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1. (WO2018235428) 蓄電装置
Document

明 細 書

発明の名称 蓄電装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018  

図面の簡単な説明

0019  

発明を実施するための形態

0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : 蓄電装置

技術分野

[0001]
 本発明は、第1の電極組立体及び第2の電極組立体を備える蓄電装置に関する。

背景技術

[0002]
 従来から、EV(Electric Vehicle)またはPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池などが搭載されている。二次電池は、シート状の電極である正極と負極とが互いから絶縁された状態で交互に積層された電極組立体と、該電極組立体を収容するケースとを備える。各電極は、同電極の一辺の一部から突出したタブを備える。これらタブの突出長さは、全てのタブで同じである。電極組立体は、極性毎に複数の電極のタブが積層されたタブ群を備える。タブ群は、電極の積層方向における任意の位置でタブが寄せ集められた集箔部と、集箔部から積層方向に延びる延出部とを備える。二次電池からの電力の取り出しは、電極組立体と電気的に接続された電極端子を通して行われる。二次電池は、同一極性のタブ群の延出部において全てのタブが積層された部分と電極端子の一部(例えば導電部材)とを溶接して接合した溶接部を備える。溶接部によって、正極及び負極の電極は、それぞれ対応する極性の電極端子と電気的に接続されている。
[0003]
 ところで、タブ群と導電部材との溶接において、積層されたタブの枚数が多い場合に全てのタブを一度に溶接しようとすると、溶接に要するエネルギーは大きくなる。このため、例えば特許文献1では、各極性のタブ群を第1のタブ群と第2のタブ群とに分けて溶接している。この場合、一度に溶接するタブの枚数が減ることで、一度の溶接に必要なエネルギーを低減できる。これにより、例えば溶接装置の大型化を抑制できる。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2013-196959号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 上述したように、タブの突出長さは全てのタブで同じである。このため、タブ群の集箔部が電極の積層方向における任意の位置に寄せ集められた場合、タブ群を構成する複数のタブの先端位置は揃わない。例えば、タブ群の集箔部が電極の積層方向において電極組立体の第1端に対応する箇所に存在する場合、タブ群において、積層方向に隣り合う2つのタブのうち、電極組立体の第1端に近い方のタブは、電極組立体の第2端に近い方のタブよりも先端が突出している。よって、タブ群の延出部は、全てのタブが積層された部分よりもタブ群の先端側に、タブの先端が段状に並んだ構造を有する段差部を備える。
[0006]
 同一極性の第1のタブ群及び第2のタブ群の配置に関し、段差部がケースの内面に向くように各タブ群を配置する場合、段差部の長さによっては、段差部とケースとが接触し、電極組立体とケースとが短絡するおそれがある。一方、段差部同士が向き合うように第1及び第2のタブ群を配置する場合、集箔部の位置及び段差部の長さによっては、第1のタブ群及び第2のタブ群を配置するために、電極の積層方向に広がるスペースを確保する必要がありデッドスペースが生じる可能性がある。なお、段差部を切断することで、ケースとの接触を抑制したり、スペースを削減したりできるが、切断されたタブ群の欠片が異物になり得るため好ましくない。
[0007]
 本発明の目的は、タブ群を好適に配置可能な蓄電装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008]
 上記問題点を解決するための蓄電装置は、第1の電極組立体及び第2の電極組立体であって、前記各電極組立体は、互いに極性の異なるシート状の電極である複数の正極及び複数の負極を有し、前記正極と前記負極とが絶縁された状態で交互に積層され、前記各電極は、同電極の一辺の一部から突出するタブを有する、第1の電極組立体及び第2の電極組立体と、前記第1の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第1のタブ群と、前記第1の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第1のタブ群と、前記第2の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第2のタブ群と、前記第2の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第2のタブ群と、正極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された正極側の導電部材と、負極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された負極側の導電部材と、を備える。前記第1の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第1の積層方向であり、前記第2の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第2の積層方向であり、前記第1及び第2の電極組立体の各々は、対応する積層方向における両端である第1端及び第2端を有する。前記第1の電極組立体の前記第1端に位置する端面と前記第2の電極組立体の前記第1端に位置する端面とが対向するように、前記第1の電極組立体及び前記第2の電極組立体が配置される。正極側及び負極側の各々において、前記第1及び第2のタブ群は、それぞれ、対応する電極組立体の積層方向に寄せ集められた前記複数のタブの部分により構成される集箔部と、前記集箔部からそれぞれ互いに向かって延びる延出部と、を有する。前記各タブ群において、前記延出部は、タブ群を構成する全ての前記タブが積層した状態で同じ極性の前記導電部材と溶接された溶接対象部と、前記溶接対象部よりも前記タブ群の先端側に位置する段差部と、を有する。前記段差部では、前記複数のタブはそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されている。正極側及び負極側の各々において、前記第1のタブ群の段差部と前記第2のタブ群の段差部とが前記タブの積層方向に重ねられて重なり部を形成している。
[0009]
 これによれば、第1のタブ群の延出部は、集箔部から第1の積層方向に沿って第2の電極組立体に向けて延びるため、第1のタブ群の先端部が電極組立体を収容するケースと接触することを抑制できる。同様に、第2のタブ群の延出部は、集箔部から第2の積層方向に沿って第1の電極組立体に向けて延びるため、第2のタブ群の先端部がケースと接触することを抑制できる。また、第1及び第2のタブ群は、段差部が重ねられた重なり部を有するため、段差部を向き合わせ、かつ重ねずに第1及び第2のタブ群を配置する場合と比べて、第1及び第2のタブ群を配置するためのスペースを第1及び第2の積層方向において削減できる。
[0010]
 上記蓄電装置は、前記正極側及び負極側の第1のタブ群の各々において、前記集箔部を構成する前記複数のタブの部分は前記第1の電極組立体の前記第2端に対応する箇所で寄せ集められ、前記延出部は前記集箔部から、前記第1の電極組立体の前記第2端から前記第1端に向かう方向に延びており、前記正極側及び負極側の第2のタブ群の各々において、前記集箔部を構成する前記複数のタブの部分は前記第2の電極組立体の前記第2端に対応する箇所で寄せ集められ、前記延出部は前記集箔部から、前記第2の電極組立体の前記第2端から前記第1端に向かう方向に延びていることが好ましい。
[0011]
 また、上記蓄電装置について、正極側及び負極側の各々において、前記重なり部は、前記第1及び第2の積層方向において前記第1のタブ群の溶接対象部と前記第2のタブ群の溶接対象部との間に位置するのが好ましい。
[0012]
