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1. (WO2018100941) 往復動工具
Document

明 細 書

発明の名称 往復動工具

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022  

発明の効果

0023  

図面の簡単な説明

0024  

発明を実施するための形態

0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103  

符号の説明

0104  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8  

明 細 書

発明の名称 : 往復動工具

技術分野

[0001]
本発明は、プランジャを往復動させる往復動工具に関する。

背景技術

[0002]
従来、ブレード等の先端工具が装着されたプランジャを往復動させて切断作業を行うセーバソー等の往復動工具が知られている。例えば、下記特許文献1に開示されたセーバソーでは、プランジャが、ギヤケース内に設けられた軸受部により、往復動可能に支承される。また、ギヤケース内には、ギヤ等の変換機構が収容され、モータの回転をプランジャの軸方向の往復動に変換する。プランジャの先端にはブレードが装着され、ギヤケースの前方に形成された開口から突出する。そして、モータの回転に伴い、ブレードがプランジャと共に往復動し、木材や鋼材、パイプ等の被切断材を切断する切断作業が実施される。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2013-180382号公報

発明の概要

[0004]
この種の往復動工具では、切断作業に伴い発生した粉塵が、ギヤケースとプランジャとの隙間から、或いはプランジャに付着して、ギヤケース内部に侵入するという問題があった。また、上方に配設された水道管等を下方から切断する際には、水等の液体が、ギヤケースとプランジャとの隙間から、或いはプランジャを伝って、ギヤケース内部に侵入するという問題があった。
[0005]
かかる課題に鑑み、本発明は、ギヤケース内部の防塵性及び防水性を確保可能な往復動工具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
上記課題を解決するために、本発明に係る往復動工具は、モータと、第1ギヤケース及び第1ギヤケースと対向する第2ギヤケースを有するギヤケースと、ギヤケースに収容され、モータの回転を所定方向の往復動に変換する変換機構と、先端工具を装着可能な装着部を有し、ギヤケースに往復動可能に支承され、変換機構により駆動されて所定方向に往復動するプランジャと、プランジャを所定方向に往復動可能に挿通させ、第1ギヤケース及び第2ギヤケースに挟持され、プランジャの外周を封止するシール材と、を備えることを特徴とする。
[0007]
かかる構成によれば、シール材によりプランジャの外周が封止されるので、粉塵や液体等が、プランジャとギヤケースとの隙間から、或いはプランジャを伝って、ギヤケース内部に侵入することを抑制可能となる。したがって、工具の防塵性及び防水性が向上される。また、別部品を設けずとも、第1ギヤケース及び第2ギヤケースが挟持することにより、シール材をギヤケースに対して固定可能となるので、部品点数及び組立工数の増加を抑制可能となる。したがって、低コストで工具の防塵性及び防水性を確保可能となるとともに、工具本体の小型化が可能となる。
[0008]
上記した往復動工具において、ギヤケースは、プランジャを所定方向に往復動可能に支承する軸受部を有し、シール材は、所定方向において装着部と軸受部との間に配置されることが好ましい。
[0009]
かかる構成によれば、シール材が、軸受部の先端工具側に配置されるので、ギヤケースの軸受部内方の防塵性及び防水性が確保される。したがって、工具の性能を良好に維持可能となるとともに、モータ等の破損を抑制可能となる。
[0010]
前記シール材は、前記第1ギヤケース及び前記第2ギヤケースの対向方向に対して傾斜する傾斜部を有し、
[0011]
また、傾斜部は、第1ギヤケース側に設けられ、第2ギヤケース側から第1ギヤケース側に向かうにつれて先細り形状をなす第1傾斜部と、第2ギヤケース側に設けられ、第1ギヤケース側から第2ギヤケース側に向かうにつれて先細り形状をなす第2傾斜部と、を有することが好ましい。
[0012]
かかる構成によれば、シール材は、第1ギヤケース側及び第2ギヤケース側で先細り形状となるように形成されるので、工具の組立時に、第1ギヤケース及び第2ギヤケースによるシール材の狭持が容易となるとともに、シール材によるプランジャ外周部の閉塞性が向上される。したがって、組立性が向上されるとともに、防塵性及び防水性が強化される。
[0013]
また、シール材は、本体部と、所定方向において本体部の装着部側及び軸受部側にそれぞれ配置される第1補助シール材及び第2補助シール材と、を有し、第1ギヤケース及び第2ギヤケースは、本体部を挟持することが好ましい。
[0014]
かかる構成によれば、第1ギヤケース及び第2ギヤケースにより挟持される本体部により、プランジャとギヤケースとの隙間からの粉塵等の侵入を抑制可能となるとともに、本体部の両側に配置される第1補助シール材及び第2補助シール材によりプランジャに沿った粉塵等の侵入を抑制可能となる。したがって、防水性及び防塵性を確実に向上させることが可能となる。
[0015]
本体部は、第1補助シール材を支持する第1支持部と、第2補助シール材を支持する第2支持部と、を有することが好ましい。
[0016]
かかる構成によれば、本体部、第1補助シール材及び第2補助シール材を一体化して組立可能となるので、組立性が向上される。
[0017]
上記した往復動工具において、第1支持部は、本体部の装着部側の面に設けられる第1溝部であり、第2支持部は、本体部の軸受部側の面に設けられる第2溝部であり、第1補助シール材は、第1溝部内に配置され、第2補助シール材は、第2溝部内に配置されることが好ましい。
[0018]
かかる構成によれば、本体部の所定方向における幅寸法内に、第1補助シール材及び第2補助シール材を配置可能となるので、シール材及び工具本体の小型化が可能となる。
[0019]
上記した往復動工具において、第1補助シール材は、環状のフェルトであることが好ましい。
[0020]
かかる構成によれば、シール材の本体部の装着部側の面にフェルトが配置されるので、作業により生じた熱を帯びた粉塵等が付着した場合も、シール材の劣化を抑制可能となる。また、フェルトに油を含浸させることにより、シール材とプランジャとの摺動性を向上可能となり、工具による作業精度の向上が可能となる。
[0021]
また、第2補助シール材は、環状の弾性部材であることが好ましい。
[0022]
かかる構成によれば、シール材の本体部の軸受部側の面に弾性部材が配置されるので、プランジャ外周部の閉塞性が向上され、粉塵等の侵入が確実に抑制されるとともに、工具内部からの油等の液体の漏出が抑制される。

