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1. (WO2019049906) ガラスラン
Document

明 細 書

発明の名称 ガラスラン

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045  

産業上の利用可能性

0046  

符号の説明

0047  

請求の範囲

1   2  

図面

1   2   3   4   5  

明 細 書

発明の名称 : ガラスラン

技術分野

[0001]
 本開示は、車両のドアに対して固定的に設けられるサッシュに取り付けられるガラスランに関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1には、フロントドアのドアパネルにスポット溶接で取付けられたドアサッシュに嵌装され、ドアガラスを溝部内に案内するガラスラン(グラスランとも称される)が記載されている。ガラスランは、昇降するドアガラスを案内する溝部を形成する断面略コ字状の本体部を有し、本体部は、車内側側壁部と車外側側壁部と、車内側側壁部と車外側側壁部とを連結する連結壁部によって形成されている。車外側側壁部の車外側には、滑り止め用の凹凸部が形成されている。ドアサッシュは、断面略コ字状で、車外側部と車内側部とそれらを連結する連結部からなる。また、凹凸部が車外側側壁部の車外側の端部に形成され、車外側部の端部の先端部が車内側に折り返されており、ドアサッシュにガラスランが嵌装された状態で、端部の開口側の先端部(折り返し部分)に凹凸部が車内側から当接する構造が図示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 日本国特開2013-112202号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 上記構造では、ガラスランがサッシュに嵌装した状態で、車内側に折り返されている車外側部(外側のサッシュ側壁部)の先端部に車外側側壁部の車外側の凹凸部(リップ部)が車内側から当接するので、ガラスランとサッシュとの間に風が進入することがなく、風音の発生を抑制することができる。しかし、車外側側壁部の開口側の先端部に凹凸部が形成されているので、ガラスランに凹凸部が押し付けられて弾性変形すると、凹凸部に発生する反力によって外側側壁部の端部が曲折して捲れ上がり、外観上の見栄えの低下を招くおそれがある。
[0005]
 そこで、本開示は、風音の発生を抑制することができ、且つ外観上の見栄えの低下を防止することが可能なガラスランの提供を目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記目的を達成すべく、本開示は、車両のドアのドア窓開口に沿って開口する嵌合凹部のドア幅方向内側を区画する内側のサッシュ側壁部と、嵌合凹部のドア幅方向外側を区画し、その先端部がドア幅方向内側へ折り返される外側のサッシュ側壁部とを有し、ドアに対して固定的に設けられるサッシュに取付けられる弾性体のガラスランであって、ガラスラン本体と、少なくとも1つのリップ部とを備える。ガラスラン本体は、相対向して離間する内側及び外側のガラスラン側壁部を一体的に有し、内側及び外側のガラスラン側壁部が内側及び外側のサッシュ側壁部に対向する姿勢でサッシュの嵌合凹部にドア窓側から嵌合する。少なくとも1つのリップ部は、ガラスラン本体が嵌合凹部に嵌合したガラスラン取付状態で、外側のサッシュ側壁部の内面のうち折り返されていない非折返し領域へ向かって、外側のガラスラン側壁部のうち非折返し領域と対向する領域から延びる。
[0007]
 上記構成では、外側のサッシュ側壁部の内面のうち折り返されていない非折返し領域と、外側のガラスラン側壁部のうち非折返し領域と対向する領域との間に、リップ部が設けられている。このため、外側のガラスラン側壁部の開口側の先端部に反力が発生することがない。従って、外側のガラスラン側壁部の開口側の先端部が捲り上がることがなく、外観上の見栄えの低下を防止することができる。
[0008]
 また、ガラスラン取付状態で、外側のサッシュ側壁部の内面のうち折り返されていない非折返し領域へ向かって、外側のガラスラン側壁部のうち非折返し領域と対向する領域からリップ部が延びる。このため、サッシュとガラスランとの間に風が進入した場合であっても、進入した風の流速を低減させる事ができるので、風音を抑制することができる。
[0009]
 また、リップ部は、ガラスラン取付状態でサッシュの非折返し領域に当接してもよい。
[0010]
 上記構造では、ガラスラン取付状態でサッシュの非折返し領域にリップ部が当接しているので、サッシュとガラスランとの間に空気が流入することがない。このため、確実に風音を防止することができる。

