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1. (WO2018193948) 照明装置付き内装部材
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明 細 書

発明の名称 照明装置付き内装部材 0001  

技術分野

0002  

背景技術

0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007   0008  

課題を解決するための手段

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019  

発明の効果

0020   0021  

図面の簡単な説明

0022   0023  

発明を実施するための形態

0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039  

符号の説明

0040  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3   4   5A   5B   6   7   8  

明 細 書

発明の名称 : 照明装置付き内装部材

関連出願

[0001]
 本願は、日本国で2017年4月21日に出願した特願2017-084229の優先権を主張するものであり、その全体を参照により本出願の一部をなすものとして引用する。

技術分野

[0002]
 本発明は、照明装置付き内装部材に関し、特にハーネスの着脱が容易な内装部材に関する。

背景技術

[0003]
 ドアトリム、ルーフライニング、インストルメントパネル、スカッフプレート等の車両の内装部材は、操作用や装飾用の目的で、照明装置を備えている。照明装置は通常、光源(例えばLED基板)と光源から延びるハーネスを備えた状態で、車両メーカーに納入され、組立ライン(工場)において、ハーネスの端子(コネクタ)は、電源側のコネクタに嵌合・固定される。その際、固定に係る作業に着手するまでの間、ハーネスおよび/またはコネクタを照明装置に仮保持する必要がある。
[0004]
 従来の車載部品では、ハーネスやコネクタは、テープ等を用いて仮止めされている。例えば、特許文献1は、車載用機械部品の仮止構造に関し、ワイヤーハーネスの端部にテープ等の紐状、帯状の締結部材を用いてクランプを締結し、クランプをケースの凹部に嵌め込むことにより、ワイヤーハーネスを仮止めすることを記載している。
[0005]
 使用時まで、コネクタを仮位置に保持する技術も検討されている。特許文献2は、車両のインストルメントパネルに接続されるワイヤーハーネスに関し、電線の束の外周を覆う樹脂保護材に仮保持穴を設け、これに電線端末のコネクタを一時的に嵌合することを記載している。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 特開2016-136811号公報
特許文献2 : 特許第5762025号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 特許文献1に記載のように、ワイヤーハーネスをテープで仮保持する従来の方法では、車載部品出荷時のテープの裁断、貼り付け、組み立て工程におけるテープの剥離と廃棄などで、煩雑な作業が要求され、作業者の負担となるとともに、作業時間短縮の障害となる。また、テープの使用が部品点数を増加させるとともに、使用後のテープは廃棄物として処理する必要があり、環境負荷の一因となる。特許文献2には、コネクタ先端を仮保持する技術が示されているが、ワイヤーハーネス自体を保持する構造ではない。そのため、ハーネスをまとめておくためには別途の手段が必要となることに加え、保持穴を形成するためには、樹脂保護材にある程度の厚みを付与する必要があり、ワイヤーハーネスの取り扱い性上の制約となる。
[0008]
 本発明は、照明装置を備えた車両用内装部材において、作業の煩雑性を低減して、作業効率及び作業環境を改善すること、並びに廃棄物量を低減することにより、地球環境の保護に貢献することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009]
 本発明の内装部材は、照明装置を具備する照明装置付き内装部材であって、
 前記照明装置は、レンズ部を有する本体と、光源と、ハーネスとを備え、
