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1. (WO2018185866) マイクロバブル発生装置及びシャワーヘッド
Document

明 細 書

発明の名称 マイクロバブル発生装置及びシャワーヘッド

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006  

先行技術文献

特許文献

0007  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0008   0009   0010   0011  

課題を解決するための手段

0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018  

発明の効果

0019   0020   0021   0022   0023  

図面の簡単な説明

0024  

発明を実施するための形態

0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044  

符号の説明

0045  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : マイクロバブル発生装置及びシャワーヘッド

技術分野

[0001]
 本発明は、微小な気泡を発生させるマイクロバブル発生装置及びシャワーヘッドに関するものである。

背景技術

[0002]
 従来のマイクロバブルの発生方式としては、フィルタに微小な孔を開口し、この孔から加圧した空気を送り出す押出し方式、流入させた空気をファンなどによってせん断するせん断方式、水の粘性を利用して空気を送り出すエジェクタ方式等がある。
[0003]
 前記エジェクタ方式としては、加圧液体及び気体の導入部と、円筒状の気泡発生空間とを備えたマイクロバブル発生装置が開示されている(特許文献1)。このマイクロバブル発生装置は、加圧液体及び気体の導入部に、気泡発生空間と通じる加圧液体導入孔と気体導入孔とを設けている。また、マイクロバブル発生装置は、加圧液体導入孔の導入部の端面と気体導入孔の導入部の側面にそれぞれ開口を設け、気体導入孔と連通する気体導入管に気体導入量を調整する調整弁を設けたものとなっている。
[0004]
 上記マイクロバブル発生装置は、水道栓やシャワーヘッド等の吐水装置に搭載することで洗浄能力を高めることができる。このような吐水装置は、マイクロレベルのような微小なバブル程ではないが、流入する水の一部に空気を混合させることで、流れ出る水の一部を気泡化させている。また、吐水装置は、吐水口に至る通水路内で水同士を衝突させることで泡沫水を得る。
[0005]
 このような泡沫水を発生させるための装置は、減圧部、通水路、整流部を備えている。減圧部は、給水口と吐水口との間に、給水口から流れる水の水圧を減圧させるための複数の小孔を有する。通水路は、前記減圧部を通して流れ出る水に空気を含ませる複数の空気孔を有する。整流部は、前記通水路の下流側に設けられ、空気を含ませた水を通水路に沿って落下させ、吐水口に向けて排出方向を整える。
[0006]
 特許文献2には、整流吐水、泡沫吐水及びシャワー吐水の3種類の吐水形態を選択的に切り替えることが可能な吐水装置が開示されている。この吐水装置は、第1筒体と第2筒体を備える。第1筒体には内部に隔壁を有する通水路が形成される。第2筒体は、前記第1筒体の外周面との間に環状隙間を介して設けられる。前記環状隙間が吐水面側に開設されている小径孔と連通した構成となっている。そして、この吐水装置は、前記環状隙間を塞ぐことによって整流吐水を供給し、また、開放することによってシャワー吐水を供給し、さらに、前記小径孔から環状隙間に外気を通水路内に導入することによって泡沫吐水を供給するように、切り替えることができる。

先行技術文献

特許文献

[0007]
特許文献1 : 特許第4002439号
特許文献2 : 特開2005-290686号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0008]
 上記従来の押出し方式及びせん断方式によるマイクロバブル発生装置にあっては、空気を加圧したり、ファンを高速回転させたりするための動力源が必要となる。また、マイクロバブルを発生させるための孔の加工に精度が要求されるといった問題があった。
[0009]
 従来のエジェクタ方式にあっても、空気流入口となる孔や隙間をマイクロメートル単位で正確且つ一律に加工するには困難性を有しており、空気流入量にバラツキを生じていた。このため、大きな気泡が混在したり、気泡の発生量が少なかったりするなどして効果的な洗浄性が得られないといった問題があった。また、微小孔が多数開口されたフィルタ等にあっては、目詰まりを起こしやすいといった欠点があった。
[0010]
 一方、混入する空気量を調整する装置としては、特許文献2に開示されているように、吐水面に開口している小径孔から環状隙間を経由して外気を通水路に導入することで、整流吐水とシャワー吐水とを切り替えるものがあるが、マイクロバブルのような微小な気泡を発生できるものではない。
[0011]
 そこで、本発明の一つの目的は、動力源や精密な加工精度を要することなく、微小な気泡を多く含むマイクロバブルを発生させることができるマイクロバブル発生装置を提供することである。また本発明の他の目的は、マイクロバブルを含んだマイクロバブル水と、多くの空気を含んだやわらかな感触のある泡沫水とを切り替えることのできるマイクロバブル発生装置を提供することである。

