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1. (WO2018179272) EL表示装置及びEL表示装置の製造方法
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明 細 書

発明の名称 EL表示装置及びEL表示装置の製造方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018  

先行技術文献

特許文献

0019  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0020   0021   0022   0023  

課題を解決するための手段

0024   0025   0026   0027  

発明の効果

0028  

図面の簡単な説明

0029  

発明を実施するための形態

0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166  

産業上の利用可能性

0167  

符号の説明

0168  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

明 細 書

発明の名称 : EL表示装置及びEL表示装置の製造方法

技術分野

[0001]
 本発明は、有機ELを含むEL表示装置と、有機ELを含むEL表示装置の製造方法とに関するものである。

背景技術

[0002]
 近年、さまざまなフラットパネルディスプレイが開発されており、特に、有機EL(Electro luminescence)表示装置は、低消費電力化、薄型化および高画質化などを実現できる点から、優れたフラットパネルディスプレイとして高い注目を浴びている。
[0003]
 このような有機EL表示装置の製造工程においては、蒸着マスクと、アクティブマトリクス基板との間の間隔を一定に確保するため、アクティブマトリクス基板側に一定の高さのエッジカバー(バンク材または隔壁材ともいう)を設け、蒸着マスクを用いて、蒸着膜を形成する方法が一般的に用いられている。
[0004]
 特許文献1及び2にも、このようなエッジカバーをアクティブマトリクス基板側に備えた構成の有機EL表示装置について記載されている。
[0005]
 図14の(a)は、開口112aを有するエッジカバー112を備えた従来の有機EL表示装置101の概略構成を示す図であり、図14の(b)は、エッジカバー112を備えた従来の有機EL表示装置101の問題点を説明するための図である。
[0006]
 図14の(a)に図示されているように、有機EL表示装置101は、基板102と、基板102の一方側の面に形成されたアクティブ素子103(例えばTFT素子)と、アクティブ素子103を覆う絶縁膜104と、絶縁膜104に形成されたコンタクトホールを介して、アクティブ素子103と電気的に接続された第1の電極105(例えば、ITOなど)と、互いに隣接する第1の電極105の端部間で露出している絶縁膜104と第1の電極105の端部とを覆うように形成されたエッジカバー112と、を備えている。
[0007]
 さらに、有機EL表示装置101は、第1の電極105及びエッジカバー112を覆うように、基板102に、正孔注入層106(Hole Injection Layer;HIL層)と、正孔輸送層107(Hole Transport Layer;HTL層)とが形成されている。
[0008]
 第1の電極105が形成されている領域の上層であって、正孔注入層106及び正孔輸送層107上には、赤色発光層108R(Emitting Layer;EML層)、緑色発光層108G(Emitting Layer;EML層)及び図示していない青色発光層(Emitting Layer;EML層)の各々が形成されている。
[0009]
 そして、正孔輸送層107と、赤色発光層108Rと、緑色発光層108Gと、図示していない青色発光層とを覆うように、基板102に、電子輸送層109(Electron Transport Layer;ETL層)と、電子注入層110(Electron Injection Layer;EIL層)とが形成されている。それから、電子注入層110を覆うように、基板102に第2の電極111(例えば、金属層)が形成されている。
[0010]
 図15は、図14の(a)に図示した従来の有機EL表示装置101の製造工程を説明するための図である。
[0011]
 有機EL表示装置101においては、第1の電極105及びエッジカバー112を覆うように、正孔注入層106を、オープンマスクを用いて、基板102に形成した(S101)。
[0012]
 その後、正孔注入層106を覆うように、正孔輸送層107を、オープンマスクを用いて、基板102に形成した(S102)。
[0013]
 それから、第1の電極105が形成されている領域の上層であって、正孔注入層106及び正孔輸送層107上に、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々を、3枚の塗分けマスクを用いて形成した(S103)。
[0014]
 そして、正孔輸送層107と、赤色発光層108Rと、緑色発光層108Gと、図示していない青色発光層とを覆うように、電子輸送層109を、オープンマスクを用いて、基板102に形成した(S104)。
[0015]
 その後、電子輸送層109を覆うように、電子注入層110を、オープンマスクを用いて、基板102に形成した(S105)。
[0016]
 最後に、電子注入層110を覆うように、第2の電極111を、オープンマスクを用いて、基板102に形成した(S106)。
[0017]
 以上のようにして、赤色発光有機EL素子と、緑色発光有機EL素子と、青色発光有機EL素子とを備えた有機EL表示装置101を実現できる。
[0018]
 そして、近年においては、正孔注入層106として、導電性の高いP型ドープ正孔注入層や、導電性の高いP型ドープ高分子正孔注入層が一般的に用いられるようになっているとともに、高精細化に有利であることから、エッジカバー112の形状もテーパー角が急峻な形状が採用される傾向にある。

先行技術文献

特許文献

[0019]
特許文献1 : 国際公開公報「WO2012/017503(2012年2月9日国際公開)」
特許文献2 : 日本国公開特許公報「特開2015‐207527号」公報(2015年11月19日公開)

