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1. (WO2019004063) 化粧材
Document

明 細 書

発明の名称 化粧材

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065  

符号の説明

0066  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3  

明 細 書

発明の名称 : 化粧材

技術分野

[0001]
 本発明は、光輝感を有する化粧材に関する。

背景技術

[0002]
 化粧材に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、塩ビシート及び塩ビレザーが開示されている。塩ビシート及び塩ビレザーでは、濃色の半透明軟質塩化ビニル樹脂層が濃色の不透明軟質塩化ビニル樹脂層の上に積層される。半透明軟質塩化ビニル樹脂層は、カラーフロップ性顔料粒子を含有する。カラーフロップ性顔料粒子は、無機系粒子に、酸化鉄又は酸化チタンをコーティングしたものである。無機系粒子としては、アルミニウム、ステンレス、雲母又は貝殻が挙げられる。半透明軟質塩化ビニル樹脂層は、カラーフロップ性顔料粒子を、塩化ビニル樹脂100重量部に対して0.05~1重量部含む。半透明軟質塩化ビニル樹脂層では、塩化ビニル樹脂は、単独の組成とされる。但し、塩化ビニル樹脂は、エチレン、酢酸ビニル、ビニルエーテル又はマレイン酸エステルとの共重合体であってもよい。塩化ビニル樹脂に添加される可塑剤としては、フタル酸エステル系、脂肪族二塩基酸エステル系、トリメリット酸エステル系、リン酸エステル系、ポリエステル系又はエポキシ系が挙げられる。半透明軟質塩化ビニル樹脂層は、可塑剤を、塩化ビニル樹脂100重量部に対して60~120重量部含む。不透明軟質塩化ビニル樹脂層では、塩化ビニル樹脂と可塑剤は、半透明軟質塩化ビニル樹脂層と同様とされる。濃色の不透明を付与するため、不透明軟質塩化ビニル樹脂層は、濃色顔料を、塩化ビニル樹脂100重量部に対して10~40重量部含む。半透明軟質塩化ビニル樹脂層は、0.1~1mmの厚みを有する。不透明軟質塩化ビニル樹脂層は、0.2~2mmの厚みを有する。塩ビレザーの基布としては、次の各種繊維の単独又は混紡による織布、編布又は不織布が挙げられる。前述の繊維としては、綿、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、ビニロン又はポリプロピレンが挙げられる。
[0003]
 出願人は、特許文献2で、光輝性天然皮革に関する技術を提案している。即ち、特許文献2では、光輝性天然皮革は、天然皮革基材の表面に、ベースコート層と第一のカラーコート層と第二のカラーコート層とトップコート層が順次積層されて形成される。前述の各層は、合成樹脂を主体とした層である。第一のカラーコート層は、有彩色顔料を含む。第二のカラーコート層は、光輝顔料と有彩色顔料を含む。特許文献2では、代表的な光輝顔料として、メタリック顔料とパール顔料が例示されている。メタリック顔料は、メタリック調の光沢を発現する。パール顔料は、パール調の光沢を発現する。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開平8-192502号公報
特許文献2 : 特開2013-23646号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 光輝顔料を含む化粧材が実用化されている。光輝顔料は、光沢を有する。従って、このような化粧材は、光輝感を有する。換言すれば、化粧材の看者は、化粧材から光輝感を得ることができる。発明者は、光輝感を有する化粧材を対象として、化粧材の表面の色のバリエーションを豊富化できる技術について検討した。その際、発明者は、例えば、化粧材の表面の彩度を考慮した。
[0006]
 本発明は、表面の色のバリエーションを豊富化可能な化粧材を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明の一側面は、基材と、前記基材上に積層され、前記基材を被覆する、不透明な合成樹脂製の第一被覆層と、前記第一被覆層上に積層され、前記第一被覆層を被覆する、有色透明な合成樹脂製の第二被覆層と、を含み、前記第一被覆層は、光沢を有さない第一着色顔料と、光沢を有する光輝顔料と、を含み、前記第二被覆層は、光沢を有さない第二着色顔料を含む、化粧材である。
[0008]
 この化粧材では、前記第一被覆層は、前記第一着色顔料を単位体積当たり第一量含み、前記第二被覆層は、前記第二着色顔料を前記単位体積当たり前記第一量より少ない第二量含む、ようにしてもよい。また、前記第一被覆層は、前記第一着色顔料を単位面積当たり第三量含み、前記第二被覆層は、前記第二着色顔料を単位面積当たり前記第三量より少ない第四量含む、ようにしてもよい。更に、前記第二被覆層では、前記化粧材の表面に垂直な仮想直線を基準とした入射角が45°の光が前記化粧材の表面で反射した前記仮想直線を基準とした反射角が45°の正反射光より15°前記仮想直線の側に反射した光を対象としたJIS Z 8781-4のL 表色系におけるL 値と、前記正反射光より45°前記仮想直線の側に反射した光を対象とした前記L 値と、の差が20以上に設定される、ようにしてもよい。この他、前記第二被覆層は、前記光輝顔料を含まない、ようにしてもよい。また、前記第一被覆層は、前記光輝顔料として、第一光輝顔料を含み、前記第二被覆層は、光沢を有する第二光輝顔料を含む、ようにしてもよい。
[0009]
 このような化粧材によれば、第一被覆層の色が同一であっても、第二被覆層での第二着色顔料の含有量及び材質の一方又は両方を変更することで、化粧材全体として表面の色を変化させることができる。第二着色顔料の含有量の変更は、第二着色顔料の単位体積当たりの第二量又は第二着色顔料の単位面積当たりの第四量を変更して行うことができる。第二着色顔料の単位体積当たりの第二量は、第二着色顔料の含有率に対応する。化粧材の表面を高彩度とすることが可能となる。第一被覆層を第二被覆層で被覆し、上述した条件におけるL 値の差を20以上とすることで、化粧材の表面の色に深みを持たせることができる。上述の化粧材では、第一被覆層に含まれる着色顔料を「第一着色顔料」とし、第二被覆層に含まれる着色顔料を「第二着色顔料」としている。第一着色顔料と第二着色顔料は、同じ着色顔料であってもよいし、異なる着色顔料であってもよい。光輝顔料について、第一被覆層に含まれる光輝顔料を「第一光輝顔料」とし、第二被覆層に含まれる光輝顔料を「第二光輝顔料」とした場合、第一光輝顔料と第二光輝顔料は、同じ光輝顔料であってもよいし、異なる光輝顔料であってもよい。前述の異なる光輝顔料には、例えば、材質的には同じであるが材質以外の点で異なる光輝顔料、又は材質的には異なるが材質以外の点で同じである光輝顔料が含まれる。前述の材質以外の点としては、光輝顔料の形状、又は光輝顔料の表面に形成された被覆膜の膜厚が例示される。
[0010]
 前記第二被覆層では、JIS Z 8781-4のL 表色系におけるL 値が前記第一被覆層の前記L 値より高く設定される、ようにしてもよい。この構成によれば、有色透明の第二被覆層を通して第一被覆層を視認することができる。化粧材で、奥行き感を向上させることができる。