課題を解決するための手段

[0012]
 上記課題を解決するため、本発明のマイクロバブル発生装置は、縮径部及び縮径部の下流側に位置する拡径部を有する通水路と、前記拡径部に設けられる空気流入部と、前記空気流入部に配置されて前記通水路を外気と遮断する弾性体と、を備え、前記通水路に生じる負圧によって圧縮される前記弾性体を介して空気流入部から通水路内に外気を吸引する。
[0013]
 本発明のマイクロバブル発生装置では、前記通水路の縮径部を流れる高速流の水によって拡径部に負圧を生じさせることが提案される。
[0014]
 本発明のマイクロバブル発生装置では、前記弾性体は空気流入部の壁面に圧接するように配置され、負圧により弾性体が圧縮されることで前記壁面との間に隙間を生じさせ、この隙間を通じて空気流入部から通水路内に外気を吸引することが提案される。
[0015]
 本発明のマイクロバブル発生装置では、前記弾性体は所定のつぶし率で空気流入部の壁面に圧接され、前記空気流入部の壁面と直交する方向に圧縮されることが提案される。
[0016]
 本発明のマイクロバブル発生装置では、前記空気流入部は、前記弾性体が配置された第1空気流入部と、前記通水路に連通する開口を有する第2空気流入部とを備え、前記第1空気流入部と前記第2空気流入部とが切替え可能である。
[0017]
 また、本発明のマイクロバブル発生装置の一実施形態では、インナーケースとアウターケースとを備える。インナーケースは、給水口、吐水口及びその間に設けられる通水路の途中に内側通気窓を有する。アウターケースは、前記内側通気窓と連通する外側通気窓を有し、前記インナーケースの外側に配置される。前記アウターケースは、前記インナーケースの外周面に沿って摺動すると共に、弾性体を介して、前記インナーケースの外周面を圧接し且つ前記インナーケースの外周面に沿って摺動可能な弾性体を内側に備える。前記アウターケースが摺動した際には、前記内側通気窓と前記外側通気窓との位置がずれて、前記インナーケースの外周面と弾性体との間に隙間が生じる。生じた隙間を通じて前記通水路が外気と連通する第1空気流入部と、前記インナーケースの外周面に沿って、前記アウターケースが摺動し、前記内側通気窓と前記外側通気窓とのそれぞれの窓位置が合うことで前記通水路が外気と連通する第2空気流入部とを切り替えることができる。
[0018]
 本発明のシャワーヘッドは、給水口及び吐水口を有するヘッドケースの通水路内に前記マイクロバブル発生装置を配置し、弾性体が配置された第1空気流入部と通水路に連通する開口を有する第2空気流入部とを切替える切替レバーを設けることが提案される。

