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1. (WO2018189841) 車両の会話情報出力装置、及び会話情報出力方法
Document

明 細 書

発明の名称 車両の会話情報出力装置、及び会話情報出力方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021  

発明の効果

0022  

図面の簡単な説明

0023  

発明を実施するための形態

0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069  

符号の説明

0070  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2  

明 細 書

発明の名称 : 車両の会話情報出力装置、及び会話情報出力方法

技術分野

[0001]
 本発明は、生成される擬似感情に応じた会話情報を出力する車両の会話情報出力装置、及び会話情報出力方法に関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1には、騎乗型車両を擬人化してユーザと会話する技術が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開平10-289006号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 特許文献1に開示の技術では、使用者の意図を考慮して情報を出力するが、運転者の思考の殆どが運転操作に向けられる走行状態において出力される情報に関して、更なる多様化が望まれている。
[0005]
 そこで、本件発明は、車両から多様な情報を出力することができる車両の会話情報出力装置、及び会話情報出力方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明の車両の会話情報出力装置は、生成される擬似感情に応じた会話情報を出力するものであって、前記運転者による少なくとも1つの運転操作に関する操作情報を取得する取得部と、前記取得部で取得する操作情報に基づいて、前記運転者による前記少なくとも1つの運転操作に対してその難易度に対応する操作レベルを判定する判定部と、前記判定部で判定される前記操作レベルに基づいて擬似感情を生成する生成部と、前記生成部で生成される擬似感情に基づいて運転者に出力すべき会話情報を作成する作成部と、前記作成部で作成される会話情報を出力する出力部と、を備えるものである。
[0007]
 本発明に従えば、運転操作の難易度に対応する操作レベルに基づいて、出力される会話情報が変化する。これにより、運転者が行う運転操作の難易度に応じて会話情報を異ならせることができ、また会話情報の内容を多様化させることができる。更に、難易度に応じて擬似感情を生成するので、例えば難易度に応じて擬似感情を変化させることができる。これにより、車両があたかも感情を有しているように見せることができ、即ち車両の擬人化を図ることができる。
[0008]
 上記発明において、前記判定部は、所定期間において前記取得部が取得する運転操作の種類の数に応じて前記操作レベルを判定してもよい。
[0009]
 上記構成に従えば、所定期間内に操作する運転操作の種類の多さに応じて、出力される会話情報が変化する。このように所定期間内に操作する運転操作の種類を操作の難易度の判定基準に含めることによって、会話情報の多様化を図りやすい。
[0010]
 上記発明において、前記取得部は、前記運転操作の変化具合を含む前記操作情報を取得し、前記判定部は、前記取得部が取得する前記運転操作の変化具合に応じて前記操作レベルを判定してもよい。
[0011]
 上記構成に従えば、運転操作の変化具合に応じて、出力される会話情報が変化する。このように運転操作の変化具合を運転操作の難易度の判定基準に含めることによって、会話情報の多様化を図りやすい。
[0012]
 上記発明において、前記判定部には、前記運転操作の種類毎及び前記運転操作の変化具合毎に予め定められる重み付けと、前記取得部で取得する前記操作情報と基づいて前記操作レベルを判定してもよい。
[0013]
 上記構成に従えば、運転操作の種類及び変化の具合の両方に応じて、出力される会話情報が変化するが、更に種類毎及び変化の具合毎に重み付けされているので、単に運転操作の種類及び変化の具合だけに応じて会話情報を変化させる場合により会話情報の更なる多様化を図ることができる。
[0014]
 上記発明において、前記取得部は、走行時における車体の挙動に変化を与える前記運転操作に関する前記操作情報を取得するようになっていてもよい。
[0015]
 上記構成に従えば、車体の挙動に変化を与える操作に応じて、出力される会話情報が変化する。このように、車体の挙動の変化を与える操作に基づいて難易度を判定することによって、会話情報の多様化を図りやすい。
[0016]
 上記発明において、前記判定部は、前記取得部が取得する前記操作情報と過去に取得した操作情報と応じて前記操作レベルを判定してもよい。
[0017]
 上記構成に従えば、取得した操作情報(即ち、現在の操作情報)と過去に取得した操作情報(即ち、過去の操作情報)とに応じて、出力される会話情報が変化する。このように過去の操作情報を運転操作の難易度の判定基準に含めることによって、現在の操作情報だけに応じて会話情報を変化させる場合に比べて会話情報の多様化を図りやすい。
[0018]
 本発明の車両の会話情報出力装置は、生成される擬似感情に応じた会話情報を、車両を運転する運転者に出力するものであって、前記運転者による少なくとも1つの運転操作に対してその難易度に対応し、且つ前記運転者による前記少なくとも1つの運転操作に関する操作情報に基づいて判定される操作レベルを受信する受信部と、前記受信部で受信する前記操作レベルに基づいて擬似感情を生成する生成部と、前記生成部で生成される擬似感情に基づいて運転者に出力すべき会話情報を作成する作成部と、前記作成部で作成される会話情報を出力する出力部と、を備えるものである。
[0019]
 上記構成に従えば、運転操作の難易度に対応する操作レベルに基づいて、出力される会話情報が変化する。これにより、運転者が行う運転操作の難易度に応じて会話情報を異ならせることができ、また会話情報の内容を多様化させることができる。更に、難易度に応じて擬似感情を生成するので、例えば難易度に応じて擬似感情を変化させることができる。これにより、車両があたかも感情を有しているように見せることができ、即ち車両の擬人化を図ることができる。
[0020]
 本発明の会話情報出力方法、車両を運転する運転者に会話情報を出力するための方法であって、運転者による少なくとも1つの運転操作に関する操作情報を取得する取得工程と、前記取得工程で取得する前記操作情報に基づいて、運転者による少なくとも1つの運転操作に対するその難易度に応じた操作レベルの判定、及び車両に行わせた少なくとも1つの車両動作に対するその難易度に応じた動作レベルの判定のうち少なくとも1つのレベルの判定を行う判定工程と、前記判定工程で判定される前記少なくとも1つのレベルに基づいて会話情報を運転者に出力する出力工程と、を備える方法である。
[0021]
 上記構成に従えば、運転操作の難易度に応じた操作レベル及び車両動作の難易度に応じた動作レベルのうちの少なくとも1つのレベルに基づいて、出力される会話情報が変化する。これにより、運転者が行う運転操作の難易度、及び車両動作の難易度に応じて会話情報を異ならせることができ、また会話情報の内容を多様化させることができる。

