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1. (WO2018235859) スキンケア製品用不織布
Document

明 細 書

発明の名称 スキンケア製品用不織布

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008  

課題を解決するための手段

0009  

発明の効果

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032  

実施例

0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : スキンケア製品用不織布

技術分野

[0001]
 本発明は、スキンケア製品用不織布に関する。

背景技術

[0002]
 フェイスマスクやクレンジングシートに代表されるシート状のスキンケア化粧品は、薬液の皮膚への浸透や、化粧料の除去など様々な目的で使用される。フェイスマスクは一定時間、皮膚の表面において薬液を保持できるため、皮膚に直接塗布する従来のスキンケアと比べ、薬液を十分に皮膚へ浸透させることができる。また、クレンジングシートは、クレンジング剤による化粧料の除去と、シートの皮膚への接触による除去効果の双方から、高いクレンジング効果が得られる。上記の様な優れた性能から、シート状のスキンケア製品として、様々な商品が提案されている。
[0003]
 最近では、単繊維直径が500~1000nmのポリエステル繊維と、単繊維直径が10~100μmのポリエステル繊維とを含む不織布とすることで、この不織布をクレンジング剤等に浸漬させ、得られたものは、肌に付着した化粧料の拭取り性が向上することが知られている(特許文献1)。
[0004]
 また、単繊維直径が1~500nmの熱可塑性樹脂からなる繊維と、湿潤時の引張強度が2.0cN/dtex以上の繊維と、を含む不織布とすることで、この不織布をクレンジング剤等に浸漬させ、得られたものは、湿潤時の強度に優れると共に、さらに、肌への密着性や肌に付着した化粧料の拭取り性が向上することが知られている。(特許文献2)。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2011-6807号公報
特許文献2 : 特開2009-97121号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 上記の特許文献1に開示された不織布(以下、公知不織布1と称することがある)が含む単繊維直径が10~100μmのポリエステル繊維は、湿潤時の引張強度が高い。そして、公知不織布1は、この繊維を30~97質量%含んでいる。よって、この公知不織布1をクレンジング剤や化粧料に含浸させ得られるスキンケア製品は、湿潤時の強度に優れたものとなるものの、肌への密着性(特に、スキンケア製品の使用後一定時間経過時における密着性)や肌に付着した化粧料の拭取り性が不十分であるとの課題がある。
[0007]
 また、特許文献2に開示された不織布(以下、公知不織布2と称することがある)についても公知不織布1と同様の課題が存在する。すなわち、公知不織布2は、湿潤時の引張強度が2.0cN/dtex以上と湿潤時の引張強度が高い繊維を含んでいるため、この公知不織布2をクレンジング剤や化粧料に含浸させ得られるスキンケア製品は、湿潤時の強度に優れたものとなるものの、肌への密着性(特に、スキンケア製品の使用後、一定時間経過時における密着性)や肌に付着した化粧料の拭取り性が不十分であるとの課題がある。
[0008]
 そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、スキンケア製品とした際の取扱性に優れ、さらに、スキンケア製品とした際の肌への密着性および肌に付着した化粧料の拭取り性に優れるスキンケア製品用不織布を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0009]
 上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。すなわち、
 (1)単繊維直径が50nm以上800nm以下の熱可塑性樹脂ファイバーと、JIS L 1015:2010 8.7.2に準じて測定される引張強度が1.9cN/dtex以下のセルロース繊維と、を含むスキンケア製品用不織布であって、前記スキンケア製品用不織布の全質量に対する熱可塑性樹脂ファイバーと前記セルロース繊維との合計含有量が85質量%以上であり、さらに、前記熱可塑性樹脂ファイバーと前記セルロース繊維との含有質量比(熱可塑性樹脂ファイバー/セルロース繊維)が、0.06~0.22であることを特徴とする、スキンケア製品用不織布、
 (2)前記熱可塑性樹脂ファイバーが、ポリアミド繊維である、(1)のスキンケア製品用不織布、
 (3)前記セルロース繊維が、レーヨンである、(1)または(2)のスキンケア製品用不織布、
 (4)前記セルロース繊維の繊維長が、35mm以上である、(1)~(3)のスキンケア製品用不織布、
 (5)(1)~(4)のいずれかのスキンケア製品用不織布を有する、フェイスマスク、
 (6)(1)~(4)のいずれかのスキンケア製品用不織布を有する、クレンジングシートである。

発明の効果

[0010]
 本発明によれば、特定の熱可塑性樹脂ファイバーと特定のセルロース繊維とを含み、さらに、該熱可塑性樹脂ファイバーと該セルロース繊維との合計含有量および該熱可塑性樹脂ファイバーと該セルロース繊維との含有質量比(熱可塑性樹脂ファイバー/セルロース繊維)とが特定の範囲にあるスキンケア製品用不織布とすることで、スキンケア製品とした際の取扱性に優れ、さらに、スキンケア製品とした際の肌への密着性および肌に付着した化粧料の拭取り性に優れるスキンケア製品用不織布を提供することができる。

