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1. (WO2018235389) 医療表示装置
Document

明 細 書

発明の名称 医療表示装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019  

発明の開示

課題を解決するための手段

0020  

図面の簡単な説明

0021  

発明を実施するための最良の形態

0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134  

請求の範囲

1   2   3  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8  

明 細 書

発明の名称 : 医療表示装置

技術分野

[0001]
 本発明は医療表示装置、特に、同一の入力端子に複数種の映像信号を入力可能とする医療表示装置に関する。

背景技術

[0002]
 近年、内視鏡を用いて手技を行う内視鏡手術システム等の医療システムが広く普及し、用いられる医療機器も多岐に及んでいる。たとえば、手術室に配置される医療システムとして、内視鏡が接続された内視鏡用カメラ装置、光源装置および画像記録装置等の各種医療機器等を搭載したカートを載置すると共に、内視鏡画像を表示するモニタ等の表示装置を配設した内視鏡手術システムが知られている。
[0003]
 上述した内視鏡手術システムにおいては近年、内視鏡下手術の際、手技に応じて複数種の医療モダリティに係る映像信号、例えば、外科内視鏡画像、消化器内視鏡画像または読影映像画像等の複数種の内視鏡に係る映像信号をモニタに表示するシステムが知られている。
[0004]
 また、この種の内視鏡手術システムでは上述した用途に鑑みて、入力端子毎に各種設定値(スキャンサイズ、色温度、ガンマ特性等)を個別に保持することができるモニタが提案されている。例えば、上述の如きモニタとしては、各種の医療モダリティに対応した入力端子を設け、各々の入力端子に入力される医療モダリティに係る映像信号ごとに適切な設定を施したうえで表示を行うようにしたモニタも知られている。
[0005]
 一方で、近年、映像ルーティングをスイッチャーで行うようなインテグレーション施設が提案されている。この種のインテグレーション施設では、モニタに配設された単一の入力端子に入力する映像信号を前記スイッチャーにより切り替えるシステムも知られている。すなわちこのシステムでは、単一の入力端子のみを有するモニタであっても、複数種の医療モダリティに係る映像信号を切り替えて表示することが可能となる。
[0006]
 ここで、複数種の医療モダリティに係る映像信号は、そのモダリティ毎に各種設定値(スキャンサイズ、色温度、ガンマ特性等)の適正値が異なる場合がある。しかしながら、上述した如き、単一の入力端子に入力する映像信号を上述したスイッチャーにより切り替えるようなシステムの場合、モニタに入力する映像信号は当該スイッチャーにより変更される一方で、モニタ側において、医療モダリティ毎に適切な設定値に変更することは困難であった。
[0007]
 このような問題に対して日本国特開2009-444000号公報には、以下に示す技術が提案されている。すなわち、日本国特開2009-444000号公報には、複数種の映像信号を入力可能な一の入力端子を備えるモニタにおいて、この入力端子に所定の映像信号が入力される際、その映像信号の映像フォーマット(解像度)の違いを判別し、当該映像フォーマット(解像度)の種別に応じて、当該入力端子に入力される映像信号に係る表示設定等を変更する技術が開示されている。
[0008]
 このように、日本国特開2009-444000号公報に記載の技術は、入力する映像信号の映像フォーマット(解像度)を判別することで、判別した映像フォーマット毎に色などの表示設定変更を実施することを可能とするものである。
[0009]
 しかしながら近年、いわゆるフルHD(1920x1080)の解像度を有する画像が主流となり、異なる医療モダリティでも同一のフォーマットの映像信号が多くなってきている。このような状況下においては、上述した日本国特開2009-444000号公報に記載されるような映像フォーマットの違いの判別に頼る技術では、同一フォーマットでの映像信号の切り替えを判別することができなかった。
[0010]
 そして、上述したように同一の入力端子、かつ、同一のフォーマットで映像信号が切り替わる場合、切り替えた映像信号に合わせて手動で適切な設定を変更(スキャンサイズ、色温度、ガンマ特性、(色味))しなければならなかった。または、優先度の高いモダリティの設定条件で設定された状態で手技を続けなければならない等の問題があった。
[0011]
 一方、外部からの通信などにより設定を変更することも考えられるが、この場合、外部に制御用コントローラが別途必要となってしまい、必要以上にシステムコストが大きくなってしまうという問題もある。
[0012]
 ここで、内視鏡下手術においては、内視鏡画像を表示するモニタに適切な色表示をするためには様々な操作が必要になるが、以下、当該モニタ操作の一例について手術シーンに応じて説明する。
[0013]
 (1)手術が始まる前には、モニタにて、事前に対象部位を確認するために術前に撮影した読影画像を確認するが、このとき、ガンマの変更が必要となる。またユーザーによっては、コントラスト、または、ブライトネスでモノクロ画像を見やすいように変更して確認する場合もある。
[0014]
 (2)手術が始まると、モニタに例えば外科内視鏡を表示する。このときモニタには上記(1)のように読影画像が表示されているので、ガンマを元に戻し、使用するプロセッサーに応じてスキャンサイズを変更しなければならない。これに加え、(1)でコントラストまたはブライトネスを変更した場合は、これらも元に戻さなければならない。
[0015]
 (3)切除部位が近づくと、モニタには再度読影画像を表示し、腫瘍の位置を確かめることがある。その際、再度(1)の設定に戻す必要がある。一方、外科内視鏡に戻すと、また(2)の設定をやり直す必要が生じる。
[0016]
 (4)手技により、吻合後のリークを確認するために消化器内視鏡を使用する場合がある。すなわち、外科内視鏡の映像(上記(2)参照)から消化器内視鏡の映像に切り替えた場合には、スキャンサイズの変更が必要となる。さらに色温度を変更しなければならない場合もある。
[0017]
 (5)最終的なクロージングは、外科内視鏡の映像が表示されることが多いが、ここでも、スキャンサイズ、または、色温度の変更が必要となってしまう場合ある。
[0018]
 このように、内視鏡画像を表示するモニタには、手術シーンに応じて様々な医療モダリティからの映像信号が表示される。そして、モニタに設けられた単一の入力端子に、異なる医療モダリティからの映像信号であっても同一の映像フォーマットの映像信号が入力される場合は、入力された映像信号が異なる医療モダリティからの映像信号であることを判別することが難しく、すなわち、入力した映像信号に適した表示設定を自動的に施すことが難しかった。
[0019]
 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ある一つの入力端子に、同一の映像フォーマットの複数の医療モダリティからの映像信号が切り替えられて入力される場合であっても、入力した映像信号に適した表示設定に基づいて内視鏡画像を表示する医療表示装置を提供することを目的とする。

