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1. (WO2019064789) 推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラム
Document

明 細 書

発明の名称 推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007   0008   0009   0010  

課題を解決するための手段

0011   0012   0013  

発明の効果

0014  

図面の簡単な説明

0015  

発明を実施するための形態

0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081  

符号の説明

0082  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

明 細 書

発明の名称 : 推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラム

技術分野

[0001]
 本発明は、商品の推奨発注数を決定する推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラムに関する。

背景技術

[0002]
 無駄な在庫や欠品状態を低減させるため、商品の発注数を適切に推奨する方法が各種提案されている。例えば、特許文献1には、物品の納入又は発注が定期的に実施される場合に、その物品の発注量をより正確に決定する在庫管理システムが記載されている。特許文献1に記載されたシステムは、発注に対する納入時点から次回納入時点までの期間を予測対象期間として、その期間内の需要を予測する。
[0003]
 また、特許文献2には、加工商品の販売計画に応じた原料の発注量を算出する原料発注管理装置が記載されている。特許文献2に記載された原料発注管理装置は、販売計画データに基づいて、原料別データテーブルを参照して原料ごとの原料別総所要量を算出する。また、原料の所要量が発注単位に対する比率で表され、算出結果がその原料の発注単位で出力される場合、特許文献2に記載された原料発注管理装置は、原料別総所要量の算出結果の小数点以下端数を切り上げる処理を行う。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2009-187151号公報
特許文献2 : 特開2000-163484号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 将来の商品の需要予測は、必ずしも発注単位で算出されるとは限らない。そのため、特許文献2に記載されているように、小数点以下の端数に対する処理や、発注単位に合わせる処理が行われる。
[0006]
 図11は、推奨発注数を決定する処理の例を示す説明図である。例えば、図11に例示するように、積増在庫数を2個、安全在庫数を4個確保するとする。一方、商品の需要予測を行った結果、納品区間(カバー時間帯と記すこともある)を考慮すると、次の納品時点で商品が納品されなかった場合、さらに次の納品時点では、商品の在庫数が3.7個不足すると予測されたとする。このような状況の場合、次の納品時点での必要数は、積増在庫数2個+安全在庫数4個+不足数3.7個=9.7個と算出される。
[0007]
 一般に、商品の発注は整数単位で行われるため、推奨発注数は、特許文献2に記載されているように、小数点以下の端数を切り上げた10個と決定される。
[0008]
 一方、複数の商品全ての必要数に対して小数点以下の端数を切り上げる処理が行われた場合、発注総数が大きく変動してしまうという問題がある。例えば、あるカテゴリの商品(例えば、おにぎり)が20種類存在し、カテゴリ全体の総必要数が30個と算出されたとする。また、カテゴリ内の商品のうち、12種類の商品の必要数が1.1個、8種類の商品の必要数が2.1個と算出されたとする。ここで、カテゴリ内の個々の商品の必要数を算出する際に、全ての商品の必要数の小数点以下の端数を切り上げた場合、12種類の商品の必要数が2個、8種類の商品の必要数が3個と算出される。よって、カテゴリ全体の総必要数が48個になってしまい、総必要数との差が大きくなってしまうことになる。
[0009]
 特許文献1には、物品の納入又は発注が定期的に実施される場合の発注量の算出方法は記載されているが、小数点以下の端数については考慮されていない。
[0010]
 そこで、本発明は、商品の総必要数が総推奨数から大きく変動しないように推奨発注数を決定できる推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0011]
 本発明による推奨発注数決定装置は、小数で表される商品の必要数から、その商品の発注単位に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する推奨発注数決定部を備え、推奨発注数決定部が、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、商品ごとの推奨発注数を決定することを特徴とする。
[0012]
 本発明による推奨発注数決定方法は、小数で表される商品の必要数から、その商品の発注単位およびその商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定することを特徴とする。
[0013]
 本発明による推奨発注数決定プログラムは、コンピュータに、小数で表される商品の必要数から、その商品の発注単位に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する推奨発注数決定処理を実行させ、推奨発注数決定処理で、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、商品ごとの推奨発注数を決定させることを特徴とする。

