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1. (WO2018056366) サーバ、制御システム、制御方法、及び、制御プログラム
Document

明 細 書

発明の名称 サーバ、制御システム、制御方法、及び、制御プログラム

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008  

発明の効果

0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071  

符号の説明

0072  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

明 細 書

発明の名称 : サーバ、制御システム、制御方法、及び、制御プログラム

技術分野

[0001]
 本発明は、サーバ、制御システム、制御方法、及び、制御プログラムに関する。

背景技術

[0002]
 電子顕微鏡装置や粒子線治療装置など、荷電粒子の照射と挙動を用いた計測・医用・産業装置がある。これらの装置において、荷電粒子の挙動が外乱により変動すると、計測値のばらつき、強度分布から構成した画像のボケやブレ、治療効果の低下などの可能性が高まる。ここで、外乱とは、振動、音、風等による装置の揺らぎ、電磁波、電界、磁界の変化、電源電圧・電流の変動、放射線量の変化などである。外乱の要因には、エアコンからの風、電子レンジ/無線機等からの電磁波、モータ等を有する装置からの振動、電力使用量の大きい装置の動作などがある。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2011-158186号公報
特許文献2 : 特許第5452160号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 電子顕微鏡装置や粒子線治療装置などにおいて、計測値や強度分布画像取得、粒子放射部位の位置収束などの精度向上のためには、粒子の挙動を乱す周囲環境の制御(外乱要因の除去)が求められる。しかし電子顕微鏡装置等の装置の精度向上のために、外乱の要因となる機器を制御することは、非常に難しい。
[0005]
 本発明は、外乱の要因となる機器を制御して、所定の装置の使用時における精度向上を図ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
 即ち、第1の態様は、
 第1装置を使用するための予約情報であって、前記第1装置の使用の開始日時及び終了日時に相当する情報を含む前記予約情報を格納する記憶部と、
 前記記憶部に格納される前記予約情報に基づく前記開始日時に達した場合、第2装置を所定の状態にするための第1指示を、前記第2装置を制御する制御端末に送信し、
 前記記憶部に格納される前記予約情報に基づく前記終了日時に達した場合、前記第2装置を前記開始日時前の状態にするための第2指示を、前記制御端末に送信する処理部と、を備えるサーバとする。
[0007]
 開示の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されてもよい。即ち、開示の構成は、上記した態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されてもよい。開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を行う情報処理装置を含むシステムとして特定されてもよい。
[0008]
 プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的または個別に実行される処理を含む。プログラムを記述するステップの一部が省略されてもよい。

発明の効果

[0009]
 本発明によれば、外乱の要因となる機器を制御して、所定の装置の使用時における精度向上を図ることができる。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 図1は、実施形態のシステムの構成例を示す図である。
[図2] 図2は、サーバ100の記憶部104に格納されるテーブルの例を示す図である。
[図3] 図3は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
[図4] 図4は、実施形態におけるサーバの動作フローの例を示す図である。
[図5] 図5は、スケジュールテーブルの例を示す図である。
[図6] 図6は、予約端末の表示部に表示される予約状況画面の例を示す図である。
[図7] 図7は、予約端末の表示部に表示される予約受付画面の例を示す図である。
[図8] 図8は、装置関連性テーブルの例を示す図である。
[図9] 図9は、装置テーブルの例を示す図である。
[図10] 図10は、装置制御テーブルの例を示す図である。

