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1. (WO2017026517) ユーザ装置及び通信方法
Document

明 細 書

発明の名称 ユーザ装置及び通信方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

非特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007   0008   0009   0010   0011   0012  

課題を解決するための手段

0013   0014  

発明の効果

0015  

図面の簡単な説明

0016  

発明を実施するための形態

0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096  

符号の説明

0097  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1A   1B   1C   2   3   4   5   6   7A   7B   7C   7D   8   9   10A   10B   10C   11   12   13   14  

明 細 書

発明の名称 : ユーザ装置及び通信方法

技術分野

[0001]
 本発明は、ユーザ装置及び通信方法に関する。

背景技術

[0002]
 LTE(Long Term Evolution)及びLTEの後継システム(例えば、LTE-A(LTE-Advanced)、FRA(Future Radio Access)、4Gなどともいう)では、ユーザ端末同士が無線基地局を介さないで直接通信を行うD2D(Device to Device)技術が検討されている(例えば、非特許文献1)。
[0003]
 D2Dは、ユーザ装置と基地局との間のトラヒックを軽減したり、災害時などに基地局が通信不能になった場合でもユーザ装置間の通信を可能とする。
[0004]
 また、D2Dでは、カバレッジ外での直接通信及びプッシュ通話(PTT:Push to Talk)のサポートが予定されている。また、3GPPでは災害時等にプッシュ通話を実現するMCPTT(Mission Critical Push To Talk)サービスが検討されている(例えば、非特許文献2)。
[0005]
 D2Dは、通信可能な他のユーザ端末を見つけ出すためのD2Dディスカバリ(D2D discovery、D2D発見ともいう)と、端末間で直接通信するためのD2Dコミュニケーション(D2D direct communication、D2D通信、端末間直接通信などともいう)と、に大別される。以下では、D2Dコミュニケーション、D2Dディスカバリなどを特に区別しないときは、単にD2Dと呼ぶ。また、D2Dで送受信される信号を、D2D信号と呼ぶ。

先行技術文献

非特許文献

[0006]
非特許文献1 : "Key drivers for LTE success:Services Evolution"、2011年9月、3GPP、インターネットURL:http://www.3gpp.org/ftp/Information/presentations/presentations_2011/2011_09_LTE_Asia/2011_LTE-Asia_3GPP_Service_evolution.pdf
非特許文献2 : 3GPP TS22.179 V13.2.0(2015-06)

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 例えばMCPTTでは、送信側のユーザ装置から発呼された優先度が高い通信呼を確実に周辺のユーザ装置に着呼させることが求められる。そのため、ユーザ装置は、優先度が高い通信呼が発呼されることを確実に検出すると共に、仮に通信中又は何かしらの通信を予定している場合は優先度の高い通信呼のために無線リソースを解放するのが望ましい。
[0008]
 しかしながら、D2D通信では、ユーザ装置から基地局への上り信号送信のリソースとして既に規定されている上りリソースの一部が利用される。つまり、D2Dは送受信で共通の帯域を用いる半二重通信(Half Duplex)であることから、同一サブフレームにおいてD2D信号の送信及び受信を同時に行うことができない。つまり、優先度の高いユーザ装置が優先度の高い通信呼を発呼しても、受信側のユーザ装置がD2D信号を送信している間は当該優先度の高い通信呼は無視されてしまう。
[0009]
 図1A、B及びCは、D2D信号の送信が重複する場合の一例を示す図である。図1Aは、UE1及びUE2が、D2Dにおける無線リソース割当て情報であるSCI(Sidelink Control Information)を同一のサブフレームで送信した場合を示しており、図1Bは、UE1及びUE2が、SCIを同一の無線リソースで送信した場合を示している。
[0010]
 D2Dでは、基地局eNBが無線リソースを割当てる方式の他に、ユーザ装置自身が無線リソースをランダムに選択する方式も規定されているため、図1A及び図1Bの状態が発生し得る。図1A及び図1Bの場合、SCIを送信中であるUE1は、UE2から送信されたSCIを受信することができない。また、SCIにはスケジューリング情報が格納されているため、UE1は、SCIを受信することができないとその後にUE2から送信されるデータ(MAC(Medium Access Control) PDU(Protocol Data Unit))も受信することができない。
[0011]
 図1Cは、データ送信用のチャネルであるPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)におけるデータ送信タイミング(データ送信を行うサブフレーム)のパターンを示すT-RPT(Time Resource Patter)のうち、UE2の全てのデータ送信タイミングでUE1もデータを送信するようなパターンのT-RPTが選択された場合を示している。図1Cにおいて、「0」はデータを送信しないタイミング(サブフレーム)、「1」はデータを送信するタイミング(サブフレーム)を示す。図1Cにおいて、UE2のT-RPTで「1」である送信タイミングは、UE1のT-RPTでも「1」である。つまり、UE2がデータを送信する全てのタイミングでUE1もデータを送信することになるため、UE1はUE2から送信されたデータを受信することができない。
[0012]
 開示の技術は上記に鑑みてなされたものであって、D2D通信において、優先度の高いデータの受信率を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0013]
 開示の技術のユーザ装置UEは、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、優先度の高いMAC PDUを送信する場合に、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームを用いて、無線リソース割当て情報を送信する第一の送信部と、送信された前記無線リソース割当て情報に従って、D2D用データチャネルでMAC PDUを送信する第二の送信部と、を有する。
[0014]
 また、開示の技術のユーザ装置UEは、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、D2D用制御チャネルで無線リソース割当て情報を受信し、受信した無線リソース割当て情報に対応するMAC PDUをD2D用データチャネルで受信する受信部と、他のユーザ装置向けのMAC PDUを送信する送信部であって、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームで前記受信した無線リソース割当て情報が受信された場合、優先度の高いMAC PDUの送信が予定されていることを示す情報が前記受信した無線リソース割当て情報に含まれていた場合、又は、受信部で受信されたMAC PDUのサブヘッダに優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報が含まれていた場合に、前記他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を中止する送信部と、を有する。

