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1. (WO2018179271) エレベータのバッファキャップ
Document

明 細 書

発明の名称 エレベータのバッファキャップ

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037  

符号の説明

0038  

産業上の利用可能性

0039  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : エレベータのバッファキャップ

技術分野

[0001]
この発明は、エレベータの保守点検時に緩衝器の上部に被せて、作業員の安全スペースを確保するバッファキャップに関するものである。

背景技術

[0002]
保守員が乗りかごの上に乗った状態で誤って乗りかごを上昇させると、保守員が天井に衝突する可能性があり、また、保守員がピット内にいる状態で誤って乗りかごを下降させると、保守員が乗りかごに衝突する可能性があるため、これを防止する対策がなされてきた。例えば、下記特許文献1では、バッファキャップとして下降防止手段をバネ緩衝器の頂部に上方から被せるように取付け、つり合いおもり又は乗りかごが所定の位置を越えて下降するのを阻止するようにした構成(特許文献1)がある。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2007-119199

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
このようなエレベータのバッファキャップはバネ緩衝器の頂部に上方から被せるように取付けられる下面当たり部と、つり合いおもり又は乗りかごが所定の位置を越えて下降したとき、これらの荷重が作用する上面当たり部と、下面当たり部と上面当たり部とを鉛直方向に所定の間隔を離して支持する嵩上げ部とで形成されている。このバッファキャップは、下面当たり部と上面当たり部と嵩上げ部とが使用される形状のままで溶接等により一体的に形成されているため、全体の形状が大きくなり、嵩張って重いため、運搬には不便であった。さらに、このバッファキャップを使用しないとき、ピットに保管されることになるが、保管には大きなスペースが必要になるため、狭いピットスペースを圧迫してしまうという課題があった。
[0005]
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、バッファキャップを互いに嵌合または分解可能な嵌合手段を有する複数の平板で形成することにより、作業者によるバッファキャップの運搬を容易にし、かつコンパクトなスペースに保管できるバッファキャップの提供を目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
この発明にかかるエレベータのバッファキャップは、エレベータの釣り合いオモリの下方に設けられた緩衝器の上面に載置され、釣り合いオモリの下面と対向して釣り合いオモリの下降を制限するバッファキャップにおいて、支柱と、前記支柱の上端及び下端にそれぞれ設けられる上板と下板と、を備え、支柱、上板及び下板はそれぞれ平板で形成されており、支柱を形成する平板、支柱と上板または下板は、互いの平板を嵌合かつ分解可能とすることを特徴とするものである。

発明の効果

[0007]
この発明は、バッファキャップを平板で嵌合して形成することにより、複数の平板に分解することができる。バッファキャップを複数の平板に分解することで、分解された平板を1つまたは複数のまとまりに分けることできる。そのため、1つまたは複数のまとまりに分けられた平板は、嵩張ることがないため運搬を容易にできる。また、バッファキャップを複数の平板に分解して保管することで、コンパクトなスペースに保管できるバッファキャップを実現できる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] この発明の実施の形態1によるエレベータのバッファキャップ全体を示す斜視図である。
[図2] この発明の実施の形態1による図1の要部であってバッファキャップの組立時を示す斜視図である。
[図3] この発明の実施の形態1による図1の要部であってバッファキャップの分解時を示す斜視図である。
[図4] この発明の実施の形態2によるバッファキャップの組立時を示す斜視図である。
[図5] この発明の実施の形態3によるバッファキャップの組立時を示す斜視図である。
[図6] この発明の実施の形態3によるバッファキャップの分解時を示す斜視図である。
[図7] この発明の実施の形態4によるバッファキャップの組立時を示す斜視図である。

