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1. (WO2017022726) 構成物ケース
Document

明 細 書

発明の名称 構成物ケース

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008   0009   0010   0011  

課題を解決するための手段

0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019  

発明の効果

0020  

図面の簡単な説明

0021  

発明を実施するための形態

0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036  

産業上の利用可能性

0037  

符号の説明

0038  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1  

明 細 書

発明の名称 : 構成物ケース

技術分野

[0001]
 本開示は、例えば、変速機、クラッチ等の構成物を収容する構成物ケースに関する。

背景技術

[0002]
 構成物ケースの一例である変速機を収容する変速機ケースには、変速機ケースに接続されているエンジンや、変速機ケース内のシャフトやギヤ群等の変速機の構成物による振動が伝達される。
[0003]
 このため、変速機ケースでは、振動を抑え、騒音等を発生させないようにするために高い剛性が要求される。
[0004]
 変速機ケースの剛性を向上する技術としては、例えば、変速機ケースの外周面に補強用のリブを設けることが知られている。また、構成物ケースの他の例であるクラッチを収容するクラッチケースの剛性を高める技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 日本国特開2013-92165号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 例えば、変速機ケースは、変速機の全体を収容するようにするために、他の変速機ケースと締結されたり、エンジンの動力を断接するクラッチを収容するクラッチケースに締結されたりするようにして使用される場合がある。
[0007]
 例えば、変速機ケースが上記したように他の部材(締結対象部材)に締結されて使用される場合においては、変速機ケースの締結対象部材と締結される側のフランジ外縁部に、変速機ケースと締結対象部材とを締結する締結部材(例えば、ボルト)を挿入する孔が形成された複数のボスが配置される。
[0008]
 このような、締結対象部材と締結される変速機ケースにおいては、ボスの孔に締結部材を挿入して締め付けるために必要な空間を確保しておく必要がある。例えば、締結部材であるボルト、ナット、ねじ等を締め付け可能なナットランナ(自動締付装置)を使用する場合においては、締結部材を挿入する孔が形成されたボスの端面に対して、挿入する側から直線的にアクセスできるように空間を確保しておく必要がある。
[0009]
 このため、変速機ケースのボスの設置位置が予め制限されている場合には、締結部材を挿入するための空間には、変速機ケースの剛性を向上させるための補強用のリブを設けることができず、変速機ケースの十分な剛性が確保できない場合がある。
[0010]
 一方、変速機ケースに十分な剛性を確保するための補強用のリブを設けたうえで、締結部材を挿入するためのボスを配置するようにすると、ボスの配置位置がより外側に形成されてしまい、変速機ケースの外形が大きくなってしまうとともに、大幅な重量の増加をもたらす。
[0011]
 そこで、本開示は、構成物ケースの大きさを抑えつつ、剛性を向上することのできる技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0012]
 上述の目的を達成するため、本開示の一観点に係る構造物ケースは、所定の構造物を収容し、締結対象部材と締結するための構成物ケースであって、構成物ケースの締結対象部材と締結する際に重ね合わされるフランジ合わせ面の外縁部に配置され、フランジ合わせ面からフランジ合わせ面に対して交差する第1方向へ延びて形成されるとともに、締結対象部材と締結するための締結部材を挿入する締結用孔が形成された1以上の長ボスと、フランジ合わせ面から第1方向に離れた位置において、第1方向と交差する第2方向に延び、長ボスのフランジ合わせ面よりも第1方向側の外周部に結合されるリブと、を有する。
[0013]
 また、上記構造物ケースにおいて、リブは、長ボスの第1方向側の端面の外周部に結合されていてもよい。
[0014]
 また、上記構造物ケースにおいて、リブは、フランジ合わせ面と長ボスの第1方向側の端面との間の長ボスの外周部に結合されていてもよい。
[0015]
 また、上記構造物ケースにおいて、長ボスを複数有し、リブは、複数の長ボスの外周部に結合されていてもよい。
[0016]
 また、上記構造物ケースにおいて、長ボスの第1方向側の端面の正面の空間に、構造物ケースの部材が存在しないように構成されていてもよい。
[0017]
 また、上記構造物ケースにおいて、構造物ケースは、変速機の少なくとも一部の構成を収容するためのケースであってもよい。
[0018]
 また、長ボスは、フランジ合わせ面側の第1端面と、第1方向側の第2端面と、を有し、リブは、長ボスの第1端面と第2端面との間の第1位置で長ボスの外周部に接続され、第2方向に延びる第1リブと、長ボスの第2端面近傍の第2位置で長ボスの外周部に接続され第2方向に延びる第2リブと、を有してもよい。
[0019]
 また、上記構造物ケースは、フランジ合わせ面から第1方向に延びて第1の長さを有する短ボスをさらに有し、長ボスは、フランジ合わせ面から第1方向に第2の長さを有し、第2の長さは第1の長さよりも長いように構成されていてもよい。