発明の効果

[0011]
 本発明によれば、表面の色のバリエーションを豊富化可能な化粧材を得ることができる。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 化粧材の概略構成の一例を示す部分斜視図である。
[図2] 実験1~3で実験サンプルとした化粧材を示す図である。実験2,3の測定方法を模式的に示す。
[図3] 実験1の実験結果を示す写真である。実験1で対象としたサンプル1,2の表面を示す。

発明を実施するための形態

[0013]
 本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
[0014]
 <化粧材>
 化粧材10について、図1を参照して説明する。化粧材10は、光輝感を有する。光輝感とは、例えば、上述した特許文献2に記載の通り、キラキラと輝く感じ、を意味する。化粧材10は、例えば、シート状又はプレート状の形状を有する。化粧材10は、所定の製品の外面に設けられ、この製品の外面を形成し又はこの製品の外面を被覆する。例えば、化粧材10は、輸送機器の内装品を形成し、又は建築物の内装材となる。輸送機器の内装品としては、座席が例示される。この場合、化粧材10は、繊維質のシート材である。繊維質のシート材としては、皮革が例示される。皮革には、合成皮革と人工皮革と天然皮革が含まれる。更に、内装品は、シートカバーを含む。シートカバーは、座席に装着される。輸送機器が自動車である場合、内装品は、カーシート及びシートカバーの他、例えば、ダッシュボードと、ドアトリムを含む。化粧材10がダッシュボード又はドアトリムである場合、化粧材10は、樹脂成形品である。建築物の内装材としては、クロスが例示される。クロスは、建築物内部の壁面に貼り付けられる。この他、化粧材10は、フィルム状であってもよい。
[0015]
 化粧材10は、基材30と、第一被覆層40と、第二被覆層50を含む。化粧材10では、基材30と第一被覆層40と第二被覆層50は、積層される。積層順は、積層方向の第二側から第一側に向けて、基材30、第一被覆層40及び第二被覆層50の順である。積層方向は、化粧材10の厚み方向に一致する。更に、化粧材10は、接着層20を含む。実施形態では、化粧材10及び化粧材10を形成する各部に関し、積層方向の第一側の面を「表面」といい、積層方向の第二側の面を「裏面」という。化粧材10は、繊維質のシート材とする。
[0016]
 化粧材10では、接着層20は、積層方向において基材30と第一被覆層40の間に設けられる。接着層20は、基材30と、第二被覆層50と一体をなす第一被覆層40を接合する。即ち、化粧材10では、第二被覆層50と一体をなす第一被覆層40は、接着層20を介して基材30に貼り合わされる。接着層20を形成する接着剤としては、ポリウレタン系の接着剤が例示される。
[0017]
 基材30は、繊維を含む繊維質の下地材である。基材30は、シート状の形状を有する。基材30としては、公知の織物、編物、不織布又は天然皮革が例示される。実施形態とは異なり、化粧材10が樹脂成形品である場合、基材30は、例えば、樹脂成形体である。化粧材10がクロスである場合、基材30は、例えば、壁紙用裏打紙であり、又は壁紙用裏打紙と樹脂層による積層体である。接着層20は、基材30の表面の全体に形成される。
[0018]
 第一被覆層40は、基材30上に積層され、基材30を被覆する。第一被覆層40は、不透明な合成樹脂製である。第一被覆層40でベースとなる合成樹脂としては、ポリウレタンが例示される。但し、前述の合成樹脂は、ポリウレタンとは異なる合成樹脂としてもよい。第一被覆層40は、第一着色顔料と、光輝顔料を含む。第一着色顔料は、第一被覆層40を着色する着色剤である。光輝顔料は、第一被覆層40に光輝感を付与する光輝剤である。第一被覆層40では、第一着色顔料の含有率は、5~20質量%の範囲内の所定値とするとよく、光輝顔料の含有率は、1~30質量%の範囲内の所定値とするとよい。但し、このような第一着色顔料及び光輝顔料の含有率は、例示である。第一被覆層40での第一着色顔料及び光輝顔料の含有率は、諸条件を考慮して適宜決定される。第一着色顔料及び光輝顔料に関するこの他の説明は、後述する。
[0019]
 第二被覆層50は、第一被覆層40上に積層され、第一被覆層40を被覆する。第二被覆層50は、透明な合成樹脂製である。第二被覆層50でベースとなる合成樹脂としては、ポリウレタンが例示される。但し、前述の合成樹脂は、ポリウレタンとは異なる合成樹脂としてもよい。第一被覆層40及び第二被覆層50では、ベースとなる合成樹脂は、同一材質としてもよい。このことは、接着層20を形成する接着剤についても同様である。第二被覆層50は、第二着色顔料を含む。第二着色顔料は、第二被覆層50を着色する着色剤である。第二被覆層50では、第二着色顔料の含有率は、0.1~1.0質量%の範囲内の所定値とするとよい。但し、このような第二着色顔料の含有率は、例示である。例えば、第二着色顔料の含有率は、1.0質量%より多くしてもよい。第二被覆層50での第二着色顔料の含有率は、諸条件を考慮して適宜決定される。第二着色顔料に関するこの他の説明は、後述する。化粧材10では、第二被覆層50は、光輝顔料を含まない。
[0020]
 第二被覆層50では、L 表色系におけるL 値は、第一被覆層40のL 値より高く設定される。L 表色系は、国際照明委員会で規格化(CIE 1976)された色空間である。L 表色系は、JISでも規定(JIS Z 8781-4)されている。
[0021]
  <第一着色顔料及び第二着色顔料>
 第一着色顔料と第二着色顔料は、共に光沢を有さない顔料である。第一着色顔料と第二着色顔料は、無彩色顔料及び有彩色顔料の何れであってもよい。黒色顔料としては、カーボンが例示される。白色顔料としては、酸化チタンが例示される。青色顔料としては、フタロシアニン銅が例示される。黄色顔料としては、クロムチタンが例示される。第一着色顔料と第二着色顔料は、無機顔料及び有機顔料の何れであってもよい。但し、発明者は、光輝感の観点に基づけば、有機顔料が好ましいと考える。光輝顔料は、光を反射することにより光沢を得る。有機顔料は、透過性を有する。従って、有機顔料とすることで、光輝顔料に、光沢を付与するのに十分な光を届けることができる。これに伴い、更に、光輝感を高めることができる。第一着色顔料及び第二着色顔料の一方又は両方は、2種以上の着色顔料の混合物であってもよい。第一着色顔料と第二着色顔料は、同じ着色顔料及び異なる着色顔料の何れであってもよい。化粧材10では、第一着色顔料及び第二着色顔料として、公知の着色顔料が採用可能である。そのため、第一着色顔料及び第二着色顔料に関するこの他の説明は、省略する。
[0022]
  <光輝顔料>
 光輝顔料は、光沢を有する顔料である。光輝顔料としては、種々のタイプが実用化されている。例えば、特許文献2に記載の通り、メタリック顔料とパール顔料が実用化されている。メタリック顔料としては、次のような光輝顔料が例示される。即ち、メタリック顔料としては、金属(合金)の粉末又は薄片が挙げられる。前述の金属(合金)としては、アルミニウム、銅又は真鍮が例示される。この他、メタリック顔料としては、金属蒸着フィルムの微細断裁片が挙げられる。パール顔料としては、次のような光輝顔料が例示される。即ち、パール顔料としては、金属酸化物を1層若しくは2層以上被覆した天然雲母、又は金属酸化物を1層若しくは2層以上被覆した合成雲母が挙げられる。金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ケイ素又は酸化鉄が例示される。この他、パール顔料としては、次のフィルムの微細断裁片が挙げられる。前述のフィルムは、光の屈折率の異なる樹脂の層を2層以上積層したフィルムである。更に、パール顔料としては、真珠粉末、貝殻の内壁の粉末及び魚鱗箔が挙げられる。この他、光輝顔料としては、グラファイトが例示される。化粧材10では、光輝顔料として、公知の光輝顔料が採用可能である。そのため、光輝顔料に関するこの他の説明は、省略する。
[0023]
  <第一被覆層及び第二被覆層の作製方法>
 第一被覆層40と第二被覆層50は、共に公知の作製方法により形成される。作製方法としては、ロールコート法又はスプレーコート法が例示される。この他、作製方法は、印刷方法であってもよい。作製方法の方式は、諸条件を考慮して適宜決定される。第一被覆層40及び第二被覆層50の各作製方法は、異なる方式であってもよい。
[0024]
 第一被覆層40及び第二被覆層50の作製には、公知のインクが用いられる。例えば、第一被覆層40及び第二被覆層50の作製には、溶剤系のインクが用いられる。但し、溶剤系のインクとは異なる種類のインクが用いられてもよい。実施形態では、第一被覆層40を形成するインクを「第一インク」といい、第二被覆層50を形成するインクを「第二インク」という。