発明を実施するための形態

[0011]
 以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、発明の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
[0012]
 図1は、本実施形態のシステムの構成例を示す図である。本実施形態のシステム10は、サーバ100、予約端末200、制御端末300、作業端末400を含む。サーバ100、予約端末200、制御端末300、作業端末400は、互いに、ネットワークを介して接続されている。制御端末300には、エアコン320、電子レンジ330、モータ340が接続されている。作業端末400には、電子顕微鏡装置420が接続されている。ここでは、電子顕微鏡装置420の使用する際の精度向上のために、外乱の要因となる機器であるエアコン320、電子レンジ330、モータ340を制御する。制御される外乱の要因となる機器は、ここに挙げたものに限定されるものではない。また、精度向上を図る装置は、電子顕微鏡装置420に限定されるものではない。精度向上を図る装置には、例えば、加速した電子線や陽子線および粒子線を用いる装置、すなわち、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope、以下、TEMと略す)、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、以下、SEMと略す)、放射線や粒子線治療装置、などが代表として挙げられる。TEM、SEM、粒子線治療装置は、他の精度向上を図る装置に対して、装置自体が外乱の要因となる機器になり得る。システム10は、精度向上を図る装置を複数含んでもよい。ここでは、制御端末300は、1つとしているが、システム10は、外乱の要因となる機器を制御する制御端末300を複数含んでもよい。また、外乱の要因となり得る他の電子顕微鏡装置420等を接続した他の作業端末400上で、制御端末300と同様に機器を制御する機能を実施するように構成してもよい。
[0013]
 サーバ100は、処理部102、記憶部104、通信部106、時計部108を含む。
 処理部102は、電子顕微鏡装置420等の使用予約スケジュールに基づいて、外乱要因となる機器の制御を指示する。記憶部104は、サーバ100で使用されるデータ、テーブル、プログラム等を格納する。通信部106は、ネットワークを介して、他の装置等と、データ、信号の送受信(通信)を行う。時計部108は、時刻を計時する。
[0014]
 図2は、サーバ100の記憶部104に格納されるテーブルの例を示す図である。記憶部104は、スケジュールテーブルT10、装置テーブルT20、装置関連性テーブルT30、装置制御テーブルT40を格納する。各テーブルの内容については、後に説明する。
[0015]
 予約端末200は、処理部202、記憶部204、通信部206、表示部208、入力部210を含む。処理部202は、電子顕微鏡装置420等の使用の予約受付処理を行う。記憶部204は、予約端末200で使用されるデータ、テーブル、プログラム等を格納する。通信部206は、ネットワークを介して、他の装置等と、データ、信号の送受信(通信)を行う。表示部208は、電子顕微鏡装置420等の予約状況画面や予約受付画面を利用者に向けて表示する。入力部210は、利用者から電子顕微鏡装置420等の使用の予約を受け付ける。
[0016]
 制御端末300は、処理部302、記憶部304、通信部306、制御部308を含む。処理部302は、サーバ100からの指示を受けて、外乱の要因となる機器の動作を制御する。記憶部304は、制御端末300で使用されるデータ、テーブル、プログラム等を格納する。通信部306は、ネットワークを介して、他の装置等と、データ、信号の送受信(通信)を行う。制御部308は、処理部302からの指示に基づき、接続される機器の動作を制御する。制御部308は、接続される機器の動作状態を取得する。制御部308には、エアコン320、電子レンジ330、モータ340が接続される。
[0017]
 作業端末400は、処理部402、記憶部404、通信部406、制御部408、表示部410、入力部412を含む。処理部402は、電子顕微鏡装置420の動作を制御する指示を制御部408に向けて行う。記憶部404は、作業端末400で使用されるデータ、テーブル、プログラム等を格納する。通信部406は、ネットワークを介して、他の装置等と、データ、信号の送受信(通信)を行う。制御部408は、処理部402からの指示に基づき、接続される装置の動作を制御する。表示部410は、電子顕微鏡装置420における結果等を表示する出力手段である。入力部412は、電子顕微鏡装置420を操作するための入力手段である。
[0018]
 サーバ100、予約端末200、制御端末300、作業端末400は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末、カーナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)、ワークステーション(WS、Work Station)のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。