発明を実施するための形態

[0011]
 以下、本発明のスキンケア製品用不織布の実施の形態を詳細に説明する。本発明のスキンケア製品用不織布は、単繊維直径が50nm以上800nm以下の熱可塑性樹脂ファイバーと、JIS L 1015:2010 8.7.2に準じて測定される引張強度が1.9cN/dtex以下のセルロース繊維と、を含んでいる。さらに、本発明のスキンケア製品用不織布においては、該熱可塑性樹脂ファイバーと該セルロース繊維との合計含有量が85質量%以上であり、さらに、該熱可塑性樹脂ファイバーと該セルロース繊維との含有質量比(熱可塑性樹脂ファイバー/セルロース繊維)が、0.06~0.22であるスキンケア製品用不織布である。なお、以下、JIS L 1015:2010 8.7.2に準じて測定される引張強度を単に引張強度と称することがある。該熱可塑性樹脂ファイバーと該セルロース繊維との合計含有量を単に合計含有量と称することがある。該熱可塑性樹脂ファイバーと該セルロース繊維との含有質量比(熱可塑性樹脂ファイバー/セルロース繊維)を単に含有質量比と称することがある。
[0012]
 そして、本発明のスキンケア製品用不織布は、上記の構成を採用することで、湿潤時の強度に優れ、さらに、静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさにも優れるとの効果を奏する。本発明のスキンケア製品用不織布が、上記の効果を奏するメカニズムの詳細については、以下のとおり推測する。すなわち、上記のとおり、本発明のスキンケア製品用不織布は、単繊維直径が50nm以上800nm以下と極細であり柔軟性に優れる熱可塑性樹脂ファイバーと、高度な引張強度を有する傾向にあるセルロース繊維のなかでも引張強度が1.9cN/dtex以下と適度な柔軟性を有し、吸水性に優れるセルロース繊維とを含むとともに、合計含有量が85質量%以上とスキンケア製品用不織布の大半が該熱可塑性樹脂ファイバーと該セルロース繊維とで構成されており、さらに、含有質量比が0.06~0.22と、上記のとおり特性の異なる2種の繊維の含有比が特定のものとなっているため、本発明のスキンケア製品用不織布は、これを用いたスキンケア製品の取扱性を優れたものとできる適度な湿潤時の引張強度を有する一方で、優れた湿潤時の柔軟性(すなわち、圧縮時の柔らかさ)、追従性および保液性をも備えたものとなる。そして、この特性により、本発明のスキンケア製品用不織布を用いたスキンケア製品(以下、本スキンケア製品と称することがある)は、使用時において、使用者の肌(以下、単に肌と称することがある)の表面に存在する凹凸への優れた追従性を発揮し、本スキンケア製品と肌との間に大きな隙間が発生するのを抑制することができる。そして、さらに、本発明のスキンケア製品用不織布は極細繊維である熱可塑性樹脂ファイバーを特定の量で含有するものであるため、本スキンケア製品の使用時においてスキンケア製品用不織布の表面に存在する該熱可塑性樹脂ファイバーが肌に存在する細かなシワにも入り込み、スキンケア製品用不織布と肌との接触面積が大きくなり、静摩擦係数が優れたものとなる。よって、本スキンケア製品は肌との間で滑りが発生しにくい。従って、本スキンケア製品の肌への優れた追従性と、肌との間での滑り抑制とにより、本スキンケア製品の優れた密着性と優れた拭取り性とが発揮されると推測する。
[0013]
 また、本発明のスキンケア製品用不織布を用いたスキンケア製品は、スキンケア製品の使用直後における肌との密着性に優れるだけではなく、スキンケア製品の使用後一定時間経過時における肌との密着性にも優れる。スキンケア製品の使用後一定時間経過時における肌との密着性が優れるものであるか否かは、スキンケア製品の使用後20分経過時の肌との密着性(以下、単に20分後の密着性と称することがある)で評価することができる。
[0014]
 本発明のスキンケア製品用不織布は、単繊維直径が50nm以上800nm以下の熱可塑性樹脂ファイバーを含む。まず、この熱可塑性樹脂ファイバーについて説明する。
[0015]
 本発明のスキンケア製品用不織布に用いられる熱可塑性樹脂ファイバーは、単繊維直径が50nm以上800nm以下の繊維である。熱可塑性樹脂ファイバーの単繊維直径を50nm以上とすることで、スキンケア製品用不織布を用いたスキンケア製品の使用時に熱可塑性樹脂ファイバーが脱落し皮膚へ残留することが抑制できる。一方、単繊維直径を800nm以下とすることで、上記のとおり、皮膚とスキンケア製品用不織布の表面との接触面積が増大し、皮膚とスキンケア製品用不織布との摩擦係数が向上するため、スキンケア製品用不織布が皮膚表面で滑ることが抑制され、このスキンケア製品用不織布を用いたスキンケア製品の密着性や拭取り性が優れたものになる。上記の理由から、熱可塑性樹脂ファイバーの単繊維直径の上限は、500nm以下であることがより好ましく、300nm以下であることがさらに好ましい。
[0016]
 本発明で用いる熱可塑性樹脂ファイバーに含まれる熱可塑性樹脂としては、ポリエステルやポリアミド、ポリオレフィン等を使用することができる。これらの中でも、湿潤時の密着性や拭取り性を高める点で、熱可塑性樹脂ファイバーはポリアミド繊維であることが好ましい。単繊維直径が50nm以上800nm以下の熱可塑性樹脂ファイバーを、吸水性を有するポリアミド繊維とすることで、スキンケア製品用不織布と皮膚との間に存在する薬液を吸収する毛細管効果が高まり、スキンケア製品用不織布が皮膚との間の余分な薬液を吸収することで、スキンケア製品用不織布と皮膚との接触面積が増大し、結果的に湿潤時の密着性や拭取り性を更に高めることができる。尚、これらの熱可塑性樹脂には、他の成分が重合されていても良いし、安定剤などの添加物を含有していても良い。
[0017]
 ここで、ポリアミドとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、各種のアラミド樹脂を用いることができる。これらの中でも吸水性の良好なナイロン6が好ましく用いられる。
[0018]
 本発明に含まれる熱可塑性樹脂ファイバーの群は、各熱可塑性樹脂ファイバーが個々に分散して存在していてもよいし、少なくとも一部の熱可塑性樹脂ファイバー同士が部分的に結合して存在していてもよいし、少なくとも一部の熱可塑性樹脂ファイバーが凝集しバンドルを形成して存在していてもよい。さらに、熱可塑性樹脂ファイバーは、その長短や断面形状などは特に限定されるものではなく、いわゆる繊維状の形態となっていればよい。
[0019]
 また、本発明のスキンケア製品用不織布は、引張強度が1.9cN/dtex以下と適度な柔軟性を有するセルロース繊維を含んでいる。以下に、このセルロース繊維について説明する。
[0020]
 湿潤状態のスキンケア製品用不織布が皮膚の細かな凹凸により高度に追従するものとなる。そして、結果的に、このスキンケア製品用不織布を用いたスキンケア製品の密着性や拭取り性がより一層優れたものとなるとの理由から、セルロース繊維の引張強度は1.7cN/dtex以下であることが好ましく、1.5cN/dtex以下であることがより好ましい。なお、セルロース繊維の引張強度の下限は特に限定はされないが、本スキンケア製品の取扱性をより優れたものとすることができるとの理由から0.9cN/dtex以上であることが好ましい。また、セルロース繊維の繊維長は35mm以上であることが好ましい。セルロース繊維の繊維長を35mm以上とすることで、スキンケア製品用不織布における繊維同士の絡合の程度が大きくなる。そして、スキンケア製品用不織布における繊維同士の絡合の程度が大きくなることで、スキンケア製品用不織布の湿潤時の強度が大きくなり、結果的に、本スキンケア製品の取扱性がより優れたものとなる。なお、セルロース繊維の繊維長の上限は特に限定はされないが、後述の製造工程での繊維の工程通過性がより優れたものとなるため80mm以下であることが好ましい。
[0021]
 本発明で用いるセルロース繊維としては、パルプや綿等の植物系天然繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、アセテートやトリアセテートなどの半合成繊維を使用することができる。これらの中でも、本スキンケア製品の密着性や拭取り性をより優れたものとすることができるとの理由により、レーヨンであることが好ましい。
[0022]
 また本発明のスキンケア製品用不織布は、前記スキンケア製品用不織布の全質量に対する前記熱可塑性樹脂ファイバーと前記セルロース繊維との合計含有量が85質量%以上である。合計含有量を85質量%以上とすることで、湿潤時のスキンケア製品用不織布の嵩高性が増し、スキンケア製品用不織布の柔軟性が向上するため、結果的に、本スキンケア製品の密着性や拭取り性が優れたものとなると推測する。上記の理由から合計含有量は95質量%以上であることが好ましく、100質量%であることがより好ましい。
