communications, Job Stress, and Outcomes
非特許文献6 : Robert T. Keller The Academy of Management Journal, Vol. 44, No. 3 (Jun., 2001), pp. 547-555
非特許文献7 : Stress moire(theory):A Water-Bonded, Floating Element Shear-Stress Sensor Using a Geometric Moire Optical Transduction Technique
非特許文献8 : Stephen Horowitz, Tai-An Chen, Venkataraman Chandrasekaran, Ken Tedjojuwono, Louis Cattafesta, Toshikazu Nishida, and Mark Sheplak
非特許文献9 : Interdisciplinary Microsystems Group, PO Box 116250, University of Florida, Gainesville, Florida 32611-6250
非特許文献10 : Human Performance(model):Enhancing Human Performance : Background Papers, Stress Management
非特許文献11 : Authors:Committee on Techniques for the Enhancement of Human Performance, National Research Council
非特許文献12 : Stress theory and phonology in Old and Middle English  上梨恵子(1994)
非特許文献13 : Managing Stress : Principles and strategies for Health and Wellbeing by Brian Luke Seaward - Self-Help - 2005 - 590 pages
非特許文献14 : Lazarus, RS, and Folkman, S. Stress, Appraisal, and Coping. Springer, New York, 1984. Matheny, K.., et al. Stress Coping: A Qualitative and Quantitative ...
非特許文献15 : Psychological and Biological Approaches to Emotion:by Nancy L. Stein, Bennett Leventhal, Tom Trabasso - Psychology - 1990
非特許文献16 : Stress, appraisal, and coping. New York: Springer, Lazarus, RS, Kanner, AD, & Folkman, S. (1980).
非特許文献17 : Emotions: A cognitive-phenomenological analysis. ...
非特許文献18 : Stress without Distress(1974), Stress of Life(1956)by Hans Hugo Bruno Selye CC
非特許文献19 : 2017年10月30日応用脳科学コンソーシアム、NICT脳情報通信融合センター春野雅彦氏

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0015]
 本願発明は上記背景に鑑み、人間の精神構造を視覚情報を通して多面的に把握し、職業適性等、被験者の性向を正確に客観的に把握することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0016]
 上記目的達成のため、本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、被験者端末に通信ネットワークを介して接続される本部コンピュータからなる適性検査の検査システムであって、上記本部コンピュータは、境界エレメントにより多数のエリアが形成されそれ自体意味を有しない図形からなるチェックシート及び該チェックシートに付与される複数のアイコンを上記被験者端末に供する手段と、上記チェックシートに設定された境界エレメントについての定義を予め定めたテーブル1、上記アイコンの種類及び付与個数とその意味についての定義を予め定めたテーブル2、上記チェックシート上のアイコンの付与位置における意味を予め定義したテーブル3が各格納される記憶手段と、上記被験者端末から送信される被験者によるアイコン付与済みの検査データ及び被験者IDを上記記憶手段に順次書き込む書込手段と、上記記憶手段に記憶された検査データ及び被験者IDを順次読み出しアイコンの総数をカウントするカウントアップ実行手段と、読み出された上記検査データのアイコンの配置について、上記各テーブルの定義に該当するか否かの判定を実行する手段とを備え、上記各判定より得られる結果が上記本部コンピュータに保存され、検査対象物のアイコンの個数及び検査対象物の全体の形状により被験者の適性検査の評価資料とすることを特徴とする。
 また請求項2による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項1記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記境界エレメントがライン、角の全部又は一部であることを特徴とする。
 また請求項3による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項2記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記ラインが直線、曲線、破線の全部又は一部であることを特徴とする。
 また請求項4による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項2又は請求項3記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記角が枠のコーナ、ラインとラインの交点である接点の全部又は一部であることを特徴とする。
 また請求項5による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項1乃至請求項4のいずれか記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記本部コンピュータは、上記記憶手段にさらに複数のアイコン間又はアイコンとライン間の位置関係による関係性(以下「アイコン関係性」という)についての意味を予め定義したテーブル4が格納され、読み出された上記検査データのアイコンの配置について、上記各テーブルの定義により、上記アイコン関係性が存在するか否かの判定を実行する手段を備えることを特徴とする。
 また請求項6による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項1乃至請求項5のいずれか記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記本部コンピュータは、上記記憶手段にさらに付与アイコンが特定パターンを形成したときの意味を予め定義したテーブル5が格納され、予め定められている特定パターンが存在するか否かの判定を実行する手段を備えることを特徴とする。
 また請求項7による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項1乃至請求項6のいずれか記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記本部コンピュータは、上記記憶手段にさらに特定アイコンの出現による意味付けを予め定義したテーブル6が格納され、特定アイコンが出現するか否かの判定を実行する手段を備えることを特徴とする。
 また請求項8による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項6記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記特定パターンが密集配置、分散配置、バランス配置、偏差配置、底辺配置、上部配置、上下配置、左右配置、はみ出し配置及び/又はドール(DOLL)配置であることを特徴とする。
 また請求項9による本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、請求項5記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記アイコン関係性が重合、接合、ライン接合及び/又は近接であることを特徴とする。

発明の効果

[0017]
 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムによれば、被験者が視覚から得る情報、即ち、チェックシート上のアイコンの付与状況、具体的には、アイコンの付与個数及び付与位置より、画像を通して被験者の内面的、潜在的な意識を視覚上具体的に表出させることができる。よって、視覚を通して被験者の精神構造を多面的に把握することができる。
[0018]
 前述したように、大脳皮質の1/3は視覚に関わっている。視覚の刺激即ち視覚情報に対しては、認知処理をするといわれる新皮質よりも先に、感情脳といわれ感情をコントロールする扁桃体の方が早く反応する。刺激に対する扁桃体の反応は受刺激後100msであり、受刺激後200msに起こる新皮質の反応より100ms先行する。
 本願発明は、この扁桃体の反応時間の迅速性を利用し、無意識下の潜在的な意識を表出させることができる。これは新皮質による補正(意識下のコントロール)をする前に、被験者の潜在的な意識を把握することができるからであり、これにより被験者の適性が分かるのである。
 言い換えると、アイコンは、視覚(つまり目)で認識されると同時に、古い脳に属する扁桃体をも刺激する。この扁桃体の刺激は前頭葉への刺激に先行するのである。
[0019]
 潜在意識に影響を与えるものには、新皮質(前頭葉)の感知する感覚器からの情報の他に、偏桃体の反応(情動反応)も含まれる。新皮質と偏桃体の反応に100msの差を生じることから、偏桃体の反応により影響を受ける潜在意識と、偏桃体の反応が少なく影響を受けない潜在意識がある。
[0020]
 またアイコンは、人アイコンにおいても表情は持たず、図形として認識される。よって、アイコンは感情系を刺激することなく、前頭葉の潜在意識に影響を与えるのである。
 アイコン検査は、この前頭葉の潜在意識を呼び起こし、その反応としてアイコン付与作業が表出される。
 100ms以前に反応する偏桃体においては、即反応で前頭葉に影響を与えるものは少ないものの、感情の累積が前頭葉に影響を与えることがあり、この差がアイコンの反応に現れる。本願発明はこの反応の時間差を利用するものである。
[0021]
 これが、本願発明の脳科学、認知科学、神経科学等による理論的根拠であり、本願発明はかかる根拠に基づき、被験者の職業適性や性向を把握する。このように、本願発明によれば、視覚を通して被験者の内面的、潜在的な意識を表出させることができるから、被験者の精神構造を多面的に把握することができる。よって、検査結果より、被験者の性格及び適性を評価するのに、そのまま利用することができる。
[0022]
 請求項2乃至請求項4による視覚アプローチ適性検査システムによれば、境界エレメントを多種多様とすることができ、又は反対に簡素にすることもできるため、複雑な調査から被験者の負担が少ない簡単な調査まで、種々の調査、分析をすることができる。
[0023]
 請求項5乃至請求項7による視覚アプローチ適性検査システムによれば、アイコン関係性、特定パターン、特定アイコンに関する判定もすることができるから、被験者の適性や性向把握をより一層正確にすることができる。
[0024]
 請求項8又は/及び請求項9による視覚アプローチ適性検査システムによれば、特定パターンやアイコン関係性に関する判定をより一層正確にすることができるから、被験者の適性や性向把握に一層効果的である。

