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1. (WO2018088566) 虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤、及び低酸素誘導因子阻害剤
Document

明 細 書

発明の名称 虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤、及び低酸素誘導因子阻害剤

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

非特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015  

発明の効果

0016  

図面の簡単な説明

0017  

発明を実施するための形態

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074  

実施例

0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20  

明 細 書

発明の名称 : 虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤、及び低酸素誘導因子阻害剤

技術分野

[0001]
 本発明は、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患(虚血性視神経症、外傷性視神経症、視神経炎など)、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤、及び低酸素誘導因子阻害剤に関する。

背景技術

[0002]
 HIF(Hypoxia Inducible Factor:低酸素誘導因子)は、細胞に対する酸素供給が不足状態に陥った際に誘導される転写因子であり、低酸素適応応答、幹細胞の維持や炎症の制御などの恒常性維持など多彩な生理活性を有しているが、一方でHIFが過剰発現することががんの発症・進展に大きく関わっていると考えられている。
[0003]
 そのため、例えば、非特許文献1に開示されるように、HIFは、がん治療のターゲットとして研究されている。

先行技術文献

非特許文献

[0004]
非特許文献1 : Onnis B, et al.“Development of HIF-1 inhibitors for cancer therapy”J Cell Mol Med. 2009,

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 他方、がんのみでなく、眼科領域における疾患についても、HIFを阻害することで治療効果が期待できる。しかしながら、HIF阻害剤の多くは非特許文献1に開示されるように抗がん剤であるため、細胞毒性が強く、例えば、眼疾患に対しそのまま臨床応用することが難しい。その為、安全性の高い新規HIF阻害剤が求められている。
 また、眼疾患の中には網膜虚血に伴うものが多く、そのような眼疾患として、網膜動脈閉塞症、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症、緑内障、加齢黄斑変性などが挙げられる。これら眼疾患は直接的に視力低下を引き起こし、視機能へ不可逆的な障害を与える可能性がある。現在、網膜虚血性疾患の合併症に対して抗VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor:血管内皮増殖因子)抗体製剤による治療法が臨床応用されているが、長期的な抗VEGF療法は網膜組織障害を惹起し視覚への影響が示唆されている。
[0006]
 本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、細胞毒性が低く眼科治療に適した新規なHIF阻害剤、及び、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明者らは、所定の植物、魚が、安全性高くHIF阻害活性を有すること、また、VEGFの転写因子であるHIFが、網膜虚血性疾患への抗VEGF療法に代わる新規治療標的になり得ることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下の構成からなる。
[0008]
 (1) 虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜色素変性、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤であって、
 フクロソウ属に属する植物、ヤマモモ属に属する植物、スイセン属に属する植物、アジサイ属に属する植物、ブドウ属に属する植物、ヤナギ属に属する植物、ツバキ属に属する植物、イラクサ属に属する植物、サカキ属に属する植物、ダイコン属に属する植物、ペウムス(Peumus)属に属する植物、トケイソウ属に属する植物、スギ属に属する植物、チューリップ属に属する植物、トチバニンジン属に属する植物、ウコン属に属する植物、アブラナ属に属する植物、エキノカクタス属に属する植物、タベブイア属に属する植物、ヤマノイモに属する植物、スモモ属に属する植物、ウォルフィポリア属に属する植物、モモ属に属する植物、ホウレンソウ属に属する植物、トウガラシ属に属する植物、マンゴー属に属する植物、ユキノシタ属に属する植物、サトイモ属に属する植物、アオサ属に属する植物、チトセラン属に属する植物、トウガン属に属する植物、サンショウ属に属する植物、ダイズ属に属する植物、キビナゴ属に属する魚類、及びメダイ属に属する魚類から選択される1つ以上、又はその抽出物を有効成分として含有する、治療又は予防剤。
[0009]
 (2) アジサイ属に属する植物、スイセン属に属する植物、ブドウ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、及びキビナゴ属に属する魚類からなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を有効成分として含有する、(1)に記載の治療又は予防剤。
[0010]
 (3) アジサイ、スイセン、巨峰、ブロッコリー、及びきびなごからなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を有効成分として含有する、(1)に記載の治療又は予防剤。
[0011]
 (4) フクロソウ属に属する植物、ヤマモモ属に属する植物、スイセン属に属する植物、アジサイ属に属する植物、ブドウ属に属する植物、ヤナギ属に属する植物、ツバキ属に属する植物、イラクサ属に属する植物、サカキ属に属する植物、ダイコン属に属する植物、ペウムス(Peumus)属に属する植物、トケイソウ属に属する植物、スギ属に属する植物、チューリップ属に属する植物、トチバニンジン属に属する植物、アブラナ属に属する植物、エキノカクタス属に属する植物、タベブイア属に属する植物、ヤマノイモに属する植物、スモモ属に属する植物、ウォルフィポリア属に属する植物、モモ属に属する植物、ホウレンソウ属に属する植物、トウガラシ属に属する植物、マンゴー属に属する植物、ユキノシタ属に属する植物、サトイモ属に属する植物、アオサ属に属する植物、チトセラン属に属する植物、トウガン属に属する植物、サンショウ属に属する植物、ダイズ属に属する植物、キビナゴ属に属する魚類、及びメダイ属に属する魚類から選択される1つ以上、又はその抽出物を含有する、低酸素誘導因子阻害剤。
[0012]
 (5) アジサイ属に属する植物、スイセン属に属する植物、ブドウ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、及びキビナゴ属に属する魚類からなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を含有する、(4)に記載の低酸素誘導因子阻害剤。
[0013]
 (6) アジサイ、スイセン、巨峰、ブロッコリー、及びきびなごからなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を含有する、(4)に記載の低酸素誘導因子阻害剤。
[0014]
 (7) 上記(4)~(6)のいずれか1項に記載の低酸素誘導因子阻害剤を含む網膜神経保護剤。
 (8) 虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜色素変性、もしくは神経変性の治療又は予防剤であって、ハロフジノンを有効成分として含有する、治療又は予防剤。
[0015]
 (9) ハロフジノンを含有する、低酸素誘導因子阻害剤。
 (10) ハロフジノンを含有する、網膜神経保護剤。

発明の効果

[0016]
 本発明によれば、細胞毒性を低く抑えた上で、HIF阻害効果を奏することができる。
 また、本発明によれば、網膜神経を保護することができ、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜色素変性、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患に対する治療又は予防剤を提供し得る。