[0025]
 第一インクは、合成樹脂と、第一着色顔料と、光輝顔料を含む。第二インクは、合成樹脂と、第二着色顔料を含み、光輝顔料を含まない。更に、第一インクと第二インクは、溶媒を含む。第一インクと第二インクが溶剤系のインクである場合、溶媒は、有機溶剤である。水性インクの溶媒は、水である。第一インク及び第二インクでは、塗布後、溶媒が蒸発し、合成樹脂が乾燥する。これに伴い、第一インクから第一被覆層40が形成され、第二インクから第二被覆層50が形成される。
[0026]
 第二インクでは、第二インク中の第二着色顔料の含有率(濃度)は、第一インク中の第一着色顔料の含有率(濃度)より低く設定される。従って、化粧材10では、第二被覆層50での第二着色顔料の含有率は、第一被覆層40での第一着色顔料の含有率より低くなる。換言すれば、第二被覆層50に含まれる第二着色顔料の単位体積当たりの第二量は、第一被覆層40に含まれる第一着色顔料の単位体積当たりの第一量より少なくなる。
[0027]
 第一被覆層40の厚みT1と第二被覆層50の厚みT2は、例えば、5~60μmの範囲内の所定値とするとよい。化粧材10では、厚みT1,T2は、同一寸法である。但し、厚みT1,T2は、異なる寸法としてもよい。即ち、厚みT1,T2は、諸条件を考慮して適宜決定される。化粧材10では、厚みT1,T2の関係に関わらず、第二被覆層50に含まれる第二着色顔料の単位面積当たりの第四量は、第一被覆層40に含まれる第一着色顔料の単位面積当たりの第三量より少なくするとよい。
[0028]
 第一着色顔料の単位体積当たりの第一量と第一着色顔料の単位面積当たりの第三量の関係は、次の通りとなる。即ち、第一着色顔料の単位体積当たりの第一量を同一とした場合、第一着色顔料の単位面積当たりの第三量は、厚みの変化率に比例して増減する。例えば、第一着色顔料の単位体積当たりの第一量を同一とした状態で第一被覆層40の厚みT1を2倍とした場合、第一着色顔料の単位面積当たりの第三量は、厚み増加前の値の2倍となる。第二着色顔料の単位体積当たりの第二量と第二着色顔料の単位面積当たりの第四量の関係は、次の通りとなる。即ち、第二着色顔料の単位体積当たりの第二量を同一とした場合、第二着色顔料の単位面積当たりの第四量は、厚みの変化率に比例して増減する。例えば、第二着色顔料の単位体積当たりの第二量を同一とした状態で第二被覆層50の厚みT2を2倍とした場合、第二着色顔料の単位面積当たりの第四量は、厚み増加前の値の2倍となる。
[0029]
 <実施例>
 発明者は、実施形態の化粧材10の有効性を確認するため、実験1~3を行った。実験1では、異なる条件で2個の実験サンプルを作製し、2個の実験サンプルの各表面を目視にて観察した。実験2では、異なる条件で5個の実験サンプルを作製し、5個の実験サンプルの各表面の色を測定した。実験3では、1色当たり異なる条件で6個の実験サンプルを作製し、色毎に6個の実験サンプルを対象として、ハイライト及びシェードにおける明度差と、ハイライトの彩度を求めた。実験3では、一見した印象が異なる4色を対象とした。以下、実験1~3によって得られた結果を説明する。その際、上記との対応を明らかにするため、上述した化粧材10と同一となる各部には、上記と同じ符号を付して説明する。但し、実施例では、第一着色顔料及び第二着色顔料を、単に「着色顔料」という。
[0030]
  <実験1>
 (1)実験方法
  (1-1)実験サンプル
 実験1は、合成皮革であるサンプル1,2を対象とした。サンプル1は、第一被覆層40を第二被覆層50で被覆した化粧材である(図2参照)。サンプル1は、図1に示す化粧材10に対応する。サンプル2は、第一被覆層40を第三被覆層60で被覆した化粧材である(図2参照)。第三被覆層60は、無色透明な合成樹脂製の被覆層である。第三被覆層60は、着色顔料及び光輝顔料を含まない。サンプル1,2では、化粧材10と同様、接着層20を設けた。
[0031]
  (1-2)作製方法
 サンプル1の作製は、次の通りとした。即ち、第一工程では、フラットな離型紙上に第二インクを塗布した。第二インクは、上述した通り、第二被覆層50を形成する。第二工程では、離型紙上に塗布された第二インクを、熱処理により乾燥させた。第二工程の終了に伴い、第二被覆層50が形成される。第三工程では、第二被覆層50上に第一インクを塗布した。第一インクは、上述した通り、第一被覆層40を形成する。第一インクが塗布される第二被覆層50の面は、化粧材10の状態では、第二被覆層50の裏面となる。第四工程では、第二被覆層50上に塗布された第一インクを、熱処理により乾燥させた。第四工程の終了に伴い、第一被覆層40が形成される。第一被覆層40は、第二被覆層50と一体をなす。第五工程では、第一被覆層40上に接着剤を塗布した。接着剤は、上述した通り、硬化して接着層20を形成する。接着剤は、ポリウレタン系の接着剤とした。接着剤が塗布される第一被覆層40の面は、化粧材10の状態では、第一被覆層40の裏面となる。第六工程では、離型紙上で一体をなす第二被覆層50及び第一被覆層40を基材30に貼り合わせた。第六工程は、接着剤が粘稠性を有する状態で行った。第二被覆層50及び第一被覆層40が接着剤を介して貼り合わされる基材30の面は、化粧材10の状態では、基材30の表面となる。第七工程では、離型紙を剥離した。これに伴い、サンプル1を得た。第一工程及び第四工程では、アプリケーターを用いた。
[0032]
 サンプル2の作製は、上述した第一工程~第七工程により行った。但し、第一工程では、着色顔料と光輝顔料を含まないクリアなインクを用いた。第二工程では、離型紙上に塗布されたこのインクを、熱処理により乾燥させた。第二工程の終了に伴い、第三被覆層60が形成される。第三工程では、第三被覆層60上に第一インクを塗布した。第一インクが塗布される第三被覆層60の面は、化粧材の状態では、第三被覆層60の裏面となる。サンプル2の作製に関し、この他の点は、サンプル1の場合と同様である。そのため、サンプル2の作製に関するこの他の説明は、省略する。第七工程の終了に伴い、サンプル2を得た。化粧材10も、例えば、このような第一工程~第七工程を含む作製方法に準じた方法により作製することができる。但し、化粧材10は、これとは異なる方式の作製方法により作製されてもよい。
[0033]
  (1-3)第一被覆層・第二被覆層・第三被覆層
 サンプル1,2の第一被覆層40、サンプル1の第二被覆層50及びサンプル2の第三被覆層60の各構成は、次の通りである。第一被覆層40、第二被覆層50及び第三被覆層60における各合成樹脂は、同一の製造者による同一の合成樹脂とした。
[第一被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別,含有率):赤色の有機顔料及び紫色の有機顔料,13質量%
 光輝顔料(種別,含有率):メタリック顔料,16質量%
 厚み(図1の「厚みT1」参照):30μm
[第二被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別,含有率):赤色の有機顔料及び紫色の有機顔料,0.6質量%
 光輝顔料(含有率):0質量%
 厚み(図1の「厚みT2」参照):30μm
[第三被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(含有率):0質量%
 光輝顔料(含有率):0質量%
 厚み:30μm
 第一被覆層40及び第二被覆層50で、着色顔料として用いた赤色の有機顔料は、C.I.ピグメントレッド208であり、着色顔料として用いた紫色の有機顔料は、C.I.ピグメントバイオレット19である。第一被覆層40で、赤色及び紫色の各有機顔料の混合比は、「赤色:紫色=0.55:0.63」である。第二被覆層50で、赤色及び紫色の各有機顔料の混合比は、「赤色:紫色=0.55:0.63」である。第一被覆層40で、光輝顔料として用いたメタリック顔料(粒径(D 90):33μm)は、薄片のアルミニウムを酸化鉄(Fe  膜厚:30nm)で被覆した光輝顔料である。
[0034]
 (2)実験結果
 サンプル1,2の各表面を観察した結果(図3参照)、サンプル1では、表面が赤色に認識された。これに対して、サンプル2では、表面が橙色に認識された。橙色は、第一被覆層40の色である。即ち、サンプル2では、第一被覆層40の色が強く感じられた。
[0035]
  <実験2>
 (1)実験方法
  (1-1)実験サンプル
 実験2は、合成皮革であるサンプル1~5を対象とした。表1に、サンプル1の第一被覆層40及び第二被覆層50とサンプル2~5の第一被覆層40及び第三被覆層60での着色顔料及び光輝顔料の各含有率を示す。
[表1]