発明の開示

課題を解決するための手段

[0020]
 本発明の一態様の医療表示装置は、内視鏡画像を表示する表示部と、外部の医療機器からの、内視鏡画像に係る映像信号を入力可能な少なくとも一つの映像信号入力部と、前記映像信号入力部に入力された映像信号がカラー映像信号とモノクロ映像信号とのいずれかであるかを判別する映像信号判別部と、前記映像信号判別部における判別結果に基づいて、当該映像信号がカラー映像信号である場合、当該映像信号に係る内視鏡画像のマスクパターンに基づいて内視鏡種別を判別する内視鏡種別判別部と、異なる内視鏡画像に係る映像信号ごとに設定値が設定可能な表示設定保持部と、前記映像信号判別部および前記内視鏡種別判別部の判別結果に応じて、判別した映像信号ごとに前記表示設定保持部の設定を反映させた映像を生成する映像処理部と、を具備する。

図面の簡単な説明

[0021]
[図1] 本発明の第1の実施形態の医療表示装置を含む内視鏡手術システムの全体構成を示す図。
[図2] 第1の実施形態に係る内視鏡手術システムにおける主要部の電気的な構成を示したブロック図。
[図3] 従来の医療表示装置における電気的な構成の一例を示したブロック図。
[図4] 第1の実施形態の医療表示装置における電気的な構成を示したブロック図。
[図5] 第1の実施形態の医療表示装置においてモダリティの種別に応じて適正な表示設定を行う際の作用を示したフローチャート。
[図6] 第1の実施形態の医療表示装置において設定保持部に記憶される情報を示した表図。
[図7] 本発明の第2の実施形態の医療表示装置における電気的な構成を示したブロック図。
[図8] 第2の実施形態の医療表示装置においてモダリティの種別に応じて適正な表示設定を行う際の作用を示したフローチャート。

