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1. WO2020003755 - 表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム

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明 細 書

発明の名称 表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム 0001  

技術分野

0002  

背景技術

0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

0007   0008   0009   0010  

図面の簡単な説明

0011  

発明を実施するための形態

0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17  

明 細 書

発明の名称 : 表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム

関連出願の相互参照

[0001]
 本出願は、2018年6月28日に出願された日本出願番号2018-123176号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。

技術分野

[0002]
 本開示は、表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。

背景技術

[0003]
 例えば車両に設置されている表示装置に表示されるコンテントは多岐にわたる。この種のコンテントとしては、例えば車速、エンジン回転数、シフトポジション、燃料の残量等の車両走行に関係する走行系のコンテントや、ナビゲーション用の地図情報、オーディオ情報、携帯電話機等の車両走行に関係しないマルチメディア系のコンテント等が挙げられる。
[0004]
 一方、このように表示されるコンテントの多様化に伴い、コンテントを表示する表示装置も種々な種類が搭載される。この種の表示装置としては、例えばセンターコンソールに配置されているセンターディスプレイ、グラフィックメータ、ヘッドアップディスプレイ等が挙げられる。
[0005]
 コンテントはアプリケーションからの表示要求に応じて表示装置の所定のエリアに表示されるが、アプリケーションがエリアにコンテントを表示することを要求した際に他のアプリケーションのコンテントが既に表示されていた場合は、いずれのコンテントを表示するのかを調停する表示調停制御が重要となっている。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 特開2014-63458号公報

発明の概要

[0007]
 特許文献1では、コンテントに重要度を割り当てておき、重要度が高いコンテントをエリアに表示するという調停方法を提案している。
 しかしながら、このような調停方法は基本的な調停を行うだけであるので、例えば車両の走行状態などの状況に応じて調停されたコンテントを表示したくないという例外的な要望に応えることができず、意図しないコンテントが表示されてしまう可能性がある。
[0008]
 本開示の目的は、表示装置に設定されたエリアに意図しないコンテントが表示されてしまうことを抑制可能な表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することにある。
[0009]
 本開示の一態様において、アプリケーションは、コンテントを表示装置に設定されたエリアに表示する場合は表示要求を発行する。すると、調停部は、表示要求が示すエリアに他のアプリケーションのコンテントが表示されていた場合は、基本的な調停を定義した調停ポリシーに従ってエリアにコンテントを割り当てる。そして、表示制御部は、エリアに割り当てられたコンテントを当該エリアに表示する。
[0010]
 ここで、調停ポリシーにより割り当てられたコンテントの表示を抑制することを要望する場合があり、このような場合は、例外的に満たすべき性質を記述したルールをルールベース定義に記述する。これにより、調停部は、エリアに対してルールを満たすようにコンテントを割り当てるようになるので、調停ポリシーによりエリアに割り当てられたコンテントの表示を抑制することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0011]
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
[図1] 図1は、一実施形態における表示制御装置の構成を示す機能ブロック図であり、
[図2] 図2は、車室内の前部を示す斜視図であり、
[図3] 図3は、優先度調停を示す図であり、
[図4] 図4は、後勝ち調停を示す図であり、
[図5] 図5は、エリアのZオーダーと優先度との関係を示す図であり、
[図6] 図6は、コンテントと状態とエリアの関係性を示す図であり、
[図7] 図7は、真理値の定義を示す図であり、
[図8] 図8は、制約式オブジェクトのデータ構造を示す図であり、
[図9] 図9は、制約式の左辺が偽の場合に評価結果が真となる真理値を示す図であり、
[図10] 図10は、エリアの優先度と制約式との関係を示す図であり、
[図11] 図11は、制約式が記述者の意図と異なる例を示す図であり、
[図12] 図12は、調停ロジック全体の振る舞いを示すフローチャートであり、
[図13] 図13は、調停処理の動作を示すフローチャートであり、
[図14] 図14は、APP要求の概念を示す図であり、
[図15] 図15は、一のエリアにコンテントを割り当てる場合を説明するための図であり、
[図16] 図16は、複数のエリアにコンテントを割り当てる場合を説明するための図であり、
[図17] 図17は、エリアとコンテントと制約式の定義を示す図である。

