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1. (WO2017026401) 無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法
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明 細 書

発明の名称 無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

非特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008   0009   0010  

課題を解決するための手段

0011  

発明の効果

0012  

図面の簡単な説明

0013  

発明を実施するための形態

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16  

明 細 書

発明の名称 : 無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法

技術分野

[0001]
 本発明は、次世代移動通信システムにおける無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法に関する。

背景技術

[0002]
 UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTEアドバンスト(以下、「LTE-A」と表す)、FRA(Future Radio Access)などともいう)も検討されている。
[0003]
 LTE Rel.10-12のシステム構成は、LTEシステム帯域を1単位とする少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を含んでいる。このように、複数のコンポーネントキャリア(セル)を集めて広帯域化することをキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)という。LTE Rel.10-12のシステムでは、最大5CCを用いたCAが利用される。
[0004]
 LTEシステムでは、ユーザ端末(UE)と無線基地局(eNB)の無線通信において、信号の受信ミスによる通信品質の劣化を抑制するために、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)がサポートされている。例えば、ユーザ端末は、無線基地局から送信されたDL信号の受信状況に応じて、送達確認信号(HARQ-ACK、ACK/NACKとも呼ぶ)をフィードバックする。ユーザ端末は、HARQ-ACKを上り制御チャネル(PUCCH)で送信する場合、CC(又は、セル)数等に応じて所定のPUCCHフォーマットを利用することが規定されている(非特許文献2)。

先行技術文献

非特許文献

[0005]
非特許文献1 : 3GPP TS 36.300 “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2”
非特許文献2 : 3GPP TS 36.213 “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) Physical layer procedures (Release 12)”

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 既存のLTEシステム(Rel.12以前)において、ユーザ端末がフィードバックするACK/NACKのビットサイズ(コードブックサイズ、ビット列サイズとも呼ぶ)は、無線基地局から上位レイヤシグナリングであらかじめ準静的(semi-static)に通知される情報(CC数等)に基づいて決定される。したがって、CAを適用する場合、ユーザ端末は設定されるCC数等に基づいて固定的に決定されるコードブックサイズでACK/NACKフィードバックを行う。
[0007]
 このため、ユーザ端末に設定されるCC数と、あるサブフレームでDL信号のスケジューリングが行われるCC数が異なる場合、ユーザ端末において、コードブックサイズを変更できない。その結果、実際にスケジューリングされるCC数が少ない場合であっても、送信するACK/NACKサイズが必要以上に大きくなる場合がある。
[0008]
 また、Rel.12以前では、CA時に設定可能なCC数が最大5個であったが、Rel.13以降では設定可能なCC数の拡張が想定されている。かかる場合に、既存のLTEシステムと同様にACK/NACKのビットサイズを決定すると、設定されるCC数と、スケジューリングされるCC数とが大きく異なる場合が生じる。これにより、UL送信のオーバーヘッドが増加するおそれがある。
[0009]
 一方で、ユーザ端末が受信したDL信号(DL信号を受信したCC数)等に基づいて、フィードバックするHARQ-ACKのコードブックサイズを動的に制御することが考えられる。しかし、ユーザ端末がDL信号を検出ミス又は誤検出した場合、無線基地局と、ユーザ端末でコードブックサイズの認識が異なる場合が生じる。かかる場合、無線基地局は、ユーザ端末からフィードバックされたACK/NACKを適切に復号できず、通信品質が低下するおそれがある。
[0010]
 本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、無線通信システムに複数のコンポーネントキャリアが設定される場合であっても、HARQ-ACKのフィードバックを適切に行うと共に通信品質の低下を抑制可能な無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法を提供することを目的の1つとする。

課題を解決するための手段

[0011]
 本発明の一態様に係る無線基地局は、複数のセルを利用可能なユーザ端末と通信を行う無線基地局であって、各セルからのDL送信を制御する制御部と、DL送信に対してユーザ端末からフィードバックされるACK/NACKを受信する受信部と、を有し、前記制御部は、DL送信を行う各セルの下り制御情報にそれぞれ特定のセルに該当するか否かに関する情報を含めてDL送信を制御することを特徴とする。

発明の効果

[0012]
 本発明の一態様によれば、無線通信システムに複数のコンポーネントキャリアが設定される場合であっても、HARQ-ACKのフィードバックを適切に行うと共に通信品質の低下を抑制することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0013]
[図1] 図1Aは、複数CCにおける下りリンクのスケジューリングを示す図であり、図1Bは、32CCが設定される場合の一例を示す図である。
[図2] ユーザ端末と無線基地局間のスケジューリングCCの認識の一例を示す図である。
[図3] DAIを利用したACK/NACK送信の一例を示す図である。
[図4] 第1の態様におけるTPCフィールドのビット情報を示すテーブルの一例を示す図である。
[図5] 第1の態様におけるACK/NACK送信方法の一例を示す図である。
[図6] 図6A及び図6Bは、第2の態様におけるACK/NACK送信方法の一例を示す図である。
[図7] 図7Aは、第3の態様におけるスケジューリング情報の通知方法の一例を示す図であり、図7Bは、セルの組み合わせを4種類(2ビット)定義したテーブルを示す図である。
[図8] 第3の態様におけるスケジューリング情報を示すテーブル一例を示す図である。
[図9] 第3の態様におけるDCIフォーマット2の利用方法の一例を示す図である。
[図10] 第3の態様における各CCのスケジューリング状況を示す図である。
[図11] 第4の態様におけるTPCフィールドのビット情報を示すテーブルの一例を示す図である。
[図12] 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。
[図13] 本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。
[図14] 本発明の一実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。
[図15] 本発明の一実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。
[図16] 本発明の一実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。