発明の効果

[0014]
 本発明によれば、商品の総必要数が総推奨数から大きく変動しないように推奨発注数を決定できる

図面の簡単な説明

[0015]
[図1] 本発明による推奨発注数決定装置の一実施形態を示すブロック図である。
[図2] 端数を算出する処理の例を示す説明図である。
[図3] 端数処理を行った例を示す説明図である。
[図4] 推奨発注数を補正する処理の例を示す説明図である。
[図5] 外数による端数処理の結果の例を示す説明図である。
[図6] 内数による端数処理の結果の例を示す説明図である。
[図7] 推奨発注数を決定する処理の例を示すフローチャートである。
[図8] 推奨発注数を決定する処理の他の例を示すフローチャートである。
[図9] 端数処理を行った結果の例を示す説明図である。
[図10] 本発明による推奨発注数決定装置の概要を示すブロック図である。
[図11] 推奨発注数を決定する処理の例を示す説明図である。

発明を実施するための形態

[0016]
 以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
[0017]
 図1は、本発明による推奨発注数決定装置の一実施形態を示すブロック図である。本実施形態の推奨発注数決定装置100は、記憶部10と、必要数算出部20と、端数算出部30と、推奨発注数決定部40とを備えている。
[0018]
 記憶部10は、各商品の発注単位を記憶する。ここで、発注単位とは、その商品の最低発注数および発注が可能な単位(以下、発注可能単位と記す。)を含む。最低発注数は、例えば、1であってもよく、2以上であってもよい。また、記憶部10は、後述する必要数算出部20が算出する各商品の必要数および商品カテゴリの総必要数を記憶していてもよい。記憶部10は、例えば、磁気ディスク等により実現される。
[0019]
 必要数算出部20は、各商品の必要数およびその商品が含まれる商品カテゴリの総必要数を算出する。なお、本実施形態では、必要数算出部20は、商品の必要数を小数の単位まで算出する。商品カテゴリの総必要数は、その商品カテゴリ全体で必要な商品数の総和であり、具体的には、小数の単位で算出された商品の必要数の総和である。したがって、本実施形態において、商品の必要数は、商品カテゴリの総必要数から小数の単位まで考慮して案分された各商品の必要数とも言える。ただし、算出の結果、商品の必要数が整数で表されていてもよい。
[0020]
 各商品の必要数および商品カテゴリの総必要数の算出方法は任意である。必要数算出部20は、例えば、需要数を予測する予測モデルを用いて、各商品の需要予測数を必要数として算出してもよい。予測モデルには、例えば、商品のカテゴリ単位の需要数(カテゴリ需要予測数)を日別に予測する予測モデルが用いられる。この場合、必要数算出部20は、まず、直近の販売実績をカテゴリ単位に集計し、時間別の販売構成比を算出する。そして、必要数算出部20は、算出した販売構成比を時別按分率とし、日別の予測結果に乗じることで、時別にカテゴリ需要予測数を算出してもよい。
[0021]
 さらに、この場合、必要数算出部20は、時別に算出されたカテゴリ需要予測数から商品単品ごとの需要予測数必要数としてを算出してもよい。必要数算出部20は、例えば、各商品の過去実績(販売構成比)から、カテゴリ需要予測数を按分して、商品単品ごとの需要予測数(すなわち、必要数)を算出してもよい。また、商品単品ごとの需要予測数の精度をあげるため、必要数算出部20は、発注時点で在庫が残っている商品に限って按分対象としてもよい。
[0022]
 また、需要予測のブレを吸収するため、必要数算出部20は、安全在庫数を算出して、必要数に加算してもよい。安全在庫数の算出方法も任意であり、必要数算出部20は、例えば、算出された日別の需要数の誤差を用いて、各商品の安全在庫数を算出してもよい。また、積増在庫数を考慮する場合、必要数算出部20は、需要予測数に積増在庫数を加算して必要数を算出してもよい。
[0023]
 端数算出部30は、定められた発注単位で発注した場合に生じる必要数との差分である端数を商品ごとに算出する。具体的には、端数算出部30は、必要数から発注単位に切り上げたときに生じる端数(以下、切上端数と記す。)および必要数から発注単位に切り捨てたときに生じる端数(以下、切捨端数と記す。)を商品ごとに算出する。
[0024]
 また、端数算出部30は、商品の発注単位に応じて、商品の必要数から切捨発注数および切上発注数を算出する。ここで、切捨発注数は、必要数から発注単位に切り捨てたときの発注数を表す。すなわち、必要数から切捨発注数を減算した値が切捨端数である。また、切上発注数は、必要数から発注単位に切り上げたときの発注数を表す。すなわち、切上発注数から必要数を減算した値が切上端数である。
[0025]
