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1. (WO2019065734) 電子部品収納容器および電子部品連
Document

明 細 書

発明の名称 電子部品収納容器および電子部品連

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021  

発明の効果

0022  

図面の簡単な説明

0023  

発明を実施するための形態

0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082  

符号の説明

0083  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 電子部品収納容器および電子部品連

技術分野

[0001]
 本発明は、電子部品収納容器および電子部品連に関する。

背景技術

[0002]
 従来、電子部品を収納可能に設けられた電子部品収納容器が各種開発されている。
 特開2006-206082号公報(特許文献1)、特開2000-43977号公報(特許文献2)には、複数の電子部品が収納される電子部品収納容器が開示されている。
[0003]
 特開2002-96892号公報(特許文献3)、および特開2002-274593号公報(特許文献4)には、収納容器に複数の電子部品が収納されるハードケースによって構成される電子部品収納ケースが開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2006-206082号公報
特許文献2 : 特開2000-43977号公報
特許文献3 : 特開2002-96892号公報
特許文献4 : 特開2002-274593号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示の電子部品収納容器にあっては、作業者が収納袋を開封して、開封部から複数の電子部品を取り出さなければならず、収納袋を自動的に開封することが困難であった。また、収納された電子部品が小型である場合には、開封部の縁に電子部品が引っ掛かり、電子部品を取り出せなくなる場合がある。
[0006]
 特許文献3および特許文献4に開示の電子部品収納容器にあっては、収納容器の開口部を開閉するためのスライド式のシャッターが設けられており、開口部を規定する収納容器の内周面には、シャッターが移動するための溝部が設けられている。このため、収納容器内に収納された複数の電子部品が小型である場合には、当該溝に電子部品が引っ掛かり、電子部品を取り出せなくなる場合がある。
[0007]
 本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、自動的に開封することに適しており、かつ、電子部品を円滑に取り出すことができる電子部品収納容器および電子部品連を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008]
 本発明に基づく電子部品収納容器は、電子部品を収納しかつ一方側に向けて開口する収納凹部を、1つ以上有し、長手方向に延びる本体部と、上記収納凹部の開口部を覆う蓋部と、上記本体部と上記蓋部の間に挟み込まれたカバーシートとを備える。上記蓋部における上記本体部と対向する面は、上記カバーシートと接合されていない。
[0009]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記本体部は、上記収納凹部を複数有していてもよい。
[0010]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記本体部、上記カバーシート、および上記蓋部は、平面視した場合に矩形形状を有していてもよい。
[0011]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記カバーシートは、上記カバーシートは、上記蓋部の周りを周回するように上記蓋部に巻回されていてもよい。
[0012]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記カバーシートは、熱溶着によって上記開口部の周囲に位置する部分の上記本体部の少なくとも一部に接合されていてもよい。
[0013]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記蓋部は、上記長手方向に沿って上記本体部に相対的に移動可能に設けられていてもよい。この場合には、上記蓋部および上記本体部の少なくとも一方に、上記蓋部の上記長手方向に沿った相対的な移動を案内するガイド部が設けられていてもよい。
[0014]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記開口部は、平面視した場合に、上記開口部の外縁の形状が上記長手方向と直交する方向に延在する直線状の辺部を含まない形状を有していてもよい。
[0015]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記本体部は、上記開口部の周囲に位置する部分に上記収納凹部の深さ方向とは反対側に向けて隆起する隆起部を有していてもよい。
[0016]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記開口部と隣接する上記収納凹部の開口縁部は、湾曲部を有していてもよい。この場合には、上記湾曲部の曲率半径は、0.1mm以上0.7mm以下であることが好ましい。
[0017]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記収納凹部は、樹脂によって構成されていてもよい。この場合には、上記収納凹部の内表面の表面抵抗率は、1E9Ω/□以下であることが好ましい。
[0018]
 上記本発明に基づく電子部品収納容器にあっては、上記カバーシートの表面抵抗率は、1E11Ω/□以下であることが好ましい。
[0019]
 本発明に基づく電子部品連は、上記電子部品収納容器と、上記収納凹部に収納された上記電子部品と、を備える。
[0020]
 上記本発明に基づく電子部品連にあっては、上記収納凹部は、複数の上記電子部品を収納していてもよい。
[0021]
 上記本発明に基づく電子部品連は、上記本体部は、上記収納凹部を複数有していてもよく、上記収納凹部は、複数の上記電子部品を収納可能に構成されていてもよい。この場合には、複数の上記収納凹部のそれぞれに、2000個以上の上記電子部品が収納されていてもよい。また、6000個以上の上記電子部品が収納されていてもよい。