発明を実施するための形態

[0012]
 以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
 図2に示すように、車両1には運転席2と助手席3が配置されており、それらの前方にインストルメントパネル4が設けられている。インストルメントパネル4の前端からはフロントガラス5が立ち上がって設けられている。インストルメントパネル4には第1表示装置6及び第2表示装置7が設けられ、フロントガラス5には第3表示装置8が設けられている。
[0013]
 第1表示装置6は、フルカラーの液晶表示装置から構成されており、主として車両1に搭載される図示しないナビゲーション装置やオーディオ装置などのマルチメディア系のコンテントの表示部として機能する。車両の後進時においては、図示しない後方カメラによって撮像された画像をコンテントとして表示する。
[0014]
 第2表示装置7は、フルカラーの液晶表示装置から構成されており、主として例えば車両の速度やエンジンの回転速度などの走行系のコンテントを表示する表示部として機能する。
[0015]
 第3表示装置8は、インストルメントパネル4に設けられた表示ユニット9からフロントガラス5に投影することでヘッドアップディスプレイとして構成されており、主に走行系のコンテントを表示する表示部として機能する。
 上記各表示装置6~8にはコンテントを表示するエリアが1つまたは複数設定されている。
[0016]
 図1に示す表示制御装置10は、各表示装置6~8に設定されたエリアにコンテントを表示する。表示制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、I/O(Input/Output)等を含むマイクロコンピュータを有しており、非遷移的実体的記憶媒体に格納されている表示制御プログラムを実行する。
[0017]
 表示制御装置10には複数のアプリケーションA~Cが予め記憶されている。各アプリケーションA~Cは、一つまたは複数の表示装置6~8所定のエリアにコンテントを表示したい場合は制御部11に対して表示装置、エリア及びコンテントを示すAPP(application)要求(表示要求に相当)を割込み出力する。
[0018]
 制御部11は、記憶部12、調停部13、表示制御部14を含んで構成されている。記憶部12にはルール定義が記憶されている。ルール定義は、エリアにコンテントに割り当てる場合の基本的な調停を定義した調停ポリシーと、例外的に満たすべき性質を記述した制約式とから構成されている。
[0019]
 調停ポリシーは、後述するように優先度調停(価値度調停に相当)/後勝ち調停/価値ベース調停のいずれかで必ず設定される。制約式は、1つに限定されることはなく、記述者の意図に応じて設けられない場合もあるし複数設けられる場合もある。
[0020]
 調停部13は、ルール定義に基づいてエリアに割り当てるコンテントを調停する。表示制御部14は、入出力I/F15を介して各種ECU16、各種センサ17、各種スイッチ18、自動運転装置19などと例えばCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク20により接続されており、調停部13により割り当てられたコンテントを所定のエリアに表示する。調停ロジックはライブラリとして作成し、ルール定義をライブラリに登録・変更することによりルールベース調停を任意に設定することができる。
[0021]
 ところで、エリアにコンテントを割り当てる場合、異なるアプリケーションが同時にAPP要求を発行する場合があり、このような場合は調停が必要となる。尚、「同時」とは時間的に同時という意味ではなく、アプリケーションからAPP要求が発行された場合に、他のアプリケーションのコンテントが既に表示されている状態、つまり、2つのアプリケーションからのAPP要求が同時にONとなった状態を意味する。
[0022]
 このようにAPP要求が同時にONとなった場合はエリアに表示するコンテントを調停する必要がある。従来は、いずれのコンテントをいずれのエリアに表示するのかという全ての振る舞いを定義していたが、それではコンテントの数が多くなると、振る舞いの全てを定義することは困難となる。
[0023]
 このような事情から、本実施形態では、いずれのコンテントをいずれのエリアに表示するかを抽象化して表したルールベース調停を採用した。以下、ルールベース調停について説明する。
[0024]
1.ルールベース調停
(1)ルール定義
 ルールベース調停は、与えられた一定のルールに基づいてコンテントを調停して任意のエリアに割り当てる調停方法を記述している。ルールベース調停におけるルールの定義としては、エリア定義、コンテント定義、制約式が必要である。
[0025]
(1-1)エリア定義
 エリア定義では、表示場所、表示場所の価値、調停ポリシーが定義される。調停はエリア毎に行われるため、エリア毎に調停ポリシーを定義する。
 エリアでは表示装置6~8の表示画面にコンテントを表示させる枠を定義する。1つのエリアには高々1つのコンテントのみが割り当てられる。
