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1. (WO2018179926) エンジンのシリンダブロック構造
Document

明 細 書

発明の名称 エンジンのシリンダブロック構造

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

0005   0006   0007   0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054  

産業上の利用可能性

0055  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4  

明 細 書

発明の名称 : エンジンのシリンダブロック構造

技術分野

[0001]
 本発明は、気筒列が収容されるシリンダブロックを含むシリンダブロック構造に関する。

背景技術

[0002]
 気筒列が収容されるシリンダブロックには、エンジンの動作に必要とされる様々な装置が取り付けられる(特許文献1を参照)。特許文献1は、シリンダブロックに取り付けられたオイルポンプを開示する。オイルポンプは、オイルをシリンダブロックへ供給する。
[0003]
 特許文献1の構造に関して、オイルポンプは、一対の小さな板材を介してシリンダブロックに取り付けられている。オイルポンプはエンジンの振動の低減に僅かに貢献するけれども、エンジンに要求される高い燃焼効率を得るために設定された高い燃焼ピーク圧に起因するエンジンの振動を十分に抑制することはできない。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開平4-279709号公報

発明の概要

[0005]
 本発明は、エンジンの振動を十分に低減することができるシリンダブロック構造を提供することを目的とする。
[0006]
 本発明の一局面に係るエンジンのシリンダブロック構造は、第1方向に並べられた複数の気筒から形成された気筒列を取り囲むシリンダブロックと、前記シリンダブロックに締結された第1締結部と、前記第1方向に交差する第2方向において前記第1締結部から離間した位置で前記シリンダブロックに締結された第2締結部と、を含む補強プレートと、前記シリンダブロックへオイルを供給するオイルポンプと、を備える。前記オイルポンプは、前記補強プレートとともに前記シリンダブロックに締結される。前記補強プレートは、前記シリンダブロックと前記オイルポンプとによって挟まれ、且つ、前記第1方向において前記気筒列の半分以上の長さを有する。
[0007]
 上述のシリンダブロック構造は、エンジンの振動を十分に低減することができる。
[0008]
 本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] オイルパンが取り外された例示的なシリンダブロック構造の概略的な底面図である。
[図2] 図1に示されるシリンダブロック構造の補強プレートの概略的な平面図である。
[図3] 図1に示されるシリンダブロック構造のチェーン機構の概略図である。
[図4] 図1に示されるシリンダブロック構造の概略的な側面図である。

