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1. (WO2018100939) 打込機
Document

明 細 書

発明の名称 打込機

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008  

先行技術文献

特許文献

0009  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0010   0011  

課題を解決するための手段

0012  

発明の効果

0013  

図面の簡単な説明

0014  

発明を実施するための形態

0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203   0204   0205   0206   0207   0208   0209   0210   0211   0212   0213   0214   0215   0216   0217   0218   0219   0220   0221   0222   0223   0224   0225   0226   0227   0228   0229   0230   0231   0232   0233   0234   0235   0236   0237   0238   0239   0240   0241   0242   0243   0244   0245   0246   0247   0248   0249   0250   0251   0252   0253   0254   0255   0256   0257   0258   0259   0260   0261   0262  

符号の説明

0263  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

図面

1   2   3A   3B   3C   3D   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34   35   36   37   38   39   40   41   42  

明 細 書

発明の名称 : 打込機

技術分野

[0001]
本発明は、止具部材を打ち込む打込機の構造に関する。

背景技術

[0002]
打込機は、被打込材としての板材、例えば、木材、石膏ボード、鋼板等に、止具部材を打ち込むために用いられる。止具部材は、一例として釘、ねじ等を含む。打込機は、一例として釘打機、ねじ打機を含む。釘打機は、釘を強い打込力で一方向に被打込材に打ち込む動作を行う。ねじ打機は、ねじを一方向に、かつ、ねじの全長よりも短い距離だけ被打込材に打ち込み、被打込材に打ち込んだねじを回転させ、ねじを被打込材にねじ込む動作を行う。打込機の動力源として、圧縮空気を用いるものの構成は、例えば特許文献1に記載されている。
[0003]
特許文献1に記載された打込機は、本体、ハンドル、ノーズ、シリンダ、ピストン、プッシュレバー、トリガ、蓄圧室及びピストン上室を有する。シリンダ及びピストン上室は、本体内に設けられている。ピストンはシリンダ内で往復移動可能である。ピストンにドライバブレードが固定されている。ハンドルは本体に接続され、ノーズは本体に固定されている。蓄圧室は、本体及びハンドルの内部に亘って設けられている。トリガは、本体とハンドルとの接続部分に設けられている。プッシュレバーはノーズに取り付けられている。
[0004]
ピストン上室に圧縮空気が導入されると、ピストンがシリンダ内で打ち込み方向に大きな力で急激に移動する。ピストンと共にドライバブレードが移動し、止具部材が被打込材に打ち込まれる。打込機は、プッシュレバー及びトリガが操作されると、打ち込み動作を開始する。
[0005]
プッシュレバーは、ノーズに対して移動可能である。プッシュレバーは、バネによって、本体から離れる向きに付勢されている。そして、プッシュレバーの下方に位置する板材に止具部材を打ち込む際、作業者は、ノーズを下に向けてプッシュレバーの先端部を板材に押し付ける。この動作によって、プッシュレバーは板材に当接し、ノーズに沿って本体に近づく向きで移動する。一方、トリガは、本体とハンドル部との接続部分、つまり、作業者がハンドル部を把持する部分に設けられている。トリガは、支持軸を中心として回動可能であり、作業者がトリガを操作するとトリガが回動する。
[0006]
そして、打込機は、プッシュレバーが板材に押し付けられたこと、及び、作業者がトリガを操作すること、の両方が成立した場合に、打ち込み動作を開始する。
[0007]
このため、例えば、作業者が止具部材を打ち込むべき箇所にプッシュレバーを当接させた後、作業者がトリガを操作することによって、所望の箇所に正確に止具部材を打ち込むことができる。この場合、トリガの操作によってピストン上室に圧縮空気が供給され、打込機は打ち込み動作を開始する。このように、作業者がプッシュレバーを板材に押し付け、その後、作業者がトリガを操作することによって、打込機が打ち込みを行う動作、つまり、単発打ち動作は、1回毎に止具部材の打ち込み箇所を狙って打ち込むことが要求される作業に適している。
[0008]
これに対して、作業者が、予めトリガを操作した状態を維持しつつ、プッシュレバーを板材等と当接させて、打込機で打ち込み動作を行うこと、つまり、連続打ち動作を行うこともできる。この場合、作業者がプッシュレバーを板材に押し付けることによってピストン上室に圧縮空気が供給され、打込機は打ち込み動作を開始する。このような連続打ち動作は、板材における複数の箇所に、短い時間間隔で連続して止具部材を打ち込む場合に適している。この連続打ち動作を行うと、止具部材の打ち込み作業を、特に効率的に行うことができる。作業者は、単発打ち動作、連続打ち動作のどちらを行うかを、作業内容に応じて選択する。

先行技術文献

特許文献

[0009]
特許文献1 : 特開2012-115922号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0010]
作業者がトリガに操作力を加えていること、プッシュレバーが被打込材から離れていることの両方が成立した時点から、所定時間を超えた後にプッシュレバーが被打込材に接触すると、被打込材に対して所望の位置から若干ずれた位置に、止具部材が打ち込まれる可能性があった。
[0011]
本発明は、被打込材に対して所望の位置からずれた位置に止具部材を打ち込むことを抑制可能な、打込機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0012]
一実施形態の打込機は、作業者により操作される操作部材と、被打込材に接触される接触部材と、動作可能に設けられ、かつ、止具部材を前記被打込材に打ち込む打撃部と、前記操作部材が操作され、かつ、前記接触部材が前記被打込材に接触すると、圧縮流体の圧力で打撃部を動作させる第1圧力室と、を有する打込機であって、前記圧縮流体を前記第1圧力室に送る第1経路を開閉するように動作可能な弁体と、前記弁体の開閉を制御する第1状態及び第2状態を有する制御機構と、前記制御機構の前記第1状態と前記第2状態との切り替えを許可及び規制する規制機構と、が設けられ、前記第1状態は、前記操作部材が操作されていること、及び前記接触部材が前記被打込材に接触していること、が共に成立していると、前記弁体で前記第1経路を開かせ、前記第2状態は、前記操作部材が操作されていること、及び前記接触部材が前記被打込材に接触していることのうち、少なくとも一方が成立していないと、前記弁体で前記第1経路を閉じさせ、前記規制機構は、前記操作部材が操作されていること及び前記接触部材が前記被打込材から離れていることが共に成立した基準時点から所定時間内であるときは、前記接触部材が前記被打込材に接触し、前記制御機構が前記第2状態から前記第1状態になることを許容する第1機能と、前記操作部材が操作されていること及び前記接触部材が前記被打込材から離れていることが共に成立した基準時点から所定時間を超えるときは、前記接触部材が前記被打込材に接触しても、前記制御機構が前記第2状態から前記第1状態となることを規制する第2機能と、を備えている。

発明の効果

[0013]
一実施形態の打込機は、止具部材を被打込材に打ち込む位置のずれを抑制することができる。

図面の簡単な説明

[0014]
[図1] 本発明における実施の形態1に相当する打込機を示す断面図である。
[図2] 図1に示す打込機において、トリガ、プッシュレバーが共にオフの状態におけるトリガバルブ及びプッシュレバーバルブの構造例、プッシュレバーバルブの作動を規制する規制機構の具体例1を示す拡大断面図である。
[図3A] 図2に示す規制機構の具体例1の要部であり、ロックピンが初期位置にある状態の断面図である。
[図3B] 図2に示す規制機構の具体例1の要部であり、ロックピンが初期位置から移動した状態の断面図である。
[図3C] 図2に示す規制機構の具体例1の要部であり、ロックピンが規制位置にある状態の断面図である。
[図3D] 図2に示す規制機構の具体例1の要部であり、ロックピンが規制位置から初期位置に向けて移動した状態の断面図である。
[図4] 図2に示すトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例1であり、トリガのみをオンとしてから短時間経過後におけるプッシュレバーバルブの状態を示す断面図である。
[図5] 図2に示すトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例1であり、トリガのみをオンとしてから長時間経過後におけるプッシュレバーバルブの状態を示す断面図である。
[図6] 図2に示すトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例1であり、トリガのみをオンとしてから短時間経過後に、プッシュレバーを押し上げた状態を示す断面図である。
[図7] 図6における領域Aを拡大して示す断面図である。
[図8] 図2に示すトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例1であり、トリガのみをオンとしてから短時間経過後に、プッシュレバーを押し上げた状態を示す断面図である。
[図9] 図8の要部を示す断面図である。
[図10] 図2に示すトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例1であり、プッシュレバーバルブをオフからオンとすることができない状態から、トリガバルブをオフとした状態の断面図である。
[図11] 図1の打込機に用いるトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例2であり、トリガバルブ及びプッシュレバーバルブが、共にオフされた状態の断面図である。
[図12] 図11に示す規制機構の動作を示す平面断面図である。
[図13] 図11に示すプッシュレバー及びブロックに設けた接触突起の斜視図である。
[図14] 図11の要部を示す拡大断面図である。
[図15] 図11に示すプッシュレバー及びブロックに設けた接触突起の相対位置を示す平面断面図である。
[図16] 図11に示すプッシュレバー及びブロックに設けた接触突起の相対位置を示す側面図である。
[図17] 図1の打込機に用いる規制機構の具体例2であり、プッシュレバーがオン状態にある要部の断面図である。
[図18] 図1の打込機に用いるトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例2であり、トリガバルブ及びプッシュレバーバルブが、共にオンされた状態の断面図である。
[図19] 図1の打込機に用いる規制機構の具体例2であり、プッシュレバーがオフ状態にある要部の断面図である。
[図20] 図1の打込機に用いるトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例2であり、トリガバルブがオンされ、プッシュレバーバルブがオフである状態の断面図である。
[図21] 図1の打込機に用いるトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例3であり、トリガバルブ及びプッシュレバーバルブが、共にオフ状態にある断面図である。
[図22] 図21の要部を拡大して示す断面図である。
[図23] 図1の打込機に用いるトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例3であり、トリガバルブ及びプッシュレバーバルブが共にオンでである状態の断面図である。
[図24] 図23の要部を拡大して示す断面図である。
[図25] 図1の打込機に用いるトリガバルブ、プッシュレバーバルブ、規制機構の具体例3であり、トリガバルブがオンであり、プッシュレバーバルブの動作が規制されている状態の断面図である。
[図26] 図25の要部を拡大して示す断面図である。
[図27] 本発明における実施の形態2である打込機の全体を示す断面図である。
[図28] 図27に示す打撃部の拡大断面図である。
[図29] 図27に示す打込機に設けた規制機構の具体例4を示す部分的な断面図である。
[図30] 規制機構の具体例4が有するタイムアウトバルブの拡大断面図である。
[図31] 規制機構の具体例4が有するロックバルブの拡大断面図である。
[図32] 図27に示す打込機において、圧縮空気を導入した状態の部分的な断面図である。
[図33] 図27に示す打込機に圧縮空気を導入し、かつ、ロックバルブが動作した状態の部分的な断面図である。
[図34] 図27に示す打込機において、トリガをオンした状態の部分的な断面図である。
[図35] 図27に示す打込機において、打撃部が打撃動作を行った状態の全体断面図である。
[図36] 図27に示す打込機において、トリガがオン、かつ、プッシュレバーがオフであることが成立した時点から所定時間内にプッシュレバーがオンされた状態の部分的な断面図である。
[図37] 図27に示す打込機において、トリガがオン、かつ、プッシュレバーがオフであることが成立した時点から、所定時間を超えた状態の部分的な断面図である。
[図38] 図27に示す打込機に適用可能な規制機構の具体例5であり、規制機構の初期状態を示す断面図である。
[図39] 規制機構の具体例5であり、蓄圧室に圧縮空気を供給した状態の断面図である。
[図40] 規制機構の具体例5であり、トリガを操作した状態の断面図である。
[図41] 規制機構の具体例5であり、トリガを操作し、プッシュレバーを被打込材に接触した状態の断面図である。
[図42] 規制機構の具体例5であり、打撃部が釘を打ち込むことを規制している状態の断面図である。

