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1. (WO2018190102) ゴム組成物及びホース
Document

明 細 書

発明の名称 ゴム組成物及びホース

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008   0009  

発明の効果

0010  

図面の簡単な説明

0011  

発明を実施するための形態

0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051  

実施例

0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069  

符号の説明

0070  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1  

明 細 書

発明の名称 : ゴム組成物及びホース

技術分野

[0001]
 本発明はゴム組成物及びホースに関する。

背景技術

[0002]
 従来、耐オゾン性及び耐候性の優れたエチレン・プロピレン・ジエン共重合体(以下これを「EPDM」とも称する。)は、例えば、自動車用エアコン(AC)ホースの外層等に使用されている。
 エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を含有するゴム組成物と有機繊維とを接着させたゴム/コード複合体について、例えば、特許文献1が提案されている。
[0003]
 近年、自動車のエンジン内にはスリム化が要求される一方、エンジン内にターボチャージャーが導入されている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2002-273827号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 ホースに使用されるEPDMは、耐オゾン性等に優れるもののブルームしやすいゴムであるため、EPDMを含有するゴム組成物は耐ブルーム性を考慮した配合にする必要がある。このため、上記ゴム組成物に含有される添加剤(例えば加硫促進剤)の種類、その組み合わせ、又は、配合量にはブルームを抑制するため制限が課せられる。
[0006]
 更に、上記のとおり、自動車のエンジン内にターボチャージャーが導入されることによって、エンジンルーム内は狭くなりかつ高温になりうる。
 上述のように高温条件下であるエンジンルーム内で使用されるエアコンホースは高い耐熱性を要求されており、耐熱性を向上させる手段としては、各部材のゴム組成物に耐熱老化防止剤や耐熱用加硫系の組み合わせを採用する手法が考えられるが、同時にブルームが発生しやすくなり、配合に制限が課せられていた。また、一定の高温条件下である場合には、ブルームがより発生しやすくなる。
[0007]
 このようななか、本発明者は、EPDMを含有するゴム組成物を調製しこれを評価したところ、このようなゴム組成物によるゴムは、耐ブルーム性が低いことが明らかとなった。
 そこで、本発明は耐ブルーム性に優れるゴムとなり得るゴム組成物を提供することを目的とする。
 また、本発明は、ホースを提供することも目的とする。

課題を解決するための手段

[0008]
 本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、EPDMに対してp-フェニレンジアミン系老化防止剤を使用することによって所望の効果が得られることを見出し、本発明に至った。
 本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
[0009]
 1. エチレン・プロピレン・ジエン共重合体と、p-フェニレンジアミン系老化防止剤と、カーボンブラックと、酸化亜鉛とを含有し、
 上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量が、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下である、ゴム組成物。
 2. 上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を構成するジエンが、エチリデンノルボルネンを少なくとも含み、
 上記エチリデンノルボルネンによる構成単位の含有量が、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体の5~13質量%である、上記1に記載のゴム組成物。
 3. 更に加硫促進剤を含有し、
 上記加硫促進剤の含有量が、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、2.0質量部以上である、上記1又は2に記載のゴム組成物。
 4. 上記加硫促進剤が、チウラム系加硫促進剤を少なくとも含む、上記3に記載のゴム組成物。
 5. 更に架橋剤を含有し、
 上記架橋剤が、硫黄を少なくとも含み、
 上記架橋剤の含有量が、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.5質量部以上である、上記1~4のいずれかに記載のゴム組成物。
 6. 上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤が、N,N′-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミンを少なくとも含む、上記1~5のいずれかに記載のゴム組成物。
 7. 上記酸化亜鉛に対する上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の質量比(p-フェニレンジアミン系老化防止剤/酸化亜鉛)が、0.1~1.0である、上記1~6のいずれかに記載のゴム組成物。
 8. 実質的に過酸化物を含有しない、上記1~7のいずれかに記載のゴム組成物。
 9. ホースの外層に使用される、上記1~8のいずれかに記載のゴム組成物。
 10. 上記1~9のいずれかに記載のゴム組成物で形成された外層を有するホース。