発明の効果

[0015]
 開示の技術によれば、D2D通信において、優先度の高いデータの受信率を高めることが可能な技術が提供される。

図面の簡単な説明

[0016]
[図1A] D2D信号の送信が重複する場合の一例を示す図である。
[図1B] D2D信号の送信が重複する場合の一例を示す図である。
[図1C] D2D信号の送信が重複する場合の一例を示す図である。
[図2] 実施の形態における無線通信システムの構成の一例を示す図である。
[図3] D2D通信を説明するための図である。
[図4] D2D通信に用いられるMAC PDUを説明するための図である。
[図5] SL-SCH subheaderのフォーマットを説明するための図である。
[図6] 実施の形態におけるユーザ装置間で行われる処理手順の一例を示すシーケンス図である。
[図7A] 実施の形態におけるSCI送信方法の一例を示す図である。
[図7B] 実施の形態におけるSCI送信方法の一例を示す図である。
[図7C] 実施の形態におけるSCI送信方法の一例を示す図である。
[図7D] 実施の形態におけるSCI送信方法の一例を示す図である。
[図8] 「Pre-emption信号」を送信するための無線リソースの一例(その1)を説明するための図である。
[図9] 「Pre-emption信号」を送信するための無線リソースの一例(その2)を説明するための図である。
[図10A] 「Pre-emption信号」を含むMAC PDUのSL-SCH subheaderの一例を示す図である。
[図10B] 「Pre-emption信号」を含むMAC PDUのSL-SCH subheaderの一例を示す図である。
[図10C] 「Pre-emption信号」を含むMAC PDUのSL-SCH subheaderの一例を示す図である。
[図11] 優先度が高いユーザ装置向けのリソースプールの一例を示す図である。
[図12] 実施の形態に係るユーザ装置の機能構成の一例を示す図である。
[図13] 実施の形態に係る基地局の機能構成の一例を示す図である。
[図14] 実施の形態に係るユーザ装置及び基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。