[0023]
 また、本発明のスキンケア製品用不織布では、熱可塑性樹脂ファイバーとセルロース繊維との含有質量比(熱可塑性樹脂ファイバー/セルロース繊維)は、0.06~0.22である。含有質量比が上記の範囲であることで、本スキンケア製品の密着性および拭取り性が優れたものとなるのは上記のとおりである。そして、熱可塑性樹脂ファイバーの含有量を基準としたセルロース繊維の含有量がより多くなることで、本スキンケア製品の取扱性がより一層優れたものとなるとの理由から、含有質量比は0.20以下であることが好ましい。
[0024]
 ここで、本発明における柔軟性とは、本発明のスキンケア製品用不織布を、スキンケア製品用不織布の厚み方向に圧縮した際の柔らかさ(すなわち、圧縮時の柔らかさ)を指す。また、上記の柔軟性を評価する手法としては、KES圧縮試験機により測定されるWC値がある。上記のWC値とは、布帛を圧縮した際の最大圧力までの仕事量(gf・cm/cm )であり、この値が高いほど、圧縮時の柔らかさに優れる。尚、本発明におけるKES圧縮試験によるWC値は、湿潤時に測定されるWC値であり、上記の理由から、スキンケア製品用不織布のWC値は0.40gf・cm/cm 以上であることが好ましく、0.50gf・cm/cm 以上であることがより好ましく、さらに好ましくは0.60gf・cm/cm 以上である。
[0025]
 尚、本発明のスキンケア製品用不織布は、効果を阻害しない範囲において、単繊維直径が800nmを越える熱可塑性樹脂ファイバーや、湿潤時の引張強度が1.9cN/dtexを超えるセルロース繊維や、熱可塑性樹脂ファイバーやセルロース繊維以外の繊維を含むものであってもよい。熱可塑性樹脂ファイバーやセルロース繊維以外の繊維としては例えば、絹や羊毛などの動物系天然繊維が挙げられる。さらに、例えば、800nmを越える熱可塑性樹脂ファイバーとして、単繊維繊度が1.6dtex以上(単繊維直径12.3μm)のポリエチレンテレフタレート繊維を含む場合には、この繊維の断面形状は異形断面であることが好ましく、さらには扁平断面であることがより好ましい。この繊維の断面形状が異形断面や扁平断面であることで、円形断面の繊維に比べ、繊維の二次モーメントが小さくなるため、結果的に、スキンケア製品用不織布の湿潤時の柔軟性(すなわち、圧縮時の柔らかさ)および、追従性が向上するものと推測する。
[0026]
 本発明のスキンケア製品用不織布の目付は、25~150g/m であることが好ましく、この下限は、30g/m 以上であることがより好ましく、40g/m 以上であることがさらに好ましい。一方で、この上限は、100g/m 以下であることがより好ましく、70g/m 以下であることがさらに好ましい。目付を25g/m 以上とすることで、スキンケア製品用不織布の強度が優れたものとなる。一方、目付を150g/m 以下とすることで、不織布のしなやかさが向上する。なお、本発明のスキンケア製品用不織布の目付は、JIS L 1913:1998 6.2に基づいて測定できる。
[0027]
 本発明のスキンケア製品用不織布は、単繊維直径が50nm以上800nm以下の熱可塑性樹脂ファイバーを含む。そしてこの熱可塑性樹脂ファイバーが皮膚表面の細かな凹凸まで入り込むことで、皮膚とスキンケア製品用不織布との接触面積が増大し、スキンケア製品用不織布と皮膚との摩擦係数が向上、スキンケア製品用不織布が皮膚の表面で滑ることを抑制し、結果的に、本スキンケア製品の密着性や拭取り性の向上に寄与するものと推測する。尚、スキンケア製品用不織布と皮膚との間の摩擦係数を評価する手法としては、JIS P 8147:1994 3.2傾斜法に準じて、スキンケア製品用不織布に化粧水を含浸させた際の静摩擦係数により評価することができる。本スキンケア製品の密着性や拭取り性がより優れたものとなるとの理由から、スキンケア製品用不織布と皮膚との間の静摩擦係数は、0.5以上であることが好ましく、0.6以上であることがより好ましい。
[0028]
 また、本発明のスキンケア製品用不織布は、引張強度が1.9cN/dtex以下であるセルロース繊維を含有することにより、湿潤時にスキンケア製品用不織布が皮膚の細かな凹凸に沿い、スキンケア製品用不織布の追従性が向上するため、結果的に、本スキンケア製品の密着性や拭取り性の向上に寄与するものと推測する。すなわち、湿潤時のスキンケア製品用不織布の20%伸長応力は5.0N/25mm以下であることが、上記の追従性が、本スキンケア製品の密着性等を向上させるのに十分なものとなるため好ましい。上記の理由から、4.0N/25mm以下であることがより好ましく、さらに好ましくは、3.0N/25mm以下である。尚、本発明の湿潤時のスキンケア製品用不織布の伸長応力は、JIS L 1913:1998 6.3.2に基づき、定速伸長形引張試験機により、スキンケア製品用不織布を初期の長さの20%伸長させた際の応力を読み取ることにより測定できる。また、例えば、本発明のスキンケア製品用不織布が有するセルロース繊維の含有量、及びセルロース繊維の単繊維繊度を適宜調整することなどにより、湿潤状態のスキンケア製品用不織布の20%伸長応力を所望のものとすることができる。
[0029]
 また、本発明のスキンケア製品用不織布は、保液性に優れるセルロース繊維を、スキンケア製品用不織布の全質量に対して70質量%以上含有することが好ましい。このような構成とすることにより、スキンケア製品用不織布に薬液を含浸させスキンケア製品とした際に、セルロース繊維が繊維内部に薬液を取り込むため、薬液が空気中に揮発することを抑制でき、本スキンケア製品の保液性が向上する。このことにより、結果的に、本スキンケア製品の密着性(特に、20分後の密着性)や拭取り性の向上に寄与するものと推測する。上記の保液性を評価する手法としては、化粧水を含浸させたスキンケア製品用不織布を擬似皮膚上に載せ、スキンケア製品用不織布が保持する初期の化粧水質量の値と、20分後のスキンケア製品用不織布が保持する化粧水質量の値とを用いた薬液保持率で評価することができる。湿潤時の密着性や拭取り性を長時間保持する理由から、20分後のスキンケア製品用不織布の薬液保持率は、75%以上であることが好ましく、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは85%以上である。
[0030]
 ここで、本発明のスキンケア製品用不織布は、乾式不織布であることが好ましい。乾式不織布とすることで、湿式不織布に比べて不織布の厚みを大きくすることができ、結果的に不織布の圧縮時の柔らかさを向上することができる。さらに、本発明のスキンケア製品用不織布は、乾式不織布の中でもスパンレース不織布であることが好ましい。スパンレース不織布は、高圧水流により構成繊維を絡合させる方法により得られるが、この方法は、ニードルパンチにより構成繊維を絡合させる方法に比べ、絡合時の構成繊維の糸切れが少なく、しなやかな風合いのスキンケア製品用不織布が得られる。
[0031]
 本発明の熱可塑性樹脂ファイバーを得るための方法としては、例えば、国際公開12/173116号公報に開示された方法等を採用することができる。
[0032]
 そして、本発明のスキンケア製品用不織布を、スキンケア製品用不織布に、化粧水や美容液、あるいはクレンジング剤等の薬液に浸漬することで、例えば、フェイスマスクやスキンケアシート、目元用マスク、クレンジングシート、ポイントメイク用クレンジングシートなどのスキンケア製品とすることができる。
実施例
[0033]
本実施例で用いた測定法を後述する。
[0034]
 (1)セルロース繊維の引張強度
 JIS L 1015:2010 8.7.2に基づいて、セルロース繊維の引張強度を測定した。
[0035]
 具体的には、スキンケア製品用不織布からセルロース繊維を50本採取した。次に、各繊維を水中に2分間浸漬した後、50本のセルロース繊維の中から一本を定速伸長形引張試験機に取り付け、引張強度を水中で測定した。この測定を50本のセルロース繊維について行った。つかみ間隔は20mmとし、20mm/minの引張速度で、試料が切断するまで荷重を加え、その時の強さを測定し、50回の引張強度測定の測定結果の平均値を算出し、セルロース繊維の引張強度とした。尚、繊維が短く、つかみ間隔が20mmで試験できない場合には、つかみ間隔10mmとし、10mm/minの引張速度で、試料が切断するまで荷重を加え、その時の強さを測定した。
[0036]
 (2)セルロース繊維の繊維長
