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1. (WO2018179489) 加工装置
Document

明 細 書

発明の名称 加工装置

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067  

符号の説明

0068  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 加工装置

技術分野

[0001]
 本開示は、被加工物を加工する加工装置に関する。

背景技術

[0002]
 従来より、保持部材に保持された被加工物に、例えば切断加工を施す加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2013-193192号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 この種の加工装置において、被加工物を保持する保持部材は、搬送機構を構成する駆動ローラとピンチローラとの間に挟まれた状態で、駆動ローラの回転駆動によって搬送される。この搬送時において、保持部材は、例えば、撓んだり、搬送方向に対して傾いたりと、搬送姿勢が不安定となる場合がある。このような場合、加工精度が損なわれるおそれがある。
[0005]
 本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被加工物を保持する保持部材の搬送時において、当該保持部材の搬送姿勢を安定させることができ、加工精度の向上を図ることができる加工装置を提供することである。

課題を解決するための手段

[0006]
 本開示に係る加工装置は、被加工物を加工する加工装置であって、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、を有し、前記第1面で前記被加工物を保持する保持部材と、前記保持部材が搬送される搬送経路において、前記保持部材を第1方向に搬送する搬送機構と、前記被加工物を加工する加工部と、前記加工部を、前記第1方向と直交する第2方向に移動させる移動機構と、前記搬送経路を挟んで前記加工部とは反対側に設けられ、前記第1方向に延びるガイド部材と、前記第2面に設けられ、前記保持部材が前記搬送経路において搬送されるときに、前記ガイド部材に対し前記第1方向に摺動可能に当接する摺動部と、前記摺動部が前記ガイド部材に当接する方向に向かうように前記保持部材を押圧する押圧部と、を備えることを特徴とする。

発明の効果

[0007]
 本開示に係る加工装置によれば、保持部材の搬送時において、当該保持部材に設けられている摺動部を、搬送方向である第1方向に延びるガイド部材に当接させながら搬送することができる。これにより、保持部材の搬送姿勢を安定させることができ、加工精度の向上を図ることができる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 一実施形態に係る加工装置の構成例を概略的に示す斜視図
[図2] トレイの構成例を概略的に示す斜視図
[図3] 加工ユニットの構成例を概略的に示す縦断正面図
[図4] コア部材の構成例を概略的に示す斜視図
[図5] 加工ユニットの構成例を概略的に示す縦断側面図
[図6] 加工装置の制御系の構成例を概略的に示すブロック図
[図7] 第1係合部および第2係合部の先端部の構成例を概略的に示す縦断側面図
[図8] トレイの構成例を概略的に示す平面図
[図9] 変形例に係る加工装置の要部の構成例を概略的に示す図