発明を実施するための形態

[0014]
 LTEシステムでは、複数のCC(セル)を用いたユーザ端末と無線基地局の無線通信において再送制御(HARQ-ACK:Hybrid Automatic Repeat Request Acknowledgement、ACK/NACK:ACKnowledgement/Negative ACKnowledgement)がサポートされている。例えば、ユーザ端末は、無線基地局から送信されるDL信号に対する受信結果に基づいてACK/NACK(又はDTX)を無線基地局へフィードバックする。
[0015]
 LTEシステムでは、ユーザ端末がACK/NACK(HARQ-ACK)を上り制御チャネル(PUCCH)で無線基地局に送信するために複数のPUCCH formatが規定されている。ここで、ACK/NACKは、ACKとNACKを示すビットで構成される所定の長さのビット列で構成される。
[0016]
 例えば、PUCCH format 1a/1bが設定されたユーザ端末は、PDSCHをスケジューリングする制御チャネル(PDCCH/EPDCCH)のCCE/ECCE(Control Channel Element/Enhanced CCE)インデックスに対応するPUCCHリソースで、ACK/NACK信号について符号化せずに送信する。
[0017]
 また、PUCCH format 3が設定されたユーザ端末は、SCellのPDCCH/EPDCCHに含まれるTPC(Transmit Power Control)フィールド(TPCコマンドビット)をARI(Ack/nack Resource Indicator)として読み替え、上位レイヤシグナリングで設定された4つのリソースのうち、ARIが指定するいずれか1つのPUCCHリソースで送信する。この時、ARIの値は異なるSCellのPDSCHをスケジューリングするPDCCH、EPDCCH間で同一とすることができる。PUCCH format 3においては、FDD(Frequency Division Duplex)を用いる場合には最大10ビット、TDD(Time Division Duplex)を用いる場合には最大21ビットのコードブックサイズが設定され、ACK/NACKのために用いられる。
[0018]
 既存システム(LTE Rel.10-12)では、PUCCHで送信するHARQ-ACKのコードブック(ACK/NACKビット列)サイズは、上述したように上位レイヤシグナリングで通知される情報に基づきsemi-static(準静的)に決定されている。
[0019]
 FDDを用いる場合には、RRCシグナリングで設定(Configure)されるCC数と、各CCにおいてMIMO(Multiple Input Multiple Output)の適用可否を示すTM(Transmission Mode)に基づいて、全体のACK/NACK(A/N)ビットサイズが確定される。この場合、ユーザ端末は、スケジューリング対象のCC数に関係なく上位レイヤシグナリングに基づいてACK/NACKビット列を送信する。
[0020]
 TDDを用いる場合には、上述したFDDを用いる場合に加え、1ULサブフレームのPUCCHあたりの送達確認信号(ACK/NACK)の対象となるDLサブフレーム数に基づいて、ACK/NACKビット列全体のサイズが確定する。ユーザ端末は、スケジューリング情報に含まれているスケジューリング対象のCC数や、サブフレーム数に関係なく上位レイヤシグナリングに基づいてACK/NACKビット列を送信する。
[0021]
 このように、上位レイヤシグナリングによって通知された情報に基づいてフィードバックするACK/NACKのビットサイズが決定される場合、ユーザ端末に実際にスケジューリングされたCC数に対応するACK/NACKビットサイズと異なる場合が生じる。
[0022]
 例えば、CAを利用するユーザ端末に5CC(CC#0-#4)が設定され、あるサブフレームにおいて3CC(CC#0、#3、#4)を用いて当該ユーザ端末にDL信号が送信される場合を想定する(図1A参照)。図1Aに示す例では、スケジューリングされたCCは、CC#0、CC#3、CC#4の3つに過ぎない。しかし、上位レイヤシグナリングから通知されるACK/NACKサイズが5CC分であるため、ユーザ端末は5CC分のACK/NACKを送信する。この場合、ユーザ端末は、スケジューリングされないCC(CC#1、CC#2)に対応するPDCCH/EPDCCHを検出することはできないため、NACKと判断してフィードバックを行う。
[0023]
 このように、既存システムでは、実際にスケジューリング(DL信号が送信)されるCCに対応するACK/NACKコードブックサイズと、上位レイヤシグナリングによって通知されるコードブックサイズが異なる場合でも、ユーザ端末はコードブックサイズを変更できない。
[0024]
 ところで、LTE Rel.10-12におけるCAでは、ユーザ端末あたりの設定可能なCC数が最大5個に制限されている。一方、LTE Rel.13以降では、より柔軟かつ高速な無線通信を実現するために、ユーザ端末に設定可能なCC数の制限を緩和し、6個以上のCC(5個を超えるCC、たとえば最大32個のCC)を設定することが検討されている(図1B参照)。ここで、設定可能なCC数が6個以上であるキャリアアグリゲーションは、例えば、拡張CA(enhanced CA)、Rel.13 CAなどと呼ばれてもよい。
[0025]
 このように、設定されるCC数が拡張される場合、設定されるCC数と各サブフレームでスケジューリングされるCC数の差が大きくなることが想定される。設定されるCC数に対してDL信号がスケジューリングされるCC数が少ない場合に、従来のようにコードブックサイズをsemi-staticに決定すると、ユーザ端末から送信されるACK/NACKのほとんどがNACKであるような場合が生じる。例えば、図1Bでは、ユーザ端末に32CCが設定され、実際にスケジューリングされるCC数が10個となる場合を示している。この場合には、全体のCC数(32CC)に比べて、実際にスケジューリングされるセルの数(10CC)が少なく、半分以上のCCがNACKとなる。
[0026]
 また、ACK/NACKのコードブックサイズが小さいほど、ユーザ端末が送信する情報量は少なくなる。したがって、ACK/NACKのコードブックサイズを小さくできれば、無線送信に際し要求される通信品質(SINR:Signal to Interference plus Noise power Ratio)を低く抑えることができる。例えば、最大5CCを用いるCAでも、ユーザ端末がフィードバックするACK/NACKのコードブックサイズをスケジューリングされるCCに応じて小さくすることでACK/NACKの送信において要求されるSINRを低く抑えることができる。
[0027]
 このため、ユーザ端末がフィードバックするACK/NACK(HARQ-ACK)のコードブックサイズを、スケジューリングされたCC数に応じてダイナミック(動的)に変更可能とすることが有効となる。
[0028]
 ユーザ端末がフィードバックするACK/NACKのコードブックサイズを動的に変更可能とする場合、例えば、スケジューリングされたCC数等に応じて、ユーザ端末がACK/NACKのビット数を動的に変更することが考えられる。ACK/NACKのビット数を動的に変更する方法としては、ユーザ端末が、下り信号(例えば、PDSCHをスケジューリングするPDCCH/EPDCCH)の検出数に基づき、ACK/NACKのビット数を決定する方法が考えられる。
[0029]
 このように、ユーザ端末が検出した下り制御情報(PDCCH/EPDCCH)に基づいてACK/NACKのコートブックサイズを制御することにより、スケジューリングされるCC数に応じて適切にコードブックサイズを縮小することが可能となる。
[0030]
 ところで、CAを適用したACK/NACKにおいて用いられるPUCCH format(例えばformat 3)においては、ACK/NACKビット列に誤り訂正符号化(例えばブロック符号化)が適用されて送信される。このため、符号化を行うユーザ端末と、復号を行う無線基地局でコードブックサイズの認識が一致していなければ、無線基地局はユーザ端末からフィードバックされたACK/NACKを正しく復号することはできない。
[0031]
 例えば、ユーザ端末が、本来スケジューリングされたCC数と異なるCC数を認識するような検出ミスや誤検出が発生すると、無線基地局とユーザ端末でコードブック(ビット列)サイズの認識が一致しない事態が生じる(図2参照)。図2では、無線基地局がユーザ端末に対して8CCを利用したスケジューリング(DL信号の送信)を行っているが、ユーザ端末では5CC分のPDCCH/EPDCCH(スケジューリング情報)を検出する場合を示している。つまり、ユーザ端末は、3CC分のDL信号(例えば、PDCCH/EPDCCH)について検出ミスしている。
[0032]
 図2においてユーザ端末が検出したDL信号(CC数)に基づいてACK/NACKコードブックサイズを決定する場合、ユーザ端末は、検出した5CC分のACK/NACKビット列を無線基地局に送信する。そのため、無線基地局は正しく復号ができずACK/NACKビット列全体が影響を受けて、ACK/NACKを用いたフィードバック品質が著しく劣化してしまう。
[0033]
 このように、ユーザ端末は、無線基地局から所定CCで送信されたDL信号を検出ミスした場合、当該無線基地局がDL信号を送信したCC数よりも少ないCC数の割当てと判断する。また、ユーザ端末は、無線基地局から送信されたDL信号を誤検出した場合、当該無線基地局がDL信号を送信したCC数より多いCC数の割当てと判断する。
[0034]
 PDCCH/EPDCCHの検出数に基づいてユーザ端末が送信するACK/NACKのコードブックサイズを決める方法は容易に適用することができるが、検出ミスや誤検出が発生すると、無線基地局とユーザ端末の間でコードブックサイズの認識がずれる。かかる場合、上述したようにACK/NACKに基づくフィードバック品質が劣化し、通信品質が劣化してしまうおそれがある。
[0035]
 あるいは、ユーザ端末が、あるサブフレームでスケジューリングされたセル(DL送信が行われたセル)を、各セルの下り制御情報に含まれるDL割当てインデックス(DAI:Downlink Assignment Indicator(Index))を利用して判断することが考えられる。DAIは、スケジューリングされたセルに対してそれぞれ割当てられる値であり、スケジューリングセルの数(累積値)を示すために利用される。
[0036]
 例えば、無線基地局は、スケジューリングされたセルの下り制御情報にそれぞれ異なるDAIを含めて送信する。各セルの下り制御情報に含めるDAIは、例えば、セルインデックス等に基づいて昇順に設定することができる。この場合、スケジューリングされたセルの中でセルインデックスが最も大きいセルのDAIが最大(スケジューリングされたセル数)となる。
[0037]
 ユーザ端末は、複数のセルからDL信号を受信した場合、各セルの下り制御情報に含まれるDAI(累積値)の値が連続していない場合に、検出できなかったDAIに対応するセルを検出ミスしたと判断することができる。例えば、図3に示すように、15個のCCが設定されるユーザ端末に対して、あるサブフレームで6CC(CC#1、#4、#6、#8、#11、#13)を用いてDL送信が行われる場合を想定する。
[0038]