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0020]
 図14の(b)は、導電性の高いP型ドープ正孔注入層または導電性の高いP型ドープ高分子正孔注入層である正孔注入層106と、テーパー角が急峻な形状のエッジカバー112を備えた従来の有機EL表示装置101の問題点を説明するための図である。
[0021]
 図14の(b)に図示されているように、テーパー角が急峻な形状のエッジカバー112及び導電性の高い正孔注入層106が採用された、従来の有機EL表示装置101においては、テーパー角が急峻な形状のエッジカバー112が採用されているため、導電性の高い正孔注入層106と、正孔輸送層107と、発光層(赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層)と、電子輸送層109と、電子注入層110と、反射電極である第2の電極111と、を順に積層させた積層体を形成する際に、急峻な斜面を有するエッジカバー112の形状の影響で、エッジカバー112の近くでは、上記積層体において膜厚分布が急激に変化するため、極薄部分が形成されてしまう。
[0022]
 そして、有機EL表示装置101においては、導電性の高い正孔注入層106が備えられているので、図中において点線の矢印で示すように、導電性の高い正孔注入層106の横方向電流が原因でクロストーク(面内方向電流)により、赤色発光層108Rを含む赤色発光有機EL素子、緑色発光層108Gを含む緑色発光有機EL素子及び、図示していない青色発光層を含む青色発光有機EL素子の各々において、その周辺部のみが強く発光し、その中央部の発光効率が低下するという問題がある。
[0023]
 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバー(バンク材または隔壁材ともいう)が採用されたEL表示装置においても、EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、EL素子の中央部の発光効率を向上させたEL表示装置と、EL表示装置の製造方法とを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0024]
 本発明のEL表示装置は、上記の課題を解決するために、互いに対向配置された第1の電極と第2の電極との間に、島状に形成された各々の発光層を備えているEL表示装置であって、上記第1の電極と上記各々の発光層との間に備えられた正孔注入層と、上記第2の電極と上記各々の発光層との間に備えられた電子注入層とは、平面視において、上記各々の発光層の端部より内側でのみ重なっていることを特徴としている。
[0025]
 上記構成によれば、上記正孔注入層と、上記電子注入層とは、平面視において、上記発光層の端部より内側でのみ重なっているので、上記発光層の端部より内側で発光が生じるので、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用されたEL表示装置であっても、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0026]
 本発明のEL表示装置の製造方法は、上記の課題を解決するために、互いに対向配置された第1の電極と第2の電極との間に、島状に形成された各々の発光層を備えているEL表示装置の製造方法であって、上記第1の電極と上記発光層との間に正孔注入層を形成する工程と、上記第2の電極と上記発光層との間に電子注入層を形成する工程とを含み、上記正孔注入層を形成する工程において形成された上記正孔注入層と、上記電子注入層を形成する工程において形成された上記電子注入層とは、平面視において、上記各々の発光層の端部より内側でのみ重なっていることを特徴としている。
[0027]
 上記方法によれば、上記正孔注入層と、上記電子注入層とは、平面視において、上記発光層の端部より内側でのみ重なっているので、上記発光層の端部より内側で発光が生じるので、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用されたEL表示装置であっても、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置の製造方法を実現できる。

発明の効果

[0028]
 本発明の一態様によれば、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用されたEL表示装置においても、有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上させたEL表示装置と、EL表示装置の製造方法とを提供できる。

図面の簡単な説明

[0029]
[図1] (a)は、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用された有機EL表示装置の概略構成を示す図であり、(b)は、有機EL表示装置において、有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[図2] 図1の(a)及び図1の(b)に図示した有機EL表示装置の製造工程を説明するための図である。
[図3] (a)は、正孔注入層の形成工程において用いられる複数の開口を備えた塗分けマスクの一例を示す図であり、(b)は、赤色発光層、緑色発光層及び図示していない青色発光層の各々の形成工程において用いられる開口を備えた塗分けマスクの一例を示す図である。
[図4] (a)は、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用された有機EL表示装置の概略構成を示す図であり、(b)は、有機EL表示装置において、有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[図5] 図4の(a)及び図4の(b)に図示した有機EL表示装置の製造工程を説明するための図である。
[図6] (a)は、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用された有機EL表示装置の概略構成を示す図であり、(b)は、有機EL表示装置において、有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[図7] 図6の(a)及び図6の(b)に図示した有機EL表示装置の製造工程を説明するための図である。
[図8] テーパー角が急峻なエッジカバーが採用された有機EL表示装置の概略構成及び有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[図9] 正孔注入層の形成工程において用いられる複数の開口を備えた塗分けマスクと、電子注入層の形成工程において用いられる複数の開口を備えた塗分けマスクとの、島状に形成された赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に対する配置位置を示す図である。
[図10] (a)は、正孔注入層の形成工程において用いられる複数の開口を備えた塗分けマスクの概略構成を示す図であり、(b)は、電子注入層の形成工程において用いられる複数の開口を備えた塗分けマスクの概略構成を示す図である。
[図11] 図8に図示した有機EL表示装置の製造工程を説明するための図である。
[図12] (a)は、正孔注入層の形成工程において用いることができる複数の開口を備えた塗分けマスクの、島状に形成された赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に対する配置位置を示す図であり、(b)は、電子注入層の形成工程において用いることができる複数の開口を備えた塗分けマスクの、島状に形成された赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に対する配置位置を示す図である。
[図13] (a)は、正孔注入層の形成工程において用いることができる複数の開口を備えた塗分けマスクの概略構成を示す図であり、(b)は、電子注入層の形成工程において用いることができる複数の開口を備えた塗分けマスクの概略構成を示す図である。
[図14] (a)は、エッジカバーを備えた従来の有機EL表示装置の概略構成を示す図であり、(b)は、エッジカバーを備えた従来の有機EL表示装置の問題点を説明するための図である。
[図15] 図14の(a)に図示した従来の有機EL表示装置101の製造工程を説明するための図である。