 これによれば、第1及び第2のタブ群の重なり部が溶接対象部に重なっていない状態で溶接対象部と導電部材とを溶接でき、溶接時の作業性を良好にできる。
 上記問題点を解決するための蓄電装置は、第1の電極組立体及び第2の電極組立体であって、前記各電極組立体は、互いに極性の異なるシート状の電極である複数の正極及び複数の負極を有し、前記正極と前記負極とが絶縁された状態で交互に積層され、前記各電極は、同電極の一辺の一部から突出するタブを有する、第1の電極組立体及び第2の電極組立体と、前記第1の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第1のタブ群と、前記第1の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第1のタブ群と、前記第2の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第2のタブ群と、前記第2の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第2のタブ群と、正極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された正極側の導電部材と、負極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された負極側の導電部材と、を備える。前記第1の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第1の積層方向であり、前記第2の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第2の積層方向であり、前記第1及び第2の電極組立体の各々は、対応する積層方向における両端である第1端及び第2端を有し、前記第1の電極組立体の前記第1端に位置する端面と前記第2の電極組立体の前記第1端に位置する端面とが対向するように、前記第1の電極組立体及び前記第2の電極組立体が配置される。正極側及び負極側の各々において、前記第1及び第2のタブ群は、それぞれ、対応する電極組立体の積層方向に寄せ集められた前記複数のタブの部分により構成される集箔部と、前記集箔部からそれぞれ互いに向かって延びる延出部と、を有する。前記各タブ群において、前記延出部は、タブ群を構成する全ての前記タブが積層した状態で同じ極性の前記導電部材と溶接された溶接対象部と、前記溶接対象部よりも前記タブ群の先端側に位置する段差部と、を有する。前記段差部では、前記複数のタブはそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されている。前記各タブ群において、前記延出部は前記段差部を含む折り返し部を有し、同折り返し部は、対応する電極組立体の前記第1端から前記第2端に向かう方向に延びるように前記延出部を折り返した部分である。
[0013]
 これによれば、第1のタブ群の延出部は、集箔部から第1の積層方向に沿って第2の電極組立体に向けて延びるため、第1のタブ群の先端部が電極組立体を収容するケースと接触することを抑制できる。同様に、第2のタブ群の延出部は、集箔部から第1の積層方向に沿って第1の電極組立体に向けて延びるため、第2のタブ群の先端部がケースと接触することを抑制できる。また、第1及び第2の負極タブ群はそれぞれ、それらの先端領域を折り返した折り返し部を有するため、両段差部を向き合わせ、かつ重ねずに第1及び第2のタブ群を配置する場合と比べて、第1及び第2のタブ群を配置するためのスペースを第1及び第2の積層方向において削減できる。
[0014]
 また、上記蓄電装置について、前記各タブ群における前記折り返し部は、対応する前記延出部に溶接により固定された固定部を備えるのが好ましい。
 これによれば、折り返し部の形状を維持できる。また、第1及び第2のタブ群の溶接対象部と導電部材とを溶接する溶接装置によって、折り返し部の形状を固定できるため、テープや接着剤などの新たな固定手段が不要である。
[0015]
 上記問題点を解決するための蓄電装置は、第1の電極組立体及び第2の電極組立体であって、前記各電極組立体は、互いに極性の異なるシート状の電極である複数の正極及び複数の負極を有し、前記正極と前記負極とが絶縁された状態で交互に積層され、前記各電極は、同電極の一辺の一部から突出するタブを有する、第1の電極組立体及び第2の電極組立体と、前記第1の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第1のタブ群と、前記第1の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第1のタブ群と、前記第2の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第2のタブ群と、前記第2の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第2のタブ群と、正極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された正極側の導電部材と、負極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された負極側の導電部材と、を備える。前記第1の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第1の積層方向であり、前記第2の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第2の積層方向であり、前記第1及び第2の電極組立体の各々は、対応する積層方向における両端である第1端及び第2端を有し、前記第1の電極組立体の前記第1端に位置する端面と前記第2の電極組立体の前記第1端に位置する端面とが対向するように、前記第1の電極組立体及び前記第2の電極組立体が配置される。正極側及び負極側の各々において、前記第1及び第2のタブ群は、それぞれ、対応する電極組立体の積層方向に寄せ集められた前記複数のタブの部分により構成される集箔部と、前記集箔部からそれぞれ互いに向かって延びる延出部と、を有する。前記各タブ群において、前記延出部は、タブ群を構成する全ての前記タブが積層した状態で同じ極性の前記導電部材と溶接された溶接対象部と、前記溶接対象部よりも前記タブ群の先端側に位置する段差部と、を有し、前記段差部では、前記複数のタブはそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されている。前記電極の前記一辺に沿う方向が幅方向である。正極側及び負極側の各々において、前記第1のタブ群の前記延出部と前記第2のタブ群の前記延出部とは、前記幅方向において異なる位置に配置される。
[0016]
 これによれば、第1のタブ群の延出部は、集箔部から第1の積層方向に沿って第2の電極組立体に向けて延びるため、第1のタブ群の先端部が電極組立体を収容するケースと接触することを抑制できる。同様に、第2のタブ群の延出部は、集箔部から第2の積層方向に沿って第1の電極組立体に向けて延びるため、第2のタブ群の先端部がケースと接触することを抑制できる。また、第1のタブ群の延出部と第2のタブ群の延出部とは幅方向において異なる位置に配置されるため、第1及び第2の積層方向において、第1のタブ群の延出部と第2のタブ群の延出部とが重ならない。よって、第1及び第2のタブ群を、互いの段差部を干渉させることなく、配置できる。その結果、第1及び第2の積層方向において両段差部を向き合わせ、かつ重ねずに配置する場合と比べて、第1及び第2のタブ群を配置するためのスペースを第1及び第2の積層方向において削減できる。また、一方のタブ群の段差部が他方のタブ群の溶接対象部に重ならないため、溶接対象部と導電部材とを溶接する際の作業性を良好にできる。
[0017]
 また、上記蓄電装置について、正極側及び負極側の各々において、前記第1のタブ群の前記溶接対象部と前記第2のタブ群の溶接対象部とは、前記第1及び第2の積層方向における前記導電部材の中央に位置するのが好ましい。
[0018]
 これによれば、第1及び第2のタブ群の溶接対象部が、第1及び第2の積層方向における導電部材の端に位置する場合と比べて、溶接対象部から端子までの電流経路の経路長を短くでき、抵抗を低減できる。