 JIS L 1913:2010 8.4.1 直接法(C法)に基づいて、セルロース繊維の繊維長を測定した。具体的には、80mm×80mmのサイズのスキンケア製品用不織布を試料として用意した。この試料の一方の面において、この試料の中心点と中心点を共有する直径6cmの円を描いた。次に、この円の内側からセルロース繊維を無作為に1本ずつ取り出し、合計25本のセルロース繊維を採取した。この操作と同様の操作を、この試料の他方の面においても行った。そして、この試料から得られた合計50本のセルロース繊維の繊維長を以下のように測定した。
[0037]
 無作為に取り出した1本のセルロース繊維を、伸長させることなく、まっすぐに伸ばした。次に、置尺上にて、まっすぐに伸ばした状態のセルロース繊維の繊維長をmm単位まで測定した、この測定を50本のセルロース繊維について行い、50本の平均値を算出しセルロース繊維の繊維長とした。
[0038]
 (3)目付
 JIS L 1913:1998 6.2に基づいて測定した。具体的には、スキンケア製品用不織布の試料から300mm×300mmの試験片を、鋼製定規とかみそり刃とを用いて3枚採取した。標準状態における試験片の質量を測定して、単位面積当たりの質量を次の式によって求め、平均値を算出した。
ms=m/S
ここに、ms:単位面積当たりの質量(g/m
m:試験片の平均重量(g)
S:試験片の面積(m )。
[0039]
 (4)静摩擦係数
 JIS P8147:1994 3.2傾斜方法に準じて測定した。具体的には、幅30mm、長さ130mmの試験片(スキンケア製品用不織布)を10枚用意した。次に、これらの10枚の試験片のうち5枚の試験片については、本発明のスキンケア製品用不織布の製造装置の進行方向の静摩擦係数の評価に供し、これらの10枚の試験片のうち5枚の試験片については、前記スキンケア製品用不織布の製造装置の進行方向と垂直な方向の静摩擦係数の評価に供した。具体的に、前記進行方向の評価については、試験片を化粧水(無印良品「化粧水・敏感肌用しっとりタイプ」)中に10分間浸漬し、取り出してから速やかに滑り傾斜角測定装置の重りに取り付けた。一方、シリコン疑似皮膚(ビューラックス製)を滑り傾斜角測定装置に取り付け、試験片を取り付けた重りを試験片の測定面がシリコン疑似皮膚に接触するように、かつ、試験片の前記進行方向と滑り傾斜角測定装置の滑り方向とが一致するように疑似皮膚上に上載し、傾け角度3°/秒未満の条件で、重りが落下したときの傾斜角を読み取り、前記傾斜角の正接(tanθ)を静摩擦係数とした。また、前記進行方向と垂直な方向の評価については、試験片を化粧水(無印良品「化粧水・敏感肌用しっとりタイプ」)中に10分間浸漬し、取り出してから速やかに滑り傾斜角測定装置の重りに取り付けた。一方、シリコン疑似皮膚(ビューラックス製)を滑り傾斜角測定装置に取り付け、試験片を取り付けた重りを試験片の測定面がシリコン疑似皮膚に接触するように、かつ、試験片の前記進行方向と垂直な方向と滑り傾斜角測定装置の滑り方向とが一致するように疑似皮膚上に上載し、傾け角度3°/秒未満の条件で、重りが落下したときの傾斜角を読み取り、前記傾斜角の正接(tanθ)を静摩擦係数とした。得られた10枚の試験片の静摩擦係数の平均を本発明のスキンケア製品用不織布の静摩擦係数とした。尚、測定値の変動を防ぐため、上記測定に使用する化粧水は、開封後一ヶ月以内のものとし、上記測定に使用する擬似皮膚は、使用回数が5回以上50回以下のものを使用することとする。
[0040]
 (5)追従性(20%伸長応力)
 JIS L 1913:1998 6.3.2に基づいて測定した。具体的には、幅25mm、長さ150mmの試験片(スキンケア製品用不織布)を10枚用意した。次に、これらの10枚の試験片のうち5枚の試験片については、本発明のスキンケア製品用不織布の製造装置の進行方向の追従性の評価に供し、これらの10枚の試験片のうち5枚の試験片については、前記スキンケア製品用不織布の製造装置の進行方向と垂直な方向の追従性の評価に供した。具体的に、前記進行方向の評価については、試験片を20℃の蒸留水中に10分間浸漬し、取り出してから速やかに定速伸長形引張試験機に取り付け、つかみ間隔:100mm、引張速度:200mm/minの条件で、試験片が切断するまで荷重を加え、試験片が20mm伸長した際の応力(N/25mm)を、応力ひずみ曲線から読み取り、20%伸長応力とした。また、前記進行方向と垂直な方向の評価については、試験片を20℃の蒸留水中に10分間浸漬し、取り出してから速やかに定速伸長形引張試験機に取り付け、つかみ間隔:100mm、引張速度:200mm/minの条件で、試験片が切断するまで荷重を加え、試験片が20mm伸長した際の応力(N/25mm)を、応力ひずみ曲線から読み取り、20%伸長応力とした。得られた各方向の20%伸長応力の平均値のうち低い方の値を、スキンケア製品用不織布の20%伸長応力とした。
[0041]
 (6)保液性(化粧水の質量保持率)
 温度20℃×湿度60%RHの雰囲気下で24hr調湿した試料から、幅25mm、長さ25mmの試験片(スキンケア製品用不織布)を5枚採取した。次いでこの試験片の質量(g)を測定した。また、シリコン疑似皮膚(ビューラックス製、サイズ:φ50mm)の質量(g)を測定した。試験片をこのシリコン疑似皮膚に上載し、この試験片に化粧水(無印良品「化粧水・敏感肌用しっとりタイプ」)を滴下し、試験片の全質量に対し該化粧水を700質量%含有する試験片を得た。この状態で、試験片とシリコン疑似皮膚と化粧水との初期の合計質量(g)を測定し、次いで、温度20℃×湿度60%RHの恒温恒湿槽に、この試験片を投入した。20分後に上記のサンプルを取り出し、試験片とシリコン疑似皮膚と化粧水との20分後の合計質量(g)を測定し、下式により薬液保持率(%)を算出した。測定は5枚行い平均値を算出した
 初期の化粧水質量(g)=初期の合計質量(g)-シリコン疑似皮膚の質量(g)-試験片の質量(g)
 20分後の化粧水質量=20分後の合計質量(g)-シリコン疑似皮膚の質量(g)-試験片の質量(g)
 化粧水の質量保持率(%)=20分後の化粧水質量(g)/初期の化粧水質量(g)×100。
[0042]
 (7)圧縮時の柔らかさ
 スキンケア製品用不織布から60mm×60mmの試験片を5枚採取した。試験片を20℃の蒸留水中に10分間浸漬し、取り出してから速やかにKES圧縮試験機(カトーテック(株)製、型式:KES-G5)に取り付け、圧縮速度:20μm/sec、最大圧縮荷重:4.9kPa、加圧板:2cm (円形)の条件で試料を圧縮した際のWC値(最大圧力までの仕事量:gf・cm/cm )を測定、その平均値を算出し、スキンケア製品用不織布の圧縮時の柔らかさとした。
[0043]
 (8)モニター評価
 [フェイスマスク]
 各実施例および比較例で得られたスキンケア製品用不織布をマスク形に打ち抜きフェイスマスク用不織布を作成し、フェイスマスク用不織布を化粧水(無印良品「化粧水・敏感肌用しっとりタイプ」)に浸漬し、フェイスマスク用不織布の全質量に対し該化粧水を700質量%含有するフェイスマスクを得た。次いで、このフェイスマスクの、着用直後の密着性および着用後20分経過時の密着性、追従性、乾燥のしにくさ、圧縮時の柔らかさ、ならびにフェイスマスクの取扱性について女性パネル10名により各人の絶対評価にて10点満点で評価し、10名の平均点(小数点以下は四捨五入)から下記基準にて評価した。なお、点数が大きいほど、フェイスマスクの性能はより優れている。
A:9~10点
B:6~8点
C:3~5点
D:0~2点。
[0044]
 [クレンジングシート]
 各実施例および比較例で得られたスキンケア製品用不織布を幅70mm、長さ55mmに裁断し、この裁断不織布をクレンジング剤(コーセーコスメポート(株)「ホワイトクレンジングウォーター」)に浸漬し、裁断不織布の全質量に対し該クレンジング剤を700質量%含有するクレンジングシートを得た。次いで、このクレンジングシートを、アイラインに付着した化粧料(資生堂(株)「ベネフィーク セオティ スマートリキッドアイライナー」(登録商標))の拭取り性、および不織布の取扱性について女性パネル10名により各人の絶対評価にて10点満点で評価し、10名の平均点(小数点以下は四捨五入)から下記基準にて評価した。なお、点数が大きいほど、クレンジングシートンの性能はより優れている。
A:9~10点
B:6~8点
C:3~5点
D:0~2点。
[0045]
 (9)総合評価
 各実施例および比較例で得られたスキンケア製品用不織布からなるフェイスマスク、およびクレンジングシートの使用感の総合評価について、上記(8)のモニター評価を実施の女性パネル10名により各人の絶対評価にて10点満点で評価し、10名の平均点(小数点以下は四捨五入)から下記基準にて評価した。なお、点数が大きいほど、フェイスマスクおよびクレンジングシートンの性能はより優れている。
A:9~10点
B:6~8点
C:3~5点
D:0~2点。
[0046]
 (実施例1)