 図2は、端数を算出する処理の例を示す説明図である。例えば、発注単位として、最低発注数が2個および発注可能単位が2個であり、必要数が6.3個であるとする。この場合、切上発注数は8個であり、切上端数は、8-6.3=1.7個である。また、切捨発注数は6個であり、切捨端数は、6.3-6=0.3個である。
[0026]
 また、端数算出部30は、切上発注数が最低発注数を下回っている場合、切上発注数を最低発注数と決定してもよい。
[0027]
 図3は、端数処理を行った例を示す説明図である。図3に示す例では、商品カテゴリに6つの商品(商品Aから商品F)が含まれている。例えば、商品Aは、発注可能単位が2個であり、必要数が16.6個であるため、2個単位の発注を考慮した切上発注数が18個、切捨発注数が16個と特定される。また、切上端数は、18-16.6=1.4個と算出される。一方、例えば、商品Fは、発注可能単位が1個であり、必要数が1.3個である。一方、最低発注数が3個のため、切上発注数が3個、切捨発注数が0個と特定される。また、切上端数は、3-1.3=1.7個と算出される。
[0028]
 推奨発注数決定部40は、商品ごとの推奨発注数を決定する。具体的には、推奨発注数決定部40は、小数で表される商品の必要数から、その商品の発注単位に応じて商品ごとに推奨発注数を決定する。本実施形態で想定する推奨発注数は整数であり、推奨発注数決定部40は、商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定する。すなわち、推奨発注数決定部40は、商品ごとに切捨発注数および切上発注数のいずれかを推奨発注数として決定する。
[0029]
 特に、商品カテゴリの総必要数が総推奨数から大きく変動しないように、推奨発注数決定部40は、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、推奨発注数(すなわち、切捨発注数および切上発注数のいずれを選択するか)を決定する。ここで、総推奨数とは、推奨発注数の合計である。
[0030]
 例えば、切上発注数を推奨発注数にする場合、推奨発注数決定部40は、切上端数を商品の必要数に加算して推奨発注数を決定してもよい。
[0031]
 以下、同じ商品カテゴリ配下の商品に対して推奨発注数を決定する方法を、図3に例示する具体的を用いて説明する。
[0032]
 まず、推奨発注数決定部40は、切上端数が小さい商品から順に推奨発注数を切上発注数にすると決定する。図3に示す例では、商品B、商品E、商品C、商品D、商品A、商品Fの順で切上端数が小さい。そこで、推奨発注数決定部40は、この順に推奨発注数を切上発注数にする処理(切上処理)を行う。
[0033]
 推奨発注数決定部40は、切上発注数に決定された商品の推奨発注数の合計と、推奨発注数が決定されていない商品の切捨発注数の合計が、その商品の属する商品カテゴリの必要数の合計を超えるまで、切上処理を繰り返す。商品カテゴリの必要数を超えた場合、推奨発注数決定部40は、残りの商品(すなわち、推奨発注数が決定されていない商品)の推奨発注数を切捨発注数にすると決定する。なお、推奨発注数決定部40は、商品カテゴリの必要数を超えた切上処理が行われた商品の推奨発注数を、切上発注数と決定してもよく、切捨発注数と決定してもよい。どちらの発注数にするかは、パラメータ等で予め定めておけばよい。
[0034]
 このように、推奨発注数決定部40が、商品カテゴリの総必要数を考慮して、商品の推奨発注数を切上発注数にするか切捨発注数にするか決定する。そのため、商品の総必要数が総推奨数から大きく変動しないように推奨発注数を決定できる。
[0035]
 ここで、必要数が少ない商品に着目する。品揃え商品は陳列する意思のある商品と考えられるが、必要数自体が少ない商品は、切上端数も大きくなる結果、切上処理が行われずに発注がされない恐れがある。そこで、推奨発注数決定部40は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数を予め定めた最低発注数に補正してもよい。
[0036]
 図4は、推奨発注数を補正する処理の例を示す説明図である。例えば、発注単位として、最低発注数が2個および発注可能単位が2個であり、必要数が1.1個であるとする。この場合、端数処理の結果、端数(=必要数)が切り捨てられ、推奨発注数が0になっても、最低発注数の2個を推奨発注数とする。
[0037]
 最低発注数に補正するタイミングは2種類想定される。推奨発注数決定部40は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数の補正を、切捨発注数が0でない商品の推奨発注数を算出した後に行ってもよい。このタイミングで補正を行った場合、商品カテゴリの必要数を超えた後で補正が行われることから、この補正による推奨発注数を外数と言うことができる。外数による補正を行うことで、機会ロスのリスクを抑えながら、必要な商品に対する切上処理を行うことが可能になる。