発明を実施するための形態

[0015]
以下、本発明における打込機の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[0016]
(実施の形態1) 図1は、実施の形態1に相当する打込機100を示す断面図である。打込機100は一例として釘打機を開示する。この打込機100は、止具部材の一例である釘80を、被打込材81に打ち込む。図1は、釘80を被打込材81に打ち込む前の断面図を示す。図1は、打込機100の軸線82を含む断面図であり、打込機100の一部を透視して示す図である。図1に示す打込機100は、被打込材81に対して釘80を鉛直方向に打ち込む例を示す。このため、図1の軸線82は、鉛直方向に沿って配置されている。鉛直方向は、図1における上下方向である。図1に示す打込機100は、釘80に図1で下向きの打込力を印加して、釘80を被打込材81に打ち込む例である。
[0017]
この打込機100は、メインハウジング10、ハンドル50、ノーズ12及び打撃部16を有する。メインハウジング10は、図1において上下方向に延伸する略円筒形状である。ハンドル50はメインハウジング10に接続され、かつ、メインハウジング10の径方向で外側に向けて突出している。また、ノーズ12は、メインハウジング10の長手方向の端部に取り付けられている。
[0018]
本実施形態及び各図において、メインハウジング10の長手方向、軸線82方向を、上下方向と記載する。なお、メインハウジング10の長手方向は、軸線82に沿った方向、軸線82と平行な方向、軸線82方向の何れかと同じである。軸線82に沿った方向、軸線82と平行な方向、軸線82方向は、技術的には同義である。図1における上下方向のうち、ノーズ12に近づく向きを、本実施形態では、下向き、下側、下、下方向のうち、何れかの用語で表す。図1における上下方向のうち、ノーズ12から離れる向きを、本実施形態では、上向き、上側、上、上方向のうち、何れかの用語で表す。
[0019]
また、ハンドル50のうち、メインハウジング10に接続された端部の反対に位置する端部に、エアバルブ51が設けられている。エアバルブ51は、圧縮空気を供給するためのエアホースに対して着脱可能である。エアホースは図示していない。
[0020]
図1において、エアバルブ51と、メインハウジング10のうち、ハンドル50が接続されている箇所とは反対に位置する箇所とを結ぶ仮想線83に沿った方向、または、仮想線83と平行な方向を、本実施形態において前後方向と記載することがある。そして、前後方向のうち、エアバルブ51から離れる向きを、前方、前側、前のうち、何れかの用語で表すことがある。また、前後方向のうち、エアバルブ51に近づく向きを、後方、後側、後ろ、のうち、何れかの用語で表す。なお、打込機100を側面視する図1において、仮想線83と軸線82とが交差している。
[0021]
打撃部16は、メインハウジング10の内部に設けられている。打撃部16は、圧縮空気を用いて図1における下側に向かって釘80に打込力を印加する機構である。
[0022]
メインハウジング10内にシリンダ15が設けられている。シリンダ15の中心線は、図1に軸線82として表されている。ハンドル50内、シリンダ15の上側、及びシリンダ15の外周に亘って蓄圧室50Aが設けられている。エアホースから供給される圧縮空気は、蓄圧室50Aに溜められる。なお、エアバルブ51と蓄圧室50Aとの間の空気経路に、公知の減圧弁を設けることも可能である。減圧弁は、バネ圧と空気圧の差圧を用いて圧縮空気の圧力を調整する。つまり、蓄圧室50A内に供給される圧縮空気の圧力を調整できる。
[0023]
ピストン14がシリンダ15内に設けられ、ピストン14はシリンダ15内で軸線82方向に往復動可能である。メインハウジング10内でシリンダ15の上方にエキゾーストバルブ室103が設けられている。エキゾーストバルブ室103とピストン14との間にピストン上室84が設けられている。エキゾーストバルブ室103は、シリンダバルブ室101につながっている。メインハウジング10内でシリンダ15の上方にエキゾースト通路85が設けられている。エキゾースト通路85とピストン上室84とをつなぐポート86が設けられている。エキゾーストバルブ102が、エキゾーストバルブ室103とポート86との間に設けられている。エキゾーストバルブ102は、ポート86を開閉する。メインハウジング10内でシリンダ15の上にバンパ89が設けられている。バンパ89は、一例として合成ゴムである。
[0024]
シリンダ15内でピストン14の下方にピストン下室15Aが設けられている。メインハウジング10とシリンダ15の外周面との間に戻り室10Aが設けられている。シリンダ15は、ピストン下室15Aと戻り室10Aとを接続及び遮断する逆止弁90を有する。さらに、バンパ87がシリンダ15とノーズ12との間に設けられている。バンパ87は、合成ゴム製の緩衝部材である。さらに、メインハウジング10内に戻し弾性部材88が設けられ、弾性部材88はシリンダ15を上側に付勢している。弾性部材88は、一例として金属製の圧縮スプリングである。
[0025]
打込機100が釘80を下側に向かって打ち込む動作は、ピストン14及びドライバブレード11が軸線82方向に移動することよって行われる。ドライバブレード11が、図1において下側に移動すると、釘80を被打込材81に打ち込む。図1においては、ドライバブレード11が釘80を被打込材81に打ち込む前の状態、つまり、初期状態が示されている。
[0026]
ノーズ12は、図1においてメインハウジング10から下方向に突出されている。ノーズ12は射出路を有し、ドライバブレード11は射出路内で軸線82方向に移動可能である。
[0027]
ドライバブレード11の下端は、射出路の内部を図1で上下方向に移動する。プッシュレバー13がノーズ12に取り付けられ、プッシュレバー13は、ノーズ12に沿って上下方向に移動可能である。作業者がプッシュレバー13を被打込材81に押し付けると、プッシュレバー13はノーズ12に沿って上に移動する。また、複数の釘を収容するマガジン60が、ノーズ12の後方に取り付けられている。ドライバブレード11が釘80を1本打ち込む毎に、マガジン60から次の1本の釘80が自動的に射出路に送られる。射出路に送られた釘80は、ドライバブレード11によって被打込材81に打ち込まれる。
[0028]
ピストン14は、ドライバブレード11の上側に固定されており、ピストン14はシリンダ15内で上下動する。打撃部16は、ピストン14、ドライバブレード11及びピストン上室84を含む。シリンダ15の端部は弾性部材88の力でバンパ89に押し付けられ、ポート321が閉じられている。ポート321は、シリンダ15の端部とバンパ89との間に形成される。ポート321が閉じていると、蓄圧室50Aとピストン上室84とが遮断される。
[0029]
ピストン14及びドライバブレード11は、ピストン下室15Aの空気圧で上方に付勢されている。トリガプランジャ21及びプッシュレバープランジャ31の両方がオフであると、ピストン14がバンパ89に押し付けられて、ピストン14及びドライバブレード11は、図1に示す上死点で停止している。
[0030]
トリガプランジャ21のオフとは、図2のようにトリガ41に加わる操作力が解除されて、トリガバルブ20が閉じていることである。トリガプランジャ21のオフであると、トリガプランジャ21は初期位置で停止している。プッシュレバープランジャ31のオフとは、プッシュレバー13の操作力がプッシュレバーバルブ30に伝達されず、プッシュレバーバルブ30が閉じている状態である。プッシュレバー13が被打込材81から離れていると、プッシュレバープランジャ31のオフである。プッシュレバープランジャ31のオフであると、図2のように、プッシュレバープランジャ31は初期位置で停止している。
[0031]
これに対して、作業者がトリガプランジャ21及びプッシュレバープランジャ31の両方をオンにすると、打撃部16の打ち込み動作が行われる。打込機100の打ち込み動作は、シリンダ15が、図1で下方向に移動する動作、ドライバブレード11及びピストン14が、上死点から下死点に向けて移動する動作、を含む。トリガプランジャ21のオンとは、図8に示すトリガ41の操作力をトリガバルブ20に伝達して、トリガバルブ20を開いている状態である。プッシュレバープランジャ31のオンとは、プッシュレバー13が軸線115方向に移動する力をプッシュレバーバルブ30に伝達して、プッシュレバーバルブ30を開いていることである。
[0032]
メインハウジング10とハンドル50との接続箇所に圧力室30Aが設けられている。作業者がトリガプランジャ21及びプッシュレバープランジャ31がオンすると、蓄圧室50Aの圧縮空気が、圧力室30Aを経由してシリンダバルブ室101に流入する。プッシュレバーバルブ30は、蓄圧室50Aの圧縮空気をシリンダバルブ室101に供給する空気の流れ方向で、トリガバルブ20よりも下流に配置されている。シリンダバルブ室101の空気圧が上昇すると、シリンダ15は弾性部材88の付勢力に抗して下方に移動してポート321が開き、蓄圧室50Aとピストン上室84とが連通する。すると、蓄圧室50Aの圧縮空気がピストン上室84に供給され、ピストン上室84の空気圧が上昇し、ピストン14が図1で下降する。
[0033]
図1でピストン14が下降して、ピストン下室15A内の空気圧が上昇すると逆止弁90が開く。このため、ピストン下室15A内の空気が戻り室10Aに排出される。このようにして、ピストン下室15Aの空気圧が低下すると、ピストン14及びドライバブレード11が図1において下降し、ドライバブレード11が釘80を打撃して被打込材81に打ち込む。また、ピストン14がバンパ87に衝突する。ピストン14がバンパ87に衝突した時点において、軸線82方向におけるピストン14及びドライバブレード11の位置は、下死点である。また、蓄圧室50Aの圧縮空気がシリンダバルブ室101に供給されるとき、シリンダバルブ室101の圧縮空気の一部は、エキゾーストバルブ室103に供給される。このため、エキゾーストバルブ102がエキゾーストバルブ室103の空気圧で作動し、ポート86を遮断する。このため、ピストン上室84の圧縮空気は、エキゾースト通路85に排出されない。
[0034]
ピストン14及びドライバブレード11が下死点に移動して停止し、打込機100の打ち込み動作が終了する。作業者が、トリガプランジャ21または、プッシュレバープランジャ31の少なくとも一方をオフにすると、シリンダバルブ99が閉じ、蓄圧室50Aとピストン上室84とが遮断され、かつ、シリンダバルブ室101の空気圧が低下する。このため、シリンダ15は、弾性部材88の付勢力で上昇する。また、シリンダバルブ室101とエキゾーストバルブ室103の圧縮空気が、メインハウジング10の外部に排気される。このため、エキゾーストバルブ102が作動してポート86を開き、ピストン上室84の圧縮空気は、エキゾースト通路85を介して、メインハウジング10の外部に排出される。したがって、ピストン上室84の空気圧が低下する。ピストン上室84の空気圧が低下すると、戻り室10A中の空気がピストン下室15Aに流れ込む。このため、ピストン14及びドライバブレード11は、下死点から上死点に向けて上昇し、図1のようにピストン14がバンパ89に接触し、ピストン14が上死点で停止する。
[0035]
このように、打込機100は、ピストン上室84に圧縮空気を供給することにより、ドライバブレード11が移動して釘80を被打込材81に打ち込む動作を開始する。この打込機100において、蓄圧室50Aの圧縮空気を、ピストン上室84に供給及び遮断する経路の構造、及び経路の周囲の構造について説明する。
[0036]
打込機100は、ピストン上室84に圧縮空気を供給する状態と、ピストン上室84に対する圧縮空気の供給を遮断する状態とを、トリガバルブ20及びプッシュレバーバルブ30の作動により切り替える。打込機100は、トリガバルブ20及びプッシュレバーバルブ30が共にオンであると、ピストン上室84に対して圧縮空気を供給し、打ち込み動作を開始する。打込機100は、トリガバルブ20またはプッシュレバーバルブ30の少なくとも一方がオフであると、ピストン上室84に対する圧縮空気の供給を遮断し、打ち込み動作を終了する。
[0037]
トリガバルブ20及びプッシュレバーバルブ30は、共にハンドル50とメインハウジング10の連結部付近に設けられている。トリガバルブ20のオン・オフと、プッシュレバーバルブ30のオン・オフとは、それぞれ単独で切り替え可能である。
[0038]
図2は、トリガバルブ20、プッシュレバーバルブ30周辺の構造を拡大して示す断面図である。図2は、トリガバルブ20及びプッシュレバーバルブ30が、共にオフ状態である例を示す。トリガバルブ20のオン・オフは、トリガ41の操作により切り替えられる。トリガ41はメインハウジング10に対して、トリガ軸41Aを中心として回動可能に取り付けられている。
[0039]
トリガ41は、軸線82方向において、トリガバルブ20よりも下方に設けられている。ガイド部材91がメインハウジング10に取り付けられている。弾性部材92が設けられ、弾性部材92は、図2においてトリガ41をトリガ軸41Aを中心として時計回りに付勢する。トリガ41は、弾性部材92に付勢されて図2のようにガイド部材91に接触した位置、つまり、初期位置で停止する。
[0040]
トリガバルブ20は、蓄圧室50Aと圧力室30Aとを接続及び遮断する機能を有する。トリガバルブ20がオン、つまり、開状態であると、蓄圧室50Aと圧力室30Aとが接続される。トリガバルブ20がオフ、つまり、閉状態であると、蓄圧室50Aと圧力室30Aとが遮断される。
[0041]
トリガバルブ20は、ハンドル50に取り付けられた筒形状のガイド部22と、ガイド部22に設けられたトリガバルブ室20Aと、ガイド部22に設けられ、かつ、蓄圧室50Aとトリガバルブ室20Aとを接続するポート93と、ポート93を開閉するボール形状の弁部材23と、ガイド部22の軸孔95内で移動可能に設けられたトリガプランジャ21と、を有する。ガイド部22は、トリガプランジャ21が、図2で上下方向に移動するようにガイドする。トリガプランジャ21の長手方向の一部は、ガイド部22の外、具体的にはハンドル50の外に配置されている。弁部材23は蓄圧室50Aの空気圧でガイド部22に押し付けられ、ポート93を閉じる。トリガバルブ室20Aは、圧力室30Aにつながっている。
[0042]
トリガプランジャ21において、ハンドル50の外に配置されている個所にフランジ24が設けられ、トリガプランジャ21の外周面にシール部材94が取り付けられている。シール部材94は軸孔95をシールする。シール部材94は、一例として合成ゴム製のOリングである。
[0043]
トリガ41に操作力が加えられておらず、図2のように、トリガ41が初期位置で停止していると、弁部材23は蓄圧室50Aの空気圧でガイド部22に押し付けられ、弁部材23はポート93を遮断している。つまり、トリガバルブ20はオフ、言い換えると閉状態である。トリガバルブ20がオフであると、蓄圧室50Aの圧縮空気は、圧力室30Aに流入しない。
[0044]
また、トリガバルブ20がオフであると、フランジ24はシール部材94を軸孔95内に押し込まない。つまり、シール部材94は、軸孔95をシールしない。このため、トリガバルブ室20A及び圧力室30Aの圧縮空気は、軸孔95からメインハウジング10の外部に排出される。
[0045]
これに対して、作業者が、初期位置で停止しているトリガ41に操作力を加えると、トリガ41は図2で反時計回りに回動してトリガ41はトリガプランジャ21に押し付けられる。すると、トリガプランジャ21が図2で上に向けて移動し、弁部材23を押し上げ、図4のようにポート93が開く。また、フランジ24はシール部材94を軸孔95内に押し込み、シール部材94は、軸孔95をシールする。つまり、トリガバルブ20はオン、言い換えると開状態である。トリガバルブ20がオンであると、蓄圧室50Aの圧縮空気は、ポート93、トリガバルブ室20Aを経由して圧力室30Aに流入する。
[0046]
プッシュレバーバルブ30は、メインハウジング10において、シリンダ15とトリガバルブ20との間に設けられている。プッシュレバーバルブ30は、圧力室30A、プッシュレバーバルブ室30B、プッシュレバープランジャ31、、プッシュレバープランジャ31を移動可能に収容した筒形状のバルブボディ32、弁部材33、弁部材33を付勢するバネ34を有する。プッシュレバープランジャ31及び弁部材33は、軸線115を中心として同心状に配置されている。図1に示す打込機100の側面視で、軸線115は、軸線82と平行である。プッシュレバープランジャ31及び弁部材33は、図2で上下方向に相対移動可能であり、かつ、互いに接触するように配置されている。図2、図4、図5、図6、図8及び図10における上下方向は、軸線115と平行な方向である。図2、図4、図5、図6、図8及び図10における前後方向は、軸線115に対して交差する方向、具体的には、軸線115に対して直角な方向である。
[0047]
圧力室30Aは、バルブボディ32内に設けられている。ポート96がバルブボディ32に設けられ、ポート96は、圧力室30Aとプッシュレバーバルブ室30Bとをつなぐ。バルブボディ32は、プッシュレバーバルブ室30Bにつながる排気通路151を有する。シール部材97が弁部材33に取り付けられ、シール部材97はポート96を開閉する。バネ34は、弁部材33を図2で下方向に付勢し、弁部材33がプッシュレバープランジャ31に押し付けられている。
[0048]
また、外筒部材35が設けられ、外筒部材35は、ガイド部材91に支持されて、メインハウジング10に対して軸線115方向、つまり、図2で上下方向に移動可能である。バルブボディ32の一部は、外筒部材35内に配置されている。外筒部材35の外周面のうち、軸線115方向でトリガ軸41Aに近い箇所に、ロックピン係止部36が設けられている。ロックピン係止部36は、図9のように、ロックピン係止面36A、傾斜面36B及び垂直面36Cを有する。ロックピン係止面36Aは、軸線115に対して直角であり、傾斜面36Bは軸線115に対して傾斜しており、垂直面36Cは軸線115と平行である。
[0049]
プッシュレバープランジャ31の下端にフランジ112が設けられている。弾性部材98が、フランジ112とバルブボディ32との間に設けられている。弾性部材98は、一例として金属製の圧縮コイルスプリングである。弾性部材98は、図2で上下方向の弾性力を有する。
[0050]
プッシュレバー13はプッシュレバーアーム部131を有し、プッシュレバーアーム部131はフック110を有する。ストッパ111がガイド部材91に設けられている。弾性部材98の付勢力により、図2で下側に押されるプッシュレバープランジャ31は、外筒部材35に押し付けられる。また、外筒部材35は、プッシュレバーアーム部131に押し付けられる。そして、図2のように、フック110がストッパ111に係合して、プッシュレバー13が初期位置で停止し、かつ、プッシュレバープランジャ31が初期位置で停止している。なお、バルブボディ32は、弾性部材98の弾性力で図2において上側に付勢され、段部113に押し付けられて停止している。段部113は、メインハウジング10とハンドル50との接続箇所に設けられている。
[0051]
プッシュレバー13が、図1のように被打込材81から離れていると、弾性部材98の付勢力で付勢されるプッシュレバープランジャ31は、図2のように初期位置で停止している。プッシュレバープランジャ31が初期位置で停止していると、フランジ112は、図2の上下方向でバルブボディ32から最も離れた位置で停止している。
[0052]
プッシュレバープランジャ31が図2のように初期位置で停止していると、プッシュレバープランジャ31は、弁部材33に接触していない。このため、バネ34により付勢される弁部材33は、シール部材97をバルブボディ32に押し付けて停止している。つまり、シール部材97はポート96を閉じており、圧力室30Aとプッシュレバーバルブ室30Bとが遮断されている。
[0053]
また、プッシュレバープランジャ31は排気通路151を開いており、駆動用流路10Bは、プッシュレバーバルブ室30B及び排気通路151を介してメインハウジング10の外部につながっている。
[0054]
このように、プッシュレバーバルブ30がオフ、つまり、閉状態にあると、圧力室30Aの圧縮空気は、駆動用流路10B及びシリンダバルブ室101に供給されない。このため、打撃部16は打込み動作を開始しない。
[0055]
これに対して、作業者がプッシュレバー13を被打込材81に押し付けると、プッシュレバー13、外筒部材35及びプッシュレバープランジャ31が、弾性部材98の付勢力に抗して図2で初期位置から上方に移動する。すると、プッシュレバープランジャ31が、排気通路151と圧力室30Aとを遮断する。そして、プッシュレバープランジャ31が弁部材33に接触すると、プッシュレバー13の移動力がプッシュレバープランジャ31を介して弁部材33に伝達される。すると、弁部材33は、図2で初期位置から上方に移動し、シール部材97が、図8のようにバルブボディ32から離れ、ポート96が開く。つまり、プッシュレバーバルブ30が開状態になる。