発明の効果

[0022]
 本発明によれば、自動的に開封することに適しており、かつ、電子部品を円滑に取り出すことができる電子部品収納容器および電子部品連を提供することができる。

図面の簡単な説明

[0023]
[図1] 実施の形態に係る電子部品連を示す図である。
[図2] 図1に示すII-II線に沿った断面図である。
[図3] 図1に示すIII-III線に沿った断面図である。
[図4] 実施の形態に係る電子部品連の蓋部を本体部に対して相対的にスライド移動させる様子を示す斜視図である。
[図5] 実施の形態に係る電子部品連から電子部品を取り出す様子を示す断面図である。
[図6] 他の第1実施の形態に係る電子部品連の断面図である。
[図7] 他の第1実施の形態に係る電子部品連から電子部品を取り出す様子を示す断面図である。
[図8] 他の第2実施の形態に係る電子部品連の断面図である。
[図9] 他の第2実施の形態に係る電子部品連から電子部品を取り出す様子を示す断面図である。

発明を実施するための形態

[0024]
 以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
[0025]
 (実施の形態1)
 図1から図3を参照して、実施の形態に係る電子部品連100について説明する。
[0026]
 図1から図3に示すように、実施の形態1に係る電子部品連100は、複数の電子部品1(図2参照)と、電子部品収納容器10とを備える。電子部品連100は、後述するように、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動させることにより、収納凹部22に収納された電子部品1を取り出し可能に構成されている。
[0027]
 電子部品1は、たとえば積層セラミックコンデンサである。電子部品1の外形の長手方向の寸法、幅方向の寸法、および厚さ方向の寸法は、たとえば、1.0mm×0.5mm×0.5mm、0.4mm×0.2mm×0.2mm、または、0.2mm×0.1mm×0.1mmである。
[0028]
 電子部品収納容器10は、本体部20と、カバーシート30と、蓋部40とを備える。電子部品収納容器10は、たとえば、長手方向(DR1方向)、短手方向(DR2方向)を有し、長尺状に形成されている。なお、長手方向は、後述するスライド方向と平行である。平面視した場合に、本体部20、カバーシート30、および蓋部40は、矩形形状を有する。
[0029]
 本体部20は、上記長手方向に延びるように設けられている。本体部20は、平板部21、複数の収納凹部22、および複数の隆起部23を含む。本体部20は、たとえば、シート部材を加工することによって構成されている。シート部材の材料としては、カーボンや導電塗料等の導電材料を練りこんだポリスチレン、およびポリエチレンテレフタラート等を採用することができる。シート部材の厚さは、たとえば、0.5mm程度である。
[0030]
 平板部21は、おもて面21aおよびうら面21bを有する。平板部21は、後述する収納凹部22の開口面224に略平行となるように設けられている。
[0031]
 複数の収納凹部22は、上記長手方向DR1方向に沿って並んで配置されている。複数の収納凹部22は、一列に並んで配置されているが、これに限定されず、二列で配置されていてもよいし、二列以上で配置されていてもよい。また、複数の収納凹部22は、行列状に配置されていてもよいし、千鳥状に配置されていてもよいし、あるいは、ランダムに配置されていてもよい。
[0032]
 収納凹部22は、複数の電子部品1を収納可能に構成されている。電子部品1の外形寸法が、1.0mm×0.5mm×0.5mmである場合には、1つの収納凹部22に2000個以上の電子部品1を収納することができ、たとえば略6000個の電子部品1を収納することができる。電子部品1の外形寸法が、0.4mm×0.2mm×0.2mmである場合には、1つの収納凹部22に略100000個の電子部品1を収納することができる。
[0033]
 収納凹部22は、一方側に向けて開口するように設けられている。収納凹部22は、平板部21のおもて面21a側に向けて開口するように設けられている。収納凹部22の深さ方向(AR1方向)における深さ寸法は、平板部21の厚さよりも大きい。収納凹部22の深さ寸法は、たとえば12mm程度である。
[0034]
 収納凹部22は、底部221、周壁部222を備え、底部221と対向する位置に開口部223を形成している。底部221は、平板部21と略平行となるように設けられている。周壁部222は、底部221の周縁から立設されている。平板部21に接続される周壁部222の端部側に開口部223が設けられている。
[0035]