発明を実施するための形態

[0009]
 以下、本開示に係る加工装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、図1に例示するX方向を加工装置1の左右方向、Y方向を加工装置1の前後方向、Z方向を加工装置1の上下方向と定義する。Y方向は、第1方向の一例であり、本実施形態では、被加工物を保持する保持部材が搬送される搬送方向に対応する。X方向は、第1方向と直交する第2方向の一例であり、本実施形態では、被加工物を加工する加工部の移動方向に対応する。Z方向は、第1方向および第2方向と直交する第3方向の一例である。
[0010]
 図1に例示する加工装置1は、その外郭を構成する本体カバー2の内部に、加工ユニット3を備えている。本体カバー2は、加工装置1の前後方向に沿って延びる長尺な矩形箱状をなしており、その前面部には、加工装置1の左右方向に沿って長尺に開口する開口部2aを備えている。例えば紙、フィルム、布などである図示しないシート状の被加工物は、保持部材の一例であるトレイ4に保持される。そして、被加工物を保持するトレイ4は、開口部2aから差し込まれて加工ユニット3にセットされる。
[0011]
 図2に例示するように、トレイ4は、薄い長尺な矩形板状をなしており、その長手方向を加工装置1の前後方向に対応させて加工装置1にセットされる。具体的には、トレイ4は、その長手方向の一方側の端部から開口部2aに差し込まれて加工ユニット3にセットされる。以下、トレイ4の長手方向の両端部のうち、開口部2aに差し込まれる一方側の端部を先端部、この先端部と反対側の端部を後端部と称する。
[0012]
 トレイ4は、薄い矩形板状のトレイ本体部5と、このトレイ本体部5の短手方向の両端部においてトレイ本体部5の長手方向に沿って延びる肉厚部6と、を備えている。肉厚部6は、トレイ本体部5の上方および下方に突出しており、その上下方向の厚さがトレイ本体部5の上下方向の厚さよりも大きくなっている。トレイ本体部5の上面は、第1面の一例である。トレイ4は、トレイ本体部5の上面により図示しない被加工物を保持する。トレイ本体部5の下面は、第2面の一例である。トレイ本体部5の上面には、粘着剤が塗布された粘着層が形成されており、この粘着層部分に被加工物が貼り付けられて保持される。粘着層の粘着力は、ユーザが被加工物を簡単に剥がせるように比較的小さく設定されている。
[0013]
 図3に例示するように、トレイ本体部5の下面には、摺動部7が設けられている。摺動部7は、トレイ本体部5の下面の短手方向の中央部に設けられている。トレイ本体部5の下面において摺動部7が設けられている部分、この場合、トレイ本体部5の下面の短手方向の中央部において当該トレイ本体部5の長手方向に沿う領域は、特定領域の一例である。トレイ4が加工ユニット3にセットされた状態において、この特定領域は、トレイ4の下面の短手方向の中央部において加工装置1の前後方向に沿う領域となる。
[0014]
 摺動部7は、トレイ4の長手方向に沿って延びている。摺動部7は、トレイ4の短手方向に並ぶ一対の摺動壁8を備えている。トレイ4が加工ユニット3にセットされた状態において、摺動壁8は、何れも、トレイ4の下面から加工装置1の上下方向の一方側、この場合、下方側に延び、且つ、加工装置1の前後方向に沿って延びる。摺動壁8は、加工装置1の前後方向に直交する断面がI字状をなしている。2つの摺動壁8は、それぞれトレイ4の下面からの突出量が異なっている。この場合、トレイ4が加工ユニット3にセットされた状態において、加工装置1の前側から見て左側に位置する摺動壁8の突出量は、右側に位置する摺動壁8の突出量よりも大きくなっている。
[0015]
 トレイ本体部5の下面には、第1係合部9が設けられている。トレイ4が加工ユニット3にセットされた状態において、第1係合部9は、トレイ本体部5の下面から下方側に突出する。第1係合部9は、加工装置1の左右方向において摺動部7を挟んで複数、この場合、摺動部7の左右両側に2つ設けられている。第1係合部9は、加工装置1の前後方向に沿って直線状に延びている。第1係合部9は、加工装置1の上下方向に延びる基端部と、この基端部の下端から屈曲する先端部と、を有しており、加工装置1の前後方向に直交する断面がL字状をなしている。
[0016]
 なお、各第1係合部9の先端部は、同じ方向に屈曲するのではなく、それぞれ反対の方向に屈曲した形状となっている。この場合、第1係合部9の先端部は、加工装置1の左右方向において外側に屈曲した形状となっている。つまり、トレイ4が加工ユニット3にセットされた状態において、加工装置1の前側から見て摺動部7の左側に位置する第1係合部9の先端部は左側、摺動部7の右側に位置する第1係合部9の先端部は右側に屈曲した形状となっている。
[0017]
 トレイ本体部5の下面には、長手方向に沿って延びる複数のリブ10が設けられている。トレイ4が加工ユニット3にセットされた状態において、リブ10は、トレイ本体部5の下面から下方側に延び、且つ、加工装置1の前後方向に沿って延びている。リブ10は、加工装置1の左右方向において摺動部7および第1係合部9を挟んで複数、この場合、左右両側に2つずつ設けられている。リブ10は、加工装置1の前後方向に直交する断面がI字状をなしている。なお、トレイ本体部5の下面に設けられる突出部、この場合、摺動壁8、第1係合部9、リブ10は、トレイ本体部5の長手方向の端から端まで設けてもよいし、トレイ本体部6の長手方向の長さよりも短く構成してもよい。また、これらの突出部は、トレイ本体部5の長手方向に沿って連続的に設けてもよいし、断続的に設けてもよい。
[0018]
 図1に例示するように、加工ユニット3には、ユニット本体部20、搬送機構21、切断部22、印刷部23などが備えられている。ユニット本体部20は、加工装置1の前後方向に沿って延びる一対の筐体フレーム24の間にコア部材25を備えている。ユニット本体部20は、一対の筐体フレーム24の間であって、且つ、コア部材25の前部の上方となる位置にプラテン26を備えている。図4に例示するように、コア部材25は、全体としてほぼ矩形状をなしており、その左右の両端部に複数の切欠き部27を有している。コア部材25の中央部には、ほぼ矩形状に窪む凹部28が設けられており、その凹部28内は、加工装置1の前後方向に延びる仕切り壁29により左右方向に仕切られている。仕切り壁29の左右には、上下方向に延びる支持壁29aが設けられている。仕切り壁29と支持壁29aとの間には、後述する第2係合部101が支持される隙間が確保されている。また、仕切り壁29は、前部29bおよび後部29cに分断された構成となっている。なお、仕切り壁29は、前後方向に沿って連続する構成としてもよい。
