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1. (WO2018193985) 撮影順序決定支援方法、撮影順序決定支援プログラム並びにそれを搭載したX線撮影装置
Document

明 細 書

発明の名称 撮影順序決定支援方法、撮影順序決定支援プログラム並びにそれを搭載したX線撮影装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014  

先行技術文献

特許文献

0015  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0016   0017  

課題を解決するための手段

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030  

発明の効果

0031  

図面の簡単な説明

0032  

実施例

0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129  

符号の説明

0130  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 撮影順序決定支援方法、撮影順序決定支援プログラム並びにそれを搭載したX線撮影装置

技術分野

[0001]
 本発明は、撮影順序決定支援方法、撮影順序決定支援プログラム並びにそれを搭載したX線撮影装置に係り、特に、被検体またはX線撮影装置の移動に伴う一連のX線撮影における撮影の順序を決定することを支援する技術に関する。

背景技術

[0002]
 X線撮影装置に関して、透視・撮影を行う際の様々な条件は、手動で設定されるのではない。一般的に、一連の設定項目をまとめて「プロトコル」などの形でプリセットされる。撮影プロトコルにプリセットされる様々な条件には、以下のような項目がある。
 ・使用するX線管(管球)(例えば焦点サイズ)
 ・使用するX線検出器およびその保持部(例えば、立位スタンド,テーブル,(保持部を有さない)フリー)
 ・X線管の管電圧・管電流・曝射時間などのX線条件
 ・X線管の焦点位置からX線検出器の検出面までの距離(SID: Source Image Distance),X線管(管球)の角度,グリッド種別,コリメータ開き量などの物理的な条件
 ・撮影後の画像処理条件
 ・X線管(管球)の位置,X線検出器の位置および保持部の位置
 撮影プロトコルは、上記の様々な条件をセットにし、例えば「立位 胸部 正面」などのプロトコル名やID番号で識別される。
[0003]
 なお、本明細書での「撮影」とは、強い線量でX線を照射してX線画像を取得する場合と、それよりも弱い線量でX線を連続的に照射してX線画像を逐次に表示することで動画表示する場合(透視)とを含むことに留意されたい。
[0004]
 X線撮影装置のユーザ(例えば術者)は、検査を開始する前に、放射線科情報システム(RIS: Radiology Information System)から発行されたオーダ情報等を元に、検査で必要な画像を得るのに適切な撮影プロトコルをX線撮影装置に対して指定する。複数の条件で撮影を複数回行う場合には、複数の撮影プロトコルが指定される。指定されたプロトコル群により、プロトコルリストが作成される。
[0005]
 プロトコルリストの作成には、ユーザが撮影プロトコルを手作業で選択する方法、撮影プロトコルを自動的に選択する方法などがある。具体的に後者の方法においては、RISからのどのオーダに対してどの撮影プロトコルを選択するのかを事前にマッピングしておき、オーダ時にその内容と連携して撮影プロトコルが自動的に選択される。プロトコルリストには順番があり、ユーザが手作業で選択した順、RISからのオーダ情報の順に、撮影プロトコルが並べられる。システムによっては、ユーザのボタン操作やマウス操作により、撮影プロトコルの順序を変更する機能を有している。
[0006]
 検査を開始した後には、プロトコルリストの上から順に撮影プロトコルが選択され、各撮影プロトコルで撮影が実施される。システムによっては、撮影プロトコルでの撮影が実施されると、プロトコルリストの次の撮影プロトコルが自動的に選択される機能がある。
[0007]
 各撮影プロトコルでの撮影(一連のX線撮影)においては、X線検出器(フラットパネル型X線検出器(FPD)、カセッテ)の変更、被検体(患者)の移動、X線管(管球)の移動、テーブル(透視台)の角度・高さ変更を伴う場合がある。したがって、実施する撮影プロトコルの順番は、検査ワークフローを効率的に進める上で重要な要素である。例えば、立位スタンドおよびテーブル(透視台)で、それぞれの複数の撮影を行う検査であれば、検査の前半は立位スタンドを使用する撮影プロトコル、検査の後半はテーブルを使用する撮影プロトコルとまとめることで、患者の立位スタンド・テーブル間の移動回数およびシステム構成品(X線管やX線検出器などの撮影系,テーブル)の移動回数を1回にすることができる。
[0008]
 特に、患者が足に疾患を抱えていたり、高齢であったりする場合には、たとえ検査室内であっても、テーブルへの乗り降りや、立位スタンド前までの移動が、患者自身の負担になる。さらには、患者を支援する技師(術者)の負担となる。そのような場合に、この患者の移動距離・移動時間が最短になるように撮影プロトコルの順序を術者などのユーザが手作業で並べなおすことで、検査を円滑に進めることができる。
[0009]
 また、各撮影プロトコルでの透視/撮影では、患者自身の位置以外に、システム構成品であるX線管やX線検出器やテーブルの高さ・角度を変更する必要がある。これら構成品のポジショニングについては、各撮影プロトコルで変更する必要があり、各構成品のポジショニングの変更操作および変更時間が発生する。また、天井懸垂型のX線管(管球)の移動や、テーブルの高さ・角度の変更等は、その移動の経路に人や障害物があると、接触事故を引き起こす恐れがある。そこで、患者の場合と同様に、これら構成品の移動距離・移動時間が最短になるように撮影プロトコルの順序をユーザが手作業で並べなおすことで、検査を円滑に進めることができる。このとき、人や障害物がない経路となるように考慮する。
[0010]
 ところで、複数の放射線画像撮影(FPD)がある場合に、撮影可能な状態にある撮影装置をシステムが判断し、実施可能な撮影プロトコルのアイコンをユーザに対して提示するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1:国際公開第2011/142157号のシステムにおいては、オーダ情報の順番によらず適切な順序を提示する機能を有している。
[0011]
 上述したように、実施する撮影プロトコルの順番は、検査ワークフローを効率的に進める上で重要な要素である。特に、撮影プロトコルでの撮影が実施されると、プロトコルリストの次の撮影プロトコルが自動的に選択される機能がある場合には、下記のような問題が生じる。すなわち、撮影プロトコルにおいて元の順序が適切でなかった場合には、検査中にユーザが撮影プロトコルを手動で選択する必要があり、手間が発生してしまう。そこで、実施する撮影プロトコルの順番が、毎回適切に設定されることが望ましいが、検査のたびにボタン操作やマウス操作により、撮影プロトコルの順序を変更するのは手間がかかる。
[0012]
 特に、RISからのオーダ情報と連携して撮影プロトコルが作成される場合については、撮影プロトコルをどのような順序にすれば効率が良いのかをRIS側では判断することができない。その結果、オーダの順序では、実施する撮影プロトコルの順番が不適切になる場合がある。この場合に、検査を行うユーザが撮影プロトコルの順序を変更する手間が発生する。
[0013]
 また、特許文献1:国際公開第2011/142157号では、撮影準備が整っている(つまり実施可能な)撮影プロトコルと撮影準備が整っていない撮影プロトコルとをアイコンの表示方法により識別可能にしている。しかし、識別の結果から、実施する撮影プロトコルをユーザが選択する必要があり、撮影プロトコルの選択作業の手間は軽減されない。
[0014]
 そこで、X線撮影以外の分野においても、例えば陽電子放出断層撮影(PET: Positron Emission Tomography)や核磁気共鳴 (MRI: Magnetic Resonance Imaging)などの複数の検査を行う際に、画像撮影に要する時間を最短化する撮影プロトコルの順序を自動的に最適化して生成することが開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2における撮影プロトコルの順序の最適化をX線撮影に適用し、特許文献2における画像撮影に要する時間を移動時間に適用すれば、移動時間が最短になるように撮影プロトコルの順序を自動的に最適化して生成することができる。