[0056]
このように、プッシュレバーバルブ30がオン、つまり、開状態にあると、圧力室30Aの圧縮空気は、プッシュレバーバルブ室30B、駆動用流路10Bを介してシリンダバルブ室101に供給される。すると、シリンダ15が図15で下降してポート321が開き、蓄圧室50Aの圧縮空気がピストン上室84に送られる。このため、打撃部16は打ち込み動作を行う。
[0057]
打込機100は、トリガバルブ20及びプッシュレバーバルブ30が共にオンであると、ピストン上室84に圧縮空気が供給されて、打撃部16が釘80を打ち込む。これに対して、打込機100は、トリガバルブ20またはプッシュレバーバルブ30のうち、少なくとも一方がオフであると、ピストン上室84に圧縮空気は供給されず、打込機100は打ち込み動作を行わない。
[0058]
ここで、打込機100を使用する打ち込み動作は、第1の打ち込み動作である単発打ち動作、第2の打ち込み動作である連続打ち動作の他、第3の打ち込み動作がある。単発打ち動作は、プッシュレバー13を被打込材81に押し付けてプッシュレバーバルブ30をオンとし、次いで、トリガバルブ20をオンとして打撃部16を動作させることである。1回の打ち込みが終わると、作業者は、プッシュレバー13を被打込材81から離してプッシュレバーバルブ30をオフさせ、かつ、トリガバルブ20をオフさせる。以後、上記の操作を繰り返し、釘80を被打込材81に打ち込む。
[0059]
連発打ち動作は、作業者がトリガバルブ20をオンに維持した状態で、プッシュレバーバルブ30をオフからオンに切り替える操作と、プッシュレバーバルブ30をオンからオフンに切り替える操作と、を交互に繰り返して、釘80を被打込材81に打ちこみ動作である。
[0060]
なお、第3の打ち込み動作は、トリガバルブ20をオンとした後にプッシュレバーバルブ30をオンとし、打撃部16を動作させることである。1回の打ち込みが終わると、作業者は、プッシュレバー13を被打込材81から離してプッシュレバーバルブ30をオフさせ、かつ、トリガバルブ20をオフさせる。以後、上記の操作を繰り返し、釘80を被打込材81に打ち込む。
[0061]
被打込材81における近接した箇所に続けて釘80を打ち込む作業を行うには、連続打ち動作を行わせることによって、特に作業を効率的に行うことができる。単発打ち動作または連発打ち動作の何れにおいても、釘80を被打込材81に打ち込む動作が終了した後は、ピストン上室84から圧縮空気が排出されるとともに、ピストン14及びドライバブレード11が下死点から上昇し、ピストン14及びドライバブレード11は、図1に示す上死点、つまり、初期位置で停止する。
[0062]
作業者が打込機100を使って連続打ち動作を行う場合、作業者はトリガ41をオンに維持した状態で、プッシュレバー13を被打込材81に押し付ける操作と、プッシュレバー13を被打込材81から離す操作とを交互に繰り返す。この操作により、トリガバルブ20のオンが維持された状態で、プッシュレバーバルブ30のオフとオンとが交互に切り替わり、釘80を被打込材81に連続的に打ちこむ動作が行われる。
[0063]
プッシュレバー13を被打込材81に押し付けるタイミングは作業者に委ねられる。このため、トリガバルブ20がオンであり、かつ、プッシュレバーバルブ30がオフであることが成立した時点から、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わるまでの待ち時間、つまり、時間間隔は一定ではなく、待ち時間は状況により変動する。待ち時間中も、プッシュレバー13は被打込材81に近接していることがある。そして、待ち時間中に、打込機100が僅かに移動してプッシュレバー13が被打込材81接触すると、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わり、被打込材81における所望の位置から外れた位置に、釘80が打ち込まれる場合がある。
[0064]
被打込材81における所望の位置から外れた位置に、釘80が打ち込まれることを防止するためには、待ち時間が所定時間を超えた場合に、打撃部16が釘80を打ち込むことを規制すればよい。一方、打撃部16が次回に釘80を被打込材81に打ち込む際の作業性が低下しないようにするため、打撃部16の打ち込みに対する規制は、容易、かつ、短時間で解除できることが望ましい。
[0065]
ここで、上記の打込機100においては、打込み動作を規制するため、規制機構154を有する。規制機構154は、具体的にはプッシュレバープランジャ31の動作を規制する機能と、規制を解除する機能と、を備えている。規制機構154は、プッシュレバーバルブ30がオフであること、トリガバルブ20がオンであることが共に成立した時点から所定時間を超えると、プッシュレバーバルブ30をオフからオンに切り替わる動作を規制する、タイムアウト機構である。
[0066]
ここで、プッシュレバーバルブ30がオフであること、トリガバルブ20がオンであること、が共に成立する例は、第1の例及び第2の例がある。第1の例は、プッシュレバーバルブ30及びトリガバルブ20が共にオフである状態から、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わる場合である。第2の例は、プッシュレバーバルブ30がオンであり、かつ、トリガバルブ20がオンである状態から、プッシュレバーバルブ30がオンからオフに切り替わる場合である。以下、打込機100に設けることの可能な規制機構154の具体例を順次説明する。
[0067]
(具体例1) 規制機構154は、外筒部材35及びピン駆動部70を有する。ピン駆動部70は、第1の機能及び第2の機能を有する。第1の機能は、プッシュレバーバルブ30がオフであること、トリガバルブ20がオンであること、が共に成立した時点から所定時間内において、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを許容する機能である。第2の機能は、プッシュレバーバルブ30がオフであること、トリガバルブ20がオンであること、が共に成立した時点から所定時間を超えると、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを規制する機能である。
[0068]
メインハウジング10は、戻り室10Aを形成する壁部155を有し、ピン駆動部70は、壁部155に設けられている。ピン駆動部70は、シリンダ15の径方向において、シリンダ15とバルブボディ32との間に配置されている。ピン駆動部70は、ピン71を有する。ピン71は、プッシュレバー13が図2で上方向に移動することを規制する要素である。ピン駆動部70は、圧縮空気を利用してピン71を作動させ、トリガ41の状態に応じてプッシュレバー13が図2で上方向に移動することを規制する。また、ピン71がプッシュレバー13に与えている規制を、容易に解除することができる。
[0069]
ピン駆動部70の構造は、図3A、図3B、図3C及び図3Dに示されている。ピン駆動部70は、ピン71の他、外筒部72、内筒部73、外壁部75を有する。ピン71は、図3A、図3B、図3C、図3Dにおいて、軸線114を中心として右方向及び左方向に移動可能である。図2、図3、図4、図6、図8及び図10において、軸線114は、軸線115に対して交差、一例として直角に配置されている。
[0070]
ピン71が図3A、図3B、図3C、図3Dの何れかにおいて右方向に移動することは、ピン71が図2、図3、図4、図6、図8、図10の何れかにおいて、後方に移動することである。ピン71が後方に移動すると、ピン71は軸線114方向でバルブボディ32に近づく。
[0071]
ピン71が図3A、図3B、図3C、図3Dの何れかにおいて左向に移動することは、ピン71が図2、図3、図4、図6、図8、図10の何れかにおいて、前方に移動することである。ピン71が前方に移動すると、ピン71は軸線114方向でバルブボディ32から離れる。
[0072]
例えば、プッシュレバー13が、図1のように被打込材81から離れていると、外筒部材35が、図2のように初期位置で停止しているものとする。ここで、ピン71が図3Aに示す初期位置から、ピン71が図3Bに示す軸線114に沿って右方向に移動し、さらに、ピン71は、図3C及び図5に示す規制位置で停止することが可能である。
[0073]
ピン71が規制位置で停止している際に、プッシュレバー13が被打込材81に押し付けられ、プッシュレバー13と共に外筒部材35が、図5で軸線115に沿って上方に移動すると、ロックピン係止部36がピン71に係止する。このため、プッシュレバープランジャ31が図5で軸線115に沿って上昇することが規制される。したがって、図5のようにトリガバルブ20がオンであっても、プッシュレバーバルブ30はオフに維持され、打込機100は打ち込み動作を開始しない。
[0074]
以下に、ピン駆動部70の構造及びピン71の動作について説明する。ピン駆動部70は、圧力室30A中の圧縮空気を利用して動作する。図4に示すように、制御用流路10Cがメインハウジング10に設けられている。図3Aのように、ピン駆動部70は第1空気室70Aを有し、制御用流路10Cは、第1空気室70Aと圧力室30Aとを接続している。図3Aはピン71が初期位置で停止している状態、図3Bはピン71が初期位置から右方向に移動を開始した状態、図3Cはピン71が規制位置で停止している状態、図3Dはピン71が規制位置から初期位置に向けて移動する状態を、それぞれ示す。
[0075]
ピン71が図3Aの初期位置にあると、プッシュレバー13をオフからオンの状態にすることができる。ピン71が図3Cの規制位置にあると、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることができない。
[0076]
外筒部72は、ピン駆動部70の外殻を構成する。外筒部72内に内筒部73が設けられている。第1空気室70Aは、外筒部72と内筒部73との間に形成されている。外筒部72、内筒部73及びピン71は、軸線114を中心として同心状に配置されている。外筒部72の軸線114方向における第1端部は壁部116により閉じられている。外筒部72の軸線114方向における壁部116とは反対に位置する第2端部内に、外壁部75が固定されている。内筒部73は、軸線114方向で、壁部116と外壁部75との間に配置されている。
[0077]
内筒部73の軸線114方向で、壁部116に近い端部は、壁部76で閉じられている。また、内筒部73の軸線114方向で、壁部76とは反対側の端部は、外壁部75により閉じられている。このため、内筒部73は外筒部72に対して、軸線114方向に固定されている。外壁部75は軸線114を中心とする軸孔117を有する。
[0078]
ピン71は、先端部711、ピストン部712及び中央部713を有する。中央部713は、軸線114方向で、先端部711とピストン部712との間に配置されている。ピストン部712及び中央部713は、内筒部73内に軸線114方向に移動可能に配置されている。先端部711は、軸孔117内に移動可能に配置されている。内筒部73内において、ピストン部712と外壁部75との間にスプリング77が設けられている。スプリング77は、一例として金属製の圧縮コイルバネであり、スプリング77は、ピン71を壁部76に向けて付勢する。
[0079]
内筒部73内において、ピストン部712と壁部76との間に第2空気室70Bが形成されている。壁部76は、通路118及び小孔76Aを有する。通路118と小孔76Aとが接続され、通路118は第1空気室70Aにつながり、小孔76Aは第2空気室70Bにつながっている。内筒部73を径方向に貫通する通路119が設けられている。通路119は、第1空気室70Aと第2空気室70Bとを接続する。
[0080]
逆止弁73Aが、内筒部73の外周面に取り付けられている。逆止弁73Aは、一例として合成ゴム製のリングである。逆止弁73Aが通路119を開くと、第2空気室70Bの圧縮空気が、通路119を経由して第1空気室70Aに排出されることを許容する。逆止弁73Aが通路119を閉じると、第1空気室70Aの圧縮空気が、通路119を介して第2空気室70Bに流れることを防止する。
[0081]
ピン駆動部70は、第2空気室70B内の空気圧に応じてピン71を軸線114方向に移動及び停止させることができる。圧力室30Aと第2空気室70Bとの間における圧縮空気の流れは、第1空気室70Aを介して行われる。第1空気室70Aと第2空気室70Bとの間における圧縮空気の流れは、小孔76Aまたは通路119の少なくとも一方を介して行われる。ここで、小孔76Aを通る空気の流量、つまり、単位時間当たりの流量は、通路119を通る空気の流量よりも小さく設定されている。
[0082]
ピン71は、スプリング77の付勢力により、軸線114方向でバルブボディ32から離間するように付勢される。また、第2空気室70Bに圧縮空気が導入されると、第2空気室70Bの空気圧でスプリング77の弾性力に抗して軸線114方向でバルブボディ32に近づく向きで移動する。さらに、第2空気室70Bの空気圧が低下すると、ピン71はスプリング77の付勢力で移動し、図3Aのように壁部76に接触して初期位置で停止する。
[0083]
図2に示されるように、トリガ41及びプッシュレバー13が共にオフである場合、つまり、トリガバルブ20及びプッシュレバーバルブ30が共にオフである場合には、圧力室30Aは大気圧となる。第1空気室70Aは圧力室30Aと連通しているため、第1空気室70Aも大気圧となり、第2空気室70Bに圧縮空気は導入されない。このため、ピン71は、スプリング77の付勢力で押されて図3Aの初期位置で停止する。
[0084]
一方、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わると、蓄圧室50Aの圧縮空気が圧力室30Aに導入される。圧力室30Aの圧縮空気の一部は、第1空気室70Aに導入される。この時点において、第2空気室70Bの空気圧は、逆止弁73Aが開く圧力よりも低く、逆止弁73Aは閉じている。このため、第1空気室70Aの圧縮空気は、通路118及び小孔76Aを介して徐々に第2空気室70Bに流入し、第2空気室70B内の圧力が徐々に上昇する。
[0085]
このため、図3Bに示されるように、ピン71は軸線114に沿って右方向に移動する。そして、図3Cに示されるように中央部713が外壁部75に接触し、ピン71が規制位置で停止する。また、第2空気室70B内の圧力は、第1空気室70A及び圧力室30A内の圧力と等しくなる。すなわち、圧力室30Aの圧縮空気を、第1空気室70Aを介して第2空気室70Bに導入することによって、ピン71を初期位置から規制位置に移動させることができる。ピン71の移動速度は、小孔76Aを介して流れる空気の流量に応じたものとなる。
[0086]
一方、トリガバルブ20がオンからオフに切り替わり、圧力室30Aの圧縮空気がメインハウジング10の外部に排気される際の動作を説明する。圧力室30Aの圧力が低下すると、第1空気室70Aの圧力も低下し、第2空気室70B内の圧縮空気は、図3Dのように、小孔76A及び通路118を通り第1空気室70Aに流れる。また、第1空気室70Aの空気圧の低下により、逆止弁73Aが開き、第2空気室70B内の圧縮空気の一部は、通路119を介して第1空気室70Aに排出される。
[0087]
さらに、ピストン部712はスプリング77によって、図3Dで左方向に付勢されている。このため、図3Bにおいてピン71を右方向に移動させる際に、第1空気室70Aから第2空気室70Bに導入される空気の流量よりも、図3Dのように、ピン71を左方向に移動させる際に、第2空気室70Bから第1空気室70Aに排出される空気の流量は大きい。このため、ピン71が図3Bのように右方向に移動する際の移動速度よりも、ピン71が図3Dのように左方向に移動する際の移動速度を、大きくすることができる。
[0088]
以下に、作業者が打込機100を用いて釘80を被打込材81に打ち込む作業時において、トリガ41及びプッシュレバー13の操作に対応したピン駆動部70の動作、特に、ピン71の動作について説明する。
[0089]
図2においては、トリガ41、プッシュレバー13が共にオフの状態が示されている。トリガ41、プッシュレバー13が共にオフであると、ピン71は、図3Aのように初期位置で停止している。ピン71が初期位置で停止している状態で、プッシュレバー13を被打込材81に押し付けて、プッシュレバー13を図1で上側に移動さると、ピン71はロックピン係止部36に係合することはない。すなわち、プッシュレバー13を図2のオフ状態から、上側に移動させて、プッシュレバー13を図8に示すオンに切り替えることが可能である。
[0090]
図2のように、トリガ41及びプッシュレバー13が共にオフされている状態から、図4のように、トリガ41をオフからオンに切り替え、かつ、プッシュレバー13をオフに維持する場合における、ピン駆動部70の動作を説明する。
[0091]
まず、トリガ41がオフからオンに切り替わった時点から、圧力室30Aに圧縮空気が導入され、圧力室30Aの圧縮空気の一部は、第1空気室70Aに導入される。すると、第1空気室70Aの圧縮空気は、第2空気室70Bに徐々に導入される。このため、ピン71は図3Aに示す初期位置から、図3Bのよに右方向に移動する。また、プッシュレバー13は、図2のようにオフの状態であるため、ロックピン係止部36は、ピン71よりも下側に位置する。
[0092]
トリガ41がオフからオンに切り替わった時点から所定時間を超えると、ピン駆動部70は、図5及び図3Cの状態となる。ピン71は軸線114方向で最も右側に移動した位置、つまり、規制位置で停止している。ピン71が規制位置で停止している際に、プッシュレバー13を被打込材81に押し付けて、プッシュレバー13を図5で上側に移動させようとした場合は、ピン71にロックピン係止部36が係止する。このため、プッシュレバープランジャ31は、図5で上方に移動する量が規制され、プッシュレバーバルブ30はオフ、つまり、閉状態に維持される。つまり、ピン71は、プッシュレバーバルブ30が、オフからオンに切り替わることを規制する。したがって、打撃部16は打ち込み動作を開始しない。
[0093]
図4及び図5は、プッシュレバー13をオフとしたままでトリガ41をオンとし続けた場合における、ピン駆動部70の動作を示す。すなわち、連続打ち動作を行うために、トリガ41をオフからオンに切り替えた時点から、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えて、打込機100が1回目の打ち込み動作を行うまでの待ち時間の経過に対応している。すなわち、待ち時間が所定時間を超えて、ピン駆動部70が図5の状態になると、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えても、ロックピン係止部36がピン71に係止され、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることが規制される。
[0094]
一方、初期位置に停止しているピン71が、規制位置に向けて移動する移動速度は遅い。このため、トリガ41をオンした時点から所定時間内であると、ピン71は図2と同様に初期位置で停止している。このため、トリガ41をオフからオンに切り替えた直後においては、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えて、打込機100が打ち込み動作を行うことが可能である。
[0095]
次に、図3B及び図4のように、ピン71の移動中に、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えようとした場合における、ピン駆動部70の動作を説明する。
[0096]
図6は、ピン71が初期位置から規制位置に到達する途中において、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えようとした場合における、ピン駆動部70の状態を示す。図7は、図6において破線で囲んだ領域Aを拡大したものである。図6及び図7に示すピン駆動部70のように、ピン71の先端部711は、傾斜面36Bに接触する。このため、プッシュレバー13が図6で上側に移動すると、傾斜面36Bからピン71に対して軸線114方向の分力が加わる。このため、ピン71を図3Dに示すように、軸線114で左方向に移動させることができる。この際、ピン駆動部70において、第2空気室70Bの圧縮空気は、小孔76A及び通路119を介して第1空気室70Aに流れる。
[0097]
このように、ピン71が図3Bの状態にある際に、第1空気室70Aの圧力を低下させなくても、外筒部材35からピン71に対して左方向の力を加えることにより、図3Dと同様に第2空気室70Bの圧縮空気を第1空気室70Aに排出し、ピン71を左方向に移動させることも可能である。
[0098]
