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1. (WO2019053834) 表示装置およびその駆動方法
Document

明 細 書

発明の名称 表示装置およびその駆動方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006  

先行技術文献

特許文献

0007  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0008   0009  

課題を解決するための手段

0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062  

符号の説明

0063  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

明 細 書

発明の名称 : 表示装置およびその駆動方法

技術分野

[0001]
 以下の開示は、有機EL表示装置などの表示装置およびその駆動方法に関する。

背景技術

[0002]
 近年、有機エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence)素子(以下、「有機EL素子」という。)を含む画素回路を備えた有機EL表示装置が実用化されている。有機EL素子は、それに流れる電流の量に応じた輝度で発光する自発光型表示素子である。このような自発光型表示素子である有機EL素子を使用した有機EL表示装置は、バックライトおよびカラーフィルタなどを要する液晶表示装置に比べて、容易に薄型化・低消費電力化・高輝度化などを図ることができる。
[0003]
 有機EL表示装置の画素回路は、有機EL素子に加えて、駆動トランジスタ、書き込み制御トランジスタ、保持キャパシタ等を含んでいる。駆動トランジスタや書き込み制御トランジスタには、一般にTFT(薄膜トランジスタ)が使用されている。駆動トランジスタの制御端子としてのゲート端子に保持キャパシタが接続されており、保持キャパシタには、データ線を介して、表示すべき画像を表すデータ信号(映像信号)に応じた電圧が与えられる。駆動トランジスタは、有機EL素子と直列に設けられており、保持キャパシタに保持されている電圧に応じて、有機EL素子に流れる電流の量を制御する。
[0004]
 ところで、上述した有機EL表示装置などの表示装置に関し、近年、高解像度化が顕著である。高解像度化が進むと、画素数が増えるので、額縁領域(表示部以外の領域)に配設すべきデータ線の本数が増加する。その結果、額縁領域を広くする必要性が生じ、表示装置の小型化が困難となる。
[0005]
 そこで、額縁領域に配設すべきデータ線の本数を少なくするための駆動方式として、額縁領域にスイッチ(典型的にはTFT)を設けてソースドライバ(データ線駆動回路)からの出力(すなわちデータ信号)を複数のデータ線で共有する駆動方式が提案されている。この駆動方式は、「SSD方式」と呼ばれている。なお、「SSD」とは「Source Shared Driving」の略である。
[0006]
 図10は、従来のSSD方式について説明するための図である。図10では、赤色のサブ画素に符号90(R)を付し、緑色のサブ画素に符号90(G)を付し、青色のサブ画素に符号90(B)を付している。SSD方式を採用する従来の表示装置においては、図10に示すように、表示部900とソースドライバ91との間に、各データ信号Dを複数本(この例では3本)のデータ線に分配するためのデマルチプレクサ部92が設けられている。図10に示す例では、デマルチプレクサ部92は、データ信号Dを出力する出力部911と赤色用のデータ線D(R)との電気的な接続状態を制御するためのスイッチ93(R)と、上記出力部911と緑色用のデータ線D(G)との電気的な接続状態を制御するためのスイッチ93(G)と、上記出力部911と青色用のデータ線D(B)との電気的な接続状態を制御するためのスイッチ93(B)とによって構成されている。このような構成において、各水平走査期間に、スイッチ93(R)、スイッチ93(G)、およびスイッチ93(B)が所定期間ずつ順次にオン状態とされる。これにより、各水平走査期間に、赤色用のデータ線D(R)、緑色用のデータ線D(G)、および青色用のデータ線D(B)にデータ信号が順次に供給される。そして、それら赤色用のデータ線D(R)、緑色用のデータ線D(G)、および青色用のデータ線D(B)がデータ信号に基づいて充電された状態で、赤色のサブ画素90(R)、緑色のサブ画素90(G)、および青色のサブ画素90(B)へのデータの書き込みが行われる。このような書き込みに基づいて、表示部900に画像が表示される。以上のようなSSD方式を採用することにより、額縁領域に配設すべきデータ線の本数が少なくなるので、高解像度化が進んでも額縁領域の拡大を抑制することが可能となる。なお、SSD方式を採用した有機EL表示装置に関する発明については、例えば日本の特開2013-190526号公報に開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0007]
特許文献1 : 日本の特開2013-190526号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0008]
 ところが、SSD方式を採用した場合、1水平走査期間中にソースドライバの各出力部から複数のデータ線にデータ信号を供給する必要がある。このため、データ線1本当たりの充電時間が短くなる。これにより、データ線の充電が充分に行われない場合がある。このような場合、画素回路内の保持キャパシタの充電電圧の大きさが不充分となる。その結果、有機EL素子に所望の駆動電流が供給されず、表示品位が低下する。
[0009]
 そこで、以下の開示は、SSD方式を採用した表示装置において、充電不足に起因する表示品位の低下を抑制することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0010]
 本発明のいくつかの実施形態に係る表示装置は、K個(Kは3以上の整数)の基本色のサブ画素で構成された複数の画素を含む表示部を有する表示装置であって、
 前記表示部に配設された、サブ画素にデータ信号を供給するための複数のデータ線と、
 データ信号を出力することにより前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路と、
 前記データ線駆動回路から出力される各データ信号がK本のデータ線に分配可能となるよう前記データ線駆動回路の各出力部がK本のデータ線に対応付けられ、各出力部とそれに対応付けられたK本のデータ線とのそれぞれの電気的な接続状態を制御するための1つの出力部につきK個設けられたスイッチを含む、データ信号分配部と、
 前記データ信号分配部に含まれているスイッチの状態を制御するスイッチ制御部と、
 前記表示部に表示する画像が動画であるか静止画であるかに応じて駆動周波数を設定する駆動周波数設定部と
を備え、
 前記駆動周波数設定部は、前記表示部に表示する画像が静止画であるときには、前記表示部に表示する画像が動画であるときよりも駆動周波数を低い周波数に設定し、
 前記スイッチ制御部は、
  前記表示部に表示する画像が動画であるときには、各水平走査期間に前記K個のスイッチを同時にオン状態とし、
  前記表示部に表示する画像が静止画であるときには、各水平走査期間に前記K個のスイッチを所定期間ずつ順次にオン状態とする。