発明の効果

[0020]
 本開示によれば、構成物ケースの大きさを抑えつつ、剛性を向上することができる。

図面の簡単な説明

[0021]
[図1] 図1は、本開示の一実施形態に係る構造物ケースの一例の変速機ケースの斜視図である。

発明を実施するための形態

[0022]
 以下、添付図面に基づいて、本開示の一実施形態に係る構造物ケースの一例としての変速機ケースを説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[0023]
 図1は、本開示の一実施形態に係る構造物ケースの一例の変速機ケースの斜視図である。
[0024]
 変速機ケース10は、変速機を構成するシャフト、ギヤ群等の少なくとも一部を収容するためのケースであり、変速機ケース10を搭載する車両の前方に相当する側(図面X方向側)において、図示しない前方側変速機ケース(締結対象物)と締結される。変速機ケース10は、例えば、鋳造によって一体成型される。
[0025]
 変速機ケース10の前方側変速機ケースと重ね合わされるフランジ合わせ面20の外縁部には、締結部材(例えば、ボルト)により前方側変速機ケースと締結するための複数のボス(短ボス21及び長ボス31)が備えられている。本実施形態では、変速機ケース10には、複数の短ボス21と、複数の長ボス31とが備えられており、長ボス31は、例えば、変速機ケース10の両側面に複数個(例えば、3個)ずつ設けられている。
[0026]
 短ボス21は、Y方向(第1方向)の長さ(第1の長さ)が短い(例えば、2センチ程度)。短ボス21のY方向側の端面22には、ボルトを挿入するための貫通孔である締結孔23が形成されている。なお、従来の変速機ケースにおいては、すべてのボスが、この短ボス21で形成されていた。
[0027]
 長ボス31は、Y方向(第1方向)の長さ(第2の長さ)が短ボス21に比して長い(例えば、5センチ以上)。長ボス31のY方向側の端面32には、ボルトを挿入するための貫通孔である締結孔33が形成されている。長ボス31は、変速機ケース10のY方向に対する剛性の向上に寄与する。
[0028]
 短ボス21及び長ボス31の端面22,32の正面(Y方向側)の空間には、変速機ケース10の他の部材が入らないように形成されている。すなわち、短ボス21及び長ボス31の端面22,32に対してY方向側から直線的にアクセスできるようになっている。したがって、短ボス21の締結孔23、長ボス31の締結孔33に挿入されるボルトを、ナットランナ(自動締付装置)を用いて適切に締め付けることができる。
[0029]
 長ボス31のフランジ合わせ面20からY方向に離れた位置(例えば、長ボス31のXY方向の中間近傍:第1位置)の外周部には、Y方向に交差する方向(例えば、Y方向に垂直な方向:第2方向)に延びるリブ(第1リブ)41が接続されている。本実施形態では、リブ41は、複数の長ボス31の外周部を連結するように形成されている。このリブ41と、リブ41と接続されている長ボス31の外周部とによると、変速機ケース10のY方向に交差する方向に対する剛性を向上することができる。したがって、変速機ケース10のその近傍における面剛性を向上することができる。
[0030]
 また、長ボス31の端面32(第2位置)の外周部には、Y方向に交差する方向(例えば、Y方向に垂直な方向:第2方向)に延びるリブ(第2リブ)42が接続されている。本実施形態では、リブ42は、複数の長ボス31の端面32の外周部を連結するように形成されている。このリブ42と、リブ42と接続されている長ボス31の外周部とによると、変速機ケース10のY方向に交差する方向に対する剛性を向上することができる。したがって、変速機ケース10のその近傍における面剛性を向上することができる。
[0031]
 また、本実施形態では、長ボス31のフランジ合わせ面20側の端面を第1端面、長ボス31のY方向(第1方向)側の端面32を第2端面と見なした場合、第1端面と第2端面との間の第1位置で長ボス31の外周部に接続されY方向に垂直な方向(第2方向)に延びる第1リブ41と、第2端面近傍の第2位置で長ボス31の外周部に接続され第2方向に延びる第2リブ42とによって、複数の長ボス31の外周部が連結される。これにより、変速機ケース10のY方向に交差する方向に対する剛性をさらに向上することができる。
[0032]
 なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
[0033]
 例えば、上記実施形態では、長ボス31のY方向側の端面32の正面の空間には、変速機ケース10の部材を配置しないで、長ボス31の端面32に対してY方向側から直線的にアクセスできるようにして、ナットランナによりボルトを締結できるようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、ナットランナによりボルトを締め付けない場合においては、長ボス31の締結孔33に締結用のボルトを挿入し、ボルトを締め付けるために必要な空間が長ボス31の端面32の正面に確保されていればよく、例えば、長ボス31の端面32からY方向側に、締結用のボルトの長さよりも長い空間が確保されていればよい。
[0034]
 また、上記実施形態では、変速機ケース10は、締結用のボスとして、短ボス21及び長ボス31を備えるようにしていたが、本発明はこれに限られず、すべてのボスを長ボス31としてもよい。
[0035]
 また、上記実施形態では、変速機を収容する変速機ケースを例に説明していたが、本発明はこれに限られず、例えば、クラッチを収容するクラッチケース、ディファレンシャルを収容するディファレンシャルケースにも適用することができ、要は、構造物を収容し、剛性が必要な構造物ケースに対して適用することができる。
[0036]
 本出願は、2015年08月06日付で出願された日本国特許出願(特願2015-155935)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