発明を実施するための最良の形態

[0022]
 以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[0023]
<第1の実施形態>
 図1は、本発明の第1の実施形態の医療表示装置を含む内視鏡手術システムの全体構成を示す図であり、図2は、第1の実施形態に係る内視鏡手術システムにおける主要部の電気的な構成を示したブロック図である。
[0024]
 図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る内視鏡手術システム1は、例えば手術室に配置される医療システムであり、複数の医療機器で構成される被制御機器である医療機器群2と、医療機器群2における各種医療機器および後述するモニタ群を集中制御するシステムコントローラ3と、看護師などの操作者による操作を受け付ける操作パネル4と、各種操作状況等の所定情報を表示する表示パネル5と、を備えている。
[0025]
 また、内視鏡手術システム1は、上述した医療機器群2およびシステムコントローラ3等を搭載するカート10、システムコントローラ3の制御下に内視鏡画像を表示する天井から吊り下げられた複数のモニタ(第1モニタ11、第2モニタ12)、患者が横たわる患者ベッド13、同じくシステムコントローラ3に制御される天井から吊り下げられた無影灯(無影灯14a、無影灯14b)等、手術室に常設された設備も備えている。
[0026]
 本実施形態において上述した医療機器群2は、例えば、内視鏡用カメラ装置15、ビデオプロセッサ16、光源装置17、気腹装置18、電気メス装置19等の医療機器の他、医療モダリティとしての読影画像用のDICOM装置25およびレコーダ26等の医療機器により構成され、これら医療機器群2は図1に示すようにいずれも前記カート10に搭載されている。
[0027]
 さらに、本実施形態において内視鏡手術システム1は、上述した被制御機器のうち外科内視鏡用ビデオプロセッサ15または消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16に接続可能な、医療モダリティとしての複数の内視鏡(本実施形態においては、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24)を、備えるものとする。
[0028]
 外科内視鏡用ビデオプロセッサ15は、所定のコード(図示せず)を介して第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22が接続されるようになっており、当該第1外科内視鏡21または第2外科内視鏡22からの内視鏡画像に係る撮像信号を入力するようになっている。
[0029]
 また外科内視鏡用ビデオプロセッサ15は、入力した外科用内視鏡画像に係る撮像信号に対して所定の信号処理を施して映像信号を生成し、システムコントローラ3に向けて出力するようになっている。
[0030]
 一方、消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16は、ユニバーサルコード(図示せず)を介して第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24が接続されるようになっており、当該第1消化器内視鏡23または第2消化器内視鏡24からの内視鏡画像に係る撮像信号を入力するようになっている。
[0031]
 また消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16は、入力した消化器用内視鏡画像に係る撮像信号に対して所定の信号処理を施して映像信号を生成し、システムコントローラ3に向けて出力するようになっている。
[0032]
 すなわち、本実施形態においては上述したように複数の内視鏡、すなわち第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23または第2消化器内視鏡24からの撮像信号が外科内視鏡用ビデオプロセッサ15または消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16に入力されるようなっており、また、この外科内視鏡用ビデオプロセッサ15または消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16において所定の信号処理を経た後に映像信号としてシステムコントローラ3に入力されるようになっている(図2参照)。
[0033]
 光源装置17は、所定の照明光を生成する光源部を備えると共に、当該照明光を図示しないユニバーサルコードに内設されたライトガイドケーブルを介して上述した各内視鏡に供給するようになっている。
[0034]
 その他、前記気腹装置18には図示しない炭酸ガスボンベが接続されており、気腹装置18から図示しない患者に伸びた気腹チューブを介して、患者の腹部内に炭酸ガスが供給されるようになっている。さらに電気メス装置19は、図示しない電気メスに電力を供給して電気メスを駆動することができるようになっている。
[0035]
 操作パネル4は、例えば、液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイに重ねて配置されたタッチパネルセンサとが一体となって構成された、タッチパネルディスプレイである。操作パネル4は、非滅菌域にいる看護師等が医療機器群2の操作を行うための操作装置であり、操作情報はシステムコントローラ3に入力される(図2参照)。また、表示パネル5は、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能な表示装置である。
[0036]
 <外科内視鏡および消化器内視鏡>
 本第1の実施形態に係る内視鏡手術システム1においては、上述したように内視鏡画像に係る医療モダリティとして、第1外科内視鏡21および第2外科内視鏡22の外科内視鏡、並びに、第1消化器内視鏡23および第2消化器内視鏡24の消化器内視鏡を備える。これら内視鏡から出力される内視鏡画像に係る撮像信号は、上述したように、外科内視鏡用ビデオプロセッサ15または消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16に入力されるようになっている。
[0037]
 第1外科内視鏡21および第2外科内視鏡22は、いずれも公知の外科内視鏡であるが、第1外科内視鏡21と第2外科内視鏡22とでは、内視鏡画像に係るマスクパターンを異にする。一方で、これら第1外科内視鏡21および第2外科内視鏡22は、いずれも同じ映像フォーマット(解像度)の撮像信号を出力するようなっている。
[0038]
 また、第1消化器内視鏡23および第2消化器内視鏡24についても、これらはいずれも公知の消化器内視鏡であるが、上記同様に、第1消化器内視鏡23と第2消化器内視鏡24とでは、内視鏡画像に係るマスクパターンを異にする。一方で、上記同様に、これら第1消化器内視鏡23および第2消化器内視鏡24は、いずれも同じ映像フォーマット(解像度)の撮像信号を出力するようなっている。
[0039]
 さらに、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24は、全て同じ解像度の撮像信号を出力するようになっている。
[0040]
 なお、これら第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24は、上述したように、外科内視鏡用ビデオプロセッサ15または消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16において所定の画像処理が施された後に映像信号としてシステムコントローラ3に入力されるようになっている(図2参照)。
[0041]
 <DICOM装置およびレコーダ>
 本第1の実施形態に係る内視鏡手術システム1においては、上述したように内視鏡画像に係る医療モダリティとして、DICOM装置25およびレコーダ26を備える。
[0042]
 DICOM装置25は、いわゆるDICOM規格(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)と称される医用画像フォーマットの内視鏡画像(読影画像)に係る映像信号を記録および出力する装置である。
