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1. (WO2018181718) 核酸分離装置
Document

明 細 書

発明の名称 核酸分離装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008  

発明の効果

0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109  

産業上の利用可能性

0110   0111  

符号の説明

0112  

請求の範囲

1   2  

図面

1A   1B   2   3A   3B   4A   4B   5A   5B   5C   6   7   8A   8B   8C   8D   9A   9B   10A   10B   10C   10D   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34A   34B   34C   35A   35B   35C   35D   36A   36B   37   38   39   40  

明 細 書

発明の名称 : 核酸分離装置

技術分野

[0001]
 本発明は、核酸を含む試料液の前処理工程から核酸抽出工程までを自動で行う核酸分離装置に関する。

背景技術

[0002]
 近年、人の血液や動植物の組織等から生命の遺伝子情報を格納する核酸(主としてDNA)を抽出して、解析する技術が広く利用されるようになっている。血液や組織等からDNAを抽出するためには様々な専用の試薬や装置等が用いられている。
[0003]
 最近では、核酸抽出工程は自動化が進んでいる(例えば、特許文献1参照。)。一方で、血液や組織等に試薬を添加し、撹拌する等のいわゆる前処理工程では、多くの試薬を扱う必要がある。また、前処理工程には、試薬添加、撹拌、加圧等の様々な作業が含まれており、依然として自動化が進んでおらず、手作業で行われてきた。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特許3635645号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 血液や組織等の取扱いにあたってはコンタミや飛散などによる感染を避ける必要があり、手作業を減らして可能なかぎり自動化することが望まれていた。
[0006]
 しかし、前処理工程では、上述の複数の試薬を取扱う必要がある。また、前処理工程には、試薬添加工程、撹拌工程、加温工程等の溶解処理のための多くの工程を含んでおり、自動化が困難とされていた。
[0007]
 本発明の目的は、従来手作業で行われていた溶解処理等の前処理工程を自動化できる自動核酸分離装置を提供することである。

課題を解決するための手段

[0008]
 本発明に係る核酸分離装置は、処理チューブに注入された試料及び試薬を撹拌し溶解処理する攪拌機構と、
 前記溶解処理後の核酸を含む試料液から核酸を分離回収するために該試料液を注入したフィルタカートリッジに加圧気体を供給する加圧気体供給機構と、
 前記処理チューブ及び前記フィルタカートリッジに前記試料、試薬又は溶解処理後の試料液を注入する分注機構と、
 前記加圧気体供給機構及び前記分注機構を移動させる移動機構と、
を備え、
 前記分注機構は、
   分注チップを着脱可能であって、前記分注チップを介して液体を吸引及び吐出可能な吸引及び吐出機構と、
   ノズルから液体を吐出する液体供給機構と、
を備える。

発明の効果

[0009]
 本発明に係る核酸分離装置によれば、分注及び加圧等の複数の工程を自動化でき、核酸抽出工程だけでなく、従来手作業で行われていた前処理工程も自動化できる。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1A] 実施の形態1に係る核酸分離装置の天板を透視した場合の平面構成を示す透視概略平面図である。
[図1B] 図1Aの核酸分離装置の正面パネルを透視した場合の構成を示す透視概略正面図である。
[図2] 実施の形態1に係る核酸分離装置の構成を示すブロック図である。
[図3A] 図1の核酸分離装置の分注チップ/試薬セット部の全体構成を示す平面図である。
[図3B] 図1の核酸分離装置の分注チップ/試薬セット部の試薬容器用トレイ内の構成について説明する平面図である。
[図4A] 図1の核酸分離装置のサンプルセット部の構成を示す平面図である。
[図4B] 図4Aのサンプルセット部に配置するサンプル容器の例を示す図である。
[図5A] 図1の核酸分離装置の加温/撹拌部の構成を示す平面図である。
[図5B] 図5Aの正面図である。
[図5C] 図5Aの加温/撹拌部に配置する処理チューブの構造を示す斜視図である。
[図6] 加温/撹拌部において処理チューブを撹拌する様子を示す平面図である。
[図7] 処理チューブを加温する加温/撹拌部の正面図である。
[図8A] 図1の核酸分離装置の核酸抽出部の構成を示す平面図である。
[図8B] 図8Aの正面図である。
[図8C] 図8Aの核酸抽出部に配置するフィルタカートリッジの構成を示す概略斜視図である。
[図8D] 図8Aの核酸抽出部に配置するコレクションチューブの構成を示す概略斜視図である。
[図9A] 核酸抽出部において、核酸を分離するためにフィルタカートリッジを核酸回収用のコレクションチューブの上に移動させる様子を示す平面図である。
[図9B] 図9Aの正面図である。
[図10A] 図1の核酸分離装置の分注加圧ユニットの構成を示す概略斜視図である。
[図10B] 図10Aの分注加圧ユニットの液体供給ノズルを示す部分図である。
[図10C] 図10Aの分注加圧ユニットの加圧ヘッドを示す部分図である。
[図10D] 図10Aの分注加圧ユニットの吸引/吐出ノズルを示す部分図である。
[図11] (a)は、分注加圧ユニットの平面図であり、(b)は、分注加圧ユニットの側面図であり、(c)は、分注加圧ユニットの正面図である。
[図12] (a)は、分注加圧ユニットにおける液体供給ノズルを示す平面図であり、(b)は、分注加圧ユニットの側面図であり、(c)は、分注加圧ユニットの正面図であり、(d)は、液体供給ノズルに接続されたチューブポンプ及び試薬ボトルを示す概略図である。
[図13] (a)は、分注加圧ユニットにおける加圧ヘッドを示す平面図であり、(b)は、分注加圧ユニットの側面図であり、(c)は、分注加圧ユニットの正面図であり、(d)は、加圧ヘッドに接続された配管を示す概略図である。
[図14] 実施の形態1に係る核酸分離方法の各工程を示すフローチャートである。
[図15] (a)は、図14の試薬添加工程S01の試薬吸引を示す概略斜視図であり、(b)は、試薬の処理チューブへの分注を示す概略斜視図である。
[図16] (a)は、図14の血液添加工程S02の血液吸引を示す概略斜視図であり、(b)は、血液の処理チューブへの分注を示す概略斜視図である。
[図17] (a)は、図14の試薬添加工程S03の試薬吸引を示す概略斜視図であり、(b)は、試薬の処理チューブへの分注を示す概略斜視図である。
[図18] 図14の撹拌工程S04において処理チューブを撹拌する様子を示す概略斜視図である。
[図19] 図14の加温工程S05において処理チューブを加温する様子を示す概略斜視図である。
[図20] (a)は、図14の試薬添加工程S06の試薬吸引を示す概略斜視図であり、(b)は、試薬の処理チューブへの分注を示す概略斜視図である。
[図21] 図14の撹拌工程S07において処理チューブを撹拌する様子を示す概略斜視図である。
[図22] (a)は、図14の移液工程S08の処理チューブからの吸引を示す概略斜視図であり、(b)は、フィルタカートリッジへの分注を示す概略斜視図である。
[図23] 図14の加圧工程S09において、フィルタカートリッジ内を加圧する様子を示す概略斜視図である。
[図24] 図14の試薬添加工程S10において、フィルタカートリッジ内に洗浄試薬を分注する様子を示す概略斜視図である。
[図25] 図14の加圧工程S11において、フィルタカートリッジ内を加圧する様子を示す概略斜視図である。
[図26] 図14の試薬添加工程S12において、フィルタカートリッジ内に洗浄試薬を分注する様子を示す概略斜視図である。
[図27] 図14の加圧工程S13において、フィルタカートリッジ内を加圧する様子を示す概略斜視図である。
[図28] 図14の試薬添加工程S14において、フィルタカートリッジ内に洗浄試薬を分注する様子を示す概略斜視図である。
[図29] 図14の加圧工程S15において、フィルタカートリッジ内を加圧する様子を示す概略斜視図である。
[図30] (a)は、図14の試薬添加工程S16の試薬(回収液)吸引を示す概略斜視図であり、(b)は、試薬(回収液)のフィルタカートリッジへの分注を示す概略斜視図である。
[図31] 図14の加圧工程S17において、フィルタカートリッジ内を加圧する様子を示す概略斜視図である。
[図32] 実施の形態2に係る核酸分離装置の構成を示すブロック図である。
[図33] 各サンプル容器の側面のバーコードとサンプルラックの各位置を示すバーコードとを示すサンプルラックの側面図である。
[図34A] 図4Aのサンプルセット部に一つのサンプルラックを収納する際にサンプルIDを読み取る様子を示す平面図である。
[図34B] 図34Aの正面図である。
[図34C] サンプル容器の側面のバーコードをコードリーダで読み取る様子を示す概略図である。
[図35A] 図8Aの核酸抽出部における、コレクションチューブのコレクションチューブIDを読み取るためのID読取専用レーンを示す平面図である。
[図35B] 図35AのID読取専用レーンのコードリーダの設置箇所を示す正面図である。
[図35C] 図35AのID読取専用レーンに設置されたコレクションチューブラックの底面図である。
[図35D] コレクションチューブの2次元コードをコードリーダで読み取る様子を示す概略図である。
[図36A] ID読取専用レーンを設けずにコレクションチューブIDを読み取る変形例を示す平面図である。
[図36B] 図36Aの変形例のコードリーダの設置箇所を示す正面図である。
[図37] 実施の形態2に係る核酸分離方法の各工程を示すフローチャートである。
[図38] サンプル容器の側面のバーコードをコードリーダで読み取る様子を示す概略図である。
[図39] コレクションチューブの2次元コードをコードリーダで読み取る様子を示す概略図である。
[図40] 図37の血液添加工程S24の血液吸引を示す概略斜視図である。