図面の簡単な説明

[0019]
[図1] 第1の実施形態の二次電池の分解斜視図。
[図2] 図1の二次電池の断面図。
[図3] 第2の実施形態の二次電池の断面図。
[図4] 第3の実施形態の二次電池の分解斜視図。
[図5] 図4の二次電池の断面図。
[図6] 図4の二次電池の溶接部の位置を示す平面図。
[図7] 別例の二次電池の断面図。

発明を実施するための形態

[0020]
 (第1の実施形態)
 以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第1の実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
[0021]
 図1に示すように、蓄電装置である二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された第1の電極組立体12aと、第2の電極組立体12bと、電解液(図示せず)とを備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを覆う矩形平板状の蓋14とを有する。ケース本体13及び蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスまたはアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外形が角型の角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
[0022]
 ケース本体13は、矩形板状の底壁13bと、底壁13bの周縁から立設された第1~第4壁部13c~13fとを備える。第1壁部13c及び第2壁部13dは、それぞれ底壁13bの2つの長縁部にそれぞれ繋がり、互いに対面するように配置される。第3壁部13eは第1壁部13cの第1端と第2壁部13dの第1端との間に延び、第4壁部13fは第1壁部13cの第2端と第2壁部13dの第2端との間に延びる。第3壁部13eと第4壁部13fは、互いに対面するように配置される。
[0023]
 二次電池10は、第1及び第2の電極組立体12a,12bから電気を取り出すための正極端子15及び負極端子16を備える。正極端子15及び負極端子16は、蓋14が有する2つの貫通孔14aをそれぞれ貫通してケース11外に突出する。正極端子15及び負極端子16には、これらの端子15,16を蓋14から絶縁するための環状の絶縁リング17がそれぞれ取り付けられている。二次電池10は、ケース11内に矩形板状の正極導電部材15aを備える。二次電池10は、ケース11内に矩形板状の負極導電部材16aを備える。正極端子15は、正極導電部材15aと電気的に接続され、負極端子16は、負極導電部材16aと電気的に接続されている。
[0024]
 図2に示すように、第1の電極組立体12a及び第2の電極組立体12bは、複数のシート状の正極電極30と、複数のシート状の負極電極31と、複数のシート状のセパレータ32とを備える。セパレータ32は、正極電極30と負極電極31との間に配置されることにより、正極電極30と負極電極31とを互いから絶縁する。第1の電極組立体12a及び第2の電極組立体12bは、セパレータ32を挟んで正極電極30及び負極電極31を交互に積層した構造を備える。
[0025]
 第1の電極組立体12aにおいて正極電極30、負極電極31、及びセパレータ32が積層された方向を第1の積層方向とし、第2の電極組立体12bにおいて正極電極30、負極電極31、及びセパレータ32が積層された方向を第2の積層方向とする。第1の電極組立体12aと第2の電極組立体12bは、第1の積層方向と第2の積層方向とが一致するようにケース11内に配置される。第1の積層方向において、第1の電極組立体12aは、第2の電極組立体12bに近い方の端である第1端と、ケース本体13の第1壁部13cに近い方の端である第2端とを有する。同様に、第2の積層方向において、第2の電極組立体12bは、第1の電極組立体12aに近い方の端である第1端と、ケース本体13の第2壁部13dに近い方の端である第2端とを有する。つまり、第1の電極組立体12aの第1端と第2の電極組立体12bの第1端とは互いに隣り合う。
[0026]
 正極電極30は、矩形シート状の正極金属箔(例えばアルミニウム箔)33と、正極金属箔33の両面にそれぞれ配置される2つの正極活物質層34とを有する。正極電極30は、互いに反対側に位置する2つの長辺のうちの一方である第1縁部30aを備える。正極電極30は、第1縁部30aの一部から突出した正極タブ35を有する(図1参照)。正極タブ35の両面には正極活物質層34が配置されていない。正極タブ35は正極金属箔33と一体形成されている。すなわち、正極タブ35は、正極金属箔33のうち、正極活物質層34が配置されていない部分である。正極タブ35は、正極電極30の第1縁部30aから、第1縁部30aと直交する方向に突出する。第1及び第2の電極組立体12a,12bにおける正極タブ35の突出長さは、全ての正極タブ35で同じ長さである。
[0027]
 負極電極31は、矩形シート状の負極金属箔(例えば銅箔)36と、負極金属箔36の両面にそれぞれ配置される2つの負極活物質層37とを有する。本実施形態において、第1及び第2の積層方向から見た負極電極31の外形は、同様に第1及び第2の積層方向から見た正極電極30の外形よりも一回り大きい。負極電極31は、互いに反対側に位置する2つの長辺のうちの一方である第1縁部31aを備える。負極電極31は、第1縁部31aの一部から突出した負極タブ38を有する。負極タブ38の両面には負極活物質層37が配置されていない。負極タブ38は負極金属箔36と一体形成されている。すなわち、負極タブ38は、負極金属箔36のうち、負極活物質層37が配置されていない部分である。負極タブ38は、負極電極31の第1縁部31aから、第1縁部31aと直交する方向に突出する。負極タブ38は、正極タブ35と平行に突出する。第1及び第2の電極組立体12a,12bにおける負極タブ38の突出長さは、全ての負極タブ38で同じ長さである。正極電極30及び負極電極31の第1縁部30a,31aに沿う方向を幅方向とする。