[0038]
 図5は、外数による端数処理の結果の例を示す説明図である。図5に示す例では、推奨発注数決定部40は、切上端数の小さい順に、商品B、商品E、商品Cおよび商品Dの切上処理を行う。ここで、推奨数のカテゴリ合計が総必要数を超えるため、推奨発注数決定部40は、残りの商品Aおよび商品Fの推奨発注数を切捨発注数にすると決定する。一方、商品Fの推奨発注数を切捨発注数にすると、推奨発注数が0になるため、推奨発注数決定部40は、商品Fの推奨発注数を最低発注数に補正する。このようにすることで、商品Fに対する機会ロスのリスクを抑えることが可能になる。
[0039]
 一方、推奨発注数決定部40は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数の補正を、切捨発注数が0でない商品の推奨発注数を算出する前に行ってもよい。このタイミングで補正を行った場合、商品カテゴリの必要数に補正後の推奨発注数が含まれることから、この補正による推奨発注数を内数と言うことができる。内数による補正を行うことで、必要数に近い推奨発注数が算出されるため、廃棄ロスのリスクを抑えながら、必要な商品に対する切上処理を行うことが可能になる。
[0040]
 図6は、内数による端数処理の結果の例を示す説明図である。図6に示す例では、まず、推奨発注数決定部40は、切捨発注数が0の商品Eおよび商品Fの切上処理を行い、推奨発注数を最低発注数に補正する。次に、推奨発注数決定部40は、切上端数の最も小さい、商品Bの切上処理を行う。ここで、推奨数のカテゴリ合計が総必要数を超えるため、推奨発注数決定部40は、残りの商品A、商品Dおよび商品Fの推奨発注数を切捨発注数にすると決定する。このようにすることで、商品カテゴリ全体として、廃棄ロスのリスクを抑えることが可能になる。
[0041]
 なお、必要数の少ない商品の推奨発注数を毎回補正した場合、過剰在庫の恐れがある。そこで、推奨発注数決定部40は、発注時点の在庫数または納品時点の論理在庫数が0の場合に、最低発注数への補正を行ってもよい。発注時点と納品時点のどちらを対象とするかは、パラメータ等で予め定めておけばよい。
[0042]
 図7は、在庫数を考慮して推奨発注数を決定する処理の例を示すフローチャートである。図7に例示する処理は、上述する外数の観点による端数処理である。
[0043]
 まず、必要数算出部20は、各商品の必要数を算出する(ステップS11)。そして、端数算出部30は、切上/切捨発注数および切上端数を算出する(ステップS12)。次に、推奨発注数決定部40は、各商品の推奨発注数を算出する(ステップS13)。具体的には、推奨発注数決定部40は、切上端数の小さい商品から順に商品カテゴリの総必要数になるまで切上処理を行う。
[0044]
 次に、推奨発注数決定部40は、推奨発注数が0の商品の発注または納品時点の在庫があるか否か判定する(ステップS14)。在庫がない場合(ステップS14におけるNo)、推奨発注数決定部40は、その商品の推奨発注数を最低発注数に補正する(ステップS15)。一方、在庫がある場合(ステップS14におけるYes)、推奨発注数決定部40は、その商品の推奨発注数を補正せずに、処理を終了する。
[0045]
 図8は、在庫数を考慮して推奨発注数を決定する処理の他の例を示すフローチャートである。図8に例示する処理は、上述する内数の観点による端数処理である。外数の場合と同様、まず、必要数算出部20が、各商品の必要数を算出し(ステップS11)。端数算出部30が、切上/切捨発注数および切上端数を算出する(ステップS12)。
[0046]
 次に、推奨発注数決定部40は、切捨発注数が0の商品の発注または納品時点の在庫があるか否か判定する(ステップS21)。在庫がない場合(ステップS21におけるNo)、推奨発注数決定部40は、その商品の推奨発注数を最低発注数に補正する(ステップS22)。一方、在庫がある場合(ステップS21におけるNo)、推奨発注数決定部40は、その商品の推奨発注数を補正せずに、ステップS23以降の処理を行う。
[0047]
 推奨発注数決定部40は、各商品の推奨発注数を算出する(ステップS23)。具体的には、推奨発注数決定部40は、切上端数の小さい商品から順に商品カテゴリの総必要数になるまで切上処理を行う。
[0048]
 以上のように、本実施形態では、推奨発注数決定部40が、小数で表される商品の必要数から、その商品の発注単位およびその商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する。よって、商品の総必要数が総推奨数から大きく変動しないように推奨発注数を決定できる。