図面の簡単な説明

[0017]
[図1] 661W細胞において、CoCl とtopo又はDXRとを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図2] NIH3T3細胞において、CoCl とtopo又はDXRとを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図3] 661W細胞において、CoCl と、スイセン・球根、スイセン・根、紫陽花・花・ガク、又はスイセン・葉の抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図4] 661W細胞において、CoCl と巨峰・枝、又はきびなごの抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図5] NIH3T3細胞において、CoCl とスイセン・葉、紫陽花・花・ガク、スイセン・球根、スイセン・根、巨峰・枝、ねこやなぎ、きびなご、初嵐・雄蕊雌蕊・椿、初嵐・花びら・椿・白、ネトル、ラディッシュ・葉、サカキ・茎、ラディッシュ・実、ボルド茶、パッションフラワー、杉、チューリップ・葉、毛人参、紅侘助・花びら・椿・ピンク、サンセベリアの抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図6] 661W細胞において、CoCl と紫陽花・茎の抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図7] NIH3T3細胞において、CoCl と紫陽花・茎、小磯・ガク・椿、紅侘助・ガク・椿、ゲンノショウコ・根、ターメリック・粉末、タヒボ茶、冬瓜・実・種子、ゲンノショウコ・根元、ブクリョウ、ブロッコリー・根、ネトル、ほうれん草・葉、タロイモ・球根、だるま鯛、サンショー、又はナムプリ・唐辛子調味料の抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図8] 661W細胞において、CoCl と、紫陽花・花・ガク、又はブロッコリーの抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図9] NIH3T3細胞において、CoCl と、紫陽花・花・ガク、GROWTH FACTOR CONCENTRATE、Fish Protein、ターメリック、ボニロン、お茶・枝、Bio-Active Shark Cartilage Powder、ブロッコリー・根、白刺金鯱・サボテン・根、だるま鯛、阿蘇高菜種、タヒボ茶、むかご、マンゴー・種、プルーン・種、ユキノシタ・根、ブクリョウ、枝豆・皮、アーモンド・殻、タロイモ・球根又はあおさ・ヒトエグサの抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図10] NIH3T3細胞において、CoCl と、ゲンノショウコ・根、又はヤマモモ・葉の抽出物とを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図11] 661W細胞において、CoCl とハロフジノンとを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図12] NIH3T3細胞において、CoCl とハロフジノンとを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図13] ARPE19細胞において、CoCl とハロフジノンとを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図14] 661W細胞において、CoCl とハロフジノンとを用いて(a)bnip3遺伝子の発現量、(b)glut1遺伝子の発現量、(c)pdk1遺伝子の発現量を測定したグラフである。
[図15] 低酸素条件下のNIH3T3細胞においてきびなごを用いてHIF活性を測定したグラフである。
[図16] ハロフジノン投与群及びPBS投与群(コントロール)の暗所で行った網膜電図検査(杆体系及び錐体系機能評価)結果を示す図である。
[図17] ハロフジノン投与群及びPBS投与群の明所で行った網膜電図検査(錐体系機能評価)結果を示す図である。
[図18] ハロフジノン投与群及びPBS投与群の網膜電図(ERG)測定結果を示す図である。
[図19] ハロフジノン投与群及びPBS投与群の視覚誘発電位(VEP)測定結果を示す図である。
[図20] ハロフジノン投与群及びPBS投与群の光干渉断層法(OCT)による網膜全層厚の測定結果を示す図である。