発明を実施するための形態

[0030]
 本発明の実施の形態について図1から図13に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の実施形態にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
[0031]
 なお、以下の実施形態においては、EL表示装置の一例として、有機EL表示装置を挙げて説明するが、これに限定されることはなく、複数の蒸着層を備えたEL表示装置でその種類は特に限定されることはない。
[0032]
 〔実施形態1〕
 図1から図3に基づき、本発明の実施形態1について説明する。
[0033]
 図1の(a)は、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用された有機EL表示装置1の概略構成を示す図であり、図1の(b)は、有機EL表示装置1において、有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[0034]
 図1の(a)に図示されているように、有機EL表示装置1は、基板102と、基板102の一方側の面に形成されたアクティブ素子103(例えばTFT素子)と、アクティブ素子103を覆う絶縁膜104と、絶縁膜104に形成されたコンタクトホールを介して、アクティブ素子103と電気的に接続された第1の電極105(例えば、ITOなど)と、互いに隣接する第1の電極105の端部間で露出している絶縁膜104と第1の電極105の端部とを覆うように形成されたエッジカバー112と、を備えている。
[0035]
 さらに、有機EL表示装置101は、第1の電極105及びエッジカバー112を覆うように、基板102に、島状に形成された正孔注入層2(Hole Injection Layer;HIL層)と、正孔輸送層107(Hole Transport Layer;HTL層)とが形成されている。
[0036]
 第1の電極105が形成されている領域の上層であって、正孔注入層106及び正孔輸送層107上には、島状に形成された赤色発光層108R(Emitting Layer;EML層)、緑色発光層108G(Emitting Layer;EML層)及び図示していない青色発光層(Emitting Layer;EML層)の各々が形成されている。
[0037]
 そして、正孔輸送層107と、赤色発光層108Rと、緑色発光層108Gと、図示していない青色発光層とを覆うように、基板102に、電子輸送層109(Electron Transport Layer;ETL層)と、電子注入層110(Electron Injection Layer;EIL層)とが形成されている。それから、電子注入層110を覆うように、基板102に第2の電極111(例えば、金属層)が形成されている。
[0038]
 第1の電極105の周囲を覆うように、テーパー角が急峻なエッジカバー112が設けられている。
[0039]
 島状に形成された導電性の高い正孔注入層2と、正孔輸送層107と、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層と、電子輸送層109と、電子注入層110と、反射電極である第2の電極111(例えば、金属層)と、を順に積層させ、有機EL表示装置1に備えられた各色を発光する有機EL素子を形成した。
[0040]
 なお、有機EL素子が赤色発光有機EL素子である場合には、発光層として赤色発光層108Rを備えていればよく、有機EL素子が緑色発光有機EL素子である場合には、発光層として緑色発光層108Gを備えていればよく、有機EL素子が青色発光有機EL素子である場合には、発光層として青色発光層を備えていればよい。
[0041]
 本実施形態においては、電子輸送層109と電子注入層110とを、別の層として備えている場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、電子輸送層109と電子注入層110とは、電子注入層兼電子輸送層として、一つの層で形成されていてもよい。
[0042]
 また、有機EL表示装置1には、正孔輸送層107と、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層との間に電子ブロック層が、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層と、電子輸送層109との間にホールブロック層が、それぞれ備えられていてもよい。
[0043]
 図1の(a)に図示されているように、有機EL表示装置1においては、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用されているため、正孔注入層2と、正孔輸送層107と、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層と、電子輸送層109と、電子注入層110と、反射電極である第2の電極111と、を順に積層させた積層体を形成する際に、テーパー角が急峻なエッジカバー112の影響で、エッジカバー112の近くでは、上記積層体において膜厚分布が急激に変化するため、極薄部分が形成されてしまう。したがって、各色を発光する有機EL素子の周辺部は、上述した理由から上記積層体の極薄部分となる。
[0044]
 そこで、有機EL表示装置1においては、図1の(a)に図示されているように、正孔注入層2と、電子注入層110とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側でのみ重なるように形成している。
[0045]
 本実施形態においては、電子注入層110は、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の全体を覆うように形成されており、正孔注入層2は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された正孔注入層2の各々は、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々より小さい。
[0046]
 なお、本実施形態においては、正孔注入層2と電子注入層110とが平面視において重なる部分は、第1の電極105及び第2の電極111中、より下層である第1の電極105の端部を覆うように形成されたエッジカバー112の開口112aと、平面視において、重なるようにすることが好ましい。
[0047]
 図1の(a)に図示されているように、有機EL表示装置1に備えられた有機EL素子の周辺部である上記積層体の極薄部分には、正孔注入層2が形成されていないので、有機EL素子においては、導電性の高い正孔注入層2の横方向電流が原因でクロストーク(面内方向電流)により、有機EL素子の周辺部が強く発光し、有機EL素子の中央部の発光効率が低下するという問題を抑制できる。
[0048]
 すなわち、図1の(b)に図示されているように、有機EL表示装置1に備えられた有機EL素子においては、図中において矢印で示すように、導電性の高い正孔注入層2の横方向電流は、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側においてのみ生じ、正孔注入層2と、電子注入層110とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側でのみ重なっているので、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側で発光が生じるので、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用された有機EL表示装置1であっても、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部が強く発光するのを抑制し、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側の発光効率を向上させた有機EL表示装置1を実現できる。
[0049]
 図2は、図1の(a)及び図1の(b)に図示した有機EL表示装置1の製造工程を説明するための図である。
[0050]
 図3の(a)は、正孔注入層2の形成工程において用いられる複数の開口4を備えた塗分けマスク(第1マスク)3の一例を示す図であり、図3の(b)は、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の形成工程において用いられる開口6Rを備えた塗分けマスク5の一例を示す図である。
[0051]
 図2に図示されているように、有機EL表示装置1においては、第1の電極105及びエッジカバー112を覆うように、正孔注入層2を、図3の(a)図示した複数の開口4を備えた塗分けマスク3を用いて、基板102に島状に複数に分離された形状で形成した(S1)。
[0052]
 その後、正孔注入層2を覆うように、正孔輸送層107を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S2)。
[0053]
 それから、第1の電極105が形成されている領域の上層であって、正孔注入層2及び正孔輸送層107上に、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々を、図3の(b)に図示した赤色発光層108Rの形成工程において用いられる複数の開口6Rを備えた塗分けマスク5を含む3枚の塗分けマスクを用いて形成した(S3)。
[0054]
 そして、正孔輸送層2と、赤色発光層108Rと、緑色発光層108Gと、図示していない青色発光層とを覆うように、電子輸送層109を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S4)。
[0055]
 その後、電子輸送層109を覆うように、電子注入層110を、一つの開口が備えられたオープンマスク(第2マスク)を用いて、基板102に形成した(S5)。
[0056]
 最後に、電子注入層110を覆うように、第2の電極111を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S6)。
[0057]
 本実施形態においては、第1の電極105が、第2の電極111より下層であり、第1の電極105は発光層の光の波長を透過する透明電極であり、第2の電極111は反射電極である場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、第1の電極105は、第2の電極111より上層であってもよい。
[0058]
 〔実施形態2〕