[0019]
 プラテン26は、支持部の一例であり、加工装置1の左右方向に沿って延びる長尺な板状をなし、一対の筐体フレーム24に挟まれるようにして取り付けられている。図3および図5に例示するように、ユニット本体部20は、その上部を、トレイ4が搬送される搬送経路30として構成しており、プラテン26は、その搬送経路30の前部を構成している。図1に例示するように、プラテン26の上面には、支持面部31が設けられており、この支持面部31の前部には、当該支持面部31よりも一段低い導入面部32が設けられている。支持面部31は、加工ユニット3にセットされたトレイ4を下方から支持する。
[0020]
 また、支持面部31には、加工装置1の前後方向に沿って延びる摺動部用溝部33が設けられている。摺動部用溝部33は、プラテン26の長手方向の中央部に設けられており、導入溝部33aおよびメイン溝部33bを備えている。導入溝部33aは、支持面部31の前部において、摺動部7の摺動壁8の厚さよりも大きな幅を有する溝部となっている。メイン溝部33bは、導入溝部33aから連続して加工装置1の前後方向に沿って後方に延びる溝部となっている。メイン溝部33bは、導入溝部33aよりも小さく、且つ、摺動部7の摺動壁8の厚さよりも大きな幅を有する溝部となっている。本実施形態では、摺動部用溝部33は、1つの導入溝部33aの後方に2つのメイン溝部33bを有している。そして、2つのメイン溝部33bは、加工装置1の前後方向に沿って延びる仕切り壁33dにより仕切られている。加工ユニット3にセットされたトレイ4における摺動部7の摺動壁8は、搬送経路30においてトレイ4が加工装置1の前後方向に沿って搬送される際に、摺動部用溝部33を通過する。図4に例示するように、後述するガイド部材80は、仕切り壁33dの後方に設けられている。
[0021]
 支持面部31には、加工装置1の前後方向に沿って延びる複数の係合部用溝部34が設けられている。係合部用溝部34は、プラテン26の左右方向において摺動部用溝部33を挟んで複数、この場合、左右両側に2つ設けられている。係合部用溝部34は、導入溝部34aおよびメイン溝部34bを備えている。導入溝部34aは、第1溝部の一例であり、支持面部31の前部において、第1係合部9の基端部の左右方向の厚さよりも大きな幅を有する溝部となっている。メイン溝部34bは、第2溝部の一例であり、導入溝部34aから連続して加工装置1の前後方向に沿って後方に延びる溝部となっている。メイン溝部34bの上側開口部の左右方向の幅は、導入溝部34aの左右方向の幅よりも狭く、且つ、第1係合部9の基端部の左右方向の厚さよりも大きな幅を有する溝部となっている。図4に例示するように、メイン溝部34bの下部には、当該メイン溝部34bに比べ左右方向の幅が大きい幅広部34cが設けられている。幅広部34cの左右方向の幅は、加工ユニット3にセットされたトレイ4における第1係合部9の先端部の左右方向の幅よりも大きい。メイン溝部34bおよび幅広部34cにより、加工装置1の前後方向に直交する断面がL字状をなす空間が形成されており、この空間は、トレイ4の第1係合部9に対応した形状となっている。加工ユニット3にセットされたトレイ4における第1係合部9は、搬送経路30においてトレイ4が加工装置1の前後方向に沿って搬送される際に、係合部用溝部34を通過する。
[0022]
 支持面部31には、加工装置1の前後方向に沿って延びる複数のリブ用溝部35が設けられている。リブ用溝部35は、プラテン26の左右方向において摺動部用溝部33および係合部用溝部34を挟んで複数、この場合、左右両側に2つずつ設けられている。リブ用溝部35は、導入溝部35aおよびメイン溝部35bを備えている。導入溝部35aは、支持面部31の前部において、リブ10の厚さよりも大きな幅を有する溝部となっている。メイン溝部35bは、導入溝部35aから連続して加工装置1の前後方向に沿って後方に延びる溝部となっている。メイン溝部35bの左右方向の幅は、導入溝部35aの左右方向の幅よりも狭く、且つ、リブ10の厚さよりも大きな幅を有する溝部となっている。加工ユニット3にセットされたトレイ4におけるリブ10は、搬送経路30においてトレイ4が加工装置1の前後方向に沿って搬送される際に、リブ用溝部35を通過する。
[0023]
 搬送機構21は、被加工物を保持するトレイ4を、搬送経路30において加工装置1の前後方向に沿って搬送するものである。図5に例示するように、ユニット本体部20の上部において、搬送機構21は、プラテン26よりも後方に設けられており、この場合、加工ユニット3の前後方向のほぼ中央部に設けられている。図3に例示するように、搬送機構21は、一対の従動ローラ40と、1つの搬送ローラ41と、を備えている。従動ローラ40は、コア部材25の左右の両端部に設けられている切欠き部27内に設けられている。従動ローラ40は、切欠き部27内において、搬送ローラ41に対し接離する方向、この場合、加工装置1の上下方向に沿って移動可能となるように筐体フレーム24の内面に支持されている。また、従動ローラ40は、切欠き部27内において、例えばばねなどで構成される図示しない付勢部材により上方、つまり、搬送ローラ41に接する向きに付勢された状態で設けられている。
[0024]
 搬送ローラ41は、従動ローラ40の上方において、加工装置1の左右方向に沿って直線状に延びている。搬送ローラ41は、図6に例示するY軸モータ41aにより回転駆動される。従動ローラ40は、搬送経路30よりも下側に位置し、搬送ローラ41は、搬送経路30よりも上方に位置している。即ち、搬送経路30は、従動ローラ40と搬送ローラ41との間に設けられている。搬送機構21は、加工ユニット3にセットされたトレイ4の一対の肉厚部6が従動ローラ40と搬送ローラ41との間に挟まれた状態において、Y軸モータ41aにより搬送ローラ41を回転させることにより、搬送経路30においてトレイ4を加工装置1の前後方向に沿って搬送する。