発明を実施するための形態

[0018]
 以下、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
[0019]
 <治療又は予防剤>
 本発明の治療又は予防剤は、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜色素変性、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤であって、フクロソウ属に属する植物、ヤマモモ属に属する植物、スイセン属に属する植物、アジサイ属に属する植物、ブドウ属に属する植物、ヤナギ属に属する植物、ツバキ属に属する植物、イラクサ属に属する植物、サカキ属に属する植物、ダイコン属に属する植物、ペウムス(Peumus)属に属する植物、トケイソウ属に属する植物、スギ属に属する植物、チューリップ属に属する植物、トチバニンジン属に属する植物、ウコン属に属する植物、アブラナ属に属する植物、エキノカクタス属に属する植物、タベブイア属に属する植物、ヤマノイモに属する植物、スモモ属に属する植物、ウォルフィポリア属に属する植物、モモ属に属する植物、ホウレンソウ属に属する植物、トウガラシ属に属する植物、マンゴー属に属する植物、ユキノシタ属に属する植物、サトイモ属に属する植物、アオサ属に属する植物、チトセラン属に属する植物、トウガン属に属する植物、サンショウ属に属する植物、ダイズ属に属する植物、キビナゴ属に属する魚類、及びメダイ属に属する魚類から選択される1つ以上、又はその抽出物を有効成分として含有する。
[0020]
 後述のとおり、上述の植物、魚類は、HIF阻害活性を有する。そして、HIF阻害活性を奏することにより、又は網膜神経を保護することにより、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患(虚血性視神経症、外傷性視神経症、視神経炎など)、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患を治療又は予防することができる。特に、本発明の治療剤又は予防剤は、細胞毒性がないため、有用である。また、本発明の治療剤又は予防剤は、例えば、眼科領域の疾患(虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、眼のがん、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患等)等に有用である。
[0021]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるフクロソウ属に属する植物は、特に限定されないが、ゲンノショウコ、イチゲフウロ、コフウロ、ミツバフウロ、ハクサンフウロ、シコクフウロ、アサマフウロ、タチフウロ、ビッチュウフウロ、グンナイフウロ、チシマフウロ、アメリカフウロ、ヒメフウロ、ヤワゲフウロ等が挙げられる。これらのうち、ゲンノショウコが特に好ましい。
[0022]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるヤマモモ属に属する植物は、特に限定されないが、ヤマモモ、コウシュンヤマモモ、シロコヤマモモ等が挙げられる。これらのうち、ヤマモモが特に好ましい。
[0023]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるスイセン属に属する植物は、特に限定されないが、スイセン(Narcissus tazetta)、ニホンズイセン(Narcissus tazetta var. chinensis)、ラッパスイセン(Narcissus pseudonarcissus)、クチベニズイセン(Narcissus poeticus)、キズイセン(Narcissus jonquilla)、カンランズイセン(Narcissus x odorus)等が挙げられる。これらのうち、スイセンが特に好ましい。
[0024]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるアジサイ属に属する植物は、特に限定されないが、アジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、ハイドランゲア・スティロサ、エゾアジサイ、シチダンカ等が挙げられる。これらのうち、アジサイが特に好ましい。
[0025]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるブドウ属(Vitis)に属する植物は、特に限定されないが、ヤマブドウ(Vitis coignetiae)、ヨーロッパ・ブドウ(Vitis  vinifera)、アメリカ・ブドウ(Vitis labrusea)、マスカダイン(Vitis rotundifolia)、マンシュウヤマブドウ(Vitis amurensis)、エビヅル(Vitis ficifolia)等があげられる。また、ブドウ属(Vitis)に属する植物は、どのような品種のブドウであってもよく、カルディナル、甲州、巨峰、藤稔、紫玉、紫苑、ピオーネ等であってよい。
[0026]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるヤナギ属(Salix)に属する植物は、特に限定されないが、ネコヤナギ(Salix gracilistyla)、カスピエゾヤナギ(Salix acutifolia)、ペルシャバッコヤナギ(Salix aegyptiaca)、セイヨウシロヤナギ(Salix alba)、アメリカマルバヤナギ(Salix amygdaloides)、チシマヤナギ(Salix aquilonia)等が挙げられる。これらのうち、ネコヤナギが特に好ましい。
[0027]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるツバキ属に属する植物は、特に限定されないが、ツバキ(ヤブツバキ)、ヒメサザンカ、ユキツバキ、サザンカ、チャノキ、ユカリツバキ等が挙げられる。これらのうち、ツバキ、チャノキが特に好ましい。
[0028]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるイラクサ属に属する植物は、特に限定されないが、イラクサ、セイヨウイラクサ(ネトル)、ホソバイラクサ、コバノイラクサ、エゾイラクサ、ヒメイラクサが挙げられる。これらのうち、セイヨウイラクサが特に好ましい。
[0029]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるサカキ属に属する植物は、特に限定されないが、サカキ(Cleyera japonica)、Cleyera ochnacea、Cleyera millettii、Cleyera integrifolia等が挙げられる。これらのうち、サカキが特に好ましい。
[0030]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるダイコン属に属する植物は、特に限定されないが、ダイコン、ハツカダイコン、ハマダイコン、ノダイコン等が挙げられる。これらのうち、ハツカダイコンが特に好ましい。
[0031]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるペウムス(Peumus)属に属する植物は、特に限定されないが、ペウムス・ボルド(Peumus boldus)等が挙げられるが、ペウムス・ボルドが好ましい。
[0032]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるトケイソウ属に属する植物は、特に限定されないが、トケイソウ(パッションフラワー)、ベニバナトケイソウ、クサトケイソウ、チャボトケイソウ、グラナディラ、オオナガミクダモノトケイソウ、ホザキトケイソウ等が挙げられる。これらのうち、トケイソウが特に好ましい。
[0033]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるスギ属に属する植物は、スギ(Cryptomeria japonica)が好ましい。
[0034]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるチューリップ属に属する植物は、特に限定されないが、ゲスネリアナ種(T.gesneriana)、カウフマニアナ系(Kaufmaniana)、フォステリアナ系(Fosteriana)、サクサティリス(saxatilis)、プラエスタンス(praestans)、グレイギー系(Greigii)、リニフォリア(linifolia)等が挙げられる。
[0035]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるトチバニンジン属に属する植物は、特に限定されないが、オタネニンジン(毛人参)、サンシチニンジン、ウヨウサンシチニンジン、トチバニンジン、アメリカニンジン、ベトナムニンジン、ヒマラヤニンジン等が挙げられる。これらのうち、オタネニンジンが特に好ましい。
[0036]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるウコン属に属する植物は、特に限定されないが、ウコン(ターメリック)、マンゴージンジャー、ハルウコン、桂莪術、トムラワック、東インドアロールート等が挙げられる。これらのうち、ウコンが特に好ましい。
[0037]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるアブラナ属に属する植物は、特に限定されないが、ブロッコリー、カリフラワー、アブラナ、タカナ、ザーサイ、ミズナ、カブ、ノザワナ、コマツナ、ハクサイ、チンゲンサイ、セイヨウアブラナ、アビシニアガラシ、キョウナ等が挙げられる。これらのうち、ブロッコリー、タカナ、ミズナが特に好ましい。
[0038]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるエキノカクタス属に属する植物は、特に限定されないが、エキノカクタス・グルソニィ(Echinocactus grusonii)、Echinocactus polycephalus、Echinocactus parryi、Echinocactus horizonthalonius等が挙げられる。これらのうち、エキノカクタス・グルソニィが特に好ましい。
[0039]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるタベブイア属に属する植物は、特に限定されないが、タベブイア・アベラネダエ(タヒボ)、タベブイア・カライバ、タベブイア・ブレビプス、タベブイア・カシノイデス、タベブイア・シトリフォーリア、タベブイア・デニタッタ、タベブイア・ドラマニセツアロイデス、タベブイア・ジロプレニシス等が挙げられる。これらのうち、タベブイア・アベラネダエが特に好ましい。
[0040]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるヤマノイモに属する植物は、特に限定されないが、ヤマノイモ、ナガイモ、ヤマトイモ、ダイジョ等が挙げられる。これらのうち、ヤマノイモが特に好ましい。また、ヤマノイモに属する植物は、むかごであってもよい。
[0041]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるスモモ属に属する植物は、特に限定されないが、セイヨウスモモ(プルーン)、スモモ、ウメ、アンズ等が挙げられる。これらのうち、セイヨウスモモが特に好ましい。
[0042]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるウォルフィポリア属に属する植物は、特に限定されないが、マツホド(ブクリョウ)(Wolfiporia extensa)、ウォルフィポリア・ディアトヒファ(Wolfiporia dilatohypha)等が挙げられる。これらのうち、マツホドが特に好ましい。
[0043]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるモモ属に属する植物は、特に限定されないが、アーモンド(ヘントウ)、モモ等が挙げられる。これらのうち、アーモンドが特に好ましい。
[0044]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるホウレンソウ属に属する植物は、特に限定されないが、ホウレンソウ(Spinacia oleracea)、Spinacia tetrandra、Spinacia turkestanica等が挙げられる。これらのうち、ホウレンソウが特に好ましい。
[0045]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるトウガラシ属に属する植物は、特に限定されないが、トウガラシ(Capsicum annuum)、キダチトウガラシ(Capsicum frutescens)、アヒ・アマリージョ(Capsicum baccatum)等が挙げられる。これらのうち、トウガラシが特に好ましい。
[0046]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるマンゴー属に属する植物は、特に限定されないが、マンゴー(Mangifera indica)、Mangifera caesia、Mangifera casturi、Mangifera odorata等が挙げられる。これらのうち、マンゴーが特に好ましい。
[0047]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるユキノシタ属に属する植物は、特に限定されないが、ユキノシタ、ムカゴユキノシタ、キヨシソウ、エゾノクモマグサ、ハルユキノシタ等が挙げられる。これらのうち、ユキノシタが特に好ましい。
[0048]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるサトイモ属に属する植物は、特に限定されないが、タロイモ(Colocasia antiquorum)、サトイモ(Colocasia esculenta)等が挙げられる。これらのうち、タロイモが特に好ましい。
[0049]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるアオサ属に属する植物は、特に限定されないが、ナガアオサ、タレツアオノリ、ヒラアオノリ、ボタンアオサ、チシマアナアオサ、ミナミアオサ等が挙げられる。
[0050]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるチトセラン属に属する植物は、特に限定されないが、アツバチトセラン(サンセベリア)(Sansevieria trifasciata)、サンセベリア・エチオピカ(Sansevieria aethiopica)等が挙げられる。これらのうち、アツバチトセランが特に好ましい。
[0051]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるトウガン属に属する植物はトウガン(Benincasa hispida)が特に好ましい。
[0052]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるサンショウ属に属する植物は、特に限定されないが、サンショウ、カホクザンショウ、イヌザンショウ、テリハザンショウ等が挙げられる。これらのうち、サンショウが特に好ましい。
[0053]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるダイズ属に属する植物は、特に限定されないが、ダイズ(Glycine max)、ツルマメ(Glycine soja)等が挙げられる。これらのうち、ダイズが特に好ましい。
[0054]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるキビナゴ属に属する魚類は、特に限定されないが、キビナゴ(Spratelloides gracilis)、リュウキュウキビナゴ(Spratelloides atrofasciatus)、ミナミキビナゴ(Spratelloides delicatulus)等が挙げられる。これらのうち、キビナゴが特に好ましい。
[0055]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうるメダイ属に属する魚類は、特に限定されないが、メダイ(ダルマダイ)(Hyperoglyphe japonica)、ブルーノーズワレフー(Hyperoglyphe antarctica)、バレルフィッシュ(Hyperoglyphe perciformis)等が挙げられる。これらのうち、メダイが好ましい。
[0056]
 本発明の治療又は予防剤は、アジサイ属に属する植物、スイセン属に属する植物、ブドウ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、及びキビナゴ属に属する魚類からなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を有効成分として含有することが好ましい。
[0057]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうる植物は、植物のどの部分であってもよく、例えば、根、茎、葉、枝、花、実、種等の部分であってもよい。
[0058]
 本発明の治療又は予防剤に含まれうる植物、魚類の抽出物を抽出する溶媒は限定されず、例えば、水、熱水、有機溶媒(アルコール等)、又は水と有機溶媒との混合溶媒等のいずれの溶媒により抽出してもよいが、水、熱水等により簡便に抽出できる点で本発明は有用である。
[0059]
 例えば、植物又は魚類から水又は熱水で抽出を行う場合、植物又は魚類の抽出部位を水に入れた上で超音波処理、撹拌、遠心・上清回収、ろ過等を行うことで、抽出を行ってよい。また、抽出物を凍結乾燥してもよい。
[0060]
 本発明の治療又は予防剤は、ハロフジノンを有効成分として含有するものであってもよい。後述で示すとおり、ハロフジノンは、紫陽花に含まれるフェブリフジンのハロゲン化された誘導体であり、抗マラリア剤、抗コクシジウム剤、抗下痢剤などとして利用されているが、本発明においては新たにHIF阻害活性を有すること及び網膜神経保護活性を有することを見出した結果、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤として使用可能である。なおハロフジノンには、遊離体のほか、塩酸塩、臭化水素酸塩など各種酸付加塩が存在するが、本発明においては限定されず、いずれも使用することができる。さらにハロフジノンは、分子内に光学活性中心が2ヶ所存在し、ラセミ体のほか、4種類の光学異性体が存在しいずれも使用可能であるが、中でも[(2R,3S)-3-hydroxy-2-piperidinyl]体がより好ましい。ハロフジノンは、例えば、下記式で表すことができ、公知文献に従って合成することもできるし、試薬・工業原料等として購入することもできる。
[化1]