図面の簡単な説明

[0025]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
[図1A] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムに使用するチェックシート及びアイコンの実施例を示す画面である。
[図1B] 図1Aを説明するための図である。
[図2A] 図1のチェックシートに記載されたライン、コーナ、エリア及び接点のテンプレートを示す図である。
[図2B] テンプレートの換算表である。
[図2C] 図2Bの続きの図である。
[図3A] 各アイコンの意味並びに各アイコンが各ライン、各接点、各コーナー及び各エリアに置かれたときの表示を示すコード表である。
[図3B] 図3Aの続きの図である。
[図3C] 図3Bの続きの図である。
[図3D] 図3Cの続きの図である。
[図3E] 図3Dの続きの図である。
[図3F] 図3Eの続きの図である。
[図3G] 図3Fの続きの図である。
[図3H] 図3Gの続きの図である。
[図3I] 図3Hの続きの図である。
[図3J] 図3Iの続きの図である。
[図3K] 図3Jの続きの図である。
[図3L] 図3Kの続きの図である。
[図4A] アイコンの「重合」の意味を示す図である。
[図4B] 図4Aの続きの図である。
[図4C] 図4Bの続きの図である。
[図4D] 図4Cの続きの図である。
[図5A] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムのロジックコメントのコード表(単独)である。
[図5B] 図5Aの続きの図である。
[図5C] 図5Bの続きの図である。
[図6] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムのロジックコメントのコード表(重合)である。
[図7A] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの検査分析用マスターシートである。
[図7B] 図7Aの続きの図である。
[図7C] 図7Bの続きの図である。
[図8] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの本部コンピュータ用マスターシートである。
[図9A] 「密集配置」の算出ロジックを示す図である。
[図9B] 「分散配置」の算出ロジックを示す図である。
[図9C] 「偏差配置」の算出ロジックを示す図である。
[図9D] 「底辺配置」の算出ロジックを示す図である。
[図9E] 「上部配置」の算出ロジックを示す図である。
[図9F] 「はみ出し配置」の算出ロジックを示す図である。
[図9G] 「ドール(DOLL)配置」の算出ロジックを示す図である。
[図10] ドール(DOLL)配置の詳細を判定するために別途設けられた基準を示す図であり、(A)は標準仕様、(B)はサンプル例を示す。
[図11] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの結果の処理仕様を示す図である
[図12] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの一例を示す処理フロー図である。
[図13] (A)は本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの実施例を示し、被験者によりチェックシートに付与されたアイコンのスキャナー入力画像を示す図、(B)は(A)による入力データのコンピュータ内のロケーションを示す図である。
[図14] (A)は本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの他の実施例を示し、被験者によりチェックシートに付与されたアイコンのスキャナー入力画像を示す図、(B)は(A)による入力データのコンピュータ内のロケーションを示す図である。
[図15] (A)は本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの他の実施例を示し、被験者によりチェックシートに付与されたアイコンのスキャナー入力画像を示す図、(B)は(A)による入力データのコンピュータ内のロケーションを示す図である。
[図16] (A)は本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの他の実施例を示し、被験者によりチェックシートに付与されたアイコンのスキャナー入力画像を示す図、(B)は(A)による入力データのコンピュータ内のロケーションを示す図である。
[図17] (A)は本願発明による視覚アプローチ適性検査システムの他の実施例を示し、被験者によりチェックシートに付与されたアイコンのスキャナー入力画像を示す図、(B)は(A)による入力データのコンピュータ内のロケーションを示す図である。
[図18A] 密集配置の付与例を示す図である。
[図18B] 分散配置の付与例を示す図である。
[図18C] バランス配置の付与例を示す図である。
[図18D] 偏差配置の付与例を示す図である。
[図18E] 底辺配置の付与例を示す図である。
[図18F] 上部配置の付与例を示す図である。
[図18G] 上下配置の付与例を示す図である。
[図18H] 左右配置の付与例を示す図である。
[図18I] はみ出し配置の付与例を示す図である。
[図18J] ドール(DOLL)配置の付与例を示す図である。
[図18K] 重合の付与例を示す図である。
[図18L] 接合の付与例を示す図である。
[図18M] 近接の付与例を示す図である。
[図19A] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムに使用するチェックシートの他の実施例を示す画面である。
[図19B] 図19Aのチェックシートに記載されたライン、コーナ、エリア及び接点のテンプレートを示す図である。
[図20] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムに使用するチェックシートのさらに他の実施例を示す画面である。
[図21] 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムに使用するチェックシートのさらに他の実施例を示す画面である。
[0026]
 次に、実施の形態を示す図面に基づき本願発明による視覚アプローチ適性検査システムをさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
[0027]
 図1は本願発明による視覚アプローチ適性検査システムに使用するチェックシート及びアイコンを示す。チェックシートには直線、曲線及び破線からなるラインが適宜に組み合わされ多数の円様図形と多角形様図形からなるエリアが設けられる。これらにより、閉空間、開放空間、円開放空間、台形一部開放空間、スロープ及び指定意味空間を形成する。被験者はスマートフォン等の携帯端末により、図示しないコンピュータから送信されるチェックシートの画像上にアイコンを付与する。アイコンは18種類あり、詳細は後記する。本部コンピュータには図1のチェックシート及びアイコンと同一の図形及びエリアが格納されている。
[0028]
 次に図1に示す境界エレメントについて概説する。詳しい説明は次段落以下に譲る。枠線1a乃至1dからなる長方形の境界枠1内に、異なる種類の境界エレメントが描かれる。該境界エレメントは、曲線3としての円周の右側上部に切欠部4を有する円様図形5と、頂点に切欠部6を有する三角形様図形7であって、対向する直線としての斜辺8、9間に、直線としての底辺10に平行する直線としての中間辺11を有する図形と、上記中間辺11の右端から枠線1aまで右上がりに傾斜する直線(傾斜直線)13と、上記底辺10の反傾斜直線13側の端つまり左端から枠線1cまで左上がりに傾斜する破線(傾斜破線)14と、上記底辺10の右寄中間部から枠線1bまで下降するS字の曲線15とからなる。かかる各種境界エレメントにより、次に詳述するエリアが水平方向及び垂直方向に概ね3区分ずつ計9区分に区画される。上記切欠部4,6はいずれも上向きに形成される。かかる境界エレメントが組み合わされてなる図形は、それ自体完結した意味を有しない。チェックシートに区画される多数のエリアはかかる境界エレメントにより形成される。
[0029]
 図2Aはチェックシートに記載されたライン、コーナ、エリア及び接点のテンプレート、図2B及び図2Cはその換算表を示す。表1AはラインL1~L18を示す。表1BはコーナC1~C4を示す。表1CはエリアA1~A-13を示す。表1Dは接点X1~X8を示す。表2は上記アイコンの形状及び呼称並びに色彩を示す。表3A及び表3Bはアイコンとそのイメージする意味づけとの関係をA~Hの各系別に示す。表4は選択されたアイコン総数の意味付けの定義を示す。表5は特定状況として把握される特定パターン(後記)の定義を示す。表6はこれら特定パターンの解釈について定義を示す。表7はアイコンの意味を示すテンプレートである(後記)。本部コンピュータには図1乃至図11(後記)及び図18A乃至図18M並びに表1A乃至表8の情報が予め格納されている。
[0030]
 ここで、表1A乃至表8の内容を挙げる。また、ここでテーブル1乃至テーブル6と各表及び各図の関係を表8として示す。表3A、表3B、表4、表5及び表6の指定コメントは、検査結果のデータの統計処理から得られた知見に基づくものである。
[0031]
[表1A]