発明を実施するための形態

[0010]
 図1は、オイルパンが取り外された例示的なシリンダブロック構造100の概略的な底面図である。図1を参照して、シリンダブロック構造100が説明される。
[0011]
 シリンダブロック構造100は、シリンダブロック200と、補強プレート300と、オイルポンプ400と、を備える。シリンダブロック200は、底面210を含む。図1は、底面210に形成された開口部211を示す。クランク軸101の一部は、開口部211内に描かれている。クランク軸101は、第1方向に延びる。複数の気筒(図示せず)内では、クランク軸101に取り付けられた複数のコネクティングロッドを介して、ピストンがエンジンの運転時に往復運動をする。したがって、複数の気筒は、第1方向に並び、気筒列を形成する。シリンダブロック200は、クランク軸101と気筒列とを取り囲む。なお、シリンダブロック200の底面210には、図4の側面図に示されるように、補強プレート300(後述される)とオイルポンプ400とを覆う通常のオイルパンが取り付けられる。
[0012]
 図2は、補強プレート300の概略的な平面図である。図1及び図2を参照して、シリンダブロック構造100が更に説明される。
[0013]
 補強プレート300は、全体的に、矩形状である。補強プレート300は、第1長縁311と、第2長縁312と、第1短縁313と、第2短縁314と、を含む。第1長縁311、第2長縁312、第1短縁313及び第2短縁314は、補強プレート300の外形輪郭を形成する。第1長縁311及び第2長縁312は、第1方向に長い。第1短縁313及び第2短縁314は、第1方向に直角の第2方向に長い。本実施形態に関して、第2方向は、第1方向に直角である。しかしながら、第2方向は、第1方向に交差する他の角度であってもよい。
[0014]
 図2に示されるように、複数の貫通穴321~328は、補強プレート300に形成される。貫通穴321は、第1長縁311と第1短縁313とによって形成された角隅部を貫通する。貫通穴322は、第2長縁312と第1短縁313とによって形成された角隅部を貫通する。貫通穴328は、第2長縁312と第2短縁314とによって形成された角隅部を貫通する。貫通穴327は、貫通穴328が形成された角隅部を形成する第2短縁314の端部とは反対側の端部の近くに形成される。貫通穴323,325は、貫通穴321,327の間で第1長縁311の近くに形成される。したがって、貫通穴321,323,325,327は、第1長縁311に沿って、間隔をあけて並ぶ。貫通穴324,326は、貫通穴322,328の間で第2長縁312の近くに形成される。したがって、貫通穴322,324,326,328は、第2長縁312に沿って、間隔をあけて並ぶ。貫通穴322,324,326,328の列は、第2方向において、貫通穴321,323,325,327の列から離間している。
[0015]
 図1に示されるように、シリンダブロック構造100は、複数のボルト331~338を含む。ボルト331は、貫通穴321に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。ボルト332は、貫通穴322に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。ボルト333は、貫通穴323に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。ボルト334は、貫通穴324に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。ボルト335は、貫通穴325に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。ボルト336は、貫通穴326に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。ボルト337は、貫通穴327に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。ボルト338は、貫通穴328に挿通され、シリンダブロック200の底面210に形成されたボルト穴(図示せず)に螺合される。したがって、補強プレート300は、ボルト331~338によって、シリンダブロック200の底面210に締結される。
[0016]
 オイルポンプ400は、シリンダブロック200へオイルを供給する。オイルは、シリンダブロック200に形成された流路(図示せず)を通じて、様々な油圧駆動装置(図示せず)に供給される。
[0017]
 オイルポンプ400は、ポンプ筐体410と、回転シャフト420と、スプロケット430と、ポンプ機構(図示せず)を含む。ポンプ機構は、ポンプ筐体410内に収容される。回転シャフト420の一部は、ポンプ筐体410内に挿入される。ポンプ機構は、回転シャフト420の回転によって駆動され、オイルを吐出する。ポンプ機構は、様々な既知のポンプ装置が有する構造を有してもよい。たとえば、ポンプ機構は、既知の可変容量オイルポンプの構造を有してもよいし、他のオイルポンプの構造を有してもよい。したがって、本実施形態の原理は、ポンプ機構の特定の構造に限定されない。