[熱可塑性樹脂ファイバー]
 (海島複合繊維)
 島成分として、ポリエチレンテレフタレート(PET 溶融粘度:160Pa・s)と海成分として、5-ナトリウムスルホイソフタル酸8.0モル%共重合したPET(共重合PET 溶融粘度:95Pa・s)を290℃で別々に溶融後、計量し、既知の複合口金(国際公開12/173116号公報の図6(b)に開示された配列の複合口金)が組み込まれ、1つの吐出孔あたり島成分用として1000の分配孔を穿設した分配プレートを使用した紡糸パックに、海/島成分の複合比が50/50となるように流入し、吐出孔から複合ポリマー流を吐出して溶融紡糸を行い、未延伸繊維を得た。これを、延伸速度800m/minで延伸し、島成分径が230nm、150dtex-15フィラメントの海島複合繊維を得た。得られた海島複合繊維の強度は、3.6cN/dtex、伸度30%の優れた特性を示した。
[0047]
 (捲縮・カット工程)
 上記海島複合繊維からなるフィラメントに捲縮(12山/25mm)を施した後、51mmの短繊維にカットした。
[0048]
 [スキンケア製品用不織布]
 上記の熱可塑性樹脂ファイバー(島成分径:230nm)31質量%と、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)69質量%を、カードで混綿、開繊した後、クロスラップウエーバーでウエッブとした。このウエッブを、圧力:10MPa、速度1.0m/minの条件で高圧水流により絡合させ、ピンテンターを用いて乾燥温度:100℃で乾燥し、不織布を得た。前記不織布に対して、1%水酸化ナトリウム水溶液で温度95℃、浴比1:40、処理時間30分にて処理することにより、海成分を脱海し、熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)15質量%と、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)85質量%を含む、65g/m の不織布を得た。そして、この不織布をスキンケア製品用不織布とした。なお、上記のスキンケア製品用不織布に含まれる熱可塑性樹脂ファイバーの含有量とレーヨン繊維の含有量は、上記の脱海後のスキンケア製品用不織布の全質量に対してのものである。
[0049]
 さらに、このスキンケア製品用不織布をマスク形に打ち抜きフェイスマスクを得た。また、該フェイスマスクとは別に、このスキンケア製品用不織布を幅70mm、長さ55mmに裁断しクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0050]
 (実施例2)
 [熱可塑性樹脂ファイバー(A)]
 (ポリマーアロイ繊維)
 溶融粘度212Pa・s(262℃、剪断速度121.6sec -1)、融点220℃のナイロン6(N6)(40質量%)と、重量平均分子量12万、溶融粘度30Pa・s(240℃、剪断速度2432sec-1)、融点170℃で光学純度99.5%以上のポリL乳酸(60質量%)とを別々に計量し、別々に下記詳細の2軸押し出し混練機に供給し、220℃で混練してポリマーアロイチップを得た。
スクリュー形状:同方向完全噛合型 2条ネジ
スクリュー :直径37mm、有効長さ1670mm、L/D=45.1
混練部長さはスクリュー有効さの28%
混練部はスクリュー有効長さの1/3より吐出側に位置させた
途中3箇所のバックフロー部有り
ベント :2箇所。
[0051]
 得られたポリマーアロイチップを、ステープル用紡糸機の一軸押し出し型溶融装置に供給し、溶融温度235℃、紡糸温度235℃(口金面温度220℃)、紡糸速度1200m/minとして溶融紡糸を行い、ポリマーアロイ繊維を得た。これを合糸した後、スチーム延伸を行い単糸繊度3.0dtexのポリマーアロイ繊維からなるトウを得た。得られたポリマーアロイ繊維の強度は、3.5cN/dtex、伸度45%、U%=1.0%の優れた特性を示した。
[0052]
 (捲縮・カット工程)
 上記ポリマーアロイ繊維からなるトウに捲縮(12山/25mm)を施した後、51mmの短繊維にカットした。
[0053]
 [スキンケア製品用不織布]
 上記の熱可塑性樹脂ファイバー(島成分径:230nm)31質量%と、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)57質量%、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維(単繊維繊度:1.6dtex)12質量%を、カードで混綿、開繊した後、クロスラップウエーバーでウエッブとした。このウエッブを、圧力:10MPa、速度1.0m/minの条件で高圧水流により絡合させ、ピンテンターを用いて乾燥温度:100℃で乾燥し、不織布を得た。前記不織布に対して、1%水酸化ナトリウム水溶液で温度95℃、浴比1:40、処理時間30分にて処理することにより、海成分を脱海し、熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)15質量%と、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)70質量%、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維(単繊維繊度:1.6dtex)15質量%を含む、65g/m の不織布を得た。そして、この不織布をスキンケア製品用不織布とした。なお、上記のスキンケア製品用不織布に含まれる熱可塑性樹脂ファイバーの含有量とレーヨン繊維、PET繊維の含有量は、上記の脱海後のスキンケア製品用不織布の全質量に対してのものである。
[0054]
 さらに、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0055]
 (実施例3)
 実施例2のPET繊維を、PETからなる扁平多葉断面ポリエステル繊維(単繊維繊度:1.7dtex)に変更した以外は、実施例2と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0056]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0057]
 (実施例4)
 実施例1の海島複合繊維の島成分をナイロン6(N6 溶融粘度:190Pa・s)として、紡糸温度を270℃に変更し、海島複合繊維の島成分径を700nmに変更した以外は、実施例1と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0058]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0059]
 (実施例5)
 実施例4の海島複合繊維の島成分径を300nmに変更した以外は、実施例4と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0060]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0061]
 (実施例6)
 実施例2の熱可塑性樹脂ファイバー(島成分径:230nm)31質量%と、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.8dtex、湿潤時強度:1.9cN/dtex、繊維長:38mm)69質量%を、カードで混綿、開繊した後、クロスラップウエーバーでウエッブとした。このウエッブを、圧力:10MPa、速度1.0m/minの条件で高圧水流により絡合させ、ピンテンターを用いて乾燥温度:100℃で乾燥し、不織布を得た。前記不織布に対して、1%水酸化ナトリウム水溶液で温度95℃、浴比1:40、処理時間30分にて処理することにより、海成分を脱海し、熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)15質量%と、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.8dtex、湿潤時強度:1.9cN/dtex、繊維長:38mm)85質量%を含む、目付65g/m の不織布を得た。そして、この不織布をスキンケア製品用不織布とした。なお、上記のスキンケア製品用不織布に含まれる熱可塑性樹脂ファイバーの含有量とレーヨン繊維の含有量は、上記の脱海後のスキンケア製品用不織布の全質量に対してのものである。
[0062]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0063]
 (実施例7)