[0032]
[表1B]


[0033]
[表1C]


[0034]
[表1D]


[0035]
[表2]


[0036]
[表3A]


[0037]
[表3B]


[0038]
[表4]


[0039]
[表5]


[0040]
[表6]


[0041]
[表7]


[0042]
[表8]


[0043]
 被験者により、図1に示すチェックシートにアイコンが選択、付与される。なお、図示しないコンピュータにも図1に示すアイコンと同一のアイコンが格納されている。本願発明においては、アイコンの付与箇数に制限が設けられ、10箇以上15箇以内に設定される。
[0044]
 その理由は、本願発明では、個々人の状況を単独にみていくというより、大量の被験者を想定する必要があり、このため、付与箇数の制限を行なうのである。よって本願発明では、下限の箇数でもフラストレーションを起こさないと判定される程度までアイコンが小型化される。換言すれば、本願発明ではアイコンをチェックシートに付与する場合、空間占有率が小となり、付与の自由度が失われるため、付与の自由度を確保するために、アイコン自体が縮小される。これにより、チェックシートに付与したときの空間認識が拡大するからである。
[0045]
 コンピュータの記憶手段(図示省略)には、上記したところのチェックシートに記載されたライン、エリア、コーナ及び接点の定義を予めテーブル1として格納し、また上記したところのアイコンの種類及びその意味の定義をテーブル2として格納する。
[0046]
 上記記憶手段のテーブル3には、上記チェックシートのどの位置に、即ち各ライン、各コーナ、各エリア及び各接点のいずれかに上記アイコンが存在するかによって、図3A乃至図3Lの如く意味付けされた定義及びコード番号が格納される。
[0047]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 上記記憶手段のテーブル4には、複数のアイコン間又はアイコンとライン間の位置関係による関係性(アイコン関係性)により、図4A乃至図4Dの如く意味付けされた定義及びコード番号が格納される。
 なお、図5A乃至図5Cは上記テーブル3のロジックコメントのコード表(単独)であり、図6は上記テーブル3のロジックコメントのコード表(重合)である。また図7A乃至図7Cは検査分析用のマスターシートであり、図8は本部コンピュータ用のマスターシートである。
 上記記憶手段のテーブル5には、表5及び表7の如く定義された特定パターンが特定状況として格納される。10種の特定パターンについては図9A乃至図9Gに基づき後述する。また上記記憶手段のテーブル5には表6に示す「重合」「接合」「ライン接合」さらには後記する「近接」について定義された特定パターンも格納される。
[0048]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 上記記憶手段のテーブル6には、特定アイコンの出現による意味付けについて、表7並びに図9G及び図10の如く予め規定された定義が格納される。
[0049]
 表3A及び表3B並びに表4で述べた各アイコンは次の8個のグループに仕分けされ、前記各テーブルに格納されている次の指定コメントをもっている。
 A系(人系)   :顔
  人と関係したい。対象化したい人が居る。人を無視できない。大事な人が居る。嫌な人が居る。
 B系(円系)   :円、楕円
  円:やさしさ。温かさ。ゆったりした。緊張していない。穏やかな。
  楕円:柔和な。良い人。人(人間)。卵、生暖かい。安心できる。
 C系(立体系)  :ドーナツ、円柱、立方体
  ドーナツ:違和感。穴のあいた。逃げたい。隠したい。動く。車。走る。
  円柱:充実したい。満足したい。豊富な。
  立方体:安定した。動かない。箱に入りたい。箱。
 D系(丸み角系) :正八角形、正五角形
  正八角形:気になる人。怖い人。
  正五角形:薬。依頼心のある。頼りたい。落ち着きたい。
 E系(四角系)  :長方形、正方形
  長方形:普通と同じ。
  正方形:普通と少し異なった。
 F系(菱形系)  :台形、菱形 
  台形:安定した。簡単には動かない。上昇志向。
  菱形:こだわり。不安定。落ち着きたくない。
 G系(シャープ系):直角三角形、二等辺三角形
  直角三角形:危険な。窮屈な。シャープな、危険な。怪しい。
  二等辺三角形:切れる。危ない。刺す。刺される。錐。
 H系(ユニーク系):矢印、月、星、ハート図形
  矢印:注目。見る。ここ。視点。
  月:不安。怖い。なんとなく。はっきりしない。
  星:希望。願い。期待。
  ハート図形:気持ち。好き。優しい。
[0050]
 また表5に示す「特定状況」とは、本実施の形態では、以下に述べる10種の特定パターンが定義される。次に記述する。
[0051]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 図9A乃至図9Gはテーブル5の特定状況についての仕様であり、図9Aは「密集配置」の算出ロジック、図9Bは「分散配置」の算出ロジック、図9Cは「偏差配置」の算出ロジック、図9Dは「底辺配置」の算出ロジック、図9Eは「上部配置」の算出ロジック、図9Fは「はみ出し配置」の算出ロジック、図9Gは「ドール(DOLL)配置」の算出ロジックを示す。
[0052]
 上記各特定状況の定義及び算出ロジックを次に示す。
 密集配置とは、近接する2つのエリア、または近接する3つのエリア内に全てのアイコンの重心が存在する場合をいう。例えばエリアA2、A10、A9の如きである。
 算出ロジックは次の通りである。
 (ア)エリアA4は、エリアA1、またはエリアA8いずれかの一部として判断される。またエリアA5はエリアA3またはエリアA8いずれかの一部として判断とされる。
 (イ)エリアA1~A13に属さないアイコンが存在する場合は「密集配置」ではない。
 近接するエリアの組み合わせは次の58通りである。
 <1>エリアA1とA6、<2>エリアA1とA7、<3>エリアA1とA8、<4>エリアA2とA3、<5>エリアA2とA6、<6>エリアA2とA10、<7>エリアA2とA11、<8>エリアA2とA12、<9>エリアA3とA8、<10>エリアA3とA9、<11>エリアA6とA7、<12>エリアA6とA8、<13>エリアA6とA13、<14>エリアA7とA8、<15>エリアA8とA9、<16>エリアA9とA10、<17>エリアA10とA11、<18>エリアA11とA12、<19>エリアA12とA13、
 <20>エリアA1とA6とA7、<21>エリアA1とA6とA8、<22>エリアA1とA2とA6、<23>エリアA1とA6とA13、<24>エリアA1とA7とA8、<25>エリアA1とA3とA8、<26>エリアA1とA8とA9、<27>エリアA2とA3とA6、<28>エリアA2とA3とA10、<29>エリアA2とA3とA11、<30>エリアA2とA3とA12、<31>エリアA2とA3とA13、<32>エリアA2とA3とA8、<33>エリアA2とA3とA9、<34>エリアA2とA6とA7、<35>エリアA2とA6とA8、<36>エリアA2とA6とA10、<37>エリアA2とA6とA11、<38>エリアA2とA6とA12、<39>エリアA2とA6とA13、<40>エリアA2とA10とA11、<41>エリアA2とA10とA12、<42>エリアA2とA9とA10、<43>エリアA2とA11とA12、<44>エリアA2とA12とA13、<45>エリアA3とA6とA8、<46>エリアA3とA8とA9、<47>エリアA3とA7とA8、<48>エリアA3とA9とA10、<49>エリアA6とA7とA8、<50>エリアA6とA7とA13、<51>エリアA6とA8とA13、<52>エリアA6とA8とA9、<53>エリアA6とA12とA13、<54>エリアA7とA8とA9、<55>エリアA8とA9とA10、<56>エリアA9とA10とA11、<57>エリアA10とA11とA12、<58>エリアA11とA12とA13。(図9A)。