発明の効果

[0011]
 本発明のいくつかの実施形態によれば、SSD方式を採用した表示装置において、動画表示が行われる際と静止画表示が行われる際とでは、駆動周波数およびSSD方式を実現するためのデータ信号分配部内のスイッチの動作が異なる。より詳しくは、動画表示が行われる際には、静止画表示が行われる際よりも駆動周波数が高い周波数に設定され、データ線駆動回路の各出力部に対応するK個のスイッチが各水平走査期間に同時にオン状態となる。このように、各出力部に対応するK個のスイッチは、各水平走査期間に順次にオン状態となるのではなく、各水平走査期間に同時にオン状態となる。このため、解像度は低下するが、駆動周波数が高くても各データ線の充電時間が充分に確保される。また、静止画表示が行われる際には、動画表示が行われる際よりも駆動周波数が低い周波数に設定され、データ線駆動回路の各出力部に対応するK個のスイッチが所定期間ずつ順次にオン状態となる。このように駆動周波数が低くされるので、各出力部に対応するK本のデータ線への充電が各水平走査期間に順次に行われても各データ線の充電時間が充分に確保される。以上のように、動画表示が行われる際にも静止画表示が行われる際にも各データ線の充電時間が充分に確保される。その結果、充電不足に起因する表示品位の低下が抑制される。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 一実施形態に係る有機EL表示装置の駆動方法の概要を説明するための図である。
[図2] 上記実施形態に係る有機EL表示装置の全体構成を示すブロック図である。
[図3] 上記実施形態において、n行目の或る列に対応する画素回路の構成を示す回路図である。
[図4] 上記実施形態において、n行目の或る列に対応する画素回路(図3に示す画素回路)の駆動方法について説明するためのタイミングチャートである。
[図5] 上記実施形態において、デマルチプレクサ部の詳細な構成について説明するための回路図である。
[図6] 上記実施形態において、表示制御回路内に設けられている構成要素について説明するための図である。
[図7] 上記実施形態において、動画表示の際の駆動方法について説明するためのタイミングチャートである。
[図8] 上記実施形態において、静止画表示の際の駆動方法について説明するためのタイミングチャートである。
[図9] 上記実施形態において、動画表示の際と静止画表示の際との解像度の違いについて説明するための図である。
[図10] 従来のSSD方式について説明するための図である。