 実施例6のレーヨン繊維(単繊維繊度:1.8dtex、湿潤時強度:1.9cN/dtex、繊維長:38mm)を、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.6dtex、湿潤時強度:1.6cN/dtex、繊維長:38mm)に変更した以外は、実施例6と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0064]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0065]
 (実施例8)
 実施例7のレーヨン繊維(単繊維繊度:1.6dtex、湿潤時強度:1.6cN/dtex、繊維長:38mm)を、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)に変更した以外は、実施例6と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0066]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0067]
 (実施例9)
 実施例8にて用いられたレーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)をレーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:32mm)に変更した以外は、実施例8と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0068]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0069]
 (実施例10)
 [熱可塑性樹脂ファイバー(A)]
 実施例8のポリマーアロイ繊維からなるトウを1mmにカットして、1%水酸化ナトリウム水溶液で温度95℃、浴比1:40、処理時間30分にて処理することにより、海成分を脱海し、熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)の短繊維を得た。
[0070]
 [スキンケア製品用不織布]
 上記の熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)15質量%と、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:15mm)85質量%を、混合攪拌した後、角型シートマシンにより目付65g/m で抄紙し、実施例1と同一の方法で高圧水流により絡合させ、スキンケア製品用不織布を得た。
[0071]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本実施例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表1および2にまとめた。
[0072]
 (比較例1)
 実施例2の熱可塑性樹脂ファイバー(島成分径:230nm)31質量%と、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維(単繊維繊度:1.6dtex)69質量%を、カードで混綿、開繊した後、クロスラップウエーバーでウエッブとした。このウエッブを、圧力:10MPa、速度1.0m/minの条件で高圧水流により絡合させ、ピンテンターを用いて乾燥温度:100℃で乾燥し、不織布を得た。前記不織布に対して、1%水酸化ナトリウム水溶液で温度95℃、浴比1:40、処理時間30分にて処理することにより、海成分を脱海し、熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)15質量%と、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維(単繊維繊度:1.6dtex)85質量%を含む、目付65g/m の不織布を得た。そして、この不織布をスキンケア製品用不織布とした。なお、上記のスキンケア製品用不織布に含まれる熱可塑性樹脂ファイバーの含有量とPET繊維の含有量は、上記の脱海後のスキンケア製品用不織布の全質量に対してのものである。
[0073]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本比較例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表3および4にまとめた。
[0074]
 (比較例2)
 実施例8のレーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)を、リヨセル繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:3.2cN/dtex、繊維長:38mm)に変更した以外は、実施例8と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0075]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本比較例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表3および4にまとめた。
[0076]
 (比較例3)
 実施例8のレーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)を、リヨセル繊維(単繊維繊度:1.25dtex、湿潤時強度:2.4cN/dtex、繊維長:38mm)に変更した以外は、実施例8と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0077]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本比較例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表3および4にまとめた。
[0078]
 (比較例4)
 実施例2のレーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)の含有量を65質量%にし、PET繊維(単繊維繊度:1.6dtex)の含有量を20質量%に変更した以外は、実施例2と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0079]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本比較例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表3および4にまとめた。
[0080]
 (比較例5)
 実施例8の熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)の含有量を20質量%、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)の含有量を80質量%に変更した以外は、実施例8と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0081]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本比較例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表3および4にまとめた。
[0082]
 (比較例6)
 実施例8のポリマーアロイ繊維について、ナイロン6の質量比を80質量%、ポリL乳酸の質量比を20質量%に変更し、熱可塑性樹脂ファイバーの島成分径を1000nmに変更した以外は、実施例8と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0083]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本比較例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表3および4にまとめた。
[0084]
 (比較例7)
 実施例8の熱可塑性樹脂ファイバー(単繊維直径:230nm)の含有量を50質量%、レーヨン繊維(単繊維繊度:1.4dtex、湿潤時強度:1.1cN/dtex、繊維長:38mm)の含有量を50質量%に変更した以外は、実施例8と同様にして、目付65g/m のスキンケア製品用不織布を得た。
[0085]
 次に、このスキンケア製品用不織布を用いて実施例1と同一の方法でフェイスマスクおよびクレンジングシートを得た。本比較例のフェイスマスクおよびクレンジングシートの構成および特徴を表3および4にまとめた。