先行技術文献

特許文献

[0015]
特許文献1 : 国際公開第2011/142157号
特許文献2 : 特許第5288844号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0016]
 しかしながら、撮影オーダを作成した者(例えば医者)と実際に患者の様子を観察してX線撮影を行う技師(術者)との間に撮影プロトコルの順序に関して齟齬があるという問題がある。例えば、患者の状態を観察して、その観察結果から、重要な撮影を先に行うと技師(術者)が判断すると、オーダ情報に対して撮影プロトコルの順序を変更しなければならない。このように、状況に応じて術者などのユーザの方で撮影プロトコルの順序を自在に変更したいという要望がある。
[0017]
 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる撮影順序決定支援方法、撮影順序決定支援プログラム並びにそれを搭載したX線撮影装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0018]
 本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
 すなわち、本発明に係る撮影順序決定支援方法は、被検体またはX線撮影装置の移動に伴う一連のX線撮影における撮影の順序を決定することを支援する撮影順序決定支援方法であって、前記撮影の順序を決定する要素は、前記被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路,前記X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路を少なくとも含み、各々の要素から1つを選択する要素選択工程と、選択された要素にしたがって撮影の順序を決定する撮影順序決定工程とを備えるものである。
[0019]
 [作用・効果]本発明に係る撮影順序決定支援方法によれば、撮影の順序を決定する要素は、被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路,X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路を少なくとも含んでいる。各々の要素から1つを選択し、選択された要素にしたがって撮影の順序を決定する。すなわち、状況に合致した要素をユーザに選択させ、その選択された要素にしたがって撮影の順序を決定することで、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる。
[0020]
 被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザが選択した場合には当該経路となるように撮影の順序を決定する。X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザが選択した場合には当該経路となるように撮影の順序を決定する。被検体・構成品のいずれの場合においても、移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザに選択させ、その選択された当該経路となるように撮影の順序を決定することにより、撮影の順序を自動的に最適化することができる。
[0021]
 本発明に係る撮影順序決定支援方法において、構成品の位置を入力する位置入力工程と、入力された構成品の位置を起点として、撮影の順序を並び替える更新を行う撮影順序更新工程とを備えるのが好ましい。構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザが選択した場合には、構成品の現在位置を起点として最短になる経路が変わる。そこで、上述した位置入力工程および撮影順序更新工程を行うことで、入力された構成品の位置を起点として、撮影の順序を並び替える更新を自動的に行うことができる。
[0022]
 なお、直前の検査と今回の検査との間で構成品を移動させない限り、直前の検査における構成品の最終位置は今回の検査における構成品の現在位置に一致する。いずれにしても、直前の検査における構成品の最終位置を入力してもよいし、今回の検査における構成品の現在位置を入力してもよい。また、位置入力工程で用いられる入力手段としては、ユーザが手動で入力するポインティングデバイスやボタンなどに限定されず、入力ポートであってもよい。入力手段が入力ポートである場合には、構成品の位置を検出する位置検出器を備え、位置検出器で検出された構成品の位置を入力ポートに送信して入力する。
[0023]
 被検体・構成品のいずれの場合においても、移動距離または移動時間が最短になる経路の探索に使用するアルゴリズムについては特に限定されない。例えば、複数の地点A,B,…を、一筆書きのように全て廻る際に最短となる経路を探索する方法(一般的に、「巡回セールスマン問題」と呼ばれている)などのアルゴリズムを利用することができる。
[0024]
 被検体・構成品のいずれの場合においても、経路の一部における移動距離または移動時間からなるコストを修正するコスト修正工程を備えるのが好ましい。経路そのものを変えずに当該経路の一部における移動距離または移動時間を変更することは、「コスト(距離または時間)を修正する」ことを意味する。例えば、上述したように被検体(患者)が足に疾患を抱えている場合には、テーブルへの乗り降りを含む撮影が一連のX線撮影に含まれるときにおいては、移動距離または移動時間が短くても、テーブルへの乗り降りがあればコストを高くするように修正する。このように状況に応じて修正されたコストを加味して移動距離または移動時間が最短になる経路を探索すればよい。
[0025]
 また、移動距離または移動時間が最短になる経路以外における要素の他の一例は、予め設定された設定値であって、当該設定値の昇順または降順にしたがって撮影の順序を撮影順序決定工程で決定する。使用するX線管(管球)や使用するX線検出器などのように、撮影内の様々な設定値(設定パラメータ)のうちの1つを用いて、昇順/降順で撮影の順序を決定する。例えば、X線管が複数ある場合、X線検出器が複数ある場合、使用する優先順位を設定値として設定し、優先順位が高いX線管/X線検出器に関する撮影から順に行うようにする。
[0026]
 例えば、2枚の「使用するX線検出器」がバッテリ駆動するワイヤレスFPDを用いているシステムにおいて、その片方の「FPD1」のバッテリが切れて電源が入っていないケースについて説明する。他方の「FPD2」に関して優先順位を示す設定値を「1」と設定するとともに、バッテリが切れて電源が入っていない「FPD1」に関して優先順位を示す設定値を「2」と設定する。「FPD1」の充電のために「FPD1」を使用する撮影に関しては後回しにし、先に「FPD2」を使用する撮影で検査を行うという設定が可能である。また、各々のワイヤレスFPDの電力の残量をモニタリングして、そのモニタリングの結果(電力の残量)を数値化して、優先順位を示す設定値として設定してもよい。要素が、予め設定された設定値である場合には、他の要素に左右されずに、最低限に撮影したい撮影の順序を変えずに撮影することができるという効果をも奏する。
[0027]
 また、本発明に係る撮影順序決定支援プログラムは、本発明に係る撮影順序決定支援方法をコンピュータに実行させるものである。
[0028]
 [作用・効果]本発明に係る撮影順序決定支援プログラムによれば、本発明に係る撮影順序決定支援方法をコンピュータに実行させることによって、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる。
[0029]
 また、本発明に係るX線撮影装置は、本発明に係る撮影順序決定支援プログラムを搭載したX線撮影装置において、当該撮影順序決定支援プログラムを実行する演算手段を備えるものである。
[0030]
 [作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、本発明に係る撮影順序決定支援プログラムを実行する演算手段を備えることによって、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる。