発明を実施するための形態

[0013]
 以下、添付図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、以下においては、iおよびjは2以上の整数であると仮定し、nは1以上j以下の整数であると仮定する。
[0014]
 <1.全体構成>
 図2は、一実施形態に係る有機EL表示装置の全体構成を示すブロック図である。図2に示すように、この有機EL表示装置は、表示部100と表示制御回路200とゲートドライバ300とエミッションドライバ400とソースドライバ500とデマルチプレクサ部600とを備えている。この有機EL表示装置は、デマルチプレクサ部600を介してソースドライバ500からデータ線にデータ信号を供給するSSD方式を採用した表示装置である。ゲートドライバ300およびエミッションドライバ400は、典型的には、表示部100と一体的に形成されている。なお、この有機EL表示装置では、3原色によるカラー表示が行われる。すなわち、赤色、緑色、および青色を基本色として、基本色を混ぜ合わせることによって得られる色の表示が行われる。
[0015]
 表示部100には、(i×3)本のデータ線DR(1)~DR(i),DG(1)~DG(i),DB(1)~DB(i)およびこれらに直交するj本の走査信号線G(1)~G(j)が配設されている。また、表示部100には、j本の走査信号線G(1)~G(j)と1対1で対応するように、j本の発光制御線EM(1)~EM(j)が配設されている。走査信号線G(1)~G(j)と発光制御線EM(1)~EM(j)とは典型的には互いに平行になっている。さらに、表示部100には、(i×3)本のデータ線DR(1)~DR(i),DG(1)~DG(i),DB(1)~DB(i)とj本の走査信号線G(1)~G(j)との交差点に対応するように、(i×3×j)個の画素回路10が設けられている。1つの画素回路10によって1つのサブ画素が形成されている。データ線DR(1)~DR(i)は赤色のサブ画素を形成する画素回路10に接続され、データ線DG(1)~DG(i)は緑色のサブ画素を形成する画素回路10に接続され、データ線DB(1)~DB(i)は青色のサブ画素を形成する画素回路10に接続されている。なお、以下においては、必要に応じて、j本の走査信号線G(1)~G(j)にそれぞれ与えられる走査信号にも符号G(1)~G(j)を付し、j本の発光制御線EM(1)~EM(j)にそれぞれ与えられる発光制御信号にも符号EM(1)~EM(j)を付している。
[0016]
 表示部100には、また、各画素回路10に共通の図示しない電源線が配設されている。より詳細には、有機EL素子を駆動するためのハイレベル電源電圧ELVDDを供給する電源線(以下、「ハイレベル電源線」という。)、有機EL素子を駆動するためのローレベル電源電圧ELVSSを供給する電源線(以下、「ローレベル電源線」という。)、および初期化電圧Viniを供給する電源線(以下、「初期化電源線」という。)が配設されている。ハイレベル電源電圧ELVDD、ローレベル電源電圧ELVSS、および初期化電圧Viniは、図示しない電源回路から供給される。
[0017]
 以下、図2に示す各構成要素の動作について説明する。表示制御回路200は、外部から送られる入力画像信号DINとタイミング信号群(水平同期信号、垂直同期信号など)TGとを受け取り、デジタル映像信号DVと、ゲートドライバ300の動作を制御するゲート制御信号GCTLと、エミッションドライバ400の動作を制御するエミッションドライバ制御信号EMCTLと、ソースドライバ500の動作を制御するソース制御信号SCTLと、デマルチプレクサ部600に設けられている後述のスイッチの状態を制御する第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3とを出力する。ゲート制御信号GCTLには、ゲートスタートパルス信号、ゲートクロック信号などが含まれている。エミッションドライバ制御信号EMCTLには、エミッションスタートパルス信号、エミッションクロック信号などが含まれている。ソース制御信号SCTLには、ソーススタートパルス信号、ソースクロック信号、ラッチストローブ信号などが含まれている。
[0018]
 ゲートドライバ300は、j本の走査信号線G(1)~G(j)に接続されている。ゲートドライバ300は、表示制御回路200から出力されたゲート制御信号GCTLに基づいて、j本の走査信号線G(1)~G(j)に走査信号を印加する。
[0019]
 エミッションドライバ400は、j本の発光制御線EM(1)~EM(j)に接続されている。エミッションドライバ400は、表示制御回路200から出力されたエミッションドライバ制御信号EMCTLに基づいて、j本の発光制御線EM(1)~EM(j)に発光制御信号を印加する。
[0020]
 ソースドライバ500は、図示しないiビットのシフトレジスタ、サンプリング回路、ラッチ回路、およびi個のD/Aコンバータなどを含んでいる。シフトレジスタは、縦続接続されたi個のレジスタを有している。シフトレジスタは、ソースクロック信号に基づき、初段のレジスタに供給されるソーススタートパルス信号のパルスを入力端から出力端へと順次に転送する。このパルスの転送に応じて、シフトレジスタの各段からサンプリングパルスが出力される。そのサンプリングパルスに基づいて、サンプリング回路はデジタル映像信号DVを記憶する。ラッチ回路は、サンプリング回路に記憶された1行分のデジタル映像信号DVをラッチストローブ信号に従って取り込んで保持する。D/Aコンバータは、各出力線D(1)~D(i)に対応するように設けられている。D/Aコンバータは、ラッチ回路に保持されたデジタル映像信号DVをアナログ電圧に変換する。その変換されたアナログ電圧は、データ信号として全ての出力線D(1)~D(i)に一斉に印加される。本実施形態においては、3本の出力線によって1組の出力線群が形成されている。各出力線群に関し、1本目の出力線には赤色用のデータ信号が印加され、2本目の出力線には緑色用のデータ信号が印加され、3本目の出力線には青色用のデータ信号が印加される。それらのデータ信号はデマルチプレクサ部600を介してデータ線に供給される。以上のように、ソースドライバ500は、デマルチプレクサ部600を介して、(i×3)本のデータ線DR(1)~DR(i),DG(1)~DG(i),DB(1)~DB(i)にデータ信号を印加する。
[0021]
 デマルチプレクサ部600は、i個の入力端と(i×3)個の出力端とを有している。すなわち、1個の入力端につき3個の出力端が設けられている。入力端は出力線に接続されており、出力端はデータ線に接続されている。また、デマルチプレクサ部600には、内部のスイッチの状態を制御する第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3が与えられる。このような構成により、デマルチプレクサ部600は、第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3に基づいて、1つの出力線から与えられるデータ信号を3つのデータ線に分配する。本実施形態においては、このようにSSD方式が採用されているので、SSD方式が採用されていない場合に比べて、ソースドライバ500に接続される出力線の本数を3分の1に削減することができる。これにより、額縁領域を狭くすることが可能となる。また、ソースドライバ500の回路規模が縮小されるので、ソースドライバ500の製造コストを削減できる。なお、デマルチプレクサ部600についての更に詳しい説明は後述する。また、以下においては、第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3を総称して単に「スイッチ制御信号」ともいう。