[0019]
 図3は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図3に示す情報処理装置は、一般的なコンピュータの構成を有している。サーバ100、予約端末200、制御端末300、作業端末400は、図3に示すようなコンピュータ90によって実現される。図3のコンピュータ90は、プロセッサ91、メモリ92、記憶部93、入力部94、出力部95、通信制御部96を有する。メモリ92はプロセッサ91と直接接続し、メモリ92以外は互いにバスによって接続される。記憶部93は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。コンピュータのハードウェア構成は、図3に示される例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。
[0020]
 コンピュータ90は、プロセッサ91が記録媒体に記憶されたプログラムおよび各種データや各種テーブルをメモリ92の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
[0021]
 プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)である。
[0022]
 メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。メモリ92は、主記憶装置とも呼ばれる。
[0023]
 記憶部93は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)である。また、記憶部93は、リムーバブルメディア、即ち可搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体である。記憶部93は、二次記憶装置とも呼ばれる。
[0024]
 記憶部93は、各種のプログラム、各種のデータ及び各種のテーブルを読み書き自在に記録媒体に格納する。記憶部93には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。記憶部93に格納される情報は、メモリ92に格納されてもよい。また、メモリ92に格納される情報は、記憶部93に格納されてもよい。
[0025]
 オペレーティングシステムは、ソフトウェアとハードウェアとの仲介、メモリ空間の管理、ファイル管理、プロセスやタスクの管理等を行うソフトウェアである。オペレーティングシステムは、通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、通信制御部96を介して接続される他の外部装置等とデータのやり取りを行うプログラムである。外部装置等には、例えば、他のコンピュータ、外部記憶装置等が含まれる。
[0026]
 入力部94は、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、タッチパネル等を含む。また、入力部94は、カメラのような映像や画像の入力装置や、マイクロフォンのような音声の入力装置を含むことができる。
[0027]
 出力部95は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)パネル、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、PDP(Plasma Display Panel)等の表示装置、プリンタ等の出力装置を含む。また、出力部95は、スピーカのような音声の出力装置を含むことができる。
[0028]
 通信制御部96は、他の装置と接続し、コンピュータ90と他の装置との間の通信を制御する。通信制御部96は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースボード、無線通信のための無線通信回路、有線通信のための通信回路である。LANインタフェースボードや無線通信回路は、インターネット等のネットワークに接続される。
[0029]
 サーバ100、予約端末200、制御端末300、作業端末400を実現するコンピュータは、プロセッサが補助記憶装置に記憶されているプログラムを主記憶装置にロードして実行することによって、各機能部としての機能を実現する。一方、サーバ100、予約端末200、制御端末300、作業端末400の各記憶部は、それぞれの、主記憶装置または補助記憶装置の記憶領域に設けられる。
[0030]
 (動作例)
 図4は、本実施形態におけるサーバの動作フローの例を示す図である。サーバ100には、予約端末200、制御端末300、作業端末400が、ネットワークを介して、通信可能に、接続されている。
[0031]