発明の効果

[0031]
 本発明に係る撮影順序決定支援方法、撮影順序決定支援プログラム並びにそれを搭載したX線撮影装置によれば、撮影の順序を決定する要素は、被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路,X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路を少なくとも含んでいる。各々の要素から1つを選択し、選択された要素にしたがって撮影の順序を決定する。すなわち、状況に合致した要素をユーザに選択させ、その選択された要素にしたがって撮影の順序を決定することで、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる。
 また、被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザが選択した場合には当該経路となるように撮影の順序を決定する。X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザが選択した場合には当該経路となるように撮影の順序を決定する。被検体・構成品のいずれの場合においても、移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザに選択させ、その選択された当該経路となるように撮影の順序を決定することにより、撮影の順序を自動的に最適化することができる。

図面の簡単な説明

[0032]
[図1] 実施例に係るX線撮影装置の概略斜視図である。
[図2] 実施例に係る実施例に係るX線撮影装置のブロック図である。
[図3] 実施例に係る撮影順序決定支援のフローチャートである。
[図4] 撮影の順序(撮影プロトコルの順序)に関するプロトコル編集画面の実施態様である。
[図5] 移動コストの修正画面の実施態様である。
[図6] 被検体(患者)の移動コストが最短になる順における検査室のレイアウトおよび天井走行ユニットのX線管(第2管球)の可動範囲を併記した概略平面図である。
[図7] X線撮影装置を構成する構成品の移動コストが最短になる検査室のレイアウトおよび天井走行ユニットのX線管(第2管球)の可動範囲を併記した概略平面図である。
[図8] スカイライン撮影の説明に供する概略図である。
[図9] (a)、(b)は、並び替えが行われたプロトコルリストの各表示態様である。