発明を実施するための形態

[0011]
 第1の態様に係る核酸分離装置は、処理チューブに注入された試料及び試薬を撹拌し溶解処理する攪拌機構と、
 前記溶解処理後の核酸を含む試料液から核酸を分離回収するために該試料液を注入したフィルタカートリッジに加圧気体を供給する加圧気体供給機構と、
 前記処理チューブ及び前記フィルタカートリッジに前記試料、試薬又は溶解処理後の試料液を注入する分注機構と、
 前記加圧気体供給機構及び前記分注機構を移動させる移動機構と、
を備え、
 前記分注機構は、
   分注チップを着脱可能であって、前記分注チップを介して液体を吸引及び吐出可能な吸引及び吐出機構と、
   ノズルから液体を吐出する液体供給機構と、
を備える。
[0012]
 第2の態様に係る核酸分離装置は、上記第1の態様において、前記吸引及び吐出機構は、前記分注チップ内の気体を吸引又は吐出して、前記分注チップ内に液体を吸引又は吐出を行い、
 先端に第1口径のOリングを有し、前記第1口径の第1分注チップを着脱可能な第1分注チップ装着部と、前記第1口径のOリングと同軸に前記第1口径より大きな第2口径のOリングを有し、前記第2口径の第2分注チップを着脱可能な第2分注チップ装着部と、を有してもよい。
[0013]
 第3の態様に係る核酸分離装置は、処理チューブに注入された試料及び試薬を撹拌し溶解処理する撹拌機構と、
 前記溶解処理後の核酸を含む試料液から核酸をコレクションチューブに分離回収するために該試料液を注入したフィルタカートリッジに加圧気体を供給する加圧気体供給機構と、
 前記処理チューブ及び前記フィルタカートリッジに前記試料、試薬又は溶解処理後の試料液を注入する分注機構と、
 前記加圧気体供給機構及び前記分注機構を移動させる移動機構と、
 前記試料の入ったサンプル容器のサンプルIDを読み取るサンプルID読取部と、
 前記コレクションチューブのコレクションチューブIDを読み取るコレクションチューブID読取部と、
 前記サンプルIDと、対応する前記コレクションチューブIDと、を関連付けるID管理部と、
を備える。
[0014]
 第4の態様に係る核酸分離装置は、上記第3の態様において、複数の前記サンプル容器を一列に格納可能なサンプルラックをさらに備え、
 前記サンプルラックは前記サンプル容器を格納する箇所ごとに格納位置を示したサンプル位置IDが設けられており、
 前記サンプルID読取部は、前記サンプルラックのセット方向に対して交差する方向から前記サンプルID及び前記サンプル位置IDを読み取り、
 前記ID管理部は、前記サンプルIDと、対応する前記サンプル位置IDと、を関連付けてもよい。
[0015]
 第5の態様に係る核酸分離装置は、上記第3または第4の態様において、複数の前記コレクションチューブを一列に格納可能なコレクションチューブラックをさらに備え、
 前記コレクションチューブラックは前記コレクションチューブを格納する箇所ごとに格納位置を示したコレクションチューブ位置IDが設けられており、
 前記コレクションチューブID読取部は、前記コレクションチューブラックのセット方向に対して交差する方向から前記コレクションチューブID及び前記コレクションチューブ位置IDを読み取り、
 前記ID管理部は、前記コレクションチューブIDと、対応する前記コレクションチューブ位置IDと、を関連付けてもよい。
[0016]
 以下、実施の形態に係る核酸分離装置について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
[0017]
(実施の形態1)
 図1Aは、実施の形態1に係る核酸分離装置10の天板を透視した場合の平面構成を示す透視概略平面図である。図1Bは、図1Aの自動核酸分離装置10の正面パネルを透視した場合の構成を示す透視概略正面図である。図2は、実施の形態1に係る核酸分離装置10の構成を示すブロック図である。
 この核酸分離装置10は、分注チップ/試薬セット部11と、サンプルセット部12と、加温/撹拌部13と、核酸抽出部14と、分注加圧ユニット15と、制御部16と、を備えている。
 また、この核酸分離装置10は、図1A、図1B及び図2に示すように、試料及び試薬を注入した処理チューブ53を撹拌し溶解処理する撹拌機構51を含む加温/撹拌部13と、溶解処理後の核酸を含む試料液から核酸を分離回収するために該試料液を注入したフィルタカートリッジ63に加圧気体を供給する加圧気体供給機構23と、処理チューブ53及びフィルタカートリッジ63に試料、試薬又は溶解処理後の試料液を注入する分注機構21、22と、加圧気体供給機構23及び分注機構21、22を移動させる移動機構24と、を備える。この分注機構は、分注チップ32を着脱可能であって、分注チップ32を介して液体を吸引及び吐出可能な吸引及び吐出機構22と、ノズルから直接液体を吐出する液体供給機構21と、を備える。
 なお、図1A及び図1Bの配置は例示であって、各部材の配置はこれらに限定されない。分注加圧ユニット15によって移動可能な範囲であれば、分注チップ/試薬セット部11と、サンプルセット部12と、加温/撹拌部13と、核酸抽出部14と、は任意の箇所に配置してもよい。
[0018]
 この核酸分離装置10では、分注チップ32を介して試料液及び試薬を注入する分注機構21、22と、加圧気体を供給する加圧気体供給機構23と、を備える。これによって、分注及び加圧等の複数の工程を自動化でき、核酸抽出工程だけでなく、従来手作業で行われていた前処理工程も自動化できる。
[0019]
 以下に、この核酸分離装置10の各構成部材について説明する。
[0020]
 <分注チップ/試薬セット部>
 図3Aは、図1の核酸分離装置10の分注チップ/試薬セット部11の全体構成を示す平面図である。図3Bは、図1の核酸分離装置10の分注チップ/試薬セット部11の試薬容器用トレイ35内の構成について説明する平面図である。
[0021]
 分注チップ32a、32b、32c、32dは、それぞれ分注チップラック31a、31b、31cに格納されている。なお、分注チップ32a、32b、32c、32dは、それぞれ異なる容量であってもよい。例えば、分注チップ32a、32cは、1.2ml、分注チップ32b、32dは、10mlとしてもよい。また、不要となった分注チップを分注加圧ユニット15から取り外す箇所として、分注チップイジェクト部33を設けている。取り外された分注チップ32は、分注チップ廃棄ボックス34に廃棄される。分注チップ廃棄ボックス34は、例えば装置の下部に設けてもよい。
[0022]
 試薬容器36a、36b、36c、36d、36eと、試薬の廃棄用のウェストコンテナ37は、試薬容器用トレイ35の上に設けられている。試薬としては、例えば、前処理工程で用いる前処理酵素、溶解液及びエタノール、核酸抽出工程で用いる洗浄液及び回収液がある。例えば、試薬容器36aに前処理酵素を入れ、試薬容器36bに溶解液を入れ、試薬容器36cにエタノールを入れ、試薬容器36dに回収液を入れてもよい。なお、いずれの試薬容器にどの試薬を入れるかは利便性を考慮して適宜設定すればよい。また、洗浄液は、多量に使用するため、後述する図12に示すように別途装置の下部に試薬ボトル36fを設けてもよい。
[0023]
 <サンプルセット部>
 図4Aは、図1の核酸分離装置10のサンプルセット部12の構成を示す平面図である。図4Bは、図4Aのサンプルセット部12に配置するサンプル容器42a、42bの例を示す図である。サンプル容器42は、例えば採血管であり、核酸を抽出する試料が入っている。サンプル容器42は、サンプルラック41a、41b、41cに格納されている。図4Aに示すように、サンプルラック41a、41b、41cに複数のサンプル容器42が列状に保持されている。ここでは各サンプルラックにそれぞれ8個のサンプル容器42が保持されている。図4Aの例では全体で24個のサンプル容器42を格納できる。
[0024]
 なお、サンプルラック41a、41b、41cのセット方向44の後端には、サンプルラック41a、41b、41cのサンプルラック有無検知センサ43a、43b、43cがそれぞれ設けられている。サンプルラック有無検知センサ43a、43b、43cによって、サンプルラック41a、41b、41cがそれぞれセットされたか否かを検出する。また、各サンプルラック41a、41b、41cは、対応するレーンごとに後端部に互いに係合する形状を設けておいてもよい。これによって、各サンプルラック41a、41b、41cは、対応しないレーンでは後端で係合しないため、誤ったレーンに挿入するミスを抑制できる。
 また、サンプル容器42は、図4Bに示すように、様々な形状のサンプル容器42a、42bを用いることができる。
[0025]
 <試料>
 なお、試料は、例えば、診断分野においては、検体として採取された全血、血漿、血清、尿、便、精液、唾液等の体液、あるいは植物(またはその一部)、動物(またはその一部)など、あるいはそれらの溶解物およびホモジネートなどの生物材料から調製された溶液が対象となる。
[0026]
 <加温/撹拌部>
 図5Aは、図1の核酸分離装置10の加温/撹拌部13の構成を示す平面図である。図5Bは、図5Aの正面図である。図5Cは、図5Aの加温/撹拌部13に配置する処理チューブ53の構造を示す斜視図である。図6は、加温/撹拌部13において処理チューブ53を撹拌する様子を示す平面図である。図7は、処理チューブを加温する加温/撹拌部13の正面図である。
[0027]
 加温/撹拌部13では、処理チューブ53の中の液体を撹拌し、加温することができる。加温/撹拌部13は、撹拌ユニット51に処理チューブ53を格納する処理チューブラック52を設けている。図5Aの例では、1列に8個の処理チューブ53が並べられ、3列配置されており、全体として24個の処理チューブ53を有する。各処理チューブ53は、それぞれ一つのサンプル容器42の試料に対応する。つまり、各処理チューブ53において、対応するサンプル容器42の試料を溶解処理する。
[0028]
 また、処理チューブ53は、図5Cに示すように、細い首部54と、太い胴部と、円錐状の底部55と、を有することを特徴とする。細い首部54と太い胴部との間に「返し」を形成することによって、上面を開口したままでの撹拌時にも液体の上昇による飛び散りを抑制できる。また、底部を円錐状とすることで、分注チップ32による吸引時の液残りを減らすことができる。
[0029]
 図6に示すように、撹拌時には、撹拌ユニット51によって処理チューブラック52全体を偏芯回転させることによって各処理チューブ53内の試料液を撹拌する。この撹拌ユニット51は、撹拌機構に対応する。撹拌は、例えば、回転数で1500rpm以下であって、振幅は、例えば1mm以上10mm以下である。また、撹拌時間は、例えば240秒以下である。