[0036]
 サンプル1は、実験1のサンプル1と同一条件の実験サンプルである。サンプル2は、実験1のサンプル2と同一条件の実験サンプルである。サンプル3~5は、サンプル2に対応する実験サンプルである。即ち、サンプル3~5は、サンプル2と同様、第一被覆層40を第三被覆層60で被覆した化粧材である(図2参照)。更に、サンプル3~5は、サンプル2と同様、接着層20を含む。サンプル2~5の相違は、第一被覆層40での着色顔料の含有率である。サンプル2~5では、第三被覆層60は、同じ被覆層である。サンプル3~5は、サンプル2と同様、上述した作製方法の第一工程~第七工程により作製される。サンプル1~5に関するこの他の説明は、上記同様であり、省略する。
[0037]
  (1-2)測定方法
 サンプル1~5について、表面の色のL 表色系におけるL 値とa 値とb 値を測定した(図2参照)。測定対象は、ハイライトとシェードとした。入射光と正反射光を基準としたハイライト及びシェードの各角度は、図2に示す状態にそれぞれ設定した。ハイライトは、正反射光より15°仮想直線Sの側に反射した方向とした。シェードは、仮想直線Sに沿った方向とした。仮想直線Sは、化粧材の表面に垂直な方向に沿った仮想の直線である。前述の化粧材は、実験2では、サンプル1~5であり、後述する実験3では、サンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6である。図2では、仮想直線Sを二点鎖線で示す。ハイライトには、正反射光近傍の反射強度が強い光が存在する。ハイライトでは、光輝顔料による反射が強くなる。シェードには、正反射光から離れた反射強度が弱い光が存在する。測定には、株式会社村上色彩技術研究所製の三次元変角分光測色システム(GCMS-3B)を用いた。光源は、D65とした。その後、測定によって得られたa 値及びb 値に基づき、次の式1からC 値を求めた。L 値は、明度指数と称される。a 値とb 値は、クロマティクネス指数と称される。a 値とb 値は、色相と彩度を示す色度に対応する。a 値(+)は、赤色方向を示す。a 値(-)は、緑色方向を示す。b 値(+)は、黄色方向を示す。b 値(-)は、青色方向を示す。C 値は、彩度を示す。
[数1]


