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1. (WO2019039314) 内視鏡システム
Document

明 細 書

発明の名称 内視鏡システム

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012  

発明の効果

0013  

図面の簡単な説明

0014  

発明を実施するための形態

0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073  

符号の説明

0074  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 内視鏡システム

技術分野

[0001]
 本発明は、被検体に挿入され該被検体を撮像して画像信号を生成する内視鏡システムに関する。

背景技術

[0002]
 従来、被検体内に挿入されて被検部位の観察等を行う内視鏡が知られており、医療分野等で広く利用されている。内視鏡は、高湿度、かつ室温より高い温度の体内で使用されるため、挿入部の先端部が体内に挿入された際、先端部に配置されるレンズカバーや対物レンズ等の光学部材に曇りを生じ、鮮明な画像を得ることができないことがある。このため、従来の内視鏡では、挿入部の先端部にヒータ等の加熱部とサーミスタ等の温度検出部を設け、この温度検出部による検出結果に基づいて、加熱部の駆動を制御することによって、光学部材に曇りが生じることを防止する技術が知られている(特許文献1参照)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2014-131531号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかしながら、上述した特許文献1では、温度検出部が内視鏡の使用に伴って徐々に劣化することによって、温度検出部の温度特性も変化することで、先端部の温度を精度よく検出することができず、加熱部を精度よく制御することができないという問題点があった。
[0005]
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、温度検出部の温度特性が変化した場合であっても、加熱部を精度よく制御することができる内視鏡システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る内視鏡システムは、先端部が被検体に挿入される挿入部を有する内視鏡と、前記先端部に設けられ、前記先端部に配置された所定部材を加熱する加熱部と、前記先端部における前記所定部材の周辺領域に複数設けられ、前記先端部の温度を検出する複数の温度検出部と、前記加熱部に電力を供給する電源部と、前記複数の温度検出部の各々が検出した複数の温度のうち最も高い温度が第1の閾値以上であるか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記電源部が前記加熱部に対して供給する前記電力を制御する電力制御部と、を備えることを特徴とする。
[0007]
 また、本発明に係る内視鏡システムは、上記発明において、前記電力制御部は、前記電源部が前記加熱部に対して前記電力を供給している場合において、前記判定部によって前記最も高い温度が前記第1の閾値以上であると判定されたとき、前記電源部が前記加熱部に対して供給する前記電力を停止させることを特徴とする。
[0008]
 また、本発明に係る内視鏡システムは、上記発明において、前記電力制御部は、前記電源部が前記加熱部に対して前記電力を供給している場合において、前記判定部によって前記最も高い温度が前記第1の閾値以上でないと判定されたとき、前記電源部が前記加熱部に対して供給する前記電力を継続させることを特徴とする。
[0009]
 また、本発明に係る内視鏡システムは、上記発明において、前記判定部は、前記電源部が前記加熱部に対して前記電力の供給を停止している場合において、前記複数の温度のうち最も低い温度が前記第1の閾値より低い第2の閾値未満であるか否かを判定し、前記電力制御部は、前記判定部によって前記最も低い温度が前記第2の閾値未満であると判定された場合、前記電源部に対して前記電力の供給を開始させることを特徴とする。
[0010]
 また、本発明に係る内視鏡システムは、上記発明において、前記電力制御部は、前記判定部によって前記最も低い温度が前記第2の閾値未満でないと判定された場合、前記電源部に対して前記電力の供給の停止を継続させることを特徴とする。
[0011]
 また、本発明に係る内視鏡システムは、上記発明において、前記内視鏡が着脱自在に接続され、前記内視鏡が生成した画像信号に対して画像処理を施すプロセッサをさらに備え、前記電源部、前記判定部および前記電力制御部は、前記プロセッサに設けられていることを特徴とする。
[0012]
 また、本発明に係る内視鏡システムは、上記発明において、前記内視鏡が生成した画像信号に対して画像処理を施すプロセッサをさらに備え、前記内視鏡は、前記プロセッサに対して着脱自在に接続されるコネクタ部をさらに有し、前記電源部および前記電力制御部は、前記プロセッサに設けられ、前記判定部は、前記コネクタ部に設けられていることを特徴とする。