 次に、図4及び図5に基づき、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態における、有機EL表示装置10においては、正孔注入層106は、平面視において、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の全体と重なるように形成されており、電子注入層11は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された電子注入層11の各々は、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々より小さい点において、実施形態1とは異なり、その他については実施形態1において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態1の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
[0059]
 図4の(a)は、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用された有機EL表示装置10の概略構成を示す図であり、図4の(b)は、有機EL表示装置10において、有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[0060]
 図4の(a)に図示されているように、有機EL表示装置10においては、導電性の高い正孔注入層106と、島状に形成された正孔輸送層107と、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層と、電子輸送層109と、島状に形成された電子注入層11と、反射電極である第2の電極111(例えば、金属層)と、を順に積層させ、有機EL表示装置10に備えられた各色を発光する有機EL素子を形成した。
[0061]
 図4の(a)に図示されているように、有機EL表示装置10においては、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用されているため、正孔注入層106と、正孔輸送層107と、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層と、電子輸送層109と、電子注入層11と、反射電極である第2の電極111と、を順に積層させた積層体を形成する際に、テーパー角が急峻なエッジカバー112の影響で、エッジカバー112の近くでは、上記積層体において膜厚分布が急激に変化するため、極薄部分が形成されてしまう。したがって、各色を発光する有機EL素子の周辺部は、上述した理由から上記積層体の極薄部分となる。
[0062]
 そこで、有機EL表示装置10においては、図4の(a)に図示されているように、正孔注入層106と、電子注入層11とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側でのみ重なるように形成している。
[0063]
 本実施形態においては、正孔注入層106は、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の全体を覆うように形成されており、電子注入層11は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された電子注入層11の各々は、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々より小さい。
[0064]
 なお、本実施形態においては、正孔注入層106と電子注入層11とが平面視において重なる部分は、第1の電極105及び第2の電極111中、より下層である第1の電極105の端部を覆うように形成されたエッジカバー112の開口112aと、平面視において、重なるようにすることが好ましい。
[0065]
 図4の(a)に図示されているように、有機EL表示装置10に備えられた有機EL素子の周辺部である上記積層体の極薄部分には、電子注入層11が形成されていないので、有機EL素子においては、導電性の高い正孔注入層106の横方向電流が原因でクロストーク(面内方向電流)により、有機EL素子の周辺部が強く発光し、有機EL素子の中央部の発光効率が低下するという問題を抑制できる。
[0066]
 すなわち、図4の(b)に図示されているように、有機EL表示装置10に備えられた有機EL素子においては、図中において矢印で示すように、導電性の高い正孔注入層106の横方向電流は、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側においてのみ生じ、正孔注入層106と、電子輸送層11とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側でのみ重なっているので、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側で発光が生じるので、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用された有機EL表示装置10であっても、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部が強く発光するのを抑制し、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側の発光効率を向上させた有機EL表示装置10を実現できる。
[0067]
 図5は、図4の(a)及び図4の(b)に図示した有機EL表示装置10の製造工程を説明するための図である。
[0068]
 図5に図示されているように、有機EL表示装置10においては、第1の電極105及びエッジカバー112を覆うように、正孔注入層106を、一つの開口が備えられたオープンマスク(第2マスク)を用いて、基板102に形成した(S11)。
[0069]
 その後、正孔注入層106を覆うように、正孔輸送層107を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S12)。
[0070]
 それから、第1の電極105が形成されている領域の上層であって、正孔注入層106及び正孔輸送層107上に、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々を、複数の開口を備えた塗分けマスク3枚を用いて、島状に形成した(S13)。
[0071]
 そして、正孔輸送層106と、赤色発光層108Rと、緑色発光層108Gと、図示していない青色発光層とを覆うように、電子輸送層109を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S14)。
[0072]
 その後、電子輸送層109上に、電子注入層11を、複数の開口を備えた塗分けマスク(第1マスク)を用いて、基板102に島状に形成した(S15)。
[0073]
 最後に、電子注入層11及び電子輸送層109を覆うように、第2の電極111を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S16)。
[0074]
 〔実施形態3〕
 次に、図6及び図7に基づき、本発明の実施形態3について説明する。本実施形態における、有機EL表示装置20においては、正孔注入層2は、島状に複数に分離されており、電子注入層11は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された正孔注入層2の各々と、島状に複数に分離された電子注入層11の各々とは、平面視において重なり、上記平面視において重なる、島状に複数に分離された正孔注入層2の各々と島状に複数に分離された電子注入層11の各々とは、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々より小さい点において、実施形態1及び2とは異なり、その他については実施形態1及び2において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態1及び2の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
[0075]
 図6の(a)は、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用された有機EL表示装置20の概略構成を示す図であり、図6の(b)は、有機EL表示装置20において、有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[0076]
 図6の(a)に図示されているように、有機EL表示装置20においては、島状に形成された導電性の高い正孔注入層2と、正孔輸送層107と、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層と、電子輸送層109と、島状に形成された電子注入層11と、反射電極である第2の電極111(例えば、金属層)と、を順に積層させ、有機EL表示装置20に備えられた各色を発光する有機EL素子を形成した。
[0077]
 図6の(a)に図示されているように、有機EL表示装置20においては、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用されているため、正孔注入層2と、正孔輸送層107と、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層と、電子輸送層109と、電子注入層11と、反射電極である第2の電極111と、を順に積層させた積層体を形成する際に、テーパー角が急峻なエッジカバー112の影響で、エッジカバー112の近くでは、上記積層体において膜厚分布が急激に変化するため、極薄部分が形成されてしまう。したがって、各色を発光する有機EL素子の周辺部は、上述した理由から上記積層体の極薄部分となる。
[0078]
 そこで、有機EL表示装置20においては、図6の(a)に図示されているように、島状に形成された正孔注入層2と、島状に形成された電子注入層11とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側でのみ重なるように形成している。
[0079]
 本実施形態においては、正孔注入層2は、島状に複数に分離されており、電子注入層11は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された正孔注入層2の各々と、島状に複数に分離された電子注入層11の各々とは、平面視において重なり、上記平面視において重なる、島状に複数に分離された正孔注入層2の各々と島状に複数に分離された電子注入層11の各々とは、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々より小さい。
[0080]
 なお、本実施形態においては、正孔注入層2と電子注入層11とが平面視において重なる部分は、第1の電極105及び第2の電極111中、より下層である第1の電極105の端部を覆うように形成されたエッジカバー112の開口112aと、平面視において、重なるようにすることが好ましい。