すなわち、第1空気室70Aの圧縮空気を、圧力室30Aを介してメインハウジング10の外部に排出すること、または、図3Cのピン71に左方向の力を加えることによって、ピン71を規制位置から初期位置に向けて移動させることができる。特に、逆止弁73Aが通路119を開くことにより、図3Cに示すピン71が左方向に移動する移動速度を、図3Aに示すピン71が、右方向に移動する際の移動速度よりも大きくすることができる。
[0099]
このため、ピン駆動部70が図6の状態にある際に、プッシュレバー13を図6で上側に移動させようとする力を加えることによって、プッシュレバー13を更に上昇させることができる。図8は、図6に示すプッシュレバー13を更に上昇させた状態を示す。図9は、図6に示すプッシュレバー13を更に上昇させた際における、ピン71と外筒部材35との接触状態を示す。図9に示すピン71は、傾斜面36Bよりも下側の垂直面36Cと当接し、垂直面36C上をピン71が摺動するようにプッシュレバー13を押し上げることができ、プッシュレバー13をオン状態とすることができる。この際、ピン71は、図3Aにおける初期位置まで移動する。
[0100]
上記の打込機100においては、トリガ41、プッシュレバー13がオフの状態からトリガ41のみをオンとした時点から所定時間を超え、ピン71が初期位置から規制位置に移動した後は、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることができない。
[0101]
また、トリガ41がオンとした時点から、所定時間以内、例えば、ピン71が規制位置に到達する前まで間にプッシュレバー13を被打込材81に押し付けると、図7のように、ピン71とロックピン係止部36とが当接するが、ピン71を図3Dと同様に左方向に移動させ、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることができる。すなわち、連続打ち動作において、トリガ41をオンしてからの待ち時間が所定時間を超えると、打込機100は、1回目の打ち込み動作を開始させることができない。これに対して、連続打ち動作において、待ち時間が所定時間内であると、打込機100は1回目の打ち込み動作を開始することができる。
[0102]
また、図8に示すピン71は、図3Aに示すピン71と同様に初期位置に停止している。ピン71が図8に示すように初期位置で停止している状態から、プッシュレバー13を一旦、オンからオフに切り替えても、トリガ41がオン状態に維持されていると、圧力室30A中の圧縮空気により、ピン71は、図3A初期位置から、図3Cの規制位置に向けて徐々に移動する。このピン71の動作は、トリガ41及びプッシュレバー13が共にオフされている状態から、トリガ41をオンした際における、ピン71の動作と同じである。
[0103]
このため、図8のようにオン状態にあるプッシュレバー13を一旦オフした時点から、再びプッシュレバー13をオフからオンに切り替えようとするまでの間に、ピン71は、図3Aの状態から図3Cの状態に変化する。つまり、プッシュレバー13を一旦オフした時点から、再度、プッシュレバー13をオンさせようとするまでの待ち時間が所定時間内である場合は、再度、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることができる。これに対して、プッシュレバー13を一旦オフした時点から、再度、プッシュレバー13をオンさせようとするまでの待ち時間が所定時間を超えた場合は、ピン71が、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることを規制する。
[0104]
また、図10は、プッシュレバー13をオフからオンとすることができない図5の状態から、トリガ41をオフとした場合の状況を示す。この場合には、圧力室30Aへの圧縮空気の供給が停止すると同時に、圧力室30Aは、トリガバルブ室20Aを介して大気開放される。このため、図3Dに示すように、第1空気室70Aも大気開放され、ピン71は左方向に移動し、図3Aの初期位置に戻る。つまり、プッシュレバー13及びトリガ41が共にオフとなっているため、再度、プッシュレバー13をオンすることによって単発打ち動作を行うことができ、トリガ41をオンすることによって連続打ち動作を、改めて行わせることができる。
[0105]
上記の動作において、ピン71が初期位置から規制位置に移動するまでに要する時間を、ピン71が規制位置から初期位置に移動するまでに要する時間よりも大幅に長くすることができる。このため、連続打ち動作における待ち時間が長い場合においてのみプッシュレバー13がオフからオンとなることを抑制しつつ、この待ち時間が短い場合にはプッシュレバー13がオフからオンとなることを可能として連続打ち動作を行わせることができる。この際、プッシュレバー13をオンとすることができない状態は、トリガ41をオフにすることによって、短時間で解除することができ、その後、連続打ち動作、単発打ち動作のどちらを行うこともできる。
[0106]
具体的には、トリガ41及びプッシュレバー13が共にオフの状態から、トリガ41がオンとされた後において、打込機100が1回目の打ち込み動作を行う際に、トリガ41がオンとされた時点を起点として第1の時間T1の経過前においてはプッシュレバー13がオフからオンとなる動作が許容される。これに対して、第1の時間T1を超えると、ピン71は、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることことを規制する。
[0107]
第1の時間T1は、ピン71が図3Aに示す初期位置にある時点から、ピン71が図3Cに示す規制位置に移動するまでの時間である。
[0108]
ここで、図8は、第1の時間T1の経過前にプッシュレバー13をオフからオンに切り替えて、打込機100が打ち込み動作を行う際における、プッシュレバー13及びピン駆動部70の状態を示す。プッシュレバー13及びピン駆動部70が図8に示す状態にある際に、打込機100が次回の打ち込み動作を行おうとして、一旦、プッシュレバー13をオフした際に、ピン71が図3Aの状態まで移動すると、その後に打込機100が打ちこむ動作を行う場合の動作は、打込機100が1回目の打ち込み動作を行う場合と同様である。
[0109]
すなわち、プッシュレバー13がオフとされた時点を起点として第1の時間T1の経過前においてはプッシュレバー13がオフからオンとなる動作が許容される。これに対して、第1の時間T1の経過後には、ピン71が、プッシュレバー13をオフからオンとする動作を規制する。このため、第1の時間T1は、1秒以上30秒以下の範囲が好ましく、特に2秒以上20秒以下の範囲が好ましい。さらに好ましくは、第1の時間T1は、3秒以上10秒以下が好ましい。
[0110]
ただし、図8の状態から一旦、プッシュレバー13をオフした際のピン71の状態を、図3Aの位置と図2の位置とで、厳密に同一とする必要はない。例えば、図3Aにおけるピン71の位置を、図2におけるピン71の位置よりも右方向とすることもできる。この場合には、打込機100が2回目以降の打ち込み動作を行う際には、ピン71が図3Aで右方向へ移動を開始する際の位置が、ピン71が図2で右方向へ移動を開始する際の位置よりも規制位置に近くなる。このため、打込機100が2回目以降の打ち込み動作を行うる際のタイムアウト時間は、打込機100が1回目の打ち込み動作を行う際のタイムアウト時間よりも短くなる。
[0111]
一方、ピン71が、プッシュレバー13がオフからオンに切り替わることを規制した後に、トリガ41がオフとされ、再度、トリガ41がオンされた時点から第2の時間T2経過後、ピン71は、プッシュレバー13をオフからオンに切り替えることを許容する。
[0112]
打込機100を使用する効率的な作業を行うためには、第2の時間T2は短いことが好ましく、少なくとも上記のタイムアウト時間、つまり、第1の時間T1よりも短いことが好ましい。第2の時間T2が長すぎると、ピン71による規制の解除のために長時間を要するため、打込機100を使用する効率的な作業が困難となる。このため、第2の時間T2は、1秒以下、特に0.5秒以下の範囲とすることが好ましい。
[0113]
第1の時間T1及び第2の時間T2は、ピン71が図3A及び図3Bで右方向に移動する移動速度、ピン71が図3C及び図3Dで左方向に移動する移動速度、ロックピン係止部36の形状、つまり、ロックピン係止面36A、傾斜面36Bの角度等によって、調整することができる。このうち、ピン71の移動速度及び移動速度は、図3A、図3B、図3C及び図3Dにおける小孔76Aにおける空気の流れ量、通路119における空気の流れ量、スプリング77の特性によって、調整することができる。小孔76Aにおける空気の流れ量は、小孔76Aの開口面積の設定により調整できる。通路119における空気の流れ量は、通路119の開口面積によって調整できる。
[0114]
上記の構成においては、ピン駆動部70は、打込機100の打ち込み動作のために用いられる圧縮空気のみを利用して、トリガ41、プッシュレバー13の動作に際して上記のようにピン71を動作させることができる。このため、ピン71を動作させるためのみに用いられるセンサやアクチュエータ、モータ等は不要であり、この打込機100を安価とすることができる。
[0115]
なお、上記の構成においては、ピン71を駆動させるために、トリガバルブ20側から圧力室30Aに供給された圧縮空気が用いられた。しかしながら、トリガとプッシュレバーの動きに応じて打撃部に圧縮空気を供給する構成として、上記の構成以外も可能である。規制部材を駆動するための圧縮空気は、こうした場合の圧縮空気の経路に応じて適宜設定することが可能である。
[0116]
また、上記の構成においては、連続打ち動作における2回目以降の打ち込みに対する制御を行う際に、ロックピン係止部36の動きによってピン71が初期状態にされている。しかし、例えば、打込機100が1回の打ち込み動作が終了した後で第1空気室70Aの圧縮空気を抜くことによって、ピン71を初期状態にしてもよい。こうした場合には、ロックピン係止部を、ロックピンを押し戻すことのできる形状とすることは不要であり、ロックピン係止部を、プッシュレバーの動きをより確実に規制できるような形状とすることもできる。あるいは、上記のようなプッシュレバー13がオンとされる動きへの規制を、連続打ち動作の1回目の打ち込み動作に対してのみ適用し、2回目以降の打ち込み動作に対しては適用しない構成としてもよい。
[0117]
(具体例2) 打込機100に設けることの可能な規制機構154の具体例2を、図11を参照して説明する。ガイド部材91はプランジャガイド120を支持している。プランジャガイド120は円筒形状であり、プッシュレバープランジャ31は、バルブボディ32及びプランジャガイド120の軸孔121内で軸線115方向に移動可能である。また、プッシュレバープランジャ31は、軸線115を中心として、プランジャガイド120に対して回転可能である。フック110とプランジャガイド120との間に弾性部材122が配置されている。弾性部材122は、一例として金属製の圧縮スプリングである。弾性部材122は、プッシュレバー13を図11で下方に付勢する。
[0118]
図11及び図12のように、プッシュレバープランジャ31は溝123を有する。溝123は、図11のように、軸線115方向で所定の範囲で設けられている。軸孔121内に付勢部材124が設けられ、付勢部材124は、一例として金属製の圧縮スプリングである。付勢部材124の一部は溝123内に配置され、付勢部材124はプッシュレバープランジャ31に押し付けられている。付勢部材124は、プッシュレバープランジャ31に対して軸線115を中心とする円周方向の付勢力を加える。図12では、一例として付勢部材124がプッシュレバープランジャ31に対して時計回りの付勢力を加える構造を示している。溝139がプッシュレバープランジャ31の外周面に設けられている。溝139は、軸線115方向に所定の長さで設けられている。
[0119]
図11及び図13のように、プッシュレバー13の長手方向において、プッシュレバーアーム部131に最も近い端部に接触突起125が設けられている。接触突起125は、軸線115を中心とする円周方向に1つ、あるいは間隔をおいて複数、例えば、2個設けられている。
[0120]
ブロック127がフック110に固定され、ブロック127は接触突起126を有する。接触突起126は、軸線115を中心とする円周方向に1つ、あるは間隔をおいて複数、例えば、2個設けられている。2個の接触突起125と、2個の接触突起とは、同一円周上に配置されている。
[0121]
メインハウジング10の戻り室10Aを形成する壁部155に、ピン駆動部128が設けられている。ピン駆動部128は、外筒部材129、内筒部材130及びピン152を有する。外筒部材129及び内筒部材130は、軸線114を中心として設けられている。軸線114は、軸線115と交差、一例として直角に配置されている。外筒部材129を径方向に貫通する通路132が設けられている。外筒部材129は、径方向で内側に突出する壁部149を有する。壁部149は、軸線134方向でプランジャガイド120に最も近い箇所に設けられている。壁部149を軸線134方向に貫通する軸孔133が設けられている。軸孔133は軸線134を中心として設けられている。内筒部材130は外筒部材129内に設けられ、かつ、軸線134方向に移動しないように設けられている。外筒部材129と内筒部材130との間に通路135が設けられ、通路132は、通路135と制御用流路10Cとをつないでいる。
[0122]
内筒部材130は、筒部136と、筒部136の長手方向の一端部を閉じた壁部137と、を有する。プランジャガイド120を内外に貫通する軸孔138が設けられている。
[0123]
ピン152は、大径部147、小径部148、及びランド部140を有する。大径部147の外径は、小径部148の外径よりも大きい。大径部147と小径部148との境界に段部153が設けられている。段部153は、軸線134に対して垂直であり、かつ、環状の平面である。大径部147は筒部136内に配置され、小径部148は、軸孔133,138内に亘って配置されている。ピン152は軸線134方向に移動可能である。
[0124]
ランド部140は、大径部147の外周面から径方向に突出し、かつ、環状に設けられている。シール部材141がランド部140の外周面に取り付けられている。内筒部材130内において、ランド部140と外筒部材129との間に空気室142が設けられている。シール部材141は、空気室142をシールする。壁部149における軸孔133の内面にシール部材150が取り付けられ、シール部材150は空気室142をシールする。筒部136を径方向に貫通する通路143が設けられ、通路143は通路135と空気室142とをつないでいる。通路143の開口面積は、通路132の開口面積よりも狭い。
[0125]
筒部136を径方向に貫通する通路144が設けられ、通路144を開閉する逆止弁145が設けられている。逆止弁145は、空気室142内の空気が通路144を介して通路135に流れることを許容する。逆止弁145は、通路135内の空気が通路144を介して空気室142に流れることを防止する。通路144の開口面積は、通路143の開口面積よりも広い。
[0126]
内筒部材130内において、壁部137とランド部140との間に弾性部材146が設けられている。弾性部材146は、ピン152を図14で軸線134に沿って右方向、つまり、プランジャガイド120に近づく向きで付勢する。規制機構154の具体例2は、ピン駆動部128、プッシュレバープランジャ31、付勢部材124及びブロック127により構成されている。
[0127]
次に、規制機構154の具体例2の作用を説明する。蓄圧室50Aに圧縮空気が供給されている状態で、図11のようにトリガ41に操作力が加えられていない場合、トリガバルブ20はオフ、つまり、閉状態である。また、プッシュレバー13が被打込材81から離れていると、プッシュレバーバルブ30はオフ、つまり、閉状態である。プッシュレバー13は弾性部材122の付勢力で押され、フック110がストッパ111に係合し、プッシュレバー13は初期位置で停止している。トリガバルブ20が閉じている作用は、図2と同様である。
[0128]
図11に示すようにトリガバルブ20が閉じていると、蓄圧室50Aの圧縮空気は圧力室30Aに送られない。このため、図14に示す空気室142に圧縮空気は流れず、空気室142は低圧である。ピン52は弾性部材により図14で左方向に付勢されており、段部153が壁部149に押し付けられ、ピン52は初期位置で停止している。
[0129]
また、プッシュレバープランジャ31は、図12の上段に示すように付勢部材124により付勢されている。ピン152が初期位置で停止していると、図12の上段に示すように、ピン152の小径部148が溝139に位置し、ピン152がプッシュレバープランジャ31に押し付けられている。このため、プッシュレバープランジャ31は、円周方向の第1位置P1で停止している。第1位置P1は、一例として、付勢部材124がプッシュレバープランジャ31に接触している箇所を基準として説明する。
[0130]
プッシュレバープランジャ31が第1位置P1で停止していると、図15の上段に示すように、接触突起125及び接触突起126は、プッシュレバープランジャ31の円周方向で同じ位置にある。また、図16の上段に示すように、接触突起125と接触突起126とが、互いに接触している。
[0131]
図11のように、トリガ41がオフされ、かつ、プッシュレバー13がオフされている状態で、作業者がトリガ41に操作力を加えると、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わる。トリガバルブ20がオフからオンに切り替わると、蓄圧室50Aの圧縮空気は、トリガバルブ室20A、圧力室30A、制御用流路10C、通路132,135に送られる。
[0132]
通路135に送られた空気は、通路143を介して徐々に空気室142に流れ込み、空気室142の圧力が上昇する。空気室142の圧力は、弾性部材146の付勢力とは逆向きの付勢力をピン152に加える。つまり、ピン152は、空気室142の圧力で図14における左方向の力、つまり、プッシュレバープランジャ31から離れる向きの力を受ける。
[0133]
トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から所定時間内であると、ピン152が弾性部材146の力に抗して移動する量は、所定値未満である。このため、プッシュレバープランジャ31は、図12の上段に示す第1位置P1で停止しているか、または、プッシュレバープランジャ31が第1位置P1から円周方向に動作する角度は、図12の下段に示す所定角度θ1未満である。このため、プッシュレバープランジャ31の円周方向で、接触突起125の位置と、接触突起126の位置とが、図15の上段に示すように、少なくとも一部で重なっている。
[0134]
作業者が、トリガバルブ20がオフからオンに切り替えられた時点から所定時間内にプッシュレバー13を被打込材81に押し付ける場合において、規制機構154の作用を説明する。プッシュレバー13の移動力は、接触突起126及び接触突起125を介してプッシュレバープランジャ31に伝達される。
[0135]
すると、図11に示すプッシュレバープランジャ31は、軸線115に沿って上昇する。ピン152の小径部148は、溝139内で摺動する。そして、プッシュレバープランジャ31が排気通路151とプッシュレバーバルブ室30Bとを遮断した後、プッシュレバープランジャ31が弁部材33に押し付けられる。そして、プッシュレバープランジャ31の移動力で弁部材33が軸線115に沿って図17のように上昇し、かつ、図18のようにプッシュレバーバルブ30がオン、つまり、プッシュレバーバルブ30が開く。このため、圧縮空気は、圧力室30A及びプッシュレバーバルブ室30Bを経て駆動用流路10Bに送られる。したがって、図1に示す打込機100において、打撃部16が打ち込み動作を行う。
[0136]
また、圧縮空気が、圧力室30Aからプッシュレバーバルブ室30Bに流れ込む際、通路135内の圧縮空気が、通路132及び制御用流路10Cを通り、圧力室30Aに流れ、通路135の圧力が低下する。通路135の圧力が低下すると逆止弁145が開き、空気室142の圧縮空気が通路144を介して通路135に排出される。このため、空気室142の圧力が低下し、ピン152は弾性部材146の付勢力で移動し、ピン152は初期位置で停止する。
[0137]
打撃部16が打ち込み動作を行った後、作業者がトリガ41のオンを維持し、かつ、プッシュレバー13を被打込材81から離すと、プッシュレバー13は弾性部材122の付勢力で図18において下方に移動し、プッシュレバープランジャ31は排気通路151を開く。このため、駆動用流路10Bの圧縮空気は、プッシュレバーバルブ室30B及び排気通路151を通り、メインハウジング10の外部に排出される。さらに、フック110がストッパ111に係合すると、プッシュレバー13は初期位置で停止する。
[0138]