 収納凹部22は、樹脂によって構成されており、収納凹部22の内表面の表面抵抗率は、たとえば、0Ω/□以上1E09Ω/□以下であることが好ましい。これにより、収納凹部22の内表面に、静電気によって電子部品1が付着することを抑制できる。
[0036]
 開口部223は、平面視した場合に、後述する蓋部40の相対的なスライド方向(図4中AR2方向)と直交する方向に延在する辺部を含まない形状を有する。すなわち、開口部223は、その外縁の形状が上記長手方向と直交する方向に延在する直線状の辺部を含まない形状を有する。具体的には、開口部223は、平面視した場合に、たとえば、直径20mm程度の略円形形状を有する。
[0037]
 なお、開口部223は、平面視した場合に、楕円形状を有していてもよいし、蓋部40の相対的なスライド方向と直交する方向に延在する直線状の辺部を含まない多角形形状を有していてもよい。たとえば、開口部223は、平面視した場合に、長手方向(DR1方向)に一対の頂点が配置され、短手方向(DR2方向)に他の一対の頂点が配置されるひし形形状を有していてもよい。
[0038]
 開口部223がこのような形状を有することにより、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動させた場合に、カバーシート30と開口部223の周囲に位置する部分の本体部20との接合面積が剥離方向に沿って緩やかに変化する。これにより、カバーシート30が剥離される際に、接合部33に瞬間的に大きな力が作用して、カバーシート30が破けたり、カバーシート30が剥離不能となったりすることを防止することができる。
[0039]
 隆起部23は、開口部223の開口端に設けられている。隆起部23は、収納凹部22の周囲に位置する部分の本体部20に設けられていてもよい。隆起部23は、収納凹部22の深さ方向とは反対側に向けて隆起する。
[0040]
 隆起部23は、開口部223を取り囲むように設けられている。隆起部23は、平面視した場合に、開口部223を規定する周縁部とほぼ同様の形状を有する。開口部223と隣接する収納凹部22の開口縁部は、湾曲部を有する。隆起部23は、開口部223側において、収納凹部22の底部221に向かうにつれて収納凹部22の深さ方向に沿うように湾曲する湾曲部を有する。当該湾曲部の曲率半径Rは、0.1mm以上0.7mm以下であることが好ましい。このような湾曲部を有することにより、収納凹部22から複数の電子部品1を取り出す際に、複数の電子部品1が隆起部23に引っ掛かることを抑制することができる。
[0041]
 隆起部23の高さは、0.5mm以上1.2mm以下である。隆起部23の高さを上記のようにすることにより、蓋部40と平板部21との間に電子部品1等が挟み込まれることを抑制することができる。また、隆起部23の幅は、1mm以上2mm以下程度である。隆起部23を上記の幅とすることにより、カバーシート30を隆起部23から剥離する際に必要な力を小さくすることができる。これにより、蓋部40および本体部20が変形することを抑制することができ、隆起部23からカバーシート30を安定して剥離することができる。
[0042]
 カバーシート30は、帯状形状を有する。長手方向(DR2方向)において、カバーシート30の長さは、蓋部40の長さよりも長い。好ましくは、カバーシート30の長さは、本体部20の長さの2倍以上である。
[0043]
 カバーシート30は、蓋部40に巻回されて保持されている。具体的には、カバーシート30は、短手方向(DR2方向)を巻回軸とする軸回りに蓋部40に巻回されている。これにより、カバーシート30は、蓋部40のおもて面40a側に位置する部分31と、蓋部40のうら面40b側に位置する部分32とを含む。
[0044]
 カバーシート30の一端30aと他端30bとは接着テープ50によって接続されている。なお、カバーシート30の一端30aは、蓋部40のおもて面40a側において、蓋部40の一端側(図3中左側)から蓋部40の他端側(図3中右側)に向けて延在するカバーシート30の端部である。カバーシートの他端30bは、蓋部40のおもて面40a側において、蓋部40の他端側(図3中右側)から蓋部40の一端側(図3中左側)に向けて延在するカバーシート30の端部である。カバーシート30の一端30a側と他端30b側とは重ねられた状態で接続されている。
[0045]
 カバーシート30は、後述するように、複数の隆起部23の各々に接合された後に、蓋部40に巻回される。その後、カバーシート30の両端が接続される。カバーシート30の両端は接続される限り、その接続方法は、上記のような接着テープによる接続に限定されない。
[0046]
 カバーシート30は、蓋部40の相対的なスライド移動に連動して蓋部40の周りを周回するように蓋部40に巻回されている。カバーシート30は、蓋部40がスライド方向(図4中AR2方向)に沿って相対的にスライド移動した場合に、図4中DR3方向に示すように、蓋部40の周りを回転する。