発明の効果

[0023]
本発明に係る往復動工具によれば、シール材によりプランジャの外周を封止可能となるので、工具内部の防水性及び防塵性を確保可能となる。

図面の簡単な説明

[0024]
[図1] 本発明の実施の形態に係るセーバソーの外観を示す右側面図であり、ブレード非装着時を示している。
[図2] 本発明の実施の形態に係るセーバソーの内部構造を示す側断面図であり、ブレード装着時を示している。
[図3] 本発明の実施の形態に係るセーバソーの要部の構造を示す分解斜視図である。
[図4] 本発明の実施の形態に係るセーバソーの要部の内部構造を示す側断面図である。
[図5] 本発明の実施の形態に係るセーバソーの内部構造を示す図であり、図4のV-V断面図である。
[図6] 弾性体の形状を示す図であり、(a)は背面図、(b)は右側面図、(c)は正面図である。
[図7] 弾性体の形状を示す図であり、(a)は図6(a)のA-A断面図、(b)は(a)のB-B断面図である。
[図8] 本発明の実施の形態に係るセーバソーの変形例であり、要部の内部構造を示す側断面図である。

発明を実施するための形態

[0025]
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。ここでは、本発明をセーバソーに適用した場合を例に、説明を行う。
[0026]
まず、本発明の実施の形態に係るセーバソーの構成について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るセーバソー1の外観を示す右側面図であり、図2は、セーバソー1の内部構造を示す右側断面図である。また、図3は、セーバソー1の要部の構造を示す分解斜視図である。
[0027]
セーバソー1は、木材や鋼材、パイプ等の被切断材を切断するための電動式の往復動工具であり、図1及び図2に示されるように、ハウジング2と、ベース3と、モータ部4と、ギヤ部5と、プランジャ6と、シール材7とを含んで構成されている。図1は、ブレードPの非装着時に相当し、図2は、ブレードPの装着時に相当する。
[0028]
なお、以降の説明においては、図1に示されている「上」を上方向、「下」を下方向、「前」を前方向、「後」を後方向と定義する。また、セーバソー1を後から見た場合の「右」を右方向、「左」を左方向と定義する。前後方向は、本発明における「所定方向」の一例であり、上下方向は、本発明における「対向方向」の一例である。
[0029]
ハウジング2は、セーバソー1の外郭をなしており、図1及び図2に示されるように、モータハウジング21と、ハンドルハウジング22と、ギヤケース23とを有している。
[0030]
モータハウジング21及びハンドルハウジング22は、例えば樹脂製であり、ハウジング2の左右方向の略中央を通り且つ左右方向に直交する分割面(仮想面)で分割された分割ハウジングとして構成される。モータハウジング21及びハンドルハウジング22それぞれの分割された右側部分と左側部分とは、分割面に関して略対称に構成されている。
[0031]
モータハウジング21は、図1及び図2に示されるように、円筒部211と、第1延出部212と、第2延出部213とを有している。
[0032]
円筒部211は、図2に示されるように、前後方向に延びる略円筒形状をなしており、モータ部4を収容している。円筒部211の後部には、吸気口211aが形成され、前部には、排気口211bが形成されている。円筒部211の前後方向略中央の上部には、梯子や足場に掛けるためのフック211Aが設けられている。
[0033]
第1延出部212は、図2に示されるように、円筒部211の後部の下端から後下方へ延びる略円筒形状をなしている。
[0034]
第2延出部213は、図2に示されるように、第1延出部212の後端から後方に延出し、その下端には、電池パックQを接続可能な電池接続部213Aを有している。電池接続部213Aは、図2に示されるように、電池パックQが接続された状態で電池パックQの端子部Q1と接続される電池接続端子部213Bを有している。
[0035]
ハンドルハウジング22は、図1及び図2に示されるように、側面視略コ字状をなしており、モータハウジング21の後方に位置している。ハンドルハウジング22は、把持部221と、第1接続部222と、第2接続部223とを有する。
[0036]
把持部221は、作業時に作業者によって把持される部分である。把持部221は、図1及び図2に示されるように、上下方向に延在し、その前方上部には、モータ部4の始動及び停止を制御するための手動操作可能なトリガ22Aが設けられている。第1接続部222は、把持部221の上部から前方に延出する。第2接続部223は、把持部221の下部から前方に延出する。
[0037]
ギヤケース23は、図1及び図2に示されるように、モータハウジング21の前端から前方向に延び、前方に向かうにしたがって徐々に縮径する略漏斗形状をなしている。ギヤケース23の前端部分には、開口23aが形成され、開口23aから後述するブレードPが露出可能となっている。
[0038]
本実施の形態のセーバソー1では、ギヤケース23は、図3に示されるように、上下方向に直交する分割面(仮想面)で分割された分割ケースとして構成されており、分割された上側部分であるアッパカバー231と、下側部分であるギヤカバー232とを有する。ギヤケース23は、本発明における「ギヤケース」の一例である。また、アッパカバー231及びギヤカバー232は、本発明における「第1ギヤケース」及び「第2ギヤケース」の一例である。