[0026]
 エリアは以下の定義とする。
 (a)エリアは、割り当てられたコンテントを表示する。
 (b)エリアは、調停ポリシーを持つ。
 (c)エリアは、表示させることが可能なコンテントを参照する。
 (d)エリアは、1つ以上のサイズを持つ。
[0027]
 各エリアはプロパティを有している。プロパティとして、優先度、Zオーダー、調停ポリシー、サイズが設定されている。
 (a)優先度
 優先度は、エリア自体の価値を示す値(0~100%)である。この値が大きいエリアから順に調停を行う。
[0028]
 (b)Zオーダー
 Zオーダーは、高さに関する座標である。この値が高いほど前面に表示される。優先度が同じエリアがある場合、この値が高い順に調停を行う。
[0029]
 (c)調停ポリシー
 調停ポリシーは、優先度調停/後勝ち調停/価値ベース調停のいずれかである。
 (c-1)優先度調停
 優先度調停は、エリア単位の調停ポリシーであり、図3に示すようにエリアに表示可能なコンテントの中で最も優先度の高いコンテントを表示する調停である。
[0030]
 (c-2)後勝ち調停
 後勝ち調停は、エリア単位の調停ポリシーであり、図4に示すようにエリアで最後に要求が発生したコンテントを表示し、そのコンテントの表示が終了した場合は残っている中で最後に要求が発生したコンテントを表示する調停である。
[0031]
 (c-3)価値ベース調停
 価値ベース調停は、エリア全体での調停ポリシーであり、コンテントの価値を数値化した数値とエリアの価値を数値化した数値とを乗じた演算値が最大となるコンテントを表示する調停である。
[0032]
 (d)サイズ
 サイズは、エリアのサイズで縦×横となる。複数定義されていた場合、コンテントのサイズに応じて決定される。エリアのZオーダーと優先度との関係は図5に示すようになる。
[0033]
(1-2)コンテント定義
 コンテント定義では表示可能エリア、コンテントの状態、コンテントの状態の価値が定義される。コンテントは状態を複数持つことが可能であり、コンテントがエリアに割り当てられ、コンテントの状態が表示される。コンテントは自分が表示可能なエリアを定義し、参照する。
 コンテントでは表示装置6~8の表示画面に定義されたエリアに表示するコンテントを定義する。1つのエリアには高々1つのコンテントのみが割り当てられる。
[0034]
 コンテントは以下の定義とする。
 (a)コンテントは、エリアに対して割り当てられる。
 (b)コンテントは、自らが表示可能なエリアを1つ以上参照する。
 (c)コンテントは、必ず1つ以上の状態を持つ。
 (d)コンテントは、1つ以上のサイズを持つ。
[0035]
 表示可能なエリアが複数ある場合、どちらも表示可能であることを示し、1つのコンテントを複数エリアに同時に表示することもできる。1つのコンテントに複数の状態を持つことができ、複数持っている場合、それぞれの状態は排他的であり必ず1つの状態でしか一度に表示できない。コンテントはサイズを複数持つことができ、複数ある場合、表示先のエリアのサイズに応じて最も近いサイズを表示させる。
[0036]
 コンテントと状態とエリアの関係性は図6に示すように紐づけられる。
 コンテントはプロパティを有しており、プロパティとして、優先度、サイズ調停負けした場合、APP要求を取り下げるか否か(goodloser)が設定されている。
[0037]
 (a)優先度
 優先度とはエリアの調停ポリシーが「優先度調停」の場合に使われる値であり、優先度の高いコンテントが先にエリアに割り当てられる。
 (b)サイズ
 サイズとは、コンテントの表示のサイズで縦×横となる。複数定義されていた場合は、エリアのサイズに応じて決定される。
[0038]
(1-3)制約式
 制約式は、調停中あるいは調停後において、例外的に満たすべき性質を記述したルールである。調停の状態を制約式で抑制することで、そのままの調停ポリシーでは表現しきれない状態を表したり、調停後の調停結果の判定に用いたりすることができる。つまり、例えば車両の走行状態などの状況に応じては、調停ポリシーにて割り当てられたコンテントであっても表示しない方が良い場合があるためである。制約式では、調停結果が満たすべき条件であるコンテント抑制やエリア抑制の条件が定義される。
[0039]
 制約式で扱える論理式は、コンテントの状態、エリアの状態、エリアに表示中のコンテント、エリアとコンテントの集合、シーンの状態、論理演算、量化記号である。シーンとは、例えば手動運転シーンまたは自動運転装置19による自動運転シーンであり、自動運転シーンでは手動運転用コンテントグループのコンテントは表示しないという表示制御が可能となる。
[0040]
 (a)コンテントの状態は、アクティブ/非アクティブ、表示中/非表示中のいずれかである。
 (b)エリアの状態は、表示中/非表示中のいずれかである。
 (c)論理演算は、NOT(!)、AND、OR、含意(->)、等号(=)である。
 量化記号は、∀(For All:集合の要素全てに対して条件が成立する)、∃(Exists:集合に条件を満たす要素が少なくとも一つ存在する)である。