発明の効果

[0010]
 本発明のゴム組成物によれば、耐ブルーム性に優れるゴムが得られる。
 本発明のホースは、耐ブルーム性に優れる。

図面の簡単な説明

[0011]
[図1] 図1は本発明のホースの一例を各層を切り欠いて示す斜視図である。

発明を実施するための形態

[0012]
 本発明について以下詳細に説明する。
 なお、本明細書において、(メタ)アクリレートはアクリレートまたはメタクリレートを表し、(メタ)アクリロイルはアクリロイルまたはメタクリロイルを表し、(メタ)アクリルはアクリルまたはメタクリルを表す。
 また、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
 本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
 本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその製造方法について特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
 本明細書において、本発明のゴム組成物により形成されたゴムの耐ブルーム性が優れることを「耐ブルーム性に優れる」ということがある。
[0013]
[ゴム組成物]
 本発明のゴム組成物(本発明の組成物)は、
 エチレン・プロピレン・ジエン共重合体と、p-フェニレンジアミン系老化防止剤と、カーボンブラックと、酸化亜鉛とを含有し、
 上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量が、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下である、ゴム組成物である。
 以下、本発明の組成物に含有される各成分について詳述する。
[0014]
<エチレン・プロピレン・ジエン共重合体>
 本発明の組成物に含有されるエチレン・プロピレン・ジエン共重合体(EPDM)はエチレンとプロピレンとジエンとの共重合体であれば特に制限されない。
[0015]
 上記EPDMを構成するジエンとしては例えば非共役ジエン化合物が挙げられ、非共役ジエン化合物としては具体的には例えばジシクロペンタジエン(DCPD);5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)のようなエチリデンノルボルネン;1,4-ヘキサジエン(HD)が挙げられる。
[0016]
 上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を構成するジエンは、本発明の効果により優れ、加硫系の種類が広範囲で使用可能であり、機械的特性に優れるという観点から、エチリデンノルボルネンを少なくとも含むことが好ましい。
[0017]
 上記ジエン(例えばエチリデンノルボルネン)による構成単位の含有量は、本発明の効果により優れ、加硫系の種類が広範囲で使用可能であり、機械的特性に優れるという観点から、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体の5~13質量%が好ましく、8~12質量%がより好ましい。
 なお、本発明において、上記ジエン(例えばエチリデンノルボルネン)による構成単位の含有量の基準は、上記ジエン(例えばエチリデンノルボルネン)による構成単位を有する、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体(エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合体)自体とする。
[0018]
<p-フェニレンジアミン系老化防止剤>
 本発明の組成物に含有されるp-フェニレンジアミン系老化防止剤は、p-フェニレンジアミンの構造を有する老化防止剤である。
 本発明の組成物はp-フェニレンジアミン系老化防止剤を含有することによって、耐ブルーム性に優れる。
 また、本発明の組成物はp-フェニレンジアミン系老化防止剤を含有することによって、本発明の組成物が更に加硫促進剤を含有する場合、上記加硫促進剤の種類、その組み合わせ、又は、その配合量について、従来のような制限を受けにくいので、配合設計の自由度を広くすることができる。
[0019]
 上記p-フェニレンジアミンの構造としては、例えば、下記式(1)で表される構造が挙げられる。
式(1)
[化1]