[0086]
 ここで、比較例1のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例8のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ劣っていた。これは、比較例1のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布11)の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさが、実施例8のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布8)の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさに劣っていたためと推測する。
[0087]
 また、比較例2のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例8のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ劣っていた。これは、比較例2のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布12)の静摩擦係数、追従性および圧縮時の柔らかさが、不織布8の静摩擦係数、追従性および圧縮時の柔らかさに劣っていたためと推測する。
[0088]
 また、比較例3のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例8のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ劣っていた。これは、比較例3のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布13)の静摩擦係数、追従性および圧縮時の柔らかさが、不織布8の静摩擦係数、追従性および圧縮時の柔らかさに劣っていたためと推測する。
[0089]
 また、比較例4のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例2のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ劣っていた。これは、比較例4のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布14)の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさが、実施例2のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布2)の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさに劣っていたためと推測する。
[0090]
 また、比較例5のクレンジングシートの拭取り性は、実施例8のクレンジングシートの拭取り性に比べ劣っていた。これは、比較例5のクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布15)が含有する熱可塑性樹脂ファイバーの含有量が、不織布8が含有する熱可塑性樹脂ファイバーの含有量と比べ高いためであると推測する。
[0091]
 また、比較例6のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例4のフェイスマスクの密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ劣っていた。これは、比較例6のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布16)の静摩擦係数が、実施例4のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布4)の静摩擦係数に劣っていたためと推測する。
[0092]
 また、比較例7のクレンジングシートの拭取り性は、実施例8のクレンジングシートの拭取り性に比べ劣っていた。これは、不織布8および比較例7のクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布17)における熱可塑性樹脂ファイバーと前記セルロース繊維との含有質量比(熱可塑性樹脂ファイバー/セルロース繊維)(すなわち、A/B)の違いによるものと推測する。すなわち、不織布17におけるA/Bの値が不織布8におけるA/Bの値に比べ非常に大きいためであると推測する。
[0093]
 ここで、実施例3のフェイスマスクの20分後の密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例2のフェイスマスクの20分後の密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ優れていた。これは、不織布2が含有するPET繊維の断面形状が円形断面であるのに対し、実施例3のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布3)が含有するPET繊維の断面形状が扁平多葉断面であるため、不織布3の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさが、不織布2の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさよりも優れていたためであると推測する。
[0094]
 また、実施例5のフェイスマスクの20分後の密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例4のフェイスマスクの20分後の密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ優れていた。これは、実施例5のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布5)の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさが、不織布4の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさよりも優れていたためであると推測する。
[0095]
 また、実施例8のクレンジングシートの拭取り性は、実施例6または実施例7のクレンジングシートの拭取り性に比べ優れていた。これは、不織布8の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさが、実施例6のクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布6)または実施例7のクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布7)の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさよりも優れていたためであると推測する。
[0096]
 また、実施例8のフェイスマスクの20分後の密着性やクレンジングシートの拭取り性は、実施例1のフェイスマスクの20分後の密着性やクレンジングシートの拭取り性に比べ優れていた。これは、不織布8の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさが、実施例1のフェイスマスクやクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布1)の静摩擦係数、追従性、保液性および圧縮時の柔らかさよりも優れていたためであると推測する。
[0097]
 また、実施例8のクレンジングシートの拭取り性は、実施例9のクレンジングシートの拭取り性に比べ優れていた。これは、不織布8が含有するレーヨン繊維の繊維長が、実施例9のクレンジングシートに用いたスキンケア製品用不織布(不織布9)が含有するレーヨン繊維の繊維長に比べ大きいため、絡合の程度が不織布9より不織布8の方がより高度なものとなっており、結果的に不織布8の湿潤時の強度が不織布9の湿潤時の強度よりも大きいためであると推測する。同様のことが、実施例8のクレンジングシートの拭取り性が実施例10のクレンジングシートの拭取り性に比べ優れていたことに対してもいえる。
[0098]
 さらに、実施例8のフェイスマスクの圧縮時の柔らかさは、実施例10のフェイスマスクの圧縮時の柔らかさに比べ優れていた。これは、不織布8が乾式不織布であり、不織布10が湿式不織布であるためであると推測する。
[0099]
[表1]