 電子顕微鏡装置420を使用しようとする利用者は、予約端末200を用いて、電子顕微鏡装置420の使用予約を行う。当該利用者は、電子顕微鏡装置420の予約日時(開始日時)になったら、作業端末400を介して、電子顕微鏡装置420の操作を行う。このとき、サーバ100から制御端末300への指示により、電子顕微鏡装置420の使用において精度向上の妨害となる機器の動作が制御される。
[0032]
 利用者が予約端末200に対して電子顕微鏡装置420(SEMとする)の使用の予約の開始を指示することを契機として、図4の動作フローが、開始する。開始の指示は、例えば、利用者が予約端末200において予約用の所定のアプリケーションを起動することにより行う。予約端末200は、当該アプリケーションにより、利用者が予約しようとするSEMのスケジュールの情報を、サーバ100に要求する。
[0033]
 S101では、サーバ100の処理部102は、記憶部104に格納されるスケジュールテーブルT10を抽出する。処理部102は、スケジュールテーブルT10から、利用者が予約しようとするSEMを含む各装置の予約状況を抽出する。
[0034]
 図5は、スケジュールテーブルの例を示す図である。スケジュールテーブルT10は、電子顕微鏡装置420等の使用予約を格納する。スケジュールテーブルT10では、予約状況として、使用しようとする電子顕微鏡装置420等を識別する装置ID、予約する利用者を識別するユーザID、使用の開始日時、使用の終了日時、使用する際の測定モードが対応付けられている。ここでは、測定モードには、精密測定モードと通常測定モードとがあり、例えば、ある装置において精密測定モードで使用予約されている時間帯には、他の装置の使用予約を入れられないとする。他の装置の動作が、精密測定モードで行う当該装置での測定に影響を与えるおそれがあるからである。
[0035]
 処理部102は、抽出した予約状況を、通信部106を介して、予約端末200に送信する。予約端末200の処理部102は、通信部206を介して、電子顕微鏡装置420等の予約状況を受信し、記憶部204に格納する。処理部102は、受信した予約状況を、表示部208に表示する。
[0036]
 図6は、予約端末の表示部に表示される予約状況画面の例を示す図である。図6の予約状況画面では、SEMに対して、10月1日8時から10時までユーザ「CCC」による「通常測定」、TEMに対して、10月1日10時から11時までユーザ「AAA」による「精密測定」及び10月1日12時から14時までユーザ「BBB」による「通常測定」が予約されていることが分かる。電子顕微鏡装置420を使用しようとする利用者は、表示部208に表示される予約状況画面を確認して、自身が使用予約をする装置や時間帯(開始日時、終了日時)を検討することができる。
[0037]
 予約端末200の処理部202は、表示部208に予約受付画面を表示する。予約受付画面には、利用者が使用予約をしようとする装置、時間帯、測定モードの入力欄が設けられる。利用者は、予約端末200の入力部210により、利用者が使用予約をしようとする装置を識別する装置ID、時間帯、測定モード、利用者を識別するユーザIDを入力する。
[0038]
 図7は、予約端末の表示部に表示される予約受付画面の例を示す図である。図7の予約受付画面では、使用を希望する装置を識別する装置ID、ユーザID、開始日時、終了日時、測定モード(通常測定、または、精密測定)を入力する欄が設けられる。予約受付画面は、予約状況画面とともに表示されてもよい。ここでは、開始日時と終了日時とで、装置を使用する時間帯が指定されているが、開始日時と使用期間(時間)とで、装置を使用する時間帯が指定されてもよい。
[0039]
 予約端末200の処理部202は、入力部210を介して、予約情報(装置、ユーザID、開始日時、終了日時、測定モード)が入力されると、予約情報を記憶部204に格納する。また、処理部202は、入力された予約情報を、通信部206を介してサーバ100に送信する。
[0040]
 サーバ100の処理部102は、予約端末200から予約情報を受信したか否かを判定する。予約情報を受信していない場合(S101;NO)、処理がS104に進む。予約情報を受信した場合(S101;YES)、処理部102は受信した予約情報を、記憶部104に格納する。その後、処理がS102に進む。
[0041]
 S102では、処理部102は、受信した予約情報による予約が可能であるか否かを判定する。処理部102は、受信した予約情報の装置、時間帯(開始日時から終了日時まで)と、記憶部104に格納されるスケジュールテーブルT10の予約情報とを比較する。処理部102は、スケジュールテーブルT10の予約情報と、受信した予約情報とが同じ装置で重複する場合、予約不可と判定する。また、処理部102は、受信した予約情報の測定モードが精密測定モードであり、かつ、受信した予約情報に含まれる時間帯に他の装置の予約情報がスケジュールテーブルT10に含まれる場合、装置間の影響度を考慮して影響度が中や大のときは予約不可と判定する。また、処理部102は、上記以外の場合、例えば、重複する予約がない場合、測定モードが互いに通常測定モードである場合、あるいは、装置間の影響度を考慮して影響を与えないか影響度が小である場合には予約可能と判定してもよい。