発明を実施するための形態

[0017]
 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る無線通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのリリース8、又は9に対応する通信方式のみならず、3GPPのリリース10、11、12、13、又はリリース14以降に対応する第5世代の通信方式も含む広い意味で使用する。
[0018]
 <概要>
 図2に示すように、本実施の形態における無線通信システムは、基地局eNBと、ユーザ装置UE1とユーザ装置UE2とを有する。基地局eNBは、例えばマクロセルの報知情報(システム情報:SIB)又はRRC(Radio Resource Control)等を用いて、D2D信号の送受信の為に用いられるリソースプールの割り当て等を行う。なお、以下の説明において、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2のうち任意のユーザ装置を「ユーザ装置UE」と呼ぶ。
[0019]
 本実施の形態において、ユーザ装置UE2は、例えばMCPPT等の優先度の高い通信を開始するユーザ装置UEであり、ユーザ装置UE1は、ユーザ装置UE2よりも優先度の低い一般のユーザ装置UEである前提とする。図2では、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2がそれぞれ1つずつ図示されているが、便宜上でありユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2の数に制約はない。
[0020]
 本実施の形態では、ユーザ装置UE2が優先度の高い通信を開始することを周辺のユーザ装置UEに通知するための信号を、便宜上「Pre-emption信号」と呼ぶ。Pre-emption信号に含まれる情報の内容について特に制限はないが、例えば、緊急通報に関するデータを送信するための無線リソースを予約するための情報など高プライオリティの情報が想定される。
[0021]
 ここで、LTEにおけるD2Dの信号送信の概要を説明する。図3は、D2Dにおける物理チャネル全体の構成を示している。「Discovery」については、図3に示すように、Discovery period毎に、Discoveryメッセージ用のリソースプールが確保され、ユーザ装置UEはそのリソースプール内でDiscoveryメッセージを送信する。より詳細にはType1、Type2bがある。Type1では、ユーザ装置UEが自律的にリソースプールから送信リソースを選択する。Type2bでは、上位レイヤシグナリング(例えばRRC信号)により準静的なリソースが割り当てられる。
[0022]
 「Communication」についても、図3に示すように、Control/データ送信用リソースプールが周期的に確保される。リソースプールが確保される周期は「SC Period」と称される。送信側のユーザ装置UEはControlリソースプールから選択されたリソースでSCIによりデータ送信用リソース等を受信側のユーザ装置UEに通知し、当該データ送信用リソースでデータを送信する。受信側のユーザ装置UEは、取得したSCIに含まれる情報(T-RPT、無線リソース割当て情報、MCS等)を用いて当該データ送信用リソースを把握してデータを受信する。
[0023]
 「Communication」について、より詳細には、Mode1とMode2がある。Mode1では、基地局eNBからユーザ装置UEに送られる(E)PDCCHによりダイナミックにリソースが割り当てられる。Mode2では、ユーザ装置UEはControl/データ送信用リソースプールから自律的に送信リソースを選択する。リソースプールについては、SIBで通知されたり、予め定義されたものが使用される。
[0024]
 LTEにおいて、「Discovery」に用いられるチャネルはPSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)と称され、「Communication」におけるSCI等の制御情報を送信するチャネルはPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)と称され、データを送信するチャネルはPSSCHと称される。
[0025]
 D2D通信に用いられるMAC PDUは、図4に示すように、少なくともMAC header、MAC Control element、MAC SDU(Service Data Unit)、Paddingで構成される。MAC PDUはその他の情報を含んでも良い。MAC headerは、1つのSL-SCH(Sidelink Shared Channel)subheaderと、1つ以上のMAC PDU subheaderで構成される。
[0026]
 図5に示すように、SL-SCH subheaderは、MAC PDUフォーマットバージョン(V)、送信元情報(SRC)、送信先情報(DST)、Reserved bit(R)等で構成される。Vは、SL-SCH subheaderの先頭に割り当てられ、ユーザ装置UEが用いるMAC PDUフォーマットバージョンを示す。送信元情報には、送信元に関する情報が設定される。送信元情報には、ProSe UE IDに関する識別子が設定されてもよい。送信先情報には、送信先に関する情報が設定される。送信先情報には、送信先のProSe Layer-2 Group IDに関する情報が設定されてもよい。
[0027]
 本実施の形態において、ユーザ装置UEは、D2D通信をサポートするユーザ装置UEであればどのようなユーザ装置UEにも適用できる。また、以下の説明において、ユーザ装置UE2は「Pre-emption信号」を送信する前提で説明するが、本実施の形態は「Pre-emption信号」に限られず、他のデータについても適用できる。また、以下の説明において、「優先度の高いMAC PDU」とは、「Pre-emption信号」に係るMAC PDU、優先度が高く設定されている論理チャネルで送信されるデータから生成されるMAC PDU、優先度が高く設定されているU-planeデータから生成されるMAC PDUなどを含む意味で使用する。以下、本実施の形態における無線通信システムが行う具体的な処理手順について説明する。
[0028]
 <処理手順>
 (優先度の高いMAC PDUを受信するための処理手順)
 図6は、実施の形態におけるユーザ装置間で行われる処理手順の一例を示すシーケンス図である。図6を用いて、ユーザ装置UE1とユーザ装置UE2とが同時にデータ送信を行う場合に、ユーザ装置UE2が優先度の高い通信を開始しようとしていることを、ユーザ装置UE1が検出する際の処理手順を説明する。
[0029]
 図6において、ユーザ装置UE1は任意のデータ(例えば、「Communication」に用いられるデータ)をMAC PDUに含めて送信し、ユーザ装置UE2は、Pre-emption信号をMAC PDUに含めて送信する前提とする。また、図6では、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2は、お互いにD2D信号を送受信しているように図示されているが、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2が、それぞれ不特定のユーザ装置UE向けにD2D信号を送信する場合、及び、特定のグループのユーザ装置UE向けにD2Dを送信する場合も含む。なお、ユーザ装置UEは、自身がD2D信号の送信を行っていないサブフレームでは、他のユーザ装置UEから送信されるD2D信号をモニタする。
[0030]
 まず、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2が、それぞれMAC PDUの送信を開始するためにPSCCHでSCIを送信する(S11、S12)。本実施の形態において、ユーザ装置UE2は、SCIをユーザ装置UE1に受信させるために、ユーザ装置UE1がSCIを送信するタイミングと重複しないようにSCIを送信するようにする。ユーザ装置UE2がSCIを送信する方法について図を用いて具体的に説明する。