[0061]
 本発明の治療又は予防剤の対象疾患は、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性又は自己免疫疾患のいずれであってもよいが、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、がんの治療又は予防に適している。
[0062]
 本発明の治療又は予防剤の対象疾患となるがんは、特に限定されないが、眼瞼悪性腫瘍、角・結膜悪性腫瘍、眼内悪性腫瘍、眼窩悪性腫瘍、肺がん、前立腺がん、乳がん、肝がん、胃がん、大腸がん、甲状腺がん、腎臓がん、子宮がん、卵巣がん、骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、悪性リンパ腫、急性・慢性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性腫瘍等が挙げられる。
[0063]
 本発明の治療又は予防剤の対象疾患となる網膜変性疾患は、特に限定されないが、加齢黄斑変性、網膜色素変性、遺伝性黄斑ジストロフィ等が挙げられる。
[0064]
 本発明の治療又は予防剤の対象疾患となる神経変性は、特に限定されないが、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン症候群、アルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ハンチントン病、多系統萎縮症、脊髄小脳変性等が挙げられる。
[0065]
 本発明の治療又は予防剤の対象疾患となる血管新生性網膜疾患は、特に限定されないが、未熟児網膜症、糖尿病網膜症、増殖硝子体網膜症、加齢黄斑変性、VHL(Von Hippel-Lindau)病等が挙げられる。
[0066]
 本発明の治療又は予防剤の対象疾患となる自己免疫疾患は、特に限定されないが、ぶどう膜炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、抗リン脂質抗体症候群、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、シェーグレン症候群、IgG4関連疾患、血管炎症候群、混合性結合組織病、臓器特異的自己免疫疾患等が挙げられる。
[0067]
 本明細書における「有効成分」は、虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、網膜変性疾患、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防効果を得るために必要な量で含有される成分を指し、効果が所望のレベル未満にまで損なわれない限りにおいて、他の成分も含有されてよい。また、本発明の治療又は予防剤は、上述の植物、魚類、又はハロフジノンそのものを治療又は予防剤としてもよいが、製剤化されたものであってもよい。また、本発明の治療又は予防剤の投与経路は、経口又は非経口のいずれであってもよく、治療又は予防剤の形態等に応じて適宜設定することができる。
[0068]
 経口投与の場合、有効成分が含まれるように錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル剤等の種々の形状に製剤化して用いてもよく、製剤中に一般に使用される結合剤、包含剤、賦形剤、滑沢剤、崩壊剤、湿潤剤のような添加剤を含有させてもよい。また、これらのほか、経口投与の場合における製剤は、内用水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の液体状態として製剤化してもよく、使用時に再溶解される乾燥状態のものとして製剤化してもよい。
[0069]
 非経口投与の場合、有効成分が含まれるように単位投与量アンプルもしくは多投与量容器又はチューブ内に収容された状態に製剤化してもよく、また、安定剤、緩衝剤、保存剤、等張化剤等の添加剤も含有させてもよい。また、非経口投与の場合における製剤は、使用時に、適当な担体(滅菌水等)で再溶解可能な粉体に製剤化されてもよい。
 非経口投与としては、硝子体内投与、結膜下投与、前房内投与、点眼投与、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、経皮投与、腹腔内投与等が挙げられる。
 患者の年齢、症状により適宜投与方法を選択することができる。その投与量は、年齢、投与経路、投与回数により異なり、当業者であれば適宜選択できる。
[0070]
 <低酸素誘導因子阻害剤>
 本発明は、フクロソウ属に属する植物、ヤマモモ属に属する植物、スイセン属に属する植物、アジサイ属に属する植物、ブドウ属に属する植物、ヤナギ属に属する植物、ツバキ属に属する植物、イラクサ属に属する植物、サカキ属に属する植物、ダイコン属に属する植物、ペウムス(Peumus)属に属する植物、トケイソウ属に属する植物、スギ属に属する植物、チューリップ属に属する植物、トチバニンジン属に属する植物、ウコン属に属する植物、アブラナ属に属する植物、エキノカクタス属に属する植物、タベブイア属に属する植物、ヤマノイモに属する植物、スモモ属に属する植物、ウォルフィポリア属に属する植物、モモ属に属する植物、ホウレンソウ属に属する植物、トウガラシ属に属する植物、マンゴー属に属する植物、ユキノシタ属に属する植物、サトイモ属に属する植物、アオサ属に属する植物、チトセラン属に属する植物、トウガン属に属する植物、サンショウ属に属する植物、ダイズ属に属する植物、キビナゴ属に属する魚類、及びメダイ属に属する魚類から選択される1つ以上、又はその抽出物を含有する、HIF阻害剤を包含する。
[0071]
 本発明のHIF阻害剤は、アジサイ属に属する植物、スイセン属に属する植物、ブドウ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、及びキビナゴ属に属する魚類からなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を含有することが好ましい。
[0072]
 本発明のHIF阻害剤に含まれうる植物、魚類の抽出物は、上述の治療又は予防剤と同様の方法で抽出してもよい。
[0073]
 本発明のHIF阻害剤は、ハロフジノンを含有するものであってもよい。
 本発明のHIF阻害剤は、上述の治療又は予防剤と同様に製剤化してもよい。
 投与方法、投与量等は上述の治療又は予防剤と同様である。
[0074]
 <網膜神経保護剤>
 本発明の網膜神経保護剤は上記HIF阻害剤を含む。
 本発明の網膜神経保護剤はハロフジノンを含有することが好ましい。
 投与方法、投与量等は上述の治療又は予防剤と同様である。
実施例
[0075]
 <レポーターアッセイ>
 (アッセイ系の確立)
 マウス線維芽細胞株(NIH3T3)、マウス網膜錐体細胞株(661W)に対しレンチウイルスを用いてHIF活性依存的-Firefly-Luciferaseと内在性コントロールCMV-Renilla-Luciferaseをともに遺伝子導入し安定発現株を作成した。この細胞にPHD阻害剤である塩化コバルト(CoCl )を添加することによりHIFを安定化させ、さらにルシフェリンを加えることによりHIF活性と相関する発光シグナルを得ることができる。この細胞に対して種々の天然物の試料を添加し、塩化コバルト誘導HIF活性に対する候補物質のHIF阻害効果を確認した。