[0049]
 なお、端数処理は、同時刻に納品される同じ商品カテゴリの商品ごとに行う。納品時刻が異なる商品は、別々に端数処理を行えばよい。以下、端数処理を行った結果、次の納品への影響について説明する。図9は、端数処理を行った結果の例を示す説明図である。
[0050]
 例えば、必要数が9.7個の商品に対して端数処理を行った結果、推奨発注数が10個と算出されたとする。この場合、切上処理で推奨発注数に0.3個加算されたことになる。すなわち、納品時点での在庫数が0.3個分多くなる。この処理により、次の納品の必要数を算出する場合、推奨発注数が0.3個少なくなる(すなわち、前の納品時に処理された端数が次の納品時に考慮される)ため、後続の推奨発注数も問題なく算出される。
[0051]
 なお、必要数算出部20と、端数算出部30と、推奨発注数決定部40とは、プログラム(推奨発注数決定プログラム)に従って動作するコンピュータのプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit )、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array ))によって実現される。
[0052]
 例えば、プログラムは、記憶部10に記憶され、プロセッサは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、必要数算出部20、端数算出部30および推奨発注数決定部40として動作してもよい。また、推奨発注数決定装置の機能がSaaS(Software as a Service )形式で提供されてもよい。
[0053]
 必要数算出部20と、端数算出部30と、推奨発注数決定部40とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry )、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。
[0054]
 また、推奨発注数決定装置の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
[0055]
 次に、本発明の概要を説明する。図10は、本発明による推奨発注数決定装置の概要を示すブロック図である。本発明による推奨発注数決定装置80は、小数で表される商品の必要数から、その商品の発注単位(例えば、最低発注数、発注可能単位)に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する推奨発注数決定部81(例えば、推奨発注数決定部40)を備えている。
[0056]
 そのような構成により、商品の総必要数が総推奨数から大きく変動しないように推奨発注数を決定できる。
[0057]
 また、推奨発注数決定部81は、商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定してもよい。
[0058]
 また、推奨発注数決定部81は、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、その商品ごとの推奨発注数を決定してもよい。
[0059]
 また、推奨発注数決定装置80は、商品の必要数から、その商品の発注単位に応じた端数を商品ごとに算出する端数算出部(例えば、端数算出部30)を備えていてもよい。そして、推奨発注数決定部81は、端数を商品の必要数に加算または減算して推奨発注数を決定してもよい。
[0060]
 具体的には、端数算出部は、小数で表される商品の必要数から、その商品の発注単位に応じて、切捨発注数および切上発注数を算出し、推奨発注数決定部81は、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、切捨発注数および切上発注数のいずれかを推奨発注数として決定してもよい。
[0061]
 また、推奨発注数決定部81は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数を予め定めた最低発注数に補正してもよい。
[0062]
 その際、推奨発注数決定部81は、発注時点の在庫数または納品時点の論理在庫数が0の場合に、最低発注数への補正を行ってもよい。
[0063]
 また、推奨発注数決定部81は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数の補正を、切捨発注数が0でない商品の推奨発注数を算出する前に行ってもよい。
[0064]
 上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[0065]