実施例

[0033]
 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
 図1は、実施例に係るX線撮影装置の概略斜視図であり、図2は、実施例に係るX線撮影装置のブロック図である。本実施例では、X線検出手段としてフラットパネル型X線検出器(FPD: Flat Panel Detector)を例に採って説明する。
[0034]
 図1に示すように、本実施例に係るX線撮影装置1は、被検体Mを水平姿勢(臥位姿勢),傾斜姿勢または立位姿勢の状態に起倒(傾斜)可能な透視台21にてX線撮影を行う透視台ユニット2と、天井に沿って移動可能(走行可能)にX線管32を懸垂支持して、X線管32からX線を照射する天井走行ユニット3と、被検体Mを立位姿勢の状態でX線撮影を行うスタンドユニット4と、被検体MのX線画像に対して画像処理を行い、後述する撮影順序決定支援を行う制御ユニット5(図1では図示省略)とを備えている。
[0035]
 図2に示すように、透視台ユニット2,天井走行ユニット3,スタンドユニット4および制御ユニット5は互いに通信ケーブル6によって電気的に接続されている。この通信ケーブル6によって、透視台ユニット2,天井走行ユニット3,スタンドユニット4および制御ユニット5は互いに通信可能に構成される。
[0036]
 透視台ユニット2は、図1に示すように、被検体Mを水平姿勢(臥位姿勢),傾斜姿勢または立位姿勢の状態に起倒(傾斜)可能な透視台21と、透視台21の長手方向(被検体Mの長手方向)に沿って移動可能な支柱22と、その支柱22に支持されたX線管23およびフラットパネル型X線検出器(FPD)24と、立位姿勢または傾斜姿勢のときの被検体Mを支持するための足置き台25とを備えている。また、透視台ユニット2は、図2に示すように、X線管23の位置を検出する位置検出器26と、FPD24の位置を検出する位置検出器27と入出力ポート28とを備えている。なお、制御ユニット5と同様に、透視台ユニット2は入力部と出力部とコントローラとを備えてもよい。
[0037]
 天井走行ユニット3は、図1に示すように、天井に沿って移動可能(走行可能)な支柱31と、その支柱31に支持され向きが調整可能なX線管32とを備えている。また、天井走行ユニット3は、図2に示すように、X線管32の位置や角度を検出する位置検出器33と入出力ポート34とを備えている。なお、制御ユニット5と同様に、天井走行ユニット3は入力部と出力部とコントローラとを備えてもよい。
[0038]
 スタンドユニット4は、図1に示すように、被検体Mを立位姿勢で支持する立位スタンド41と、この立位スタンド41に搭載され上下に昇降移動可能なフラットパネル型X線検出器(FPD)42とを備えている。また、スタンドユニット4は、図2に示すように、FPD42の位置を検出する位置検出器43と入出力ポート44とを備えている。なお、制御ユニット5と同様に、スタンドユニット4は入力部と出力部とコントローラとを備えてもよい。
[0039]
 制御ユニット5は、図2に示すように、透視台ユニット2のFPD24,スタンドユニット4のFPD42あるいは可搬型のワイヤレスFPD(例えば、図8に示すスカイライン撮影に用いられるFPD7を参照)で得られたX線画像に対して画像処理を行う画像処理部51を備えている。その他に、制御ユニット5は、FPD24,FPD42あるいはワイヤレスFPDで得られたX線画像や画像処理部51で画像処理されたX線画像を書き込んで記憶する画像用メモリ部52と、後述する撮影順序決定支援プログラムを予め記憶したプログラム用メモリ部53とを備えている。さらに、制御ユニット5は、入力部54と出力部55とコントローラ56と入出力ポート57とを備えている。具体的な撮影順序決定支援プログラムについては図3~図9および表1~表17で後述する。コントローラ56は、本発明における演算手段に相当する。
[0040]
 図1に示すように、透視台ユニット2の透視台21は、被検体Mを水平姿勢(臥位姿勢),傾斜姿勢または立位姿勢の状態に傾斜可能である。透視台21の傾斜に連動して、支柱22が傾斜するとともに、支柱22に支持されたX線管23およびFPD24も傾斜する。
[0041]
 水平状態の透視台21に被検体Mが水平姿勢で横たわり、被検体Mが水平姿勢の状態で足を足置き台25に接触させた後に透視台21を傾斜させることで、立位姿勢または傾斜姿勢のときの被検体Mを支持するようにする。このように支持することで、立位姿勢または傾斜姿勢のときの被検体MのX線撮影が可能になる。もちろん、起立状態の透視台21において被検体Mが立位姿勢の状態で足を足置き台25に置いて、起立状態の透視台21に立位姿勢の被検体Mが寄りかかるようにすることで、立位姿勢のときの被検体Mを支持してもよい。また、立位姿勢のときの被検体Mを支持した状態から透視台21を傾斜させることで、傾斜姿勢のときの被検体Mを支持してもよい。
[0042]
 また、透視台21には挿入口21aが設けられ、挿入口21aを通して透視台ユニット2のFPD24を透視台21の載置面の直下に装填する。透視台ユニット2の支柱22は、透視台21の長手方向(被検体Mの長手方向)に沿って移動可能に構成されている。支柱22の長手方向の移動に連動して、支柱22に支持された(透視台ユニット2の)X線管23およびFPD24が互いに対向した状態を保って長手方向に移動する。X線管23およびFPD24の長手方向の移動によって、所望の位置での被検体MのX線撮影が可能になる。また、長手方向のFPD24のサイズよりも大きい長尺撮影も可能になる。
[0043]
 図2に示すように、X線管23には位置検出器26が配設され、その位置検出器26によってX線管23の位置を検出する。同様に、FPD24には位置検出器27が配設され、その位置検出器27によってFPD24の位置を検出する。位置検出器26,27は例えばポテンショメータで構成されている。位置検出器26,27で検出されたX線管23やFPD24の位置を、入出力ポート28,通信ケーブル6を介して制御ユニット5の入出力ポート57に送り込む。
[0044]
 図1に示すように、天井走行ユニット3の支柱31は、天井に沿って敷設されたレール(図示省略)に沿って移動可能(走行可能)である。(天井に沿った)図6や図7に示すx,y方向に沿ってレールは敷設され、x,y方向に沿って支柱31は移動可能(走行可能)である。この支柱31は伸縮可能に構成され、この支柱31によって天井走行ユニット3のX線管32が支持されることにより、X線管32は水平/昇降移動可能である。また、X線管32は向きが調整可能である。したがって、スタンドユニット4の立位スタンド41の方に向けて、X線管32を水平/昇降移動させて向きを調整して、立位姿勢でのX線撮影が可能である。また、透視台ユニット2でのX線撮影以外のX線撮影(例えば、図8に示すスカイライン撮影、斜め方向からの撮影によるトモシンセシス)が可能である。
[0045]
 図2に示すように、X線管32には位置検出器33が配設され、その位置検出器33によってX線管32の位置や角度を検出する。透視台ユニット2の位置検出器26,27と同様に、位置検出器33もポテンショメータで構成されている。位置検出器33で検出されたX線管32の位置や角度を、入出力ポート34,通信ケーブル6を介して制御ユニット5の入出力ポート57に送り込む。
[0046]
 図1に示すように、スタンドユニット4の立位スタンド41は床面に対して設置されている。スタンドユニット4のFPD42は、立位スタンド41に沿って上下に昇降移動可能である。
[0047]
 図2に示すように、FPD42には位置検出器43が配設され、その位置検出器43によってFPD42の位置を検出する。透視台ユニット2の位置検出器26,27と同様に、位置検出器43もポテンショメータで構成されている。位置検出器43で検出されたFPD42の位置を、入出力ポート44,通信ケーブル6を介して制御ユニット5の入出力ポート57に送り込む。
[0048]
 制御ユニット5の画像処理部51や、制御ユニット5のコントローラ56は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。なお、画像処理部51については、GPU(Graphics Processing Unit) などで構成されてもよい。
[0049]
 制御ユニット5の画像用メモリ部52は、透視台ユニット2のFPD24,スタンドユニット4のFPD42あるいはワイヤレスFPDで得られたX線画像や、画像処理部51で画像処理されたX線画像を書き込んで記憶し、適宜必要に応じて読み出す。制御ユニット5のプログラム用メモリ部53には撮影順序決定支援プログラムが予め記憶されている。当該撮影順序決定支援プログラムをプログラム用メモリ部53からコントローラ56に読み出して、撮影順序決定支援プログラムをコントローラ56が実行することで、図3のフローチャートに示す撮影順序決定支援を行う。画像用メモリ部52は、RAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成され、プログラム用メモリ部53は、ROM(Read-only Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。
[0050]
 制御ユニット5の入力部54は、術者などのユーザが入力したデータや命令をコントローラ56に送り込む。入力部54は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。本実施例では、図4に示す「プロトコル順自動変更機能」中の複数のボタン(図4では3つのボタンma~mc)から1つを、入力部54への入力操作(例えばマウスのクリック操作)によって選択する。
[0051]
 制御ユニット5の出力部55は、モニタなどに代表される表示部やプリンタなどで構成されている。出力部55が表示部の場合には出力表示し、出力部55がプリンタの場合には出力印刷する。本実施例では、表示部では、図4に示すプロトコル編集画面や、図5に示す移動コストの修正画面を出力表示する。
[0052]
 制御ユニット5のコントローラ56は、制御ユニット5を構成する各部分を統括制御する。また、透視台ユニット2,天井走行ユニット3,スタンドユニット4および制御ユニット5を、通信ケーブル6によって電気的に接続する。このように接続することによって、透視台ユニット2,天井走行ユニット3,スタンドユニット4および制御ユニット5を互いに通信可能に構成する。したがって、コントローラ56は、通信ケーブル6を介して、透視台ユニット2,天井走行ユニット3およびスタンドユニット4を構成する各部分を統括制御することができる。
[0053]
 例えば、コントローラ56は、透視台ユニット2の透視台21や支柱22(いずれも図1を参照)、天井走行ユニット3の支柱31(図1を参照)、スタンドユニット4の立位スタンド41(図1を参照)を駆動制御する。つまり、図示を省略するモータをコントローラ56が制御することにより、透視台21や支柱22,31や立位スタンド41をモータ駆動させる。このモータ駆動により、透視台21や支柱22,31や立位スタンド41の駆動に連動して、透視台ユニット2のX線管23およびFPD24や天井走行ユニットのX線管32やスタンドユニット4のFPD42を所望の位置に移動させるように制御することができる。
[0054]
 立位姿勢でのX線撮影としては、透視台ユニット2によってX線撮影を行う方法と、天井走行ユニット3およびスタンドユニット4によってX線撮影を行う方法とがある。
[0055]
 透視台ユニット2によってX線撮影を行う場合には、透視台ユニット2の透視台21を起立状態にして、透視台ユニット2のX線管23から水平方向にX線を照射する。具体的には、透視台21が起立姿勢になるように、コントローラ56は透視台21を傾斜させて駆動制御する。透視台21が起立姿勢になったら、透視台ユニット2のX線管23およびFPD24が所望の位置に位置するように、コントローラ56は透視台ユニット2の支柱22を駆動制御する。X線管23およびFPD24が所望の位置に位置したら、立位姿勢の被検体M(図1を参照)に向けてX線を照射するように、コントローラ56はX線管23を制御する。被検体Mを透過したX線をFPD24が検出することによりX線画像を取得する。FPD24で得られたX線画像を、入出力ポート28,通信ケーブル6を介して制御ユニット5の入出力ポート57に送り込む。そして、当該X線画像に対して画像処理部51は画像処理を行う。
[0056]
 天井走行ユニット3およびスタンドユニット4によってX線撮影を行う場合には、天井走行ユニット3のX線管32からのX線が、スタンドユニット4の立位スタンド41に照射されるように、X線管32の向きを調整する。具体的には、X線管32が所望の位置に位置し、かつ所望の方向(トモシンセシスの場合には水平方向ではなく斜め方向)にX線管32が向くように、コントローラ56は天井走行ユニット3の支柱31を駆動制御する。一方、スタンドユニット4のFPD42が所望の位置に位置するように、コントローラ56は立位スタンド41を駆動制御する。X線管32が所望の位置に位置し、かつ所望の方向にX線管32が向き、FPD42が所望の位置に位置したら、立位姿勢の被検体Mに向けてX線を照射するように、コントローラ56はX線管32を制御する。被検体Mを透過したX線をFPD42が検出することによりX線画像を取得する。FPD42で得られたX線画像を、入出力ポート44,通信ケーブル6を介して制御ユニット5の入出力ポート57に送り込む。そして、当該X線画像に対して画像処理部51は画像処理を行う。
[0057]
 水平姿勢でのX線撮影では、透視台ユニット2の透視台21が水平姿勢になるように、コントローラ56は透視台21を傾斜させて駆動制御する。透視台21が水平姿勢になったら、透視台ユニット2のX線管23およびFPD24が所望の位置に位置するように、コントローラ56は透視台ユニット2の支柱22を駆動制御する。X線管23およびFPD24が所望の位置に位置したら、水平姿勢の被検体Mに向けてX線を照射するように、コントローラ56はX線管23を制御する。被検体Mを透過したX線をFPD24が検出することによりX線画像を取得する。FPD24で得られたX線画像を、入出力ポート28,通信ケーブル6を介して制御ユニット5の入出力ポート57に送り込む。そして、当該X線画像に対して画像処理部51は画像処理を行う。
[0058]
 次に、具体的な撮影順序決定支援プログラムについて、図3~図9を参照して説明する。図3は、実施例に係る撮影順序決定支援のフローチャートであり、図4は、撮影の順序(撮影プロトコルの順序)に関するプロトコル編集画面の実施態様であり、図5は、移動コストの修正画面の実施態様であり、図6は、被検体(患者)の移動コストが最短になる順における検査室のレイアウトおよび天井走行ユニットのX線管(第2管球)の可動範囲を併記した概略平面図であり、図7は、X線撮影装置を構成する構成品の移動コストが最短になる検査室のレイアウトおよび天井走行ユニットのX線管(第2管球)の可動範囲を併記した概略平面図であり、図8は、スカイライン撮影の説明に供する概略図であり、図9(a)、図9(b)は、並び替えが行われたプロトコルリストの各表示態様である。
[0059]
 以下では、透視台ユニット2のX線管23(いずれも図1および図2を参照)を「第1管球」とし、天井走行ユニット3のX線管32(いずれも図1および図2を参照)を「第2管球」として説明する。先ず、制御ユニット5のプログラム用メモリ部53(図2を参照)から撮影順序決定支援プログラムを制御ユニット5のコントローラ56(図2を参照)に読み出して、撮影順序決定支援プログラムをコントローラ56が実行する。すると、制御ユニット5の出力部55(図2を参照)の表示部において、図4に示すようなプロトコル編集画面を出力表示する。そして、プロトコル編集画面にしたがって図3のフローチャートに示す撮影順序決定支援を行う。
[0060]
 (ステップS1)各ボタンの選択
 図4に示すように、プロトコル編集画面には、例えば、画面の左側にはプロトコルリストが表示され、画面の右側には「プロトコル順自動変更機能」が表示される。「プロトコル順自動変更機能」には複数のボタンが表示され、術者などのユーザは当該複数のボタンから1つを、制御ユニット5の入力部54(図2を参照)への入力操作(例えばマウスのクリック操作)によって選択する。図4では、3つのボタンma~mcとして、「患者移動距離優先で並び替え」ボタンma,「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmb,「設定パラメータで並び替え」ボタンmcから1つを選択する。
[0061]
 このように、図4では、撮影の順序を決定する要素をボタンで表示している。各ボタンの内容については特に限定されないが、被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路,X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路を少なくとも含むようにする。図4では、「患者移動距離優先で並び替え」ボタンmaが、被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路に相当し、「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmbが、X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路に相当する。
[0062]
 「患者移動距離優先で並び替え」ボタンmaを選択した場合には、ステップS10に移行する。「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmbを選択した場合には、ステップS20に移行する。「設定パラメータで並び替え」ボタンmcを選択した場合には、ステップS30に移行する。なお、被検体・構成品のいずれの場合(図4では「患者移動距離優先で並び替え」ボタンma,「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmbのいずれかを選択した場合)においても、移動距離または移動時間が最短になる経路においては、撮影の順序を並び替えてプロトコルリスト中の撮影プロトコルを全て実施する必要がある。
[0063]
 撮影の順序を並び替えてプロトコルリスト中の撮影プロトコルを全て実施する場合には、複数の地点A,B,…を、一筆書きのように全て廻る際に最短となる経路を探索する方法(例えば巡回セールスマン問題)などのアルゴリズムを利用するのが好ましい。廻る地点の数をNとすると、経路はN!(Nの階乗)通りとなる。本明細書では、簡潔に説明するために、Nの数を3とする。このように、Nの数が少ない場合には、下記のように組み合わせを総計算してもよい。Nの数が多くなる場合には、上述の巡回セールスマン問題を解くアルゴリズムを利用することができる。このステップS1は、本発明における要素選択工程に相当する。
[0064]
 (ステップS10)患者移動距離優先で並び替え
 「患者移動距離優先で並び替え」ボタンmaを選択した場合には、下記のように撮影の順序を決定する。初期状態として、表1のようなプロトコルリストが作成されていたとする。
[0065]
[表1]