発明の効果

[0022]
 本発明によれば、車両から多様な情報を出力することができる。

図面の簡単な説明

[0023]
[図1] 本発明の実施形態に係る会話情報出力装置を備える会話情報出力システムの構成を示すブロック図である。
[図2] 情報出力装置の情報出力処理を行う際の手順を示すフローチャートである。

発明を実施するための形態

[0024]
 以下、本発明に係る実施形態の会話情報出力装置13について図面を参照して説明する。また、以下に説明する会話情報出力装置13は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[0025]
 自動二輪車及び全地形対応車(ATV)等の鞍乗型車両を含む車両では、車両を擬人化して車両を運転する運転者があたかも車両と会話しているかのように感覚を得られるようにしている。本実施形態では、図1に示す自動二輪車2においてそのような感覚を与えるべく会話情報出力システム1が採用されている。以下では、会話情報出力システム1について説明する。
[0026]
 <会話情報出力システム>
 会話情報出力システム1は、人が持ち合わせている感情に似せた擬似感情を生成し、あたかも車両がその擬似感情に基づいて会話情報を出力するかのような感覚を運転者Rに与えるようになっている。また、会話情報出力システム1は、出力した会話情報に対する運転者Rからの入力情報に対しても受け答えを行い、前述のように運転者Rに対して自動二輪車2とあたかも会話しているような感覚を与えるようになっている。このような機能を有する会話情報出力システム1は、車体側出力器11と、音声装置12と、会話情報出力装置13とを備えている。車体側出力器11は、自動二輪車2の車体に備わっており、音声装置12は、例えば運転者Rが被るヘルメットに取付けられている。また、会話情報出力装置13は、自動二輪車2から離れた位置にあるサーバ、例えばクラウドサーバ14によって実現される。なお、クラウドサーバ14は、種々のクライアントがインターネットを通じてアクセス可能なクラウド上に構築されたサーバである。このような構成を備える会話情報出力システム1では、車体側出力器11、音声装置12、及び会話情報出力装置13が以下のように構成されている。
[0027]
 即ち、車体側出力器11は、制御装置20、スイッチ群21、計器類22、車両センサ群23、及び車体側無線通信部24を有している。制御装置20は、エンジンECU及びブレーキECU等を含んでいる。エンジンECUは、スロットル装置、燃料噴射装置、及び点火装置を電子制御し、更に基本的な電子制御に対して燃料カットや点火カット等の補助的な制御を行うようになっている。また、ブレーキECUは、前輪及び後輪がロックしないようにブレーキ機構の動作を制御し(ABS)、前輪及び後輪に発生させるブレーキ力の配分を制御する(CBS)ようになっている。なお、制御装置20は、必ずしもエンジンECU及びブレーキECUの2つを有している必要はなく、エンジンECUだけを備えていてもよい。このように構成されている制御装置20は、スイッチ群21、計器類22、車両センサ群23、及び車体側無線通信部24に電気的に接続されている。
[0028]
 スイッチ群21は、各種機器に対する電力の供給の入切を行う複数のスイッチを有しており、例えばウィンカースイッチ、ハイロースイッチ、ホーンスイッチ、表示切替スイッチ、及び主電源スイッチ等を含んでいる。ウィンカースイッチは、ウィンカー装置の点滅を切換えるためのスイッチであり、ハイロースイッチは、ヘッドランプ装置のハイビーム及びロービームを切換えるためのスイッチである。また、ホーンスイッチは、ホーン装置を駆動させて音を均すためのスイッチであり、表示切替スイッチは、後述する計器類22において表示される情報を切り空けるためのスイッチである。これらのスイッチは、操作されると制御装置20に信号を出力し、制御装置20は、入力される信号に応じて各種機器を動作させるようになっている。
[0029]
 また、主電源スイッチは、それに対する切換操作に応じてオン信号及びオフ信号の何れかを制御装置20に出力する。制御装置20は、オン信号が入力されると各種制御対象機器に対する電子制御を開始し、オフ信号が入力されると各種制御対象機器を停止させる。また、制御装置20は、オン信号が入力されると、計器類22に電力を供給して計器類22を駆動させるようになっている。計器類22は、種々の情報を表示するようになっており、例えば距離計、速度計、回転計、及び時計等を有している。計器類22は、制御装置20から各計器に応じた情報(即ち、累計走行距離、車体の速度、エンジン回転数、及び時刻)を取得し、その情報を表示するようになっている。また、制御装置20は、車両センサ群23に接続されており、車両センサ群23から種々の情報を取得するようになっている。
[0030]
 車両センサ群23は、入力系センサ群31と、出力系センサ群32、外部環境系センサ群33と有している。入力系センサ群31は、運転者Rのアクションによって車体側に入力される入力操作であって、自動二輪車2の車体の挙動に変化を与えるような操作の操作量を夫々検出する。例えば、入力系センサ群31は、運転者Rのアクセル操作、ブレーキ操作、クラッチレバーの操作の有無、運転者Rのシフト操作、運転者Rのステアリング操作、運転者Rの体重移動操作、及び運転者Rのコーナリング操作等を夫々検出する。更に、入力系センサ群31は、検出した入力操作に基づいて入力操作情報を制御装置20に出力し、制御装置20は、入力操作情報に基づいて各種制御対象機器の動作を制御するようになっている。
[0031]
 更に詳細に説明すると、入力系センサ群31は、例えば、スロットル開度センサ(TH開度センサ)、ブレーキポジションセンサ、クラッチセンサ、ギアポジセンサ、ステアリング角センサ、ひずみセンサ、荷重センサ、ジャイロセンサ等を有している。スロットル開度センサ(TH開度センサ)は、スロットル弁の開度によって運転者Rのアクセル操作量を検出する。ブレーキポジションセンサは、ブレーキレバー及びブレーキペダルのポジションによって運転者Rのブレーキ操作量を検出する。クラッチセンサは、クラッチレバーの操作の有無によって運転者Rのクラッチ操作を検出する。ギアポジセンサは、変速段の変化によって運転者Rのシフト操作を検出する。ステアリング角センサは、ステアリングシャフトの回動角(前輪の操舵角)によって運転者Rのステアリング操作を検出する。ひずみセンサは、ステアリングトルクを検出するべく、ステアリングシャフトの軸線回りの歪み量を検出する。荷重センサは、自動二輪車2の前側シート、後側シート、及び左右の足元にあるステップに夫々設けられ、運転者Rの体重、同乗者の体重、並びに運転者Rの左右の体重割合(即ち、左右の体重移動)を夫々検出する。ジャイロセンサは、車体における互いに直交する3軸まわりの加速度、速度又は角変位を検出するようになっている。本実施形態において、ジャイロセンサは、車体のロール角、ピッチ角、及びヨー角を検出しており、例えば運転者Rのコーナリング操作を検出することができる。