[0018]
 回転シャフト420は、ポンプ筐体410から突出する。スプロケット430は、回転シャフト420に取り付けられる。本実施形態に関して、第2スプロケットは、スプロケット430によって例示される。
[0019]
 シリンダブロック構造100は、チェーン機構(図示せず)を更に備える。クランク軸101は、気筒列から出力された動力によって回転される。クランク軸101の回転は、スプロケット430へ伝達される。この結果、回転シャフト420は、回転され、ポンプ筐体410内のポンプ機構を駆動する。
[0020]
 ポンプ筐体410は、補強プレート300の下面に当接される。したがって、補強プレート300は、ポンプ筐体410とシリンダブロック200の底面210とによって挟まれる。ポンプ筐体410は、上述のボルト331~334によって貫通される。したがって、ポンプ筐体410は、補強プレート300とともに、シリンダブロック200の底面210に締結される。本実施形態に関して、第1締結部は、貫通穴321,323のうち一方によって例示される。第2締結部は、貫通穴322,324のうち一方によって例示される。第1締結具は、ボルト331,333のうち一方によって例示される。第2締結具は、ボルト332,334のうち一方によって例示される。しかしながら、第1締結具及び第2締結具は、ポンプ筐体410及び補強プレート300をともにシリンダブロック200の底面210に締結することができる他の部品(たとえば、カシメピン)であってもよい。したがって、本実施形態の原理は、第1締結具及び第2締結具として用いられる特定の部品に限定されない。
[0021]
 図1に示されるように、第1方向における補強プレート300の長さは、第1方向におけるシリンダブロック200の底面210の長さの半分よりも大きい。このことは、第1方向における補強プレート300の長さは、シリンダブロック200内で形成された気筒列の長さ(第1方向における長さ)の半分(たとえば、4気筒エンジンの場合は、2気筒列の長さ)よりも大きいことを意味する。したがって、補強プレート300は、シリンダブロック200の底面210の広い領域に亘って、振動を低減することができる。
[0022]
 図1に示されるように、クランク軸101は、ボルト331,333,335,337の列とボルト332,334,336,338の列との間で、第1方向に延びる。したがって、ボルト331,333,335,337の列及びボルト332,334,336,338の列は、補強プレート300の捻れを抑制することができる。
[0023]
 <他の特徴>
 設計者は、上述のシリンダブロック構造100に様々な特徴を与えることができる。以下に説明される特徴は、上述の実施形態に関連して説明されたシリンダブロック構造100の原理を何ら限定しない。
[0024]
 (オイルの供給経路)
 図2に示されるように、オイルポンプ400(図1を参照)から吐出されたオイルが流入する流入口341は、補強プレート300の下面に形成される。流入口341に加えて、シリンダブロック200に形成された流路(図示せず)に連なる流出口342も、補強プレート300に形成される。流出口342は、補強プレート300の上面に現れる。流入口341と流出口342との間で延びる流路343は、補強プレート300の上面と下面との間で形成される。オイルポンプ400から流入口341に流入したオイルは、流路343によって、流出口342へ案内される。オイルは、その後、流出口342から流出し、シリンダブロック200に形成された流路を通じて、様々な油圧駆動装置(図示せず)へ供給される。
[0025]
 上述の如く、補強プレート300は、シリンダブロック200の剛性を高めるだけでなく、オイルの供給経路も形成する。したがって、オイルポンプ400から吐出されたオイルをシリンダブロック200へ案内するための管部材は、必要とされない。この結果、シリンダブロック構造100は、軽量になり、且つ、簡素化された構造を有することができる。
[0026]
 (オイルポンプの駆動)
 図3は、上述のチェーン機構500の概略図である。図1及び図3を参照して、オイルポンプ400を駆動するチェーン機構500が説明される。
[0027]
 図1に示されるように、シリンダブロック200は、第1面(後端面)221と、第2面(前端面)222と、を含む。第1面221及び第2面222は、底面210から上方に屈曲する。したがって、第1面221及び第2面222は、第1方向に対して略直角である。第2面222は、第1面221とは反対側である。図3に示されるように、チェーン機構500は、第1面221の隣に形成される。
[0028]
 クランク軸101は、第1面221から突出する出力端102を含む。気筒列が出力した動力は、出力端102を回転させる。チェーン機構500は、出力端102の回転を、オイルポンプ400のスプロケット430へ伝達する。