 かかる場合、無線基地局は、6CC(CC#1、#4、#6、#8、#11、#13)の下り制御情報にそれぞれ異なるDAI(1-6)を設定して送信する。例えば、ユーザ端末がCC#6を検出ミスした場合、ユーザ端末で検出されるDAIは1、2、4-6となるため、ユーザ端末は所定CCで検出ミスが生じたことを判断することができる。かかる場合、ユーザ端末は、当該検出ミスしたCCについてNACKと判断すると共に、検出した最大のDAI(ここでは、6)に基づいてACK/NACKコードブックサイズを決定してフィードバックすることができる。無線基地局は、ユーザ端末からフィードバックされた情報に基づいてCC#6においてDL信号を再送することができる。
[0039]
 このように、DAIを利用することにより、ユーザ端末と無線基地局間のACK/NACKコードブックサイズの認識を一致させると共に、ユーザ端末が検出ミスをしたCCについて無線基地局側で再送制御を適切に行うことができる。
[0040]
 しかし、本発明者等は、DAIを利用した場合であっても、スケジューリングされたセルの中で下り制御情報に含まれるDAIが最大となるセルを検出ミスした場合に、ユーザ端末が当該検出ミスを把握できないことを見出した。例えば、図3において、ユーザ端末がCC#13を検出ミスした場合、ユーザ端末で検出されるDAIは連続する1-5となるため、ユーザ端末はCC#13の検出ミスを判断することができない。かかる場合、ユーザ端末は、スケジューリングされたCCが5CC(CC#1、#4、#6、#8、#11)であると判断してコードブックサイズを決定し、ACK/NACKフィードバックを行う。その結果、ユーザ端末と無線基地局間のACK/NACKコードブックサイズの認識が一致しない場合が生じる。
[0041]
 そこで、本発明者らは、DL送信が行われるセル(スケジューリング対象となるセル)が特定のセルに該当するか否かに関する情報を、各セルの下り制御情報に含めてユーザ端末に通知することを着想した。特定のセルとしては、例えば、DL送信が行われるセルの中で各セルの下り制御情報に含まれるDL割当てインデックスの値が最も大きいセル、又はセルインデックスが最も大きいセルとすることができる。
[0042]
 これにより、ユーザ端末は、特定のセルの下り制御情報を検出ミスした場合であっても、受信したセルの下り制御情報に含まれる情報に基づいて当該特定のセルの検出ミスを把握することができる。また、下り制御情報にDAIを含めることにより、特定のセル以外の他のセルの下り制御情報を検出ミスした場合には、DAIに基づいて当該他のセルの検出ミスを把握することができる。その結果、ユーザ端末は、スケジューリングされたいずれかのセルを検出ミスした場合であっても、当該検出ミスを考慮してACK/NACKコードブックサイズを決定することができる。
[0043]
 また、本発明者らは、DL送信が行われるセル(スケジューリング対象となるセル)に関する情報をユーザ端末に通知し、ユーザ端末がスケジューリング対象セルに関する情報に基づいて送信するACK/NACKのコードブックサイズを制御することを着想した。
[0044]
 本実施の形態によれば、ユーザ端末は、スケジューリング対象のセルを特定するための情報を受信し、当該情報に基づいてACK/NACKフィードバックを制御する。このように、スケジューリング対象のセルを特定するための情報に基づいてACK/NACKフィードバック制御を行うことにより、ACK/NACKのコードブックサイズを動的に変更すると共に、無線基地局とユーザ端末で対象とするコードブックサイズの認識を一致させることができる。これにより、無線通信システムに複数のコンポーネントキャリアが設定される場合であっても、HARQ-ACKのフィードバックを適切に行うと共に通信品質の低下を抑制することができる。
[0045]
 以下、本発明に係る実施形態について説明する。以下の説明では、無線基地局からユーザ端末に対してPDCCHやEPDCCHに含まれるDCI(Downlink Control Information)を用いてスケジューリング対象セルに関する情報を送信する場合を例示するが、本実施の形態はこれに限定されない。例えば、DL MAC CE(DownLink Medium Access Control Control Element)を用いてスケジューリング対象セルに関する情報を送信してもよい。
[0046]
 また、以下に示す実施の形態では、HARQ-ACKフィードバックとして、PUCCHフォーマット3を利用することができるが、これに限られない。PUCCHフォーマット3より容量が大きい新規PUCCHフォーマットを利用することも可能である。また、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)を利用する場合には、PCellと含むMCGと、PUCCH送信を行うPSCellを含むSCGに分類されるが、PCellをPSCellと置き換えてSCGに適用することができる。また、スケジューリングを行うセルの数や配置、スケジューリングされるセルのインデックス、送信される信号についても以下の例に限られない。
[0047]
(第1の態様)
 第1の態様では、スケジューリングされるセル(CC)の下り制御情報に含まれる所定フィールドに対して、当該セルが特定のセルに該当するか否かを示すビット情報を設定する場合について説明する。具体的には、所定フィールドとして電力制御フィールド(TPCフィールド)を利用し、他の情報と組み合わせて設定する場合について説明する。なお、所定セルの下り制御情報は、当該所定セルで送信される下り制御情報だけでなく、他のセルで送信される下り制御情報(クロスキャリアスケジューリング)も含まれる。
[0048]
 無線基地局は、各セルの下り制御情報に含まれるTPCフィールドを利用して、各セルが特定のセルであるか否かをそれぞれユーザ端末に通知することができる。例えば、TPCフィールドが複数のビット値(例えば、PUCCH用のTPCコマンド値)で構成される場合、無線基地局は所定のビット値を特定のセルに関連付けて設定する。
[0049]
 特定のセルは、例えば、DL送信が行われるセルの中で各セルの下り制御情報に含まれるDL割当てインデックスの値が最も大きいセル、又はセルインデックスが最も大きいセルとすることができる。特定のセルはセカンダリセルで構成することができる。また、特定のセルの下り制御情報は、複数のセルの中でスケジューリングされる最後のPDCCH(last PDCCH)となる。
[0050]
 図4は、第1の態様におけるTPCフィールド(PUCCH用のTPCコマンド値)に設定されるビット情報が規定されたテーブルの一例を示す図である。図4では、TPCフィールドを2ビットで構成し、所定のビット値(ここでは、“11”)が特定のセル(last PDCCH)に関連づけて設定されたテーブルを示している。つまり、電力制御フィールドを利用して、内容が異なるビット情報を組み合わせて規定する。
[0051]
 この場合、プライマリセルの下り制御情報におけるTPCフィールドはPUCCHの電力を制御するために利用し、セカンダリセルの下り制御情報におけるTPCフィールドに特定のセルであることを示すビット情報(例えば、“11”)を規定することができる。つまり、セカンダリセルのTPCフィールドでは、PUCCHリソースを示すビット情報(図4における“00”、“01”、“10”)と、特定のセルであることを示す情報(図4における“11”)が組み合わされて定義される。
[0052]
 無線基地局は、特定のセルの下り制御情報(last PDCCH)のTPCフィールドには所定のビット値(例えば、“11”)を設定してDL送信を行う。一方で、無線基地局は、他のセル(例えば、特定のセル以外のセカンダリセル)の下り制御情報のTPCフィールドにはPUCCHのリソース決定に利用するビット値(例えば、“00”、“01”、“10”)のいずれか一つを設定してDL送信を行う。
[0053]
 ユーザ端末は、DL送信が行われる各セルの下り制御情報に含まれるTPCフィールドのビット値に基づいて、プライマリセルのPUCCHの電力、ACK/NACKフィードバック等に利用するPUCCHリソース、及び/又は特定のセルを把握してUL送信を制御することができる。
[0054]
 ユーザ端末が、プライマリセルの下り制御情報のみ検出した場合、当該プライマリセルしかDL送信がないと判断してACK/NACKフィードバックを制御することができる。かかる場合、ユーザ端末は、既存システムのPUCCHフォーマット1a/1bを利用してACK/NACKフィードバックを行うことができる(フォールバック)。
[0055]
 ユーザ端末が、特定のセルの下り制御情報(TPCコマンド)のみ検出した場合、その他のセル(セカンダリセル)のTPCコマンドで通知されるPUCCHリソースに関する情報を受信することができない。この場合、ユーザ端末は、当該特定のセルに対するACK/NACKを送信しないように制御することができる。あるいは、ユーザ端末は、当該特定のセルに対するACK/NACKを所定のPUCCHリソースを利用して送信を制御することができる。
[0056]
 特定のセルに対応する下り制御情報のみ検出した場合、ユーザ端末は、ACK/NACKフィードバックに利用するPUCCHリソース情報を取得することができない。したがって、かかる場合、ユーザ端末は、あらかじめ決められた所定のリソースを利用してPUCCHを送信する、又はPUCCHの送信を行わないように制御することができる。
[0057]
 図5は、1個のプライマリセル(CC#0)と、5個のセカンダリセル(CC#1-#5)が設定され、あるサブフレームにおいてCC#0、#1、#3-#5でDL送信が行われる場合を示している。また、セルIDの順番に応じてDAIの値が設定(累積)される場合を示している。図5では、スケジューリングされるセルの中でCC#5がDAIの値が最も大きいセルに相当し、CC#5の下り制御情報が複数のセルの中でスケジューリングされる最後のPDCCH(last PDCCH)となる。
[0058]
 この場合、無線基地局は、CC#0の下り制御情報のTPCフィールド(ここでは、ビット値“00)”を利用してユーザ端末におけるPUCCHの送信電力を制御する。また、無線基地局は、CC#1、#3、#4の下り制御情報のTPCフィールド(ここでは、ビット値“10”)を利用してユーザ端末がACK/NACKフィードバックに利用するPUCCHリソースを通知する。また、CC#5の下り制御情報のTPCフィールド(ここでは、ビット値“11”)を利用して、当該CC#5が特定のセルに該当することをユーザ端末に通知する。
[0059]
 ユーザ端末は、受信したセルの下り制御情報に含まれるTPCフィールドに基づいて、PUCCHの送信電力制御、PUCCHリソースの選択、及び特定のセルの把握を行う。ユーザ端末が、スケジューリングされた全てのCC(CC#0、#1、#3-#5)を受信した場合、各CCの下り制御情報と受信結果(ACK/NACK)に基づいてACK/NACKの送信を制御する。例えば、CC#0、#1、#4、#5がACK、CC#3がNACKの場合、ユーザ端末は、ビット値“10”に対応するPUCCHリソースを利用して、ACK/NACKの情報(“1、1、0、1、1”)をPUCCHリソース#1に割当てて送信する。ここで、“1”はACK、“0”はNACKに相当する。
[0060]
 一方で、ユーザ端末がCC#0、CC#1、CC#4を検出してACKと判断し、CC#3を検出したがNACKと判断し、CC#5は検出ミスした場合を想定する(図5参照)。
[0061]