[0038]
 (2)実験結果
 実験結果について、表2を参照して説明する。サンプル1,2~5を比較する。サンプル1のL 値は、シェードでは、サンプル2のL 値との差が1未満であり、サンプル2のL 値と同等であった。但し、サンプル1のL 値は、サンプル2のL 値より僅かに低い値を示した。サンプル1のL 値は、ハイライトでは、サンプル2のL 値より低い値を示した。サンプル1のa 値は、シェード及びハイライト共に、サンプル2のa 値より高い値を示した。サンプル1のa 値とサンプル2のa 値の差は、シェードでは、3.2であり、ハイライトでは、8.8であった。サンプル1のb 値は、シェードでは、サンプル2のb 値との差が1未満であり、サンプル2のb 値と同等であった。但し、サンプル1のb 値は、サンプル2のb 値より僅かに低い値を示した。サンプル1のb 値は、ハイライトでは、サンプル2のb 値より低い値を示した。サンプル1のC 値は、シェード及びハイライト共に、サンプル2のC 値より高い値を示した。サンプル1のC 値とサンプル2のC 値の差は、シェードでは、2.1であり、ハイライトでは、2.6であった。このような結果は、実験1で、サンプル1がサンプル2と比較して赤色であったことに合致する。
[0039]
 サンプル1のL 値は、シェード及びハイライト共に、サンプル3のL 値との差が1未満であり、サンプル3のL 値と同等であった。但し、シェードでは、サンプル1のL 値がサンプル3のL 値より僅かに高い値を示したのに対し、ハイライトでは、サンプル1のL 値がサンプル3のL 値より僅かに低い値を示した。サンプル1のL 値は、シェード及びハイライト共に、サンプル4,5のL 値より高い値を示した。サンプル1のa 値は、シェードでは、サンプル3~5のa 値との差が1未満であり、サンプル3~5のa 値と同等であった。但し、サンプル1のa 値が最高値を示した。サンプル1のa 値は、ハイライトでは、サンプル3~5のa 値より高い値を示した。ハイライトに関し、サンプル1のa 値を、サンプル3~5の中でa 値が最も高いサンプル3と比較した場合、その差は、5.2であった。サンプル1のb 値は、シェード及びハイライト共に、サンプル3のb 値との差が1未満であり、サンプル3のb 値と同等であった。但し、シェードでは、サンプル1のb 値がサンプル3のb 値より僅かに高い値を示したのに対し、ハイライトでは、サンプル1のb 値がサンプル3のb 値より僅かに低い値を示した。サンプル1のb 値は、シェード及びハイライト共に、サンプル4,5のb 値より高い値を示した。サンプル1のC 値は、シェードでは、サンプル3のC 値との差が1未満であり、サンプル3のC 値と同等であった。但し、サンプル1のC 値は、サンプル3のC 値より僅かに高い値を示した。サンプル1のC 値は、シェードでは、サンプル4,5のC 値より高い値を示した。サンプル1のC 値は、ハイライトでは、サンプル3~5のC 値より高い値を示した。ハイライトに関し、サンプル1のC 値を、サンプル3~5の中でC 値が最も高いサンプル3と比較した場合、その差は、3.7であった。
[0040]
 サンプル2~5を比較する。サンプル2~5のL 値は、シェード及びハイライト共に、サンプル2のL 値が最も高い値を示した。a 値及びb 値では、シェード及びハイライト共に、サンプル3~5のa 値がサンプル2のa 値より高い値を示し、サンプル3~5のb 値がサンプル2のb 値より低い値を示した。これは、第一被覆層40での着色顔料の含有率がサンプル2よりサンプル3~5の方が高いためであると考えられる。サンプル3~5のC 値は、シェードでは、サンプル2のC 値より高い値を示したが、ハイライトでは、サンプル2のC 値より低い値を示した。サンプル3~5の比較では、次のような結果となった。即ち、シェードでは、サンプル3~5のa 値は、第一被覆層40での着色顔料の含有率の増加に伴い僅かに増加した。これに対して、ハイライトでは、サンプル3~5のa 値は、前述の含有率の増加に伴い減少した。第一被覆層40での着色顔料の含有率の増加に伴い値が減少する現象は、L 値、b 値及びC 値についても確認された。即ち、サンプル3~5のL 値、b 値及びC 値は、シェード及びハイライト共に、第一被覆層40での着色顔料の含有率の増加に伴い減少した。
[表2]