発明の効果

[0019]
 本発明に係るマイクロバブル発生装置は、通水路に生じる負圧によって圧縮される前記弾性体を介して空気流入部から通水路内に外気を吸引するので、通水路内に微小な気泡を多く含むマイクロバブルを発生させることができる。このマイクロバブルは、マイナス電位を帯びているので、対象物に付着して汚れを分離する作用を有していることから洗浄力が強い。また、植物等に対しては、溶存酸素量が増加することで生理活性が高められ、人体に対しては、皮下血流量が増加し、血流促進効果を得ることができる。
[0020]
また、本発明のマイクロバブル発生装置は、通水路の縮径部を流れる高速流の水によって拡径部に負圧を生じさせ、この負圧を利用して弾性体を圧縮させることで、空気流入部に隙間を生じさせ、通水路に外気を吸引させることができる。
[0021]
また、本発明のマイクロバブル発生装置は、空気流入部の壁面に圧接するように配置された弾性体が負圧により圧縮されることで、前記壁面との間にリークを生じさせる程度の狭い隙間を生じさせることができる。この狭い隙間は、孔開け等の加工では得ることのできない程度の僅かな隙間である。この隙間は、負圧によって生じるものであるので、目詰まり等の問題が生じ難い。
[0022]
 また、本発明のマイクロバブル発生装置は、前記弾性体が設置された第1空気流入部と、前記通水路内に設けられる泡沫部に連通する開口を有する第2空気流通部とを設けることで、マイクロバブル水と泡沫水とを切り替えて吐出させることができる。前記マイクロバブル水は、前述したように、洗浄能力を高めるといった効果を有する。また、泡沫水は、多くの空気を含ませることができるので、吐水した粒径が大きくなり、肌に当たったときの面積が大きく、たっぷりとした浴び心地となる。また、流入させた空気を吐き出すことで、体積が増え、流速が上がり、吐水力が向上するといった効果を有する。
[0023]
 本発明に係るシャワーヘッドは、一つのシャワーヘッドでマイクロバブル水と泡沫水とを操作レバーによって切り替えることができる。そのため、例えば、頭皮の洗浄や洗顔等の汚れ落としを主とするならばマイクロバブル水、リンスやボディーソープ等を洗い流すなどの強さや、たっぷり感を得ようとするならば泡沫水といったように、使用者の好みや用途に応じて使い分けることができる。

図面の簡単な説明

[0024]
[図1] 本発明のマイクロバブル発生装置の原理を示す説明図である。
[図2] 上記マイクロバブル発生装置の縦断面斜視図である。
[図3] 上記マイクロバブル発生装置の横断面斜視図である。
[図4] 減圧部を構成するブッシュの斜視図である。
[図5] 上記マイクロバブル発生装置の縦断面図である。
[図6] 本発明のマイクロバブル発生装置を泡沫モードに切り替えた状態を示す縦断面斜視図である。
[図7] 上記泡沫モード時における横断面斜視図である。
[図8] 上記マイクロバブル発生装置を組み込んだシャワーヘッドの断面図である。
[図9] 上記マイクロバブル発生装置を組み込んだシャワーヘッドの内部構造を示す斜視図である。