[0020]
 上記式(1)で表される構造の両側には、それぞれ独立に有機基が結合できる。
 上記有機基は特に制限されない。例えば、ヘテロ原子を有してもよい炭化水素基が挙げられる。
 上記炭化水素基としては、例えば、脂肪族炭化水素基(直鎖状、分岐状又は環状の何れであってもよく、不飽和結合を有してもよい。)、芳香族炭化水素基、及び、これらの組合せが挙げられる。
 芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。なかでも、ナフチル基が好ましい。
 ヘテロ原子としては、例えば、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が挙げられる。ヘテロ原子は、水素原子、酸素原子又は別のヘテロ原子と結合して置換基を形成することができる。上記置換基としては、例えば、エステル結合、ヒドロキシ基、スルホニル基が挙げられる。
[0021]
 p-フェニレンジアミン系老化防止剤としては、例えば、N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミン(上記ジアリールはそれぞれ独立にアルキル基を有してもよい。)、N-アルキル-N′-アリール-p-フェニレンジアミン(上記N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミンを含まない。)、N,N′-ジアルキル-p-フェニレンジアミン(上記N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミンを含まない。)が挙げられる。
[0022]
 N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミン(上記ジアリールがいずれもアルキル基を有さない場合)としては、例えば、N,N′-ジフェニル-p-フェニレンジアミン、N,N′-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミンが挙げられる。
 N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミン(上記ジアリールのうち、1つ又は全部のアリール基がそれぞれ独立にアルキル基を有する場合)としては、例えば、N,N′-ジ(アルキルフェニル)-p-フェニレンジアミン、p-(p-トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミンが挙げられる。
[0023]
 N-アルキル-N′-アリール-p-フェニレンジアミン(上記N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミンを含まない。)としては、例えば、N-イソプロピル-N′-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-ジメチルブチル-N′-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-(3-(メタ)アクロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピル)-N′-フェニル-p-フェニレンジアミン、N((メタ)アクリロイル)-N′-フェニル-p-フェニレンジアミンが挙げられる。
[0024]
 なかでも、上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤は、本発明の効果により優れ、耐熱老化性及び/又は耐屈曲老化性に優れるという観点から、N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミン(上記ジアリールはそれぞれ独立にアルキル基を有してもよい。)、上記N-アルキル-N′-アリール-p-フェニレンジアミンが好ましく、N,N′-ジアリール-p-フェニレンジアミン(上記ジアリールはいずれもアルキル基を有さない)がより好ましく、N,N′-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミンが更に好ましい。
[0025]
<p-フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量>
 本発明において、上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量は、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下である。
 上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量は、本発明の効果により優れ、耐熱老化性に優れるという観点から、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.5~2.0量部が好ましく、1.5~2.0質量部がより好ましい。
[0026]
 後述する酸化亜鉛に対する上記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の質量比(p-フェニレンジアミン系老化防止剤/酸化亜鉛)は、本発明の効果により優れ、耐熱老化性に優れるという観点から、0.1~1.0が好ましく、0.3~0.4がより好ましい。
[0027]
<カーボンブラック>
 本発明の組成物に含有されるカーボンブラックは特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
[0028]
 上記カーボンブラックとしては、例えば、
FEF(Fast Extruding Furnace)カーボンブラック、
GPF(General Purpose Furnace)カーボンブラック、
SRF(Semi-Reinforcing Furnace)カーボンブラックが挙げられる。
 なかでも、本発明の効果により優れ、耐熱性に優れるという観点から、SRFカーボンブラックが好ましい。
[0029]
 上記カーボンブラックの含有量は、本発明の効果により優れ、耐熱性に優れるという観点から、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、50~100質量部が好ましく、70~90質量部より好ましい。
[0030]
<酸化亜鉛>
 本発明の組成物に含有される酸化亜鉛は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
[0031]
 上記酸化亜鉛の含有量は、本発明の効果により優れ、機械的特性に優れるという観点から、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、2~15質量部が好ましく、4~6質量部より好ましい。
[0032]
(加硫促進剤)
 本発明の組成物は更に加硫促進剤を含有することができる。
 上記加硫促進剤は特に制限されない。加硫促進剤としては例えば、チウラム系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、アルキルフェニルジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤が挙げられる。
[0033]
 上記加硫促進剤は、チウラム系加硫促進剤を少なくとも含むことができる。
 チウラム系加硫促進剤としては、例えば、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド、テトラキス(2-エチルヘキシル)チウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等が挙げられる。