[0041]
 <実験3>
 (1)実験方法
  (1-1)実験サンプル
 実験3は、合成皮革であるサンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6を対象とした。サンプルA1~A6は、一見した印象が橙色であると認識される化粧材である。サンプルB1~B6は、一見した印象が赤色であると認識される化粧材である。サンプルC1~C6は、一見した印象が緑色であると認識される化粧材である。サンプルD1~D6は、一見した印象が青色であると認識される化粧材である。サンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6は、第一被覆層40を第二被覆層50で被覆した化粧材である(図1及び図2参照)。
[0042]
 サンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6は、実験1のサンプル1と同様、接着層20を含む。サンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6は、実験1のサンプル1と同様、上述した作製方法の第一工程~第七工程により作製される。サンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6の作製方法に関するこの他の説明は、上記同様であり、省略する。
[0043]
  (1-2)第一被覆層・第二被覆層
   (A)サンプルA1~A6
 サンプルA1~A6の第一被覆層40及び第二被覆層50の各構成は、次の通りである。サンプルA1~A6では、第一被覆層40及び第二被覆層50における各合成樹脂は、同一の製造者による同一の合成樹脂とした。
[第一被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別,含有率,単位面積当たりの含有量):赤色の有機顔料及び紫色の有機顔料,13質量%,4.12g/m
 光輝顔料(種別,含有率):メタリック顔料,16質量%
 厚み(図1の「厚みT1」参照):30μm
[第二被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別):赤色の有機顔料及び紫色の有機顔料
 着色顔料(含有率,単位面積当たりの含有量)
  サンプルA1:0.6質量%,0.13g/m
  サンプルA2:0.6質量%,0.25g/m
  サンプルA3:1.8質量%,0.38g/m
  サンプルA4:1.8質量%,0.75g/m
  サンプルA5:9.0質量%,1.88g/m
  サンプルA6:9.0質量%,3.77g/m
 光輝顔料(含有率):0質量%
 厚み(図1の「厚みT2」参照)
  サンプルA1,A3,A5:20μm
  サンプルA2,A4,A6:40μm
 サンプルA1~A6の第一被覆層40及び第二被覆層50で、着色顔料として用いた赤色の有機顔料は、C.I.ピグメントレッド208であり、着色顔料として用いた紫色の有機顔料は、C.I.ピグメントバイオレット19である。第一被覆層40で、赤色及び紫色の各有機顔料の混合比は、「赤色:紫色=0.55:0.63」である。第二被覆層50で、赤色及び紫色の各有機顔料の混合比は、「赤色:紫色=0.55:0.63」である。第一被覆層40で、光輝顔料として用いたメタリック顔料(粒径(D 90):33μm)は、薄片のアルミニウムを酸化鉄(Fe  膜厚:30nm)で被覆した光輝顔料である。
[0044]
   (B)サンプルB1~B6
 サンプルB1~B6の第一被覆層40及び第二被覆層50の各構成は、次の通りである。但し、サンプルB1~B6の第二被覆層50では、着色顔料の含有率及び単位面積当たりの着色顔料の量は、サンプルA1~A6と同じ設定である(B1=A1,B2=A2,B3=A3,B4=A4,B5=A5,B6=A6)。サンプルB1~B6では、第一被覆層40及び第二被覆層50における各合成樹脂は、同一の製造者による同一の合成樹脂とした。
[第一被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別,含有率,単位面積当たりの含有量):赤色の有機顔料,13質量%,4.12g/m
 光輝顔料(種別,含有率):メタリック顔料,16質量%
 厚み(図1の「厚みT1」参照):30μm
[第二被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別):赤色の有機顔料
 光輝顔料(含有率):0質量%
 厚み(図1の「厚みT2」参照)
  サンプルB1,B3,B5:20μm
  サンプルB2,B4,B6:40μm
 サンプルB1~B6の第一被覆層40及び第二被覆層50で、着色顔料として用いた赤色の有機顔料は、C.I.ピグメントレッド208である。第一被覆層40で、光輝顔料として用いたメタリック顔料(粒径(D 50):14μm)は、薄片のアルミニウムを着色顔料(C.I.ピグメントレッド254)で被覆した光輝顔料である。
[0045]
   (C)サンプルC1~C6
 サンプルC1~C6の第一被覆層40及び第二被覆層50の各構成は、次の通りである。但し、サンプルC1~C6の第二被覆層50では、着色顔料の含有率及び単位面積当たりの着色顔料の量は、サンプルA1~A6と同じ設定である(C1=A1,C2=A2,C3=A3,C4=A4,C5=A5,C6=A6)。サンプルC1~C6では、第一被覆層40及び第二被覆層50における各合成樹脂は、同一の製造者による同一の合成樹脂とした。
[第一被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別,含有率,単位面積当たりの含有量):緑色の有機顔料,13質量%,4.12g/m
 光輝顔料(種別,含有率):メタリック顔料,16質量%
 厚み(図1の「厚みT1」参照):30μm
[第二被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別):緑色の有機顔料
 光輝顔料(含有率):0質量%
 厚み(図1の「厚みT2」参照)
  サンプルC1,C3,C5:20μm
  サンプルC2,C4,C6:40μm
 サンプルC1~C6の第一被覆層40及び第二被覆層50で、着色顔料として用いた緑色の有機顔料は、C.I.ピグメントグリーン7である。第一被覆層40で、光輝顔料として用いたメタリック顔料(粒径(D 50):14μm)は、薄片のアルミニウムを着色顔料(C.I.ピグメントグリーン7)で被覆した光輝顔料である。
[0046]
   (D)サンプルD1~D6
 サンプルD1~D6の第一被覆層40及び第二被覆層50の各構成は、次の通りである。サンプルD1~D6では、第一被覆層40及び第二被覆層50における各合成樹脂は、同一の製造者による同一の合成樹脂とした。
[第一被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別,含有率,単位面積当たりの含有量):青色の有機顔料,13質量%,4.12g/m
 光輝顔料(種別,含有率):メタリック顔料,16質量%
 厚み(図1の「厚みT1」参照):30μm
[第二被覆層]
 合成樹脂:ポリウレタン
 着色顔料(種別):青色の有機顔料
 着色顔料(含有率,単位面積当たりの含有量)
  サンプルD1:0.6質量%,0.44g/m
  サンプルD2:0.6質量%,0.89g/m
  サンプルD3:1.8質量%,1.33g/m
  サンプルD4:1.8質量%,2.66g/m
  サンプルD5:9.0質量%,6.65g/m
  サンプルD6:9.0質量%,13.29g/m
 光輝顔料(含有率):0質量%
 厚み(図1の「厚みT2」参照)
  サンプルD1,D3,D5:20μm
  サンプルD2,D4,D6:40μm
 サンプルD1~D6の第一被覆層40及び第二被覆層50で、着色顔料として用いた青色の有機顔料は、C.I.ピグメントブルー29である。第一被覆層40で、光輝顔料として用いたメタリック顔料(粒径(D 50):14μm)は、薄片のアルミニウムを着色顔料(C.I.ピグメントブルー15:1)で被覆した光輝顔料である。
[0047]
  (1-3)測定方法
 サンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6について、表面の色のL 表色系におけるL 値とa 値とb 値を測定した(図2参照)。測定対象は、シェードとハイライトとした。但し、シェードでは、L 値を測定し、a 値及びb 値の各測定は、省略した。ハイライトでは、L 値とa 値とb 値を測定した。シェード及びハイライトの各角度は、実験2と同様、図2に示す状態にそれぞれ設定した。測定用のシステムと光源についても、実験2と同様とした。その後、ΔL 値を求めた。ΔL 値は、明度差と称される。ΔL 値は、測定によって得られたハイライトのL 値とシェードのL 値の差である。実験3では、ΔL 値は、ハイライトのL 値からシェードのL 値を差し引いた値とした(ΔL 値=L 値(ハイライト)-L 値(シェード))。ハイライトのa 値及びb 値に基づき、上述の式1からハイライトのC 値を求めた。
[0048]
  (1-4)官能評価
 サンプルA1~A6,B1~B6,C1~C6,D1~D6について、次の評価基準に従い表面の色の深みを官能評価した。この評価基準では、色の深みは、評価値が大きくなる程、優れていることとなる。
[評価基準]
 5 : 色の深みをすごく感じる
 4 : 色の深みをとても感じる
 3 : 色の深みを感じる
 2 : 色の深みをやや感じる
 1 : 色の深みを全く感じない
 (2)実験結果
 サンプルA1~A6を対象とした実験結果について、表3を参照して説明する。この説明では、「最も高い」は、サンプルA1~A6の中での最高を意味し、「最も低い」は、サンプルA1~A6の中での最低を意味する。シェードのL 値では、サンプルA1が最も高い21.3を示し、サンプルA6が最も低い18.6を示した。ハイライトのL 値では、サンプルA1が最も高い56.9を示し、サンプルA6が最も低い23.9を示した。ΔL 値では、サンプルA1が最も高い35.6を示し、サンプルA6が最も低い5.3を示した。ハイライトのa 値では、サンプルA2が最も高い77.0を示し、サンプルA6が最も低い50.0を示した。ハイライトのb 値では、サンプルA1が最も高い65.4を示し、サンプルA6が最も低い28.4を示した。ハイライトのC 値では、サンプルA2が最も高い99.9を示し、サンプルA6が最も低い57.5を示した。サンプルA1~A6は、一見した印象が橙色であると認識される化粧材ではあるが、サンプルA1~A6では、表面に、それぞれ異なる橙色が表現されている。官能評価では、サンプルA1,A2が最も高い評価「4」であり、サンプルA3,A4が評価「3」であり、サンプルA5が評価「2」であり、サンプルA6が最も低い評価「1」であった。
[表3]


[0049]
 サンプルB1~B6を対象とした実験結果について、表4を参照して説明する。この説明では、「最も高い」は、サンプルB1~B6の中での最高を意味し、「最も低い」は、サンプルB1~B6の中での最低を意味する。シェードのL 値では、サンプルB3が最も高い29.9を示し、サンプルB2が最も低い26.9を示した。ハイライトのL 値では、サンプルB1が最も高い83.8を示し、サンプルB6が最も低い40.7を示した。ΔL 値では、サンプルB1が最も高い56.4を示し、サンプルB6が最も低い12.7を示した。ハイライトのa 値では、サンプルB3が最も高い102.3を示し、サンプルB6が最も低い69.9を示した。ハイライトのb 値では、サンプルB5が最も高い66.2を示し、サンプルB1が最も低い25.2を示した。ハイライトのC 値では、サンプルB4が最も高い118.0を示し、サンプルB6が最も低い80.3を示した。サンプルB1~B6は、一見した印象が赤色であると認識される化粧材ではあるが、サンプルB1~B6では、表面に、それぞれ異なる赤色が表現されている。官能評価では、サンプルB1,B2が最も高い評価「5」であり、サンプルB3,B4が評価「4」であり、サンプルB5が評価「3」であり、サンプルB6が最も低い評価「2」であった。
[表4]