[0043]
 本第1の実施形態においては、DICOM装置25において記録・出力する内視鏡画像(読影画像)に係る映像信号は、そのガンマ特性はDICOM規格に準ずるものであって、上述した第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24のいずれとも異なる。一方で、当該DICOM装置25の内視鏡画像(読影画像)に係る映像信号は、上述した各内視鏡と同じ映像フォーマット(解像度)の撮像信号に設定されている。
[0044]
 レコーダ26は、公知の内視鏡画像用の記録装置であるが、上述した第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24のいずれかと異なる表示設定での記録を可能とする一方で、当該記録画像に係る映像信号は、上述した各内視鏡と同じ映像フォーマット(解像度)の撮像信号に設定されている。
[0045]
 なお、DICOM装置25およびレコーダ26の出力信号は、いずれもシステムコントローラ3に入力されるようになっている(図2参照)。
[0046]
 <システムコントローラ3>
 システムコントローラ3は、上述したように外科内視鏡用ビデオプロセッサ15、消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16、DICOM装置25およびレコーダ26等の医療機器群2に係る各種医療機器の他、第1モニタ11および第2モニタ12等のモニタを接続し、これら各部を制御する。
[0047]
 さらにシステムコントローラ3は、本第1の実施形態においては、内視鏡画像に係る医療モダリティとしての、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24からの内視鏡画像に係る映像信号を、外科内視鏡用ビデオプロセッサ15または消化器内視鏡用ビデオプロセッサ16を介して入力すると共に、DICOM装置25およびレコーダ26からの内視鏡画像に係る映像信号を入力し、第1モニタ11または第2モニタ12に向けてルーティングするスイッチャーとしての役目を果たす。
[0048]
 <第1モニタ11および第2モニタ12>
 本第1の実施形態において第1モニタ11および第2モニタ12は、いずれもシステムコントローラ3に制御下に、上述したスイッチャーとしてのシステムコントローラ3により適宜ルーティングされた映像信号を入力し、所定の内視鏡画像として表示する。
[0049]
 以下、第1モニタ11および第2モニタ12の内部構成について、図4を参照して説明する。なお、本実施形態において第1モニタ11と第2モニタ12とは同じ構成を成すので、図4においては、代表して第1モニタ11の内部構成について示すものとする。
[0050]
 ここで、第1モニタ11(第2モニタ12)の内部構成を説明するに先立って、図3を参照して従来のモニタについて説明する。
[0051]
 図3は、従来の医療表示装置における電気的な構成の一例を示したブロック図であり、図4は、第1の実施形態の医療表示装置(第1モニタ11、第2モニタ12)における電気的な構成を示したブロック図である。
[0052]
 図3に示すように、従来のモニタ111は、映像入力部131である入力端子に入力した映像信号に対して、設定保持部136に記憶された予め決められた設定値に応じて映像処理部134において映像処理を施し、表示部135に表示するのみであった。
[0053]
 これに対して本第1の実施形態の第1モニタ11(第2モニタ12)は、図4に示すように、内視鏡画像を表示する表示部35と、外部の医療機器からの内視鏡画像に係る映像信号を入力可能な単一の映像信号入力部31と、前記映像信号入力部31に入力された映像信号を判別する映像信号判別部(カラー/モノクロ判別部)32と、前記カラー/モノクロ判別部32の判別結果に基づいて内視鏡種別を判別する内視鏡判別部33と、異なる内視鏡画像に係る映像信号ごとに設定値が設定可能な設定保持部36と、前記カラー/モノクロ判別部32および前記内視鏡判別部33の判別結果に応じて、判別した映像信号ごとに前記設定保持部36の設定を反映させた映像を生成する映像処理部34と、を具備する。
[0054]
 映像信号入力部31は、本実施形態においては、映像信号を入力可能な単一の入力端子により構成され、システムコントローラ3におけるスイッチャー機能により適宜ルーティングされた内視鏡画像を入力するようになっている。
[0055]
 また映像信号入力部31は、映像信号が入力されたことを検知する機能を有すると共に、入力した映像信号がシステムコントローラ3におけるスイッチャー機能により切り替わったか否かについても検知するようになっている。
[0056]
 カラー/モノクロ判別部32は、前記映像信号入力部(入力端子)31に入力された映像信号がカラー映像信号とモノクロ映像信号とのいずれかであるかを判別する機能を有する。すなわち、映像信号入力部31に入力した映像信号が第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等の内視鏡からの撮像信号に係るカラー映像信号であるか、DICOM装置25における読影画像に係るモノクロ映像信号であるかを判別する。
[0057]
 内視鏡判別部33は、カラー/モノクロ判別部32において判別した結果に基づいて、当該映像信号がカラー映像信号であると判別された場合は、映像信号入力部31に入力した映像信号が、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等のいずれかの内視鏡からの撮像信号に係る映像信号であると認識し、さらに、当該内視鏡画像がいずれの種類の内視鏡であるかを判別する。
[0058]
 たとえば、内視鏡判別部33は、カラー映像信号のエッジ抽出によるパターンマッチング等の情報によりマスクパターンを割り出し、当該内視鏡画像が第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23または第2消化器内視鏡24等のいずれの内視鏡に係る内視鏡画像であるかを判別する。
[0059]
 そして内視鏡判別部33は判別結果を、すなわち、映像信号入力部31に入力された映像信号がいずれの内視鏡に係るものであるかの情報を設定保持部36に送出するようになっている。
[0060]
 一方、カラー/モノクロ判別部32において、映像信号入力部31に入力された映像信号がモノクロ映像信号である、すなわち、DICOM装置25における読影画像に係るモノクロ映像信号であるかと判別した際には、当該情報を設定保持部36に送出するようになっている。
[0061]
 設定保持部36は、「異なる内視鏡画像に係る映像信号」ごと、すなわち、本実施形態において先に内視鏡画像に係る医療モダリティとして示した、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24、DICOM装置25、レコーダ26に係る映像信号ごとの設定値(図6参照)を予め設定可能とし、また、これら設定値に係る情報を保持することができるようになっている。
[0062]
 図6は、第1の実施形態の医療表示装置(第1モニタ11、第2モニタ12)において設定保持部36に記憶される情報の一例を示したものである。
[0063]
 そして設定保持部36は、前記カラー/モノクロ判別部32および前記内視鏡判別部33の判別結果に応じて、すなわち、映像信号入力部31に入力した映像信号が、DICOM装置25に係る映像信号であるか、または、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23もしくは第2消化器内視鏡24に係る映像信号であるかの情報に応じて、該当する映像信号に対応する設定情報を映像処理部34に対して送出するようになっている。
[0064]
 映像処理部34は、上述したように設定保持部36からの設定情報を受けて、映像信号入力部31に入力した内視鏡画像に係る映像信号に対して当該設定を反映させた映像処理を施して表示部35に向けて出力する。
[0065]
 表示部35は、液晶パネル等により構成された表示パネルにより構成され、映像処理部34において所定の映像処理が施された映像信号を表示する。
[0066]
<本第1の実施形態の作用>