 なかでも、本発明の効果により優れ、機械的特性に優れるという観点から、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドが好ましい。
[0034]
 加硫促進剤の含有量は、本発明の効果により優れ、機械的特性及び/又は耐熱性に優れるという観点から、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、2.0質量部以上であることが好ましく、2.0~4.0質量部がより好ましい。
[0035]
(架橋剤)
 本発明の組成物は更に架橋剤を含有することができる。
 上記架橋剤は、硫黄を少なくとも含むことが好ましく、硫黄であることがより好ましい。
 硫黄は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
[0036]
 架橋剤の含有量は、本発明の効果により優れ、耐熱性に優れるという観点から、上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.5質量部以上であることが好ましく、0.6~1.0質量部がより好ましい。
[0037]
(添加剤)
 本発明の組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、更に添加剤を含有することができる。
 添加剤としては、例えば、上記EPDM以外のゴム、上記カーボンブラック以外の補強剤、加工助剤、加硫促進助剤(例えば、ステアリン酸)、p-フェニレンジアミン系老化防止剤以外の老化防止剤、可塑剤、加硫遅延剤などが挙げられる。
[0038]
(ゴム組成物の製造方法)
 本発明の組成物はその製造方法について特に制限されない。例えば、上記必須成分と、必要に応じて使用することができる任意成分とを100~180℃の条件下で混合することによって製造することができる。
[0039]
 本発明の組成物は、実質的に過酸化物を含有しないものとできる。
 過酸化物は、-O-O-を有する化合物を意味する。
 本発明において、「実質的に過酸化物を含有しない」とは、過酸化物の含有量が、本発明の組成物全体に対して、0~1.0質量%であることを意味する。
[0040]
(ゴム組成物の加硫(架橋))
 本発明の組成物を加硫(架橋)する方法は特に制限されない。本発明の組成物を、例えば、140~190℃の条件下において、プレス加硫、蒸気加硫、オーブン加硫(熱気加硫)または温水加硫して加硫(架橋)することができる。
[0041]
 本発明の組成物は、例えば、ホースに適用することができる。本発明の組成物をホースの外層に適用することが好ましい。
 上記ホースとしては例えば、エアコン(空気調節装置)用、パワーステアリング用、油圧用が挙げられる。
 本発明の組成物を自動車のエアコン用ホースの外層に適用することが好ましい態様の1つとして挙げられる。
[0042]
[ホース]
 本発明のホースは、本発明のゴム組成物で形成された外層を有するホースである。
 本発明のホースは、上記外層を有しているため、耐ブルーム性に優れる。
[0043]
<外層>
 外層を形成するゴム組成物は本発明のゴム組成物(本発明の組成物)であれば特に制限されない。
 外層の厚みは、0.2~4mmとすることができる。
[0044]
 本発明のホースは上記外層以外に、更に、補強部材(補強層)、内層及び中間ゴム層からなる群から選ばれる少なくとも1種を有することができる。補強部材は1層又は複数の層であってもよい。内層及び中間ゴム層も同様である。
[0045]
(補強部材)
 補強部材は特に限定されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
 補強部材の材質としては、例えば、金属、繊維材料(ポリアミド、ポリエステル等)が挙げられる。補強部材は表面処理されたものであってもよい。
 補強部材の形態としては、例えば、スパイラル構造および/又はブレード構造に編組されたものが挙げられる。
[0046]
(内層)
 内層を形成しうるゴム組成物は特に制限されない。例えば、本発明のゴム組成物で内層を形成してもよい。
 内層の厚みは例えば0.2~4mmとすることができる。
[0047]
(中間ゴム層)
 中間ゴム層を形成しうるゴム組成物は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。中間ゴム層を本発明の組成物を用いて形成してもよい。
 中間ゴム層は、例えば、外層と補強部材との間、内層と補強部材との間、補強部材と補強部材との間に配置することができる。
 中間ゴム層の厚みは例えば0.2~0.7mmとすることができる。
[0048]
 本発明のホースは、例えば、内層、補強部材及び外層をこの順番で有することができる。
 本発明のホースにおいて、上記外層をホースの最外層とできる。
 本発明のホースは、ホースの外面(最外層)に補強部材を有さないことが好ましい態様の1つとして挙げられる。
[0049]
 本発明のホースの例について添付の図面を参照して説明する。本発明は添付の図面に制限されない。
 図1は、本発明のホースの一例について、各層を切り欠いて模式的に表した斜視図である。
 図1において、ホース1は、内層2を有し、内層2の上に補強部材3を有し、補強部材3の上に外層4を有する。
 外層4が、本発明の組成物で少なくとも形成されている。
[0050]
 本発明のホースはその製造方法について特に制限されない。例えば、マンドレル上に、内層を形成するためのゴム組成物、補強部材および外層を形成するためのゴム組成物(本発明のゴム組成物)をこの順に積層させて積層体とし、上記積層体をナイロン布などで覆い、上記ナイロン布などで覆われた積層体を140~190℃、30~180分の条件で、プレス加硫、蒸気加硫、オーブン加硫(熱気加硫)または温水加硫することにより加硫接着させて本発明のホースを製造することができる。
[0051]
 本発明のホースの用途としては、例えば、エアコン(空気調節装置)用、パワーステアリング用、油圧用が挙げられる。自動車のエアコン用ホースが好ましい態様の1つとして挙げられる。
 本発明のホースは、例えば40℃の条件下において使用しても、ブルームを起こしにくく、耐ブルーム性に優れる。
実施例
[0052]
 以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし本発明はこれらに限定されない。
<ゴム組成物の製造>
 下記第1表の各成分を同表に示す組成(質量部)で用いて、これらを撹拌機で混合し、ゴム組成物を製造した。
 具体的には、まず、下記第1表に示す成分のうち硫黄及び加硫促進剤を除く成分をバンバリーミキサー(3.4リットル)で5分間混練し、160℃に達したときに放出し、マスターバッチを得た。次に、得られたマスターバッチに硫黄と加硫促進剤をオープンロールで混練し、ゴム組成物を得た。
[0053]
(加硫シートの作製)
・加硫シート(加硫直後)
 上記のとおり得られた各ゴム組成物を153℃のプレス成型機を用い、面圧3.0MPaの圧力下で45分間加硫して、2mm厚の加硫シート(加硫直後)を作製した。
[0054]
・加硫から1週間後の加硫シート
 上記のとおり得られた加硫シート(加硫直後)を、40℃の条件下に1週間置き、加硫から1週間後の加硫シートを作製した。
[0055]
<耐ブルーム性の評価>
 上記のとおり得られた、加硫シート(加硫直後)又は1週間後の加硫シートの表面を、24℃の条件下で、目視で観察した。
[0056]
(耐ブルーム性の評価基準)
・上記表面が黒く上記表面に光沢がある場合、耐ブルーム性に非常に優れると評価し、これを「◎」と表示した。
・上記表面が黒いが上記表面に光沢がない場合、耐ブルーム性にやや優れると評価し、これを「○」と表示した。
・上記表面が白くなっている場合、耐ブルーム性が悪いと評価し、これを「×」と表示した。
[0057]
[表1]