[0029]
 スプロケット103は、クランク軸101の出力端102に取り付けられる。チェーン機構500は、スプロケット103,430に噛み合う無端のチェーン510を含む。クランク軸101が回転すると、出力端102に取り付けられたスプロケット103も回転する。スプロケット103の回転は、チェーン510によって、スプロケット430へ伝達される。この結果、スプロケット430は、回転する。スプロケット430の回転は、上述の如く、回転シャフト420の回転に帰結する。回転シャフト420の回転の結果、ポンプ筐体410内のポンプ機構(図示せず)は、駆動され、オイルは、オイルポンプ400から吐出される。本実施形態に関して、第1スプロケットは、スプロケット103によって例示される。第1チェーンは、チェーン510によって例示される。
[0030]
 図1に示されるように、オイルポンプ400は、第2面222よりも第1面221の近くに配置される。すなわち、オイルポンプ400のポンプ筐体410は、チェーン機構500に近い側のシリンダブロック200に配置される。したがって、回転シャフト420が短くても、第1方向におけるスプロケット430,103間のアライメントは適切になる。したがって、クランク軸101の回転は、スプロケット103,430及びチェーン510を通じて、回転シャフト420及びポンプ筐体410内のポンプ機構へ伝達される。
[0031]
 (トランスミッション筐体)
 図4は、シリンダブロック構造100の概略的な側面図である。図1、図3及び図4を参照して、シリンダブロック構造100が更に説明される。
[0032]
 図4は、シリンダブロック構造100に加えて、トランスミッション筐体104を示す。トランスミッション機構(図示せず)は、トランスミッション筐体104内に収容される。トランスミッション機構は、運転者のギア操作に応じて、ギア比を変更する。或いは、トランスミッション機構は、車両に搭載されたコンピュータの制御下でギア比を変更する。図3に示されるように、フランジ105は、クランク軸101の出力端102に取り付けられる。トランスミッション機構は、フランジ105に連結される。すなわち、トランスミッション機構は、フランジ105を介して、出力端102に連結される。したがって、トランスミッション機構は、クランク軸101の回転として出力された動力を受け取ることができる。トランスミッション機構は、上述のギア比に応じて、動力を増幅する。増幅された動力は、トランスミッション機構から車輪(図示せず)へ伝達される。様々な車両に搭載された既知のトランスミッション機構の構造が、トランスミッション筐体104内のトランスミッション機構に適用されてもよい。したがって、本実施形態の原理は、トランスミッション機構の特定の構造に限定されない。
[0033]
 シリンダブロック構造100は、カバー600を更に備える。カバー600は、シリンダブロック200の第1面221とトランスミッション筐体104との間に配置される。カバー600は、第1面221に取り付けられる。トランスミッション筐体104は、少なくとも部分的にカバー600に連結される。カバー600は、チェーン機構500の一部を覆う。
[0034]
 図3は、複数のスプロケット106,107,108,109,111を示す。スプロケット103と同様に、スプロケット111は、クランク軸101の出力端に取り付けられる。スプロケット106は、気筒列へ燃料を噴射する燃料噴射ポンプ(図示せず)を駆動するために用いられる。スプロケット107は、スプロケット106と同軸に配置される。スプロケット107は、スプロケット106とともに回転する。スプロケット108,109は、気筒列(図示せず)への吸気及び気筒列からの排気を担う複数の弁体(すなわち、吸気弁及び排気弁:図示せず)を駆動するカム軸を回転させるために用いられる。本実施形態に関して、第3スプロケットは、スプロケット111によって例示される。複数の第4スプロケットは、スプロケット108,109によって例示される。
[0035]
 図3及び図4は、シリンダブロック200の上面に据え付けられたシリンダヘッド110を示す。上述の複数の弁体は、シリンダヘッド110内に主に収容される。したがって、スプロケット108,109は、シリンダヘッド110の隣に配置される。すなわち、スプロケット108,109は、シリンダブロック200の上方に位置することになる。スプロケット106,107は、スプロケット103とスプロケット108,109との間の高さ位置に配置される。
[0036]