発明を実施するための形態

[0009]
実施の形態1.
図1~3は、この発明の実施の形態1によるエレベータのバッファキャップを説明するもので、図1はバッファキャップ全体の斜視図、図2は図1の要部であってバッファキャップの組立時を示す斜視図、図3は図1の要部であってバッファキャップの分解時を示す斜視図である。
[0010]
図において、エレベータの昇降路内のピット部には緩衝器1が設けられ、釣り合いオモリ(図示せず)の下方であって、緩衝器1の上部に、釣り合いオモリの下降を制限するバッファキャップとしてバッファキャップ2が載置されている。バッファキャップ2には、鉛直方向に所定の高さを有する支柱3と、支柱3の上端部には釣り合いオモリの下面と対向する上板4と、支柱3の下端部には緩衝器1の上面と対向する下板5とがそれぞれ設けられ、上板4と下板5とは互いに所定の距離を離して支持されている。
[0011]
支柱3には、2枚の平板6と平板7とが立設されており、この平板6には側面から見て上端部の略中間部から側面部の鉛直方向の長さの半分程度の位置まで鉛直方向に切欠かれた溝8が形成されている。また、この平板7には側面から見て下端部の略中間部から側面部の鉛直方向の長さの半分程度の位置まで鉛直方向に切欠かれた溝9が形成されている。支柱3の組立時は、平板6及び平板7にそれぞれ形成された溝8と溝9とが断面で互いに交差しており、平板6及び平板7は上部から見たとき十の字状に配置され、平板6及び平板7が嵌合した状態で支柱3が形成されている。また、平板6及び平板7の平板は溝8と溝9とが嵌合しているだけのため、使用しないときは互いに分離可能となっている。
[0012]
また、支柱3を形成する平板6の上端部及び下端部の両端にはそれぞれ2つのほぞ6a及びほぞ6bが鉛直方向に突出して形成されている。支柱3を形成する平板7の上端部及び下端部の両端にはそれぞれ2つのほぞ7a及びほぞ7bが鉛直方向に突出して形成されている。上板4及び下板5には、上部から見て4角形の角部付近に中心から放射線状の方向に沿って、4つのほぞ穴4aがそれぞれ形成されている。そこで、バッファキャップ2は、ほぞ6a、7aと、ほぞ穴4aとが嵌合し、ほぞ6b、7bと、ほぞ穴5aとがそれぞれ嵌合することで、支柱3の上端部と下端部にそれぞれ上板4と下板5とが嵌合されている。すなわち、バッファキャップ2は、支柱3が平板6及び平板7で形成されると共に、上板4と下板5とに上下方向から挟まれるように形成されているので、計4枚の平板で形成されている。
[0013]
次に、上記のように構成された実施の形態1の動作について説明する。図2~3において、バッファキャップ2を組み立てる場合は、始めに、支柱3を構成する平板6及び平板7を断面で溝8と溝9とを対向させて交差するように嵌合させて、上部から見たとき十の字状に配置する。次に、支柱3の上端には上板4のほぞ穴4aにほぞ6a、7aとを嵌合させて、下端には下板5のほぞ穴5aにほぞ6b、7bとを嵌合させる。このようにして、バッファキャップ2は支柱3と上板4及び下板5とで形成されて、緩衝器1の上部に載置することで、釣り合いオモリの下降を制限するバッファキャップとして使用される。
[0014]
次に、バッファキャップ2を分解する場合は、組み立てる場合と逆の手順で分解する。支柱3にほぞ6a、7aとほぞ穴4a、ほぞ6b、7bとほぞ穴5aとで嵌合された上板4及び下板5とをそれぞれ鉛直方向に引き抜いて分解する。さらに、支柱3を平板6及び平板7が嵌合された状態から上下方向に引き抜いて2つの平板6及び平板7に分解する。支柱3から分解された平板6及び平板7と上板4及び下板5とを1枚毎または複数枚重ねた状態でピット内の所定の場所に移動して保管する。
[0015]
上記のように実施の形態1によれば、エレベータの釣り合いオモリの下方に設けられた緩衝器1の上面に載置され、釣り合いオモリの下面と対向して釣り合いオモリの下降を制限するバッファキャップ2において、支柱3と、支柱3の上端及び下端にそれぞれ設けられる上板4及び下板5と、を備え、支柱3、上板4及び下板5とはそれぞれ平板で形成されており、支柱3を形成する平板6及び平板7、支柱3と上板4または5下板は、互いの平板を嵌合かつ分解可能とすることにより、バッファキャップ2を複数の平板に分解することができる。バッファキャップ2を複数の平板に分解することで、分解された平板を1つまたは複数のまとまりに分けることできる。そのため、1つまたは複数のまとまりに分けられた平板は、嵩張ることがないため運搬を容易にできる。また、バッファキャップ2を複数の平板に分解して保管することで、コンパクトなスペースに保管することができる。