[0042]
 予約不可と判定した場合(S102;NO)、処理部102は、予約不可である旨の情報を、通信部106を介して、予約端末200に送信する。予約端末200の処理部202は、通信部206を介して、予約不可である旨の情報を受信すると、予約不可である旨を表示部208に表示する。表示を確認した利用者は、予約不可であることを認識し、新たな予約を予約受付画面において入力することができる。一方、サーバ100における処理は、S101に戻る。
[0043]
 予約可能と判定した場合(S102;YES)、処理部102は、予約可能である旨の情報を、通信部106を介して、予約端末200に送信する。予約端末200の処理部202は、通信部206を介して、予約可能である旨の情報を受信すると、予約可能である旨を表示部208に表示する。表示を確認した利用者は、予約できたことを認識する。一方、サーバ100における処理は、S103に進む。
[0044]
 S103では、処理部102は、受信した予約情報を、スケジュールテーブルT10に登録する。処理部102は、受信した予約情報を登録したスケジュールテーブルT10を、記憶部104に格納する。
[0045]
 S104では、処理部102は、時計部108から、現在日時の情報を取得する。処理部102は、現在日時が、記憶部104に格納されるスケジュールテーブルT10に含まれる予約情報の開始日時に一致したか否かを判定する。一致した場合(S104;YES)、処理がS105に進む。一致しない場合(S104;NO)、処理がS106に進む。
[0046]
 S105では、サーバ100の処理部102は、S104で開始日時に達した予約情報の装置IDを抽出する。当該装置IDに対応する装置(電子顕微鏡装置など)が、利用者が使用しようとする装置である。処理部102は、記憶部104に格納される装置関連性テーブルT30から、抽出した装置IDに関するレコードを抽出する。装置関連性テーブルT30は、使用する装置と、当該装置の使用の際の外乱の要因との対応付けを示すテーブルである。装置関連性テーブルT30は、装置IDに対応する装置を使用する際に、外乱の要因になり得る機器(対象装置)と、外乱の要因になり得る事象(対象事象)と、外乱の装置に対する影響度とを、装置IDに対応付けて格納するテーブルである。
[0047]
 図8は、装置関連性テーブルの例を示す図である。図8の装置関連性テーブルT30は、使用する装置に対応する装置IDと、当該装置に対して外乱の要因となる機器に対応する対象装置IDと、外乱の要因になり得る対象事象(振動、電界など)と、外乱の装置に対する影響度とを、対応付けて格納する。影響度は、ここでは、「高」「中」「小」で表されているが、影響度が高くなるほど大きくなる数値で表されてもよい。外乱の要因となる機器には、他の電子顕微鏡装置や粒子線治療装置などが含まれてもよい。
[0048]
 処理部102は、記憶部104に格納される装置テーブルT20から、装置関連性テーブルT30から抽出したレコードに含まれる対象装置IDに関するレコードを抽出する。装置テーブルT20は、装置と、型番、設置位置、制御方法等との対応付けを示すテーブルである。
[0049]
 図9は、装置テーブルの例を示す図である。図9の装置テーブルT20は、装置に対応する装置IDと、当該装置を製造したメーカと、当該装置の型番と、当該装置の設置位置と、当該装置を制御する制御端末と、当該装置を制御するためのプログラムや規格等を表す制御オブジェクトと、制御端末から当該装置へのアクセスルート等を示すアドレス/ポートとを対応付けて格納する。制御端末が装置にネットワークを介して接続されている場合には、「アドレス/ポート」には、ネットワーク上のアドレスが記載される。制御端末が装置に直接接続されている場合には、「アドレス/ポート」には、接続ポートが記載される。制御端末300と装置との接続は、USB、シリアル接続、LAN、赤外線等を用いた通信で行うことができる。なお、この「アドレス/ポート」の書式は、被制御装置資源の制御を行うインタフェースを一意に識別するためのURI(Uniform Resource Identifier)形式としてもよい。これにより、特に、被制御装置がWeb技術を用いて制御用のAPI(Application Program Interface)を公開している場合に、その制御サービスを利用することもできる。
[0050]
 エアコン等の空調機器を制御する制御オブジェクトには、例えば、H-LINK/H-LINK2やDIII-NET等がある。当該制御オブジェクトにより、温度や風量などを制御することができる。ビルなどにおいて照明、電力、空調等を制御する制御オブジェクトには、例えば、LONWORKS、BAC-net、X10、KNX(Konnex)、JEM-A、ECHONET-LITE等がある。家電機器などを制御する制御オブジェクトには、例えば、UPnP、DLNA(登録商標)、IGRS等がある。制御オブジェクトは、制御される機器に応じて適切に選択される。また、その他の既存の技術により、外乱の要因となり得る機器の制御をすることができる。
[0051]