[0022]
 以上のようにして、(i×3)本のデータ線DR(1)~DR(i),DG(1)~DG(i),DB(1)~DB(i)にデータ信号が印加され、j本の走査信号線G(1)~G(j)に走査信号が印加され、j本の発光制御線EM(1)~EM(j)に発光制御信号が印加されることによって、入力画像信号DINに基づく画像が表示部100に表示される。
[0023]
 <2.画素回路>
 <2.1 画素回路の構成>
 次に、表示部100内の画素回路10の構成について説明する。なお、ここで示す画素回路10の構成は一例であって、これには限定されない。図3は、n行目の或る列に対応する画素回路10の構成を示す回路図である。図3に示す画素回路10は、1個の有機EL素子OLEDと7個のトランジスタT1~T7(駆動トランジスタT1、閾値電圧補償トランジスタT2、初期化トランジスタT3、発光制御トランジスタT4、書き込み制御トランジスタT5、電源供給制御トランジスタT6、アノード制御トランジスタT7)と1個の保持キャパシタC1とを含んでいる。トランジスタT1~T7は、pチャネル型の薄膜トランジスタである。保持キャパシタC1は、2つの電極(第1電極および第2電極)からなる容量素子である。
[0024]
 なお、pチャネル型トランジスタに関してはドレインとソースのうち電位の高い方がソースと呼ばれているが、トランジスタT1~T7の中には、ゲート端子(制御端子)以外の2つの端子の電位の高低関係が状態によって入れ替わるものもある。従って、トランジスタT1~T7に関し、以下の説明では、ゲート端子以外の2つの端子のうちの一方を「第1導通端子」といい、他方を「第2導通端子」という。
[0025]
 駆動トランジスタT1については、ゲート端子は閾値電圧補償トランジスタT2の第2導通端子と初期化トランジスタT3の第1導通端子と保持キャパシタC1の第2電極とに接続され、第1導通端子は書き込み制御トランジスタT5の第2導通端子と電源供給制御トランジスタT6の第2導通端子とに接続され、第2導通端子は閾値電圧補償トランジスタT2の第1導通端子と発光制御トランジスタT4の第1導通端子とに接続されている。閾値電圧補償トランジスタT2については、ゲート端子はn行目の走査信号線G(n)に接続され、第1導通端子は駆動トランジスタT1の第2導通端子と発光制御トランジスタT4の第1導通端子とに接続され、第2導通端子は駆動トランジスタT1のゲート端子と初期化トランジスタT3の第1導通端子と保持キャパシタC1の第2電極とに接続されている。初期化トランジスタT3については、ゲート端子は(n-1)行目の走査信号線G(n-1)に接続され、第1導通端子は駆動トランジスタT1のゲート端子と閾値電圧補償トランジスタT2の第2導通端子と保持キャパシタC1の第2電極とに接続され、第2導通端子は初期化電源線に接続されている。発光制御トランジスタT4については、ゲート端子はn行目の発光制御線EM(n)に接続され、第1導通端子は駆動トランジスタT1の第2導通端子と閾値電圧補償トランジスタT2の第1導通端子とに接続され、第2導通端子はアノード制御トランジスタT7の第1導通端子と有機EL素子OLEDのアノード端子とに接続されている。
[0026]
 書き込み制御トランジスタT5については、ゲート端子はn行目の走査信号線G(n)に接続され、第1導通端子は対応するデータ線Dに接続され、第2導通端子は駆動トランジスタT1の第1導通端子と電源供給制御トランジスタT6の第2導通端子とに接続されている。電源供給制御トランジスタT6については、ゲート端子はn行目の発光制御線EM(n)に接続され、第1導通端子はハイレベル電源線と保持キャパシタC1の第1電極とに接続され、第2導通端子は駆動トランジスタT1の第1導通端子と書き込み制御トランジスタT5の第2導通端子とに接続されている。アノード制御トランジスタT7については、ゲート端子はn行目の走査信号線G(n)に接続され、第1導通端子は有機EL素子OLEDのアノード端子に接続され、第2導通端子は初期化電源線に接続されている。
[0027]
 保持キャパシタC1については、第1電極はハイレベル電源線と電源供給制御トランジスタT6の第1導通端子とに接続され、第2電極は駆動トランジスタT1のゲート端子と閾値電圧補償トランジスタT2の第2導通端子と初期化トランジスタT3の第1導通端子とに接続されている。有機EL素子OLEDについては、アノード端子は発光制御トランジスタT4の第2導通端子とアノード制御トランジスタT7の第1導通端子とに接続され、カソード端子はローレベル電源線に接続されている。
[0028]
 <2.2 画素回路の動作>
 図4は、n行目の或る列に対応する画素回路10(図3に示す画素回路10)の駆動方法について説明するためのタイミングチャートである。時刻t0以前には、走査信号G(n-1)および走査信号G(n)はハイレベルとなっており、発光制御信号EM(n)はローレベルとなっている。このとき、発光制御トランジスタT4はオン状態となっていて、有機EL素子OLEDは駆動電流の大きさに応じて発光している。
[0029]
 時刻t0になると、発光制御信号EM(n)がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、発光制御トランジスタT4および電源供給制御トランジスタT6がオフ状態となる。その結果、有機EL素子OLEDへの電流の供給が遮断され、有機EL素子OLEDは消灯状態となる。
[0030]
 時刻t1になると、走査信号G(n-1)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、初期化トランジスタT3がオン状態となる。その結果、駆動トランジスタT1のゲート電圧が初期化される。すなわち、駆動トランジスタT1のゲート電圧が初期化電圧Viniに等しくなる。
[0031]
 時刻t2になると、走査信号G(n-1)がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、初期化トランジスタT3がオフ状態となる。時刻t3になると、走査信号G(n)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、閾値電圧補償トランジスタT2、書き込み制御トランジスタT5、およびアノード制御トランジスタT7がオン状態となる。アノード制御トランジスタT7がオン状態となることにより、有機EL素子OLEDのアノード電圧が初期化電圧Viniに基づいて初期化される。また、閾値電圧補償トランジスタT2および書き込み制御トランジスタT5がオン状態となることにより、書き込み制御トランジスタT5、駆動トランジスタT1、および閾値電圧補償トランジスタT2を介して、データ信号が保持キャパシタC1の第2電極に与えられる。これにより、保持キャパシタC1が充電される。