[0016]
また、上記のように実施の形態1によれば、支柱3は、側面から見て上端部の略中間部から側面部の鉛直方向の長さの半分程度の長さで切り欠かれた溝8が設けられた平板6と、側面から見て下端部の略中間部から側面部の鉛直方向の長さの半分程度の長さで切り欠かれた溝9が設けられた平板7とが、断面において互いの溝8と溝9とを対向させて交差しており、支柱3の上端及び下端にそれぞれほぞ6a、7aと、ほぞ6b、7bとが形成され、上板4及び下板5にそれぞれほぞ6a、7a、ほぞ6b、7bと嵌合するほぞ穴4a、5aとが形成されていることにより、バッファキャップ2を計4枚の平板で嵌合して形成または分解することができる。これにより、バッファキャップ2の運搬を容易にできると共にコンパクトなスペースに保管することができる。また、バッファキャップ2は、計4枚の平板だけで形成できるので、製造コストも最小限に抑えることができる。
[0017]
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2によるバッファキャップ10を説明するものであり、組立時を示す斜視図である。この発明の実施の形態2によるエレベータのバッファキャップ10は、バッファキャップ11とバッファキャップ12とが鉛直方向に積み重ねられて配置され、上部に配置されるバッファキャップ12の支柱3の下端部に設けられたほぞ6b、7bと、下部に配置されるバッファキャップ11の上板13を貫通して設けられるほぞ穴13aとが嵌合して、上部に配置されるバッファキャップ12と下部に配置されるバッファキャップ11とが嵌合されていることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。
[0018]
図において、バッファキャップ10は、バッファキャップ11の上部にバッファキャップ12が積み重ねられて配置されている。下部のバッファキャップ11は、実施の形態1のバッファキャップ2とほぼ同じ構造となっている。バッファキャップ2と異なる部分は、バッファキャップ11の上板13と下板14とにそれぞれ設けられているほぞ穴13a、14aであり、バッファキャップ12の支柱3の下端部に設けられたほぞ6b、7bと嵌合するために4つのほぞ穴が追加されており、計8つのほぞ穴がそれぞれ形成されている。
[0019]
上部のバッファキャップ12は、実施の形態1のバッファキャップ2とほぼ同じ構造となっている。バッファキャップ2と異なる部分は、バッファキャップ11の上板13がバッファキャップ12の下板を兼用することでバッファキャップ12の下板は省略されている。
[0020]
次に、上記のように構成された実施の形態2の動作について説明する。図において、始めに、バッファキャップ11を実施の形態1と同様の手順で組み立てた後、その上部にバッファキャップ12を積み重ねて2つのバッファキャップを嵌合させる。バッファキャップ12の組立手順はバッファキャップ11と同じである。組み立てられたバッファキャップ11の上板13のほぞ穴13aの上部から支柱3のほぞ6b、7bとを嵌合させて、バッファキャップ12の支柱3のほぞ6a、7aの上部から上板13のほぞ穴13aを嵌合させる。次に、バッファキャップ10を分解する場合は、組み立てる場合と逆の手順で分解する。すなわち、実施の形態1と同様の手順で、バッファキャップ12を分解した後、バッファキャップ11を分解する。
[0021]
上記のように実施の形態2によれば、下部のバッファキャップ11と上部のバッファキャップ12とが鉛直方向に積み重ねられて配置され、上部に配置されるバッファキャップ12の支柱3の下端部に設けられたほぞ6a、7bと、下部に配置されるバッファキャップ11の上板13を貫通して設けられるほぞ穴13aとが嵌合して、上部に配置されるバッファキャップ12と下部に配置されるバッファキャップ11とが嵌合されている。ここで、エレベータの使用状況に応じてバッファキャップの高さが必要となる場合、支柱3を延長することもできる。しかし、支柱3を延長するだけでは、上部からの荷重に対して座屈し易くなるため、支柱3を形成する部材の強度を高くする必要がある。そこで、2つのバッファキャップ11とバッファキャップ12とを積み重ねて使用することにより、支柱3を形成する平板6の強度を高くすることなく、バッファキャップ10の強度を高めることができる。また、下部のバッファキャップ11は単体でも使用可能であるため、バッファキャップ10をバッファキャップ11単体の高さで使用するか、あるいは、その上部にバッファキャップ12が重ねられた高さで使用するか選択的に調整できる。また、バッファキャップ10は、実施の形態1の支柱3をそのまま流用することができるため、バッファキャップ10の製造コストを最小限に抑えることができる。