[0028]
 セパレータ32は、ポリプロピレン(PP)製である。セパレータ32は、二次電池10の充放電に伴って正極活物質のリチウムイオン(イオン)が通過可能となるように微細な空孔構造を有する。本実施形態において、第1及び第2の積層方向から見たセパレータ32の外形は、同様に第1及び第2の積層方向から見た負極電極31の外形と同じ大きさであり、正極電極30の外形よりも一回り大きい。
[0029]
 図1に示すように、第1及び第2の電極組立体12a,12bの各々において、複数の正極電極30は、正極タブ35が積層方向に沿って一列に配置されるように積層される。正極タブ35は、幅方向の位置が一致するように並ぶ。同様に、第1及び第2の電極組立体12a,12bの各々において、複数の負極電極31は、負極タブ38が幅方向において正極タブ35と重ならない位置で積層方向に沿って一列に配置されるように積層される。負極タブ38は、幅方向の位置が一致するように並ぶ。複数の負極タブ38は、複数の正極タブ35と幅方向に離れた位置に配置される。
[0030]
 二次電池10は、複数の正極タブ35により構成される正極タブ群18と、複数の負極タブ38により構成される負極タブ群19とを備える。第1の電極組立体12aの正極タブ群18を正極側の第1のタブ群である第1の正極タブ群18aとし、第2の電極組立体12bの正極タブ群18を正極側の第2のタブ群である第2の正極タブ群18bとする。第1の正極タブ群18aと第2の正極タブ群18bとは、幅方向において同じ位置に配置される。第1の電極組立体12aの負極タブ群19を負極側の第1のタブ群である第1の負極タブ群19aとし、第2の電極組立体12bの負極タブ群19を負極側の第2のタブ群である第2の負極タブ群19bとする。本実施形態において、第1の負極タブ群19aと第2の負極タブ群19bとは、幅方向において同じ位置に配置される。
[0031]
 第1の正極タブ群18a及び第1の負極タブ群19aの各々は、第1の電極組立体12aの第2端に対応する箇所で寄せ集められた全ての正極タブ35の部分又は全ての負極タブ38の部分により構成される集箔部41と、集箔部41から、第1の電極組立体12aの第2端から第1端に向かう方向に延びる延出部42とを備える。第1の正極タブ群18aの延出部42は、全ての正極タブ35が積層した状態で正極導電部材15aに溶接により接合される溶接対象部と、溶接対象部よりも第1の正極タブ群18aの先端側に位置する段差部とを備える。第1の負極タブ群19aの延出部42は、全ての負極タブ38が積層した状態で負極導電部材16aに溶接により接合される溶接対象部43と、溶接対象部43よりも第1の負極タブ群19aの先端側に位置する段差部44とを備える。
[0032]
 上述したように、全ての正極タブ35は同じ突出長さを有し、全ての負極タブ38は同じ突出長さを有する。このため、第1の正極タブ群18aにおいて、基端部分が第1の積層方向に隣り合う2つの正極タブ35のうち、第1の電極組立体12aの第2端に近い方の正極タブ35は、第1の電極組立体12aの第1端に近い方の正極タブ35を超えて延びている。つまり、第1の正極タブ群18aの段差部においては、複数の正極タブ35はそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されている。
[0033]
 同様に、第1の負極タブ群19aにおいて、基端部分が第1の積層方向に隣り合う2つの負極タブ38のうち、第1の電極組立体12aの第2端に近い方の負極タブ38は、第1の電極組立体12aの第1端に近い方の負極タブ38を超えて延びている。つまり、第1の負極タブ群19aの段差部44においては、複数の負極タブ38はそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されている。
[0034]
 同様に、第2の正極タブ群18b及び第2の負極タブ群19bの各々は、第2の電極組立体12bの第2端に対応する箇所で寄せ集められた全ての正極タブ35の部分又は全ての負極タブ38の部分により構成される集箔部41と、集箔部41から、第2の電極組立体12bの第2端から第1端に向かう方向に延びる延出部42とを備える。
[0035]
 第2の正極タブ群18bの延出部42は、全ての正極タブ35が積層した状態で正極導電部材15aに溶接により接合される溶接対象部と、溶接対象部よりも第2の正極タブ群18bの先端側に位置する段差部とを備える。第2の負極タブ群19bの延出部42は、全ての負極タブ38が積層した状態で負極導電部材16aに溶接により接合される溶接対象部43と、溶接対象部43よりも第2の負極タブ群19bの先端側に位置する段差部44とを備える。
[0036]
 上述したように、全ての正極タブ35は同じ突出長さを有し、全ての負極タブ38は同じ突出長さを有する。このため、第2の正極タブ群18bにおいて、基端部分が第2の積層方向に隣り合う2つの正極タブ35のうち、第2の電極組立体12bの第2端に近い方の正極タブ35は、第2の電極組立体12bの第1端に近い方の正極タブ35を超えて延びている。つまり、第2の正極タブ群18bの段差部においては、複数の正極タブ35はそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されている。
[0037]
 同様に、第2の負極タブ群19bにおいて、基端部分が第2の積層方向に隣り合う2つの負極タブ38のうち、第2の電極組立体12bの第2端に近い方の負極タブ38は、第2の電極組立体12bの第1端に近い方の負極タブ38を超えて延びている。つまり、第2の負極タブ群19bの段差部44においては、複数の負極タブ38はそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されている。
[0038]