 次に、図5を参照して、本実施形態の医療表示装置(第1モニタ11、第2モニタ12)において、映像信号入力部31に入力した内視鏡画像に係る映像信号の種別を判別し、この判別結果に基づいて、当該入力した内視鏡画像に対して最適な設定値による映像処理を施す作用について説明する。
[0067]
 図5は、第1の実施形態の医療表示装置(第1モニタ11、第2モニタ12)において医療モダリティの種別に応じて適正な表示設定を行う際の作用を示したフローチャートである。
[0068]
 本実施形態に係る内視鏡手術システム1では、まず、システムコントローラ3におけるスイッチャー機能により、各医療モダリティからの内視鏡画像に係る映像信号を適宜ルーティングし、第1モニタ11(または第2モニタ12)に送出する。
[0069]
 これにより第1モニタ11は、システムコントローラ3において適宜切り替えられた映像信号を入力したことを検知すると(ステップS1)、入力した映像信号をカラー/モノクロ判別部32に対して送出する。
[0070]
 カラー/モノクロ判別部32では、前記映像信号入力部31に入力された映像信号がカラー映像信号とモノクロ映像信号とのいずれかであるかを判別する(ステップS2)。すなわち、このステップS2においては、映像信号入力部31に入力した映像信号が第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等の内視鏡からの撮像信号に係るカラー映像信号であるか、DICOM装置25における読影画像に係るモノクロ映像信号であるかを判別する。
[0071]
 このステップS2において、当該映像信号がカラー映像信号であると判別された場合は、映像信号入力部31に入力した映像信号が、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等のいずれかの内視鏡からの撮像信号に係る映像信号であるとして、内視鏡種別判別部33において、当該内視鏡画像がいずれの種類の内視鏡であるかを判別する(ステップS3~ステップS5)。
[0072]
 すなわち、まずステップS3においては、内視鏡判別部33はカラー映像信号のエッジ抽出によるパターンマッチング等の情報によりマスクパターンを割り出し、当該内視鏡画像が第1外科内視鏡21に係るマスクパターンであるか否かを判定する。
[0073]
 このステップS3において、当該内視鏡画像が第1外科内視鏡21に係るマスクパターンである場合は、内視鏡判別部33は判別結果を設定保持部36に送出する。この判別結果を受けて設定保持部36は、第1外科内視鏡21に対応する設定情報をロードし(ステップS7)、映像処理部34に対して送出する。
[0074]
 映像処理部34は、設定保持部36からの設定情報を受けると映像信号入力部31に入力した内視鏡画像に係る映像信号に対して当該設定を反映させた映像処理を施して表示部35に向けて出力する。そして表示部35は、映像処理部34において所定の映像処理が施された映像信号を表示する(ステップS10)。
[0075]
 一方、前記ステップS3において、内視鏡判別部33により当該内視鏡画像が第1外科内視鏡21に係るマスクパターンではないと判定されると、内視鏡判別部33は、当該内視鏡画像が第2外科内視鏡22に係るマスクパターンであるか否かを判定する(ステップS4)。
[0076]
 このステップS4において、当該内視鏡画像が第2外科内視鏡22に係るマスクパターンである場合は、内視鏡判別部33は判別結果を設定保持部36に送出し、この判別結果を受けて設定保持部36は、第2外科内視鏡22に対応する設定情報をロードし(ステップS8)、映像処理部34に対して送出する。
[0077]
 映像処理部34は、上記同様に、設定保持部36からの設定を反映させた映像処理を施して表示部35に向けて出力し、表示部35は、映像処理部34において所定の映像処理が施された映像信号を表示する(ステップS10)。
[0078]
 さらに、上記同様に、当該内視鏡画像が第1消化器内視鏡23に係るマスクパターンである場合は(ステップS5)、内視鏡判別部33は判別結果を設定保持部36に送出し、この判別結果を受けて設定保持部36は第1消化器内視鏡23に対応する設定情報をロードし(ステップS9)、映像処理部34に対して送出する。
[0079]
 映像処理部34は、上記同様に、設定保持部36からの設定を反映させた映像処理を施して表示部35に向けて出力し、表示部35は、映像処理部34において所定の映像処理が施された映像信号を表示する(ステップS10)。
[0080]
 なお、図5においては図示しないが、第1モニタ11における内視鏡判別部33は、第2消化器内視鏡24に係る映像信号であるか否かについても判定し、この判定結果に応じて設定保持部36、映像処理部34において適宜で映像処理を施し、表示部35にて表示する。
[0081]
 一方、カラー/モノクロ判別部32において、映像信号入力部31に入力された映像信号がモノクロ映像信号である、すなわち、DICOM装置25における読影画像に係るモノクロ映像信号であるかと判別した際には(ステップS2)、当該情報を設定保持部36に送出する。
[0082]
 設定保持部36はこの判別結果を受けて、DICOM装置25に対応する設定情報をロードし(ステップS6)、映像処理部34に対して送出する。
[0083]
 映像処理部34は、設定保持部36からの設定情報を受けると映像信号入力部31に入力した内視鏡画像(読影画像)に係る映像信号に対して当該設定を反映させた映像処理を施して表示部35に向けて出力する。そして表示部35は、映像処理部34において所定の映像処理が施された映像信号を表示する(ステップS10)。
[0084]
 以上説明したように、本第1の実施形態の医療表示装置(第1モニタ11、第2モニタ12)によると、映像信号入力部31に入力した内視鏡画像に係る映像信号に対して、カラー/モノクロ判別部32によるカラー/モノクロ判別、および、内視鏡判別部33における内視鏡種別の判別を施すことにより、当該映像信号に対応する医療モダリティの種別を判別し、このモダリティの判別結果に応じた内視鏡画像に係る設定値情報を設定保持部36においてロードすることで、映像信号入力部31(入力端子31)が単一であって、かつ、入力する各医療モダリティに係る映像信号のフォーマット(解像度)が同一であったとしても、当該医療モダリティに映像信号に最適な表示設定により表示することが可能となる。
[0085]
<第2の実施形態>
 次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
[0086]
 図7は、本発明の第2の実施形態の医療表示装置における電気的な構成を示したブロック図であり、図8は、第2の実施形態の医療表示装置においてモダリティの種別に応じて適正な表示設定を行う際の作用を示したフローチャートである。
[0087]
 第2の実施形態の医療表示装置(モニタ211)を含む内視鏡手術システムは、第1の実施形態に係る内視鏡手術システム1と同様の医療機器群2、システムコントローラ3、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等を含むシステムである。
[0088]
 このように内視鏡手術システム自体については第1の実施形態との差異のみの説明にとどめ、共通する部分の説明については省略する。
[0089]
 第2の実施形態の医療表示装置に係るモニタ211は、第1の実施形態に係る内視鏡手術システム1(図1参照)における第1モニタ11または第2モニタ12と同様に、システムコントローラ3の制御下に内視鏡画像を表示する、天井から吊り下げられた複数のモニタのうちの一つであり、上述した第1の実施形態の医療表示装置における映像信号入力部31と同様の機能を果たす映像信号入力部を複数(第2の実施形態では2つ)備えることを特徴とする。
[0090]
 また第2の実施形態のモニタ211は、それぞれの映像信号入力部に入力した映像信号に対してそれぞれ第1の実施形態におけるカラー/モノクロ判別部32、内視鏡判別部33と同様の機能を果たすカラー/モノクロ判別部および内視鏡判別部を備える複数の判別経路(第2の実施形態では、第1の判別経路と第2の判別経路との2つの経路)を備えるようになっている。
[0091]