 また、処理部102は、記憶部104に格納される装置制御テーブルT40から、装置関連性テーブルT30から抽出したレコードに含まれる対象装置ID、対象事象、影響度が一致するレコードを抽出する。装置制御テーブルT40は、対象装置、対象事象、影響度に応じた制御内容が格納されるテーブルである。
[0052]
 図10は、装置制御テーブルの例を示す図である。図10の装置制御テーブルT40は、制御の対象となる装置の対象装置IDと、外乱の要因になり得る対象事象と、外乱の影響度と、制御するコマンドと、当該コマンドの動作条件と、当該コマンドに対するパラメータとを対応付けて格納する。例えば、対象装置IDが「エアコン」であって、対象事象が「温度」であって、影響度が「高」である場合、エアコンの動作モードが「暖房」であれば、制御コマンド「温度」で、パラメータを「-2℃」とする。これにより、エアコンの温度が2℃下げられる。
[0053]
 処理部102は、装置テーブルT20から抽出されたレコードに含まれる制御端末300に対して、外乱の要因となる装置の制御を行うことの指示を、通信部106を介して、送信する。当該指示には、制御の対象となる装置の装置ID、制御オブジェクト、アドレス/ポート、制御するコマンド、コマンドの動作条件、コマンドに対するパラメータ等が含まれる。当該指示に含まれる内容は、装置テーブルT20、装置関連性テーブルT30、装置制御テーブルT40から抽出された情報である。
[0054]
 制御端末300の処理部302は、通信部306を介して、外乱の要因となる装置の制御を行うことの指示を受信する。処理部302は、受信した指示を記憶部304に格納する。処理部302は、受信した指示に含まれる装置の現在の状態を取得することを、制御部308に指示する。制御部308は、指示に含まれる装置について、現在の状態を取得する。制御部308は、各装置に対応する制御オブジェクトを用いて、現在の状態を取得する。制御部308は、取得した各装置の現在の状態を処理部302に通知する。処理部302は、通知された各装置の現在の状態(開始日時前の状態)を記憶部304に格納する。また、処理部302は、受信した指示に含まれる装置毎のコマンドを実行することを、制御部308に指示する。制御部308は、各装置に対して、各装置に対応する制御オブジェクトを用いて、制御コマンドとコマンドに対するパラメータにより、実行する。各装置は、制御コマンドとパラメータによって、所定の動作を行う。制御部308は、指示が完了すると、指示の完了の通知を、処理部302に行う。処理部302は、指示の完了の通知を制御部308から受けると、サーバ100に対し、通信部306を介して、指示の完了を通知する。サーバ100の処理部102は、制御端末300から、指示の完了の通知を、通信部106を介して受信する。サーバ100の処理部102は、指示の完了を作業端末400に、通信部106を介して通知してもよい。
[0055]
 通信部406を介して、指示の完了の通知を受けた作業端末400の処理部402は、指示の完了(即ち、外乱の要因となる機器に対する所定の制御の完了)の旨を表示部410に表示する。装置の使用を予約した利用者は、表示部410の表示を確認して、装置(電子顕微鏡装置420)の使用を開始することができる。外乱の要因となる機器に対する所定の制御は、外乱を低減するものである。よって、利用者が、完了の通知を待って、装置(電子顕微鏡装置420)の使用を開始することで、測定精度の向上を図ることができる。また、処理部402が完了の通知を受信しないかぎり、制御部408が電子顕微鏡装置420を使用できないように制御してもよい。
[0056]
 電子顕微鏡装置420の使用予約を行った利用者は、使用予約の開始日時より、電子顕微鏡装置420を使用することができる。電子顕微鏡装置420の使用は、作業端末400を介して行う。利用者は、作業端末400の入力部412等により電子顕微鏡装置420を操作し、表示部410等により電子顕微鏡装置420の状態などを確認することができる。
[0057]
 S106では、処理部102は、時計部108から、現在日時の情報を取得する。処理部102は、現在日時が、記憶部104に格納されるスケジュールテーブルT10に含まれる予約情報の終了日時に一致したか否かを判定する。一致した場合(S106;YES)、処理がS107に進む。一致しない場合(S106;NO)、処理がS108に進む。
[0058]
 S107では、サーバ100の処理部102は、S106で終了日時に達した予約情報の装置IDを抽出する。当該装置IDに対応する装置(電子顕微鏡装置など)が、利用者が使用している装置である。処理部102は、利用者が使用している装置について、S105で外乱の要因となる装置の制御を行うことの指示を送信した制御端末300に対して、外乱の要因となる装置の状態を開始日時前の状態に戻すことの指示を、通信部106を介して送信する。
[0059]