発明の効果

[0013]
 本発明によれば、温度検出部の温度特性が変化した場合であっても、加熱部を精度よく制御することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0014]
[図1] 図1は、本発明の一実施の形態に係る内視鏡システムの全体構成を模式的に示す図である。
[図2] 図2は、本発明の一実施の形態に係る内視鏡の先端部の内部構成を説明する断面図である。
[図3] 図3は、図2で使用する加熱ユニットの上面図である。
[図4] 図4は、図2で使用する加熱ユニットの側面図である。
[図5] 図5は、図4のV-V線断面図である。
[図6] 図6は、本発明の一実施の形態に係る内視鏡システムの要部の機能構成を示すブロック図である。
[図7] 図7は、本発明の一実施の形態に係る内視鏡システムが実行する処理の概要を示すフローチャートである。
[図8] 図8は、本発明の一実施の形態の変形例1に係る内視鏡システムの要部の機能構成を示すブロック図である。
[図9] 図9は、本発明の一実施の形態の変形例2に係る内視鏡システムの要部の機能構成を示すブロック図である。

発明を実施するための形態

[0015]
 以下、本発明を実施するための形態を図面とともに詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示しているに過ぎない。即ち、本発明は、各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
[0016]
 〔内視鏡システムの構成〕
 図1は、本発明の一実施の形態に係る内視鏡システムの全体構成を模式的に示す図である。図1に示す内視鏡システム1は、被検体内に挿入され、被検体の体内を撮像して被検体内の画像信号を生成する内視鏡2と、内視鏡2が生成した画像信号に所定の画像処理を施すとともに内視鏡システム1の各部を制御する制御装置として機能するプロセッサ3と、内視鏡2に供給する照明光を生成する光源装置4と、プロセッサ3が画像処理を施した画像信号に対応する画像を表示する表示装置5と、を備える。
[0017]
 内視鏡2は、被検体内に挿入される挿入部6と、挿入部6の基端側に設けられた操作部7と、操作部7より延伸する可撓性のユニバーサルコード8と、を備える。
[0018]
 挿入部6は、少なくとも照明ファイバ(ライトガイドケーブル)、電気ケーブルおよび光ファイバ等を用いて実現される。挿入部6は、後述する撮像装置(撮像ユニット)を内蔵した先端部6aと、複数の湾曲駒によって構成された湾曲自在な湾曲部6bと、湾曲部6bの基端側に設けられた可撓性を有する可撓性管部6cと、を有する。先端部6aには、照明レンズを介して光源装置4から供給された照明光を被検体内に照射する照明部、光学系が集光した被写体像を撮像することによって画像信号を生成する観察部、処置具用チャンネルと連通する開口部および送気・送水用のノズル等が設けられている。
[0019]
 操作部7は、湾曲部6bを上下方向および左右方向に湾曲させる湾曲ノブ7aと、被検体の体腔内に生体鉗子、レーザメス等の処置具が挿入される処置具挿入部7bと、プロセッサ3、光源装置4、送気装置、送水装置および送ガス装置等の周辺機器の操作を行う複数のスイッチ部7cと、を有する。処置具挿入部7bから挿入された処置具は、内部に設けられた処置具用チャンネルを経て挿入部6先端の鉗子開口部から表出する。
[0020]
 ユニバーサルコード8は、照明ファイバ、電気ケーブル等を用いて構成される。ユニバーサルコード8は、基端で分岐しており、分岐した一方の端部がコネクタ部8aであり、他方の端部がコネクタ部8bである。コネクタ部8aは、プロセッサ3のコネクタに対して着脱自在である。コネクタ部8bは、光源装置4に対して着脱自在である。ユニバーサルコード8は、光源装置4から供給された照明光を、コネクタ部8b、および照明ファイバを介して先端部6aに伝播する。また、ユニバーサルコード8は、後述する撮像ユニットが撮像した画像信号を、電気ケーブルおよびコネクタ部8aを介してプロセッサ3に伝送する。
[0021]
 光源装置4は、プロセッサ3の制御のもと、光源から光を発し、コネクタ部8bおよびユニバーサルコード8の照明ファイバを介して接続された内視鏡2へ照明光を供給する。光を発する光源は、例えば発光LED(Light Emitting Diode)やキセノンランプおよび集光レンズ等を用いて構成される。
[0022]
 表示装置5は、映像ケーブル5aを介してプロセッサ3によって所定の画像処理が施された画像信号に対応する画像を含む各種情報を表示する。表示装置5は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)を用いた表示ディスプレイ等を用いて構成される。これにより、術者は、表示装置5が表示する画像(体内画像)を見ながら内視鏡2を操作することにより、被検体内の所望の位置の観察および性状を判定することができる。
[0023]
 〔内視鏡の先端部の詳細な構成〕
 次に、内視鏡2の先端部6aの詳細な構成について説明する。