発明の効果

[0011]
 本開示によれば、風音の発生を抑制することができ、且つ外観上の見栄えの低下を防止することができる。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 図1は、本開示の実施形態に係るガラスランを備えたドアをドア幅方向外側から視た側面図である。
[図2] 図2は、図1のドアの分解斜視図である。
[図3] 図3は、図1のIII-III矢視断面斜視図である。
[図4] 図4は、図3の要部拡大断面図である。
[図5] 図5は、ガラスランの変形例を示す断面図である。

発明を実施するための形態

[0013]
 以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向(ドアを車両に組付けて閉止したドア閉止状態でのドアの前後方向)を意味し、左右方向は車両の前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、ドアに関する以下の方向は、何れもドア閉止状態での方向であり、ドア横方向は前後方向、ドア縦方向は上下方向、ドア幅方向は車幅方向、ドア外側は車幅方向外側(車室外側)、ドア内側は車幅方向内側(車室内側)である。
[0014]
 本実施形態に係る車両は、車室(図示省略)の前右側と前左側とに左右のドア開口(図示省略)を有する。ドア1の前側は、ドアヒンジ(図示省略)を介してドア開口の前縁部に回転自在に支持され、ドア開口は、ドアヒンジを中心として傾動するドア1によって開閉される。なお、車室の前左側と前右側とには略同じ構造のドア1が設けられているため、以下では前左側のドア1について説明し、前右側についての説明を省略する。
[0015]
 図1及び図2に示すように、ドア1は、ドア外側に配置されるドアアウタパネル2と、ドアアウタパネル2のドア内側に配置されるドアインナパネル3とを備え、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とは、その周縁部分同士が接合されて閉空間を形成する。また、ドア1は、ドア窓部4と、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間(閉空間)の上側領域に配置されるガラスランチャンネル5と、ガラスランチャンネル5の前方下端とドアインナパネル3とを連結するフロントチャンネルブラケット6と、ガラスランチャンネル5の後方下端とドアインナパネル3とを連結するリヤチャンネルブラケット7と、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間で昇降可能に支持されるドアウインドウパネル9と、ドアウインドウパネル9用のウェザーストリップであるガラスラン8と、を備える。ドア窓部4は、ドア1の上側領域(ドアアウタパネル2及びドアインナパネル3の上側領域)に形成されるドア窓開口10によって区画される。ドアウインドウパネル9は、下降することによってドア窓開口10を開放し、上昇することによってドア窓開口10を閉止する。
[0016]
 ドアアウタパネル2は、ドア横方向に沿って起立してドア1の外面を形成する。ドアインナパネル3は、ドアアウタパネル2のドア内側に対向配置される。ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とは、それぞれ所定形状にプレス成形された金属板材である。
[0017]
 ドアアウタパネル2及びドアインナパネル3との上側領域には、上窓枠部12、前窓枠部13と、後窓枠部14とから一体的に構成される窓枠部11が設けられる。上窓枠部12は、ドア窓開口10の上縁部に沿ってドア横方向に延びて、上窓枠部12の下端縁は、ドア窓開口10の上方を区画する。前窓枠部13は、ドア窓開口10の前端縁部に沿ってドア縦方向(斜め上後方)に延びて、前窓枠部13の後端縁は、ドア窓開口10の前方を区画する。後窓枠部14は、ドア窓開口10の後端縁部に沿ってドア縦方向に延びて、後窓枠部14の前端縁は、ドア窓開口10の後方を区画する。ドア1のドア窓開口10の下方の領域(ドア窓開口下方領域15)は、その上端縁がドア窓開口10の下方を区画する。ドア1の前端縁部(ドアアウタパネル2及びドアインナパネル3の前端縁部)16は、前窓枠部13の下端からドア縦方向の下方へ連続して延びる。前端縁部16とドア開口の前縁部とは、ドアヒンジを介して連結される。ドアアウタパネル2の前窓枠部13の前方にはドアミラー取付部17が設けられる。ドアミラー取付部17のドア外側の外面には、ミラー本体18を支持するミラーベース19が取付けられる。