 該ハーネスは、一端が前記光源に接続され、他端には、電源側から電気を供給する端子と、所定の接続位置において接続可能なコネクタが設けられており、
 前記コネクタは、爪を互いに離間する側に備えて互いに近接する方向に弾性変形する一対の脚部を有する弾性係合部を備え、
 前記本体には、前記コネクタが係合する取付溝が少なくとも一つ設けられており、
 前記弾性係合部を前記取付溝に係合させることにより、前記コネクタが前記照明装置に着脱可能に取り付けられる、
 照明装置付き内装部材である。
[0010]
 上記構成の内装部材によれば、コネクタの弾性係合部を取付溝に対し、弾性変形させながらスナップ嵌合させることができる。そのため、テープなどの消耗品の使用によって部品点数を増やすことなく、コネクタを定位置に保持することができ、保持の解除も容易である。これにより、ハーネスやコネクタの仮止めや接続位置への組み付けの際に作業の煩雑さを省き、作業効率を格段に向上させることができる。
[0011]
 本発明に係る内装部材において、前記本体には、平板状のフランジが延設されており、前記取付溝は、前記フランジに形成され、該取付溝の外周を構成するフランジの一部が切り欠かれて、側端部で開口していてもよい。
[0012]
 上記構成の内装部材によれば、一端固定したコネクタを保持状態から取り外す際、弾性係合部をフランジの取付溝に沿ってスライドさせ、フランジの開口から取り出すことにより、コネクタの係止状態を簡便に解除することができる。
[0013]
 前記内装部材の前記照明装置本体において、前記コネクタの接続位置とは異なる位置に、前記取付溝が設けられていてもよい。このような構成によれば、照明装置の出荷時や組み付け時に、コネクタを適切な位置に簡単に仮止めすることができ、仮止めの解除も容易である。そのため、作業効率を改善し得るとともに、テープやひもなどの仮止め用部材を不要とすることができる。
[0014]
 前記内装部材は、前記コネクタの接続位置に、前記弾性係合部を係合させることによってコネクタが固定される固定溝が設けられていてもよい。
[0015]
 この構成の内装部材によれば、コネクタを定位置に保持した上で、電源端子と接続することができ、組みつけ時の作業効率を優れたものとすることができる。
[0016]
 上記内装部材は、前記フランジの取付溝の周縁に凹部が形成され、前記弾性係合部に、前記凹部に係止する係止リブが形成されているものであってもよい。この構成によれば、コネクタを保持する際に、弾性係合部を正確に位置決めし、凹部と係止リブの係合が、コネクタの回り止めとして機能し、コネクタを確実に保持することができる。
[0017]
 上記内装部材において、フランジの近傍には、ハーネス挿通用の挿通口を形成するように断面L字状に屈曲形成された複数のハーネス固定爪が間隔をあけて形成されていてもよい。前記ハーネス固定爪は、ハーネス挿通口が互い違いの方向に開口するように、配置されているものであってもよい。
[0018]
 上記構成の内装部材によれば、ハーネスを本体から遊離させることなく、確実に固定することができる。そのため、内装部材組み付け時の作業効率を改善することができる。
[0019]
 上記構成の内装部材において、前記コネクタの弾性係合部は、前記コネクタの外郭から突出し、前記脚部を支持するリブと、該リブの基端部より、リブの両側において、コネクタの外郭及びリブの壁面から離れる方向に傾斜しながら延出する一対の羽根形状部を備え、
 前記脚部は、前記リブの先端部より、リブの両側において、コネクタの外郭へ向かって、リブの壁面から離れる方向に傾斜しながら延出しており、前記羽根形状部と前記爪部との間で、前記本体を弾性復元力によって挟持するように構成されていてもよい。この構成によれば、羽根形状部と脚部の間で取付溝周縁の本体の部材をはさむことにより、コネクタを安定した位置に保持することができる。

発明の効果

[0020]
 本発明の内装部材によれば、テープ等の消耗部品を用いることなく、ハーネス端部のコネクタを簡便かつ確実に、定位置に設置することができる。そのため、コネクタ係止の目的を達しながら、所要の作業を単純化し、内装部材の出荷時と、納入された内装部材の組み付け時の両方における作業を簡便化することができる。
[0021]
 請求の範囲および/または明細書および/または図面に開示された少なくとも2つの構成のどのような組み合わせも、この発明に含まれる。特許請求の範囲の各請求項の2つ以上のどのような組み合わせも、この発明に含まれる。