[0076]
 具体的には上記の細胞株を96well plateへNIH3T3細胞を1×10 個、661W細胞を0.8×10 個播種した。細胞がplate底面へ生着した後に、CoCl を200μMの濃度で添加しHIF活性を誘導した。CoCl 添加24時間後にPromega社製Dual-Glo Luciferase assay systemを用いて発光強度の測定を行なった。また、候補物質の添加はCoCl と同時に行なった。
[0077]
 まず、活性測定系について、ポジティブコントロールとしてHIF阻害活性を有するtopotecanとdoxorubicinを用いて、活性の確認をした。図1に661Wについての結果を、図2にNIH3T3についての結果を示す。図1、2中、「cell」は、細胞のみ(ここではNIH3T3又は661W)、「cell+topo」は、細胞にtopotecanを添加した系、「cell+DXR」は細胞にdoxorubicinを添加した系、「cell+CoCl 」は、細胞に塩化コバルトを添加した系、「cell+CoCl +topo」は、細胞に塩化コバルト、topotecanを添加した系、「cell+CoCl +DXR」は細胞に塩化コバルト、doxorubicinを添加した系をそれぞれ意味し、後述する図においても、この点は同様である。
[0078]
 図1、2に示すように、「cell+CoCl +topo」、「cell+CoCl +DXR」において「cell+CoCl 」に対して有意にHIF阻害活性が低下した。また、内在性コントロールCMV-Renilla-Luciferaseの活性もみられたことから、この系において、細胞毒性を示さずにtopotecan、doxorubicinがHIF阻害活性を示すことが確認できた。こちらのアッセイ系を、以下の種々の試料のアッセイに用いた。
[0079]
 <水抽出>
 水抽出を行った種々の試料については、以下の方法で抽出を行った。
[0080]
 まず、試料1gを100mlのビーカーに量り、超純水20mlをいれ、超音波に5分間かけた。その後、試料にスターラーバーを入れ、冷蔵庫内(4℃)で一晩撹拌された。撹拌の終了後、50mlのチューブに試料をうつし、3000rpm、20分、4℃の条件で遠心を行った。遠心後、ひだ付濾紙でろ過し(ミラクロス・品番:475855(コスモ・バイオ株式会社製)を使用)、もう一度残渣に10mlの超純水を入れ、3000rpm、20分遠心を行った。遠心後の上清を100mlビーカーにキムワイプと輪ゴムでフタをし、冷凍庫(-25℃)で凍結されたのち、凍結乾燥機で乾燥を行った。乾燥後、重量をはかり、保存した。これをアッセイに用いる試料の水による抽出物とした。
[0081]
 <熱水抽出>
 熱水抽出を行った種々の試料については、以下の方法で抽出を行った。
[0082]
 まず、試料1gを100mlのビーカーに量り、超純水20mlをいれ、超音波に5分間かけた。その後、95℃にセットした恒温器に入れ(40分ほど)、1時間、100rpmで撹拌した。撹拌の終了後、50mlのチューブに試料をうつし、3000rpm、20分の条件で遠心を行った。遠心後、ひだ付濾紙でろ過し(ミラクロス・品番:475855(コスモ・バイオ株式会社製)を使用)、残渣に10mlの超純水を入れ、上記「水抽出」と同様に3000rpm、20分遠心を行った。遠心後の上清を100mlビーカーにキムワイプと輪ゴムでフタをし、冷凍庫(-25℃)で凍結されたのち、凍結乾燥機で乾燥を行った。乾燥後、重量をはかり、保存した。これをアッセイに用いる試料の熱水による抽出物とした。
[0083]
 <アッセイ1>
 661W細胞に、CoCl と、スイセン・球根(熱水)、スイセン・根(熱水)、紫陽花・花・ガク(熱水)、又はスイセン・葉(熱水)の抽出物を添加した系を、図3に示す。なお、上記括弧内の表記は、抽出に用いた溶媒を意味し、例えば、スイセン・球根(熱水)の抽出物は、スイセン・球根の熱抽出物を意味する。
[0084]
 <アッセイ2>
 661W細胞に、CoCl と、巨峰・枝(熱水)、又はきびなご(熱水)の抽出物を添加したアッセイ系を、図4に示す。
[0085]
 <アッセイ3>
 NIH3T3細胞に、CoCl と、スイセン・葉(熱水)、紫陽花・花・ガク(水)、スイセン・球根(熱水)、スイセン・根(熱水)、巨峰・枝(熱水)、ねこやなぎ(熱水)、きびなご(熱水)、初嵐・雄蕊雌蕊・椿・(熱水)、初嵐・花びら・椿・白(熱水)、ネトル(熱水)、ラディッシュ・葉(熱水)、サカキ・茎(熱水)、ラディッシュ・実(熱水)、ボルド茶(熱水)、パッションフラワー(熱水)、杉(熱水)、チューリップ・葉(熱水)、毛人参(熱水)、紅侘助・花びら・椿・ピンク(熱水)、サンセベリア(熱水)の抽出物を添加したアッセイ系を、図5に示す。
[0086]
 <アッセイ4>
 661W細胞に、CoCl と、紫陽花・茎(熱水)の抽出物を添加したアッセイ系を、図6に示す。
[0087]
 <アッセイ5>
 NIH3T3細胞に、CoCl と、紫陽花・茎(熱水)、小磯・ガク・椿(水)、紅侘助・ガク・椿(水)、ゲンノショウコ・根(水)、ターメリック・粉末(水)、タヒボ茶(熱水)、冬瓜・実・種子(水)、ゲンノショウコ・根元(水)、ブクリョウ(水)、ブロッコリー・根(水)、ネトル(水)、ほうれん草・葉(水)、タロイモ・球根(水)、だるま鯛(水)、サンショー(水)、又はナムプリ・唐辛子調味料(水)の抽出物を添加したアッセイ系を、図7に示す。
[0088]
 <アッセイ6>
 661W細胞に、CoCl と、紫陽花・花・ガク(熱水)、ブロッコリー(熱水)の抽出物を添加したアッセイ系を、図8に示す。
[0089]
 <アッセイ7>
 NIH3T3細胞に、CoCl と、紫陽花・花・ガク(水)、GROWTH FACTOR CONCENTRATE(熱水)、Fish Protein(熱水)、ターメリック(熱水)、ボニロン(熱水)、お茶・枝(水)、Bio-Active Shark Cartilage Powder(熱水)、ブロッコリー・根(熱水)、白刺金鯱・サボテン・根(熱水)、だるま鯛(熱水)、阿蘇高菜種(熱水)、タヒボ茶(熱水)、むかご(熱水)、マンゴー・種(水)、プルーン・種(熱水)、ユキノシタ・根(水)、ブクリョウ(熱水)、枝豆・皮(熱水)、アーモンド・殻(熱水)、タロイモ・球根(水)又はあおさ・ヒトエグサ(水)の抽出物を添加したアッセイ系を、図9に示す。
[0090]
 <アッセイ8>
 NIH3T3細胞に、CoCl と、ゲンノショウコ・根(熱水)、又はヤマモモ・葉(熱水)の抽出物を添加したアッセイ系を、図10に示す。
[0091]
 図3~10に示すようにそれぞれの抽出物において、NIH3T3細胞又は661W細胞において有意なHIF阻害活性が観察された。特に、紫陽花、スイセン、巨峰、きびなご、ブロッコリーについては、NIH3T3細胞及び661W細胞の両方においてHIF阻害活性が観察されたことから、有効なHIF阻害剤であることがわかった。