一方、プッシュレバープランジャ31が図18で下向きに移動すると、弁部材33はバネ34の付勢力で下向きに移動し、図11のようにシール部材97がバルブボディ32に接触して弁部材33が停止する。つまり、プッシュレバーバルブ30はオフ、つまり、閉状態になる。
[0139]
次に、作業者が、トリガ41がオフからオンに切り替えられた時点から所定時間を超えた場合を説明する。この場合は、空気室142の圧力がさらに上昇し、ピン152が図12の初期位置から左側に移動する量は所定値を超える。そして、ピン152が図19のように壁部137に接触して停止する。
[0140]
ピン152の移動量が所定量未満である間、プッシュレバープランジャ31は図12のように付勢部材124から時計回りに付勢されている。このため、プッシュレバープランジャ31の円周方向に動作する角度が増加している。そして、ピン152の移動量が所定値を超えると、プッシュレバープランジャ31は、図12の下段に示す第2位置P2で停止する。このように、プッシュレバープランジャ31は、第1位置P1から円周方向に所定角度θ1動作し、第2位置P2で停止する。所定角度θ1は、一例として45度である。
[0141]
プッシュレバープランジャ31が、図12のように第1位置P1から第2位置P2に移動するまの間、図15に示す接触突起125と接触突起126との相対位置は、プッシュレバープランジャ31の円周方向に変化する。そして、プッシュレバープランジャ31が、図12の下段に示す第2位置P2で停止すると、接触突起125と接触突起126とは、図15の下段、及び図16の下段に示すようにプッシュレバープランジャ31の円周方向で重ならない。
[0142]
このため、作業者が、トリガ41がオフからオンに切り替えられた時点から所定時間を超えた後に、プッシュレバー13を被打込材81に押し付け、プッシュレバー13を弾性部材122の力に抗して図11で上側に移動させても、接触突起126がプッシュレバープランジャ31に接触せず、かつ、接触突起125がブロック127に接触しない。このため、プッシュレバー13の移動力は、プッシュレバープランジャ31に伝達されない。
[0143]
そして、プッシュレバープランジャ31の移動が継続されて、接触突起126がプッシュレバープランジャ31に接触し、かつ、接触突起125がブロック127に接触すると、プッシュレバー13の移動力は、プッシュレバープランジャ31に伝達される。すると、プッシュレバープランジャ31は軸線115に沿って上向きに移動する。その後、弾性部材122の圧縮限界に至ると、プッシュレバープランジャ31は、図19及び図20のように停止する。プッシュレバープランジャ31が軸線115に沿って上昇を開始してから停止するまでの間、プッシュレバープランジャ31の移動力は、弁部材33に伝達されない。このため、プッシュレバーバルブ30はオフ、つまり、閉状態を維持する。したがって、圧力室30Aの圧縮空気は、駆動用流路10Bに送られず、打撃部16は打ち込み動作を行わない。
[0144]
その後、プッシュレバー13を被打込材81から離すと、プッシュレバー13は弾性部材122の付勢力で図17において下向き移動し、プッシュレバープランジャ31は排気通路151を開く。さらに、プッシュレバー13は、フック110がストッパ111に係合した時点で停止する。
[0145]
このように、トリガバルブ20がオフされ、かつ、プッシュレバーバルブ30がオフされている状態において、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から、所定時間内にプッシュレバー13が被打込材81に押し付けられると、規制機構154は、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを許容し、打撃部16が打ち込み動作を行う。
[0146]
これに対して、トリガバルブ20がオフされ、かつ、プッシュレバーバルブ30がオフされている状態において、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から、所定時間を超えてからプッシュレバー13が被打込材81に押し付けられると、規制機構154は、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを規制し、打撃部16は打ち込み動作を行わない。
[0147]
さらに、規制機構154が、プッシュレバーバルブ30に与えている規制を解除する操作及び作用を説明する。規制機構154が、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを規制している際に、作業者がトリガ41に対する操作力を解除すると、トリガバルブ20がオンからオフに切り替わる。すると、圧力室30Aの圧縮空気は、トリガバルブ室20A、軸孔95を介してメインハウジング10の外部に排出され、圧力室30Aの圧力が低下する。
[0148]
圧力室30Aの圧力低下に伴って逆止弁145が開き、空気室142の圧縮空気は、通路144、通路135、通路132及び制御用流路10Cを通って圧力室30Aに流れ、空気室142の圧力が低下する。このため、ピン152は弾性部材146の付勢力により、図19においてプッシュレバープランジャ31に近づく向きで移動する。すると、ピン152からプッシュレバープランジャ31に対して、図12の下段で反時計回りの回動力が加えられる。
[0149]
このため、プッシュレバープランジャ31は付勢部材124の付勢力に抗して図12の下段で反時計回りに動作し、図12の上段に示す第1位置P1に戻って停止する。その結果、プッシュレバープランジャ31の円周方向において、接触突起125と接触突起126との相対位置が図15の上段に示す状態になる。したがって、規制機構154が、プッシュレバーバルブ30に与えている規制が解除される。つまり、プッシュレバー13を被打込材81押し付けると、プッシュレバー13の移動力がプッシュレバープランジャ31を介して弁部材33に伝達され、プッシュレバーバルブ30をオフからオンに切り替えることが可能になる。
[0150]
規制機構154の具体例2において、所定時間及びピン152が弾性部材146の付勢力で壁部137から離れる際の動作速度は、通路143の開口面積、弾性部材146のばね定数に応じて決定される。具体的には、通路143の開口面積が広くなることに伴い、所定時間は短くなり、かつ、ピン152の動作速度は速くなる。また、弾性部材146のばね定数が大きい程、所定時間は短くなり、かつ、ピン152の動作速度は速くなる。
[0151]
(具体例3) 図1の打込機100に設けることの可能な規制機構154の具体例3は、図21及び図22に示されている。規制機構154は、ピン駆動部70、第1プランジャ161、第2プランジャ156、弾性部材157,158,159を有する。ピン駆動部70の構成は、図3A、図3B、図3C、図3Dに示すピン駆動部70の構成と同じである。
[0152]
第1プランジャ161はプッシュレバー13に固定されている。第2プランジャ156は、軸線115方向で第1プランジャ161と弁部材33との間に配置されている。第1プランジャ161及び第2プランジャ156は、共に軸線115を中心として同心状に配置されている。第1プランジャ161の一部は、軸孔121内に配置され、第1プランジャ161は、軸孔121内で軸線115方向に移動可能である。第2プランジャ156は軸孔121及びバルブボディ32内に亘って配置され、第2プランジャ156は軸線115方向に移動可能である。
[0153]
弾性部材157は、プッシュレバー13とプランジャガイド120との間に配置されている。弾性部材157は一例として金属製の圧縮スプリングであり、弾性部材57は、プッシュレバー13を図21で下向きに付勢する。弾性部材158は、第1プランジャ161と第2プランジャ156との間に配置されている。弾性部材158は一例として金属製の圧縮スプリングであり、弾性部材158の軸線115方向における両端は、第1プランジャ161及び第2プランジャ156にそれぞれ接触する。弾性部材159は一例として金属製の圧縮スプリングであり、弾性部材159の軸線115方向における両端は、第2プランジャ156及び弁部材33にそれぞれ接触する。
[0154]
第2プランジャ156は、環状の係合溝160を有する。プランジャガイド120を径方向に貫通する軸孔138が設けられており、ピン71が軸線114方向に移動すると、先端部711は軸孔138を介してプランジャガイド120の軸孔121内に進入及び退出可能である。
[0155]
規制機構154の具体例3の作用を説明する。図21のように、作業者がトリガ41に操作力が加えておらず、かつ、プッシュレバー13が、図1に示す被打込材81から離れている場合を説明する。作業者がトリガ41に操作力を加えていなければ、トリガバルブ20はオフ、つまり、閉状態である。トリガバルブ20がオフであると、図22に示すピン駆動部70の第2空気室70Bに圧縮空気は送られない。ピン71はスプリング77の付勢力で壁部76に押し付けられ、初期位置で停止している。ピン71が初期位置で停止していると、先端部711は、図22のように係合溝160の外に位置する。
[0156]
さらに、プッシュレバー13が被打込材81から離れていると、プッシュレバー13は初期位置で停止している。このため、プッシュレバー13から第1プランジャ161から第2プランジャ156に移動力は伝達されず、第2プランジャ156は初期位置で停止している。第2プランジャ156が初期位置で停止していると、第2プランジャ156から弁部材33に加わる付勢力は最低値である。このため、バネ34により付勢される弁部材33は、シール部材97がバルブボディ32に押し付けられている状態で停止している。したがって、プッシュレバーバルブ30はオフ、つまり、閉じた状態にある。
[0157]
また、第2プランジャ156は、プッシュレバーバルブ室30Bと排気通路151とを接続している。このため、駆動用流路10Bの圧縮空気は、プッシュレバーバルブ室30B及び排気通路151を介してメインハウジング10の外部に排出されている。
[0158]
トリガバルブ20がオフされ、かつ、プッシュレバーバルブ30がオフされている状態で、作業者がトリガ41に操作力を加えると、トリガバルブ20はオフからオンに切り替わる。トリガバルブ20がオフからオンに切り替わると、蓄圧室50Aの圧縮空気は、トリガバルブ室20A、圧力室30A、制御用流路10C、通路118、第1空気室70A、小孔76Aを通り、第2空気室70Bに流れ込む。すると、第2空気室70Bの圧力が徐々に上昇する。
[0159]
トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から、蓄圧室50Aの圧縮空気は、トリガバルブ室20A、圧力室30A、制御用流路10C、通路118、小孔76Aを介して第2空気室70Bの流れ、第2空気室70Bの圧力が上昇する。このため、ピン71は、スプリング77の付勢力に抗して、第2プランジャ156に近づく向きで軸線114方向に移動する。
[0160]
トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から所定時間内であると、ピン71が、初期位置から第2プランジャ156に近づく向きで移動する量は所定値未満であり、先端部711は係合溝160に進入しない。
[0161]
トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から所定時間内に、プッシュレバー13が、図1に示す被打込材81に押し付けられると、第1プランジャ161は、弾性部材157の付勢力に抗して、図21で軸線115に沿って上方に動作する。すると、第1プランジャ161の移動力は、弾性部材158を介して第2プランジャ156に伝達され、第2プランジャ156は、図23及び図24において、軸線115に沿って上方に動作する。このため、第2プランジャ156は、排気通路151とプッシュレバーバルブ室30Bとを遮断する。また、第2プランジャ156の移動力は、弾性部材159を介して弁部材33に伝達される。その結果、弁部材33が図23のように上に向けて移動し、プッシュレバーバルブ30はオン、つまり、開状態になる。
[0162]
このように、トリガバルブ20がオンであり、かつ、プッシュレバーバルブ30がオンであると、蓄圧室50Aの圧縮空気は、トリガバルブ室20A及びプッシュレバーバルブ室30Bを経由して駆動用流路10Bに送られる。したがって、打撃部16が打ち込み動作を行う。
[0163]
プッシュレバーバルブ30がオフからオンになることに伴い、通路118の圧縮空気は、制御用流路10Cから圧力室30Aに流れ、通路118の圧力が低下する。通路118の圧力が低下すると逆止弁73Aが開き、第2空気室70Bの圧縮空気は、通路118に排出され、第2空気室70Bの圧力が低下する。すると、ピン71はスプリング77の付勢力で、第2プランジャ156から離れる向きで移動し、初期位置に戻って停止する。また、逆止弁73Aが閉じられる。
[0164]
打撃部16が打ち込み動作を行った後、作業者がプッシュレバー13を図1に示す被打込材81から離すと、プッシュレバー13は弾性部材157の付勢力で図23において下向きに移動し、フック110がストッパ111に係合すると、プッシュレバー13は初期位置で停止する。
[0165]
また、第2プランジャ156は弾性部材159の付勢力により、図23において下向きに動作して、プッシュレバーバルブ室30Bと排気通路151とを接続した後、図22に示す初期位置で停止する。さらに、弁部材33はバネ34の付勢力で図23において下向きに動作し、図21のように、プッシュレバーバルブ30がオフ、つまり閉状態になる。
[0166]
これに対して、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から所定時間を超えると、ピン71の先端部711は、軸孔138を通りプランジャガイド120の軸孔121内に進入し、図26のように規制位置で停止する。つまり、先端部711は係合溝160に進入する。
[0167]
トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から所定時間を超えてから、作業者がプッシュレバー13を図1に示す被打込材81に押し付け、図26に示す第2プランジャ156が軸線115方向で上向きに動作すると、ピン71が第2プランジャ156に係合し、第2プランジャ156が図26で上向きに移動することが防止される。すると、第2プランジャ156から弾性部材159を介して弁部材33に伝達される付勢力は所定値未満である。このため、弁部材33は図25で上向きに移動せず、プッシュレバーバルブ30はオフ、つまり、閉状態を維持する。したがって、打撃部16は打ち込み動作を行わない。
[0168]
このように、トリガバルブ20がオフされ、かつ、プッシュレバーバルブ30がオフされている状態において、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から、所定時間内にプッシュレバー13が被打込材81に押し付けられると、規制機構154は、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを許容し、打撃部16が打ち込み動作を行う。
[0169]
これに対して、トリガバルブ20がオフされ、かつ、プッシュレバーバルブ30がオフされている状態において、トリガバルブ20がオフからオンに切り替わった時点から、所定時間を超えてからプッシュレバー13が被打込材81に押し付けられると、規制機構154は、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを規制し、打撃部16は打ち込み動作を行わない。
[0170]
さらに、図25のように、規制機構154がプッシュレバーバルブ30に与えている規制を解除する操作及び作用を説明する。規制機構154が、プッシュレバーバルブ30がオフからオンに切り替わることを規制している際に、作業者がトリガ41に対する操作力を解除すると、トリガバルブ20がオンからオフに切り替わる。すると、圧力室30Aの圧縮空気は、トリガバルブ室20A、軸孔95を介してメインハウジング10の外部に排出され、圧力室30Aの圧力が低下する。
[0171]
圧力室30Aの圧力低下に伴って逆止弁73Aが開き、第2空気室70Bの圧縮空気は、通路119、通路118及び制御用流路10Cを通って圧力室30Aに流れ、第2空気室70Bの圧力が低下する。このため、ピン71はスプリング77の付勢力により、図25及び図26においてプッシュレバープランジャ31から離れる向きで移動する。すると、先端部711が、図22のように軸孔138の外に出る。したがって、規制機構154が、プッシュレバーバルブ30に与えている規制が解除される。つまり、プッシュレバー13を図1に示す被打込材81押し付けた際に、プッシュレバー13の移動力を第1プランジャ161及び第2プランジャ156を介して弁部材33に伝達し、プッシュレバーバルブ30をオフからオンに切り替えることが可能になる。
[0172]
(実施の形態2) 次に、打込機の実施の形態2を、図27、図28及び図29を参照して説明する図27に示す打込機200は、メインハウジング201、ハンドル202、ノーズ203、シリンダ204、打撃部205、トリガバルブ206、プッシュレバー207、トリガ208及びマガジン209を有する。メインハウジング201はハンドル202に接続され、メインハウジング201及びハンドル202内に亘って蓄圧室210が形成されている。ハンドル202にエアホースが着脱され、エアホースから蓄圧室210内に圧縮空気が供給される。
[0173]
メインハウジング201は筒形状であり、ノーズ203は、筒部239及びフランジ240を有する。フランジ240は筒部239の長手方向の端部に設けられている。メインハウジング201の長手方向の第1端部219にフランジ240にノーズ203が固定されている。外筒部211及び内筒部212が、メインハウジング201の長手方向の第2端部220の内面に設けられている。外筒部及211び内筒部212は、軸線213を中心として設けられている。メインハウジング201の長手方向は、軸線213と平行な方向である。軸線213はシリンダ204の中心である。
[0174]
外筒部211は内筒部212の外側に配置され、外筒部211と内筒部212との間に可動部材214が配置されている。可動部材214は軸線213を中心とする環状体である。シール部材215が可動部材214と外筒部211との間に設けられ、シール部材216が可動部材214と内筒部212との間に設けられている。可動部材214は、軸線213方向で、シリンダ204と第2端部220との間に配置されている。可動部材214は、軸線213と平行に移動可能である。ヘッドバルブ225が可動部材214に取り付けられている。ヘッドバルブ225は環状であり、かつ、一例として合成ゴム製である。ヘッドバルブ225は可動部材214と共にシリンダ204の軸線213と平行に移動可能である。ヘッドバルブ225はシリンダ204の軸線213方向の端部に対して接触及び離反が可能である。
[0175]
ヘッドバルブ室217が、外筒部211、内筒部212及び可動部材214との間に設けられている。付勢部材224がヘッドバルブ室217に配置されている。付勢部材224は、可動部材214を軸線213に沿った方向で、シリンダ204に近づける向きに付勢する。付勢部材224は、一例として金属製の圧縮スプリングである。ヘッドバルブ室217につながる空気通路218が、メインハウジング201に設けられている。
[0176]
カバー221が第2端部220に取り付けられ、カバー221はバンパ222を保持している。バンパ222は、軸線213を中心とする径方向で、内筒部212の内側及び可動部材214の内側に配置されている。バンパ222は、一例として合成ゴム製の緩衝部材である。排気通路223が、バンパ222と内筒部212との間、及びカバー221と第2端部220との間に亘って設けられている。
[0177]
打撃部205は、ピストン226、ドライバブレード227及びピストン上室229を含む。ピストン226はシリンダ204内に軸線213方向に移動可能であり、ドライバブレード227はピストン226に固定されている。シール部材228がピストン226の外周面に取り付けられている。シリンダ204内において、ピストン226とバンパ222との間にピストン上室229が形成される。バンパ222と可動部材214との間にポート230が形成される。可動部材214が軸線213方向に動作すると、可動部材214とバンパ222とが接触及び離反して、ポート230が開閉される。ポート230が開くと、ピストン上室229と排気通路223とがつながり、ポート230が閉じると、ピストン上室229と排気通路223と遮断される。
[0178]
ヘッドバルブ225とシリンダ204の端部との間にポート231が形成される。ヘッドバルブ225が軸線213方向に動作すると、ヘッドバルブ225とシリンダ204とが接触及び離反して、ポート231が開閉される。ポート231が開くと、蓄圧室210とピストン上室229とが接続される。ポート231が閉じると、蓄圧室210とピストン上室229とが遮断される。