[0030]
 図7に示すように、加温時には、処理チューブラック52の下部のヒータ58によって各処理チューブ53を加温できる。加温は、例えば、前処理酵素及び溶解液が良好に働く20℃以上60℃以下の温度である。
[0031]
 <核酸抽出部>
 図8Aは、図1の核酸分離装置10の核酸抽出部14の構成を示す平面図である。図8Bは、図8Aの正面図である。図8Cは、図8Aの核酸抽出部14に配置するフィルタカートリッジ63の構成を示す概略斜視図である。図8Dは、図8Aの核酸抽出部14に配置するコレクションチューブ66の構成を示す概略斜視図である。図9Aは、核酸抽出部14において、核酸を分離するためにフィルタカートリッジ63を核酸回収用のコレクションチューブ66の上に移動させる様子を示す平面図である。図9Bは、図9Aの正面図である。
[0032]
 核酸抽出部14は、フィルタカートリッジ63を格納するフィルタカートリッジラック61a、61b、61cと、コレクションチューブ66を格納するコレクションチューブラック62a、62b、62cと、を有する。フィルタカートリッジラック61a、61b、61cには、それぞれ8個のフィルタカートリッジ63が格納されている。コレクションチューブラック62a、62b、62cには、それぞれ8個のコレクションチューブ66が格納されている。図8Aの例では、24個のフィルタカートリッジ63と、コレクションチューブ66とが格納されている。さらに、一対のフィルタカートリッジ63とコレクションチューブ66は、一つのサンプル容器42、一つの処理チューブ53と対応する。つまり、コレクションチューブ66には、対応する処理チューブ53で溶解処理された核酸を含む試料液が分注される。最終的には、各コレクションチューブ66について、対応する一つのサンプル容器42内の試料に含まれている核酸が回収される。
[0033]
 図8Aに示すように、フィルタカートリッジラック61a、61b、61cと、コレクションチューブラック62a、62b、62cと、が交互に配置されている。フィルタカートリッジラック61aとコレクションチューブラック62aとは互いに対応する。同様に、フィルタカートリッジラック61bとコレクションチューブラック62bは互いに対応し、フィルタカートリッジラック61cとコレクションチューブラック62cは互いに対応する。
[0034]
 フィルタカートリッジラック61a、61b、61cは、対応するレーンごとに後端部に互いに係合する形状を設けておいてもよい。これによって、各フィルタカートリッジラック61a、61b、61cは、対応しないレーンでは後端で係合しないため、誤ったレーンに挿入するミスを抑制できる。また、同様に、コレクションチューブラック62a、62b、62cは、対応するレーンごとに後端部に互いに係合する形状を設けておいてもよい。これによって、各コレクションチューブラック62a、62b、62cは、対応しないレーンでは後端で係合しないため、誤ったレーンに挿入するミスを抑制できる。
[0035]
 また、図8Bに示すように、フィルタカートリッジラック61a、61b、61cでは、フィルタカートリッジ63の下にウェストチューブ65が接続されている。一方、コレクションチューブラック62a、62b、62cでは、核酸抽出工程が行われるまではコレクションチューブ66のみがセットされている。
[0036]
 <フィルタ>
 図8Cに示すように、フィルタカートリッジ63は、フィルタ64を有している。フィルタ64(核酸吸着性多孔性膜)は、イオン結合が関与しない相互作用で核酸が吸着する多孔性膜である。このフィルタ64は、洗浄液による洗浄時には核酸との吸着を保持し、回収液による回収時に核酸の吸着力を弱めて離すように構成されてなる。さらに好ましくは、フィルタ64は、親水基として水酸基を有する多孔性膜であり、多孔性膜を形成する材料自体が、水酸基を有する多孔性膜、または多孔性膜を形成する材料を処理またはコーティングすることによって水酸基を導入した多孔性膜を意味する。多孔性膜を形成する材料は、有機物、無機物のいずれでもよいが、加工の容易性から、有機高分子などの有機材料を用いることが好ましい。フィルタ64は、例えば、ナイロン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、アクリレート共重合体、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリフルオロカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンジフルオライド、ポリエチレンテトラフルオロエチレン共重合体塩、ポリベンズイミダゾール、ポリエチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体塩、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、セルロース、セルロース混合エステル、ニトロセルロース、アセチルセルロース、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル共重合体、ニトロセルロース、ポリプロピレンおよび/またはポリエステルを含む多孔性膜からなる。
[0037]
 水酸基を有する有機材料の多孔性膜としては、特開2003-128691号公報に記載の、アセチルセルロースの表面鹸化物が挙げられる。アセチルセルロースとしては、モノアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロースの何れでもよいが、特にはトリアセチルセルロースが好ましい。この場合、鹸化処理の程度(鹸化度)で固相表面の水酸基の量(密度)をコントロールすることができる。核酸の分離効率を挙げるためには、水酸基の量(密度)が多い方が好ましい。例えば、トリアセチルセルロースなどのアセチルセルロースの場合には、鹸化率が約5%以上であることが好ましく、10%以上であることが更に好ましい。また、表面積を大きくするために、アセチルセルロースの多孔性膜を鹸化処理する。この鹸化処理の程度(鹸化度)と多孔性膜の孔径との組合せにより空間的な水酸基の量(密度)をコントロールすることができる。この場合、多孔性膜は、表裏対称性の多孔膜であってもよいが、表裏非対称性の多孔性膜を好ましく使用することができる。
[0038]
 水酸基を有する有機材料の多孔性膜としては、他に、ポリヒドロキシエチルアクリル酸、ポリヒドロキシエチルメタアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリオキシエチレン、アセチルセルロース、アセチル価の異なるアセチルセルロースの混合物などで形成された多孔性膜を挙げることができるが、多糖構造を有する有機材料の多孔性膜を好ましく使用することができる。特に、アセチル価の異なるアセチルセルロースの混合物から成る有機高分子の多孔性膜を好ましく使用することができ、トリアセチルセルロースとジアセチルセルロースの混合物、トリアセチルセルロースとモノアセチルセルロースの混合物、トリアセチルセルロースとジアセチルセルロースとモノアセチルセルロースの混合物、ジアセチルセルロースとモノアセチルセルロースの混合物を好ましく使用することができる。
[0039]
 また、フィルタ64としては、アセチル価の異なるアセチルセルロースの混合物を鹸化処理した有機材料からなる多孔性膜を挙げることができ、例えば、前述の各アセチルセルロースの混合物の鹸化物を好ましく使用することができる。鹸化処理は、アセチルセルロースを鹸化処理液(例えば水酸化ナトリウム)に接触させるもので、鹸化処理液に接触したアセチルセルロースの部分に、再生セルロースとなり水酸基が導入される。核酸の分離効率を上げるためには、導入される水酸基の数が多い方が好ましい。例えば、鹸化率が約5%以上、さらには約10%以上であることが好ましい。
[0040]
 また、フィルタ64としては、再生セルロースの多孔性膜を好ましく使用することができる。再生セルロースとは、アセチルセルロースの固体の表面または全体を、鹸化処理によりセルロース化したもので、本来のセルロースとは、結晶状態等の点で異なっている。
[0041]
 さらに他のフィルタ64としては、親水基を有する無機材料である多孔性膜としてシリカ化合物を含有する多孔性膜、例えばガラスフィルターを挙げることができる。また、特許公報第3058342号に記載されているような、多孔質のシリカ薄膜を挙げることができる。この多孔質のシリカ薄膜とは、二分子膜形成能を有するカチオン型の両親媒性物質の展開液を基板上に展開した後、基板上の液膜から溶媒を除去することによって両親媒性物質の多層二分子膜薄膜を調整し、シリカ化合物を含有する溶液に接触させ、次いで前記多層二分子膜薄膜を抽出除去することで作製することができる。
[0042]
 フィルタ64としては、厚さが10μm以上500μm以下、好ましくは、50μm以上250μm以下である多孔性膜を用いることができる。また、最小孔径が0.22μm以上、さらに好ましくは、0.5μm以上である多孔性膜を用いることができる。また、最大孔径と最小孔径の比が2以上、さらに好ましくは、5以上である多孔性膜を用いることができる。また、空隙率が50%以上95%以下、さらに好ましくは、65%以上80%以下である多孔性膜を用いることができる。
[0043]
 また、使用するフィルタ64は、1枚であってもよいが、複数枚を使用することもできる。複数枚のフィルタ64は、同一のものであっても、異なるものであってよい。フィルタ64は、無機材料のフィルタと有機材料のフィルタとの組合せであってもよい。例えば、ガラスフイルタと再生セルロースの多孔性膜との組合せを挙げることができる。また、複数枚のフィルタは、無機材料のフィルタと有機材料の核酸非吸着性多孔性膜との組合せであってもよい、例えば、ガラスフイルタと、ナイロンまたはポリスルホンの多孔性膜との組合せを挙げることができる。
[0044]
 <コレクションチューブ>
 図8Dに示すように、コレクションチューブ66は、上面を閉止できる蓋を備えていてもよい。このコレクションチューブ66に回収液と共に核酸を回収する。
[0045]
 <フィルタカートリッジの移動について>
 図9Bに示すように、核酸の回収前にフィルタカートリッジ63を、フィルタカートリッジラック61a、61b、61cからコレクションチューブラック62a、62b、62cに移動させる必要がある。
 例えば、次の3段階でフィルタカートリッジ63を移動させる。
 1)まず、フィルタカートリッジラック61a、61b、61cでフィルタカートリッジ63を上昇移動させる。
 2)次に、フィルタカートリッジラック61a、61b、61c上からコレクションチューブラック62a、62b、62c上にフィルタカートリッジ63を横移動させる。