 図2は、図1に示す内視鏡2の先端部6aの内部構成を説明する断面図である。図3は、後述する図2で使用する加熱ユニットの上面図である。図4は、後述する図2で使用する加熱ユニットの側面図である。図5は、図4のV-V線断面図である。
[0024]
 図2~図5に示すように、先端部6aは、先端カバー60によって先端部6aが外嵌されている。先端カバー60には、観察窓61、照明レンズ(図示せず)、送気・送水用のノズル62および鉗子開口部63が設けられている。観察窓61の保持部61bには、レンズ61aを含む複数のレンズを介して、被検体内を撮像する撮像装置20が挿嵌されている。また、観察窓61の後方には、ノズル62および鉗子開口部63にそれぞれ対応するように、送気・送水孔64および鉗子挿通孔65などが設けられた先端ブロック66が配設されている。
[0025]
 先端ブロック66における送気・送水孔64の後端部には、送気・送水パイプ67が設けられている。送気・送水パイプ67には、送気・送水チューブ68が接続されている。鉗子挿通孔65の後端部には、鉗子挿通パイプ69が設けられている。鉗子挿通パイプ69には、鉗子挿通チューブ70が接続されている。
[0026]
 撮像装置20(撮像ユニット)は、複数の光学レンズ20a~20eによって構成された対物光学ユニット28と、対物光学ユニット28の後方に配置され、対物光学ユニット28に入射した光を受光する撮像素子30と、撮像素子30と接続される回路基板31と、回路基板31を介して撮像素子30と接続され、撮像素子30が撮像して生成した被検体の画像信号をプロセッサ3に伝送する複合ケーブル32と、を有する。
[0027]
 撮像素子30の受光面側には、カバーガラス36が設けられており、このカバーガラス36の外周部には、撮像素子保持枠37の内周部が嵌合し、接着剤などによって一体的に固定されている。
[0028]
 回路基板31の裏面には、撮像素子30から受信した画像信号を電気信号に処理するIC33やチップコンデンサ34が実装され、回路基板31の裏面に突出する取付け部31aに、複合ケーブル32のケーブル32aが接続されている。
[0029]
 撮像素子保持枠37の後端部には、撮像素子30および回路基板31を覆うようにシールド枠39が設けられている。このシールド枠39および撮像素子保持枠37の外周部は、熱収縮チューブ40によって被覆されている。
[0030]
 撮像装置20が挿嵌される保持部61bと先端ブロック66との間には、加熱ユニット10が挿通されている。
[0031]
 加熱ユニット10は、所定部材として機能する撮像装置20や観察窓61の周辺領域に設けられ、先端部6aの温度情報を検出する第1温度検出部11と、対物光学ユニット28の光軸を中心に周方向に沿って第1温度検出部11と並列に設けられ、先端部6aの温度情報を検出する第2温度検出部12と、観察窓61やレンズ61a等の所定部材を加熱する加熱部13と、を有する。なお、本一実施の形態では、第1温度検出部11および第2温度検出部12を対物光学ユニット28の光軸を中心に周方向に沿って複数設けてもよい。即ち、本一実施の形態によれば、円環状に複数配置することにより、先端部6aの大径化を抑制することができる。また、第1温度検出部11および第2温度検出部12は、例えばNTCサーミスタ(Negative Temperature Coefficient Thermistor)を用いて構成される。なお、本一実施の形態では、第1温度検出部11として、NTCサーミスタに限定されるものではなく、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ等を使用することも可能であるし、第1温度検出部11と第2温度検出部12の特性を互いに異ならせてもよい。
[0032]
 FPC基板14は、先端部6aから湾曲部6bまで延出する長さを有し、先端が観察窓61、レンズ61a、および光学レンズ20a~20e等の光学部材の近傍に位置するように配置されている。第1温度検出部11、第2温度検出部12および加熱部13は、フレキシブルプリント基板14(以下、「FPC基板14」という)の先端側、即ち、光学部材の近傍に実装され、接続部周辺がアンダーフィル剤16aによって保護されている。また、第1温度検出部11、第2温度検出部12および加熱部13が実装されるFPC基板14上は、封止樹脂16で封止されている。湾曲部6bに延出するFPC基板14の基端には、接続電極19a~19eが形成され、複合ケーブル15のケーブル15a~15eの各々が接続されている。FPC基板14のケーブル15a~15eが接続される基端外周は、熱収縮チューブ17によって被覆され、内部は封止樹脂16で封止されている。
[0033]
 第1温度検出部11および第2温度検出部12は、配線18a、18dおよび18e、接続電極19a、19dおよび19eを介してケーブル15a、15dおよび15eと接続された並列回路である。加熱部13は、配線18bおよび18c、接続電極19bおよび19cを介してケーブル15bおよび15cと接続されたヒータ単独回路である。
[0034]