 ユーザ端末は、CC#5の下り制御情報(TPCフィールド“11”)を受信できない場合、特定のセルを検出ミスしたと判断する。この場合、ユーザ端末は、特定のセルについてNACKをフィードバックする。図5では、ユーザ端末は、ビット値“10”に対応するPUCCHリソースを利用して、ACK/NACKの情報(“1、1、0、1、0”)をPUCCHリソース#1に割当てて送信する。また、ユーザ端末は、DL送信が行われたCC数が実際に検出したCC数(4個)より1個多いと判断してACK/NACKコードブックサイズを制御することができる。
[0062]
 無線基地局は、ユーザ端末からPUCCHリソース1でフィードバックされた結果(“1、1、0、1、0”)に基づいてCC#3とCC#5でDL信号が適切に受信できなかったと判断し、CC#3とCC#5の再送制御を行うことができる。
[0063]
 このように、DAIが最も大きいセルに該当するか否かに関する情報を、各セルの下り制御情報に含めてユーザ端末に通知することにより、ユーザ端末は、DAIが最も大きいセルを検出ミスした場合であっても当該検出ミスを把握してACK/NACK送信を制御することができる。これにより、無線基地局とユーザ端末でコードブック(ビット列)サイズの認識を一致させてACK/NACK送信を行うことができる。その結果、無線通信システムに複数のコンポーネントキャリアが設定される場合であっても、HARQ-ACKのフィードバックを適切に行うと共に通信品質の低下を抑制することができる。
[0064]
 なお、LTEでは、CC毎に異なる送信モード(TM:Transmission Mode)を設定することが可能である。ユーザ端末が送信するACK/NACKのビット数は、TMに応じて1ビットまたは複数ビット(例えば、2ビット)となる。ユーザ端末に対し、CC毎に異なるTMが設定されている場合、どのCCでTPCフィールド“11”(特定のセルであることを示すビット情報)の下り制御情報が送信されているかに応じて、コードブックサイズが変わってしまう。換言すれば、CC毎に異なるTMが設定される場合、TPCフィールド“11”の下り制御情報が送信されたCCのTMまで把握する必要が生じる。
[0065]
 そこで、DL送信が行われるセル(スケジューリング対象となるセル)が特定のセルに該当するか否かに関する情報を、各セルの下り制御情報に含めて通知されることが設定(Configure)されたユーザ端末は、全てのCCにおいて、空間バンドリングを適用するものとしてもよい。この場合、MIMOの適用により2つ以上のトランスポートブロック(TB:Transport Block)がスケジューリングされたCCのPDSCH復調結果は、排他的論理和の結果として1ビットのACK/NACKとしてフィードバックする。この場合、各CCに設定されたTMおよび前記特定のセル(例えばTPCフィールド“11”のセル)がいずれであっても、コードブックのサイズについての認識を一致させることができる。
[0066]
 あるいは、DL送信が行われるセルが特定のセルに該当するか否かに関する情報を、各セルの下り制御情報に含めて通知されることが設定されたユーザ端末は、全てのCCにおいて、2ビットのACK/NACKをフィードバックするものとしてもよい。または、全てのCCの中に1つでも2ビットのACK/NACKフィードバックが必要なTMが設定されている場合は全てのCCで2ビットのACK/NACKをフィードバックし、その他の場合は全てのCCで1ビットのACK/NACKをフィードバックするものとしてもよい。
[0067]
 あるいは、当該ユーザ端末は、各CCのTMに基づきACK/NACKのビット数を決定するものとしておき、無線基地局側で、当該特定のセルのACK/NACKが1ビットの場合と2ビットの場合の2パターンのコードブックサイズに対する復号を試行してもよい。この場合、無線基地局は、復号結果がOKとなったコードブックサイズを当該ユーザ端末が送信したACK/NACKのコードブックサイズであると判断すればよい。
[0068]
(第2の態様)
 第2の態様では、スケジューリングされるセル(CC)の下り制御情報に含まれるDL割当てインデックス(DAI)を利用して、当該セルが特定のセルに該当するか否かを示すビット情報を設定する場合について説明する。具体的には、所定フィールドとして、DAIにビット値を追加した拡張フィールドを利用する場合について以下に説明する。なお、拡張フィールドはDAIフィールドとは別に設定してもよいし、他のフィールドに追加してもよい。
[0069]
 無線基地局は、DAIフィールドに追加したビット値(例えば、1ビットの拡張フィールド)を利用して当該DAIが含まれる下り制御情報に対応するセルが特定のセルであるか否かをユーザ端末に通知することができる。
[0070]
 例えば、下り制御情報に含まれるDAIの拡張フィールドのビット値が“0”であればDAI(累積値)が最も大きいセル(last PDCCH)のセルであるとし、ビット値が“1”であれば他のセルとすることができる。この場合、無線基地局は、スケジューリングするセルの中でDAIが最も大きいセルの下り制御情報(last PDCCH)のDAI拡張フィールドに“0”を設定し、その他のセルのDAI拡張フィールドに“1”を設定してユーザ端末に通知する。
[0071]
 ユーザ端末は、各セルの下り制御情報のDAIフィールド(例えば、3ビット)と拡張フィールド(例えば、1ビット)に基づいて、実際にスケジューリングされたセルを判断することができる。例えば、ユーザ端末が復調した下り制御情報の中で、いずれの下り制御情報の拡張フィールドに対しても特定のセルを示すビット値(例えば、“0”)が設定されていない場合、ユーザ端末は、特定のセルを検出できなかったと想定する。かかる場合、ユーザ端末は、特定のセルをNACKと仮定すると共に、ACK/NACKコードブックサイズを決定してHARQ-ACKフィードバックを制御することができる。
[0072]
 図6は、1個のプライマリセル(CC#0)と、4個のセカンダリセル(CC#1-#4)が設定され、あるサブフレームにおいてCC#0、#1、#3、#4でDL送信が行われる場合を示している。また、セルIDの順番に応じてDAIの値が設定(累積)される場合を示している。図6では、スケジューリングされるセルの中でCC#4がDAIの値が最も大きいセルに相当し、CC#4の下り制御情報が複数のセルの中でスケジューリングされる最後のPDCCH(last PDCCH)となる。
[0073]
 この場合、無線基地局は、各セルの下り制御情報に含まれるDAIに拡張フィールド(例えば、1ビット)を追加し、CC#0、#1、#3の拡張フィールドにビット値“1”を設定し、CC#4の拡張フィールドにビット値“0”を設定する。
[0074]
 ユーザ端末は、受信したセルの下り制御情報に含まれるDAIと拡張フィールドに基づいてスケジューリングされたセルを判断することができる。ユーザ端末は、受信した下り制御情報の拡張フィールドの中で、所定のビット値(例えば、“0”)を検出した場合、当該下り制御情報が対応するセルを特定のセルと判断してACK/NACKフィードバックを制御する(図6A参照)。
[0075]
 図6Aに示す場合、ユーザ端末は、CC#0、#1、#4がACK、CC#3がNACKであると判断し、ACK/NACK(“1、1、0、1”)を所定のPUCCHリソースでフィードバックする。この場合、ユーザ端末は、DAIが最も大きいセルがCC#4であると判断してACK/NACKのコードブックサイズを決定することができる。
[0076]
 一方で、ユーザ端末は、受信した下り制御情報の拡張フィールドの中で、所定のビット値(例えば、“0”)を検出できなかった場合、DAIが最も大きいセルのDL送信を検出ミスしたと判断し、ACK/NACKフィードバックを制御する(図6B参照)。図6Bに示す場合、ユーザ端末は、CC#0、#1がACK、CC#3、#4がNACKであると判断し、ACK/NACK(“1、1、0、0”)を所定のPUCCHリソースでフィードバックする。この場合、ユーザ端末は、DAIが最も大きいセルが検出ミスしたと想定してACK/NACKのコードブックサイズを決定することができる。
[0077]
 無線基地局は、ユーザ端末からPUCCHリソース1でフィードバックされた結果(“1、1、0、0”)に基づいてCC#3とCC#4でDL信号が適切に受信できなかったと判断し、CC#3とCC#4の再送制御を行うことができる。
[0078]
 このように、DAIが最も大きいセルに該当するか否かに関する情報を、各セルの下り制御情報(拡張フィールド)に含めてユーザ端末に通知することにより、ユーザ端末は、DAIが最も大きいセルを検出ミスした場合であっても当該検出ミスを把握してACK/NACK送信を制御することができる。これにより、無線基地局とユーザ端末でコードブック(ビット列)サイズの認識を一致させてACK/NACK送信を行うことができる。
[0079]
 なお、LTEでは、CC毎に異なる送信モード(TM:Transmission Mode)を設定することが可能である。ユーザ端末が送信するACK/NACKのビット数は、TMに応じて1ビットまたは複数ビット(例えば、2ビット)となる。ユーザ端末に対し、CC毎に異なるTMが設定されている場合、どのCCでDAIの追加フィールドが“1”(特定のセルであることを示すビット情報)となる下り制御情報が送信されているかに応じて、コードブックサイズが変わってしまう。換言すれば、CC毎に異なるTMが設定される場合、DAIの追加フィールド“1”の下り制御情報が送信されたCCのTMまで把握する必要が生じる。
[0080]
 そこで、DL送信が行われるセル(スケジューリング対象となるセル)が特定のセルに該当するか否かに関する情報を、各セルの下り制御情報に含めて通知されることが設定(Configure)されたユーザ端末は、全てのCCにおいて、空間バンドリングを適用するものとしてもよい。この場合、MIMOの適用により2つ以上のトランスポートブロック(TB:Transport Block)がスケジューリングされたCCのPDSCH復調結果は、排他的論理和の結果として1ビットのACK/NACKとしてフィードバックする。この場合、各CCに設定されたTMおよび前記特定のセル(例えばDAIの追加フィールド“1”のセル)がいずれであっても、コードブックのサイズについての認識を一致させることができる。
[0081]
 あるいは、DL送信が行われるセルが特定のセルに該当するか否かに関する情報を、各セルの下り制御情報に含めて通知されることが設定されたユーザ端末は、全てのCCにおいて、2ビットのACK/NACKをフィードバックするものとしてもよい。または、全てのCCの中に1つでも2ビットのACK/NACKフィードバックが必要なTMが設定されている場合は全てのCCで2ビットのACK/NACKをフィードバックし、その他の場合は全てのCCで1ビットのACK/NACKをフィードバックするものとしてもよい。
[0082]
 あるいは、当該ユーザ端末は、各CCのTMに基づきACK/NACKのビット数を決定するものとしておき、無線基地局側で、当該特定のセルのACK/NACKが1ビットの場合と2ビットの場合の2パターンのコードブックサイズに対する復号を試行してもよい。この場合、無線基地局は、復号結果がOKとなったコードブックサイズを当該ユーザ端末が送信したACK/NACKのコードブックサイズであると判断すればよい。
[0083]
(第3の態様)
 第3の態様では、無線基地局がDL送信を行うセル(スケジューリングしたセル)に関する情報をユーザ端末に通知する方法について説明する。
[0084]