 3)次いで、コレクションチューブラック62a、62b、62c上からフィルタカートリッジ63を下降移動させる。
 以上によって、フィルタカートリッジ63を、フィルタカートリッジラック61a、61b、61cからコレクションチューブラック62a、62b、62cに移動させることができる。なお、フィルタカートリッジ63側は固定とし、コレクションチューブ66及びウェストチューブ65側を移動させてもよい。
[0046]
 <分注加圧ユニット>
 図10Aは、図1の核酸分離装置10の分注加圧ユニット15の構成を示す概略斜視図である。図10Bは、図10Aの分注加圧ユニット15の液体供給ノズル21a、21bを示す部分図である。図10Cは、図10Aの分注加圧ユニット15の加圧ヘッド23a、23bを示す部分図である。図10Dは、図10Aの分注加圧ユニット15の吸引/吐出ノズル22a、22bを示す部分図である。図11の(a)は、分注加圧ユニット15の平面図であり、図11の(b)は、分注加圧ユニット15の側面図であり、図11の(c)は、分注加圧ユニット15の正面図である。
[0047]
 分注加圧ユニット15は、鉛直上面が開放された容器(処理チューブ53、フィルタカートリッジ63)について、液体を供給する分注機構21a、21b、22a、22bと、容器63内に加圧気体を供給する加圧気体供給機構23a、23bと、容器53、63の鉛直上方に全体を移動させる移動機構24と、を備える。また、分注機構は、吸引及び吐出機構22a、22bと、ノズルから直接に液体を吐出する液体供給機構21a、21bと、を備える。吸引及び吐出機構22a、22bは、分注チップ32a、32bを着脱可能である。吸引及び吐出機構22a、22bによって、容器53、63に分注チップ32a、32bを介して試料液、試薬等の液体を吐出すると共に、容器53から液体を分注チップ32a、32bに吸引する。また、液体供給機構21a、21bによって、容器53、63に液体を供給できる。
[0048]
 また、分注加圧ユニット15には、ワーク検知センサ28を設けてもよい。ワーク検知センサ28は、サンプル容器42、分注チップ32、試薬容器36、処理チューブ53、フィルタカートリッジ63、コレクションチューブ66等が、所定の箇所に所定の数だけセットされているかどうかを検知する。ワーク検知センサ28にはCMOSセンサとレーザ光源を組み合わせた光電センサ等を用いることができる。ワーク検知センサ28は、移動機構24によって、検知したい各ワークの上方近傍に移動し、各ワークの有無を検知することができる。ワーク検知センサによって、前処理工程の開始前に各ワークのチェックをすることが好ましい。
[0049]
 なお、この分注加圧ユニット15では、2組の分注機構21a、21b、22a、22b、加圧気体供給機構23a、23bを含むが、2組に限られず、1組であってもよい。あるいは、3組以上含んでもよい。また、分注機構21a、22a及び加圧気体供給機構23aと、分注機構21b、22b及び加圧気体供給機構23bとは、それぞれ別々にz軸方向に移動可能となっていてもよい。このように各分注機構等が独立してz軸方向に移動可能なことによって、個別の分注動作が可能となる。例えば、分注機構が2組であって、処理するサンプル容器42が奇数であった場合、まずは2組ずつ分注を行って、最後に残った1つのサンプル容器からの分注は、1つの分注機構のみを動作させて行うことが可能である。分注機構が独立していない場合、全ての分注機構が同様に移動するため、分注チップの装着等で煩雑な処理が必要となる。
 また、図10Aに示すように、分注加圧ユニットに受け皿25を設けてもよい。受け皿25は、分注加圧ユニット15の移動時に分注チップ32の先端から落下した試料や試薬等の液体を受け止める。受け皿25はx軸方向に移動可能であって、分注機構22による分注動作時は、分注動作に干渉しない位置に収納される(図11(c)参照)。
 また、分注加圧ユニット15を構成する上記の各部材は、一つのユニットを構成するのではなく、個別に設けられていてもよい。
[0050]
 <吸引及び吐出機構>
 この吸引及び吐出機構(ピペット)22a、22bは、直接に洗浄液等を有するボトルと接続された配管を通じて洗浄液等を分注するのではなく、先端に装着した分注チップ32を介して液体を注入することを特徴とする。従来は、洗浄液、回収液等の液体の種類ごとに多数の分注機構を用意する必要があるという課題があった。また、先端の吐出ノズルを一つとしておき、切替弁等によって吐出させる液体を切り替える方法がある。しかし、この場合には切替時の混入を避けるために切替後の液体による洗浄等を行う必要があり、無駄な液体の廃棄が生じていた。これに対して、この吸引及び吐出機構22a、22bによれば、分注する液体ごとに分注チップ32を代えて分注を行うことができる。つまり、実質的に一組の吸引及び吐出機構22a、22bによって様々な液体を分注することができる。また、分注チップ32内の気体を吸引又は吐出して、分注チップ32内に液体を吸引又は吐出を行うことができる。
[0051]
 また、図10Dに示すように、吸引及び吐出機構22a、22bは、例えば、先端に第1口径のOリングを有し、第1口径の第1分注チップ32aを着脱可能な第1分注チップ装着部26a、26bと、先端より内側に第1口径より大きな第2口径のOリングを有し、第2口径の第2分注チップ32bを着脱可能な第2分注チップ装着部27a、27bと、を有してもよい。これによって、一つの吸引及び吐出機構22a、22bによって、容量の異なる2種類の分注チップ32a、32bを装着することができる。これにより分注量に合わせて適切な分注チップを使い分けることができる。
[0052]
 <液体供給機構>
 図12の(a)は、分注加圧ユニット15における液体を吐出する液体供給ノズル21a、21bを示す平面図であり、図12の(b)は、分注加圧ユニット15の側面図であり、図12の(c)は、分注加圧ユニット15の正面図であり、(d)は、液体供給ノズル(液体供給機構)21a、21bに接続されたチューブポンプ71及び試薬ボトル36fを示す概略図である。この液体供給ノズル21a、21bは、チューブポンプ71によって試薬ボトル36fから試薬(例えば、洗浄液)を供給する。液体供給ノズル21a、21bによる1回の供給量は、例えば、12ml以下であり、0.25ml単位で供給してもよい。
[0053]
 <加圧ヘッド(加圧気体供給機構)>
 図13の(a)は、分注加圧ユニット15における加圧ヘッド23a、23bを示す平面図であり、図13の(b)は、分注加圧ユニット15の側面図であり、図13の(c)は、分注加圧ユニット15の正面図であり、図13の(d)は、加圧ヘッド23a、23bに接続された配管を示す概略図である。
 この加圧ヘッド23a、23bは、換気口に設けられたエアフィルタ81a、81bと、パルスモータ82a、82b、加圧ポンプ83a、83b、圧力センサ86a、86bを介してそれぞれ接続されている。圧力の設定範囲は、例えば、30kPa以上160kPa以下である。なお、加圧気体としては、例えば空気、窒素を用いることができる。
 なお、加圧ヘッド23a、23bは、吸引及び吐出機構22a、22b及び液体供給ノズル21a、21bの動作と干渉しないように配置されている。
[0054]
 <移動機構>
 移動機構24は、容器53、63の鉛直上方に分注加圧ユニット15の全体を移動させることができる。例えば、図1A及び図1Bに示すように、移動機構24としては、X軸アクチュエータ24a、Y軸アクチュエータ24b、Z軸アクチュエータ24cを用いることができる。
[0055]
 <制御部>
 制御部16によって、核酸分離装置10を構成する分注チップ/試薬セット部11と、サンプルセット部12と、加温/撹拌部13と、核酸抽出部14と、分注加圧ユニット15とを制御する。制御部16は、例えば、コンピュータであってもよい。コンピュータは、物理的な構成要素、例えば、CPU1、メモリ2、記憶部3、表示部4、入力部5、インタフェース6等を備えていればよい。
[0056]
<核酸分離方法>
 図14は、実施の形態1に係る核酸分離方法の各工程を示すフローチャートである。図14において、試薬添加工程(S01)から撹拌工程(S07)までが前処理(溶解処理)工程であり、移液工程(S08)から加圧工程(S17)までが核酸抽出(分離回収)工程である。
(1)試薬容器36から試薬(前処理酵素)を分注チップ32に吸引し(図15(a))、処理チューブ53に分注する(図15(b))(試薬添加工程S01)。
(2)サンプル容器(採血管、42)から試料(全血)を分注チップ32に吸引し(図16(a))、処理チューブ53に分注する(図16(b))(試料添加工程S02)。
(3)試薬容器36から試薬(溶解液)を分注チップ32に吸引し(図17(a))、処理チューブ53に分注する(図17(b))(試薬添加工程S03)。
(4)処理チューブ53を撹拌する(図18)(撹拌工程S04)。処理チューブ53の撹拌は、モータの回転数が1500rpm以下で行う。また、振幅は1mm以上10mm以下である。
(5)処理チューブ53を加温する(図19)(加温工程S05)。加温は、例えば、20℃以上60℃以下の温度範囲で行う。
[0057]
 「溶解処理」は、細胞膜および核膜を溶解して核酸を可溶化する試薬(例えば、カオトロピック塩またはグアニジン塩、界面活性剤およびタンパク質分解酵素を含む溶液)を含む水溶液で処理するもので、例えば、対象となる試料が全血の場合、フィルタ64への非特異吸着および目詰まりを防ぐために赤血球および各種タンパク質を分解、低分子化し、抽出の対象である核酸を可溶化させるために白血球および核膜の溶解を行う。「水溶性有機溶媒」としてはエタノール、イソプロパノールまたはプロパノールなどが挙げられ、中でもエタノールが好ましい。水溶性有機溶媒の濃度は好ましくは5重量%以上90重量%以下であり、さらに好ましくは20重量%以上60重量%以下である。エタノールの添加濃度は、凝集物を生じない程度でできるだけ高くすることが特に好ましい。
 全血や、細胞またはウィルスを含む検体を溶解処理することにより核酸を液中に分散させた溶液に水溶性有機溶媒が添加された状態となる。
(6)試薬容器36から試薬(エタノール)を分注チップ32に吸引し(図20(a))、処理チューブ53に分注する(図20(b))(試薬添加工程S06)。
(7)処理チューブ53を撹拌する(図21)(撹拌工程S07)。処理チューブ53の撹拌は、モータの回転数が1500rpm以下で行う。また、振幅は1mm以上10mm以下である。
[0058]
(8)処理チューブ53から溶解処理された核酸を含む試料液を分注チップ32に吸引し(図22(a))、フィルタカートリッジ63に分注する(図22(b))(移液工程S08)。これによって、溶解処理された核酸を含む試料液をフィルタカートリッジ63に注入できる。