[0053]
 分散配置とは、ラインに近接していないエリアに1個、または2個のアイコンが存在する場合をいう。この場合、エリアA1、A2、A3は近接するラインの対象とはしない。
 算出ロジックは次の通りである。
 (ア)エリアA1、A2、A3のいずれかに2つ以上アイコンがある場合、
 (イ)A1~A13に属さないアイコンがある場合、
 (ウ)A4~A13のいずれかに3個以上のアイコンがある場合は分散配置ではない。
 (エ)また<1>エリアA6、A7に属するアイコンが1つでも存在する場合、<2>エリアA6、A8に属するアイコンが1つでも存在する場合、<3>エリアA6、A13に属するアイコンが1つでも存在する場合、<4>エリアA7、A8に属するアイコンが1つでも存在する場合、<5>エリアA8、A9に属するアイコンが1つでも存在する場合、<6>エリアA9、A10に属するアイコンが1つでも存在する場合、<7>エリアA10、A11に属するアイコンが1つでも存在する場合、<8>エリアA11、A12に属するアイコンが1つでも存在する場合、<9>エリアA12、A13に属するアイコンが1つでも存在する場合分散配置ではない(図9B)。
[0054]
 バランス配置とは、1箇のエリア内に最大1個のアイコンのみ存在する場合をいう。
 算出ロジックは次の通りである。次の場合は「バランス配置」とはならない。
<1>エリアA1~A13に属さないアイコンが存在する場合、
<2>1箇のエリア内に2個以上のアイコンが存在する場合、
<3>規定数以下、規定数以上のアイコンが存在する場合
[0055]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 偏差配置とは、最外側の2箇のエリア内に全てのアイコンが存在する場合をいう。ただし、エリアA4,A5については、エリアA8として判断される。
 算出ロジックは次の通りである。次の場合は偏差配置である。(図9C)
<1>アイコンがエリアA6、A7すべて存在する場合
<2>アイコンがエリアA6、A13すべて存在する場合
<3>アイコンがエリアA7、A8すべて存在する場合
<4>アイコンがエリアA8、A9すべて存在する場合
<5>アイコンがエリアA9、A10すべて存在する場合
<6>アイコンがエリアA10、A11すべて存在する場合
<7>アイコンがエリアA11、A12すべて存在する場合
<8>アイコンがエリアA12、A13すべて存在する場合
[0056]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 底辺配置とは、底辺エリアA11,A12,A13内にすべてのアイコンが存在する場合をいう。
 よってこの算出ロジックによる底辺配置の組合せは次の7通りである(図9D)。
<1>エリアA11
<2>エリアA12
<3>エリアA13
<4>エリアA11とA12
<5>エリアA11とA13
<6>エリアA12とA13
<7>エリアA11、A12及びA13
[0057]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 上部配置とは、上部エリアA7,A8,A9内にすべてのアイコンが存在する場合をいう。
 よってこの算出ロジックによる上部配置の組合せは次の7通りである(図9E)。
<1>エリアA7
<2>エリアA8
<3>エリアA9
<4>エリアA7とA8
<5>エリアA7とA9
<6>エリアA8とA9
<7>エリアA7、A8及びA9
[0058]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 はみ出し配置とは、すべてのアイコンが外側のラインL-1乃至L-7のいずれかを踏んでいるか、または外側にはみ出している場合をいう。
 はみ出し配置の算出ロジックは、アイコンの重心位置では無く、解析エンジンからのエリア、ライン情報により判断される。すべてのアイコンが図9Fに示す8個のエリア、即ち
<1>OUT U/L
<2>OUT U
<3>OUT U/R
<4>OUT R
<5>OUT D/R
<6>OUT D
<7>OUT D/L
<8>OUT L
のフラグがオン(ON)の場合、「はみ出し配置」と判断される。
[0059]
 上下配置とは、上部エリアA-7、A-8及びA-9内及び下部エリアA-13、A-12及びA-11内にすべてのアイコンが存在する場合をいい、これが算出ロジックである。
[0060]
 左右配置とは、左側エリアA-7、A-6及びA-13内及び右側エリアA-9、A-10及びA-11内にすべてのアイコンが存在する場合をいい、これが算出ロジックである。
[0061]
 ドール(DOLL)配置とは、エリアA4、A5にDOLLの顔となるアイコンが存在する場合をいう。
 ドール(DOLL)配置の算出ロジックは次の通りである。まず顔となりうるアイコンは、
     顔(アイコン番号11)
     円(アイコン番号1)
     楕円(アイコン番号5)
     ドーナツ(アイコン番号13)
     星(アイコン番号18)である。
[0062]
[規則91に基づく訂正 31.07.2019] 
 また上記顔アイコンに次の胴アイコンが付与されている場合にも「DOLL配置」と認識される(図9G)。
<1>顔アイコン(アイコン番号11)に、円柱(アイコン番号4)、立方体(アイコン番号10)、正方形(アイコン番号2)、長方形(アイコン番号6)、正八方形(アイコン番号8)、正五角形(アイコン番号3)及び台形(アイコン番号14)が組み合わされた場合
<2>円アイコン(アイコン番号1)に、円柱(アイコン番号4)、立方体(アイコン番号10)、正方形(アイコン番号2)、長方形(アイコン番号6)、正八方形(アイコン番号8)、正五角形(アイコン番号3)及び台形(アイコン番号14)が組み合わされた場合
<3>楕円アイコン(アイコン番号5)に、円柱(アイコン番号4)、立方体(アイコン番号10)、正方形(アイコン番号2)、長方形(アイコン番号6)、正八方形(アイコン番号8)、正五角形(アイコン番号3)及び台形(アイコン番号14)が組み合わされた場合
<4>ドーナツアイコン(アイコン番号13)に、円柱(アイコン番号4)、立方体(アイコン番号10)、正方形(アイコン番号2)、長方形(アイコン番号6)、正八方形(アイコン番号8)、正五角形(アイコン番号3)及び台形(アイコン番号14)が組み合わされた場合
<5>星アイコン(アイコン番号18)に、円柱(アイコン番号4)、立方体(アイコン番号10)、正方形(アイコン番号2)、長方形(アイコン番号6)、正八方形(アイコン番号8)、正五角形(アイコン番号3)及び台形(アイコン番号14)が組み合わされた場合
[0063]
 図10はドール(DOLL)配置の詳細を判定するために別途設けられた基準を示す。これもまたコンピュータの記憶手段に格納されている。
[0064]
 次に、表6で述べた「重合」、「接合」、「ライン接合」及び「近接」について説明する。「重合」とはアイコン同士が重なり合う状況のことを指称し、「接合」とはアイコン同士の周辺部が接する状態のことを指称し、チェックシートのラインとアイコンの周辺部が接する「ライン接合」も含まれる。「近接」とは、アイコンがアイコン及びチェックシートのラインと接する状態のことを指称する。
[0065]
 表7は、コンピュータに入力されるアイコンの意味を示すテンプレートである。表7に基づき、被験者によりピックアップされチェックシートに付与されたアイコンシールの有無が入力される。なお、アイコンの付与状況の認定は、コンピュータが判断できない場合、表7に基づき担当者が行なうことがある。
[0066]
 表7において「指定」欄A~Fは次の意味がある。
A:箇数指定
B:特定アイコンの選択指定
C:配置指定
D:はみ出し指定
E:人形(DOLL)指定