 このように構成された加熱ユニット10は、封止樹脂16から上面が露出した加熱部13を保持部61bに当接させて固定する。FPC基板14は、基端側の端部(複合ケーブル15が接続される側)は、先端部6aと湾曲部6bとの境界近傍に位置する長さに調製される。
[0035]
 〔先端部の加熱ユニットを含む内視鏡システムの要部の機能構成〕
 次に、先端部6aの加熱ユニット10を含む内視鏡システム1の要部の機能構成について説明する。図6は、内視鏡システム1の要部の機能構成を示すブロック図である。なお、図6では、上述した図3~図5において先端部6aの構成を説明したため、詳細な説明を省略し、プロセッサ3の要部の機能構成について説明する。
[0036]
 図6に示すように、プロセッサ3は、電源部200と、記録部201と、入力部202と、プロセッサ制御部203と、を備える。
[0037]
 電源部200は、プロセッサ制御部203の制御のもと、第1温度検出部11、第2温度検出部12および加熱部13の各々へ電力を供給する。電源部200は、外部から入力された電圧に対して電圧を調整するレギュレータ(Regulator)等を用いて構成される。
[0038]
 記録部201は、内視鏡システム1が実行する各種のプログラムや処理中のデータを記録する。記録部201は、揮発性メモリや不揮発性メモリを用いて構成される。
[0039]
 入力部202は、キーボード、スイッチ、ボタンおよびタッチパネル等の入力インターフェースを用いて構成され、外部からの操作に応じた指示信号の入力を受け付け、この指示信号をプロセッサ制御部203へ出力する。
[0040]
 プロセッサ制御部203は、内視鏡システム1の各部を統括的に制御する。プロセッサ制御部203は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。プロセッサ制御部203は、判定部203aと、電力制御部203bと、を有する。
[0041]
 判定部203aは、電源部200が加熱部13に対して電力を供給している場合(加熱部13が加熱状態の場合)、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々が検出した複数の温度のうち最も高い温度が第1の閾値T 以上であるか否かを判定する。また、判定部203aは、電源部200が加熱部13に対して電力の供給を停止している場合(加熱部13が停止状態の場合)、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々が検出した複数の温度のうち最も低い温度が第1の閾値T より低い第2の閾値T (T >T )未満であるか否かをさらに判定する。
[0042]
 電力制御部203bは、判定部203aの判定結果に基づいて、電源部200が加熱部13に対して供給する電力を制御する。具体的には、電力制御部203bは、電源部200が加熱部13に対して電力を供給している場合において、判定部203aによって最も高い温度が第1の閾値T 以上であると判定されたとき、電源部200が加熱部13に対して供給する電力を停止させる一方、判定部203aによって最も高い温度が第1の閾値T 以上でないと判定されたとき、電源部200が加熱部13に対して供給する電力を継続させる。また、電力制御部203bは、電源部200が加熱部13に対して電力の供給を停止している場合において、判定部203aによって最も高い低い温度が第2の閾値T 未満であると判定されたとき、電源部200に対して加熱部13への電力の供給を開始させる一方、判定部203aによって最も高い低い温度が第2の閾値T 未満でないと判定されたとき、電源部200に対して加熱部13への電力の供給の停止を継続させる。
[0043]
 〔内視鏡システムの処理〕
 次に、内視鏡システム1が実行する処理について説明する。図7は、内視鏡システム1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。なお、図7においては、内視鏡システム1が実行する処理のうち、加熱部13の温度制御のみについて説明する。
[0044]
 図7に示すように、まず、判定部203aは、第1温度検出部11および第2温度検出部12が検出した各測定温度を取得する(ステップS101)。
[0045]
 続いて、判定部203aは、加熱部13が加熱中であるか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、判定部203aは、電源部200が加熱部13に電力を供給しているか否かを判定する。判定部203aによって加熱部13が加熱中であると判定された場合(ステップS102:Yes)、内視鏡システム1は、後述するステップS103へ移行する。これに対して、判定部203aによって加熱部13が加熱中でないと判定された場合(ステップS102:No)、内視鏡システム1は、後述するステップS107へ移行する。
[0046]