[0031]
 図7A、B、C及びDは、実施の形態におけるSCI送信方法の一例を示す図である。従来のD2Dの規定では、同一のSC periodにおいて、同一のSCIを2回繰り返し送信することが規定されている。そこで、実施の形態におけるユーザ装置UE2は、SCIを3回以上繰り返し送信するようにする。
[0032]
 図7A及び図7Cは、ユーザ装置UE2がSCIを3回繰り返し送信する場合に、SCIをマッピングするPSCCHのリソースの一例を示しており、図7B及び図7Dは、ユーザ装置UE2がSCIを4回繰り返し送信する場合に、SCIをマッピングするPSCCHのリソースの一例を示している。ユーザ装置UE1は、従来のD2Dの規定に従ってSCIを2回送信するため、図7A、B、C及びDのようにユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2の各々がSCIを送信するサブフレームが重複した場合であっても、ユーザ装置UE1は、SCIを受信できることになる。つまり、ユーザ装置UE1は、少なくとも、ユーザ装置UE2が3回目以降に送信したSCI(図7A、B、C及びDの「3」及び「4」のSCI)を受信することができることになる。
[0033]
 なお、本実施の形態では、PSCCHに割当てられた無線リソースのうち、優先度の高いMAC PDUに対応するSCIのみを送信可能な無線リソースを予め確保しておき、優先度の低いユーザ装置UE1は、当該無線リソースを必ずモニタするようにしてもよい。例えば、図7A、B、C及びDの「3」及び「4」に示すSCIが送信されているサブフレームは、優先度の高いMAC PDUに対応するSCIのみを送信可能な無線リソースであってもよい。ユーザ装置UE1は、当該サブフレームでSCIを受信した場合、優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていることを予め把握することができる。
[0034]
 また、本実施の形態では、ユーザ装置UE2は、SCIの中に優先度の高いMAC PDUを送信予定であることを示す識別子を含めるようにしてもよい。また、LTEで規定されている複数のT-RPTのうち、優先度の高いMAC PDUの送信のみに用いられる1以上の特定のT-RPTを予め規定しておき、ユーザ装置UE2は、当該特定のT-RPTを選択するようにしてもよい。これにより、当該識別子又は特定のT-RPTを含むSCIを受信したユーザ装置UE1は、優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていることを予め把握することができる。
[0035]
 なお、優先度の高いユーザ装置UE2のみがSCIを送信可能な無線リソース、及び優先度の高いMAC PDUの送信にのみ用いられる特定のT-RPTは、基地局eNBからRRC信号、報知情報(SIB)、レイヤ1又はレイヤ2の制御信号を介してユーザ装置UEに通知されるようにしてもよい。また、SIM(Subscriber Identity Module)に予め設定されていてもよいし、コアネットワークから送信される上位レイヤの制御信号を介して通知されるようにしてもよい。図6に戻り説明を続ける。
[0036]
 次に、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2が、それぞれPSSCHでMAC PDUを送信する(S13、S14)。ここで、ユーザ装置UE2は、「Pre-emption信号」を含むMAC PDUをユーザ装置UE1に受信させるために、特定の無線リソースでMAC PDUを送信するようにする。以下、特定の無線リソースについて図を用いて具体的に説明する。
[0037]
 図8は、「Pre-emption信号」を送信するための無線リソースの一例(その1)を説明するための図である。実施の形態では、D2D通信に割当てられるリソースプールのうち、特定のSC Periodを「Pre-emption信号」を送信するための無線リソースとして割り当てるようにしてもよい。特定のSC Periodは、図8に示すように、周期的(図8の「SC Period#3」、「SC Period#7」・・)に割り当てられるようにしてもよい。
[0038]
 また、優先度の高いユーザ装置UE2は、特定のSC Periodにおいて、MAC PDUを送信する際の送信タイミング数が所定の閾値以上であるT-RPTを選択するようにしてもよい。また、優先度の低いユーザ装置UE1は、特定のSC Periodにおいて、MAC PDUを送信する際の送信タイミング数が所定の閾値以下であるT-RPTを選択するようにしてもよい。当該所定の閾値は、同一値であってもよいし、優先度の高いユーザ装置UE2が用いる所定の閾値と、優先度の低いユーザ装置UE1が用いる所定の閾値とは異なる値であってもよい。一例として、優先度の高いユーザ装置UE2が用いる所定の閾値は「7」であり、優先度の低いユーザ装置UE2が用いる所定の閾値は「1」であるようにしてもよい。
[0039]
 これにより、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2が図8に示すT-RPTを選択した場合、ユーザ装置UE1及びユーザ装置UE2が送信するMAC PDUのうち送信タイミング(サブフレーム)が重複するのは1サブフレームのみになる。つまり、ユーザ装置UEは、当該重複したサブフレーム以外のサブフレームで、ユーザ装置UE2が送信した「Pre-emption信号」を含むMAC PDUを受信できることになる。
[0040]
 なお、周期的に割り当てられる特定のSC Periodを、ユーザ装置UEで特定可能にするために、SC Periodを一意に識別する識別子を付与しておき、当該特定のSC Periodをn+KT(「n」はオフセット値、「K」は整数(1、2、3・・)、「T」は間隔を示す)の計算式で特定されるようにしてもよい。図8の例では、n=-1、T=4になる。また、SC Period#0は、DFN(Direct Frame Number)のサイクルのうち、最初に全体が含まれるSC Periodとしてもよい。
[0041]
 なお、優先度の高いユーザ装置UE2が用いる所定の閾値、優先度の低いユーザ装置UE1が用いる所定の閾値、及び「n」、「T」の値は、基地局eNBからRRC信号、報知情報(SIB)、レイヤ1又はレイヤ2の制御信号を介してユーザ装置UEに通知されるようにしてもよい。また、SIM(Subscriber Identity Module)に予め設定されていてもよいし、コアネットワークから送信される上位レイヤの制御信号を介して通知されるようにしてもよい。
[0042]
 図9は、「Pre-emption信号」を送信するための無線リソースの一例(その2)を説明するための図である。実施の形態では、D2D通信に割当てられるリソースプールのうち、各SC Periodに含まれるPSSCHの無線リソースの特定のサブフレームを「Pre-emption信号」を送信するための無線リソースとして割り当てるようにしてもよい。当該特定のサブフレームは、1つであってもよいし複数であってもよい。図9の例は、PSSCHの最初のサブフレーム(図9の「予約領域」)を、当該特定のサブフレームとして割り当てた場合を示している。
[0043]
 また、優先度の高いユーザ装置UE2は、特定のサブフレームで「Pre-emption信号」を含むMAC PDUを送信するパターンのT-RPTを選択する。一方、優先度の低いユーザ装置UE1は、特定のサブフレームでMAC PDUを送信せずにD2D信号をモニタするようにする。具体的には、ユーザ装置UE1は、図9の「T-RPT pattern_A」に示すように、特定のサブフレームではMAC PDUを送信しないパターンのT-RPTを選択することで、特定のサブフレームをモニタするようにする。
[0044]