F:重合、接合、近接指定
[0067]
 表7に基づき、チェックシートに付与済アイコンがあれば、そのアイコン番号が入力される。例えば、指定欄Bに「円柱」があれば「1」が入力され、無ければ「0」が入力される。また指定欄Cの「密集配置」「分散配置」「バランス配置」「偏差配置」「底辺配置」「上部配置」「上下配置」「左右配置」の認定は、図18A乃至図18M参照の典型例に基づいてなされ、有れば「1」が入力され、無ければ「0」が入力される。コンピュータが判断できない場合、表7に基づき担当者が行なうことがある。同様に、指定欄Dにおいて「はみ出し配置」と認定されれば「1」が入力され、無ければ「0」が入力される。指定欄Eにおいて「DOLL配置」と認定されれば「1」が入力され、無ければ「0」が入力される。指定欄Fにおいて「重合」「接合」「近接」と認定されれば「1」が入力され、無ければ「0」が入力される。
[0068]
 表7C欄乃至F欄の各項目の定義は次の中欄の記載の通りである。
 密集配置:多くのアイコンがどこかのエリアで集まって(接触・重合)付与されている場合(図18Aの典型例参照)
 分散配置:アイコンがほとんど分散して付与されている場合(図18Bの典型例参照)
 バランス配置:各エリアに一個づつのようにバランスよく付与されている場合(図18Cの典型例参照)
 偏差配置:塊(クラスター)があるように重合してアイコンが付与されている場合(図18Dの典型例参照)
 底辺配置:底の方(底辺を含む)に3つ以上のアイコンが付与されている場合(図18Eの典型例参照)
 上部配置:上部の方に3つ以上のアイコンが付与されている場合(図18Fの典型例参照)
 上下配置:上部と底辺部にアイコンが付与されていて、中層(上下以外)部分にアイコンがない場合(図18Gの典型例参照)
 左右配置:右側や左側にアイコンが付与されていて、中間(左右以外)部分にアイコンがない場合(図18Hの典型例参照)
 はみ出し配置:アイコンが外枠のラインをはみ出して付与されている場合、外枠のラインを踏んでいる場合も含む(図18Iの典型例参照)
 DOLL配置:顔および円形アイコンが指定位置(A4/A5)に付与されている場合と、その他の位置で人形(頭と胴)のように付与されている場合(図18Jの典型例参照)
 重合:アイコン同士が重なって付与されている場合(図18Kの典型例参照)
 接合:アイコン同士が線や面や点で接触して付与されている場合(図18Lの典型例参照)
 近接:3つ以上のアイコンがやや接触しそうな位近づいて付与されている場合(図18Mの典型例参照)
 図18A乃至図18Mに表7の「見本」欄に記す典型例を示す。
[0069]
 指定欄Cでは、通常1個の項目を選択するが、2個まで選択してもよいように設定されている。これにより、まず配置状況を把握することができる。ただし、上下左右の位置を表すものに関しては、重合でも矛盾を生じない組合せがあるので、これを認めるよう設定される。
[0070]
 かかる構成のコンピュータを用いて被験者の精神構造を判定する。被験者は制限時間(約5分)内において所望のアイコンを所定数(10箇以上15箇以内)上記チェックシートの所望の場所に付与する。このアイコンが付与されたチェックシートを図12のフロー図に基づいて、S1よりS15までのステップを踏んでコンピュータ処理していくのである。
[0071]
 次に、コンピュータによる処理手順を図12に基づき説明する。まずアイコンが付与されたチェックシートにつき、付与されたアイコンの総数が計数される(「カウントアップ」・S1)。
[0072]
 次いでアイコン付与の特定状況が判定される。特定状況の判定は「密集配置」(S2)、「分散配置」(S3)、「バランス配置」(S4)、「偏差配置」(S5)、「底辺配置」(S6)、「上部配置」(S7)、「はみ出し配置」(S8)、「ドール(DOLL)配置」(S9)、「上下配置」(S10)、「左右配置」(S11)の全部又は一部に該当するか否かついての判定である。一連の「特定状況」(S2乃至S11)の判定ステップは、アイコンの付与状況を抽出するステップである。
[0073]
  特定状況「有」(on)の場合次のように判定される。
 密集配置:強い依頼心。強いこだわり。攻撃性。偏向性。妬み嫉妬。密集力。いい加減に出来ない。
 分散配置:散らかす。意識散漫。殻を破れない。不明な不安。頼れない。
 バランス配置:平等意識、平均化意識。バランス感覚、不安解消。不安分散。細分化意識。
 偏差配置:散漫な気持ち。好き勝手。適当。意識の偏差。優柔不断。
 底辺配置:安定志向。依存心。安心を求める。自信がある。現状に対する強い意識。異動しない。
 はみ出し配置:意識過剰、いい加減。のぼせ。対象の排除。迷い。戸惑い。
 上部配置:不安定な意識。上昇志向。希望。望み。第一の・・・。最初の・・。仮身。
 Doll配置:人意識、ターゲット。その人、この人、あの人。人形。形見。攻撃対象
 左右配置:不安定。分離意識。中心からの逃避。中心に対する恐怖。
 上下配置:不安。なんとなく恐怖。よくわからない不安。
[0074]
 次に、選択、付与されたアイコンについて、「重合」(S12)、「接合」(S13)及び「ライン接合」(S14)が判定される。これらのステップにより、被験者の性格の屈折方向性(「direction」)が判断される。例えば「重合」の多い場合は偏向性が強い傾向があり、反対に「ライン接合」の多い場合は安定感を望む傾向がある。詳しくは次の如くである。
 重合:強い意識下行動。偏屈。意識表現。偏重思考。意識過剰。規則無視。身勝手。融合意識。
 接合:興味のある近接心。意識された間隔。依頼心。共感をのぞむ。対話や関係を望む。
 ライン接合:強い依頼心。安定感を望む。寂しさからの脱出。規則に従う意識。以心伝心。
[0075]
 ドール(DOLL)配置の判定に関しては顔と胴の形成についての定義が格納されたテーブル6(図10)により判定される。この判定に関しては、必要により上記基準に基づき担当者が手動により処理結果を修正する。
[0076]
 かくして1人の被験者についての処理が終了すると(S15)、ステップ1に戻り、次の被験者について上記した一連のステップを踏むことになる。
[0077]
 次に、各ステップにおける評価の内容について説明する。
 アイコンの総数をカウントするカウントアップによる評価は次の通りである。
<1>カウントアップ数に制限がない場合は次のように評価する。
   0:回答拒否に相当し無反応又は単純拒否(したくない)と評価する。
   1~17:意欲度,自己表現力、自己主張(多い:高い)と評価する。
   18(ALL):自己主張(かなり高い)、高意欲、高興味と評価する。
<2>カウントアップ数に制限が場合ある(10以上18以下)
   9以下:勘違い、低反応又は単純拒否(したくない)と評価する。
   10~17(指定):意欲度,自己表現力、自己主張(多い:高い)と評価する。
   18(ALL):勘違い、自己主張(かなり高い)、高意欲、高興味と評価する。
[0078]
 前述したように、精神構造つまり心のはたらきには扁桃体の反応として捉えられるものと、新皮質の反応として捉えられるものがある。人は刺激に対する反応として、扁桃体の反応が新皮質の反応より100msほど先行する。扁桃体の反応は、好き嫌い、危険を察知する、嫌悪感や違和感等が含まれる。扁桃体は、体内に入ってくる異物(未知の物質も含まれる)に対して危険信号を発し、反射神経運動等が新皮質を経由しないで即座に行われる。
 これに対して、新皮質の反応は、特定個人の経験や知識の影響を受けるものとして認識されている。これは、扁桃体の反応をすり抜けたものが最終的に新皮質の反応によって決定されることを意味する。
 本願発明においては、選択、配置されたアイコンの分析において、扁桃体の反応のみで決定されたものと、新皮質の反応にまでたどりついたものがあるとの認識に根拠を置く。
[0079]