 本実施形態の二次電池10は、第1の負極タブ群19aの段差部44と、第2の負極タブ群19bの段差部44とが負極タブ38の積層方向(厚さ方向)に重なる重なり部45を備える。この重なり部45において、第2の負極タブ群19bの段差部44は、第1の負極タブ群19aの段差部44と負極導電部材16aとの間に配置されている。図示しないが、同様に、本実施形態の二次電池10は、第1の正極タブ群18aの段差部と、第2の正極タブ群18bの段差部とが正極タブ35の積層方向(厚さ方向)に重ねられた重なり部を備える。この重なり部において、第2の正極タブ群18bの段差部は、第1の正極タブ群18aの段差部と正極導電部材15aとの間に配置されている。
[0039]
 第1の電極組立体12aは、第1の正極タブ群18a及び第1の負極タブ群19aが存在する端面であるタブ側端面20aと、タブ側端面20aと反対側の端面である底側端面21aとを備える。第1の電極組立体12aは、第1の積層方向における両端にそれぞれ第1端面22a及び第2端面23aを備える。第1端面22aは、第1の積層方向における第1端に位置し、第2の電極組立体12bと対向する。第2端面23aは、第1の積層方向における第2端に位置し、ケース本体13の第1壁部13cの内面と対向する。第1の電極組立体12aは、幅方向における両端にそれぞれ第3端面24a及び第4端面25aを備える。第3端面24aは、ケース本体13の第3壁部13eの内面と対向し、第4端面25aは、ケース本体13の第4壁部13fの内面と対向する。
[0040]
 同様に、第2の電極組立体12bは、第2の正極タブ群18b及び第2の負極タブ群19bが存在する端面であるタブ側端面20bと、タブ側端面20bと反対側の端面である底側端面21bとを備える。第2の電極組立体12bは、第2の積層方向における両端にそれぞれ第1端面22b及び第2端面23bを備える。第1端面22bは、第2の積層方向における第1端に位置し、第1の電極組立体12aの第1端面22aと対向する。第2端面23bは、第2の積層方向における第2端に位置し、ケース本体13の第2壁部13dの内面と対向する。第2の電極組立体12bは、幅方向における両端にそれぞれ第3端面24b及び第4端面25bを備える。第3端面24bは、ケース本体13の第3壁部13eの内面と対向し、第4端面25bは、ケース本体13の第4壁部13fの内面と対向する。
[0041]
 このように、第1の電極組立体12a及び第2の電極組立体12bは、第1の電極組立体12aの第1端面22aと第2の電極組立体12bの第2端面23bとが対向するように、第1及び第2の積層方向に並ぶ。第1及び第2の積層方向は、第1の電極組立体12aを構成する全ての電極と第2の電極組立体12bを構成する全ての電極が並ぶ方向である。
[0042]
 図2に示すように、二次電池10は、第1の負極タブ群19aの溶接対象部43と負極導電部材16aとが溶接された第1負極側溶接部61を備える。また、二次電池10は、第2の負極タブ群19bの溶接対象部43と負極導電部材16aとが溶接された第2負極側溶接部62を備える。第1及び第2の負極タブ群19a,19bの重なり部45は、第1及び第2の積層方向において第1負極側溶接部61と第2負極側溶接部62との間に位置する。図示しないが、同様に、二次電池10は、第1の正極タブ群18aの溶接対象部と正極導電部材15aとが溶接された第1正極側溶接部を備える。二次電池10は、第2の正極タブ群18bの溶接対象部と正極導電部材15aとが溶接された第2正極側溶接部を備える。第1及び第2の正極タブ群18a,18bの重なり部は、第1及び第2の積層方向において第1正極側溶接部と第2正極側溶接部との間に位置する。
[0043]
 次に、第1の実施形態の効果を作用とともに記載する。
 (1-1)第1の負極タブ群19aの延出部42は、集箔部41から第1の積層方向に沿って第2の電極組立体12bに向けて延びるため、第1の負極タブ群19aの先端部がケース本体13と接触することを抑制できる。同様に、第2の負極タブ群19bの延出部42は、集箔部41から第2の積層方向に沿って第1の電極組立体12aに向けて延びるため、第2の負極タブ群19bの先端部がケース本体13と接触することを抑制できる。また、二次電池10は、第1及び第2の負極タブ群19a,19bの段差部44が重ねられた重なり部45を有するため、段差部44を向き合わせ、かつ重ねずに第1及び第2の負極タブ群19a,19bを配置する場合と比べて、第1及び第2の負極タブ群19a,19bを配置するためのスペースを第1及び第2の積層方向において削減できる。第1及び第2の正極タブ群18a,18bについても同様である。
[0044]
 (1-2)第1及び第2の負極タブ群19a,19bの両段差部44が重ねられた重なり部45は、第1及び第2の積層方向において第1の負極タブ群19aの溶接対象部43と第2の負極タブ群19bの溶接対象部43との間に位置する。すなわち、第1及び第2の負極タブ群19a,19bの両段差部44が溶接対象部43に重なっていない状態で溶接対象部43と負極導電部材16aとを溶接でき、溶接時の作業性を良好にできる。第1及び第2の正極タブ群18a,18bの両段差部が重ねられた重なり部についても同様である。
[0045]
 (第2の実施形態)
 以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第2の実施形態を図3にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成の部分については説明を省略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
[0046]
 図3に示すように、第1及び第2の負極タブ群19a,19bはそれぞれ、負極タブ群19a,19bの先端領域を対応する電極組立体12a,12bの第1端から第2端に向かう方向に延びるように折り返した折り返し部46を備える。すなわち、折り返し部46は、各負極タブ群19a,19bにおいて、段差部を含む延出部42の先端領域を180度折り返した部分である。各折り返し部46は、対応する延出部42のうち、溶接対象部43から負極導電部材16aに沿って第1端に向けて延びる部分に溶接により固定された固定部46aを備える。
[0047]
 各折り返し部46のうち、固定部46aを超えて延びる負極タブ38の先端領域に段差部44が存在する。本実施形態では、第1及び第2の積層方向における各固定部46aの位置は、第1及び第2負極側溶接部61,62の位置と異なる。