[0039]
ギヤケース23は、金属製であり、図3に示されるように、分割面にオイルシート233を挟んで固定される。オイルシート233は、本実施の形態では樹脂製であり、アッパカバー231とギヤカバー232との分割面の隙間を封止するために設けられ、アッパカバー231とギヤカバー232との間に挟持される。これにより、粉塵や液体等の異物が分割面の隙間からギヤケース23内に侵入することや、ギヤケース23内部に充填された油等の液体がギヤケース23外に漏出することが抑制される。また、ギヤケース23の外周面は、樹脂等のカバーにより被冠される。
[0040]
ギヤケース23は、図2及び図3に示されるように、ギヤ部5及びプランジャ6を収容している。
[0041]
ギヤカバー232の内壁には、図3に示されるように、ギヤ部5を配置するための溝232aが形成される。また、アッパカバー231及びギヤカバー232の内壁には、後述する2つの軸受メタル234、235を位置決めするための壁(不図示)が設けられる。軸受メタル234、235は、これらの壁により前後方向及び左右方向を位置決めされ、アッパカバー231とギヤカバー232との間に挟持されて固定される。ここで、軸受メタル234は、前後方向において軸受メタル235の前方に配置される。軸受メタル234、235は、本発明における「軸受部」の一例である。
[0042]
更に、アッパカバー231及びギヤカバー232の内壁には、図2に示されるように、後述するシール材7を固定するための固定壁231A、232Aがそれぞれ設けられる。固定壁231Aは、アッパカバー231の内壁に設けられ、前後方向に並んで下方に突出する1対の壁である。また、固定壁232Aは、ギヤカバー232の内壁に設けられ、前後方向に並んで上方に突出する1対の壁である。固定壁231A、232Aは、シール材7の前面及び後面に当接し、シール材7のギヤケース23に対する前後方向の位置決めを行う。
[0043]
アッパカバー231の右側面の前部には、ブレードPを着脱するための手動操作可能なレバー231Bが設けられている。
[0044]
ギヤケース23の前部には、切断作業時に被切断材に当接させるためのベース3が取り付けられる。ベース3は、図1及び図2に示されるように、ギヤカバー232の前端に着脱可能に取り付けられる。
[0045]
モータ部4は、モータハウジング21の円筒部211内に配置され、図2に示されるように、モータ本体41と、モータ軸42と、ピニオン43と、ファン44と、制御基板45とを有する。モータ本体41及びモータ軸42は、本発明における「モータ」の一例である。
[0046]
モータ軸42は、略円柱形状をなし、モータ本体41の前後方向に延びるように配置される。モータ軸42は、ベアリング42A及びベアリング42Bを介してハウジング2に回転可能に支承されている。ピニオン43は、モータ軸42の前端部に設けられ、モータ軸42と同軸回転する。
[0047]
ファン44は、ピニオン43の後方においてモータ軸42に固定されている。ファン44は、遠心ファンであり、モータ軸42と同軸回転し、モータハウジング21の吸気口211aから外気を吸入し、排気口211bから排気することにより、モータ本体41や制御基板45等を冷却する。
[0048]
制御基板45は、円盤状をなし、モータ本体41の後方に配置される。制御基板45には、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子や、ホール素子等が設けられる。
[0049]
ギヤ部5は、図2及び図3に示されるように、ギヤケース23内に収容され、モータ部4とプランジャ6との間に介在する。ギヤ部5は、モータ本体41及びモータ軸42の回転運動を前後方向の往復運動に変換する機構である。ギヤ部5は、図2及び図3に示されるように、傘歯ギヤ51と、ピン52と、ニードルベアリング53と、コネクタ54とを有する。ギヤ部5は、本発明における「変換機構」の一例である。
[0050]
傘歯ギヤ51は、ギヤカバー232内に配置され、モータ部4のピニオン43と噛合している。傘歯ギヤ51は、モータ部4のモータ軸42の回転軸の方向、すなわち前後方向と直交する上下方向の回転軸51Aを有する。
[0051]
ピン52は、上下方向に延びる略円柱形状をなしている。ピン52の下部は、傘歯ギヤ51の回転軸51Aに対して偏心した位置に、圧入により固定されている。ピン52の上部は、傘歯ギヤ51の上面から上方に突出している。
[0052]
ニードルベアリング53は、ピン52の上部に取り付けられる軸受である。
[0053]
コネクタ54は、ピン52の上方に配置され、その下部には左右方向に延びるとともに上方に窪むガイド溝54aが形成されている。ガイド溝54aは、その前後方向の幅がピン52の直径よりも僅かに大きくなるように形成される。ガイド溝54aには、ピン52の上部が、ニードルベアリング53を介して収容される。コネクタ54は、ピン52の前後方向の移動を規制し、左右方向の移動を許容する。また、コネクタ54の上面の略中央部には、前後方向に延びるとともに下方に窪む半円筒形状の固定溝54bが形成されている。コネクタ54は、後述するように、固定溝54bを介してプランジャ6に固定される。
[0054]
プランジャ6は、図2及び図3に示されるように、プランジャ本体61と、ブレード装着部62とを有する。プランジャ6は、本発明における「プランジャ」の一例である。
[0055]
プランジャ本体61は、前後方向に延びる略円筒形状をなしており、ギヤケース23内において、2つの軸受メタル234、235により往復動可能に支承されている。