図面の簡単な説明

[0022]
 この発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明から、より明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面が単なる説明のためのものであり、この発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。この発明の範囲は添付の請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の符号は、同一または相当する部分を示す。
[0023]
[図1] 本発明の内装部材の一実施形態としての、自動車のリアドアのドアトリムの概略構成を示す図である。
[図2] 図1のII-II線に沿った部分断面図である。
[図3] 照明装置の基端部(光源付近)の構成を示す斜視図である。
[図4] コネクタの外郭の概略形状を示す斜視図である。
[図5A] コネクタ外郭の係止プロセスを示す断面図であり、係止前の状態を示す図である。
[図5B] コネクタ外郭の係止プロセスを示す断面図であり、係止後の状態を示す図である。
[図6] コネクタを装着したフランジを裏面から見た図であり、弾性係合部の断面を併せて示す。
[図7] コネクタを仮止めした照明装置を内装部材に組み付けた状態を示す概略図である。
[図8] コネクタを仮止め位置からはずして接続位置に設置し、電源端子と接続した状態を示す概略図である。

発明を実施するための形態

[0024]
 以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
 図1は、本発明に係る内装部材と一実施形態としての、自動車の内装トリム(ドアトリム)の概略構成を示す図であり、自動車のリアドアのドアトリムを示している。
[0025]
 内装トリムは、通常、複数のパーツから組み立てられる。図1に示すドアトリム1は、下段部材1a、中段部材1b、オーナメント部材1c、下部加飾部材1d、照明装置1e、上部加飾部材1f、上段部材1g、及びシェード1hから構成される。図示される実施形態では、下部加飾部材1dは、オーナメント部材1cの上部表面に設置されており、上部加飾部材1fは、照明装置1eと組み合わされて、照明装置付加飾パネルを構成している。ドアハンドルDHは中段部材に設けられている。
[0026]
 図2は、図1のII-II線に沿った要部断面図である。照明装置1eの本体2は、光源(図示せず)からの光を導光する導光体5と、導光体5を保持し、導光体5から出射する光を車室内へ出光させる拡散部材6とを備える。拡散部材6は、断面L字状のレンズ部61と、導光体5を背面から支え、他の部材との組み付け用の構造を形成した背壁62とを備えており、レンズ部61と背壁62は、長手方向の所定箇所に設けられた架橋部を介して一体化されている。レンズ部61は、導光体5の出射面54に対向する受光部61aと、導光体51から出光した光を外部に出光する出光部61bとを有する。レンズ部61の出光部61bは、上部加飾部材1fの直下に挿入され、その端面(出光面61c)が室内側に露出している。
[0027]
 照明装置1eの下には、下部加飾部材1d(例えば金属モール)を表面に備えた、オーナメント部材1cが組み付けられている。これに、さらに、ドアトリム上部部材1gが組み付けられ、締結部材15などで締結される。拡散部材6のレンズ部61の出光面61cは、上部加飾部材1fの表面とほぼ面一に配置されていることが好ましい。これによって、消灯時に上部加飾部材1fと拡散部材6の呈色が同化し、レンズ部61が目立つのを避けることができる。
[0028]
 図3は、照明装置1eの光源近傍の部分を示す斜視図である。導光体5を保持する拡散部材6の背壁62(車室外側)には、他の部材と組み合わせるための開口62dなどが設けられている。導光体5の背面(反射面)52には、反射を効率化するため、所定の光学パターン(図示せず)が設けられている。導光体5の基端には、LED基板(図示せず)のような光源4が装着される。光源4は、拡散部材6の基端に装着されたランプケース7に収納されている。ランプケース7内部の構成は図示しないが、ランプケース7の内壁には、導光体5の基端近傍側面に形成された凸部と係合する凸部が設けられ、導光体5の端面をLEDに対向させる形で固定している。光源4には、ハーネス8が接続されており、ハーネス8の他端には、電源端子(図示せず)と接続するためのコネクタ9が設けられている。