[0092]
 <アッセイ9>
 (HIF活性の測定)
 ハロフジノン(紫陽花に含まれるフェブリフジンのハロゲン化された誘導体)を試料として用いて、661W細胞、3T3細胞、又はARPE19細胞に対して、上述のアッセイ系でHIF活性を測定した。その結果を、図11~13に示す。図11は、661W細胞についての結果を示し、図12は、NIH3T3細胞についての結果を示し、図13は、ARPE19細胞についての結果を示す。また、図11~13中、「CoCl +HF」は、細胞にCoCl とHFを添加した系を示す。例えば、「CoCl +HF200nm」は、アッセイ時にハロフジノンを終濃度200nmとなるように加えたことを意味する。
[0093]
 図11~13に示すように、いずれの細胞系においても、ハロフジノンは濃度依存的に有意にHIF阻害活性を示した。
[0094]
 (遺伝子発現量の測定)
 CoCl を添加した661W細胞の系において、CoCl により誘導されたhif遺伝子とその下流の遺伝子であるbnip3遺伝子、glut1遺伝子、pdk1遺伝子、vegf遺伝子に対するハロフジノンの抑制効果を検証するためにそれぞれの遺伝子発現量を測定した。発現量の測定は、Real-time PCRにより行った。具体的には、24well plateに対し661W細胞を3×10 個播種し、細胞正着後にCoCl を200μMの濃度で添加した。ハロフジノンはCoCl と同時に図14に示す濃度で添加した。ハロフジノンの添加4時間後にRNAを抽出し、cDNAを合成した後にReal-time PCRを行いそれぞれの遺伝子発現量を測定した。(a)bnip3遺伝子、(b)glut1遺伝子、(c)pdk1遺伝子についての結果を図14に示す。
[0095]
 図14の結果から、661W細胞の系において、ハロフジノンにより、bnip遺伝子、glut1遺伝子、pdk1遺伝子の発現量は低下することがわかった。この結果から、ハロフジノンがHIF下流遺伝子群に対する抑制効果が示された。
[0096]
 <アッセイ10>
 酸素濃度5%で培養しHIF活性を誘導したNIH3T3細胞に対して、きびなごの終濃度を1mg/mlとなるように添加し、上記レポーターアッセイを行い、HIF活性を測定した。その結果を図15に示す。なお、図15中の「medium change」とは、キビナゴを含有した培地に対するコントロールとして通常の組成の培地に培地交換したものを示す。
[0097]
 図15に示すようにきびなごを加える事で、「medium change」に対し、有意なHIF活性を示した。
[0098]
 <マウス網膜光傷害モデルに対するハロフジノンの投与試験>
 まず、BALB/cマウスオス8週齢にPBSで溶解したハロフジノン溶液0.4mg/kgを1日1回腹腔内に5日間連続投与した(ハロフジノン投与群;n=4)。コントロール群には同期間、同量のPBS(リン酸緩衝生理食塩水)を腹腔内に投与した(n=4)。
 上記期間の4日目に暗順応を行った後、5日目に3000ルクスの白色LEDを1時間照射した。
 上記光照射後6日目に暗順応を行った後、7日目に網膜電図検査を行った。結果を図16及び17に示す。
[0099]
 図16は、ハロフジノン投与群及びPBS投与群(コントロール)の暗所で行った(Dark-adapted)網膜電図検査(杆体系及び錐体系機能)結果を示す図であり、(a)は光強度50.0cds/m におけるハロフジノン投与群及びPBS投与群の代表波形(振幅及び潜時の関係)を示し、(b)は各種光強度に対する振幅を示す。
 図17は明所で行った(Light-adapted)光強度20.0cds/m における網膜電図検査(錐体系機能)結果を示す図であり、(a)は振幅、(b)は上記光強度におけるハロフジノン投与群及びPBS投与群の代表波形(振幅及び潜時の関係)を示す。
 図16及び17に示した結果から明らかなように、PBS投与群と比較してハロフジノン投与群において振幅の低下が抑制されており、ハロフジノン投与による網膜光障害の抑制効果が認められる。したがって、網膜光傷害モデルにおけるハロフジノンの網膜神経保護作用が確認された。
[0100]
 <マウス網膜虚血再灌流モデルに対するハロフジノンの投与試験>
 本発明者らはN-メチル-D-アスパラギン酸の硝子体投与によるマウス神経節細胞障害モデルを用いてハロフジノン等が神経保護作用を有することを確認し報告している。
 このように、網膜における障害部位が異なってもハロフジノン等のHIF阻害剤による効果を期待できることから、網膜虚血という網膜の広範囲における障害に対しても同様に神経保護作用を持つことが考えられた。そこで、網膜虚血再灌流モデルに対して、ハロフジノンによる神経保護作用を試験した。
[0101]
 (マウス網膜虚血再灌流モデル作成)
 まず、C57BL6Jマウス8週齢(オス;日本クレア社製)にPBSで溶解したハロフジノン溶液0.2mg/kgを1日1回腹腔内に7日間連続投与した(ハロフジノン投与群;n=4)。コントロール群には同期間、同量のPBSを腹腔内に投与した(n=4)。
 次に、以下のように、網膜虚血再灌流処置を行った。
 9週齢になったマウスに、麻酔薬(メデトミジン0.75mg/kg、ミダゾラム4mg/kg、ブトルファノール5mg/kgの3種混合:以下「MMB」という。)を腹腔内投与した。麻酔時に同時にミドリンP点眼(参天製薬社製)で両眼を散瞳した。
 生理食塩水点滴バッグを実験台から1.5mの高さに固定し、生理食塩水で還流した35G針でマウス右眼の前房内に刺入し、還流を開始した。5分毎に眼圧を測定(トノラボ手持ち眼圧計;icare社製)し、眼圧が85~99mmHgに維持されていることを確認した。
 30分の還流後に抜針し、左眼も同様に30分処置を行った。
 下記視覚誘発電位のために、マウス頭皮を一部除去し、2本のステンレスボルトを頭蓋に1mmの深度で歯科用接着剤で固定した。ボルトは大脳皮質1次視覚野に対応する部位(ラムダ縫合より1.5mm前方1.5mm側方)に左右それぞれ固定した。
 上記網膜虚血再灌流処置後、さらに1週間の隔日投与を行った後、下記電気生理学的評価(網膜電図及び視覚誘発電位)及び網膜厚評価を行った。
[0102]
 (1)網膜電図(Electric retinogram:ERG)評価
 12時間の暗順応後にMMB麻酔、両眼散瞳を施行した。LED刺激装置及び解析システム(PuREC;メイヨー社製)を用いて、杆体(Rod;0.02cds/m 、4回加算)、混合(Mix;50cds/m 、1回)、錐体(Cone;20cds/m 、32回加算)の3段階の刺激を段階的に与えて両眼のERGを測定した。各々のa波、b波の振幅と潜時を用いて評価した。結果を図18及び下記表1に示す。
 図18はハロフジノン投与群及びPBS投与群のERG測定結果を示す図であり、(a)はRod ERG b波を用いた場合の振幅を示し、(b)はCone ERG b波を用いた場合の振幅を示し、(c)はMix ERG a波を用いた場合の振幅を示し、(d)はMix ERG b波を用いた場合の振幅を示す。
[0103]
[表1]