[0048]
 図示しないが、同様に、第1及び第2の正極タブ群18a,18bはそれぞれ、正極タブ群18a,18bの先端領域を対応する電極組立体12a,12bの第1端から第2端に向かう方向に延びるように折り返した折り返し部を備える。すなわち、折り返し部は、各正極タブ群18a,18bにおいて、段差部を含む延出部42の先端領域を180度折り返した部分である。各折り返し部は、対応する延出部42のうち、溶接対象部43から正極導電部材15aに沿って第1端に向けて延びる部分に溶接により固定された固定部を備える。
[0049]
 各正極タブ群18a,18bにおいて、折り返し部のうち、固定部を超えて延びる正極タブ35の先端領域に段差部44が存在する。本実施形態では、第1及び第2の積層方向における各固定部の位置は、それぞれ第1及び第2正極側溶接部の位置と異なる。
[0050]
 次に、第2の実施形態の効果を作用とともに記載する。
 (2-1)第1の負極タブ群19aの延出部42は、集箔部41から第1の積層方向に沿って第2の電極組立体12bに向けて延びるため、第1の負極タブ群19aの先端部がケース本体13と接触することを抑制できる。同様に、第2の負極タブ群19bの延出部42は、集箔部41から第2の積層方向に沿って第1の電極組立体12aに向けて延びるため、第2の負極タブ群19bの先端部がケース本体13と接触することを抑制できる。また、第1及び第2の負極タブ群19a,19bはそれぞれ、それらの先端領域を折り返した折り返し部46を有するため、両段差部44を向き合わせ、かつ重ねずに第1及び第2の負極タブ群19a,19bを配置する場合と比べて、第1及び第2の負極タブ群19a,19bを配置するためのスペースを第1及び第2の積層方向において削減できる。第1及び第2の正極タブ群18a,18bについても同様である。
[0051]
 (2-2)第1及び第2の負極タブ群19a,19bの折り返し部46はそれぞれ固定部46aを備える。これにより、折り返し部46の形状を維持できる。また、溶接対象部43と負極導電部材16aとを溶接する溶接装置によって、折り返し部46の形状を固定でき、テープや接着剤などの新たな固定手段が不要である。第1及び第2の正極タブ群18a,18bの折り返し部についても同様である。
[0052]
 (第3の実施形態)
 以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第3の実施形態を図4~図6にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成の部分については説明を省略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
[0053]
 第1の電極組立体12aにおいて、各正極電極30の第1縁部30aの一部から突出した正極タブ35を第1の正極タブ35aとし、各負極電極31の第1縁部31aの一部から突出した負極タブを第1の負極タブ38aとする。同様に、第2の電極組立体12bにおいて、各正極電極30の第1縁部30aの一部から突出した正極タブ35を第2の正極タブ35bとし、各負極電極31の第1縁部31aの一部から突出した負極タブ38を第2の負極タブ38bとする。
[0054]
 図4、図5、及び図6に示すように、全ての第1の負極タブ38aと全ての第2の負極タブ38bとは、幅方向において異なる位置に存在する。全ての第1の負極タブ38aは、幅方向において全ての第2の負極タブ38bよりも第3端面24a,24bに近い位置に配置される。したがって、複数の第1の負極タブ38aにより構成される第1の負極タブ群19aも、複数の第2の負極タブ38bにより構成される第2の負極タブ群19bよりも幅方向において第3端面24a,24bに近い位置に配置される。また、第1の負極タブ群19aと負極導電部材16aとを溶接した第1負極側溶接部61は、第2の負極タブ群19bと負極導電部材16aとを溶接した第2負極側溶接部62よりも、幅方向において第3端面24a,24bに近い位置に配置される。
[0055]
 図6に示すように、第1の負極タブ群19aの溶接対象部43(第1負極側溶接部61)及び第2の負極タブ群19bの溶接対象部43(第2負極側溶接部62)はそれぞれ、第1及び第2の積層方向における負極導電部材16aの中央に位置する。なお、負極端子16は、第1及び第2の積層方向における負極導電部材16aの中央に位置する。
[0056]
 同様に、全ての第1の正極タブ35aと全ての第2の正極タブ35bとは、幅方向において異なる位置に存在する。全ての第2の正極タブ35bは、幅方向において全ての第1の正極タブ35aよりも第4端面25a,25bに近い位置に配置される。したがって、複数の正極タブ35bにより構成される第2の正極タブ群18bも、複数の第1の正極タブ35aにより構成される第1の正極タブ群18aよりも幅方向において第4端面25a,25bに近い位置に配置される。また、第2の正極タブ群18bと正極導電部材15aとを溶接した第2正極側溶接部は、第1の正極タブ群18aと正極導電部材15aとを溶接した第1正極側溶接部よりも、幅方向において第4端面25a,25bに近い位置に配置される。
[0057]
 第1の正極タブ群18aの溶接対象部(第1正極側溶接部)及び第2の正極タブ群18bの溶接対象部(第2正極側溶接部)はそれぞれ、第1及び第2の積層方向における正極導電部材15aの中央に位置する。なお、正極端子15は、第1及び第2の積層方向における正極導電部材15aの中央に位置する。
[0058]
 次に、第3の実施形態の効果を作用とともに記載する。