[0022]
実施の形態3.
図5~6は、この発明の実施の形態3によるバッファキャップ15を説明するものであり、組立時と分解時を示す斜視図である。この発明の実施の形態3によるエレベータのバッファキャップ15の支柱17は角柱形状を成しており、支柱17の側面を形成する平板16には、鉛直方向の側面部両側に水平方向に突出したほぞ16aと、ほぞ16aと嵌合するほぞ溝16bとが交互に設けられており、上部から見たとき隣り合って配置されたほぞ16aとほぞ溝16bとが互いに嵌合されていることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。
[0023]
図において、支柱17は、上部から見ると4枚の平板16がロの字形状に立設されており、長手方向で互いに嵌合されている。支柱17の上端部には釣り合いオモリの下面と対向する上板18と、支柱17の下端部には緩衝器1の上面と対向する下板19とがそれぞれ設けられ、上板18と下板19とは互いに所定の距離を離して支持されている。
[0024]
支柱17を形成する1枚の平板6の鉛直方向の両端部にはそれぞれ第一のほぞであるほぞ16aが水平方向に突出して形成され、このほぞ16aに嵌合するほぞ溝16bが交互に形成されている。すなわち、上部から見て4枚の平板16が角部で隣り合って配置され、隣り合う角部のほぞ16aとほぞ溝16bとが互いに嵌合することで、支柱17の側面の四角柱形状を形成している。上板18と下板19には、上部から見て4角形の各辺の付近(内側)に各辺の方向に沿って、それぞれ4つのほぞ穴18a、19aが形成されている。支柱17の上下端部には、第二のほぞであるほぞ16c、16dが設けられており、このほぞ16c、16dと嵌合するほぞ穴18a、19aとがそれぞれ嵌合することで、支柱17の上端部と下端部にそれぞれ上板18及び下板19とが嵌合されている。すなわち、バッファキャップ15は、支柱17が4枚の平板6で形成されると共に、上板18と下板19とに上下方向から挟まれるように形成されており、計6枚の平板で形成されている。
[0025]
次に、上記のように構成された実施の形態3の動作について説明する。図において、バッファキャップ15を組み立てる場合は、始めに、支柱17を構成する4枚の平板16を上部から見て四角形状に配置して、角部で隣り合わせて、鉛直方向の両端部にあるほぞ16aとほぞ溝16bとを嵌合させる。次に、支柱17の上端部のほぞ16cを上板18のほぞ穴18aに嵌合させて、下端部のほぞ16dを下板5のほぞ穴19aにそれぞれ嵌合させる。このようにして、バッファキャップ15は支柱17と上板18及び下板19とで形成されて、緩衝器1の上部に載置することで、釣り合いオモリの下降を制限するバッファキャップとして使用される。次に、バッファキャップ15を分解する場合は、組み立てる場合と逆の手順で分解する。
[0026]
上記のように実施の形態3によれば、支柱17は角柱形状を成しており、支柱17の側面を形成する平板16には、鉛直方向の側面部両側に水平方向に突出したほぞ16aと、ほぞ16aと嵌合するほぞ溝16bとが交互に設けられており、上部から見たとき隣り合って配置されたほぞ16aとほぞ溝16bとが互いに嵌合されており、支柱17の側面を形成する平板16には、上端及び下端にそれぞれほぞ16c、16dが形成され、上板及18び下板19にそれぞれほぞと嵌合するほぞ穴18a、19aが形成されていることで、バッファキャップ15を構成する全てのパーツを計6枚の平板に分解することができる。これにより、6枚の平板だけでバッファキャップ15を形成できる。また、支柱17を実施の形態1と同じ強度の平板16で形成した場合、実施の形態1のバッファキャップ2に比べて上部からの荷重に対して強度を高めることができる。
[0027]
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4によるバッファキャップ20を説明するものであり、組立時を示す斜視図である。この発明の実施の形態4によるエレベータのバッファキャップ20の支柱22は角柱形状を成しており、支柱22の側面を形成する平板21には、鉛直方向の側面部両側の上部と下部にヒンジ23が設けられており、平板21は、少なくとも1カ所を除き、ヒンジ23で互いに結合されていることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。
[0028]