[0081]
 図6の(a)に図示されているように、有機EL表示装置20に備えられた有機EL素子の周辺部である上記積層体の極薄部分には、正孔注入層2及び電子注入層11が形成されていないので、有機EL素子においては、導電性の高い正孔注入層2の横方向電流が原因でクロストーク(面内方向電流)により、有機EL素子の周辺部が強く発光し、有機EL素子の中央部の発光効率が低下するという問題を抑制できる。
[0082]
 すなわち、図6の(b)に図示されているように、有機EL表示装置20に備えられた有機EL素子においては、図中において矢印で示すように、導電性の高い正孔注入層2の横方向電流は、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側においてのみ生じ、正孔注入層2と、電子輸送層11とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側でのみ重なっているので、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側で発光が生じるので、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用された有機EL表示装置20であっても、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部が強く発光するのを抑制し、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々の端部より内側の発光効率を向上させた有機EL表示装置20を実現できる。
[0083]
 図7は、図6の(a)及び図6の(b)に図示した有機EL表示装置20の製造工程を説明するための図である。
[0084]
 図7に図示されているように、有機EL表示装置20においては、第1の電極105及びエッジカバー112を覆うように、正孔注入層2を、複数の開口を備えた塗分けマスク(第1マスク)を用いて、基板102に島状に形成した(S21)。
[0085]
 その後、正孔注入層2及び第1の電極105を覆うように、正孔輸送層107を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S22)。
[0086]
 それから、第1の電極105が形成されている領域の上層であって、正孔注入層2及び正孔輸送層107上に、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び図示していない青色発光層の各々を、複数の開口を備えた塗分けマスク3枚を用いて、島状に形成した(S23)。
[0087]
 そして、正孔輸送層107と、赤色発光層108Rと、緑色発光層108Gと、図示していない青色発光層とを覆うように、電子輸送層109を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S24)。
[0088]
 その後、電子輸送層109上に、電子注入層11を、複数の開口を備えた塗分けマスク(第3マスク)を用いて、基板102に島状に形成した(S25)。
[0089]
 最後に、電子注入層11及び電子輸送層109を覆うように、第2の電極111を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S26)。
[0090]
 なお、本実施形態において、正孔注入層2を形成する際に用いた複数の開口を備えた塗分けマスク(第1マスク)と、電子注入層11を形成する際に用いた複数の開口を備えた塗分けマスク(第3マスク)とは、同一マスクであってもよい。
[0091]
 〔実施形態4〕
 次に、図8から図13に基づき、本発明の実施形態4について説明する。本実施形態における、有機EL表示装置30においては、正孔注入層22は、島状に複数に分離されており、電子注入層23は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された正孔注入層22の各々及び島状に複数に分離された電子注入層23の各々の何れか一方が、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108B中、一方向において隣接する2つの発光層と重なり、島状に複数に分離された正孔注入層22の各々及び島状に複数に分離された電子注入層23の各々の他方は、平面視において、上記2つの発光層の何れか一方と重なる点において、実施形態1から3とは異なり、その他については実施形態1から3において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態1から3の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
[0092]
 図8は、テーパー角が急峻なエッジカバー112が採用された有機EL表示装置30の概略構成及び有機EL素子の周辺部が強く発光するのを抑制し、有機EL素子の中央部の発光効率を向上できる理由を説明するための図である。
[0093]
 図8に図示されているように、有機EL表示装置30においては、島状に形成された導電性の高い正孔注入層22と、正孔輸送層107と、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層(図示せず)及び青色発光層(図示せず)と、電子輸送層109と、島状に形成された電子注入層23と、反射電極である第2の電極111(例えば、金属層)と、を順に積層させ、有機EL表示装置30に備えられた各色を発光する有機EL素子を形成した。
[0094]
 図8に図示されているように、正孔注入層22は、島状に複数に分離されており、電子注入層23は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された正孔注入層22の各々及び島状に複数に分離された電子注入層23の各々の何れか一方が、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層(図示せず)及び青色発光層(図示せず)中、一方向において隣接する2つの発光層と重なり、島状に複数に分離された正孔注入層22の各々及び島状に複数に分離された電子注入層23の各々の他方は、平面視において、上記2つの発光層の何れか一方と重なる。
[0095]
 なお、本実施形態においては、正孔注入層22と電子注入層23とが平面視において重なる部分は、第1の電極105及び第2の電極111中、より下層である第1の電極105の端部を覆うように形成されたエッジカバー112の開口112aと、平面視において、重なるようにすることが好ましい。
[0096]
 図9は、正孔注入層22の形成工程において用いられる複数の開口41を備えた塗分けマスク40と、電子注入層23の形成工程において用いられる複数の開口51を備えた塗分けマスク50との、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bに対する配置位置を示す図である。
[0097]
 図10の(a)は、正孔注入層22の形成工程において用いられる複数の開口41を備えた塗分けマスク40の概略構成を示す図であり、図10の(b)は、電子注入層23の形成工程において用いられる複数の開口51を備えた塗分けマスク50の概略構成を示す図である。
[0098]
 図10に図示されているように、電子注入層23の形成工程において用いられる塗分けマスク50の複数の開口51の各々は、平面視において、正孔注入層22の形成工程において用いられる塗分けマスク40の図中上下方向において隣接する2つの開口41の各々と部分的に重なる。
[0099]
 図10に図示されているように、塗分けマスク40の複数の開口41の各々と、塗分けマスク50の複数の開口51の各々とは、長方形形状で形成されているがこれに限定されることはなく、後述するように、例えば、鉤形状などであってもよい。
[0100]
 図9に図示されているように、塗分けマスク40の開口41を介して、島状に形成された正孔注入層22は、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108B中、図中上下方向において隣接する2つの発光層と重なる。
[0101]
 そして、塗分けマスク50の開口51を介して、島状に形成された電子注入層23は、平面視において、上記2つの発光層の何れか一方と重なる。
[0102]
 複数の開口41を備えた塗分けマスク40と、複数の開口51を備えた塗分けマスク50とを、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bに対して、図9に図示するように、配置した上で、正孔注入層22と電子注入層23とを形成することで、正孔注入層22と、電子注入層23とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bの各々の端部より内側でのみ重なるようにすることができる。
[0103]
 図9に図示されているように、塗分けマスク40の開口41を介して、島状に形成された正孔注入層22と、塗分けマスク50の開口51を介して、島状に形成された電子注入層23とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bの各々の端部より内側でのみ重なる。
[0104]
 以上のように、図8に図示した有機EL表示装置30においては、正孔注入層22は、島状に複数に分離されており、電子注入層23は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された正孔注入層22の各々は、島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数と平面視において重なるように、第1グループ島を形成し、島状に複数に分離された電子注入層23の各々は、島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数と平面視において重なるように、第2グループ島を形成し、上記第1グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数と、上記第2グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数とは、一つが共通する。
[0105]
 そして、上記第1グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数は、隣接する2つの発光層であり、上記第2グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数は、隣接する2つの発光層であってもよい。
[0106]