[0032]
 また、出力系センサ群32は、入力操作に対する車体の各種機器の出力を検出するようになっており、例えば自動二輪車2の車輪速、及びエンジン回転数を夫々検出する。更に、出力系センサ群32は、検出した出力に基づいて出力情報を制御装置20に出力し、制御装置20は、出力情報に基づいて計器類22に車輪速及びエンジン回転数を出力して表示させるようになっている。更に詳細に説明すると、出力系センサ群32は、例えば、車輪速センサ、及びエンジン回転数センサ等を有している。車輪速センサは、前輪及び後輪の各々の回転速度、即ち車輪速を検出し、エンジン回転数センサは、エンジンの回転数を検出する。
[0033]
 更に、外部環境系センサ群33は、自動二輪車2周辺の環境に関する情報を検出するようになっており、例えば、自動二輪車2の現在位置、自動二輪車2周辺の温度、自動二輪車2周辺の明るさ(即ち、照度)等を夫々検出する。外部環境系センサ群33は、検出した出力に基づいて出力情報を制御装置20に出力する。更に詳細際に説明すると、外部環境系センサ群33は、例えば、GPSセンサ、温度センサ、照度センサを有している。GPSセンサは、自動二輪車2の現在位置を検出し、温度センサは、自動二輪車2周辺の温度を検出し、照度センサは、自動二輪車2周辺の明るさ(即ち、照度)を検出する。
[0034]
 このように車両センサ群23は、複数のセンサを有しており、各センサによって検出される種々の情報を制御装置20に出力する。制御装置20は、受信した種々の情報に基づいて各種制御対象機器の動きを制御したり、またそれ以外の各種機器を動かしたりするようになっている。また、制御装置20には、車体側無線通信部24と接続されている。車体側無線通信部24は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって携帯情報端末25と通信可能に構成されている。携帯情報端末25は、受信した情報に基づいてアプリケーション等を実行して種々の情報を表示し、また操作して情報を出力可能に構成されている。また、携帯情報端末25は、図示しない基地局を介してインターネットに接続可能に構成されており、車体側無線通信部24をインターネットに接続すべく中継器の役割も果たしている。
[0035]
 即ち、車体側無線通信部24は、携帯情報端末25を介してインターネットに接続でき、またインターネットを介して会話情報出力装置13と通信できるようになっている。これにより、制御装置20は、車両センサ群23で検出される情報等(操作情報を含む)を車体側無線通信部24を介して会話情報出力装置13に出力できるようになっている。操作情報は、運転者Rが運転時において行った操作に関する情報であり、本実施形態において自動二輪車2の車体の挙動に変化を与えるような操作に関する情報である。即ち、入力系センサ群31で検出される操作の種類及び操作量等である。なお、操作情報は、後述もするが、出力系センサ群32で検出される車両の動作内容及び動作量、並びにスイッチ群21に対する操作に関する情報が含まれてもよい。更に、操作情報には、外部環境系センサ群33で検出される自動二輪車2周辺の環境等の情報も含まれてもよい。このように構成されている自動二輪車2では、他の自動二輪車2と識別すべく個々に識別番号が設定されており、車体側無線通信部24は、操作情報を識別番号車と共に会話情報出力装置13に出力するようになっている。
[0036]
 また、車体側無線通信部24には、前述する近距離無線通信によって音声装置12と通信可能に構成されており、音声装置12との間で音声情報(音声信号)の送受信を行うようになっている。音声装置12は、音声装置側無線通信部35、音声出力部36と、音声入力部37とを有している。音声装置側無線通信部35は、車体側出力器11の車体側無線通信部24との間で音声情報を送受信するように構成されている。音声装置側無線通信部35は、音声出力部36及び音声入力部37と接続されている。音声出力部36は、例えばスピーカであり、運転者Rの耳元周辺に位置するようにヘルメット内に取付けられている。なお、音声出力部36は、必ずしもスピーカでなくてもよく、イヤフォンであってもよい。また、音声出力部36は、必ずしも音声出力タイプのものに限定されず、骨伝導タイプのものであってもよい。音声出力部36は、車体側無線通信部24から音声装置側無線通信部35を介して送られてくる音声情報を音声(警告音等の音、及び自然言語による音声)として出力するようになっている。
[0037]
 音声入力部37は、例えばマイクロフォンであり、運転者Rの口元周辺に位置するようにヘルメットに取付けられている。なお、音声入力部37もまた、マイクロフォンに限定されず、骨伝導タイプのものであってもよい。音声入力部37は、運転者Rが発する音声を集音する。即ち、運転者Rは、音声入力部37を介して自然言語の音声を入力することができるようになっており、音声入力部37は、入力される音声を音声情報に変換して音声装置側無線通信部35に送るようになっている。また、音声装置側無線通信部35は、音声入力部37から送られてくる音声情報を近距離無線通信で車体側出力器11の車体側無線通信部24に送る。また、送られた音声情報は、車体側無線通信部24及び携帯情報端末25を介して会話情報出力装置13に前述する識別情報に関連付けられて送信される。
[0038]
 会話情報出力装置13は、サーバ側無線通信部41及び記憶部42を有している。出力部の一例であるサーバ側無線通信部41は、車体側無線通信部24との間で無線によって操作情報を送受信し、記憶部42は、受信した操作情報をそれと共に送信されてくる識別番号毎に分けて記憶している。また、会話情報出力装置13は、演算部43を有しており、演算部43は、受信して記憶部42に記憶された操作情報に基づいて、運転操作の変化具合を演算する。本実施形態において変化具合は、例えば入力操作における操作量の時間変化率であり、アクセル操作量、ブレーキ操作量、ステアリングシャフトの回動角、運転者Rの体重移動、ロール角、ピッチ角、及びヨー角等に対する各々の時間変化率が含まれる。演算された運転操作の変化具合は、記憶部42に記憶され、判定部44にて用いられる。
[0039]
 また、判定部44は、記憶部42に記憶される操作情報及び変化具合に基づいて、運転者Rによる運転操作の操作レベルを判定する。ここで、操作レベルとは、運転者Rが行った運転操作の難易度に対応させて設定されるレベルである。判定部44の機能について更に詳しく説明すると、判定部44は、例えば操作レベルを判定する場合、記憶部42に記憶される操作情報に基づいて、所定期間(例えば、1s~5s程度)において行われた運転者Rによる運転操作の種類を数える。また、判定部44は、記憶部42から所定期間に行われた運転操作に対して、その操作量の時間変化率を取得する。記憶部42には、運転操作毎にその操作量の時間変化率に対応させて操作レベルの加算値が設定されている。
[0040]
[表1]