[0029]
 本実施形態では、コネクタ9の外郭9aには、コネクタ9を係止するための弾性係合部90が設けられている。拡散部材6は、背壁62より延設されたフランジ63を有し、このフランジ63に溝幅が開口に向かって漸減する略台形の取付溝63aが設けられている。取付溝63aは、その外周を構成するフランジ63の一部(短辺)が切り欠かれて開口している。取付溝63aの奥の周縁に、フランジ63へさらに凹入する凹部63bが構成されている。
[0030]
 本実施形態では、拡散部材6の背壁62には、さらに、断面L字状に屈曲形成された複数のハーネス固定爪62fが間隔をあけて形成されている。本実施形態では、挿通口の向きが同じ上向きとなる固定爪62fが二個、長手方向に間隔をあけて配置され、その間で、挿通口の向きが逆(下向き)となる固定爪62fが、長手方向に垂直な方向(上下方向)において異なる位置(上部)に配置されている。固定爪62fで覆われる位置では、ハーネス8を通し易くするため、拡散部材6に開口が設けられていてもよい。
[0031]
 図4は、コネクタ9の外郭9aを示す斜視図である。コネクタの外郭9aは、少なくとも部分的には可撓性および弾性を有し、弾性変形と弾性復元の可能な部材で形成された、係止用の構造(係合部90)が形成されている。説明のため、係合部90が形成された部位を外郭9a本体の下部と呼ぶ。外郭9aの底面からは、下向きにリブ90aが突出しており、リブ90a下端からは、上方に向かって離間するように傾斜した一対の脚部90bが形成されている。脚部90bは、上端近傍で内向きに(脚部90b、90b同士の成す角度が小さくなる方向に)屈曲しており、各脚部90bが減肉(減厚)される形で爪部90cが形成されている。従って、爪部90cは、脚部90cの外側へ向け(互いに離間する方向に)突出している。係合部90は、この爪部90cと、爪部90cより先の減肉された先端部90dにおいて、照明装置本体2(本実施形態では、フランジ63)と当接する。リブ90aの基端部には、下方へ向かって側方に拡がる、一対の羽根形状部90e、90eが設けられている。コネクタ外郭90aの長手方向において、リブ90aは、脚部90b及び羽根形状部90eがない部位まで延びて、リブのみからなる部位を形成していてもよく、この延出したリブ(係止リブ)90fの幅は、脚部90bを支える部分のリブ(支持リブ)90aよりも狭くてもよい。
[0032]
 図5A,Bは、係合部90を用いたコネクタ9の係止機構を説明するための断面図である。コネクタを装着する際には、略矢印型の断面を有する係合部90を矢印の先端から、(図5Aの下向き矢印で示すように)照明装置本体2(本実施形態ではフランジ63)に形成された矩形スリット状の取付溝63aに向けて押し込むと、脚部90bが内側に撓んで挿入され、図5Bに示すように、取付溝63aの周壁を爪部90cと減肉された脚部先端部90dの外面とで、溝63aの内側から保持する形となる。さらに、羽根形状部90eは上方へ押し上げられる形で撓み、該羽根形状部90eと、爪部90cの間で取付溝62aの周縁部を挟みつける形となる。この二つの保持形態によって、コネクタは着実に係止される。ここで、コネクタの挿入方向(図の上下方向)において、装着前の羽根形状部90eの端部と、爪部90cの基部との間隔をDとすると、フランジ63の板厚Tは、Dよりも、若干大きなものであることが好ましい。
[0033]
 図6は、フランジ63を裏面から見た図であり、装着されたコネクタ9の係合部90の弾性変形された断面も示している。装着前の脚部90bの先端の幅W1は、取付溝63aの幅W2に合わせて変形されている。係止リブ90fは、凹部63bに挿入され、コネクタ9の回り止めの役割をはたしている。コネクタ9を仮止め位置から取り外す際には、取付溝63aの長辺に沿って、図6の矢印の方向(図3に破線の矢印で示す方向)に引きぬけばよい。その際、抜き取りに要する力は、幅W2を調整することによって調整できる。取付溝63aのW2は一定であってもよいが、図示するように、開口部へ向けて徐々に小さくなるように構成してもよい。これによって、開口部へ近づくにつれて、抜き取りに要する力が大きくなるので、例えば、外力が加わってコネクタの位置ずれが起きた場合でも、係合部の弾性復元力によって、コネクタ9の位置は元の設置位置に復帰する。そのため、コネクタ9の抜け止めと、前記係止リブ90fと凹部63bによる回り止めの機能と合わせて、コネクタ9を所定の位置に正確に保持し、位置ズレを抑制することができる。