[0041]
 (d)制約式
 制約式は、調停ロジックの結果に影響を及ぼし、調停ロジックは全ての制約を満たすように振る舞う。
 (e)後処理
 後処理は、特定のコンテントにおいて、調停後にAPP要求の待機を規定するプロパティ(goodLoser)である。調停後のコンテントの待機状態のみ変化するため、調停ロジックの結果には影響しない。
[0042]
(1-4)コンテント抑制
 例えばコンテントc1の表示中はコンテントc2を表示しないという制約式として、「中心エリア.displaying Content()=c1->!c2.is Visible()」を例示する。この制約式は、中心エリアにコンテントc1を表示していれば、コンテントc2を表示しないという抑制を記述している。
[0043]
(1-5)優先度調停と後勝ち調停
 優先度調停と後勝ち調停とが混在する場合は、エリアの調停ポリシーを後勝ちにしておき、優先度が関わるコンテント間の関係のみを制約式で記述することで対応可能である。
[0044]
 このような制約式として、「TEL.is Active()->For All MM系割込み(TEL以外){x|!x.is Visible()}」を例示する。調停ポリシーが後勝ち調停のエリアであるが、この制約式を加えることでTELという優先度の高いコンテントがアクティブであれば、全てのMM系割込み(TEL以外)を表示しないという抑制を記述している。
[0045]
2.調停ロジック
 調停ロジックは、与えられたルールに基づき、エリアの調停ポリシーに基づいた形で制約式を満たすようにコンテントを割り当てる方法を定義したアルゴリズムである。基本的にはエリア毎に優先度順に調停していくが、演算子が含意で定義された制約式で記述者の意図と異なった判定になった場合、以前のエリアに戻り再調停を行う。
[0046]
 調停ロジックには、エリア内の調停とエリア全体の調停とがある。
 (2-1)エリア内の調停
 (a)エリア内の調停は、優先度調停及び後勝ち調停のエリアを優先度の高い順に調停する。
 (b)各エリアについて以下を評価する。
[0047]
 最も優先されるコンテントを仮に割り当て、制約式の評価結果が真であれば、仮に割り当てたコンテントを確定する。制約式の評価結果が偽であれば、次に優先されるコンテントを再評価する。制約式を満たすコンテントが無ければ、そのエリアにはコンテントを表示しない。
[0048]
 (2-2)エリア全体の調停
 エリア全体の調停(価値ベース調停)は、ベストフィットロジック及びワンパスロジックがある。
[0049]
 (a)ベストフィットロジックは、制約式を満たすコンテントとエリアとの全ての組み合わせの中から価値の総和が最も高いものを選択する。
 (b)ワンパスロジックは、優先度の高いエリアから順に優先度の高いコンテントをエリアに割り当て、既に他のエリアに割り当てられたコンテントは対象外にする。本実施形態ではワンパスロジックを採用するが、ベストフィットロジックを採用しても良い。
[0050]
 (2-3)制約式における含意
 調停ロジックにおいて制約式における「含意」は再調停の条件としての意味を持つため、以下に含意について説明する。
[0051]
 命題論理における含意はP→Qと記述でき、意味論は、左辺を前提部・右辺を結論部とし「前提が成立しているならば結論が成立している」となる。真理値の定義(真理値表)は図7に示す通りである。
[0052]
 尚、命題論理における公理系ではP→Q≡¬P∨Qとなる。
 また、制約式オブジェクトのデータ構造は、図8に示すように構文木(シンタックスツリー)となっているため、含意の左辺・右辺の判定が可能である。
[0053]
 (2-4)含意の意図と論理値での差異
 P→Qが真となるのは、PもQも真のときである。換言すれば、Qに関わらずPが偽であれば制約式は真となる。
[0054]
 制約式で含意を用いた場合、記述者は「左辺が成り立った後で、右辺を判定した場合」と意図していることが多い。つまり、暗黙の意図としては、順番が存在し、左辺が成立してから右辺を成立させたいということである。しかし、論理的には含意は右辺の真偽を決めた後に、その真偽に関係なく左辺を偽にすれば結果として真であり、これは論理学的、つまり含意の意味論上は何も問題はない。このことは、調停ロジックで制約式を満たすためならば、図9に示すように含意の左辺を全て強制的に偽とすれば制約式を満たせることを意味する。
[0055]
 ワンパスロジックではエリアの優先度順に従いエリアに割り当てるコンテントを確定していく。つまり、含意の左辺・右辺は関係ない。それに対し、含意の制約式の意図は「左辺が成り立った後で、右辺を判定した場合」であり、含意の左辺・右辺が関係する。この問題を解決しようというのが、再調停の狙いである。
[0056]
 次に、含意の制約式の再調停について説明する。
 制約式P→Qがあり、図10に示すように、Pに関係するエリアp、Qに関係するエリアqがあるとする。尚、エリアの優先度はp<qとする。
 制約式の具体例は「p.is Disuplay()->q.is Hidden()」であり、意味は「p表示中はqを表示しない」である。