 ステップS103において、判定部203aは、第1温度検出部11および第2温度検出部12から取得した各測定温度の中で一番高い測定温度が第1の閾値T 以上であるか否かを判定する。判定部203aによって第1温度検出部11および第2温度検出部12から取得した各測定温度の中で一番高い測定温度が第1の閾値T 以上であると判定された場合(ステップS103:Yes)、内視鏡システム1は、後述するステップS104へ移行する。これに対して、判定部203aによって第1温度検出部11および第2温度検出部12から取得した各測定温度の中で一番高い測定温度が第1の閾値T 以上でないと判定された場合(ステップS103:No)、内視鏡システム1は、後述するステップS106へ移行する。
[0047]
 ステップS104において、電力制御部203bは、電源部200が加熱部13に供給する電力を停止させることによって、加熱部13による加熱を停止させる。
[0048]
 続いて、入力部202から被検体の検査を終了する指示信号が入力された場合(ステップS105:Yes)、内視鏡システム1は、本処理を終了する。これに対して、入力部202から被検体の検査を終了する指示信号が入力されていない場合(ステップS105:No)、内視鏡システム1は、ステップS101へ戻る。
[0049]
 ステップS106において、電力制御部203bは、電源部200が加熱部13に供給する電力を維持させることによって、加熱部13による加熱を維持させる。ステップS106の後、内視鏡システム1は、ステップS105へ移行する。
[0050]
 ステップS107において、判定部203aは、第1温度検出部11および第2温度検出部12から取得した各測定温度の中で一番低い測定温度が第2の閾値T 未満であるか否かを判定する。判定部203aによって第1温度検出部11および第2温度検出部12から取得した各測定温度の中で一番低い測定温度が第2の閾値T 未満であると判定された場合(ステップS107:Yes)、内視鏡システム1は、後述するステップS108へ移行する。これに対して、判定部203aによって第1温度検出部11および第2温度検出部12から取得した各測定温度の中で一番低い測定温度が第2の閾値T 未満でないと判定された場合(ステップS107:No)、内視鏡システム1は、後述するステップS109へ移行する。
[0051]
 ステップS108において、電力制御部203bは、加熱部13に対して、電源部200に電力を供給させることによって、停止状態の加熱部13による加熱を開始させる。ステップS108の後、内視鏡システム1は、ステップS105へ移行する。
[0052]
 ステップS109において、電力制御部203bは、電源部200に対して電力の供給の停止を継続させることによって、加熱部13の停止状態を維持させる。ステップS109の後、内視鏡システム1は、ステップS105へ移行する。
[0053]
 以上説明した本発明の一実施の形態によれば、電力制御部203bが判定部203aの判定結果に基づいて、電源部200が加熱部13に対して供給する電力を制御するので、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々の温度特性が変化した場合であっても、加熱部13を精度よく制御することができる。
[0054]
 また、本発明の一実施の形態によれば、電源部200が加熱部13に対して電力を供給している場合において、判定部203aによって最も高い温度が第1の閾値T 以上であると判定されたとき、電力制御部203bが加熱部13に対して電源部200によって供給される電力を停止させる一方、判定部203aによって最も高い温度が第1の閾値T 以上でないと判定されたとき、加熱部13に対して電源部200によって供給される電力を継続させるので、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々の温度特性が変化した場合であっても、先端部6aが必要以上に加熱されてしまうことを防止することができる。即ち、電力制御部203bは、最も低い温度を基準に制御しないので、先端部6aが必要以上に加熱されてしまうことを防止することができる。
[0055]
 また、本発明の一実施の形態によれば、電源部200が加熱部13に対して電力の供給を停止している場合において、判定部203aによって最も高い低い温度が第2の閾値T 未満であると判定されたとき、電力制御部203bが電源部200に対して加熱部13への電力の供給を開始させる一方、判定部203aによって最も高い低い温度が第2の閾値T 未満でないと判定されたとき、電源部200に対して加熱部13への電力の供給の停止を継続させるので、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々の温度特性が変化した場合であっても、先端部6aの温度が必要以上に下降してしまうことを防止することができる。即ち、電力制御部203bは、最も高い温度を基準に制御しないので、先端部6aの温度が必要以上に下降してしまうことを防止することができる。
[0056]
 また、本発明の一実施の形態によれば、電力制御部203bが判定部203aの判定結果に基づいて、電源部200が加熱部13に対して供給する電力を制御するので、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々の固体差が生じている場合または故障した場合であっても、加熱部13を精度よく制御することができる。