[0041]
 例えば、表1に示すようにアクセル操作に対しては、操作量の時間変化率がゼロ、即ち操作量が一定の場合に操作レベルに対する加算値を+1とする。他方、操作量の時間変化率がゼロ以外の値、即ち操作量が変化している場合に操作レベルに対する加算値を+2とする。また、ブレーキ操作に対しても、操作量の時間変化率がゼロ、即ち操作量が一定の場合に操作レベルに対する加算値を+1とする。他方、操作量の時間変化率がゼロ以外の値、即ち操作量が変化している場合に操作レベルに対する加算値を+2とする。更に、ステアリング操作に対しても、操作量、具体的にはステアリングトルクの時間変化率がゼロの場合に操作レベルに対する加算値を+1とする。他方、ステアリングトルクの時間変化率がゼロ以外の値、即ち操作量が変化している場合に操作レベルに対する加算値を+2とする。更に、運転者Rの体重移動操作に対して、操作量がゼロの場合に操作レベルに対する加算値を+1とし、操作量が変化している場合に操作レベルに対する加算値を+2とする。その他、クラッチレバーの操作及びシフト操作の各々に対しては、操作されることのよって操作レベルに対する加算値を+1とする。
[0042]
 また、記憶部42において、入力操作及び操作量の時間変化の各々に対して、加算値に重み付けが設定されている。例えば、クラッチレバーの操作及びシフト操作に対しては、重み付けが1となっている。また、アクセル操作及びブレーキ操作に対しては、その操作量に関わらず重み付けが1.1となっている。他方、ステアリング操作、体重移動操作に対しては、時間変化率がゼロの際に重み付けが1.2となり、また時間変化率がゼロ以外の際に重み付けが1.3となっている。判定部44は、このように設定される加算値及び重み付けに基づいて、所定期間に行われる運転操作毎に加算値と重み付けとを掛け合わせ、更に掛け合わせた状態の加算値の総和を演算する。判定部44は、このようにして演算される加算値の総和を操作レベルとし、これによって所定期間に実行された少なくとも1つ以上の運転操作に対する操作レベルを判定することができる。
[0043]
 また、記憶部42には、運転者Rによる過去の運転操作に関する操作情報も記憶されており、判定部44は、現在の操作情報(即ち、最新の操作情報)と過去の操作情報に基づいて操作レベルを判定する。即ち、判定部44は、操作レベルを判定する際に現在の操作情報と過去の操作情報とを比較し、現在の操作情報が過去において繰り返し取得していないかを判定する。判定部44は、繰り返し取得している場合、運転者Rにとってそれらの運転操作の難易度が低下しているとして、取得回数に応じた係数(≦1)を操作レベルに掛け合わせ、操作レベルを低く判定する。操作レベルは、所定間隔毎に判定されて記憶部42に記憶され、また判定される操作レベルは、感情生成部45にて用いられる。
[0044]
 このように会話情報出力装置13では、サーバ側無線通信部41が受信して記憶部42に記憶される操作情報に基づいて、判定部44が運転者Rの運転操作に対する操作レベルを判定する。また、会話情報出力装置13は、この操作レベルに基づいて擬似感情を生成して自動二輪車2を擬人化し、擬似感情に基づいた会話情報を作成するようになっている。即ち、会話情報出力装置13は、人間と同じように、自動二輪車2があたかも感情を有し、その感情に基づいて会話しているかのような感覚を運転者Rに与えることができるようになっている。ここで、疑似感情とは、例えば自動二輪車2の人間が有する8つの基本感情(喜び、信頼、心配、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、及び予測)、及び2つの基本感情を組み合わせてなる8つの応用感情(楽観、愛、服従、畏怖、失望、自責、軽蔑、及び攻撃性)のうちの1つであり、人間の感情と同様に運転者Rとの会話の内容、口調、会話の頻度等を決定する際に影響を与えるようになっている。また、擬似感情は、運転者Rが乗り降りする度に変化し、また運転中であっても運転者Rの運転操作によって変化する(即ち、操作レベルが判定される毎に変化する)ようになっている。それ故、運転者の意図に応じた擬似感情が生成され、自動二輪車2があたかも生き物(より直感的には人間)であるかのような印象を運転者Rに与えることができるようになっている。このような機能を有する会話情報出力装置13は、感情生成部45と、作成部46とを更に有している。
[0045]
 感情生成部45は、判定部44にて判定される操作レベルに応じて自動二輪車2の擬似感情を生成する。感情生成部45は、例えば操作レベルが大きい場合、擬似感情として楽観を選択し、操作レベルが小さい場合には、擬似感情として信頼を選択する。また、所定時間に渡って操作レベルが大きいままの状態であると、感情生成部45は、擬似感情を楽観から攻撃性へと変化させ、他方、所定時間に渡って操作レベルが小さいままの状態であると、擬似感情を信頼から服従へと変化させるようになっている。このように、感情生成部45は、運転者Rによる運転操作に基づいて擬似感情を生成し、生成される擬似感情は、自動二輪車2の識別番号に対応付けられて記憶部42に記憶する。このように記憶される擬似感情は、記憶部42において上書きされて次々と変化する。このように次々と変化する擬似感情は、前述の通り、会話情報における会話内容、口調、及び会話の頻度等に影響を与え、作成部46は、運転者Rとコミュニケーションを行うべく会話情報を擬似感情に基づいて作成する。
[0046]