[0057]
 エリアpに関係するコンテントCp、エリアqに関係するコンテントCqがあり、APP要求が同時に発生した場合の調停ロジックを説明する。
(1)ワンパスロジックにより、まずはエリアqのコンテントを決める。その結果、エリアqにコンテントCqが割り当てられる。この場合、制約式の評価は、左辺に未割り当てエリアがあるため、エリアpをスキップする。
[0058]
(2)ワンパスロジックにより、次のエリアであるエリアpのコンテントを次のように決める。エリアpにCpを仮割り当てしてから、制約式「p.is Disuplay()->q.is Hidden()」を評価する。この場合、真→偽となるので、制約式の評価結果は偽となる。含意の右辺(エリアq)が調停済みであるので、エリアqを再調停する。具体的には、コンテントCp割り当てを是とし、エリアqでコンテントの割り当てをやり直す。
[0059]
(3)再調停により次のエリアであるエリアqのコンテントを次のように決める。エリアqにコンテントCqを仮割り当てすると、真→偽となり、制約式の評価結果は偽となることから、コンテントCqの仮割り当てを解除し、エリアqの割り当てコンテントは無しで終了する。
 以上の動作の結果、エリアPにコンテントCpが表示中、エリアqのコンテント割り当てがなくなり、制約式の意図通りの結果となる。
[0060]
 調停ロジックは、優先度の高いエリアから順番に調停して制約式を評価していくため、制約式の含意の記述の仕方とエリアの優先度の高さによって、含意の右辺(結論部)が先に決定し、その後含意の左辺(前提部)が決定する場合がある。このような場合に左辺を全て偽にすれば、論理的には正しいが、前述の「左辺が成り立った後で」という記述者の意図とのギャップが発生してしまう。
[0061]
 このような例として、図11に示すように、エリアAはコンテントa1を表示可能で後勝ち、エリアBはコンテントb1を表示可能で後勝ち、エリア同士の優先度の関係はエリアA>エリアB、制約式はb1.is Visible()->!a1.is Visibleを例示する。
[0062]
 APP要求がコンテントa1、コンテントb1の順にONすると、後勝ちの調停ポリシーによりエリアAにコンテントa1を表示してからエリアBにコンテントb1を表示することになる。この場合、優先度の高いエリアAのコンテントa1を先に判定することから、制約式の右辺を先に判定することになり、制約式の右辺が先に偽となる。この場合、制約式の左辺を強制的に偽とすれば制約式の評価結果は真となるので、論理的にそのまま解釈すると、コンテントa1は表示判定、コンテントb1は非表示判定となる。
[0063]
 しかしながら、記述者の意図は、コンテントb1が表示判定となった後にコンテントa1を非表示判定するであることから、記述者の意図を反映していないことになる。つまり、調停ロジックとしては、限りなく記述者の意図と調停振る舞いとのギャップをなくすべきである。その結果、一方通行で優先度の高いエリアから順に調停を適用していくのではなく、制約式が前述したような意図しない状態になった場合に、調停を再びやり直す再帰的な調停ロジックが必要となる。このような事情から、本実施形態では再帰的な調停ロジックを採用した。
[0064]
 (2-4)振る舞い
 再帰的な調停ロジックには、エリアにコンテントを割り当てる調停処理と、調停処理の後に要求の状態を変化させる後処理がある。また、調停処理に成功したかを確認するために全制約式の評価も行う。
[0065]
 (a)調停ロジック全体の振る舞い
 図12に示すように、調停処理を行い、エリアにコンテントを割り当ててから(S101)、全ての制約式を評価し、調停処理に成功したかを判定する(S102)。成功した場合は(S103:YES)、結果に調停成功を設定し、割り当てを確定する(S104)。失敗した場合は(S103:NO)、結果に調停失敗を設定する(S105)。そして、後処理を行い、要求の状態を変化させる(S106)。
[0066]
 (b)調停処理の動作
 図13に示すように、優先度の高いエリア順に調停対象エリアとしてから(S201)、調停対象エリアがある場合は(S202)、エリアの調停に移行する。
 エリアの調停では、調停ポリシーに基づきエリア内のコンテントの調停順を決める(S203)。尚、調停対象エリアがない場合は、ループ終了となる。
[0067]
 エリア内に調停対象コンテントがある場合は(S204、ループ終了条件)、エリアにコンテントを仮割り当てる(S205)。尚、調停対象エリアがない場合は、ループ終了となる。
[0068]
 次に、制約式を評価してから(S206)、制約式を満たしたかを判定し(S207)、満たした場合は(S207:YES)、エリアの調停から抜け出る。満たさなかった場合は(S207:NO)、含意の右辺が既に決定していて、次に左辺を決定するケースがあったかを判定する(S208)。ケースがある場合は(S208:YES)、含意の右辺に関わるエリアが既に再調停済みであるかを判定する(S209)。ケースがない場合は(S208:NO)、コンテントの仮割り当てを解除してから(S211)、次のエリア内調停対象コンテントへ移行し(S212)、エリアの調停から抜け出る。