[0050]
 サンプルC1~C6を対象とした実験結果について、表5を参照して説明する。この説明では、「最も高い」は、サンプルC1~C6の中での最高を意味し、「最も低い」は、サンプルC1~C6の中での最低を意味する。シェードのL 値では、サンプルC1が最も高い29.8を示し、サンプルC6が最も低い17.7を示した。ハイライトのL 値では、サンプルC1が最も高い124.1を示し、サンプルC6が最も低い59.2を示した。ΔL 値では、サンプルC1が最も高い94.3を示し、サンプルC6が最も低い41.5を示した。ハイライトのa 値では、サンプルC1が最も高い-110.4を示し、サンプルC3が最も低い-149.8を示した。ハイライトのb 値では、サンプルC3が最も高い30.2を示し、サンプルC1が最も低い9.9を示した。ハイライトのC 値では、サンプルC3が最も高い152.8を示し、サンプルC1が最も低い110.8を示した。サンプルC1~C6は、一見した印象が緑色であると認識される化粧材ではあるが、サンプルC1~C6では、表面に、それぞれ異なる緑色が表現されている。官能評価では、サンプルC6を除くサンプルC1~C5が最も高い評価「5」であった。但し、サンプルC6でも、評価は、「4」であった。
[表5]


[0051]
 サンプルD1~D6を対象とした実験結果について、表6を参照して説明する。この説明では、「最も高い」は、サンプルD1~D6の中での最高を意味し、「最も低い」は、サンプルD1~D6の中での最低を意味する。シェードのL 値では、サンプルD1が最も高い24.5を示し、サンプルD6が最も低い14.4を示した。ハイライトのL 値では、サンプルD1が最も高い92.2を示し、サンプルD6が最も低い52.5を示した。ΔL 値では、サンプルD1が最も高い67.7を示し、サンプルD6が最も低い38.1を示した。ハイライトのa 値では、サンプルD6が最も高い31.7を示し、サンプルD1が最も低い-34.3を示した。ハイライトのb 値では、サンプルD2が最も高い-86.7を示し、サンプルD5が最も低い-101.9を示した。ハイライトのC 値では、サンプルD6が最も高い105.5を示し、サンプルD3が最も低い90.8を示した。サンプルD1~D6は、一見した印象が青色であると認識される化粧材ではあるが、サンプルD1~D6では、表面に、それぞれ異なる青色が表現されている。官能評価では、サンプルD5,D6を除くサンプルD1~D4が最も高い評価「5」であった。但し、サンプルD5,D6でも、評価は、「4」であった。
[表6]