図において、バッファキャップ20は、実施の形態3のバッファキャップ15とほぼ同じ構造となっている。バッファキャップ15と異なる部分は、支柱22の鉛直方向の上下両端部にほぞとほぞ溝の代わりにヒンジ23が設けられている。上部から見て4枚の平板21が角部で隣り合って配置され、隣り合う3つの角部がヒンジ23で互いに結合され、隣り合う1つの角部が当接または接近することで、支柱22の側面の四角柱形状を形成している。
[0029]
ここで、隣り合う角部の4カ所の内で1カ所は、分解または組み立てを容易にするためヒンジ23を設けていない。すなわち、4枚の平板21は同一の向きで一方向に並べられて、隣り合う側面部同士を3カ所のヒンジ23によって互いに結合されている。結合された4枚の平板21の内でヒンジ23が設けられていない2枚の平板21の側面部同士を隣り合わせることにより、支柱22の側面が形成される。支柱22の上端部と下端部には、実施の形態3と同様に上板18及び下板19とが嵌合されている。
[0030]
次に、上記のように構成された実施の形態4の動作について説明する。図において、バッファキャップ20を組み立てる場合は、始めに、支柱22の側面を構成する4枚の平板21をヒンジ23により互いに回動させて、ヒンジ23が設けられていない2枚の平板21の側面部同士を隣り合わせることにより、上部から見て四角形状に配置する。次に、支柱22の上端部のほぞ21aを上板18のほぞ穴18aに嵌合させて、下端部のほぞ21bを下板5のほぞ穴19aにそれぞれ嵌合させる。
[0031]
このようにして、バッファキャップ20は支柱22と上板18及び下板19とで形成されて、緩衝器1の上部に載置することで、釣り合いオモリの下降を制限するバッファキャップとして使用される。次に、バッファキャップ20を分解する場合は、組み立てる場合と逆の手順で分解する。
[0032]
上記のように実施の形態4によれば、支柱22は角柱形状を成しており、支柱22の側面を形成する平板21には、鉛直方向の側面部両側にヒンジ23が設けられており、平板21は、少なくとも1カ所を除き、ヒンジ23で互いに結合されており、支柱22の側面を形成する平板21には、上端及び下端にそれぞれほぞ21a、21bが形成され、上板18及び下板19にそれぞれほぞ21a、21bと嵌合するほぞ穴18a、19aが形成されていることにより、実施の形態3と同等の作用・効果を奏することに加えて、分解または組立時に支柱22を形成する平板21同士を嵌合する手間を大幅に減らすことができる。また、バッファキャップ20を構成する全てのパーツを計6枚の平板に分解することができる。これにより、6枚の平板だけでバッファキャップ20を形成できる。
[0033]
なお、実施の形態1では、支柱3は平板6及び平板7の2枚で形成されているが、3枚以上の平板で構成しても良い。平板の枚数を増やすことで、保管するときの平板の枚数は少々増えるが、実施の形態1と同じようにバッファキャップ2を複数の平板に分解することができると共に、荷重が上部から作用したときの強度を高めることができる。
[0034]
また、実施の形態2では、バッファキャップ11の上板13がバッファキャップ12の下板を兼用することでバッファキャップ12の下板は省略されているが、省略しなくても良い。すなわち、下部のバッファキャップ11にバッファキャップ11と同じ構造のバッファキャップ12を積み重ねることにより、下板を形成する平板が増えるため保管するスペースは少々増えるが、実施の形態2と同じようにバッファキャップの高さが必要な場合、2つのバッファキャップを積み重ねることによりバッファキャップ10の強度を高めることができる。
[0035]
また、実施の形態2では、バッファキャップ11とバッファキャップ12との2つのバッファキャップが重ねられているが、エレベータの使用状況に応じて3つ以上のバッファキャップを重ねて設けても良い。
[0036]
また、実施の形態3では、支柱17は四角柱形状に形成されているが、多角柱形状に形成しても良い。すなわち、例えば3角柱形状にすれば、支柱17を形成する平板の数を減らすことができる。さらに、5角柱またはそれ以上の多角柱形状にすれば、支柱17を形成する平板が増えるため保管するスペースは少々増えるが、実施の形態3と同じようにバッファキャップ15を構成する全てのパーツを複数の平板に分解することができると共に強度を高めることができる。
[0037]
また、実施の形態4では、ヒンジ23は上部と下部の2カ所に設けられているが、中央部に1カ所のみ設けることでも良い。すなわち、支柱22を形成する4枚の平板21同士が同一の向きで一方向に並べられて、隣り合う側面部同士が3カ所のヒンジ23によって互いに結合されていれば良い。