[0032]
 時刻t4になると、走査信号G(n)がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、閾値電圧補償トランジスタT2、書き込み制御トランジスタT5、およびアノード制御トランジスタT7がオフ状態となる。
[0033]
 時刻t5になると、発光制御信号EM(n)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、発光制御トランジスタT4および電源供給制御トランジスタT6がオン状態となり、保持キャパシタC1の充電電圧に応じた駆動電流が有機EL素子OLEDに供給される。その結果、当該駆動電流の大きさに応じて有機EL素子OLEDが発光する。その後、時刻t10に発光制御信号EM(n)がローレベルからハイレベルに変化するまでの期間を通じて、有機EL素子OLEDは発光する。
[0034]
 <3.デマルチプレクサ部>
 次に、図5を参照しつつ、デマルチプレクサ部600の詳細な構成について説明する。本実施形態においては、このデマルチプレクサ部600によってデータ信号分配部が実現されている。なお、図5には、3列分の構成のみを示している。ここでは、着目する3つの列を便宜上「列A」、「列B」、および「列C」という。図5では、赤色用のデータ信号を伝達する出力線には符号D(R)を付し、緑色用のデータ信号を伝達する出力線には符号D(G)を付し、青色用のデータ信号を伝達する出力線には符号D(B)を付している。また、赤色のサブ画素には符号PIX(R)を付し、緑色のサブ画素には符号PIX(G)を付し、青色のサブ画素には符号PIX(B)を付している。また、例えば列Bの赤色のサブ画素を形成する画素回路10に接続されるデータ線には符号DR(B)を付している。なお、出力線D(R)、出力線D(G)、および出力線D(B)の一端は、それぞれ、ソースドライバ500の出力部に接続されている。
[0035]
 図5に示すように、(3列分の)デマルチプレクサ部600には、9個のスイッチ6R(A)、6G(A)、6B(A)、6R(B)、6G(B)、6B(B)、6R(C)、6G(C)、および6B(C)が含まれている。スイッチ6R(A)、6G(A)、および6B(A)は、列Aに対応して設けられたスイッチであり、第1のスイッチ制御信号SWCTL1によって状態が制御される。スイッチ6R(B)、6G(B)、および6B(B)は、列Bに対応して設けられたスイッチであり、第2のスイッチ制御信号SWCTL2によって状態が制御される。スイッチ6R(C)、6G(C)、および6B(C)は、列Cに対応して設けられたスイッチであり、第3のスイッチ制御信号SWCTL3によって状態が制御される。なお、本実施形態においては、スイッチ制御信号がローレベルである時に、対応するスイッチがオン状態となる。
[0036]
 データ線DR(A)はスイッチ6R(A)を介して出力線D(R)に接続され、データ線DR(B)はスイッチ6R(B)を介して出力線D(R)に接続され、データ線DR(C)はスイッチ6R(C)を介して出力線D(R)に接続されている。データ線DG(A)はスイッチ6G(A)を介して出力線D(G)に接続され、データ線DG(B)はスイッチ6G(B)を介して出力線D(G)に接続され、データ線DG(C)はスイッチ6G(C)を介して出力線D(G)に接続されている。データ線DB(A)はスイッチ6B(A)を介して出力線D(B)に接続され、データ線DB(B)はスイッチ6B(B)を介して出力線D(B)に接続され、データ線DB(C)はスイッチ6B(C)を介して出力線D(B)に接続されている。
[0037]
 以上のように、本実施形態においては、ソースドライバ500の各出力部は、3本のデータ線に対応付けられている。詳しくは、ソースドライバ500の各出力部は、2本おきの3本のデータ線に対応付けられている。また、ソースドライバ500の各出力部は、同じ色のサブ画素にデータ信号を供給するための3本のデータ線に対応付けられている。各出力部に対応付けられた3本のデータ線は、詳しくは、データ線に垂直な方向(走査信号線が延びる方向)に連続して配置された3個の画素にそれぞれ含まれる同じ色の3個のサブ画素に接続されている。そして、デマルチプレクサ部600は、ソースドライバ500の各出力部とそれに対応付けられた3本のデータ線とのそれぞれの電気的な接続状態を制御するための1つの出力部につき3個設けられたスイッチを含んでいる。また、各画素を構成する3個のサブ画素にそれぞれデータ信号を供給するための3本のデータ線と当該3本のデータ線に対応付けられている3本の出力線(ソースドライバ500の3個の出力部)とのそれぞれの電気的な接続状態を制御する3個のスイッチは同じスイッチ制御信号によって状態が制御される。
[0038]
 以上のような構成において、第1のスイッチ制御信号SWCTL1がローレベルになっている時には、スイッチ6R(A)、6G(A)、および6B(A)がオン状態となり、列Aに含まれるサブ画素を形成する画素回路10に接続されたデータ線DR(A)、DG(A)、およびDB(A)にデータ信号が供給される。また、第2のスイッチ制御信号SWCTL2がローレベルになっている時には、スイッチ6R(B)、6G(B)、および6B(B)がオン状態となり、列Bに含まれるサブ画素を形成する画素回路10に接続されたデータ線DR(B)、DG(B)、およびDB(B)にデータ信号が供給される。また、第3のスイッチ制御信号SWCTL3がローレベルになっている時には、スイッチ6R(C)、6G(C)、および6B(C)がオン状態となり、列Cに含まれるサブ画素を形成する画素回路10に接続されたデータ線DR(C)、DG(C)、およびDB(C)にデータ信号が供給される。
[0039]
 <4.駆動方法>
 次に、駆動方法について説明する。図1は、駆動方法の概要を説明するための図である。本実施形態においては、動画表示の際と静止画表示の際との間で1水平走査期間の長さが変化する。詳しくは、静止画表示の際の1水平走査期間の長さは、動画表示の際の1水平走査期間の長さの3倍となる。すなわち、静止画表示の際の駆動周波数は、動画表示の際の駆動周波数の3分の1とされる。また、図1に示すように、動画表示が行われる際には第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3が同時にローレベルとなるのに対し、静止画表示が行われる際には第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3は1つずつローレベルとなる。以上のような制御が実現されるよう、図6に示すように、表示部100に表示する画像が動画であるか静止画であるかに応じて駆動周波数を設定する駆動周波数設定部22とデマルチプレクサ部600に含まれているスイッチの状態を制御するスイッチ制御部24とが表示制御回路200内に設けられている。なお、表示部100に表示する画像が動画であるか静止画であるかについては、入力画像信号DINに基づいて判定される。以下、本実施形態における駆動方法について詳しく説明する。
[0040]