 更に詳細に説明すると、作成部46は、例えばニューラルネットワーク、エキスパートシステム及びランダムフォレスト等の情報処理を実行することによって実現される。即ち、作成部46には、多数の人々(例えば、著名人等)の発言、その人のその時の感情等と共に学習させられている。それ故、作成部46に擬似感情が入力されることによって、その擬似感情に応じた会話情報(即ち、会話内容及び口調)が作成される。従って、擬似感情が楽観であれば、それに応じた会話内容及び口調を含む会話情報が作成され、また擬似感情が攻撃性であれば、それに応じた会話内容及び口調を含む会話情報が作成される。また、作成部46は、擬似感情に応じて会話情報の作成する頻度、及びタイミングを変える。なお、作成部46は、前述するような情報処理を実行することなく、作成される擬似感情毎に定められた会話情報を作成するように構成されていてもよい。
[0047]
 また、作成部46は、会話情報として、音声装置12の音声出力部36で自然言語の音声として出力するための音声情報を作成する。即ち、作成部46は、テキストデータである会話情報をアナログ音声信号に変換する音声合成ソフト(例えば、IBM(登録商標)社のViaVoice(登録商標)、富士通(登録商標)社のFineSpeech(登録商標)等)によって音声情報に変換する。作成された音声情報は、作成部46からサーバ側無線通信部41に送られ、更に携帯情報端末25及び車体側無線通信部24を介して音声装置12に無線で送信される。そして、音声装置12は、音声装置側無線通信部35から会話情報を取得し、音声出力部36から自然言語の音声として出力する。これにより、会話情報が音声として運転者Rに伝えられる。なお、会話情報は、必ずしもそこに含まれるテキストの全てが音声情報に変換される必要はなく、主な内容、特に運転に関する内容に関してテキストデータから音声情報に変換して音声で運転者Rに伝えるようにしてもよい。
[0048]
 また、音声装置12は、運転者Rの要望及び会話情報に対する回答等を音声入力部37から音声によって入力することができ、入力された音声情報は、音声装置側無線通信部35、車体側無線通信部24、及び携帯情報端末25を介して会話情報出力装置13に無線で送られる。会話情報出力装置13では、サーバ側無線通信部41が音声情報を取得し、作成部46は、この音声情報を前述するソフトなどによってテキストデータ化する。その後、作成部46は、テキストデータと記憶される擬似感情とに基づいて新たな会話情報を作成し、再び会話情報出力装置13から携帯情報端末25及び車体側無線通信部24を介して音声装置12に無線で送り、音声装置12によって新たな会話情報が音声情報として運転者Rに伝えられる。このようにして自動二輪車2があたかも感情を有する生き物のような感覚を運転者Rに与えることができる。
[0049]
 以下では、会話情報出力装置13において設定された擬似感情に基づいて会話情報を作成して、音声装置12の音声出力部36から自然言語の音声で出力する手順(情報出力処理)について図2のフローチャートを参照しながら説明する。まず、自動二輪車2の主電源スイッチが操作されて、会話情報出力装置13が車体側無線通信部24を介して主電源スイッチからオン信号が出力された旨を識別情報と共に取得すると、会話情報出力処理が開始されてステップS1に移行する。
[0050]
 情報取得工程であるステップS1では、運転者Rによる運転操作に関する操作情報を取得する。即ち、車体側出力器11では、入力系センサ群31、出力系センサ群32、及び外部環境系センサ群33に夫々含まれるセンサから検出した情報が制御装置20に入力されている。制御装置20は、検出される種々の情報を自動二輪車2の識別情報と共に会話情報出力装置13に送信し、その送信は所定間隔で行われる。会話情報出力装置13では、送信される種々の情報を記憶部42が記憶する。そして、演算部43は、記憶される情報のうち操作情報に基づいて運転操作の変化具合を演算して記憶部42に記憶させる。このように、操作情報及び変化具合が記憶部42に記憶されると、ステップS2に移行する。
[0051]
 第1判定工程であるステップS2では、記憶部42に記憶される操作情報及び変化具合に基づいて、判定部44が操作レベルを判定する。例えば、判定部44は、緩やかに操作量を増加させるアクセル操作と、一定のステアリングトルクをかけるようなステアリング操作とが同時に行われ、その後であって所定期間内にクラッチレバーの操作及びシフト操作が行われた場合について説明する。この場合、緩やかに操作量を増加させるアクセル操作は、加算値が+2であり且つ重み付けが1.1であり、一定のステアリングトルクをかけるようなステアリング操作は、加算値が+1で且つ重み付けが1.2となっている。それ故、これらの同時操作の操作レベルは、3.4となる。更に、所定期間内に、加算値が+1のクラッチレバーの操作及びシフト操作が夫々行われているので、更に操作レベルに+2が加算され、所定期間中の操作レベルが5.4と判定される。このように、所定期間内に行われた運転操作に関して加算値と重み付けとを掛け合わせ、掛け合わされた値の総和を求めることによって操作レベルが判定される。判定された操作レベルは、記憶部42に記憶され、それと共にステップS3に移行する。
[0052]
 第2判定工程であるステップS3では、記憶部42に記憶される過去の操作情報と今回取得した操作情報とを判定部44が比較し、その取得回数に基づいて操作レベルに係数を掛け合わせる。本実施形態では、取得回数に応じて係数を1とし、操作レベルを5.4のままとする。操作レベルに係数を掛け合わせ、それを操作レベルとして記憶部42に記憶すると。ステップS4に移行する。
[0053]
 感情生成工程であるステップS4では、判定されて記憶部42に記憶される操作レベルに基づいて、感情生成部45が自動二輪車2の擬似感情を生成する。即ち、感情生成部45は、記憶部42に記憶される操作レベルに応じて8つの基本感情及び8つの応用感情のうちの1つを選択し、それを自動二輪車2の擬似感情とする。例えば、操作レベルが5.4の場合、操作レベルが大きいので擬似感情として楽観が選択される。選択されると、現在の擬似感情が楽観であるとして記憶部42に上書きして記憶される。このようにして自動二輪車2の擬似感情は生成され、ステップS5に移行する。