 制御端末300の処理部302は、通信部306を介して、サーバ100から指示を受信すると、記憶部304に格納される外乱の要因となる各装置の開始日時前の状態を取得する。処理部302は、制御部308に、外乱の要因となる各装置を、開始日時前の状態に戻すことを指示する。制御部308は、S105と同様にして、制御オブジェクトを用いて、各装置を、開始日時前の状態と同じ状態にすることを指示する。各装置は、指示に基づいて、状態を開始日時前の状態に戻す。制御部308は、指示が完了すると、指示の完了の通知を、処理部302に行う。処理部302は、指示の完了の通知を制御部308から受けると、サーバ100に対し、通信部306を介して、指示の完了を通知する。サーバ100の処理部102は、制御端末300から、指示の完了の通知を、通信部106を介して受信する。サーバ100の処理部102は、指示の完了を作業端末400に、通信部106を介して通知してもよい。
[0060]
 通信部406を介して、指示の完了の通知を受けた作業端末400の処理部402は、指示の完了(即ち、外乱の要因となる機器に対する開始日時前の状態に戻す処理の完了)の旨を表示部410に表示する。装置の使用をした利用者は、表示部410の表示を確認して、外乱の要因となる機器の状態が開始日時前の状態に戻ったことを確認することができる。
[0061]
 (その他)
 サーバ100は、S105の動作を、予約された装置を制御する作業端末400から作業開始の信号を受信するまで行わないとしてもよい。装置が予約されても装置が使用されない場合には、外乱の要因を除去しなくてもよいからである。また、サーバ100は、S107の動作を、予約された装置を制御する作業端末400から作業終了の信号を受信するまで行わないとしてもよい。作業の終了前に、外乱の要因となる装置を開始日時前の状態に戻すと、作業(例えば、電子顕微鏡装置420での測定)において外乱の要因(測定精度の低下)となるからである。さらに、サーバ100は、S107の動作を、終了日時に達する前でも、予約された装置を制御する作業端末400から作業終了の信号を受信すれば行ってもよい。作業が終了すれば、外乱の要因となる装置を開始日時前の状態に戻しても支障がないからである。
[0062]
 S101において、予約端末200の表示部208に予約状況画面を表示した際に、特定の使用予約をキャンセルができるようにしてもよい。このとき、予約端末200は、特定の使用予約がキャンセルされた旨の通知を、通信部206を介して、サーバ100に行う。サーバ100の処理部102は、通信部106を介して、特定の使用予約のキャンセルの通知を受信すると、記憶部104に格納されるスケジュールテーブルT10から、当該使用予約を削除する。これにより使用予約のキャンセルを行うことができる。また、開始日時以降で終了日時前、すなわち予約時間帯内にキャンセルができるようにしてもよい。この場合にはS106の終了時刻となった場合と同様に、前述のS107の機器制御を実施し、結果的に制御端末300での各制御端末の状態を使用前の状態に戻すことができる。なお、キャンセル処理を行えるユーザは、予約したユーザと同一、あるいは、システムの管理者を認証することで限定することが望ましい。
[0063]
 外乱の要因となる装置の制御を行う日時は、開始日時に対して時間オフセットが設定された日時でもよい。時間オフセットが設定されている場合には、開始日時から時間オフセット分ずらした日時に、外乱の要因となる機器に対する制御(S104、S105の動作)を行ってもよい。時間オフセットの値は、正であっても負であってもよい。終了日時に関する動作(S106、S107の動作)に対しても同様である。
[0064]
 サーバ100、予約端末200、制御端末300、作業端末400のうち、いずれか2つ以上の装置が一体化して動作してもよい。例えば、サーバ100と予約端末200とが一体化して動作してもよい。
[0065]
 ここでは、電子顕微鏡装置や粒子線治療装置などの使用における精度向上について説明したが、これらの装置にかぎらず、一般の装置においても、上記の動作を適用することで、一般の装置の使用時における外乱を除去することができる。
[0066]
 (実施形態の作用、効果)
 本実施形態のシステム10は、電子顕微鏡装置420等の使用の予約した時間帯に、電子顕微鏡装置420等の測定等の外乱の要因となる機器を制御して、外乱の要因を除去する。電子顕微鏡装置420等の使用時に、外来の要因が除去されることで、電子顕微鏡装置420等の測定等の精度が向上する。
[0067]
 以上の実施形態等の構成は、可能な限り組み合わせて実施され得る。
[0068]
 〈コンピュータ読み取り可能な記録媒体〉
 コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
[0069]
 ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体内には、CPU、メモリ等のコンピュータを構成する要素を設け、そのCPUにプログラムを実行させてもよい。
[0070]
 また、このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
[0071]
 また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。