 図7は、動画表示の際の駆動方法について説明するためのタイミングチャートである。なお、ここでは、n行目の画素回路10内の保持キャパシタC1にデータ信号の書き込みが行われるときの動作に着目する。また、図7では、データ線の電圧の変化を「DATA」と記した波形で表している(図8も同様)。
[0041]
 時刻t20になると、発光制御信号EM(n)がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10内の有機EL素子OLEDは消灯状態となる。時刻t21になると、走査信号G(n-1)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10内の駆動トランジスタT1のゲート電圧が初期化される。時刻t22になると、第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内の全てのスイッチ6R(A)、6G(A)、6B(A)、6R(B)、6G(B)、6B(B)、6R(C)、6G(C)、および6B(C)がオフ状態となる。
[0042]
 時刻t23に走査信号G(n-1)がローレベルからハイレベルに変化した後、時刻t24になると、第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内の全てのスイッチ6R(A)、6G(A)、6B(A)、6R(B)、6G(B)、6B(B)、6R(C)、6G(C)、および6B(C)がオン状態となる。これにより、全てのデータ線に出力線からデータ信号が供給される。詳しくは、赤色用のデータ信号が出力線D(R)からデータ線DR(A)、DR(B)、およびDR(C)に供給され、緑色用のデータ信号が出力線D(G)からデータ線DG(A)、DG(B)、およびDG(C)に供給され、青色用のデータ信号が出力線D(B)からデータ線DB(A)、DB(B)、およびDB(C)に供給される。
[0043]
 時刻t25になると、走査信号G(n)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10内の保持キャパシタC1が、対応するデータ線の電圧に応じて充電される。時刻t26になると、第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内の全てのスイッチ6R(A)、6G(A)、6B(A)、6R(B)、6G(B)、6B(B)、6R(C)、6G(C)、および6B(C)がオフ状態となる。その結果、出力線からデータ線へのデータ信号の供給が遮断される。
[0044]
 時刻t27になると、走査信号G(n)がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10において、閾値電圧補償トランジスタT2、書き込み制御トランジスタT5、およびアノード制御トランジスタT7がオフ状態となり、保持キャパシタC1の充電電圧が確定する。
[0045]
 時刻t28に第1~第3のスイッチ制御信号SWCTL1~SWCTL3がハイレベルからローレベルに変化した後、時刻t29になると、発光制御信号EM(n)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10において、保持キャパシタC1の充電電圧に応じた駆動電流が有機EL素子OLEDに供給され、当該駆動電流の大きさに応じて有機EL素子OLEDが発光する。
[0046]
 以上のように、動画表示が行われる際には、ソースドライバ500の各出力部に対応する3個のスイッチが1水平走査期間中に同時にオン状態となる。これにより、各色(各基本色)に関し、走査信号線が延びる方向に連続して並んでいる3つの列のサブ画素において、同じ信号値のデータ信号に基づく書き込みが行われる。
[0047]
 図8は、静止画表示の際の駆動方法について説明するためのタイミングチャートである。なお、ここでも、n行目の画素回路10内の保持キャパシタC1にデータ信号の書き込みが行われるときの動作に着目する。
[0048]
 時刻t40になると、発光制御信号EM(n)がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10内の有機EL素子OLEDは消灯状態となる。時刻t41になると、走査信号G(n-1)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10内の駆動トランジスタT1のゲート電圧が初期化される。
[0049]
 時刻t42に走査信号G(n-1)がローレベルからハイレベルに変化した後、時刻t43になると、第1のスイッチ制御信号SWCTL1がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内のスイッチ6R(A)、6G(A)、および6B(A)がオン状態となる。これにより、列Aに対応するデータ線に出力線からデータ信号が供給される。詳しくは、赤色用のデータ信号が出力線D(R)からデータ線DR(A)に供給され、緑色用のデータ信号が出力線D(G)からデータ線DG(A)に供給され、青色用のデータ信号が出力線D(B)からデータ線DB(A)に供給される。時刻t44になると、第1のスイッチ制御信号SWCTL1がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内のスイッチ6R(A)、6G(A)、および6B(A)がオフ状態となる。その結果、出力線からデータ線へのデータ信号の供給が遮断される。
[0050]
 時刻t45になると、第2のスイッチ制御信号SWCTL2がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内のスイッチ6R(B)、6G(B)、および6B(B)がオン状態となる。これにより、列Bに対応するデータ線に出力線からデータ信号が供給される。詳しくは、赤色用のデータ信号が出力線D(R)からデータ線DR(B)に供給され、緑色用のデータ信号が出力線D(G)からデータ線DG(B)に供給され、青色用のデータ信号が出力線D(B)からデータ線DB(B)に供給される。時刻t46になると、第2のスイッチ制御信号SWCTL2がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内のスイッチ6R(B)、6G(B)、および6B(B)がオフ状態となる。その結果、出力線からデータ線へのデータ信号の供給が遮断される。
[0051]
 時刻t47になると、第3のスイッチ制御信号SWCTL3がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内のスイッチ6R(C)、6G(C)、および6B(C)がオン状態となる。これにより、列Cに対応するデータ線に出力線からデータ信号が供給される。詳しくは、赤色用のデータ信号が出力線D(R)からデータ線DR(C)に供給され、緑色用のデータ信号が出力線D(G)からデータ線DG(C)に供給され、青色用のデータ信号が出力線D(B)からデータ線DB(C)に供給される。時刻t48になると、第3のスイッチ制御信号SWCTL3がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、デマルチプレクサ部600内のスイッチ6R(C)、6G(C)、および6B(C)がオフ状態となる。その結果、出力線からデータ線へのデータ信号の供給が遮断される。