[0052]
 <まとめ>
 発明者は、実験1~3より、次のような知見を得た。
[0053]
 (1)第二被覆層50に、単位体積当たり、第一被覆層40より少ない量の着色顔料を添加することで、彩度を変化させることができる。
[0054]
 (2)サンプル2~5のように、無色透明な第三被覆層60で第一被覆層40を被覆した化粧材であっても、表面の色の変更を目的として、第一被覆層40での着色顔料の含有率を増減させるといった手法を採用することができる。但し、このような手法では、第一被覆層40での着色顔料を増加させたとしても、ハイライトでは、所定の含有率を境として、a 値及びC 値が減少し(表2の「サンプル2~5」参照)、所望する赤み及び/彩度の色を実現することができないこともある(図3の「サンプル2」参照)。これに対して、着色顔料を0.6質量%含有する第二被覆層50で第一被覆層40を被覆することで、高いa 値及びC 値を実現することができる(表2の「サンプル1」参照)。即ち、化粧材10に対応するサンプル1によれば、表面の赤みを増加させつつ、表面を高彩度とすることができる(図3の「サンプル1」参照)。
[0055]
 (3)色の深みは、ΔL 値と関連性を有する。即ち、化粧材10の表面の色に関わらず、ΔL 値が高い場合、色の深みは、増加する傾向にあり、ΔL 値が低い場合、色の深みは、低下する傾向にある(表3~表6参照)。上述の官能評価で、評価「2」であったサンプルA5では、ΔL 値は、13.0であり(表3参照)、評価「2」であったサンプルB6では、ΔL 値は、12.7であった(表4参照)。上述の官能評価で、評価が「1」であったサンプルA6では、ΔL 値は、5.3であった(表3参照)。これに対して、上述の官能評価で、評価「3」であったサンプルA3,A4,B5のうち(表3及び表4参照)、最もΔL 値が低いサンプルA4では、ΔL 値は、20.2であった。従って、ΔL 値は、好ましくは20以上とするとよい。これにより、化粧材10の表面での色の深みを、上述の評価基準の評価「3」以上とすることができる。また、ΔL 値は、より好ましくは30以上とするとよい。これにより、化粧材10の表面での色の深みを、上述の評価基準の評価「4」以上とすることができる。更に、ΔL 値は、より好ましくは50以上とするとよい。これにより、化粧材10の表面での色の深みを、上述の評価基準の評価「5」とすることができる。同一の化粧材10であっても、例えば、見る角度によって表面の色が変化する。化粧材10にカラーフロップ性を付与することができる。
[0056]
 <実施形態の効果>
 実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
[0057]
 (1)化粧材10は、基材30と、第一被覆層40と、第二被覆層50を含む(図1参照)。第一被覆層40は、基材30上に積層され、基材30を被覆する。第一被覆層40は、不透明な合成樹脂製である。第二被覆層50は、第一被覆層40上に積層され、第一被覆層40を被覆する。第二被覆層50は、有色透明な合成樹脂製である。第一被覆層40は、第一着色顔料と、光輝顔料を含む。第二被覆層50は、第二着色顔料を含み、光輝顔料を含まない。第一着色顔料と第二着色顔料は、光沢を有さず、光輝顔料は、光沢を有する。化粧材10では、第二被覆層50に含まれる第二着色顔料の単位体積当たりの第二量は、第一被覆層40に含まれる第一着色顔料の単位体積当たりの第一量より少なくされる。化粧材10では、第二被覆層50に含まれる第二着色顔料の単位面積当たりの第四量は、第一被覆層40に含まれる第一着色顔料の単位面積当たりの第三量より少なくされる。
[0058]
 そのため、第一被覆層40の色が同一であっても、第二被覆層50での第二着色顔料の単位体積当たりの第二量(第二着色顔料の含有率)を変更し、又は第二被覆層50での第二着色顔料の単位面積当たりの第四量を変更することで、化粧材10全体として表面の色を変化させることができる。この他、第一被覆層40の色が同一であっても、第二被覆層50での第二着色顔料の材質を変更することで、化粧材10全体として表面の色を変化させることができる。化粧材10の表面を高彩度とすることが可能となる。第一被覆層40を第二被覆層50で被覆し、ΔL 値を20以上とすることで、化粧材10の表面の色に深みを持たせることができる。表面の色のバリエーションを豊富化可能な化粧材10を得ることができる。
[0059]
 (2)第二被覆層50では、JIS Z 8781-4のL 表色系におけるL 値は、第一被覆層40のL 値より高く設定される。そのため、積層方向の第一側(図1参照)から化粧材10の表面を見た場合、有色透明の第二被覆層50を通して第一被覆層40を視認することができる。化粧材10で、奥行き感を向上させることができる。
[0060]
 <変形例>
 実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は、適宜省略する。
[0061]
 (1)化粧材10は、接着層20を含む。接着層20は、省略してもよい。第一被覆層40は、基材30上に積層され、直接、基材30に固着される。化粧材10は、更に他の被覆層を含んでもよい。但し、化粧材10では、第一被覆層40と第二被覆層50は、隣り合う状態で積層するとよい。例えば、化粧材10に、上述した第三被覆層60と同様の無色透明な合成樹脂製の被覆層を設けてもよい。この被覆層は、第二被覆層50上に積層され、第二被覆層50を被覆する。
[0062]
 (2)第二被覆層50は、光輝顔料を含まない。従って、第二被覆層50は、光輝顔料を含む第一被覆層40とは異なり、光輝顔料による光輝感を有さない。化粧材では、第二被覆層にも光輝感を付与するため、第二被覆層に、光沢を有する光輝顔料を含めてもよい。この場合、第二被覆層は、第二着色顔料と光輝顔料を含む有色透明の合成樹脂製となる。この説明では、第一被覆層40の上述した光輝顔料を「第一光輝顔料」といい、第二被覆層の光輝顔料を「第二光輝顔料」という。第二光輝顔料は、第一光輝顔料と同じ光輝顔料及び異なる光輝顔料の何れであってもよい。前述の異なる光輝顔料には、例えば、材質的には同じであるが材質以外の点で異なる光輝顔料、又は材質的には異なるが材質以外の点で同じである光輝顔料が含まれる。前述の材質以外の点としては、粉末状、片状又は箔状等のような光輝顔料の形状、又は光輝顔料の表面に形成された被覆膜の膜厚が例示される。
[0063]
 第一被覆層40で、第一光輝顔料の単位体積当たりの含有量(第一光輝顔料の含有率)又は第一光輝顔料の単位面積当たりの含有量を第五量とする場合、第二被覆層では、第二光輝顔料の単位体積当たりの含有量(第二光輝顔料の含有率)又は第二光輝顔料の単位面積当たりの含有量は、第五量より少ない第六量としてもよい。第二被覆層では、第二光輝顔料の単位体積当たり又は単位面積当たりの第六量は、諸条件を考慮して適宜設定される。この他、第二被覆層では、第二着色顔料及び第二光輝顔料の単位体積当たりの合計含有量は、上述の第一量より少なくしてもよく、又は第二着色顔料及び第二光輝顔料の単位面積当たりの合計含有量は、上述の第三量より少なくしてもよい。
[0064]
 (3)発明者は、化粧材10の開発時、上述した実験1~3を含む各種の検討を行った。発明者は、これらの検討によって得られた結果に基づき、第二被覆層50での第二着色顔料の単位面積当たりの第四量の範囲を明らかにした。第四量の明確化の対象とした色は、L 表色系におけるa 値及びb 値が以下の範囲となる、赤色系、緑色系及び青色系とした。赤色系は、一見した印象が赤色であると認識される。緑色系は、一見した印象が緑色であると認識される。青色系は、一見した印象が青色であると認識される。この実験によって得られた結果は、次の通りである。
[第四量の範囲]
 赤色系(a 値≧20,b 値≧10):0.1~0.75g/m
 緑色系(a 値≦-20,-10≦b 値≦30):0.1~3.77g/m
 青色系(b 値≦-30):0.1~13.29g/m
 発明者は、色の深み及び彩度の観点から、上述の赤色系、緑色系及び青色系の各色系では、第四量の範囲として、上述の範囲が好ましいと考える。
[0065]
 この他、発明者は、L 表色系におけるa 値及びb 値が次の範囲となる黄色系では、第二被覆層50での第二着色顔料の単位面積当たりの第四量の範囲として、0.1~0.84g/m といった結果を得ている。黄色系は、一見した印象が黄色であると認識される。前述の範囲は、「-30≦a 値≦10」及び「b 値≧30」である。発明者は、色の深み及び彩度の観点から、前述の黄色系では、第四量の範囲として、前述の範囲が好ましいと考える。

符号の説明

[0066]
 10 化粧材、 20 接着層、 30 基材、 40 第一被覆層
 50 第二被覆層、 60 第三被覆層、 S 仮想直線
 T1,T2 厚み

請求の範囲

[請求項1]
 基材と、
 前記基材上に積層され、前記基材を被覆する、不透明な合成樹脂製の第一被覆層と、
 前記第一被覆層上に積層され、前記第一被覆層を被覆する、有色透明な合成樹脂製の第二被覆層と、を含み、
 前記第一被覆層は、
  光沢を有さない第一着色顔料と、
  光沢を有する光輝顔料と、を含み、
 前記第二被覆層は、
  光沢を有さない第二着色顔料を含む、化粧材。
[請求項2]
 前記第一被覆層は、前記第一着色顔料を単位体積当たり第一量含み、
 前記第二被覆層は、前記第二着色顔料を前記単位体積当たり前記第一量より少ない第二量含む、請求項1に記載の化粧材。
[請求項3]
 前記第一被覆層は、前記第一着色顔料を単位面積当たり第三量含み、
 前記第二被覆層は、前記第二着色顔料を単位面積当たり前記第三量より少ない第四量含む、請求項1に記載の化粧材。
[請求項4]
 前記第二被覆層では、前記化粧材の表面に垂直な仮想直線を基準とした入射角が45°の光が前記化粧材の表面で反射した前記仮想直線を基準とした反射角が45°の正反射光より15°前記仮想直線の側に反射した光を対象としたJIS Z 8781-4のL 表色系におけるL 値と、前記正反射光より45°前記仮想直線の側に反射した光を対象とした前記L 値と、の差が20以上に設定される、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の化粧材。
[請求項5]
 前記第二被覆層は、前記光輝顔料を含まない、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の化粧材。
[請求項6]
 前記第一被覆層は、前記光輝顔料として、第一光輝顔料を含み、
 前記第二被覆層は、光沢を有する第二光輝顔料を含む、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の化粧材。
[請求項7]
 前記第二被覆層では、JIS Z 8781-4のL 表色系におけるL 値が前記第一被覆層の前記L 値より高く設定される、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の化粧材。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]