発明を実施するための形態

[0025]
 以下、本発明に係るマイクロバブル(MB)発生装置の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。最初に本発明のMB発生装置の原理を図1に基づいて説明する。ここで、MBとは気泡の直径が50μm(0.05mm)以下の微小気泡のことを言い、MB水とは微小気泡を含む水のことを言う。図1は原理を説明するために簡略化されたMB発生装置を示したものである。このMB発生装置は、弾性体7を介して閉じられた上ケース6aと下ケース6bとによって通水路11を構成している。この通水路11は、給水口2から流入する水の流速を高めるために、断面積が狭く形成された縮径部R1と、この縮径部R1の下流側に位置し、縮径部R1から吐水口3に向けて水の流速を緩めるために、断面積が前記縮径部R1より広く形成された拡径部R2とを有する。前記拡径部R2には上ケース6aと下ケース6bとの間に空気流入部Vが設けられる。空気流入部Vには前記通水路11を外気と遮断する弾性体7が配置され、この弾性体7が上ケース6aと下ケース6bとの間に圧接される。この弾性体7の圧接箇所が空気流入口V0となっている。
[0026]
 上記MB発生装置において、給水口2から流入した水が縮径部R1を高速流で通過して拡径部R2に抜けることで、エジェクタ効果によって空気流入口V0から通水路内11に空気を吸引する作用が生じる。図1(b)に示すように、前記空気流入部Vでは、下ケース6bの凹溝6cに装着された弾性体7が上ケース6aに圧接され、閉じられた状態で外気を遮断している。図1(c)に示すように、流水が前記縮径部R1から拡径部R2に抜ける際には、エジェクタ効果による水の吸引力によって、前記通水路11の空気流入部V付近の領域11aに負圧が生じ、これによって前記弾性体7が圧縮され、弾性体7と上ケース6aとの間に約0.05mm以下の僅かな隙間Gが生じる。空気流入口V0にできた僅かな隙間Gから通水路11内に外気が吸引されることで、直径が0.05mm以下の微小気泡が発生する。前記隙間Gは、空気流入部Vにおいて、空気がリークする程度に弾性体7が圧縮されることで形成される。そのためには、前記弾性体7が所定のつぶし率で上ケース6aに圧接されていることが望ましい。例えば、このつぶし率は、概ね8%程度に設定される。
[0027]
 図2乃至図7は、上記図1に示した原理に基づいて構成されたMB発生装置の実施形態を示したものである。本実施形態のMB発生装置1は、MBの発生機能と、大きな気泡を含む泡沫水を発生させる機能とを有しており、それぞれの機能を切り替えることが可能な構成となっている。このMB発生装置1は、上面に給水口2、下面に吐水口3を有し、前記給水口2と吐水口3との間に通水路11を備える。また、MB発生装置1は、通水路11に面して開口する内側通気窓12を有する筒状のインナーケース4と、このインナーケース4を取り囲むように設けられ、前記内側通気窓12に通じる外側通気窓18を有する筒状のアウターケース5とを備えている。
[0028]
 前記通水路11は、インナーケース4内において、前記給水口2から吐水口3に向けて段階的に径が狭くなるように形成された内周面を有する。また前記通水路11は、上流側から下流側に向けて、給水元から前記給水口2に流入する水を絞り込むようにして減圧させることで、流速を高める減圧部13と、この減圧部13を通過した水に空気を含ませて気泡化させる気泡部14と、この気泡部14を経た水を細かな泡沫水に変換する泡沫部15と、この泡沫部15を経た泡沫水を前記吐水口3に向けて整流する整流部16とを備えている。
[0029]
 前記アウターケース5は、円筒形状の外壁部8と、この外壁部8の内側面に沿って配置され、前記インナーケース4の外周面に圧接する弾性体7と、を備えている。前記弾性体7は、前記インナーケース4の外周面に所定のつぶし率で圧接すると共に、通水路内11に負圧が生じた際に、前記インナーケース4の外周面との間に空気のリークを生じさせる程度に圧縮される。弾性体7の所定のつぶし率は約8%前後が好ましい。また、弾性体7は、シリコンゴムによって形成されていてもよい。また、前記弾性体7は、図3に示したように、前記外側通気窓18と連通する中間通気窓17を円周上に複数有している。この弾性体7は、アウターケース5と一体となって、インナーケース4の外周面を圧接している。
[0030]