 無線基地局は、下り制御情報(DCI)を利用してセルのスケジューリング情報をユーザ端末に通知することができる。ユーザ端末への通知方法としては、ビットマップ形式、又はセルの組み合わせが関連づけられた所定ビット値を通知する方法がある。
[0085]
 ビットマップ形式では、ユーザ端末に設定されたセルに対して、それぞれ“1”と“0”を用いて各セルのスケジューリング有無をユーザ端末に通知する。例えば、スケジューリングされるセルを“1”、スケジューリングされないセルを“0”に設定してユーザ端末に通知することができる。
[0086]
 ビットマップ形式では、セル数に応じてユーザ端末に通知するビット数が増加するが、各セルのスケジューリング情報をユーザ端末に詳細に通知することができる。例えば、ユーザ端末に32CCが設定される場合、ビットマップ形式では、各CCのスケジューリング状態を表す場合には32ビットの情報をDL制御信号に含める必要があるが、各セルのスケジューリング情報をユーザ端末に個別に通知することができる。
[0087]
 あるいは、ビットマップ形式において、設定されるセル数より少ないビット数を用いてユーザ端末にスケジューリング情報を通知することも可能である。例えば、ユーザ端末に16CC(又は、32CC)が設定される場合、8ビットのビットマップ形式を利用することも可能である。
[0088]
 この場合、ビットマップ形式でスケジューリング情報を通知するセルをあらかじめ定義しておくことができる。例えば、連続する8CC(CC#0-#7)を選択してもよいし、非連続の8CCを選択することも可能である(図7A参照)。この場合、無線基地局のスケジューリングが制限されるが、下り制御情報のオーバーヘッドの増加を抑制することができる。また、選択するCCについては、あらかじめユーザ端末に上位レイヤシグナリング及び/又は下り制御情報を用いて通知することができる。
[0089]
 セルの組み合わせが関連づけられた所定ビット値を利用する場合、あらかじめCCの組み合わせを複数定義し、当該複数のCCの組み合わせと異なるビット値とを関連付けておく。無線基地局は、スケジューリングしたセルに応じて所定の組み合わせに対応する所定ビット値をユーザ端末に通知する。
[0090]
 この場合、複数のCCの組み合わせと対応するビット値とを関連付けたテーブルをあらかじめ用意することができる(図8参照)。図8では、一例として、3ビットのビット情報(Status)を用いて8通りのCCの組み合わせを定義する場合を示している。また、無線基地局は、各ビット値に対応するセルの組み合わせに関する情報を上位レイヤシグナリング等を用いてユーザ端末に通知してもよい。
[0091]
 定義するセルの組み合わせの種類を増やす場合、スケジューリング情報のビット数が増加するが、ユーザ端末に各セルのスケジューリング情報を詳細に通知することができる。一方で、スケジューリング情報に利用するビット値を小さくする場合(図7B参照)、無線基地局のスケジューリングが制限されるが、下り制御情報のオーバーヘッドの増加を抑制することができる。図7Bでは、セルの組み合わせを4種類(2ビット)定義したテーブルを示しており、無線基地局は当該テーブルからスケジューリングに応じたセルの組み合わせを選択してユーザ端末へスケジューリング情報を通知する。
[0092]
 無線基地局は、通信状況(例えば、ユーザ端末に設定されるセル数等)に応じて、スケジューリング情報を規定するビット数を制御することも可能である。
[0093]
 また、無線基地局は、スケジューリング情報を1つの下り制御情報(DCI)又は複数の下り制御情報に含めてユーザ端末に通知することができる。スケジューリング情報を複数の下り制御情報に含める場合、同一のスケジューリング情報を複製して複数の下り制御情報に含めることができる。あるいは、スケジューリング情報を分割して複数の下り制御情報に含めることも可能である。
[0094]
 1つのDCIにユーザ端末に設定される全てのセルのスケジューリング情報を含める場合、無線基地局は少なくとも1つのセルで当該スケジューリング情報を含むDCIを送信すればよい。例えば、無線基地局は、全てのセルのスケジューリング情報を含むDCIをプライマリセルで送信することができる。
[0095]
 この場合、無線基地局は、共通サーチスペース(CSS:Common Search Space)で送信されるDCIフォーマット1A/1Cを利用してDCIを生成することができる。また、無線基地局はC-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)、又はユーザ端末固有の新しいRNTIを用いてCRCをスクランブルすることができる。
[0096]
 あるいは、無線基地局は、全てのセルのスケジューリング情報を含むDCIをプライマリセル以外の所定セルで送信してもよい。無線基地局は、所定セルとして複数のセル(プライマルセルを含んでもよい)を選択してもよい。複数のセルでスケジューリング情報を送信することにより、ユーザ端末が1つのCCを検出ミスした場合であっても他のセルのDL信号からスケジューリング情報を取得することができる。
[0097]
 所定セルに関する情報は上位レイヤシグナリング等で無線基地局からユーザ端末に通知することができる。また、無線基地局は、ユーザ端末固有のサーチスペース(USS:UE-specific Search Space)で送信されるDCIフォーマットYを利用してDCIを生成することができる。また、複数のセルでスケジューリング情報を送信する場合、セル毎にスケジューリング情報を含めるDCIフォーマットを独立して選択することもできる。
[0098]
 無線基地局は、DCIフォーマットYとして、新規のDCIフォーマットを定義して利用することができる。あるいは、DCIフォーマットYとして、既存のDCIフォーマットを利用する(例えば、DCIフォーマットの内容を読み替える)構成とすることができる。図9は、DCIフォーマット2を利用して、スケジューリング情報をユーザ端末に通知する場合の一例を示している。ここでは、DCIフォーマット2のCRCがC-RNTIでスクランブルされる場合を仮定している。
[0099]
 セルのスケジューリング情報を32ビットで規定する場合、当該スケジューリング情報をDCIフォーマット2に規定し、既存のDCIフォーマット2の残りのビットフィールド(ビット情報)をゼロに設定した構成とすることができる。このように、DCIフォーマット2を利用する(内容を読み替える)ことにより、DCIフォーマット2に対するブラインド検出を行ったときに、その出力に対して既知ビット(ゼロに設定されていることが判明しているビット)で検出結果(OK/NG)を判定できる。これにより、ユーザ端末におけるブラインド復号回数を増加させることなく、高い品質を確保できる。DCIフォーマット2を検出できなかった場合、ユーザ端末は、全てのCCにスケジューリングされたと判断してコードブックサイズを決定してもよい。
[0100]
 また、スケジューリング情報を分割して複数のDCIに含める場合(1つのDCIがスケジューリング情報の一部を含む場合)、無線基地局は、あるDCIにスケジューリング情報の一部を含め、他のDCIに残りのスケジューリング情報を含めてユーザ端末へ通知することができる。
[0101]
 この場合、無線基地局は、スケジューリング情報を複数に分割し、分割した情報をそれぞれ異なるセルのDCIに含めユーザ端末に通知することができる。例えば、スケジューリング情報をM個に分割する場合、無線基地局は、分割したスケジューリング情報をそれぞれ異なるセル(M個のセル)で送信することができる。あるいは、無線基地局は、分割したスケジューリング情報をそれぞれ複数のセル(N×M個のセル)で送信してもよい。
[0102]
 図10は、ユーザ端末に10個のCC(CC#0-CC#9)が設定され、あるサブフレームにおいて、セルインデックスが偶数のCC(CC#0、#2、#4、#6、#8)がスケジューリングされる場合を示している。この場合、無線基地局は、CC#0-#4のスケジューリング情報と、CC#5-#9におけるスケジューリング情報を異なるセルのDCIに含めてユーザ端末に送信することができる。つまり、CC#0-CC#9のスケジューリング情報を2分割(M=2)してユーザ端末に通知する場合を示している。
[0103]
 図10では、無線基地局は、最初の5CC(CC#0-#4)のスケジューリング情報をCC#0のDCIに含め、残りの5CC(CC#5-#9)のスケジューリング情報をCC#6のDCIに含めて送信する場合を示している。なお、スケジューリング情報を送信するCCは、あらかじめユーザ端末に上位レイヤシグナリングで通知してもよいし、セルインデックス等に基づいて決定してもよい。
[0104]
 また、無線基地局は、最初の5CC(CC#0-#4)のスケジューリング情報をCC#0のDCIに加えて他のCC(ここでは、CC#8)のDCIに含めて送信してもよい。同様に、無線基地局は、残りの5CC(CC#5-#9)のスケジューリング情報をCC#6のDCIに加えて他のCC(ここでは、CC#2)のDCIに含めて送信してもよい。これにより、ユーザ端末が、CC#0及び/又はCC#6のDCIを検出できなかった場合であっても、ユーザ端末が他セルを受信することによりスケジューリング情報を取得することができる。
[0105]
 また、スケジューリング情報を分割して複数のDCIに分散して含める場合、無線基地局は、ユーザ端末固有のサーチスペースで送信されるDCIフォーマットYを利用して各DCIを生成することができる。
[0106]
 無線基地局は、DCIフォーマットYとして、新規のDCIフォーマットを定義して利用することができる。あるいは、DCIフォーマットYとして、既存のDCIフォーマットを利用する(例えば、DCIフォーマットの内容を読み替える)構成とすることができる。あるいは、無線基地局は、DCIフォーマットYとして、既存のDCIフォーマットに対して、スケジューリング情報を規定する拡張フィールドを追加したDCIフォーマット構成を利用することも可能である。
[0107]
(第4の態様)
 第4の態様では、スケジューリングされるセル(例えば、セカンダリセル(CC))の下り制御情報に含まれる所定フィールド(例えば、ARI(TPCフィールド))を利用して、ACK/NACKコードブックサイズに関する情報を設定する場合について説明する。具体的には、無線基地局とユーザ端末は事前に所定フィールド(例えば、ARI)のビット情報(ビット値)に対応するACK/NACKのコードブックサイズ候補を把握しているものとする。そして、ユーザ端末は、無線基地局から通知されるセカンダリセル(CC)の下り制御情報に含まれるARIの値に応じて、コードブックサイズを切り替える。
[0108]
 例えば、ユーザ端末は、CC#0~CC#10がCAとして設定(Configure)されているものとする。このとき、セカンダリセル(CC)の下り制御情報に含まれるARI(TPCフィールド)では、PUCCHリソースに加え、ACK/NACKのコードブックサイズを指定することができる(図11参照)。
[0109]
 例えば、ARI“00”または“01”のときはコードブックサイズを5CC分とし(ここでは、コードブックサイズA、B=5CC)、ARI“10”または“11”のときはコードブックサイズを10CC分とする(ここでは、コードブックサイズC、D=10CC)ことができる。なお、コードブックサイズを3種類以上規定することも可能である。ARIの値及び/又はARIが指定するコードブックのサイズに応じてユーザ端末が適用するPUCCHフォーマットは異なっていてもよいし、同一であってもよい。
[0110]