[0018]
 図1~図4に示すように、ガラスランチャンネル5は、ドアアウタパネル2の上側領域とドアインナパネル3の上側領域との間(閉空間)に配置され、上チャンネル部20と、上チャンネル部20の前端縁から曲折して下方に延びるフロントチャンネル部21と、上チャンネル部20の後端縁から曲折して下方に延びるリヤチャンネル部22とを一体的に有する。ガラスランチャンネル5は、ドア窓部4側へ開口した状態でドア窓開口10に沿って延びる断面形状コ字状部材である。ガラスランチャンネル5には、側板部23が設けられる。側板部23は、ドア内側に設けられるドア内側側板部23aとドア外側に設けられるドア外側側板部23bとを有する。ドア内側側板部23aとドア外側側板部23bとは、ドア幅方向に離間してドア窓開口10に沿って延びる。
[0019]
 上チャンネル部20は、上窓枠部12のドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に配置され、ドア窓開口10の上端縁部に沿ってドア横方向に延びる。上窓枠部12のドアアウタパネル2の下端縁と上チャンネル部20のドア外側側板部23bとが接合され、上窓枠部12のドアインナパネル3の下端縁と上チャンネル部20のドア内側側板部23aとが接合されることによって、閉断面を有する上サッシュ部30が構成される。
[0020]
 フロントチャンネル部21は、前窓枠部13のドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に配置され、上チャンネル部20の前端縁から曲折してドア窓開口10の前端縁部に沿って上下方向に延びる。前窓枠部13のドアアウタパネル2の下端縁とフロントチャンネル部21のドア外側側板部23bとが接合され、前窓枠部13のドアインナパネル3の下端縁とフロントチャンネル部21のドア内側側板部23aとが接合されることによって、閉断面を有するフロントサッシュ部31が構成される。フロントチャンネル部21の下部は、フロントロアチャンネル部24を構成する。フロントロアチャンネル部24の下端部は、ドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の前上端部に配置される。フロントロアチャンネル部24には、フロントロアチャンネル部24の後述する嵌合凹部34の下端縁から下方に延びるフロント嵌合凹部延長部26が一体形成される。
[0021]
 リヤチャンネル部22は、後窓枠部14のドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に配置され、上チャンネル部20の後端部から曲折してドア窓開口10の後端縁部に沿って上下方向に延びる。後窓枠部14のドアアウタパネル2の下端縁とリヤチャンネル部22のドア外側側板部23bとが接合され、後窓枠部14のドアインナパネル3の下端縁とリヤチャンネル部22のドア内側側板部23aとが接合されることによって、閉断面を有するリヤサッシュ部32が構成される。リヤチャンネル部22の下部は、リヤロアチャンネル部25を構成する。リヤロアチャンネル部25の下端部は、ドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の後上端部に配置される。リヤロアチャンネル部25には、リヤロアチャンネル部25の後述する嵌合凹部34の下端縁から下方に延びるリヤ嵌合凹部延長部27が一体形成される。
[0022]
 窓枠部(上窓枠部12、前窓枠部13及び後窓枠部14)11のドアアウタパネル2のドア窓部4側端部と、ガラスランチャンネル5のドア外側側板部23bとは、窓枠部11のドアアウタパネル2のドア窓部4側端部のドア内側面と、ガラスランチャンネル5のドア外側側板部23bのドア外側面とが当接した状態で溶接され、窓枠部11のドアアウタパネル2の先端縁がガラスランチャンネル5のドア外側側板部23bの先端部を挟み込むようにドア内側へ折り返されることによって接合される。窓枠部11のドアインナパネル3のドア窓部4側端部と、ガラスランチャンネル5のドア内側側板部23aとは、窓枠部11のドアインナパネル3のドア窓部4側端部のドア外側面と、ガラスランチャンネル5のドア内側側板部23aのドア内側面とが当接した状態で溶接されることによって接合される。