 前記減圧部13は、図2に示したように、給水口2に圧入可能な樹脂製のブッシュ23を備える。このブッシュ23は、図4に示すように、給水口2と略同径の大径部21と、通水路11の内周面に合わせた、大径部21より小さな径の小径部22とを有する。前記減圧部13は、ブッシュ23の外周面の形状に沿うように、大径部21の上面21aから小径部22の下面22aに通じる縦筋状の溝部25を有する。縦筋状の溝部25は、ブッシュの円周方向に等間隔に複数設けられている。
[0031]
 前記溝部25は、ブッシュ23の大径部21の外周面に沿って略垂直に下降する垂直部25aと、この垂直部25aの下端から小径部22の上部に向けて緩やかに屈曲する屈曲部25bと、この屈曲部25bの下端から前記小径部22の下面22aに向けて内側に傾斜して延びる傾斜部25cとを有する。
[0032]
 前記ブッシュ23は、インナーケース4の給水口2側に密接するようにして嵌合される。この嵌合によって、ブッシュ23の外周面とインナーケース4の内周面との間には、複数の溝部25に対応した複数の導水路24が形成される。この導水路24は、図1に示した縮径部R1に相当し、垂直溝25aから屈曲部25bにかけて径が狭くなっている。そのため、導水路24を流れる水は、傾斜部25cに沿って下降する間に流速が高められ、通水路11の下流側に向けて勢いよく噴出する。前記各導水路24の下流側には導水路24を通過した水を気泡化させる気泡部14と、泡沫水を生じさせるための泡沫部15が設けられる。気泡部14と泡沫部15は、図1に示した拡径部R2に相当し、前記導水路24より断面積が大きい。本実施形態では、前記導水路24を6か所に設定したが、このような6か所に限定されるものではなく、通水路11の内径や供給される水圧等に応じて適宜設定することができる。
[0033]
 図5及び図6に示すように、前記泡沫部15は、上記導水路24によって導かれる水と、インナーケース4の内側通気窓12を通じて導入した空気とが混合された水流を、多方向に分流させる分流リブ31を備えている。分流リブ31は、傾斜した先端部を有する。
[0034]
 前記分流リブ31は、通水路11の内周面から突出する略三角形状の板状の突出片29によって形成され、通水路11の内周面から通水路11の中心部に向けて下方に傾斜して設けられている。前記分流リブ31は、長手方向の中心がエッジ35となっており、このエッジ35を中心とした左右方向に所定の角度で傾斜した一対の斜面33を有している。前記エッジ35を中心とした一対の斜面33の傾斜角は、吐出させる流速に応じて設定される。斜面33の傾斜角を鋭角にした場合は、水の流速を落とさずに分流させることができる。斜面33の傾斜角を鈍角にした場合は、水の流速を抑えた状態で分流させることができる。図6に示した実施形態では、分流リブ31に形成される斜面33を一対設けたが、斜面33の傾斜角が異なるように複数の段差を設けて形成することもできる。なお、前記分流リブ31は、水の流れを多方向に分散させ、水同士を衝突させることで泡沫水に変換させるものである。前記分流リブ31は、前記一対の斜面33に面した方向に均等に分流させているが、前後方向にも分流させる場合も含まれる。
[0035]
 前記複数の分流リブ31を通して流れる水は、通水路11全体を流れる水全体の約3割~4割程度であるが、前記気泡部14を通してそのまま円環リブ36に向かう水と異なり、流れる向きが変化する。また、複数の分流リブ31を通して流れる水は、分流リブ31、円環リブ36等を経由することで、通水路11内における水同士の衝突を多くすることができる。
[0036]
 前記整流部16は、前記分流リブ31の下流側をリング状に繋ぐ前記円環リブ36と、この円環リブ36から吐水口3に向けて延びる複数の縦リブ37とを備える。
[0037]
 図5に示したように、内側通気窓12は、各分流リブ31の直上位置からずれた位置に設けられている。詳細には、内側通気窓12は、前記減圧部13に設けられている導水路24から前記分流リブ31に向けて流れる水の流路を避けた位置に設けられている。このように、内側通気窓12が、導水路24と分流リブ31のエッジ35とを結ぶ直線状の流路から左右方向にずれた位置に設定されることによって、吐水口3の下流側にフィルタやシャワーの散水板等の圧力損失源がある場合に、前記内側通気窓12から水を漏れにくくすることができる。
[0038]