(付記1)小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する推奨発注数決定部を備え、前記推奨発注数決定部は、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、当該商品ごとの推奨発注数を決定することを特徴とする推奨発注数決定装置。
[0066]
(付記2)推奨発注数決定部は、商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定する付記1記載の推奨発注数決定装置。
[0067]
(付記3)推奨発注数決定部は、切り上げる端数が小さい商品から順に、当該商品の推奨発注数を端数を切り上げた発注数にすると決定する付記2記載の推奨発注数決定装置。
[0068]
(付記4)小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じて、切捨発注数および切上発注数を算出する端数算出部を備え、推奨発注数決定部は、前記商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、前記切捨発注数および前記切上発注数のいずれかを推奨発注数として決定する付記1から付記3のうちのいずれか1つに記載の推奨発注数決定装置。
[0069]
(付記5)推奨発注数決定部は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数を予め定めた最低発注数に補正する付記4記載の推奨発注数決定装置。
[0070]
(付記6)推奨発注数決定部は、発注時点の在庫数または納品時点の論理在庫数が0の場合に、最低発注数への補正を行う付記5記載の推奨発注数決定装置。
[0071]
(付記7)推奨発注数決定部は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数の補正を、切捨発注数が0でない商品の推奨発注数を算出する前に行う付記5または付記6記載の推奨発注数決定装置。
[0072]
(付記8)推奨発注数決定部は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数の補正を、切捨発注数が0でない商品の推奨発注数を算出した後に行う付記5または付記6記載の推奨発注数決定装置。
[0073]
(付記9)推奨発注数決定部は、切上端数が小さい商品から順に推奨発注数を切上発注数にすると決定する付記4から付記8のうちのいずれか1つに記載の推奨発注数決定装置。
[0074]
(付記10)推奨発注数決定部は、切上発注数に決定された商品の推奨発注数の合計と、推奨発注数が決定されていない商品の切捨発注数の合計が、当該商品の属する商品カテゴリの必要数の合計を超えたときに、当該推奨発注数が決定されていない商品の推奨発注数を切捨発注数にすると決定する付記9記載の推奨発注数決定装置。
[0075]
(付記11)端数算出部は、商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じた端数を当該商品ごとに算出し、推奨発注数決定部は、前記端数を前記商品の必要数に加算または減算して推奨発注数を決定する付記4から付記10のうちのいずれか1つに記載の推奨発注数決定装置。
[0076]
(付記12)小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位および当該商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定することを特徴とする推奨発注数決定方法。
[0077]
(付記13)商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定する付記12記載の推奨発注数決定方法。
[0078]
(付記14)コンピュータに、小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する推奨発注数決定処理を実行させ、前記推奨発注数決定処理で、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、当該商品ごとの推奨発注数を決定させるための推奨発注数決定プログラム。
[0079]
(付記15)コンピュータに、推奨発注数決定処理で、商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定させる付記14記載の推奨発注数決定プログラム。
[0080]
 以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
[0081]
 この出願は、2017年9月26日に出願された日本特許出願2017-184611を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