[0023]
 上サッシュ部30とフロントサッシュ部31とリヤサッシュ部32とから構成されるサッシュ部(サッシュ)33のドア窓部4側には、嵌合凹部34が設けられる。嵌合凹部34は、ドア窓部4側へ開口した状態でドア窓開口10に沿って延びて、断面形状コ字状に形成される。嵌合凹部34には、係合板部35が設けられ、後述するガラスラン8の嵌合突部53がドア窓部4側から嵌合する。係合板部35は、ドア内側に設けられるドア内側係合板部(内側のサッシュ側壁部)35aと、ドア外側に設けられるドア外側係合板部(外側のサッシュ側壁部)35bとを有し、ドア窓部4側へ開口する嵌合凹部34を区画する。
[0024]
 ドア内側係合板部35aは、ドア外側に配置されるガラスランチャンネル5のドア内側側板部23aと、ドア内側に配置されるドアインナパネル3の窓枠部11のドア窓部4側端部とから構成される。ドア内側係合板部35aには、そのドア外側にドア内側サッシュ内側面36aが設けられ、そのドア窓部4側の先端縁部にドア内側サッシュ端面37aが設けられる。ドア内側サッシュ内側面36aには、ガラスラン8がサッシュ部33に取り付けられたガラスラン取付状態で、後述するガラスラン8のドア内側抜け防止用リップ部56aが係合するリップ係合突部38が設けられる。
[0025]
 ドア外側係合板部35bは、ドア内側に配置されるガラスランチャンネル5のドア外側側板部23bと、ドア外側に配置されるドアアウタパネル2の窓枠部11のドア窓部4側端部とから構成される。ドア外側係合板部35bには、そのドア内側にドア外側サッシュ内側面36bが設けられ、そのドア窓部4側の先端縁部にドア外側サッシュ端面37bが設けられる。ドア外側サッシュ内側面36bは、折り返されたドアアウタパネル2の窓枠部11の先端縁から成る折返し領域44と、ガラスランチャンネル5のドア外側側板部23bから成る非折返し領域45とを有する。ドア外側サッシュ内側面36bは、ドア外側側板部23b及びドアアウタパネル2の窓枠部11のドア窓4側端部から構成される。
[0026]
 ドア内側サッシュ内側面36aとドア外側サッシュ内側面36bとは、互いに対向し、ドア内側サッシュ端面37aとドア外側サッシュ端面37bとは、互いに離間する方向へ延びる。なお、サッシュ部33は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とガラスランチャンネル5とから構成されるが、これに限定されるものではなく、例えば、1枚のパネルから成形されてもよい。
[0027]
 フロントチャンネルブラケット6は、ドア上下方向に延びる板体であって、フロントロアチャンネル連結部40とフロントドアインナ固定部41とを一体的に有し、ドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の前上端部のドア外側(閉空間内)に配置される。フロントドアインナ固定部41は、ドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の前上端部のドア外側の外面に面接触した状態で固定される。フロントロアチャンネル連結部40のドア外側の外面には、フロントロアチャンネル部24の下端部が固定される。
[0028]
 リヤチャンネルブラケット7は、ドア上下方向に延びる板体であって、リヤロアチャンネル連結部42と、リヤドアインナ固定部43とを一体的に有し、ドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の後上端部のドア外側(閉空間内)の外面に配置される。リヤドアインナ固定部43は、ドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の後上端部のドア外側の外面に面接触した状態で固定される。リヤロアチャンネル連結部42のドア外側の外面には、リヤロアチャンネル部25の下端部が固定される。
[0029]