 これら複数の判別経路を経由したそれぞれの映像信号は、その後、1つの映像処理部により所定の映像処理が施された後、合成処理部により適宜合成処理が施され、1つの表示部により表示されるようになっている。
[0092]
 その他の構成作用については第1の実施形態と同様であるので、ここでは第1の実施形態との差異のみの説明にとどめ、共通する部分の説明については省略する。
[0093]
 より具体的に第2の実施形態に係るモニタ211は、図7に示すように、内視鏡画像を表示する1つの表示部235を備える。また、上述したように当該モニタ211は2つの判別経路を備え、まず第1の判別経路として、外部の医療機器からの内視鏡画像に係る第1の映像信号(第1の入力映像信号)を入力可能な映像信号入力部231aと、前記映像信号入力部231aに入力された第1の映像信号を判別する映像信号判別部(カラー/モノクロ判別部)232aと、前記カラー/モノクロ判別部232aの判別結果に基づいて内視鏡種別を判別する内視鏡判別部233aとを備える。
[0094]
 一方で第2の実施形態に係るモニタ211は、第2の判別経路として、外部の医療機器からの内視鏡画像に係る第2の映像信号(第2の入力映像信号)を入力可能な映像信号入力部231bと、前記映像信号入力部231bに入力された第2の映像信号を判別する映像信号判別部(カラー/モノクロ判別部)232bと、前記カラー/モノクロ判別部232bの判別結果に基づいて内視鏡種別を判別する内視鏡判別部233bとを備える。
[0095]
 ここで、上記2つの映像信号入力部231a、映像信号入力部231bは、いずれも入力した映像信号が無信号または黒画信号であるか否かを判別する映像検知部としての役目も果たすようになっている。
[0096]
 さらにモニタ211は、第1の実施形態と同様の機能を有する設定保持部であって、異なる内視鏡画像に係る第1の映像信号または第2の映像信号ごとに設定値が設定可能な設定保持部236と、前記カラー/モノクロ判別部232aおよび前記内視鏡判別部233aの判別結果、または、前記カラー/モノクロ判別部232bおよび前記内視鏡判別部233bの判別結果に応じて、判別した第1の映像信号または第2の映像信号ごとに前記設定保持部236の設定を反映させた映像を生成する映像処理部234と、を具備する。
[0097]
 この映像処理部234は、上記2つの判別経路における2つの内視鏡種別判別部233aおよび内視鏡判別部233bの出力信号を入力し、前記設定保持部236に保持された所定の設定値を反映させた映像を生成し、後段に出力するようになっている。
[0098]
 一方、第2の実施形態に係るモニタ211は、映像処理部234の後段に合成処理部237を備え、上記2つの映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231bにおいて検知した信号に基づいて上記2つの入力映像信号の合成処理を行うようになっている。
[0099]
 上述したように、本第2の実施形態に係るモニタ211は、2つの映像信号入力部231a、映像信号入力部231bを備えるが、これら映像信号入力部231a、映像信号入力部231bはいずれも、単独としては第1の実施形態における映像信号入力部31と同様の役目を果たす入力端子として構成される。
[0100]
 すなわち、上記映像信号入力部231aおよび映像信号入力部231bは、いずれもシステムコントローラ3におけるスイッチャー機能により適宜ルーティングされた内視鏡画像(第1の入力映像信号または第2の入力映像信号)を入力するようになっている。
[0101]
 また第2の実施形態における映像信号入力部231aおよび映像信号入力部231bは、上述したように、映像信号(第1の入力映像信号または第2の入力映像信号)が入力されたことを検知する機能を有すると共に、入力した映像信号がシステムコントローラ3におけるスイッチャー機能により切り替わったか否かについても検知するようになっている。
[0102]
 カラー/モノクロ判別部232aは、第1の実施形態と同様に、映像信号入力部231aに入力された第1の入力映像信号が、カラー映像信号とモノクロ映像信号とのいずれかであるかを判別する機能を有する。一方、カラー/モノクロ判別部232bも第1の実施形態と同様に、映像信号入力部231bに入力された第2の入力映像信号が、カラー映像信号とモノクロ映像信号とのいずれかであるかを判別する機能を有する。
[0103]
 すなわち、カラー/モノクロ判別部232aおよびカラー/モノクロ判別部232bは、いずれも入力した映像信号が第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等の内視鏡からの撮像信号に係るカラー映像信号であるか、DICOM装置25における読影画像に係るモノクロ映像信号であるかを判別する。
[0104]
 内視鏡判別部233aは、第1の実施形態と同様に、カラー/モノクロ判別部232aにおいて判別した結果に基づいて、当該映像信号がカラー映像信号であると判別された場合は、映像信号入力部231aに入力した映像信号が、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等のいずれかの内視鏡からの撮像信号に係る映像信号であると認識し、さらに、当該内視鏡画像がいずれの種類の内視鏡であるかを判別する。
[0105]
 内視鏡判別部233bも上記同様に、カラー/モノクロ判別部232bにおいて判別した結果に基づいて、当該映像信号がカラー映像信号であると判別された場合は、映像信号入力部231bに入力した映像信号が、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等のいずれかの内視鏡からの撮像信号に係る映像信号であると認識し、さらに、当該内視鏡画像がいずれの種類の内視鏡であるかを判別する。
[0106]
 そして本第2の実施形態においても、内視鏡判別部233aおよび内視鏡判別部233bは、いずれもその判別結果を、すなわち、入力された映像信号がいずれの内視鏡に係るものであるかの情報を設定保持部236に送出するようになっている。
[0107]
 一方、第2の実施形態においては、前記カラー/モノクロ判別部232aまたはカラー/モノクロ判別部232bにおいて、入力された映像信号がモノクロ映像信号である、すなわち、DICOM装置25における読影画像に係るモノクロ映像信号であるかと判別した際には、当該情報を設定保持部236に送出するようになっている。
[0108]
 設定保持部236は、第1の実施形態と同様に、「異なる内視鏡画像に係る映像信号」ごと、すなわち、本実施形態において先に内視鏡画像に係る医療モダリティとして示した、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24、DICOM装置25、レコーダ26に係る映像信号ごとの設定値(図6参照)を予め設定可能とし、また、これら設定値に係る情報を保持することができるようになっている。
[0109]
 そして設定保持部236は、前記カラー/モノクロ判別部232aおよびカラー/モノクロ判別部232b、並びに、前記内視鏡判別部233aおよび内視鏡判別部233bの判別結果に応じて、すなわち、入力した映像信号が、DICOM装置25に係る映像信号であるか、または、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23もしくは第2消化器内視鏡24に係る映像信号であるかの情報に応じて、該当する映像信号に対応する設定情報を映像処理部234に対して送出するようになっている。
[0110]
 本第2の映像処理部234においても、第1の実施形態と同様に、設定保持部236からの設定情報を受けて、映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231bに入力した第1の入力映像信号または第2の入力映像信号に対して当該設定を反映させた映像処理を施して後段の合成処理部237に出力する。
[0111]
 本第2の実施形態において合成処理部237は、上述したように、上記2つの映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231bにおいて検知した信号、すなわち、入力した映像信号が無信号または黒画信号であるか否かの検知結果に係る信号に基づいて上記2つの入力映像信号の合成処理、例えば、PIP/POP処理を行うようになっている。