 (3-1)第1の負極タブ群19aの延出部42は、集箔部41から第1の積層方向に沿って第2の電極組立体12bに向けて延びるため、第1の負極タブ群19aの先端部がケース本体13と接触することを抑制できる。同様に、第2の負極タブ群19bの延出部42は、集箔部41から第2の積層方向に沿って第1の電極組立体12aに向けて延びるため、第2の負極タブ群19bの先端部がケース本体13と接触することを抑制できる。また、第1の負極タブ群19aの延出部42と第2の負極タブ群19bの延出部42とは幅方向において異なる位置に配置されるため、第1及び第2の積層方向において延出部42同士が重ならない。よって、第1及び第2の負極タブ群19a,19bを、互いの段差部44を干渉させることなく、配置できる。その結果、第1及び第2の積層方向において両段差部44を向き合わせ、かつ重ねずに配置する場合と比べて、第1及び第2の負極タブ群19a,19bを配置するためのスペースを第1及び第2の積層方向において削減できる。また、第1の負極タブ群19aの段差部44が第2の負極タブ群19bの溶接対象部43に重ならず、第2の負極タブ群19bの段差部44が第1の負極タブ群19aの溶接対象部43に重ならないため、溶接対象部43と負極導電部材16aとを溶接する際の作業性を良好にできる。第1及び第2の正極タブ群18a,18bについても同様である。
[0059]
 (3-2)第1及び第2の負極タブ群19a,19bの溶接対象部43はそれぞれ、第1及び第2の積層方向における負極導電部材16aの中央に位置する。このため、第1及び第2の負極タブ群19a,19bの溶接対象部43が、第1及び第2の積層方向における負極導電部材16aの端に位置する場合と比べて、溶接対象部43から負極端子16までの電流経路の経路長を短くでき、抵抗を低減できる。第1及び第2の正極タブ群18a,18bの溶接対象部についても同様である。
[0060]
 なお、第1~第3実施形態は、以下のように変更してもよい。
 ○ 電極組立体12は、複数の正極電極30及び複数の負極電極31を有し、正極電極30と負極電極31とをセパレータ32を介して交互に積層した構造であったが、電極組立体12の構造はこれに限定されない。例えば、電極組立体12は、正極電極を収納した電極収納セパレータと負極電極とを交互に積層した構造であってもよい。ただし、各正極電極の正極タブは、電極収納セパレータに収納されず、電極収納セパレータから突出した状態にある。
[0061]
 ○ 正極電極30は、正極金属箔33の片面に正極活物質層34が配置される構造でもよい。同様に、負極電極31は、負極金属箔36の片面に負極活物質層37が配置される構造でもよい。
[0062]
 ○ 正極側及び負極側の第1のタブ群18a,19aの各々において、集箔部41を構成するタブ35,38の部分は、必ずしも第1の電極組立体12aの第2端に対応する箇所で寄せ集められなくてもよく、第1の積層方向における任意の箇所で寄せ集められればよい。例えば、集箔部41を構成するタブ35,38の部分が第1の積層方向において、第1の電極組立体12aの中央で寄せ集められてもよいし、第1の電極組立体12aの中央と第2端との間で寄せ集められてもよい。正極側及び負極側の第2のタブ群18b,19bについても同様である。
[0063]
 ○ 第1の実施形態の重なり部45において、第1の負極タブ群19aの段差部44が第2の負極タブ群19bの段差部44と負極導電部材16aとの間に配置されてもよい。同様に、第1の正極タブ群18aの段差部が第2の正極タブ群18bの段差部と正極導電部材15aとの間に配置されてもよい。
[0064]
 ○ 第2の実施形態において、折り返し部46の固定部46aは溶接対象部43に溶接により固定されてもよい。この場合、第1の電極組立体12aでは、第1の積層方向において、負極側及び正極側の固定部46aは、対応する第1負極側溶接部61及び第1正極側溶接部とそれぞれ同じ位置に配置される。同様に、第2の電極組立体12bでは、第2の積層方向において、負極側及び正極側の固定部46aは、対応する第2負極側溶接部62及び第2正極側溶接部とそれぞれ同じ位置に配置される。
[0065]
 ○ 第2の実施形態において、折り返し部46は、固定部46aを備えていなくてもよい。
 ○ 第2の実施形態において、折り返し部46の固定部46aの固定方法は、溶接に限定されず、例えばテープや接着剤によって固定されてもよい。
[0066]
 ○ 第3の実施形態において、第1の正極タブ群18aが、第2の正極タブ群18bよりも幅方向において第4端面25a,25bに近い方に配置されてもよい。同様に、第2の負極タブ群19bが、第1の負極タブ群19aよりも幅方向において第3端面24a,24bに近い方に配置されてもよい。つまり、第1の正極タブ群18aと第2の正極タブ群18bとが幅方向において異なる位置に配置されればよい。また、第1の負極タブ群19aと第2の負極タブ群19bとが幅方向において異なる位置に配置されればよい。
[0067]
 ○ 第3の実施形態において、第1負極側溶接部61及び第2負極側溶接部62はそれぞれ、第1及び第2の積層方向において負極導電部材16aの中央からずれた位置に形成されてもよい。同様に、第1正極側溶接部及び第2正極側溶接部はそれぞれ、第1及び第2の積層方向において正極導電部材15aの中央からずれた位置に形成されてもよい。
[0068]
 ○ 正極導電部材15a及び負極導電部材16aの構成は、例えば、以下のように変更してもよい。なお、負極導電部材16aについて詳述するが、正極導電部材15aについても同様である。
[0069]
 図7に示すように、負極導電部材16aは、矩形平板状の第1部位71及び第2部位72を備える。二次電池10は、第1及び第2の負極タブ群19a,19bの溶接対象部43と第1部位71とが溶接により接合された溶接部63を備える。第1部位71は、第1及び第2の負極タブ群19a,19bと第2部位72との間に配置され、第2部位72は、第1部位71と蓋14との間に配置される。負極導電部材16aは、第1部位71と第2部位72とが溶接されて接合された接合部73を備える。負極端子16(図7では図示せず)は、第1部位71及び第2部位72を介して第1及び第2の負極タブ群19a,19bと電気的に接続される。なお、第1及び第2の積層方向における接合部73の位置は、溶接部63の位置と同じでもよいし、図7に示すように溶接部63の位置と異なっていてもよい。
[0070]
 ○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
[0071]
 ○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。