 この観点から、特定状況の解釈ステップにおける重合、接合、ライン接合の評価について説明する。
 「重合」は、複数のアイコンが重なった状態を表し、扁桃体の反応として捉えられる。選択・付与されるアイコンは人やモノの代表格として認識され、重合により、隠す、押しつぶすなどの潜在下の意識や傾向が表出される。
 「接合」は、アイコン同士の周辺部が接する状態を表し、新皮質の反応として捉えられる。これは、密接な関係を表すものの、重合までは踏み出せない反応とみることができる。
 「ライン接合」は、チェックシートのラインとアイコンの周辺部が接する状態を表し、扁桃体の反応として捉えられる。これは、違和感を代表するもので、稀な反応である。新皮質の反応があまり働かない無意識の反応としてとらえることができる。
 「近接」は、アイコンが他のアイコン及びチェックシートの線成分と接する状態を表し、新皮質の反応である。
[0080]
 アイコン付与による特定状況の判定は、次の3箇の条件での反応に分類され、扁桃体の反応が新皮質の反応より100ms先行することから、次のように評価される。
  <1>採用されたアイコンと非採用のアイコン
      この反応は、アイコンへの興味関心の反応としてとらえること
     ができる。
     よって、扁桃体の反応が優先し、感覚的な反応が先行することに
     なる。また、興味関心だけでなく、必要性などの認識も判る。
  <2>アイコンのエリアやチェックシートの線成分に影響を受けるもの
      アイコンは、エリアや線成分に影響を受けて付与される。つま
     りエリアやライン成分に対する影響の有無が観察の対象となる。
      アイコン単独でない場合、扁桃体の反応だけでなく、後から新
     皮質の反応が加わる。つまり脳の反応は試行錯誤を必要とする状
     況になるが、選択付与が非可逆反応であることから、結果的には
     、扁桃体の反応が優先する結果が観察されることになる。
  <3>アイコン同士の相互作用
      アイコンは単独だけでなく、近接や接合による相互作用を観察
     することができ、また場合によってはアイコン同士で上下や主従
     関係を表現している場合もある。
      アイコンとチェックシートの線成分の関係は、動かせるもの(
     アイコン)と、動かせないもの(チェックシート)の関係となる
     。これに対してアイコンとアイコンの関係は動かせるということ
     が異なるだけで、扁桃体の反応が新皮質の反応より100ms先
     行するため、この影響は前項の反応の他に、結果的に生ずるアイ
     コンの選択付与の前後関係が影響を受けることになる。つまり、
     アイコン同士の相互作用とは、アイコン単独の存在意義が離れて
     、アイコン同士の関係が生じさせることである。例えば、星アイ
     コンと月アイコンは、天体としての認識から、上部に位置するも
     のとして認識される。丸いアイコンと四角いアイコンとの組み合
     わせは、その形状から人形(ドール)を想起させる。
[0081]
 密集配置は、アイコンが特定のエリアやポイントに集中することである。密集は段階的に近接密集、接合密集、重合密集があり、内向性を表し、自らを集まりの中に隠し込んでしまう要求なども含まれる。この反応は好き嫌いに由来し、扁桃体の反応が優先する。
[0082]
 分散配置は、アイコンが密集せず、アイコン同士や線成分との距離が一定に保たれている状況である。分散配置は開放性、外向性を表わす。「自由にのびのびと・・」というように、扁桃体の反応がなかったかのように新皮質に到達する。つまり、分散配置は、新皮質の反応である。
[0083]
 バランス配置は、エリアに1つずつなどのように、バランスよく配置されている場合である。これは分散配置の特別な状態であり、新皮質の反応である。新皮質にバランス感覚がない場合にはバランス配置が形成されない。
[0084]
 偏差配置は、密集配置ほどではなく、ややエリアにアイコンが偏って集中している状態である。つまり偏差配置はアイコンの分布が偏る場合であり、扁桃体の反応が優先して影響する。新皮質はあとからの修正を余儀なくさせられることから影響が小さい。
[0085]
 底辺配置は、枠の底辺にアイコンが位置している場合である。底辺配置は安定性を求める反応で、扁桃体よりも遅れた新皮質による反応である。
[0086]
 上部配置は、アイコンが上部の3箇のエリアに集中している場合である。上部配置は当たり前の感覚を保持するもので、アイコンとの関係が重要となる。例えば星や月は本来上部の空に位置するもので、通常感覚を代表する。星や月のアイコンが下部に配置された場合、新皮質に何らかの影響があると評価することができる。多くのアイコンが上部に配置された場合などは、不安を表している。不安は新皮質の反応であり、あとからの反応の影響が大きくなっていることが判る。
[0087]
 上下配置は、アイコンが上部と下部のエリアに位置して中央・中心部にアイコンがあまりない場合である。上下配置は、好き嫌いや違和感の感覚の影響を受けた結果として表出する。つまり扁桃体の反応が優先される。
[0088]
 左右配置は、アイコンが左右のエリアに位置している場合であり、論理反応であるので、新皮質の反応である。上下配置、左右配置の反応が出る頻度は少ない。
[0089]
 はみだし配置は、枠からの完全はみ出しと、部分はみ出しに分類される。完全はみ出しは、扁桃体の反応が優先された場合の反応であり、潜在的に存在していたものが、表出の場が与えられたことから反応したものと解釈される。部分はみ出しは、扁桃体の反応より新皮質の反応が優先される場合の反応であり、躊躇している状態もこの反応としてとらえることができる。
[0090]
 ドール配置は、下方に位置するアイコンが四角形類で上方に位置するアイコンが円形類の場合である。ドール配置は新皮質の反応であり、元々新皮質の反応の潜在化していたものが表出したものである。
[0091]
 アイコンは、それ自体に表3A及び表3Bに示す意味を含むことから、あるアイコンを選択することが自分自身の心のはたらきや状態を反映するため、内省的と解釈される。これに対して、アイコンがチェックシートという環境のどの位置、角度等に配置されるかという相互作用から解釈される場合、外省的と把えられる。同様に、アイコン同士の相互作用についても外省的と把えることができる。つまり「内省的」とは、自分自身の心のはたらきや状態をかえりみることであり、「外省的」とは、自分自身の心のはたらきや状態をかえりみることなく、外から意味や解釈を与えられることである。
[0092]
 扁桃体の反応は、新皮質の反応より100ms先行することから、新皮質による思考・分析・判断に先行して、感覚系が先に反応する。つまり、視覚情報により網膜が反応し、扁桃体に伝わる。このとき、脳は新皮質の反応も加わり潜在的な反応が表出するのである。アイコン付与は時間とともに飽きる反応も現れるが、興味や意欲が高ければ反応は持続し、付与の数が増えることになる。カウントアップ数に制限がある場合にも、新皮質は範囲制限内で同様の反応をする。
[0093]
 図11は記憶手段に格納されている処理仕様テーブルの内容を示し、これにより処理された結果が検査結果として次のように出力される。
 アイコン部(カウント:付与箇数)
 アイコン部(特定状況)
 アイコン部(アイコン付与の位置状況)
 アイコン部(採用アイコンの単独と組合せ状況)
[0094]
 コンピュータ処理されたデータは、本願発明による検査結果として本部コンピュータ内に保存される。
[0095]
 図11に示すアイコンの並べ順について説明する。図11において、アイコンは左方から右方に向かって、丸みのあるアイコンから序々に角張ったアイコンが並べられる。この並べ順において、アイコン番号12(月)、アイコン番号18(星)及びアイコン番号16(ハート図形)の設定は別立てとなっており、かつ並べ順は上記順に左方から右方に並べられる。