[0112]
 表示部235は、第1の実施形態と同様に液晶パネル等により構成された表示パネルにより構成され、映像処理部234において所定の映像処理が施さ、合成処理部237において合成処理された映像信号を表示する。
[0113]
<本第2の実施形態の作用>
 次に、図8を参照して、本実施形態の医療表示装置(モニタ211)において、映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231bに入力した内視鏡画像に係る映像信号(第1の入力映像信号または第2の入力映像信号)の種別を判別し、この判別結果に基づいて、当該入力した内視鏡画像に対して最適な設定値による映像処理を施す作用について説明する。
[0114]
 本第2の実施形態に係る内視鏡手術システム1においても、まず、システムコントローラ3におけるスイッチャー機能により、各医療モダリティからの内視鏡画像に係る映像信号を適宜ルーティングし、モニタ211における映像信号入力部231aおよび映像信号入力部231bに対して送出する。
[0115]
 モニタ211は、まず、映像信号入力部231aおよび映像信号入力部231bにおいてそれぞれ入力映像信号の有無を検知し(ステップS11)、いずれか一方の入力部にのみ映像信号が入力されている場合は、当該映像信号を入力している映像信号入力部に対応する判別経路のみにおいて、第1の実施形態と同様の処理フロー(図5参照)を実施する。
[0116]
 一方、ステップS11において、映像信号入力部231aおよび映像信号入力部231bのいずれにも所定の入力映像信号が入力されている場合は、システムコントローラ3において適宜切り替えられた映像信号を入力したことを検知し(ステップS31)、映像信号入力部231aおよび映像信号入力部231bにおいて、それぞれ入力した映像信号をカラー/モノクロ判別部232aまたはカラー/モノクロ判別部232bに対して送出する。
[0117]
 この後、それぞれの判別経路において、上記第1の実施形態と同様に、入力された映像信号がカラー映像信号とモノクロ映像信号とのいずれかであるかを判別し(ステップS32)、このステップS32において、当該映像信号がカラー映像信号であると判別された場合は、入力した映像信号が、第1外科内視鏡21、第2外科内視鏡22、第1消化器内視鏡23、第2消化器内視鏡24等のいずれかの内視鏡からの撮像信号に係る映像信号であるとして、内視鏡種別判別部33において、当該内視鏡画像がいずれの種類の内視鏡であるかを判別する(ステップS33~ステップS35)。
[0118]
 すなわち、まずステップS33において、内視鏡判別部233aまたは内視鏡判別部233bは、カラー映像信号のエッジ抽出によるパターンマッチング等の情報によりマスクパターンを割り出し、当該内視鏡画像が第1外科内視鏡21に係るマスクパターンであるか否かを判定する。
[0119]
 このステップS33において、当該内視鏡画像が第1外科内視鏡21に係るマスクパターンである場合は、内視鏡判別部233aまたは内視鏡判別部233bは判別結果を設定保持部236に送出する。この判別結果を受けて設定保持部236は、第1外科内視鏡21に対応する設定情報をロードし(ステップS37)、映像処理部234に対して送出する。
[0120]
 映像処理部234は、設定保持部236からの設定情報を受けると映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231bに入力した内視鏡画像に係る映像信号に対して当該設定を反映させた映像処理を施して合成処理部237に向けて出力する。
[0121]
 その後、合成処理部237においては、映像処理部234から出力された2画面に係る映像信号に対して所定の合成処理(例えば、PIP/POP処理)を施し、表示部235に向けて送出する(ステップS40)。
[0122]
 そして表示部235は、合成処理部237において所定の合成処理が施された映像信号を表示する(ステップS41)。
[0123]
 一方、前記ステップS33において、当該内視鏡画像が第1外科内視鏡21に係るマスクパターンではないと判定されると、内視鏡判別部233aまたは内視鏡判別部233bは、当該内視鏡画像が第2外科内視鏡22に係るマスクパターンであるか否かを判定する(ステップS34)。
[0124]
 このステップS34において、当該内視鏡画像が第2外科内視鏡22に係るマスクパターンである場合は、内視鏡判別部233aまたは内視鏡判別部233bは判別結果を設定保持部236に送出し、この判別結果を受けて設定保持部236は、第2外科内視鏡22に対応する設定情報をロードし(ステップS38)、映像処理部234に対して送出する。
[0125]
 映像処理部234は、上記同様に、設定保持部236からの設定を反映させた映像処理を施して合成処理部237に向けて出力し、合成処理部237において適宜合成処理を施した後、表示部235は合成処理が施された映像信号を表示する(ステップS40、ステップS41)。
[0126]
 さらに、上記同様に、当該内視鏡画像が第1消化器内視鏡23に係るマスクパターンである場合は(ステップS35)、上記同様に設定保持部236は第1消化器内視鏡23に対応する設定情報をロードし(ステップS39)、映像処理部234に対して送出する。
[0127]
 映像処理部234は、上記同様に、設定保持部236からの設定を反映させた映像処理を施して合成処理部237に向けて出力し、合成処理部237において適宜合成処理を施した後、表示部235は合成処理が施された映像信号を表示する(ステップS40、ステップS41)。
[0128]
 なお、図8においても図示しないが、モニタ211にける内視鏡判別部233aおよび内視鏡判別部233bは、第2消化器内視鏡24に係る映像信号であるか否かについても判定し、この判定結果に応じて設定保持部236、映像処理部234、合成処理部237において適宜で映像処理を施し、表示部235にて表示する。
[0129]
 一方、カラー/モノクロ判別部232aまたはカラー/モノクロ判別部232bにおいて、映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231bに入力された映像信号がモノクロ映像信号である、すなわち、DICOM装置25における読影画像に係るモノクロ映像信号であるかと判別した際には(ステップS32)、当該情報を設定保持部236に送出する。
[0130]
 設定保持部236はこの判別結果を受けて、DICOM装置25に対応する設定情報をロードし(ステップS36)、映像処理部234に対して送出する。
[0131]
 映像処理部234は、設定保持部236からの設定情報を受けると映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231bに入力した内視鏡画像(読影画像)に係る映像信号に対して当該設定を反映させた映像処理を施して合成処理部237、表示部235に向けて出力する。そして合成処理部237において適宜合成処理を施し、表示部235は当該処理が施された映像信号を表示する(ステップS40、ステップS41)。
[0132]
 以上説明したように、本第2の実施形態の医療表示装置(モニタ211)は、上記第1の実施形態における映像信号入力部31、カラー/モノクロ判別部32および内視鏡判別部33を有する処理経路と同様の役目を果たす、入力部(映像信号入力部231aまたは映像信号入力部231b)およびこれら映像信号入力部に対応する判別経路(カラー/モノクロ判別部232a、カラー/モノクロ判別部232b、および、内視鏡判別部233a、内視鏡判別部233b)を含む経路を複数備え、それぞれの入力部および判別経路を含む経路については、上記第1の実施形態と同様の役目を果たすと共に、それぞれの映像信号入力部に入力された内視鏡画像を合成して表示することを可能とするものである。
[0133]
 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能であることは勿論である。
[0134]
 本出願は、2017年6月20日に日本国に出願された特願2017-120805号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。