[0025]
 切断部22は、トレイ4の上面に保持されている被加工物に切断加工を施すものであり、切断ヘッド51、切断ヘッド移動機構52を備えている。切断ヘッド移動機構52は、ガイド軸52a、キャリッジ52bを備えている。ガイド軸52aは、加工装置1の左右方向に沿って直線状に延びている。キャリッジ52bは、ガイド軸52aに沿って左右方向に移動可能に取り付けられている。切断ヘッド移動機構52の左右の両端部には、図示しない駆動プーリおよび従動プーリが設けられており、これら駆動プーリおよび従動プーリには、図示しないベルトが架け渡されている。キャリッジ52bは、このベルトに連結されている。図6に例示する切断部用X軸モータ52cにより駆動プーリが回転駆動されると、駆動プーリと従動プーリとの間でベルトが回り、これに伴い、キャリッジ52bがガイド軸52aに沿って左右方向に移動する。すなわち、切断部用X軸モータ52cはキャリッジ52bを左右方向に移動させる。
[0026]
 切断ヘッド51は、加工部の一例であり、キャリッジ52bに着脱可能に取り付けられる。そのため、切断ヘッド51は、キャリッジ52bとともに左右方向に移動する。キャリッジ52bには、切断ヘッド51を上下方向に移動させる上下方向移動機構51aが設けられている。詳しい図示は省略するが、上下方向移動機構51aは、切断ヘッド51のホルダに上下方向に設けられている噛合ラック部、この噛合ラック部に噛合する噛合ギア、この噛合ギアを回転駆動する図6に例示する切断部用Z軸モータ51bなどを備えて構成されている。切断ヘッド51が上下方向に移動することにより、切断ヘッド51の先端部に設けられているカッタが上下方向に移動する。すなわち、切断部用Z軸モータ51bは切断ヘッド51を上下方向に移動させる。カッタが下方向に移動して被加工物に当接した状態で、被加工物を保持するトレイ4が搬送機構21により搬送されることにより、又は、切断ヘッド移動機構52により切断ヘッド51が移動されることにより、カッタは、トレイ4に保持されている被加工物に切断加工を施す。
[0027]
 印刷部23は、トレイ4の上面に保持されている被加工物に印刷加工を施すものであり、印刷ヘッド71、印刷ヘッド移動機構72を備えている。印刷ヘッド移動機構72は、ガイドレール72a、キャリッジ72bを備えている。ガイドレール72aは、加工装置1の左右方向に沿って直線状に延びている。キャリッジ72bは、ガイドレール72aに沿って左右方向に移動可能に取り付けられている。印刷ヘッド移動機構72の左右の両端部には、駆動プーリ72cおよび従動プーリ72dが設けられており、これら駆動プーリ72cおよび従動プーリ72dにはベルト72eが架け渡されている。キャリッジ72bは、このベルト72eに連結されている。図6に例示する印刷部用X軸モータ72fにより駆動プーリ72bが回転駆動されると、駆動プーリ72cと従動プーリ72dとの間でベルト72eが回り、これに伴い、キャリッジ72bがガイドレール72aに沿って左右方向に移動する。すなわち、印刷部用X軸モータ72fはキャリッジ72bを左右方向に移動させる。
[0028]
 印刷ヘッド71は、加工部の一例であり、キャリッジ72bに設けられる。そのため、印刷ヘッド71は、キャリッジ72bとともに左右方向に移動する。印刷ヘッド71は、トレイ4に保持されている被加工物にインクを噴射することにより、被加工物に印刷加工を施す。
[0029]
 ユニット本体部20の上部において、切断部22は、搬送機構21よりも前方においてプラテン26の支持面部31の上方に位置している。ユニット本体部20の上部において、印刷部23は、搬送機構21よりも後側に設けられている。即ち、ユニット本体部20の上方において、搬送機構21は、切断部22と印刷部23との間に位置している。また、ユニット本体部20の上方において、切断部22、搬送機構21、印刷部23は、前方から順に加工装置1の前後方向に沿って配列されている。
[0030]
 図3に例示するように、ユニット本体部20の上部には、ガイド部材80が設けられている。ガイド部材80は、加工装置1の上下方向において、搬送経路30を挟んで切断ヘッド51および印刷ヘッド71とは反対側つまり搬送経路30の下側に設けられており、図4に例示するように、コア部材25の仕切り壁29の上方において加工装置1の前後方向に沿って直線状に延びている。本実施形態では、ガイド部材80は、加工装置1の前後方向に直交する断面が丸形状である丸棒により構成されている。なお、ガイド部材80は、加工装置1の前後方向に直交する断面が、例えば、楕円形状、矩形状、三角形状や五角形状などの多角形状であってもよい。
[0031]
 搬送経路30においてトレイ4が加工装置1の前後方向に沿って搬送される状態において、ガイド部材80は、トレイ4の下面における摺動部7の一対の摺動壁8の間に嵌り込む。即ち、摺動壁8は、加工装置1の左右方向においてガイド部材80を挟んで左右に2つ設けられた構成となっている。トレイ4が搬送経路30において搬送されるときに、摺動部7は、ガイド部材80に対し、加工装置1の前後方向に沿って摺動可能に当接する。
[0032]
 図6に例示する制御回路90は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、加工装置1の動作全般を制御する。制御回路90には、ROM91、RAM92、外部メモリ93が接続されている。ROM91には、被加工物に対する加工動作を制御するための加工制御プログラムなどが記憶されている。RAM92には、各種の処理に必要なデータやプログラムが一時的に記憶される。外部メモリ93には、被加工物に印刷加工および切断加工を施すための加工データが記憶されている。
[0033]
 制御回路90には、例えばフルカラー液晶ディスプレイにより構成されるディスプレイ94が接続されている。ディスプレイ94は、例えば、本体カバー2の前面に設けられている。制御回路90には、各種の操作部95が接続されている。操作部95には、ユーザにより操作される各種の操作スイッチが設けられている。
[0034]