実施例

[0096]
 図13乃至図17に被験者による実施例を示す。各図において、(A)は当該被験者によるアイコンの付与例、(B)はこの付与されたアイコンのロケーションを集計したコンピュータ内データをの処理を示す。
[0097]
 図13(A)において、被験者0001の表7に基づくアイコンの付与状況は次の通りである。
[0098]
[表9]


[0099]
 よって、被験者0001はこの段階では、以下の如く判定される。
[0100]
[表10]


[0101]
 図14(A)において、被験者0002の表7に基づくアイコンの付与状況は次の通りである。
[0102]
[表11]


[0103]
 よって、被験者0002はこの段階では、以下の如く判定される。
[0104]
[表12]


[0105]
 図15(A)において、被験者0003の表7に基づくアイコンの付与状況は次の通りである。
[0106]
[表13]


[0107]
 よって、被験者0003はこの段階では、以下の如く判定される。
[0108]
[表14]


[0109]
 図16(A)において、被験者0004の表7に基づくアイコンの付与状況は次の通りである。
[0110]
[表15]


[0111]
 よって、被験者0004はこの段階では、以下の如く判定される。
[0112]
[表16]


[0113]
 図17(A)において、被験者0005の表7に基づくアイコンの付与状況は次の通りである。
[0114]
[表17]


[0115]
 よって、被験者0005はこの段階では、以下の如く判定される。
[0116]
[表18]


[0117]
 上記したこれら図13乃至図17に示す各データは、検査結果として本部コンピュータ内に保存され、次なるステップとしての資料として活用される。
[0118]
 本願発明によるアイコン付与の標準的なテスト時間は5分程度とする。また検査対象者については年令制限があり、就務可能年令に達した者であって60才までの者が検査を受けることができ、とくに45才位までの者に適する。
[0119]
 本願発明は上記実施の形態に限定されない。例えば、上記実施の形態では、上記エリアは、長方形の枠内に直線、曲線及び破線からなるラインやコーナ、接点等の境界エレメントを組み合わせて形成されるが、枠のない検査領域内にこれら境界エレメントを組み合わせて形成される、いわゆるオープンシートであってもよい。この場合、画面に表示されるエリアはチェックシートを球面体の一部と考えたときのウインド(window)として把えられるから、有限エリア即ち枠付きエリアでなされる本文で述べた解釈と同一に処理することができる。つまり図13~図17に示す被験者0001~被験者0005の検査結果の解釈と同じに解釈することができる。
[0120]
 またエリアが区画形成される図形形状は、図1の如きものに限定されず、各種のものが考えられ、例えば図19Aや図20の如き図形により区画形成されてもよい。
[0121]
 図19Aの場合、枠線1a乃至1dからなる長方形の境界枠1内に描かれる境界エレメントは、曲線3としての円周の上部に切欠部4を有する円様図形5と、頂点に切欠部6を有する三角形様図形7であって、対向する直線としての斜辺8、9間に、直線としての底辺10に平行する直線としての中間辺11を有する図形と、上記中間辺11の右端から枠線1bまで右下がりに傾斜する直線(傾斜直線)13と、上記傾斜直線13の中途部から円様図形5の下部まで右上がりに傾斜する破線(傾斜破線)14と、上記底辺10の中間部から枠線1dまで上昇するS字の曲線15とからなる。かかる各種境界エレメントにより、上述したエリアが水平方向及び垂直方向に概ね3区分ずつ計9区分に区画される。上記切欠部4は上向きに形成され、上記切欠部6は下向きに形成される。
[0122]
 図20の場合、枠線1a乃至枠線1dからなる長方形の境界枠1内に描かれる境界エレメントは、曲線3としての円周の右側上部に切欠部4を有する円様図形5と、頂点に切欠部6を有する三角形様図形7であって、対向する直線としての斜辺8、9間に、直線としての底辺10に平行する直線としての中間辺11を有する図形と、上記中間辺11の右端から枠線1aまで右上がりに傾斜する直線(傾斜直線)13と、上記底辺10の反傾斜直線13側の端つまり左端から枠線1cまで左上がりに傾斜する破線(傾斜破線)14と、上記底辺10の右寄中間部から枠線1bまで下降するS字の曲線15と、上記円様図形5の切欠部4の一端と上記三角形様図形7の切欠部6の一端とを連結する他の直線(連結直線)16と、さらに上記中間辺11の反傾斜直線13側端つまり左端と底辺10の右端とを連結する他の傾斜した直線(傾斜直線)17とからなる。かかる各種境界エレメントにより、次に詳述するエリアが水平方向及び垂直方向に概ね3区分ずつ計9区分に区画される。上記切欠部4、6はいずれも上向きに形成される。
[0123]
 図21は上記した境界エレメントの一部を使った場合である。この場合上記境界エレメントは、上記境界枠1内に、直交した直線18a、18bからなり、上部19が開放された4角形の孔20が左方に、平行に配された直線21a、21bと該直線21a、21bの下端を連結する半円状の曲線22からなり、上部23が開放されたU字形の孔24が右方に配設される。
[0124]
 図21のようなチェックシートとした場合は、比較的簡単な調査となるため、被験者の負担が少ないという効果がある。これに対し、図1、図19A及び図20のような境界エレメントが多くエリアの多いチェックシートとした場合は、比較的複雑な調査となるため、広汎な調査を可能とし、また多様な分析結果を得ることができる。