[0179]
シリンダ204内において、ノーズ203に最も近い端部にバンパ232が設けられている。バンパ232は、一例として合成ゴム製の緩衝部材である。バンパ232は軸孔233を有する。メインハウジング201の内面及びハンドル202の接続箇所に壁部235が設けられている。壁部235はホルダ236を保持している。ホルダ236は環状であり、ホルダ236は、シリンダ204を軸線213方向に移動可能に支持する。ホルダ236はシリンダ204を径方向に位置決めする。
[0180]
シリンダ204内において、ピストン226とバンパ232との間にピストン下室234が設けられている。シリンダ204の外周面から外側に隔壁241が設けられている。隔壁241はシリンダ204の全周に亘って設けられている。隔壁241は、軸線213方向でホルダ236とバンパ232との間に設けられている。隔壁241の外周面にシール部材242が取り付けられている。シール部材242は、メインハウジング201の内面及び壁部235の内面に接触してシールする。
[0181]
戻り室237がメインハウジング201内に設けられている。戻り室237は、メインハウジング201及び壁部235と、シリンダ204との間において、隔壁241第1端部219との間に設けられている。
[0182]
シリンダ204を径方向に貫通する通路238が設けられている。通路238はピストン下室234と戻り室237とをつなぐ。戻り室237に逆止弁243が設けられている。逆止弁243は、ピストン下室234の圧縮空気が戻り室237に流れることを許容し、戻り室237の圧縮空気がピストン下室234に流れることを防止する。また、シリンダ204を径方向に貫通する通路244が設けられている。通路244は、ピストン下室234と戻り室237とをつなぐ。
[0183]
シリンダ204と、メインハウジング201及び壁部235との間に、リセット室245が設けられている。リセット室245は、軸線213方向でホルダ236と隔壁241との間に設けられている。シリンダ204を径方向に貫通する通路246が設けられている。通路246は、ピストン下室234とリセット室245とをつなぐ。リセット室245に逆止弁247が設けられている。逆止弁247は、ピストン下室234の圧縮空気がリセット室245に流れることを許容し、リセット室245の圧縮空気がピストン下室234に流れることを防止する。
[0184]
筒部239は軸線213方向に沿って配置され、筒部239は射出路248を有する。射出路248及び軸孔233は軸線213を中心として同心状に配置されている。ドライバブレード227は、軸孔233及び射出路248内で軸線213方向に移動可能である。プッシュレバー207は、筒部239に対して軸線213方向に移動可能に取り付けられている。
[0185]
マガジン209は釘80を収容する。複数の釘80が互いに連結されている。マガジン209は、複数の釘80を渦巻き状に並べて収容する。マガジン209は送り機構を有し、送り機構は釘80を1本ずつ射出路248に送る。
[0186]
(具体例4) 打撃部205の動作を規制する規制機構の具体例4を、図29、図30、図31を参照して説明する。図29に示す規制機構316は、タイムアウトバルブ315、ロックバルブ293及びホルダ254を有する。プッシュレバー207に接続されたアーム318が設けられ、アーム318にピン253が取り付けられている。ピン253は、プッシュレバー207と共に軸線213方向に移動可能である。図29のように、ピン253にホルダ254が取り付けられている。ホルダ254は筒部255を有し、ホルダ254はプランジャ256を保持する。ピン253ホルダ254およびプランジャ256は、軸線257方向に動作可能である。軸線257は軸線213と平行である。ノーズ203は支持部305を有する。
[0187]
シリンダ258がプランジャ256に取り付けられている。シリンダ258はプランジャ256に対して軸線257方向に移動可能である。プランジャ256は円板部259を有し、円板部259とシリンダ258との間に弾性部材260が設けられている。弾性部材260は、一例として金属製の圧縮スプリングである。弾性部材260は、円板部259とシリンダ258とを軸線257方向で離間させる付勢力を生じる。壁部235にストッパ261が設けられ、弾性部材260により付勢されるシリンダ258は、ストッパ261により壁部235に固定されている。シリンダ258は筒部262を有し、筒部262を径方向に貫通する軸孔263が設けられている。弾性部材260により軸線257方向に付勢されるプランジャ256、ホルダ254、ピン253は、ホルダ254が支持部305に接触することで停止する。
[0188]
トリガ208は、メインハウジング201に対して支持軸249を中心として回動可能に支持されている。トリガアーム250が、トリガ208に対して支持軸251を中心として回動可能に取り付けられている。トリガアーム250を付勢する付勢部材252が設けられている。付勢部材252は、一例として金属製の圧縮スプリングである。付勢部材252は、図29において、トリガアーム250を支持軸251を中心として時計回りに付勢する。
[0189]
トリガバルブ206の構成を説明する。トリガバルブ206は、トリガバルブガイド264、プランジャガイド265、弁部材266、プランジャ267,268を有する。壁部235に凹部269が設けられ、トリガバルブガイド264は凹部269に設けられている。トリガバルブガイド264は、軸線270を中心とする筒形状である。トリガバルブガイド264は、壁部235に対して軸線270方向に移動しない。また、トリガバルブガイド264と壁部235の内面との間は、シール部材271によりシールされている。
[0190]
プランジャガイド265は、トリガバルブガイド264の内部272に設けられている。プランジャガイド265はトリガバルブガイド264に対して軸線270方向に移動しない。また、プランジャガイド265は筒形状であり、かつ、軸孔273を有する。プランジャガイド265の外周面に、軸線270と平行な通路274が設けられている。通路274は、内部272とメインハウジング201の外部とをつなぐ。
[0191]
プランジャ267は、軸孔273内及びメインハウジング201の外部に亘って配置され、軸線270方向に移動可能である。プランジャ267の端部はトリガアーム250に接触する。プランジャ267の外周面にシール部材312が取り付けられている。弁部材266はトリガバルブガイド264内に配置されている。弁部材266はトリガバルブガイド264に対して軸線270方向に移動可能である。弁部材266とトリガバルブガイド264との間に通路275が形成される。トリガバルブガイド264を径方向に貫通する通路276が設けられ、通路276は通路275と空気通路218とをつなぐ。
[0192]
弁部材266の外周面にシール部材277,278が取り付けられている。シール部材277がトリガバルブガイド264の内面に押し付けられると、シール部材277は蓄圧室210と通路275とを遮断する。シール部材277がトリガバルブガイド264の内面から離れると、蓄圧室210と通路275とがつながる。
[0193]
シール部材314がトリガバルブガイド264の内面に押し付けられると、シール部材314は通路276と通路274とを遮断する。シール部材277がトリガバルブガイド264の内面から離れると、通路276と通路274とがつながる。
[0194]
プランジャガイド265は凹部310を有し、プランジャ268の長手方向の一部は凹部310内に配置されている。プランジャ267,268は、軸線270を中心として同軸上に、かつ、直列に配置されている。また、弁部材266の一部は、凹部310内に配置されている。弁部材266の外周面にシール部材280が取り付けられている。シール部材280は、凹部310内と内部272とを遮断する。プランジャ268と弁部材266との間にスプリング307が設けられている。スプリング307は一例として金属製の圧縮スプリングである。スプリング307の付勢力でプランジャ268が段部306に押し付けられる。弁部材266が、スプリング307の付勢力により、軸線270方向で段部306から離れる向きでで付勢される。プランジャ26の外周面にシール部材308が取り付けられている。シール部材308が弁部材266から離れていると、蓄圧室210が、凹部310を介して空間309につながる。シール部材308が弁部材266に接触すると、蓄圧室210と凹部310都が遮断される。
[0195]
凹部310と軸孔273とがつながっており、プランジャ268とプランジャ267との間に空間309が形成されている。凹部310と軸孔273とを接続する箇所に段部306が設けられている。段部306は、軸線270に対して垂直な端面である。軸孔273において、プランジャ267とプランジャ268との間に空間309が設けられている。空間309は、凹部310につながっている。
[0196]
タイムアウトバルブ315が壁部235に設けられている。タイムアウトバルブ315は、図30のように、弁部材319、タイムアウトバルブ室279、スプリング320を有する。タイムアウトバルブ室279は、通路283を介してリセット室245につながっている。弁部材319は、大径部285及び小径部286を有する。弁部材319は、タイマー通路281,282を有する。タイマー通路281は小径部286を径方向に貫通し、タイマー通路281はタイムアウトバルブ室279につながっている。タイマー通路281の開口面積は、タイマー通路282の開口面積よりも狭い。壁部235に通路290が設けられ、タイマー通路281は通路290につながっている。通路290は、図29のように空間309につながっている。
[0197]
壁部235に収容部287が形成され、弁部材319は、収容部287内で軸線288方向に移動可能である。タイムアウトバルブ室279は、収容部287内において、軸線288方向で弁部材319の一方の端部側に配置されている。
[0198]
シール部材289が大径部285の外周面に取り付けられている。シール部材289は通路290とタイムアウトバルブ室279との間をシールする。収容部287の内面と小径部286の外周面との間に空間284が形成される。空間284は、弁部材319の軸線288方向の位置に関わり無く、通路290とつながっている。収容部287の内面と小径部286の端面との間に空間291が形成されている。空間291はタイマー通路281につながっている。小径部286の外周面にシール部材292が取り付けられている。弁部材319が軸線288方向に移動すると、シール部材292は収容部287の内面に接触または離間する。シール部材292が収容部287の内面に接触すると、タイマー通路281と空間291とが遮断される。シール部材292が収容部287の内面から離間すると、タイマー通路281と空間291と接続される。スプリング320は、一例として金属製の圧縮スプリングである。スプリング320は、弁部材319を軸線288方向で空間291を狭める向きで付勢する。
[0199]
図29に示すように、ロックバルブ293が壁部25に設けられている。ロックバルブ293は、図31のように、収容室294、ロックピン295、スプリング296を有する。ロックピン295は軸線301方向に移動可能である。ロックピン295は大径部297と、小径部298とを有する。大径部297の外径は、小径部298の外径よりも大きい。大径部297と収容室294の内面との間にロック室311が形成されている。壁部235に通路299が設けられ、通路299はロック室311と、タイムアウトバルブ室279とをつないでいる。
[0200]
壁部235に軸孔300が設けられ、小径部298が、軸孔300および軸孔263内に亘って配置されている。小径部298は、軸孔300および軸孔263内で軸線301方向に移動可能である。軸孔300と小径部298との間にシール部材302が設けられている。大径部297の外周面にシール部材303が設けられている。シール部材302,303はロック室311をシールする。スプリング296は、一例として金属製の圧縮スプリングである。スプリング296は、ロックピン295を軸線301方向でホルダ254に近づける向きで付勢する。壁部235に通路304が設けられている。通路304は、収容室294のうちスプリング296が配置されている空間と、メインハウジング10の外部とをつなぐ。
[0201]
図27に示す打込機200の初期状態を説明する。打込機200の初期状態は、作業者がトリガ208に操作力を加えず、かつ、プッシュレバー207が被打込材81から離れている状態である。作業者がトリガ208に操作力を加えていないことを、トリガ208のオフとして把握可能である。プッシュレバー207が被打込材81から離れている状態は、プッシュレバー207のオフとして把握可能である。
[0202]
打込機200の初期状態では、蓄圧室210に圧縮空気は供給されていない。打込機200が初期状態にあると、ロックピン295がスプリング296により付勢されて、小径部298が軸孔263に位置し、かつ、小径部298の先端は筒部262内に位置する。このため、プッシュレバー207が被打込材81に押し付けられると、ホルダ254がロックピン295の小径部298に接触することで、プッシュレバー207が軸線213方向でフランジ240に近づく向きで移動することが規制される。プッシュレバー207が被打込材81に押し付けられることを、プッシュレバー207のオフとして把握することが可能である。
[0203]
また、弾性部材260の付勢力で押されるホルダ254が支持部305に接触することで、プッシュレバー207が軸線213方向でフランジ240から離れる向きで移動することが規制される。また、小径部298が軸孔263内に位置するため、シリンダ258は軸線257方向に移動することが防止されている。
[0204]
タイムアウトバルブ315は、スプリング28の付勢力で弁部材319が押されて、大径部285が壁部235に押し付けられて、弁部材319が停止している。また、シール部材292が壁部235の内面に接触している。このため、空間291と通路290と空間284とが遮断されている。また、図32のように、付勢部材252の付勢力を受けるトリガアーム250及びトリガ208は、共にシリンダ258に接触した初期位置で停止している。
[0205]
さらに、図29のように、シール部材277はトリガバルブガイドが264から離れている。このため、蓄圧室210と通路275とがつながっている。さらに、シール部材314がトリガバルブガイド264に押し付けられている。シール部材314は、通路275と通路274とを遮断している。
[0206]
また、図28のように、付勢部材224の付勢力が、可動部材214、ヘッドバルブ225を介してシリンダ204に伝達されている。図27のように、シリンダ204の軸線213方向の端部が、フランジ240に押し付けられて、シリンダ204が停止している。さらに、図28のように、ポート231は閉じられている。さらに、可動部材214はバンパ222から離れており、ポート230は開いている。さらにまた、ピストン226がバンパ222に接触し、打撃部205は上死点で停止している。
[0207]
打込機200が初期状態である際に、図32に示す蓄圧室210に圧縮空気が供給されると、蓄圧室210内の圧縮空気は、弁部材266とプランジャ268との間の空間313、凹部310を通り空間309に流入する。すると、圧縮空気の圧力でプランジャ267がトリガアーム250に押し付けられ、空間309と通路290とが接続される。
[0208]
また、トリガアーム250に動作力が加えられた場合に、その動作力が伝達される要素は、プランジャ267,268の2つに分割してある。このため、蓄圧室210に圧縮空気を供給した状態において、トリガアーム250は、蓄圧室210から空間309に送られる圧縮空気の圧力で、図32において下方に押され、トリガ208はシリンダ358に接触して初期位置に停止する。したがって、トリガ208を初期位置に保持するために、トリガ208をシリンダ358に向けて付勢する付勢部材を設けなくともよい。
[0209]
空間309と通路290とが接続されている状態は、トリガバルブ206のオンとして把握可能である。空間309の圧縮空気は、通路290を通りタイマー通路281に流入する。タイマー通路281の圧力が大径部285の端面に加わると、弁部材319がスプリング320の付勢力に抗して通路299に近づく向きで移動する。すると、空間284が空間291を介してタイマー通路282につながる。このため、圧縮空気が、空間284,291、タイマー通路282、タイムアウトバルブ室279、通路299を通り、ロック室311に供給される。
[0210]
すると、大径部297が圧縮空気の圧力を受け、ロックピン295がスプリング296の付勢力に抗してホルダ254から離れる向きで移動する。このため、小径部298が筒部262の外へ移動する。したがって、プッシュレバー207が図27でフランジ240に近づく向きで移動することが可能な状態になる。
[0211]
タイムアウトバルブ室279に流入した圧縮空気の一部は、通路283を通りリセット室245に流入する。逆止弁247はリセット室245の圧力で閉じている。
[0212]
そして、通路290の圧力と通路299の圧力とが同じになると、弁部材319はスプリング320の付勢力で通路299から離れる向きで動作し、図33のように、大径部285の端面が壁部235に接触すると、弁部材319が停止する。したがって、シール部材292は空間284と空間291とを遮断する。
[0213]
蓄圧室210に圧縮空気が供給され、かつ、プッシュレバー207が被打込材81から離れている状態において、作業者がトリガ208に操作力を加えると、図34のように、トリガ208が支持軸249を中心として反時計回りに動作し、トリガ208がシリンダ258から離れ、かつ、トリガ208はプランジャガイド265に接触して停止する。トリガアーム250はシリンダ258に接触した状態に維持される。作業者がトリガ208に操作力を加えることを、トリガ208のオンとして把握可能である。
[0214]
プランジャ267は、トリガ208の回動力でプランジャ268に近づく向きで動作し、シール部材312は、空間309と通路290とを遮断する。このため、通路290は、プランジャ267とプランジャガイド265との隙間を介して、メインハウジング201の外部につながる。このため、ロック室311内の圧縮空気は、通路299、タイムアウトバルブ室279、タイマー通路281、通路290を通り、メインハウジング201の外部に徐々に排出される。このようにして、ロック室311の圧力が低下すると、ロックピン295は、スプリング296の付勢力により、ホルダ254に近づく向きで動作を開始する。ロック室311の圧力が低下して、ロックピン295がスプリング296の付勢力で動作を開始する時点を、基準時点と記載する。
[0215]
基準時点から所定時間内であると、ロックピン295の小径部298は筒部262内に到達しない。基準時点から所定時間内において、プッシュレバー207が被打込材81に押し付けられて、プッシュレバー207が軸線213方向で、フランジ240に近づく向きで動作すると、プッシュレバー207の動作力は、ピン253及びホルダ254を介してプランジャ256に伝達される。
[0216]
すると、図35のように、プランジャ256は、弾性部材260の付勢力に抗して、軸線257方向でプランジャガイド265に近づく向きで動作する。トリガアーム250は、プランジャ256の動作力により、付勢部材252の付勢力に抗して、支持軸251を中心として時計回りに動作する。
[0217]
プランジャ267は、図36のようにトリガアーム250の動作力でプランジャ268に押し付けられ、プランジャ268が段部306から離れる向きで動作する。そして、シール部材308が弁部材266に押し付けられると、シール部材308は蓄圧室210と空間313とを遮断する。すると、蓄圧室210の圧力が上昇し、弁部材266は、蓄圧室210の圧力を受けて段部306に近づく向きで動作する。すると、シール部材277がトリガバルブガイド264に押し付けられて、蓄圧室210と通路275とを遮断する。また、シール部材314がトリガバルブガイド264から離れ、通路275と通路274とが接続される。このようにして、ヘッドバルブ室217は、空気通路218、通路276、通路275及び通路274を介して、メインハウジング201の外部につながる。
[0218]
ヘッドバルブ225は蓄圧室210の圧力を受けており、ヘッドバルブ225及び可動部材214は、図35のように、軸線213方向でカバー221に近づく向きで動作する。すると、可動部材214とバンパ222とが接触してポート230が遮断され、かつ、ポート231が開く。このため、蓄圧室210の圧縮空気がピストン上室229に流入し、ピストン上室229の圧力が上昇する。すると、打撃部205が打ちこみ動作を開始する。つまり、打撃部205は、軸線213方向でバンパ232に近づくように下降し、ドライバブレード227は射出路248にある釘80を被打込材81に打ち込む。