 制御回路90には、Y軸モータ41a、切断部用X軸モータ52c、切断部用Z軸モータ51b、印刷部用X軸モータ72fをそれぞれ駆動する駆動回路90a,90b,90c,90dが接続されている。制御回路90は、加工制御プログラムや入力データなどに従って、Y軸モータ41a、切断部用X軸モータ52c、切断部用Z軸モータ51b、印刷部用X軸モータ72fなどの駆動源を制御することにより、トレイ4上の被加工物に対する印刷動作および切断動作を自動的に実行する。
[0035]
 トレイ4の搬送時において、当該トレイ4の摺動部7がガイド部材80に摺動可能に当接することにより、トレイ4の撓みや傾きを抑制することができる。そのため、トレイ4の搬送時において、摺動部7をガイド部材80に確実に当接させることが好ましい。そこで、本実施形態に係る加工装置1は、搬送経路30においてトレイ4が加工装置1の前後方向に沿って搬送される状態において、摺動部7がガイド部材80に当接する方向に向かうようにトレイ4を押圧するための第1押圧部100および第2押圧部200を備えた構成となっている。
[0036]
 第1押圧部100は、トレイ4を下方向に付勢することにより、摺動部7を構成するトレイ4の下面の特定領域をガイド部材80に当接させるものであり、図3及び図4に例示するように、複数の第2係合部101と、複数の第1付勢部102を備えている。第2係合部101は、コア部材25の凹部28内において、仕切り壁29を挟んで左右に2つ設けられている。トレイ4の搬送時において、仕切り壁29の上方には、トレイ4の摺動部7が対向する。そのため、第2係合部101は、トレイ4の摺動部7の左右の両側、つまり、左右方向における第1係合部9が設けられている位置において、第1係合部9と上下方向に対向する。
[0037]
 第2係合部101は、加工装置1の左右方向においてガイド部材80を挟んで左右に2つ設けられている。第2係合部101は、加工装置1の上下方向の他方側、この場合、上方側に延び、また、加工装置1の前後方向に沿って直線状に延びている。第2係合部101は、加工装置1の上下方向に延びる基端部と、この基端部の上端から左右方向に屈曲する先端部と、を有しており、加工装置1の前後方向に直交する断面がL字状をなしている。第2係合部101は、上下方向に延びる図示しない長孔を備えている。一方、仕切り壁29と仕切り壁29の左右に設けられている支持壁29aとの間には左右方向に延びるピン29dが設けられている。第2係合部101は、仕切り壁29と支持壁29aとの間において、長孔にピン29dが挿通された状態となっている。これにより、第2係合部101は、上下方向に移動可能となっている。
[0038]
 なお、各第2係合部101の先端部は、同じ方向に屈曲するのではなく、それぞれ反対の方向に屈曲した形状となっている。この場合、各第2係合部101の先端部は、加工装置1の左右方向において内側に屈曲した形状となっている。つまり、加工装置1の前側から見て仕切り壁29の左側に位置する第2係合部101の先端部は右側、仕切り壁29の右側に位置する第2係合部101の先端部は左側に屈曲した形状となっている。
[0039]
 また、第1付勢部102は、この場合、引っ張りコイル型のばねにより構成されている。第1付勢部102は、第2係合部101の下端部に設けられているフック部101bと、コア部材25の凹部28の底部に設けられている図示しないフック部との間に架け渡されており、第2係合部101を、加工装置1の上下方向の一方側、この場合、下方側に付勢する。
[0040]
 搬送経路30においてトレイ4が加工装置1の前後方向に沿って搬送される状態において、第2係合部101の先端部の下面には、第1係合部9の先端部の上面が下方から係合し、且つ、トレイ4が前後方向に搬送されることに伴い、第2係合部101の先端部の下面に、第1係合部9の先端部の上面が前後方向に摺動する。
[0041]
 図7に例示するように、トレイ4は、矢印Sで示すように、その長手方向の一方側の端部である先端部側から挿入される。そして、第1係合部9の先端部は、挿入時におけるトレイ4の先端部側の端部、つまり、加工装置1の前後方向において後方側となる端部が、前後方向の前方側から後方側に向かって下方側に下降傾斜する第1傾斜面9aを有している。一方、第2係合部101の先端部は、加工装置1の前後方向において前方側となる端部が、前後方向の前方側から後方側に向かって下方側に下降傾斜する第2傾斜面101aを有している。これにより、トレイ4の搬送時において、トレイ4が第1押圧部100に差し掛かると、第1係合部9の第1傾斜面9aが第2係合部101の第2傾斜面101aに当接し、その後、第1係合部9の先端部が第2係合部101の先端部の下側に案内されて、第1係合部9の先端部と第2係合部101の先端部が上下に対向して係合する。また、第1係合部9は、第2係合部101により下方側に付勢された状態となる。
[0042]
 上述した通り、加工装置1の内部において、切断部22および印刷部23は、加工装置1の前後方向に沿って配列されている。第1押圧部100は、加工装置1の前後方向において、これら切断部22と印刷部23との間に位置している。
[0043]
 第2押圧部200は、トレイ4を横方向に付勢することにより、摺動部7をガイド部材80に当接させるものであり、図1に例示するように、第2付勢部202により構成されている。第2付勢部202は、当接面202aを有する板ばねにより構成されており、2つの筐体フレーム24のうち何れか一方の内面に設けられている。本実施形態では、第2付勢部202は、ガイド部材80よりも左右方向の他方側、この場合、加工装置1を前側から見て右側に配置されている筐体フレーム24の内面に設けられている。第2付勢部202は、加工装置1の左右方向において印刷ヘッド71と重なる位置に設けられている。即ち、第2付勢部202および印刷ヘッド71は、加工装置1の左右方向に沿って配列されている。
[0044]
 第2付勢部202の当接面202aは、右側の筐体フレーム24の左右方向の一方側の面、この場合、左側の面から当該一方側つまり左側に突出し、且つ、上下方向に沿って面状に延びている。この当接面202aは、トレイ4が搬送経路30において前後方向に搬送されるときに、当該トレイ4の右側の端面に摺動可能に当接する。第2付勢部202は、当接面202aをトレイ4の端面に当接させることにより、摺動壁8がガイド部材80に当接する方向に向かうようにトレイ4を左側に押圧する。これにより、2つの摺動壁8のうち右側の摺動壁8がガイド部材80の右部に右方から当接するようになる。