 なお、ユーザ装置UE1は、前述のように、SCIを受信した時点で優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていることを予め把握できている場合、特定のサブフレームでMAC PDUの送信を中止する(送信前に破棄する)して、特定のサブフレームをモニタするようにしてもよい。例えば、図9の「T-RPT pattern_B」に示すように、特定のサブフレームでMAC PDUを送信するパターンのT-RPTを選択していた場合、ユーザ装置UE1は、特定のサブフレームではMAC PDUの送信を中止する(送信前に破棄する)して特定のサブフレームをモニタするようにしてもよい。なお、ユーザ装置UE1は、図6のステップS12で受信したSCIに含まれるT-RPTが特定のサブフレームでMAC PDUを送信するパターンのT-RPTであった場合に、優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていると認識するようにしてもよい。また、特定のサブフレームでMAC PDUを受信した場合に、優先度の高いMAC PDUを受信したことを認識するようにしてもよい。
[0045]
 以上説明したように、ユーザ装置UE1は、特定のサブフレームではMAC PDUを送信せずにモニタすることになるため、ユーザ装置UE2が送信した「Pre-emption信号」を含むMAC PDUを受信できることになる。
[0046]
 図10A、B及びCは、「Pre-emption信号」を含むMAC PDUのSL-SCH subheaderの一例を示す図である。図10Aに示すように、ユーザ装置UE2は、SL-SCH subheaderに含まれるReserved bit(R)に、優先度の高いMAC PDU(「Pre-emption信号」が含まれるMAC PDU)であることを示す識別子を設定するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UE1は、受信したMAC PDUのSL-SCH subheaderを参照することで、優先度の高いMAC PDUを受信したことを認識することができる。
[0047]
 また、図10Bに示すように、ユーザ装置UE2は、送信予定である複数のMAC PDUの優先度を示す識別子が設定可能なサブヘッダをMAC PDUのヘッダ部に含めるようにしてもよい。サブヘッダはMAC PDUごとに設定されるが、図10Bに示すサブヘッダが含まれていることで、ユーザ装置UE1は、当該MAC PDU(MAC PDU1)以後にユーザ装置UE2が送信予定のMAC PDU(MAC PDU2、3、4)についても優先度の高いMAC PDUであることを認識することが可能になる。なお、図10Cに示すように、MAC PDUの優先度と当該MAC PDUに対応するLCID(Logical Channel ID)とを含むサブヘッダを定義するようにしてもよい。
[0048]
 (優先度の高いMAC PDUを認識した際の処理手順)
 ユーザ装置UE1は、受信したSCIにより優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていることを予め把握した場合、又は、受信したMAC PDUサブヘッダにより優先度の高いMAC PDUを受信したことを認識した場合、「Pre-emption信号」を受信するために、自身が送信予定であるMAC PDUの送信を中止する(送信前に破棄する)ようにしてもよい。例えば、図9において、ユーザ装置UE1は、特定のサブフレーム以後の全てのサブフレームにおいてMAC PDUの送信を中止し、ユーザ装置UE2から送信される「Pre-emption信号」を受信するようにしてもよい。
[0049]
 また、ユーザ装置UE1は、ユーザ装置UE2がMAC PDUを送信予定のサブフレームを、ユーザ装置UE2が送信したT-RPTから認識することができる。従って、ユーザ装置UE2がMAC PDUを送信予定のサブフレームに限りMAC PDUの送信を中止し、ユーザ装置UE2から送信される「Pre-emption信号」を受信するようにしてもよい。例えば、ユーザ装置UE1は、図9において、ユーザ装置UE2のT-RPT及びユーザ装置UE1のT-RPTの両方が「1」であるサブフレームに限りMAC PDUの送信を中止するようにしてもよい。
[0050]
 (変形例について)
 実施の形態では、優先度が高いユーザ装置UE2がD2D信号を送信するリソースプールを予め確保しておくようにしてもよい。
[0051]
 図11は、優先度が高いユーザ装置向けのリソースプールの一例を示す図である。図11に示すように、D2D通信に割当てられるリソースプールのうち、特定のリソースプールを「Pre-emption信号」送信用のリソースプールとして確保してもよい。優先度の低いユーザ装置UE1は、当該リソースプールについてはD2D信号を送信せずに、優先度の高いユーザ装置UE2がD2D信号を送信していないか否かをモニタしておくようにする。また、優先度の高いユーザ装置UE2は、「Pre-emption信号」を送信する際にのみ、当該リソースプールを用いてSCI及びMAC PDUの送信を行うようにする。
[0052]
 優先度が高いユーザ装置向けのリソースプールを示す情報は、基地局eNBからRRC信号、報知情報(SIB)、レイヤ1又はレイヤ2の制御信号を介してユーザ装置UEに通知されるようにしてもよい。また、SIM(Subscriber Identity Module)に予め設定されていてもよいし、コアネットワークから送信される上位レイヤの制御信号を介して通知されるようにしてもよい。
[0053]
 <機能構成>
 以上説明した実施の形態の動作を実行するユーザ装置UEと基地局eNBとの機能構成例を説明する。
[0054]
 (ユーザ装置)
 図12は、実施の形態に係るユーザ装置の機能構成の一例を示す図である。図12に示すように、ユーザ装置UEは、信号送信部101と、信号受信部102と、検出部103とを有する。なお、図12は、ユーザ装置UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図12に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
[0055]
 信号送信部101は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部101は、D2D信号(SCI、MAC PDU等)の送信機能とセルラー通信の送信機能を有する。信号送信部101は、SCIを送信する第一の送信部と、SCIに従ってMAC PDUを送信する第二の送信部に分けられていてもよい。
[0056]
 また、信号送信部101は、優先度の高いMAC PDU(「Pre-emption信号」を含むMAC PDU)を送信する場合に、PSCCHに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応するSCIの送信に用いられる特定のサブフレームを用いてSCIを送信するようにしてもよい。また、信号送信部101は、優先度の高いMAC PDUを送信する場合に、SCIを3回以上繰り返し送信するようにしてもよい。
[0057]
 また、信号送信部101は、優先度の高いMAC PDUを送信する際、D2D通信に割当てられた無線リソースのうち特定の無線リソース(特定のSC Period)において、MAC PDUを送信可能な送信タイミング数が所定の閾値以上であるT-RPTを選択してSCIを送信するようにしてもよい。
[0058]
 また、信号送信部101は、優先度の高いMAC PDUを送信する際、PSSCHに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUを送信する際に用いられる特定のサブフレームでMAC PDUを送信可能なT-RPTを選択してSCIを送信するようにしてもよい。
[0059]
 また、信号送信部101は、優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報をサブヘッダ部に含むMAC PDUを送信するようにしてもよい。