[0058]
 第1表に示した各成分の詳細は以下のとおりである。
 ・EPDM(ジエン量10.0%):エチレン・プロピレン・ジエン共重合体。商品名
エスプレン505、住友化学社製。ジエン(エチリデンノルボルネン)量は上記EPDMの10.0質量%である。上記EPDMにはジエンとしてエチリデンノルボルネンが使用されている。
[0059]
 ・カーボンブラック(SRF):カーボンブラック、商品名「アサヒ50」(旭カーボン社製)、SRFカーボンブラック
[0060]
 ・可塑剤:商品名「SUNPAR 2280」(日本サン石油社製)
[0061]
 ・加硫遅延剤(PVI):化合物名N-シクロヘキシルチオフタルイミド、商品名リターダーCTP、東レファインケミカル社製
[0062]
 ・酸化亜鉛:商品名「酸化亜鉛3種」(正同化学工業社製)
[0063]
 ・ステアリン酸:商品名「ステアリン酸50S」(千葉脂肪酸社製)
[0064]
 ・p-フェニレンジアミン系老化防止剤1(white):N,N′-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン(下記構造)。商品名「ノクラックWhite」(大内新興化学工業社製)
[化2]


[0065]
 ・p-フェニレンジアミン系老化防止剤2:化合物名N,N'-ジフェニル-p-フェニレンジアミン(下記構造)。商品名「ノクラックDP」(大内新興化学工業社製)
[化3]