 図11は、図8に図示した有機EL表示装置30の製造工程を説明するための図である。
[0107]
 図11に図示されているように、有機EL表示装置30においては、第1の電極105及びエッジカバー112を覆うように、正孔注入層22を、図10の(a)に図示した複数の開口41を備えた塗分けマスク40(第4マスク)を用いて、基板102に島状に形成した(S31)。
[0108]
 その後、正孔注入層22及び第1の電極105を覆うように、正孔輸送層107を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S32)。
[0109]
 それから、第1の電極105が形成されている領域の上層であって、正孔注入層22及び正孔輸送層107上に、赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bの各々を、複数の開口を備えた塗分けマスク3枚を用いて、島状に形成した(S33)。
[0110]
 そして、正孔輸送層107と、赤色発光層108Rと、緑色発光層108Gと、図示していない青色発光層とを覆うように、電子輸送層109を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S34)。
[0111]
 その後、電子輸送層109上に、電子注入層23を、図10の(b)に図示した複数の開口51を備えた塗分けマスク50(第5マスク)を用いて、基板102に島状に形成した(S35)。
[0112]
 最後に、電子注入層23及び電子輸送層109を覆うように、第2の電極111を、一つの開口が備えられたオープンマスクを用いて、基板102に形成した(S36)。
[0113]
 なお、本実施形態においては、正孔注入層22を形成する際に用いた複数の開口41を備えた塗分けマスク40と、電子注入層23を形成する際に用いた複数の開口51を備えた塗分けマスク50とは、異なるマスクである場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、正孔注入層22を形成する際に用いた複数の開口41を備えた塗分けマスク40と、電子注入層23を形成する際に用いた複数の開口51を備えた塗分けマスク50とは、同一マスクであってもよい。
[0114]
 正孔注入層22を形成する際に用いた複数の開口41を備えた塗分けマスク40と、電子注入層23を形成する際に用いた複数の開口51を備えた塗分けマスク50とが、同一マスクである場合には、電子注入層23を形成する際には、そのマスクを一方向に移動させて用いることができ、一方向に移動させた後のマスクの開口の各々は、平面視において、上記移動される前のマスクの図中上下方向において隣接する2つの開口の各々と部分的に重なる。
[0115]
 本実施形態においては、図10に図示されているように、塗分けマスク40の複数の開口41の各々と、塗分けマスク50の複数の開口51の各々とが、図中上下方向に長い長方形形状で形成されている場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、塗分けマスク40の複数の開口41の各々と、塗分けマスク50の複数の開口51の各々とは、図中左右方向に長い長方形形状で形成されていてもよい。
[0116]
 図12の(a)は、正孔注入層22の形成工程において用いることができる複数の開口61を備えた塗分けマスク60の、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bに対する配置位置を示す図であり、図12の(b)は、電子注入層23の形成工程において用いることができる複数の開口71を備えた塗分けマスク70の、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bに対する配置位置を示す図である。
[0117]
 図13の(a)は、正孔注入層22の形成工程において用いることができる複数の開口61を備えた塗分けマスク60の概略構成を示す図であり、図13の(b)は、電子注入層23の形成工程において用いることができる複数の開口71を備えた塗分けマスク70の概略構成を示す図である。
[0118]
 図12及び図13に図示されているように、塗分けマスク60の複数の開口61の各々と、塗分けマスク70の複数の開口71の各々とは、L字形状(鉤形状)で形成されている。
[0119]
 図12に図示されているように、塗分けマスク60の複数の開口61を介して、島状に形成された正孔注入層22は、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108B中、図中上下方向及び図中左右方向において隣接する3つの発光層と重なる。
[0120]
 そして、塗分けマスク70の開口71を介して、島状に形成された電子注入層23は、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108B中、図中上下方向及び図中左右方向において隣接する3つの発光層と重なる。
[0121]
 すなわち、正孔注入層22は、島状に複数に分離されており、電子注入層23は、島状に複数に分離されており、島状に複数に分離された正孔注入層22の各々は、島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数と平面視において重なるように、第1グループ島を形成し、島状に複数に分離された電子注入層23の各々は、島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数と平面視において重なるように、第2グループ島を形成し、上記第1グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数と、上記第2グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数とは、一つが共通する。
[0122]
 そして、上記第1グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数は、互いに隣接するL字形状(鉤形状)の3つの発光層であり、上記第2グループ島と平面視において重なる島状に形成された各々の発光層108R・108G・108Bの複数は、互いに隣接するL字形状の3つの発光層であってもよい。
[0123]
 複数の開口61を備えた塗分けマスク60と、複数の開口71を備えた塗分けマスク70とを、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bに対して、図12に図示するように、配置した上で、正孔注入層22と電子注入層23とを形成することで、正孔注入層22と、電子注入層23とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bの各々の端部より内側でのみ重なるようにすることができる。
[0124]
 図12に図示されているように、塗分けマスク60の開口61を介して、島状に形成された正孔注入層22と、塗分けマスク70の開口71を介して、島状に形成された電子注入層23とは、平面視において、島状に形成された赤色発光層108R、緑色発光層108G及び青色発光層108Bの各々の端部より内側でのみ重なる。
[0125]
 以上のように、マスクとして、図10の(a)に図示した開口41を備えた塗分けマスク40、図10の(b)に図示した開口51を備えた塗分けマスク50、図13の(a)に図示した開口61を備えた塗分けマスク60及び図13の(b)に図示した開口71を備えた塗分けマスク70の何れかを用いる場合、マスクの開口サイズを大きくできるので、マスクの開口を作りやすくなり、高解像度化につながる。また、マスクの剛性が上がり、たわみが少なくなるので、蒸着ボケを減少できる。
[0126]
 〔まとめ〕
 本発明の態様1に係るEL表示装置は、互いに対向配置された第1の電極と第2の電極との間に、島状に形成された各々の発光層を備えているEL表示装置であって、上記第1の電極と上記各々の発光層との間に備えられた正孔注入層と、上記第2の電極と上記各々の発光層との間に備えられた電子注入層とは、平面視において、上記各々の発光層の端部より内側でのみ重なっていることを特徴としている。
[0127]
 上記構成によれば、上記正孔注入層と、上記電子注入層とは、平面視において、上記発光層の端部より内側でのみ重なっているので、上記発光層の端部より内側で発光が生じるので、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用されたEL表示装置であっても、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0128]
 本発明の態様2に係るEL表示装置は、上記態様1において、上記電子注入層は、上記各々の発光層全体を覆うように形成されており、上記正孔注入層は、島状に複数に分離されており、上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々は、上記各々の発光層より小さくてもよい。
[0129]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0130]
 本発明の態様3に係るEL表示装置は、上記態様1において、上記正孔注入層は、平面視において、上記各々の発光層全体と重なるように形成されており、上記電子注入層は、島状に複数に分離されており、上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々は、上記各々の発光層より小さくてもよい。
[0131]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0132]
 本発明の態様4に係るEL表示装置は、上記態様1において、上記正孔注入層は、島状に複数に分離されており、上記電子注入層は、島状に複数に分離されており、上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々と、上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々とは、平面視において重なり、上記平面視において重なる、上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々と上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々とは、上記各々の発光層より小さくてもよい。
[0133]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0134]