[0045]
 加工装置1の内部において、第1押圧部100および第2押圧部200は、何れも、切断部22および印刷部23のうち前側に設けられている切断部22よりも前後方向の他方側、この場合、後方側に設けられている。一方で、図8に例示するように、トレイ4は、加工領域Raおよび非加工領域Rbを有している。加工領域Raは、切断部22による切断加工が可能な領域であり、この場合、トレイ4の上面において粘着層が設けられている部分、つまり、被加工物を保持可能な領域である。非加工領域Rbは、トレイ4の上面において、加工領域Raの端部からトレイ4の端部までの領域つまり加工領域Raを除く領域であり、この場合、粘着層が設けられていない部分、つまり、被加工物を保持不能な領域である。
[0046]
 加工装置1の前後方向における切断部22と押圧部、この場合、第1押圧部100および第2押圧部200のうち前側に設けられている第1押圧部100の前端部との間の距離D1は、トレイ4の挿入時における加工領域Raの先端側の端部、つまり、加工装置1の前後方向において後方側となる端部と、トレイ4の挿入時における当該トレイ4の先端側の端部、つまり、加工装置1の前後方向において後方側となる端部との間の距離D2よりも短くなっている。
[0047]
 本実施形態に係る加工装置1によれば、トレイ4が搬送経路30において搬送されるときに、搬送方向に沿って延びるガイド部材80に対し、トレイ4の摺動部7が搬送向に沿って摺動可能に当接する。そして、第1押圧部100および第2押圧部200は、摺動部7がガイド部材80に当接する方向に向かうようにトレイ4を押圧する。この構成によれば、トレイ4の搬送時において、当該トレイ4に設けられている摺動部7を、搬送方向に延びるガイド部材80に確実に当接させながら搬送することができる。これにより、搬送時におけるトレイ4の撓みや傾きを抑え、トレイ4の搬送姿勢を安定させることができ、加工精度の向上を図ることができる。
[0048]
 また、摺動部7は、トレイ4の下面つまり被加工物が保持される上面とは反対側の面において搬送方向に沿う特定領域に設けられている。このように、ガイド部材80に当接する摺動部7の配置位置を特定の領域、この場合、トレイ4の下面の左右方向の中央部において加工装置1の前後方向に沿う領域に限定することにより、トレイ4の下面の左右方向の中央部において摺動部7がガイド部材80に当接するようになり、搬送時におけるトレイ4の搬送姿勢を一層安定させることができる。
[0049]
 また、トレイ4は、その下面から上下方向の一方側、この場合、下方側に突出する第1係合部9を有し、第1押圧部100は、第1係合部9が搬送方向に摺動可能に係合する第2係合部101と、この第2係合部101を下方側に付勢する第1付勢部102と、を有する。この構成によれば、トレイ4の搬送時において、当該トレイ4を下方側に引っ張ることができ、これに伴い、摺動部7であるトレイ4の下面における摺動壁8の間の部分がガイド部材80の上部に上方から当接するようになる。これにより、搬送時におけるトレイ4の左右方向中央部における上下方向の位置決めを、ガイド部材80を基準として行うことができ、トレイ4の搬送姿勢を一層安定させることができる。
[0050]
 また、第2係合部101は、加工装置1の左右方向においてガイド部材80を挟んで複数、本実施形態では、2つ設けられている。この構成によれば、トレイ4の搬送時において、当該トレイ4をガイド部材80を挟む2箇所において下方側に引っ張ることができる。これにより、トレイ4を確実に下方側に引っ張ることができ、摺動部7であるトレイ4の下面における摺動壁8の間の部分をガイド部材80に確実に当接させることができる。また、トレイ4を水平な状態で下方側に引っ張ることができ、第1押圧部100による引っ張り作用によりトレイ4が撓んだり傾いたりすることを回避することができる。
[0051]
 また、第1係合部9および第2係合部101は、何れも、搬送方向に延びており、且つ、搬送方向に直交する断面がL字状である。この構成によれば、第1係合部9および第2係合部101を、互いのL字状部分の先端部により確実に係合させることができ、搬送中のトレイ4を確実に下方に引っ張ること、つまり、摺動部7をガイド部材80に当接させることができる。
[0052]
 また、第1付勢部102は、ばねにより構成されている。この構成によれば、トレイ4を下方に引っ張る引っ張り力を十分に確保することができる。
[0053]
 また、トレイ4は、加工装置1の搬送経路30に対し、搬送方向である前後方向の一方側、この場合、前方側から挿入される。そして、第1係合部9の第1傾斜面9aは、加工装置1の前後方向の前方側から後方側に向かって下方側に下降傾斜し、第2係合部101の第2傾斜面101aは、加工装置1の前後方向の前方側から後方側に向かって下方側に下降傾斜している。この構成によれば、トレイ4の搬送時において、トレイ4側の第1係合部9が加工装置1側の第2係合部101に係合する際に、第1係合部9が第2係合部101に傾斜面に沿って挿入されやすくなり、これにより、トレイ4の搬送を円滑に行うことができる。
[0054]
 また、切断部22および印刷部23は、搬送方向に沿って配列されており、第1押圧部100は、搬送方向において、切断部22と印刷部23との間に位置している。この構成によれば、トレイ4上の被加工物に加工処理を施す切断部22と印刷部23との間において、当該トレイ4を下方側に引っ張ること、つまり、摺動部7をガイド部材80に当接させることができ、切断部22の下方および印刷部23の下方の双方におけるトレイ4の撓みや傾きを回避することができ、加工精度を一層向上させることができる。
[0055]