[0219]
打撃部205が下降中、シール部材228が、軸線213方向で通路238とバンパ222との間にあると、ピストン下室234内の圧力が上昇して逆止弁243が開き、ピストン下室234の空気の一部は戻り室237に流入する。
[0220]
さらに、シール部材228が、軸線213方向で通路246とバンパ232との間に移動すると逆止弁247が開き、ピストン上室229内の圧縮空気の一部はリセット室245に流入する。リセット室245に流入した圧縮空気は、通路283、通路299を介してロック室311に流入する。このため、ロック室311の圧力が上昇し、ロックピン295は、スプリング296の付勢力に抗してホルダ254から離れる向きで動作する。つまり、ロックピン295は、基準時点で動作を開始する前の位置に戻る。
[0221]
ドライバブレード227が釘80を被打込材81に打ち込んだ後、ピストン226がバンパ232に衝突して打撃部205は下死点に到達し、バンパ232は衝撃を吸収する。
[0222]
さらに、トリガ208がオンし、かつ、プッシュレバー207がオンしている状態で、トリガ208をオンに維持し、かつ、プッシュレバー207をオンからオフに切り替えると、プッシュレバー207は、弾性部材260の付勢力で軸線213方向に移動し、ホルダ254及びプランジャ256は、弾性部材260の付勢力でプランジャガイド265から離れる向きで軸線257方向に動作する。ホルダ254が、図34のように支持部305に接触して停止すると、プッシュレバー207は初期位置で停止し、かつ、プランジャ256も停止する。
[0223]
プランジャ256がプランジャガイド265から離れる向きで軸線257方向に動作すると、トリガアーム250は付勢部材252の付勢力で反時計回りに動作し、トリガアーム250は図34のようにシリンダ258に接触し、トリガアーム250は停止する。さらに、シール部材277がトリガバルブガイド264から離れて、通路275と蓄圧室210とがつながり、蓄圧室210の圧縮空気がヘッドバルブ室217に流入する。このため、図27及び図28のようにヘッドバルブ225は付勢部材224の付勢力で下降し、ポート230が開く。このため、ピストン上室229の圧縮空気は、排気通路223を介してメインハウジング201の外部に排出される。
[0224]
また、戻り室237の圧縮空気は通路244を通ってピストン下室234に流入する。このため、打撃部205は下死点から上昇し、ピストン226がバンパ222及びヘッドバルブ225に接触し、打撃部205は上死点で停止する。
[0225]
作業者が連続打ち動作を行う場合は、トリガ208に操作力を加えて、トリガバルブ206をオンにした状態を維持し、プッシュレバー207を被打込材81に押し付ける操作と、プッシュレバー207を被打込材81から離す操作とを繰り返すことにより、打撃部205を動作させて、複数の釘80を順次、被打込材81に打ち込む。ここで、基準時点から所定時間内にプッシュレバー207を被打込材81に押し付ける操作を行うと、打撃部205が1回目の打ち込み動作を行うことができ、さらに、打撃部205が2回目以降の打ち込み動作を行うこともできる。
[0226]
次に、基準時点から所定時間を超えた場合における打込機200の動作、及び作業者の操作例を、図37を参照して説明する。操作例は、第1の操作例及び第2の操作例を含む。第1の操作例は、プッシュレバー207がオフであり、かつ、トリガバルブ206がオフである状態から、トリガバルブ206がオフからオンに切り替わる時点を基準時点とするものである。第2の操作例は、プッシュレバー207がオンであり、かつ、トリガバルブ206がオンである状態から、プッシュレバー207がオンからオフに切り替わる時点を、基準時点とするものである。何れの操作例においても、基準時点において、トリガバルブ206はオンであり、かつ、プッシュレバー207はオフである。
[0227]
基準時点から所定時間内においては、ロック室331の圧縮空気は、通路299、290、プランジャ267とプランジャガイド265との隙間を通り、メインハウジング201の外部に排出されている。このため、ロックピン295は、スプリング296の付勢力により、ホルダ254に近づく向きで動作している。そして、基準時点から所定時間を超えると、小径部298が図37及び図31に示すように、筒部262内に進入する。
[0228]
このため、基準時点から所定時間を超えてから、プッシュレバー207を被打込材81に押し付けると、ホルダ254がロックピン295に接触する。このため、プッシュレバー207の移動力はプランジャ268に伝達されず、ヘッドバルブ室217の圧縮空気が、空気通路218からメインハウジング201の外部に排出されることは無い。したがって、打撃部205は打ちこみ動作を行わない。ヘッドバルブ室217は、打撃部205の打ち込み動作を阻止する機能を有する。
[0229]
なお、基準時点が所定時間を超える前、または超えた後に、トリガ208をオフとし、かつ、プッシュレバー207をオフにすると、トリガバルブ206はオフとなり、かつ、タイムアウトバルブ315及びロックバルブ293は、図33に示す状態になる。つまり、タイムアウトバルブ315は、図30に示すように、大径部285が壁部235に押し付けられて停止し、シール部材292は空間284と空間291とを遮断する。つまり、通路290と通路299都の圧力が同じになる。また、ロックバルブ293のロック室311に圧縮空気が供給され、ロック室311の空気圧でロックピン295がホルダ254から離れる向きで動作し、小径部298は筒部262の外で停止する。したがって、プッシュレバー207をオフからオンに切り替えることが可能な状態になる。
[0230]
具体例4において、ロックピン295がホルダ254に近づく向きで動作する速度及び所定時間は、スプリング296のばね定数、タイマー通路281の開口面積に応じて決定される。例えば、スプリング296のばね定数が大きい程、ロックピン295の移動速度が速くなり、かつ、所定時間は短くなる。また、タイマー通路281の開口面積が大きい程、ロックピン295の移動速度が速くなり、かつ、所定時間は短くなる。
[0231]
(具体例5) 図27の打込機200に設けることの可能な規制機構の具体例5を、図38を参照して説明する。図38に示す規制機構316は、タイムアウトバルブ315、ロックバルブ293及びホルダ254を有する。タイムアウトバルブ315は、図30に示すものと同じである。ロックバルブ293は、図31に示すものと同じである。アーム318と支持部305との間に、スプリング317が介在されているスプリング317は、一例として金属製の圧縮スプリングである。スプリング317は、図27に示すプッシュレバー207を軸線213方向で上に向けて付勢し、かつ、ピン253、ホルダ254及びプランジャ256を、図38でプランジャガイド265に近づく向き、つまり、上に向けて付勢する。スプリング317のばね定数は、付勢部材252のばね定数よりも小さい。図38に示す構成では、図29に示す弾性部材260は設けられていない。図38、図39、図40、図41及び図42におけるその他の構成は、図27、図28、図29、図30及び図31に示す構成と同じである。
[0232]
図27に示す打込機200において、図38の規制機構316を設けた場合の操作及び作用を説明する。先ず、打込機200が初期状態である場合について、図27及び図38を参照して説明する。打込機200の初期状態は、図27に示す蓄圧室210に圧縮空気が供給されず、かつ、作業者が図27に示すプッシュレバー207を被打込材81から離しており、かつ、作業者がトリガ208に操作力を加えていないことを意味する。
[0233]
打込機200の初期状態では、スプリング317の付勢力が、円板部259を介してシリンダ258に伝達され、シリンダ258がストッパ261に接触して停止している。トリガ208はシリンダ258に接触して停止し、トリガアーム250はプランジャ256に接触して停止している。また、ロックピン295のの小径部298は軸孔263内に位置し、かつ、ホルダ254の外周面に接触して、ロックピン295が停止している。つまり、ロックピン295は、シリンダ258を軸線270方向に位置決めしている。さらに、凹部310と通路290とがつながっている。
[0234]
図27に示す蓄圧室210に圧縮空気が供給されると、蓄圧室210の圧縮空気は、規制機構の具体例4の場合と同様に、凹部310、通路290、通路299を介してロック室311に流入する。このため、ロックピン295は、ロック室311の圧力で図38においてホルダ254から離れる向きで動作し、図39に示すようにロックピン295は壁部235に接触して停止する。
[0235]
規制機構316が図39の状態にあり、かつ、図27に示すプッシュレバー207が被打込材81から離れている状態において、作業者がトリガ208に捜査力を加えると、トリガ208は支持軸249を中心として図39で反時計回りに動作し、トリガ208は、図40のようにプランジャガイド265に接触して停止する。
[0236]
トリガ208が図39で反時計回りに動作すると、トリガ208の動作力がトリガアーム250に伝達される。スプリング317のばね定数は、付勢部材252のばね定数よりも小さい。このため、トリガアーム250は、支持軸251を力点とし、プランジャ267とトリガアーム250との接触箇所を支点とし、トリガアーム250とプランジャ256との接触箇所を作用点として、梃子の原理でプランジャ256に力を加えると、スプリング317が収縮し、プランジャ256は、軸線270方向で支持部305に近づく向きに動作する。
[0237]
また、プランジャ267は、プランジャ268に近づく向きで動作し、シール部材312が凹部310と通路290とを遮断する。しかし、プランジャ268は段部306から離れる向きで動作しない。このため、トリガバルブ206は、図34に示すトリガバルブ206と同様に、シール部材277はプランジャガイド265から離れている。このため、蓄圧室210の圧縮空気は、空気通路218を介してヘッドバルブ室217に供給され、打撃部205は打ち込み動作を行わない。
[0238]
一方、図40のように、作業者がトリガ208に操作力を加えて、シール部材312が凹部310と通路290とを遮断した時点、つまり、基準時点から、ロック室311内の圧縮空気は、通路299、通路290及びプランジャ267とプランジャガイド265との間を経由して、メインハウジング201の外部に排出される。このため、ロックピン295は、基準時点から、ホルダ254に近づく向きで徐々に動作する。
[0239]
さらに、規制機構316が図40の状態にあり、かつ、作業者がトリガ208に操作力を加えている状態を維持し、かつ、基準時点から所定時間内であると、ロックピン295の小径部298は軸孔263内に位置し、かつ、筒部262内に到達しない。つまり、ホルダ254が軸線270方向において、支持部305から離れる向きで移動することが可能である。
[0240]
このため、作業者が図27に示すプッシュレバー207を被打込材81に押し付け、プッシュレバー207の移動力がアーム318を介してピン253に伝達されると、ホルダ254及びプランジャ256が、図41に示すように、軸線270方向で支持部305から離れる向きで動作する。すると、支持軸251を支点とし、プランジャ256とトリガアーム250との接触箇所が力点とし、トリガアーム250とプランジャ267との接触箇所を作用点として、トリガアーム250の動作力がプランジャ267に伝達される。そして、プランジャ267が段部306から離れる向きで動作すると、図36に示すトリガバルブ206と同様に、シール部材277が蓄圧室210と通路276とを遮断する。また、シール部材314がトリガバルブガイド264から離れ、通路276と通路274とがつながる。このため、ヘッドバルブ室217の圧縮空気は、空気通路218、通路276、通路274を介してメインハウジング201の外部に排出される。したがって、打撃部205は打ち込み機動作を行い、図41のように、ピストン226がバンパ232に衝突する。
[0241]
これに対して、規制機構316が図40の状態にあり、かつ、作業者がトリガ208に操作力を加えている状態を維持し、かつ、基準時点から所定時間を超えると、図42に示すように、ロックピン295の小径部298は筒部262内に到達する。小径部298は、軸線270方向において、ホルダ254とストッパ261との間に位置する。
[0242]
このため、作業者が図27に示すプッシュレバー207を被打込材81に押し付けても、ロックピン295はホルダ254及びプランジャ256が、図42において、軸線270方向で支持部305から離れる向きで動作することを防止する。
[0243]
規制機構316において、ロックピン295がホルダ254に近づく速度及び所定時間が、タイマー通路281の開口面積、スプリング296のばね定数に応じて決定されることは、規制機構の具体例4と同じである。
[0244]
上記の説明は、作業者が打込機200を使用する際に、先にトリガ208に操作力を加え、次いで、プッシュレバー207を被打込材81に接触させて、打撃部205を動作させる例である。
[0245]
これに対して、図27及び図28に示す打込機200が、図38、図39、図40、図41及び図42に示す構成を有すると、作業者は打込機200を他の操作例で用いることも可能である。
[0246]
他の操作例は、図39に示すように、図27の蓄圧室210に圧縮空気を供給して、規制機構316を図39に示す状態とし、作業者はプッシュレバー207を被打込材81に接触させ、その後にトリガ208に操作力を加えるものである。他の操作例において、プッシュレバー207を被打込材81に接触させた際の反力は、ピン253、ホルダ254、円板部259及びシリンダ258を介してストッパ261に伝達される。このため、トリガ208及びトリガアーム250は停止した状態に保持される。
[0247]
このように、プッシュレバー207を被打込材81に接触させた状態において、作業者が図39に示すトリガ208に操作力を加えると、図41と同様に打撃部205は打ち込み動作を行う。そして、作業者がプッシュレバー207を被打込材81に接触させた状態を維持し、かつ、トリガ208の操作力を解除すると、規制機構316は、図39に示す状態になる。以後、作業者は、プッシュレバー207を被打込材81に接触させた状態において、トリガ208に操作力を加えること、トリガ208の操作力を解除すること、という操作を交互に繰り返すと、複数の釘80を連続的に被打込材81に打ち込むこと、つまり、連続打ち動作を行うことができる。
[0248]
以上のように、規制機構316を設けた打込機200は、他の操作例を行うことも可能であり、そのような打込機200において、先にトリガ208に操作力を加え、その後に、プッシュレバー207を被打込材81に押し付けるような使い方を作業者が行う場合において、基準時点から所定時間内にプッシュレバー207を被打込材81に押し付けると、打撃部205が打ち込み動作を行う。 これに対して、先にトリガ208に操作力を加え、その後に、プッシュレバー207を被打込材81に押し付けるような使い方を作業者が行う場合において、基準時点から所定時間を超えてからプッシュレバー207を被打込材81に押し付けると、打撃部205は打ち込み動作を行わない。したがって、具体例1と同様の効果を得ることができる。
[0249]
実施の形態1及び実施の形態2において、所定時間は、1秒を超え、かつ、8秒未満であることが好ましい。特に、所定時間は、2秒を超え、かつ、5秒未満であることが好ましい。さらに、所定時間は、2秒を超え、かつ、3秒未満であることが好ましい。
[0250]
実施の形態1及び実施の形態2において説明した事項の意味を説明する。打込機100,200は、打込機の一例である。トリガ41,208は操作部材の一例である。プッシュレバー13,207は、接触部材の一例である。釘80は、止具部材の一例である。釘80は、頭部のあるもの及び頭部の無いものを含む。また、釘80は軸形状のもの、及びアーチ形状のものを含む。打撃部16,205は、打撃部の一例である。ピストン上室84,229は、第1圧力室の一例である。シリンダバルブ室101は、第2圧力室の一例である。
[0251]
ポート231,321は、第1経路の一例である。シリンダ15及びヘッドバルブ225は、弁体の一例である。トリガバルブ206、プッシュレバーバルブ30は、制御機構の一例である。トリガバルブ20は、第1バルブの一例である。プッシュレバーバルブ30は、第2バルブの一例である。トリガバルブ206は、第3バルブの一例である。
[0252]
規制機構154,316は、規制機構の一例である。蓄圧室50A,210は、蓄圧室の一例である。ピン駆動部70,128、ロックバルブ293は、規制バルブの一例である。外筒部材35、第2プランジャ156、トリガアーム250、プランジャ256、円板部259は、伝達部材の一例である。第2空気室70b、空気室142、ロック室311は、規制室の一例である。ピン71,295、ピン152は、ピンの一例である。プランジャ268は、第1プランジャの一例であり、プランジャ267は、第2プランジャの一例である。空間309は、空間の一例であり、空間309は、第4圧力室として把握することも可能である。シリンダ258は、支持部材の一例である。
[0253]
ピン71,295、ピン152の初期位置は、ピンの許可位置の一例であり、ピン71,295、ピン152の規制位置は、ピンの規制位置の一例である。ピン71,295、ピン152が初期位置で停止することが、第1機能の一例である。ピン71,295、ピン152が規制位置にあることが、第2機能の一例である。
[0254]
プッシュレバーバルブ30のポート96が開くこと、つまり、プッシュレバーバルブ30のオンが第1状態である。また、ポート96が閉じること、つまり、プッシュレバーバルブ30のオフが第2状態である。
[0255]
トリガバルブ206のシール部材277が、トリガバルブガイド264に接触してポート231を開くことが、トリガバルブ206の第1状態である。トリガバルブ206のシール部材277が、トリガバルブガイド264から離れて、ポート231を閉じることが、トリガバルブ206の第2状態である。第1の圧力及び第2圧力は、弁体が第1経路を開く向きで、弁体に加わる圧縮流体の圧力である。
[0256]
圧縮空気は圧縮流体の一例である。圧縮流体は、空気の他に、不活性ガス、例えば、窒素ガス、希ガスを用いることもできる。プッシュレバーの動作を規制すること、プッシュレバーバルブの動作を規制すること、トリガバルブの動作を規制すること、プランジャの動作を規制すること、ホルダの動作を規制すること、プッシュレバープランジャの動作を規制することは、これら要素または機構の動作を禁止することの一例である。
[0257]
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、プッシュレバー13の移動方向と交差する方向に移動するロックピン、ピンが規制機構の一部として用いられている。しかし、プッシュレバーの動きを規制する状態と規制しない状態とを上記と同様に切り替えることができる限りにおいて、規制部材の形態、動作は任意である。これに応じて、規制部材によって規制されるプッシュレバー側の構造も設定される。
[0258]
更に、上記の例では、打撃部、規制部材駆動部の駆動のために、圧縮空気が用いられた。しかしながら、打ち込み動作の際に上記と同様にオン・オフが設定されるトリガ、プッシュレバーを用いて打ち込み動作が制御される限りにおいて、上記と同様に機能する規制機構を設けることは有効である。
[0259]
また、具体例1乃至具体例5においては、打撃部及び規制機構の動力源として、同一のもの、すなわち、圧縮空気を用いている。これに対して、打撃部の動力源と、規制機構の動力源とを異ならせることも可能である。しかし、打込機全体の構成を単純化してこれを安価とするためには、規制部材の駆動源と、打撃部の駆動源とを、同一にすることが好ましい。
[0260]
また、上記の構成を、連続打ち動作のモードのときのみ選択可能とし、単発打ち動作の際には、当該構成が動作しないものとしてもよい。この場合は、単発打ち動作の際に、ロックピンまたはピンの動きを規制する規制部材を設けることが可能である。さらに、ピン駆動部またはピン駆動部またはロックバルブに対する圧縮空気の供給及び排出を制限する構造とすることも可能である。
[0261]
さらに、圧縮流体が送られて弁体が第1経路を開く構造において、弁体を開く向きに作用する第1圧力及び第2圧力は、共に蓄圧室の圧力と同じでもよいし、共に蓄圧室の圧力とは異なっていてもよい。
[0262]
さらに、実施の形態1及び実施の形態2においては、打込機の一例として釘打機について説明している。実施形態の打込機は、トリガ及びプッシュレバーを有し、かつ、止具部材を被打込材に打ち込むものであれば、釘打機に限らない。例えば、打撃部がネジに対して打ち込み動作を行うとともに、ネジに対して回転力を与えてネジを締め付ける打込機にも適用可能である。