(9)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図23)(加圧工程S09)。加圧ろ過は、フィルタカートリッジ63内に加圧エアを導入して加圧することによって行う。この場合に、フィルタカートリッジ63内は密閉状態に保たれる。これによって、フィルタ64を通して試料液を通過させ、フィルタ64に核酸を吸着させる。フィルタ64を通過した液状部分は、フィルタカートリッジ63の下方に配置されたウェストチューブ65を介して排出する。試料液が全てフィルタ64を通過すると、圧力が液排出完了圧力以下に低下し、各圧力センサ86a、86bによって各フィルタカートリッジ63で抽出終了が検出される。その後、例えば、加圧ヘッド23a、23bが上昇移動して密閉状態が解除され、加圧工程を終了する。
(10)フィルタカートリッジ63に試薬(洗浄液)を液体供給ノズル21a、21bから分注する(図24)(試薬添加工程S10)。
[0059]
 <洗浄液>
 「洗浄液」は、核酸と一緒にフィルタ64に付着した試料液中の不純物を洗い流す機能を有し、核酸の吸着はそのままで不純物を離脱させる組成を有する。「洗浄液」としては、例えば、主剤と緩衝剤、および必要に応じて界面活性剤を含む水溶液からなる。主剤として、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-イソプロパノール、ブタノール、アセトン等である。また、主剤は、上記水溶液中で約10重量%以上100重量%以下、好ましくは20重量%以上100重量%以下、さらに好ましくは40重量%以上80重量%以下である。
[0060]
(11)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図25)(加圧工程S11)。加圧ろ過は、フィルタカートリッジ63内に加圧エアを導入して加圧することによって行う。これによって、フィルタ64に核酸を保持したまま、その他の不純物の洗浄除去を行う。フィルタ64を通過した洗浄液等の液状部分は、フィルタカートリッジ63に接続されたウェストチューブ65を介して排出する。
(12)フィルタカートリッジ63に試薬(洗浄液)を液体供給ノズル21a、21bから分注する(図26)(試薬添加工程S12)。
(13)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図27)(加圧工程S13)。
(14)フィルタカートリッジ63に試薬(洗浄液)を液体供給ノズル21a、21bから分注する(図28)(試薬添加工程S14)。
(15)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図29)(加圧工程S15)。上記試薬添加工程S10と加圧工程S11と、試薬添加工程S12と加圧工程S13と、試薬添加工程S14と加圧工程S15と、の組み合わせをここでは3回繰り返している。なお、上記の例に限られず、少なくとも1組の試薬添加工程と加圧工程を行えばよい。
[0061]
(16)フィルタカートリッジ63をフィルタカートリッジラック61a、61b、61cからコレクションチューブラック62a、62b、62cに移動させる(図9A、図9B)。例えば、図9Bの矢印67に示すように、フィルタカートリッジ63を上方に移動させる。次に、矢印68に示すように、フィルタカートリッジ63をコレクションチューブ66の上に横移動させる。次いで、矢印69に示すようにフィルタカートリッジ63を下方に移動させ、コレクションチューブ66の上にフィルタカートリッジ63を配置する。各フィルタカートリッジ63についても順次同様に移動させて、コレクションチューブ66の上にフィルタカートリッジ63をそれぞれ配置する。
(17)試薬容器36から試薬(回収液)を分注チップ32に吸引し(図30(a))、フィルタカートリッジ63に分注する(図30(b))(試薬添加工程S16)。
[0062]
 <回収液>
 「回収液」は、塩濃度が低いことが好ましく、特には0.5M以下の塩濃度の溶液、例えば、精製蒸留水、TEバッファ等が使用される。回収液のpHは、pH2以上pH11以下、さらには、pH5以上pH9以下であることが好ましい。
[0063]
(18)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図31)(加圧工程S17)。加圧ろ過は、フィルタカートリッジ63内に加圧エアを導入して加圧することによって行う。回収液によってフィルタ64と核酸との結合力を弱め、フィルタ64に吸着されている核酸を離脱させ、回収液と共に、核酸をコレクションチューブ66に回収できる。その後、コレクションチューブ66は、必要に応じて蓋をしてもよい。
 以上によって、核酸を含む回収液を回収できる。このコレクションチューブ66内の核酸について、次の核酸分析処理等が行われる。
[0064]
 この核酸分離装置10及び核酸分離方法によれば、複数のサンプル容器42について、各サンプル容器ごとに前処理工程から核酸抽出工程まで連続して順次行われる。そこで、従来の手作業による前処理工程を行う必要がない。
[0065]
 なお、この実施の形態では、複数組のサンプル容器42、処理チューブ53、フィルタカートリッジ63を備えているが、これに限定されるものではない。例えば、実施の形態1に係る核酸分離装置10は、一組のサンプル容器42、処理チューブ53、フィルタカートリッジ63についても適用が可能である。
[0066]
 さらに、この核酸分離装置10では、装置内部に紫外線を照射して殺菌するUV照射部(図示せず)を備えていてもよい。UV照射部は、装置内部を、例えばxy方向に移動しながら紫外線を照射するように構成してもよい。これによって、装置内部を清潔に保つことができる。
[0067]
(実施の形態2)
 実施の形態2に係る核酸分離装置10の天板を透視した場合の平面構成及び核酸分離装置10の正面パネルを透視した場合の構成は、実施の形態1と実質的に同様である。例えば、図1A及び図1Bに示す通りである。図32は、実施の形態2に係る核酸分離装置10の構成を示すブロック図である。
 この核酸分離装置10は、分注チップ/試薬セット部11と、サンプルセット部12と、加温/撹拌部13と、核酸抽出部14と、分注加圧ユニット15と、制御部16と、ID管理部17と、を備えている。ID管理部17には、サンプルID読取部18と、コレクションチューブID読取部19と、を有する。サンプルID読取部18によって、サンプル容器42のサンプルIDを読み取る。コレクションチューブID読取部19によって、コレクションチューブのコレクションチューブIDを読み取る。ID管理部17によって、サンプルIDと、対応する前記コレクションチューブIDと、を関連付けて管理する。
[0068]
 この核酸分離装置10によれば、ID管理部17によってサンプル容器42のサンプルIDと、対応するコレクションチューブ66のコレクションチューブIDと、を関連付けて管理することができる。これによって、サンプル容器42と対応するコレクションチューブ66との取り違えを抑制できる。
[0069]
 また、この核酸分離装置10は、図1A、図1B及び図32に示すように、処理チューブに試料をサンプル容器42から注入し、そこに各種試薬を注入した後、処理チューブ53を撹拌し溶解処理する撹拌機構51と、溶解処理後の核酸を含む試料液から核酸をコレクションチューブ66に分離回収するために該試料液を注入したフィルタカートリッジ63に加圧気体を供給する加圧気体供給機構23と、処理チューブ53及びフィルタカートリッジ63に試料液及び試薬を注入する分注機構21、22と、加圧気体供給機構23及び分注機構21、22を移動させる移動機構24と、を備える。この分注機構は、分注チップ32を着脱可能であって、分注チップ32を介して液体を吸引及び吐出可能な吸引及び吐出機構22と、ノズルから液体を吐出する液体供給機構21と、を備える。
[0070]
 なお、図1A及び図1Bの配置は例示であって、各部材の配置はこれらに限定されない。分注加圧ユニット15によって移動可能な範囲であれば、分注チップ/試薬セット部11と、サンプルセット部12と、加温/撹拌部13と、核酸抽出部14と、は任意の箇所に配置してもよい。
[0071]
 この核酸分離装置10では、分注チップ32を介して試料液及び試薬を注入する分注機構21、22と、加圧気体を供給する加圧気体供給機構23と、を備える。これによって、分注及び加圧等の複数の工程を自動化でき、核酸抽出工程だけでなく、従来手作業で行われていた前処理工程も自動化できる。
[0072]
 以下に、この核酸分離装置10の各構成部材について説明する。なお、実施の形態1に係る核酸分離装置と実質的に同じ構成についての説明は適宜省略する場合がある。
[0073]
 <分注チップ/試薬セット部>
 核酸分離装置10の分注チップ/試薬セット部11の全体構成は、図3Aの平面図と同様である。また、核酸分離装置10の分注チップ/試薬セット部11の試薬容器用トレイ35内の構成は、図3Bの平面図と同様である。
[0074]
 分注チップ32a、32b、32c、32dは、それぞれ分注チップラック31a、31b、31cに格納されている。なお、分注チップ32a、32b、32c、32d及び試薬容器36a、36b、36c、36d、36eと、試薬の廃棄用のウェストコンテナ37、試薬は、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0075]
 <サンプルセット部>
 核酸分離装置10のサンプルセット部12の構成は、図4Aの平面図と同様である。また、サンプルセット部12に配置するサンプル容器42a、42bの例は、図4Bと同様である。サンプル容器42は、例えば採血管であり、核酸を抽出する試料が入っている。サンプル容器42は、サンプルラック41a、41b、41cに格納されている。図4Aに示すように、サンプルラック41a、41b、41cに複数のサンプル容器42が列状に保持されている。ここでは各サンプルラックにそれぞれ8個のサンプル容器42が保持されている。図4Aの例では全体で24個のサンプル容器42を格納できる。
[0076]
 なお、サンプルラック41a、41b、41c及びサンプル容器42は、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0077]
  <試料>
 なお、試料は、例えば、診断分野においては、検体として採取された全血、血漿、血清、尿、便、精液、唾液等の体液、あるいは植物(またはその一部)、動物(またはその一部)など、あるいはそれらの溶解物およびホモジネートなどの生物材料から調製された溶液が対象となる。