 ARIの各値に対応するACK/NACKコードブックのサイズはCAで設定されたCC数やTMに応じて暗示的(Implicit)に決定されてもよいし、あらかじめ無線基地局からユーザ端末に上位レイヤシグナリングにより明示的(Explicit)に通知されてもよい。
[0111]
 このように、ACK/NACKコードブックサイズを指定する情報を、各セルの下り制御情報(所定フィールド)に含めてユーザ端末に通知することにより、ユーザ端末は、無線基地局とユーザ端末でコードブック(ビット列)サイズの認識を一致させてACK/NACK送信を行うことができる。なお、ACK/NACKコードブックサイズに関する情報は、ARIでなく他のフィールドに設定することもできる。あるいは、下り制御情報において拡張フィールド(例えば、DAIに追加する拡張フィールド)を追加して設定することも可能である。また、無線基地局は、プライマリセルのDCIを利用してACK/NACKコードブックサイズに関する情報を通知することもできる。
[0112]
(無線通信システム)
 以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記各態様に係る無線通信方法が適用される。なお、上記各態様に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
[0113]
 図12は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1では、LTEシステムのシステム帯域幅(例えば、20MHz)を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。なお、無線通信システム1は、SUPER 3G、LTE-A(LTE-Advanced)、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)などと呼ばれても良い。
[0114]
 図12に示す無線通信システム1は、マクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12a~12cとを備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。
[0115]
 ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、異なる周波数を用いるマクロセルC1とスモールセルC2を、CA又はDCにより同時に使用することが想定される。また、ユーザ端末20は、複数のセル(CC)(例えば、6個以上のCC)を用いてCA又はDCを適用することができる。
[0116]
 ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、Legacy carrierなどと呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHzなど)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。なお、各無線基地局が利用する周波数帯域の構成はこれに限られない。
[0117]
 無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線接続(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線接続する構成とすることができる。
[0118]
 無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
[0119]
 なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイント、などと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。
[0120]
 各ユーザ端末20は、LTE、LTE-Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでもよい。
[0121]
 無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクにOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクにSC-FDMA(シングルキャリア-周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC-FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られず、上りリンクでOFDMAが用いられてもよい。
[0122]
 無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、SIB(System Information Block)などが伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)が伝送される。
[0123]
 下りL1/L2制御チャネルは、下り制御チャネル(PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel))、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQの送達確認情報(ACK/NACK)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどの伝送に用いられる。
[0124]
 無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報が伝送される。送達確認情報(ACK/NACK)や無線品質情報(CQI)などの少なくも一つを含む上り制御情報(UCI:Uplink Control Information)は、PUSCH又はPUCCHにより、伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送される。
[0125]
<無線基地局>
 図13は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部で構成される。
[0126]
 下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
[0127]
 ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、送受信部103に転送される。
[0128]
 送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。
[0129]
 送受信部(受信部)103は、ユーザ端末から送信されるHARQ-ACKやPUSCHを受信する。送受信部(送信部)103は、特定のセル(例えば、DAIの値が最大となるセル)に該当するか否かに関する情報を送信することができる。例えば、送受信部(送信部)103は、各セルの下り制御情報に含まれる電力制御フィールドに、特定のセルに該当するか否かに関するビット情報を設定して送信することができる。また、送受信部(送信部)103は、DL送信を行うセルに関する情報(スケジューリング情報)を送信することができる。あるいは、送受信部(送信部)103は、ACK/NACKコードブックサイズに関する情報を下り制御情報等を用いて送信することができる。
[0130]
 送受信部103は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部103は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
[0131]
 一方、上り信号については、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅される。送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
[0132]
 ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
[0133]
 伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
[0134]
 図14は、本実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、図14では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図14に示すように、ベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部(生成部)302と、マッピング部303と、受信信号処理部304と、を備えている。
[0135]
 制御部(スケジューラ)301は、PDSCHで送信される下りデータ信号、PDCCH及び/又はEPDCCHで伝送される下り制御信号のスケジューリング(例えば、リソース割り当て)を制御する。また、システム情報、同期信号、ページング情報、CRS(Cell-specific Reference Signal)、CSI-RS(Channel State Information Reference Signal)等のスケジューリングの制御も行う。また、上り参照信号、PUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号等のスケジューリングを制御する。
[0136]
 制御部301は、ユーザ端末からフィードバックされる送達確認信号(HARQ-ACK)に基づいて、下りデータの再送/新規データ送信を制御する。また、制御部301は、DL送信を行う各セルのDCIにそれぞれ特定のセルに該当するか否かに関する情報を含めてDL送信を制御することができる。例えば、制御部301は、特定のセルのDCIに含まれる所定フィールドに対して、他のセルの所定フィールドに設定されるビット情報と異なるビット情報を設定することができる。
[0137]
 具体的には、制御部301は、所定フィールドとして電力制御フィールドを利用し、他のセルにプライマリセルが含まれる場合に当該プライマリセルの電力制御フィールドにPUCCHの電力制御を指示するビット情報を設定する。また、他のセルにセカンダリセルが含まれる場合に当該セカンダリセルの電力制御フィールドにPUCCHの割当てリソースを指示するビット情報を設定することができる(図5参照)。あるいは、制御部301は、所定フィールドとしてDAIの拡張フィールドを利用することができる(図6参照)。
[0138]
 また、制御部301は、DL送信を行うセルのDCIの少なくとも一つにDL送信を行うセルに関する情報(スケジューリング情報)を含めてDL送信を制御することができる。例えば、制御部301は、セルの組み合わせを示す情報を上位レイヤシグナリングでユーザ端末に複数通知すると共に、DL送信を行うセルに応じて所定のセルの組み合わせを指定するDCIをユーザ端末に通知するように制御することができる。
[0139]
 また、制御部301は、DL送信を行うセルに関する情報を、一又は複数のセルのDCIに同一情報を含めて送信を制御することができる。あるいは、制御部301は、DL送信を行うセルに関する情報の一部を第1のセルのDCIに含め且つDL送信を行うセルに関する残りの情報を第2のセルのDCIに含めて送信を制御することができる。あるいは、制御部301は、ACK/NACKコードブックサイズに関する情報をDCIに含めて送信することができる(図11参照)。なお、制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