産業上の利用可能性

[0037]
 本発明は、構成物ケースの大きさを抑えつつ、剛性を向上することがという効果を有し、構成物ケース等に有用である。

符号の説明

[0038]
 10 変速機ケース
 20 フランジ合わせ面
 21 短ボス
 22 端面
 23 締結用孔
 31 長ボス
 32 端面
 33 締結用孔
 41,42 リブ

請求の範囲

[請求項1]
 所定の構造物を収容し、締結対象部材と締結するための構成物ケースであって、前記構成物ケースの前記締結対象部材と締結する際に重ね合わされるフランジ合わせ面の外縁部に配置され、前記フランジ合わせ面から前記フランジ合わせ面に対して交差する第1方向へ延びて形成されるとともに、前記締結対象部材と締結するための締結部材を挿入する締結用孔が形成された1以上の長ボスと、
 前記フランジ合わせ面から前記第1方向に離れた位置において、前記第1方向と交差する第2方向に延び、前記長ボスの前記フランジ合わせ面よりも前記第1方向側の外周部に結合されるリブと、を有する構成物ケース。
[請求項2]
 前記リブは、前記長ボスの前記第1方向側の端面の外周部に結合されている請求項1に記載の構造物ケース。
[請求項3]
 前記リブは、前記フランジ合わせ面と前記長ボスの前記第1方向側の端面との間の前記長ボスの外周部に結合されている請求項1又は請求項2に記載の構造物ケース。
[請求項4]
 前記長ボスを複数有し、
 前記リブは、複数の前記長ボスの外周部に結合されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載の構造物ケース。
[請求項5]
 前記長ボスの前記第1方向側の端面の正面の空間に、前記構造物ケースの部材が存在しないように構成されている請求項1から請求項4の何れか一項に記載の構造物ケース。
[請求項6]
 前記構造物ケースは、変速機の少なくとも一部の構成を収容するためのケースである請求項1から請求項5の何れか一項に記載の構造物ケース。
[請求項7]
 前記長ボスは、
  前記フランジ合わせ面側の第1端面と、
  前記第1方向側の第2端面と、を有し、
 前記リブは、
  前記長ボスの前記第1端面と前記第2端面との間の第1位置で前記長ボスの外周部に接続され、前記第2方向に延びる第1リブと、
  前記長ボスの前記第2端面近傍の第2位置で前記長ボスの外周部に接続され前記第2方向に延びる第2リブと、を有する、
請求項1に記載の構造物ケース。
[請求項8]
 前記構造物ケースは、前記フランジ合わせ面から前記第1方向に延びて第1の長さを有する短ボスをさらに有し、
 前記長ボスは、前記フランジ合わせ面から前記第1方向に第2の長さを有し、前記第2の長さは前記第1の長さよりも長い、
請求項1から請求項7の何れか一項に記載の構造物ケース。

図面

[ 図 1]