[0034]
 図5A,B、及び図6を用いて説明したコネクタ9の係止機構は、取付溝63aを仮止め用の位置に設けて、コネクタ9を着脱可能に仮止めする際に利用することができる。また、取付溝63aと同様の、または類似した構造を有する溝を、コネクタ9と電源端子(図示せず)の接続位置に設けてコネクタ9を所定の接続位置に固定する場合にも利用することができる。
[0035]
 前述のとおり、図3に示す溝63aの近傍には、ハーネス8を掛け止めする断面L字状の固定爪62fが複数形成されている。コネクタ9をフランジ63の取付溝63aに設置し、ハーネス8を固定爪62fにかけて固定することにより、ハーネス8が部分的に照明装置1e本体から離れて揺動することはなくなるので、照明装置3を内装部材1の一部として組み込む際にハーネス8が邪魔となることはなく、作業性が改善される。
[0036]
 図7及び図8は、上記に説明した照明装置3を内装トリム1に設置した状態を示す図であり、図7では、コネクタ9が仮止め状態にあり、図8では電源端子(給電端子)10と接続されている。図示しないが、シェードは、照明装置3の上に配設されるため、照明装置3近くにコネクタ9を固定すると、電源側からの端子10をコネクタ9へ結線することが困難となり、視認できないため、接続確認が取れないという問題もある。従って、コネクタ9は、照明装置3から離間した場所に固定する必要がある。この実施形態では、中段部材1bの部分に、電源端子10が配設されている。電源端子10の近傍には、照明装置本体のフランジ63と同様、コネクタ9を取り付けるための固定部材11が設けられており、これに固定溝(第二の取付溝)11aが形成されている。固定溝11aは一端コネクタを取り付ければ取り外すことはないため、開口せずに閉じられていてもよい。図7で示すように照明装置3を内装部材1に組み込んだのち、図8で示すように、コネクタ9とハーネス8をフランジ上の仮保持位置からはずし、固定溝11a(図7参照)に設置して電源端子10と接続することができる。これによって、ハーネス8をテープで固定した場合のような煩雑な手間を省くことができるとともに、組み付け時にハーネス8がからまることも防止できる。
[0037]
 照明装置各部の材質に関しては、拡散部材6は、光を透過拡散できるものであれば特に制限はないが、例えば、ポリカーボネートを好適に用いることができ、例えば、射出成型により形成することができる。拡散部材6、特にレンズ部61には、シリコーン樹脂粒子などの光を拡散する材料を分散させてもよい。弾性係合部9bをそなえるコネクタ9の外郭9aも、ポリカーボネート等の樹脂を用い、例えば射出成形により形成することができる。導光体の素材は特に限定しないが、アクリル系樹脂でもよく、例えばPMMAであってもよい。導光体の反射面に形成する光学パターンは、伸長方向に直交する方向の複数の溝を所定のピッチで配列したものでもよいが、所定形状の凹部、例えば、半球、円錐、円錐台、角錐、角錐台などの形状の凹部を、導光体の伸長方向に沿って所定の間隔で設けたものであってもよい。
[0038]
 このように、本発明によれば、内装部材に組み込まれる照明装置において、コネクタやハーネスを保持するテープを用いる必要がないので、内装部材の組み付け工程を簡便なものとし、作業環境および作業効率を改善するとともに、廃棄物の量も低減できる。
[0039]
 以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更、削除が可能である。例えば、上記の説明においては、自動車のリアドアの内装トリムを本発明に係る内装部材として説明したが、内装部材は、例えばフロントドアの内装トリムであってもよく、ルーフライニング、インストルメントパネル、スカッフプレート等の他の部材であってもよい。また、これらの部材の一部を構成する部分部材であってもよく、例えば、照明装置と加飾パネルを組み合わせた加飾部材であってもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。