[0052]
 時刻t49になると、走査信号G(n)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10内の保持キャパシタC1が、対応するデータ線の電圧に応じて充電される。時刻t50になると、走査信号G(n)がローレベルからハイレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10において、閾値電圧補償トランジスタT2、書き込み制御トランジスタT5、およびアノード制御トランジスタT7がオフ状態となり、保持キャパシタC1の充電電圧が確定する。
[0053]
 時刻t51になると、発光制御信号EM(n)がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、n行目の画素回路10において、保持キャパシタC1の充電電圧に応じた駆動電流が有機EL素子OLEDに供給され、当該駆動電流の大きさに応じて有機EL素子OLEDが発光する。
[0054]
 以上のように、静止画表示が行われる際には、ソースドライバ500の各出力部に対応する3個のスイッチが1水平走査期間中に1つずつ順次にオン状態となる。従って、各色(各基本色)に関し、走査信号線が延びる方向に連続して並んでいる3つの列のサブ画素に着目すると、それら3つのサブ画素は互いに異なる信号値のデータ信号に基づく書き込みが行われ得る。
[0055]
 ところで、以上のような駆動方法が採用されているため、動画表示の際と静止画表示の際とでは表示画像の解像度が異なる。これについて、図9を参照しつつ説明する。なお、図9では、1組の出力線群に対応する1行分のサブ画素(すなわち、9個のサブ画素)に着目し、それら9個のサブ画素に符号71~79を付している。
[0056]
 動画表示の際には、上述した駆動方法により、各出力線に対応する3個のサブ画素(同じ色のサブ画素)では、同じ信号値のデータ信号に基づく書き込みが行われる。このため、例えばサブ画素71、74、および77では、同じ階調値の表示が行われる。従って、サブ画素71~73で構成される画素と、サブ画素74~76で構成される画素と、サブ画素77~79で構成される画素とで、同じ色の表示が行われる。その結果、実質的には1つの画素が9個のサブ画素71~79で構成された状態での色の表示が行われる(図9では、実質的な1つの画素を太枠で表している。)。すなわち、本来の3分の1の解像度での画像表示が行われる。なお、3個のサブ画素で同じ信号値のデータ信号に基づく書き込みが行われることに関し、使用する信号値は、例えば、3個のサブ画素のうちの特定のサブ画素に対応する信号値としても良いし、3個のサブ画素のそれぞれに対応する信号値の平均値としても良い。
[0057]
 これに対して、静止画表示の際には、上述した駆動方法により、各出力線に対応する3個のサブ画素(同じ色のサブ画素)では、異なる信号値のデータ信号に基づく書き込みが行われる(但し、目標表示画像によっては同じ信号値のデータ信号に基づく書き込みが行われる場合もある)。このため、例えばサブ画素71、74、および77では、異なる階調値の表示が行われる。従って、サブ画素71~73で構成される画素と、サブ画素74~76で構成される画素と、サブ画素77~79で構成される画素とで、異なる色の表示が行われる。すなわち、本来の解像度での画像表示が行われる。
[0058]
 以上のように、本実施形態においては、動画表示の際には本来の3分の1の解像度での画像表示が行われ、静止画表示の際には本来の解像度での画像表示が行われる。より詳しくは、データ線に平行な方向についての解像度は静止画表示のときと動画表示のときとで同じであるが、データ線に垂直な方向(走査信号線の延びる方向)についての解像度は静止画表示のときには動画表示のときの3倍となる。
[0059]
 なお、上記においては走査信号線が1本ずつ順次に駆動されることを前提に説明しているが、これには限定されない。動画表示の際に走査信号線が3本ずつ駆動されるようにしても良い。すなわち、動画表示の際にゲートドライバ300がデータ線の延びる方向に連続する3本の走査信号線に対して同じタイミングでハイレベル(オンレベル)の走査信号を出力するようにしても良い。これにより、動画表示の際には、データ線に平行な方向だけでなくデータ線に垂直な方向についても解像度が本来の3分の1(静止画表示のときの3分の1)となる。
[0060]
 <5.効果>
 本実施形態によれば、SSD方式を採用した有機EL表示装置において、動画表示が行われる際と静止画表示が行われる際とでは、駆動周波数およびデマルチプレクサ部600内のスイッチの動作が異なる。より詳しくは、動画表示が行われる際には、静止画表示が行われる際よりも駆動周波数が高い周波数に設定され、ソースドライバ500の各出力部に対応する3個のスイッチが各水平走査期間に同時にオン状態となる。このように、各出力部に対応する3個のスイッチは、各水平走査期間に順次にオン状態となるのではなく、各水平走査期間に同時にオン状態となる。このため、解像度は低下するが、駆動周波数が高くても各データ線の充電時間が充分に確保される。また、静止画表示が行われる際には、動画表示が行われる際よりも駆動周波数が低い周波数に設定され、ソースドライバ500の各出力部に対応する3個のスイッチが所定期間ずつ順次にオン状態となる。このように駆動周波数が低くされるので、各出力部に対応する3本のデータ線への充電が各水平走査期間に順次に行われても各データ線の充電時間が充分に確保される。以上のように、動画表示が行われる際にも静止画表示が行われる際にも各データ線の充電時間が充分に確保される。その結果、充電不足に起因する表示品位の低下が抑制される。
[0061]
 <6.その他>
 上記実施形態では有機EL表示装置を例に挙げて説明したが、表示装置の種類については特に限定されない。電流によって輝度または透過率が制御される表示素子を備えた表示装置では、無機発光ダイオードを備えた無機EL表示装置やQLED(Quantum dot Light Emitting Diode:量子ドット発光ダイオード)を備えたQLED表示装置などにも本発明を適用することができる。また、電流によって輝度または透過率が制御される表示素子以外の表示素子を備えた表示装置(例えば液晶表示装置)にも本発明を適用することができる。
[0062]
 また、上記実施形態では基本色として3原色(赤色、緑色、および青色)が用いられる例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各画素が赤色のサブ画素、緑色のサブ画素、青色のサブ画素、および白色のサブ画素で構成されている場合のように基本色として4つの色(赤色、緑色、青色、および白色)が用いられている場合にも本発明を適用することができる。これに関し、Kを3以上の整数として、各画素がK個の基本色のサブ画素からなる構成を採用することができる。この場合、ソースドライバ500の各出力部は、K本のデータ線に対応付けられる。