[0057]
 なお、本発明の一実施の形態では、先端部6aに第1温度検出部11および第2温度検出部12を設けていたが、これに限定されることなく、複数の温度検出部を設けてもよい。この場合、対物光学ユニット28の光軸を中心に周方向に沿って円環状に複数設けてもよい。
[0058]
 また、本発明の一実施の形態では、第1温度検出部11および第2温度検出部12の特性を同じものとしていたが、これに限定されることなく、互いの特性を異ならせてもよい。例えば、第1温度検出部11および第2温度検出部12をサーミスタで構成する場合、互いに異なる破壊挙動を行うものを用いてもよい。具体的には、NTCサーミスタを用いる場合、内部の層構造の層数および層構造の各々が異なるものを用いればよい。もちろん、NTCサーミスタを用いる場合、互いの素材を異ならせてもよい。
[0059]
(変形例1)
 次に、本発明の一実施の形態の変形例1について説明する。図8は、本発明の一実施の形態の変形例1に係る内視鏡システムの要部の機能構成を示すブロック図である。なお、以下においては、上述した実施の形態に係る内視鏡システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[0060]
 図8に示す内視鏡システム1aは、上述した一実施の形態に係るプロセッサ3に換えて、プロセッサ3aを備える。さらに、コネクタ部8aは、コネクタ制御部80を備える。
[0061]
 コネクタ制御部80は、上述した一実施の形態に係る判定部203aを備える。コネクタ制御部80は、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成される。
[0062]
 プロセッサ3aは、上述した一実施の形態に係るプロセッサ3のプロセッサ制御部203に換えて、プロセッサ制御部204を備える。プロセッサ制御部204は、電力制御部203bを備える。
[0063]
 以上説明した本発明の一実施の形態の変形例1によれば、上述した実施の形態と同様の効果を有し、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々の温度特性が変化した場合であっても、加熱部13を精度よく制御することができる。
[0064]
 なお、本発明の一実施の形態の変形例1では、判定部203aをコネクタ部8aに設けていたが、これに限定されることなく、操作部7の内部に設けてもよい。
[0065]
(変形例2)
 次に、本発明の一実施の形態の変形例2について説明する。図9は、本発明の一実施の形態の変形例2に係る内視鏡システムの要部の機能構成を示すブロック図である。なお、以下においては、上述した実施の形態に係る内視鏡システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[0066]
 図9に示す内視鏡システム1bは、上述した一実施の形態に係るプロセッサ3に換えて、プロセッサ3aと、中間部9を備える。中間部9は、判定部203aを有する。
[0067]
 以上説明した本発明の一実施の形態の変形例2によれば、上述した実施の形態と同様の効果を有し、第1温度検出部11および第2温度検出部12の各々の温度特性が変化した場合であっても、加熱部13を精度よく制御することができる。
[0068]
(その他の実施の形態)
 上述した本発明の一実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上述した本発明の一実施の形態に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、上述した本発明の一実施の形態で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
[0069]
 また、本発明の一実施の形態にでは、プロセッサと光源装置とが別体であったが、一体的に形成してもよい。
[0070]
 また、本発明の一実施の形態では、上述してきた「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
[0071]
 また、本発明の一実施の形態では、軟性の内視鏡を備えた内視鏡システムであったが、硬性の内視鏡を備えた内視鏡システム、工業用の内視鏡を備えた内視鏡システムであっても適用することができる。
[0072]
 なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いて各処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。即ち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
[0073]
 以上、本願の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