[0078]
 <サンプルID読取部>
 図33は、各サンプル容器42の側面のバーコード45aとサンプルラック41aの各位置を示すバーコード45bとを示すサンプルラック41aの側面図である。図34Aは、図4Aのサンプルセット部12に一つのサンプルラック41cを収納する際にサンプルIDを読み取る様子を示す平面図である。図34Bは、図34Aの正面図である。図34Cは、サンプル容器42の側面のバーコード45aをコードリーダ46で読み取る様子を示す概略図である。
 図33に示すように、サンプル容器42ごとにサンプルIDを示すバーコード45aが設けられている。また、サンプルラック41aのサンプル容器42を格納する箇所ごとにその位置を示すサンプル位置IDとしてバーコード45bが設けられている。図33の例では、奥側から順にNo.1、No.2、No.3、No.4、No.5、No.6、No.7、No.8となる。これは、サンプルラック41aをセット方向44に沿ってレーンに収納する際に、サンプルラック41aの先端、つまり、奥側のサンプル容器42のバーコード45aから読み取るためである。なお、位置を示すバーコード45bには、手前側にサンプル格納位置の終了を示す「END」を示すバーコードが設けられている。
[0079]
 図34Aに示すように、サンプルセット部12において、サンプルラック41a、41b、41cのセット方向44と交差する方向からサンプル容器42のサンプルIDを示すバーコードを読み取るためのコードリーダ46が設けられている。図34A及び図34Bに示すように、コードリーダ46は、サンプルセット部12の側方手前側に設けられている。このコードリーダ46は、サンプルID読取部18に対応する。なお、コードリーダ46によって、サンプルラック41cだけでなく、サンプルラック41a、41bのバーコードもそれぞれ読み取ることができる。サンプルラック41a、41b、41cをサンプルセット部12にセットする際にサンプルID及びサンプル位置IDを読み取ることができる。
 図34Cに示すように、サンプルIDは、例えばバーコードのような1次元コードで表示されていてもよいし、QRコード(登録商標)のような2次元コードであってもよい。コードリーダ46は、例えば、赤色LED光47等を照射し、画像センサ等でバーコード45a、45bを読み取ることができる。
[0080]
 読み取ったサンプルID及びサンプル位置IDは、ID管理部17において、対応するコレクションチューブIDと関連付けられる。この関連付けに基づいて、サンプル容器42に収容された試料が溶解処理され、処理後の核酸を含む回収液が対応するコレクションチューブ66に収容される。
[0081]
 <加温/撹拌部>
 核酸分離装置10の加温/撹拌部13の構成は、図5Aの平面図及び図5Bの正面図と同様である。また、加温/撹拌部13に配置する処理チューブ53の構造は、図5Cの斜視図と同様である。加温/撹拌部13において処理チューブ53を撹拌する様子は、図6の平面図と同様である。処理チューブを加温する加温/撹拌部13の様子は、図7の正面図と同様である。
[0082]
 加温/撹拌部13、処理チューブ53、その撹拌及び加温については、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0083]
 <核酸抽出部>
 核酸分離装置10の核酸抽出部14の構成は、図8Aの平面図及び図8Bの正面図と同様である。核酸抽出部14に配置するフィルタカートリッジ63の構成は、図8Cの概略斜視図と同様である。核酸抽出部14に配置するコレクションチューブ66の構成は、図8Dの概略斜視図と同様である。
[0084]
 核酸抽出部14、フィルタカートリッジ63、コレクションチューブ66は、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0085]
 <フィルタ>
 図8Cに示すように、フィルタカートリッジ63は、フィルタ64を有している。フィルタ64(核酸吸着性多孔性膜)は、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0086]
 <コレクションチューブ>
 図8Dに示すように、コレクションチューブ66は、上面を閉止できる蓋を備えていてもよい。このコレクションチューブ66に回収液と共に核酸を回収する。
[0087]
 <コレクションチューブID読取部>
 図35Aは、図8Aの核酸抽出部14における、コレクションチューブ66のコレクションチューブIDを読み取るためのID読取専用レーン74を示す平面図である。図35Bは、図35AのID読取専用レーン74のコードリーダ76の設置箇所を示す正面図である。図35Cは、図35AのID読取専用レーン74に設置されたコレクションチューブラック62aの底面図である。図35Dは、コレクションチューブ66の2次元コード75aをコードリーダ76で読み取る様子を示す概略図である。
 図35Aに示すように、核酸抽出部14において、コレクションチューブ66のコレクションチューブIDを読み取るためのID読取専用レーン74を設けている。つまり、本来、セットする箇所にセットする前にコレクションチューブラック62a、62b、62cをID読取専用レーン74に順次セットして、コレクションチューブIDを読み取る。
 図35A及び図35Bに示すように、コードリーダ76は、ID読取専用レーン74の手前側の下部に設けられている。このコードリーダ76は、コレクションチューブID読取部19に対応する。コレクションチューブラック62a、62b、62cをID読取専用レーン74にセットする際に各コレクションチューブ66の底部のコレクションチューブIDを読み取る。
 図35Cのコレクションチューブラック62aの底面図に示すように、コレクションチューブ66の底面にはコレクションチューブIDに対応する2次元コード75aが設けられている。また、コレクションチューブラック62aの底面自体にも各コレクションチューブ66の格納位置を示すコレクションチューブ位置IDに対応する2次元コード75bが設けられていてもよい。この場合、コードリーダ76によって、2次元コード75a及び2次元コード75bを読むことで、コレクションチューブID及びコレクションチューブ位置IDをそれぞれ読み取ることができる。
 図35Dに示すように、コレクションチューブIDは、例えば2次元コード75aで表示されていてもよい。2次元コードは狭い面積にも設けることが可能であり、小さなコレクションチューブ66の底面に設けることができる。コードリーダ76は、例えば、エリアカメラ等で2次元コード75を読み取ることができる。
[0088]
 (変形例)
 図36Aは、ID読取専用レーンを設けずにコレクションチューブIDを読み取る変形例を示す平面図である。図36Bは、図36Aの変形例のコードリーダ76の設置箇所を示す正面図である。
 この変形例では、図35Aの場合と異なり、図36A及び図36Bに示すように、ID読取専用レーンを設けずに、核酸抽出部14の手前側の下部にセット方向と交差するようにコードリーダ移動レーン77を設けている。これによって、一つのコードリーダ76をコードリーダ移動レーン77に沿って移動させて、各コレクションチューブラック62a、62b、62cについて、それぞれのコレクションチューブ66からコレクションチューブIDを読み取ることができる。また、上記と同様に、コレクションチューブラック62a、62b、62cの底面自体にも各コレクションチューブ66の位置を示すコレクションチューブ位置IDに対応する2次元コード75bが設けられていてもよい。これによって、さらにコレクションチューブ位置IDを読み取ることができる。
[0089]
 読み取ったコレクションチューブIDは、ID管理部17において、対応するサンプルIDと関連付けられる。この関連付けに基づいて、対応するサンプルIDのサンプル容器42に収納された試料に由来する核酸を含む回収液は、対応するコレクションチューブ66に収容される。
 さらに、各コレクションチューブ66の位置を示すコレクションチューブ位置IDを読み取っている場合には、ID管理部17によって、コレクションチューブIDと、対応するコレクションチューブ位置IDと、を関連付けることができる。これによって、各コレクションチューブラック62a、62b、62cにおいて、各コレクションチューブ66の位置を特定できる。
[0090]
 <フィルタカートリッジの移動について>
 核酸抽出部14において、核酸を分離するためにフィルタカートリッジ63を核酸回収用のコレクションチューブ66の上に移動させる様子は図9A及び図9Bと同様である。
 核酸の回収前に各フィルタカートリッジ63を、各コレクションチューブ66の上方に移動させる必要がある。フィルタカートリッジ63の移動については、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0091]
 <分注加圧ユニット>
 核酸分離装置10の分注加圧ユニット15の構成は、図10Aの概略斜視図と同様である。分注加圧ユニット15の液体供給ノズル21a、21bは、図10Bの部分図と同様である。分注加圧ユニット15の加圧ヘッド23a、23bは、図10Cの部分図と同様である。分注加圧ユニット15の吸引/吐出ノズル22a、22bは、図10Dの部分図と同様である。図11の(a)は、分注加圧ユニット15の平面図であり、図11の(b)は、分注加圧ユニット15の側面図であり、図11の(c)は、分注加圧ユニット15の正面図である。
[0092]
 分注加圧ユニット15及び受け皿は、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0093]
 <吸引及び吐出機構>
 この吸引及び吐出機構(ピペット)22a、22bは、直接に洗浄液等を有するボトルと接続された配管を通じて洗浄液等を分注するのではなく、先端に装着した分注チップ32を介して液体を注入することを特徴とする。吸引及び吐出機構(ピペット)22a、22bは、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
[0094]
 <液体供給機構>
 図12の(a)は、分注加圧ユニット15における液体を吐出する液体供給ノズル21a、21bを示す平面図であり、図12の(b)は、分注加圧ユニット15の側面図であり、図12の(c)は、分注加圧ユニット15の正面図であり、図12の(d)は、液体供給ノズル(液体供給機構)21a、21bに接続されたチューブポンプ71及び試薬ボトル36fを示す概略図である。この液体供給ノズル21a、21bは、チューブポンプ71によって試薬ボトル36fから試薬(例えば、洗浄液)を供給する。液体供給ノズル21a、21bによる1回の供給量は、例えば、12ml以下であり、0.25ml単位で供給してもよい。