[0066]
 出入り口を含んだ患者の位置について、計算を簡単にするために、図6に示すように検査室を上から見たときの2次元座標上に、各位置を表現する。各位置は、装置の据え付け時に確定される。各位置における座標の関係をまとめたものを表2に示す。なお、位置B,Cについては、図6に示すように透視台ユニット2の透視台21(図1も参照)を水平・起倒にしているだけで、被検体(患者)の位置は変わらない。図6中の太枠で囲まれた範囲AREAは、天井走行ユニット3のX線管32(第2管球)の可動範囲である。
[0067]
[表2]


[0068]
 このとき、各位置の間の距離を、表3のように計算することができる。また、計算を簡単にするために、距離を1の位で四捨五入したものを移動コストとする。
[0069]
[表3]


[0070]
 患者は必ず「A出入り口」から移動を開始し、最後に「A出入り口」に到着するものとする。表1のような初期状態のプロトコルリストの総移動コストは、表4のようになる。
[0071]
[表4]


[0072]
 この総移動コストが最小となるようなプロトコルリストの並びを考える。先ず、患者の位置が同じであるプロトコルについては、必ず連続で実施するものとする。今回の例では、表1中のプロトコル番号1,番号4の位置B、プロトコル番号2,番号5の位置Dにおけるプロトコルについては、必ず連続で実施するものとする。考えられる組み合わせは、「A出入り口」を除いたB,C,Dの3箇所の並び替えの数である、3!(3の階乗)=6通りとなる。全ての組み合わせの総移動コストをそれぞれ計算すると、表5のようになる。
[0073]
[表5]