[0140]
 送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、DL信号(下りデータ信号、下り制御信号を含む)を生成して、マッピング部303に出力する。具体的には、送信信号生成部302は、ユーザデータを含む下りデータ信号(PDSCH)を生成して、マッピング部303に出力する。また、送信信号生成部302は、DCI(ULグラント)を含む下り制御信号(PDCCH/EPDCCH)を生成して、マッピング部303に出力する。また、送信信号生成部302は、CRS、CSI-RSなどの下り参照信号を生成して、マッピング部303に出力する。
[0141]
 送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
[0142]
 マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成されたDL信号を、所定の無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。マッピング部303は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
[0143]
 受信信号処理部304は、ユーザ端末20から送信されるUL信号(HARQ-ACK、PUSCH等)に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。処理結果は、制御部301に出力される。
[0144]
 受信信号処理部304は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置、並びに、測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
[0145]
<ユーザ端末>
 図15は、本発明の一実施形態に係るに係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
[0146]
 複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、それぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
[0147]
 送受信部(受信部)203は、DLデータ信号(例えば、PDSCH)や、下り制御情報(例えば、ULグラント、DAI、電力制御フィールド等が含まれるDCI)を受信する。また、送受信部(受信部)203は、特定のセルに該当するか否かに関する情報、及び/又はDL送信が行われるセルに関する情報(スケジューリング情報)を受信することができる。また、送受信部(受信部)203は、ACK/NACKコードブックサイズに関する情報を受信することができる。また、送受信部(送信部)203は、DLデータ信号に対するHARQ-ACKや、ULグラントに対するPUSCHを送信する。なお、送受信部203は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
[0148]
 ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
[0149]
 一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
[0150]
 図16は、本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、図16においては、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図16に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信信号処理部404と、判定部405と、を備えている。
[0151]
 制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCH/EPDCCHで送信された信号)及び下りデータ信号(PDSCHで送信された信号)を、受信信号処理部404から取得する。制御部401は、下り制御信号や、下りデータ信号に対する再送制御の要否を判定した結果などに基づいて、上り制御信号(例えば、送達確認信号(HARQ-ACK)など)や上りデータ信号の生成を制御する。具体的には、制御部401は、送信信号生成部402、マッピング部403及び受信信号処理部404の制御を行うことができる。
[0152]
 制御部401は、受信した各セルのDCIに含まれる特定のセルに該当するか否かに関する情報に基づいてACK/NACKの送信を制御することができる。例えば、制御部401は、DCIに含まれる電力制御フィールド、DAIの拡張フィールドに基づいてスケジューリング状態を把握して、ACK/NACKフィードバックを制御することができる。あるいは、制御部401は、DCIに含まれるACK/NACKコードブックサイズに関する情報に基づいてフィードバックするACK/NACKのビット列を制御することができる。なお、制御部401は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
[0153]
 送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、UL信号を生成して、マッピング部403に出力する。例えば、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、送達確認信号(HARQ-ACK)やチャネル状態情報(CSI)等の上り制御信号を生成する。
[0154]
 また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。例えば、送信信号生成部402は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、制御部401から上りデータ信号の生成を指示される。送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
[0155]
 マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号(上り制御信号及び/又は上りデータ)を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
[0156]
 受信信号処理部404は、DL信号(例えば、無線基地局から送信された下り制御信号、PDSCHで送信された下りデータ信号等)に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。受信信号処理部404は、無線基地局10から受信した情報を、制御部401、判定部405に出力する。受信信号処理部404は、例えば、報知情報、システム情報、RRCシグナリング、DCIなどを、制御部401に出力する。
[0157]
 受信信号処理部404は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置、並びに、測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。また、受信信号処理部404は、本発明に係る受信部を構成することができる。
[0158]
 判定部405は、受信信号処理部404の復号結果に基づいて、再送制御判定(ACK/NACK)を行うと共に、判定結果を制御部401に出力する。複数CC(例えば、6個以上のCC)から下り信号(PDSCH)が送信される場合には、各CCについてそれぞれ再送制御判定(ACK/NACK)を行い制御部401に出力する。判定部405は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される判定回路又は判定装置から構成することができる。
[0159]
 なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
[0160]
 例えば、無線基地局10やユーザ端末20の各機能の一部又は全ては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)と、ネットワーク接続用の通信インターフェースと、メモリと、プログラムを保持したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を含むコンピュータ装置によって実現されてもよい。つまり、本発明の一実施形態に係る無線基地局、ユーザ端末などは、本発明に係る無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
[0161]
 ここで、プロセッサやメモリなどは情報を通信するためのバスで接続される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
[0162]
 無線基地局10及びユーザ端末20の機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサは、オペレーティングシステムを動作させてユーザ端末の全体を制御する。また、プロセッサは、記憶媒体からプログラム、ソフトウェアモジュールやデータをメモリに読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。
[0163]
 ここで、当該プログラムは、上記の各実施形態で説明した各動作を、コンピュータに実行させるプログラムであれば良い。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリに格納され、プロセッサで動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
[0164]
 また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
[0165]
 なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
[0166]
 また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
[0167]
 本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
[0168]
 本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって)行われてもよい。
[0169]
 情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
[0170]
 本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
[0171]
 本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
[0172]
 以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
[0173]
 本出願は、2015年8月13日出願の特願2015-159978に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