 すなわち、ガラスランチャンネル5は、ガラスランチャンネル5のフロントロアチャンネル部24の下端部がフロントチャンネルブラケット6を介してドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の前上端部のドア外側の外面に固定され、ガラスランチャンネル5のリヤロアチャンネル部25の下端部がリヤチャンネルブラケット7を介してドアインナパネル3のドア窓開口下方領域15の後上端部のドア外側の外面に固定される。
[0030]
 図3及び図4に示すように、ガラスラン8は、ガラスラン本体50とリップ部51とを有する。ガラスラン本体50には、長手方向に沿って延びる断面形状コ字状のガラスラン側壁部52が設けられる。ガラスラン側壁部52は、ドア内側ガラスラン側壁部(内側のガラスラン側壁部)52aとドア外側ガラスラン側壁部(外側のガラスラン側壁部)52bとを有する。ドア内側ガラスラン側壁部52aとドア外側ガラスラン側壁部52bとは、相対向して離間する。ガラスラン本体50のドア窓部4側には、長手方向に沿って延びて、ドアウインドウパネル9の端縁部が侵入するガラス進入凹部54が設けられる。ガラスラン本体50のサッシュ部33側には、嵌合突部53が設けられる。嵌合突部53は長手方向に延びる断面突形状であり、サッシュ部33の嵌合凹部34と嵌合する。ドア内側ガラスラン側壁部52a及びドア外側ガラスラン側壁部52bがドア内側サッシュ内側面36a及びドア外側サッシュ内側面36bとそれぞれ対向する姿勢で、嵌合凹部34に嵌合突部53がドア窓部4側から嵌合する事によって、ガラスラン本体50は、サッシュ部33に取り付けられる。
[0031]
 リップ部51は、ドア外側ガラスラン側壁部52bとドア内側ガラスラン側壁部52aとにそれぞれ設けられ、ドア窓用リップ部55と抜け防止用リップ部56と係合リップ部57と風音防止用リップ部58(リップ部)とを一体的に有している。
[0032]
 ドア窓用リップ部55は、ガラス進入凹部54のドア内側の内部からドアウインドウパネル9側へ延びるドア内側ドア窓用リップ部55aと、ガラス進入凹部54のドア外側の内部からドアウインドウパネル9側へ延びるドア外側ドア窓用リップ部55bとを有する。ドア内側ドア窓用リップ部55aとドア外側ドア窓用リップ部55bとは、ガラス進入凹部54に進入したドアウインドウパネル9の端縁部に密着する。
[0033]
 抜け防止用リップ部56は、ドア内側ガラスラン側壁部52aのドア内側面のサッシュ部33側からドア内側へ延びるドア内側抜け防止用リップ部56aと、ドア外側ガラスラン側壁部52bのドア外側面のサッシュ部33側からドア外側へ延びるドア外側抜け防止用リップ部56bとを有する。ドア内側抜け防止用リップ部56aは、ガラスラン取付状態で、リップ係合突部38に係合し、ドア外側抜け防止用リップ部56bは、ガラスラン取付状態で、ドアアウタパネル2の窓枠部11の先端縁2aに係合する。
[0034]
 係合リップ部57は、ドア内側係合リップ部57aとドア外側係合リップ部57bとを有する。ドア内側係合リップ部57aは、ドア内側ガラスラン側壁部52aのドア窓部4側の先端縁部からドア内側へ延びて、ガラスラン取付状態でドア内側サッシュ端面37aと対向する。ドア外側係合リップ部57bは、ドア外側ガラスラン側壁部52bのドア窓部4側の先端縁部からドア外側へ延びて、ガラスラン取付状態でドア外側サッシュ端面37bと対向する。ドア内側係合リップ部57aとドア外側係合リップ部57bとは、ドア内側ガラスラン側壁部52aとドア外側ガラスラン側壁部52bとのドア窓部4側の各先端縁部から互いに離間する方向へそれぞれ延びている。ドア内側係合リップ部57a及びドア外側係合リップ部57bは、ドア内側サッシュ端面37a及びドア外側サッシュ端面37bに対向する。ドア内側係合リップ部57aのドア内側には、そのドア内側端部からサッシュ部33側に曲折して延びる外壁部59が設けられる。ガラスラン本体50のドア内側ガラスラン側壁部52aと外壁部59との間には、サッシュ部33側へ開口する溝状凹部60が形成される。溝状凹部60には、ガラスラン取付状態で、ドア内側係合板部35aがサッシュ部33側から係合する。溝状凹部60の溝の深さは、ドア内側係合板部35aの突出高さと略同一である。
[0035]