[0074]
 表5より、総移動コストが最小となる経路の一つは「ABCDA」となり、この順になるように並び替えたプロトコルリストは、表6のようになる。なお、表5より、総移動コストが最小となる経路は、「ABCDA」以外にも、「ACBDA」、「ADBCA」、「ADCBA」が存在することに留意されたい。
[0075]
[表6]


[0076]
 なお、移動コストを修正する場合には、図5に示すような移動コストの修正画面を出力表示する。移動コストを修正する理由について述べる。たとえ移動距離が短くても、水平状態の透視台と起立状態の透視台とでは、患者の透視台への乗り降りの容易さが異なる。水平状態の透視台に乗るのは、高さの高いベッドに乗るのと同じく、高齢の患者や、足に疾患を抱えた患者にとっては負担となるという事情がある。また、図6に示すように出入り口とスタンドユニット4の立位スタンド41(図1も参照)との間には、患者の妨げとなる機器が置いている場合がある。したがって、「A出入り口」と「Dスタンド」との間をできるだけ移動させたくないという事情がある。
[0077]
 そこで、上記の事情等を加味したリストの並び替えを実現するためには、表7のように移動コストを適宜修正する。その上で、総移動コストが最小となる経路を選択すればよい。表7では、「B透視台(水平)」を含む移動コストを+100とし、「A出入り口」と「Dスタンド」との間の移動コストを+50としている。
[0078]
[表7]


[0079]
 図5に示すように、移動コストの修正画面には、例えば、画面の左側には「コストの修正の経路候補」ボタンmdが表示される。術者などのユーザは当該「コストの修正の経路候補」ボタンmdから、コストを修正したい経路を、制御ユニット5の入力部54(図2を参照)への入力操作(例えばマウスのクリック操作)によって選択する。
[0080]
 表7の場合には、コストを修正したい経路は、「A⇔B」,「A⇔D」,「B⇔D」の3通りである。それらの経路のうち、「B透視台(水平)」を含む移動コストでは加算値“100”を入力するために、「コストの修正の経路候補」ボタンmdから「A⇔B」,「B⇔D」を選択して、図5に示す移動コストの修正画面の右上側に表示される「コストの加算値入力」欄meに“100”を入力する。また、「A出入り口」と「Dスタンド」との間の移動コストでは加算値“50”を入力するために、「コストの修正の経路候補」ボタンmdから「A⇔D」を選択して、「コストの加算値入力」欄meに“50”を入力する。そして、コストを修正するために、「OK」ボタンmfを、例えばマウスのクリック操作によって押す。
[0081]
 なお、「B⇔C」では透視台を水平・起倒にしているだけであるので、移動コストは“0”であって、かつコストを修正する必要はない。図5では、コストを修正するのに加算値を加算したが、例えば重み係数を移動コストに乗じることでコストを修正してもよい。
[0082]
 上述したコストの修正については、並び替え時よりも前であれば特に限定されない。ステップS1(各ボタンの選択)時よりも前にコストを修正するために、図5に示す移動コストの修正画面において移動コストを修正した後で、図4に示すプロトコル編集画面にてボタンを選択してもよい。あるいは、ステップS1(各ボタンの選択)時よりも後でコストを修正するために、図4に示すプロトコル編集画面にてボタンを選択した後で、図5に示す移動コストの修正画面において移動コストを修正してもよい。
[0083]
 (ステップS20)装置移動距離優先で並び替え
 「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmbを選択した場合には、下記のように撮影の順序を決定する。ここでは、説明を簡単にするために、システム構成品として、天井走行ユニット3のX線管32(第2管球)の移動コストのみについて述べる。初期状態として、表8のようなプロトコルリストが作成されていたとする。
[0084]
[表8]


[0085]
 表8中の「A退避位置」とは、X線管23(第1管球)を用いる際に当該第1管球に接触させないように、第2管球を退避させておく位置を指す。図6と同様に図7中の太枠で囲まれた範囲AREAは、第2管球の可動範囲である。したがって、「A退避位置」は、第2管球の可動範囲である範囲AREA内であって、透視台ユニット2の透視台21,支柱22および第1管球以外の位置であれば、特に限定されない。図7では、「A退避位置」の座標を(100、250)とする。
[0086]
 また、表8中の「スカイライン撮影」とは、図8に示すように、天板(ここでは水平状態の透視台21)に被検体M(患者)が座った状態で、第2管球(X線管32)を用いて(例えば15°程度の)傾斜角度θをつけて膝の皿を撮影する術式である。図8中のFPD7として、可搬型のワイヤレスFPDが用いられる。膝よりも大腿骨側にFPD7を患者に持たせて、膝の皿(図8中の楕円部分の枠を参照)が撮影されるようにFPD7を膝側にやや傾斜させて設置する。
[0087]
 第2管球の位置について、計算を簡単にするために、図6と同様に図7に示すように検査室を上から見たときの2次元座標上に、各位置を表現する。各位置は、装置の据え付け時に確定される。各位置における座標の関係をまとめたものを表9に示す。
[0088]
[表9]


[0089]
 このとき、各位置の間の距離を、表10のように計算することができる。また、計算を簡単にするために、表3と同様に距離を1の位で四捨五入したものを移動コストとする。
[0090]
[表10]


[0091]
 表8では第2管球は「A退避位置」から移動を開始するものとする。表8のような初期状態のプロトコルリストの総移動コストは、表11のようになる。
[0092]
[表11]


[0093]
 この総移動コストが最小となるようなプロトコルリストの並びを考える。先ず、第2管球の位置が同じであるプロトコルについては、必ず連続で実施するものとする。今回の例では、表8中のプロトコル番号1,番号4の第2管球の位置A、プロトコル番号2,番号5の第2管球の位置Cにおけるプロトコルについては、必ず連続で実施するものとする。考えられる組み合わせは、A,B,Cの3箇所の並び替えの数である、3!(3の階乗)=6通りとなる。全ての組み合わせの総移動コストをそれぞれ計算すると、表12のようになる。
[0094]
[表12]


[0095]
 表12より、総移動コストが最小となる経路は「AACB」となり、この順になるように並び替えたプロトコルリストは、表13のようになる。
[0096]
[表13]