[0069]
 一方、再調停済みでない場合は(S209:NO)、含意の右辺に関わるエリアを調停対象エリアの次の順に追加する(S210)。再調停済みであった場合は(S209:YES)、コンテントの仮割り当てを解除してから(S211)、次のエリア内調停対象コンテントへ移行する(S212)。
 次の調停対象エリアに移行というループが全て終わり、調停対象エリアがなくなった場合は(S213)、最後に全部のエリアを再調停せず1回のみ調停する(S214)。
[0070]
(4)APP要求
 APP要求は、図14に示すようにアプリケーションからの要求として、コンテント×状態の値を調停ロジックに渡す。要求は同時には来ることは無く、必ず順番を伴う。また、調停後に要求の状態を変化させる後処理の影響を受ける。調停ロジックでは、APP要求が発生したコンテント(及び状態)に対して調停を行う。従って、表示されたコンテントは少なくともAPP要求を発行していなければならない。
[0071]
 APP要求はコンテントに対するAPP要求であり、APP要求が発生するとそれに対応するコンテントが調停され、制約式を満たした上でエリアに表示される。
 具体的には、APP要求が行われ、エリアの優先度高い順に調停するエリアを選択する。次に、各エリアの調停ポリシーに従い、調停を行う。つまり、コンテントリストは調停ポリシーに従ってソートされ、優先度調停なら優先度順、後勝ちなら後勝ち順にソートされる。
[0072]
 次に、コンテントリストのコンテントと制約式とを比較し、表示可能なコンテントか否かを判断する。表示否のコンテントはリストから除去する。つまり、コンテントを割り当てて、制約式を評価する。この場合、制約式は比較でなく評価なので、すべて真だとコンテントの割り当てはOKとなる。再調停は、制約式評価が偽になりコンテントの割り当てが認められなかったために意図通りでなかった可能性があるときに行う。
 次に、ソートされたコンテントリスト順に、表示エリアを割り当て、調停するエリアがなくなるまで上記した処理を繰り返す。
[0073]
 コンテントリストをソートするタイミングは各エリアに割り当てる前に行う。コンテントリストは各エリア割り当てに先立って作成する。ここで、エリア内毎に表示可能なコンテントは決まっている。そのため、コンテントリストは毎回、エリア割り当てに先立って、ソート及び制約式によるフィルタをかける。つまり、そのエリアに割り当て可能かどうかの判別を行う。
[0074]
 次に、一のエリアに割り当てられたコンテントを調停する場合について説明する。図15に示すように、マルチメディア(MM)系の割込みとスイッチ(SW)操作系のAPP要求の割込みを想定する。後勝ち調停と優先度調停が混在する場合では、基本的に後勝ち調停を優先するが、MM系割込みの中ではTELを優先する。
[0075]
 制約式は、「TEL.isActive()->For All MM系割込み(TEL以外){x|!x.isVisible()}」を例示する。これは、TELがアクティブであれば、全てのMM系割込み(TEL以外)を表示しないという制約である。TELコンテントは「発信中」「着信表示」「TELリスト」の3つの状態を持つことができ、それぞれの状態で優先度を変更しておく。優先度の低いコンテントの優先度は、コンテントA>コンテントB>コンテントCとする。
[0076]
 コンテント抑制は、コンテントCの通常表示中は割込み通知しないである。制約式は、「中心.displayingContent()=C.->!C通知.isVisible()」を例示する。これは、中心表示エリアにコンテントCを表示していれば、コンテントC通知を表示しないという制約である。
 以上のようにして、一のエリアに対して記述者が意図するコンテントを表示することが可能となる。
[0077]
 次に、複数のエリアに割り当てられたコンテントを調停する場合について説明する。
 図16に示すように、エリアAはコンテントa1、エリアBはコンテントb1、エリアCはコンテントc1、エリアDはコンテントd1を表示可能であり、全て後勝ちの調停ポリシーである。エリア同士の優先度はエリアA>エリアB>エリアC>エリアDとする。
[0078]
 エリアとコンテントと制約式の定義について説明する。図17に示すように、エリア毎に名前、調停ポリシー、優先度が設定されている。また、コンテント毎に名前、表示可能エリアが設定されている。
[0079]
 制約式は、c1.is Visible()->!a1.is Visible() AND D.is Hidden()を例示する。Is Hidden()はエリアに割り当て可能なコンテントがあってもエリアを表示していない状態を意味している。この制約式は、コンテントc1(つまりエリアC)が表示中は、コンテントa1を表示しない、かつ、(エリアCと干渉する)エリアDは隠蔽されている抑制を記述している。
[0080]