[0060]
 信号受信部102は、他のユーザ装置UE又は基地局eNBから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。また、信号受信部102は、D2D信号(SCI、MAC PDU等)の受信機能とセルラー通信の受信機能を有する。
[0061]
 検出部103は、信号受信部102で受信されたSCI又はMAC PDUに含まれる情報に基づき、優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていること、及び優先度の高いMAC PDUを受信したことを検出する機能を有する。
[0062]
 なお、検出部103は、PSCCHに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUを送信する際に用いられる特定のサブフレームでSCIが受信された場合、又は、優先度の高いMAC PDUの送信が予定されていることを示す情報がSCIに含まれていた場合に、優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていることを検出するようにしてもよい。また、検出部は、MAC PDUのサブヘッダ内に優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報が含まれている場合に、優先度の高いMAC PDUを受信したことを検出するようにしてもよい。
[0063]
 また、検出部103は、優先度の高いMAC PDUが送信されようとしていること、及び優先度の高いMAC PDUを受信したことを検出した場合、信号送信部101にMAC PDUの送信を中止するように指示してもよい。また、検出部103は、信号送信部101に対して、他のユーザ装置UEから受信したSCIに含まれるT-RPTにより特定されるサブフレームにおいて、MAC PDUの送信を中止するように指示してもよい。なお、検出部103は、信号受信部102に含まれていてもよいし、信号送信部101に含まれていてもよい。
[0064]
 (基地局)
 図13は、実施の形態に係る基地局の機能構成の一例を示す図である。図13に示すように、基地局eNBは、信号送信部201と、信号受信部202と、通知部203とを有する。なお、図13は、基地局eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図13に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
[0065]
 信号送信部201は、基地局eNBから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。信号受信部202は、ユーザ装置UEから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。
[0066]
 通知部203は、ユーザ装置UEがD2D信号送信処理を行う際に用いる各種情報(優先度の高いユーザ装置UE2のみがSCIを送信可能な無線リソース、優先度の高いMAC PDUの送信にのみ用いられる特定のT-RPT、優先度の高いユーザ装置UE2が用いる所定の閾値、優先度の低いユーザ装置UE1が用いる所定の閾値、「n」及び「T」の値、優先度が高いユーザ装置向けのリソースプールを示す情報等)を、RRC信号、報知情報(SIB)、レイヤ1又はレイヤ2の制御信号を介してユーザ装置UEに通知する。
[0067]
 <ハードウェア構成>
 上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図12及び図13)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
[0068]
 例えば、本発明の一実施の形態におけるユーザ装置UE及び基地局eNBは、本発明の通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図14は、実施の形態に係るユーザ装置UE及び基地局eNBのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ装置UE及び基地局eNBは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
[0069]
 なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ装置UE及び基地局eNBのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
[0070]
 ユーザ装置UE及び基地局eNBにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
[0071]
 プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、ユーザ装置UEの信号送信部101と、信号受信部102と、検出部103と、基地局eNBの信号送信部201と、信号受信部202と、通知部203とは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
[0072]
 また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ装置UEの信号送信部101と、信号受信部102と、検出部103と、基地局eNBの信号送信部201と、信号受信部202と、通知部203とは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
[0073]
 メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
[0074]
 ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
[0075]
 通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、ユーザ装置UEの信号送信部101と、信号受信部102と、基地局eNBの信号送信部201と、信号受信部202とは、通信装置1004で実現されてもよい。
[0076]
 入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
[0077]
 また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
[0078]
 また、ユーザ装置UE及び基地局eNBは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
[0079]
 <まとめ>
 以上、実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、優先度の高いMAC PDUを送信する場合に、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームを用いて、無線リソース割当て情報を送信する第一の送信部と、送信された前記無線リソース割当て情報に従って、D2D用データチャネルでMAC PDUを送信する第二の送信部と、を有するユーザ装置が提供される。このユーザ装置UEにより、D2D通信において、優先度の高いデータの受信率を高めることが可能な技術が提供される。
[0080]
 また、前記第一の送信部は、D2D通信に割当てられた無線リソースのうち特定の無線リソースにおいて、MAC PDUを送信可能な送信タイミング数が所定の閾値以上である送信タイミングパターンを含む前記無線リソース割当て情報を送信するようにしてもよい。これにより、特定の無線リソースにおいてより多くのMAC PDUを送信することができ、優先度の高いMAC PDUの受信率を更に高めることが可能になる。
[0081]