符号の説明

[0063]
6R(A)、6G(A)、6B(A)、6R(B)、6G(B)、6B(B)、6R(C)、6G(C)、6B(C)…(デマルチプレクサ部内の)スイッチ
10…画素回路
22…駆動周波数設定部
24…スイッチ制御部
100…表示部
200…表示制御回路
500…ソースドライバ(データ線駆動回路)
600…デマルチプレクサ部
D(1)~D(i)…(ソースドライバからの)出力線
DR(1)~DR(i)、DG(1)~DG(i)、DB(1)~DB(i)…データ線
SWCTL1~SWCTL3…第1~第3のスイッチ制御信号
T1…駆動トランジスタ
T2…閾値電圧補償トランジスタ
T3…初期化トランジスタ
T4…発光制御トランジスタ
T5…書き込み制御トランジスタ
T6…電源供給制御トランジスタ
T7…アノード制御トランジスタ

請求の範囲

[請求項1]
 K個(Kは3以上の整数)の基本色のサブ画素で構成された複数の画素を含む表示部を有する表示装置であって、
 前記表示部に配設された、サブ画素にデータ信号を供給するための複数のデータ線と、
 データ信号を出力することにより前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路と、
 前記データ線駆動回路から出力される各データ信号がK本のデータ線に分配可能となるよう前記データ線駆動回路の各出力部がK本のデータ線に対応付けられ、各出力部とそれに対応付けられたK本のデータ線とのそれぞれの電気的な接続状態を制御するための1つの出力部につきK個設けられたスイッチを含む、データ信号分配部と、
 前記データ信号分配部に含まれているスイッチの状態を制御するスイッチ制御部と、
 前記表示部に表示する画像が動画であるか静止画であるかに応じて駆動周波数を設定する駆動周波数設定部と
を備え、
 前記駆動周波数設定部は、前記表示部に表示する画像が静止画であるときには、前記表示部に表示する画像が動画であるときよりも駆動周波数を低い周波数に設定し、
 前記スイッチ制御部は、
  前記表示部に表示する画像が動画であるときには、各水平走査期間に前記K個のスイッチを同時にオン状態とし、
  前記表示部に表示する画像が静止画であるときには、各水平走査期間に前記K個のスイッチを所定期間ずつ順次にオン状態とすることを特徴とする、表示装置。
[請求項2]
 前記表示部に表示する画像が静止画であるときに前記駆動周波数設定部によって設定される駆動周波数は、前記表示部に表示する画像が動画であるときに前記駆動周波数設定部によって設定される駆動周波数のK分の1であることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
[請求項3]
 前記データ線駆動回路の各出力部は、同じ基本色のサブ画素にデータ信号を供給するためのK本のデータ線に対応付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
[請求項4]
 前記データ線駆動回路の各出力部に対応付けられているK本のデータ線は、前記複数のデータ線に垂直な方向に連続して配置されたK個の画素にそれぞれ含まれる同じ基本色のK個のサブ画素に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置。
[請求項5]
 前記データ線駆動回路の各出力部は、(K-1)本おきのK本のデータ線に対応付けられていることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置。
[請求項6]
 各画素を構成するK個のサブ画素にそれぞれデータ信号を供給するためのK本のデータ線と前記データ線駆動回路の出力部のうち当該K本のデータ線に対応付けられているK個の出力部とのそれぞれの電気的な接続状態を制御するK個のスイッチは同じ制御信号によって状態が制御されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
[請求項7]
 前記複数のデータ線に垂直な方向に延びるよう前記表示部に配設された、サブ画素に走査信号を供給するための複数の走査信号線と、
 走査信号を出力することにより前記複数の走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路と
を更に備え、
 前記走査信号線駆動回路は、前記表示部に表示する画像が動画であるときには、各水平走査期間に、前記複数のデータ線が延びる方向に連続するK本の走査信号線に対して同じタイミングでオンレベルの走査信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
[請求項8]
 前記複数のデータ線に垂直な方向の解像度は、前記表示部に表示する画像が静止画であるときには前記表示部に表示する画像が動画であるときのK倍となり、
 前記複数のデータ線に平行な方向の解像度は、前記表示部に表示する画像が静止画であるときと前記表示部に表示する画像が動画であるときとで同じであることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
[請求項9]
 各サブ画素を形成する画素回路は、電流によって駆動される表示素子と、前記表示素子に供給される電流の量を制御するために、対応するデータ線に供給されているデータ信号に応じて充電される容量素子とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
[請求項10]
 K個(Kは3以上の整数)の基本色のサブ画素で構成された複数の画素を含む表示部を有する表示装置であって、
 前記表示部に配設された、サブ画素にデータ信号を供給するための複数のデータ線と、
 データ信号を出力することにより前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路と、
 前記データ線駆動回路から出力される各データ信号がK本のデータ線に分配可能となるよう前記データ線駆動回路の各出力部がK本のデータ線に対応付けられ、各出力部とそれに対応付けられたK本のデータ線とのそれぞれの電気的な接続状態を制御するための1つの出力部につきK個設けられたスイッチを含む、データ信号分配部と、
 前記データ信号分配部に含まれているスイッチの状態を制御するスイッチ制御部と
を備え、
 前記データ線駆動回路の各出力部は、同じ基本色のサブ画素にデータ信号を供給するためのK本のデータ線に対応付けられていることを特徴とする、表示装置。
[請求項11]
 前記データ線駆動回路の各出力部に対応付けられているK本のデータ線は、前記複数のデータ線に垂直な方向に連続して配置されたK個の画素にそれぞれ含まれる同じ基本色のK個のサブ画素に接続されていることを特徴とする、請求項10に記載の表示装置。
[請求項12]
 K個(Kは3以上の整数)の基本色のサブ画素で構成された複数の画素を含む表示部を有する表示装置の駆動方法であって、
 前記表示装置は、
  前記表示部に配設された、サブ画素にデータ信号を供給するための複数のデータ線と、
  データ信号を出力することにより前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路と、
  前記データ線駆動回路から出力される各データ信号がK本のデータ線に分配可能となるよう前記データ線駆動回路の各出力部がK本のデータ線に対応付けられ、各出力部とそれに対応付けられたK本のデータ線とのそれぞれの電気的な接続状態を制御するための1つの出力部につきK個設けられたスイッチを含む、データ信号分配部と
を備え、
 前記駆動方法は、
  前記表示部に表示する画像が動画であるか静止画であるかに応じて駆動周波数を設定する駆動周波数設定ステップと、
  前記データ信号分配部に含まれているスイッチの状態を制御するスイッチ制御ステップと
を含み、
 前記駆動周波数設定ステップでは、前記表示部に表示する画像が静止画であるときには、前記表示部に表示する画像が動画であるときよりも駆動周波数が低い周波数に設定され、
 前記スイッチ制御ステップでは、
  前記表示部に表示する画像が動画であるときには、各水平走査期間に前記K個のスイッチが同時にオン状態とされ、
  前記表示部に表示する画像が静止画であるときには、各水平走査期間に前記K個のスイッチが所定期間ずつ順次にオン状態とされることを特徴とする、駆動方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]