 また、第1押圧部100および第2押圧部200は、より前側に設けられている切断部22よりも搬送方向の後方側に設けられており、搬送方向における切断部22と第1押圧部100との間の距離D1は、加工領域Raの先端側の端部とトレイ4の先端側の端部との間の距離D2よりも短い。この構成によれば、被加工物を保持するトレイ4が搬送経路30に挿入される際に、トレイ4の先端部つまり第1係合部9の先端部が第1押圧部100に到達してから、被加工物を保持する加工領域Raの先端部が切断部22に到達するようになる。即ち、加工領域Raの先端部が切断部22に到達するときには、既に、トレイ4の第1係合部9が第1押圧部100の第2係合部101に係合した状態となっているため、切断部22による加工動作時においてトレイ4が撓んだり傾いてしまうことを確実に回避することができる。
[0056]
 また、トレイ4を支持するプラテン26は、少なくとも、第1係合部9が通過する係合部用溝部34を有する。この構成によれば、トレイ4の下面に当該トレイ4を下方側に引っ張るための第1係合部9を設けつつも、当該トレイ4を水平な状態で搬送することができる。
[0057]
 さらに、係合部用溝部34は、導入溝部34aと、この導入溝部34aから連続して搬送方向に沿うメイン溝部34bと、を有している。この構成によれば、第1係合部9を、導入溝部34aから導入してメイン溝部34bに導きやすくすることができ、トレイ4の搬送を一層円滑に行うことができる。また、トレイ4の下面に設けられる摺動部7およびリブ10についても、プラテン26に同様の溝部を設けているため、これら摺動部7およびリブ10によりトレイ4の円滑な搬送が阻害されることも回避することができる。
[0058]
 また、ガイド部材80は、搬送方向に直交する断面が丸形状である丸棒である。この構成によれば、このガイド部材80に摺動可能に当接する摺動部7に与えられる摩擦抵抗を抑えることができ、トレイ4の搬送を一層円滑に行うことができる。
[0059]
 また、摺動部7は、トレイ4の下面から下方側に延び、且つ、搬送方向に延びる摺動壁8を有する。そして、第2押圧部200は、摺動壁8がガイド部材80に当接する方向に向かうようにトレイ4を左右方向の一方側に押圧する第2付勢部201を有する。この構成によれば、摺動部7をガイド部材80に対し横方向からも押圧することができ、搬送時におけるトレイ4の撓みや傾きを一層回避することができる。
[0060]
 また、摺動壁8は、加工装置1の左右方向においてガイド部材80を挟んで複数、この場合、2つ設けられている。この構成によれば、トレイ4の搬送時において、当該トレイ4側の摺動壁8にガイド部材80が嵌り込むような態様となるため、摺動部7がガイド部材80に一層接触しやすくなり、ひいては、トレイ4の撓みや傾きを一層回避することができる。
[0061]
 また、第2付勢部201は、筐体フレーム24の内面から左右方向の内側に突出し、且つ、上下方向に延びる当接面201aを有しており、この当接面201aは、トレイ4が搬送経路30において搬送されるときに、当該トレイ4の端面に摺動可能に当接する。この構成によれば、トレイ4を面接触により横方向に押圧することができ、これにより、摺動部7がガイド部材80に対し横方向から確実に接触するようになる。従って、搬送時におけるトレイ4の撓みや傾きを一層回避することができる。
[0062]
 また、第2付勢部201は、板ばねにより構成されている。この構成によれば、トレイ4を横方向に押圧する押圧力を十分に確保することができる。
[0063]
 なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な拡張、変更が可能である。
 例えば、図9に例示するように、加工装置1は、搬送機構21に、さらに、トレイ4を押させる押え機構300を備える構成としてもよい。図9に例示する構成例において、抑え機構300は、押えローラ301および支持ローラ302を備えている。押えローラ301は、搬送経路30の上方に設けられている。押えローラ301は、例えばばねなどの付勢部材により加工装置1の上下方向の一方側、この場合、下方側に付勢された状態で設けられている。また、支持ローラ302は、搬送経路30を挟んで押えローラ301とは反対側つまり搬送経路30の下側に設けられている。支持ローラ302は、トレイ4の左右方向の端部を下方から支持する。加工装置1は、搬送機構21の搬送ローラ41と押え機構300の押えローラ301とを、加工装置1の前後方向に沿って配列している。この場合、押えローラ301は、搬送ローラ41よりも後方に設けられている。
[0064]
 印刷部23は、加工装置1の前後方向において、搬送ローラ41と押えローラ301との間に設けられている。また、第2付勢部202は、印刷部23の下方に位置しており、印刷部23と同じく、加工装置1の前後方向において、搬送ローラ41と押えローラ301との間に設けられている。
[0065]
 この構成によれば、トレイ4に保持されている被加工物のうち印刷部23の下方に位置する部分つまり印刷加工が施される部分を、その前後の搬送ローラ41および押えローラ301による押え作用により安定した状態に維持することができ、印刷加工中にトレイ4、ひいては、被加工物がずれてしまうことを回避して印刷精度を向上することができる。
[0066]
 また、搬送ローラ41と押えローラ301との間に位置する部分、つまり、印刷部23の下方に位置する部分において、第2付勢部202によりトレイ4を横方向に押圧することができる。つまり、印刷加工が施される部分において摺動部7をガイド部材80に当接させることができるから、特に印刷加工が施される部分においてトレイ4が撓んだり傾いたりすることを回避することができ、これにより、印刷精度を一層向上することができる。
[0067]
 また、トレイ4を下方に押圧する第1押圧部100は、トレイ4を下方側に引っ張る構成ではなく、トレイ4を下方側に向かって押圧する構成としてもよい。また、トレイ4を横方向に押圧する第2押圧部200は、トレイ4を横方向に押圧する構成ではなく、トレイ4を横方向に引っ張る構成としてもよい。また、第1押圧部100は、トレイ4を下方側に引っ張る構成と押圧する構成の双方を備える構成としてもよい。また、第2押圧部200は、トレイ4を横方向に押圧する構成と引っ張る構成の双方を備える構成としてもよい。
 また、加工装置1は、第1押圧部100および第2押圧部200の少なくとも何れか一方を備える構成としてもよい。