[0100]
[表2]


[0101]
[表3]


[0102]
[表4]


請求の範囲

[請求項1]
 単繊維直径が50nm以上800nm以下の熱可塑性樹脂ファイバーと、JISL 1015:2010 8.7.2に準じて測定される引張強度が1.9cN/dtex以下のセルロース繊維と、を含むスキンケア製品用不織布であって、
 前記スキンケア製品用不織布の全質量に対する前記熱可塑性樹脂ファイバーと前記セルロース繊維との合計含有量が85質量%以上であり、
 前記熱可塑性樹脂ファイバーと前記セルロース繊維との含有質量比(熱可塑性樹脂ファイバー/セルロース繊維)が、0.06~0.22であることを特徴とする、スキンケア製品用不織布。
[請求項2]
 前記熱可塑性樹脂ファイバーが、ポリアミド繊維である、請求項1に記載のスキンケア製品用不織布。
[請求項3]
 前記セルロース繊維が、レーヨンである、請求項1または2に記載のスキンケア製品用不織布。
[請求項4]
 前記セルロース繊維の繊維長が、35mm以上である、請求項1~3のいずれかに記載のスキンケア製品用不織布。
[請求項5]
 請求項1~4のいずれかに記載のスキンケア製品用不織布を有する、フェイスマスク。
[請求項6]
 請求項1~4のいずれかに記載のスキンケア製品用不織布を有する、クレンジングシート。