[0056]
軸受メタル234は、前後方向に延びる略角柱形状をなしており、その中央部には、前後方向に貫通する円柱形状の貫通穴234aが形成される。貫通穴234aは、その内径がプランジャ本体61の外径よりもわずかに大きくなるように形成される。貫通穴234aには、プランジャ本体61が挿通される。軸受メタル235は、軸受メタル234と略同一の形状を有し、貫通穴235aにプランジャ本体61が挿通される。
[0057]
また、軸受メタル234の前面234Aには、貫通穴234aの周囲に円環状の溝(不図示)が形成される。
[0058]
プランジャ本体61には、その前方の外周に軸受メタル234が配置され、その後方の外周に軸受メタル235が配置される。軸受メタル234、235は、アッパカバー231及びギヤカバー232間に挟持されて固定され、プランジャ本体61は、固定された軸受メタル234、235により、ギヤケース23内において、前後方向に往復動可能に支承される。
[0059]
また、プランジャ本体61には、2つの軸受メタル234、235の配置位置の間に、コネクタ54が固定される。コネクタ54の固定溝54bの内径は、プランジャ本体61の外径と略同一となるように形成され、プランジャ本体61の前後方向の中央部よりも後方寄りにおいて、プランジャ本体61の下側外周面に接着されて固定される。或いは、コネクタ54とプランジャ本体61とを一つの部品として一体成型しても良い。コネクタ54は、前後方向において、プランジャ本体61と一体に往復動する。
[0060]
プランジャ本体61の前端部61Aには、ブレード装着部62が設けられる。ブレード装着部62は、前端にブレードPを装着可能に構成されている。ブレード装着部62は、本発明における「装着部」の一例であり、ブレードPは、本発明における「先端工具」の一例である。
[0061]
ブレード装着部62と軸受メタル234との間には、図2及び図3に示されるように、シール材7が配置される。以下、シール材7の配置について、図3乃至図5を参照して説明する。図4は、セーバソー1の要部の内部構造を示す側断面図であり、図5は、図4のV-V断面図である。
[0062]
シール材7は、弾性体71と、環状部材72と、鉄板73と、Oリング74とを有する。シール材7は、図3に示されるように、前後方向において、鉄板73、環状部材72、弾性体71、Оリング74の順に配置される。シール材7は、本発明における「シール材」の一例である。
[0063]
弾性体71は、ゴムや樹脂等の弾性部材により構成される。弾性体71は、図3及び図5に示されるように、前後方向に厚みを有する略台形状をなし、その略中央部に前後方向に貫通する貫通穴71aが形成される。貫通穴71aは、その内径がプランジャ本体61の外径よりもわずかに小さくなるように形成される。弾性体71は、弾性変形させることにより、貫通穴71aにプランジャ本体61を挿通させて、プランジャ本体61に外嵌される。このとき、弾性体71は、その弾性によりプランジャ本体61の外周に密着する。弾性体71の詳細な形状については、後述する。弾性体71は、本発明における「本体部」の一例である。
[0064]
環状部材72は、本実施の形態では油を含浸させたフェルトにより構成される。環状部材72は、図3に示されるように、前後方向に厚みを有する環状をなし、その略中央部に前後方向に貫通する貫通穴72aが形成される。貫通穴72aは、その内径がプランジャ本体61の外径と略同一となるように形成される。環状部材72は、弾性体71の前方に配置され、貫通穴72aにプランジャ本体61を挿通させて、プランジャ本体61に外嵌される。環状部材72は、本発明における「第1補助シール材」の一例である。
[0065]
鉄板73は、薄板状の鉄により構成される。鉄板73は、図3に示されるように、その上部は半円形をなし、その下部は矩形状をなす。鉄板73の半円形部分は、その外径が環状部材72の外径よりもわずかに大きくなるように形成される。また、鉄板73には、前後方向に貫通する貫通穴73aが形成される。貫通穴73aは、その内径がプランジャ本体61の外径よりもわずかに大きくなるように形成される。鉄板73は、環状部材72の前方に配置され、貫通穴73aにプランジャ本体61を挿通させて、プランジャ本体61に外嵌される。
[0066]
Oリング74は、ゴムや樹脂等の弾性部材により構成される。Oリング74は、図3に示されるように、環状をなし、その略中央部に前後方向に貫通する貫通穴74aが形成される。貫通穴74aは、その内径がプランジャ本体61の外径よりもわずかに小さくなるように形成される。Oリング74は、弾性体71の後方に配置され、弾性変形させることにより、貫通穴74aにプランジャ本体61を挿通させて、プランジャ本体61に外嵌される。このとき、Oリング74は、その弾性によりプランジャ本体61の外周に密着する。Oリング74は、本発明における「第2補助シール材」の一例である。
[0067]
次に、弾性体71の更に詳細な形状について、図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7は、弾性体71の形状を示す図である。図6(a)、図6(b)、図6(c)は、それぞれ、弾性体71の背面図、右側面図、正面図であり、図7(a)は、図6(a)のA-A断面図、図7(b)は図7(a)のB-B断面図である。
[0068]