符号の説明

[0074]
 1,1a,1b 内視鏡システム
 2 内視鏡
 3,3a プロセッサ
 4 光源装置
 5 表示装置
 5a 映像ケーブル
 6 挿入部
 6a 先端部
 6b 湾曲部
 6c 可撓性管部
 7 操作部
 8 ユニバーサルコード
 8a,8b コネクタ部
 9 中間部
 10 加熱ユニット
 11 第1温度検出部
 12 第2温度検出部
 13 加熱部
 20 撮像装置
 20a~20e 光学レンズ
 30 撮像素子
 31 回路基板
 80 コネクタ制御部
 200 電源部
 201 記録部
 202 入力部
 203,204 プロセッサ制御部
 203a 判定部
 203b 電力制御部

請求の範囲

[請求項1]
 先端部が被検体に挿入される挿入部を有する内視鏡と、
 前記先端部に設けられ、前記先端部に配置された所定部材を加熱する加熱部と、
 前記先端部における前記所定部材の周辺領域に複数設けられ、前記先端部の温度を検出する複数の温度検出部と、
 前記加熱部に電力を供給する電源部と、
 前記複数の温度検出部の各々が検出した複数の温度のうち最も高い温度が第1の閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
 前記判定部の判定結果に基づいて、前記電源部が前記加熱部に対して供給する前記電力を制御する電力制御部と、
 を備えることを特徴とする内視鏡システム。
[請求項2]
 前記電力制御部は、前記電源部が前記加熱部に対して前記電力を供給している場合において、前記判定部によって前記最も高い温度が前記第1の閾値以上であると判定されたとき、前記電源部が前記加熱部に対して供給する前記電力を停止させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
[請求項3]
 前記電力制御部は、前記電源部が前記加熱部に対して前記電力を供給している場合において、前記判定部によって前記最も高い温度が前記第1の閾値以上でないと判定されたとき、前記電源部が前記加熱部に対して供給する前記電力を継続させることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
[請求項4]
 前記判定部は、前記電源部が前記加熱部に対して前記電力の供給を停止している場合において、前記複数の温度のうち最も低い温度が前記第1の閾値より低い第2の閾値未満であるか否かを判定し、
 前記電力制御部は、前記判定部によって前記最も低い温度が前記第2の閾値未満であると判定された場合、前記電源部に対して前記電力の供給を開始させることを特徴とする請求項2または3に記載の内視鏡システム。
[請求項5]
 前記電力制御部は、前記判定部によって前記最も低い温度が前記第2の閾値未満でないと判定された場合、前記電源部に対して前記電力の供給の停止を継続させることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡システム。
[請求項6]
 前記内視鏡が着脱自在に接続され、前記内視鏡が生成した画像信号に対して画像処理を施すプロセッサをさらに備え、
 前記電源部、前記判定部および前記電力制御部は、前記プロセッサに設けられていることを特徴とする請求項2~5のいずれか一つに記載の内視鏡システム。
[請求項7]
 前記内視鏡が生成した画像信号に対して画像処理を施すプロセッサをさらに備え、
 前記内視鏡は、前記プロセッサに対して着脱自在に接続されるコネクタ部をさらに有し、
 前記電源部および前記電力制御部は、前記プロセッサに設けられ、
 前記判定部は、前記コネクタ部に設けられていることを特徴とする請求項2~5のいずれか一つに記載の内視鏡システム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]