[0047]
 カバーシート30は、複数の開口部223を覆うように設けられている。カバーシート30は、複数の開口部223のそれぞれの周囲に位置する部分の本体部20の少なくとも一部に接合された接合部33を有する。カバーシート30は、上記本体部20の少なくとも一部に剥離可能に接合されている。
[0048]
 カバーシート30は、接合部33に0.05N以上5.00N以下の力を作用させた際に剥離されることが好ましい。
[0049]
 カバーシート30は、たとえば、熱溶着性の材料によって構成されており、複数の隆起部23の各々に熱溶着によって接合されている。収納凹部22から電子部品1を取り出す際に、カバーシート30の剥離後の部分に電子部品1が付着することを抑制するために、接合部33におけるカバーシート30および隆起部23の粘着性は小さい方が好ましい。
[0050]
 なお、カバーシート30は、接着剤によって複数の隆起部23の各々に接合されてもよい。カバーシート30は、透明であることが好ましいが、透明でなくてもよい。
[0051]
 カバーシート30を用いて収納凹部22内に複数の電子部品1を密封して電子部品連100を製造する場合には、カバーシート30を本体部20に接合する。カバーシート30を複数の隆起部23に接合する際には、ひとつの収納凹部22に複数の電子部品1を収納した後に当該ひとつの収納凹部22に対応する部分の隆起部23にカバーシート30を接合し、次に、その隣に位置する収納凹部22に複数の電子部品1を収納した後に当該収納凹部22に対応する部分の隆起部23にカバーシート30を接合することを、長手方向の一方側から他方側にかけて順に繰り返し行う。なお、複数の収納凹部22の各々に複数の電子部品1を収容し、カバーシート30で複数の収納凹部22を覆った後に、複数の隆起部23にカバーシート30を熱溶着して接合してもよい。カバーシート30で複数の収納凹部22を覆う際には、長手方向の両端からカバーシート30がはみ出すように、カバーシート30を長手方向に沿って本体部20上に配置する。次に、所定の長さとなるようにカバーシート30を切断する。所定の長さとは、カバーシート30で蓋部40を巻回可能な長さである。続いて、本体部20上に位置するカバーシート30を本体部20とで挟み込むように蓋部40を配置する。次に、上述したように、本体部20の両端からはみ出す部分のカバーシート30を蓋部40に巻き付け、カバーシート30の両端同士を接合する。このようにして、複数の収納凹部22内に複数の電子部品1が密封され、電子部品連1が製造される。
[0052]
 カバーシート30を構成する材料としては、たとえば、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、アクリル、および塩化ビニル等を採用することができる。また、カバーシート30に金属コートを施してもよい。
[0053]
 カバーシート30の表面抵抗率は、1E11Ω/□以下であることが好ましい。これにより、カバーシート30の表面に、静電気によって電子部品1が付着することを抑制できる。
[0054]
 蓋部40は、本体部20(より特定的には、隆起部23)との間にカバーシート30の一部を挟み込むように配置されている。蓋部40における本体部20と対向する面は、カバーシート30と繋がっていない。なお、繋がっていないとは、固定、接合されていないことを意味する。
[0055]
 蓋部40は、板状部41と、ガイド部42とを含む。板状部41は、長手方向(DR1方向)に沿って延在する。板状部41は、平板部21と略平行となるように設けられている。板状部41にカバーシート30が巻回されている。
[0056]
 ガイド部42は、短手方向(DR2方向)における板状部41の両端に設けられている。
[0057]
 ガイド部42は、本体部20から蓋部40が脱落することを防止しつつ、蓋部40のスライド移動を案内する。具体的には、ガイド部42は、平板部21のおもて面21aに対向する部分と平板部21のうら面21bに対向する部分との間に平板部21が位置するように、平板部21の端部に隙間を隔てて配置されている。
[0058]
 なお、ガイド部42の形状は、蓋部40が本体部20に対して相対的にスライド移動可能となる限り適宜変更することができる。
[0059]
 蓋部40を構成する材料としては、樹脂を採用することができる。樹脂部材は、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。蓋部40およびカバーシート30を透明にした場合には、収納凹部22内に複数の電子部品1が収納されていることを目視等にて確認することができる。
[0060]