[0054]
 会話情報出力工程であるステップS5では、作成部46が記憶部42に記憶される現在の擬似感情、及び音声装置12の音声入力部37に入力されて取得する音声情報に基づいて例えばニューラルネットワーク等の情報処理を実行して、会話情報を作成する。作成された会話情報は、作成部46が記憶される42の現在の擬似感情に応じて決めたタイミングで会話情報出力装置13から携帯情報端末25及び車体側無線通信部24を介して音声装置12に会話情報が送られる。そして、この会話情報を音声出力部36から音声情報として運転者Rに出力する。運転者Rに音声情報を出力し、所定の時間間隔をあけてステップS1に戻る。
[0055]
 ステップS1に戻ると、前述と同じようにステップS1からステップS4へ順に進む。また、ステップS4において、感情生成部45が同じ擬似感情が連続して所定回数生成したと判定すると、擬似感情を変化させる。例えば、前述の通り、擬似感情として楽観が繰り返し選択されると、擬似感情を楽観から攻撃性へと変化させる。即ち、現在の擬似感情として攻撃性が生成され、この攻撃性の擬似感情に基づいてステップS5で会話情報が生成される。このようにして会話情報出力処理では、擬似感情に基づいて会話情報を出力するようになっており、また会話情報出力処理は、自動二輪車2の主電源スイッチが操作されて主電源スイッチからオフ信号が出力された旨が会話情報出力装置13に送信されるまで繰り返す。
[0056]
 このように会話情報出力装置13では、運転操作の難易度に対応する操作レベルに基づいて、出力される会話情報が変化する。これにより、運転者Rが行う運転操作の難易度に応じて会話情報を異ならせることができ、また会話情報の内容を多様化させることができる。更に、難易度に応じて擬似感情を生成するので、例えば難易度に応じて擬似感情を変化させることができる。これにより、自動二輪車2があたかも感情を有しているように見せることができ、即ち自動二輪車2の擬人化を図ることができる。
[0057]
 また、会話情報出力装置13では、所定期間内に操作する運転操作の種類に応じて、出力される会話情報が変化する。このように所定期間内に操作する運転操作の種類を操作の難易度の判定基準に含めることによって、会話情報の多様化を図りやすい。更に、会話情報出力装置13では、運転操作の変化具合に応じて、出力される会話情報が変化する。このように運転操作の変化具合を運転操作の難易度の判定基準に含めることによって、会話情報の多様化を図りやすい。
[0058]
 また、会話情報出力装置13では、運転操作の種類及び変化の具合の両方に応じて、出力される会話情報が変化するが、更に種類毎及び変化の具合毎に重み付けされているので、単に運転操作の種類及び変化の具合だけに応じて会話情報を変化させる場合により会話情報の更なる多様化を図ることができる。更に会話情報出力装置13では、車体の挙動に変化を与える操作に応じて、出力される会話情報が変化する。このように、車体の挙動の変化を与える操作に基づいて難易度を判定することによって、会話情報の多様化を図りやすい。
[0059]
 また、会話情報出力装置13では、取得した操作情報(即ち、現在の操作情報)と過去に取得した操作情報(即ち、過去の操作情報)とに応じて、出力される会話情報が変化する。このように過去の操作情報を運転操作の難易度の判定基準に含めることによって、現在の操作情報だけに応じて会話情報を変化させる場合に比べて会話情報の多様化を図りやすい。
[0060]
 [その他の実施形態]
 本実施形態の会話情報出力装置13では、操作レベルに応じて擬似感情を作成し、その擬似感情に基づいて会話情報を作成しているが、必ずしもそのような構成である必要はない。即ち、擬似感情を作成することなく、操作レベルに基づいて直接会話情報における会話内容、会話情報の出力のタイミング、出力の頻度を変化させてもよい。
[0061]
 例えば、操作レベルの加算値が大きい場合、作成部46が運転者の操作を褒めるような内容の会話情報を作成したり、操作レベルの加算値が小さい場合に比べて、会話をする頻度を少なくするようにしてもよい。更に、操作レベルの加算値が大きい場合、操作レベルの加算値が小さい場合に比べて会話内容に含まれる情報量を少なくして、集中力を高めるようにしてもよい。また操作レベルの加算値が大きい状態が続く場合には、運転者が疲労していることを考慮して、運転を労うような内容の会話情報を作成する。
[0062]
 他方、操作レベルの加算値が小さい状態が続く場合には、運転者が運転に飽きている可能性を考慮して、会話する頻度を多くすると共に会話内容に含まれる情報量を多くし、運転者の思考が単調にならないように会話情報を作成するようにしてもよい。なお、擬似感情を生成する場合には、操作レベルの加算値が小さい状態が続くと飽きるような感情を作成してもよい。更に、操作の種類及び操作レベルの加算値に応じて、運手者の運転の意図を汲み取った会話情報を作成してもよく、例えば従来の運転よりも操作の種類及び操作レベルの加算値が多い場合には、「今日はチャレンジングですね」とか「急いでいるのですね」とかのような内容の会話情報を作成部46が作成する。
[0063]