[0095]
 <加圧ヘッド(加圧気体供給機構)>
 図13の(a)は、分注加圧ユニット15における加圧ヘッド23a、23bを示す平面図であり、図13の(b)は、分注加圧ユニット15の側面図であり、図13の(c)は、分注加圧ユニット15の正面図であり、図13の(d)は、加圧ヘッド23a、23bに接続された配管を示す概略図である。
 この加圧ヘッド23a、23bは、換気口に設けられたエアフィルタ81a、81bと、パルスモータ82a、82b、加圧ポンプ83a、83b、圧力センサ86a、86bを介してそれぞれ接続されている。圧力の設定範囲は、例えば、30kPa以上160kPa以下である。なお、加圧気体としては、例えば空気、窒素を用いることができる。
 なお、加圧ヘッド23a、23bは、吸引及び吐出機構22a、22b及び液体供給ノズル21a、21bの動作と干渉しないように配置されている。
[0096]
 <移動機構>
 移動機構24は、容器53、63の鉛直上方に分注加圧ユニット15の全体を移動させることができる。例えば、図1A及び図1Bに示すように、移動機構24としては、X軸アクチュエータ24a、Y軸アクチュエータ24b、Z軸アクチュエータ24cを用いることができる。
[0097]
 <制御部>
 制御部16によって、核酸分離装置10を構成する分注チップ/試薬セット部11と、サンプルセット部12と、加温/撹拌部13と、核酸抽出部14と、分注加圧ユニット15とを制御する。制御部16は、例えば、コンピュータであってもよい。コンピュータは、物理的な構成要素、例えば、CPU1、メモリ2、記憶部3、表示部4、入力部5、インタフェース6等を備えていればよい。また、ID管理部17は制御部16と共通のハードウェア及びソフトウェアによって実現してもよい。
[0098]
<核酸分離方法>
 図37は、実施の形態2に係る核酸分離方法の各工程を示すフローチャートである。図37において、試薬添加工程(S21)から撹拌工程(S29)までが前処理(溶解処理)工程であり、移液工程(S30)から加圧工程(S39)までが核酸抽出(分離回収)工程である。
(1)サンプルセット部12において、サンプルラック41a、41b、41cをセットする際にセット方向44と交差する方向からサンプル容器42のサンプルIDを読み取る(図38)(サンプルID読み取り工程S21)。サンプルIDは、例えばバーコード45aによって表示されていてもよい。図38に示すように、バーコード45aは、サンプル容器42の長手方向に沿って配置されていてもよい。
(2)核酸抽出部14において、コレクションチューブラック62a、62b、62cをセットする際にコレクションチューブ66のコレクションチューブIDを読み取る(図39)(コレクションチューブID読み取り工程S22)。コレクションチューブIDは、例えば2次元コード75aで表示されていてもよい。2次元コードは狭い面積にも設けることが可能であり、小さなコレクションチューブ66の底面に設けることができる。ID管理部17において、上記サンプルIDと、対応するコレクションチューブIDとを関連付ける。この関連付けに基づいて、その後、サンプル容器42に収容された核酸を含む試料液が溶解処理され(S27)、処理後の核酸を含む回収液が対応するコレクションチューブ66に収容される(S39)。
(3)試薬容器36から試薬(前処理酵素)を分注チップ32に吸引し(図15(a))、処理チューブ53に分注する(図15(b))(試薬添加工程S23)。
(4)サンプル容器(採血管、42)から試料(全血)を分注チップ32に吸引し(図40)、処理チューブ53に分注する(図16(b))(試料添加工程S24)。
(5)試薬容器36から試薬(溶解液)を分注チップ32に吸引し(図17(a))、処理チューブ53に分注する(図17(b))(試薬添加工程S25)。
(6)処理チューブ53を撹拌する(図18)(撹拌工程S26)。処理チューブ53の撹拌は、モータの回転数が1500rpm以下で行う。また、振幅は1mm以上10mm以下である。
(7)処理チューブ53を加温する(図19)(加温工程S27)。加温は、例えば、20℃以上60℃以下の温度範囲で行う。
[0099]
 「溶解処理」は、細胞膜および核膜を溶解して核酸を可溶化する試薬(例えば、カオトロピック塩またはグアニジン塩、界面活性剤およびタンパク質分解酵素を含む溶液)を含む水溶液で処理するものである。この「溶解処理」は、実施の形態1と実質的に同様であるので説明を省略する。
(8)試薬容器36から試薬(エタノール)を分注チップ32に吸引し(図20(a))、処理チューブ53に分注する(図20(b))(試薬添加工程S28)。
(9)処理チューブ53を撹拌する(図21)(撹拌工程S29)。処理チューブ53の撹拌は、モータの回転数が1500rpm以下で行う。また、振幅は1mm以上10mm以下である。
[0100]
(10)処理チューブ53から溶解処理された核酸を含む試料液を分注チップ32に吸引し(図22(a))、フィルタカートリッジ63に分注する(図22(b))(移液工程S30)。これによって、溶解処理された核酸を含む試料液をフィルタカートリッジ63に注入できる。
(11)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図23)(加圧工程S31)。加圧ろ過は、フィルタカートリッジ63内に加圧エアを導入して加圧することによって行う。この場合に、フィルタカートリッジ63内は密閉状態に保たれる。これによって、フィルタ64を通して試料液を通過させ、フィルタ64に核酸を吸着させる。フィルタ64を通過した液状部分は、フィルタカートリッジ63の下方に配置されたウェストチューブ65を介して排出する。試料液が全てフィルタ64を通過すると、圧力が液排出完了圧力以下に低下し、各圧力センサ86a、86bによって全部のフィルタカートリッジ63で抽出終了が検出される。その後、例えば、加圧ヘッド23a、23bが上昇移動して密閉状態が解除され、加圧工程を終了する。
(12)フィルタカートリッジ63に試薬(洗浄液)を液体供給ノズル21a、21bから分注する(図24)(試薬添加工程S32)。
[0101]
 <洗浄液>
 「洗浄液」は、核酸と一緒にフィルタ64に付着した試料液中の不純物を洗い流す機能を有し、核酸の吸着はそのままで不純物を離脱させる組成を有する。「洗浄液」としては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
[0102]
(13)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図25)(加圧工程S33)。加圧ろ過は、フィルタカートリッジ63内に加圧エアを導入して加圧することによって行う。これによって、フィルタ64に核酸を保持したまま、その他の不純物の洗浄除去を行う。フィルタ64を通過した洗浄液等の液状部分は、フィルタカートリッジ63に接続されたウェストチューブ65を介して排出する。
(14)フィルタカートリッジ63に試薬(洗浄液)を液体供給ノズル21a、21bから分注する(図26)(試薬添加工程S34)。
(15)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図27)(加圧工程S35)。
(16)フィルタカートリッジ63に試薬(洗浄液)を液体供給ノズル21a、21bから分注する(図28)(試薬添加工程S36)。
(17)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図29)(加圧工程S37)。上記試薬添加工程S32と加圧工程S33と、試薬添加工程S34と加圧工程S35と、試薬添加工程S36と加圧工程S37と、の組み合わせをここでは3回繰り返している。なお、上記の例に限られず、少なくとも1組の試薬添加工程と加圧工程を行えばよい。
[0103]
(18)フィルタカートリッジ63をフィルタカートリッジラック61a、61b、61cからコレクションチューブラック62a、62b、62cに移動させる(図9A、図9B)。例えば、図9Bの矢印67に示すように、フィルタカートリッジ63を上方に移動させる。次に、矢印68に示すように、フィルタカートリッジ63をコレクションチューブ66の上に横移動させる。次いで、矢印69に示すようにフィルタカートリッジ63を下方に移動させ、コレクションチューブ66の上にフィルタカートリッジ63を配置する。各フィルタカートリッジ63についても順次同様に移動させて、コレクションチューブ66の上にフィルタカートリッジ63をそれぞれ配置する。
(19)試薬容器36から試薬(回収液)を分注チップ32に吸引し(図30(a))、フィルタカートリッジ63に分注する(図30(b))(試薬添加工程S38)。
[0104]
 <回収液>
 「回収液」は、塩濃度が低いことが好ましく、特には0.5M以下の塩濃度の溶液、例えば、精製蒸留水、TEバッファ等が使用される。回収液のpHは、pH2以上pH11以下、さらには、pH5以上pH9以下であることが好ましい。
[0105]
(20)フィルタカートリッジ63を加圧ろ過する(図31)(加圧工程S39)。加圧ろ過は、フィルタカートリッジ63内に加圧エアを導入して加圧することによって行う。回収液によってフィルタ64と核酸との結合力を弱め、フィルタ64に吸着されている核酸を離脱させ、回収液と共に、核酸をコレクションチューブ66に回収できる。その後、コレクションチューブ66は、必要に応じて蓋をしてもよい。
 以上によって、核酸を含む回収液を回収できる。このコレクションチューブ66内の核酸について、次の核酸分析処理等が行われる。
[0106]
 この核酸分離装置10及び核酸分離方法によれば、複数のサンプル容器42について、各サンプル容器ごとに前処理工程から核酸抽出工程まで連続して順次行われる。そこで、従来の手作業による前処理工程を行う必要がない。
[0107]
 なお、この実施の形態2では、複数組のサンプル容器42、処理チューブ53、フィルタカートリッジ63を備えているが、これに限定されるものではない。例えば、実施の形態2に係る核酸分離装置10は、一組のサンプル容器42、処理チューブ53、フィルタカートリッジ63についても適用が可能である。
[0108]
 さらに、この核酸分離装置10では、装置内部に紫外線を照射して殺菌するUV照射部(図示せず)を備えていてもよい。UV照射部は、装置内部を、例えばxy方向に移動しながら紫外線を照射するように構成してもよい。これによって、装置内部を清潔に保つことができる。
[0109]
 なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。