請求の範囲

[請求項1]
 複数のセルを利用可能なユーザ端末と通信を行う無線基地局であって、
 各セルからのDL送信を制御する制御部と、
 DL送信に対してユーザ端末からフィードバックされるACK/NACKを受信する受信部と、を有し、
 前記制御部は、DL送信を行う各セルの下り制御情報にそれぞれ特定のセルに該当するか否かに関する情報を含めてDL送信を制御することを特徴とする無線基地局。
[請求項2]
 前記制御部は、前記特定のセルの下り制御情報に含まれる所定フィールドに対して、他のセルの所定フィールドに設定されるビット情報と異なるビット情報を設定することを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
[請求項3]
 前記制御部は、前記所定フィールドとして電力制御フィールドを利用し、前記他のセルにプライマリセルが含まれる場合に当該プライマリセルの電力制御フィールドに上り制御チャネルの電力制御を指示するビット情報を設定し、前記他のセルにセカンダリセルが含まれる場合に当該セカンダリセルの電力制御フィールドに上り制御チャネルの割当てリソースを指示するビット情報を設定することを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
[請求項4]
 前記制御部は、前記所定フィールドとしてDL割当てインデックスフィールドの拡張フィールドを利用することを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
[請求項5]
 前記特定のセルは、DL送信が行われるセルの中で各セルの下り制御情報に含まれるDL割当てインデックスの値が最も大きいセル、又はセルインデックスが最も大きいセルであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線基地局。
[請求項6]
 複数のセルを利用可能なユーザ端末と通信を行う無線基地局であって、
 各セルからのDL送信を制御する制御部と、
 DL送信に対してユーザ端末から送信されるACK/NACKを受信する受信部と、を有し、
 前記制御部は、DL送信を行うセルの下り制御情報の少なくとも一つにDL送信を行うセルに関する情報を含めてDL送信を制御することを特徴とする無線基地局。
[請求項7]
 前記制御部は、セルの組み合わせを示す情報を上位レイヤシグナリングで前記ユーザ端末に複数通知すると共に、DL送信を行うセルに応じて特定のセルの組み合わせを指定する下り制御情報を前記ユーザ端末に通知するように制御することを特徴とする請求項6に記載の無線基地局。
[請求項8]
 前記制御部は、DL送信を行うセルに関する情報を、一又は複数のセルの下り制御情報に同一情報を含めて送信を制御する、又は、DL送信を行うセルに関する情報の一部を第1のセルの下り制御情報に含め且つDL送信を行うセルに関する残りの情報を第2のセルの下り制御情報に含めて送信を制御することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の無線基地局。
[請求項9]
 複数のセルを利用して通信可能なユーザ端末であって、
 各セルから送信されるDL信号に対するACK/NACKを送信する送信部と、
 DL信号が送信されるセルの下り制御情報を受信する受信部と、
 受信した各セルの下り制御情報に含まれる特定のセルに該当するか否かに関する情報に基づいてACK/NACKの送信を制御する制御部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
[請求項10]
 各セルからのDL送信を行う工程と、
 DL送信に対してユーザ端末からフィードバックされるACK/NACKを受信する工程と、を有し、
 DL送信を行う各セルの下り制御情報にそれぞれ特定のセルに該当するか否かに関する情報を含めてDL送信を制御することを特徴とする無線通信方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]