請求の範囲

[請求項1]
 内視鏡画像を表示する表示部と、
 外部の医療機器からの、内視鏡画像に係る映像信号を入力可能な少なくとも一つの映像信号入力部と、
 前記映像信号入力部に入力された映像信号がカラー映像信号とモノクロ映像信号とのいずれかであるかを判別する映像信号判別部と、
 前記映像信号判別部における判別結果に基づいて、当該映像信号がカラー映像信号である場合、当該映像信号に係る内視鏡画像のマスクパターンに基づいて内視鏡種別を判別する内視鏡種別判別部と、
 異なる内視鏡画像に係る映像信号ごとに設定値が設定可能な表示設定保持部と、
 前記映像信号判別部および前記内視鏡種別判別部の判別結果に応じて、判別した映像信号ごとに前記表示設定保持部の設定を反映させた映像を生成する映像処理部と、
 を具備することを特徴とする医療表示装置。
[請求項2]
 入力が無信号または黒画であるかどうかを判別する映像検知部と、
 複数の映像が検知された場合は、複数画面表示に合成する合成処理部と、
 を有し、
 前記表示設定保持部の設定値を複数画面表示それぞれに適切な設定により表示する
 ことを特徴とする請求項1に記載の医療表示装置。
[請求項3]
 前記映像信号入力部に入力される映像信号は、同一伝送規格で伝送された同一映像フォーマットの映像信号である
ことを特徴とする請求項1に記載の医療表示装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]