上記した図面に示す矢印は、弾性体71のギヤケース23への取り付け時(図2、図4及び図5参照)における方向を示している。また、図6(c)及び図7(b)の破線C-Cは、弾性体71のギヤケース23への取り付け時におけるギヤケース23の分割面に相当する位置を示している。以下の説明において、ギヤケース23の分割面の位置を、便宜上、分割面Cと記載することとする。また、弾性体71の分割面Cの上方に位置する部分、すなわち、弾性体71のギヤケース23への取り付け時にアッパカバー231の内方に位置する部分を、弾性体上部711とする。同様に、弾性体71の分割面Cの下方に位置する部、すなわち、弾性体71のギヤケース23への取り付け時にギヤカバー232の内方に位置する部分を、弾性体下部712とする。
[0069]
弾性体71は、図6(a)乃至図6(c)に示されるように、前後方向に厚みを有し、弾性体上部711の略中央部に、前後方向に貫通する貫通穴71aが形成される。
[0070]
弾性体上部711の前後方向に直交する面は、図6(a)、図6(c)及び図7(b)に示されるように、略台形状をなす。具体的には、弾性体上部711の左右の側面711Aが、下方から上方、すなわちギヤカバー232側からアッパカバー231側に向かうにしたがって、アッパカバー231の内方に向かって傾斜する。つまり、弾性体上部711は、下方から上方に向かうにしたがって先細りする先細り形状をなす。
[0071]
同様に、弾性体下部712の前後方向の直交する面は、図6(a)、図6(c)及び図7(b)に示されるように、略台形状をなす。具体的には、弾性体下部712の左右の側面712Aが、上方から下方、すなわちアッパカバー231側からギヤカバー232側に向かうにしたがって、ギヤカバー232の内方に向かって傾斜する。つまり、弾性体下部712は、上方から下方に向かうにしたがって先細りする先細り形状をなす。
[0072]
なお、弾性体上部711は、本実施の形態では、前後方向に直交する面が略台形状をなすが、本発明はこれに限定されない。例えば、半円状等、下方から上方に向かうにしたがって先細りする形状であれば良い。同様に、弾性体下部712は、本実施の形態では、前後方向に直交する面が略台形状をなすが、本発明はこれに限定されない。例えば、半円状等、上方から下方に向かうにしたがって先細りする形状であれば良い。弾性体上部711の側面711A及び弾性体下部712の側面712Aは、本発明における「傾斜部」、「第1傾斜部」及び「第2傾斜部」の一例である。
[0073]
弾性体71の後面71Aには、図6(a)及び図7(a)に示されるように、貫通穴71aの周囲に円環状の溝71bが形成される。この溝71bは、軸受メタル234の前面234Aに形成される円環状の溝(不図示)と略同一の形状をなす。溝71bは、その内径がOリング74の外径と略同一になるように形成される。また、溝71bは、その前後方向の長さと、軸受メタル234の前面234Aに形成される溝の前後方向の長さとの和が、Oリング74の前後方向の厚みよりも短くなるように、或いは略同一になるように形成される。溝71bは、本発明における「第2支持部」及び「第2溝部」の一例である。
[0074]
弾性体71の前面71Bには、図6(c)及び図7(a)に示されるように、貫通穴71aの周囲に2段の溝71c、71dが形成される。
[0075]
溝71cは、貫通穴71aの周囲に円環状に形成される。溝71cは、その内径が環状部材72の外径と略同一となり、その前後方向の長さが環状部材72の前後方向の厚みと略同一になるように形成される。溝71cは、本発明における「第1支持部」及び「第1溝部」の一例である。
[0076]
溝71dは、溝71cの周囲に形成される。溝71dは、図6(c)に示されるように、その上部は溝71cの上部を囲む半円環形状をなし、その下部は溝71cの下部を囲む矩形状をなす。溝71dは、鉄板73の外周の形状と略同一の形状をなし、その前後方向の長さは、鉄板73の前後方向の厚みと略同一である。
[0077]
また、弾性体71の前面71Bには、前方に突出する1対の突起71Cが設けられる。突起71Cは、溝71dの左右両側に設けられ、その上下方向の位置は、本実施の形態では、分割面Cよりも上方に位置する。また、突起71Cの左右方向の位置は、溝71dのわずかに外側である。
[0078]
弾性体71の外周面は、弾性体上部711の上面711B及び左右の側面711Aと、弾性体下部712の左右の側面712A及び下面712Bとを含む。弾性体71の外周面は、図6(b)及び図7(a)に示されるように、段差を有する形状をなす。具体的には、弾性体71の外周面は、前後方向において前側から順に、第1外周面71D、第2外周面71E、第3外周面71F、第4外周面71Gが並んで構成される。第1外周面71D及び第3外周面71Fは、第2外周面71E及び第4外周面71Gに比較して、外方、すなわち上下方向及び左右方向の外側に突出している。第1外周面71D及び第3外周面71Fは、上下方向、左右方向及び前後方向において、互いに略同一の長さを有し、第2外周面71E及び第4外周面71Gは、上下方向及び左右方向において、互いに略同一の長さを有する。
[0079]
次に、シール材7のギヤケース23に対する取り付け方法について、説明する。シール材7は、プランジャ本体61に取り付けられた後、ギヤケース23に対して固定される。なお、以降の説明は、取り付け方法の一例であり、可能な限りにおいて、取り付ける順を変更しても良い。
[0080]