 長手方向において、蓋部40の長さは、本体部20の長さよりも長い。長手方向において、蓋部40の長さは、カバーシート30の長さの半分以下である。
[0061]
 図4は、実施の形態に係る電子部品連の蓋部を本体部に対して相対的にスライド移動させる様子を示す図である。図5は、実施の形態に係る電子部品連から電子部品を取り出す様子を示す断面図である。なお、図4においては、便宜上のため収納凹部22の開口部223が上方に向くように電子部品連100が配置された状態を図示しているが、電子部品1を取り出す際には、図5に示すように、収納凹部22の開口部223が下方に向くように電子部品連100が配置された状態で、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動させる。図4および図5を参照して、実施の形態に係る電子部品連100から電子部品1を取り出す様子を説明する。
[0062]
 図4および図5に示すように、収納凹部22に収納された複数の電子部品1を取り出すためには、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド方向(AR2方向)に沿ってスライド移動させる。具体的には、固定装置(不図示)によって蓋部40を固定して、本体部20をAR2方向と反対方向(AR3方向)にスライド移動させる。本体部20は、搬送装置(不図示)によって所定量移動させられる。搬送装置は、本体部20を載置して移動させるようなコンベヤ式でもよく、本体部20を把持して移動させるような構成でもよい。
[0063]
 蓋部40が相対的にスライド方向(AR2方向)に沿って移動する場合には、まず、蓋部40の相対的なスライド方向の後方側に位置する接合部33に剥離力が作用する。さらに、蓋部40が相対的にスライド移動していくことにより、蓋部40の相対的なスライド方向に沿ってカバーシート30が徐々に剥離されていく。
[0064]
 この際、カバーシート30は、蓋部40の相対的なスライド移動に連動して、DR3方向に示すように、蓋部40の周りを回転する。具体的には、蓋部40の相対的なスライド方向の後方側において、蓋部40のうら面40b側に位置する部分32が蓋部40のおもて面40a側に移動し、蓋部40の相対的なスライド方向の前方側において、蓋部40のおもて面40a側に位置する部分31が蓋部40のうら面40b側に移動するように、上記巻回軸回りに回転する。
[0065]
 ひとつの収納凹部22に着目した場合には、蓋部40の相対的なスライド方向における一端側から他端側にかけて開口部223の周囲(隆起部23)からカバーシート30が剥離されることにより、収納凹部22が開封される。収納凹部22が開封されることにより、複数の電子部品1が、開口部223から下方に向けて落下して、被供給部に供給される。
[0066]
 この際、収納凹部22の内周面は、溝部等を有さず、平滑に形成されている。これにより、複数の電子部品1が収納凹部22の内周面に引っ掛かることを抑制でき、複数の電子部品1を電子部品収納容器10から円滑に取り出すことができる。
[0067]
 蓋部40は、本体部20の一端20a側から他端20b側に向けて相対的にAR2方向にスライド移動することにより、本体部20の一端20a側から他端20b側に向けて隆起部23からカバーシート30が剥離されていき、収納凹部22が順に開封されていく。これにより、複数の電子部品1が、開封された収納凹部22から順に取り出されていく。なお、蓋部40の相対的なスライド移動は、連続的に行われてもよいし、断続的に行なわれてもよい。
[0068]
 以上のように、本実施の形態における電子部品収納容器10および電子部品連100にあっては、複数の電子部品1を円滑に取り出すことができる。
[0069]
 また、蓋部40における本体部20と対向する面が、カバーシート30と接合されていないため、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動させた場合に、蓋部40をスムースに移動させることができる。さらに、蓋部40に対してもカバーシート30が移動可能となり、本体部20からのカバーシート30の剥離を容易に行なうことができる。
[0070]
 また、カバーシート30を蓋部40によって保持し、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動可能に構成することにより、上記固定装置および上記搬送装置を用いて収納凹部22の開封を自動的に行なうことができる。これにより、複数の電子部品1を被供給部に自動的に供給可能となる。
[0071]
 また、カバーシート30を蓋部40によって保持し、開口面224に平行な方向に沿って、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動可能に構成することにより、カバーシート30の剥離時に、蓋部40および本体部20が変形することを抑制することができる。