[0066]
 ・老化防止剤(MMB):商品名「ノクラックMMB」(大内新興化学工業社製)、2-メルカプトメチルベンズイミダゾール(下記構造)
[化4]


[0067]
 ・加硫促進剤1(TT):テトラメチルチウラムジスルフィド(チウラム系。大内新興化学工業社製ノクセラーTT)
 ・加硫促進剤2(DM):ジベンゾチアジルジスルフィド(チアゾール系。サンセラーDM、三新化学工業社製)
 ・硫黄:粉末イオウ、軽井沢精錬所
[0068]
 第1表に示す結果から明らかなように、p-フェニレンジアミン系老化防止剤を含有しない比較例1は、加硫から1週間後の耐ブルーム性が悪かった。
 p-フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量が所定の範囲を超える比較例2は、加硫から1週間後の耐ブルーム性が悪かった。
[0069]
 これに対して、本発明の組成物は耐ブルーム性に優れた。

符号の説明

[0070]
 1:ホース
 2:内層
 3:補強部材
 4:外層

請求の範囲

[請求項1]
 エチレン・プロピレン・ジエン共重合体と、p-フェニレンジアミン系老化防止剤と、カーボンブラックと、酸化亜鉛とを含有し、
 前記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量が、前記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下である、ゴム組成物。
[請求項2]
 前記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体を構成するジエンが、エチリデンノルボルネンを少なくとも含み、
 前記エチリデンノルボルネンによる構成単位の含有量が、前記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体の5~13質量%である、請求項1に記載のゴム組成物。
[請求項3]
 更に加硫促進剤を含有し、
 前記加硫促進剤の含有量が、前記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、2.0質量部以上である、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
[請求項4]
 前記加硫促進剤が、チウラム系加硫促進剤を少なくとも含む、請求項3に記載のゴム組成物。
[請求項5]
 更に架橋剤を含有し、
 前記架橋剤が、硫黄を少なくとも含み、
 前記架橋剤の含有量が、前記エチレン・プロピレン・ジエン共重合体100質量部に対して、0.5質量部以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物。
[請求項6]
 前記p-フェニレンジアミン系老化防止剤が、N,N′-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミンを少なくとも含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のゴム組成物。
[請求項7]
 前記酸化亜鉛に対する前記p-フェニレンジアミン系老化防止剤の質量比(p-フェニレンジアミン系老化防止剤/酸化亜鉛)が、0.1~1.0である、請求項1~6のいずれか1項に記載のゴム組成物。
[請求項8]
 実質的に過酸化物を含有しない、請求項1~7のいずれか1項に記載のゴム組成物。
[請求項9]
 ホースの外層に使用される、請求項1~8のいずれか1項に記載のゴム組成物。
[請求項10]
 請求項1~9のいずれか1項に記載のゴム組成物で形成された外層を有するホース。

図面

[ 図 1]