[0104]
 図18及び表1に示した結果から明らかなように、Rod ERG及びMix ERGにおいてハロフジノン群はPBS群に対して有意に振幅減少を抑制しており、ハロフジノン投与によって網膜虚血再灌流の障害から網膜神経細胞を保護できていることが示唆される。
[0105]
 (2)視覚誘発電位(Visual evoked potential:VEP)評価
 次に連続して同個体のVEPを測定した。あらかじめ設置した頭蓋のボルトを正の電極とし、1Hzの点滅光源(3cds/m )による64回刺激加算を2回行った。各々の最初の負の波頂から次の正の波頂までの差(P1-N1)を振幅とし、また潜時も測定し、2回の平均値を1個体の値として評価した。結果を図19に示す。
 図19(a)は振幅の結果を示し、(b)は潜時の結果を示す。
[0106]
 図19に示した結果から明らかなように、VEP振幅は、PBS群74±16.8μVに対してハロフジノン群92±10.9μV(t-test,p<0.05)であり有意にハロフジノン群は振幅減少を抑制した。
 VEPの潜時においても、PBS群61.4±2.0m秒に対してハロフジノン群56.0±5.0m秒(t-test,p<0.05)であり、ハロフジノン投与群で潜時延長を有意に抑制した。このことからも、ハロフジノン投与が網膜虚血障害への保護作用を持っていることがわかる。
[0107]
 (3)光干渉断層法(Optic coherence tomography:OCT)評価
 In vivoでの網膜全層厚の測定のためOCTを用いて評価を行った。
 MMB麻酔下でマウスを固定し、視神経乳頭を中心とした網膜全層厚を測定した。解析ソフト(Bioptigen社製)を用いて、視神経乳頭から半径250μmで36度ごとに10ヶ所の網膜厚(内境界膜から網膜色素上皮下まで)を測定し、その平均値を1眼の網膜厚として評価した。結果を図20に示す。
[0108]
 図20に示した結果から明らかなように、OCTによる網膜全層厚の測定では、PBS群237.7±1.0μmに対してハロフジノン群251.9±7.2μmであり(t-test,p<0.05)、網膜虚血から引き起こされる網膜菲薄化をハロフジノン群が有意に抑制したことがわかる。このことから組織学的にも網膜障害から網膜神経細胞を保護することがわかる。