 チェーン機構500は、チェーン520,530を含む。チェーン520は、スプロケット111,106に噛み合う無端チェーンである。チェーン530は、スプロケット107,108,109に噛み合う無端チェーンである。スプロケット111の回転は、チェーン520によって、スプロケット106へ伝達される。したがって、スプロケット111が回転すると、スプロケット106も回転する。この間、スプロケット107は、スプロケット106と同軸回転する。スプロケット107の回転は、チェーン530によって、スプロケット108,109へ伝達される。したがって、スプロケット111が回転すると、スプロケット108,109も回転することができる。なお、シリンダヘッド100側のチェーン530及びスプロケット108,109を含むチェーン機構500は、カバー600から分割形成され、且つ、シリンダヘッド110の端面に取り付けられたカバー700によって覆われている。すなわち、チェーン機構500は、カバー600,700によって全体的に覆われている。本実施形態に関して、少なくとも1つの第2チェーンは、チェーン520,530によって例示される。代替的に、少なくとも1つの第2チェーンは、スプロケット111,108,109に噛み合うように配置された単一の無端チェーンであってもよい。上述のスプロケット103,111は、クランク軸101の出力端102に取り付けられている。しかしながら、スプロケット103,111は、出力端102と一体的に形成されてもよい。
[0037]
 上述の如く、オイルポンプ400は、シリンダブロック200の底面210に取り付けられるので、オイルポンプ400の回転シャフト420に取り付けられたスプロケット430の回転軸は、シリンダブロック200の下方に位置する。上述の如く、スプロケット108,109は、シリンダブロック200の上方に位置する。カバー600は、チェーン機構500の一部を覆うので、シリンダブロック200の第1面221とトランスミッション筐体104との間には、鉛直方向に広い空間を形成する。このことは、大きな振動が、シリンダブロック200とトランスミッション筐体104との間で生じやすいことを意味する。しかしながら、図1を参照して説明された如く、オイルポンプ400は、第1面221の近くに配置される。したがって、シリンダブロック構造100は、第1面221の近くで特に高い剛性を有することができる。この結果、シリンダブロック200、カバー600及びトランスミッション筐体104が、連接されていても、補強プレート300及びオイルポンプ400は、シリンダブロック200とトランスミッション筐体104との間での大きな振動の発生リスクを低減することができる。
[0038]
 第1面221の周囲の領域とは異なり、大きな振動は、第2面222の周囲では発生しにくい。したがって、補強プレート300は、シリンダブロック200の底面210を全体的に覆わなくてもよい。図1に示されるように、第2面222から補強プレート300までの距離は、第1面221から補強プレート300までの距離より長い。このことは、シリンダブロック構造100の軽量化に貢献する。
[0039]
 上述の様々な実施形態に関連して説明された例示的なシリンダブロック構造は、以下の特徴を主に備える。
[0040]
 上述の実施形態の一局面に係るエンジンのシリンダブロック構造は、第1方向に並べられた複数の気筒から形成された気筒列を取り囲むシリンダブロックと、前記シリンダブロックに締結された第1締結部と、前記第1方向に交差する第2方向において前記第1締結部から離間した位置で前記シリンダブロックに締結された第2締結部と、を含む補強プレートと、前記シリンダブロックへオイルを供給するオイルポンプと、を備える。前記オイルポンプは、前記補強プレートとともに前記シリンダブロックに締結される。前記補強プレートは、前記シリンダブロックと前記オイルポンプとによって挟まれ、且つ、前記第1方向において前記気筒列の半分以上の長さを有する。
[0041]
 上記の構成によれば、シリンダブロックは、第1方向に並べられた複数の気筒から形成された気筒列を取り囲むので、気筒列から生じた振動は、シリンダブロックへ伝達される。シリンダブロックへオイルを供給するオイルポンプは、シリンダブロックとオイルポンプとによって挟まれた補強プレートとともにシリンダブロックに締結されるので、オイルポンプ及び補強プレートは、シリンダブロックの振動の低減に貢献することができる。補強プレートは、シリンダブロックとオイルポンプとによって挟まれ、且つ、第1方向において気筒列の半分以上の長さを有するので、シリンダブロックの広い領域に亘って、振動の低減に貢献することができる。加えて、補強プレートは、シリンダブロックに締結された第1締結部と、第1方向に交差する第2方向において第1締結部から離間した位置でシリンダブロックに締結された第2締結部と、を含むので、捻れ変形は、補強プレートに生じにくくなる。したがって、補強プレートは、振動低減部材として安定的に機能することができる。
[0042]
 上記の構成に関して、前記オイルが流入する流入口、前記オイルが流出する流出口及び前記流入口と前記流出口との間で延び、前記オイルを前記流入口から前記流出口へ案内する流路は、前記補強プレートに形成されてもよい。
[0043]
 上記の構成によれば、オイルが流入する流入口、オイルが流出する流出口及び流入口と流出口との間で延び、オイルを流入口から流出口へ案内する流路は、補強プレートに形成されるので、補強プレートは、シリンダブロックへのオイルの供給に利用されることができる。オイルをシリンダブロックへ案内するための追加的な部品は、必要とされないので、シリンダブロック構造は、軽量である。