プランジャ本体61には、予めコネクタ54が固定されている。このプランジャ本体61に、2つの軸受メタル234、235と、シール材7とを取り付ける。このとき、軸受メタル235は、コネクタ54の後方に取り付けられ、軸受メタル234及びシール材7は、コネクタ54の前方に取り付けられる。
[0081]
軸受メタル235は、貫通穴235aにプランジャ本体61を後端部から挿通させて、プランジャ本体61に対して取り付けられる。
[0082]
軸受メタル234は、貫通穴234aにプランジャ本体61を前端部61Aから挿通させて、プランジャ本体61に対して取り付けられる。軸受メタル234は、シール材7の一部と同時に、或いはシール材7全体と同時にプランジャ本体61に対して取り付けられても良い。
[0083]
続いて、軸受メタル234の前方に、Oリング74が取り付けられる。Oリング74の貫通穴74aを広げるように弾性変形させて、プランジャ本体61を前端部61Aから貫通穴74aに挿通させる。Oリング74は、軸受メタル234の前面234Aに設けられた溝(不図示)にその後部が嵌り込むように配置され、軸受メタル234に後部を支持された状態で、プランジャ本体61に対して取り付けられる。このとき、Oリング74の貫通穴74aの内径は、プランジャ本体61の外径よりも小さいため、Oリング74は、その弾性によりプランジャ本体61の外周に密着する。
[0084]
次に、弾性体71が、Oリング74の前方に取り付けられる。弾性体71の貫通穴71aを広げるように弾性変形させて、プランジャ本体61の前端部61Aを貫通穴71aの後面71A側から挿通させる。弾性体71は、その後面71Aに設けられた溝71b内にOリング74の前部が嵌り込むように配置された状態で、プランジャ本体61に対して取り付けられる。このとき、Oリング74は、その前部を弾性体71の溝71bに支持される。弾性体71の貫通穴71aの内径は、プランジャ本体61の外径よりも小さいため、弾性体71は、その弾性によりプランジャ本体61の外周に密着する。
[0085]
次に、環状部材72が、弾性体71の前面71B側に取り付けられる。環状部材72の貫通穴72aに、プランジャ本体61を前端部61Aから挿通させて、環状部材72を弾性体71の前面71Bに設けられた溝71c内に嵌め込むように配置する。環状部材72は、その後面が溝71cに支持された状態で、プランジャ本体61に対して取り付けられる。
[0086]
続いて、鉄板73が、環状部材72の前方に取り付けられる。鉄板73の貫通穴73aに、プランジャ本体61を前端部61Aから挿通させて、鉄板73を弾性体71の前面71Bに設けられた溝71d内に嵌め込むように配置する。鉄板73は、その後面が溝71d及び環状部材72に支持された状態で、プランジャ本体61に対して取り付けられる。このとき、弾性体71の前面71Bに設けられた突起71Cが、鉄板73の弾性体71に対する移動、すなわちずれや浮きを抑制して、鉄板73の位置決めを行う。
[0087]
このように、軸受メタル234、235及びシール材7がプランジャ本体61に対して取り付けられる。なお、シール材7は、Oリング74、環状部材72及び鉄板73を弾性体71に対して取り付けた後、プランジャ本体61に対して取り付けても良い。この場合、シール材7を一体化してプランジャ本体61に対して取り付け可能となるので、組立性が向上される。
[0088]
軸受メタル234、235及びシール材7をプランジャ本体61に取り付けた後、プランジャ本体61がギヤケース23に対して取り付けられる。ここでは、プランジャ本体61を、まずアッパカバー231に対して取り付ける場合について、説明を行うが、ギヤカバー232に対してプランジャ本体61を取り付けた後、アッパカバー231を取り付けても良い。また、プランジャ本体61の前端部61Aには、ギヤケース23へのプランジャ本体61の取り付け前、取り付け中又は取り付け後に、ブレード装着部62が取り付けられるが、これについては、説明を省略する。
[0089]
プランジャ本体61は、シール材7が1対の固定壁231A間に配置され、軸受メタル234、235が所定の固定位置に配置されるように、アッパカバー231に対して取り付けられる。
[0090]
シール材7は、弾性体71の上面711B側から固定壁231A間に挿入される。弾性体71は、弾性体上部711の左右の側面711Aが、上面711B側に向かうにしたがって内方に傾斜する先細り形状をなしているため、半円筒形状をなすアッパカバー231内に設けられた固定壁231A間に取り付ける際も、容易に挿入可能である。弾性体上部711がアッパカバー231内に配置されると、プランジャ本体61のアッパカバー231に対する取り付けは完了する。
[0091]
続いて、プランジャ本体61が取り付けられたアッパカバー231を、ギヤカバー232に対して取り付ける。取り付けに先立ち、ギヤカバー232内の溝232aには、ピン52が取り付けられた傘歯ギヤ51が配置されている。
[0092]
アッパカバー231は、ギヤカバー232の分割面上にオイルシート233を配置した状態で、その分割面がオイルシート233を介してギヤカバー232の分割面に対向するように配置される。このとき、シール材7が1対の固定壁232A間に配置され、軸受メタル234、235が所定の固定位置に配置され、ピン52の上部が、ニードルベアリング53を介してコネクタ54のガイド溝54a内に収容されるように、取り付け位置が調整される。
[0093]