産業上の利用可能性

[0110]
 本発明に係る核酸分離装置によれば、分注チップを介して試料、試薬又は溶解処理後の試料液を分注する分注機構と、加圧気体を供給する加圧気体供給機構と、を備える。これによって、分注及び加圧等の複数の工程を自動化でき、核酸抽出工程だけでなく、従来手作業で行われていた前処理工程も自動化できる。
[0111]
 また、本発明の別例に係る核酸分離装置によれば、ID管理部によってサンプル容器のサンプルIDと、対応するコレクションチューブのコレクションチューブIDと、を関連付けることができる。これによって、サンプル容器と対応するコレクションチューブとの取り違えを抑制できる。

符号の説明

[0112]
10 核酸分離装置
11 分注チップ/試薬セット部
12 サンプルセット部
13 加温/撹拌部
14 核酸抽出部
15 分注加圧ユニット
16 制御部
17 ID管理部
18 サンプルID読取部
19 コレクションチューブID読取部
21、21a、21b 試薬添加ノズル(液体供給機構)
22、22a、22b 吸引/吐出ノズル(吸引及び吐出機構)
23、23a、23b 加圧ヘッド(加圧気体供給機構)
24、24a、24b、24c 移動機構
25 受け皿
26a、26b 第1分注チップ装着部
27a、27b 第2分注チップ装着部
28 ワーク検知センサ
31a、31b、31c 分注チップラック
32、32a、32b、32c、32d 分注チップ
33 分注チップイジェクタ部
34 分注チップ廃棄ボックス
35 試薬容器用トレイ
36、36a、36b、36c、36d、36e、36f 試薬容器
41a、41b、41c サンプルラック
42、42a、42b サンプル容器(採血官)
43a、43b、43c サンプルラック有無検知センサ
44 サンプルラックセット方向
45a バーコード(サンプルID)
45b バーコード(サンプル位置ID)
46 コードリーダ
47 赤色LED光
51 撹拌機構(撹拌ユニット)
52 処理チューブラック
53 処理チューブ(ライセートチューブ)
54 首部
55 底部
56 回転方向
58 ヒータ
61a、61b、61c フィルタカートリッジラック
62a、62b、62c コレクションチューブラック
63 フィルタカートリッジ
64 フィルタ
65 ウェストチューブ
66 コレクションチューブ
67 上昇移動
68 横方向移動
69 下降移動
71 チューブポンプ
72 配管
74 ID読取専用レーン
75 2次元コード
76 コードリーダ
77 コードリーダ移動レーン
81a、81b エアフィルタ
82a、82b パルスモータ
83a、83b 加圧ポンプ
86a、86b 圧力センサ

請求の範囲

[請求項1]
 処理チューブに注入された試料及び試薬を撹拌し溶解処理する攪拌機構と、
 前記溶解処理後の核酸を含む試料液から核酸を分離回収するために該試料液を注入したフィルタカートリッジに加圧気体を供給する加圧気体供給機構と、
 前記処理チューブ及び前記フィルタカートリッジに前記試料、試薬又は溶解処理後の試料液を注入する分注機構と、
 前記加圧気体供給機構及び前記分注機構を移動させる移動機構と、
を備え、
 前記分注機構は、
   分注チップを着脱可能であって、前記分注チップを介して液体を吸引及び吐出可能な吸引及び吐出機構と、
   ノズルから液体を吐出する液体供給機構と、
を備える、核酸分離装置。
[請求項2]
 前記吸引及び吐出機構は、前記分注チップ内の気体を吸引又は吐出して、前記分注チップ内に液体を吸引又は吐出を行い、
 先端に第1口径のOリングを有し、前記第1口径の第1分注チップを着脱可能な第1分注チップ装着部と、前記第1口径のOリングと同軸に前記第1口径より大きな第2口径のOリングを有し、前記第2口径の第2分注チップを着脱可能な第2分注チップ装着部と、を有する、請求項1に記載の核酸分離装置。

図面

[ 図 1A]

[ 図 1B]

[ 図 2]

[ 図 3A]

[ 図 3B]

[ 図 4A]

[ 図 4B]

[ 図 5A]

[ 図 5B]

[ 図 5C]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8A]

[ 図 8B]

[ 図 8C]

[ 図 8D]

[ 図 9A]

[ 図 9B]

[ 図 10A]

[ 図 10B]

[ 図 10C]

[ 図 10D]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]

[ 図 31]

[ 図 32]

[ 図 33]

[ 図 34A]

[ 図 34B]

[ 図 34C]

[ 図 35A]

[ 図 35B]

[ 図 35C]

[ 図 35D]

[ 図 36A]

[ 図 36B]

[ 図 37]

[ 図 38]

[ 図 39]

[ 図 40]