[0097]
 表8のようなプロトコルリストの通りに第2管球の初期状態を「A退避位置」としたが、実際には各構成品の初期位置は一意に決まらない。例えば直前の検査の内容などにより任意の位置になり得る。そこで、この場合には、ステップS20(装置移動距離優先で並び替え)において、図3(b)のフローチャートに示すステップS21,ステップS22を行う。
[0098]
 (ステップS21)並び替え時点での位置入力
 構成品に取り付けられた位置検出器(第2管球の位置を検出する場合には、図2に示す位置検出器33)によって、並び替え時点での位置を動的に取得する。そして、当該位置検出器で検出された構成品の位置を入出力ポート57(図2を参照)に送信して入力する。なお、必ずしも位置検出器で検出された位置を入力する必要はない。ポインティングデバイスやボタンなどの制御ユニット5の入力部54(図2を参照)を用いてユーザが手動で構成品の位置を入力してもよい。
[0099]
 また、手動による入力と演算による入力とを組み合わせてもよい。例えば、FPDまたはそれを保持する保持機構の位置が撮影プロトコルで登録されて既知である場合について説明する。撮影プロトコルで登録されたFPDまたはそれを保持する保持機構の位置、その撮影プロトコルでのX線管の焦点位置からFPDの検出面に垂線を下した距離(SID: Source to Image receptor Distance)の値からX線管の位置を演算して入力してもよい。
[0100]
 構成品が第2管球であって、並び替え時点での第2管球の位置を入力する場合には、各位置における座標の関係をまとめたものを表14に示す。
[0101]
[表14]


[0102]
 表14中の「S並び替え時点での位置」とは、並び替え時点での第2管球の位置を示す。表14では、「S並び替え時点での位置」の座標を(250、100)とする。
[0103]
 このとき、各位置の間の距離を、表15のように計算することができる。また、計算を簡単にするために、表3や表10と同様に距離を1の位で四捨五入したものを移動コストとする。このステップS21は、本発明における位置入力工程に相当する。
[0104]
[表15]


[0105]
 (ステップS22)並び替え更新
 表14では第2管球は「S並び替え時点での位置」から移動を開始する。つまり、入力された第2管球の「S並び替え時点での位置」を起点として、撮影の順序を並び替える更新を行う。
[0106]
 総移動コストが最小となるようなプロトコルリストの並びを考える。第2管球の初期状態が「A退避位置」である場合と同様に、第2管球の位置が同じであるプロトコルについては、必ず連続で実施するものとする。今回の例では、表8中のプロトコル番号1,番号4の第2管球の位置A、プロトコル番号2,番号5の第2管球の位置Cにおけるプロトコルについては、必ず連続で実施するものとする。考えられる組み合わせは、第2管球の「S並び替え時点での位置」を起点とすると、A,B,Cの3箇所の並び替えの数である、3!(3の階乗)=6通りとなる。全ての組み合わせの総移動コストをそれぞれ計算すると、表16のようになる。
[0107]
[表16]


[0108]
 表16より、総移動コストが最小となる経路は「SBCA」となり、この順になるように並び替えたプロトコルリストは、表17のようになる。このステップS22は、本発明における撮影順序更新工程に相当する。
[0109]
[表17]