 また、本実施形態の会話情報出力装置13では、判定部44によって操作レベルが一義的に決まっているが、運転者の経験年数及び技量、並びに自動二輪車2の種類等に基づいて、運転者毎に操作レベルの決め方を変更するようにしてもよい。また、感情生成部45が操作レベルに対して擬似感情を一対一の関係で選択しているが、必ずしもこのように擬似感情が生成されている必要はない。例えば、感情生成部45は、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム及びランダムフォレスト等の情報処理を実行して実現される。即ち、感情生成部45には、多数の人々に関して、操作レベルと感情の関係が学習されており、感情生成部45は、判定部44で判定される操作レベルに基づいて擬似感情を生成するようにしてもよい。これにより、運転者Rの意図に応じた擬似感情を生成することができる。また、操作レベルに応じた運転者の感情を模擬するような感情に設定されるので、車体として運転者と同じ感情を有していると運転者が思いやすく、車体に対して共感や愛着を持たせやすい。
[0064]
 本実施形態の会話情報出力装置13の判定部44による操作レベルの判定方法は、あくまで一例であって他の方法によって操作レベルが判定されていてもよい。例えば、前述する実施形態では複数種類の操作子(アクセルグリップ、ブレーキレバー、フットブレーキ、ハンドル等)に対して各々の操作レベルを判定して加算するようになっているが、1種類の操作子に対する操作の難易度だけで操作レベルを判定するようにしてもよい。また、操作量の時間変化率の有無だけでなく、時間変化率の割合によって加算値を変えるようにしてもよい。例えば、時間変化率の割合が大きい、即ち急変化操作の場合には加算値を更に大きくし、時間変化率の割合が小さい、即ち微小変化操作の場合には加算値を少し小さく設定する。
[0065]
 更に、操作以外の情報を参照して操作レベルを判定してもよい。具体的には、操作情報に加えて自動二輪車2の車体挙動にも基づいて操作レベルを判定することが考えられる。また、直線走行に比べて旋回走行時における操作の方が操作レベルが高くなるように設定し、また低速走行時に比べて高速走行時における操作の方が操作レベルが高くなるように設定してもよい。例えば、速度に応じて判定される操作レベルに重み付けを大きくするようにしてもよい。また、操作以外の情報として車体周囲の環境を参照して操作レベルを判定してもよい。この場合、例えば走行風が強い場合、路面の摩擦抵抗が小さい場合、雨天走行である場合の操作、層でない場合に比べて操作レベルが高くなるように設定される。また、走行する路面の状態に応じて判定される操作レベルを変更してもよい。更に、相反する操作(アクセル操作とブレーキ操作)を同時に行う場合、判定レベルの加算値が高くなるように重み付けを付けるようにしてもよいい。
[0066]
 また、本実施形態の会話情報出力装置13において、運転者Rの過去の操作状況に基づいて操作レベルを求めることができ、自動二輪車2に対する運転者Rの経験に合せて操作レベルを求めることができる。即ち、運転者R及び走行路等に応じて判定される操作レベルを変えるようにしてもよく、そうすると更に多様な感情を生成することができる。また、前述の通り、現在の操作情報(即ち、最新の操作情報)と過去の操作情報に基づいて操作レベルを判定する際に、操作レベルの判定する際に注目する注目運転操作の変化具合の、注目運転操作に対する過去の変化傾向に対する偏差に基づいて操作レベルを判定したり、注目運転操作に対する過去の変化傾向の平均値に対する注目運転操作の変化具合の変化率に応じて操作レベルを判定するようにしてもよい。
[0067]
 本実施形態の会話情報出力装置13がクラウドサーバ14によって実現されているが、会話情報出力装置13が自動二輪車2に備わっていてもよい。この場合、車体側出力器11と会話情報出力装置13とが1つの電子機器によって構成されてよく、また別々の電子機器によって構成され且つ互いに有線で接続されるようにしてもよい。また、会話情報出力装置13は、携帯情報端末25によって実現されてもよい。また、本実施形態では、会話情報出力装置13で操作レベルの判定が行われているが、制御装置20及び携帯情報端末25で操作レベルが判定されてもよい。この場合、サーバ側無線通信部41が受信部としての役割を果たす。本実施形態の会話情報出力装置13は、自動二輪車2を運転する運転者Rに会話情報を出力しているが、四輪自動車を運転する運転者Rに会話情報を出力するようにしてもよい。
[0068]
 更に、本実施形態の会話情報出力装置13では、主に自動二輪車2の車体の挙動に変化を与えるような操作の操作量(即ち、挙動操作)に基づいて操作レベルを判定しているが、スイッチ群21が有する各種スイッチの操作(即ち、挙動外操作)にも基づいて操作レベルを判定するようにしてもよい。また、本実施形態の会話情報出力装置13では、運転操作に関する操作情報に基づいて操作レベルを判定するようになっているが、運転操作によって体現される自動二輪車2の動作に関する動作情報に基づいて擬似感情を生成してもよい。即ち、会話情報出力装置13は、入力系センサ群31及び出力系センサ群32で検出される情報(車体の傾き、車輪速、及びエンジン回転数等)、ブレーキECUによるABS及びCBSの有無、並びエンジンECUによるトラクションコントロールの有無等の動作情報を取得して記憶部42に記憶する。これらの動作情報に基づいて演算部43が動作の変化具合(例えば、加速度、車体の傾きの時間変化、及びエンジン回転数の時間変化率等)を演算する。そして、判定部44は、操作レベルを判定する場合と同様に、動作情報、及び動作の変化具合に基づいて自動二輪車2の動作レベルを判定する。
[0069]
 即ち、動作の変化具合が大きい程、動作レベルが高くなり、所庭期間においてなされた動作の分だけ動作レベルが加算される。ここで、動作レベルは、運転者Rが行った運転操作によって体現される自動二輪車2の動作に関して、その動作の体現させる難易度に対応させて設定されるレベルである。このようにして動作レベルの加算値が求められた後は、本実施形態の会話情報出力装置13と同様に動作レベルの加算値に基づいて擬似感情を作成し、更に擬似感情に基づいて会話情報を作成する。このように構成される会話情報出力装置1Aは、本実施形態の会話情報出力装置13と同様の作用効果を奏する。