請求の範囲

[請求項1]
 第1の電極組立体及び第2の電極組立体であって、前記各電極組立体は、互いに極性の異なるシート状の電極である複数の正極及び複数の負極を有し、前記正極と前記負極とが絶縁された状態で交互に積層され、前記各電極は、同電極の一辺の一部から突出するタブを有する、第1の電極組立体及び第2の電極組立体と、
 前記第1の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第1のタブ群と、
 前記第1の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第1のタブ群と、
 前記第2の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第2のタブ群と、
 前記第2の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第2のタブ群と、
 正極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された正極側の導電部材と、
 負極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された負極側の導電部材と、
 を備え、
 前記第1の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第1の積層方向であり、前記第2の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第2の積層方向であり、前記第1及び第2の電極組立体の各々は、対応する積層方向における両端である第1端及び第2端を有し、
 前記第1の電極組立体の前記第1端に位置する端面と前記第2の電極組立体の前記第1端に位置する端面とが対向するように、前記第1の電極組立体及び前記第2の電極組立体が配置される蓄電装置であって、
 正極側及び負極側の各々において、前記第1及び第2のタブ群は、それぞれ、対応する電極組立体の積層方向に寄せ集められた前記複数のタブの部分により構成される集箔部と、前記集箔部からそれぞれ互いに向かって延びる延出部と、を有し、
 前記各タブ群において、前記延出部は、タブ群を構成する全ての前記タブが積層した状態で同じ極性の前記導電部材と溶接された溶接対象部と、前記溶接対象部よりも前記タブ群の先端側に位置する段差部と、を有し、前記段差部では、前記複数のタブはそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されており、
 正極側及び負極側の各々において、前記第1のタブ群の段差部と前記第2のタブ群の段差部とが前記タブの積層方向に重ねられて重なり部を形成している、蓄電装置。
[請求項2]
 前記正極側及び負極側の第1のタブ群の各々において、前記集箔部を構成する前記複数のタブの部分は前記第1の電極組立体の前記第2端に対応する箇所で寄せ集められ、前記延出部は前記集箔部から、前記第1の電極組立体の前記第2端から前記第1端に向かう方向に延びており、
 前記正極側及び負極側の第2のタブ群の各々において、前記集箔部を構成する前記複数のタブの部分は前記第2の電極組立体の前記第2端に対応する箇所で寄せ集められ、前記延出部は前記集箔部から、前記第2の電極組立体の前記第2端から前記第1端に向かう方向に延びている、請求項1に記載の蓄電装置。
[請求項3]
 正極側及び負極側の各々において、前記重なり部は、前記第1及び第2の積層方向において前記第1のタブ群の溶接対象部と前記第2のタブ群の溶接対象部との間に位置する、請求項1または2に記載の蓄電装置。
[請求項4]
 第1の電極組立体及び第2の電極組立体であって、前記各電極組立体は、互いに極性の異なるシート状の電極である複数の正極及び複数の負極を有し、前記正極と前記負極とが絶縁された状態で交互に積層され、前記各電極は、同電極の一辺の一部から突出するタブを有する、第1の電極組立体及び第2の電極組立体と、
 前記第1の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第1のタブ群と、
 前記第1の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第1のタブ群と、
 前記第2の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第2のタブ群と、
 前記第2の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第2のタブ群と、
 正極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された正極側の導電部材と、
 負極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された負極側の導電部材と、
 を備え、
 前記第1の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第1の積層方向であり、前記第2の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第2の積層方向であり、前記第1及び第2の電極組立体の各々は、対応する積層方向における両端である第1端及び第2端を有し、
 前記第1の電極組立体の前記第1端に位置する端面と前記第2の電極組立体の前記第1端に位置する端面とが対向するように、前記第1の電極組立体及び前記第2の電極組立体が配置される蓄電装置であって、
 正極側及び負極側の各々において、前記第1及び第2のタブ群は、それぞれ、対応する電極組立体の積層方向に寄せ集められた前記複数のタブの部分により構成される集箔部と、前記集箔部からそれぞれ互いに向かって延びる延出部と、を有し、
 前記各タブ群において、前記延出部は、タブ群を構成する全ての前記タブが積層した状態で同じ極性の前記導電部材と溶接された溶接対象部と、前記溶接対象部よりも前記タブ群の先端側に位置する段差部と、を有し、前記段差部では、前記複数のタブはそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されており、
 前記各タブ群において、前記延出部は前記段差部を含む折り返し部を有し、同折り返し部は、対応する電極組立体の前記第1端から前記第2端に向かう方向に延びるように前記延出部を折り返した部分である、蓄電装置。
[請求項5]
 前記各タブ群における前記折り返し部は、対応する前記延出部に溶接により固定された固定部を備える、請求項4に記載の蓄電装置。
[請求項6]
 第1の電極組立体及び第2の電極組立体であって、前記各電極組立体は、互いに極性の異なるシート状の電極である複数の正極及び複数の負極を有し、前記正極と前記負極とが絶縁された状態で交互に積層され、前記各電極は、同電極の一辺の一部から突出するタブを有する、第1の電極組立体及び第2の電極組立体と、
 前記第1の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第1のタブ群と、
 前記第1の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第1のタブ群と、
 前記第2の電極組立体における前記複数の正極の前記タブにより構成される正極側の第2のタブ群と、
 前記第2の電極組立体における前記複数の負極の前記タブにより構成される負極側の第2のタブ群と、
 正極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された正極側の導電部材と、
 負極側の前記第1及び第2のタブ群と接合された負極側の導電部材と、
 を備え、
 前記第1の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第1の積層方向であり、前記第2の電極組立体における前記複数の電極の積層方向が第2の積層方向であり、前記第1及び第2の電極組立体の各々は、対応する積層方向における両端である第1端及び第2端を有し、
 前記第1の電極組立体の前記第1端に位置する端面と前記第2の電極組立体の前記第1端に位置する端面とが対向するように、前記第1の電極組立体及び前記第2の電極組立体が配置される蓄電装置であって、
 正極側及び負極側の各々において、前記第1及び第2のタブ群は、それぞれ、対応する電極組立体の積層方向に寄せ集められた前記複数のタブの部分により構成される集箔部と、前記集箔部からそれぞれ互いに向かって延びる延出部と、を有し、
 前記各タブ群において、前記延出部は、タブ群を構成する全ての前記タブが積層した状態で同じ極性の前記導電部材と溶接された溶接対象部と、前記溶接対象部よりも前記タブ群の先端側に位置する段差部と、を有し、前記段差部では、前記複数のタブはそれらの先端が階段状にずれた状態で積層されており、
 前記電極の前記一辺に沿う方向が幅方向であり、
 正極側及び負極側の各々において、前記第1のタブ群の前記延出部と前記第2のタブ群の前記延出部とは、前記幅方向において異なる位置に配置される、蓄電装置。
[請求項7]
 正極側及び負極側の各々において、前記第1のタブ群の前記溶接対象部と前記第2のタブ群の前記溶接対象部とは、前記第1及び第2の積層方向における前記導電部材の中央に位置する、請求項6に記載の蓄電装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]