シール材7は、弾性体71の下面712B側から固定壁232A間に挿入される。弾性体71は、弾性体下部712の左右の側面712Aが、下面712B側に向かうにしたがって内方に傾斜する先細り形状をなしているため、アッパカバー231と同様に半円筒形状をなすギヤカバー232内に設けられた固定壁232A間に取り付ける際も、容易に挿入可能である。弾性体下部712がギヤカバー232内に配置され、ギヤカバー232及びアッパカバー231の分割面がオイルシート233を介して接続した状態で、アッパカバー231はギヤカバー232に対して螺子止めされる。これにより、ギヤケース23に対するプランジャ6及びシール材7の取り付けが完了する。
[0094]
シール材7は、ギヤケース23内において、固定壁231A及び固定壁232Aにより前後方向に位置決めされるとともに、アッパカバー231及びギヤカバー232の内壁により挟持されて、ギヤケース23に対して固定される。このとき、シール材7の弾性体71及びOリング74が、プランジャ本体61の外周に密着することにより、ギヤケース23とプランジャ本体61との隙間を封止する。
[0095]
以上のように、本実施の形態に係るセーバソー1によれば、ギヤケース23により挟持されるシール材7が、プランジャ本体61の外周を封止するため、ギヤケース23の開口23aから侵入した粉塵や液体等が、軸受メタル234の奥まで入り込むことを抑制可能となる。したがって、軸受メタル234の固定位置より内方におけるギヤケース23内の防塵性及び防水性が向上されるので、ギヤ部5及びモータ部4の破損等の不具合の発生を防止可能となる。また、ギヤケース23の外側からの粉塵や液体等が、プランジャ本体61を伝ってギヤケース23の内側へ侵入することを抑制可能となるとともに、ギヤケース23の内側からの油等が、プランジャ本体61を伝ってギヤケース23の外側へ漏出することをも抑制可能となるので、プランジャ本体61の摺動性の低下や、作業性の低下、ギヤ部5及びモータ部4の破損等の不具合の発生を防止可能となり、工具の性能を良好に維持可能となる。
[0096]
また、シール材7は、ギヤケース23により狭持されて固定されるので、シール材7の固定のために別部品を設ける必要が無く、部品点数及び組立工数の増加を抑制し、低コストで工具の防塵性及び防水性を確保可能となるとともに、工具本体の小型化が可能となる。
[0097]
また、シール材7は、弾性を有する弾性体71及びOリング74を含むため、その弾性によりプランジャ本体61の外周に密着し、プランジャ本体61の外周の閉塞性が向上される。また、弾性体71の前方には、フェルトにより構成される環状部材72と鉄板73とが配置されるため、高温の鉄粉や液体等がギヤケース23の開口23aから侵入した場合も、シール材7の変形等を防ぎ、防塵性及び防水性の低下を防止可能となる。また、環状部材72のフェルトには、油が含浸されるので、Oリング74及び弾性体71とプランジャ本体61との摺動性を高めることが可能となる。
[0098]
また、弾性体71には、Oリング74、環状部材72及び鉄板73を支持するための溝71b、71c、71dが形成され、溝71b内にOリング74の前部が内嵌されるとともに、溝71c、71d内に環状部材72及び鉄板73の全体が内嵌されるので、防塵性及び防水性を損なうことなくシール材7の前後方向の長さを小型化可能となる。したがって、工具本体の小型化が可能となる。また、Oリング74の後部は、軸受メタル234の前面により支持されるので、シール材7のプランジャ本体61からの脱落が防止される。
[0099]
以上では、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。以下では、その変形例について説明する。
[0100]
図8には、本発明の実施の形態に係る変形例の要部の内部構造を示す側断面図を示す。変形例で変更のない構成は同一の符号を付与し、説明は省略する。変形例は上述した実施の形態から環状部材72と鉄板73を排除し、代わりに大型の弾性シール部材172を設け、弾性体71と弾性シール部材172の間に大型の鉄板173を設けた。鉄板173は隣接する2つの弾性部材である弾性体71と弾性シール部材172の接触を抑制するための部材である。このように、弾性体71が保持可能であった環状部材72の代わりに大型の弾性シール部材172を弾性体71と合わせるようにしてギヤケース23により挟持させてもよい。この場合、比較的大型で設計自由度の高い弾性シール部材172によって適宜防塵・防水性能を調整できるようになる。
[0101]
以上、本実施の形態では、往復動工具としてセーバソーを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、プランジャに装着された先端工具を往復動させるジグソー等にも適用することができる。
[0102]
また、上記した実施の形態では、ギヤケース23は、上下方向に直交する分割面で分割された分割ケースとして構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、左右方向に直交する分割面で分割された分割ケースとして構成されても良い。
[0103]
また、上記した実施の形態では、弾性体71とOリング74とは、別部材として構成されていたが、これらを一つの部材として構成しても良い。この場合、弾性体71の溝71bの部分に、Oリング74に相当する同一素材の円環部を設け、弾性体71と一体に成型する。また、Oリング74は、弾性体71と同一素材である必要は無く、弾性を有する素材で構成されていれば良い。また、Oリング74に代えて、XリングやVリング等、弾性を有し、プランジャ本体61の外周に密着する円環形状の部材を設けても良い。