[0044]
 上記の構成に関して、前記シリンダブロックは、前記補強プレートが取り付けられた底面を含んでもよい。前記気筒列は、底面視において、前記第1締結部と前記第2締結部との間に位置してもよい。
[0045]
 上記の構成によれば、気筒列は、底面視において、第1締結部と第2締結部との間に位置するので、捻れ変形は、補強プレートに生じにくくなる。したがって、補強プレートは、振動低減部材として安定的に機能することができる。
[0046]
 上記の構成に関して、シリンダブロック構造は、前記第1締結部を貫通する第1締結具と、前記第2締結部を貫通する第2締結具と、を更に備えてもよい。前記オイルポンプは、前記第1締結具及び前記第2締結具によって貫通されるポンプ筐体を含んでもよい。前記第1締結具及び前記第2締結具は、前記シリンダブロックに接続され、前記補強プレート及び前記ポンプ筐体を前記シリンダブロックに締結してもよい。
[0047]
 上記の構成によれば、オイルポンプのポンプ筐体は、第1締結部を貫通する第1締結具と、第2締結部を貫通する第2締結具と、によって貫通されるので、オイルポンプは、補強プレートとにシリンダブロックに締結されることになる。この結果、オイルポンプ及び補強プレートは、シリンダブロックの振動の低減に大きく貢献することができる。
[0048]
 上記の構成に関して、シリンダブロック構造は、前記気筒列から出力された動力によって回転されるクランク軸の出力端側に設けられた第1スプロケットに噛み合う第1チェーンを含むチェーン機構を更に備えてもよい。前記オイルポンプは、前記第1チェーンに噛み合う第2スプロケットと、前記ポンプ筐体内に配置され、且つ、前記オイルを吐出するポンプ機構と、前記ポンプ筐体から突出し、前記第2スプロケットが設けられた回転シャフトと、を含んでもよい。前記回転シャフトは、前記第1チェーンを通じて前記第2スプロケットに伝達された前記動力によって回転され、前記ポンプ機構を駆動してもよい。前記ポンプ筐体は、前記チェーン機構に近い側の前記シリンダブロックに配置してもよい。
[0049]
 上記の構成によれば、チェーン機構は、気筒列から出力された動力によって回転されるクランク軸の出力端側に設けられた第1スプロケットに噛み合う第1チェーンを含むので、チェーン機構は、クランク軸によって駆動される。オイルポンプは、第1チェーンに噛み合う第2スプロケットを含むので、チェーン機構は、気筒列から出力された動力を用いて、第2スプロケットが設けられた回転シャフトを回転し、ポンプ筐体内のポンプ機構を駆動することができる。この結果、オイルポンプは、オイルをシリンダブロックへ供給することができる。
[0050]
 チェーン機構は、第1スプロケットが設けられるクランク軸の出力端側に、配置されているので、出力端側とは反対側は、様々な補機の取付に利用されることができる。
[0051]
 ポンプ筐体は、チェーン機構に近い側のシリンダブロックに配置されているので、ポンプ筐体から突出した回転シャフトは、過度に長くならない。したがって、第1チェーンを通じて、第2スプロケットへ伝達された動力は、回転シャフトを通じて、ポンプ筐体内のポンプ機構へ安定的に伝達されることになる。
[0052]
 上記の構成に関して、シリンダブロック構造は、前記シリンダブロックと、前記クランク軸の出力端に連結され、且つ、前記動力を増幅するトランスミッション機構が収容されたトランスミッション筐体と、の間に配置され、前記チェーン機構を覆うカバーを更に備えてもよい。前記チェーン機構は、前記出力端に設けられた第3スプロケットから、前記気筒列への吸気及び前記気筒列からの排気を担う複数の弁体を駆動する複数のカムとともに回転する複数の第4スプロケットへ、前記動力を伝達する少なくとも1つの第2チェーンを含んでもよい。
[0053]
 上記の構成によれば、チェーン機構を覆うカバーは、シリンダブロックと、クランク軸の出力端に連結され、且つ、動力を増幅するトランスミッション機構が収容されたトランスミッション筐体と、の間に配置されるので、トランスミッション筐体が配置されない側(すなわち、クランク軸の出力端側とは反対側)は、様々な補機の取付に利用されることができる。
[0054]
 チェーン機構は、出力端に設けられた第3スプロケットから、気筒列への吸気及び気筒列からの排気を担う複数の弁体を駆動する複数のカムとともに回転する複数の第4スプロケットのうち少なくとも1つへ、動力を伝達する少なくとも1つの第2チェーンを含むので、チェーン機構は、シリンダブロックの端面の広い領域と重なる。カバーは、チェーン機構を覆うので、広い空間が、カバーとシリンダブロックの端面との間に形成されることになる。加えて、カバーは、シリンダブロックとトランスミッション筐体との間に位置するので、振動は、カバーの周囲において、特に大きくなる。しかしながら、オイルポンプは、チェーン機構の近くに配置されるので、カバーの周囲の振動は、オイルポンプによって効果的に低減される。