符号の説明

[0038]
 1 緩衝器、2,10,11,12,15,20 バッファキャップ、8,9 溝、3,17,22 支柱、4,13,18 上板、5,14,19 下板、6,7,16,21 平板、6a,6b,7a,7b,16a,16c,16d,21a,21b ほぞ、4a,5a,13a,14a,18a,19a ほぞ穴、16b ほぞ溝、23 ヒンジ

産業上の利用可能性

[0039]
 本発明は、エレベータの保守点検時に緩衝器の上部に被せて、作業員の安全スペースを確保するバッファキャップに関するものである。

請求の範囲

[請求項1]
エレベータの釣り合いオモリの下方に設けられた緩衝器の上面に載置され、前記釣り合いオモリの下面と対向して前記釣り合いオモリの下降を制限するバッファキャップにおいて、支柱と、前記支柱の上端及び下端にそれぞれ設けられる上板と下板と、を備え、
前記支柱、前記上板及び前記下板はそれぞれ平板で形成されており、
前記支柱を形成する平板、前記支柱と前記上板または前記下板は、互いの平板を嵌合かつ分解可能とすることを特徴とするバッファキャップ。
[請求項2]
前記支柱は、上端部から鉛直方向に所定の長さで切り欠かれた溝が設けられた平板と、下端部から鉛直方向に所定の長さで切り欠かれた溝が設けられた平板とが、断面において互いの溝を対向させて交差しており、
前記支柱の上端及び下端にそれぞれほぞが形成され、前記上板及び前記下板にそれぞれ前記ほぞと嵌合するほぞ穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバッファキャップ。
[請求項3]
前記支柱は角柱形状を成しており、前記支柱の側面を形成する平板には、鉛直方向の側面部両側に水平方向に突出した第一のほぞと、前記第一のほぞと嵌合するほぞ溝とが交互に設けられており、
上部から見たとき隣り合って配置された前記第一のほぞと前記ほぞ溝とは互いに嵌合されており、前記支柱の側面を形成する平板には、上端及び下端にそれぞれ第二のほぞが形成され、前記上板及び下板にそれぞれ前記第二のほぞと嵌合するほぞ穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバッファキャップ。
[請求項4]
前記支柱は角柱形状を成しており、前記支柱の側面を形成する平板には、鉛直方向の側面部両側にヒンジが設けられており、
前記支柱の側面を形成する平板は、少なくとも1カ所を除き、前記ヒンジで互いに結合されており、前記支柱の側面を形成する平板には、上端及び下端にそれぞれほぞが形成され、前記上板及び下板にそれぞれ前記ほぞと嵌合するほぞ穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバッファキャップ。
[請求項5]
前記バッファキャップが鉛直方向に積み重ねられて配置され、上部に配置されるバッファキャップの前記支柱の下端部に設けられたほぞと、
前記上部に配置されるバッファキャップの前記下板または下部に配置されるバッファキャップの前記上板のいずれか一方または両方とを貫通して設けられるほぞ穴とが嵌合して、前記上部に配置されるバッファキャップと前記下部に配置されるバッファキャップとが嵌合されていることを特徴とする請求項2~4のいずれかに記載のバッファキャップ。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]