符号の説明

[0263]
13,207…プッシュレバー、14,226…ピストン、16,205…打撃部、20…トリガバルブ、30…プッシュレバーバルブ、31…プッシュレバープランジャ、35…外筒部材、41,208…トリガ、50A、210…蓄圧室、70,128…ピン駆動部、70B…第2空気室、71,152…ピン、84,229…ピストン上室、96,231…ポート、100,200…打込機、101…シリンダバルブ室、142…空気室、154,316…規制機構、156…第2プランジャ、161…第1プランジャ、217…ヘッドバルブ室、231,321…ポート、250…トリガアーム、253…ピン、254…ホルダ、256,267,268…プランジャ、258…シリンダ、293…ロックバルブ、295…ロックピン、309…空間、311…ロック室。

請求の範囲

[請求項1]
作業者により操作される操作部材と、被打込材に接触される接触部材と、動作可能に設けられ、かつ、止具部材を前記被打込材に打ち込む打撃部と、前記操作部材が操作され、かつ、前記接触部材が前記被打込材に接触すると、圧縮流体の圧力で打撃部を動作させる第1圧力室と、を有する打込機であって、前記圧縮流体を前記第1圧力室に送る第1経路を開閉するように動作可能な弁体と、前記弁体の開閉を制御する第1状態及び第2状態を有する制御機構と、前記制御機構の前記第1状態と前記第2状態との切り替えを許可及び規制する規制機構と、が設けられ、前記第1状態は、前記操作部材が操作されていること、及び前記接触部材が前記被打込材に接触していること、が共に成立していると、前記弁体で前記第1経路を開かせ、前記第2状態は、前記操作部材が操作されていること、及び前記接触部材が前記被打込材に接触していることのうち、少なくとも一方が成立していないと、前記弁体で前記第1経路を閉じさせ、前記規制機構は、前記操作部材が操作されていること及び前記接触部材が前記被打込材から離れていることが共に成立した基準時点から所定時間内であるとき、前記接触部材が前記被打込材に接触し、前記制御機構が前記第2状態から前記第1状態になることを許容する第1機能と、前記操作部材が操作されていること及び前記接触部材が前記被打込材から離れていることが共に成立した基準時点から所定時間を超えるとき、前記接触部材が前記被打込材に接触しても、前記制御機構が前記第2状態から前記第1状態となることを規制する第2機能と、を備えている、打込機。
[請求項2]
前記圧縮流体を蓄える蓄圧室が設けられ、前記規制機構は、前記蓄圧室から送られる前記圧縮流体の圧力で動作する規制バルブを含む、請求項1記載の打込機。
[請求項3]
前記規制機構は、前記接触部材の動作力で動作し、かつ、前記接触部材の動作力を前記制御機構に伝達する伝達部材を含む、請求項2記載の打込機。
[請求項4]
前記規制機構は、前記規制バルブが前記伝達部材の動作を規制して、前記接触部材の動作力で前記制御機構が前記第2状態から前記第1状態となることを規制する、請求項3記載の打込機。
[請求項5]
前記規制バルブは、前記基準時点から前記圧縮流体が流入して圧力が上昇する規制室と、前記規制室の圧力に応じて動作し、かつ、前記伝達部材に対して接触または離反するピンと、を有する、請求項3または4記載の打込機。
[請求項6]
前記伝達部材は、前記操作部材に取り付けられている、請求項3乃至5の何れか1項記載の打込機。
[請求項7]
前記弁体の動作を制御する第2圧力室と、前記蓄圧室の前記圧縮流体を前記第2圧力室に送る経路に設けられ、かつ、前記操作部材の操作により開閉する第1バルブと、が設けられ、前記制御機構は、前記経路において前記第1バルブより下流に配置され、かつ、前記接触部材を前記被打込材に接触する動作により前記経路を開閉する第2バルブを含み、前記制御機構の前記第1状態は、前記第2バルブが開いていることであり、前記制御機構の前記第2状態は、前記第2バルブが閉じていることである、請求項3乃至6の何れか1項記載の打込機。
[請求項8]
前記制御機構は、前記蓄圧室から送られる前記圧縮流体の圧力を調整して前記弁体を動作させ、前記弁体により前記第1経路を開閉させる第3バルブを含み、前記第3バルブは、前記操作部材が操作されていること、及び前記接触部材が前記被打込材に接触していることが共に成立すると、前記蓄圧室から送られる前記圧縮流体の圧力を第1圧力として前記弁体により前記第1経路を開かせる第1状態と、前記操作部材が操作されていること、及び前記接触部材が前記被打込材に接触していることのうち、少なくとも一方が成立していないと、前記蓄圧室の圧力を前記第1圧力よりも低圧の第2圧力として前記弁体により前記第1経路を閉じさせる第2状態と、を備えている、請求項3乃至6の何れか1項記載の打込機。
[請求項9]
前記第3バルブは、前記操作部材の操作力及び前記接触部材の動作力が伝達され、かつ、直列に配置された第1プランジャ及び第2プランジャと、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間に形成され、かつ、前記蓄圧室から送られる前記圧縮流体の圧力で前記第2プランジャを前記操作部材に向けて付勢する空間と、を有し、前記空間の圧力で付勢される前記第2プランジャを支持する支持部材が設けられている、請求項8記載の打込機。
[請求項10]
前記ピンは、前記伝達部材に接触する規制位置と、前記伝達部材から離反する許可位置とを備え、前記ピンは、前記基準時点で前記許可位置から前記規制位置に向けて動作し、前記ピンは、前記所定時間内に前記打撃部が打ち込みを行うと、前記許可位置に向けて動作する、請求項5記載の打込機。
[請求項11]
前記ピンは、前記蓄圧室に前記圧縮流体が導入される前は前記規制位置に位置し、前記蓄圧室に前記圧縮流体が導入されると、前記規制位置から許可位置に移動する請求項10記載の打込機。
[請求項12]
前記ピンは、前記伝達部材に接触する許可位置と、前記伝達部材から離反する規制位置とを備え、前記ピンは、前記基準時点で前記許可位置から前記規制位置に向けて動作し、前記ピンは、前記所定時間内に前記打撃部が打ち込みを行うと、前記許可位置に向けて動作する、請求項5記載の打込機。
[請求項13]
前記所定時間は、1秒を超え、かつ、8秒未満である請求項1乃至12の何れか1項記載の打込機。
[請求項14]
前記所定時間は、2秒を超え、かつ、5秒未満である請求項1乃至13の何れか1項記載の打込機。
[請求項15]
前記所定時間は、2秒を超え、かつ、3秒未満である請求項1乃至14の何れか1項記載の打込機。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3A]

[ 図 3B]

[ 図 3C]

[ 図 3D]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]

[ 図 31]

[ 図 32]

[ 図 33]

[ 図 34]

[ 図 35]

[ 図 36]

[ 図 37]

[ 図 38]

[ 図 39]

[ 図 40]

[ 図 41]

[ 図 42]