 本発明の態様5に係るEL表示装置は、上記態様1において、上記正孔注入層は、島状に複数に分離されており、上記電子注入層は、島状に複数に分離されており、上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々は、上記島状に形成された各々の発光層の複数と平面視において重なるように、第1グループ島を形成し、上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々は、上記島状に形成された各々の発光層の複数と平面視において重なるように、第2グループ島を形成し、上記第1グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数と、上記第2グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数とは、一つが共通する構成であってもよい。
[0135]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0136]
 本発明の態様6に係るEL表示装置は、上記態様5において、上記第1グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、隣接する2つの発光層であり、上記第2グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、隣接する2つの発光層であってもよい。
[0137]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0138]
 本発明の態様7に係るEL表示装置は、上記態様5において、上記第1グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、互いに隣接するL字形状の3つの発光層であり、上記第2グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、互いに隣接するL字形状の3つの発光層であってもよい。
[0139]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0140]
 本発明の態様8に係るEL表示装置は、上記態様1から7の何れかにおいて、上記正孔注入層と上記電子注入層とが平面視において重なる部分は、上記第1の電極及び上記第2の電極中、より下層である電極の端部を覆うように形成されたエッジカバーの開口と、平面視において、重なってもよい。
[0141]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0142]
 本発明の態様9に係るEL表示装置は、上記態様1から8の何れかにおいて、上記第1の電極は、上記第2の電極より下層であり、上記第1の電極は上記発光層の光の波長を透過する透明電極であり、上記第2の電極は反射電極であってもよい。
[0143]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたボトムエミッション型のEL表示装置を実現できる。
[0144]
 本発明の態様10に係るEL表示装置は、上記態様1から8の何れかにおいて、上記第1の電極は、上記第2の電極より上層であり、上記第1の電極は上記発光層の光の波長を透過する透明電極であり、上記第2の電極は反射電極であってもよい。
[0145]
 上記構成によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたトップエミッション型のEL表示装置を実現できる。
[0146]
 本発明の態様11に係るEL表示装置の製造方法は、互いに対向配置された第1の電極と第2の電極との間に、島状に形成された各々の発光層を備えているEL表示装置の製造方法であって、上記第1の電極と上記発光層との間に正孔注入層を形成する工程と、上記第2の電極と上記発光層との間に電子注入層を形成する工程とを含み、上記正孔注入層を形成する工程において形成された上記正孔注入層と、上記電子注入層を形成する工程において形成された上記電子注入層とは、平面視において、上記各々の発光層の端部より内側でのみ重なっていることを特徴としている。
[0147]
 上記方法によれば、上記正孔注入層と、上記電子注入層とは、平面視において、上記発光層の端部より内側でのみ重なっているので、上記発光層の端部より内側で発光が生じるので、高精細化に有利である、テーパー角が急峻なエッジカバーが採用されたEL表示装置であっても、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置の製造方法を実現できる。
[0148]
 本発明の態様12に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様11において、上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第1マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、上記電子注入層を形成する工程においては、一つの開口が備えられた第2マスクが用いられ、上記各々の発光層全体を覆うように上記電子注入層を形成してもよい。
[0149]
 上記方法によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0150]
 本発明の態様13に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様11において、上記正孔注入層を形成する工程においては、一つの開口が備えられた第2マスクが用いられ、上記各々の発光層全体を覆うように上記正孔注入層を形成し、上記電子注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第1マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成してもよい。
[0151]
 上記方法によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0152]
 本発明の態様14に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様11において、上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第1マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、上記電子注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第3マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成してもよい。
[0153]
 上記方法によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を実現できる。
[0154]
 本発明の態様15に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様14において、上記正孔注入層を形成する工程において用いられる上記第1マスクと、上記電子注入層を形成する工程において用いられる上記第3マスクとは、同一マスクであってもよい。
[0155]
 上記方法によれば、上記正孔注入層を形成する工程及び上記電子注入層を形成する工程において、一つのマスクを用いて、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を製造できる。
[0156]
 本発明の態様16に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様11において、上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第4マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、上記電子注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第5マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成し、上記第5マスクの開口の各々は、平面視において、上記第4マスクの一方向において隣接する2つの開口の各々と部分的に重なってもよい。
[0157]
 上記方法によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0158]
 本発明の態様17に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様16において、上記第4マスクの開口及び上記第5マスクの開口は、長方形形状であってもよい。
[0159]
 上記方法によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0160]
 本発明の態様18に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様16において、上記第4マスクの開口及び上記第5マスクの開口は、鉤形状であってもよい。
[0161]
 上記方法によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0162]
 本発明の態様19に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様11において、上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第4マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、上記電子注入層を形成する工程においては、上記第4マスクが一方向に移動されて用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成し、上記移動された上記第4マスクの開口の各々は、平面視において、上記移動される前の上記第4マスクの一方向において隣接する2つの開口の各々と部分的に重なってもよい。
[0163]
 上記方法によれば、上記正孔注入層を形成する工程及び上記電子注入層を形成する工程において、一つのマスクを用いて、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上させたEL表示装置を製造できる。
[0164]
 本発明の態様20に係るEL表示装置の製造方法は、上記態様19において、上記第4マスクの開口は、長方形形状であってもよい。
[0165]
 上記方法によれば、上記発光層の端部が強く発光するのを抑制し、上記発光層の端部より内側の発光効率を向上できるとともに、高解像度のEL表示装置を実現できる。
[0166]
 〔付記事項〕
 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