請求の範囲

[請求項1]
 虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、網膜色素変性、血管新生性網膜疾患、がん、神経変性、もしくは自己免疫疾患の治療又は予防剤であって、
 フクロソウ属に属する植物、ヤマモモ属に属する植物、スイセン属に属する植物、アジサイ属に属する植物、ブドウ属に属する植物、ヤナギ属に属する植物、ツバキ属に属する植物、イラクサ属に属する植物、サカキ属に属する植物、ダイコン属に属する植物、ペウムス(Peumus)属に属する植物、トケイソウ属に属する植物、スギ属に属する植物、チューリップ属に属する植物、トチバニンジン属に属する植物、ウコン属に属する植物、アブラナ属に属する植物、エキノカクタス属に属する植物、タベブイア属に属する植物、ヤマノイモに属する植物、スモモ属に属する植物、ウォルフィポリア属に属する植物、モモ属に属する植物、ホウレンソウ属に属する植物、トウガラシ属に属する植物、マンゴー属に属する植物、ユキノシタ属に属する植物、サトイモ属に属する植物、アオサ属に属する植物、チトセラン属に属する植物、トウガン属に属する植物、サンショウ属に属する植物、ダイズ属に属する植物、キビナゴ属に属する魚類、及びメダイ属に属する魚類から選択される1つ以上、又はその抽出物を有効成分として含有する、治療又は予防剤。
[請求項2]
 アジサイ属に属する植物、スイセン属に属する植物、ブドウ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、及びキビナゴ属に属する魚類からなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を有効成分として含有する、請求項1に記載の治療又は予防剤。
[請求項3]
 アジサイ、スイセン、巨峰、ブロッコリー、及びきびなごからなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を有効成分として含有する、請求項1に記載の治療又は予防剤。
[請求項4]
 フクロソウ属に属する植物、ヤマモモ属に属する植物、スイセン属に属する植物、アジサイ属に属する植物、ブドウ属に属する植物、ヤナギ属に属する植物、ツバキ属に属する植物、イラクサ属に属する植物、サカキ属に属する植物、ダイコン属に属する植物、ペウムス(Peumus)属に属する植物、トケイソウ属に属する植物、スギ属に属する植物、チューリップ属に属する植物、トチバニンジン属に属する植物、アブラナ属に属する植物、エキノカクタス属に属する植物、タベブイア属に属する植物、ヤマノイモに属する植物、スモモ属に属する植物、ウォルフィポリア属に属する植物、モモ属に属する植物、ホウレンソウ属に属する植物、トウガラシ属に属する植物、マンゴー属に属する植物、ユキノシタ属に属する植物、サトイモ属に属する植物、アオサ属に属する植物、チトセラン属に属する植物、トウガン属に属する植物、サンショウ属に属する植物、ダイズ属に属する植物、キビナゴ属に属する魚類、及びメダイ属に属する魚類から選択される1つ以上、又はその抽出物を含有する、低酸素誘導因子阻害剤。
[請求項5]
 アジサイ属に属する植物、スイセン属に属する植物、ブドウ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、及びキビナゴ属に属する魚類からなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を含有する、請求項4に記載の低酸素誘導因子阻害剤。
[請求項6]
 アジサイ、スイセン、巨峰、ブロッコリー、及びきびなごからなる群から選択される1つ以上又はその抽出物を含有する、請求項4に記載の低酸素誘導因子阻害剤。
[請求項7]
 請求項4~6のいずれか1項に記載の低酸素誘導因子阻害剤を含む網膜神経保護剤。
[請求項8]
 虚血性疾患、緑内障、視神経疾患、網膜変性疾患、網膜色素変性、もしくは神経変性の治療又は予防剤であって、
 ハロフジノンを有効成分として含有する、治療又は予防剤。
[請求項9]
 ハロフジノンを含有する、低酸素誘導因子阻害剤。
[請求項10]
 ハロフジノンを含有する、網膜神経保護剤。

図面

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[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

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[ 図 15]

[ 図 16]

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[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]