符号の説明

[0068]
1:加工装置、4:トレイ(保持部材)、7:摺動部、8:摺動壁、9:第1係合部、9a:第1傾斜面、21:搬送機構、22:切断部(加工部)、23:印刷部(加工部)、24:筐体フレーム、26:プラテン(支持部)、34:係合部用溝部(溝部)、34a:導入溝部(第1溝部)、34b:メイン溝部(第2溝部)、41:搬送ローラ、52:切断ヘッド移動機構(移動機構)、71:印刷ヘッド、72:印刷ヘッド移動機構(移動機構)、80:ガイド部材、100:第1押圧部(押圧部)、101:第2係合部、101a:第2傾斜面、101b:フック部、102:第1付勢部、200:第2押圧部(押圧部)、202:第2付勢部、202a:当接面、301:押えローラ

請求の範囲

[請求項1]
 被加工物を加工する加工装置であって、
 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、を有し、前記第1面で前記被加工物を保持する保持部材と、
 前記保持部材が搬送される搬送経路において、前記保持部材を第1方向に搬送する搬送機構と、
 前記被加工物を加工する加工部と、
 前記加工部を、前記第1方向と直交する第2方向に移動させる移動機構と、
 前記搬送経路を挟んで前記加工部とは反対側に設けられ、前記第1方向に延びるガイド部材と、
 前記第2面に設けられ、前記保持部材が前記搬送経路において搬送されるときに、前記ガイド部材に対し前記第1方向に摺動可能に当接する摺動部と、
 前記摺動部が前記ガイド部材に当接する方向に向かうように前記保持部材を押圧する押圧部と、
を備えることを特徴とする加工装置。
[請求項2]
 前記摺動部は、前記第2面において前記第1方向に沿う特定領域に設けられ、
 前記保持部材は、前記第2面から前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向の一方側に突出する第1係合部を有し、
 前記押圧部は、前記第1係合部が前記第1方向に摺動可能に係合する第2係合部と、前記第2係合部を前記第3方向の一方側に付勢する第1付勢部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
[請求項3]
 前記第2係合部は、前記第2方向において前記ガイド部材を挟んで複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の加工装置。
[請求項4]
 前記第1係合部および前記第2係合部は、前記第1方向に延びており、且つ、前記第1方向に直交する断面がL字状であることを特徴とする請求項2または3に記載の加工装置。
[請求項5]
 前記第1付勢部は、ばねであることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項6]
 前記保持部材は、前記搬送経路に対し前記第1方向の一方側から挿入され、
 前記第1係合部は、前記第1方向の他方側の端部が、前記第1方向の一方側から他方側に向かって前記第3方向の一方側に傾斜する第1傾斜面を有することを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項7]
 前記保持部材は、前記搬送経路に対し前記第1方向の一方側から挿入され、
 前記第2係合部は、前記第1方向の一方側の端部が、前記第1方向の一方側から他方側に向かって前記第3方向の一方側に傾斜する第2傾斜面を有することを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項8]
 前記加工部は、前記被加工物を切断する切断部と、前記被加工物に印刷を施す印刷部と、を前記第1方向に沿って配列しており、
 前記押圧部は、前記第1方向において、前記切断部と前記印刷部との間に位置することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項9]
 前記保持部材は、前記搬送経路に対し前記第1方向の一方側から挿入され、
 前記押圧部は、前記加工部よりも前記第1方向の他方側に設けられ、
 前記保持部材は、前記加工部による加工が可能な加工領域と、前記加工領域の端部から前記保持部材の端部までの領域である非加工領域と、を有し、
 前記第1方向における前記加工部と前記押圧部との間の距離は、前記加工領域の前記第1方向の他方側の端部と前記保持部材の前記第1方向の他方側の端部との間の距離よりも短いことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項10]
 前記保持部材を支持する支持部をさらに備え、
 前記支持部は、前記第1係合部が通過する溝部を有することを特徴とする請求項2から9の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項11]
 前記溝部は、第1溝部と、前記第1溝部から連続して前記第1方向に沿う溝部であって、前記第1溝部とは幅の異なる第2溝部と、を有することを特徴とする請求項10に記載の加工装置。
[請求項12]
 前記ガイド部材は、前記第1方向に直交する断面が丸形状である丸棒であることを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項13]
 前記摺動部は、前記第2面から前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向の一方側に延び、且つ、前記第1方向に延びる摺動壁を有し、
 前記押圧部は、前記摺動壁が前記ガイド部材に当接する方向に向かうように前記保持部材を前記第2方向の一方側に押圧する第2付勢部を有することを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項14]
 前記摺動壁は、前記第2方向において前記ガイド部材を挟んで複数設けられていることを特徴とする請求項13に記載の加工装置。
[請求項15]
 前記ガイド部材よりも前記第2方向の他方側に配置され、前記第1方向に延びる筐体フレームをさらに備え、
 前記第2付勢部は、前記筐体フレームの前記第2方向の一方側の面から当該一方側に突出し、且つ、前記第3方向に延びる当接面を有し、
 前記当接面は、前記保持部材が前記搬送経路において搬送されるときに、前記保持部材の端面に摺動可能に当接することを特徴とする請求項13または14に記載の加工装置。
[請求項16]
 前記第2付勢部は、板ばねであることを特徴とする請求項13から15の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項17]
 前記保持部材は、前記搬送経路に対し前記第1方向の一方側から挿入され、
 前記搬送機構は、前記保持部材を搬送する搬送ローラと、前記保持部材を押える押えローラと、を前記第1方向に沿って配列しており、
 前記加工部は、前記第1方向において、前記搬送ローラと前記押えローラとの間に設けられ、
 前記第2付勢部は、前記第1方向において、前記搬送ローラと前記押えローラとの間に設けられていることを特徴とする請求項13から16の何れか1項に記載の加工装置。
[請求項18]
 前記加工部は、前記被加工物にインクを噴射する印刷ヘッドを有し、
 前記第2付勢部および前記印刷ヘッドは、前記第2方向に沿って配列されていることを特徴とする請求項13から17の何れか1項に記載の加工装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]