符号の説明

[0072]
   10  システム
  100    サーバ
  102     処理部
  104     記憶部
  106     通信部
  108     時計部
  200    予約端末
  202     処理部
  204     記憶部
  206     通信部
  208     表示部
  210     入力部
  300    制御端末
  302     処理部
  304     記憶部
  306     通信部
  308     制御部
  320     エアコン
  330     電子レンジ
  340     モータ
  400    作業端末
  402     処理部
  404     記憶部
  406     通信部
  408     制御部
  410     表示部
  412     入力部
  420     電子顕微鏡装置
   90   コンピュータ
   91    プロセッサ
   92    メモリ
   93    記憶部
   94    入力部
   95    出力部
   96    通信制御部

請求の範囲

[請求項1]
 第1装置を使用するための予約情報であって、前記第1装置の使用の開始日時及び終了日時に相当する情報を含む前記予約情報を格納する記憶部と、
 前記記憶部に格納される前記予約情報に基づく前記開始日時に達した場合、第2装置を所定の状態にするための第1指示を、前記第2装置を制御する制御端末に送信し、
 前記記憶部に格納される前記予約情報に基づく前記終了日時に達した場合、前記第2装置を前記開始日時前の状態にするための第2指示を、前記制御端末に送信する処理部と、を備えるサーバ。
[請求項2]
 サーバと制御端末とを備える制御システムであって、
 前記サーバが、
  第1装置を使用するための予約情報であって、前記第1装置の使用の開始日時及び終了日時に相当する情報を含む前記予約情報を格納する第1記憶部と、
  前記第1記憶部に格納される前記予約情報に含まれる前記開始日時に達した場合、第2装置を所定の第1状態にするための第1指示を、前記第2装置を制御する前記制御端末に送信する第1処理部とを備え、
 前記第1処理部は、前記第1記憶部に格納される前記予約情報に基づく前記終了日時に達した場合、前記第2装置を前記開始日時前の状態にするための第2指示を、前記制御端末に送信し、
 前記制御端末が、
 第2記憶部と第2処理部とを備え、
 前記第2処理部は、
  前記サーバから前記第1指示を受信した場合、前記第1指示に含まれる前記第2装置から前記第2装置の現在の状態である第2状態を取得して、取得した前記第2状態を前記第2記憶部に格納し、前記第1指示に基づいて前記第2装置を前記第1状態にするように制御し、
  前記サーバから前記第2指示を受信した場合、前記第2装置を、前記第2記憶部に格納される前記第2状態にするように制御する、
制御システム。
[請求項3]
 コンピュータが、
 第1装置を使用するための予約情報であって、前記第1装置の使用の開始日時及び終了日時に相当する情報を含む前記予約情報に基づく前記開始日時に達した場合、第2装置を所定の状態にするための第1指示を、前記第2装置を制御する制御端末に送信し、
 前記予約情報に基づく前記終了日時に達した場合、前記第2装置を前記開始日時前の状態にするための第2指示を、前記制御端末に送信する、
ことを実行する制御方法。
[請求項4]
 コンピュータが、
 第1装置を使用するための予約情報であって、前記第1装置の使用の開始日時及び終了日時に相当する情報を含む前記予約情報に基づく前記開始日時に達した場合、第2装置を所定の状態にするための第1指示を、前記第2装置を制御する制御端末に送信し、
 前記予約情報に基づく前記終了日時に達した場合、前記第2装置を前記開始日時前の状態にするための第2指示を、前記制御端末に送信する、
ことを実行するための制御プログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]