符号の説明

[0082]
 10 記憶部
 20 必要数算出部
 30 端数算出部
 40 推奨発注数決定部
 100 推奨発注数決定装置

請求の範囲

[請求項1]
 小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する推奨発注数決定部を備え、
 前記推奨発注数決定部は、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、当該商品ごとの推奨発注数を決定する
 ことを特徴とする推奨発注数決定装置。
[請求項2]
 推奨発注数決定部は、商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定する
 請求項1記載の推奨発注数決定装置。
[請求項3]
 推奨発注数決定部は、切り上げる端数が小さい商品から順に、当該商品の推奨発注数を端数を切り上げた発注数にすると決定する
 請求項2記載の推奨発注数決定装置。
[請求項4]
 小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じて、切捨発注数および切上発注数を算出する端数算出部を備え、
 推奨発注数決定部は、前記商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、前記切捨発注数および前記切上発注数のいずれかを推奨発注数として決定する
 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の推奨発注数決定装置。
[請求項5]
 推奨発注数決定部は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数を予め定めた最低発注数に補正する
 請求項4記載の推奨発注数決定装置。
[請求項6]
 推奨発注数決定部は、発注時点の在庫数または納品時点の論理在庫数が0の場合に、最低発注数への補正を行う
 請求項5記載の推奨発注数決定装置。
[請求項7]
 推奨発注数決定部は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数の補正を、切捨発注数が0でない商品の推奨発注数を算出する前に行う
 請求項5または請求項6記載の推奨発注数決定装置。
[請求項8]
 推奨発注数決定部は、切捨発注数が0の商品の推奨発注数の補正を、切捨発注数が0でない商品の推奨発注数を算出した後に行う
 請求項5または請求項6記載の推奨発注数決定装置。
[請求項9]
 推奨発注数決定部は、切上端数が小さい商品から順に推奨発注数を切上発注数にすると決定する
 請求項4から請求項8のうちのいずれか1項に記載の推奨発注数決定装置。
[請求項10]
 推奨発注数決定部は、切上発注数に決定された商品の推奨発注数の合計と、推奨発注数が決定されていない商品の切捨発注数の合計が、当該商品の属する商品カテゴリの必要数の合計を超えたときに、当該推奨発注数が決定されていない商品の推奨発注数を切捨発注数にすると決定する
 請求項9記載の推奨発注数決定装置。
[請求項11]
 端数算出部は、商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じた端数を当該商品ごとに算出し、推奨発注数決定部は、前記端数を前記商品の必要数に加算または減算して推奨発注数を決定する
 請求項4から請求項10のうちのいずれか1項に記載の推奨発注数決定装置。
[請求項12]
 小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位および当該商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する
 ことを特徴とする推奨発注数決定方法。
[請求項13]
 商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定する
 請求項12記載の推奨発注数決定方法。
[請求項14]
 コンピュータに、
 小数で表される商品の必要数から、当該商品の発注単位に応じて、推奨発注数を商品ごとに決定する推奨発注数決定処理を実行させ、
 前記推奨発注数決定処理で、商品が含まれる商品カテゴリの必要数の合計に応じて、当該商品ごとの推奨発注数を決定させる
 ための推奨発注数決定プログラム。
[請求項15]
 コンピュータに、
 推奨発注数決定処理で、商品の発注単位に応じて算出される端数の切り捨てまたは切り上げのいずれかを商品ごとに選択して、推奨発注数を決定させる
 請求項14記載の推奨発注数決定プログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]