符号の説明

[0070]
 13 会話情報出力装置
 41 サーバ側無線通信部(受信部)
 42 記憶部(取得部)
 44 判定部
 45 感情生成部
 46 作成部

請求の範囲

[請求項1]
 生成される擬似感情に応じた会話情報を出力する車両の会話情報出力装置であって、
 運転者による少なくとも1つの運転操作に関する操作情報を取得する取得部と、
 前記取得部で取得する操作情報に基づいて、前記運転者が行った前記少なくとも1つの運転操作に対してその難易度に対応する操作レベルを判定する判定部と、
 前記判定部で判定される前記操作レベルに基づいて擬似感情を生成する生成部と、
 前記生成部で生成される擬似感情に基づいて運転者に出力すべき会話情報を作成する作成部と、
 前記作成部で作成される会話情報を出力する出力部と、を備える、車両の会話情報出力装置。
[請求項2]
 前記判定部は、所定期間において前記取得部が取得する運転操作の種類の数に応じて前記操作レベルを判定する、請求項1に記載の車両の会話情報出力装置。
[請求項3]
 前記取得部は、前記運転操作の変化具合を含む前記操作情報を取得し、
 前記判定部は、前記取得部が取得する前記運転操作の変化具合に応じて前記操作レベルを判定する、請求項1又は2に記載の車両の会話情報出力装置。
[請求項4]
 前記判定部には、前記運転操作の種類毎及び前記運転操作の変化具合毎に予め定められる重み付けと、前記取得部で取得する前記操作情報と基づいて前記操作レベルを判定する、請求項1乃至3の何れか1つに記載の車両の会話情報出力装置。
[請求項5]
 前記取得部は、走行時における車体の挙動に変化を与える前記運転操作に関する前記操作情報を取得するようになっている、請求項1乃至4の何れか1つに記載の車両の会話情報出力装置。
[請求項6]
 前記判定部は、前記取得部が取得する前記操作情報と過去に取得した操作情報とに応じて前記操作レベルを判定する、請求項1乃至5の何れか1つに記載の車両の会話情報出力装置。
[請求項7]
 生成される擬似感情に応じた会話情報を、車両を運転する運転者に出力する車両の会話情報出力装置であって、
 前記運転者による少なくとも1つの運転操作に対してその難易度に対応し、且つ前記運転者による前記少なくとも1つの運転操作に関する操作情報に基づいて判定される操作レベルを受信する受信部と、
 前記受信部で受信する前記操作レベルに基づいて擬似感情を生成する生成部と、
 前記生成部で生成される擬似感情に基づいて運転者に出力すべき会話情報を作成する作成部と、
 前記作成部で作成される会話情報を出力する出力部と、を備える、車両の会話情報出力装置。
[請求項8]
 車両を運転する運転者に会話情報を出力するための会話情報出力方法であって、
 運転者による少なくとも1つの運転操作に関する操作情報を取得する取得工程と、
 前記取得工程で取得する前記操作情報に基づいて、運転者による少なくとも1つの運転操作に対するその難易度に応じた操作レベルの判定、及び車両に行わせた少なくとも1つの車両動作に対するその難易度に応じた動作レベルの判定のうち少なくとも1つのレベルの判定を行う判定工程と、
 前記判定工程で判定される前記少なくとも1つのレベルに基づいて会話情報を運転者に出力する出力工程と、を備える会話情報出力方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]