 APP要求がコンテントa1、コンテントb1、コンテントc1、コンテントd1の順にONすると、エリアAから順に調停する。調停ポリシーによりエリアAにコンテントa1を割り当てるが、制約式を判定できないため仮割り当てとする。同様に、エリアBにコンテントb1を仮割り当てする。
[0081]
 さて、エリアCにおける調停では、調停ポリシーによりエリアCにコンテントc1が割り当てられるが、制約式における含意の右辺が先に偽の判定となる。つまり、AND演算子は一方が偽ならば何をもっても偽となるためである。
[0082]
 そこで、エリアCにコンテントc1を仮割り当てた状態で再調停を行い、エリアAで制約式の評価結果が真となるように再調停する。制約式の評価結果が真となる結果パターンは2つある。結果パターン1は、コンテントc1を表示した場合は、コンテントa1を表示せず、かつエリアDを隠すとなる。結果パターン2は、コンテントc1が非表示であれば制約式の評価結果は真となる。結果パターン1は記述者の意図通りとなるが、結果パターン2の場合は記述者の意図を反映していない可能性が高い。
[0083]
 この場合、含意の右辺が先に決まっており、左辺を決定する場合であるため、再調停する。エリアCにコンテントc1を割り当てるのを是とし、右辺のエリアにて再調停する。再調停後、元の調停の順に戻り未調停のエリアDを調停する。この場合、制約式の右辺が真となるにはエリアDが非表示(未割り当て)とする必要がある。その後、最後に1回のみ再調停せずに調停を行う。これは主に未割り当てのエリアに対して行う調停である。
 以上のようにして、複数のエリアに対して記述者が意図するコンテントを表示することが可能となる。
[0084]
 このような実施形態によれば、次のような効果を奏する
 表示制御装置10は、アプリケーションからAPP要求が発行された際に当該APP要求が示すエリアに他のアプリケーションのコンテントが表示されていた場合は、ルールベース調停の調停ポリシーによりエリアにコンテントを割り当てる調停を実行し、エリアに割り当てられたコンテントを当該エリアに表示する。
[0085]
 ここで、例えば車両の走行状態などの状況に応じては、調停ポリシーにて割り当てられたコンテントであっても表示しない方が良い場合がある。そこで、例外的に満たすべき性質を記述したルールをルールベース定義に記述することで、調停ポリシーにてエリアに割り当てられたコンテントの表示をルールに基づいて抑制することができ、記述者の意図を適切に反映することができる。
[0086]
 エリアに対して優先度の高いコンテントを調停ポリシーにより仮割り当て、ルールが満たされた場合は仮割り当てしたコンテントを確定し、ルールが満たされない場合は次に価値の高いコンテントを評価し、ルールを満たすコンテントが無ければエリアにはコンテントに割り当てないので、一のエリアに対してルールを満たす優先度の高いコンテントを表示することができる。
[0087]
 優先度の高いエリアから調停を順に実行した際にルールを満たしたか否かを判定できない場合は当該エリアに調停ポリシーによりコンテントを仮割り当て、ルールを満たさないエリアが発生したときは、コンテントが仮割り当てられているエリアの内、優先度の高いエリアからルールを満たすようにエリアにコンテントを割り当てる再調停を実行するので、複数のエリアに対してルールを満たす優先度の高いコンテントを表示することができる。
[0088]
 再調停を実行した際に調停ポリシーによりエリアに割り当てられたコンテントを非表示判定した場合は当該エリアを未割り当てのエリアとし、再調停の対象となるエリアの全てに対して再調停を実行した場合は未割り当てのエリアに対して最後の調停を実行するので、再調停によって結果が変わったエリアによって影響を受けるエリアに対して正しく結果を反映することができる。
[0089]
 調停ポリシーはエリア毎に設定されているので、エリア毎に望ましいコンテントを割り当てることが可能となり、従来のようにコンテントの管理が複雑となってしまうことを低減することができる。
[0090]
 制約式は演算子で定義された論理式であり、論理式の評価結果が真となる場合にルールを満たしたと判定するので、論理式により多様な制約を論理的に記述することができる。
 論理式の含意の左辺が真かつ右辺が偽である場合は、論理式の評価結果が真となるように左辺を偽にすることなくルールを満たしていないと判定するので、記述者の意図を反映することをできる。
[0091]
 複数の状態から選択された一の状態でエリアにコンテントを表示するので、コンテントを多様な状態で表示することが可能となる。
 調停ポリシーとして優先度調停、後勝ち調停、価値ベース調停を設定可能であるので、エリアに対応した適切な調停ポリシーを設定することができる。
[0092]
 (その他の実施形態)
 エリアに割り当てるコンテントの再調停を複数回実行するようにしても良い。
 車両用以外の表示制御装置に適用するようにしても良い。
[0093]
 本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、或いはそれ以下を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