 風音防止用リップ部58は、外側ガラスラン側壁部52bに2つ設けられ、ガラスラン取付状態で、外側ガラスラン側壁部52bのうち非折返し領域45と対向する領域から、ドア外側係合板部35bの内面のうち折り返されていない非折返し領域45へ向かって延びる。2つの風音防止用リップ部58の先端部は、非折返し領域45に当接している。2つの風音防止用リップ部58の高さは、同一に設定されている。
[0036]
 ガラスラン取付状態では、嵌合突部53が嵌合凹部34に沿って線状に延び、ドア内側ガラスラン側壁部52a及びドア外側ガラスラン側壁部52bがガラス進入凹部54を区画し、ドア内側係合リップ部57aがドア内側サッシュ端面37aに押圧されて弾性変形し、ドア外側係合リップ部57bがドア外側サッシュ端面37bに押圧されて弾性変形する。ドア外側係合リップ部57bは、ガラスラン取付状態で車室外側の側板部の車室外側の側面に連続する。
[0037]
 上記のように構成されたガラスラン8ではドア外側係合板部35bの内面のうち折り返されていない非折返し領域45と、ドア外側ガラスラン側壁部52bのうち非折返し領域45と対向する領域との間に、風音防止用リップ部58が設けられている。このため、ドア外側ガラスラン側壁部52bの開口側の先端部に反力が発生することがない。従って、ドア外側ガラスラン側壁部52bの開口側の先端部が捲り上がることがなく、外観上の見栄えの低下を防止することができる。
[0038]
 また、風音防止用リップ部58は、ガラスラン取付状態で、ドア外側ガラスラン側壁部52bのうち非折返し領域45と対向する領域から、ドア外側係合板部35bの内面のうち折り返されていない非折返し領域45へ向かって延びる。このため、サッシュ部33とガラスラン8との間に風が進入した場合であっても、リップ部58によって進入した風の気流が乱され、進入した風の流速を低減させる事ができるので、風音を抑制することができる。
[0039]
 また、ガラスラン取付状態でサッシュ部33の非折返し領域45に風音防止用リップ部58が当接しているので、サッシュ部33とガラスラン8との間に空気が流入することがない。このため、確実に風音を防止することができる。
[0040]
 なお、本実施形態では、ドア外側ガラスラン側壁部52bに2つの風音防止用リップ部58が設けられているが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つ設けられればよく、例えば、図5に示すように、ドア外側ガラスラン側壁部52bに3つの風音防止用リップ部66が設けられてもよい。
[0041]
 また、本実施形態では、風音防止用リップ58の先端部が外側の非折返し領域45に当接する構造が例示されているが、これに限定されるものではなく、例えば図5のように、風音防止用リップ66の先端部が非折返し領域65に当接しない構造であってもよい。
[0042]
 また、本実施形態では、2つの風音防止用リップ58の高さを同一に設定する構造を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、3つの風音防止用リップ部66の高さをバラバラに設定してもよい。
[0043]
 また、本実施形態では、ドア内側係合リップ部57aのドア内側にそのドア内側端部からサッシュ部33側に曲折して延びる外壁部59が設けられる構造を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、ドア内側係合板部61aのドア窓部4側の先端縁部にドア内側へ延びるドア内側サッシュ端面62aが設けられ、ドア内側ガラスラン側壁部63aとのドア窓部4側の各先端縁部からドア内側係合リップ部64aがドア内側へ延びる構造であってもよい。
[0044]
 以上、本開示の実施形態について説明したが、この実施形態による開示の一部をなす論述及び図面により本開示は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本開示の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
[0045]
 本出願は、2017年09月06日付で出願された日本国特許出願(特願2017-171570)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