 また、前記第一の送信部は、D2D用データチャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUを送信する際に用いられる特定のサブフレームでMAC PDUを送信可能な送信タイミングパターンを含む前記無線リソース割当て情報を送信するようにしてもよい。これにより、特定のサブフレームでは優先度の高いMAC PDUが送信されることになり、優先度の高いデータの受信率を更に高めることが可能になる。
[0082]
 また、前記第二の送信部は、優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報をサブヘッダ部に含めてD2D用データチャネルで前記MAC PDUを送信するようにしてもよい。これにより、MAC PDUを受信したユーザ装置UEは、MAC PDUに優先度の高いデータが格納されていることを把握することが可能になる。
[0083]
 また、実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、D2D用制御チャネルで無線リソース割当て情報を受信し、受信した無線リソース割当て情報に対応するMAC PDUをD2D用データチャネルで受信する受信部と、他のユーザ装置向けのMAC PDUを送信する送信部であって、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームで前記受信した無線リソース割当て情報が受信された場合、優先度の高いMAC PDUの送信が予定されていることを示す情報が前記受信した無線リソース割当て情報に含まれていた場合、又は、受信部で受信されたMAC PDUのサブヘッダに優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報が含まれていた場合に、前記他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を中止する送信部と、を有するユーザ装置が提供される。このユーザ装置UEにより、D2D通信において、優先度の高いデータの受信率を高めることが可能な技術が提供される。
[0084]
 また、前記送信部は、前記受信した無線リソース割当て情報に含まれる送信タイミングパターンにより特定されるサブフレームにおいて、前記他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を中止するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UEは、受信したSCIに含まれるT-RPTにより特定されるサブフレーム以外のサブフレームではMAC PDUを送信することができるため、優先度の高いMAC PDUを受信しつつ、他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を行うことが可能になる。
[0085]
 また、実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が行う通信方法であって、優先度の高いMAC PDUを送信する場合に、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームを用いて、無線リソース割当て情報を送信する第一の送信ステップと、送信された前記無線リソース割当て情報に従って、D2D用データチャネルでMAC PDUを送信する第二の送信ステップと、を有する通信方法が提供される。この通信方法により、D2D通信において、優先度の高いデータの受信率を高めることが可能な技術が提供される。
[0086]
 また、実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が行う通信方法であって、D2D用制御チャネルで無線リソース割当て情報を受信し、受信した無線リソース割当て情報に対応するMAC PDUをD2D用データチャネルで受信する受信ステップと、他のユーザ装置向けのMAC PDUを送信する送信ステップであって、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームで前記受信した無線リソース割当て情報が受信された場合、優先度の高いMAC PDUの送信が予定されていることを示す情報が前記受信した無線リソース割当て情報に含まれていた場合、又は、受信ステップで受信されたMAC PDUのサブヘッダに優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報が含まれていた場合に、前記他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を中止する送信ステップと、を有する通信方法が提供される。この通信方法により、D2D通信において、優先度の高いデータの受信率を高めることが可能な技術が提供される。
[0087]
 <実施形態の補足>
 以上、図7A、B、C、D、図8及び図9を用いて説明した処理手順は、任意に組み合わせることができる。
[0088]
 D2D信号、RRC信号及び制御信号は、それぞれD2Dメッセージ、RRCメッセージ及び制御メッセージであってもよい。
[0089]
 以上、実施の形態では「優先度の高いMAC PDU」を用いて説明したが、必ずしも優先度が高いMAC PDUに限られない。本実施の形態は、他のMAC PDUと区別されるMAC PDUであれば、どのようなMAC PDUにも適用できる。
[0090]
 PSCCHは、D2D通信に用いられる制御情報(SCI等)を送信するための制御チャネルであれば他の制御チャネルであってもよい。PSSCHは、D2D通信に用いられるデータ(MAC PDU等)を送信するためのデータチャネルであれば他のデータチャネルであってもよい。
[0091]
 方法の請求項は、サンプル的順序で様々なステップの要素を提示しており、請求項の中で明記していない限り、提示した特定の順序に限定されない。
[0092]
 以上、本発明の実施の形態は、LTE、LTE-A、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、UWB(Ultra-Wideband)、Bluetooth(登録商標)および/または他の適切なシステムを利用するシステムに拡張され得る。
[0093]
 以上、本発明の実施の形態で説明する各装置(ユーザ装置UE/基地局eNB)の構成は、CPUとメモリを備える当該装置において、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
[0094]
 以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べたシーケンス及びフローチャートは、矛盾の無い限り順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ユーザ装置UE及び基地局eNBは機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置UEが有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局eNBが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
[0095]
 なお、実施の形態において、検出部103及び信号送信部101は、第一の送信部及び第二の送信部の一例である。検出部103及び信号受信部102は、受信部の一例である。「Pre-emption信号」を送信するためのSC Periodは、D2D通信に割当てられた無線リソースのうち特定の無線リソースの一例である。SCIは無線リソース割当て情報の一例である。T-RPTは送信タイミングパターンの一例である。PSCCHは、D2D用制御チャネルの一例である。PSSCHは、D2D用データチャネルの一例である。
[0096]
 本特許出願は2015年8月13日に出願した日本国特許出願第2015-159990号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2015-159990号の全内容を本願に援用する。