産業上の利用可能性

[0055]
 上述の実施形態の原理は、様々な車両に好適に利用される。

請求の範囲

[請求項1]
 第1方向に並べられた複数の気筒から形成された気筒列を取り囲むシリンダブロックと、
 前記シリンダブロックに締結された第1締結部と、前記第1方向に交差する第2方向において前記第1締結部から離間した位置で前記シリンダブロックに締結された第2締結部と、を含む補強プレートと、
 前記シリンダブロックへオイルを供給するオイルポンプと、を備え、
 前記オイルポンプは、前記補強プレートとともに前記シリンダブロックに締結され、
 前記補強プレートは、前記シリンダブロックと前記オイルポンプとによって挟まれ、且つ、前記第1方向において前記気筒列の半分以上の長さを有する
 エンジンのシリンダブロック構造。
[請求項2]
 前記オイルが流入する流入口、前記オイルが流出する流出口及び前記流入口と前記流出口との間で延び、前記オイルを前記流入口から前記流出口へ案内する流路は、前記補強プレートに形成される
 請求項1に記載のエンジンのシリンダブロック構造。
[請求項3]
 前記シリンダブロックは、前記補強プレートが取り付けられた底面を含み、
 前記気筒列は、底面視において、前記第1締結部と前記第2締結部との間に位置する
 請求項1又は2に記載のエンジンのシリンダブロック構造。
[請求項4]
 前記第1締結部を貫通する第1締結具と、前記第2締結部を貫通する第2締結具と、を更に備え、
 前記オイルポンプは、前記第1締結具及び前記第2締結具によって貫通されるポンプ筐体を含み、
 前記第1締結具及び前記第2締結具は、前記シリンダブロックに接続され、前記補強プレート及び前記ポンプ筐体を前記シリンダブロックに締結する
 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジンのシリンダブロック構造。
[請求項5]
 前記気筒列から出力された動力によって回転されるクランク軸の出力端側に設けられた第1スプロケットに噛み合う第1チェーンを含むチェーン機構を更に備え、
 前記オイルポンプは、前記第1チェーンに噛み合う第2スプロケットと、前記ポンプ筐体内に配置され、且つ、前記オイルを吐出するポンプ機構と、前記ポンプ筐体から突出し、前記第2スプロケットが設けられた回転シャフトと、を含み、
 前記回転シャフトは、前記第1チェーンを通じて前記第2スプロケットに伝達された前記動力によって回転され、前記ポンプ機構を駆動し、
 前記ポンプ筐体は、前記チェーン機構に近い側の前記シリンダブロックに配置される
 請求項4に記載のエンジンのシリンダブロック構造。
[請求項6]
 前記シリンダブロックと、前記クランク軸の出力端に連結され、且つ、前記動力を増幅するトランスミッション機構が収容されたトランスミッション筐体と、の間に配置され、前記チェーン機構を覆うカバーを更に備え、
 前記チェーン機構は、前記出力端に設けられた第3スプロケットから、前記気筒列への吸気及び前記気筒列からの排気を担う複数の弁体を駆動する複数のカムとともに回転する複数の第4スプロケットへ、前記動力を伝達する少なくとも1つの第2チェーンを含む
 請求項5に記載のエンジンのシリンダブロック構造。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]