[0110]
 (ステップS30)設定パラメータで並び替え
 図3(a)のフローチャートに戻って説明する。「設定パラメータで並び替え」ボタンmcを選択した場合には、下記のように撮影の順序を決定する。設定パラメータの値の昇順あるいは降順にしたがって撮影の順序を決定する。具体的な例については後述する。
[0111]
 以上のステップS10,S20,S30は、本発明における撮影順序決定手段に相当する。
[0112]
 以上のように並び替えが行われたプロトコルリストの表示態様は、図9(a),図9(b)のどちらでもよい。例えば、表8のような初期状態のプロトコルリストを、並び替え時点での位置を起点として、表17のように並び替えた場合について説明する。表8のような初期状態のプロトコルリストでは、プロトコル名が「膝 臥位 正面」,「膝 立位 正面」,「膝 スカイライン撮影」,「膝 臥位 側面」,「膝 立位 側面」の順で並んでいる。表17のように並び替えが行われたプロトコルリストでは、プロトコル名が「膝 スカイライン撮影」,「膝 立位 正面」,「膝 立位 側面」,「膝 臥位 正面」,「膝 臥位 側面」の順で並んでいる。
[0113]
 このような例の場合、図9(a)に示すように撮影が行われる順に、「膝 スカイライン撮影」,「膝 立位 正面」,「膝 立位 側面」,「膝 臥位 正面」,「膝 臥位 側面」を上から順に表示してもよい。または、図9(b)に示すように表8の初期状態の並びで、各プロトコルに、実施する順番の番号を付与して表示してもよい。
[0114]
 本実施例に係る撮影順序決定支援方法によれば、撮影の順序を決定する要素は、被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路(図4では「患者移動距離優先で並び替え」ボタンma),X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路(図4では「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmb)を少なくとも含んでいる。ステップS1(各ボタンの選択)では各々の要素(図4では3つのボタンma~mc)から1つを選択し、選択された要素にしたがって、ステップS10,S20,S30のいずれかのステップで撮影の順序を決定する。すなわち、状況に合致した要素をユーザに選択させ、その選択された要素にしたがって撮影の順序を決定することで、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる。
[0115]
 被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路(「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmb)をユーザが選択した場合には当該経路となるように撮影の順序を決定する。X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路(「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmb)をユーザが選択した場合には当該経路となるように撮影の順序を決定する。被検体・構成品のいずれの場合においても、移動距離または移動時間が最短になる経路をユーザに選択させ、その選択された当該経路となるように撮影の順序を決定することにより、撮影の順序を自動的に最適化することができる。
[0116]
 本実施例に係る撮影順序決定支援方法において、構成品の位置を入力する位置入力工程(ステップS21:並び替え時点での位置入力)と、入力された構成品の位置を起点として、撮影の順序を並び替える更新を行う撮影順序更新工程(ステップS22:並び替え更新)とを備えるのが好ましい。構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路(「装置移動距離優先で並び替え」ボタンmb)をユーザが選択した場合には、構成品の現在位置を起点として最短になる経路が変わる。そこで、上述した位置入力工程(ステップS21:並び替え時点での位置入力)および撮影順序更新工程(ステップS22:並び替え更新)を行うことで、入力された構成品の位置を起点として、撮影の順序を並び替える更新を自動的に行うことができる。
[0117]
 なお、直前の検査と今回の検査との間で構成品を移動させない限り、直前の検査における構成品の最終位置は今回の検査における構成品の現在位置に一致する。いずれにしても、直前の検査における構成品の最終位置を入力してもよいし、今回の検査における構成品の現在位置を入力してもよい。また、位置入力工程で用いられる入力手段としては、ユーザが手動で入力するポインティングデバイスやボタンなどに限定されず、入力ポート(本実施例では図2の入出力ポート57)であってもよい。入力手段が入力ポート(入出力ポート57)である場合には、構成品の位置を検出する位置検出器を備え、位置検出器で検出された構成品の位置を入力ポート(入出力ポート57)に送信して入力する。
[0118]
 被検体・構成品のいずれの場合においても、移動距離または移動時間が最短になる経路の探索に使用するアルゴリズムについては特に限定されない。例えば、複数の地点A,B,…を、一筆書きのように全て廻る際に最短となる経路を探索する方法(巡回セールスマン問題)などのアルゴリズムを利用することができる。
[0119]
 被検体・構成品のいずれの場合においても、経路の一部における移動距離または移動時間からなるコストを修正するコスト修正工程(図5に示す移動コストの修正画面によるコストの修正)を備えるのが好ましい。経路そのものを変えずに当該経路の一部における移動距離または移動時間を変更することは、「課題を解決するための手段」の欄でも述べたように「コスト(距離または時間)を修正する」ことを意味する。例えば、上述したように被検体(患者)が足に疾患を抱えている場合には、テーブルへの乗り降りを含む撮影が一連のX線撮影に含まれるときにおいては、移動距離または移動時間が短くても、テーブルへの乗り降りがあればコストを高くするように修正する。このように状況に応じて修正されたコストを加味して移動距離または移動時間が最短になる経路を探索すればよい。
[0120]
 また、移動距離または移動時間が最短になる経路以外における要素(図4では「設定パラメータで並び替え」ボタンmc)の他の一例は、予め設定された設定値であって、当該設定値の昇順または降順にしたがって撮影の順序を撮影順序決定工程(ステップS30:設定パラメータで並び替え)で決定する。使用するX線管(管球)や使用するX線検出器などのように、撮影内の様々な設定値(設定パラメータ)のうちの1つを用いて、昇順/降順で撮影の順序を決定する。例えば、X線管が複数ある場合、X線検出器が複数ある場合、使用する優先順位を設定値として設定し、優先順位が高いX線管/X線検出器に関する撮影から順に行うようにする。
[0121]
 例えば、「課題を解決するための手段」の欄でも述べたように2枚の「使用するX線検出器」がバッテリ駆動するワイヤレスFPDを用いているシステムにおいて、その片方の「FPD1」のバッテリが切れて電源が入っていないケースについて説明する。他方の「FPD2」に関して優先順位を示す設定値を「1」と設定するとともに、バッテリが切れて電源が入っていない「FPD1」に関して優先順位を示す設定値を「2」と設定する。「FPD1」の充電のために「FPD1」を使用する撮影に関しては後回しにし、先に「FPD2」を使用する撮影で検査を行うという設定が可能である。また、各々のワイヤレスFPDの電力の残量をモニタリングして、そのモニタリングの結果(電力の残量)を数値化して、優先順位を示す設定値として設定してもよい。このように要素が、予め設定された設定値である場合には、他の要素に左右されずに、最低限に撮影したい撮影の順序を変えずに撮影することができるという効果をも奏する。
[0122]
 また、本実施例に係る(図2のプログラム用メモリ部53に予め記憶された)撮影順序決定支援プログラムによれば、本実施例に係る撮影順序決定支援方法をコンピュータ(本実施例では図2のコントローラ56に実行させることによって、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる。
[0123]
 本実施例に係るX線撮影装置1(図1や図2を参照)によれば、本実施例に係る撮影順序決定支援プログラムを実行する演算手段(本実施例では図2に示すコントローラ56)を備えることによって、状況に応じてユーザの方で撮影の順序を自在に並び替えることができる。
[0124]
 本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
[0125]
 (1)上述した実施例では、図1や図2に示すX線撮影装置1であったが、図1や図2に示す構成に限定されない。例えば、図1に示す透視台21や支柱22やX線管23やFPD24を備えた透視台ユニット2の替わりに、支柱やX線管を備えずに透視台およびFPDのみを備えた透視台ユニットを備え、天井走行ユニットおよびスタンドユニットを備え、天井走行ユニットのX線管が透視台ユニットでのX線撮影を兼用するようにしてもよい。また、天井走行ユニットのX線管が複数備えられた構成であってもよい。その他、外科用の撮影系およびそれを支持する支持機構(例えばCアーム)からなるX線撮影装置や、回診用台車からなるX線撮影装置を組み込んだ装置に適用してもよい。複数の撮影系を有したX線撮影装置に有用である。
[0126]
 (2)上述した実施例では、X線検出手段としてフラットパネル型X線検出器(FPD)のようなデジタルX線検出手段を用いたが、イメージインテンシファイア(I.I.)やX線フィルムのようなアナログX線検出手段を用いてもよいし、デジタルX線検出手段およびアナログX線検出手段を両方組み合わせてもよい。
[0127]
 (3)上述した実施例では、被検体の移動距離や構成品の移動距離が最短になる経路について説明したが、移動距離の替わりに移動時間が最短になる経路に適用してもよい。特に、構成品の移動速度が一定でない場合(例えば構成品の昇降速度が水平移動速度よりも遅い場合)には、移動時間が最短になる経路を適用するのが好ましい。
[0128]
 (4)上述した実施例では、図6や図7に示すように、被検体の移動距離・移動時間や構成品の移動距離・移動時間が最短になる経路は水平面に沿った経路であったが、昇降方向に沿った経路であってもよいし、水平面に沿った経路および昇降方向に沿った経路を組み合わせてもよい。
[0129]
 (5)上述した実施例では、コストの修正を被検体(患者)に関して行ったが、構成品に関して行ってもよい。例えば、構成品(例えばX線管や透視台)が昇降移動するときには、コストを高くするように修正してもよい。

符号の説明

[0130]
 1 … X線撮影装置
 2 … 透視台ユニット
 23,32 … X線管
 3 … 天井走行ユニット
 4 … スタンドユニット
 5 … 制御ユニット
 52 … 画像用メモリ部
 56 … コントローラ
 7,24,42 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
 ma … 「患者移動距離優先で並び替え」ボタン
 mb … 「装置移動距離優先で並び替え」ボタン
 mc … 「設定パラメータで並び替え」ボタン
 M … 被検体

請求の範囲

[請求項1]
 被検体またはX線撮影装置の移動に伴う一連のX線撮影における撮影の順序を決定することを支援する撮影順序決定支援方法であって、
 前記撮影の順序を決定する要素は、前記被検体の移動距離または移動時間が最短になる経路,前記X線撮影装置を構成する構成品の移動距離または移動時間が最短になる経路を少なくとも含み、各々の要素から1つを選択する要素選択工程と、
 選択された要素にしたがって撮影の順序を決定する撮影順序決定工程と
 を備える、
 撮影順序決定支援方法。
[請求項2]
 請求項1に記載の撮影順序決定支援方法において、
 前記構成品の位置を入力する位置入力工程と、
 入力された構成品の位置を起点として、撮影の順序を並び替える更新を行う撮影順序更新工程と
 を備える、
 撮影順序決定支援方法。
[請求項3]
 請求項1または請求項2に記載の撮影順序決定支援方法において、
 経路の一部における前記移動距離または前記移動時間からなるコストを修正するコスト修正工程を備える、
 撮影順序決定支援方法。
[請求項4]
 請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮影順序決定支援方法において、
 前記要素は、予め設定された設定値であって、
 当該設定値の昇順または降順にしたがって前記撮影の順序を前記撮影順序決定工程で決定する、
 撮影順序決定支援方法。
[請求項5]
 請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮影順序決定支援方法をコンピュータに実行させる、撮影順序決定支援プログラム。
[請求項6]
 請求項5に記載の撮影順序決定支援プログラムを搭載したX線撮影装置において、
 当該撮影順序決定支援プログラムを実行する演算手段を備える、
 X線撮影装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]