符号の説明

[0040]
1 内装部材(ドアトリム)
1a 下段部材
1b 中段部材
1c オーナメント部材
1d 下部加飾部材
1e 照明装置
1f 上部加飾部材
1g 上段部材
1h シェード
2 照明装置本体
4 光源
5 導光体
6 拡散部材
61 レンズ部
62 背壁
7 ランプケース
8 ハーネス
9 コネクタ
9a コネクタ外郭
90 弾性係合部
90a リブ
90b 脚部
90c 爪部
90d 脚部先端部
90e 羽根形状部
90f 係止リブ
63 フランジ
63a 取付溝

請求の範囲

[請求項1]
 照明装置を具備する照明装置付き内装部材であって、
 前記照明装置は、レンズ部を有する本体と、光源と、ハーネスとを備え、
 該ハーネスは、一端が前記光源に接続され、他端には、電源側から電気を供給する端子と、所定の接続位置において接続可能なコネクタが設けられており、
 前記コネクタは、爪を互いに離間する側に備えて互いに近接する方向に弾性変形する一対の脚部を有する弾性係合部を備え、
 前記本体には、前記コネクタが係合する取付溝が少なくとも一つ設けられており、
 前記弾性係合部を前記取付溝に係合させることにより、前記コネクタが前記照明装置に着脱可能に取り付けられる、
 照明装置付き内装部材。
[請求項2]
 前記取付溝は、前記本体に延設された平板状のフランジに形成されており、前記取付溝の外周を構成するフランジの一部が切り欠かれて開口している、請求項1に記載の照明装置付き内装部材。
[請求項3]
 前記取付溝が、前記接続位置とは異なる位置において、前記本体に設けられている、請求項1または2に記載の照明装置付き内装部材。
[請求項4]
 前記内装部材における前記コネクタの接続位置に、前記弾性係合部を係合させることによってコネクタが固定される固定溝が設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載の照明装置付き内装部材。
[請求項5]
 前記フランジの取付溝の周縁に凹部が形成され、前記弾性係合部には、前記凹部に係止する係止リブが形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の照明装置付き内装部材。
[請求項6]
 前記フランジの近傍には、ハーネス挿通用の挿通口を形成するように断面L字状に屈曲形成された複数のハーネス固定爪が間隔をあけて形成されており、前記ハーネス固定爪は、前記挿通口が互い違いの方向に開口するように配置されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の照明装置付き内装部材。
[請求項7]
 前記コネクタの弾性係合部は、
 前記コネクタの外郭から突出し、前記脚部を支持するリブと、
 該リブの基端部より、リブの両側において、コネクタの外郭及びリブの壁面から離れる方向に傾斜しながら延出する一対の羽根形状部を備え、
 前記脚部は、前記リブの先端部より、リブの両側において、コネクタの外郭へ向かって、リブの壁面から離れる方向に傾斜しながら延出しており、前記羽根形状部と前記爪部との間で、前記本体を弾性復元力によって挟持する、請求項1~6のいずれか一項に記載の、照明装置付き内装部材。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5A]

[ 図 5B]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]