[0072]
 (他の第1実施の形態)
 なお、上述した実施の形態においては、カバーシート30が蓋部40に巻回されることにより、カバーシート30が蓋部40に保持される場合を例示して説明したが、カバーシートの構成および剥離方法は、これに限定されない。
[0073]
 図6は、他の実施の形態に係る電子部品連の断面図である。図6に示すように、蓋部40の相対的なスライド方向の後方側に位置するカバーシート30の端部30bが蓋部40に接合されることにより、カバーシート30が蓋部40に保持されていてもよい。たとえば、カバーシート30の上記端部30bは、蓋部40の相対的なスライド方向の後方側の端部すなわち蓋部40の他端を回り込むようにして、蓋部40のおもて面40aに接合される。カバーシートの一端30aは、蓋部40に巻回されておらず、本体部20の他端20b側において、蓋部40と本体部20との間に位置する。蓋部40における本体部20と対向する面は、カバーシート30と接合されていない。
[0074]
 図7は、他の第1実施の形態に係る電子部品連から電子部品を取り出す様子を示す断面図である。上記他の第1実施の形態のように構成される場合においても、図7に示すように、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動させた場合に、カバーシート30は、蓋部40の相対的なスライド方向(図7中AR2方向)の後方側に位置する接合部から、当該相対的なスライド方向に沿って剥離される。
[0075]
 (他の第2実施の形態)
 図8は、他の第2実施の形態に係る電子部品連の断面図である。図8に示すように、カバーシート30の端部30b側が、蓋部40を巻回した状態で本体部20に接合されている。このようにしてカバーシート30が保持されてもよい。カバーシート30の端部30bは、たとえば、蓋部40の相対的なスライド方向の前方側の端部、すなわち本体部20の他端20b側に接合されている。カバーシート30の一端30aは、蓋部40に巻回されておらず、本体部20の他端20b側において、蓋部40と本体部20との間に位置する。蓋部40における本体部20と対向する面は、カバーシート30と接合されていない。
[0076]
 図9は、他の第2実施の形態に係る電子部品連から電子部品を取り出す様子を示す断面図である。上記他の第2実施の形態のように構成される場合においても、図9に示すように、蓋部40を本体部20に対して相対的にスライド移動させた場合に、カバーシート30は、蓋部40の相対的なスライド方向(図7中AR2方向)の後方側に位置する接合部から、当該相対的なスライド方向に沿って剥離される。
[0077]
 (その他の変形例)
 上述した実施の形態においては、蓋部40を固定して本体部20をスライド移動させる場合を例示して説明したが、これに限定されず、本体部20を固定して蓋部40をスライド移動させてもよい。なお、蓋部40を固定して本体部20をスライド移動させる場合には、被供給部の設置位置を移動させることなく安定して被供給部に複数の電子部品1を供給することができる。
[0078]
 上述した実施の形態においては、本体部20が、複数の収納凹部22を含むように構成される場合を例示して説明したが、これに限定されず、単数の収納凹部22を含むように構成されていてもよい。
[0079]
 上述した実施の形態においては、収納凹部22が、複数の電子部品1を収納可能に構成される場合を例示して説明したが、これに限定されず、単数の電子部品1を収納可能に構成されていてもよい。
[0080]
 上述した実施の形態においては、本体部20において、開口部223の周囲に位置する部分に隆起部23が設けられている場合を例示して説明したが、これに限定されず、隆起部23が設けられていなくてもよい。この場合には、開口部223を規定する収納凹部22の内周面は、開口縁部において、収納凹部22の底部221に向かうにつれて収納凹部22の深さ方向に沿うように湾曲する湾曲部を有する。当該湾曲部の曲率半径は、0.1mm以上0.7mm以下であることが好ましい。
[0081]
 上述した実施の形態においては、ガイド部42が、蓋部40に設けられている場合を例示して説明したが、これに限定されず、本体部20に設けられていてもよい。この場合には、蓋部40は平板状に構成され、本体部20における平板部21の短手方向の両端側にガイド部が形成される。当該ガイド部は、蓋部40の端面を跨いで蓋部40のうら面40bから蓋部40のおもて面40aに折り曲げられるように構成される。
[0082]
 以上、今回発明された実施の形態および変形例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