 本発明のマイクロバブル発生装置は、図2及び図3に示したように、インナーケース4の外周面に沿ってアウターケース5を所定方向に摺動した際に、内側通気窓12と中間通気窓17及び外側通気窓18との位置がずれ、前記インナーケース4の外周面と弾性体7との間に前記通水路11が外部と連通する第1空気流入部V1が形成される。また、図6及び図7に示すように、本発明のマイクロバブル発生装置は、内側通気窓12に中間通気窓17及び外側通気窓18のそれぞれの窓位置が合うことで通水路11が外部と連通する第2空気流入部V2が形成される。この第2空気流入部V2と前記第1空気流入部V1は、切り替え可能となっている。以下、第1空気流入部V1が形成される位置をMBモード、第2空気流入部V2が形成される位置を泡沫モードという。
[0039]
 MBモードは、図1乃至図5に示したように、内側通気窓12を弾性体7の圧接によって塞ぐことで、外側通気窓18及び中間通気窓17を通して通水路11に導入する空気流入量を大幅に低減させる。このとき、インナーケース4の外周面に弾性体7が圧接しているが、前述したように、弾性体7は、つぶし率が8%前後の低い値に設定されている。そのため、導水路24を流れる高速流の水によって気泡部14に負圧が生じた時に、この負圧によって弾性体7が圧縮され、弾性体7とインナーケース4の外周面との間に空気がリークする程度の僅かな隙間が生じる。この隙間Gの幅は、最大で約0.05mm以下となるように設定されていてもよい。このため、内側通気窓12と中間通気窓17及び外側通気窓18とが隙間Gを通じて連通し、外気が吸引されることで、直径が0.05mm以下の微小気泡が気泡部14内に発生する。この微小気泡は気泡部14及び泡沫部15において、導水路24を通過した水と混ざり合い、マイクロレベル程度の微小な気泡を含んだMB水として吐水することができる。このMBに含まれる気泡は、泡沫モードの気泡に対して約1/20以下とすることができる。
[0040]
 図6及び図7は、泡沫モードに切り替えた状態を示したものである。この泡沫モードでは、インナーケース4の内側通気窓12とアウターケース5の外側通気窓18とが中間通気窓17を介して連通する。この連通によってインナーケース4とアウターケース5との間に第2空気流入部V2が形成されるので、より多くの空気を通水路11内に吸引することができる。これによって、気泡部14には大きな気泡が発生し、気泡部14及び泡沫部15において、大きな気泡が導水路24を通過した水と混ざり合い、吐水口3から大きな気泡を含んだ泡沫水として吐水される。このような泡沫水は、肌に当たったときの面積が大きく、たっぷりとした浴び心地になると共に、水勢が向上することによる節水効果が得られる。
[0041]
 図8及び図9は、上記実施形態のMB発生装置1をシャワーヘッド71に組み込んだ例を示したものである。このシャワーヘッド71は、ホース等を介して給水栓の給水口に接続される上ケース72と、シャワー状の吐水を得るための吐水孔(図示せず)が複数設けられる下ケース73とを備えている。前記上ケース72と下ケース73との接合部分には空気孔77が設けられている。
[0042]
 シャワーヘッド71に組み込まれた前記MB発生装置1は、図9に示したように、下ケース73の中心部に配置されるインナーケース4と、このインナーケース4の外周面に沿って摺動可能に配置されるアウターケース5とを有する。前記アウターケース5には、外周部の一端から上ケース72及び下ケース73の外側に向けて突出する切替レバー78が設けられる。そして、この切替レバー78を左右にスライドすることで、図2及び図3に示したMBモードと、図6及び図7に示した泡沫モードとを切り替えることができる。
[0043]
 前記空気孔77は、上ケース72と下ケース73とをシールするOリング76の隙間によって規制される。このため、上ケース72と下ケース73との締め付け具合を調整することによって、前記空気孔77の開口幅を適宜微調整することができる。この空気孔77は、シャワーヘッド71に内蔵されているMB発生装置1に対して外気を供給するものであり、特に泡沫モードに切り替えた際の気泡の大きさを調整することができる。しかし、MBモードにおいては、内側通気窓12の直近に配置されている弾性体7の圧縮によって生じる隙間Gが、MB発生に大きく影響しているため、前記空気孔77の開口幅は、MB発生に直接影響しない。
[0044]
 上記構成からなるMB発生装置によって発生されるMBは、マイナス電位を帯びているので、対象物に付着して汚れを分離する作用を有していることから洗浄力が強い。そのため、植物等に対しては、溶存酸素量が増加することで生理活性が高められる。また、人体に対しては、皮下血流量が増加し、血流促進効果を得ることができる。これによって、体感温度が高く感じられ、深部体温が上昇するといった効果が得られる。一方、大きな気泡を含んで発生される泡沫水は、少ない水量でもたっぷりとした浴び心地が得られるので節水性に優れている。