符号の説明

[0097]
UE ユーザ装置
eNB 基地局
101 信号送信部
102 信号受信部
103 検出部
201 信号送信部
202 信号受信部
203 通知部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

請求の範囲

[請求項1]
 D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、
 優先度の高いMAC PDUを送信する場合に、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームを用いて、無線リソース割当て情報を送信する第一の送信部と、
 送信された前記無線リソース割当て情報に従って、D2D用データチャネルでMAC PDUを送信する第二の送信部と、
 を有するユーザ装置。
[請求項2]
 前記第一の送信部は、D2D通信に割当てられた無線リソースのうち特定の無線リソースにおいて、MAC PDUを送信可能な送信タイミング数が所定の閾値以上である送信タイミングパターンを含む前記無線リソース割当て情報を送信する、請求項1に記載のユーザ装置。
[請求項3]
 前記第一の送信部は、D2D用データチャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUを送信する際に用いられる特定のサブフレームでMAC PDUを送信可能な送信タイミングパターンを含む前記無線リソース割当て情報を送信する、請求項1又は2に記載のユーザ装置。
[請求項4]
 前記第二の送信部は、優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報をサブヘッダ部に含めてD2D用データチャネルで前記MAC PDUを送信する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のユーザ装置。
[請求項5]
 D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、
 D2D用制御チャネルで無線リソース割当て情報を受信し、受信した無線リソース割当て情報に対応するMAC PDUをD2D用データチャネルで受信する受信部と、
 他のユーザ装置向けのMAC PDUを送信する送信部であって、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームで前記受信した無線リソース割当て情報が受信された場合、優先度の高いMAC PDUの送信が予定されていることを示す情報が前記受信した無線リソース割当て情報に含まれていた場合、又は、受信部で受信されたMAC PDUのサブヘッダに優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報が含まれていた場合に、前記他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を中止する送信部と、
 を有するユーザ装置。
[請求項6]
 前記送信部は、前記受信した無線リソース割当て情報に含まれる送信タイミングパターンにより特定されるサブフレームにおいて、前記他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を中止する、請求項5に記載のユーザ装置。
[請求項7]
 D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が行う通信方法であって、
 優先度の高いMAC PDUを送信する場合に、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームを用いて、無線リソース割当て情報を送信する第一の送信ステップと、
 送信された前記無線リソース割当て情報に従って、D2D用データチャネルでMAC PDUを送信する第二の送信ステップと、
 を有する通信方法。
[請求項8]
 D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が行う通信方法であって、
 D2D用制御チャネルで無線リソース割当て情報を受信し、受信した無線リソース割当て情報に対応するMAC PDUをD2D用データチャネルで受信する受信ステップと、
 他のユーザ装置向けのMAC PDUを送信する送信ステップであって、D2D用制御チャネルに割当てられた無線リソースのうち優先度の高いMAC PDUに対応する無線リソース割当て情報の送信に用いられる特定のサブフレームで前記受信した無線リソース割当て情報が受信された場合、優先度の高いMAC PDUの送信が予定されていることを示す情報が前記受信した無線リソース割当て情報に含まれていた場合、又は、受信ステップで受信されたMAC PDUのサブヘッダに優先度の高いMAC PDUが含まれることを示す情報が含まれていた場合に、前記他のユーザ装置向けのMAC PDUの送信を中止する送信ステップと、
 を有する通信方法。

図面

[ 図 1A]

[ 図 1B]

[ 図 1C]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7A]

[ 図 7B]

[ 図 7C]

[ 図 7D]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10A]

[ 図 10B]

[ 図 10C]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]