請求の範囲

[請求項1]
 表示装置(6~8)に設定されたエリアにコンテントを割り当てる場合の基本的な調停を定義した調停ポリシーと、例外的に満たすべき性質を記述した制約式とから構成されるルール定義を記憶した記憶部(12)と、
 前記コンテントを前記エリアに表示することを要求する表示要求を発行するアプリケーション(A~C)と、
 前記アプリケーションが前記表示要求を発行した際に当該表示要求が示すエリアに他のアプリケーションのコンテントが表示されていた場合は、ルールベース調停を満たすように前記エリアに前記コンテントを割り当てる調停を実行する調停部(13)と、
 前記調停により割り当てられたコンテントを前記エリアに表示する表示制御部(14)と、
 を備えた表示制御装置。
[請求項2]
 前記調停部は、一の前記エリアに対して前記コンテントを割り当てるように前記調停を実行する請求項1に記載の表示制御装置。
[請求項3]
 前記調停部は、前記エリアに対して価値の高いコンテントを前記調停ポリシーにより仮割り当て、前記ルールが満たされた場合は仮割り当てしたコンテントを確定し、前記ルールが満たされない場合は次に価値の高いコンテントを評価し、前記ルールを満たすコンテントが無ければ前記エリアには前記コンテントに割り当てないことで、一の前記エリアに対して前記コンテントを割り当てるように前記調停を実行する請求項2に記載の表示制御装置。
[請求項4]
 前記調停部は、複数の前記エリアに対して前記コンテントを割り当てるように前記調停を実行する請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御装置。
[請求項5]
 前記エリア及び前記コンテントには価値が設定されており、
 前記調停部は、前記ルールを満たしたコンテントと前記エリアとの全ての組み合わせの中から価値の総和が最も高いものを選択することで、複数の前記エリアに対して前記コンテントを割り当てるように前記調停を実行する請求項4に記載の表示制御装置。
[請求項6]
 前記エリア及び前記コンテントには価値が設定されており、
 前記調停部は、価値の高いエリアから順に価値の高いコンテントを割り当て、既に他のエリアに割り当てられたコンテントは対象外とすることで、複数の前記エリアに対して前記コンテントを割り当てるように前記調停を実行する請求項4に記載の表示制御装置。
[請求項7]
 前記ルールは命題論理であり、
 前記調停部は、価値の高いエリアから前記調停を順に実行した際において前記命題論理の左辺が確定する前に右辺が確定する場合には、前記命題論理の右辺に関連する前記エリアにおいて、前記コンテントを割り当てる前記調停を再度実行する請求項6に記載の表示制御装置。
[請求項8]
 前記調停部は、前記調停を再度実行した際に前記調停ポリシーにより前記エリアに仮割り当てしたコンテントを非表示判定した場合は当該エリアを未割り当てエリアとし、前記調停の再度実行の対象となるエリアの全てに対して前記調停を再度実行した場合は前記未割り当てエリアに対して最後の前記調停を実行する請求項7に記載の表示制御装置。
[請求項9]
 前記ルールベース調停は、前記エリア毎に設定されている請求項1から8のいずれか一項に記載の表示制御装置。
[請求項10]
 前記ルールは、演算子で定義された論理式であり、
 前記調停部は、前記論理式の評価結果が真となる場合に前記ルールを満たしたと判定する請求項1から9のいずれか一項に記載の表示制御装置。
[請求項11]
 前記ルールは、演算子が含意で定義された論理式であり、
 前記調停部は、前記論理式の含意の左辺が真かつ右辺が偽である場合は、前記論理式の評価結果が真となるように左辺を偽にすることなく前記ルールを満たしていないと判定する請求項1から9のいずれか一項に記載の表示制御装置。
[請求項12]
 前記コンテントは、複数の状態を定義可能であり、
 前記表示制御部は、前記複数の状態から選択された一の状態で前記エリアに前記コンテントを表示する請求項1から11のいずれか一項に記載の表示制御装置。
[請求項13]
 前記調停ポリシーは、エリア単位に設定され価値の高いコンテントを割り当てる価値度調停、エリア単位に設定され後から前記表示要求したアプリケーションのコンテントを割り当てる後勝ち調停、エリア全体に設定され価値の高いコンテントを割り当てる価値ベース調停のいずれかである請求項1から6のいずれか一項に記載の表示制御装置。
[請求項14]
 アプリケーション(A~C)がコンテントを表示装置(6~8)に設定されたエリアに表示することを要求する表示要求を発行する手順と、
 前記アプリケーションが前記表示要求を発行した際に、前記表示要求が示すエリアに他のアプリケーションのコンテントが表示されていた場合は、前記エリアに前記コンテントを割り当てる場合の基本的な調停を定義した調停ポリシーと、例外的に満たすべき性質を記述したルールとから構成されるルールベース調停を満たすように前記エリアに前記コンテントを割り当てる調停を実行する手順と、
 調停されたコンテントを前記エリアに表示する手順と、
 を実行する表示制御方法。
[請求項15]
 表示装置(6~8)に設定されたエリアにアプリケーション(A~C)のコンテントを表示する表示制御プログラムであって、
 前記アプリケーションから前記コンテントを前記エリアに表示することを要求する表示要求が発行されたことを受ける処理と、
 前記表示要求が示すエリアに他のアプリケーションのコンテントが表示されている場合は、前記エリアに前記コンテントを割り当てる場合の基本的な調停を示す調停ポリシーと、例外的に満たすべき性質を記述したルールとから構成されるルールベース調停を満たすように前記エリアに前記コンテントを割り当てる調停を実行する処理と、
 前記調停により割り当てられたコンテントを前記エリアに表示する処理と、
 を実行する表示制御プログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]