符号の説明

[0045]
 MB マイクロバブル
 R1 縮径部
 R2 拡径部
 G 隙間
 V 空気流入部
 V0 空気流入口
 V1 第1空気流入部
 V2 第2空気流入部
  1 MB発生装置
  2 給水口
  3 吐水口
  4 インナーケース
  5 アウターケース
  6a 上ケース
  6b 下ケース
  6c 凹溝
  7 弾性体
  8 外壁部
 11 通水路
 11a 通水路の空気流入部付近の領域
 12 内側通気窓
 13 減圧部
 14 気泡部
 15 泡沫部
 16 整流部
 17 中間通気窓
 18 外側通気窓
 21 大径部
 21a 上面
 22 小径部
 22a 下面
 23 ブッシュ
 24 導水路
 25 溝部
 25a 垂直部
 25b 屈曲部
 25c 傾斜部
 29 突出片
 31 分流リブ
 33 斜面
 35 エッジ(稜線)
 36 円環リブ
 37 縦リブ
 71 シャワーヘッド
 72 上ケース
 73 下ケース
 76 Oリング
 77 空気孔
 78 切替レバー

請求の範囲

[請求項1]
 縮径部及び縮径部の下流側に位置する拡径部を有する通水路と、
 前記拡径部に設けられる空気流入部と、
 前記空気流入部に配置されて前記通水路を外気と遮断する弾性体と、を備え、
 前記通水路に生じる負圧によって圧縮される前記弾性体を介して空気流入部から通水路内に外気を吸引するマイクロバブル発生装置。
[請求項2]
 前記通水路の縮径部を流れる高速流の水によって拡径部に負圧が生じる請求項1に記載のマイクロバブル発生装置。
[請求項3]
 前記弾性体は空気流入部の壁面に圧接するように配置され、前記弾性体が負圧により圧縮されることで前記壁面との間に隙間を生じさせ、この隙間を通じて空気流入部から通水路内に外気を吸引する請求項1に記載のマイクロバブル発生装置。
[請求項4]
 前記弾性体は所定のつぶし率で空気流入部の壁面に圧接されている請求項3に記載のマイクロバブル発生装置。
[請求項5]
 前記弾性体は、前記空気流入部の壁面と直交する方向に圧縮される請求項3に記載のマイクロバブル発生装置。
[請求項6]
 前記縮径部が通水路内に複数設けられる請求項1又は2に記載のマイクロバブル発生装置。
[請求項7]
 前記空気流入部は、前記弾性体が配置された第1空気流入部と、前記通水路に連通する開口を有する第2空気流入部とを備え、
 前記第1空気流入部と前記第2空気流入部とが切替え可能である請求項1に記載のマイクロバブル発生装置。
[請求項8]
 給水口、吐水口及びその間に設けられる通水路の途中に内側通気窓を有するインナーケースと、前記内側通気窓と連通する外側通気窓を有して前記インナーケースの外側に配置されるアウターケースと、を備え、
 前記アウターケースは、前記インナーケースの外周面に沿って摺動すると共に、前記インナーケースの外周面を圧接し且つ外周面に沿って摺動可能な弾性体を内側に備え、
 前記アウターケースが摺動した際には、前記内側通気窓と前記外側通気窓との位置がずれて前記インナーケースの外周面と弾性体との間に生じた隙間を通じて前記通水路が外気と連通する第1空気流入部と、前記内側通気窓に前記外側通気窓が向かい合うことで前記通水路が外気と連通する第2空気流入部とを切り替えるマイクロバブル発生装置。
[請求項9]
 請求項8に記載のマイクロバブル発生装置を、給水口及び吐水口を有するヘッドケースの通水路内に配置し、弾性体が配置された第1空気流入部と通水路に連通する開口を有する第2空気流入部とを切替える切替レバーを設けたシャワーヘッド。
[請求項10]
 前記ヘッドケースには、外気導入口が少なくとも一箇所に設けられ、この外気導入口を介して前記第1空気流入部又は第2空気流入部に外気を導く請求項9に記載のシャワーヘッド。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]