産業上の利用可能性

[0167]
 本発明は、EL表示装置と、EL表示装置の製造方法とに利用することができる。

符号の説明

[0168]
 1     有機EL表示装置(EL表示装置)
 2     正孔注入層
 3     塗分けマスク
 4     開口
 5     塗分けマスク
 6R    開口
 10    有機EL表示装置(EL表示装置)
 11    電子注入層
 20    有機EL表示装置(EL表示装置)
 22    正孔注入層
 23    電子注入層
 30    有機EL表示装置(EL表示装置)
 40    塗分けマスク
 41    開口
 50    塗分けマスク
 51    開口
 60    塗分けマスク
 61    開口
 70    塗分けマスク
 71    開口
 105   第1の電極
 106   正孔注入層
 107   正孔輸送層
 108R  赤色発光層
 108G  緑色発光層
 108B  青色発光層
 109   電子輸送層
 110   電子注入層
 111  第2の電極
 112   エッジカバー
 112a  エッジカバーの開口

請求の範囲

[請求項1]
 互いに対向配置された第1の電極と第2の電極との間に、島状に形成された各々の発光層を備えているEL表示装置であって、
 上記第1の電極と上記各々の発光層との間に備えられた正孔注入層と、上記第2の電極と上記各々の発光層との間に備えられた電子注入層とは、平面視において、上記各々の発光層の端部より内側でのみ重なっていることを特徴とするEL表示装置。
[請求項2]
 上記電子注入層は、上記各々の発光層全体を覆うように形成されており、
 上記正孔注入層は、島状に複数に分離されており、
 上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々は、上記各々の発光層より小さいことを特徴とする請求項1に記載のEL表示装置。
[請求項3]
 上記正孔注入層は、平面視において、上記各々の発光層全体と重なるように形成されており、
 上記電子注入層は、島状に複数に分離されており、
 上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々は、上記各々の発光層より小さいことを特徴とする請求項1に記載のEL表示装置。
[請求項4]
 上記正孔注入層は、島状に複数に分離されており、
 上記電子注入層は、島状に複数に分離されており、
 上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々と、上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々とは、平面視において重なり、
 上記平面視において重なる、上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々と上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々とは、上記各々の発光層より小さいことを特徴とする請求項1に記載のEL表示装置。
[請求項5]
 上記正孔注入層は、島状に複数に分離されており、
 上記電子注入層は、島状に複数に分離されており、
 上記島状に複数に分離された上記正孔注入層の各々は、上記島状に形成された各々の発光層の複数と平面視において重なるように、第1グループ島を形成し、
 上記島状に複数に分離された上記電子注入層の各々は、上記島状に形成された各々の発光層の複数と平面視において重なるように、第2グループ島を形成し、
 上記第1グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数と、上記第2グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数とは、一つが共通することを特徴とする請求項1に記載のEL表示装置。
[請求項6]
 上記第1グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、隣接する2つの発光層であり、
 上記第2グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、隣接する2つの発光層であることを特徴とする請求項5に記載のEL表示装置。
[請求項7]
 上記第1グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、互いに隣接するL字形状の3つの発光層であり、
 上記第2グループ島と平面視において重なる上記島状に形成された各々の発光層の複数は、互いに隣接するL字形状の3つの発光層であることを特徴とする請求項5に記載のEL表示装置。
[請求項8]
 上記正孔注入層と上記電子注入層とが平面視において重なる部分は、上記第1の電極及び上記第2の電極中、より下層である電極の端部を覆うように形成されたエッジカバーの開口と、平面視において、重なることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のEL表示装置。
[請求項9]
 上記第1の電極は、上記第2の電極より下層であり、
 上記第1の電極は上記発光層の光の波長を透過する透明電極であり、上記第2の電極は反射電極であることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のEL表示装置。
[請求項10]
 上記第1の電極は、上記第2の電極より上層であり、
 上記第1の電極は上記発光層の光の波長を透過する透明電極であり、上記第2の電極は反射電極であることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のEL表示装置。
[請求項11]
 互いに対向配置された第1の電極と第2の電極との間に、島状に形成された各々の発光層を備えているEL表示装置の製造方法であって、
 上記第1の電極と上記発光層との間に正孔注入層を形成する工程と、
 上記第2の電極と上記発光層との間に電子注入層を形成する工程とを含み、
 上記正孔注入層を形成する工程において形成された上記正孔注入層と、上記電子注入層を形成する工程において形成された上記電子注入層とは、平面視において、上記各々の発光層の端部より内側でのみ重なっていることを特徴とするEL表示装置の製造方法。
[請求項12]
 上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第1マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、
 上記電子注入層を形成する工程においては、一つの開口が備えられた第2マスクが用いられ、上記各々の発光層全体を覆うように上記電子注入層を形成することを特徴とする請求項11に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項13]
 上記正孔注入層を形成する工程においては、一つの開口が備えられた第2マスクが用いられ、上記各々の発光層全体を覆うように上記正孔注入層を形成し、
 上記電子注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第1マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成することを特徴とする請求項11に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項14]
 上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第1マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、
 上記電子注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第3マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成することを特徴とする請求項11に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項15]
 上記正孔注入層を形成する工程において用いられる上記第1マスクと、上記電子注入層を形成する工程において用いられる上記第3マスクとは、同一マスクであることを特徴とする請求項14に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項16]
 上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第4マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、
 上記電子注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第5マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成し、
 上記第5マスクの開口の各々は、平面視において、上記第4マスクの一方向において隣接する2つの開口の各々と部分的に重なることを特徴とする請求項11に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項17]
 上記第4マスクの開口及び上記第5マスクの開口は、長方形形状であることを特徴とする請求項16に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項18]
 上記第4マスクの開口及び上記第5マスクの開口は、鉤形状であることを特徴とする請求項16に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項19]
 上記正孔注入層を形成する工程においては、複数の開口が備えられた第4マスクが用いられ、島状に複数に分離された上記正孔注入層を形成し、
 上記電子注入層を形成する工程においては、上記第4マスクが一方向に移動されて用いられ、島状に複数に分離された上記電子注入層を形成し、
 上記移動された上記第4マスクの開口の各々は、平面視において、上記移動される前の上記第4マスクの一方向において隣接する2つの開口の各々と部分的に重なることを特徴とする請求項11に記載のEL表示装置の製造方法。
[請求項20]
 上記第4マスクの開口は、長方形形状であることを特徴とする請求項19に記載のEL表示装置の製造方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]