符号の説明

[0104]
1…セーバソー、4…モータ部、5…ギヤ部、6…プランジャ、7…シール材、23…ギヤケース、41…モータ本体、42…モータ軸、61…プランジャ本体、62…ブレード装着部、71…弾性体、71b、71c、71d…溝、72…環状部材、73…鉄板、74…Oリング、231…アッパカバー、232…ギヤカバー、234、235…軸受メタル、711…弾性体上部、711A…側面、712…弾性体下部、712A…側面、P…ブレード

請求の範囲

[請求項1]
モータと、
第1ギヤケース及び前記第1ギヤケースと対向する第2ギヤケースを有するギヤケースと、
前記ギヤケースに収容され、前記モータの回転を所定方向の往復動に変換する変換機構と、
先端工具を装着可能な装着部を有し、前記ギヤケースに往復動可能に支承され、前記変換機構により駆動されて前記所定方向に往復動するプランジャと、
前記プランジャを前記所定方向に往復動可能に挿通させ、前記第1ギヤケース及び前記第2ギヤケースに挟持され、前記プランジャの外周を封止するシール材と、を備えることを特徴とする往復動工具。
[請求項2]
前記ギヤケースは、前記プランジャを前記所定方向に往復動可能に支承する軸受部を有し、
前記シール材は、前記所定方向において前記装着部と前記軸受部との間に配置されることを特徴とする請求項1記載の往復動工具。
[請求項3]
前記シール材は、前記第1ギヤケース及び前記第2ギヤケースの対向方向に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部は、前記第1ギヤケース側に設けられ、前記第2ギヤケース側から前記第1ギヤケース側に向かうにつれて先細り形状をなす第1傾斜部と、前記第2ギヤケース側に設けられ、前記第1ギヤケース側から前記第2ギヤケース側に向かうにつれて先細り形状をなす第2傾斜部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の往復動工具。
[請求項4]
前記シール材は、本体部と、前記所定方向において前記本体部の前記装着部側及び前記軸受部側にそれぞれ配置される第1補助シール材及び第2補助シール材と、を有し、前記第1ギヤケース及び前記第2ギヤケースは、前記本体部を挟持することを特徴とする請求項2記載の往復動工具。
[請求項5]
前記本体部は、前記第1補助シール材を支持する第1支持部と、前記第2補助シール材を支持する第2支持部と、を有することを特徴とする請求項4記載の往復動工具。
[請求項6]
前記第1支持部は、前記本体部の前記装着部側の面に設けられる第1溝部であり、前記第2支持部は、前記本体部の前記軸受部側の面に設けられる第2溝部であり、
前記第1補助シール材は、前記第1溝部内に配置され、前記第2補助シール材は、前記第2溝部内に配置されることを特徴とする請求項5記載の往復動工具。
[請求項7]
前記第1補助シール材は、環状のフェルトであることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の往復動工具。
[請求項8]
前記第2補助シール材は、環状の弾性部材であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の往復動工具。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]