産業上の利用可能性

[0125]
 本願発明による視覚アプローチ適性検査システムは、例えば、会社や官庁等の入社試験(中途採用試験を含む)、昇進試験等職種に応じた人材の適性を判定するのに活用することができ、また人事考課に利用することができる。

符号の説明

[0126]
 1   境界枠
 1a  枠線
 1b  枠線
 1c  枠線
 1d  枠線
 3   曲線
 4   切欠部
 5   円様図形
 6   切欠部
 7   三角形様図形
 8   斜辺
 9   斜辺
 10  底辺
 11  中間辺
 13  傾斜直線
 14  傾斜破線
 15  曲線
 16  連結直線
 17  傾斜直線
 18a 直線
 18b 直線
 19  上部
 20  孔
 21  直線
 22  曲線
 23  上部
 24  U字孔

請求の範囲

[請求項1]
 被験者端末に通信ネットワークを介して接続される本部コンピュータからなる適性検査の検査システムであって、
 上記本部コンピュータは、
 境界エレメントにより多数のエリアが形成されそれ自体意味を有しない図形からなるチェックシート及び該チェックシートに付与される複数のアイコンを上記被験者端末に供する手段と、
 上記チェックシートに設定された境界エレメントについての定義を予め定めたテーブル1、上記アイコンの種類及び付与個数とその意味についての定義を予め定めたテーブル2、上記チェックシート上のアイコンの付与位置における意味を予め定義したテーブル3が各格納される記憶手段と、
 上記被験者端末から送信される被験者によるアイコン付与済みの検査データ及び被験者IDを上記記憶手段に順次書き込む書込手段と、
 上記記憶手段に記憶された検査データ及び被験者IDを順次読み出しアイコンの総数をカウントするカウントアップ実行手段と、
 読み出された上記検査データのアイコンの配置について、上記各テーブルの定義に該当するか否かの判定を実行する手段とを備え、
 上記各判定より得られる結果が上記本部コンピュータに保存され、検査対象物のアイコンの個数及び検査対象物の全体の形状により被験者の適性検査の評価資料とすることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項2]
 請求項1記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記境界エレメントがライン、角の全部又は一部であることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項3]
 請求項2記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記ラインが直線、曲線、破線の全部又は一部であることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項4]
 請求項2又は請求項3記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記角が枠のコーナ、ラインとラインの交点である接点の全部又は一部であることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項5]
 請求項1乃至請求項4のいずれか記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記本部コンピュータは、上記記憶手段にさらに複数のアイコン間又はアイコンとライン間の位置関係による関係性(以下「アイコン関係性」という)についての意味を予め定義したテーブル4が格納され、読み出された上記検査データのアイコンの配置について、上記各テーブルの定義により、上記アイコン関係性が存在するか否かの判定を実行する手段を備えることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項6]
 請求項1乃至請求項5のいずれか記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記本部コンピュータは、上記記憶手段にさらに付与アイコンが特定パターンを形成したときの意味を予め定義したテーブル5が格納され、予め定められている特定パターンが存在するか否かの判定を実行する手段を備えることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項7]
 請求項1乃至請求項6のいずれか記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記本部コンピュータは、上記記憶手段にさらに特定アイコンの出現による意味付けを予め定義したテーブル6が格納され、特定アイコンが出現するか否かの判定を実行する手段を備えることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項8]
 請求項6記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記特定パターンが密集配置、分散配置、バランス配置、偏差配置、底辺配置、上部配置、上下配置、左右配置、はみ出し配置及び/又はドール(DOLL)配置であることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。
[請求項9]
 請求項5記載の視覚アプローチ適性検査システムにおいて、上記アイコン関係性が重合、接合、ライン接合及び/又は近接であることを特徴とする視覚アプローチ適性検査システム。

図面

[ 図 1A]

[ 図 1B]

[ 図 2A]

[ 図 2B]

[ 図 2C]

[ 図 3A]

[ 図 3B]

[ 図 3C]

[ 図 3D]

[ 図 3E]

[ 図 3F]

[ 図 3G]

[ 図 3H]

[ 図 3I]

[ 図 3J]

[ 図 3K]

[ 図 3L]

[ 図 4A]

[ 図 4B]

[ 図 4C]

[ 図 4D]

[ 図 5A]

[ 図 5B]

[ 図 5C]

[ 図 6]

[ 図 7A]

[ 図 7B]

[ 図 7C]

[ 図 8]

[ 図 9A]

[ 図 9B]

[ 図 9C]   [規則26に基づく補充 31.07.2019] 

[ 図 9D]   [規則26に基づく補充 31.07.2019] 

[ 図 9E]   [規則26に基づく補充 31.07.2019] 

[ 図 9F]   [規則26に基づく補充 31.07.2019] 

[ 図 9G]   [規則26に基づく補充 31.07.2019] 

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18A]

[ 図 18B]

[ 図 18C]

[ 図 18D]

[ 図 18E]

[ 図 18F]

[ 図 18G]

[ 図 18H]

[ 図 18I]

[ 図 18J]

[ 図 18K]

[ 図 18L]

[ 図 18M]

[ 図 19A]

[ 図 19B]

[ 図 20]

[ 図 21]