符号の説明

[0083]
 1 電子部品、10 電子部品収納容器、20 本体部、20a 一端、21 平板部、21a おもて面、21b うら面、22 収納凹部、23 隆起部、30 カバーシート、30a 一端、30b 他端、33 接合部、40 蓋部、40a おもて面、40b うら面、41 板状部、42 ガイド部、50 接着テープ、100 電子部品連、221 底部、222 周壁部、223 開口部、224 開口面。

請求の範囲

[請求項1]
 電子部品を収納しかつ一方側に向けて開口する収納凹部を、1つ以上有し、長手方向に延びる本体部と、
 前記収納凹部の開口部を覆う蓋部と、
 前記本体部と前記蓋部の間に挟み込まれたカバーシートとを備え、
 前記蓋部における前記本体部と対向する面は、前記カバーシートと接合されていない、電子部品収納容器。
[請求項2]
 前記本体部は、複数の前記収納凹部を有する、請求項1に記載の電子部品収納容器。
[請求項3]
 前記本体部、前記カバーシート、および前記蓋部は、平面視した場合に矩形形状を有する、請求項1または2に記載の電子部品収納容器。
[請求項4]
 前記カバーシートは、前記蓋部の周りを周回するように前記蓋部に巻回されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項5]
 前記カバーシートは、前記本体部に接合された接合部を有し、
 前記接合部は、熱溶着部を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項6]
 前記蓋部は、前記長手方向に沿って前記本体部に相対的に移動可能に設けられており、
 前記蓋部および前記本体部の少なくとも一方に、前記蓋部の前記長手方向に沿った相対的な移動を案内するガイド部が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項7]
 前記開口部は、平面視した場合に、前記開口部の外縁の形状が前記長手方向と直交する方向に延在する直線状の辺部を含まない形状を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項8]
 前記本体部は、前記開口部の周囲に位置する部分に前記収納凹部の深さ方向とは反対側に向けて隆起する隆起部を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項9]
 前記開口部と隣接する前記収納凹部の開口縁部は、湾曲部を有し、
 前記湾曲部の曲率半径は、0.1mm以上0.7mm以下である、請求項1から8のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項10]
 前記収納凹部は、樹脂によって構成されており、
 前記収納凹部の内表面の表面抵抗率は、1E9Ω/□以下である、請求項1から9のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項11]
 前記カバーシートの表面抵抗率は、1E11Ω/□以下である、請求項1から10のいずれか1項に記載の電子部品収納容器。
[請求項12]
 請求項1から11のいずれか1項に記載の電子部品収納容器と、
 前記収納凹部に収納された前記電子部品と、を備えた電子部品連。
[請求項13]
 前記収納凹部は、複数の前記電子部品を収納している、請求項12に記載の電子部品連。
[請求項14]
 前記本体部は、複数の前記収納凹部を有し、
 複数の前記収納凹部は、複数の前記電子部品を収納可能に構成され、
 複数の前記収納凹部のそれぞれに、2000個以上の前記電子部品が収納されている、請求項13に記載の電子部品連。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]