産業上の利用可能性

[0046]
 本開示に係るガラスランは、車両のドアに広く利用することができる。

符号の説明

[0047]
 1 ドア
 2 ドアアウタパネル
 3 ドアインナパネル
 4 ドア窓部
 5 ガラスランチャンネル
 8 ガラスラン
 9 ドアウインドウパネル
 10 ドア窓開口
 11 窓枠部
 12 上窓枠部
 13 前窓枠部
 14 後窓枠部
 20 上チャンネル部
 21 フロントチャンネル部
 22 リヤチャンネル部
 23 側板部
 23a ドア内側側板部
 23b ドア外側側板部
 30 上サッシュ部
 31 フロントサッシュ部
 32 リヤサッシュ部
 33 サッシュ部(サッシュ)
 34 嵌合凹部
 35a,61a ドア内側係合板部(内側のサッシュ側壁部)
 35b ドア外側係合板部(外側のサッシュ側壁部)
 36a ドア内側サッシュ内側面
 36b ドア外側サッシュ内側面
 37a,62a ドア内側サッシュ端面
 37b ドア外側サッシュ端面
 38 リップ係合突部
 44 折返し領域
 45,65 非折返し領域
 50 ガラスラン本体
 51 リップ部
 52 ガラスラン側壁部
 52a,63a ドア内側ガラスラン側壁部(内側のガラスラン側壁部)
 52b ドア外側ガラスラン側壁部(外側のガラスラン側壁部)
 53 嵌合突部
 54 ガラス進入凹部
 55 ドア窓用リップ部
 55a ドア内側ドア窓用リップ部
 55b ドア外側ドア窓用リップ部
 56 抜け防止用リップ部
 56a ドア内側抜け防止用リップ部
 56b ドア外側抜け防止用リップ部
 57 係合リップ部
 57a,64a ドア内側係合リップ部
 57b ドア外側係合リップ部
 58,66 風音防止用リップ部(リップ部)
 59 外壁部
 60 溝状凹部

請求の範囲

[請求項1]
 車両のドアのドア窓開口に沿って開口する嵌合凹部のドア幅方向内側を区画する内側のサッシュ側壁部と、前記嵌合凹部のドア幅方向外側を区画し、その先端部がドア幅方向内側へ折り返される外側のサッシュ側壁部とを有し、前記ドアに対して固定的に設けられるサッシュに、取付けられる弾性体のガラスランであって、
 相対向して離間する内側及び外側のガラスラン側壁部を一体的に有し、前記内側及び外側のガラスラン側壁部が前記内側及び外側のサッシュ側壁部に対向する姿勢で前記サッシュの前記嵌合凹部にドア窓側から嵌合するガラスラン本体と、
 前記ガラスラン本体が前記嵌合凹部に嵌合したガラスラン取付状態で、前記外側のサッシュ側壁部の内面のうち折り返されていない非折返し領域へ向かって、前記外側のガラスラン側壁部のうち前記非折返し領域と対向する領域から延びる少なくとも1つのリップ部とを備える
 ことを特徴とするガラスラン。
[請求項2]
 請求項1に記載のガラスランであって、
 前記少なくとも1つのリップ部は、前記ガラスラン取付状態で前記サッシュの前記非折返し領域に当接する
 ことを特徴とするガラスラン。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]